JP2003271218A - 半導体製造装置、半導体製造システム及び基板処理方法 - Google Patents

半導体製造装置、半導体製造システム及び基板処理方法

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JP2003271218A JP2002073217A JP2002073217A JP2003271218A JP 2003271218 A JP2003271218 A JP 2003271218A JP 2002073217 A JP2002073217 A JP 2002073217A JP 2002073217 A JP2002073217 A JP 2002073217A JP 2003271218 A JP2003271218 A JP 2003271218A
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processing chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板処理に直接的に又は間接的に使用される
液体、気体又は固体等の物質を、必要な時に必要な量だ
け供給可能にし、供給設備や輸送設備の小型化を実現す
ることができる半導体製造装置、半導体製造システム及
び基板処理方法を提供する。 【解決手段】 半導体製造装置1及び半導体製造システ
ムは、バッファユニット4を備えている。バッファユニ
ット4は、外部供給源20から供給される、基板処理に
必要な物質を一時的に貯留し、この貯留された物質を処
理室2に供給可能である。物質の供給制御は制御ユニッ
ト6、LAN13を通してCIMにより行われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置、
半導体製造システム及び基板処理方法に関する。特に、
本発明は、基板処理を行う処理室内部に処理に必要な物
質を供給する供給系を備えた半導体製造装置、供給系並
びに半導体製造装置を少なくとも備えて構築される半導
体製造システム、及び半導体製造装置並びに半導体製造
システムを用いた基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置においては、半導体製造
プロセスの工程に応じて、様々な材料ガス、薬液、溶媒
等が使用されている。これら材料ガス、薬液、溶媒等
は、一般には半導体生産工場に隣接したシリンダーキャ
ビネット、ガス生成器、薬液や溶媒の貯蔵タンク、イオ
ン交換器等の精製器等を備えた供給設備から、半導体生
産工場内に設置されたガス配管又は薬液配管を通して、
半導体製造装置に供給されている。供給設備は、半導体
生産工場内において使用される材料ガス、薬液、溶媒等
の消費速度に対して、過不足なく対応できるような規模
で構築されている。
【0003】また、供給設備自体の供給能力だけでな
く、供給設備から半導体製造装置に材料ガス等を輸送す
る手段としての配管の内径寸法等も、消費速度に対して
過不足が生じないような設計がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
半導体製造装置並びにこのような半導体製造装置を備え
た半導体生産工場等の半導体製造システムにおいては、
以下の点について配慮がなされていなかった。
【0005】半導体製造装置においては、材料ガス、薬
液、溶媒等は、常時、同じ速度で消費されていない。例
えば、バッチ処理方式において複数枚の半導体ウェハに
低圧化学気相蒸着法(LPCVD:low pressure chemi
cal vapor deposition)による多結晶シリコン膜を成膜
するLPCVD装置は、多結晶シリコン膜を成膜してい
る時だけ、材料ガスとしてのモノシランガスを必要とし
ている。LPCVD装置が稼働中であっても処理室(チ
ャンバ)内部の真空排気作業、処理室内部の棚状のポー
トへの半導体ウェハのロード作業、ポートからの半導体
ウェハのアンロード作業等においては、材料ガスは消費
されていない。供給設備の供給能力や輸送設備である配
管の輸送能力は、消費している時の材料ガスの消費流量
を規準に設計されている。従って、半導体生産工場にL
PCVD装置を例えば10台設置すれば、これらすべて
のLPCVD装置が同時に稼働しても充分に材料ガスを
供給できるような供給設備及び輸送設備が必要になる。
【0006】また、LPCVD装置には、モノシランガ
ス等の材料ガスだけが供給されているのではなく、処理
室の温度調節に使用される加熱ヒータやポンプを冷却す
るための冷却水が供給されている。材料ガスの消費流量
と同様に、例えば加熱ヒータが加熱されている時には大
量の冷却水が必要であるが、加熱されていない時には冷
却水の水量は少なくともよい。
【0007】同様に、LPCVD装置には処理室内部を
洗浄するための洗浄ガスが供給されている。この洗浄ガ
スは、処理室内部の洗浄を行う時には必要であるが、そ
れ以外には必要ではない。
【0008】さらに、近年、生産効率の向上を目的とし
て、半導体ウェハサイズが大型化の傾向にある。このよ
うな半導体ウェハサイズの大型化に対応して、半導体製
造装置例えばLPCVD装置の処理室は大型化されてお
り、消費される材料ガスや薬液の使用量は増大してい
る。結果的に、材料ガスや薬液を充分に供給することが
できるような大型の供給設備や輸送設備が必要になる。
また、このような供給設備や輸送設備の大型化には莫大
な投資が必要である。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、基板処理に直
接的に又は間接的に使用される気体、液体又は固体等の
物質を、必要な時に必要な量だけ供給可能にし、供給設
備や輸送設備の小型化を実現することができる半導体製
造装置を提供することである。
【0010】さらに、本発明の目的は、供給設備や輸送
設備の小型化を実現することができる半導体製造システ
ムを提供することである。
【0011】さらに、本発明の目的は、供給効率や輸送
効率を向上することができる基板処理方法を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、基板処理に必要な物質が外
部供給源から供給され、この供給された物質を貯留し、
この貯留された物質を外部に供給可能なバッファユニッ
トを備えた半導体製造装置としたことである。
【0013】本発明の第2の特徴は、基板処理を行う処
理室と、処理室内部又はこの装置内部において処理に必
要な物質が外部供給源から供給され、この供給された物
質を貯留し、この貯留された物質を処理室内部又は装置
内部に供給可能なバッファユニットとを備えた半導体製
造装置としたことである。
【0014】本発明の第3の特徴は、基板処理に必要な
物質を供給する外部供給源と、基板処理を行う処理室を
少なくとも備えた半導体製造装置と、外部供給源から物
質が供給され、この供給された物質を貯留し、この貯留
された物質を処理室又は半導体製造装置内部に供給可能
なバッファユニットと、外部供給源からバッファユニッ
トへの物質の供給及びバッファユニットから処理室又は
半導体製造装置内部への物質の供給を制御する制御ユニ
ットとを備えた半導体製造システムとしたことである。
【0015】さらに、本発明の第3の特徴は、外部供給
源の物質の供給制御、半導体製造装置の稼働制御、バッ
ファユニットの供給制御並びに貯留制御、及び制御ユニ
ットの制御を総合的に行うコンピュータ統合生産システ
ム(CIM:computer integrated manufacturing)を
さらに備えた半導体製造システムとしたことである。さ
らに、本発明の第3の特徴は、コンピュータ統合生産シ
ステムが、基板処理の稼働スケジュール及び製造スケジ
ュールを少なくとも管理する管理データベースを備え、
管理データベースに記録された稼働スケジュールと製造
スケジュールとに基づき、外部供給源からバッファユニ
ットを通して半導体製造装置に供給される物質の供給速
度、供給順位の少なくともいずれかを制御する、半導体
製造システムとしたことである。
【0016】本発明の第4の特徴は、外部供給源から少
なくとも1回以上の基板処理に必要な定量の物質をバッ
ファユニットに貯留する工程と、バッファユニットに貯
留された定量の物質を基板処理を行う処理室内部又は処
理室を備えた半導体製造装置内部に供給する工程とを備
えた基板処理方法としたことである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態に係る半導体製造装置、半導体製造システム
及び基板処理方法を説明する。以下の図面の記載におい
て、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し
ている。
【0018】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、半導体製造装置としてLPCVD装置を用
い、この半導体製造装置、この半導体製造装置により構
築される半導体製造システム、及びこれらを使用した基
板処理方法に本発明を適用したものである。
【0019】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の基本構造]図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る半導体製造装置1は、モノシランガスを材料
ガスとして使用し、半導体ウェハ表面に多結晶シリコン
膜を成膜するLPCVD装置である。すなわち、半導体
製造装置1は、基板処理を行う処理室2と、処理室2内
部又はこの装置内部において処理に必要な物質が外部供
給源20から供給され、この供給された物質を貯留し、
この貯留された物質を処理室2内部又は装置内部に供給
可能なバッファユニット4とを少なくとも備えている。
【0020】ここで、本発明の第1の実施の形態におい
て、「基板処理」とは、IV族元素若しくはIII-V族元素
を主体に形成された半導体ウェハ、液晶表示装置等に使
用されるガラス基板、配線基板等に使用される絶縁性基
板等の基板に、導電膜若しくは絶縁膜等の薄膜を成膜す
る処理、エッチング処理等の処理を行うという意味で使
用されている。「基板処理に必要な物質」とは、基板処
理に直接的に使用される材料ガス等の気体、又は薬液若
しくは溶媒等の液体、又は粉体若しくは粒体等を含む固
体、又は基板処理に間接的に使用される洗浄ガス等の気
体、冷却水等の液体等の物質が少なくとも含まれる。
「外部供給源」とは、半導体製造装置1の外部に配設さ
れた物質の供給源という意味で使用されている。
【0021】半導体製造装置1は、バッファユニット4
内部の物質の状態を制御する制御ユニット6と、バッフ
ァユニット4内部の物質の状態を測定する測定ユニット
5とをさらに備えている。
【0022】半導体製造装置1は、半導体生産工場、一
般的にはクリーンルーム100内部の階上(Fab階)
101に配設されている。半導体製造装置1の処理室2
は、高純度石英により形成された反応管201と、符号
は付けないが、この反応管201内部に配設され半導体
ウェハ等の基板を保持する棚状のポートを備えている。
反応管201の周囲には温度調節を行う加熱ヒータ20
2が設置されている。
【0023】本発明の第1の実施の形態に係るバッファ
