JP2003267602A - 自動小巻装置および帯状物の自動加工システム - Google Patents

自動小巻装置および帯状物の自動加工システム

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JP2003267602A JP2002071744A JP2002071744A JP2003267602A JP 2003267602 A JP2003267602 A JP 2003267602A JP 2002071744 A JP2002071744 A JP 2002071744A JP 2002071744 A JP2002071744 A JP 2002071744A JP 2003267602 A JP2003267602 A JP 2003267602A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き芯の供給から小巻ロールの取り出しま
での一連の工程を自動的に行える自動小巻装置およびピ
ロー包装および箱詰めまでを自動的に行える自動加工シ
ステムの提供。 【解決手段】 巻回手段に巻き芯を供給する巻き芯供給
手段と、前記巻き芯に帯状物先端を固定する先端固定手
段と、前記巻き芯に前記帯状物を巻回して小巻ロールを
形成する巻回手段と、前記巻き芯に巻回される前記帯状
物の長さを測定する巻回長測定手段と、前記帯状物が所
定長さだけ巻回されたことを前記巻回長測定手段が検出
すると、前記小巻ロールの近傍において前記帯状物を切
断する帯状物品切断手段と、前記帯状物の終端を前記小
巻ロールの表面に固定する終端固定手段と、小巻ロール
を取り出す小巻ロール取出し手段とを備える自動小巻装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動小巻装置およ
び帯状物の自動加工システムに関し、特に、TAペーパ
などの帯状物を巻き芯に所定の長さだけ巻回して小巻ロ
ールに加工することを自動的に行うことができる自動小
巻装置、および前記自動小巻装置を有する帯状物の自動
加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加熱すると発色し、カラー画像を
形成する感熱型カラー記録紙(以下、「TAペーパ」と
いう。)が広く使用されるようになってきた。
【0003】前記TAペーパは帯状であり、通常、紙管
などの巻き芯に小巻きした小巻ロールとして販売され、
TAペーパ用画像記録装置に装着されることが多い。
【0004】前記小巻ロールは、通常、ロール巻取り装
置において、前記TAペーパをロール状に巻回した原反
ロールから紙管に前記TAペーパを巻き替え、前記TA
ペーパがが所定の長さだけ前記紙管に巻き取られたとこ
ろで、前記TAペーパを切断し、切断末端の位置を示す
端末ラベルや端末シールなどで止めるという手順に従っ
て製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、前記ロール巻き
取り装置において、巻き芯の供給、前記巻き芯状への前
記TAペーパの巻き取り、切断、端末ラベル貼り付け、
および得られた小巻ロールの取出しの一連の工程を自動
化したいとの要求、および前記一連の工程に引き続き、
得られた小巻ロールの巻き取り状態の検査および包装を
自動的に行いたいとの要求も高まってきた。
【0006】本発明は、巻き芯の供給から小巻ロールの
取り出しまでの一連の工程を自動的に行える自動小巻装
置、前記一連の工程に加えて小巻ロールを自動的に全数
検査する自動小巻装置、および前記自動小巻装置で製造
された小巻ロールを自動的に包装する帯状物の自動加工
システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、巻回手段に新たな巻き芯を供給する巻き芯供給手段
と、前記巻き芯に帯状物の前端を固定する前端固定手段
と、前記巻き芯に前記帯状物を巻回して小巻ロールを形
成する巻回手段と、前記巻回手段において前記帯状物が
前記巻き芯に巻回された長さを測定する巻回長測定手段
と、前記帯状物が所定の長さだけ巻回されたことを前記
巻回長測定手段が検出すると、前記小巻ロールに巻回さ
れた帯状物の終端を切断する帯状物切断手段と、前記帯
状物切断手段において切断された帯状物の終端を前記小
巻ロールの表面に固定する終端固定手段と、前記終端固
定手段において前記帯状物の終端が固定された小巻ロー
ルを取り出す小巻ロール取出し手段とを備えてなること
を特徴とする自動小巻装置に関する。
【0008】前記自動小巻装置においては、巻き芯の供
給、前記巻き芯への帯状物の巻き取り、切断、端末ラベ
ル貼り付け、および得られた小巻ロールの取出しからな
る一連の工程が自動的に行われるから、オペレータの労
力を大幅に軽減できる。
【0009】前記帯状物としては、TAペーパなどの感
熱型情報記録紙のほか、感圧型、および静電記録型な
ど、種々の発色原理に基づいて発色する情報記録紙が挙
げられる。
【0010】また、前記感熱型情報記録用紙としては、
前記TAペーパのように、3原色に対応する感熱発色層
を有して加熱によりカラー画像を形成できるもののほ
か、単色でしか発色せず、濃淡画像しか形成できないも
の、および感熱発色層とは反対側の面に粘着層が形成さ
れ、他の物品に貼着可能なものなど種々の例が挙げられ
る。
【0011】前記帯状物としては、他に、通常の紙、プ
ラスチックフィルム、およびプラスチックシートなども
包含される。
【0012】前記巻芯は、前記帯状物を巻き取ることが
できる円筒状または円柱状の芯であればよく、具体的に
は、前記TAペーパを巻回する紙管などが挙げられる。
【0013】また、前記自動小巻装置においては、前記
終端固定部において、帯状物の終端に端末ラベルを貼着
して前記小巻ロールの表面に固定することができる。帯
状物の終端を端末ラベルで固定すれば、前記端末ラベル
を剥離するだけで前記切断末端が前記小巻ロールの表面
から分離できるから、前記帯状物を使用する機器への装
填が極めて容易である。また、前記終端部を固定するの
に糊や接着剤、粘着剤などを使用しないですむから、糊
や接着剤、粘着剤などが小巻ロールに付着して小巻ロー
ルが汚れることもない。
【0014】請求項2に記載の発明は、軸線の周りに回
転するターレットと、前記ターレットの周縁部に配設さ
れ、前記巻き芯を軸線の周りに回転可能に保持する巻き
芯保持部とを備えてなり、前記ターレットは、軸線の回
りに回転することにより、前記巻き芯保持部に装着され
た巻き芯を、前記巻回手段、前記巻回長検出手段、前記
帯状物切断手段、前記末端固定部、および前記小巻ロー
ル取出し手段の順に搬送する自動小巻装置に関する。
【0015】前記自動小巻装置においては、前記巻き芯
供給手段、前記巻回手段、前記巻回長さ検出部、前記帯
状物切断手段、前記末端固定部、および前記小巻ロール
取出し手段の何れも前記ターレットの周囲に配置できる
から、装置全体をコンパクトに形成できるという特長が
ある。
【0016】また、前記自動小巻装置においては、前記
巻き芯供給手段、前記巻回手段、前記巻回長さ検出部、
前記帯状物切断手段、前記末端固定部、および前記小巻
ロール取出し手段を、前記ターレットの周囲に時計回り
方向または反時計回り方向に円周状に配置することによ
り、前記ターレットが一回転する間に、巻き芯の供給、
前記巻き芯への帯状物の巻き取り、切断、端末ラベル貼
り付け、および得られた小巻ロールの取出しからなる一
連の工程が順番に行われる。
【0017】したがって、前記自動小巻装置は、極めて
能率的に小巻ロールを製造できる。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記巻回長さ検
出部が、前記帯状物の送り長さを検出することにより前
記帯状物の巻回長さを測定する自動小巻装置に関する。
【0019】前記自動小巻装置の備える巻回長さ検出部
においては、前記小巻ロールの直径を検出するのに、た
とえばレーザ光投受光素子などの光学的手段を用いるこ
とにより、非接触で巻回長さを測定できる。また、巻回
長さ検出部そのものの構成も簡略化できる。
【0020】請求項4に記載の発明は、前記小巻ロール
取出し手段において取り出された小巻ロールのそれぞれ
につき、小巻ロールの軸線方向に沿った寸法である巻回
幅、および小巻ロールの端面から円筒状に突出した部分
の大きさである巻きずれの少なくとも一方を測定し、前
記測定結果に基いて前記小巻ロールの良否を判定する小
巻ロール検査手段を備えてなる小巻ロール検査部を備え
てなる自動小巻装置に関する。
【0021】小巻ロールに出現する可能性のある不良と
しては、前記巻回幅の過大および巻きずれの過大・過多
が主なものであるが、前記自動小巻装置によれば、前記
小巻ロール取出し手段において取出された小巻ロールの
全数について、前記2種類の不良のうち少なくとも1種
類の有無を自動的に検査できるから、更にオペレータの
労力を節減できる。
【0022】前記小巻ロール検査手段としては、小巻ロ
ールの巻回幅を検査する寸法検査装置と巻きずれの大き
さを検査する巻きずれ検査装置との両方を備える小巻ロ
ール検査装置が、前記2種類の不良の有無について同時
に検査できる故に好ましい。
【0023】前記寸法検査装置としては、前記小巻ロー
ルを保持する小巻ロール保持部と、前記小巻ロール保持
部に保持された小巻ロールの端部を含む領域を照射領域
として帯状に光を照射するとともに、前記小巻ロールの
軸線の方向に対して直角な方向に沿って前記光を走査す
る光照射手段と、前記光照射手段から照射された光を受
光する受光手段と、前記小巻ロールの両端部における前
記受光手段の受光量の変化から前記小巻ロールの軸線方
向の寸法を求める寸法演算手段と、前記寸法演算部で得
られた小巻ロールの軸線部の寸法に基いて前記小巻ロー
ルの良否を判定する良否判定手段とを備えるものが挙げ
られる。
【0024】前記寸法検査装置においては、前記光照射
手段と前記受光手段とは、前記小巻ロール保持部を挟ん
で相対するように配置されている。
【0025】したがって、前記小巻ロールを小巻ロール
保持部に保持した状態で、前記光照射手段から前記小巻
ロールの両端部を光で帯状に照射しつつ、前記光を前記
小巻ロールの軸線に対して直角な方向に移動させると、
前記光は、前記小巻ロール上を通過するとき、前記小巻
ロールの両端部によって遮られるから、前記受光手段に
おける受光量は減少する。そして、前記受光量の減少
は、前記光照射手段からの光が前記小巻ロールにより遮
られる量に比例するから、前記小巻ロールの軸線方向の
寸法が大きくなると、前記光は、前記小巻ロールによ
り、より多く遮られ、前記受光手段における受光量は減
少する。
【0026】したがって、前記寸法演算手段において
は、前記受光量の減少から前記小巻ロールの軸線方向の
寸法を測定できるから、非接触で前記小巻ロールの軸線
方向の寸法を検査できる。
【0027】前記自動小巻装置は、TAペーパのように
側縁から糊がはみ出している可能性がある帯状物を小巻
ロールに加工するのに好適に使用できる。
【0028】前記巻きずれ検査装置としては、前記小巻
ロールの端面を、半径方向に沿って中心から外側または
外側から中心に向かって走査しつつ、前記端面までの距
離を非接触で測定する変位測定手段と、前記変位測定手
段において測定された前記こ暗記ロールの端面までの距
離に基き、前記端面における巻きずれの大きさを求める
演算手段と、前記演算手段で求めた巻きずれの大きさに
基いて前記ロールの良否を判定する良否判定手段とを備
えるものなどが挙げられる。
【0029】前記巻きずれ検査装置は、巻きずれの大き
さの程度を非接触で検査できるから、前記自動小巻装置
は、TAペーパのように側縁から糊がはみ出している可
能性がある帯状物を小巻ロールに加工するのに好適に使
用できる。
【0030】請求項5に記載の発明は、前記小巻ロール
検査手段における判定結果に基いて前記小巻きロールを
良品と不良品とに分別する小巻ロール分別手段を有して
なる自動小巻装置に関する。
【0031】前記自動小巻装置においては、前記小巻ロ
ール検査手段において不良品と判定された小巻ロール
は、前記小巻ロール分別手段で抜き出されるから、巻回
幅および巻きずれの何れかまたは両方が過大な不良品が
誤って次工程であるピロー包装工程に送られることはな
い。
【0032】請求項6に記載の発明は、前記小巻ロール
分別手段により分別された小巻ロールを受け取り、次工
程に搬送する小巻ロール搬出手段を有してなる自動小巻
装置に関する。
【0033】前記自動小巻装置においては、前記小巻ロ
ール分別手段により分別された小巻ロールは、自動的に
次工程に搬送されるから、オペレータが、前記搬送を行
なう必要はない。
【0034】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の自動小巻装置と、前記自動小巻装置における小巻ロー
ル搬出手段から搬送された小巻ロールをピロー包装する
内装装置とを備えてなる帯状物の自動加工システムに関
する。
【0035】前記自動加工システムによれば、前記帯状
物の小巻ロールへの加工だけでなく、得られた小巻ロー
ルのピロー包装も自動的に、しかも連続的に行われるか
ら、前記ピロー包装に人手は不用である。
【0036】したがって、前記自動小巻装置に比較し
て、更にオペレータの労力を軽減できる。
【0037】前記内装装置としては、たとえば、前記小
巻ロールを、包装材料で、脱気用開口部のみが開口した
状態に仮包装する仮包装装置と、前記仮包装に開口した
前記脱気用開口部に挿脱される脱気ノズルと、前記脱気
用開口部に挿入された前記脱気ノズルを通して前記仮包
装の内部を脱気し、次いで前記脱気用開口部を封止する
脱気封止装置とを備える脱気包装装置が挙げられる。
【0038】前記脱気包装装置においては、まず、仮包
装装置によって前記包装材料で小巻ロールを仮包装す
る。このとき、前記仮包装装置は、脱気ノズル用開口部
のみが開口した状態になるように仮包装を行う。
【0039】次に、脱気封止装置の脱気ノズルを脱気ノ
ズル用開口部に挿入して、前記仮包装の内部を脱気す
る。これにより、前記小巻ロールと前記包装材料とは、
間に空隙が生じることなく密着する。
【0040】脱気後、前記仮包装の脱気ノズル用開口部
から脱気ノズルを退避させ脱気ノズル用開口部を封止す
る。これにより、前記小巻ロールは、前記包装材料によ
って完全に包装され、ピロー包装が構成される。
【0041】前記脱気ノズルは、前記仮包装の内部を脱
気できればよいから、前記仮包装の奥まで深く挿入する
