JP2003266744A - インクジェットプリンター - Google Patents

インクジェットプリンター

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JP2003266744A
JP2003266744A JP2002069257A JP2002069257A JP2003266744A JP 2003266744 A JP2003266744 A JP 2003266744A JP 2002069257 A JP2002069257 A JP 2002069257A JP 2002069257 A JP2002069257 A JP 2002069257A JP 2003266744 A JP2003266744 A JP 2003266744A
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ink carriage
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東洋一 森
Takahiro Fukunaga
高弘 福永
Haruo Sayama
晴生 左山
Masanori Yamada
雅則 山田
Hiroyuki Murai
宏行 村井
Ryosuke Sugiyama
良介 杉山
Kengo Matsuyama
賢五 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンターにおいて、専用の
駆動手段(例えば、駆動モーター)を設けることなく、
印刷時のキャリッジの走査領域内にメンテナンス手段を
設ける。 【解決手段】 記録媒体を搬送する搬送駆動モーター
は、上記記録媒体を搬送させる第1駆動とその記録媒体
の搬送を伴わない第2駆動とを行い、インク吐出口3の
回復処理を行うメンテナンス手段1は、第1駆動のと
き、上記インクキャリッジ2に対して離間する方向に移
動する一方、第2駆動のとき、上記インクキャリッジに
対して当接する方向に移動するので、そのメンテナンス
手段1を移動させるための専用の駆動手段を設けること
なく、かつ、印刷時のインクキャリッジ2の走査領域内
に該メンテナンス手段1を設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクキャリッジ
に設けられたインク吐出口からインクを吐出して記録媒
体に画像を記録するインクジェットプリンターに関する
ものであり、特に、インク吐出口に付着した塵埃や画像
の記録に寄与しないインク等を除去するメンテナンス手
段を備えたインクジェットプリンターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターでは、記録媒
体にインクを吐出するインクキャリッジが良好なインク
吐出状態を維持できるように、メンテナンス手段を備え
ている。このメンテナンス手段は、インクキャリッジの
インク吐出口にインクが付着して目詰まりが生じる、あ
るいは、インクキャリッジ内部に気泡が混入した場合
等、インクの不吐出や吐出不良を解消するものである。
【0003】インクキャリッジの上記のような不具合を
解消するために、メンテナンス手段には、インク吐出口
を覆うための吸引キャップが設けられている。この吸引
キャップは、メンテナンス手段の移動によってインク吐
出口をキャッピングし、インク吐出口に付着したインク
を吸引する回復処理を行うようになっている。
【0004】例えば、特開平7−125222号公報・
特開2001−26113公報には、駆動モーターの動
作によってメンテナンス手段がインク吐出口のキャッピ
ング位置に移動するインクジェットプリンターが開示さ
れている。
【0005】しかしながら、上記公報のインクジェット
プリンターでは、メンテナンス手段を移動させるための
専用の駆動モーターを設けなければならず、装置サイズ
(インクジェットプリンターのサイズ)が大きくなると
いう問題があった。
【0006】上記問題を解決するインクジェットプリン
ターとしては、特開平4−156338号公報に開示さ
れている。この公報のインクジェットプリンターでは、
インクジェットプリンター内の端部(キャッピングポジ
ション)に、メンテナンス手段を回動(移動)させるた
めに軸支されたL時型のレバーを設け、このレバーの一
端と走査するインクキャリッジの端部とを接触させるこ
とで、上記メンテナンス手段がインク吐出口を覆うよう
に回動し、回復処理を行う(インク吐出口をキャッピン
グする)ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平4−156338号公報に記載したインクジェ
ットプリンターでは、次のような問題点は解決されてい
ない。
【0008】このインクジェットプリンターでは、イン
クキャリッジの端部と上記レバーとを接触させる必要が
あるため、インクキャリッジを印刷時に走査する領域の
外側(キャッピングポジション)に、そのレバーを設け
なくてはならない。つまり、上記の走査領域の外側にレ
バーを設けるスペースが必要になる。したがって、イン
クキャリッジの走査方向の長さが大きくなり、インクジ
ェットプリンターの幅(マシン幅)が大きくなる。
【0009】つまり、上記公報のインクジェットプリン
ターでは、メンテナンス手段専用の駆動モーターを設け
るスペースは削減できるが、上記のようにマシン幅が大
きくなり、装置の小型化を図ることができないという問
題を有している。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は、専用の駆動手段
(例えば、駆動モーター)を設けることなく、印刷時の
インクキャリッジの走査領域内にメンテナンス手段を設
けることを可能にした、小型化を実現し得るインクジェ
ットプリンターを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンターは、上記の課題を解決するために、記録媒体
を搬送する搬送駆動手段と、上記記録媒体にインクを吐
出して画像を記録するインク吐出口を備えたインクキャ
リッジと、上記インク吐出口に当接して、該インク吐出
口の回復処理を行うメンテナンス手段とを含むインクジ
ェットプリンターにおいて、上記搬送駆動手段は、上記
記録媒体を搬送させる第1駆動と、その記録媒体の搬送
を伴わない第2駆動とが可能であり、上記メンテナンス
手段は、上記第1駆動に連動して、上記インクキャリッ
ジに対して離間する方向に移動する一方、上記第2駆動
に連動して、上記インクキャリッジに対して当接する方
向に移動することを特徴としている。
【0012】本発明のインクジェットプリンターでは、
インク吐出口において発生するインクの不吐出や吐出不
良を解消する回復処理を、メンテナンス手段が行うよう
になっている。そして、この回復処理を行うために、上
記メンテナンス手段は、インクキャリッジに当接する方
向に移動しなくてはならない。つまり、該インクキャリ
ッジに設けられたインク吐出口に付着した塵埃等を除去
する(回復処理を行う)ためには、メンテナンス手段が
インクキャリッジに当接する方向に移動して、該インク
吐出口と接触しなくてはならない(該インク吐出口をキ
ャッピングしなくてはならない)。
【0013】また、上記のように、メンテナンス手段と
インク吐出口(インクキャリッジ)とが接触している
と、インクキャリッジの走査の障害となる。そのため、
印刷時には、メンテナンス手段はインクキャリッジから
離間しなくてはならない。
【0014】本発明のインクジェットプリンターでは、
駆動手段が、第1駆動または第2駆動の2種類の駆動を
行うようになっている。そして、記録媒体を搬送する第
1駆動のときには、メンテナンス手段はインクキャリッ
ジに対して離間する方向に移動し、記録媒体を搬送させ
ない第2駆動のときには、メンテナンス手段はインクキ
ャリッジに対して当接する方向に移動するようになって
いる。
【0015】つまり、本発明のインクジェットプリンタ
ーは、記録媒体を搬送するために設けられている搬送駆
動手段の駆動力を用いて、メンテナンス手段を移動させ
ている。そのため、例えば、メンテナンス手段を移動さ
せるための専用の駆動モーター等を設ける必要がなく、
その専用駆動モーターの設置スペースを削減できる。ま
た、従来用いられていたインクキャリッジと接触移動さ
せるための別個の部材等(レバー等)をインクジェット
プリンター内部に設ける必要がないため、該別個の部材
に必要とされたスペースを削減でき、例えば、印刷時の
インクキャリッジの走査領域内(例えば、インクキャリ
ッジの待機位置であるホームポジション)にメンテナン
ス手段を設けることもできる。
【0016】つまり、本発明のインクジェットプリンタ
ーでは、メンテナンス手段の移動のために、例えば専用
の駆動モーターやレバー等の部材を設けることがない
上、印刷時のインクキャリッジの走査領域内にメンテナ
ンス手段を設けることができるので、装置サイズ(イン
クジェットプリンターの大きさ)を小型化することがで
きる。
【0017】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インク吐出口を覆う吸引キャップを有するキャップ
