JP2003263562A - 保険情報システムおよび保険情報プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保険会社等の側においては各顧客が契約する
複数の保険会社の保険商品について容易に把握可能にす
るとともに、保険契約者側においては自らが契約する保
険商品について容易に把握可能とする。 【解決手段】 各保険契約者に関する情報と、各保険契
約者が契約する複数の保険会社の保険商品に関する情報
とを蓄積するデータベース１１と、通信回線を介して接
続する情報端末７との通信を行う通信手段１２と、情報
端末７からの保険契約者の指定を伴う登録要求に基づい
て、指定された保険契約者が契約する複数の保険会社の
保険商品についての情報をデータベース１１に登録する
登録手段１３と、情報端末７からの保険契約者の指定を
伴う検索要求に基づいてデータベース１１を検索し、指
定された保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商
品についての情報を取得し返信する検索手段１４とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、保険契約者が契約
する保険商品に関する情報を提供する保険情報システム
および保険情報プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】保険には、自動車保険・火災保険等の損
害保険や生命保険などの様々な種類のものがある。通
常、保険契約者（会社・個人等）は、一つの保険会社と
契約しているのではなく、前記のような様々な種類の保
険を提供する複数の保険会社や保険会社の代理店等（以
下、「保険会社等」と称す）に対し、それぞれの目的に
応じて契約している。

【０００３】一方、保険会社等は、各顧客に対して自社
で提供する保険の内容を説明し、顧客とその保険につい
て契約する。したがって、通常、各保険会社等はそれぞ
れが契約した保険の内容についてのみ契約を把握してお
り、顧客が他にどのような保険を契約しているのか知る
術はない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】保険契約者にとって、
保険商品は非常に複雑で分かりにくく、自らがどのよう
な保険に加入しているのか把握できないことも多い。そ
のため、同じ種類の保険を重複して契約することもしば
しばである。

【０００５】保険会社等にしてみれば、顧客が既にどの
ような保険に加入しており、どの部分の保険が不足して
いるのかを提案できれば営業上有利となる。また、保険
契約者にとっても、このような提案を受ければ、重複し
て無駄な保険に加入することを防止することができる。

【０００６】そこで、本発明では、保険会社等の側にお
いては各顧客が契約する複数の保険会社の保険商品につ
いて容易に把握することができるとともに、保険契約者
側においては自らが契約する保険商品について容易に把
握することができる保険情報システムおよび保険情報プ
ログラムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の保険情報システ
ムは、各保険契約者に関する情報と、各保険契約者が契
約する複数の保険会社の保険商品に関する情報とを蓄積
するデータベースと、通信回線を介して接続する情報端
末との通信を行う通信手段と、情報端末からの保険契約
者の指定を伴う登録要求に基づいて、指定された保険契
約者が契約する複数の保険会社の保険商品についての情
報をデータベースに登録する登録手段と、情報端末から
の保険契約者の指定を伴う検索要求に基づいてデータベ
ースを検索し、指定された保険契約者が契約する複数の
保険会社の保険商品についての情報を取得し返信する検
索手段とを備えたものである。

【０００８】本発明の保険情報システムによれば、保険
会社等は、各顧客が契約する自社や他社の複数の保険会
社の保険商品に関する情報を顧客から入手してデータベ
ースへ登録し、この登録した情報を情報端末を用いて参
照することが可能となる。また、各顧客は、情報端末を
用いて本発明の保険情報システムに接続することによっ
て、それぞれが契約する複数の保険会社の保険商品に関
する情報を参照することが可能となる。

【０００９】ここで、検索手段により返信する情報が、
指定された保険契約者が契約する複数の保険会社の保険
商品についての保険金額の合計をグラフ化したものとす
れば、複数の保険会社に加入していると文字および数字
のみでは理解しにくい保険商品について、情報端末上に
グラフ表示することが可能となる。