必要はない。したがって、前記脱気ノズルが間に挟まれ
ることにより、包装材料と小巻ロールとの間の密着度が
低下することがないから、前記小巻ロールと前記包装材
料とを完全に密着させることができ、所謂タイトなピロ
ー包装が可能である。また、前記脱気ノズルを挿入した
ときに、前記脱気ノズルにより、前記小巻ロールが損傷
するという事故が発生することもない。
【0042】前記内装装置としては、他に、ピロータイ
プ包装形態のセンターシール部が前記小巻ロールの周面
に沿って前記小巻ロールの軸線に対して略直角な方向に
形成されるように、包装材料で前記小巻ロールを囲包
し、センターシールを行うセンターシール装置と、ピロ
ータイプ包装形態のエンドシール部が前記小巻ロールの
周面に沿って前記被包装物の軸線に対して平行な方向に
形成されるようにエンドシールを行うエンドシール装置
とを有するピロー包装装置などが挙げられる。
【0043】前記ピロー包装装置においては、まず、小
巻ロールを包装材料で囲包し、センターシール装置によ
ってセンターシールを行う。このとき、センターシール
部は、前記小巻ロールの周面に沿って前記小巻ロールの
軸線に対して略直角な方向に形成される。
【0044】次に、エンドシール装置によってエンドシ
ールを行うと、前記小巻ロールの周面に沿って前期小巻
ロールの軸線に平行な方向にエンドシール部が形成され
る。
【0045】従って、前記ピロー包装装置でピロー包装
された小巻ロールにおいては、センターシール部および
エンドシール部の何れも被包装物の周面に沿って形成さ
れるから、前記小巻ロールを外装材で巻きこむラップア
ラウンド包装するときに、シール部を外装材で巻き込め
ば、前記シール部が外装材の外側に突出することなく包
装することができる。
【0046】したがって、前記ピロー包装装置で包装さ
れた小巻ロールはラップアラウンド適正に優れている。
【0047】請求項8に記載の発明は、前記内装装置で
ピロー包装された小巻ロールを個装箱に包装する外装装
置を備えてなる帯状物の自動加工システムに関する。
【0048】前記自動加工システムにおいては、前記ピ
ロー包装された小巻ロールを個装箱で包装するのも自動
的に行われるから、オペレータの労力を更に軽減でき
る。
【0049】前記外装装置においては、予め形成された
個装箱にピロー包装された小巻ロールを収容して外装を
行ってもよいが、前記個装箱を展開した形状の外装材に
よって前記小巻ロールをラップアラウンド包装しつつ、
前記外装材を組み立てて個装箱を形成すれば、更に能率
的に包装できる。
【0050】請求項9に記載の発明は、前記自動小巻装
置における巻き芯供給手段に供給される巻き芯を保持
し、軸線の周りに回転可能な巻き芯保持手段と、前記巻
き芯保持手段に保持された巻き芯の端面に、前記帯状物
に関する情報を示すコードを形成するコード形成手段
と、前記コード形成手段において前記巻き芯の端面に形
成したコードが前記情報を正確に表示しているか否かに
ついて検査するコード検査手段とを備えるコード付与装
置と、請求項1〜6の何れか1項に記載の自動小巻装置
とを有する帯状物の自動加工システムに関する。
【0051】前記自動小巻装置によれば、前記帯状物に
関する情報を示すコードを前記巻き芯の端面に附しつ
つ、前記巻き芯に帯状物を小巻することができる。
【0052】前記コードとしては、各種の図形、文字、
数字、および記号を使用できるが、特定の波長の光を吸
収する略矩形状乃至扇形の光吸収区間と、前記光を反射
する略矩形状乃至扇形の光反射区間とを円環状に配列し
たバーコード状の光学読取型コードが特に好ましい。
【0053】前記光学読取型コードとしては、たとえ
ば、赤外線を照射して読み取る赤外線読取型コードなど
が挙げられる。
【0054】前記光学読取型コードは、たとえば印刷な
どによって形成できるが、前記光を吸収または反射する
面を有する粘着テープによって前記光吸収区間または光
反射区間を形成してもよい。
【0055】前記コード形成手段としては、ジェットプ
リンタ、レーザプリンタ、昇華型熱転写プリンタなどの
非接触型プリンタが好ましく用いられるが、熱転写型プ
リンタおよびインパクト型プリンタなどの接触型プリン
タも使用できる。
【0056】
【発明の実施の形態】1.実施形態1 本発明に係る帯状物の自動加工システムの一例であるT
Aペーパ自動加工システム1000は、図1〜図3に示
すように、原反ロールRからTAペーパを小巻し、得ら
れた小巻ロールrを検査する自動小巻装置Aと、自動小
巻装置Aで製造された小巻ロールrをピロー包装する脱
気包装装置Bと、脱気包装装置Bでピロー包装された小
巻ロールrを、個装箱を展開した形状の個装箱シートで
ラップアラウンド包装しつつ前記個装箱シートを個装箱
に組み立てて外包装し、輸送箱に詰める外装装置Cとを
備える。自動小巻装置Aと脱気包装装置Bとの間には、
紙管cにコードを付与して自動小巻装置Aに供給するコ
ード付与装置Dが設けられている。脱気包装装置Bおよ
びコード付与装置Dは、それぞれ本発明に係る自動加工
システムの備える内装装置およびコード付与装置に相当
する。
【0057】1−1 自動小巻装置 自動小巻装置Aの構成の概略を図4に示す。
【0058】自動小巻装置Aは、TAペーパを小巻する
紙管cが装着される紙管チャック2Aが周縁部に等間隔
に4本設けられた小巻ターレット2と、小巻ターレット
2の図4における9時の位置に隣接して設けられ、TA
ペーパの小巻開始時に、前記TAペーパの末端を、小巻
ターレット2の9時の位置にある紙管チャック2Aに装
着された紙管cの表面にテープで貼着するとともに、前
記TAペーパが紙管cに所定の長さだけ巻回されたら前
記TAペーパを切断するTAペーパ貼着切断装置4と、
小巻ターレット2の12時の位置に隣接して設けられ、
紙管cに巻き取られたTAペーパの終端にラベルを貼着
するラベラ6と、小巻ターレット2の6時の位置に隣接
して設けられ、小巻ターレット2から小巻ロールrを取
り出す小巻ロール脱着装置8と新たな紙管cを紙管チャ
ック2Aに装着する紙管装着装置10とを備える。小巻
ターレット2、紙管チャック2A、TAペーパ貼着切断
装置4、小巻ロール脱着装置8、および紙管装着装置1
0は、それぞれ本発明の自動小巻装置におけるターレッ
ト、巻き芯保持部、帯状物切断手段、小巻ロール取出し
手段、および巻き芯供給手段に相当する。また、ラベラ
6は、前記自動小巻装置における末端固定部の一部を形
成する。
【0059】自動小巻装置Aにおいては、また、小巻ロ
ール脱着装置8に隣接して、小巻ロール脱着装置8によ
って脱着された小巻ロールrについて軸線方向の寸法お
よび巻きずれの大きさを測定して良品と不良品とに分別
し、良品を脱気包装装置Bに送り出す小巻ロール検査装
置12が設けられている。小巻ロール検査装置12は、
本発明に係る自動小巻装置における小巻ロール検査部に
相当する。
【0060】小巻ロール検査装置12に隣接して、検査
済みの小巻ロールrを自動小巻装置Aの外部に搬送する
搬送装置16が設けられている。搬送装置16は、小巻
ロール検査装置12で良品と判定された小巻ロールrを
脱気包装装置Bに搬送する良品コンベア16Aと、良品
コンベア16Aの下方に位置し、小巻ロール検査装置1
2で不良品と判定された小巻ロールrを自動小巻装置A
の外部に搬送するNG品コンベア16Bとを有する。
【0061】小巻ロール検査装置12と搬送装置16と
の間には、小巻ロール検査装置12で検査された小巻ロ
ールrを、小巻ロール検査装置12における判定結果に
従って良品コンベア16AおよびNG品コンベア16B
の何れかに振り分ける小巻ロール振り分け装置14が設
けられている。
【0062】自動小巻装置Aは、また、TAペーパの原
反が巻回された原反ロールRが装着され、原反ロールR
からTAペーパが巻き出される巻出し部18Aおよび1
8Bと、巻出し部18Aおよび18Bの上方に設けら
れ、巻出し部18Aおよび18Bの一方に装着された原
反ロールRのTAペーパが全て巻き出されたら、前記T
Aペーパのの終端に、巻出し部18Aおよび18Bの他
方に装着された原反ロールRにおけるTAペーパの先端
を接合してTAペーパが途切れないようにする原反接合
部20が設けられている。
【0063】原反接合部20と巻出し部18Aとの間に
は、巻出し部18Aに装着された原反ロールRから巻き
出されたTAペーパの弛みを除去するダンサーローラ2
2Aが設けられ、原反接合部20と巻出し部18Bとの
間には、巻出し部18Bに装着された原反ロールRから
巻き出されたTAペーパに張力を与えて弛みを防止する
ダンサーローラ22Bが設けられている。
【0064】原反接合部20とTAペーパ貼着切断装置
4との間には、巻き出し部18Aまたは巻き出し部18
Bから巻き出されたTAペーパを小巻ターレット2に向
かって送る送りローラ24が設けられている。送りロー
ラ24の表面には、空気を吸引してTAペーパを吸着す
る減圧孔が多数設けられている。送りローラ24の端面
の中央部には、前記減圧孔に繋がるサクション管24A
が接続されている。
【0065】送りローラ24とTAペーパ貼着切断装置
4との間には、送りローラ24から小巻ターレット2に
向かって搬送されるTAペーパに張力を付与して弛まな
いようにするダンサーローラ26が設けられている。
【0066】ダンサーローラ26とTAペーパ貼着切断
装置4との間には、TAペーパの側縁部にパンチ孔を設
けるパンチャ28が設けられている。パンチャ28とダ
ンサーローラ26との間には、TAペーパを接合する接
合テープの有無を検出する接合テープ検出器30が設け
られている。
【0067】以下、自動小巻装置Aの各部分について詳
細に説明する。
【0068】(1)小巻ターレット 図5に示すように、小巻ターレット2の周縁部には、紙
管cを保持する円筒状の紙管チャック2Aが円周方向に
沿って等間隔に4個立設されている。小巻ターレット2
は、前記4個の紙管チャック2Aが9時、12時、3
時、および6時の何れかの位置で停止するように、図5
において矢印aで示すように、紙管チャック2Aが立設
された側の面から見て時計回りの方向に間歇的に回転す
る。
【0069】紙管チャック2Aのそれぞれに隣接して、
紙管チャック2Aに装着された紙管cにTAペーパを小
巻するときに、小巻ロールの外周面を押圧する小巻ロー
ル押圧ローラ2Bが設けられている。小巻ロール押圧ロ
ーラ2Bは、小巻ターレット2における紙管チャック2
Aが立設された位置よりも内側に軸着された腕状部材2
Cの外側末端部に回転自在に設けられているが、小巻開
始時および小巻終了時には、紙管および小巻ロールから
退避可能に設けられている。腕状部材2Cは、バネ(図
示せず。)により、紙管チャック2Aに向かう方向に付
勢されている。
【0070】小巻ロールrにおけるTAペーパの巻回長
さは、後述するように送りローラ4Aに設けたロータリ
ーエンコーダにより検出してもよく、また、ターレット
2の近傍に設けられた変位センサ50において検出して
もよい。
【0071】それぞれの紙管チャック2Aの近傍におけ
る紙管チャック2Aが立設された位置よりも外側には、
小巻ロールrにおけるTAペーパの終端部を把持する互
いに接離可能な1対の把持ロール2Dが設けられてい
る。図5において、6時および9時の位置にある把持ロ
ール2Dは、互いに離間した状態にあり、12時および
3時の位置にある把持ロール2Dは、互いに近接した位
置にある。なお、図5においては、把持ロール2Dの開
閉機構は省略されている。
【0072】紙管チャック2Aは、図6に示すように、
円柱状の本体2A2を備えている。本体2A2の側面に
は、半径方向に沿って突出・引込み可能な部分円筒状の
紙管押え部材2A4が等間隔に3個設けられている。紙
管押え部材2A4は、同一寸法を有し、機械的に引込み
・突出する。引込み時には、図6において(A)に示す
ように、本体2A2の側面の一部を形成し、突出時に
は、図6の(B)に示すように、外周面が紙管cの内周
面に密接する。
【0073】以下、把持ロール2Dの開閉機構について
詳細に説明する。
【0074】把持ロール2Dの開閉機構を図7に示す。
なお、図7において、(A)は、前記開閉機構も表した
小巻ターレット2の正面図であり、(B)は、9時の位
置にある紙管チャック2Aについて前記開閉機構を示す
拡大図である。
【0075】図7に示すように、小巻ターレット2の周
縁部における4個の紙管チャック2Aの外側には、把持
ローラ2Dを小巻ターレット2の半径に対して直角な方
向に沿って移動させて開閉する把持ローラ開閉装置2E
がそれぞれ設けられている。図7において、実線は、把
持ローラ2Dが互いに閉じた状態を示し、二点鎖線は、
把持ローラ2Dが互いに開いた状態を示す。
【0076】図7において(A)および(B)に示すよ
うに、把持ローラ開閉装置2Eは、それぞれ板状の把持
ローラ主開閉部材2Fと、把持ローラ主開閉部材2Fに
相対するように設けられ、把持ローラ主開閉部材2Fの
移動方向とは反対の方向に従動する板状の部材である把
持ローラ副開閉部材2Gとを有する。
【0077】把持ローラ主開閉部材2Fは、小巻ターレ
ット2における紙管チャック2Aの外側に、小巻ターレ
ット2の半径に対して直角な方向に沿って設けられた誘
導溝2Hおよび誘導溝2Hの外側に誘導溝2Hに対して
平行に設けられた誘導溝2Jを摺動する。一方、把持ロ
ーラ副開閉部材2Gは、誘導溝2Jを摺動する。
【0078】把持ローラ主開閉部材2Fは、把持ローラ
2Dの一方が枢着されている頭部2F2と、誘導溝2H
に沿って延在する脚部2F4とを有する。把持ローラ副
開閉部材2Gは、把持ローラ2Dの他方が枢着されてい
る頭部2G2と、誘導溝2Jに沿って延在する脚部2G
4とを有する。把持ローラ副開閉部材2Gの頭部2G2
は、把持ローラ副開閉部材2Gが誘導溝2Jに沿って移
動することにより、把持ローラ主開閉部材2Fの頭部2
F2に近接・離間する位置にある。一方、把持ローラ副
開閉部材2Gの脚部2G4は、把持ローラ主開閉部材2
Fの脚部2F4に相対するように形成されている。
【0079】図7において(B)に示すように、脚部2
F4と2G4との相対する側の側縁にはラックが形成さ
れている。脚部2F4と2G4との間には、前記ラック
に歯合するピニオン2Kが回転可能に設けられている。
ピニオン2Kが回転することにより、把持ローラ主開閉
部材2Fと把持ローラ副開閉部材2Gとは、互いに反対
方向に移動する。
【0080】把持ローラ主開閉部材2Fにおける脚部2
F4の先端には、「く」の字型のリンク2Lの一端が枢
着されている。リンク2Lの他端は、小巻ターレット2
に枢着されている。
【0081】リンク2Lの脚部2F4に枢着された側の