部と、巻き方向が一方向であるカム溝を側面に有し、上
記搬送駆動手段からの駆動を受けて回転する円筒カム
と、上記カム溝にはめ込まれ該カム溝に沿って摺動する
第1ピン、およびその第1ピンと同期移動する第2ピン
を含み、この第2ピンの移動に応じて移動することで、
上記キャップ部をインクキャリッジに対して移動させる
ガイド部とを備え、上記の第1・第2駆動のときに、上
記カム溝に沿って摺動する第1ピンと同期した第2ピン
の移動によって、上記ガイド部が移動し、上記キャップ
部をインクキャリッジに対して離間または当接する方向
に移動させる一方、上記キャップ部の離間方向への移動
後、上記第1ピンが、上記カム溝の一方の最外端に設け
られた第1空回転溝にて空回転することに伴い上記カム
溝を摺動できないために、上記の第2ピンおよびガイド
部の移動が停止することによって、上記キャップ部を上
記インクキャリッジに対して離間した状態で維持するこ
とが好ましい。
【0018】上記構成によると、メンテナンス手段にお
ける吸引キャップを備えたキャップ部は、ガイド部の移
動に応じて、インクキャリッジに対して離間または当接
する方向に移動するようになっている。そして、上記ガ
イド部は、第2ピンの移動に応じて移動するようになっ
ており、さらに、この第2ピンは、第1ピンと同期移動
するようになっている。上記第1ピンは、搬送駆動手段
の駆動によって回転する円筒カムのカム溝にはめ込まれ
ることで、そのカム溝を摺動しながら移動するようにな
っている。
【0019】本発明のインクジェットプリンターでは、
上記の搬送駆動手段の第1・第2駆動のときに、第1ピ
ンは、円筒カムのカム溝に沿って移動する。すると、こ
の第1ピンと同期して第2ピンも移動する。さらに、こ
の第2ピンの移動に応じて上記ガイド部が移動し、この
ガイド部の移動によってキャップ部をインクキャリッジ
に対して離間または当接する方向に移動させる。つま
り、第1駆動のとき、キャップ部をインクキャリッジに
対して離間する方向に移動させる一方、第2駆動のと
き、キャップ部をインクキャリッジに対して当接する方
向に移動させる。
【0020】そして、キャップ部が離間方向に移動した
後、上記第1ピンは上記カム溝の一方の最外端に設けら
れた第1空回転溝にて回転する。つまり、この第1空回
転溝にて回転(空回転)するため、カム溝において摺動
しなくなる。そのため、第2ピンも移動しなくなり、そ
の結果、ガイド部も移動しなくなる。したがって、上記
キャップ部がインクキャリッジに対して離間した状態を
維持することができる。
【0021】つまり、本発明のインクジェットプリンタ
ーでは、記録媒体を搬送するために設けられている搬送
駆動手段の駆動力は、円筒カム・第1ピン・第2ピンを
介してガイド部に伝達される。そして、伝達された駆動
力による上記ガイド部の移動によって、キャップ部をイ
ンクキャリッジに対して移動させる。
【0022】そのため、例えば、メンテナンス手段を移
動させるための専用の駆動モーター等を設ける必要がな
く、その専用駆動モーターの設置スペースを削減でき
る。また、従来用いられていたインクキャリッジと接触
移動させるための別個の部材(レバー等)をインクジェ
ットプリンター内部に設ける必要がないので、該別個の
部材に必要とされたスペースを削減でき、例えば、印刷
時のインクキャリッジの走査領域内にメンテナンス手段
を設けることもできる。
【0023】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記キャップ部の当接方向
の移動後、上記第1ピンが、上記カム溝の他方の最外端
に設けられた第2空回転溝にて空回転することに伴い上
記カム溝を摺動できないために、上記の第2ピンおよび
ガイド部の移動が停止することによって、上記キャップ
部を上記インクキャリッジに対して当接した状態で維持
することが好ましい。
【0024】上記構成によると、キャップ部が当接方向
に移動した後、上記第1ピンは上記カム溝の一方の最外
端に設けられた第2空回転溝にて回転する。つまり、こ
の第2空回転溝にて回転(空回転)するため、カム溝に
おいて摺動しなくなる。そのため、第2ピンも移動しな
くなり、その結果、ガイド部も移動しなくなる。したが
って、上記キャップ部がインクキャリッジに対して当接
した状態を維持することができる。
【0025】つまり、キャップ部がインク吐出口をキャ
ッピングした状態を維持できるため、回復処理を好適に
行うことができる。また、回復処理が終了しても、第1
駆動(画像形成のための動作)が再開されるまでは、イ
ンク吐出口をキャッピングした状態を保つことができ
る。
【0026】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記の第1空回転溝または
第2空回転溝で回転する上記第1ピンを、上記カム溝に
送り出すための送り出し部材が設けられていることが好
ましい。
【0027】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記の第1空回転溝または
第2空回転溝で回転する上記第1ピンを、上記カム溝に
送り出させるために、上記の第1空回転溝および第2空
回転溝に突起部が設けられていることが好ましい。
【0028】上記構成によると、例えば、バネのような
送り出し部材の反発力または引張力によって、あるい
は、第1空回転溝および第2空回転溝に設けた突起部に
第1ピンが摺動することで(突起部に乗り上げること
で)、第1または第2空回転溝にて回転する第1ピンを
カム溝に沿うように移動させることができる。
【0029】そのため、搬送駆動手段による第1・第2
駆動の切り替え時、第1ピンを第1・第2空回転溝から
カム溝へとスムーズに移動させることができる。したが
って、メンテナンス手段の移動動作が速やかに行われ
る。
【0030】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記第1ピンの断面形状
が、楕円または菱形の形状であることが好ましい。
【0031】上記構成によると、カム溝の溝壁に接触し
ながら、第1ピンが摺動するので、スムーズに摺動でき
る。
【0032】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記キャップ部は、その一
端が回動可能に保持されるとともに、その保持された箇
所を中心とした回転移動によって、上記の離間または当
接する方向に移動し、上記の回転移動方向は、上記イン
クキャリッジの走査方向に対して、平行または垂直であ
ることが好ましい。
【0033】上記構成によると、キャップ部を移動させ
るための専用の駆動手段を設けることなく、円筒カムの
回転によって、キャップ部をインクキャリッジ向かって
進退させることができる。それゆえ、装置サイズの小型
化を図ることができる。
【0034】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インクキャリッジが記録媒体に画像を記録する領域
外に設けられていることが好ましい。
【0035】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インクキャリッジの待機位置で回復処理できるよう
に配置されていることが好ましい。
【0036】従来、メンテナンス手段は、インクキャリ
ッジの走査領域外、例えばインクキャリッジの待機位置
よりも外側に配置されていたため、該メンテナンス手段
の設置スペース分だけインクジェットプリンターの装置
幅が大きくなっていた。しかしながら、上記構成による
と、メンテナンス手段の設置スペースを上記のような外
側に設けることはない。したがって、メンテナンス手段
の設置スペース分だけ、インクジェットプリンターの装
置幅を小さくすることができる。
【0037】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記インク吐出口を払拭す
るワイパーとレバーとを回動(可倒)するように保持し
ているワイピング部が、上記インクキャリッジの走査方
向上に設けられ、上記キャップ部には、接触することで
上記のワイパーおよびレバーを起立させるアームが備え
られ、そのアームは、上記の第2駆動のとき、上記のワ
イパーおよびレバーを起立させた状態とし、上記インク
キャリッジが上記メンテナンス手段から離れる方向に走
査する場合、上記ワイパーは、インク吐出口と接触する
ことで該インク吐出口を払拭する一方、上記インクキャ
リッジが上記メンテナンス手段に近づく方向に走査する
場合、上記レバーは、上記インクキャリッジと接触する
ことで傾倒するとともに、上記ワイパーと接触して、該
ワイパーを傾倒させることが好ましい。
【0038】上記の構成によると、ワイピング部は、可
倒するように(回動可能となるように)支持されたレバ
ーおよびワイパーを備えている。また、上記のレバーお
よびワイパーは、キャップ部に備えられたアームと接触
することで起立状態になる。そして、上記の第2駆動の
とき、上記アームがワイパーおよびレバーを起立させた
状態とする。
【0039】ワイピング部は、インクキャリッジの走査