【００１０】あるいは、検索手段により返信する情報
を、指定された保険契約者が契約する複数の保険会社の
すべての保険商品に対する支払保険料に関するものとす
れば、指定された保険契約者が契約している自動車保
険、人に対する保険、物に対する保険および賠償に対す
る保険等の保険商品のそれぞれの月払い額、年払い額や
年間の合計保険料やこれらのすべての保険の支払総額等
を情報端末上に表示することが可能となる。

【００１１】また、検索手段は、指定された保険契約者
が契約する複数の保険会社の保険商品についての情報を
一覧形式として返信するとともに、さらに情報端末から
の保険商品の指定を伴う検索要求に基づいてデータベー
スを検索し、指定された保険商品についての詳細な情報
を取得し返信する機能を備えたものであることが望まし
い。

【００１２】これにより、保険会社等および保険契約者
は、各保険契約者がどの保険会社のどの保険商品につい
て契約しているか容易に把握することができるととも
に、契約しているそれぞれの保険商品についての詳細な
情報を容易に把握することが可能となる。

【００１３】また、検索手段は、データベースに蓄積さ
れた各保険契約者に関する情報の項目の内容の指定を伴
う検索要求に基づいてデータベースを検索し、指定され
た項目の内容に該当する保険契約者が契約する複数の保
険会社の保険商品についての情報を取得し返信する機能
を備えたものであることが望ましい。

【００１４】これにより、保険会社等は、データベース
に蓄積された保険商品について、各保険契約者に関する
情報の項目の内容に応じて絞り込んで参照でき、どのよ
うな保険契約者がどのような保険商品について契約して
いるか容易に把握することが可能となる。

【００１５】さらに、検索手段は、データベースに蓄積
された保険商品に関する情報の項目の内容の指定を伴う
検索要求に基づいてデータベースを検索し、指定された
項目の内容に該当する保険商品に契約している保険契約
者に関する情報を取得し返信する機能を備えたものであ
ることが望ましい。

【００１６】これにより、保険会社等は、データベース
に蓄積された保険契約者について、各保険商品に関する
情報の項目の内容に応じて絞り込んで参照でき、どのよ
うな保険商品についてどのような保険契約者が契約して
いるか容易に把握することが可能となる。

【００１７】さらに、本発明の保険情報システムは、デ
ータベースに登録された各保険契約者に関する情報、お
よび、各保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商
品に関する情報を監視し、期限的な節目に応じて、各保
険契約者の情報端末としてデータベースに登録された情
報端末宛に通知を行う通知手段を備えたものとするのが
望ましい。

【００１８】ここで、期限的な節目とは、保険契約者の
保険期間満了日、自動車の車検満了日や運転免許証の有
効期限日などである。本発明の保険情報システムによれ
ば、このような期限的な節目に応じて、各保険契約者に
対し、保険契約、自動車車検や運転免許証の更新などの
通知を行うことが可能となる。

【００１９】また、本発明の保険情報プログラムは、各
保険契約者に関する情報と、各保険契約者が契約する複
数の保険会社の保険商品に関する情報とを蓄積するデー
タベースに接続可能なコンピュータを、通信回線を介し
て接続する情報端末との通信を行う通信手段、情報端末
からの保険契約者の指定を伴う登録要求に基づいて、指
定された保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商
品についての情報をデータベースに登録する登録手段、
情報端末からの保険契約者の指定を伴う検索要求に基づ
いてデータベースを検索し、指定された保険契約者が契
約する複数の保険会社の保険商品についての情報を取得
し返信する検索手段として機能させるためのものであ
る。

【００２０】本発明の保険情報プログラムを、インター
ネット、専用線または公衆回線などの通信回線や、ハー
ドディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスクまた
は光磁気ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記
録媒体を介してコンピュータへ供給するか、あるいは、
予めコンピュータ内のメモリへ記録しておき、コンピュ
ータによって実行することで、上記本発明の保険情報シ
ステムと同様の作用を得ることができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態におけ
る保険情報システムの概略構成図、図２は図１のサーバ
装置９の機能構成を示すブロック図である。