腕2L2は、長さが調節可能に形成されている。一方、
小巻ターレット2に枢着された側の腕2L4には、リン
ク2Lにおける腕2L2と腕2L4とを結合する結節点
2L6が、小巻ターレット2の周縁に向かって移動する
方向、言いかえればリンク2Lが屈曲する方向に腕2L
4を付勢するバネ部材2Mの一端が枢着されている。バ
ネ部材2Mの他端は、小巻ターレット2の表面に固定さ
れている。
【0082】小巻ターレット2の外側における略7時、
1時、および4時の位置には、把持ローラ開閉装置2E
におけるリンク2Lの結節点2L6を小巻ターレット2
の中央部に向かって押圧して伸張するリンク伸張装置2
Nが設けられている。前記3個のリンク伸張装置2Nの
うち、7時の位置にあるリンク伸張装置2Nは、小巻タ
ーレット2の9時の位置にある把持ローラ開閉装置2E
のリンク2Lを伸張させ、1時の位置にあるリンク伸張
装置2Nは、3時の位置にある把持ローラ開閉装置2E
のリンク2Lを伸張させ、4時の位置にあるリンク伸張
装置2Nは、6時の位置にある把持ローラ開閉装置2E
のリンク2Lを伸張させる機能を有する。
【0083】リンク伸張装置2Nは、小巻ターレット2
の中央部に向かって押し出されてリンク2Nの結節点2
L6を押圧する鎚状の結節点押圧部材2N2を有する。
【0084】結節点押圧部材2N2は、結節点2L6を
押圧しないときは、図7に実線で示すように、小巻ロー
ル2から退避した位置にある。このとき、図7において
実線で示すように、把持ローラ主開閉部材2Fの頭部2
F2と把持ローラ副開閉部材2Gの頭部2G2とは、互
いに近接した位置にあり、把持ローラ2Dは、互いに閉
じた位置にある。
【0085】ここで、結節点押圧部材2N2が小巻ター
レット2の中央部に向かって押し出され、結節点2L6
を小巻ターレット2の中央部に向かって押圧すると、図
7において二点鎖線で示すように、リンク2Lの腕2L
4は、バネ部材2Mの付勢力に抗して図7における時計
回りの方向に回動してリンク2Lを伸張させるととも
に、腕2L2を、二点鎖線で示すように、図7の(B)
において矢印bの方向、言いかえれば図7の(B)にお
ける上方に押圧する。したがって、把持ローラ主開閉部
材2Fの腕2L2に枢着された脚部2F4も、誘導溝2
Hおよび2Jに沿って図7の(B)における上方に移動
する。
【0086】脚部2F4が矢印bの方向に移動すると、
ピニオン2Kが図7の(B)における反時計方向に回転
するから、把持ローラ副開閉部材2Gの脚部2F4が矢
印bとは反対の矢印cの方向に移動する。
【0087】したがって、把持ローラ主開閉部材2Fの
頭部2F2と把持ローラ副開閉部材2Gの頭部2G2と
は、互いに離間するから、把持ローラ2Dは、互いに開
く。
【0088】(2)TAペーパ貼着切断装置 TAペーパ貼着切断装置4は、図5および図8に示すよ
うに、TAペーパを小巻ターレット2に向かって送り出
す1対の送りローラ4Aと、送りローラ4Aで送り出さ
れたTAペーパの先端部にテープを貼着するテープ貼着
部4Bと、テープ貼着部4Bの下方に位置し、送りロー
ラ4Aで送り出されたTAペーパを挟持する機能を有す
るとともに、小巻ターレット2から遠ざかった第1の位
置と小巻ターレット2に近接した第2の位置とのいずれ
かを取るTAペーパ挟持部4Cと、図8において矢印d
で示すTAペーパの送り出し方向に対して送りローラ4
Aの下流側に位置し、TAペーパが所定の巻回長さだけ
小巻された後に前記TAペーパを切断するギロチンカッ
タ4Dとを備えている。
【0089】TAペーパ挟持部4Cは、上面が水平に形
成された貼着台4Eと、TAペーパの送り出し方向に対
して上流側の端縁において、貼着台4Eの上面近傍に上
下方向に回動可能に枢着されたTAペーパ押え部材4F
とを備える。TAペーパ押え部材4Fは、貼着台4Eを
挟むように配設された1対の空圧シリンダ4Gによって
上下方向に回動し、貼着台4Eに対して開および閉の何
れかの位置を取る。そして、閉の位置にあるとき、貼着
台4Eとの間にTAペーパを挟持する。
【0090】図8において、(A)、(B)、(C)、
および(D)は、小巻ロール2における9時の位置にあ
る紙管チャック2Aに装着された紙管cに向かってTA
ペーパを送り出して小巻を開始してから小巻を終了し、
TAペーパを切断するまでのTAペーパ貼着切断装置4
の作動状態を、順を追って示す。
【0091】図8において(A)に示すように、TAペ
ーパ貼着切断装置4にTAペーパが送出されているとき
は、TAペーパ挟持部4Cは前記第1の位置にあり、T
Aペーパ押え部材4Fは、貼着台4Eに対して開の位置
に保持される。
【0092】TAペーパの先端部がTAペーパ押え部材
4Fから突出し、テープ貼着部4Bに当接したら、TA
ペーパ押え部材4Fは貼着台4Eに向かって下方に回動
して貼着台4Eとの間で前記TAペーパを挟持する。そ
して、これに連動し、前記(A)において2点鎖線で示
すようにテープ貼着部4BがTAペーパの先端部に向か
って降下してテープを貼着する。
【0093】TAペーパの先端部にテープを貼着する
と、図8において(B)に示すように、TAペーパ押え
部材4Fは若干上昇して貼着台4Eから離れ、TAペー
パが自由に移動できるようにする。そして、テープ貼着
部4Bは上昇してもとの位置に戻る。そして、送り出し
ローラ4Aが正転し、TAペーパの先端部を、送り出し
方向dに沿って、9時の位置の紙管チャック2Aに装着
された紙管cに向かって少し送り出す。このとき、小巻
ロール押圧ローラ2Bは、紙管cの表面から離間した退
避位置にある。
【0094】TAペーパが送り出されたら、TAペーパ
挟持部4Cは再びTAペーパを挟持し、図8において
(C)に示すように、前記第2の位置に移動する。この
状態における紙管cおよび紙管チャック2Aを図8にお
ける上方から見たところを図9における(A)に示す。
【0095】TAペーパの先端部が紙管cの表面に到達
したら、腕状部材2Cが紙管cに向かって回動し、小巻
ロール押圧ローラ2Bが紙管cの表面に当接する。これ
により、TAペーパの先端部のテープにより、前記TA
ペーパは紙管cの表面に貼着される。
【0096】前記TAペーパが紙管cの表面に貼着され
たら、TAペーパ押え部材4Fは若干上昇して貼着台4
Eから離れ、TAペーパが自由に移動できるようにす
る。
【0097】次いで、図9において(B)に示すよう
に、軸線の回りに回転する略円柱状の紙管従動軸2P
が、紙管チャック2Aに装着された紙管cに向かって前
進し、紙管従動軸2Pの先端が紙管cの開口末端におけ
る内周面に押圧される。紙管チャック2Aがモータなど
の適宜の回転駆動手段(図示せず。)により回転するこ
とにより、紙管cが軸線の回りに回転し、TAペーパの
小巻が開始される。なお、紙管従動軸2Pの先端は、外
周が斜めに面取りされ、紙管cとは内径の異なる紙管が
紙管チャック2Aに装着された場合にも、前記紙管の内
周面に当接できる。
【0098】TAペーパが所定の巻回長さだけ巻き取ら
れたら、紙管cの回転を停止させて前記巻取りを終了す
る。そして、TAペーパをギロチンカッタ4Dで切断す
る。ギロチンカッタ4DでTAペーパを切断したあと、
図8において(D)に示すように、TAペーパ押え部材
4Fが貼着台4Eに対して開の位置を取るとともに、T
Aペーパ挟持部4Cは、再び前記第1の位置に戻る。
【0099】TAペーパ挟持部4Cが前記第1の位置に
戻ったら、小巻ターレット2においては、把持ロール2
Dを閉じ、紙管チャック2Aを回転させてTAペーパの
周端部を小巻ロールrに若干巻き込む。
【0100】(3)ラベラ ラベラ6は、図10において(A)に示すように、台座
6Gと、台座6Gの表側に設けられ、適宜の駆動手段
(図示せず。)により図6における時計回り方向に回転
してテープ状のラベル台紙を巻き出す巻出しリール6A
と、同じく台座6Gの表側に設けられ、適宜の駆動手段
(図示せず。)により、巻出しリール6Aとシンクロし
て回転することにより、巻出しリール6Aから巻き出さ
れたラベル台紙からラベルを剥離した後の台紙を巻き取
る巻取りリール6Bとを備える。
【0101】前記ラベル台紙は、図10において(B)
に示すように、表側に剥離層を設けたテープ状の台紙
に、長方形状のラベルを、長辺において互いに接するよ
うに貼付したものであり、前記ラベルを貼付した側が表
側になるように巻出しリール6Aに巻回されている。
【0102】台座6Gの表側における巻出しリール6A
と巻取りリール6Bとの間には、巻出しリール6Aから
巻き出されたラベル台紙からラベルを剥離する剥離位置
において、ラベル台紙がV字型の経路をとるように案内
する板状部材であるラベル台紙案内部材6Dが設けられ
ている。ラベル台紙案内部材6Dは、台座6Gに沿って
垂直方向に延在する腕状部材6D2の下端に台座6Gに
対して直角に保持されている。腕状部材6D2は、台座
6Gの表側の面に固定された高さ調節装置6D4によ
り、高さ方向の位置が調節可能に保持されている。
【0103】ラベル台紙案内部材6Dに沿って搬送され
る前記ラベル台紙からラベルを吸着・剥離するラベル吸
着剥離装置6Cが、前記ラベル台紙の経路である搬送面
を挟んでラベル台紙案内部材6Dの下方に設けられてい
る。
【0104】ラベル吸着剥離装置6Cは、前記ラベルを
吸着・保持する吸盤6C2と、台座6Gの表側に垂直方
向に沿って固定された案内レール6Eを摺動して上下方
向に移動するとともに、吸盤6C2を前進または退却さ
せる吸盤保持部6C4とを備える。
【0105】吸盤6C2は、長方形の平面形状を有し、
ラベル台紙からラベルを吸着・剥離するときに、前記ラ
ベルを1枚づつ吸着できるように形成されている。吸盤
6C2の前記ラベルを吸着する側とは反対側の面には、
前記面に対して直角に軸6C6が立設されている。吸盤
6C2は、軸6C6において回転可能に吸盤保持部6C
4に保持されている。
【0106】吸盤保持部6C4は、図10において実線
で示すように、案内レール6Eに沿って最も上昇した位
置において、ラベル台紙案内部材6Dに向かって吸盤6
C2を前進させてラベル台紙からラベルを吸着して剥離
する。そして、吸盤保持部6C4は、案内レール6Eに
沿って降下し、二点鎖線で示すように、最も降下した位
置で、小巻ロールrにおけるTAペーパの終端部に、前
記吸着・剥離したラベルを貼着する。
【0107】ラベル台紙案内部材6Dの下方には、ラベ
ル吸着剥離装置6Cが小巻ロールrにおけるTAペーパ
の終端部にラベルを貼付するときに前記TAペーパを裏
側から保持するTAペーパ保持部6Fが設けられてい
る。TAペーパ保持部6Fは、台座6Gの下端の側縁近
傍における巻取りリール6B寄りに一端が軸着された腕
状部材6F2と、腕状部材6F2の他端に固定され、前
記TAペーパへのラベルの貼着時に前記TAペーパを裏
側から保持する保持板6F4とを備えている。腕状部材
6F2は、図10の(A)において二点鎖線で示す退避
位置と、実線で示すTAペーパ保持位置との何れかの位
置を取る。
【0108】小巻ロールrにおけるTAペーパの終端部
にラベラ6によってラベルが貼着されると、図11に示
す手順に従って前記端部がラベル止めされる。
【0109】先ず、小巻ロール2は、90°回転し、ラ
ベルが貼着された小巻ロールrを3時の位置に移動させ
る。
【0110】そして、図11において(A)に示すよう
に、紙管チャック2Aを時計回りの方向に回転させてT
Aペーパを小巻ロールrに完全に巻き取る。
【0111】TAペーパが小巻ロールrに完全に巻き取
られた後に、図11において(B)に示すように、更に
紙管チャック2Aの回転を継続すると、小巻ロール押圧
ローラ2Bが、TAペーパの終端部に貼着されたラベル
を小巻ロールrの表面に押圧する。これにより、ラベル
が小巻ロールの表面に貼着され、TAペーパの末端が小
巻ロールrの表面に固定される。
【0112】(4)小巻ロール脱着装置 小巻ロール脱着装置8の構成を図12〜図14に示す。
【0113】小巻ロール脱着装置8は、小巻ターレット
2に対して図12の紙面に対して手前側に設けられてい
る。そして、図12および図14に示すように小巻ター
レット2から遠ざかった退避位置と、小巻ターレット2
に近接した小巻ロール脱着位置の何れかをとり、前記小
巻ロール脱着位置において小巻ロールrを把持する短円
柱状の小巻ロール把持部8Aと、小巻ロール把持部8A
が上端に固定されているとともに、起倒可能に形成され
た腕状部材8Bと、腕状部材8Bの下端部において腕状
部材8Bを保持する台座8Cとを有している。台座8C
は、小巻ターレット2に対して直角に設けられたレール
8D上を移動可能に設けられ、これにより、小巻ロール
脱着装置8は、小巻ターレット2に向かって進退する。
また、小巻ロール把持部8Aにおける腕状部材8Bに固
定された側とは反対側の面には、半径方向に沿って互い
に近接・離間可能な3本の爪からなり、小巻ロールrの
紙管cを内側から把持する把持チャック8A2が設けら
れている。
【0114】腕状部材8Bが直立すると、図12〜図1
4に示すように、小巻ロール把持部8Aが小巻ターレッ
ト2の6時の位置にある紙管チャック2Aに相対するよ
うに位置する。
【0115】次に、台座8Cが小巻ターレット2に向か
って前進し、縮小した状態の把持チャック8A2が紙管
cの内側に挿入される。
【0116】把持チャック8A2は、紙管cの内側に挿
入されると外側に向かって拡大する。これにより、小巻
ロールrは小巻ロール把持部8Aに把持される。
【0117】小巻ロール把持部8Aが小巻ロールrを把
持すると、台座8Cが小巻ターレット2から後退し、前
記紙管チャック2Aから小巻ロールrを抜き取る。
【0118】紙管チャック2Aから小巻ロールrが抜き
取られたら、腕状部材8Bが時計回り方向に倒れ、小巻
ロール把持部8Aに把持された前記小巻ロールrが、小
巻ロール検査装置12における後述する小巻ロール載置
台12Aに載置される。
【0119】(5)紙管装着装置 紙管装着装置10は、図12〜図15に示すように、小
巻ロール脱着装置8と小巻ターレット2との間に固定さ
れた台座10Aと、台座10Aに垂直方向に設けられた
ガイドレール10Cに沿って上昇または下降する昇降部
10Bと、小巻ターレット2に向かって進退するように
水平方向に昇降部10Bの側面を摺動する水平移動部1
0Dと、水平移動部10Dの頂部に設けられ、紙管を保
持するV字型の凹陥部を上面に有する紙管保持台10E
とを備える。
【0120】水平移動部10Dは、図15において二点
鎖線で示すように、ガイドレール10Cに沿って最上位
まで上昇したときに、小巻ターレット2における6時の