ユニット4は、半導体製造装置1に内蔵された内蔵型で
ある。バッファユニット4は、外部供給源20と処理室
2との間に配設され、少なくとも1回又はそれ以上の処
理で使用する定量の物質を貯留し、この貯留された定量
の物質を処理室2内部又は半導体製造装置1の内部に供
給可能である。ここで、「物質の貯留」とは、外部供給
源20から連続的又は断続的に供給される物質を一旦一
時的に保管するという意味で使用される。物質に対する
耐腐食性、耐圧性、生産性等を考慮し、バッファユニッ
ト4には、石英、金属等の材料により形成され、適度な
内容積を有するタンクを実用的に使用することができ
る。
【0024】外部供給源20は、モノシランガスシリン
ダ21と、窒素ガス発生器22と、弗素ガス発生器23
とを備えている。モノシランガスシリンダ21及び窒素
ガス発生器22はクリーンルーム100外部に設置され
ている。モノシランガスシリンダ21は材料ガスとして
のモノシランガスの供給源である。モノシランガスはエ
アオペレーションバルブ702を通してバッファユニッ
ト4に供給されている。窒素ガス発生器22は窒素ガス
の供給源である。窒素ガスは、バッファユニット4と処
理室2内部とを浄化し、さらに反応時の希釈ガスとし
て、又は処理室2内部の圧力を1×105Paに復帰さ
せるために使用されている。この窒素ガスはエアオペレ
ーションバルブ703を通してバッファユニット4に供
給されている。弗素ガス発生器23はクリーンルーム1
00の階下(Sub−Fab階)102に設置されてい
る。弗素ガス発生器23は処理室2の内壁、又はその他
の内蔵された石英やシリコンカーバイド製の部品の表面
に付着されたシリコン膜をエッチングして除去する洗浄
ガスの供給源である。この弗素ガスはエアオペレーショ
ンバルブ701を通してバッファユニット4に供給され
ている。
【0025】バッファユニット4と処理室2との間はエ
アオペレーションバルブ801により区切られ、バッフ
ァユニット4に貯留された物質つまりモノシランガス、
窒素ガス又は弗素ガスはエアオペレーションバルブ80
1を通して処理室2内部に供給することができる。
【0026】半導体製造装置1の測定ユニット5は、バ
ッファユニット4に接続されており、例えば圧力ゲージ
により構成されている。この測定ユニット5はバッファ
ユニット4内部の充填圧力(物質の状態)を測定する。
【0027】バッファユニット4から処理室2に供給さ
れた物質、例えばモノシランガスは、処理室2内部にお
いて加熱ヒータ202により加熱され、LPCVD反応
により半導体ウェハ表面に多結晶シリコン膜を成膜させ
る。一方、弗素ガスは、エッチング反応により処理室2
内壁を洗浄する。LPCVD反応又はエッチング反応の
後の、処理室2内部の反応生成ガス及び未反応ガスは、
ゲートバルブ802を通して真空排気ポンプ30により
排気される。
【0028】ゲートバルブ802は、その開閉度によっ
て流体のコンダクタンスを調節することができ、処理室
2内部の圧力調整機能と遮断機能とを併せ持っている。
真空排気ポンプ30は、クリーンルーム100の階下1
02に設置されている。真空排気ポンプ30により排気
された排気ガスは、除害装置31において安全に処理さ
れた後、クリーンルーム100内の階下102に設置さ
れた排気ダクト32に排出される。
【0029】半導体製造装置1の制御ユニット6は、加
熱ヒータ202、測定ユニット5、エアオペレーション
バルブ701〜703、801及びゲートバルブ802
を制御し、半導体製造装置1の動作自体を制御すること
ができる。制御ユニット6は、コンピュータ統合生産シ
ステムのローカルエリアネットワーク(LAN)13を
通して、LPCVD工程のレシピの実行管理を行う製品
管理データベース10、半導体製造装置1の動作管理を
行う装置管理データベース11、工場内統合バッファコ
ントローラ12にそれぞれ接続されている。処理室2の
図示しない圧力計や加熱ヒータ202の出力、すなわち
処理室2内部の圧力(炉内圧力)や温度(炉内温度)等
の測定値は制御ユニット6に出力される。制御ユニット
6は、これらレシピ等の成膜情報を、ローカルエリアネ
ットワーク13を経由して製品管理データベース10に
出力するようになっている。
【0030】このように本発明の第1の実施の形態にお
いては、基板処理に必要な物質を供給する外部供給源2
0と、基板処理を行う処理室2を少なくとも備えた半導
体製造装置1と、外部供給源20から物質が供給され、
この供給された物質を貯留し、この貯留された物質を処
理室2内部又は半導体製造装置1内部に供給可能なバッ
ファユニット4と、外部供給源20からバッファユニッ
ト4への物質の供給及びバッファユニット4から処理室
2内部又は半導体製造装置1内部への物質の供給を制御
する制御ユニット6とを備え、半導体製造システムを構
築している。
【0031】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の動作並びに基板処理方法]次に、本発明の第1の実施
の形態に係る半導体製造装置1及び半導体製造システム
の動作並びに基板処理方法を、前述のようにLPCVD
法に基づき半導体ウェハ表面に多結晶シリコン膜を成膜
する場合について説明する。
【0032】(1)まず、半導体製造装置1に未処理の
半導体ウェハが搬送される前に、コンピュータ統合生産
システムの製品管理データベース10からローカルエリ
アネットワーク13を経由して半導体製造装置1の制御
ユニット6に、LPCVD工程の例えば以下のレシピが
情報として入力される。
【0033】a.多結晶シリコン膜の成膜膜厚:100
nm b.成膜温度:620℃ c.モノシランガスの流量:100sccm d.成膜圧力:26.6Pa e.成膜時間:10分 この多結晶シリコン膜の成膜に使用されるモノシランガ
スの総量は以下の式で表される。
【0034】100sccm×10分間=1000sc
c(気体の標準状態下において1000cm3の体積) ここで、半導体製造装置1のバッファユニット4の内容
積は例えば1000sccに設定されている。
【0035】(2)制御ユニット6に入力された情報に
基づき、制御ユニット6は、ゲートバルブ802を一旦
開き、真空排気ポンプ30によって処理室2内部を充分
に低い圧力まで排気させる。
【0036】(3)この後、制御ユニット6は、ゲート
バルブ802を閉め、エアオペレーションバルブ702
を開き、モノシランガスシリンダ21からバッファユニ
ット4にモノシランガスが供給される。バッファユニッ
ト4内部に1000sccのモノシランガスが充填され
た後、制御ユニット6がエアオペレーションバルブ70
2を閉めることにより、バッファユニット4が封じら
れ、バッファユニット4内部にモノシランガスを貯留す
る(一時的に保管する)ことができる。
【0037】バッファユニット4へのモノシランガスの
充填制御方法の代表例を図2乃至図4を用いて説明す
る。
【0038】図2に示す第1の充填制御方法は、物質の
圧力調整により充填を制御する方法である。すなわち、
外部供給源20のモノシランガスシリンダ21とバッフ
ァユニット4との間において、エアオペレーションバル
ブ702の前段(又は後段)に、制御ユニット6の指示
に従って自動的に所定の圧力調節を行うことができる圧
力調節器710を備え、この圧力調節器710によりバ
ッファユニット4への物質の充填量を制御することがで
きる。圧力調節器710には例えば減圧弁を実用的に使
用することができる。減圧弁によりモノシランガスの圧
力が26.6Paに保持されることで、バッファユニッ
ト4に貯留されたモノシランガスの充填量を1000s
ccに秤量することができる。
【0039】図3に示す第2の充填制御方法は、物質の
流量と時間とにより充填を制御する方法である。すなわ
ち、外部供給源20のモノシランガスシリンダ21とバ
ッファユニット4との間において、エアオペレーション
バルブ702の前段(又は後段)に、マスフローコント
ローラ711を備え、このマスフローコントローラ71
1によりバッファユニット4への物質の充填量を制御す
ることができる。例えば、2slmの流量一定で30秒
間、モノシランガスをバッファユニット4に充填するこ
とにより、バッファユニット4には1000sccのモ
ノシランガスを充填することができる。ここで、マスフ
ローコントローラ711に代えて、安価なマスフローメ
ータを用い、このマスフローメータの出力の積算値から
1000sccの充填量を制御する方法を使用すること
もできる。
【0040】図4に示す第3の充填制御方法は、バッフ
ァユニット4に取り付けられた測定ユニット5の圧力測
定の出力に基づき、充填を制御する方法である。すなわ
ち、測定ユニット5の圧力測定値が所定の圧力に達した
時にエアオペレーションバルブ702を閉め、バッファ
ユニット4内部の充填量を制御することができる。この
時、充填圧力の上昇が速い場合には、エアオペレーショ
ンバルブ702の前段にコンダクタンス制御器712を
備え、測定ユニット5の圧力測定値からフィードバック
して充填圧力を制御することが好ましい。コンダクタン
ス制御器712には、流体のコンダクタンスを落とすオ
リフィス、開度調整によりコンダクタンスを調節できる
ピエゾバルブ等を実用的に使用することができる。
【0041】上記第1乃至第3の充填制御方法において
は、モノシランガスシリンダ21から複数の半導体製造
装置1に分岐する供給分岐点前段の上流側に、圧力調節
器710、マスフローコントローラ711又はコンダク
タンス制御器712を配設することにより、比較的高価
なこれら機器を複数の半導体製造装置1で共有すること
ができる。
【0042】図2に示す第1の充填制御方法又は図4に
示す第3の充填制御方法は、図3に示す第2の充填制御
方法のようにマスフローコントローラ711(又はマス
フローメータ)による流量測定を行っていないので、充
填流量を精密に制御するには温度及び圧力を気体の標準
状態とする必要がある。バッファユニット4内部の物質
の状態、例えば温度の調整又は測定を行うことにより、
圧力設定値を補正することができる。本発明の第1の実
施の形態に係る半導体製造装置1又は半導体製造システ
ムにおいては、製品(例えば半導体装置)の用途、製品
が要求されるスペック、製品コスト等のバランスを考慮
して、第1乃至第3の充填制御方法のいずれか1つの最
適な方法、又は複数を組み合わせた方法を適宜使用する
ことができる。
【0043】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製
造装置1又は半導体製造システムにおいては、前述のよ
うにバッファユニット4を備えているので、実際の多結
晶シリコン膜の成膜時間に関係なく、成膜時間よりも短
時間でモノシランガスをバッファユニット4に供給し貯
留することができる。すなわち、半導体製造装置1と外
部供給源20との間が実効的に繋がる時間を短縮するこ
とができる。また、処理室2内部において実際に成膜が
開始される前に、バッファユニット4にモノシランガス
を貯留しておくことにより、万が一、半導体製造システ
ム(半導体生産工場)の事故や故障、人為的ミスによる
モノシランガスの供給停止や減少等のアクシデントが発
生しても、多結晶シリコン膜の成膜に及ぼす影響を格段
に減少することができ、安定した多結晶シリコン膜の成