方向上に設けられているため、起立状態にあるワイパー
およびレバーは、走査するインクキャリッジと接触する
ことになる。
【0040】そして、上記インクキャリッジがメンテナ
ンス手段から離れる方向に走査する場合、上記ワイパー
は、インクキャリッジに備えられたインク吐出口と接触
することで、そのインク吐出口に付着した、例えばゴミ
等を除去(払拭)することができる一方、上記レバー
は、インクキャリッジの走査の障害とならないように傾
倒する。また、上記インクキャリッジが上記メンテナン
ス手段に近づく方向に走査する場合、上記レバーは、上
記インクキャリッジと接触することで傾倒するととも
に、上記ワイパーと接触して、該ワイパーを傾倒させ
る。つまり、レバーが倒れることにより、レバーおよび
ワイパーの先端部を、ワイピング部内に収容して、イン
クキャリッジの走査の障害とならないようにできる。
【0041】したがって、第2駆動によってキャップ部
がインク吐出口に到達し、回復処理を行った後、インク
キャリッジが走査方向に移動するだけで、インク吐出口
に付着したインクやゴミ等をワイパーによって払拭(清
掃)することができる上、ワイパーおよびレバーをイン
クキャリッジの走査の障害とならないように傾倒させる
ことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1〜図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。
なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】本実施の形態のインクジェットプリンター
は、図2に示すように、給紙部70と、印刷部80と、
排紙部90とを有している。
【0044】給紙部70は、給紙トレイ71、給紙装置
72、分離装置73、給紙ローラー74、およびガイド
板75を含む構成である。
【0045】給紙トレイ71は記録媒体としての記録用
紙を収容するもので、給紙装置72は給紙トレイ71に
収容された記録用紙を給紙ローラー74に搬送するもの
である。分離装置73は、給紙装置72から搬送されて
きた記録用紙が重なった状態で印刷部80に搬送される
のを防止するために、記録用紙を1枚ずつ分離するもの
である。給紙ローラー74は、記録用紙を印刷部80に
搬送するものであり、ガイド板75は、給紙ローラー7
4から搬送された記録用紙を後述する搬送ローラー82
に精度よく導くものである。
【0046】印刷部80は、搬送駆動モーター(搬送駆
動手段)4、搬送ローラー82、プラテン83、インク
キャリッジ2、およびメンテナンス手段1を含む構成で
ある。
【0047】搬送駆動モーター4は、上記給紙ローラー
74・搬送ローラー82を作動させるとともに、メンテ
ナンス手段1を移動させるものである。搬送ローラー8
2は、インクキャリッジ2が記録用紙に対して適切な画
像形成を行うことができるように、ガイド板75を通過
した記録用紙の搬送のタイミングを調節するものであ
る。インクキャリッジ2は、インク吐出口を有し、この
インク吐出口から画像形成のためのインクを吐出するも
のである。プラテン83は、インクキャリッジ2が画像
形成を行うときに、記録用紙がずれないようにその位置
を固定するものである。
【0048】メンテナンス手段1は、図3に示すよう
に、インクキャリッジ2の印刷時の走査領域内に位置し
ており、通常は、インクキャリッジ2のホームポジショ
ン(インクキャリッジの待機位置)と同じ位置にてイン
クキャリッジ2の回復処理(インクの不吐出や吐出不良
を解消する処理)を行うものである。なお、メンテナン
ス手段1についての詳細は後述する。
【0049】排出部90は、図2に示すように、排出ロ
ーラー91、排紙保持アーム92、および排紙トレイ9
3を含む構成である。
【0050】排出ローラー91は画像形成が行われた記
録用紙を排出するものであり、排紙保持アーム92は、
その記録用紙を排紙トレイ93に導くものであり、排紙
トレイ93は、印刷された記録用紙を収容(載置)する
ものである。
【0051】次に、上記インクジェットプリンターによ
る画像形成(印刷)について説明する。
【0052】コンピュータ等から画像データに基づく印
刷ジョブの要求がなされると、図示しない制御部は、搬
送駆動モーター4を駆動し、給紙ローラー74を動作さ
せる。すると、給紙トレイ71から記録用紙が1枚給紙
される。搬送ローラー82は、画像データの先端と記録
用紙の先端とが一致するように記録用紙の位置を調節
し、記録用紙はその位置で一旦停止する。
【0053】そして、インクキャリッジ2はシャフト8
4(図3参照)に沿って、記録用紙の搬送方向に直交す
る方向(走査方向)へと移動し、この移動に伴ってイン
ク吐出口3(図3参照)からインクを吐出させる。イン
クキャリッジ2が1ライン(シャフト84の一端から他
端までの1方向)の走査を終了すると、再び記録用紙が
搬送される。この動作を繰り返して、記録用紙には画像
データに応じた画像が形成される。画像形成が終了する
と、排出ローラー91が記録用紙を排紙トレイ93に排
出する。
【0054】ここで、図1(a)(b)に基づいて、メ
ンテナンス手段1を詳細に説明する。図1(a)はメン
テナンス手段1の平面透視図であり、図1(b)はメン
テナンス手段1の側面透視図である。
【0055】メンテナンス手段1は、カム収容部10、
キャップ部20、ガイド部30、およびワイピング部4
0を含む構成である。
【0056】カム収容部10は、円筒カム11を収容す
るものである。円筒カム11は、円柱状の回転体であっ
て、その側面には巻き方向が一方向であるカム溝12を
備えている。また、円筒カム11における双方の底面部
の円中心を通る軸を中心軸が、インクキャリッジ2の走
査方向に平行となるように配置されている。また、円筒
カム11の一方の底面部には、搬送駆動モーターからの
駆動を受ける(伝達される)駆動受部13が設けられて
いる。したがって、駆動受部13は上記中心軸を軸とし
て、該駆動受部13が受けた駆動に連動して円筒カム1
1を回転させるようになっている。
【0057】また、上記のカム溝12の両端、すなわち
円筒カム11の両端位置に設けられているカム溝12
は、上記中心軸に対して垂直になるように設けられてい
る。そして、このカム溝12を空回転溝14・15(第
1・第2空回転溝)と称する。
【0058】キャップ部20は、吸引キャップ21、ス
プリング22、保持部23、アーム24、および略L字
型のフレーム(L字型フレーム25)を含む構成であ
る。
【0059】吸引キャップ21は、インクキャリッジ2
のインク吐出口をキャッピングして、該インク吐出口に
付着したインクを吸引除去(回復処理)するものであ
る。スプリング22は、吸引キャップ21を所定の押圧
力で押すスプリングである。
【0060】保持部23は、吸引キャップ21・スプリ
ング22を保持する部材(例えば板状部材)である。具
体的には、その部材の一部分(一平面)に上記スプリン
グ22が取り付けられ、そのスプリング22に吸引キャ
ップ21が取り付けられている。その上、保持部23
は、後述する台形状リング32・33(ガイド部30)
に設けられたピン34が側面にはめ込まれる略S字型の
ホルダ(S字型ホルダ26)を有している。また、保持
部23は、その一端をL字型フレーム25の縦軸面25
aの上方で、軸27によって回動可能に保持されてい
る。
【0061】アーム24は、後述するワイピング部40
に差し込ませるために、保持部23から突出して設けら
れている部材(例えば板状部材)である。L字型フレー
ム25は、上述のように保持部23を回動可能に保持す
るフレームである。
【0062】ガイド部30は、上記保持部23とL字型
フレーム25の底面との間に位置する底面部31、この
底面部31から垂設された略台形状のリング(台形状リ
ング32・33)を含む構成である。台形状リング32
・33は、上記保持部23の長手方向の側面を挟持する
ように、上記底面部31から垂設された2枚の略台形状
の部材である。そして、垂設された両台形状リング32
・33の一方の面(キャップ部20と対向する面)に
は、キャップ部20側へ突出するピン34(第2ピン)
が設けられ、さらに、キャップ部20とカム収容部10
との間に位置する台形状リング32には、円筒カム11
側へ突出するピン35(第1ピン)が設けられている。
【0063】円筒カム11に対向するように設けられた
ピン35は、カム溝12にはめ込まれるようになってい
る。なお、ピン35は、図1(b)に示すように、断面
形状が楕円形状になっている。一方、ピン34は、キャ
ップ部20に対向するように設けられ、保持部23に設
けられたS字型ホルダ26にはめ込まれるようになって
いる。
【0064】そして、ピン35は、円筒カム11の回転
に伴ってカム溝12に沿って摺動し、この摺動ととも
に、ピン35を設けているガイド部30および該ガイド
部30に設けられたピン34が移動(スライド)する。
つまり、このスライドにより、ピン34はS字型ホルダ
26に沿って移動する(ピン34は、ピン35に同期し
ながらS字型ホルダ26に沿って移動する)。
【0065】また、図4(a)(b)に示すように、L
字型フレーム25の縦軸面25a、およびL字型フレー