位置の紙管チャック2Aに相対する紙管装着位置をと
り、同じ図において実線で示すように、ガイドレール1
0Cに沿って最下位まで下降して退避位置をとる。な
お、水平移動部10Dは、退避位置にあるときは、小巻
ターレット2から遠ざかった位置に保持され、紙管装着
位置にあるときにのみ、昇降部10Bの側面を小巻ター
レット2に向かって摺動できるように昇降部10Bに取
り付けられている。
【0121】小巻ターレット2と小巻ロール検査装置1
2との間には、前記退避位置にある紙管装着装置10に
紙管を供給する紙管供給スライド10Fが、図12およ
び図15における右上方から左下方に向かって設けられ
ている。紙管供給スライド10Fは、下端部が、図15
に示すように、水平移動部10Dが前記退避位置にある
ときに紙管保持台10Eに相対するように設けられてい
る。
【0122】紙管供給スライド10Fの下端部には、紙
管cが下方に向かって転がらないように保持するストッ
パー10F2および10F4が設けられている。ストッ
パー10F2および10F4は、図15において実線お
よび示すように台座10Aの側面に固定された空圧シリ
ンダ10Gにより、紙管供給スライド10Fに隠顕可能
に保持されている。なお、実線は、ストッパー10F2
および10F4が突出した状態を、二点鎖線は、ストッ
パー10F2および10F4が引き込んだ状態を示す。
【0123】ストッパー10F2および10F4の上方
には、紙管供給スライド10Fの下端部に位置する紙管
cが、紙管供給スライド10Fにおける上部に位置する
紙管cの重みによって上方に飛び上がらないようにする
紙管押え板10F6が設けられている。なお、紙管保持
台10Eにおける紙管供給スライド10Fに相対する側
とは反対側の側縁には、紙管供給スライド10Fから供
給された紙管cを受け止める紙管受け板10Hが立設さ
れている。
【0124】紙管装着装置10においては、紙管cは、
以下の手順で紙管チャック2aに装着される。
【0125】まず、昇降部10Bは、前記退避位置に保
持され、水平移動部10Dは、小巻ターレット2から遠
ざかった位置に保持される。
【0126】この状態において、空圧シリンダ10Gに
よってストッパー10F2が降下し、最下端の紙管c
が、紙管供給スライド10F上を紙管保持台10Eに向
かって転がり落ち、紙管保持台10E上に載置される。
【0127】前記紙管cが紙管保持台10E上に載置さ
れたら、ストッパー10F2が上昇し、次いでストッパ
ー10F4が降下して、最下位から2番目の紙管cが最
下位に転がり落ちる。最下位から2番目の紙管cが最下
位まで転がり落ちたら、ストッパー10F4が上昇し、
最下位および最下位から2番目の紙管cを保持する。
【0128】前記最下位の紙管cが紙管保持台10E上
に保持されたら、昇降部10Bが紙管装着位置まで上昇
し、図14に示すように水平移動部10Dが紙管チャッ
ク2Aに向かって移動する。これにより、紙管保持台1
0E上の紙管cが紙管チャック2Aに装着される。
【0129】紙管cが紙管チャック2Aに装着された
ら、水平移動部10Dは、小巻ターレット2から遠ざか
る方向に後退し、昇降部10Bが前記退避位置まで降下
して図15において実線で示す位置に戻る。
【0130】(6)小巻ロール検査装置 小巻ロール検査装置12は、図12に示すように、小巻
ロール脱着装置8で抜き取られた小巻ロールrが載置さ
れる小巻ロール載置台12Aと、小巻ロール載置台12
Aに隣接して設けられ、小巻ロールrの軸線方向の寸法
を検査する寸法検査装置12Bと、寸法検査装置12B
に隣接して設けられ、小巻ロールrの巻きずれの大きさ
を検査する巻きずれ検査装置12Cとを有する。小巻ロ
ール載置台12Aと寸法検査装置12Bと巻きずれ検査
装置12Cとは長方形板状の検査装置基板12Qの長手
方向に沿って検査装置基板12Q上に固定されている。
【0131】寸法検査装置12Bにおいて小巻ロールr
を検査しているところを図16に示す。図16におい
て、(A)は、寸法検査装置12Bにおいて検査中の小
巻ロールrの端面に向かって寸法検査装置12Bを見た
ところを示し、(B)は、前記小巻ロールrの側面に向
かって寸法検査装置12Bを見たところを示す。
【0132】図16に示すように、寸法検査装置12B
は、小巻ロールrが載置される小巻ロール保持台12D
と、小巻ロール保持台12Dの上方に配設され、小巻ロ
ール保持台12Dに載置された小巻ロールrの軸線方向
に平行な帯状のレーザビームを下方に向かって照射する
1対のレーザ光照射装置12Eと、小巻ロール保持台1
2Dの下方に配置され、レーザ光照射装置12Eからの
レーザビームを受光する1対のレーザ光受光装置12F
とを備える。
【0133】レーザ光照射装置12Eとレーザ光受光装
置12Fとは、図16の(A)において矢印で示すよう
に、互いに同期して小巻ロールrの軸線に対して直角な
方向に水平移動する。
【0134】図16において(B)に示すように、前記
1対のレーザ光照射装置12Eの間には、発光素子12
G2が設けられ、前記1対のレーザ光受光装置12Fの
間には、発光素子12G2からの光を受光する受光素子
12G4が設けられている。発光素子12G2と受光素
子12G4とにより、小巻ロール保持台12D上に小巻
ロールrが載置されたことを検知するタイミング用セン
サー12Gが構成される。
【0135】レーザ光受光装置12Fには、レーザ光受
光装置12Fにおける受光量から小巻ロールrの軸線方
向の寸法dを求め、次いで、前記軸線方向の寸法dと小
巻ロールrに巻回されるTAペーパの幅wとの差を求
め、前記差が一定の価以下のときは、前記小巻ロールr
について良品であると判定し、前記差が前記価よりも大
きいときは、前記小巻ロールrについて不良品であると
判定するコンピュータ12Hが接続されている。
【0136】寸法検査装置12Bは、前記小巻ロールを
保持する小巻ロール保持部と、前記小巻ロール保持部に
保持された小巻ロールの端部を含む領域を照射領域とし
て帯状に光を照射するとともに、前記小巻ロールの軸線
の方向に対して直角な方向に沿って前記光を走査する光
照射手段と、前記光照射手段から照射された光を受光す
る受光手段と、前記小巻ロールの両端部における前記受
光手段の受光量の変化から前記小巻ロールの軸線方向の
寸法を求める寸法演算手段と、前記寸法演算部で得られ
た小巻ロールの軸線部の寸法に基いて前記小巻ロールの
良否を判定する良否判定手段とを備える寸法検査装置の
一例である。そして、レーザ光照射装置12Eおよびレ
ーザ光受光装置12Fは、それぞれ前記寸法検査装置に
おける光照射手段および前記受光手段に相当し、コンピ
ュータ12Hは、寸法演算手段および良否判定手段に相
当する。
【0137】レーザ光照射装置12Eは、図16におい
て(B)に示すように、長方形板状の筐体12E2と、
筐体12E2の下面に一列に配列された半導体レーザ素
子からなるレーザ素子アレイ12E4とを有している。
【0138】同様に、レーザ光受光装置12Fは、長方
形板状の筐体12F2と、筐体12F2の上面に一列に
配列された受光素子からなる受光素子アレイ12F4と
を有している。前記受光素子としては、通常、フォトダ
イオードやフォトトランジスタ、CCDなどが使用され
る。
【0139】レーザ素子アレイ12F4においては、全
ての半導体レーザ素子を同時に発光させてもよいし、一
方の端部から他方の端部に向かって、半導体レーザ素子
を順次発光させてもよい。
【0140】レーザ素子アレイ12F4からのレーザ光
は、レーザ光受光装置12Fにおける受光素子アレイ1
2F4に受光される。
【0141】寸法検査装置12Bにおいて、レーザ光照
射装置12Eおよびレーザ光受光装置12Fを、図16
の(A)において矢印で示す方向に移動させると、レー
ザ光照射装置12Eからのレーザ光は、前記小巻ロール
r上を通過するとき、前記小巻ロールrによって遮られ
るから、レーザ光受光装置12Fにおける受光量は減少
する。そして、前記受光量の減少は、レーザ光照射装置
12Eからの光が小巻ロールrにより遮られる量に比例
するから、小巻ロールrの軸線方向の寸法が大きくなる
ほど、レーザ光受光装置12Fにおける受光量は減少す
る。
【0142】コンピュータ12Hは、前記受光量の減少
から小巻ロールrの軸線方向の寸法を求め、求めた寸法
に基いて小巻ロールrの良否を判定する。
【0143】巻きずれ検査装置12Cの構成の詳細を図
17に示す。図17において、(A)は、巻きずれ検査
装置12Cを、巻きずれ検査装置12Cにおいて検査中
の小巻ロールrの端面に向かって見たところを示し、
(B)は、上方から見たところを示し、(C)は、前記
小巻ロールrの側面に向かってみたところを示す。
【0144】図16に示すように、巻きずれ検査装置1
2Cは、検査しようとする小巻ロールrが載置される小
巻ロール保持台12Jと、小巻ロール保持台12Jに載
置された小巻ロールrの一方の端面を、前記端面に対し
て平行に、前記端面の中心部から周縁部に向かって半径
方向に走査しつつ、小巻ロールrの前記端面までの距離
を測定するレーザ照射型の変位測定装置12Kと、変位
測定装置12Kの下流側に位置し、発光素子と前記発光
素子からの光を受光する受光素子とを有からなるタイミ
ング用センサー12Lと、モータMにより回転して変位
測定装置12Kを前記方向に沿って走査するボール螺子
12Mと、ボール螺子12Mの回転から変位測定装置1
2Kの位置を求めるロータリーエンコーダ12Nとを備
える。
【0145】タイミング用センサー12Lは、変位測定
装置12Kとともに移動し、前記発光素子からの光が前
記小巻ロールrによって遮られて受光素子に到達しなく
なることにより、測定開始ポイントに到達したことを検
知する。
【0146】変位測定装置12Kおよびロータリーエン
コーダ12Nは、コンピュータ12Pに接続されてい
る。コンピュータ12Pは、変位測定装置12Kおよび
ロータリーエンコーダ12Nからの入力に基いて小巻ロ
ールrの巻きずれの位置および大きさを計算する。な
お、図17の(A)および(C)においては、ロータリ
ーエンコーダ12Nおよびコンピュータ12Pは省略さ
れている。
【0147】巻きずれ検査装置12Cは、小巻ロールの
端面を、半径方向に沿って中心から外側または外側から
中心に向かって走査しつつ、前記端面までの距離を非接
触で測定する変位測定手段と、前記変位測定手段におい
て測定された前記小巻ロールの端面までの距離に基き、
前記端面における巻きずれの大きさを求める演算手段
と、前記演算手段で求めた巻きずれの大きさに基いて前
記ロールの良否を判定する良否判定手段とを備える巻き
ずれ検査装置の例であり、変位測定装置12Kは前記変
位測定手段に相当し、コンピュータ12Pは前記演算手
段および良否判定手段に相当する。
【0148】変位測定装置12Kは、図18に示すよう
に、小巻ロールrの端面に向かってレーザ光Lを照射す
る半導体レーザ素子12K1と、結合電荷素子(CC
D)が上下方向に沿って直線状に配置され、レーザ光L
が小巻ロールrの端面に当って反射した反射光を受光す
るCCDアレイ12K2と、半導体レーザ素子12K1
およびCCDアレイ12K2を内部に収容する筐体12
K3とを備える。
【0149】半導体レーザ素子12K1およびCCDア
レイ12K2はコンピュータ12Pに接続されている。
【0150】筐体12K3には、レーザ光Lが出射する
開口部である投光側光通路12K4がレーザ光Lの光路
上に設けられ、小巻ロールrからの反射光が入射する受
光側光通路12K5が、前記反射光の光路上に設けられ
ている。投光側光通路12K4には、レーザ光Lを小巻
ロールrの端面に集光させる投光側レンズ12K6が嵌
装され、受光側光通路12K5には、前記反射光をCC
Dアレイ12K4上に集光させる受光側レンズ12K7
が嵌装されている。
【0151】筐体12K3の上端部にはボール螺子12
Mが螺合するボール螺子螺合部12K8が設けられ、中
央部における前記反射光の光路を外れた位置に、ボール
螺子12Mに対して平行に設けられたガイド部材12R
と係合して変位測定装置12Kを案内する円筒形のガイ
ド部12K9が設けられている。ガイド部12K9の中
央部に開けられたガイド孔の内側をガイド部材12Rが
摺動することにより、変位測定装置12Kがボール螺子
12Mの周りに回転することが防止される。
【0152】図18に示すように、小巻ロールrの端面
に、巻きずれとして、巻きずれ1と、それよりも内側に
位置し、突出量のより大きな巻きずれ2が生じていると
する。そして、小巻ロールrの前記端面における巻きず
れのない部分では、レーザ光Lは、光路L1を通って反
射し、CCDアレイ12K2上の点aに結像すると仮定
する。
【0153】巻きずれ1の部分は、前記端面における巻
きずれのない部分よりも、変位測定装置2までの距離が
短い。したがって、巻きずれ1の部分に当ったレーザ光
Lは、巻きずれのない部分に当ったレーザ光Lよりも手
前で反射され、図4において光路L2で示される経路を
通って受光側レンズ12K7の中心を通過し、CCDア
レイ12K2上に結像する。ここで、図18に示すよう
に、反射光L2とレーザ光Lとの成す角θ’は、反射光
1とレーザ光Lとの成す角θよりも大きい。したがっ
て、反射光L2は、CCDアレイ12K2上において、
図18において点aよりも下方に位置する点bに結像す
る。
【0154】巻きずれ2は、前述のように、巻きずれ1
よりもさらに突出量が大きいから、変位測定装置12K
までの距離がさらに短い。したがって、巻きずれ2に当
ったレーザ光Lは、巻きずれ1に当ったレーザ光Lより
も手前で反射され、図18において光路L3で示される
経路を通って受光側レンズ12K7の中心を通過し、C
CDアレイ12K2上に結像する。ここで、図18に示
すように、反射光L3とレーザ光Lとの成す角θ”は、
反射光L2とレーザ光Lとの成す角θ’よりもさらに大
きいから、反射光L3は、CCDアレイ12K2上にお
いて、点bよりもさらに下方に位置する点cに結像す
る。
【0155】このように、巻きずれの突出量が大きくな
ればなるほど、巻きずれに当った反射光がCCDアレイ
2Bにおける下方の点に結像する。
【0156】変位測定装置12Kは、小巻ロールrの端
面に対して平行に移動するから、変位測定装置12Kと
前記端面との間の距離は一定である。したがって、CC
Dアレイ12K2上における結像点の位置から、三角測
量の原理により、変位測定装置12Kから前記端面およ
び巻きずれまでの距離を求めることができる。
【0157】(7)小巻ロール振り分け装置 小巻ロール振り分け装置14は、図12に示すように、