膜を実現することができる。結果的に、供給効率や輸送
効率を向上することができる。
【0044】一方、逆に、多結晶シリコン膜の成膜時間
よりも長時間でモノシランガスをバッファユニット4に
供給し貯留することができる。すなわち、半導体製造シ
ステムの供給設備や輸送設備の小型化、例えば供給管径
の縮小化を実現することができる。この結果、供給設備
や輸送設備に要する設備費用を大幅に削減することがで
きる。
【0045】(4)バッファユニット4にモノシランガ
スを充填し貯留した後、又並行して処理室2内部に半導
体ウェハを搬入(搬送)し処理室2内部の大気を排気し
た後、多結晶シリコン膜の成膜準備が進められる。ここ
では、加熱ヒータ202により処理室2内部の温度が6
20℃に調節され、又ゲートバルブ802を開き真空排
気ポンプ30により処理室2内部の圧力が26.6Pa
に調節される。
【0046】ここで、処理室2内部において、半導体ウ
ェハ表面に多結晶シリコン膜を成膜する際に、図5に示
すように、エアオペレーションバルブ801と処理室2
との間つまりバッファユニット4の下流側にマスフロー
コントローラ811を配設し、このマスフローコントロ
ーラ811によりバッファユニット4から処理室2への
モノシランガスの流量制御を行うことが可能である。
【0047】また、図6に示すように、バッファユニッ
ト4の下流側にコンダクタンス制御器812を配設し、
エアオペレーションバルブ801とコンダクタンス制御
器812とを併用することにより、図5に示すマスフロ
ーコントローラ811を用いることなくバッファユニッ
ト4から処理室2へのモノシランガスの流量制御を行う
ことができる。コンダクタンス制御器812には、コン
ダクタンスを開閉度によって調整する機能を有するオリ
フィス、コンダクタンスを調節できるピエゾバルブ等を
実用的に使用することができる。コンダクタンス制御器
812は、例えばバッファユニット4に取り付けられた
測定ユニット5の出力値(例えば圧力値)が一定に減少
する、ここでは1×105Paの圧力のモノシランを1
0分間で使い切るので1×104Pa/minの割合で
減少するように調節することにより、モノシランガスの
流量制御を実現することができる。
【0048】このように、多結晶シリコン膜の成膜時に
モノシランガスの流量を制御することにより、成膜で使
用されるモノシランガスの量、1000sccを製造工
程の先の段階において正確に測定する必要がなくなる。
【0049】(5)100sccm、10分間の条件下
において、多結晶シリコン膜の成膜を行う。ここで、成
膜後、バッファユニット4内部に残ったモノシランガス
は、図1に示すように、処理室2を通さずに、バルブ8
03の開閉により導通、不通が制御されるバイパスライ
ン804を通して真空排気ポンプ30に排気することが
できる。また、バッファユニット4内部に残ったモノシ
ランガスは、次回の成膜分として貯留することもでき
る。
【0050】(6)真空排気ポンプ30により排気され
た未処理のモノシランガス等は除害装置31において安
全に処理され、この後、排気ダクト32に排気される。
【0051】そして、これら一連の基板処理工程が終了
した段階において、LPCVD法に基づく、半導体ウェ
ハ表面への多結晶シリコン膜の成膜プロセスが終了す
る。
【0052】[バッチ方式への応用]ここで、処理室2
に複数枚の半導体ウェハ例えば100枚〜200枚の半
導体ウェハを載置し、これら半導体ウェハ表面上に一度
に多結晶シリコン膜の成膜を行うバッチ処理方式を採用
する半導体製造装置(LPCVD装置)1に本発明を適
用した場合を説明する。
【0053】バッチ処理方式の半導体製造装置1におい
ては、まず縦型の処理室(縦型LPCVD炉)2内部
に、所定間隔例えば5mm間隔で縦方向に半導体ウェハ
が積載される。この後、処理室2内部を反応温度例えば
620℃まで加熱して安定させた後、処理室2内部にマ
スフローコントローラ等により流量制御された状態のモ
ノシランガスが供給される。ただし、処理室2内部に供
給されたモノシランガスは上流側において消費され、か
つ反応生成ガスが発生するために、下流側においてモノ
シランガス濃度が相対的に薄くなり、成膜反応が鈍化す
る。具体的には、モノシランガスは、下記の反応式に示
すように、成膜反応及び気相反応により消費され、シリ
レンガス(SiH2)や水素ガス(H2)が発生するため
に、下流側においてモノシランガス(SiH4)の分圧
が減少し、成膜速度が低下する。
【0054】 SiH4 →SiH2+H2 (気相反応) SiH4 →Si+2H2 (成膜反応) SiH2 →Si+H2 (成膜反応) 従って、半導体ウェハを多数積み重ねた処理室2内部に
次々と所定流量、例えば100sccmの流量において
モノシランガスを供給した場合、下流側に積載した半導
体ウェハは上記理由から成膜速度が遅くなる。積載した
上下の半導体ウェハ間の隙間(寸法)は一般的に半導体
ウェハの半径(寸法)に比べて小さく、ここでは5mm
に設定されているので、モノシランガスはこのような狭
い隙間の空間において半導体ウェハの周縁部から中心に
向かって拡散により供給される。すなわち、半導体ウェ
ハ単位で観察すれば、半導体ウェハ周縁部が上流側であ
り、中心部が下流側になる。この結果、半導体ウェハ周
縁部の多結晶シリコン膜の成膜速度は中心部の成膜速度
に比べて速くなり、半導体ウェハ中心部の多結晶シリコ
ン膜の成膜膜厚は薄くなる。
【0055】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製
造装置1又は半導体製造システムにおいては、バッファ
ユニット4を備え、このバッファユニット4から、図5
に示すようなマスフローコントローラ811を利用し
て、又は図6に示すようなコンダクタンス制御バルブ8
12を利用して成膜時のモノシランガスの流量を制御し
ているので、成膜膜厚の均一性を得ることができる。ま
た、バッファユニット4を備えているので、図7に示す
ように、全くモノシランガスの流量を管理しなくても、
処理室2に供給したモノシランガスの総量で、成膜に使
用するモノシランガスの供給量を制御することが可能で
あるので、同様に成膜膜厚の均一性が得ることができ
る。
【0056】図8には図7に示すガス供給系を使用した
場合のLPCVD法のシーケンスを示す。
【0057】(1)まず最初に、基板処理つまり半導体
ウェハ表面に多結晶シリコン膜を成膜するのに必要なモ
ノシランガスが、外部供給源20のモノシランガスシリ
ンダ21からバッファユニット4に供給される。バッフ
ァユニット4はこのモノシランガスを一時的に貯留する
(S80)。この貯留に際しては、モノシランガスの量
を秤量し、モノシランガスの貯留量が制御されるように
なっている。
【0058】本発明の第1の実施の形態においては、前
述のようにバッファユニット4を備えて、モノシランガ
スが必要な時と供給する時との時間差を埋めることによ
り、供給能力を過剰にせず、供給設備や輸送設備に要す
るコストを削減することができる。さらに、モノシラン
ガスの供給量を流量により制御するのではなく、モノシ
ランガスの総量により制御することで、迅速なモノシラ
ンガスの供給、固体材料や液体材料の気化制御、化学反
応による中間前駆体の供給等が可能になる。
【0059】(2)ゲートバルブ802を開き、処理室
2内部を真空排気ポンプ30によって充分に排気する
(S81)。
【0060】(3)処理室2内部の圧力を例えば0.1
33Paまで下げた状態において、真空排気ポンプ30
に繋がるゲートバルブ802を完全に閉じ、処理室2内
部を真空状態において密封する(S82)。
【0061】(4)処理室2とバッファユニット4との
間を繋ぐエアオペレーションバルブ801を全開にし、
目標とする成膜に必要な量のモノシランガスを数秒以内
に処理室2内部に充填させる(S83)。この結果、前
述のように、積載した上下半導体ウェハ間の隙間の狭い
空間においても、迅速にモノシランガスを充満させるこ
とができ、モノシランガスの反応速度に対して充分に速
い速度において、モノシランガスを隅々まで拡散させる
ことができる。すなわち、モノシランガスの拡散律速に
起因する成膜膜厚の不均一性を減少することができ、膜
厚均一性に優れた多結晶シリコン膜を成膜することがで
きる。
【0062】ここで、図9に半導体ウェハ近傍における
モノシランガス濃度と時間との関係を示す。図10には
半導体ウェハ表面上における多結晶シリコン膜の成膜レ
ートと成膜膜厚と成膜時間との関係を示す。図7に示す
供給系を利用する場合は、マスフローコントローラ等に
よりモノシランガスの供給流量を制御する成膜の場合と
は異なり、図9に示すように成膜時間の増加とともにモ
ノシランガス濃度が減少するので、図10に示すように
時間変化に対する多結晶シリコン膜の成膜レートが一定
にならない。目標とする膜厚つまり狙い膜厚は成膜レー
トのデータから積分することにより求め、この狙い膜厚
から成膜時間を決定することができる。図10に示すよ
うに、成膜開始直後の成膜レートは速いが、時間経過と
ともに成膜レートは次第に遅くなり安定化する。狙い膜
厚に要する成膜時間は成膜開始から短く、狙い膜厚付近
の成膜レートは遅く安定している。従って、多結晶シリ
コン膜は、短い成膜時間により成膜することができ、か
つ膜厚のばらつきを小さくできるので、精密な膜厚制御
が行える。
【0063】(5)図10に示す狙い膜厚を得ることが
できるまで、多結晶シリコン膜の成膜を行う(S8
4)。
【0064】(6)狙い膜厚に達する成膜時間の経過
後、ゲートバルブ802を全開にし、処理室2内部のモ
ノシランガスの未反応ガス等を真空排気ポンプにより処
理室2外部に排気し、成膜処理を終了させる(S8
5)。
【0065】[ドープドシリコン膜の成膜への応用]本
発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置1又は半
導体製造システムは、前述のノンドープ多結晶シリコン
膜の成膜法だけに限定されるものではなく、砒素(A
s)、硼素(B)、燐(P)等のドナー若しくはアクセ
プタとして使用される不純物、シリコンと同一のIV族元
素であるゲルマニウム(Ge)等の不純物を成膜中にド
ーピングさせるドープド多結晶シリコン膜(又は単結晶
シリコン膜)の成膜法にも適用することができる。
【0066】図示しないが、このドープド多結晶シリコ
ン膜の成膜を行うには、半導体製造装置1又は半導体製
造システム1に、モノシランガスを貯留するバッファユ
ニット4と同様な別の不純物導入用バッファユニットを
並列的に備える。この不純物導入用バッファユニットに
アルシン(AsH3)、ジボラン(B26)、ホスフィ
ン(PH3)、ゲルマン(GeH4)等のドーピング物質
となるソースガスを貯留し、モノシランガスの供給手順
と同様に、不純物導入用バッファユニットに貯留された
ソースガスを処理室2内部に供給することにより、簡易
にドープド多結晶シリコン膜を成膜することができる。
【0067】また、本発明の第1の実施の形態に係る半
導体製造装置1又は半導体製造システムにおいては、モ
ノシランガスを貯留するバッファユニット4を兼用し、
バッファユニット4内部にモノシランガスと上記ソース
ガス(アルシン等)とを混合して貯留することができ
る。1つのバッファユニット4内部にモノシランガスと
ソースガスとを混合させた状態において貯留することに