ム25において、該縦軸面25aに対向するように垂設
されたバネ取り付け面28には、2つのバネ(送り出し
部材)51a・51bが設けられ、該バネ51a・51
bは台形状リング32・33(ガイド部30)に取り付
けられている(連結されている)。そのため、台形状リ
ング32・33がバネ51a方向または51b方向へ引
っ張られるように移動することにより、ガイド部30全
体を移動させることができる。なお、便宜上、図4
(a)(b)では、バネ51a・51bと台形状リング
32・33との連結した状態を省略している。また、上
記のバネ取り付け面28およびバネ51bは、上記アー
ム24とは接触しないように設置されている。
【0066】ワイピング部40については、後に詳細に
説明する。
【0067】次に、インク吐出口の回復処理を行うため
のメンテナンス手段1の移動動作について図5(a)
(b)・図6(a)(b)を用いて説明する。図5
(a)はインクキャリッジ2が走査方向において移動を
繰り返し、画像形成動作を行っているときのメンテナン
ス手段1の側面透視図であり、図5(b)は、図5
(a)の側面透視図である。なお、便宜上、図5(b)
では、インクキャリッジ2を図示している。
【0068】インクキャリッジ2が走査方向において移
動を繰り返し、画像形成動作を行っている間、搬送駆動
モーターは、記録用紙を搬送する正回転の駆動(第1駆
動)を駆動受部13に与える。このとき、図5(a)に
示すように、駆動受部13の駆動を受けた円筒カム11
は正回転(図1における矢印Pへの回転)するが、ガイ
ド部30に設けられたピン35は円筒カム11の駆動受
部13側とは反対側の一端(空回転溝14)にて空回転
するようになっている。そのため、ピン34は移動でき
ず、該ピン34を設けたガイド部30もその位置を変え
ることなく静止する。
【0069】また、ガイド部30が上記のように静止し
ているときは、図5(b)に示すように、ピン34が、
S字型ホルダ26に沿ってL字型フレーム25の縦軸面
25aに近づくように移動することで、その縦軸面25
a側のS字型ホルダ26を持ち上げる一方、他方(縦軸
面25a側に対して反対側)のS字型ホルダ26を下げ
ることで、保持部23(キャップ部20)を移動させ
る。
【0070】つまり、インクキャリッジ2が画像形成動
作を行っている間、吸引キャップ21を保持する保持部
23(キャップ部20)は、インクキャリッジ2の走査
方向への移動を妨げない位置に格納される(メンテナン
ス手段がインクキャリッジに対して離間する方向に移動
させる)。
【0071】インクジェットプリンターの画像形成動作
が終了すると、インクキャリッジ2は、ホームポジショ
ン(図3参照)にて静止する。そして、搬送駆動モータ
ーは、記録用紙を搬送する方向とは逆方向の駆動(第2
駆動;以下、逆回転の駆動と称する)を駆動受部13に
与える。駆動受部13は、搬送駆動モーターの駆動を受
けて円筒カム11を逆回転させる。なお、逆回転とは、
図1における矢印Rへの回転をいう。
【0072】円筒カム11の逆回転に伴って、図4
(a)に示すバネ51aの反発力(バネ51bが台形状
リング32を引っ張る力)により、ピン35が空回転溝
14からカム溝12へ送り出されることになる。そのた
め、ピン35を備えた台形状リング32、すなわちガイ
ド部30も移動する。つまり、円筒カム11の駆動受部
13側とは反対側の一端(空回転溝14)に位置してい
るピン35は、空回転溝14から押し出され、カム溝1
2に沿って摺動するようになり(空回転溝14からカム
溝12へと移動し)、その結果、ガイド部30も移動す
る。
【0073】すると、ピン35は、円筒カム11の回転
とともに、カム溝12に沿って摺動し、図4(b)に示
すように、円筒カム11の駆動受部13側に位置する端
部(空回転溝15)に到達することになる。
【0074】上記のように、ピン35が空回転溝15に
到達するときは、メンテナンス手段1が回復処理を行う
ときである。そこで、回復処理を行うときのメンテナン
ス手段1の移動動作を図6を用いて説明する。図6
(a)はメンテナンス手段1の側面透視図であり、図6
(b)は、図6(a)の側面透視図である。なお、便宜
上、図6(b)では、インクキャリッジ2を図示してい
る。
【0075】図6(a)に示すように、ピン35の移動
に伴って、該ピン35が設けられた台形状リング32
は、円筒カム11の中心軸に平行になるようにスライド
する。したがって、台形状リング32を含むガイド部3
0も、ピン35の移動とともに、該ピン35の移動方向
へ移動する。そして、ガイド部30がスライドすると、
図6(b)に示すように、台形状リング32(ガイド部
30)に設けられたピン34はS字型ホルダ26内を移
動する。
【0076】そして、ピン35が空回転溝15に到達し
たとき、図6(b)に示すように、ピン34は、S字型
ホルダ26に沿ってL字型フレーム25の縦軸面25a
に対して反対側、すなわちワイピング部40に近づくよ
うに移動するので、そのワイピング部40側のS字型ホ
ルダ26を持ち上げる一方、他方(縦軸面25a側)の
S字型ホルダ26を下げることで、キャップ部20を移
動させる。
【0077】そのため、ピン34の移動に伴って、保持
部23がインクキャリッジ2に近づくように移動する
(メンテナンス手段1がインクキャリッジ2に対して当
接する方向に移動している)。
【0078】つまり、ピン34・35がワイピング部4
0に近づいた場合、吸引キャップ21は、インクキャリ
ッジ2のインク吐出口3をキャッピングできる位置に到
達し、回復処理を行うことができる。
【0079】なお、ピン35が円筒カム11の逆回転に
より、円筒カム11の駆動受部13側の端部(空回転溝
15)に到達した後に、引き続き円筒カム11が逆回転
しても、ピン35は空回転溝15で空回転し、その位置
に留まっている。そのため、保持部23の吸引キャップ
21は、図6(b)に示すように、インク吐出口3をキ
ャッピングした状態を保つように維持(ロック)され、
回復処理を好適に行うことができる。
【0080】また、インク吐出口3の回復処理が終了し
ても、インクジェットプリンターの画像形成動作が再開
されるまでは、上記のキャッピング状態を維持すること
になる、すなわち、保持部23の吸引キャップ21がイ
ンク吐出口3をキャッピングした状態を維持する。
【0081】また、保持部23は軸27によって回動可
能に保持されているので、上記のキャッピングのとき、
図7に示すように、保持部23は、軸27を中心にして
円軌道を描きながらインクキャリッジ2に接近するよう
になる。また、この場合、円筒カム11(図5(a)
(b)参照)は、中心軸がインクキャリッジ2の走査方
向に平行になるように配置されているので、保持部23
の移動によって描かれる円軌道の面は、インクキャリッ
ジ2の走査方向に対して平行になる。
【0082】次に、インクジェットプリンターの画像形
成動作が再開されると、搬送駆動モーター4が再び正回
転し、駆動受部13は、搬送駆動モーター4の駆動を受
けて円筒カム11を正回転させる。
【0083】円筒カム11の正回転に伴って、図4
(b)に示すバネ51bの反発力(バネ51aが台形状
リング32を引っ張る力)により、ピン35が空回転溝
15からカム溝12へ送り出されることになる。そのた
め、ピン35・34を備えた台形状リング32、すなわ
ちガイド部30も移動する。つまり、円筒カム11の駆
動受部13側の一端(空回転溝15)に位置しているピ
ン35は、空回転溝15から押し出され、カム溝12に
沿って摺動するようになり(空回転溝15からカム溝1
2へと移動し)、その結果、ガイド部30も移動する。
【0084】そして、このガイド部30の移動に応じ
て、保持部23がインクキャリッジ2から遠ざかる方向
へ移動し、吸引キャップ21は、インク吐出口3から離
れるようになる(図5(b)参照)。
【0085】なお、円筒カム11の駆動受部13側の反
対側の端部(空回転溝14)へ移動したピン35は、前
述したように、インクジェットプリンターの画像形成動
作が行われている間、空回転しているため、カム溝12
に沿って摺動することはない。したがって、保持部23
は、インクキャリッジ2の走査方向への移動を妨げない
位置に格納され、インクジェットプリンターは、画像形
成動作を好適に行うことができる。
【0086】次に、回復処理の一つである、インク吐出
口3に付着したインクやゴミ等を払い落とす清掃処理を
行うワイピング部40について、図8(a)〜(f)を
用いて説明する。なお、図8(a)〜(f)では、便宜
上、円筒カム・スプリング等を省略するとともに、図8
(d)〜(f)では、キャップ部20を省略している。
【0087】図8(a)〜(f)に示すように、ワイピ
ング部40は、インクキャリッジ2がメンテナンス手段
1(キャップ部20)から離れる走査方向側で、キャッ
プ部20と隣り合うように設けられている。そして、ワ
イピング部40は、レバー41、ワイパー42を含む構
成である。レバー41およびワイパー42は、軸43に
よって、可倒するように(回動可能となるように)支持
されるとともに、キャップ部20側から順にワイパー4
2・レバー41となるように配置されている。