【００２２】図１において、本発明の実施の形態におけ
る保険情報システムは、保険会社の代理店に設置される
情報端末としてのコンピュータ１，２、保険契約者の自
宅や会社などに設置される情報端末としてのコンピュー
タ３，４、保険会社の代理店または保険契約者が使用す
る携帯可能な情報端末としての携帯電話機５や携帯情報
端末機６（以下、これらを総称して「情報端末７」と記
す）と、これらの情報端末７のそれぞれから通信回線と
してのインターネット８を介して接続可能なサーバ装置
９等により構成される。

【００２３】情報端末７は、それぞれウェブ（Ｗｅｂ）
ページをブラウジングするブラウザを備える。サーバ装
置９は、インターネット８を介して接続する情報端末７
に対し、ウェブページをベースとした情報提供を行うウ
ェブサーバであり、動的にウェブページを生成するＡＳ
Ｐ（Ａｃｔｉｖｅ Ｓｅｒｖｅｒ Ｐａｇｅｓ）機能を
備えたものである。ＡＳＰ機能とは、通常は情報端末７
側のウェブブラウザに渡されてから処理される所定の言
語により記述されたスクリプトをサーバ装置９側で処理
し、処理結果のみを情報端末７に送信するものである。

【００２４】このサーバ装置９は、図２に示すように、
データベース１１、通信手段１２、登録手段１３、検索
手段１４および通知手段１５を有する。データベース１
１には、保険会社の代理店に関する情報と、各保険契約
者に関する情報と、各保険契約者が契約する複数の保険
会社の保険商品に関する情報とが蓄積される。

【００２５】ここで、図３はデータベース１１に登録さ
れる保険会社の代理店に関する情報の例を示している。
図３に示すように、データベース１１には、保険会社の
代理店に関する情報として、代理店名、住所、電話番号
（ＴＥＬ）、ファクシミリ番号（ＦＡＸ）、メールアド
レス等が登録される。

【００２６】サーバ装置９は、上記ＡＳＰ機能により、
登録手段１３および検索手段１４を実現する。登録手段
１３は、情報端末７からの各保険契約者に関する情報の
登録要求および各保険契約者の指定を伴う登録要求に基
づいて、指定された保険契約者が契約する複数の保険会
社の保険商品についての情報をデータベース１１に登録
するものである。登録手段１３は、インターネット８を
介して接続する情報端末７からの要求に基づいて、図４
から図９の登録画面のウェブページを情報端末７に送信
する。

【００２７】図４は個人の保険契約者に関する情報の登
録画面の例を示している。図４に示す登録画面では、個
人の保険契約者に関する情報として、主たる保険契約者
の氏名、住所、電話番号（ＴＥＬ）、ファクシミリ番号
（ＦＡＸ）、メールアドレス等に加え、その保険契約者
の家族についての氏名、住所、電話番号（ＴＥＬ）、フ
ァクシミリ番号（ＦＡＸ）、メールアドレス等を入力す
ることが可能である。情報端末７からこれらの各項目を
入力後、サーバ装置９へ送信すると、登録手段１３によ
ってデータベース１１へ登録される。

【００２８】図５は事業所などの団体の保険契約者に関
する情報の登録画面の例を示している。図５に示す登録
画面では、団体の保険契約者に関する情報として、事業
所名、代表者名、担当者名、住所、電話番号（ＴＥ
Ｌ）、ファクシミリ番号（ＦＡＸ）、メールアドレス等
に加え、その団体の構成員の氏名、役職、生年月日、年
齢等を入力することが可能である。情報端末７からこれ
らの各項目を入力後、サーバ装置９へ送信すると、登録
手段１３によってデータベース１１へ登録される。

