JP2003267733A - 金属酸化物前駆体溶液とその調整方法及び金属酸化物薄膜とその形成方法 - Google Patents

金属酸化物前駆体溶液とその調整方法及び金属酸化物薄膜とその形成方法

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JP2003267733A
JP2003267733A JP2002067942A JP2002067942A JP2003267733A JP 2003267733 A JP2003267733 A JP 2003267733A JP 2002067942 A JP2002067942 A JP 2002067942A JP 2002067942 A JP2002067942 A JP 2002067942A JP 2003267733 A JP2003267733 A JP 2003267733A
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thin film
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JP2002067942A
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Yosuke Hara
陽介 原
Akihiro Shinagawa
昭弘 品川
Seiichi Rengakuji
聖一 蓮覚寺
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Japan Carlit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にクラックがなく、緻密で、基体との
密着性に優れ、導電性の高い低抵抗の金属酸化物薄膜と
それを作製するための前駆体液を提供。 【解決手段】 一般式(I)で表される重合体を含有す
る金属酸化物前駆体溶液と、液相法により、該溶液を用
いて作製した薄膜である。 Mは、Mg、Al、Si、Ca、Ti、V、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、S
r、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、In、Sn、Sb、
Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pb、B
i、La、Ce、Gdから選ばれる少なくとも1種の金
属、Xは、OH基、炭素数1〜6の置換または非置換
のアルコキシ基、ハロゲン原子、有機酸基または多重結
合を有する有機基であり、同一であっても異なっていて
もよい。Xは、Hまたは炭素数1〜6の置換または非
置換のアルキル基、mは1〜4の整数、nは2〜10の
整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属酸化物薄膜を
形成させるための金属酸化物前駆体溶液とその調製方
法、及び該前駆体溶液を用いて形成させた金属酸化物薄
膜に関する。
【0002】
【従来の技術】金属酸化物薄膜の1種である酸化ルテニ
ウム(RuO)薄膜は、電気化学的な触媒活性が高
く、工業電解で使用される塩素発生用陽極や電気化学キ
ャパシターの活性サイトに用いられ、さらに酸化物であ
りながら金属的な導電性を有し、かつ熱的、化学的安定
性に優れており、PZT(Pb(Zr,Ti)O)の
ような強誘電性薄膜用の導通部としても利用されてお
り、この適用範囲は広く、工業的に有用な材料として知
られている。
【0003】上記酸化ルテニウム薄膜は、該薄膜中に沈
殿を有しないこと、すなわち透明でクラックのない均質
な薄膜が達成されれば、さらに広範な応用が期待でき
る。
【0004】金属酸化物薄膜は、一般に、化学的気相成
長法(以下、「CVD法」と略記)、物理的蒸着法(以
下、「PVD法」と略記)またはゾルゲル法により、基
体上に形成される。
【0005】CVD法やPVD法では、金属酸化物薄膜
を、大面積の基体上に形成させることが困難であり、か
つ真空系を必要とするため、高価となり、経済性の点で
問題がある。
【0006】一方、ゾルゲル法では、大面積の基体上に
も、金属酸化物薄膜を形成でき、かつ安価であり経済性
に優れているため、多くの研究が行われている。
【0007】従来のゾルゲル法に用いられる金属酸化物
前駆体溶液は、特に、出発原料として金属ハロゲン化物
を用いる場合には、一般に、1)特開平5−19009
1号公報に開示されたように、金属ハロゲン化物水溶液
のpHを調整して、加水分解、脱水重縮合させるか、あ
るいは、2)アンモニアガスやナトリウムアルコキシド
等を添加させて、金属ハロゲン化物とアルコキシド基の
置換反応を促進させて、金属アルコキシドを生成させた
