JP2003270725A - 投影用スクリーン及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る投影用スクリーンは、光源
11からの光を投影して画像を表示する投影用スクリー
ン1であって、特定波長帯の光に対して高反射特性を有
し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対して
は高透過特性を有する誘電体多層膜からなる光学薄膜3
を備え、該光学薄膜3はマトリクス法に基づいたシミュ
レーションにより上記誘電体多層膜の各層の膜厚設計が
されていることを特徴とするものである。そして、以上
のように構成された本発明に係る投影用スクリーンにお
いては、光学薄膜3はいわゆる帯域フィルターとしての
役割を果たす。すなわち、上記光学薄膜3は、特定波長
帯の光のみを反射させ、これ以外の波長の光は透過させ
ることにより、これらを分離する作用を持つ波長帯域フ
ィルターとして機能する。
Description
に関するものであり、特に、明光下でもプロジェクター
光による投影画像が良好に認識できる投影用スクリーン
に関する。
示する方法としてオーバーヘッドプロジェクターやスラ
イドプロジェクターが広く用いられている。また、一般
家庭においても液晶を用いたビデオプロジェクターや動
画フィルムプロジェクターが普及しつつある。これらプ
ロジェクターの映写方法は光源から出力された光を、例
えば透過形の液晶パネル等によって光変調して画像光を
形成し、この画像光をレンズ等の光学系を通して出射し
てスクリーン上に映写するものである。
ることができるフロント・プロジェクターは、光源から
出射された光線を赤(R)、緑(G)、青(B)の各色
の光線に分離して所定の光路に収束させる照明光学系
と、この照明光学系によって分離されたRGB各色の光
束をそれぞれ光変調する液晶パネル(ライトバルブ)
と、液晶パネルにより光変調されたRGB各色の光束を
合成する光合成部とを備え、光合成部により合成したカ
ラー画像を投射レンズによりスクリーンに拡大投影する
ようにしている。
光源を使用し、液晶パネルの代わりにグレーティング・
ライト・バルブ(GLV:Grating Light Valve)を用
いてRGB各色の光束を空間変調するタイプのプロジェ
クター装置も開発されている。
うなプロジェクターにおいては、投影像を得るために投
影用スクリーンが用いられるが、この投影用スクリーン
には大別して、スクリーンの裏面から投影光を照射して
スクリーンの表面から見る透過型のものと、スクリーン
の表側から投影光を照射して当該投影光のスクリーンで
の反射光を見る反射型のものとがある。いずれの方式に
しても、視認性の良好なスクリーンを実現するために
は、明るい画像、コントラストの高い画像が得られるこ
とが必要である。
プロジェクターは、自発光型ディスプレイやリアプロジ
ェクターとは異なり、例えばNDフィルターを用いて外
光の映り込みを低減することができず、スクリーン上の
明所コントラストを高くすることが困難であるという問
題がある。
特許第2889153号では、図10に示すように拡散
板101上に形成された透明層102が形成され、当該
透明層102の表面に突起103が形成されている。そ
して、当該突起103の側面のみに部分的に不透明層1
04として黒塗装部を形成して黒レベルを下げることで
明るさとコントラストを高めているが、パターン形成や
部分塗装に時間と手間を要する。また、スクリーンは、
収納性の観点から可撓性を有することが好ましいが、こ
の例ではスクリーンに可撓性を付与することができな
い。また、スクリーンに可撓性を付与した例としては、
図11に示すように特許第3103802号が例示でき
るが、この例では、支持材201、反射層202、光吸
収層203、拡散層204のスクリーンを構成する全て
の層が可撓性を有することによりスクリーン自体にも可
撓性が付与されている。しかしながら、反射層よりも表
面側に光吸収層が配されており、反射させたい光までも
光吸収層が吸収してしまうため白レベルが下がってしま
う。
の映写方法においては、画像処理された投影光をスクリ
ーンで反射させるため、画像のコントラストは周囲の明
るさに大きく左右され、単にスクリーンの反射率を上げ
ても、投影光のみならず外光の反射率も上がるため、画
像の認識率が低くなる。したがって、映写環境が明るい
場合には明瞭な画像を得ることは難しい。
みて創案されたものであり、本発明の目的は映写環境の
明るさに影響されずに明瞭な画像を提供することにあ
る。
本発明に係る投影用スクリーンは、光源からの光を投影
して画像を表示する投影用スクリーンであって、特定波
長帯の光に対して高反射特性を有し、少なくとも該波長
域光以外の可視波長域光に対しては高透過特性を有する
誘電体多層膜からなる光学薄膜を備え、該光学薄膜はマ
トリクス法に基づいたシミュレーションにより誘電体多
層膜の各層の膜厚設計がされていることを特徴とするも
のである。
用スクリーンにおいては、光学薄膜はいわゆる帯域フィ
ルターとしての役割を果たす。すなわち、上記光学薄膜
は、特定波長帯の光のみを反射させ、これ以外の波長の
光は透過させることにより、これらを分離する作用を持
つ波長帯域フィルターとして機能する。
リーンでは、特定波長帯の光はその大部分が反射され
る。これに対して、例えば外光が入射した場合には、そ
の大部分が投影用スクリーンを透過し、ほとんど反射す
ることがない。
ンにおいては、特定波長の光のみを選択的に反射するこ
とができ、通常のスクリーンに比べて相対的に外光の反
射を抑えることができる。その結果、投影用スクリーン
上に形成される画像のコントラストの低下が抑制される
とともに外光の映り込みが効果的に低減され、明るい画
