JP2003268914A - 寄棟屋根構造 - Google Patents

寄棟屋根構造

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JP2003268914A JP2002068075A JP2002068075A JP2003268914A JP 2003268914 A JP2003268914 A JP 2003268914A JP 2002068075 A JP2002068075 A JP 2002068075A JP 2002068075 A JP2002068075 A JP 2002068075A JP 2003268914 A JP2003268914 A JP 2003268914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】寄棟屋根を構成するに際し、小屋裏空間の有効
利用をはかると共に棟梁や隅梁として利用する部材の共
通化をはかり、且つL字状の平面を持った寄棟屋根でも
合理的に構成する。 【解決手段】寄棟屋根構造は、三つの屋根面の交点が頂
点になる寄棟屋根Cの構造であって、先端1aが三つの
屋根面の交点に対応する位置に配置された片持棟梁1
と、屋根面が交差する隅部に配置された2本の隅梁2,
3を有し、夫々の隅梁の上端を片持棟梁1の先端1aに
ピン接合する。片持棟梁1は、大屋根Aの複数箇所に配
置された合掌勾配梁4,5に支持されることで、先端1
aを突出させた片持梁として構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小屋裏空間の有効
利用をはかることが出来る寄棟屋根の構造に関するもの
であり、更に投影面がL字型又は凸型の寄棟屋根に於け
る突出部が大屋根の頂点に対し特定の関係にある場合の
寄棟屋根に於ける小屋裏空間の有効利用をはかることが
出来る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】寄棟屋根を構成する場合、対向する二つ
の屋根面の間に配置された棟梁を端部を含んで束柱や屋
根トラスによって支持すると共に、該棟梁の端部に寄棟
部の隅梁を接合するのが一般的である。しかし、この構
造では小屋裏に形成される空間に束柱や屋根トラスが配
置されるため、該小屋裏空間を有効に利用することが出
来ないという問題が生じている。
【0003】このため、最近では両端部分を含んで棟梁
を合掌勾配梁によって支持すると共に該棟梁の端部に隅
梁を接合することで、小屋裏空間の連続性を阻害する束
柱や屋根トラスを排除して小屋裏空間の有効利用をはか
るような構造を持った屋根も実現されている。棟梁を合
掌勾配梁によって支持する構造では各接合部位をピン接
合した場合であっても、二つの合掌勾配梁が同一平面内
に配置されることから3ヒンジ架構となるため、棟梁を
安定して支持することが出来る。
【0004】また棟梁の端部に合掌勾配梁が配置されな
いような場合、隅梁の下方側の端部を建物の桁梁に固定
すると共に、小屋裏の所定の位置に設定した支持パネル
の上部に途中の部位を支持した構造(第1公知例)が実
用化されている。このように構成された隅梁に棟梁の端
部を接合することによって、該棟梁を支持することが出
来、且つ棟梁の下方に於ける支持パネルで囲まれ位置に
束柱や屋根トラスのない小屋裏空間を構成することが出
来る。
【0005】また特開平2−167945号に開示され
た技術(第2公知例)は、寄棟屋根を構成する際に有利
な技術であり、棟梁の延長方向に対し対向する二つの屋
根面に交差する面に配置される傾斜梁が剛接合された梁
を用い、前記剛接合点を寄棟の頂点に配置すると共に該
頂点に隅梁を接続したものである。そして前記梁を構成
する傾斜梁の端部を桁梁に固定することで、寄棟屋根の
頂点に対応する位置に束柱や特別な支持部材を設けるこ
となく棟梁と傾斜梁を合成した梁を自立させ、これによ
り小屋裏空間の有効利用を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1公知
例では、実質的に束柱として機能する支持パネルが必要
となり、部材の点数が増加するという問題を有する。
【0007】また第2公知例では、梁は棟梁と傾斜梁と
が「く」字状に組み合わされて互いに剛的に接合されて