後、加水分解、脱水重縮合させている。
【0008】1)の方法では、水溶液中で金属酸化物微
粒子が凝集沈殿しやすく、該水溶液を用いて作製した薄
膜は、クラックが発生しやすく、基板に対する密着性が
低下し、剥離しやすいという問題がある。また2)の方
法では、1)の方法と同様、薄膜にクラックが発生しや
すく、剥離しやすいという問題の他に、薄膜中に、副生
物であるハロゲン化アンモニウムやハロゲン化ナトリウ
ムが残留し、導電性を低下させる等、薄膜の物性面に問
題が生ずると共に、金属アルコキシドの精製工程が必要
であり、工程が煩雑となり、経済性に劣る。
【0009】ゾルゲル法に用いられる酸化ルテニウム前
駆体溶液は、塩化ルテニウムとナトリウムアルコキシド
とを反応させて、ルテニウムアルコキシドとした後、加
水分解するか、またはアンモニア等のアルカリ水溶液中
で塩化ルテニウムを加水分解させることにより調製され
るが、基板に対して密着性の高い酸化ルテニウムの単一
組成薄膜を形成したという報告はない。従来、密着性向
上のため、結合剤として、酸化チタンや酸化ケイ素を添
加させた薄膜が作製されているが、該薄膜は、抵抗率が
上昇するという問題があった。
【0010】塩化ルテニウムとナトリウムアルコキシド
とを反応させて、ルテニウムアルコキシドを調製して、
酸化ルテニウム微粒子を合成する場合、Y.Murak
ami,S.Ichikawa and Y.Takas
u,DENKI KAGAKU(presently E
lectrochemistry),65,No.1
2、992(1997)では、その粒子径は、10〜2
00nm程度と報告されており、より微細な粒子径の酸
化ルテニウムが望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のゾルゲル法に比し、金属酸化物の粒子径がより微細で
あり、実質的にクラックがない緻密な薄膜を形成するた
めの金属酸化物前駆体溶液とその調製方法、及び該金属
酸化物前駆体溶液を用いて形成させた、実質的にクラッ
クがなく、基体との密着性に優れ、導電性の高い低抵抗
の金属酸化物薄膜を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,鋭意検討
した結果、金属酸化物前駆体溶液の調製に際し、アンモ
ニアガスやナトリウムアルコキシド等の添加物の存在な
しに、金属ハロゲン化物と、アルコールあるいはアルコ
ール及び多重結合を有する疎水性溶媒の混合物とを加熱
下で反応させ、その後、水の存在下で、加水分解、重縮
合させ、従来の金属酸化物微粒子と比べ、より微細な粒
子径を有する重合体を含有する金属酸化物前駆体溶液を
用いて金属酸化物薄膜を形成させることにより、上記課
題を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0013】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表される重合体が含有されてなることを特徴とする金属
酸化物前駆体溶液であり、また、上記重合体の粒子径
が、1.4nm未満であることを特徴とする金属酸化物
前駆体溶液である。
【0014】
【化2】
【0015】式中、Mは、Mg、Al、Si、Ca、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、
Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、I
n、Sn、Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、
Ir、Pb、Bi、La、Ce、Gdからなる群から選
ばれる金属の少なくとも1種である。Xは、OH基、
炭素数1〜6の置換または非置換のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子、有機酸基または多重結合を有する有機基であ
り、同一であっても異なっていてもよい。Xは、水素
原子または炭素数1〜6の置換または非置換のアルキル
基である。mは1〜4の整数であり、nは、2〜10の
整数である。
【0016】また、本発明は、Mg、Al、Si、C
a、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、R
u、In、Sn、Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、
Os、Ir、Pb、Bi、La、Ce、Gdからなる群
から選ばれる金属の少なくとも1種の金属ハロゲン化物
と、アルコールあるいはアルコール及び多重結合を有す
る疎水性溶媒の混合物とを、加熱下で反応させて、金属
アルコキシドあるいは金属アルコキシドと一部未置換の
アルコキシドの混合物を生成させると共に、副生ハロゲ