より、処理室2内部にこれらのガスを供給する前段にお
いて、バッファユニット4内部の混合ガスのドーパント
濃度を均一化することができる。
【0068】この場合、測定ユニット5に質量分析器、
赤外線吸収分光器等の測定器をさらに備え、これらの測
定器からバッファユニット4内部に貯留された混合ガス
の分析結果を制御ユニット6を通してコンピュータ統合
生産システムに出力することができる。この出力結果に
基づき、ドープド多結晶シリコン膜の成膜前に混合ガス
の各成分濃度を正確に検出することができ、エアオペレ
ーションバルブ702等の流量制御により、モノシラン
ガス、ソースガスのそれぞれのバッファユニット4への
充填濃度を容易に制御することができる。
【0069】また、圧力計だけを備えた測定ユニット5
であっても、モノシランガス、ソースガスのそれぞれを
順次貯留する際の圧力増加分を圧力計により測定するこ
とによって、混合ガスの混合比を簡易に算出することが
できる。
【0070】なお、バッファユニット4内部への混合ガ
スの貯留方法に関係なく、ドープド多結晶シリコン膜の
成膜方法は、ノンドープド多結晶シリコン膜の成膜方法
と基本的には同一である。
【0071】[絶縁膜の成膜への応用:液体ソース]本
発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置1又は半
導体製造システムは、前述のノンドープ及びドープド多
結晶シリコン膜の成膜法だけに限定されるものではな
く、絶縁膜の成膜法にも適用することができる。ここで
は、LPCVD法によるタンタルオキサイド膜の成膜法
に本発明を適用した例を説明する。
【0072】図11に示すように、半導体製造システム
の外部供給源20には、常圧及び常温状態において液体
であるペンタエトキシタンタル(PET)を貯蔵する液
体貯蔵容器25が配設されている。このペンタエトキシ
タンタルは、重量計測器251による重量計測、液面位
置センサ252による液面位置の計測、液体秤量器25
3による秤量計測、液体マスフローコントローラ254
による流体制御の少なくともいずれか1つによって、基
板処理に必要な量だけバッファユニット4に供給され
る。
【0073】半導体製造装置1のバッファユニット4に
は、温度調節を行う加熱ヒータ及び温度調節機構40を
さらに備えている。バッファユニット4内部に供給され
たペンタエトキシタンタルは、加熱ヒータ及び温度調節
機構40により熱反応が生じない状態において気化さ
れ、液体から気体へ変化するとともに、気体の状態にお
いてバッファユニット4内部に貯留される。
【0074】バッファユニット4に貯留されたペンタエ
トキシタンタルは処理室2内部に供給され、モノシラン
ガスによる多結晶シリコン膜の成膜法と同様に、LPC
VD法によるタンタルオキサイド膜を成膜することがで
きる。
【0075】このように、本発明の第1の実施の形態に
係る半導体製造装置1又は半導体製造システムにおいて
は、バッファユニット4を備えているので、常圧及び常
温状態において液体である物質(PET)の気相LPC
VD反応に対して、気化器の能力等に起因する物質の供
給不足等が生じることなく、タンタルオキサイド膜の成
膜に必要な量のソースガスを供給することができる。
【0076】[金属膜の成膜への応用:固体ソース、液
体ソース]本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置1又は半導体製造システムは、金属膜(白金属膜)
の成膜法にも適用することができる。ここでは、LPC
VD法によるルテニウム膜の成膜法に本発明を適用した
例を説明する。
【0077】図12に示すように、半導体製造システム
の外部供給源20には、常圧及び常温状態において粉体
状、顆粒状又はペレット状の固体であるルテニウムシク
ロペンタン(Ru(Cp)2)を貯蔵する固体貯蔵容器
26が配設されている。このルテニウムシクロペンタン
は、重量計測器261による重量計測、重量秤量器26
3による秤量計測、粉体数、顆粒数又はペレット数をカ
ウントするカウンタ264の少なくともいずれか1つに
よって、基板処理に必要な量だけバッファユニット4に
供給される。
【0078】半導体製造装置1のバッファユニット4に
は、図11に示す半導体製造装置1と同様に、温度調節
を行う加熱ヒータ及び温度調節機構40を備えている。
バッファユニット4内部に供給されたルテニウムシクロ
ペンタンは、加熱ヒータ及び温度調節機構40により気
化され、固体から気体へ変化するとともに、気体の状態
においてバッファユニット4内部に貯留される。
【0079】バッファユニット4に貯留されたルテニウ
ムシクロペンタンは処理室2内部に供給され、モノシラ
ンガスによる多結晶シリコン膜の成膜法と同様に、LP
CVD法によるルテニウム膜を成膜することができる。
【0080】このように、本発明の第1の実施の形態に
係る半導体製造装置1又は半導体製造システムにおいて
は、バッファユニット4を備えているので、常圧状態及
び常温状態において固体である物質(Ru(Cp)2
の気相LPCVD反応に対して、気化器の能力等に起因
する物質の供給不足等が生じることなく、ルテニウム膜
の成膜に必要な量のソースガスを供給することができ
る。
【0081】なお、ルテニウム膜の成膜法においては、
常圧状態及び常温状態において液体であるルテニウムエ
チルシクロペンタン(Ru(EtCp)2)を使用する
ことができる。この場合には、図11に示す半導体製造
装置1又は半導体製造システムと同等のものを使用し
て、ルテニウム膜を成膜することができる。
【0082】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置1に内蔵していたバッファユニット4を、外付けの
半導体製造装置として構成した例を説明するものであ
る。
【0083】図13に示すように、本発明の第2の実施
の形態に係る半導体製造システムには、処理室2を有す
る半導体製造装置1とは別に、外付けの半導体製造装置
1Aが配設されている。半導体製造装置1Aは、基板処
理に必要な物質が外部供給源20から供給され、この供
給された物質を貯留し、この貯留された物質を外部すな
わち半導体製造装置1の処理室2に供給可能なバッファ
ユニット4を備えている。
【0084】さらに、半導体製造装置1Aは、バッファ
ユニット4内部の物質の状態を制御する制御ユニット6
Aと、バッファユニット4内部の物質の状態を測定する
測定ユニット5とを備えている。さらに、半導体製造装
置1Aは、外部供給源20のモノシランガスシリンダ2
1からのモノシランガスの供給を制御するエアオペレー
ションバルブ702と、窒素ガス発生器22からの窒素
ガスの供給を制御するエアオペレーションバルブ703
と、弗素ガス発生器23からの弗素ガスの供給を制御す
るエアオペレーションバルブ701と、バッファユニッ
ト4から半導体製造装置1の処理室2への物質の供給を
制御するエアオペレーションバルブ801とを備えてい
る。これらのエアオペレーションバルブ701〜70
3、801は、バッファユニット4の制御に専用的に配
設された制御ユニット6Aにより制御されている。制御
ユニット6A自体は、ローカルエリアネットワーク13
に接続され、コンピュータ統合生産システムにより管理
され、制御されている。
【0085】半導体製造装置1の構造は、半導体製造装
置1Aを構築するバッファユニット4、測定ユニット
5、エアオペレーションバルブ701〜703及び80
1を除き、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置1の構造と基本的には同一である。なお、半導体製
造装置1の制御ユニット6は、半導体製造装置1Aにお
いてバッファユニット4の制御を行う制御ユニット6A
が専用に配設されているので、本来のLPCVD法によ
る成膜制御に必要な制御、例えば加熱ヒータ202の温
度制御、ゲートバルブ802の開閉制御等を行うように
なっている。
【0086】このように本発明の第2の実施の形態に係
る半導体製造装置1Aは、少なくともバッファユニット
4を備え、実際に成膜を行う半導体製造装置1の外付け
装置として配設されている。従って、本発明の第1の実
施の形態に係る半導体製造装置1及び半導体製造システ
ムにより得られる効果と同様の効果が得られるととも
に、半導体製造装置1自体の小型化を実現することがで
きる。さらに、バッファユニット4を備えた半導体製造
装置1Aは、汎用性を備え、他の半導体製造装置、例え
ばスパッタリング装置、エッチング装置、洗浄装置等へ
の装着を自由に行える。
【0087】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置1及び半導体製造システムにおいて、半導体製造装
置1の処理室2の反応管201内壁の洗浄方法に、本発
明を適用した例を説明するものである。
【0088】[基本的な洗浄方法]本発明の第1の実施
の形態に係る半導体製造装置1の反応管201内部にお
いては前例に従えばLPCVD法により多結晶シリコン
膜が成膜されているので、ここでは反応管201内壁に
付着したシリコン膜の洗浄方法を説明する。なお、ここ
では、図1を用いて説明を行う。また、半導体ウェハに
シリコン膜を成膜する処理は直接的な基板処理である
が、反応管201内壁に付着したシリコン膜の洗浄処理
は、半導体ウェハにシリコン膜を成膜する処理に必要と
される間接的な基板処理である。
【0089】(1)まず最初に、図1に示すコンピュー
タ統合生産システムの装置管理データベース11からロ
ーカルエリアネットワーク13を通して半導体製造装置
1の制御ユニット6に、洗浄情報が出力される。「洗浄
情報」とは、半導体製造装置1の処理室2の反応管20
1内壁に付着したシリコン膜の除去に必要なエッチング
条件等の情報を少なくとも含む情報である。例えば、反
応管201内壁に付着したシリコン膜の膜厚が100n
mの場合、洗浄(エッチング)により剥離するシリコン
膜の膜厚は100nmである。このシリコン膜の剥離に
は、例えば300℃の温度及び1.333×103Pa
の圧力の環境下において、1000sccmの流量の弗
素ガスを5分間流し続けるエッチングが必要である。弗
素ガスの総量は5000scc(=1000sccm×
5分間)になる。
【0090】(2)本発明の第3の実施の形態に係る半
導体製造装置1においては、処理室2の洗浄を行うため
に、バッファユニット4の内容積が5000sccに設
定されている。上記洗浄情報に基づき、制御ユニット6
はエアオペレーションバルブ801を開き、バッファユ
ニット4内部は真空排気ポンプ30により充分低い圧力
まで排気される。
【0091】(3)この後、制御ユニット6は、エアオ
ペレーションバルブ801を閉め、エアオペレーション
バルブ701を開くことにより、外部供給源20の弗素
ガス発生器23からバッファユニット4内部に弗素ガス
が供給される。
【0092】(4)上記のように、バッファユニット4
の内容積に相当する5000scc(気体の標準状態に
おいて5000cm3の体積である。)の弗素ガスが充
填された後、制御ユニット6によりエアオペレーション
バルブ701を閉めることにより、バッファユニット4
に弗素ガスが貯留される。
【0093】ここで、弗素ガス発生器23がKFと2H
Fとの電気分解反応、又はKFと6HFとの熱分解化学