寸法検査装置12Bおよび巻きずれ検査装置12Cにお
ける判定結果に基き、小巻ロールrを良品コンベア16
AまたはNG品コンベア16Bに移送する小巻ロール移
送台14Aと、小巻ロール脱着装置8によって小巻ロー
ル検査装置12における載置台12Aに載置された小巻
ロールrを寸法検査装置12Bに移送し、寸法検査装置
12Bで検査済みの小巻ロールrを巻きずれ検査装置1
2Cに移送し、巻きずれ検査装置12Cで検査済みの小
巻ロールrを小巻ロール移送台14Aに移送する小巻ロ
ール移送装置14Bと、小巻ロール移送台14Aの上方
に位置し、良品と判定された小巻ロールrを小巻ロール
移送台14Aと協働して良品コンベア16Aに移送する
小巻ロール掴みチャック14Cとを備える。
【0158】小巻ロール移送台14Aは、図19に示す
ように、小巻ロールrが載置される小巻ロール載置台1
4A1と、小巻ロール載置台14A1を下方から支持す
る台座14A2とを備える。小巻ロール移送台14Aに
対して後方、即ち図19の紙面に向かう位置に、不良品
と判定された小巻ロールrをNG品コンベア16Bに載
置する不良品搬送装置15が設けられている。不良品搬
送装置15は、小巻ロール移送台14Aにに向かって突
出し、小巻ロールrの移送時に小巻ロールrの紙管cの
内側に挿入される棒状の挿入棒15Aと、挿入棒15A
が中央部に立設されている長方形板状の搬送装置本体1
5Bとを備える。
【0159】寸法検査装置12Bおよび巻きずれ検査装
置12Cの少なくとも一方において不良品と判定された
小巻ロールrが小巻ロール載置台14A1に載置される
と、不良品搬送装置15は、図19において矢印で示
すように小巻ロールrに向かって前進し、挿入棒15A
が小巻ロールrにおける紙管cの内側に挿入される。次
いで、不良品搬送装置15が矢印で示すように上昇し
て小巻ロールrを小巻ロール載置台14A1から持ち上
げる。最後に、不良品搬送装置15は、矢印に示すよ
うにNG品コンベア16Bに向かって移動し、次いで矢
印に示すように下降して小巻ロールrをNG品コンベ
ア16Bに載置する。
【0160】一方、寸法検査装置12Bおよび巻きずれ
検査装置12Cの何れにおいても良品と判定された小巻
ロールrが載置されたときは、図20に示す作動機序で
前記小巻ロールrを良品コンベア16Aに移送する。
【0161】まず、図20の(A)に示すように、小巻
ロール載置台14A1に小巻ロールrが載置される。
【0162】次いで、同図において(B)に示すよう
に、プランジャ14A3が載置台14Aを水平に保持し
たままで空気圧シリンダ14A2から上方に向かって伸
び、小巻ロールrを載置した小巻ロール載置台14A1
が、待機状態にある小巻ロール掴みチャック14Cに向
かって上昇する。
【0163】ここで、小巻ロール掴みチャック14C
は、水平な角柱状の本体14A2と、本体14A2の両
端に設けられた1対の把持爪14C1と、本体14A2
を中央部において上方から支持する懸垂部材14C3と
を備える。懸垂部材14C3は、上端において中心軸の
回りに回動可能に支持され、また、良品コンベア16A
に近接し、または遠ざかる方向に移動可能に形成されて
いる。待機状態においては、小巻ロール掴みチャック1
4Cの本体14C2は、小巻ロール載置台14A1の真
上において小巻ロール載置台14A1にお巻きロールr
が載置される方向に対して平行に保持され、把持爪14
A1は、開いた状態で保持される。
【0164】プランジャ14A3が伸び終わると、小巻
ロール掴みチャック14Cの本体14A2の両端に設け
られた1対の把持爪14C1が小巻ロールrの両端面に
近接し、小巻ロールrを把持する。
【0165】把持爪14C1が小巻ロールrを把持した
ら、懸垂部材14C3は、前記(B)において矢印で示
すように、中心軸の回りに90°回転し、小巻ロールr
の軸線が良品コンベア16Aに対して平行になるように
する。
【0166】次に、図20において(C)に示すよう
に、小巻ロールrが良品コンベア16Aの真上に位置す
るまで、懸垂部材14C3が移動する。
【0167】小巻ロールrが良品コンベア16Aの真上
に位置したら、把持爪14C1を開き、小巻ロールrを
良品コンベア16Aに載置する。
【0168】小巻ロールrを良品コンベア16Aに載置
したら、懸垂部材14C3は、再び中心軸の回りに90
°回転し、図20において(A)に示す位置に戻る。
【0169】小巻ロール移送装置14Bは、図12およ
び図21に示すように、小巻ロールrを把持して小巻ロ
ール検査装置12上を移動させ、また、小巻ロール検査
装置12から小巻ロール移送台14Aに移送させる小巻
ロール把持部14B1と、小巻ロール把持部14B1を
小巻ロール検査装置12に向かって進退可能に支持する
進退装置14Rと、進退装置14Rを昇降可能に保持す
るとともに、小巻ロール検査装置12における検査装置
基板12Qの長辺に対して平行に設けられたレール14
S上を移動する小巻ロール移送装置台座14Tとを有す
る。
【0170】小巻ロール把持部14B1は、小巻ロール
rを紙管cの内側から把持するとともに、半径方向に沿
って互いに近接・離間可能に設けられた3本の爪14B
2を有する3個の把持チャック14B3と、小巻ロール
検査装置12に相対するように垂直方向に設けられ、前
記3個の把持チャック14B3を水平方向に沿って一列
に保持する把持チャック保持板14B4を有する。把持
チャック保持板14B4の把持チャック14B3が設け
られた側とは反対側の面には、把持チャック保持板14
B4の中心部を挟んで1対の案内棒14B5が立設され
ている。前記3個の把持チャック14B3は、小巻ロー
ル把持部14B1が小巻ロール検査装置12にに向かっ
て進んだときに、小巻ロール載置台12A、寸法検査装
置12B、および巻きずれ検査装置12Cに載置された
3個の小巻ロールrを1度に把持できる位置に設けられ
ている。
【0171】進退装置14Rは、小巻ロール把持部14
B1における案内棒14B5が立設された側から小巻ロ
ール把持部14B1を支持する。進退装置14Rの中央
部には、小巻ロール把持部14B1を小巻ロール検査装
置12に向かって進退させる空気圧シリンダ14R2
と、空気圧シリンダ14R2を挟んで両側に設けられ、
案内棒14B5が内側を摺動することにより、小巻ロー
ル把持部14B1を案内する円筒状の案内部材14R4
と、小巻ロール把持部14B1に相対するように設けら
れ、空気圧シリンダ14R2と案内部材14R4とを保
持する保持板14R6とを有する。
【0172】台座14Tの上面には、図12に示すよう
に、進退装置14Rを昇降させる昇降シリンダ14T2
と、昇降シリンダ14R2の両側に設けられた1対の補
助昇降シリンダ14R4とがレール14Sに対して平行
に1列に配設されている。
【0173】小巻ロール移送装置14Bで小巻ロールr
を移送する手順について以下に説明する。
【0174】小巻ロール移送装置14Bは、待機状態に
おいては、図21に示すように、小巻ロール載置台12
A、寸法検査装置12B、および巻きずれ検査装置12
Cに相対する第1の位置にあり、小巻ロール把持部14
B1が小巻ロール検査装置12から退避した状態にあ
る。なお、図21は、小巻ロール載置台12A、寸法検
査装置12B、および巻きずれ検査装置12Cに小巻ロ
ールrが載置されている状態を示す。
【0175】前記3個の小巻ロールrを寸法検査装置1
2B、巻きずれ検査装置12C、および小巻ロール載置
台14A1に移送するときは、図22において(A)に
示すように、進退装置14Rの空気圧シリンダ14R2
が伸張し、小巻ロール把持部14B1は、小巻ロール載
置台12A、寸法検査装置12B、および巻きずれ検査
装置12Cに近接する。そして、小巻ロール載置台12
A、寸法検査装置12B、および巻きずれ検査装置12
Cにに載置された3個の小巻ロールrのそれぞれが有す
る紙管cの内側に、把持チャック14B3の爪14B2
が挿入される。爪14B2が広がることにより、小巻ロ
ールrは、把持チャック14B3に把持される。
【0176】次いで、昇降シリンダ14T2と補助昇降
シリンダ14R4とにより、進退装置14Rおよび小巻
ロール把持部14B1が上昇し、小巻ロールrが持ち上
げられる。
【0177】小巻ロールrが持ち上げられたら、台座1
4TがレールS上を小巻ロール載置台14A1に向かっ
て移動することにより、小巻ロール移送装置14B全体
が図22において(B)に示すように、小巻ロール載置
台14A1に向かって移動し、寸法検査装置12B、巻
きずれ検査装置12C、および小巻ロール載置台14A
1に相対する第2の位置で停止する。
【0178】小巻ロール移送装置14Bが前記第2の位
置で停止したら、進退装置14Rおよび小巻ロール把持
部14B1が下降し、小巻ロール把持部14B1に把持
された前記3個の小巻ロールrは、それぞれ寸法検査装
置12B、巻きずれ検査装置12C、および小巻ロール
載置台14A1上に下ろされる。
【0179】小巻ロールrが寸法検査装置12B、巻き
ずれ検査装置12C、および小巻ロール載置台14A1
上に移されたら、図23に示すように、小巻ロール把持
部14B1は後退し、小巻ロール検査装置12から退避
する。
【0180】小巻ロール把持部14B1が小巻ロール検
査装置12から退避したら、小巻ロール移送装置14B
はレール14S上を移動し、図21に示すように第1の
位置に戻る。
【0181】1−2 脱気包装装置 脱気包装装置Bは、図24に示すように、包装用フィル
ム116によって小巻ロールrを仮包装する仮包装装置
122と、仮包装装置122に包装用フィルム116を
供給する包装用フィルム供給部118と、良品コンベア
16Aを搬送されてきた小巻ロールrを仮包装装置12
2に供給する小巻ロール供給部120と、仮包装装置1
22で形成された仮包装の内部を脱気して封止する脱気
封止装置124とを有している。
【0182】小巻ロール供給部120、仮包装装置12
2、および脱気封止装置124はそれぞれ操作盤126
を有する。さらに、操作盤126から入力した情報に基
いて包装用フィルム供給部118、小巻ロール供給部1
20、仮包装装置122および脱気封止装置124を制
御する制御装置128が設けられ、さらにその上方に
は、操作盤126とは別に制御装置128に情報を入力
するタッチパネル130も設けられている。
【0183】図24において矢印aで示すように、小巻
ロール供給部120に設けられた供給ベルトコンベア1
36により、小巻ロールrが軸線方向に一定間隔で搬送
される。
【0184】仮包装装置122は、包装用フィルム供給
部118から供給された包装用フィルム116によって
小巻ロールrを包み込むと同時に包装用フィルム116
を搬送方向aに沿ってシールするセンターシール部13
4と、センターシール部134の下流側に位置し、包装
用フィルム116に包み込まれた隣接する2つの小巻ロ
ールrの間を仮にヒートシールしてガセット部を形成す
る仮ヒートシール部140とを有する。
【0185】ここで、包装用フィルム116は、裏側の
面に熱融着層が形成され、表側の面に熱融着層が形成さ
れたフィルムであり、前記上側の面が内側になるように
ロール状に巻かれている。包装用フィルム116は、熱
融着層を上にして、センターシール部134に供給され
る。
【0186】センターシール部134では、包装用フィ
ルム供給部118から供給された包装用フィルム116
は、先ず、最も上流側に設けられたガイド板135によ
り、包装用フィルム116の両側縁に沿ったヒートシー
ル部116Wが上方に位置するように略U字型に湾曲さ
せられる。そして、小巻ロール供給部120から供給さ
れた小巻ロールrは、U字型に湾曲した包装用フィルム
116上に載置されて搬送される。
【0187】ガイド板135の下流側には、図25に示
すように、対向面137Fの間隔が搬送方向下流側に向
かって次第に狭くなるように配置された一対のエアーヒ
ータ137が配置されている。対向面137Fには、複
数のエア孔が形成され、前記エア孔からは、温風供給源
(図示せず。)から供給された温風が包装用フィルム1
16のヒートシール部116Wに向かって吹き出す。エ
アーヒータ137は、包装用フィルム116のヒートシ
ール部116Wを、対向面137Fに沿って互いに接近
させつつ、エアー孔からの温風によってヒートシール部
116Wにおける熱融着層を加熱して接触させる。
【0188】エアーヒータ137のさらに下流側には、
一対の目付けローラ138が配置されており、エアーヒ
ーター137によって熱融着層が溶融されたヒートシー
ル部116Wを圧着してセンターシール部116Sを形
成する。目付けローラ138の外周面には周方向に沿っ
て凸条138Lが複数形成されており、センターシール
部116Sに、搬送方向に沿った複数の横目を形成して
センターシール部116Sの接着性を高めている。これ
により、包装用フィルム116は、略円筒状になり、そ
の内部に、小巻ロールrが一定間隔で並んだ状態にな
る。
【0189】仮ヒートシール部140には、図24に示
すように、円筒状に形成され、内側に小巻ロールrを包
み込んだ包装用フィルム116を搬送方向aに沿って搬
送する搬送コンベア162が設けられている。
【0190】仮ヒートシール部140においては、更
に、図26に示すように、2対の押えプレート142
が、前記包装用フィルム116の搬送経路を幅方向に沿
って挟むように、しかも互いに所定の間隔をあけて配置
されている。
【0191】押えプレート142の、包装用フィルム1
16に対向する側には、平面状の押圧面142Pが形成
されている。図26および図27に示すように、押えプ
レート142のそれぞれには、先端に三角形状に突出す
る折り込み形成部144Fが形成された折り込みプレー
ト144が隣接して配設されている。
【0192】加えて、仮ヒートシール部140は、図2
6〜図28に示すように、前記包装用フィルム116の
搬送経路に対して上下に配置された2対のヒータブロッ
ク146、148と、前記搬送経路の上方に配置された
カッタ150とを有している。
【0193】ヒータブロック146および148は、前
記搬送経路に向かう方向に離接可能に設けられている。
そして、ヒータブロック146および148の互いに相
対する側の面には、それぞれ平面状の加熱面146Hお
よび148Hが形成されている。ヒータブロック148
の加熱面148Hの中央部には、前記加熱面148Hか
ら逃げた逃げ面である逃げ部148Aが形成されてい
る。
【0194】仮ヒートシール部140の動作を図27お
よび図28に示す。
【0195】仮ヒートシール部140が待機状態にある
ときは、図27および図28において(A)に示すよう
