JP2003266564A - スリーブ貼合方法及び紙容器 - Google Patents

スリーブ貼合方法及び紙容器

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JP2003266564A
JP2003266564A JP2002070017A JP2002070017A JP2003266564A JP 2003266564 A JP2003266564 A JP 2003266564A JP 2002070017 A JP2002070017 A JP 2002070017A JP 2002070017 A JP2002070017 A JP 2002070017A JP 2003266564 A JP2003266564 A JP 2003266564A
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Minoru Nagae
実 永江
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板紙を一定形状に打ち抜いたブランクを接着剤
を用いてスリーブ状に貼合する時に、使用した接着剤が
ブランクの糊代部の外にはみ出さないようにするスリー
ブ貼合方法及びその方法で貼合したスリーブを用いた紙
容器を提供することにある。 【解決手段】板紙からなる未処理のブランクの本体部の
一方の端に設けた糊代部の両端若しくは本体部側の一端
に糊代部の長辺と平行に押し罫を設けた処理済みのブラ
ンクの糊代部の中心に押し罫と平行に線状に接着剤を塗
布したものをスリーブ成型部のマンドレルに巻き付け、
糊代部と本体部の他端を接着剤を介して重ね合わせ、重
ね合わさった外側の処理済みのブランクの上からシーム
クランプで押し罫を塞がないように加圧した時に、加圧
で押し広げられた接着剤の余分の接着剤を押し罫内に押
し込み、糊代部の外にはみ出さないようにする貼合方法
及び紙容器がその方法で貼合したスリーブを用いて製函
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製容器のスリー
ブを接着剤を用いて貼合する方法及びその方法で貼合し
たスリーブを用いた紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板紙を主体とした材料を用いた紙製容器
はリサイクル性に優れている等の理由で使用が増加して
いる。紙製容器は製造方法、用途等の違いにより、例え
ばフォールディングカートン容器、組立箱容器、貼箱容
器、液体容器、カップ状容器、その他の多種類に分類さ
れる。これらの各種容器の中で、特にカップ状の紙容器
は軽量で、安価で、容易に再生利用できるなどの理由で
プラスチックカップに替わって、使い捨て容器として広
く各種の分野で使用されている。カップ状の紙容器に使
用する主材料としては、マニラボール、ノーコートボー
ル、コートボール、カードなどの板紙単体あるい前記板
紙の両面にポリエチレン樹脂を積層した積層材などが一
般的に使用されている。板紙単体のカップ状の紙容器の
場合の製造方法は、板紙を打抜機で一定の形状に打ち抜
き、一方の端に糊代部を有する未処理のブランクを成型
機に挿入し、その未処理のブランクの糊代部にエマルジ
ョン型接着剤又はホットメルト剤を塗布したものを、ブ
ランクの長手方向の両端が接着剤またはホトメルト剤を
介して重ね合わさるようにスリーブ成型部のマンドレル
に巻き付けた後に、重ね合わさった外側のブランクの上
からシームクランプで加圧し、サイドを貼合する方法で
スリーブを作成し、その後ボトム成型、トップカール工
程を経て製造され、更に別機でワックスをカップ状の紙
容器の表面に塗布して耐水性を持たせ、製品を仕上げて
いる。両面にポリエチレン樹脂を積層した積層材を使用
したカップ状の紙容器の場合は、同様に積層材を打抜機
で一定の形状に打ち抜いたブランクを成型機に挿入し、
ブランクの長手方向の両端が重ね合わさるようにスリー
ブ成型部のマンドレルに巻き付け、重ね合わさった内側
及び外側のブランクの間に高温のホットエアーを吹きつ
け、重ね合わさったブランク表面のポリエチレン樹脂を
熱溶融した直後に外側のブランクの上からシームクラン
プで加圧し、サイドを貼合する方法でスリーブを作成