【0088】また、軸43に対してキャップ部20側に
軸45、該軸43に対してキャップ部20と反対側に軸
46を設け、ワイパー42およびレバー41の一部分
と、軸45・軸46とをスプリング47・48で連結す
るようになっている。
【0089】また、ワイピング部40には、キャップ部
20に備えられた保持部23からアーム24の先端が差
し込まれるようになっている。そして、図8(a)に示
すように、そのアーム24の先端部は、画像形成動作時
には、上記のレバー41およびワイパー42の一部分の
下方に位置するようになっている。
【0090】上述したように、インクジェットプリンタ
ーは、画像形成動作を終えると、搬送駆動モーター4
(図2参照)が逆回転し、円筒カム11(図1参照)を
逆回転させる。そして、ガイド部30のスライドに伴っ
て、図8(b)に示すように、保持部23(キャップ部
20)がインクキャリッジ2方向へ移動する(保持部2
3がインクキャリッジ2に当接する方向に移動する)。
【0091】このとき、保持部23に設置されたアーム
24も、保持部23の動きに併せてインクキャリッジ2
方向へ近づくように移動し、同時にレバー41およびワ
イパー42を押し上げる。そのため、レバー41および
ワイパー42は、その先端部(41a・42a)がイン
クキャリッジ2に接触できるように、ワイピング部40
から突出することになる。
【0092】なお、この突出状態では、ワイパー42の
先端部42aがインク吐出口3に直接接触するようにな
っており、レバー41の先端部41aは、該ワイパー4
2の先端部42aよりも上位に位置し、インクキャリッ
ジ2と接触するようになっている。
【0093】そして、再び、搬送駆動モーター4が正回
転し、円筒カム11が正回転すると、図8(c)に示す
ように、保持部23は、インクキャリッジ2から離れる
ようになる(保持部23がインクキャリッジ2から離間
する方向に移動する)。
【0094】この保持部23の移動に伴って、ワイピン
グ部40の内部に差し込まれたアーム24の先端部もレ
バー41・ワイパー42から離れる(下方に下がる)。
このとき、レバー41・ワイパー42の先端部41a・
42aは、ワイピング部40から突出した状態を保って
いる。
【0095】続いて、インクキャリッジ2が走査方向に
沿って、キャップ部20側から、ワイピング部40方向
に移動、すなわち、上記インクキャリッジ2が、上記メ
ンテナンス手段1から離れる方向に走査すると(キャッ
プ部20側からワイピング部側40へ走査すると)、図
8(d)に示すように、ワイパー42の先端部42aが
インク吐出口3に接触し、インク吐出口3に付着したイ
ンクやゴミ等を払い落とすワイピング動作(清掃処理)
を行う。一方、レバー41の先端部41aはワイパー4
2の先端部42aよりも上位に位置するため、インクキ
ャリッジ2と接触することになり、その接触によってレ
バー41は軸43を中心に可倒(回動)する。そのた
め、レバー41は、キャップ部20とは反対側に倒れ、
インクキャリッジ2を速やかに移動させるようになる。
【0096】インクキャリッジ2の移動とともに、ワイ
パー42によるワイピング動作が終了すると、図8
(e)に示すように、レバー41は、キャップ部20側
へ起き上がり、ワイパー42の先端部42aおよびレバ
ー41の先端部41aがワイピング部40から突出した
状態になる。
【0097】そして、インクキャリッジ2が、上記メン
テナンス手段1に近づく方向に走査すると(ワイピング
部40側からキャップ部20側に走査すると)、図8
(f)に示すように、レバー41に、インクキャリッジ
2が接触し、レバー41がキャップ部20側へ倒れる。
さらに、このレバー41が倒れることにより、ワイパー
42がキャップ部20側へ倒れ、レバー41およびワイ
パー42の先端部41a・42aは、ワイピング部40
内に収容されるようになる。
【0098】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ットプリンターでは、メンテナンス手段1のキャップ部
20を移動させる駆動源として、給紙ローラー74・搬
送ローラー82を作動させるために用いていた搬送駆動
モーター4の駆動力を利用している。そのため、メンテ
ナンス手段1専用の駆動手段を必要としないので、その
駆動手段分のスペースを削減でき、インクジェットプリ
ンターの小型化を図ることができる。
【0099】その上、メンテナンス手段1は、回復処理
を行わない場合、インクキャリッジの走査を妨げない位
置に格納されるので、メンテナンス手段1をインクキャ
リッジ2のホームポジションに設けることができる。す
なわち、ホームポジションの隣接位置に回復処理を行う
ためのスペース(キャッピングポジション)を設ける必
要がない。それゆえ、メンテナンス手段1をインクキャ
リッジ2の印刷時の走査領域内(ホームポジション)に
設置することができ、インクキャリッジ2の走査方向の
長さを縮小できる。したがって、インクジェットプリン
ターの幅を小さくすることができる。
【0100】また、キャップ部20において、吸引キャ
ップ21を備えた保持部23の一端が、軸27によって
L字型フレーム25に回動可能に保持されているため、
円筒カム11の回転によって、キャップ部20をインク
キャリッジ2向かって進退することが可能になる。
【0101】また、L字型のフレーム25の縦軸面25
aとバネ取り付け面28との間に取り付けられたバネ5
1a・51bの反発力(引張力)によって、ピン35を
カム溝12に沿うように移動させることができる。その
ため、ピン35が速やかにカム溝12に沿って摺動する
ようになる。具体的には、搬送駆動モーター4の回転方
向の切り替え時、ピン35が空回転溝14・15からカ
ム溝12へとスムーズに移動しやすくなる。そのため、
吸引キャップ21によるインク吐出口3のキャッピング
のための移動動作が速やかに行われる。
【0102】なお、バネ51a・51bは台形状リング
32・33(ガイド部30)に必ず連結されている必要
はない。この場合、バネ51a・51bの反発力によっ
て、ガイド部30が移動するので、そのガイド部30に
設けられたピン35も、空回転溝14・15から速やか
にカム溝12へと移動できる。
【0103】また、本実施の形態において、ピン35を
カム溝12に押し出すときに、図4に示すように、2つ
のバネ51a・51bを用いたが、必ずしもこれに限定
されず、図9(a)(b)に示すように、1つの引張バ
ネ52を用いてもよい。
【0104】この場合、図9(a)に示すように、ガイ
ド部30の底面部31には、L字型フレーム25の底面
に取り付けられた引張バネ52が連結されている。ま
た、引張バネ52は、L字型フレーム25に設けられた
軸53を中心にして回動可能に設置されている。そのた
め、底面部31が引張バネ52の引張力(バネ力)によ
り、ピン35が空回転溝14からカム溝12へ送り出さ
れることになる。そのため、ピン35を備えた台形状リ
ング32、すなわちガイド部30全体を移動させること
ができる。
【0105】図9(a)に示すように、台形状リングに
設けられたピン35は、円筒カム11の逆回転に伴って
カム溝12に押し出され、該カム溝12に沿って摺動す
る。そして、ピン35の移動に伴って、ガイド部30が
ピン35と同じ移動方向へ移動する。
【0106】また、図9(b)に示すように、ピン35
は、円筒カム11の正回転に伴って、円筒カム11の一
端(空回転溝15)から他方の端(空回転溝14)へ移
動するとき、引張バネ52の引張力によって、ピン35
が空回転溝15からカム溝12へ送り出されることにな
る。そして、カム溝12に押し出されたピン35は、該
カム溝12に沿って摺動し、このピン35の移動に伴っ
てガイド部30もピン35と同じ移動方向へ移動する。
【0107】また、上記のように、バネ51a・51b
や引張バネ52を用いず、図10に示すように、円筒カ
ム11の端部(空回転溝14・15)に突起部16を設
けてもよい。上記突起部16は、円筒カム11が回転す
るとき、バネ51a・51bや引張バネ52の力を用い
ることなく(図4・図9参照)、ピンを空回転溝14・
15からカム溝12へ導くことができるので、該ピン3
5をスムーズに移動させることができる。したがって、
吸引キャップによるインク吐出口のキャッピングのため
の移動動作が速やかに行われる。
【0108】なお、上記の突起部16とバネ51a・5
1bや引張バネ52とを併用しても構わない。
【0109】また、本実施の形態において、ピン35の
断面形状は、図11に示すように、楕円形状であるが、
必ずしもこれに限定されず、例えば、図12に示すよう
に、菱形形状とすることも可能である。
【0110】上記の形状であれば、ピン35がカム溝1
2の溝壁に接触して摺動するので、カム溝12に沿っ
て、ピン35をスムーズに摺動させることができる。
【0111】また、本実施の形態において、図13
(a)(b)に示すように、円筒カム11の中心軸を、
インクキャリッジ2の走査方向の垂直方向、すなわち、
記録用紙の搬送方向に平行になるように配置してもよ
い。この場合、保持部23は、インクキャリッジ2の走
査方向に対して、垂直となるような円軌道の面を描くよ