ン化水素を除去した後、水の存在下、該金属アルコキシ
ドあるいは金属アルコキシドと一部未置換のアルコキシ
ドの混合物を、加水分解重縮合させることを特徴とする
金属酸化物前駆体溶液の調製方法である。
【0017】さらに、本発明は、上記金属酸化物前駆体
溶液を、基体上に塗布させた後、熱処理させることによ
り、形成されてなる金属酸化物薄膜である。
【0018】以下、本発明を、詳細に説明する。
【0019】本発明の金属酸化物前駆体溶液は、下記一
般式(I)で表される重合体が含有されてなるものであ
る。
【0020】
【化3】
【0021】式中、Mは、Mg、Al、Si、Ca、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、
Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、I
n、Sn、Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、
Ir、Pb、Bi、La、Ce、Gdからなる群から選
ばれる金属の少なくとも1種である。Xは、OH基、
炭素数1〜6の置換または非置換のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子、有機酸基または多重結合を有する有機基であ
り、同一であっても異なっていてもよい。Xは、水素
原子または炭素数1〜6の置換または非置換のアルキル
基である。mは1〜4の整数であり、nは、2〜10の
整数である。
【0022】上記一般式(I)で表される重合体におい
て、Mは、Mg、Al、Si、Ca、Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、S
r、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、In、Sn、Sb、
Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pb、B
i、La、Ce、Gdからなる群から選ばれる金属の少
なくとも1種であり、導電性材料とする場合には、A
l、Ti、Zn、Ga、Sr、Ru、Cd、In、Sn
またはPbが好ましく、Ruがより好ましい。
【0023】上記金属が2種類以上の場合では、1)単
一金属の重合体を含有する金属酸化物前駆体溶液の2種
類以上を、混合または混合、加熱させる方法、2)2種
類以上の金属ハロゲン化物を混合させた後、アルコキシ
化と加水分解、重縮合させる方法、あるいは3)少なく
とも1種の金属ハロゲン化物を、前記金属と異なる金属
の重合体を含有する金属酸化物前駆体溶液に、溶解また
は溶解、加熱させる方法のいずれかにより調製される。
【0024】本発明においては、上記金属以外に、非金
属であるB、F、P、及び半金属であるAsが、導電性
を付与するための添加剤として、必要に応じ、適宜添加
される。
【0025】B、P、Asを添加する場合、金属酸化物
前駆体溶液に、B、P、Asのアルコキシドを添加させ
るか、または加水分解、脱水縮重合させて、B、P、A
sの前駆体溶液とした後に添加させるかのいずれかによ
る。また、上記のように添加させ溶液を、そのまま塗布
するか、または、加熱させた後、塗布して、導電性金属
酸化物薄膜を形成させる。
【0026】Fを添加する場合は、例えば、フッ化アン
モニウム、フッ化水素、トリフルオロ酢酸、ブロモトリ
フルオロメタン、クロロジフルオロメタン、ジフルオロ
エタンを、金属酸化物前駆体溶液に添加させることによ
る。
【0027】上記一般式(I)で表される重合体におい
て、Xは、OH基、炭素数1〜6の置換または非置換
のアルコキシ基、ハロゲン原子、有機酸基または多重結
合を有する有機基であり、同一であっても異なっていて
もよい。Xは、水素原子または炭素数1〜6の置換ま
たは非置換のアルキル基である。
【0028】Xの炭素数1〜6の置換または非置換の
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、iso−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基があげられ
る。
【0029】Xのハロゲン原子としては、例えば、塩
素、臭素があげられ、有機酸基としては、例えば、酢酸
基があげられ、また多重結合を有する有機基としては、
例えば、ベンゼン、シクロペンタジエンがあげられる。
【0030】Xの炭素数1〜6の置換または非置換の
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、i
so−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、n−アミル基、iso−アミル基、sec−アミル