像を得ることができる。したがって、この投影用スクリ
ーンでは、映写環境が明るい場合においても明瞭な画像
が得られ、映写環境の明るさに影響されずに明瞭な画像
を得ることができる。
膜の設計が重要である。例えば、光学薄膜として、高屈
折率層と低屈折率層とを交互に重ねた誘電体多層膜を用
い、当該誘電体多層膜の各層の構成を、マトリクス法に
基づいたシミュレーションにより光学薄膜が特定波長帯
の光のみを反射させ該特定波長帯以外の光を透過させる
ように設計することで、上述した効果を得ることができ
る。
たシミュレーションにより特定波長帯の光のみを反射さ
せ該特定波長帯以外の光を透過させるように設計されて
いる場合、光学薄膜には、特定波長に対する反射帯が形
成される。この結果、特定波長に対しては、高反射特性
を発揮する。一方、この波長以外の可視波長域光に対し
ては、高透過特性を有することになる。
色波長及び青色波長を選択して、マトリクス法に基づい
たシミュレーションによりこれらの波長帯の光のみを反
射させるとともにこれらの波長帯以外の波長帯の光を透
過させるように設計することで、光学薄膜にはこれらの
波長に対する反射帯が形成される。その結果、これらの
波長に対しては高反射特性を発揮し、それ以外の波長の
可視波長域光に対しては高透過特性を有する光学薄膜を
構成することができる。
帯域フィルターとして機能する光学薄膜に加えて、光学
薄膜の最外層上に、または光学薄膜の中間層として光拡
散層を備えるようにすることが有効である。光拡散層
は、光学薄膜で反射された光を散乱して散乱光を得るも
のである。光拡散層が無い場合、観察者は、投影用スク
リーンからの反射光として、反射スペキュラー成分のみ
を見ることになる。反射スペキュラー成分のみでは、良
好な画像を視認することが難しい、視野が限られる等、
観察者にとって不利である。これに対し、光拡散層を配
すれば、観察者は拡散光を観察することになり視野特性
が大幅に改善され、自然な画像を視認することが可能に
なる
る投影用スクリーンの製造方法は、誘電体多層膜からな
る光学薄膜を備え、光源からの光を投影して画像を表示
する投影用スクリーンの製造方法であって、マトリクス
法に基づいたシミュレーションにより特定波長帯の光に
対して高反射特性を有し、少なくとも該波長域光以外の
可視波長域光に対しては高透過特性を有するように誘電
体多層膜の各層の膜厚を設計することを特徴とするもの
である。
ンの製造方法においては、マトリクス法に基づいたシミ
ュレーションにより誘電体多層膜の各層の膜厚を設計す
ることにより、いわゆる帯域フィルターとしての役割を
果たす光学薄膜を作製することができる。すなわち、特
定波長帯の光のみを反射させ、これ以外の波長の光は透
過させることにより、これらを分離する作用を持つ波長
帯域フィルターとして機能する光学薄膜を作製すること
ができる。
影用スクリーンでは、特定波長帯の光はその大部分が反
射される。これに対して、例えば外光が入射した場合に
は、その大部分が投影用スクリーンを透過し、ほとんど
反射することがない。
ては、特定波長の光のみを選択的に反射することがで
き、通常のスクリーンに比べて相対的に外光の反射を抑
えることができる。その結果、投影用スクリーン上に形
成される画像のコントラストの低下が抑制されるととも
に外光の映り込みが効果的に低減され、明るい画像を得
ることができる。したがって、本発明に係る投影用スク
リーンの製造方法では、映写環境が明るい場合において
も明瞭な画像が得られ、映写環境の明るさに影響されず
に明瞭な画像を得ることができる投影用スクリーンを作
製することができる。
ら説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜変更可能である。
らの光を投影して画像を表示する投影用スクリーンであ
って、特定波長帯の光に対して高反射特性を有し、少な
くとも該波長域光以外の可視波長域光に対しては高透過
特性を有する誘電体多層膜からなる光学薄膜を備え、該
光学薄膜はマトリクス法に基づいたシミュレーションに
より誘電体多層膜の各層の膜厚設計がされていることを
特徴とするものである。
クリーンであるフロント・プロジェクター用スクリーン
の断面図を示す。プロジェクター用スクリーン1は、グ
レーティング・ライト・バルブ(GLV:Grating Ligh
t Valve、以下GLVと呼ぶ。)を用いた回折格子型プ
ロジェクターの画像を表示するプロジェクター用スクリ
ーンであり、回折格子型プロジェクターの光源である三
原色光源からの出力光である三原色波長域光を投影して
画像を表示する。プロジェクター用スクリーン1は、ス
クリーン基板2上に帯域フィルターとして機能する誘電
体多層膜である光学薄膜3を備えてなるものであり、当
該光学薄膜3上には、光拡散層4が設けられ、さらにそ
の上には保護膜5が形成されている。
クリーン1の支持体となるものであり、例えばポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ
ート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、
ポリオレフィン(PO)等のポリマーにより構成するこ
とができる。また、スクリーン基板2は、黒色塗料等を
含有させることにより黒色に形成されている。このよう
にスクリーン基板2の色を黒色とすることにより、スク
リーン基板自体が光吸収層として機能し、後述するよう
に光学薄膜3を透過した光をスクリーン基板2が吸収す
るために光学薄膜3を透過した光の反射を防ぐことがで
きる。これにより、後述するようにより確実に三原色波
長域光のみを反射光として得ることが可能となり、黒レ
ベルを高め、コントラストを向上させることが可能とな
る。