うに移動する。なお、図13(a)は、保持部23がイ
ンクキャリッジ2に当接するように移動する状態を示し
ており、図13(b)は、吸引キャップ21がインク吐
出口3をキャッピングしている状態を示している。
【0112】また、本実施の形態のインクジェットプリ
ンターは、以下のように表現することもできる。
【0113】インクジェットプリンターは、記録媒体の
搬送を駆動する搬送駆動手段と、記録媒体にインクを吐
出して画像を記録するインクキャリッジと、インク吐出
口の回復処理を行うメンテナンス手段とを備えたインク
ジェットプリンターであって、上記搬送駆動手段は記録
媒体の搬送を駆動する第1の駆動と該記録媒体の搬送を
行わない第2の駆動を有し、上記メンテナンス手段は記
録媒体に画像を記録する領域外に設定し、第1の駆動時
において上記メンテナンス手段はインクキャリッジとは
離間する方向に移動し、第2の駆動時において上記メン
テナンス手段はインクキャリッジとは当接する方向に移
動することを特徴とする。
【0114】上記の構成によれば、メンテナンス手段
は、回復処理を行わない時は、インクキャリッジの走査
を妨げない位置に格納され、回復処理を行う時に、イン
クキャリッジに接近するので、メンテナンス手段をイン
クキャリッジのホームポジションに設けることができ
る。それゆえ、メンテナンス手段をインクキャリッジの
印字時の走査領域内に設置することができ、インクキャ
リッジの走査方向の長さを縮小し、装置幅を小さくする
ことができる。また、キャップ部を移動させるための専
用の駆動手段を必要としないので、装置サイズの小型化
を図ることができる。
【0115】また、インクジェットプリンターは、メン
テナンス手段は、インク吐出口を覆う吸引キャップを有
するキャップ部と、巻き方向が一方向であるカム溝を側
面に有し、搬送駆動手段から駆動を受けて回転する円筒
カムと、上記カム溝にはめ込まれ、カム溝に沿って摺動
する円筒カム側ピン、及び、キャップ部に設けられたホ
ルダにはめ込まれ、該ホルダ内を移動可能なキャップ部
側ピンを有し、円筒カム側ピンがカム溝に沿って摺動す
ることによってスライドするガイドとを備え、上記搬送
駆動手段によって円筒カムが回転し、円筒カム側ピンが
カム溝に沿って摺動する場合には、ガイドのスライドと
ともにキャップ部側ピンがキャップ部のホルダ内を移動
して、キャップ部がインクキャリッジに向かって進退
し、円筒カム側ピンがカム溝の一端にて空回転し、カム
溝に沿って摺動しない場合には、インクキャリッジの走
査を妨げない所定位置にキャップ部を格納することを特
徴とする。
【0116】上記の構成によれば、メンテナンス手段
は、回復処理を行わない時は、インクキャリッジの走査
を妨げない位置に格納され、回復処理を行う時に、イン
クキャリッジに接近するので、メンテナンス手段をイン
クキャリッジのホームポジションに設けることができ
る。それゆえ、メンテナンス手段をインクキャリッジの
印字時の走査領域内に設置することができ、インクキャ
リッジの走査方向の長さを縮小し、装置幅を小さくする
ことができる。また、キャップ部を移動させるための専
用の駆動手段を必要としないので、装置サイズの小型化
を図ることができる。
【0117】また、インクジェットプリンターは、キャ
ップ部は、一端を軸によって回動可能に保持され、該軸
を中心とする円軌道を描くように進退し、上記円軌道に
よって描かれる面は、キャリッジの走査方向に対して、
平行または垂直であることを特徴とする。
【0118】上記の構成によれば、キャップ部を移動さ
せるための専用の駆動手段を必要とすることなく、円筒
カムの回転によって、キャップ部をキャリッジ向かって
進退することが可能になる。それゆえ、装置サイズの小
型化を図ることができる。また、インクジェットプリン
ターは、円筒カム側ピンをカム溝に沿って摺動させるた
めの送り出し部材が設けられていることを特徴とする。
【0119】上記の構成によれば、カム溝の一端に円筒
側ピンが位置した場合、送り出し部材によって、円筒側
ピンをカム溝に沿うように移動させることができるの
で、円筒側ピンが速やかにカム溝に沿って摺動すること
ができる。従って、吸引キャップによるインク吐出口の
キャッピング動作が好適に行われる。
【0120】また、インクジェットプリンターは、カム
溝の両端に突起が設けられていることを特徴とする。
【0121】上記の構成によれば、カム溝の一端に円筒
側ピンが位置した場合、円筒側ピンをカム溝に沿うよう
に移動させることができるので、円筒側ピンが速やかに
カム溝に沿って摺動することができる。従って、吸引キ
ャップによるインク吐出口のキャッピング動作が好適に
行われる。
【0122】また、インクジェットプリンターは、円筒
側ピンの断面形状は、楕円又は菱形形状であることを特
徴とする。
【0123】上記の構成によれば、円筒側ピンがカム溝
の溝壁に接触して摺動するので、カム溝に沿って、円筒
側ピンをスムーズに摺動させることができる。
【0124】また、インクジェットプリンターは、イン
クキャリッジの走査方向にメンテナンス手段と隣り合う
ように設けられ、インク吐出口を払拭するワイパーと該
ワイパーのメンテナンス手段側とは反対側に配置された
レバーとを内部に格納するワイピング部を備え、メンテ
ナンス手段に備えられ、キャップ部の進退に連動してイ
ンクキャリッジ方向へ進退するアームの先端がワイピン
グ部内部に挿入され、キャップ部の移動に連動してアー
ムがインクキャリッジに近づくように移動すると、ワイ
パー及びレバーの先端部がインクキャリッジに接触可能
となるように、アームの先端がワイパー及びレバーに当
接してワイピング部から押し出し、インクキャリッジが
走査方向に沿ってメンテナンス手段からワイピング部へ
移動すると、ワイパーがインク吐出口に接触してインク
吐出口を払拭し、インクキャリッジが走査方向に沿って
ワイピング部からメンテナンス手段へ移動すると、イン
クキャリッジとレバーの先端部とが接触して、レバー及
びワイパーがワイピング部に格納されることを特徴とす
る。
【0125】上記の構成によれば、吸引キャップがイン
ク吐出口の回復処理を行った後、インクキャリッジが走
査方向に移動するだけで、インク吐出口に付着したイン
クやゴミ等をワイパーによって払拭することができる。
【0126】また、インクジェットプリンターは、記録
媒体を搬送する搬送駆動手段と、上記記録媒体にインク
を吐出して画像を記録するインク吐出口を備えたインク
キャリッジと、上記インク吐出口の回復処理を行うメン
テナンス手段とを含むインクジェットプリンターにおい
て、上記メンテナンス手段は、インク吐出口の回復処理
を行う回復処理位置と、インク吐出口から離間した待機
位置とに移動可能に設けられ、上記搬送駆動手段は、上
記メンテナンス手段を回復処理位置と待機位置とに移動
するように駆動力を与えることを特徴とする。
【0127】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
プリンターは、本発明のインクジェットプリンターは、
上記の課題を解決するために、記録媒体を搬送する搬送
駆動手段と、上記記録媒体にインクを吐出して画像を記
録するインク吐出口を備えたインクキャリッジと、上記
インク吐出口に当接して、該インク吐出口の回復処理を
行うメンテナンス手段とを含むインクジェットプリンタ
ーにおいて、上記搬送駆動手段は、上記記録媒体を搬送
させる第1駆動と、その記録媒体の搬送を伴わない第2
駆動とが可能であり、上記メンテナンス手段は、上記第
1駆動に連動して、上記インクキャリッジに対して離間
する方向に移動する一方、上記第2駆動に連動して、上
記インクキャリッジに対して当接する方向に移動する構
成である。
【0128】これによると、本発明のインクジェットプ
リンターでは、駆動手段が、第1駆動または第2駆動の
2種類の駆動を行うようになっており、記録媒体を搬送
する第1駆動のときには、メンテナンス手段はインクキ
ャリッジに対して離間する方向に移動し、記録媒体を搬
送させない第2駆動のときには、メンテナンス手段はイ
ンクキャリッジに対して当接する方向に移動するように
なっている。つまり、本発明のインクジェットプリンタ
ーは、記録媒体を搬送するために設けられている搬送駆
動手段の駆動力を用いて、メンテナンス手段を移動させ
ている。そのため、例えば、メンテナンス手段を移動さ
せるための専用の駆動モーター等を設ける必要がなく、
その専用駆動モーターの設置スペースを削減できる。
【0129】また、従来用いられていたインクキャリッ
ジと接触移動させるための別個の部材等(レバー等)を
インクジェットプリンター内部に設ける必要がないた
め、該別個の部材に必要とされたスペースを削減でき、
例えば、印刷時のインクキャリッジの走査領域内にメン
テナンス手段を設けることもできる。
【0130】その結果、本発明のインクジェットプリン
ターでは、メンテナンス手段の移動のために、例えば専
用の駆動モーターやレバー等の部材を設けることない
上、印刷時のインクキャリッジの走査領域内にメンテナ
ンス手段を設けることができるので、装置サイズ(イン
クジェットプリンターの大きさ)を小型化することがで
きるという効果を奏する。