基、tert−アミル基があげられる。
【0031】上記一般式(I)で表される重合体におい
て、mは、1〜4の整数である。
【0032】上記一般式(I)で表される重合体におい
て、nは、2〜10の整数であり、好ましくは2〜4の
整数である。
【0033】上記一般式(I)で表される重合体微粒子
は、従来の金属酸化物粒子の粒子径10〜200nm程
度とは異なり、動的光散乱法において、ブラウン運動が
みられず、その粒子径は、検出限界である1.4nm未
満であり、非常に微細な粒子である。
【0034】本発明の金属酸化物前駆体溶液は、上記一
般式(I)で表される重合体または重合体を含む組成物
を、溶媒に溶解させたものである。
【0035】上記溶媒は、上記一般式(I)で表される
重合体を溶解できるものであれば、なんでもよく、特に
限定されない。一例として、水の他、アルコール類、有
機溶媒があげられる。
【0036】つぎに、本発明の金属酸化物前駆体溶液の
調製方法の一例を、金属がRu(ルテニウム)、アルコ
ールがn−ブタノールとして、下式(1)〜(6)に基
き、説明する。
【0037】
【化4】
【0038】上記式(6)中のX1、は、前記一般
式(I)と同じである。
【0039】まず、出発原料である三塩化ルテニウム・
三水塩とn−ブタノールとを混合した後、蒸留して、式
(1)のように、出発原料中の結晶水を、n−ブタノー
ルの共沸混合物として除去し、三塩化ルテニウムを遊離
させる。
【0040】式(1)において遊離した三塩化ルテニウ
ムは、加熱蒸留下で、n−ブタノールと反応して、式
(2)のように、三価のルテニウムアルコキシドと、副
生塩化水素とを生成する。副生塩化水素は、反応系外に
除去される。
【0041】三価のルテニウムアルコキシドは、式
(3)のように、四価のルテニウムアルコキシドに酸化
されると共に、部分的に加水分解される。
【0042】該加水分解に際して、上記のように、出発
原料に結晶水を含む金属ハロゲン化物を用い、かつ蒸留
時に、結晶水の一部を残留させると、反応効率を向上さ
せることができる。出発原料として無水物を用いる場合
には、予め溶媒等の中に微量の水を添加しておいてもよ
い。
【0043】式(1)で用いるアルコールとしては、例
えば、メタノール、エタノール、n―プロパ−ル、is
o−プロパ−ル、n―ブタノール、iso−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert―ブタノール、n−
アミルアルコール、sec−アミルアルコール、ter
t−アミルアルコール、ヘキサノールがあげられる。
【0044】上記式(1)〜(3)において、アルコキ
シドを形成させるために用いられるアルコールの他に、
生成させるルテニウムアルコキシドを空気中の水分から
保護する目的で、通常、次工程で用いられる多重結合を
有する疎水性溶媒を存在させても、差支えない。
【0045】式(3)において生成した、部分的に加水
分解された四価のルテニウムアルコキシドは、式(4)
の脱水反応、式(5)の脱アルコール反応により、重縮
合が進行し、式(6)に示す重合体である酸化ルテニウ
ム前駆体溶液が調製される。
【0046】式(4)及び式(5)の加水分解、重縮合
においては、多重結合を有する疎水性溶媒が用いられ
る。該疎水性溶媒は、「水の最大溶存量が6質量%であ
る溶媒」として定義される。該疎水性溶媒は、加水分解
反応を遅くして、均質なネットワークを有する金属酸化
物オリゴマーを形成させるという機能を有するものであ
る。
【0047】多重結合を有する疎水性溶媒としては、芳
香族化合物、炭素−炭素の二重ないしは三重結合を有す
る脂肪族または脂環式炭化水素化合物、炭素−ヘテロ原
子の二重ないしは三重結合を有する化合物などから選ば
れた少なくとも1種である。
【0048】芳香族化合物としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、イソプロピ
ルベンゼン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、フ
ルオロベンゼン、クロロベンゼン、フェノール、ニトロ
ベンゼン、アセトフェノン、安息香酸メチル、安息香酸
エチルがあげられ、炭素−炭素の二重ないしは三重結合
を有する脂肪族または脂環式炭化水素化合物としては、
例えば、1−へキセン、2−へキセン、1−ヘプテン、
2−ヘプテン、3−ヘプテン、1−オクテン、2−オク
テン、3−オクテン、ノネン、デセン、ヘキシン、ヘプ
チン、オクチン、ノニン、アリルエチルエーテル、シク
ロペンタジエン、シクロヘキセン、シクロペンテン、リ
モネンがあげられ、また、炭素−ヘテロ原子の二重ない
しは三重結合を有する化合物としては、例えば、ペンタ
ノン、ヘキサノン、ヘプタノン、オクタノン、酢酸プロ
ピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸アリル、酢酸シク
ロヘキシル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリルがあげられる。
【0049】さらに、上記疎水性溶媒に、非共有電子対
を有する親水性溶媒を添加させると、より好ましい。水
を含む、非共有電子対を有する親水性溶媒は、水の活量
を制御し、加水分解速度を適宜調整する役割を果たすも
のである。親水性溶媒中の水の量は、0.01〜20モ
ル/Lであり、好ましくは、0.1〜10モル/Lであ
る。
【0050】非共有電子対を有する親水性溶媒は、アル
コール類、エーテル類、酸素原子、窒素原子及びイオウ
原子等のへテロ原子を有するへテロ環式化合物からなる
群から選ばれた少なくとも1種であり、かつ飽和された
化合物である。
【0051】アルコール類としては、炭素数1〜10の
アルコールから選ばれる少なくとも1種であり、例え
ば、エタノール、1−プロパ−ル、1−ブタノール、2
−ブタノール、イソブチルアルコール、2−メチル−2
−プロパ−ル、1−ペンタノール、2−ペンタノール、
2−メチル−ペンタノール、イソアミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコ
ール、デシルアルコール等のアルカノール類、シクロヘ
キサノール等のシクロアルカノール類、2−メトキシエ
タノ−ル、2−エトキシエタノ−ル、2−プロポキシエ
タノ−ル等のアルコキシアルコール類があげられる。
【0052】エーテル類としては、例えば、ジエチルエ
ーテル、エチルメチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジイソプロピルエーテルがあげられる。
【0053】酸素原子、窒素原子及びイオウ原子等のへ
テロ原子を有するへテロ環式化合物としては、例えば、
テトラヒドロフラン、モルホリン、ジオキサン、トリオ
キサン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、ピペリ
ジン、イミダゾリン、ピペラジンがあげられる。
【0054】多重結合を有するへテロ環式化合物は、脱
水操作により、疎水性溶媒の作用を持たせることができ
ると共に、金属と錯体を形成することができ、また、水
を含有させることができるので、親水性溶媒としても用
いることができる。一例として、ピリジン、ピコリン、
ピロール、チアゾール、オキサゾール、チオフェン、イ
ミダゾール、フランがあげられる。
【0055】上記疎水性溶媒中に、前工程で用いた残ア
ルコールが存在していても、差支えない。
【0056】なお、式(3)で生成させる、部分的に加
水分解された四価のルテニウムアルコキシドは、単離
(または精製)してもしなくてもよく、単離しない場合
には、工程を大幅に減少でき、式(6)に示す重合体で
ある酸化ルテニウム前駆体溶液を、非常に簡便に調製す
ることができる。
【0057】上記前駆体溶液は、濃縮すると、粘性が上
がり、ガラス状固体となり、該固体は、溶媒に再溶解さ
せると、元の酸化ルテニウム前駆体溶液へと、可逆的に
変化する。従来のゾルゲル法でのゲル状固体では、重縮
合によるネットワーク化が3次元方向にランダムに進行
し巨大化したゲルとなるため、溶媒に再溶解することは
なく、上記可逆的変化は、本発明に特異的なことであ
り、本発明の重合体の粒子径が非常に微細であることを
示唆し、動的光散乱法により、その粒子径は、検出限界
の1.4nm未満であることが、確認された。
【0058】次に、本発明の金属酸化物前駆体溶液を用
いて、金属酸化物薄膜を形成する方法について、以下に
説明する。
【0059】基体上に、本発明の金属酸化物前駆体溶液
を、ハケ塗り法、スプレー塗布法、スピンコート法、デ
ィップコート法等により、塗布、乾燥させる。ついで、
電気炉等を用いて、熱処理して、基体表面上に、金属酸
化物薄膜を形成させる。
【0060】本発明に用いられる基体は、特に限定され
ず、目的や用途に応じて、材質、形状及び大きさが適宜
選択され、例えば、シリコンウエハのような単結晶、多
結晶、ガラス、金属、セラミックス、高分子等があげら
れ、形状としては、例えば、板状、小断片、ビーズ状球
体、リング状体、筒状、繊維状及び鎖状体等があげられ
る。
【0061】本発明の金属酸化物前駆体溶液は、基体と
の密着性向上のための添加物を添加させることなく、ア
ルコキシ化反応させると共に、副生塩化水素を除去する
ため、副生物の残留がなく、このため、加水分解や重縮
合時に、副生物の触媒作用による粒子成長の問題がな
く、該前駆体溶液を用いて形成された金属酸化物薄膜
は、金属酸化物微粒子の粒子径がより微細であり、クラ
ック等が実質的に生じることがなく、均一な表面を有
し、かつ基体との密着性に優れた薄膜である。
【0062】また、基体との密着性向上のための添加物
