JP2003264003A - 直接形燃料電池 - Google Patents

直接形燃料電池

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JP2003264003A
JP2003264003A JP2002065322A JP2002065322A JP2003264003A JP 2003264003 A JP2003264003 A JP 2003264003A JP 2002065322 A JP2002065322 A JP 2002065322A JP 2002065322 A JP2002065322 A JP 2002065322A JP 2003264003 A JP2003264003 A JP 2003264003A
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Ryoichi Okuyama
良一 奥山
Eiichi Nomura
栄一 野村
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Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プロトン導電体膜4上の両面の各々に、燃料
極10と空気極12とを交互に設け、同一面上の燃料極
と空気極とを1個ずつ接続部14で電気的に接続してペ
アとする。このようにして、プロトン導電体膜4上に複
数の単電池を直列に形成する。 【効果】 簡単に複数個の単電池をプロトン導電体膜上
に直列に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶媒と水をプ
ロトン導電体に直接供給して発電する直接形燃料電池に
関し、特に携帯電話や携帯用の情報端末などの携帯用電
子機器の電源に最適な小型の直接形燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題や資源問題への対策が重
要になっており、その対策のひとつとして、直接型燃料
電池の開発が行われている。特に、メタノールを燃料に
用い、改質やガス化を行わずに直接発電する直接メタノ
ール型燃料電池は、構造がシンプルで、小型化、軽量化
が容易であり、携帯電話や携帯用のコンピューター等の
小型コンシューマ電源として有望である。
【0003】直接メタノール型燃料電池では、燃料極側
に3%程度の濃度のメタノール水溶液を供給すると、電
池反応によって炭酸ガスが発生し、燃料排気側では廃燃
料と炭酸ガスが排出される。一方、空気極側では、酸化
剤として空気を供給すると、電池反応により水が発生
し、空気出口から排出される。このような直接メタノー
ル型燃料電池を携帯電話等の小型電源として用いる場合
には、直接メタノール型燃料電池の作動電圧が、単電池
当たり0.5〜0.4V程度と低電圧であるため、複数の単電
池を直列に接続して昇圧する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような電池の直列
接続として、小型の単電池を多数積層するバイポーラー
方式の直列接続と、固体電解質膜の膜内に接続用の配線
を設けて固体電解質膜の表裏両面を貫通させる膜内接続
とが提案されている。しかしながら、バイポーラー方式
の直列接続では、燃料流路、空気流路を持ったセパレー
ターを用いて、単電池を積層する必要があり、小型化が
困難であるうえに、セパレーターにコストがかかる。電
解質の膜内に直列接続用の配線を行うと、固体電解質膜
を貫通するように配線する必要があり、製造工程が複雑
となり、また固体電解質膜と配線材料の境界を介して空
気漏れが生じるおそれがある。
【0005】この発明の基本的課題は、プロトン導電体
膜に形成した複数の単電池を接続する際に、プロトン導
電体膜の膜内配線やバイポーラー方式の直列接続を不要
にすることにある(請求項1〜7)。請求項2〜5の発
明での追加の課題は、直接形燃料電池の具体的な形状を
提供することにある。請求項6の発明での追加の課題
は、燃料極と空気極間の封止を容易にすることにある。
請求項7の発明での追加の課題は、プロトン導電体膜の
同じ表面上で隣接した燃料極から空気極へとプロトンが
移動し、プロトンの回り込みによって発電効率が低下す
るのを防止することにある。
【0006】
【発明の構成】この発明の直接形燃料電池では、高分子
固体電解質膜等のプロトン導電体膜の表裏両面の各々
に、燃料極と空気極とを交互に所定の配列方向に沿って
複数設けて、プロトン導電体膜の表裏で燃料極と空気極
とが対向するようにする。そしてプロトン導電体膜に関