に、スクリーン基板2の表側に黒色塗装を施した構成と
しても良く、この場合は、黒色塗装が光吸収層として機
能し、光学薄膜3を透過した光を反射させずに吸収して
黒レベルを高め、コントラストを向上させることができ
る。このように光吸収層を光学薄膜3上ではなく、スク
リーン基板2の表面に形成することにより必要な光を吸
収させることなく、三原色波長以外の光を効果的に吸収
することができる。なお、図1においては黒色PETに
よりスクリーン基板2を構成し、スクリーン基板2が支
持体としての機能と光拡散層としての機能とを兼ねた構
成としている。
する材料を用いることにより、プロジェクター用スクリ
ーン1自体に可撓性を付与し、可撓性を有するプロジェ
クター用スクリーン1を実現することができる。
れた誘電体薄膜である高屈折率層Hと、低屈折率材料に
より形成された誘電体薄膜である低屈折率層Lとを交互
に重ねてなる誘電体多層膜であり、当該誘電体多層膜の
各層の構成を、マトリクス法に基づいたシミュレーショ
ンにより光学薄膜が特定波長帯の光に対して高反射特性
を有し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対
しては高透過特性を有するように膜厚設計したものであ
る。
いては、特定波長として赤色波長、緑色波長及び青色波
長を選択して、マトリクス法に基づいたシミュレーショ
ンによりこれらの波長帯の光に対して高反射特性を有
し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対して
は高透過特性を有するように設計された高屈折率層H1
〜H51と低屈折率層L1〜L50とが交互に積層され
て図1に示すように光学薄膜3が構成されている。
ーションの設計理論の概要について説明する。例えば図
2に示すように複数の異なる材料で構成され各層の境界
で多重反射が生じる多層光学薄膜系に角度θ0で光が入
射した場合、用いる光源の種類及び波長と、各層の光学
膜厚(屈折率と幾何学的膜厚との積)に依存して位相が
揃い、反射光速は可干渉性を示す場合が生じ、互いに干
渉しあうようになる。これが設計の原理である。ここで
は、干渉フィルターを例に説明する。
り、j=1,2,3,・・・(L−1)、Lで表した各
層は屈折率nj及び幾何学的膜厚djを有するものとす
る。また、多層膜は屈折率nsの基板上に形成され、基
板の反対側から媒質(ほとんどの場合は空気nm=1.
00)に波長λの光が角度θ0で入射するものとし、ま
た、図示したように各層に入射する角度はθjとする。
また、入射光の偏光面は別に定められるものとする。
反射率Rを求める計算法は、膜境界面でマクスウエル方
程式が境界条件を以下に満足するかを考慮したマトリク
ス法に基づく。
きれば、L層からなる多層膜の振幅反射係数rあるいは
透過係数tはそれぞれ下記の数1及び数2で与えられ
る。
場及び磁場ベクトルとする。
jは下記数5で表されるこの薄膜系のj番目のマトリク
スを意味する。
でのj番目の層での実効光学膜厚を、また、上記数1〜
数6においてηは、下記数7のように定まる媒質、基板
及び各層の実行屈折率を表し、入射面に対して平行
(p)あるいは垂直(s)な入射光にそれぞれ対応す
る。
に示すスネルの法則で結ばれている。
ようになり、透過及び反射に際しての位相変化εT及び
εRはそれぞれ下記数11及び数12で与えられる。
は全て吸収が無視できるものとしている。したがって、
T+R=1である。いずれかに吸収があれば屈折率は下
記数13で現される複素屈折率に置き換える必要があ
る。
し、マトリクスが複素数になってもそのディタミナント
は1である。したがって、吸収率Aは、下記数14から
求めることができる。
及びRは下記数15及び数16により与えられる。
薄膜系の諸特性を求めることができる。そして、本発明
においては、これらの方程式に基づいたシミュレーショ
ンを行うことにより、所望の特性を有する光学薄膜3の
膜厚設計を行うものである。
ュレーションにより特定波長帯の光に対して高反射特性
を有し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対
しては高透過特性を有するように膜厚設計した場合、す
なわち、特定波長帯の光のみを反射させ該特定波長帯以
外の光を透過させるように膜厚設計した場合、光学薄膜
には、特定波長に対する反射帯が形成される。この反射
帯が形成されることにより、この光学薄膜膜3では光源
からの出力光である三原色波長光が透過することなく反
射される。また、光学薄膜3は、この反射帯以外の波長
帯域の光は透過させる。したがって、光学薄膜3は、三
原色波長光を選択的に反射し、これ以外の波長帯域の光
を選択的に透過させる三原色波長帯域フィルターとして
の機能を有する。この結果、特定波長に対しては、高反
射特性を発揮する。一方、この波長以外の可視波長域光
に対しては、高透過特性を有することになる。
色波長及び青色波長を選択して、マトリクス法に基づい
たシミュレーションによりこれらの波長帯の光のみを反
射させるとともにこれらの波長帯以外の波長帯の光を透
過させるように膜厚設計した場合、光学薄膜3にはこれ
らの波長に対する反射帯が形成される。その結果、三原
色波長の光に対しては高反射特性を発揮し、それ以外の
波長の可視波長域光に対しては高透過特性を有する光学
薄膜を構成することができる。
び青色波長のなかでもある特定の狭帯域の波長域の光の
みを反射するように設計することも可能であり、逆にあ
る程度広い波長域の光を反射するように設計することも
可能である。また、特定波長設定域は赤色波長、緑色波
長及び青色波長に限定されるものではなく、他の波長域
に設定することも可能であり、特定波長域の設定域は3
つに限定されるものではなく、1つでも良く、またもっ