は不要であり、形成された薄膜は、導電性が高く低抵抗
であるという優れた特性を有している。
【0063】本発明の金属酸化物薄膜は、光学薄膜や表
示素子のような光学材料、表面弾性波フィルター材料、
焦電材料、圧電材料や強誘電体メモリーのような強誘電
体材料、電子材料、光電変換材料、電池材料、表面保護
膜、透明導電膜や超伝導材料を含む導電材料に用いるこ
とができる。
【0064】本発明の金属酸化物薄膜を形成させた基体
は、フラットパネルディスプレイや薄膜型太陽電池向透
明導電材料、キャパシタや電子デバイスの電極材料等
に、広く応用することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、以下、実施
例に基き説明する。なお、本発明は、実施例によりなん
ら限定されない。
【0066】実施例1 出発原料である三塩化ルテニウム・三水塩0.383モ
ルとn−ブタノール100mlとを混合し、温度117
℃で1時間、蒸留して、出発原料中の結晶水及びアルコ
キシ化反応で生じた副生塩化水素を除去した後、多重結
合を有する疎水性溶媒であるベンゼンで希釈して、約8
0℃の温度で25時間、加熱還流して、濃青色の溶液を
調製した。ついで、水2.3モルを含む、非共有電子対
を有する親水性溶媒であるn−ブタノール24mlを滴
下、還流して、加水分解、重縮合させた後、濃縮し、さ
らに、溶媒であるベンゼンで希釈して、ルテニウムイオ
ン濃度を約0.2モルとし、緑色の透明な溶液を調製し
た。該調製溶液は、ルテニウムの重合体をベンゼンで溶
解した、酸化ルテニウム前駆体溶液であり、緑色の透明
な外観より、重合度が小さいことを示唆していた。
【0067】該調製溶液を、n−ブタノールで希釈し、
ルテニウム濃度を4.0×10−4モルとし、自記分光
光度計((株)日立製作所製U−3500)を用いて、動
的光散乱法により粒子径を測定したところ、ブラウン運
動がみられず、粒子径が検出限界の1.4nm未満であ
り、従来のゾルゲル法による粒子径10〜200nmの
粒子は存在していないことが確認された。
【0068】また、該調製溶液は、濃縮すると、粘性が
上がり、図1に示すようなガラス状固体となり、該固体
は、n−ブタノールの単一溶媒またはn−ブタノール−
ベンゼンの混合溶媒のいずれにも溶解し、可逆性を有し
ていることが確認された。なお、図1は、ガラス状固体
の表面状態を示す光学顕微鏡写真(×10倍)である。
【0069】該調製溶液は、冷暗所保存で1年経過後も
使用でき、保存安定性に優れていた。
【0070】石英ガラス基板(直径50mmφ)表面上
に、スピンコート法(4000rpm、20秒)によ
り、先に調製した酸化ルテニウム前駆体溶液を塗布した
後、温度450℃で60分、熱処理し、厚さ7〜30n
mの酸化ルテニウム薄膜を形成させた。形成した薄膜
は、十分に結晶化され、基板より剥がれることなく、強
固に密着しており、その外観は、実質的にクラックがな
く、緻密で均一であった。蛍光X線分析装置(フィリッ
プス社製PW2404)で、薄膜中の元素分析を行った
が、塩素は存在していなかった。
【0071】形成した薄膜について、JISK5400
の塗料一般試験方法に準拠した、手掻き法による鉛筆硬
度試験を行ったところ、8Hの硬度を示し、優れた硬度
を有していた。
【0072】抵抗率測定計(ディア・インスツルメンツ
社製ロレスタGP)を用いて、形成した薄膜の抵抗率を
測定したところ、4.0×10−4Ωcm(1.2×1
Ω/□)と低抵抗であった。
【0073】実施例2 出発原料である無水四塩化スズ0.1モルとn−ブタノ
ールとを混合し、温度117℃で1時間、蒸留して、ア
ルコキシ化反応で生じた副生塩化水素を除去した後、n
−ブタノールとの容量比が1:1となるように、多重結
合を有する疎水性溶媒であるトルエンで希釈して、約1
00℃の温度で25時間、加熱還流し、次に、水2.3
モルを含む、非共有電子対を有する親水性溶媒であるブ
タノール24mlを滴下、還流して、加水分解、重縮合
させた後、濃縮し、ついで、n−ブタノール−ベンゼン
の混合溶媒で希釈して、スズイオン濃度を約1.0モル
とし、さらに、水5質量%を含むn−ブタノール200
mlを滴下、還流して、加水分解、重縮合させた後、濃
縮し、二酸化スズ前駆体溶液を調製した。
【0074】調製した二酸化スズ前駆体溶液中の粒子径
を、実施例1に準じて、動的光散乱法により測定した
が、検出限界の1.4nm未満であった。
【0075】調製した二酸化スズ前駆体溶液に、アンチ
モンアルコキシドを10モル%となるように添加した液
を、石英ガラス基板(直径50mmφ)表面上に、スピ
ンコート法(4000rpm、20秒)により、塗布し
た後、温度500℃で60分、熱処理し、厚さ20nm
の酸化スズ薄膜を形成させた。形成した薄膜は、十分に
結晶化され、基板より剥がれることなく、強固に密着し