して同一面上で隣接した位置にあり、かつ前記の配列方
向に関して所定の向きにある、燃料極と空気極とを電気
的に接続することにより、燃料極と空気極とのペアを形
成する(請求項1)。
【0007】燃料極と空気極は、プロトン導電体膜の表
裏両面に1列に配列しても良く(請求項2)、あるいは
平行に複数列に配列しても良い(請求項3)。
【0008】この発明の直接形燃料電池を複数平行に配
置して、互いに直列または並列に接続してもよい(請求
項4)。
【0009】またプロトン導電体膜をロール状に、特に
好ましくは渦巻き状に巻き回すと、円筒形の直接形燃料
電池が得られる(請求項5)。
【0010】燃料極と空気極との間のセパレータとして
は、例えばフィルム状のセパレータを設けて、該セパレ
ータにより、燃料極と空気極との間を封止すれば良い
(請求項6)。
【0011】また好ましくは、MEA(プロトン導電体
膜と電極との複合体)では、前記の配列方向に沿った燃
料極と空気極との間の領域で、プロトン導電体膜を少な
くともプロトン導電に関して絶縁性にする(請求項
7)。
【0012】
【発明の作用と効果】この発明では、プロトン導電体膜
と、その表裏両面で対向する燃料極と空気極により、単
電池を構成する。そして、隣接した2つの単電池の燃料
極と空気極とを、燃料極や空気極の配列方向で定まる所
定の向きに従って接続し、単電池間を直列に接続する。
このようにするとMEAには複数の単電池が直列に接続
され、3V〜12Vなどの携帯電話や携帯用のパーソナ
ルコンピュータなどの携帯情報端末などで用いやすい電
圧が得られる。単電池は例えば1枚のMEA上に形成さ
れているので、バイポーラー方式とは異なり、セパレー
タの構造が簡単になる。また固体電解質膜(プロトン導
電体膜)を貫通するように、膜内配線を施す必要が無
く、MEAの構造が簡単になり、金属板等の膜内配線と
固体電解質膜との境界から、空気が燃料極側へ漏れる恐
れもない(請求項1)。なお直接形燃料電池の燃料とし
ては、実施例ではメタノール−水系を示すが、エチルア
ルコールや、イソプロピルアルコール、ブタノール、ジ
メチルエーテル等の有機物やこれらの水等との混合物な
どを用いればよい。
【0013】燃料極と空気極とをプロトン導電体膜の表
裏両面に一列に設けると、MEAはアスペクト比(縦横
比)の大きな形状とするのが容易で(請求項2)、表裏
両面に各複数列設けるとアスペクト比の小さなMEAが
得られる(請求項3)。そこで、直接形燃料電池の外形
や電池内でのMEAの実装構造に応じて、燃料極と空気
極との列の数を定めると良い。
【0014】また、直接形燃料電池を複数平行に配置し
て直列または並列に接続すると、角板形の直接形燃料電
池の形状を得るのが容易になる(請求項4)。
【0015】さらに、プロトン導電体膜をロール状にす
ると、外形が円筒状の直接形燃料電池が得られ、特にプ
ロトン導電体膜を渦巻き状に巻き回すと、燃料電池の両
出力端子を円筒の中心付近と円周付近に配置できる(請
求項5)
【0016】また燃料極と空気極との間のセパレータと
して、フィルム状のセパレータを設けて、該セパレータ
により燃料極と空気極との間を封止すると、簡単に燃料
極への燃料流路と、空気極への空気流路とを遮断できる
(請求項6)。
【0017】さらにプロトン導電体膜を、配列方向に沿
った燃料極と空気極との間の領域で、少なくともプロト
ン導電に関して絶縁性にすると、プロトン導電体膜の表
面に平行にプロトンが移動して、隣接した単電池が短絡
されることを防止でき、燃料電池の効率が増す(請求項
7)。なおプロトン導電に関して絶縁性にするだけでな
く、電子導電に関しても絶縁性にすれば、上記した効果
をさらに高めることができる。また、これらのプロトン
導電性や電子導電性は抵抗値で100Ω以上あればよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図8に、各実施例を示す。
これらの図において同じ符号は同じものを表し、図2,
図4の各変形例や図6〜図8の各実施例では、特に指摘
した点以外は、図1,図3,図5の実施例と同様で、特
に断らない限り、類似の部材は図1,図3,図5の実施
例と同様に構成してある。燃料はメタノール−水系を用
い、プロトン導電体膜には、パーフルオロスルホン酸系
の固体高分子電解質膜を用いるものとする。
【0019】図1等において、2はMEAで、4はその
プロトン導電体膜で、6はプロトン導電性のあるプロト
ン導電部、8は絶縁部である。プロトン導電体膜4の表
裏両面に、燃料極10と空気極12とを直線状に交互に
配列し、プロトン導電体膜4の両面で燃料極10と空気
極12とが対向するようにする。燃料極10は、例えば