し、その後ボトム成型、トップカール工程を経て製造さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記板
紙単体を使用したカップ状の紙容器を製造する場合、ス
リーブ作成時に、未処理のブランクの本体部(1a)の
一方の端の糊代部(1b)にエマルジョン型接着剤又は
ホットメルト剤等の接着剤(2)を塗布し、図8(a)
に示す如くスリーブ成型部のマンドレル(3)に巻き付
けた後に、(b)に示すようにシームクランプ(4)で
重ね合わさった外側のブランクの上から加圧した時に、
接着剤(2)の塗布量が多過ぎると接着剤(2)がブラ
ンクの糊代部(1b)の両端から外にはみ出してしまう
等の弊害が生じていた。前記スリーブとは、板紙を打抜
機で型抜きした各種形状のブランクをマンドレル等に巻
き付けて筒状にし、ブランクの両端を重ね合わせ、内側
のブランクと外側のブランクの重ね合わさった部分を接
着剤を使用するか、あるいはその他の方法で貼合した状
態のものを指し、紙製容器の最終形態の前段階のもの
で、この筒状のスリーブの下部に底材を接着させたり、
あるいはスリーブのフラップを組立てたりして最終製品
にする。
【0004】本発明の課題は、板紙を一定形状に打ち抜
いたブランクを接着剤を用いてスリーブ状に貼合する時
に、使用した接着剤がブランクの糊代部の外にはみ出さ
ないようにするスリーブ貼合方法及びその方法で貼合し
たスリーブを用いた紙容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、板紙を型抜きして得た未処理のブランクの本体
部の一方の端に設けた糊代部の両端若しくは本体部側の
一端に糊代部の長辺と平行に押し罫を設けた処理済みの
ブランクの糊代部の中心に押し罫と平行に線状に接着剤
を塗布した後に、接着剤塗布済みのブランクを接着剤塗
布面を上にしてスリーブ成型部のマンドレルに巻き付
け、糊代部と本体部の他端を接着剤を介して重ね合わ
せ、重ね合わさった外側の処理済みのブランクの上から
押し罫を押し塞がない幅のシームクランプで押し罫を塞
がないように加圧し、貼合した時に、加圧で押し広げら
れた接着剤の余分の接着剤を押し罫内に押し込み、糊代
部の外にはみ出さないようにすることを特徴とするスリ
ーブ貼合方法である。
【0006】本発明の請求項2に係る発明は、板紙を型
抜きして得た未処理のブランクの本体部の一方の端に設
けた糊代部の両端若しくは本体部側の一端に糊代部の長
辺と平行に1本以上の半切れ状態のミシン目を入れた処
理済みのブランクの糊代部の中心にミシン目と平行に線
状に接着剤を塗布した後に、接着剤塗布済みのブランク
を接着剤塗布面を上にしてスリーブ成型部のマンドレル
に巻き付け、糊代部と本体部の他端を接着剤を介して重
ね合わせ、重ね合わさった外側のブランクの上からミシ
ン目を押し塞がない幅のシームクランプでミシン目を塞
がないように加圧し、貼合した時に、加圧で押し広げら
れた接着剤の余分の接着剤をミシン目内に押し込み、糊
代部の外にはみ出さないようにすることを特徴とするス
リーブ貼合方法である。
【0007】本発明の請求項3に係る発明は、上記請求
項1または請求項2記載のスリーブ貼合方法で貼合した
スリーブを用いて製函されていることを特徴とする紙容
器である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のスリーブ貼合方法及びそ
の方法で貼合したスリーブを用いて製函した紙容器を、
実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0009】図1(a)はブランクの本体部(1a)の
一方の端に設けた糊代部(1b)の本体(1a)側の一
端にU字状の押し罫(1c)を設けた処理済みのブラン
クの糊代部(1b)の中心に押し罫(1c)と平行に線
状に接着剤(2)を塗布したものを、接着剤(2)面を
上にして、スリーブ成型部のマンドレル(3)に巻きつ
け、糊代部(1b)と本体部(1a)の他端を接着剤
(2)を介して重ね合わせた状態を示している。(b)
は前記(a)の工程後に、重ね合わさった外側の処理済
みのブランクの上面から押し罫(1c)を押し塞がない
幅のシームクランプ(4)で押し罫(1c)を塞がない
ように加圧した時に、接着剤(2)が押し広げられ、余
分の接着剤(2)が糊代部(1b)の押し罫(1c)内
に押し込まれた状態を示しており、前記の如き状態にな