いるため、梁は一つの構成部材となり、部品点数が増加
するという問題が生じる。また梁が「く」字状に形成さ
れることから保管,運搬時に余分なスペースが必要とな
るという問題もある。
【0008】更に、寄棟屋根の平面投影がL字状に形成
されている場合、棟梁の端部に合掌勾配梁を配置し得な
いような構造となる虞がある。この場合、束柱を用いな
いと棟梁の端部を支持することが出来なくなるという問
題がある。
【0009】本発明の目的は、小屋裏空間の有効利用を
はかると共に棟梁や隅梁として利用する部材の共通化を
はかることが出来、且つL字状の平面を持った寄棟屋根
であっても合理的に構成することが出来る寄棟屋根構造
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る寄棟屋根構造は、三つの屋根面の交点が
頂点になる寄棟屋根の構造であって、先端が三つの屋根
面の交点に対応する位置に配置された片持棟梁と屋根面
が交差する隅部に配置された2本の隅梁とを有し、夫々
の隅梁の上端を片持棟梁の先端にピン接合して構成した
ものである。
【0011】上記寄棟屋根構造では、棟に配置される棟
梁が片持棟梁として構成されるため、該片持棟梁の先端
部分に隅梁の上端部分をピン接合することで、該隅梁を
支持することが出来る。このため、棟梁の端部(先端)
に合掌勾配梁が配置されていない構造であっても、該棟
梁の端部或いは隅梁の中間部を例えば束柱等の部材を用
いることなく支持することが出来、小屋裏空間の有効利
用をはかることが出来る。
【0012】また直線状の梁として形成された片持棟梁
及び隅梁を互いにピン接合(ボルト接合)することで寄
棟屋根を構成することが出来るため、屋根の高さが変更
されるような場合であっても、梁として使用する部材の
共通化をはかることが出来る。このため、在庫時の収容
スペースや運搬時のスペースを小さくすることが出来
る。
【0013】また他の寄棟屋根構造は、三つの屋根面の
交点が頂点になる形状の屋根に於ける対向する二つの屋
根の棟に直交する方向に他方向の屋根が存在し、且つ前
記頂点を通り棟に直交する線が前記他方向の屋根にかか
る寄棟屋根構造であって、前記棟に先端が三つの屋根面
の交点に対応する位置に配置された片持棟梁を配置する
と共に、該片持棟梁の先端に屋根面が交差する隅部に配
置された2本の隅梁の上端をピン接合して構成したもの
である。
【0014】上記寄棟屋根構造では、屋根の平面投影形
状がL型又は凸型で、三つの屋根面の交点を通り棟に直
交する線が、二つの屋根の棟に直交する方向に形成され
た他方向の屋根にかかるように構成された寄棟屋根であ
っても、三つの屋根の交点に対応する位置に先端を配置
した片持棟梁に隅梁の上端をピン接合することで、該隅
梁を支持することが出来る。このため、片持棟梁の先端
に対応する位置に束柱等の部材を設けることなく、小屋
裏空間の有効利用をはかることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて説明する。本発明の寄棟屋根構造は、棟梁を片持
棟梁構造とし、この片持棟梁に寄棟屋根の隅部に配置さ
れる隅梁の上端をピン接合することで該隅梁を支持し得
るように構成したものであり、この構成によって、小屋
裏空間の有効利用をはかることを可能としたものであ
る。
【0016】片持棟梁は、三つの屋根の交点となる先端
以外の部位に於ける少なくとも2箇所で支持されること
が必要である。この片持棟梁を支持するための部材とし
ては特に限定するものではなく、束柱や合掌勾配梁を利
用することが可能である。即ち、片持棟梁は前記先端以
外の部位に於ける複数の箇所に配置された束柱或いは合
掌勾配梁によって支持されている。
【0017】片持棟梁を束柱によって支持する場合、該
束柱を小屋裏空間に於ける棟に対応する部位に設置した
束柱に片持棟梁を載置して固定している。また片持棟梁
を合掌勾配梁によって支持する場合、下端側の所定部位
が桁梁に接合された複数の合掌勾配梁を設置すると共に
該合掌勾配梁の上端部を片持棟梁にピン接合することで
該片持棟梁を固定している。
【0018】特に、寄棟屋根の略全ての小屋裏空間を有
効に利用しようとする場合、片持棟梁を支持する部材が
小屋裏空間に対する障害とはならない構成であることが
好ましく、このような部材としては、合掌勾配梁を利用