と多数でも良い。
法に基づいたシミュレーションにより光学薄膜3の膜厚
設計を行うことで、光学薄膜3における反射帯の設定波
長域、また、その数を自在に設定することが可能であ
り、光学薄膜3の光学特性において設計自由度が非常に
大きいため、所望の特性を有する光学薄膜3を実現する
ことが可能である。
1は、特定波長として赤色波長、緑色波長及び青色波長
を選択して、マトリクス法に基づいたシミュレーション
によりこれらの波長帯の光のみを反射させるとともにこ
れらの波長帯以外の波長帯の光を透過させるように設計
した光学薄膜3を備えることにより、三原色光源から出
力光である三原色波長光は選択的に反射するが、これ以
外の波長帯域の光を選択的に透過させることができる。
そして、このような光学薄膜3を透過した光は、上述し
たように光吸収層として機能するスクリーン基板2によ
り反射されることなく吸収されるため、反射帯で反射さ
れた三原色波長光のみを反射光として取り出すことが可
能である。
ーン1では、仮にプロジェクター用スクリーン1に外光
が入射しても、三原色波長光以外の光は透過させること
によりカットするため、外光に起因したコントラストの
低下や外光の映り込み等の不具合を防止することが可能
である。
ン1においては、三原色波長光のみを選択的に反射させ
ることができ、通常のスクリーンに比べて相対的に外光
の反射を抑えることができるため、プロジェクター用ス
クリーン1上に形成される画像のコントラストの低下を
抑制することができるとともに外光の映り込みを効果的
に低減することができ、明るい画像を得ることができ
る。したがって、このプロジェクター用スクリーン1で
は、映写環境が明るい場合においても明瞭な画像が得ら
れ、映写環境の明るさに影響されずに明瞭な画像を得る
ことが可能である。
ェクターの三原色光源からの出力光の波長特性を急俊に
するほど上述した光学薄膜3の作用との相乗効果によ
り、スクリーン上での反射光をプロジェクターからの出
力光のみの反射光とすることができるので本発明の効果
が増す。そして、このような三原色光源としては、例え
ばレーザー光のように波長の広がりが数nm程度である
光源が好適である。
オブ(Nb2O5)、二酸化チタン(TiO2)、五酸
化タンタル(Ta2O5)などの高屈折率材料により構
成することができる。また、低屈折率層Lは、例えば二
酸化シリコン(SiO2)や弗化マグネシウム(MgF
2)などの低屈折率材料により構成することができる。
なお、本発明においては、高屈折率層Hの構成材料は、
上述したものに限定されるものではなく、屈折率が2.
0〜2.6程度のものであれば種々のものを用いること
ができる。同様に、低屈折率層Lの構成材料は、上述し
たものに限定されるものではなく、屈折率が1.3〜
1.5程度のもので種々のものを用いることができる。
の膜厚、すなわち、高屈折率層H及び低屈折率層Lの各
層の厚みは、5nm〜100nm程度とすることが好ま
しい。このような厚みの高屈折率層H及び低屈折率層L
を重ね合わせることにより三原色波長帯域フィルターと
して良好に機能する光学薄膜3を確実に実現することが
できる。
の層数は、特に限定されるものではなく、所望の層数と
することができ、例えば図1に示すように101層とす
ることができる。また、誘電体多層膜は、狭帯域三原色
波長域光入射側及びその反対側の最外層が高屈折率層と
される奇数層により構成されることが好ましい。誘電体
多層膜、すなわち光学薄膜3を奇数層の誘電体薄膜によ
り構成することにより、誘電体多層膜を偶数層の誘電体
薄膜により構成した場合と比して三原色波長帯域フィル
ターとして機能が優れたものとなる。
層Hと低屈折率層Lとの合計を50層〜100層程度と
することが好ましい。層数が少なすぎる場合には、三原
色波長帯域フィルターとしての機能を十分に発揮する光
学薄膜3を設計できない虞があり、また、層数が多すぎ
る場合には、光学薄膜3の作製に時間を要する。しがっ
て、高屈折率層Hと低屈折率層Lとの合計層数を50層
〜100層程度として光学薄膜3を構成することによ
り、三原色波長帯域フィルターとして十分に機能する光
学薄膜3を効率よく構成することができる。
は、図1に示すように光学薄膜3上に光拡散層4を備え
る。光拡散層4は、光学薄膜3で反射された光を散乱し
て散乱光を得るものである。プロジェクター用スクリー
ン1は、光学薄膜3を備えることにより三原色波長域の
光を反射するため、観察者は、このプロジェクター用ス
クリーン1に映写された画像の反射画像を観視すること
になり、すなわち、プロジェクター用スクリーン1に映
写された画像の反射光のみを見ることになる。しかし、
スクリーンでの反射光が反射スペキュラー成分のみであ
る場合には、良好な画像を視認することが難しい、視野
が限られる等、観察者にとって不利である。すなわち、
観察者は自然な画像を視認することができない。
光拡散層4を備えることにより、プロジェクター用スク
リーンからの散乱反射光を観視できるように構成されて
いる。図1に示すように、光学薄膜3上に光拡散層4を
設けた構成とすることにより、光拡散層4を通過し、光
学薄膜3で反射した光が再び光拡散層4を通過する。こ
のとき、光学薄膜3で反射した光は光拡散層4を通過す
る際に拡散されるため、反射スペキュラー成分以外の散
乱反射光を得ることができる。そして、プロジェクター
用スクリーン1からの反射光としては、反射スペキュラ
ー成分と散乱反射光とが存在することになるため、観察
者は反射スペキュラー成分以外にも散乱反射光を観察す
ることが可能となり、視野特性が大幅に改善される。そ
の結果、観察者は自然な画像を視認することが可能にな
る。
れた光が拡散されたものである。そして、光学薄膜3で
は所定の波長域の光、すなわち三原色波長光のみが反射