ることにより、接着剤(2)が糊代部(1b)の外には
み出すことがなくなり、スリーブの外表面の汚れを防止
出来る。
【0010】図2(a)はブランクの本体部(1a)の
一方の端に設けた糊代部(1b)の両端にU字状の押し
罫(1c)を設けた処理済みのブランクの糊代部(1
b)の中心に押し罫(1c)と平行に線状に接着剤
(2)を塗布したものを、接着剤(2)面を上にして、
スリーブ成型部のマンドレル(3)に巻きつけ、糊代部
(1b)と本体部(1a)の他端を接着剤(2)を介し
て重ね合わせた状態を示している。(b)は前記(a)
の工程後に、重ね合わさった外側の処理済みのブランク
の上面から押し罫(1c)を押し塞がない幅のシームク
ランプ(4)で押し罫(1c)を塞がないように加圧し
た時に、接着剤(2)が押し広げられ、余分の接着剤
(2)が糊代部(1b)の両端の押し罫(1c)内に押
し込まれた状態を示しており、前記の如き状態になるこ
とにより、接着剤(2)が糊代部(1b)の両端から外
にはみ出すことがなくなるので、マンドレル(3)表面
を汚すことがなく、かつ、スリーブの外表面の汚れを防
止出来る。
【0011】図3(a)はブランクの本体部(1a)の
一方の端に設けた糊代部(1b)の本体部(1a)側の
一端に2本の半切れ状態のミシン目(1d)を設けた処
理済みのブランクの糊代部(1b)の中心にミシン目
(1d)と平行に線状に接着剤(2)を塗布したもの
を、接着剤(2)面を上にして、スリーブ成型部のマン
ドレル(3)に巻きつけ、糊代部(1b)と本体部(1
a)の他端を接着剤(2)を介して重ね合わせた状態を
示している。(b)は前記(a)の工程後に、重ね合わ
さった外側の処理済みのブランクの上面からミシン目
(1d)を押し塞がない幅のシームクランプ(4)でミ
シン目(1d)を塞がないように加圧した時に、接着剤
(2)が押し広げられ、余分の接着剤(2)が糊代部
(1b)のミシン目(1d)内に押し込まれた状態を示
しており、前記の如き状態になることにより、接着剤
(2)が糊代部(1b)の外にはみ出すことがなくな
り、スリーブの外表面の汚れを防止出来る。
【0012】図4(a)はブランクの本体部(1a)の
一方の端に設けた糊代部(1b)の両端に2本の半切れ
状態のミシン目(1d)を設けた処理済みのブランクの
糊代部(1b)の中心にミシン目(1d)と平行に線状
に接着剤(2)を塗布したものを、接着剤(2)面を上
にして、スリーブ成型部のマンドレル(3)に巻きつ
け、糊代部(1b)と本体部(1a)の他端を接着剤
(2)を介して重ね合わせた状態を示している。(b)
は前記(a)の工程後に、重ね合わさった外側の処理済
みのブランクの上面からミシン目(1d)を押し塞がな
い幅のシームクランプ(4)でミシン目(1d)を塞が
ないように加圧した時に、接着剤(2)が押し広げら
れ、余分の接着剤(2)が糊代部(1b)のミシン目
(1d)内に押し込まれた状態を示しており、前記の如
き状態になることにより、接着剤(2)が糊代部(1
b)の両端にはみ出すことがなくなり、スリーブの外表
面の汚れ及びマンドレル(3)表面の汚れを防止出来
る。
【0013】図5(a)はブランクの本体部(1a)の
一端に設けた糊代部(1b)の本体部(1a)側の一端
にU字状の押し罫(1c)を糊代部(1b)の長辺と平
行に設けた押し罫処理済みのブランクの平面図であり、
(b)はブランクの本体部(1a)の一端に設けた糊代
部(1b)の両端にU字状の押し罫(1c)を糊代部
(1b)の長辺と平行に設けた押し罫処理済みのブラン
クの平面図であり、(c)は押し罫(1c)部分(A)
の側断面図で、罫幅(d1 )及び罫高さ(h )の形状
の罫からなっている。
【0014】図6(a)はブランクの本体部(1a)の
一端に設けた糊代部(1b)の本体部(1a)側の一端
に2本の半切れ状態のミシン目(1d)を糊代部(1
b)の長辺と平行に設けた処理済みのブランクの平面図
であり、(b)はブランクの本体部(1a)の一端に設
けた糊代部(1b)の両端に2本の半切れ状態のミシン
目(1d)を糊代部(1b)の長辺と平行に設けた処理
済みのブランクの平面図であり、(c)はミシン目(1
d)部分(B)の平面図であり、ミシン目ピッチ
(d2 )のミシン目からなっており、(d)はミシン目
の側断面図であり、板紙(1e)の厚さの半分迄切り込
みが入っている。
【0015】前記板紙は坪量230〜450g/m2