ており、その外観は、実質的にクラックがなく、緻密で
均一であった。蛍光X線分析装置による元素分析では、
塩素は検出されなかった。
【0076】形成した薄膜の鉛筆硬度試験では、4Hで
あり、優れた硬度を有していた。また抵抗率は、5.0
×10−4Ωcm(1×10Ω/□)であり、低抵抗
であり、透過率は、83%と高く、透明性に優れてい
た。
【0077】比較例 出発原料である塩化ルテニウム0.5モルと、n−プロ
パノール2.0モル及びアニリン2.0モルの混合溶液
とを混合し、還流下で10時間、反応させた後、芳香族
溶媒であるエチルベンゼンで希釈し、ルテニウムイオン
濃度で0.4モル/Lとした後、6時間、還流して、ル
テニウム金属イオンにエチルベンゼンを配位させた。次
に、ルテニウムに対し、水が0.3モルとなる量の、水
5質量%のn−ブタノールを滴下し、14時間、還流し
て、加水分解、脱水重縮合させた後、さらに、ルテニウ
ム3.0モル/Lまで濃縮した後、溶媒であるエチルベ
ンゼンで希釈し、ルテニウム1.0モル/Lの酸化ルテ
ニウム前駆体溶液を調製した。以下、実施例1と同様に
して、石英ガラス基体上に、酸化ルテニウム薄膜を形成
させた。
【0078】形成した薄膜は、十分に結晶化され、基板
より剥がれることなく、強固に密着しており、外観は、
クラックがなく、緻密で均一であり、鉛筆硬度試験で
は、6Hと優れた硬度を有していた。しかしながら、ア
ニリンを脱塩酸剤に用いたことに起因するアニリン塩酸
塩由来の塩素が、薄膜中に残留しており、薄膜の抵抗率
は、4.5×10−2Ωcm(1.4×10Ω/□)
と高抵抗であり、十分な導電性を得ることができなかっ
た。
【0079】
【発明の効果】本発明では、出発原料である金属ハロゲ
ン化物と、アルコールあるいはアルコール及び多重結合
を有する疎水性溶媒の混合物とを、加熱下で反応させ
て、金属アルコキシドを生成させると共に、副生ハロゲ
ン化水素を除去した後、水の存在下、該金属アルコキシ
ドあるいは金属アルコキシドと一部未置換のアルコキシ
ドの混合物を生成させると共に、副生ハロゲン化水素を
除去した後、水の存在下、該金属アルコキシドあるいは
金属アルコキシドと一部未置換のアルコキシドの混合物
を、加水分解重縮合させて調整した金属酸化物前駆体溶
液を用いており、従来のゾルゲル法のように、アンモニ
アやナトリウムアルコキシド等を添加させないため、形
成される薄膜中には、副生物が残留せず、副生物に起因
する薄膜物性の低下がなく、また、工程が簡略化でき、
経済性の面で優れている。
【0080】本発明の金属酸化物前駆体溶液中の重合体
の粒子径は、1.4nm未満であり、従来のゾルゲル法
での10〜200nmと比し、より微細な粒子であり、
冷暗所保存で1年経過後でも使用することができ、保存
安定性に優れている。
【0081】本発明の金属酸化物前駆体溶液を用いて形
成される金属酸化物薄膜は、十分に結晶化され、基体と
の密着性がよく、実質的にクラックのない、緻密で均一
な膜であり、従来のゾルゲル法による金属酸化物薄膜と
異なり、酸化ルテニウムの単一組成であっても、基体と
の密着性は十分であり、導電性が高くかつ低抵抗率の薄
膜を得ることができる。
【0082】本発明の金属酸化物薄膜の形成に際し、基
体との密着性向上のための添加物は不要であり、本発明
の金属酸化物薄膜は、導電性が高く低抵抗であるという
優れた特性を有している。
【0083】本発明の金属酸化物薄膜は、光学薄膜や表
示素子のような光学材料、表面弾性波フィルター材料、
焦電材料、圧電材料や強誘電体メモリーのような強誘電
体材料、電子材料、光電変換材料、電池材料、表面保護
膜、透明導電膜や超伝導材料を含む導電材料に用いるこ
とができる。
【0084】本発明の金属酸化物薄膜を形成させた基体
は、フラットパネルディスプレイや薄膜型太陽電池向透
明導電材料、キャパシタや電子デバイスの電極材料等
に、広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の酸化ルテニウム前駆体溶液を濃縮し
て形成したガラス状固体の表面状態を示す光学顕微鏡写
真(×10倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 13/00 503 H01B 13/00 503Z (72)発明者 蓮覚寺 聖一 富山県富山市粟島1丁目8番27−110号 Fターム(参考) 4G048 AA02 AB02 AB04 AB05 AC02 AC04 AD02 AE05 AE06 AE08 5G303 AA03 AA10 AB12 BA03 CA11 5G307 FA01 FB01 FC05 FC09 5G323 BA03 BA04 BB01 BB02 BC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される重合体が含有さ