されるため、散乱反射光も三原色波長光のみとなる。し
たがって、プロジェクター用スクリーン1に外光が入射
した場合においても、三原色波長光以外の光は散乱反射
光とならないため、光拡散層4の作用に起因してコント
ラストの低下や外光の映り込みが発生することが無く、
良好な視野特性を得ることが可能となる。
ものではなく従来公知のものを用いることが可能であ
り、例えば図1に示すようにビーズを配列した層により
構成することができる。このようにビーズを配列するこ
とにより構成した光拡散層4は、使用するビーズの種
類、大きさ等の諸条件により、ある特定範囲の波長の光
に対して優れた光散乱特性を有するなどの特性を設計す
ることも可能である。すなわち、このような光拡散層を
備えることにより、ある特定範囲の波長の光に対しての
み優れた光散乱特性を有するプロジェクター用スクリー
ンを実現することも可能である。また、光拡散層4とし
ては、マイクロレンズアレー(MLA)を形成したフィ
ルムなどを用いることも可能である。
スクリーンの使用目的等により一層のみを設けても良
く、また、複数の光拡散層4を設けても良い。そして、
光拡散層4は光学薄膜3上、すなわち誘電体多層膜の最
上層に設けても良く、また、誘電体多層膜の中間層とし
て設けても良い。この場合においても、上記と同様の効
果を得ることができる。
ターとしての機能はなく、光学薄膜3や光拡散層4を外
部から保護するためのものである。例えば、光学薄膜3
を構成する材料や光拡散層4を構成する材料が水分に弱
く、プロジェクター用スクリーンが湿度の高い環境で使
用された場合や、水がかかってしまった場合、光学薄膜
3が劣化してしまう虞があり、耐久性や品質が低下して
しまう虞がある。また、外的要因により擦り傷や引っ掻
き傷等が生じた場合にも、耐久性や品質が低下してしま
う虞がある。そこで、保護膜5を形成することにより、
光学薄膜3や拡散層4を保護し、耐久性や品質に優れた
プロジェクター用スクリーンを実現できる。
1は、次にようにして作製することができる。
らなるスクリーン基板2を用意し、当該スクリーン基板
2の一方の表面に誘電体多層膜からなる光学薄膜3を形
成する。
し、図1に示すように高屈折率物質からなる誘電体薄膜
である高屈折率層H1〜H51と、低屈折率物質からな
る誘電体薄膜である低屈折率層L1〜L50とを交互に
101層積層してACスパッタリングにより形成する。
このとき、光学薄膜3は、マトリクス法に基づいたシミ
ュレーションにより青色波長域、緑色波長域及び赤色波
長域の三原色波長域において高反射特性、また、これら
以外の波長域においては高透過特性、すなわち低反射特
性を有するように膜厚設計し、各高屈折率層H及び低屈
折率層Lの各層の厚みを設定した上で形成する。
に所定の大きさのビーズが配列された光拡散層4を形成
し、さらにその上に保護膜5を形成することによりプロ
ジェクター用スクリーン1を作製することができる。な
お、光拡散層4及び保護膜5は従来公知の方法により形
成することができる。
は、以下のようなGLVを用いて構成した回折格子型プ
ロジェクター11を用いることができる。
3に示すように、それぞれ赤色光、緑色光、及び青色光
を出射する光源として、第1のレーザー発振器21r、
第2のレーザー発振器21g、及び第3のレーザー発振
器21bを備えている。なお、以下の説明においては、
第1乃至第3のレーザー発振器21r,21g,21b
を総称して、単にレーザー発振器21と称する場合があ
る。これらレーザー発振器21は、各色の光を出射する
半導体レーザー素子や固体レーザー素子によって構成す
ることができる。そして、第1乃至第3のレーザー発振
器21r,21g,21bから出射されるレーザー光
は、それぞれ、波長642nmの赤色レーザー光、波長
532nmの緑色レーザー光、及び波長457nmの青
色レーザー光である狭帯域三原色波長域光とされてい
る。
では、各レーザー発振器21によって出射された光の光
路上に、それぞれ、赤色用コリメータレンズ22r、緑
色用コリメータレンズ22g、及び青色用コリメータレ
ンズ22bを備えている。なお、これらのコリメータレ
ンズを総称して単にコリメータレンズ22と称する。そ
して、このコリメータレンズ22によって、各レーザー
発振器21から出射された光が平行光とされ、シリンド
リカルレンズ23に入射される。シリンドリカルレンズ
23に入射された光は、このシリンドリカルレンズによ
ってGLV24に集光される。
11においては、単一の光源からの光を利用しているの
ではなく、各レーザー発振器21によって3色の光をそ
れぞれ独立して出射する光源を備えている。また、回折
格子型プロジェクター装置11においては、各レーザー
発振器21によって出射された光が、コリメータレンズ
22を介して直接シリンドリカルレンズ23に入射され
るよう構成されている。
ず、GLVの原理について説明する。GLVは、各種の
半導体製造技術によって基板上に複数の微小なリボンが
形成されてなる。そして、各々のリボンは、圧電素子な
どによって自在に上昇又は下降することが可能とされて
いる。このように構成されたGLVは、各リボンが高さ
を動的に駆動され、所定の波長域の光を照射されること
によって、全体として位相型の回折格子(グレーティン
グ)を構成している。すなわち、GLVは、光が照射さ
れることによって±1次(もしくはさらに高次)の回折
光を発生する。
射し、0次の回折光を遮光しておくことにより、GLV
の各リボンを上下に駆動することによって回折光を点滅
させて、これにより画像を表示することが可能となる。
用して画像を表示する表示装置が各種提案されている。
このような表示装置では、表示する平面画像の構成単位
(以下、画素と称する。)を表示するに際して、6本程
度のリボンで1画素を表示している。また、1画素に相