【0131】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インク吐出口を覆う吸引キャップを有するキャップ
部と、巻き方向が一方向であるカム溝を側面に有し、上
記搬送駆動手段からの駆動を受けて回転する円筒カム
と、上記カム溝にはめ込まれ該カム溝に沿って摺動する
第1ピン、およびその第1ピンと同期移動する第2ピン
を含み、この第2ピンの移動に応じて移動することで、
上記キャップ部をインクキャリッジに対して移動させる
ガイド部とを備え、上記の第1・第2駆動のときに、上
記カム溝に沿って摺動する第1ピンと同期した第2ピン
の移動によって、上記ガイド部が移動し、上記キャップ
部をインクキャリッジに対して離間または当接する方向
に移動させる一方、上記キャップ部の離間方向への移動
後、上記第1ピンが、上記カム溝の一方の最外端に設け
られた第1空回転溝にて空回転することに伴い上記カム
溝を摺動できないために、上記の第2ピンおよびガイド
部の移動が停止することによって、上記キャップ部を上
記インクキャリッジに対して離間した状態で維持するこ
とが好ましい。
【0132】これによると、本発明のインクジェットプ
リンターでは、第1・第2ピンの移動に応じて上記ガイ
ド部が移動し、このガイド部の移動によってキャップ部
をインクキャリッジに対して離間または当接する方向に
移動させる。そして、キャップ部が離間方向に移動した
後、上記第1ピンは上記カム溝の一方の最外端に設けら
れた第1空回転溝にて回転する。つまり、この第1空回
転溝にて回転(空回転)するため、カム溝において摺動
しなくなる。そのため、第2ピンも移動しなくなり、そ
の結果、ガイド部も移動しなくなる。したがって、上記
キャップ部がインクキャリッジに対して離間した状態を
維持することができるという効果を奏する。
【0133】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記キャップ部の当接方向
の移動後、上記第1ピンが、上記カム溝の他方の最外端
に設けられた第2空回転溝にて空回転することに伴い上
記カム溝を摺動できないために、上記の第2ピンおよび
ガイド部の移動が停止することによって、上記キャップ
部を上記インクキャリッジに対して当接した状態で維持
することが好ましい。
【0134】これによると、キャップ部が当接方向に移
動した後、上記第1ピンは上記カム溝の一方の最外端に
設けられた第2空回転溝にて回転する。つまり、この第
2空回転溝にて回転(空回転)するため、カム溝におい
て摺動しなくなる。そのため、第2ピンも移動しなくな
り、その結果、ガイド部も移動しなくなる。したがっ
て、上記キャップ部がインクキャリッジに対して当接し
た状態を維持することができる。
【0135】つまり、キャップ部がインク吐出口をキャ
ッピングした状態を維持できるため、回復処理を好適に
行うことができる。また、回復処理が終了しても、第1
駆動(画像形成のための動作)が再開されるまでは、イ
ンク吐出口をキャッピングした状態を保つことができる
という効果を奏する。
【0136】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記の第1空回転溝または
第2空回転溝で回転する上記第1ピンを、上記カム溝に
送り出すための送り出し部材が設けられていることが好
ましい。
【0137】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記の第1空回転溝または
第2空回転溝で回転する上記第1ピンを、上記カム溝に
送り出させるために、上記の第1空回転溝および第2空
回転溝に突起部が設けられていることが好ましい。
【0138】これによると、例えば、バネのような送り
出し部材の反発力または引張力によって、あるいは、第
1空回転溝および第2空回転溝に設けた突起部に第1ピ
ンが摺動することで(突起部に乗り上げることで)、第
1または第2空回転溝にて回転する第1ピンをカム溝に
沿うように移動させることができる。
【0139】そのため、搬送駆動手段による第1・第2
駆動の切り替え時、第1ピンを第1・第2空回転溝から
カム溝へとスムーズに移動させることができる。したが
って、メンテナンス手段の移動動作が速やかに行われる
という効果を奏する。
【0140】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記第1ピンの断面形状
が、楕円または菱形の形状であることが好ましい。
【0141】上記構成によると、カム溝の溝壁に接触し
ながら、第1ピンが摺動するので、スムーズに摺動でき
るという効果を奏する。
【0142】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記キャップ部は、その一
端が回動可能に保持されるとともに、その保持された箇
所を中心とした回転移動によって、上記の離間または当
接する方向に移動し、上記の回転移動方向は、上記イン
クキャリッジの走査方向に対して、平行または垂直であ
ることが好ましい。
【0143】上記構成によると、キャップ部を移動させ
るための専用の駆動手段を設けることなく、円筒カムの
回転によって、キャップ部をインクキャリッジ向かって
進退させることができる。それゆえ、装置サイズの小型
化を図ることができるという効果を奏する。
【0144】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インクキャリッジが記録媒体に画像を記録する領域
外に設けられていることが好ましい。
【0145】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記メンテナンス手段は、
上記インクキャリッジの待機位置で回復処理できるよう
に配置されていることが好ましい。
【0146】従来、例えばインクキャリッジの待機位置
よりも外側に配置されていた。しかしながら、これによ
ると、メンテナンス手段の設置スペースを上記のような
外側に設けることはない。したがって、メンテナンス手
段の設置スペース分だけ、インクジェットプリンターの
装置幅を小さくすることができるという効果を奏する。
【0147】また、本発明のインクジェットプリンター
では、上記の構成に加えて、上記インク吐出口を払拭す
るワイパーとレバーとを回動(可倒)するように保持し
ているワイピング部が、上記インクキャリッジの走査方
向上に設けられ、上記キャップ部には、接触することで
上記のワイパーおよびレバーを起立させるアームが備え
られ、そのアームは、上記の第2駆動のとき、上記のワ
イパーおよびレバーを起立させた状態とし、上記インク
キャリッジが上記メンテナンス手段から離れる方向に走
査する場合、上記ワイパーは、インク吐出口と接触する
ことで該インク吐出口を払拭する一方、上記インクキャ
リッジが上記メンテナンス手段に近づく方向に走査する
場合、上記レバーは、上記インクキャリッジと接触する
ことで傾倒するとともに、上記ワイパーと接触して、該
ワイパーを傾倒させることが好ましい。
【0148】これによると、上記インクキャリッジがメ
ンテナンス手段から離れる方向に走査する場合、上記ワ
イパーは、インクキャリッジに備えられたインク吐出口
と接触することで、そのインク吐出口に付着した、例え
ばゴミ等を除去(払拭)することができる一方、上記レ
バーは、インクキャリッジの走査の障害とならないよう
に傾倒する。また、上記インクキャリッジが上記メンテ
ナンス手段に近づく方向に走査する場合、上記レバー
は、上記インクキャリッジと接触することで傾倒すると
ともに、上記ワイパーと接触して、該ワイパーを傾倒さ
せる。つまり、レバーが倒れることにより、レバーおよ
びワイパーの先端部を、ワイピング部内に収容して、イ
ンクキャリッジの走査の障害とならないようにできる。
【0149】したがって、第2駆動によってキャップ部
がインク吐出口に到達し、回復処理を行った後、インク
キャリッジが走査方向に移動するだけで、インク吐出口
に付着したインクやゴミ等をワイパーによって払拭(清
掃)することができる上、ワイパーおよびレバーをイン
クキャリッジの走査の障害とならないように傾倒させる
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の一形態に係るインクジ
ェットプリンターのメンテナンス手段を説明する平面透
視図であり、(b)は(a)の側面透視図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るインクジェットプ
リンターを説明する側面透視図である。
【図3】メンテナンス手段の取り付け位置を示す側面透
視図である。
【図4】(a)は円筒カムの逆回転のとき、バネの力に
よってピンが空回転溝からカム溝に送り出される状態を
説明した側面透視図であり、(b)は円筒カムの正回転
のとき、バネの力によってピンが空回転溝からカム溝に
送り出される状態を説明した側面透視図である。
【図5】(a)はインクキャリッジが走査方向において
移動を繰り返し、画像形成動作を行っているときのメン
テナンス手段の平面透視図であり、(b)は(a)の側
面透視図である。
【図6】(a)は回復処理を行うときのメンテナンス手