反応により弗素ガスを生成し、弗素ガスの生成量が10
0sccm/minである場合、処理室2内部の洗浄に
必要とされる1000sccmの弗素ガス流量を得るに
は、約10倍の規模の弗素ガス発生器23が必要にな
る。ところが、このような弗素ガス流量が必要な時間は
洗浄時の約5分間であり、それ以外は必要でない。
【0094】本発明の第3の実施の形態に係る半導体製
造装置1においては、バッファユニット4を備え、例え
ば洗浄開始前、50分前からバッファユニット4内部に
弗素ガスの貯留を開始することにより、100sccm
の供給能力しかない弗素ガス発生器23であっても10
00sccmの弗素ガスを必要とする洗浄に対応するこ
とができる。
【0095】バッファユニット4内部への貯留は、前段
プロセスの多結晶シリコン膜の成膜終了後の、バッファ
ユニット4内部のモノシランガスが排出された直後から
開始することができる。さらに、反応管201の浄化時
間、常圧復帰時間、半導体ウェハの取り出し時間、洗浄
のための真空排気時間、熱安定時間等の洗浄準備時間内
に、重複させてバッファユニット4に弗素ガスを貯留さ
せることができるので、実効的に洗浄時間が長くなるこ
とはない。
【0096】さらに、本発明の第3の実施の形態に係る
半導体製造装置1又は半導体製造システムにおいては、
モノシランガスの貯留専用にバッファユニット4を使用
し、このバッファユニット4に対して別途専用の洗浄用
バッファユニットを備え、この洗浄用バッファユニット
に弗素ガスを貯留するようにしてもよい。この場合、洗
浄用バッファユニットは、本発明の第1の実施の形態に
係る半導体製造装置1のように内蔵させてもよいし、又
本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造装置1Aの
ように外付け半導体製造装置として構築してもよい。
【0097】(5)そして、バッファユニット4に貯留
された弗素ガスを処理室2内部に供給し、処理室2内部
の洗浄が行われる。
【0098】一般的に、半導体製造装置1及び半導体製
造システムにおいては、多結晶シリコン膜の成膜頻度に
比べて、処理室2内部の洗浄頻度が少ないので、弗素ガ
ス発生器23の供給能力をさらに縮小することができ
る。すなわち、外部供給源20の供給設備や輸送設備を
縮小化することができ、又供給設備や輸送設備に必要と
される設備投資を最小限に抑えることができる。
【0099】本発明の第3の実施の形態に係る半導体製
造装置1及び半導体製造システムにおいて、処理室2内
部の洗浄方法(エッチング方法)は、基本的には、本発
明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置1及び半導
体製造システムの多結晶シリコン膜の成膜方法と同様で
ある。特に、洗浄方法においては、洗浄終了時点(エッ
チング終了時点)を、反応管201内部の温度上昇の終
端検出、排気ガスの分析等、リアルタイムでモニターリ
ングすることができる。従って、マスフローコントロー
ラ811、コンダクタンス制御器812等による流量制
御を使用しないで、ガス供給量の総量によって制御す
る、前述の図7に示す半導体製造システムには、事前に
エッチング速度の時間変化を測定する必要がないので、
非常に有用である。
【0100】[第1の変形例]図14に示すように、本
発明の第3の実施の形態の第1の変形例に係る半導体製
造装置1及び半導体製造システムは、半導体製造装置1
の処理室2と真空排気ポンプ30との間に並列的に回収
用バッファユニット(第2のバッファユニット)35を
備えている。回収用バッファユニット35は、上流側の
処理室2に3方向バルブ805を通して供給側を接続
し、下流側の真空排気ポンプ30にバルブ806を通し
て排気側を接続するとともに、上流側のバッファユニッ
ト4にリターンバルブ807を通して接続されている。
【0101】すなわち、回収用バッファユニット35
は、処理室2から排気された弗素ガス(洗浄ガス)を回
収しかつ貯留し、この貯留された弗素ガスをバッファユ
ニット4に供給するようになっている。バッファユニッ
ト4に貯留された弗素ガスは次回の処理室2内部の洗浄
に再度使用することができるので、洗浄ガスの利用効率
を高めることができ、洗浄費用の削減、省エネルギ化を
実現することができる。
【0102】なお、回収用バッファユニット35は、半
導体製造装置1に内蔵されていても、外付けされていて
も、どちらでも構わない。
【0103】[第2の変形例]図15に示すように、本
発明の第3の実施の形態の第2の変形例に係る半導体製
造システムは、真空排気ポンプ30と除害装置31との
間に排気ガス一時待避用バッファユニット36を備えて
いる。すなわち、排気ガス一時待避用バッファユニット
36は、上流側の真空排気ポンプ30に3方向バルブ8
08、排気ガス圧縮用コンプレッサ37のそれぞれを通
して供給側を接続し、かつ押出し用の窒素ガスを供給す
るためにバルブ810を通して窒素ガス発生器22に接
続している。さらに、排気ガス一時待避用バッファユニ
ット36は、下流側の除害装置31にリターンバルブ8
09を通して排気側を接続している。
【0104】本発明の第3の実施の形態の第2の変形例
に係る半導体製造システムにおいては、半導体製造装置
1における成膜処理、洗浄処理等に使用される材料ガ
ス、洗浄ガス等の物質に限定されるものではなく、バッ
ファユニット4と同様の機能を排気ガスの供給経路に配
設したことに特徴がある。すなわち、除害装置31の前
段に排気ガス一時待避用バッファユニット36を備えた
ことにより、除害装置31の処理能力を上回る排気ガス
が排出された場合に、この排気ガスの流量を調節するこ
とができる。通常、有害ガスの排気中しか除害装置31
は実効的に稼働していないが、排気ガス一時待避用バッ
ファユニット36を備えたことにより、複数台の半導体
製造装置1(図示していない。)からの排気ガスを1台
の除害装置31により処理することができる。
【0105】つまり、排気ガス一時待避用バッファユニ
ット36は、複数台の半導体製造装置1から同時に排気
ガスが排出され、処理能力を越える場合には一時的に排
気ガスを貯留し、処理能力を越えない範囲において除害
装置31に徐々に排気ガスを排出すことができる。1台
の半導体製造装置1から除害装置31の処理能力を越え
るような排気ガスが排出された場合も、排気ガス一時待
避用バッファユニット36は同様に機能する。
【0106】従って、除害装置31の規模を縮小するこ
とができ、又除害装置31の設置台数を削減することが
できる。結果的に、半導体製造システムの供給設備や輸
送設備の小型化を実現することができる。さらに、半導
体製造システムの供給設備や輸送設備に必要な設備投資
を減少することができる。
【0107】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体製造
システムにおいて、複数台の半導体製造装置の処理室の
反応管内壁の洗浄方法に、本発明を適用した例を説明す
るものである。
【0108】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の基本構造]図16に示すように、本発明の第4の実施
の形態に係る半導体製造システムは、複数台の半導体製
造装置1(1)、1(2)、1(3)と、この複数台の
半導体製造装置1(1)〜1(3)のそれぞれに物質を
供給する外部供給源20と、外部供給源20から供給さ
れる物質を複数台の半導体製造装置1(1)〜1(3)
のそれぞれに分配供給する半導体製造装置1Bと、複数
台の半導体製造装置1(1)〜1(3)及び1Bの管理
制御を行うコンピュータ統合生産システムサーバ(CI
Mサーバ)14とを少なくとも備えて構築されている。
【0109】半導体製造装置1(1)は、基本的には本
発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装置1(図1
参照。)と同様であり、基板処理を行う処理室2と、処
理室2内部又はこの装置内部において処理に必要な物質
が外部供給源20から供給され、この供給された物質を
貯留し、この貯留された物質を処理室2内部又は装置内
部に供給可能なバッファユニット4(1)とを少なくと
も備えている。さらに、半導体製造装置1は、バッファ
ユニット4(1)内部の物質の状態を制御する制御ユニ
ット6(1)と、図示しないがバッファユニット4
(1)内部の物質の状態を測定する測定ユニット5とを
備えている。制御ユニット6(1)は、ローカルエリア
ネットワーク(半導体製造システム内LAN)13を通
してコンピュータ統合生産システムのコンピュータ統合
生産システムサーバ14に接続されている。
【0110】半導体製造装置1(1)と同様に、半導体
製造装置1(2)は、図示しない処理室2及び測定ユニ
ット5と、バッファユニット4(2)と、制御ユニット
6(2)とを少なくとも備えている。半導体製造装置1
(3)は、図示しない処理室2及び測定ユニット5と、
バッファユニット4(3)と、制御ユニット6(3)と
を少なくとも備えている。なお、ここでは、説明を簡略
化するために、3台の半導体製造装置1(1)〜1
(3)を備えた半導体製造システムについて説明する
が、本発明の第4の実施の形態に係る半導体製造システ
ムは、この台数に限定されるものではなく、2台又は4
台以上の半導体製造装置を備えていてもよい。
【0111】半導体製造装置1Bは、基本的には本発明
の第2の実施の形態に係る半導体製造装置1A(図13
参照。)と類似しており、処理室2を備えていないバッ
ファ機能専用の装置である。すなわち、半導体製造装置
1Bは、基板処理に必要な物質が外部供給源20から供
給され、この供給された物質を貯留し、この貯留された
物質を外部に供給可能なバッファユニット4Bを備え、
さらに配分バルブ721、722及び723と、この配
分バルブ721〜723の開閉制御を行う制御ユニット
6Bとを備えている。
【0112】本発明の第4の実施の形態に係る半導体製
造システムにおいては、半導体製造装置1(1)〜1
(3)のそれぞれの処理室2の洗浄方法を説明するの
で、バッファユニット4Bは処理室2内部の洗浄ガスと
して使用される、外部供給源20の弗素ガス発生器23
に接続されている。すなわち、バッファユニット4Bは
半導体製造装置1(1)〜1(3)のそれぞれに供給す
る弗素ガスを一時的に貯留するようになっている。
【0113】配分バルブ721はバッファユニット4B
と半導体製造装置1(1)との間に配設され、配分バル
ブ721の開閉は制御ユニット6Bにより制御されてい
る。配分バルブ722はバッファユニット4Bと半導体
製造装置1(2)との間に配設され、配分バルブ722
の開閉は制御ユニット6Bにより制御されている。同様
に、配分バルブ723はバッファユニット4Bと半導体
製造装置1(3)との間に配設され、配分バルブ723
の開閉は制御ユニット6Bにより制御されている。制御
ユニット6Bはローカルエリアネットワーク13を通し
てコンピュータ統合生産システムサーバ14に接続され
ている。
【0114】コンピュータ統合生産システムサーバ14
は、未処理の半導体ウェハの各ロットの工程順の情報、
各ロットの種類の情報、製造ラインにおいて他のロット
に対する製造の優先順位を緊急度としてクラス分けした
情報等の情報が格納されている。これらの情報により、