マニラボール、ノーコートボール、コートボール、カー
ドなどの板紙を使用する。
【0016】前記接着剤(2)は酢酸ビニル樹脂若しく
はエチレン・酢酸ビニル共重合体をを主成分とするエマ
ルジョウン型接着剤、又はホットメルト剤が使用され
る。塗布方法は、押し罫若しくはミシン目処理済みのブ
ランクの糊代部(1b)の中心表面にノズルから一定の
圧力で押し罫若しくはミシン目に平行に線状に吹き付け
る方法で塗布する。
【0017】図7は本発明のスリーブ貼合方法で貼合し
たスリーブを用いて製函した紙容器の一例であり、下部
が丸型で、上部をカーリングしたカップ形状になってい
る。カップの高さは用途により種々選定する。
【0018】さらに、本発明のスリーブ貼合方法におい
て、より好ましい押し罫の形状を把握する為にテストし
た結果を説明する。
【0019】未処理のブランクの糊代部の両端に罫幅
(d1)が0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.
0mm及び罫高さ(h)が0.2mm、0.5mm、
0.7mm、1.0mmの各種組合せの押し罫を設けた
押し罫処理済みのブランクを準備し、その押し罫処理済
みのブランクの糊代部の中心にホットメルト剤を押し罫
と平行に線状に、塗布圧力0.02MPa、塗布幅3m
mで塗布したものを、ホットメルト剤面を上にして、ス
リーブ成型部のマンドレルに巻き付け、糊代部と本体部
の他端をホットメルト剤を介して重ね合わせ、重ね合わ
さった外側の押し罫処理済みのブランクの上から、両端
の押し罫を押し塞がない幅のシームクランプを用いて押
し罫を塞がないように加圧し、貼合した。貼合後のスリ
ーブからのホットメルト剤のはみ出し状況を外観検査し
た。その結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示す如く、罫幅(d1)0.5mm
×罫高さ(h)0.2mmの形状の押し罫あるいは罫幅
(d1)0.5mm×罫高さ(h)0.5mmの形状の
押し罫を設けた押し罫処理済みのブランクを使用したス
リーブからはホットメルト剤のはみ出しが見られ、これ
ら以外の形状の押し罫を設けた押し罫処理済みのブラン
クを使用したスリーブからはホットメルト剤のはみ出し
は見られなかった。これらの結果から塗布する接着剤量
の多少にもよるが罫幅(d1)は1.0mm以上に罫入
れするのが好ましいことがわかった。
【0022】
【実施例】以下に、本発明のスリーブ貼合方法を、具体
的な実施例を挙げて更に説明する。本発明は、これらの
実施例に限定されるものではない。
【0023】〈実施例1〉坪量310g/m2 のコート
ボールを、外径半径が558mmで、内径半径が451
mmで、左右角度が42度のサイズに打ち抜き、扇形の
未処理のブランクを準備した。その未処理のブランクの
本体部の一方の端に設けた幅10mmの糊代部(1b)
の本体部(1a)の端から2mmの位置に、罫幅
(d1)1.5mm及び罫高さ(h)0.3mmの1本
の押し罫(1c)を設けた押し罫処理済みのブランクを
作成した。この押し罫処理済みのブランクの糊代部(1
b)の中心に、押し罫と平行に線状にエチレン・酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョン接着剤(昭和高分子(株)、ポ
リゾールAD−2)を塗布圧0.015MPa、塗布幅
2mmで塗布したものをスリーブ成型部のマンドレル
(3)に巻き付け、糊代部(1b)と本体部(1a)の
他方の端を接着剤を介して重ね合わせ、重ね合わさった
外側の押し罫処理済みのブランクの上から幅8mmのシ
ームクランプ(4)で押し罫(1c)を塞がないように
して加圧し、貼合する本発明のスリーブ貼合方法でスリ
ーブを貼合した。
【0024】〈実施例2〉実施例1において、エチレン
・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布圧0.0
20MPa、塗布幅3mmで塗布した以外は、同様な方
法でスリーブを貼合した。
【0025】〈実施例3〉実施例1において、エチレン
・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布圧0.0
25MPa、塗布幅4mmで塗布した以外は、同様な方
法でスリーブを貼合した。