に、押えプレート142、折り込みプレート144、ヒ
ータブロック146、およびヒータブロック148の何
れも前記搬送経路を搬送される包装用フィルム116か
ら退避した位置にある。
【0196】センターシール部134で円筒状にシール
された包装用フィルム116における小巻ロールrの間
の部分が、押えプレート142の間に位置すると、包装
用フィルム116は停止する。そして、図27において
(B)に示すように、押えプレート142が包装用フィ
ルム116の中心に向かって互いに近接するように移動
して、包装用フィルム116を幅方向の両側から断面が
略四角筒状になるように押圧する。
【0197】次いで、図27において(C)に示すよう
に、4つの折り込みプレート144が包装用フィルム1
16の中心に向かって互いに近接する方向に移動して包
装用フィルム116を両側から押圧し、折り込み形成部
144Fによって包装用フィルム116が中心側に向か
ってΣ字型に折り込まれて折り込み部が形成される。
【0198】折り込み部が形成されたら、図27におい
て(D)に示すように、押えプレート142および折り
込みプレート144が包装用フィルム116から退避す
ると同時に、図27の(D)および図28の(B)に示
すように、ヒータブロック146および148がそれぞ
れ互いに近接し、折り込み部が押圧される。ヒータブロ
ック146および148の加熱面146Hおよび148
Hによって包装用フィルム116の熱融着層が溶融し、
包装用フィルム116の幅方向の両側部に仮ヒートシー
ル部140が構成される。
【0199】ここで、包装用フィルム116は外面にも
熱融着層が設けられているから、加熱面146Hおよび
148Hからの熱により、折り込み部においては、包装
用フィルム116の内面だけでなく外面、すなわち、折
り込みプレート144の接触していた側の面もシールさ
れる。
【0200】一方、逃げ部148Aにおいては、包装用
フィルム116は加熱されないから包装用フィルム11
6の折り込み部の中央部は熱融着されない。
【0201】ヒータブロック146、148によって包
装用フィルム116が融着され、仮ヒートシール部14
0が形成された後、図28において(C)に示すよう
に、カッタ150が降下し、包装用フィルム116の折
り込み部を切断して、1対のガセット部154と、ガセ
ット部154のそれぞれの先端に位置するヒレ部156
とヒレ部158を有する仮包装体152が形成される。
そして、ヒータブロック148で形成された側のヒレ部
156の中央部には脱気ノズル用開口部160が形成さ
れる。
【0202】仮包装体152は、続いて、脱気封止装置
124に搬送される。なお、脱気封止装置124は、図
24に示すように、仮包装装置122に対して直角な方
向に配置され、仮包装体152自体の向きは変化しない
が、仮包装装置122における搬送方向aに対して直角
な搬送方向bに沿って搬送される。
【0203】脱気封止装置124は、図24に示すよう
に、仮包装体152が導入される導入部166と、仮包
装体152を必要に応じて一旦停止させて後工程に対す
るタイミングを調整する第1アイドラ部168および第
2アイドラ部170と、仮包装体152の下流側のヒレ
部58に形成された脱気ノズル用開口部160を開口
し、脱気ノズル用開口部160を通して脱気を行う開口
・脱気部172と、脱気ノズル用開口部160から脱気
を継続しつつ、ヒレ部158のシールを行う脱気・シー
ル部174と、脱気・シール部174において脱気およ
びシールを行った仮包装体152の両端のヒレ部156
および158を下方に折り曲げるヒレ折り部176と、
ヒレ折り部176において下方に折り曲げられたヒレ部
156および158を、下方に向かって強く折り曲げる
ヒレ押さえ部178と、ヒレ押さえ部178において、
両端のヒレ部156および158が抑えられた小巻ロー
ルrを外装装置に搬出する搬出部180とを備える。
【0204】脱気封止装置124の内部において、仮包
装体152は、間歇的に搬送され、所定位置での停止と
移動とを一定の時間間隔で繰り返すから、台164に載
置された状態で搬送される。
【0205】導入部166に導入された仮包装体152
は、まず、第1アイドラ部168および第2アイドラ部
170において順次停止し、次いで開口・脱気部172
にに搬送される。
【0206】開口・脱気部172には、図29および図
30に示すように、一対のサクションパイプ184が配
置されている。サクションパイプ184は、仮包装体1
52が停止したときに、ヒレ部156がサクションパイ
プ184の間に位置するように配設されている。それぞ
れのサクションパイプ184は、図示しない吸引装置に
接続されると共に、脱気ノズル用開口部160との対向
部分にサクション孔184Hが形成され、吸引装置の駆
動によって、ヒレ部156を構成している包装用フィル
ム116を上下に吸引する。また、サクションパイプ1
84はそれぞれ、図示しない駆動装置によって上下に移
動して接離する。
【0207】開口・脱気部172には、また、図31に
示すように、脱気ノズル用開口部160に挿入される脱
気ノズル186と、脱気ノズル186と対向するよう
に、仮包装体152の搬送方向bに対して平行に配置さ
れた凹み防止板188と、脱気ノズル186を上下から
挟むように端縁において接離可能な一対の押圧プレート
190とを備える。凹み防止板188は、仮包装体15
2を、軸線方向に沿って脱気ノズル186に向かって押
圧することにより、小巻ロールrの軸方向端面との間で
包装用フィルム116(特にガセット部154およびヒ
レ部158)を挟み付け、包装用フィルム116が不用
意に動くのを防止する機能を有している。
【0208】また、押圧プレート190のそれぞれの対
向部分には、例えばスポンジゴム等の弾性体で構成され
た圧着片192が取り付けられている。
【0209】脱気ノズル186および押圧プレート19
0は、図示しないホルダに保持され、仮包装体152の
搬送に同期して、脱気・シール部174まで移動する。
【0210】開口・脱気部172に至った仮包装体15
2のヒレ部156は、図30において(A)に示すよう
に、一旦サクションパイプ184で挟持される。次に、
吸引装置の駆動によってヒレ部156の包装用フィルム
116が上下に吸引された状態で、同図において(B)
に示すように、サクションパイプ184同志が離間して
脱気ノズル用開口部160が上下に大きく開口する。
【0211】次に、図31に示すように、脱気ノズル1
86が、矢印cの方向に移動して先端部が脱気ノズル用
開口部160に挿入される。脱気ノズル186の先端部
が脱気ノズル用開口部160に挿入されると、脱気ノズ
ル186はその位置で停止し、押圧プレート190が互
いに接近し、圧着片192でヒレ部156を挟持する。
圧着片192は弾性材料で構成されているので、互いに
近接した押圧プレート190によって脱気ノズル186
が押し潰されることが防止される。同時に、圧着片19
2の弾性力により、ヒレ部156において、包装用フィ
ルム116と脱気ノズル186とを密着させる。この状
態で脱気ノズル186に接続された吸引装置を駆動する
と、仮包装体152内が脱気される。
【0212】同時に仮包装体152が搬送方向bに沿っ
て移動し、これに同期して、図示しないホルダが移動し
て、ヒレ部156に脱気ノズル186が挿入され、押圧
プレート90によって挟持された状態を維持しつつ、仮
包装体152が脱気・シール部174に移動する。
【0213】脱気・シール部174には、図32に示す
ように、ヒレ部156を上下から押圧する一対のヒータ
ブロック194が設けられている。ヒータブロック19
4は、ヒレ部156における押圧プレート190で押圧
される部分よりも先端部寄りの部分を押圧でき、しか
も、脱気・シール部174に移動した押圧プレート19
0に接触しない位置に配設されている。ヒータブロック
194の先端面には、平面状の加熱面194Hが形成さ
れている。
【0214】仮包装体152が脱気・シール部174に
移動すると、まず、脱気ノズル186が脱気ノズル用開
口部160から退避する。脱気ノズル186が脱気ノズ
ル用開口部160から抜け出ると同時に、脱気ノズル用
開口部160は、圧着片192の弾性力によって圧着さ
れるので仮包装体152内に空気が進入することはな
い。
【0215】次いで、ヒータブロック194が上下から
接近してヒレ部156を挟持してヒレ部156を幅方向
全体に渡って熱融着する。
【0216】ヒレ部156を融着後、押圧プレート19
0およびヒータブロック194は互いに離間する。
【0217】これにより、仮包装体152は、脱気され
た状態で完全に密封され、本包装体196が形成され
る。
【0218】ヒレ折り部176は、図33に示すよう
に、互いに上下方向に接離可能に設けられ、本包装体1
96のヒレ部156および158を下方に向かって折り
曲げる2対のヒレ折りプレート198を有する。ヒレ折
りプレート198は、互いに対向する面である圧着面1
98Pが斜めに形成され、所定温度に加熱されている。
前記2対のヒレ折りプレート198のうち、1対は、本
包装体196のヒレ部156を折り曲げ、もう1対は、
ヒレ部158を折り曲げる。
【0219】脱気・シール部174で形成された本包装
体196は、ベルトコンベアによってヒレ折り部176
に移動する。そして、ヒレ折り部176において、ヒレ
折りプレート198によってヒレ部156および158
を押圧すると、圧着面198Pからの熱によって包装用
フィルム116の熱融着層は下方に向かって折られ、ヒ
レ156と158とにいわゆる折りぐせが付く。
【0220】ヒレ押さえ部178は、図34に示すよう
に、本包装体196の両端面を押圧する互いに近接・離
間可能な1対の押さえ板100を有する。
【0221】ヒレ折り部176においてヒレ156と1
58とに折りぐせが付けられた本包装体196は、ヒレ
押さえ部178に搬送される。
【0222】ヒレ押さえ部178においては、押さえ板
100が仮包装体152の短面を押圧してヒレ部15
6、158を完全に折り曲げる。
【0223】これにより、小巻ロールrの脱気包装が終
了し、排出部180から外装装置Cに向かって搬出され
る。
【0224】1−3 コード付与装置 コード付与装置Dは、図35および図36に示すよう
に、時計回りの方向に間歇的に回転するドーナツ盤状の
ターレット202と、ターレット202の外周部に等間
隔に8個立設され、紙管cを保持しつつ、軸線の周りに
連続的または間歇的に回転する略円柱状の紙管保持チャ
ック204とを有する。紙管保持チャック204は、そ
れぞれ独立に回転速度および回転方向が制御できるよう
に形成されている。
【0225】ターレット202の周囲には、コードの付
されていない紙管cを紙管保持チャック204に装着す
る紙管装填装置206と、紙管保持チャック204に装
着された紙管cの端面に黒色の赤外線非吸収性インキで
下地を印刷する下地プリンタ208と、下地プリンタ2
08で下地を印刷した紙管cを乾燥させる熱板210
と、熱板210で乾燥した下地の上に、小巻しようとす
るTAペーパに関する情報を示すバーコード状の情報コ
ードを、黒色の赤外線吸収性インキで印刷する情報コー
ドプリンタ212と、情報コードプリンタ212で印刷
された情報コードを乾燥させる熱板214と、紙管cに
印刷された情報コードを読み取るコード読取装置216
と、コード読取装置216で情報コードを読み取った後
の紙管cを紙管保持チャック204から抜き取ってター
レット2から脱着する紙管脱着装置218と、前記コー
ド読取装置216における読取結果に基づき、紙管取り
出し装置218によりターレット2から脱着した紙管c
を良品と不良品とに分別する紙管分別装置220とが設
けられている。紙管装填装置206と下地プリンタ20
8と熱板210と情報コードプリンタ212と熱板21
4とコード読取装置216と紙管脱着装置218とは、
時計回り方向に等間隔に設けられている。一方、紙管分
別装置220は、紙管取り出し装置218のすぐ下方に
設けられている。紙管保持チャック204は、本発明の
自動加工システムが備えるコード付与装置における巻き
芯保持手段に相当し、紙管装填装置206は、前記コー
ド付与装置における巻き芯装填手段に相当する。下地プ
リンタ208と熱板210と情報コードプリンタ212
と熱板214とは、前記コード付与装置におけるコード
形成手段に相当し、コード読取装置216は、前記コー
ド付与装置におけるコード検査手段に相当する。そし
て、紙管脱着装置218および紙管分別装置220は、
それぞれ前記コード付与装置における巻き芯脱着手段お
よび巻き芯分別手段に相当する。
【0226】コード付与装置Dは、更に、図35におけ
る左上方から右下方に紙管装填装置206に向かって延
在し、紙管装填装置206に紙管cを供給する紙管供給
スライド222と、紙管分別装置220の一部をなすと
ともに、前記コード読取装置216における読取結果に
基づき良品と判定された紙管cを自動小巻装置Aにおけ
る紙管供給スライド10Fに送出する良品スライド22
0Aと、前記コード読取装置216における読取結果に
基づき不良品と判定された紙管をNG品箱(図示せ
ず。)に分別するNG品スライド220Bとを備える。
【0227】紙管供給スライド222上を紙管装填装置
206に向かって転動した紙管cは、紙管装填装置20
6によって紙管保持チャック204に装着される。
【0228】紙管装着チャック204に紙管cが装着さ
れると、ターレット2は中心点の回りに図35における
時計回りの方向に1/8回転し、前記紙管cは、下地プ
リンタ208に相対する位置に移動する。
【0229】前記紙管cが前記の位置に移動すると、紙
管保持チャック204は軸線の回りに1または2回転
し、同時に下地プリンタ208によって前記紙管cの端
面に前記赤外線非吸収性インキが吹付けられて下地が印
刷される。
【0230】下地プリンタ208によって下地が印刷さ
れると、ターレット2は更に時計回りの方向に1/8回
転し、前記紙管cは、熱板210に相対する位置におい
て停止する。そして、紙管保持チャック204は軸線の
回りに数回転し、前記紙管cの端面に印刷された下地を
乾燥させる。
【0231】熱板210において下地が乾燥したら、タ
ーレット2は更に時計回りの方向に1/8回転し、前記
紙管cは、情報コードプリンタ212に相対する位置に
移動する。
【0232】情報コードプリンタ212においては、前
記紙管cにおける下地が印刷された端面の上に、小巻さ
れるTAペーパに関する各種情報を示すとともに、所謂
マンチェスター符号方式に基いて形成された情報コード