どのロットが、どの半導体製造装置1(1)〜1(3)
において、いつ処理されるかという製造スケジュールを
コンピュータ統合生産システムサーバ14により管理す
ることができる。
【0115】また、コンピュータ統合生産システムサー
バ14においては、半導体製造装置1(1)〜1(3)
のそれぞれの処理室2の、現在の累積膜厚を算出するこ
とができる。さらに、コンピュータ統合生産システムサ
ーバ14は、成膜膜厚の時系列若しくは成膜ダストの時
系列、過去の洗浄後の成膜膜厚若しくは成膜ダストの時
系列の推移等の情報に基づき、洗浄が奨励されている膜
厚を、人為的に又は自動的に計算し予測できる。そし
て、コンピュータ統合生産システムサーバ14は、この
ような計算結果、予測結果、又は現在の待機ロットの情
報や将来の製造スケジュールの情報に基づき、何時、処
理室2の洗浄を実行するかのスケジュールを作成する機
能を備えている。
【0116】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の動作並びに基板処理方法]本発明の第4の実施の形態
に係る半導体製造装置及び半導体製造システムを使用し
た洗浄方法を簡単に説明する。
【0117】(1)まず最初に、半導体製造システムに
おいて、最初に洗浄工程が必要とされる、すなわち最初
に弗素ガスを使用する半導体製造装置1(1)、1
(2)又は1(3)の洗浄スケジュールが、コンピュー
タ統合生産システムサーバ14により作成される。ここ
での説明において、最初に半導体製造装置1(1)の処
理室2に洗浄工程が必要であると仮定する。
【0118】(2)コンピュータ統合生産システムサー
バ14は、上記洗浄スケジュールに基づき、ローカルエ
リアネットワーク13を通して半導体製造装置1(1)
の制御ユニット6(1)に制御情報を出力し、エアオペ
レーションバルブ701を開く。同時に、コンピュータ
統合生産システムサーバ14は、半導体製造装置1
(2)の制御ユニット6(2)及び半導体製造装置1
(3)の制御ユニット6(3)に制御情報を出力し、双
方のエアオペレーションバルブ701を閉める。
【0119】(3)一方、半導体製造装置1Bにおいて
は、外部供給源20の弗素ガス発生器23からバッファ
ユニット4Bに洗浄ガスとしての弗素ガスが供給され、
バッファユニット4Bにおいて弗素ガスが貯留される。
【0120】(4)コンピュータ統合生産システムサー
バ14は、半導体製造装置1Bの制御ユニット6Bを通
して配分バルブ721を開き、それ以外の配分バルブ7
22及び723を閉める。これにより、半導体製造装置
1Bのバッファユニット4Bに貯留されていた弗素ガス
は半導体製造装置1(1)のバッファユニット4(1)
に供給され貯留される。バッファユニット4(1)にお
いては、半導体製造装置1(1)の処理室2の累積成膜
膜厚の情報に基づきコンピュータ統合生産システムサー
バ14により算出された、洗浄量に必要な量の弗素ガス
が貯留される。例えば、前述の図2に示す圧力調整器7
10、図3に示すマスフローコントローラ711又は図
4に示すコンダクタンス制御器712を使用することに
より、弗素ガスの貯留量を簡易に測定し制御することが
できる。バッファユニット4(1)に所定量の弗素ガス
が貯留されると、その結果は制御ユニット6(1)から
ローカルエリアネットワーク13を通してコンピュータ
統合生産システムサーバ14に出力される。
【0121】(5)コンピュータ統合生産システムサー
バ14は、次の洗浄工程の優先順位に従い、同様の手順
により、半導体製造装置1(2)のバッファユニット4
(2)及び半導体製造装置1(3)のバッファユニット
4(3)に弗素ガスの供給を開始する。この結果、バッ
ファユニット4(2)及び4(3)には、洗浄に必要な
量の弗素ガスを貯留することができる。
【0122】(6)半導体製造装置1(1)のバッファ
ユニット4(1)、半導体製造装置1(2)のバッファ
ユニット4(2)及び半導体製造装置1(3)のバッフ
ァユニット4(3)のすべてに弗素ガスが貯留された
後、いずれのバッファユニット4(1)〜4(3)に貯
留された弗素ガスも未使用の場合には、弗素ガス発生器
23から供給される弗素ガスを半導体製造装置1Bのバ
ッファユニット4Bに加圧限界まで貯留する。さらに、
バッファユニット4(1)〜4(3)に貯留された弗素
ガスの未使用状態が続く場合には、コンピュータ統合生
産システムサーバ14からの制御指令に基づき、弗素ガ
ス発生器23の稼働を停止させ、弗素ガスの生成を停止
させる。
【0123】(7)半導体製造装置1(1)において
は、バッファユニット4(1)に貯留された弗素ガスに
基づき、処理室2内部の洗浄が行われる。同様に、半導
体製造装置1(2)においては、バッファユニット4
(2)に貯留された弗素ガスに基づき、処理室2内部の
洗浄が行われ、半導体製造装置1(3)においては、バ
ッファユニット4(3)に貯留された弗素ガスに基づ
き、処理室2内部の洗浄が行われる。
【0124】このように本発明の第4の実施の形態に係
る半導体製造システムにおいては、複数台の半導体製造
装置4(1)〜4(3)に共有の、バッファユニット4
Bを有する半導体製造装置1Bを備えたことにより、外
部供給源20の弗素ガス発生器23を有効に利用するこ
とができる。すなわち、弗素ガス発生器23の設備規
模、弗素ガスの輸送設備の規模、設備費用、メンテナン
ス等のリソースを削減することができる。
【0125】さらに、本発明の第4の実施の形態に係る
半導体製造システムにおいては、バッファユニット4B
を有する半導体製造装置1Bを備えたことにより、バッ
ファ機能を内蔵する半導体製造装置4(1)〜4(3)
以外の、バッファ機能を内蔵していない半導体製造装置
にも対応させることができる。例えば、コンピュータ統
合生産システムサーバ14からの制御情報に基づき、半
導体製造装置1Bの配分バルブ721、722又は72
3と、バッファ機能を内蔵していない半導体製造装置の
処理室に通じるバルブとを連動して開くことにより、あ
たかもバッファ機能を内蔵していない半導体製造装置に
おいてバッファユニット4が存在するように機能させる
ことができる。
【0126】なお、本発明の第4の実施の形態に係る半
導体製造システムにおいては、外部供給源20の外付け
としてバッファユニット4Bを有する半導体製造装置1
Bを配設しているが、半導体製造装置1Bは外部供給源
20に内蔵させることもできる。
【0127】[変形例]本発明の第4の実施の形態の変
形例に係る半導体製造システムは、図17に示すよう
に、複数台の半導体製造装置1(1)、1(2)、1
(3)と、この複数台の半導体製造装置1(1)〜1
(3)のそれぞれに物質を供給する外部供給源20と、
外部供給源20から供給される物質を複数台の半導体製
造装置1(1)〜1(3)のそれぞれに分配供給する半
導体製造装置1Cと、複数台の半導体製造装置1(1)
〜1(3)及び1Cの管理制御を行うコンピュータ統合
生産システムサーバ14とを少なくとも備えて構築され
ている。
【0128】半導体製造装置1(1)は、基本的には本
発明の第2の実施の形態に係る半導体製造装置1(図1
3参照。)と同様であり、基板処理を行う処理室2と、
この処理室2を制御する制御ユニット6(1)とを少な
くとも備えている。制御ユニット6(1)は、ローカル
エリアネットワーク13を通してコンピュータ統合生産
システムのコンピュータ統合生産システムサーバ14に
接続されている。つまり、半導体製造装置1(1)は、
前述の本発明の第4の実施の形態に係る半導体製造装置
1(1)とは異なり、バッファユニット4(1)を内蔵
していない。
【0129】半導体製造装置1(1)と同様に、半導体
製造装置1(2)は、処理室2と、制御ユニット6
(2)とを少なくとも備えている。半導体製造装置1
(3)は、処理室2と、制御ユニット6(3)とを少な
くとも備えている。なお、ここでは、説明を簡略化する
ために、3台の半導体製造装置1(1)〜1(3)を備
えた半導体製造システムについて説明するが、本発明の
第4の実施の形態の変形例に係る半導体製造システム
は、この台数に限定されるものではなく、2台又は4台
以上の半導体製造装置を備えていてもよい。
【0130】半導体製造装置1Cは、基本的には本発明
の第4の実施の形態に係る半導体製造装置1B(図16
参照。)と類似しており、処理室2を備えていないバッ
ファ機能専用の装置である。すなわち、半導体製造装置
1Cは、基板処理に必要な物質が外部供給源20から供
給され、この供給された物質を貯留し、この貯留された
物質を外部(次段のサブバッファユニット4C1〜4C
3)に供給可能なメインバッファユニット4Cと、メイ
ンバッファユニット4Cから供給された物質を貯留し、
この貯留された物質を外部(半導体製造装置1(1)〜
1(3))に供給可能なサブバッファユニット4C1〜
4C3とを少なくとも備えている。
【0131】さらに、半導体製造装置1Cは、メインバ
ッファユニット4Cからサブバッファユニット4C1〜
4C3のそれぞれに物質を配分する配分バルブ721、
722及び723と、サブバッファユニット4C1〜4
C3のそれぞれから半導体製造装置1(1)〜1(3)
のそれぞれに物質を供給するエアオペレーションバルブ
725、726及び727と、配分バルブ721〜72
3及びエアオペレーションバルブ725〜727の開閉
を制御する制御ユニット6Cとを備えている。制御ユニ
ット6Cはローカルエリアネットワーク13を通してコ
ンピュータ統合生産システムサーバ14に接続されてい
る。
【0132】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る
半導体製造システムにおいては、半導体製造装置1
(1)〜1(3)のそれぞれの処理室2の洗浄方法を説
明するので、メインバッファユニット4Cは処理室2内
部の洗浄ガスとして使用される、外部供給源20の弗素
ガス発生器23に接続されている。すなわち、半導体製
造装置1Cにおいて、メインバッファユニット4Cは弗
素ガス発生器23からの弗素ガスを一時的に貯留し、こ
の弗素ガスは配分バルブ721〜723を通してサブバ
ッファユニット4C1〜4C3のそれぞれに供給され一
時的に貯留される。さらに、サブバッファユニット4C
1〜4C3のそれぞれに貯留された弗素ガスは、エアオ
ペレーションバルブ725〜727のそれぞれを通して
半導体製造装置1(1)〜1(3)のそれぞれに供給さ
れるようになっている。基本的には、半導体製造装置1
Cは、半導体製造装置1(1)〜1(3)のそれぞれの
外付けとして使用されるバッファユニットを、サブバッ
ファユニット4C1〜4C3として集合させ内蔵させた
構造である。
【0133】このような本発明の第4の実施の形態の変
形例に係る半導体製造システムにおいては、前述の本発
明の第4の実施の形態に係る半導体製造システムと同様
の動作により同様の効果を得ることができる。
【0134】なお、本発明の第4の実施の形態の変形例
に係る半導体製造システムにおいては、外部供給源20
の外付けとしてメインバッファユニット4C及びサブバ
ッファユニット4C1〜4C3を有する半導体製造装置
1Cを配設しているが、半導体製造装置1Cは外部供給
源20に内蔵させることもできる。