当するリボンの組は、それぞれ隣接するリボン同士を交
互に上昇又は下降させている。
独立して配線し、各々独立して駆動することができれ
ば、任意の一次元の位相分布を生成することができる。
このように構成されたGLVは、反射型の一次元位相型
空間変調器と考えることができる。
として構成した場合は、例えば図4に示すように、GL
V31の各リボン31をそれぞれ独立して駆動すること
により、任意の位相分布を生成しておく。このGLV3
1に対して、位相が揃った所定の波長域の光を、図4中
の矢印で示すように入射することによって、この入射光
を変調して反射させ、図5に示すように、任意の一次元
の波面を生成することができる。
V24は、図6に示すように、基板41上に、複数の微
小なリボン42が形成されている。各リボン42は、駆
動用の電気回路や配線などにより構成された駆動部43
を備え、この駆動部43により、基板41の主面に対し
て上昇又は下降自在に駆動される。
は、一次元的に配設されており、リボン列を構成してい
る。リボン列は、入射される光の波長域毎に複数配設さ
れている。具体的には、例えば図6に示す例において、
GLV24は、赤色光、緑色光、及び青色光の3色の光
が入射されるよう構成されており、これらの光が入射さ
れる位置に、それぞれ、赤色用リボン列44r、緑色用
リボン列44g、青色用リボン列44bが互いに平行と
なる位置に並んで配設されている。なお、以下では、こ
れらのリボン列44r,44g,44bを総称して、単
にリボン列44と称する。
が独立して駆動可能とされており、それぞれ、図4及び
図5で説明したように、任意の位相分布を生成すること
が可能とされている。したがって、GLV24は、入射
された赤色光、緑色光、及び青色光に対して、それぞれ
赤色用リボン列44r、緑色用リボン列44g、及び青
色用リボン列44bにより、各色毎に独立して任意の一
次元の波面を生成することができる。
色の光をそれぞれ、赤色用リボン列44r、緑色用リボ
ン列44g、及び青色用リボン列44bによって空間的
に変調し、任意の一次元的な波面として反射する。すな
わち、GLV24は、表示装置30において、空間変調
器としての機能を果たしている。
種の半導体製造技術を用いて微小に製造することがで
き、極めて高速に動作させることができる。したがっ
て、例えば、画像表示装置における空間変調器として用
いるに好適とすることができる。また、GLV24は、
変換する波長域の光毎にリボン列44を備え、これらリ
ボン列44が基板41上に一体的に備えられていること
から、画像表示装置における空間変調器として用いた場
合に、部品点数を削減することができるだけでなく、各
波長域の光毎にリボン列を位置合わせすることを不要と
することができる。
では、GLV24によって変調されて反射された光が再
びシリンドリカルレンズ23に入射されるとともに、こ
のシリンドリカルレンズ23によって平行光とされる。
そして、シリンドリカルレンズ23によって平行光とさ
れた光の光路上に、第1の体積型ホログラム素子25a
と、第2の体積型ホログラム素子25bとを備える。
子25a,25bは、例えば、第1の体積型ホログラム
素子25aによって赤色光WRを回折させるとともに、
第2の体積型ホログラム素子25bによって青色光WB
を赤色光WRと同一の方向に回折させる。また、これら
第1及び第2の体積型ホログラム素子25a,25b
は、緑色光WGを回折せずに直進して透過させ、赤色光
WRと同一の方向に出射させるようにする。このように
して、GLV24によって変調された3色の光を合波し
て一定の方向に出射する。すなわち、この回折格子型プ
ロジェクター装置11においては、これら第1及び第2
の体積型ホログラム素子25a,25bによって、合波
機構が構成されているといえる。
素子25a,25bによって合波された光は、ガルバノ
ミラー26によって所定の方向に走査され、投影レンズ
27を介してプロジェクター用スクリーン1に投影され
る。これにより、回折格子型プロジェクター装置11
は、このプロジェクター用スクリーン1にカラー表示さ
れた画像を表示するよう構成されている。
用したプロジェクター用スクリーン1では、回折格子型
プロジェクター装置11から出射された三原色波長域光
が、保護膜5、光拡散層4を通過して光学薄膜3に入射
し、当該光学薄膜3により反射される。そして、この反
射光は再び光拡散層4に入射し、所定の比率で拡散さ
れ、拡散反射光として保護膜5を通過して出射される。
また、拡散層4で拡散されなかった反射光は反射スペキ
ュラー成分として保護膜5を通過して出射される。これ
により、プロジェクター用スクリーン1からの反射光と
しては、反射スペキュラー成分と散乱反射光とが存在す
ることになるため、観察者は反射スペキュラー成分以外
にも散乱反射光を観察することが可能となり、視野特性
が大幅に改善される。その結果、観察者は自然な画像を
視認することが可能になる。
光は、光学薄膜3で反射された光であり、光学薄膜3で
は所定の波長域の光、すなわち三原色波長光のみが反射
されるため、反射スペキュラー成分及び散乱反射光も三
原色波長光のみとなる。したがって、プロジェクター用
スクリーン1に外光が入射した場合においても、三原色
波長光以外の光は反射光とならないため、外光に起因し
た画像のコントラストの低下や外光の映り込みを効果的
に低減することができるとともに明るい画像を得ること
ができる。その結果、このプロジェクター用スクリーン
1では、映写環境が明るい場合においても明瞭な画像が
得られ、映写環境の明るさに影響されずに明瞭な画像を
提供することが可能である。
ン1の変形例について説明する。図7は、プロジェクタ
ー用スクリーンの他の構成例であるプロジェクター用ス