【0026】〈実施例4〉坪量310g/m2 のコート
ボールを、外径半径が558mmで、内径半径が451
mmで、左右角度が42度のサイズに打ち抜き、扇形の
未処理のブランクを準備した。その未処理のブランクの
本体部(1a)の一端に設けた幅10mmの糊代部(1
b)の両端にミシン目ピッチ(d2)が2mmの2本の
半切れ状態のミシン目(1d)を入れたミシン目処理済
みのブランクを作成した。このミシン目処理済みのブラ
ンクの糊代部(1b)の中心に、ミシン目と平行に線状
にエチレン・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤(昭
和高分子(株)、ポリゾールAD−2)を塗布圧0.0
2MPa、塗布幅2mmで塗布したものをスリーブ成型
部のマンドレル(3)に巻き付け、糊代部(1b)と本
体部(1a)の他方の端を接着剤を介して重ね合わせ、
重ね合わさった外側のミシン目処理済みのブランクの上
から幅8mmのシームクランプ(4)でミシン目を塞が
ないようにして加圧し、貼合する本発明のスリーブ貼合
方法でスリーブを貼合した。
【0027】〈実施例5〉実施例4において、糊代部
(1b)の両端にミシン目ピッチ(d2)が3mmの3
本の半切れ状態のミシン目(1d)を入れたミシン目処
理済みのブランクを使用した以外は、同様な方法でスリ
ーブを貼合した。
【0028】〈比較例1〉実施例1において、糊代部に
押し罫を設けないブランクを使用し、さらに、エチレン
・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布圧0.0
15MPa、塗布幅2mmで塗布した以外は、同様な方
法でスリーブを貼合した。
【0029】〈比較例2〉実施例1において、糊代部に
押し罫を設けないブランクを使用し、さらに、エチレン
・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布圧0.0
2MPa、塗布幅3mmで塗布した以外は、同様な方法
でスリーブを貼合した。
【0030】〈比較例3〉実施例1において、糊代部に
押し罫を設けないブランクを使用し、さらに、エチレン
・酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布圧0.0
25MPa、塗布幅4mmで塗布した以外は、同様な方
法でスリーブを貼合した。
【0031】〈評価〉実施例1〜5及び比較例1〜3で
作成したスリーブの接着強度及び接着剤のはみ出しの有
無を検査した。その結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2の結果から、実施例1のスリーブは接
着強度はやや不十分であったが、接着剤のはみ出しはな
かった。実施例2〜5のスリーブは接着強度も十分であ
り、接着剤のはみ出しもなかった。一方、比較例1のス
リーブは接着強度はやや不足であった。比較例2のスリ
ーブは接着強度は良好であったが、接着剤のはみ出しが
僅か見られた。比較例3のスリーブは、接着強度は十分
であったが、接着剤のはみ出しが多く見られた。
【0034】
【発明の効果】本発明のスリーブ貼合方法でスリーブを
作成することにより、接着剤がスリーブの糊代部の外に
はみ出すことがなく、スリーブ貼合時に接着剤の吐出量
の調整範囲が広がり、接着剤が糊代部の外にはみ出すこ
とにより生ずる種々の弊害、例えばスリーブ外表面の汚
れ、あるいはシームクランプの汚れ等がなくなり、最終
的には能率が向上する。従って。この貼合方法で貼合し
たスリーブを用いて製函した紙容器は表面の汚れもな
く、安定した品質を保持している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はスリーブ成型部で、糊代部に1本の押
し罫を設けた処理済みのブランクの糊代部の中心に接着
剤を塗布したものをマンドレルに巻き付けた状態を示す
断面図であり、(b)は(a)の状態の重ね合わさった
外側の処理済みのブランクの上からシームクランプで加
圧した時の状態を示す断面図である。
【図2】(a)はスリーブ成型部で、糊代部に2本の押
し罫を設けた処理済みのブランクの糊代部の中心に接着
剤を塗布したものをマンドレルに巻き付けた状態を示す
断面図であり、(b)は(a)の状態の重ね合わさった
外側の処理済みのブランクの上からシームクランプで加
圧した時の状態を示す断面図である。