することが好ましい。このように、片持棟梁を複数の合
掌勾配梁によって支持することで、構成された寄棟屋根
の小屋裏には束柱を含む障害物が存在しないこととな
り、広い小屋いら空間を構成することが可能となる。
【0019】三つの屋根の交点に対し、片持棟梁の先端
が配置されることから、該片持棟梁の先端に2本の隅梁
をピン接合することによって、接合された2本の隅梁を
片持棟梁によって支持することが可能である。即ち、片
持棟梁は、2本の隅梁をピン接合したとき、これらの隅
梁を介して伝達される荷重を支持し得る強度,剛性を発
揮し得るように予め設定されている。このため、取付方
向の異なる2本の隅梁をピン接合しても充分に支持する
ことが可能である。
【0020】上記の如く、三つの屋根の交点に片持棟梁
と2本の隅梁を配置することで寄棟屋根を構成すること
が可能となるため、該交点に合掌勾配梁を配置する必要
がない。このため、目的の屋根が棟に対応する大屋根の
棟に直交する方向の小屋根を有するL型或いは凸型であ
り、且つ三つの屋根の交点を通り棟に対して直交する線
が小屋根にかかる場合であって、前記交点に合掌勾配梁
を設置し得ないような屋根を構成する際に好ましく適用
することが可能である。
【0021】次に、本発明に係る寄棟屋根構造の好まし
い実施例について図を用いて説明する。図1は第1実施
例に係る寄棟屋根構造を説明する平面図である。図2は
図1の斜視図である。図3は大屋根の合掌勾配梁に沿っ
た断面図である。図4は大屋根の片持棟梁に沿った断面
図である。図5は第2実施例に係る寄棟屋根構造を説明
する斜視図である。図6は図5の合掌勾配梁に沿った断
面図である。
【0022】先ず図1〜図4により第1実施例に係る寄
棟屋根構造について説明する。図に示すように、目的の
屋根は直交する大屋根Aと小屋根Bとからなる平面投影
がL字型に形成されており、2方向の屋根A,Bの交差
部であって大屋根A方向に寄棟屋根Cが形成され、夫々
の屋根A,Bの端部には切妻屋根Dが形成されている。
【0023】大屋根Aの棟には片持棟梁1が配置されて
おり、該片持棟梁1の先端1aに寄棟屋根Cの隅部に配
置された2本の隅梁2,3の上端2a,3aが夫々図示
しない複数のボルト,ナットによってピン接合されてい
る。前記片持棟梁1の先端1aと隅梁2,3の上端2
a,3aが互いに接合される部位は、三つの屋根面の交
点と対応し且つ寄棟屋根Cの頂点と対応する。
【0024】大屋根Aに於ける切妻屋根D側の3箇所に
は、夫々同一の略鉛直面内に一対の合掌勾配梁4,5が
配置され、これらの合掌勾配梁4,5は、上端が片持棟
梁1を挟んでボルト6によって互いに接合されると共
に、下端が屋根の周囲に配置された桁梁7に対しボルト
6によって接合されている。
【0025】大屋根Aの棟に配置された片持棟梁1は、
切妻屋根D側の端部を含んで上記合掌勾配梁4,5の上
端に接合され、先端1aが最も寄棟屋根Cに配置された
合掌勾配梁4,5から跳ね出して該寄棟屋根Cの頂点に
対応する部分に到達している。即ち、片持棟梁1は一方
の端部側が、3組の合掌勾配梁4,5によって支持され
て先端1aが片持状に突出する片持梁として構成されて
いる。
【0026】上記の如く接合された合掌勾配梁4,5は
略鉛直面内に於ける3ヒンジ架構を構成するため、安定
した構造となる。そして、この安定した構造の頂点に片
持棟梁1を接合することで、片持棟梁1を強固に支持す
ると共に、先端1aを荷重を支持し得る自由端として構
成することが可能である。
【0027】2本の隅梁2,3は、夫々上端2a,3a
が夫々片持棟梁1の先端1aに図示しないボルトによっ
て接合され、下端2b,3bが桁梁7にボルトによって
接合されている。従って、2本の隅梁2,3は上端2
a,3aが片持棟梁1の先端1aにピン接合されること
で、夫々片持棟梁1によって安定した状態で支持されて
いる。
【0028】例えば、隅梁2,3の上端2a,3aを互
いにピン接合したのみの構造では、上下両端共にピン接
合され且つ各隅梁2,3が同一面内に配置されるもの
の、この平面が鉛直面ではなく、寄棟屋根Cの勾配角度
に応じた傾斜を有するため、自立し得ない不安定な構造
となる。
【0029】即ち、寄棟屋根Cを構成する2本の隅梁
2,3は、構造的に極めて不安定であるにも関わらず、