クリーン51を示す断面図である。なお、図7において
図1と同じ部材については図1と同様の符号を付するこ
とにより詳細な説明を省略し、図1と異なる部分につい
てのみ説明する。プロジェクター用スクリーン51は、
透明基板であるスクリーン基板52上に帯域フィルター
として機能する誘電体多層膜である光学薄膜3を備えて
なるものであり、当該光学薄膜3上には、光拡散層4が
設けられ、さらにその上には保護膜5が形成されてい
る。また、スクリーン基板52の裏面には、黒色塗装膜
により光吸収層53が形成されている。すなわち、プロ
ジェクター用スクリーン2においては、黒色塗装膜が光
吸収層53として機能し、光学薄膜3及びスクリーン基
板52を透過した光を反射させずに吸収して黒レベルを
高め、コントラストを向上させることができる。
も、光学薄膜3を備えることにより、光源から出射され
た三原色波長域光が、保護膜5、光拡散層4を通過して
光学薄膜3に入射し、当該光学薄膜3により反射され
る。そして、この反射光は再び光拡散層4に入射し、所
定の比率で拡散され、拡散反射光として保護膜5を通過
して出射される。また、光拡散層4で拡散されなかった
反射光は反射スペキュラー成分として保護膜5を通過し
て出射される。そして、光学薄膜3で反射されなかった
光は、スクリーン基板52を透過し、黒色塗装膜により
形成された光吸収層53において吸収される。これによ
り、プロジェクター用スクリーン1からの反射光として
は、三原色波長域光からなる反射スペキュラー成分と散
乱反射光とが存在することになるため、観察者は反射ス
ペキュラー成分以外にも散乱反射光を観察することが可
能となり、視野特性が大幅に改善される。その結果、観
察者は自然な画像を視認することが可能になる。そし
て、このように構成されたプロジェクター用スクリーン
2においても、プロジェクター用スクリーン1と同様に
映写環境が明るい場合においても明瞭な画像が得られ、
映写環境の明るさに影響されずに明瞭な画像を提供する
ことが可能である。
51は、次にようにして作製することができる。
なるスクリーン基板52を用意し、当該スクリーン基板
52の一方の表面に誘電体多層膜からなる光学薄膜3を
形成する。
し、図7に示すように高屈折率物質からなる誘電体薄膜
である高屈折率層H1〜H51と、低屈折率物質からな
る誘電体薄膜である低屈折率層L1〜L50とを交互に
101層積層してACスパッタリングにより形成する。
このとき、光学薄膜3は、マトリクス法に基づいたシミ
ュレーションにより青色波長域、緑色波長域及び赤色波
長域の三原色波長域において高反射特性、また、これら
以外の波長域においては高透過特性、すなわち低反射特
性を有するように膜厚設計し、各高屈折率層H及び低屈
折率層Lの各層の厚みを設定した上で形成する。
に所定の大きさのビーズが配列された光拡散層4を形成
し、さらにその上に保護膜5を形成する。また、スクリ
ーン基板52の裏面、すなわち、光学薄膜3を形成した
側と反対側の主面に黒色塗装を施すことにより光吸収層
53を形成する。以上により、プロジェクター用スクリ
ーン51を作製することができる。なお、光拡散層4及
び保護膜5は従来公知の方法により形成することができ
る。
本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は、下記の
実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において適宜変更可能である。
リーンとして、狭帯域三原色波長帯域フィルターとして
の機能を有する光学薄膜を備えた回折格子型プロジェク
ター用スクリーンを構成した。この回折格子型プロジェ
クター用スクリーンは、例えば上述した図3に示す回折
格子型プロジェクターの投影用に用いることができる。
1は、スクリーン基板として厚み188μmの黒色PE
Tからなるスクリーン基板62を用意し、当該スクリー
ン基板62の一方の表面に誘電体多層膜からなる光学薄
膜63を形成することにより作製した。
し、図8に示すように高屈折率物質であるNb2O5か
らなる誘電体薄膜である高屈折率層H101〜H151
と、低屈折率物質であるSiO2からなる誘電体薄膜で
ある低屈折率層L101〜L150とを交互に101層
積層してACスパッタリングにより形成した。本実施例
においては、波長460nm近傍の青色波長、波長52
0nm近傍の緑色波長、波長620nm近傍の赤色波長
の三原色波長域において高反射特性、すなわち高反射率
を有するようにマトリクス法に基づいたシミュレーショ
ンにより光学薄膜63の各層の膜厚設計を行った。各層
の膜厚を表1に示す。
薄膜63上に粒径200μmのビーズが配列された光拡
散層64を形成した。
用スクリーン61について、波長域380nm〜780
nmの範囲においての反射率特性を測定した。スクリー
ンに対する光の入射角は0°とした。その結果を図9に
示す。
リーン61では、波長460nm近傍の青色波長、波長
520nm近傍の緑色波長、波長620nm近傍の赤色
波長の三原色波長域において略90%の高反射率を示し
ており、またその他の波長域においては高くても略30
%程度の反射率を示している。これらのことから、プロ
ジェクター用スクリーン61は、波長460nm近傍の
青色波長、波長520nm近傍の緑色波長、波長620
nm近傍の赤色波長の三原色波長光を選択的に反射し、
これら以外の波長域の光は透過してさせていることが判
る。したがって、プロジェクター用スクリーン61で
は、マトリクス法に基づいたシミュレーションにより各
層の膜厚設計を行った光学薄膜63を備えることによ
り、特定波長帯の光に対して高反射特性を有し、該波長
域光以外の可視波長域光に対しては高透過特性を有する
プロジェクター用スクリーンが実現されているといえ
る。