【図3】(a)はスリーブ成型部で、糊代部の一端に2
本のミシン目を設けた処理済みのブランクの糊代部の中
心に接着剤を塗布したものをマンドレルに巻き付けた状
態を示す断面図であり、(b)は(a)の状態の重ね合
わさった外側の処理済みのブランクの上からシームクラ
ンプで加圧した時の状態を示す断面図である。
【図4】(a)はスリーブ成型部で、糊代部の両端に2
本のミシン目を設けた処理済みのブランクの糊代部の中
心に接着剤を塗布したものをマンドレルに巻き付けた状
態を示す断面図であり、(b)は(a)の状態の重ね合
わさった外側の処理済みのブランクの上からシームクラ
ンプで加圧した時の状態を示す断面図である。
【図5】(a)ブランクの糊代部に1本の押し罫を設け
た押し罫処理済みのブランクの平面図であり、(b)は
ブランクの糊代部に2本の押し罫を設けた押し罫処理済
みのブランクの平面図であり、(c)は押し罫部分の側
断面図である。
【図6】(a)ブランクの糊代部の一端に2本のミシン
目を設けたミシン目処理済みのブランクの平面図であ
り、(b)はブランクの糊代部の両端に2本のミシン目
を設けたミシン目処理済みのブランクの平面図であり、
(c)はミシン目部分の拡大平面図であり、(d)ミシ
ン目の拡大側断面図である。
【図7】本発明の一実施例の紙容器の斜視図である。
【図8】(a)は未処理のブランクの糊代部の中心に接
着剤を塗布したものをマンドレルに巻き付けた状態を示
す断面図であり、(b)は(a)の状態の重ね合わさっ
た外側の未処理のブランクの上からシームクランプで加
圧した場合に、接着剤が糊代部の外にはみ出した時の状
態を示す断面図である
【符号の説明】
1…ブランク 1a…本体部 1b…糊代部 1c…押し罫 1d…ミシン目 1e…板紙 d1 …罫線幅 h…罫線高さ d2 …ミシン目ピッチ 2…接着剤 3…スリーブ成形部のマンドレル 4…シームクランプ 5…紙容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙を型抜きして得た未処理のブランクの
    本体部の一方の端に設けた糊代部の両端若しくは本体部
    側の一端に糊代部の長辺と平行に押し罫を設けた処理済
    みのブランクの糊代部の中心に押し罫と平行に線状に接
    着剤を塗布した後に、接着剤塗布済みのブランクを接着
    剤塗布面を上にしてスリーブ成型部のマンドレルに巻き
    付け、糊代部と本体部の他端を接着剤を介して重ね合わ
    せ、重ね合わさった外側の処理済みのブランクの上から
    押し罫を押し塞がない幅のシームクランプで押し罫を塞
    がないように加圧し、貼合した時に、加圧で押し広げら
    れた接着剤の余分の接着剤を押し罫内に押し込み、糊代
    部の外にはみ出さないようにすることを特徴とするスリ
    ーブ貼合方法。
  2. 【請求項2】板紙を型抜きして得た未処理のブランクの
    本体部の一方の端に設けた糊代部の両端若しくは本体部
    側の一端に糊代部の長辺と平行に1本以上の半切れ状態
    のミシン目を入れた処理済みのブランクの糊代部の中心
    にミシン目と平行に線状に接着剤を塗布した後に、接着
    剤塗布済みのブランクを接着剤塗布面を上にしてスリー
    ブ成型部のマンドレルに巻き付け、糊代部と本体部の他
    端を接着剤を介して重ね合わせ、重ね合わさった外側の
    ブランクの上からミシン目を押し塞がない幅のシームク
    ランプでミシン目を塞がないように加圧し、貼合した時
    に、加圧で押し広げられた接着剤の余分の接着剤をミシ
    ン目内に押し込み、糊代部の外にはみ出さないようにす
    ることを特徴とするスリーブ貼合方法。
  3. 【請求項3】前記請求項1または請求項2記載のスリー
    ブ貼合方法で貼合したスリーブを用いて製函されている
    ことを特徴とする紙容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007302265A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Toppan Printing Co Ltd 凹凸形状が設けられた紙カップ

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