を印刷する。
【0233】情報コードプリンタ212において前記情
報コードが印刷されたら、ターレット2は、再び時計回
りの方向に1/8回転し、熱板214において、前記紙
管cにおける前記端面に印刷された情報コードが乾燥さ
れる。
【0234】熱板214において情報コードが乾燥した
ら、ターレット2は、再び時計回りの方向に1/8回転
し、コード読取装置216において、前記紙管cの端面
に形成された情報コードを赤外線で読み取り、前記情報
コードが正しく附されたものを良品と判定し、前記情報
コードに誤りがあったものを不良品と判定する。
【0235】コード読取装置216が前記情報コードを
読み取ったら、ターレット2は再び時計回りの方向に1
/8回転し、前記紙管cが紙管取り出し装置218に相
対する位置で停止する。そして、紙管取り出し装置21
8により紙管保持チャック204から紙管cが抜き取ら
れるとともに、紙管分別装置220上に載置される。
【0236】紙管cが良品であると判定されると、紙管
分別装置220においては、良品スライド220Aの上
端を不良品スライド220Bの上端よりも若干低くする
から、紙管cは、良品スライド220A上を自動小巻装
置Aにおける紙管供給スライド10Fに向かって転がっ
ていく。
【0237】一方、紙管cが不良品であると判定される
と、紙管分別装置220においては、不良品スライド2
20Bの上端を良品スライド220Aの上端よりも若干
低くするから、紙管cは、不良品スライド220B上を
NG品箱に向かって転がっていく。
【0238】1−4 実施形態1に係るTAペーパ自動
加工システムの作用 実施形態1に係るTAペーパ自動加工システム1000
においては、前述のように、自動小巻装置Aにおいて原
反ロールRからTAペーパが巻き出されて小巻ロールr
に小巻される。以下、巻出し部18Aに装着された原反
ロールRからTAペーパを巻き出して小巻ロールrに小
巻する場合を例にとり、前記手順について説明する。
【0239】巻出し部18Aに装着された原反ロールR
から巻き出されたTAペーパは、ダンサーローラ22A
を経由し、送りローラ24の表面に吸着されて小巻ター
レット2に向かって搬送される。
【0240】前記TAペーパは、パンチャ28で側縁部
に一定間隔でパンチ孔を穿孔されたのち、TAペーパ貼
着切断装置4に到る。
【0241】TAペーパの前端部がTAペーパ貼着切断
装置4に到ると、図5に示すように、前記前端部は、T
Aペーパ貼着切断装置4によって、小巻ターレット2に
おける9時の位置である小巻位置にある紙管チャック2
Aに装着された紙管cの近傍まで搬送され、前記紙管c
の表面にテープで貼着される。
【0242】前記紙管cに前記TAペーパの先端が貼着
されたら、前記紙管チャック2Aは、正面から見て時計
回りの方向に回転し、小巻が開始される。
【0243】送りローラ4Aに設けられたローラリーエ
ンコーダにより、小巻ロールrに巻回されるTAペーパ
の巻回長さをカウントし、所定の長さに達したことが検
出されたら、紙管チャック2Aは停止し、TAペーパ貼
着切断装置4におけるギロチンカッタ4CでTAペーパ
が切断されるとともに、把持ロール2Dが閉じて、ギロ
チンカッタ4Cによる切断で生じたTAペーパの終端部
が把持ロール2Dにより把持され、TAペーパ有無検知
機40の位置まで更に巻き取られる。
【0244】小巻終了後、小巻ターレット2は、中心点
の回りに90度回転するから、前記小巻ロールrは、前
記小巻位置から小巻ターレット2の中心点の回りに時計
回り方向に90°回転した12時の位置であるラベル貼
着位置まで移動する。このとき、図5に示すように、小
巻ロールrにおけるTAペーパの終端部は、ラベラ6の
近傍に位置するとともに、把持ロール2Dにより把持さ
れた状態が保持される。ラベラ6においては、前記TA
ペーパの終端部にラベルを貼着する。
【0245】ラベラ6において前記小巻ロールrにおけ
るTAペーパの終端部にラベルが貼着されたら、小巻タ
ーレット2は、中心点の回りに更に時計回り方向に90
°回転し、前記小巻ロールrは、前記ラベル貼着位置か
ら小巻ターレット2の中心点の回りに90°回転した3
時の位置である終端固定位置まで移動する。
【0246】前記終端固定位置においては、図11に示
すように、把持ロール2Dが互いに離間してTAペーパ
の周端部を開放し、小巻ロール押圧ローラ2Bが小巻ロ
ールrの側面に当接した状態で紙管チャック2Aが時計
回りの方向に回転してTAペーパのラベルが貼着された
終端部を小巻ロールrの側面に圧着する。
【0247】これにより、TAペーパの終端部が小巻ロ
ールrの側面に固定される。
【0248】TAペーパの終端部が小巻ロールrの側面
に固定されたら、小巻ターレット2は、中心点の回りに
更に時計回り方向に90°回転し、前記小巻ロールr
は、前記終端固定位置から小巻ターレット2の中心点の
回りに90°回転した6時の位置である小巻ロール脱着
位置まで移動する。
【0249】前記小巻ロール脱着位置において、前記小
巻ロールrは、小巻ロール脱着装置8によって紙管チャ
ック2Aから脱着され、小巻ロール検査装置12に移送
される。同時に、コード付与装置Dにおいて情報コード
を付された新たな巻き芯cが、前記小巻ロールrが脱着
された紙管チャック2Aに装着される。
【0250】紙管装着装置10によって新たな紙管cが
装着されたら、小巻ターレット2は、再び中心点の回り
に時計回り方向に90°回転し、前記小巻位置に到る。
【0251】一方、小巻ロール検査装置12に移送され
た小巻ロールrは、寸法検査装置12Bおよび巻きずれ
検査装置12Cで巻き幅および巻きずれの大きさが検査
される。そして、巻き幅および巻きずれの大きさが何れ
も所定基準内にある小巻ロールrのみが良品と判定さ
れ、小巻ロール振り分け装置14によって良品コンベア
16Aに振り分けられ、巻き幅および巻きずれの大きさ
の少なくとも一方が前記基準外にある小巻ロールrはN
G品コンベア16Bに振り分けられる。
【0252】小巻ロール振り分け装置14によって良品
コンベア16Aに振り分けられた小巻ロールrは、脱気
包装装置Bに送られる。
【0253】小巻ロールrは、脱気包装装置Bの有する
仮包装装置122において、包装用フィルム116によ
り仮包装され、脱気封止装置124において包装用フィ
ルム116と小巻ロールrとの間の空気が脱気されて脱
気包装される。
【0254】脱気包装された小巻ロールrは、脱気包装
装置Bから外装装置Cに向かって搬出され、外装装置に
おいて、個装箱に収納され、次いで輸送箱に収納されて
出荷される。
【0255】1−5 実施形態1に係るTAペーパ自動
加工システムの特長 TAペーパ自動加工システム1000においては、TA
ペーパの小巻から、脱気包装、個装箱による包装を経て
輸送箱への箱詰めに到る一連の工程が全て自動的に行わ
れるから、オペレータの労力は大幅に低減される。
【0256】また、TAペーパ自動加工システム100
0の有する自動小巻装置Aで小巻された小巻ロールr
は、小巻ロール検査装置12で全数検査され、良品と不
良品とに分別されるから、良品に混じって不良品が出荷
されることが防止される。
【0257】更に、脱気包装装置Bでは、仮包装装置1
22によって小巻ロールrを個別に、しかも脱気ノズル
用開口部160のみが開口し、残りは全て密閉した状態
に仮包装して仮包装体152を形成し、脱気封止装置1
24において前記脱気ノズル用開口部160を通して前
記仮包装体152の内部を脱気し、小巻ロールrと前記
包装を形成する包装用フィルム116とを密着させてい
るから、能率的に脱気包装ができる。
【0258】加えて、脱気封止装置124においては、
脱気ノズル186を、仮包装体152の奥深くまで進入
させていないから、脱気ノズル186によって小巻ロー
ルrが損傷することがない。
【0259】更に、前記コード付与装置で付与される情
報コードは、赤外線読取型であるから、前記情報コード
を非接触で読み取ることができ、良否の判定が能率よく
できる。また、前記情報コードにおける赤外線反射区間
と赤外線吸収区間とは、何れも黒色などの濃色に形成で
きるから、コード印刷装置Dによって情報コードを印刷
した紙管Cの端面を電子写真でコピーしても、黒色の環
が写るだけであり、前記情報コードを安価な手段でコピ
ーしたり改竄したりすることは殆ど不可能である。
【0260】さらに、前記情報コードの作成および読取
にマンチェスター符号方式を採用しているので、赤外線
反射区間および赤外線吸収区間の何れも3つ以上連続す
ることがないから、誤読の虞が極めて低い。
【0261】2.実施形態2 本発明に係る自動加工システムのもう一つの例であるT
Aペーパ自動加工システム1002は、図37に示すよ
うに、自動小巻装置Aと、自動小巻装置Aで製造された
小巻ロールrをピロー包装するピロー包装装置Eと、ピ
ロー包装装置Eでピロー包装された小巻ロールrを個装
箱で包装し、輸送箱に詰める外装装置Cとを備える。自
動小巻装置Aとピロー包装装置Eとの間には、紙管cに
コードを付与して自動小巻装置Aに供給するコード付与
装置Dが設けられている。
【0262】自動小巻装置A、外装装置C、およびコー
ド付与装置Dは、実施形態1に係るTAペーパ自動加工
システムが備える自動小巻装置A、外装装置C、および
コード付与装置Dと同様の構成を有する。
【0263】したがって、自動小巻装置Aにおける小巻
ターレット2、TAペーパ貼着切断装置4、ラベラ6、
小巻ロール脱着装置8、紙管装着装置10、小巻ロール
検査装置12、および小巻ロール振り分け装置14は、
何れも図1〜図23に示す通りの構成を有している。
【0264】但し、小巻ロール振り分け装置14は、小
巻ロール掴みチャック14Cが、小巻ロール載置台14
A1から良品コンベア16Aに小巻ロールrをに移送す
るときに90°回転することなく、小巻ロールrの軸線
が良品コンベア16Aの方向に対して直角になるように
小巻ロールrを良品コンベア16Aに載置する点のみ
が、実施形態1に係るTAペーパ自動加工システムにお
ける自動小巻装置の備える小巻ロール振り分け装置と異
なる。
【0265】ピロー包装装置Eは、図38に示すよう
に、包装材料である包装用フィルム216によって小巻
ロールrを包装してシールするシール装置322と、シ
ール装置322に小巻ロールrを供給する小巻ロール供
給部320と、シール装置322に包装用フィルム31
6を供給する包装用フィルム供給部318とを有してい
る。ここで、包装用フィルム316は、実施形態1にお
ける脱気装置Bのところで述べた包装用フィルム116
と同様に、裏側の面に熱融着層が形成され、表側の面に
熱融着層が形成されたフィルムであり、前記表側の面が
内側になるようにロール状に巻かれている。
【0266】小巻ロールrは、小巻ロール供給部320
に設けられた供給ベルトコンベア336上に、図38に
おいて矢印aで示す搬送方向に対して直角な方向に、一
定間隔で載置され、シール装置322に搬送される。
【0267】ここで、シール装置322は、図38に示
すように、上流側にセンターシール装置334が配設さ
れ、下流側に、エンドシール装置372が配設されてい
る。そして、図39に示すように、センターシール装置
334においては、入口には、略U字型のガイド板33
5が配設され、ガイド板335の奥には、小巻ロールr
の搬送経路の上方に位置し、小巻ロールrを上方から押
圧しつつ搬送する押さえベルト362と、前記搬送経路
の下方に位置し、小巻ロールrを下方から押圧しつつ搬
送する押えベルト364とが設けられている。包装用フ
ィルム316は、包装用フィルム供給部318から略U
字型のガイド板335の内面に沿って小巻ロールrの搬
送方向と同方向に、熱融着層が上方を向くように供給さ
れる。
【0268】したがって、シール装置322に供給され
た小巻ロールrは、先ず、センターシール装置334に
おいて、ガイド板335の内面に供給されて略U字型に
形成された包装用フィルム316の内側を、押さえベル
ト362により搬送される。これにより、小巻ロールr
は、包装用フィルム316に包み込まれると同時に、包
装用フィルム316に対して相対的に位置合わせされ
る。
【0269】小巻ロールrが包装用フィルム316に包
み込まれ、相対的に位置合わせされたら、図40に示す
ように、ガイド板335の下流に位置する一対の押さえ
プレート366と、押さえプレート366上に配設され
た一対の寄せローラ368、密着ローラ370、および
目付けローラ338とにより、包装用フィルム316の
幅方向両端近傍部分316Wが、中央へと寄せられ、互
いに圧着され、熱融着されて搬送方向aに沿ったセンタ
ーシール部316Sが形成される。なお338Lは、目
付けローラ338の外周面に形成された周方向の凸条で
あり、凸条338Lによって、センターシール部316
Sに横目316Yが形成され、熱溶融層の接着性を高め
ている。
【0270】センターシール装置334において包装用
フィルム316によって包み込まれ、センターシールさ
れた小巻ロールrは、次に、エンドシール装置372に
搬入される。
【0271】ここで、エンドシール装置372は、図4
1に示すように、複数のバー376が一定間隔で配置さ
れ、一定方向に循環して包装済みの小巻ロールrを搬送
方向aに沿って搬送するバーコンベア374と、小巻ロ
ールrの搬送経路を挟むように配置され、互いに近接し
て包装用フィルム316に折り込み部344Fを形成す
る折り込み部形成プレート342と、前記搬送経路の上
下に配置され、包装用フィルム316における折り込み
部344Fの形成された部分を熱融着して1対のエンド
シール部316Eを形成する一対のヒータブロック34
6と、ヒータブロック346に形成され、搬送方向aに
対して直角な溝346Hの内部を垂直方向に摺動し、包
装用フィルム316におけるヒータブロック346で形
成されたエンドシール部316Eの間の部分を切断する
カッタ350とを有している。
【0272】エンドシール装置372におけるヒータブ
ロック346の下流側には、小巻ロールrを上方から押
圧して包装内のエア抜きをするエア抜き部材380と、
小巻ロールrの両端面を押圧することにより、エア抜き
部材380と協働して前記エア抜きをする1対の押圧部
材382とが設けられている。エア抜き部材380の下
面は、スポンジで、小巻ロールrの周面の上半分に対応
した円筒面状に形成された円弧状に形成された接触面3
80Tである。
【0273】センターシール装置334においてセンタ
ーシール包装された小巻ロールrがエンドシール装置3
72に搬入されると、図41に示すように、折り込み部