C(カーボン)−Pt−Ruの導電性触媒にNafion(Na
fionはデュポン社の登録商標)とPTFE(ポリテトラ
フルオロエチレン)を混合したものとし、これ以外にカ
ーボンペーパーなどのバッキング層を燃料流路側に設け
る。空気極12はC−Pt−Ruの導電性触媒に代え
て、好ましくはC−Ptの導電性触媒を用い、他の点で
は燃料極10と同様とし、同様にカーボンペーパーなど
のバッキング層を設けることが好ましい。プロトン導電
体膜4には厚さが20〜200μmのNafion膜等の固体
高分子電解質膜を用いることができる。燃料極10と空
気極12には厚さが100〜500μmの触媒層を設け
ることができるが、本実施の形態ではプロトン導電体膜
4の厚さは180μm、燃料極10と空気極12の厚さ
は200μmとした。
【0020】14は燃料極10と空気極12との間の接
続部で、金属板や金属フィルム、カーボンペーパー、導
電性高分子などを用い、電子伝導性のあるものであれば
良く、図1の場合、燃料極10とその左側の隣接した空
気極12との間に設け、燃料極と空気極との配列方向に
関して、所定の向きにある燃料極と空気極とを電子的に
接続する。16,17は出力端子で、直接形燃料電池
(以下単に「燃料電池」と呼ぶことがある)のケーシン
グに設ける出力端子などに接続する。これらの結果、複
数の単電池がMEA2上に直線的に直列に配列され、出
力端子16,17間には単電池の個数に比例した起電力
が得られる。またプロトン導電体膜4を貫通する接続部
は不要である。
【0021】MEA2のアスペクト比を小さくすること
が好ましい場合、例えば角板形の燃料電池を必要とする
場合には、図2のMEA22のように、プロトン導電体
膜24の表裏両面に、燃料極10と空気極12との配列
を複数設ければよい。図2にはプロトン導電体膜24の
表面が示されているが、表面の燃料極10に対向する裏
面には空気極が、空気極12に対向する裏面には燃料極
がそれぞれ設けられている。26は燃料極10と空気極
12との接続部、28は出力端子16,17との接続部
で、これらには金属板や金属フィルム、カーボンペーパ
ーなどを用いる。特に接続部26にカーボンペーパーを
用い、燃料極10と空気極12をカーボンペーパー上に
所定のパターンで塗布してカットすると、燃料極10と
空気極12と接続部26の複合体を容易に得ることがで
きる。燃料極10と空気極12とを2列に配列すると、
MEA22の一端に出力端子16,17を揃えることが
できる。また出力端子16,17と反対側の端部の燃料
極12bと空気極10bとを、共に空気極あるいは共に
燃料極とすると、図2のMEA22の長手方向と直角な
方向(MEA22の短辺方向)で、電極の極性が揃い、
空気流路や燃料流路の形成が容易になる。なお図2で
は、左右2列の燃料極10と空気極12の列を直列にし
たが、これらを並列にしても良い。
【0022】図3は、図1のMEA2から接続部14を
取り除いたMEA2bを用いた際の、燃料電池の実装構
造を示す。30はセパレータで、絶縁性かつ気密性で耐
アルコール性の合成樹脂膜32(例えばポロプロピレン
など)を基材とし、電極10,12との接続部に金属膜
34をラミネートし、シリコンゴムや粘着材等の気密性
のあるシール材で、電極10,12間の隙間をシール
し、封止部36を形成するようにしてある。セパレータ
30は可撓性があり、外形は波板状である。38はウィ
ックで、多孔質体の成形体などを用いて、毛細管力によ
り燃料を吸い上げ、ウィック38は燃料タンク46に差
し込んである。このようにして、燃料流路39と空気流
路40とを交互に形成する。
【0023】42は燃料電池のケースで、収容部44に
MEA2bにセパレータ30,30を取り付けたものを
収容し、48は空気口で、空気流路40と連通し、燃料
流路39とは基本的に遮断してある。そして図示しない
蓋を収容部44の開口に被せて、この蓋には空気流路4
0と連通する空気口を設けて、発電時の発熱などを利用
した対流やマイクロファンなどにより、空気極12に充
分な空気を供給できるようにする。また蓋の両端に出力
端子を設け、MEA2bの両端の出力端子(図3には図
示せず)と接続する。
【0024】セパレータ30は、所定のピッチで金属膜
34と封止部36とを設けた合成樹脂膜であり、在来の
カーボンセラミックセパレータなどに比べて、製造が容
易である。このセパレータ30では、1つの電極に1つ
の燃料流路39または1つの空気流路40を設けている
が、1つの電極に対して複数ピッチの波板状とし、1つ
の電極への流路を複数に分割しても良い。またセパレー
タ30は波板状なので、ケース42からMEA2b向き