これらの隅梁2,3の上端2a,3aを、安定した片持
棟梁1の先端1aに接合することによって安定化をはか
ることが可能である。そしてこの構造により、各梁1〜
3の先端1a,上端2a,3aの接合部に特別な束柱や
合掌勾配鍼を配置することなく、小屋裏空間の有効利用
を実現することが可能である。
【0030】尚、大屋根Aに於ける合掌勾配梁4,5、
及び隅梁2,3は互いに連結梁8によって中間部位で連
結され、これにより、面外方向の安定化をはかってい
る。
【0031】小屋根Bは大屋根Aから突出して形成され
ており、寄棟屋根Cを構成する三つの屋根面の交点(片
持棟梁1の先端1aの位置に対応する)を通り、片持棟
梁1の配置方向に直交する線を想定したとき、この線の
延長線は小屋根Bにかかるような構造になっている。
【0032】上記の如く、大屋根と小屋根とがL字型に
構成された屋根に於いて、大屋根及び小屋根の小屋裏空
間を有効利用することを条件として大屋根に棟梁を配置
した場合、寄棟屋根の頂点に対応する棟梁の端部を支持
する部材を設けることができない。即ち、棟梁の端部を
支持するために束柱を設けた場合には、小屋裏空間を有
効に利用することが困難となり、また棟梁の端部を支持
するために合掌勾配梁を設けようとした場合、桁梁側の
合掌勾配梁は該桁梁によって支持することが可能である
が、他方の合掌勾配梁を支持する梁が存在しないため支
持し得ないことになる。
【0033】従って、寄棟屋根の頂点を構成する部位
に、複数の合掌勾配梁4,5によって支持された片持棟
梁1の先端1aを配置し、この先端1aによって2本の
隅梁2,3を支持することで、片持棟梁1を束柱や合掌
勾配梁に代えて各隅梁2,3を支持する支持部材として
機能させることが可能となる。
【0034】このため、小屋根Bの棟には大屋根Aの棟
よりも低い棟梁11が配置されている。この棟梁11は、端
部11aが寄棟屋根Cを構成する隅梁3によって支持さ
れ、他方の端部及び中間部が小屋根Bに配置された合掌
勾配梁12,13によって支持されている。
【0035】棟梁11を合掌勾配梁12,13によって支持す
る構造について説明する。切妻屋根D側の複数位置に於
ける夫々同一の略鉛直面内に対向して一対の合掌勾配梁
12,13が配置され、これらの合掌勾配梁12,13の上端に
棟梁11を挟んだ状態でボルト6によって接合し、これに
より、棟梁11は合掌勾配梁12,13によって支持されてい
る。
【0036】大屋根Aと小屋根Bとが交差する谷部には
谷梁14が配置されており、上端14aが棟梁11の端部11a
と下端14bが谷部に於ける桁梁7の交差部15に夫々接合
されている。また合掌勾配梁12,13及び隅梁3,谷梁14
との間には連結梁16が配置され、該連結梁16を介して互
いに連結されている。
【0037】上記の如く構成された寄棟屋根構造では、
片持棟梁1及び棟梁11を支持するために束柱や屋根トラ
スを配置する必要がなく、大屋根A,小屋根Bによって
構成される小屋裏空間を有効に利用することが可能であ
る。
【0038】次に、第2実施例に係る寄棟屋根構造につ
いて図5,6により説明する。尚、図に於いて前述の第
1実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分に
は、同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】本実施例に於いて、大屋根A,小屋根Bは
前述の第1実施例と同一の構造を有している。そして、
これらの屋根A,Bを柱21,耐力壁Eによって支持する
ことで高い小屋裏空間を実現したものである。また下階
Fは1階又は2,3階であって良く、更に高い階層であ
っても良い。
【0040】柱21は下階Fの梁22に設置されており、上
端が各屋根A,Bの桁梁7に接続されて該屋根A,Bを
支持し得るように構成されている。また耐力壁Eは、桁
梁7に沿った方向に配置されたものと、桁梁7に直交す
る方向であって合掌勾配梁4,5に沿った方向に配置さ
れたものとがあり、夫々下端が下階Fの梁22に接合され
ると共に、上端が桁梁7及び合掌勾配梁4に接続され、
或いは桁梁7及び合掌勾配5に接続されている。
【0041】本実施例に於いて、耐力壁Eは、一対の柱
23,24と、これらの柱23,24の間に配置された耐力構造
体25とによって構成されており、前記柱23,24の下端が