【0135】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、半導体ウェハ洗浄装置(半導体製造装置)、
及び洗浄液リサイクル機能を備えた半導体ウェハ洗浄シ
ステム(半導体製造システム)に本発明を適用した例を
説明するものである。
【0136】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の基本構造]図18に示すように、本発明の第5の実施
の形態に係る半導体製造システム(半導体ウェハ洗浄シ
ステム)は、基板洗浄処理を行う半導体製造装置1
(4)、1(5)及び1(6)と、洗浄水として使用さ
れる物質を供給する一次供給管90と、半導体製造装置
1(4)〜1(6)から排出される物質を濃縮し精製す
る濃縮/精製装置95と、一次供給管90又は濃縮/精
製装置95から供給される物質を貯留し、貯留された物
質を外部に供給するバッファユニット4Dを有する半導
体製造装置1D、バッファユニット4Eを有する半導体
製造装置1E及びバッファユニット4Fを有する半導体
製造装置1Fとを少なくとも備えて構築されている。
【0137】半導体製造装置1(4)は、その詳細な構
造を図示していないが、本発明の第5の実施の形態にお
いて、1枚の半導体ウェハを洗浄する枚葉処理方式の半
導体ウェハ洗浄装置である。同様に、詳細な構造を図示
していないが、半導体製造装置1(5)及び1(6)
は、複数枚の半導体ウェハを同時に洗浄するバッチ処理
方式の半導体ウェハ洗浄装置である。
【0138】一次供給管90は、クリーンルーム100
内に配管され、半導体製造装置1(4)〜1(6)のそ
れぞれに半導体ウェハの洗浄物質である弗化水素(H
F)水溶液を並列的に供給する。この弗化水素水溶液の
供給は制御バルブ731により制御され、制御バルブ7
31の開閉制御はローカルエリアネットワーク13を通
してコンピュータ統合生産システムの装置管理データベ
ース11により行われている。
【0139】半導体製造装置1(4)〜1(6)におい
て半導体ウェハの洗浄に使用された弗化水素水溶液は排
水管91を通して濃縮/精製装置95に排出される。一
次供給管90から供給された弗化水素水溶液の一部は半
導体製造装置1(4)〜1(6)において半導体ウェハ
の洗浄で(シリコン酸化膜のエッチング反応で)消費さ
れ、残りの一部は消費されずに純水等で希薄されて排水
管91により排水される。この排水された弗化水素水溶
液は、濃縮/精製装置95において、弗化水素成分だけ
を抽出し精製される。精製された弗化水素水溶液は、リ
ターン配管94を通して半導体製造装置1D〜1Fに供
給され、再利用される。再利用されない排水物は排水管
(工場酸排水管)93に排出される。
【0140】半導体製造装置1Dのバッファユニット4
Dは、一次供給配管90から制御バルブ731を通して
供給される弗化水素水溶液、濃縮/精製装置95からリ
ターン配管94、制御バルブ732のそれぞれを通して
供給される(再利用された)弗化水素水溶液のそれぞれ
を貯留し、この貯留された弗化水素水溶液を半導体製造
装置1(4)に供給するようになっている。制御バルブ
732の開閉制御は、ローカルエリアネットワーク13
を通してコンピュータ統合生産システムに接続された制
御ユニット6Dにより行われている。
【0141】同様に、半導体製造装置1Eのバッファユ
ニット4Eは、一次供給配管90から制御バルブ731
を通して供給される弗化水素水溶液、濃縮/精製装置9
5からリターン配管94、制御バルブ732のそれぞれ
を通して供給される弗化水素水溶液のそれぞれを貯留
し、この貯留された弗化水素水溶液を半導体製造装置1
(5)に供給するようになっている。制御バルブ732
の開閉制御は制御ユニット6Eにより行われている。半
導体製造装置1Fのバッファユニット4Fは、一次供給
配管90から制御バルブ731を通して供給される弗化
水素水溶液、濃縮/精製装置95からリターン配管9
4、制御バルブ732のそれぞれを通して供給される弗
化水素水溶液のそれぞれを貯留し、この貯留された弗化
水素水溶液を半導体製造装置1(6)に供給するように
なっている。制御バルブ732の開閉制御は制御ユニッ
ト6Fにより行われている。
【0142】[半導体製造装置及び半導体製造システム
の動作並びに基板処理方法]本発明の第5の実施の形態
に係る半導体製造装置(半導体ウェハ洗浄装置)1
(4)〜1(6)、バッファ機能を有する半導体製造装
置1D〜1F及び半導体製造システムの動作を簡単に説
明する。
【0143】(1)まず、基本的動作として、半導体製
造装置1(4)〜1(6)のそれぞれにおいて、半導体
ウェハの洗浄に必要な弗化水素水溶液が一次供給管90
から制御バルブ731を通して半導体製造装置1Dのバ
ッファユニット4D、半導体製造装置1Eのバッファユ
ニット4E、半導体製造装置1Fのバッファユニット4
Fにそれぞれ供給され貯留される。
【0144】バッファユニット4Dに貯留された弗化水
素水溶液は半導体製造装置1(4)において半導体ウェ
ハの洗浄処理に使用される。同様に、バッファユニット
4Eに貯留された弗化水素水溶液は半導体製造装置1
(5)において半導体ウェハの洗浄処理に使用され、バ
ッファユニット4Fに貯留された弗化水素水溶液は半導
体製造装置1(6)において半導体ウェハの洗浄処理に
使用される。
【0145】(2)前述の本発明の第4の実施の形態に
係る半導体製造システムと同様に、コンピュータ統合生
産システムサーバ14(図示していない。)において半
導体製造装置1(4)〜1(6)のそれぞれに必要な弗
化水素水溶液の配分量(配分の優先順位)が算出され
る。この算出結果に基づき、ローカルエリアネットワー
ク13を通して制御バルブ731、732の開閉が制御
され、例えば半導体製造装置1(4)に優先的に弗化水
素水溶液が供給されるようになっている。
【0146】(3)半導体ウェハの洗浄処理に際して特
に純度の高い弗化水素水溶液が必要な場合には、一次供
給配管90からバッファユニット4を通して半導体製造
装置1に優先的に弗化水素水溶液が供給される。特に純
度の高い弗化水素水溶液が必要でない場合には、濃宿/
精製装置95から供給される、再利用の弗化水素水溶液
が優先的に使用される。
【0147】(4)また、半導体ウェハの洗浄処理に際
して、基本的には濃宿/精製装置95から供給される、
再利用の弗化水素水溶液が優先的に使用され、この再利
用の弗化水素水溶液の循環が不足する場合に、一次供給
配管90からバッファユニット4を通して半導体製造装
置1に弗化水素水溶液を補給することができる。
【0148】このように本発明の第5の実施の形態に係
る半導体製造システム(半導体ウェハ洗浄システム)に
おいては、一次供給配管90から供給される弗化水素水
溶液と濃縮/精製装置95から再利用として供給される
弗化水素水溶液とを貯留するバッファユニット4D〜4
Fを備え、システム全体をコンピュータ統合生産システ
ムにより管理制御することにより、例えば半導体ウェハ
の洗浄処理時間、半導体ウェハの搬送時間を利用してバ
ッファユニット4D〜4Fに弗化水素水溶液を貯留する
ことができる。従って、実質的な洗浄処理速度を低下さ
せることなく、しかも半導体製造システムの設備規模や
輸送規模を縮小することができる。特に、濃縮/精製装
置95を含む再生処理システムを備えた場合には設備規
模や輸送規模が大型化し易いが、本発明の第5の実施の
形態に係る半導体製造システムにおいては、バッファユ
ニット4D〜4Fを備えているので、前述のように小型
化を実現することができる。
【0149】なお、本発明の第5の実施の形態に係る半
導体製造装置及び半導体製造システムにおいては、半導
体ウェハの洗浄に限定されるものではなく、ガラス基板
の洗浄、絶縁基板の洗浄等、洗浄システムに広く適用す
ることができる。また、本発明の第5の実施の形態に係
る半導体製造装置1D〜1Fは、半導体製造装置1
(4)〜1(6)の外付け装置として構成されている
が、半導体製造装置1(4)〜1(6)に内蔵させても
よい。
【0150】(その他の実施の形態)本発明は上記複数
の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をな
す論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解
すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実
施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0151】例えば、上記第1の実施の形態乃至第2の
実施の形態に係る半導体装置はLPCVD装置である
が、本発明は、これに限定されるものではなく、LPC
VD装置以外のCVD装置(例えば、常圧CVD装置、
プラズマCVD装置)、スパッタリング装置、エピタキ
シャル成長装置等の半導体製造装置に適用することがで
きる。さらに、本発明においては、単一種類の半導体製
造装置が配設される場合だけに限定されるものではな
く、成膜装置、エッチング装置、洗浄装置等の半導体製
造装置が複数種類混在した半導体製造システム並びに基
板処理方法に適用することができる。
【0152】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、基板処理に直接的に又
は間接的に使用される液体、気体又は固体等の物質を、
必要な時に必要な量だけ供給可能にし、供給設備や輸送
設備の小型化を実現することができる半導体製造装置を
提供することができる。
【0154】さらに、本発明によれば、供給設備や輸送
設備の小型化を実現することができる半導体製造システ
ムを提供することができる。
【0155】さらに、本発明によれば、供給効率や輸送
効率を向上することができる基板処理方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造装
置及び半導体製造システムのブロック構成図である。
【図2】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットへの物質の第1の充填制御方法を説明するブ
ロック構成図である。
【図3】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットへの物質の第2の充填制御方法を説明するブ
ロック構成図である。
【図4】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットへの物質の第3の充填制御方法を説明するブ
ロック構成図である。
【図5】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットから処理室への物質の第1の充填制御方法を
説明するブロック構成図である。
【図6】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットから処理室への物質の第2の充填制御方法を
説明するブロック構成図である。
【図7】図1に示す半導体製造システムにおいてバッフ
ァユニットから処理室への物質の第3の充填制御方法を
説明するブロック構成図である。
【図8】図7に示す半導体製造システムのシーケンスを
示す図である。
【図9】図7に示す半導体製造システムにおいて、半導
体ウェハ近傍におけるモノシランガス濃度と時間との関