段の平面透視図であり、(b)は(a)の側面透視図で
ある。
【図7】メンテナンス手段がインク吐出口に対してキャ
ッピングするとき、保持の移動軌道を説明した側面透視
図である。
【図8】(a)〜(f)は、ワイピング部が清掃処理を
行う過程を説明した側面透視図である。
【図9】(a)は、上記図4とは異なる引張バネを用い
て、円筒カムの逆回転のとき、バネの力によってピンが
空回転溝からカム溝に送り出される状態を説明した側面
透視図であり、(b)は円筒カムの正回転のとき、バネ
の力によってピンが空回転溝からカム溝に送り出される
状態を説明した側面透視図である。
【図10】空回転溝に突起部を設けた円筒カムを説明す
る側面図である。
【図11】カム溝を摺動するピンの断面形状が楕円形状
であることを示す側面透視図である。
【図12】カム溝を摺動するピンの断面形状が菱形形状
であることを示す側面透視図である。
【図13】(a)は、円筒カムの中心軸を記録用紙の搬
送方向に平行になるように配置した場合において、保持
部がインクキャリッジに当接するように移動する状態を
示した側面透視図であり、(b)は吸引キャップがイン
ク吐出口をキャッピングしている状態を示した側面透視
図である。
【符号の説明】
1 メンテナンス手段 2 インクキャリッジ 3 インク吐出口 4 搬送駆動モーター(搬送駆動手段) 11 円筒カム 12 カム溝 14 空回転溝(第1空回転溝) 15 空回転溝(第2空回転溝) 16 突起部 20 キャップ部 21 吸引キャップ 23 保持部 24 アーム 25 L字型フレーム 27 軸 30 ガイド部 32 台形状リング 33 台形状リング 34 ピン(第2ピン) 35 ピン(第1ピン) 40 ワイピング部 41 レバー 42 ワイパー 51a、51b バネ(送り出し部材) 52 引張バネ(送り出し部材) P 正回転方向 R 逆回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左山 晴生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山田 雅則 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 村井 宏行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 杉山 良介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松山 賢五 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 FA10 HA28 HA29 HA56 JA05 JA13 JB04 JB08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を搬送する搬送駆動手段と、上記
    記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインク吐出
    口を備えたインクキャリッジと、上記インク吐出口に当
    接して、該インク吐出口の回復処理を行うメンテナンス
    手段とを含むインクジェットプリンターにおいて、 上記搬送駆動手段は、上記記録媒体を搬送させる第1駆
    動と、その記録媒体の搬送を伴わない第2駆動とが可能
    であり、 上記メンテナンス手段は、上記第1駆動に連動して、上
    記インクキャリッジに対して離間する方向に移動する一
    方、上記第2駆動に連動して、上記インクキャリッジに
    対して当接する方向に移動することを特徴とするインク
    ジェットプリンター。
  2. 【請求項2】上記メンテナンス手段は、上記インク吐出
    口を覆う吸引キャップを有するキャップ部と、 巻き方向が一方向であるカム溝を側面に有し、上記搬送
    駆動手段からの駆動を受けて回転する円筒カムと、 上記カム溝にはめ込まれ該カム溝に沿って摺動する第1
    ピン、およびその第1ピンと同期移動する第2ピンを含
    み、この第2ピンの移動に応じて移動することで、上記
    キャップ部をインクキャリッジに対して移動させるガイ
    ド部とを備え、 上記の第1・第2駆動のときに、上記カム溝に沿って摺
    動する第1ピンと同期した第2ピンの移動によって、上
    記ガイド部が移動し、上記キャップ部をインクキャリッ
    ジに対して離間または当接する方向に移動させる一方、 上記キャップ部の離間方向への移動後、上記第1ピン
    が、上記カム溝の一方の最外端に設けられた第1空回転
    溝にて空回転することに伴い上記カム溝を摺動できない
    ために、上記の第2ピンおよびガイド部の移動が停止す
    ることによって、上記キャップ部を上記インクキャリッ
    ジに対して離間した状態で維持することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 【請求項3】上記キャップ部の当接方向の移動後、上記
    第1ピンが、上記カム溝の他方の最外端に設けられた第
    2空回転溝にて空回転することに伴い上記カム溝を摺動
    できないために、上記の第2ピンおよびガイド部の移動
    が停止することによって、上記キャップ部を上記インク
    キャリッジに対して当接した状態で維持することを特徴
    とする請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 【請求項4】上記の第1空回転溝または第2空回転溝で
    回転する上記第1ピンを、上記カム溝に送り出すための
    送り出し部材が設けられていることを特徴とする請求項
    2または3に記載のインクジェットプリンター。
  5. 【請求項5】上記の第1空回転溝または第2空回転溝で
    回転する上記第1ピンを、上記カム溝に送り出させるた
    めに、上記の第1空回転溝および第2空回転溝に突起部
    が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいず
    れか1項に記載のインクジェットプリンター。
  6. 【請求項6】上記第1ピンの断面形状が、楕円または菱
    形の形状であることを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    か1項に記載のインクジェットプリンター。
  7. 【請求項7】上記キャップ部は、その一端が回動可能に
    保持されるとともに、その保持された箇所を中心とした
    回転移動によって、上記の離間または当接する方向に移
    動し、 上記の回転移動方向は、上記インクキャリッジの走査方
    向に対して、平行または垂直であることを特徴とする請
    求項2〜6のいずれか1項に記載のインクジェットプリ
    ンター。
  8. 【請求項8】上記メンテナンス手段は、上記インクキャ
    リッジが記録媒体に画像を記録する領域外に設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記
    載のインクジェットプリンター。
  9. 【請求項9】上記メンテナンス手段は、上記インクキャ
    リッジの待機位置で回復処理できるように配置されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプ
    リンター。
  10. 【請求項10】上記インク吐出口を払拭するワイパーと
    レバーとを回動するように保持しているワイピング部
    が、上記インクキャリッジの走査方向上に設けられ、 上記キャップ部には、接触することで上記のワイパーお
    よびレバーを起立させるアームが備えられ、そのアーム
    は、上記の第2駆動のとき、上記のワイパーおよびレバ
    ーを起立させた状態とし、 上記インクキャリッジが上記メンテナンス手段から離れ
    る方向に走査する場合、上記ワイパーは、インク吐出口
    と接触することで該インク吐出口を払拭する一方、 上記インクキャリッジが上記メンテナンス手段に近づく
    方向に走査する場合、上記レバーは、上記インクキャリ
    ッジと接触することで傾倒するとともに、上記ワイパー
    と接触して、該ワイパーを傾倒させることを特徴とする
    請求項2〜9のいずれか1項に記載のインクジェットプ
    リンター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013086191A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Nisca Corp シート穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
JP2019043116A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 キヤノン株式会社 液体吐出装置

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