【００２９】図６は保険商品としての人に対する保険に
関する情報の登録画面の例を、図７は保険商品としての
物に対する保険に関する情報の登録画面の例をそれぞれ
示している。図６に示す人に対する保険に関する情報の
登録画面では、人に対する保険に関する情報として、保
険契約者、保険会社、保険種類、証券番号、保険期間、
保険料、保険内容等を入力することが可能である。図７
に示す物に対する保険に関する情報の登録画面でも同様
に、物に対する保険に関する情報として、保険契約者、
保険会社、保険種類、証券番号、保険期間、保険料、保
険内容等を入力することが可能である。情報端末７から
これらの各項目を入力後、サーバ装置９へ送信すると、
登録手段１３によってデータベース１１へ登録される。

【００３０】図８は保険商品としての自動車保険に関す
る情報の登録画面の例を示している。図８に示す登録画
面では、自動車保険に関する情報として、保険契約者、
保険会社、保険種類（商品名）、証券番号、保険期間、
自動車登録番号、車台番号、車名、型式、初度登録年月
日、運転者年齢条件、保険料、保険内容、車検満了日等
を入力することが可能である。情報端末７からこれらの
各項目を入力後、サーバ装置９へ送信すると、登録手段
１３によってデータベース１１へ登録される。

【００３１】図９は保険商品としての賠償保険に関する
情報の登録画面の例を示している。図９に示す登録画面
では、賠償保険に関する情報として、保険契約者、保険
会社、保険種類、証券番号、保険期間、保険料、保険内
容等を入力することが可能である。情報端末７からこれ
らの各項目を入力後、サーバ装置９へ送信すると、登録
手段１３によってデータベース１１へ登録される。

【００３２】図２に戻って、検索手段１４は、情報端末
７からの検索要求に基づいてデータベースを検索し、取
得した情報を検索要求元の情報端末７へ返信するもので
ある。例えば、情報端末７から保険契約者を指定してサ
ーバ装置９へ検索要求を行うと、検索手段１４は、この
情報端末７からの保険契約者の指定を伴う検索要求に基
づいてデータベース１１を検索し、指定された保険契約
者が契約する複数の保険会社の保険商品についての情報
を取得し、一覧形式として、要求元の情報端末７へ返信
する。

【００３３】図１０は保険契約者を指定した場合におけ
る検索結果画面の例を示している。図１０に示す検索結
果画面では、指定された保険契約者が加入している複数
の保険会社の人に対する保険についての一覧が表示され
ており、保険契約者が加入している複数の保険会社のす
べてを確認することができる。また、この検索結果画面
には、契約している複数の保険会社の保険料が、保険種
類別や合計額として表示されており、この検索結果画面
によって保険契約者が支払う保険料を確認することがで
きる。

【００３４】さらに、図１０に示す一覧の中から情報端
末７によって保険商品の指定を行うと、検索手段１４
は、この情報端末７からの保険商品の指定を伴う検索要
求に基づいてデータベース１１を検索し、指定された保
険商品についての詳細な情報を取得して、要求元の情報
端末７へ返信する。図１１は指定された保険商品につい
ての詳細な情報の表示画面の例を示している。図１１に
示す表示画面では、図１０において指定された保険商品
のそれぞれについて、データベース１１に登録されてい
る詳細な情報が表示される。

【００３５】また、図１２は保険契約者を指定した場合
における検索結果画面の例を示している。図１２に示す
検索結果画面では、指定された保険契約者について複数
の保険会社に加入している生命保険・損害保険の死亡保
険金・入院保険金の合計がグラフによって表示されてい
る。

【００３６】なお、図１０〜図１２の例では、人に対す
る保険について示しているが、物に対する保険、自動車
保険や賠償保険についてもそれぞれ同様に表示される。
また、検索手段１４によって、指定された保険契約者に
基づいてデータベース１１を検索する際、指定された保
険契約者が契約するすべての保険商品についての情報を
取得し、返信することも可能である。

【００３７】図１３は指定された保険契約者が契約する
複数の保険会社のすべての保険商品についての検索結果
画面の例を示している。図１３に示す検索結果画面で
は、指定された保険契約者が契約している複数の保険会
社のすべての保険商品について、自動車保険、人に対す
る保険、物に対する保険および賠償に対する保険のそれ
ぞれの月払い額、年払い額や年間の合計保険料、およ
び、これらのすべての保険の支払総額等が表示される。