係を示す図である。
【図10】図7に示す半導体製造システムにおいて、半
導体ウェハ表面上における多結晶シリコン膜の成膜レー
トと成膜膜厚と成膜時間との関係を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置又は半導体製造システムにおいてバッファユニット
への液体ソースの充填制御方法を説明するブロック構成
図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造
装置又は半導体製造システムにおいてバッファユニット
への固体ソースの充填制御方法を説明するブロック構成
図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造
装置及び半導体製造システムのブロック構成図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の第1の変形例に
係る半導体製造装置及び半導体製造システムのブロック
構成図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態の第2の変形例に
係る半導体製造システムのブロック構成図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る半導体製造
装置及び半導体製造システムのブロック構成図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る半
導体製造装置及び半導体製造システムのブロック構成図
である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る半導体製造
装置及び半導体製造システムのブロック構成図である。
【符号の説明】
1、1(1)〜1(6)、1A〜1F 半導体製造装置 2 処理室 20 外部供給源 21 モノシランガスシリンダ 22 窒素ガス発生器 23 弗素ガス発生器 25 液体貯蔵容器 202 加熱ヒータ 4、4(1)〜4(3)、4B、4D〜4F バッファ
ユニット 4C メインバッファユニット 4C1〜4C3 サブバッファユニット 5 測定ユニット 6、6(1)〜6(3)、6D〜6F 制御ユニット 701〜703、725〜727、801 エアオペレ
ーションバルブ 710 圧力調節器 711、811 マスフローコントローラ 712、812 コンダクタンス制御器 721〜723 配分バルブ 802 ゲートバルブ 804 バイパスライン 805、808 3方向バルブ 807、809 リターンバルブ 10 製品管理データベース 11 装置管理データベース 12 工場内統合バッファコントローラ 13 ローカルエリアネットワーク 30 真空排気ポンプ 31 除害装置 32 排気ダクト 35 回収用バッファユニット 36 排気ガス一時待避用バッファユニット 37 排気ガス圧縮用コンプレッサ 90 一次供給配管 93 排水管 95 濃縮/精製装置 100 クリーンルーム 101 階上 102 階下

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板処理に必要な物質が外部供給源から
    供給され、この供給された物質を貯留し、この貯留され
    た物質を外部に供給可能なバッファユニットを備えたこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 基板処理を行う処理室と、 前記処理室内部又はこの装置内部において処理に必要な
    物質が外部供給源から供給され、この供給された物質を
    貯留し、この貯留された物質を前記処理室内部又は装置
    内部に供給可能なバッファユニットとを備えたことを特
    徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記バッファユニット内部の物質の状態
    を制御する制御ユニットをさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記バッファユニット内部の物質の状態
    を測定する測定ユニットをさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 前記バッファユニットは、前記処理室内
    部又は装置内部において少なくとも1回以上の処理で使
    用する定量の物質を貯留し、この貯留された定量の物質
    を前記処理室内部又は装置内部に供給可能であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バッファユニットは、前記処理室内
    部において処理で使用する少なくとも2種類以上の物質
    を同時に貯留し、この貯留された2種類以上の物質を前
    記処理室内部に供給可能であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 前記バッファユニットは、貯留された物
    質を反応させ、この反応物質を貯留することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 前記制御ユニットは、前記バッファユニ
    ットに貯留された物質の温度、圧力若しくは成分濃度、
    又はそれらの任意を組み合わせた物質の状態を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体製造装置。
  9. 【請求項9】 前記測定ユニットは、前記バッファユニ
    ットに貯留された物質の温度、圧力若しくは成分濃度、
    又はそれらの任意を組み合わせた物質の状態を測定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 前記物質は、前記処理室内部又は装置
    内部において、基板処理に必要な気体、液体又は固体で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半
    導体製造装置。
  11. 【請求項11】 前記物質は、前記処理室内部の洗浄ガ
    スであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の半導体製造装置。
  12. 【請求項12】 前記処理室内部又は装置内部から外部
    に排出される排出物質を再生し、この再生された物質を
    前記処理室内部又は装置内部に供給する第2のバッファ
    ユニットをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の半導体製造装置。
  13. 【請求項13】 基板処理に必要な物質を供給する外部
    供給源と、 前記基板処理を行う処理室を少なくとも備えた半導体製
    造装置と、 前記外部供給源から物質が供給され、この供給された物
    質を貯留し、この貯留された物質を前記処理室内部又は
    半導体製造装置内部に供給可能なバッファユニットと、 前記外部供給源からバッファユニットへの物質の供給及
    び前記バッファユニットから前記処理室内部又は半導体
    製造装置内部への物質の供給を制御する制御ユニットと
    を備えたことを特徴とする半導体製造システム。
  14. 【請求項14】 前記外部供給源の物質の供給制御、前
    記半導体製造装置の稼働制御、前記バッファユニットの
    供給制御並びに貯留制御、及び制御ユニットの制御を総
    合的に行うコンピュータ統合生産システムをさらに備え
    たことを特徴とする請求項13に記載の半導体製造シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記コンピュータ統合生産システム
    は、 基板処理の稼働スケジュール及び製造スケジュールを少
    なくとも管理する記録管理データベースをさらに備え、 前記管理データベースに記録された稼働スケジュールと
    製造スケジュールとに基づき、前記外部供給源からバッ
    ファユニットを通して半導体製造装置に供給される物質
    の供給速度、供給順位の少なくともいずれかを制御する
    ことを特徴とする請求項14に記載の半導体製造システ
    ム。
  16. 【請求項16】 外部供給源から少なくとも1回以上の
    基板処理に必要な定量の物質をバッファユニットに貯留
    する工程と、 前記バッファユニットに貯留された定量の物質を基板処
    理を行う処理室内部又は前記処理室を備えた半導体製造
    装置内部に供給する工程とを備えたことを特徴とする基
    板処理方法。
  17. 【請求項17】 基板処理を行う処理室内部に基板を搬
    入する工程と、 外部供給源から少なくとも1回以上の基板処理に必要な
    定量の物質をバッファユニットに貯留する工程と、 前記バッファユニットに貯留された定量の物質を前記処
    理室内部又は前記処理室を備えた半導体製造装置内部に
    供給する工程とを備えたことを特徴とする基板処理方
    法。
  18. 【請求項18】 前記バッファユニットに物質を貯留す
    る工程は、前記処理室内部において基板処理で使用する
    少なくとも2種類以上の物質を同時に貯留する工程であ
    ることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の
    基板処理方法。
  19. 【請求項19】 前記バッファユニットに物質を貯留す
    る工程は、貯留された物質を反応させ、この反応物質を
    貯留する工程であることを特徴とする請求項16又は請
    求項17に記載の基板処理方法。
  20. 【請求項20】 前記バッファユニットに貯留された物
    質の温度、圧力若しくは成分濃度、又はそれらの任意を
    組み合わせた物質の状態を制御する工程、又は測定する
    工程をさらに備えたことを特徴とする請求項16又は請
    求項17に記載の基板処理方法。
  21. 【請求項21】 前記バッファユニットに物質を貯留す
    る工程は、前記処理室内部又は半導体製造装置内部にお
    いて、基板処理に必要な気体、液体又は固体を貯留する
    工程であることを特徴とする請求項16又は請求項17
    に記載の基板処理方法。
  22. 【請求項22】 前記バッファユニットに物質を貯留す
    る工程は、前記処理室内部の洗浄ガスを貯留する工程で
    あることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載
    の基板処理方法。
  23. 【請求項23】 前記処理室内部又は半導体製造装置内
    部から外部に排出される排出物質を再生する工程と、 前記再生物質を第2のバッファユニットに貯留する工程
    と、 前記第2のバッファユニットに貯留された再生物質を前
    記処理室内部又は半導体製造装置内部に供給する工程と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項16又は請求項
    17に記載の基板処理方法。
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