からの光を投影して画像を表示する投影用スクリーンで
あって、特定波長帯の光に対して高反射特性を有し、少
なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対しては高透
過特性を有する誘電体多層膜からなる光学薄膜を備え、
該光学薄膜はマトリクス法に基づいたシミュレーション
により上記誘電体多層膜の各層の膜厚設計がされてなる
ものである。
造方法は、誘電体多層膜からなる光学薄膜を備え、光源
からの光を投影して画像を表示する投影用スクリーンの
製造方法であって、マトリクス法に基づいたシミュレー
ションにより特定波長帯の光に対して高反射特性を有
し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に対して
は高透過特性を有するように上記誘電体多層膜の各層の
膜厚を設計するものである。
用スクリーンは上記のような光学薄膜を備えるため、特
定波長帯の光に対して高反射特性を有し、少なくとも該
波長域光以外の可視波長域光に対しては高透過特性を有
する。
ては、通常のスクリーンに比べて大幅に外光の反射を抑
えることができ、その結果、投影用スクリーン上に形成
される画像のコントラストの低下や外光の映り込みを効
果的に低減することができるとともに明るい画像を得る
ことができる。したがって、本発明によれば、映写環境
が明るい場合においても明瞭な画像が得られ、映写環境
の明るさに影響されずに明瞭な画像を提供することが可
能となる。
クリーンの一構成例を示す断面図である。
る概略構成図である。
る。
クリーンの他の構成例を示す断面図である。
成を示す断面図である。
長と反射率との関係を示す特性図である。
ある。
である。
Claims (20)
- 【請求項1】 光源からの光を投影して画像を表示する
投影用スクリーンであって、 特定波長帯の光に対して高反射特性を有し、少なくとも
該波長域光以外の可視波長域光に対しては高透過特性を
有する誘電体多層膜からなる光学薄膜を備え、該光学薄
膜はマトリクス法に基づいたシミュレーションにより上
記誘電体多層膜の各層の膜厚設計がされていることを特
徴とする投影用スクリーン。 - 【請求項2】 上記光学薄膜が、高屈折率層と低屈折率
層とを交互に積層した誘電体多層膜からなり、且つ該誘
電体多層膜の各層の厚みが5nm〜100nmであるこ
とを特徴とする請求項1記載の投影用スクリーン。 - 【請求項3】 上記高屈折率層が、Nb2O5、TiO
2、Ta2O5のいずれかよりなることを特徴とする請
求項2記載の投影用スクリーン。 - 【請求項4】 上記低屈折率層が、SiO2,MgF2
のいずれかよりなることを特徴とする請求項2記載の投
影用スクリーン。 - 【請求項5】 上記光学薄膜の最外層上に、または光学
薄膜の中間層として光拡散層を備えてなることを特徴と
する請求項1記載の投影用スクリーン。 - 【請求項6】 上記光拡散層が複数層設けられてなるこ
とを特徴とする請求項5記載の投影用スクリーン。 - 【請求項7】 上記光拡散層が、ビーズを配列して構成
された層またはマイクロレンズアレーが形成されたフィ
ルムよりなることを特徴とする請求項5記載の投影用ス
クリーン。 - 【請求項8】 上記光学薄膜の透過光を吸収する光吸収
層を備えることを特徴とする請求項1記載の投影用スク
リーン。 - 【請求項9】 上記光吸収層が、黒色塗料を含有してな
ることを特徴とする請求項8記載の投影用スクリーン。 - 【請求項10】 上記光吸収層が、黒色塗料を含有して
形成された支持体であることを特徴とする請求項9記載
の投影用スクリーン。 - 【請求項11】 上記光学薄膜が形成される支持体が可
撓性を有することを特徴とする請求項1記載の投影用ス
クリーン。 - 【請求項12】 上記支持体がポリマー材料からなるこ
とを特徴とする請求項11記載の投影用スクリーン。 - 【請求項13】 上記ポリマー材料が、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテ
ルサルフォン、ポリオレフィンのいずれかであることを
特徴とする請求項12記載の投影用スクリーン。 - 【請求項14】 上記光がレーザー光であることを特徴
とする請求項1記載の投影用スクリーン。 - 【請求項15】 上記特定波長が、赤色波長、緑色波長
及び青色波長を含むことを特徴とする請求項1記載の投
影用スクリーン。 - 【請求項16】 誘電体多層膜からなる光学薄膜を備
え、光源からの光を投影して画像を表示する投影用スク
リーンの製造方法であって、マトリクス法に基づいたシ
ミュレーションにより特定波長帯の光に対して高反射特
性を有し、少なくとも該波長域光以外の可視波長域光に
対しては高透過特性を有するように上記誘電体多層膜の
各層の膜厚を設計することを特徴とする投影用スクリー
ンの製造方法。 - 【請求項17】 上記光学薄膜を支持する支持体上に上
記光学薄膜を形成する工程と、 当該光学薄膜の最外層上に、または光学薄膜の中間層と
して光拡散層を形成する工程とを備えることを特徴とす
る請求項16記載の投影用スクリーンの製造方法。 - 【請求項18】 上記支持体として黒色塗料を含有して
形成された支持体を用いることを特徴とする請求項17
記載の投影用スクリーンの製造方法。 - 【請求項19】 上記支持体として、光透過性の支持体
を使用し、当該光透過性の支持体の表面に光吸収層を形
成することを特徴とする請求項17記載の投影用スクリ
ーンの製造方法。 - 【請求項20】 高屈折率層と低屈折率層とを交互に積
層して上記光学薄膜を形成することを特徴とする請求項
16記載の投影用スクリーンの製造方法。
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