形成プレート342が、包装用フィルム316に包み込
まれた最も先頭の小巻ロールr1と2番目の小巻ロール
r2都の間に位置する状態で、小巻ロールrの搬送が停
止する。
【0274】前記位置で小巻ロールの搬送が停止する
と、図42に示すように、折り込み部形成プレート34
2が両側から包装用フィルム316の中心に向かって小
巻ロールrの包装を押圧し、折り込み部344Fが形成
される。同時にエア抜き部材380が小巻ロールr1に
向かって下降し、1対の押圧部材382が小巻ロールr
1の両端面を押圧してエア抜きが行われる。
【0275】エア抜きが行われたら、図43に示すよう
に、折り込み部形成プレート342は包装用フィルム3
16の両側に退避すると同時に、ヒータブロック346
が折り込み部344Fを押圧して小巻ロールr1とr2
との間に1対のエンドシール部316Eが形成される。
【0276】エンドシール部316Eが形成されたら、
図44に示すように、包装用フィルム316におけるエ
ンドシール部316Eの間の部分がカッタ350で切断
され、小巻ロールr1が包装用フィルム316でピロー
包装されたピロー包装体304が形成される。形成され
たピロー包装体304は、図45に示すように、バーコ
ンベア374によってエンドシール装置372から排出
され、排出コンベア302によって外装装置Cに向かっ
て搬出される。
【0277】TAペーパ自動加工システム1002にお
いては、実施形態1に係るTAペーパ自動加工システム
と同様、TAペーパの小巻から、脱気包装、個装箱によ
る包装を経て輸送箱への箱詰めに到る一連の工程が全て
自動的に行われるから、オペレータの労力は大幅に低減
される。
【0278】また、TAペーパ自動加工システム100
2の有する自動小巻装置Aで小巻された小巻ロールr
は、小巻ロール検査装置12で全数検査され、良品と不
良品とに分別されるから、良品に混じって不良品が出荷
されることが防止される。
【0279】しかも、ピロー包装装置Eにおいては、包
装内部を排気する脱気装置が不用であるから、構成が単
純である。また、小巻ロールrの向きを、ピロー包装装
置Eの手前で変更する必要がない。
【0280】したがって、ピロー包装装置Eそのもの、
およびシステム全体の構成および制御が簡略化できる。
【0281】また、ピロー包装装置Eによって形成され
た包装構造体304は、シール部(センターシール部3
16Sおよびエンドシール部316E)が、被包装物で
ある小巻ロールrの周面に沿って配置されているから、
小巻ロールrをよりタイトに包装することができ、ま
た、見栄えもよい。更に、ラップアラウンド適性にも優
れているから、包装構造体304を、外装装置におい
て、個装箱を展開した個装箱シートでラップアラウンド
包装し、前記個装箱シートを組み立てて個装箱にするこ
とにより、能率よく包装できる。
【0282】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
巻き芯の供給から小巻ロールの取り出しまでの一連の
工程を自動的に行える自動小巻装置、前記一連の工程に
加えて小巻ロールを自動的に全数検査できる自動小巻装
置、および前記自動小巻装置で製造された小巻ロールを
自動的に包装する帯状物の自動加工システムが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る帯状物の自動加工システ
ムの一例である実施形態1のTAペーパ自動加工システ
ムの構成について概要を示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示すTAペーパ自動加工システ
ムが備える自動小巻装置および中装装置におけるTAペ
ーパおよび小巻ロールの流れを示す概略図である。
【図3】図3は、図1に示すTAペーパ自動加工システ
ムが備える外装装置における小巻ロールの流れを示す概
略図である。
【図4】図4は、図1に示すTAペーパ自動加工システ
ムが備える自動小巻装置の全体の構成を示す概略図であ
る。
【図5】図5は、図4に示す自動小巻装置が備える小巻
ターレットおよびTAペーパ貼着切断装置4の構成を示
す拡大平面図である。
【図6】図6は、図5に示す小巻ターレットに立設され
た紙管チャックの内部構造を示す拡大図である。
【図7】図7は、図5に示す小巻ターレットが備える把
持ローラの開閉機構を示す平面図である。
【図8】図8は、図4に示す自動小巻装置が備えるTA
ペーパ貼着切断の構成の詳細および作動機序を示す拡大
図である。
【図9】図9は、図5に示す小巻ターレットの備える紙
管チャックに装着された紙管にTAペーパの先端を貼着
する前後の状態を図8における上方から見たところを示
す拡大図である。
【図10】図10は、図4に示す自動小巻装置が備える
ラベラの構成の詳細を示す拡大図である。
【図11】図11は、小巻ロールにおけるTAペーパの
終端部にラベラによってラベルが貼着された後、前記端
部がラベル止めされる手順を示す拡大図である。
【図12】図12は、図4に示す自動小巻装置の備える
小巻ロール脱着装置、紙管装着装置、小巻ロール検査装
置、および小巻ロール振り分け装置の構成の詳細を示す
斜視図である。
【図13】図13は、図12に示す小巻ロール脱着装置
の備える腕状部材の起倒状態を示す拡大図である。
【図14】図14は、図12に示す小巻ロール脱着装置
および紙管装着装置の相対的な位置関係を示す拡大図で
ある。
【図15】図15は、紙管装着装置の構成の詳細を示す
拡大図である。
【図16】図16は、図12に示す小巻ロール検査装置
の備える寸法検査装置の構成の概略を示す正面図および
側面図である。
【図17】図17は、図12に示す小巻ロール検査装置
の備える巻きずれ検査装置の構成の詳細を示す拡大図で
ある。
【図18】図18は、図17に示す巻きずれ検査装置の
備える変位測定装置の構成の詳細を示す断面図である。
【図19】図19は、図12に示す小巻ロール振り分け
装置が、不良品と判定された小巻ロールを図4に示す自
動小巻装置におけるNG品コンベアに移送する手順を示
す概略図である。
【図20】図20は、図12に示す小巻ロール振り分け
装置が、良品と判定された小巻ロールを図4に示す自動
小巻装置における良品コンベアに移送する手順を示す流
れ図である。
【図21】図21は、図12に示す小巻ロール振り分け
装置の備える小巻ロール移送装置が待機状態にあるとこ
ろを示す上面図である。
【図22】図22は、図21に示す小巻ロール移送装置
において小巻ロールを移送する手順を示す流れ図であ
る。
【図23】図23は、図21に示す小巻ロール移送装置
において小巻ロールの移送が終了したときの状態を示す
上面図である。
【図24】図24は、脱気包装装置Bの全体的な構成を
示す斜視図である。
【図25】図25は、図24に示す脱気包装装置の備え
る仮包装装置における上流側の構成を示す拡大図であ
る。
【図26】図26は、図24に示す脱気包装装置の備え
る仮ヒートシール部における押えプレート、折り込みプ
レート、およびヒータブロックの配置を示す配置図であ
る。
【図27】図27は、図26に示す仮ヒートシール部の
操作機序を示す流れ図である。
【図28】図28は、図26に示す仮ヒートシール部の
操作機序を示す流れ図である。
【図29】図29は、図24に示す脱気包装装置におけ
る脱気封止装置の備える開口・脱気部の構成を示す拡大
図である。
【図30】図30は、図29に示す開口・脱気部におい
て、小巻ロールを包装するピロー包装の脱気を行う手順
を示す流れ図である。
【図31】図31は、図29に示す開口・脱気部におい
て、小巻ロールを包装するピロー包装の脱気を行う手順
を示す流れ図である。
【図32】図32は、図24に示す脱気包装装置におけ
る脱気封止装置の備える脱気・シール部の構成を示す拡
大図である。
【図33】図33は、図24に示す脱気包装装置におけ
る脱気封止装置の備えるヒレ折り部の構成を示す拡大図
である。
【図34】図34は、図24に示す脱気包装装置におけ
る脱気封止装置の備えるヒレ押さえ部の構成を示す拡大
図である。
【図35】図35は、コード付与装置の構成を示す正面
図である。
【図36】図36は、コード付与装置における核構成要
素の配列を示す概略図である。
【図37】図37は、実施形態2に係るTAペーパ自動
加工システムの構成の概略を示す平面図である。
【図38】図38は、図37に示すTAペーパ自動加工
システムの備えるピロー包装装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図39】図39は、図38に示すピロー包装装置の備
えるセンターシール装置における入口の部分の構成を示
す斜視図である。
【図40】図40は、図38に示すピロー包装装置の備
えるセンターシール装置における出口の部分の構成を示
す斜視図である。
【図41】図41は、図38に示すピロー包装装置の備
えるエンドシール装置の構成を示す斜視図である。
【図42】図42は、図41に示すエンドシール装置に
おいて包装用フィルムをエンドシールする手順の最初の
部分を示す斜視図である。
【図43】図43は、図41に示すエンドシール装置に
おいて包装用フィルムをエンドシールする手順の中程の
部分を示す斜視図である。
【図44】図44は、図41に示すエンドシール装置に
おいて包装用フィルムをエンドシールする手順の最後の
部分を示す概略図である。
【図45】図45は、図41に示すエンドシール装置に
おいてピロー包装された小巻ロールrを搬出するところ
を示す概略図である。
【符号の説明】
A 自動小巻装置 B 脱気包装装置 C 外装装置 D コード付与装置 2 小巻ターレット 4 TAペーパ貼着切断装置 6 ラベラ 8 小巻ロール脱着装置 10 紙管装着装置 12 小巻ロール検査装置 14 小巻ロール振り分け装置 16 搬送装置 16A 良品コンベア 16B NG品コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 19/28 B65H 19/28 A 19/29 19/29 19/30 19/30 A Z 26/02 26/02 26/06 26/06 Fターム(参考) 3E028 AA05 AB02 BB06 CA10 DA02 DA09 FA01 HA03 3E050 AA02 AB02 AB08 BA08 DC02 DC08 DD04 DF01 FA02 FB02 FB07 GB02 GC02 GC07 GC09 JA03 3F055 AA01 DA01 FA18 3F064 AA01 CA02 CB06 CC04 DA01 EA01 EA05 EA13 EB13 EB19 3F105 AA01 AB07 AB15 BA13 CA05 DA23 DA44 DA69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻回手段に新たな巻き芯を供給する巻
    き芯供給手段と、 前記巻き芯に帯状物の前端を固定する前端固定手段と、 前記巻き芯に前記帯状物を巻回して小巻ロールを形成す
    る巻回手段と、 前記巻回手段において前記帯状物が前記巻き芯に巻回さ
    れた長さを測定する巻回長測定手段と、 前記帯状物が所定の長さだけ巻回されたことを前記巻回
    長測定手段が検出すると、前記小巻ロールに巻回された
    帯状物の終端を切断する帯状物切断手段と、 前記帯状物切断手段において切断された帯状物の終端を
    前記小巻ロールの表面に固定する終端固定手段と、 前記終端固定手段において前記帯状物の終端が固定され
    た小巻ロールを取り出す小巻ロール取出し手段とを備え
    てなることを特徴とする自動小巻装置。
  2. 【請求項2】 軸線の周りに回転するターレットと、
    前記ターレットの周縁部に配設され、前記巻き芯を軸線
    の周りに回転可能に保持する巻き芯保持部とを備えてな
    り、 前記ターレットは、軸線の回りに回転することにより、
    前記巻き芯保持部に装着された巻き芯を、前記巻回手
    段、前記巻回長検出手段、前記帯状物切断手段、前記末
    端固定部、および前記小巻ロール取出し手段の順に搬送
    する請求項1に記載の自動小巻装置。
  3. 【請求項3】 前記巻回長さ検出部は、前記帯状物の
    送り長さを検出することにより前記帯状物の巻回長さを
    測定する請求項1または2に記載の自動小巻装置。
  4. 【請求項4】 前記小巻ロール取出し手段において取
    り出された小巻ロールのそれぞれにつき、小巻ロールの
    軸線方向に沿った寸法である巻回幅、小巻ロールの端面
    から円筒状に突出した部分である巻きずれの大きさの少
    なくとも一方を測定し、前記測定結果に基いて前記小巻
    ロールの良否を判定する小巻ロール検査手段を備えてな
    る請求項1〜3の何れか1項に記載の自動小巻装置。
  5. 【請求項5】 前記小巻ロール検査手段における判定
    結果に基いて前記小巻きロールを良品と不良品とに分別
    する小巻ロール分別手段を有してなる請求項4に記載の
    自動小巻装置。
  6. 【請求項6】 前記小巻ロール分別手段により分別さ
    れた小巻ロールを受け取り、次工程に搬送する小巻ロー
    ル搬出手段を有してなる請求項5に記載の自動小巻装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の自動小巻装置と、前
    記自動小巻装置における小巻ロール搬出手段から搬送さ
    れた小巻ロールをピロー包装する内装装置とを備えてな
    る帯状物の自動加工システム。
  8. 【請求項8】 前記内装装置でピロー包装された小巻
    ロールを個装箱で包装する外装装置を備えてなる請求項
    7に記載の帯状物の自動加工システム。
  9. 【請求項9】 前記自動小巻装置における巻き芯供給
    手段に供給される巻き芯を保持し、軸線の周りに回転可
    能な巻き芯保持手段と、前記巻き芯保持手段に保持され
    た巻き芯の端面に、前記巻き芯に巻回しようとする帯状
    物に関する情報を示すコードを形成するコード形成手段
    と、前記コード形成手段において前記巻き芯の端面に形
    成したコードが前記情報を正確に表示しているか否かに
    ついて検査するコード検査手段とを備えるコード付与装
    置と、請求項1〜6の何れか1項に記載の自動小巻装置
    とを備えてなる帯状体の自動加工システム。
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