の力を受け、この力で封止部36の封止がより確実にな
る。なおMEA2bにセパレータ30,30を取り付け
たものを、例えば180°折り返すように折り曲げて、
ケース42にセットしても良い。
【0025】図4に、変形例の直接形燃料電池50を示
すと、51,52は導電性のセパレータで、カーボン板
などを用い、53は絶縁性の合成樹脂などを用いた絶縁
板、54は粘着材やシリコンゴムなどを用いた封止部、
38は前記のウィックである。燃料極と空気極間の接続
はセパレータ51,52で行うので、燃料電池の内部抵
抗を小さくするのが容易である。なおセパレータ51,
52を絶縁性にすると、絶縁板53は不要になる。ま
た、空気流路や燃料流路を電極1個当たり複数に分割し
ても良く、あるいはウィック38を設けなくても良い。
【0026】図5に、図1〜図3の電池の製造工程を模
式的に示す。プロトン導電体膜4の形成では、例えば図
5の左上部のように、Nafion(”Nafion”はデュポン社
の登録商標)などのプロトン導電体の素材膜56を用
い、絶縁化せずにプロトン導電性を残す部分をマスク5
7でマスクし、これ以外の部分に絶縁性の合成樹脂等を
含浸させて、プロトンの移動に必要なプロトン導電体膜
中の親水性領域をブロックし、プロトン導電性に関し絶
縁化する。この結果、MEA2,2bでは、直列に接続
した単電池間でのプロトンの回り込みを防止できる。
【0027】また図5の右上部のように、PP(ポリプ
ロピレン)などの絶縁性フレーム58を用いて、キャス
ティングなどによりプロトン導電体を成膜し、互いに分
離されたプロトン導電部6を形成しても良い。絶縁部8
で互いに分離されたプロトン導電部6の形成方法自体は
任意である。
【0028】プロトン導電体膜4の表裏両面に例えば各
1列に、燃料極10と空気極12とを交互に形成する。
燃料極10と空気極12はプロトン導電体膜の表裏で位
置をずらせて、膜の表裏で燃料極10と空気極12が対
向するようにする。燃料極10と空気極12との接続に
は、カーボンバッキング層を所定の燃料極10と所定の
空気極12とを接続するように用いても良く、あるいは
金属板や金属フィルムなどで接続しても良い。燃料極1
0や空気極12、カーボンバッキング層、接続部14の
取付などでは、例えばホットプレスを用い、電極材料中
のPTFEなどを用いて互いに結合する。MEA2,2
bが完成すると、セパレータ30,30bを封止部36
で取り付け、これを図3のケースに実装する。
【0029】図6に、角板状の直接形燃料電池60の構
成を模式的に示す。例えば図4の直接形燃料電池50を
複数平行に配置し、金属フィルムなどを用いた接続部6
2で各直接形燃料電池50,50を直列または並列に接
続し、長方形状にする。これをケース64にセットし、
燃料タンク66からメタノールなどをウィック38へ供
給し、空気口68を空気流路へ連通させる。このように
すると角板状の燃料電池を容易に製造することができ、
直接形燃料電池50間の接続を直列か並列か選択するこ
とにより、同じ外形で出力電圧の異なる燃料電池を容易
に製造できる。
【0030】また図6の接続部62は、プロトン導電体
膜自体により構成することもできる。例えば、接続部6
2に対応する位置に電極材料などの導電性材料を塗布し
て導電化し、所望の数の単電池毎に、プロトン導電体膜
を例えば180°折り曲げて折り返すと、図6と類似の
角板状の直接形燃料電池が得られる。このような燃料電
池は、例えばセパレータ30,30付きのプロトン導電
体膜4を180°折り返すように折り曲げても構成でき
る。
【0031】図7,図8に、渦巻き状直接形燃料電池7
0の構造を示す。例えば図1のMEA2を渦巻き状に巻
くと図7の形状となり、電池70の中心部と円周部とに
出力端子16,17が表れる。渦巻き状に巻いたMEA
2を円筒状のケース72にセットし、燃料タンク74か
ら燃料をウィック38などを介して供給し、図8に示す
蓋78に設けた空気口79とケース72とに設けた空気
口76とを、空気流路40に連通させる。なお燃料タン
ク74には燃料を保持するためのウィックを配しても良
い。また蓋78とケース72とを例えば何れも金属製と
し、絶縁部80で接続し、蓋78とケース72とを電池
の出力端子とする。このようにすると、アルカリ電池用
などの電池ボックスを用いることができる。セパレータ
30はケース72に押されて、MEA2に密着する。な
おMEA2を渦巻き状に巻く代わりに、円筒状に1回巻
くようにしても良い。また図7の形状のものはセパレー
タ30に絶縁性のものを用いた場合であるが、セパレー
タ30に導電性のものを用いた場合には渦巻き状に巻い
たセパレータの内側と外側とが接触しないように絶縁性