    れてなることを特徴とする金属酸化物前駆体溶液。 【化1】 (式中、Mは、Mg、Al、Si、Ca、Ti、V、C
    r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、G
    e、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、In、Sn、
    Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、Ir、P
    b、Bi、La、Ce、Gdからなる群から選ばれる金
    属の少なくとも1種である。Xは、OH基、炭素数1
    〜6の置換または非置換のアルコキシ基、ハロゲン原
    子、有機酸基または多重結合を有する有機基であり、同
    一であっても異なっていてもよい。Xは、水素原子ま
    たは炭素数1〜6の置換または非置換のアルキル基であ
    る。mは1〜4の整数であり、nは、2〜10の整数で
    ある。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)中のMが、Al、Ti、Z
    n、Ga、Sr、Ru、Cd、In、SnまたはPbで
    あることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物前駆
    体溶液。
  3. 【請求項3】 一般式(I)中のMが、Ruであること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の金属酸化
    物前駆体溶液。
  4. 【請求項4】 重合体の粒子径が、1.4nm未満であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1
    項に記載の金属酸化物前駆体溶液。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の金属酸化物前駆体溶液を、基体上に塗布させた
    後、熱処理させて、金属酸化物薄膜を形成させることを
    特徴とする金属酸化物薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 Mg、Al、Si、Ca、Ti、V、C
    r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、G
    e、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、In、Sn、
    Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Os、Ir、P
    b、Bi、La、Ce、Gdからなる群から選ばれる金
    属の少なくとも1種の金属ハロゲン化物と、アルコール
    あるいはアルコール及び多重結合を有する疎水性溶媒の
    混合物とを、加熱下で反応させて、金属アルコキシドあ
    るいは金属アルコキシドと一部未置換のアルコキシドの
    混合物を生成させると共に、副生ハロゲン化水素を除去
    した後、水の存在下、該金属アルコキシドあるいは金属
    アルコキシドと一部未置換のアルコキシドの混合物を、
    加水分解、重縮合させることを特徴とする金属酸化物前
    駆体溶液の調製方法。
  7. 【請求項7】 多重結合を有する疎水性溶媒が、芳香族
    化合物、炭素−炭素の二重ないしは三重結合を有する脂
    肪族または脂環式炭化水素化合物、炭素−ヘテロ原子の
    二重ないしは三重結合を有する化合物からなる群から選
    ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6
    に記載の金属酸化物前駆体溶液の調製方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の方法に
    より調製した金属酸化物前駆体溶液を、基体上に塗布さ
    せた後、熱処理させて、金属酸化物薄膜を形成させるこ
    とを特徴とする金属酸化物薄膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項5または請求項8のいずれか1項
    に記載の金属酸化物薄膜の形成方法により形成されてな
    ることを特徴とする金属酸化物薄膜。
  10. 【請求項10】 金属酸化物薄膜が、導電性を有するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の金属酸化物薄膜。
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