梁22に接合され、且つ柱23の上端が桁梁7に、柱24の上
端が合掌勾配梁4或いは5に夫々接合されている。
【0042】そして、耐力壁Eによって、片持棟梁1を
支持する合掌勾配梁4,5を支持することで、合掌勾配
梁4,5,桁梁7,柱21,23からなる構造体を拘束し、
これにより屋根A,Bに作用する力による躯体の変形を
防止している。
【0043】上記実施例では、小屋裏空間に耐力壁Eが
配置されるものの、片持棟梁1の直下には束柱等の障害
物が配置されることがなく、高さが充分に高く使い勝手
の良い小屋裏空間を実現することが可能である。
【0044】上記各実施例に於いて、寄棟屋根Cを、片
持棟梁1と、該片持棟梁1の先端1aにピン接合される
隅梁2,3とによって構成することで、各梁1〜3は夫
々独立した直線状の部材となる。このため、使用する部
材の供給化をはかることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
寄棟屋根構造では、棟梁が片持棟梁として構成されるた
め、先端に隅梁の上端部分をピン接合したとき、これら
の隅梁を支持することが出来る。このため、片持棟梁の
先端の下方に特別な部材を必要としないで支持すること
が出来、小屋裏空間の有効利用をはかることが出来る。
【0046】また片持棟梁及び隅梁が直線状の部材とし
て構成されるため、梁として使用する部材の共通化をは
かることが出来、在庫時の収容スペースや運搬時のスペ
ースを小さくすることが出来る。
【0047】また他の寄棟屋根構造では、屋根の平面投
影形状がL型で、三つの屋根面の交点を通り棟に直交す
る線が、二つの屋根の棟に直交する方向に形成された他
方向の屋根にかかるように構成された寄棟屋根であって
も、片持棟梁の先端に隅梁の上端をピン接合すること
で、支持することが出来る。このため、小屋裏空間の有
効利用をはかることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る寄棟屋根構造を説明する平面
図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】大屋根の合掌勾配梁に沿った断面図である。
【図4】大屋根の片持棟梁に沿った断面図である。
【図5】第2実施例に係る寄棟屋根構造を説明する斜視
図である。
【図6】図5の合掌勾配梁に沿った断面図である。
【符号の説明】
A 大屋根 B 小屋根 C 寄棟屋根 D 切妻屋根 E 耐力壁 F 下階 1 片持棟梁 1a 先端 2,3 隅梁 2a,3a 上端 2b,3b 下端 4,5 合掌勾配梁 6 ボルト 7 桁梁 8 連結梁 11 棟梁 11a 端部 12,13 合掌勾配梁 14 谷梁 14a 上端 14b 下端 15 交差部 16 連結梁 21,23,24 柱 22 梁 25 耐力構造体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三つの屋根面の交点が頂点になる寄棟屋
    根の構造であって、先端が三つの屋根面の交点に対応す
    る位置に配置された片持棟梁と屋根面が交差する隅部に
    配置された2本の隅梁とを有し、夫々の隅梁の上端を片
    持棟梁の先端にピン接合して構成したことを特徴とする
    寄棟屋根構造。
  2. 【請求項2】 三つの屋根面の交点が頂点になる形状の
    屋根に於ける対向する二つの屋根の棟に直交する方向に
    他方向の屋根が存在し、且つ前記頂点を通り棟に直交す
    る線が前記他方向の屋根にかかる寄棟屋根構造であっ
    て、前記棟に先端が三つの屋根面の交点に対応する位置
    に配置された片持棟梁を配置すると共に、該片持棟梁の
    先端に屋根面が交差する隅部に配置された2本の隅梁の
    上端をピン接合して構成したことを特徴とする寄棟屋根
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007211525A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kooyoo Create:Kk 建物の寄せ棟小屋組工法
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