シートを介在させる必要がある。
【0032】各実施例において、直列に接続する単電池
の数は、必要な出力電圧に応じて定めればよい。またプ
ロトン導電体膜の材質、燃料極や空気極の材質、接続部
14の材質、封止部36の材質などは任意である。また
実施例ではウィック38を用いたので、燃料タンクが下
になったが、燃料タンクが上、あるいはMEAと燃料タ
ンクとが水平などの配置でも良い。
【0033】実施例では、プロトン導電体膜を貫通する
膜内の配線が不要なため、MEAの製造が容易で、しか
も膜内配線を介しての空気漏れの恐れがない。またステ
ィック状、角板状、円筒状などの所望の形状の燃料電池
を得ることができる。さらに合成樹脂セパレータを用い
ると、セパレータの形成が容易で、しかもMEAを折り
曲げるなどにより所望の形状にすることができる。また
プロトン導電体膜の不要部を絶縁化しておくと、単電池
間の直列接続を乱すようなプロトンの回り込みを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の直接形燃料電池のMEA部分を示す
断面図
【図2】 変形例のMEAを示す断視図
【図3】 実施例の直接形燃料電池の構造を模式的に示
す斜視図
【図4】 変形例の直接形燃料電池の構造を示す断面図
【図5】 実施例の直接形燃料電池の製造工程を模式的
に示す工程図
【図6】 実施例の角板状直接形燃料電池を模式的に示
す斜視図
【図7】 実施例の渦巻き状直接形燃料電池を模式的に
示す斜視図
【図8】 図7の要部部分断面図
【符号の説明】
2,2b MEA 4 プロトン導電体膜 6 プロトン導電部 8 絶縁部 10,10b 燃料極 12,12b 空気極 14 接続部 16,17 出力端子 22 MEA 24 プロトン導電体膜 26,28 接続部 30,30b セパレータ 32 合成樹脂膜 34 金属膜 36 封止部 38 ウィック 39 燃料流路 40 空気流路 42 ケース 44 収容部 46 燃料タンク 48 空気口 50 直接形燃料電池 51,52 セパレータ 53 絶縁板 54 封止部 56 プロトン導電体の素材膜 57 マスク 58 絶縁体フレーム 60 角板状直接形燃料電池 62 接続部 64 ケース 66 燃料タンク 68 空気口 70 渦巻き状直接形燃料電池 72 ケース 74 燃料タンク 76,79 空気口 78 蓋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトン導電体膜の表裏両面の各々に、
    燃料極と空気極とを交互に所定の配列方向に沿って複数
    設けて、プロトン導電体膜の表裏で燃料極と空気極とが
    対向するようにし、 プロトン導電体膜に関して同一面上で隣接した位置にあ
    り、かつ前記の配列方向に関して所定の向きにある、燃
    料極と空気極とを電気的に接続することにより、燃料極
    と空気極とのペアを形成した、直接形燃料電池。
  2. 【請求項2】 燃料極と空気極を、プロトン導電体膜の
    表裏両面に1列に配列したことを特徴とする、請求項1
    の直接形燃料電池。
  3. 【請求項3】 燃料極と空気極を、プロトン導電体膜の
    表裏両面に、平行に複数列に配列したことを特徴とす
    る、請求項1の直接形燃料電池。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの直接形燃料電
    池を平行に複数配列して、互いに直列または並列に接続
    したことを特徴とする、直接形燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記プロトン導電体膜をロール状にした
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの直接形燃
    料電池。
  6. 【請求項6】 フィルム状のセパレータを設けて、該セ
    パレータにより、燃料極と空気極との間を封止するよう
    にしたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかの直
    接形燃料電池。
  7. 【請求項7】 前記プロトン導電体膜を、前記の配列方
    向に沿った燃料極と空気極との間の領域で、少なくとも
    プロトン導電に関して絶縁性にしたことを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれかの直接形燃料電池。
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