【００３８】また、情報端末７から各保険契約者に関す
る情報の項目の内容を指定してサーバ装置９へ検索要求
を行うと、検索手段１４は、この検索要求に基づいてデ
ータベース１１を検索し、指定された項目の内容に該当
する保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商品に
ついての情報を取得し、要求元の情報端末７へ返信す
る。

【００３９】図１４は各保険契約者に関する情報の項目
内容を指定して検索する場合の検索画面の例を示してい
る。図１４に示す検索画面では、各保険契約者に関する
情報の項目内容として、氏名、年齢、家族人数、本籍、
住所区域、性別などを指定して検索要求を行うことがで
きる。

【００４０】また、情報端末７から保険商品に関する情
報の項目の内容を指定してサーバ装置９へ検索要求を行
うと、検索手段１４は、この検索要求に基づいてデータ
ベース１１を検索し、指定された項目の内容に該当する
保険商品に契約している保険契約者に関する情報を取得
し、要求元の情報端末７へ返信する。

【００４１】図１５は保険商品に関する情報の項目内容
を指定して検索する場合の検索画面の例を示している。
図１５に示す検索画面では、保険商品に関する情報の項
目内容として、満期日、火災保険・自動車保険・賠償保
険・傷害保険・生命保険等の保険の契約件数や保険料等
を指定して検索要求を行うことができる。

【００４２】なお、図１４および図１５の検索画面で
は、図１４の上部に示すように、自社・他社で取り扱っ
ている保険、自社で取り扱っている保険、他社で取り扱
っている保険、全件検索、保険契約者が事業所のみのも
の（事業所のみ検索）、保険契約者が個人のみのもの
（個人のみ検索）などのフィルタを指定することによっ
て、これらの各条件で絞り込み検索を行うことも可能で
ある。

【００４３】図１６は保険商品に関する情報の項目内容
を指定して検索する場合であって、特に自動車保険に関
する情報を検索する例を示している。情報端末７からサ
ーバ装置９へ接続すると、情報端末７上に図１６（ａ）
の検索条件指定画面が表示される。保険契約者が、この
検索条件指定画面において、自動車の登録番号やパスワ
ードを検索条件として入力すると、サーバ装置９の検索
手段１４は、この検索条件に基づいてデータベース１１
を検索し、該当する自動車保険に関する情報を情報端末
７へ返信する。図１６（ｂ）はサーバ装置９から情報端
末７へ返信され、表示される検索結果画面の例である。

【００４４】図２に戻って、通知手段１５は、データベ
ース１１に登録された各保険契約者に関する情報、およ
び、各保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商品
に関する情報を監視し、期限的な節目に応じて、各保険
契約者の情報端末７としてデータベース１１に登録され
たメールアドレス宛に通知を行うものである。例えば、
期限的な節目として、保険契約者の保険期間満了日、自
動車の車検満了日や運転免許証の有効期限日などに、各
保険契約者に対して、保険契約、自動車車検や運転免許
証の更新などの通知を行う。

【００４５】上記構成の保険情報システムによる処理に
ついて、以下、図１７のフロー図に基づいて説明する。

【００４６】コンピュータ１〜４、携帯電話機５や携帯
情報端末機６等のいずれかの情報端末７からインターネ
ット８を介してサーバ装置９へ接続すると、まず、メイ
ンメニュー画面のウェブページがサーバ装置９から情報
端末７へ送信され、情報端末７のブラウザによって表示
される（ステップＳ１０１）。そして、情報端末７か
ら、保険会社の代理店の場合には代理店ＩＤおよびパス
ワードを、保険契約者の場合には顧客ＩＤおよびパスワ
ードを入力し、サーバ装置９へ送信する（ステップＳ１
０２）。

【００４７】サーバ装置９では、情報端末７から送信さ
れたＩＤおよびパスワードに基づいて認証を行い、送信
されたＩＤが代理店ＩＤの場合には代理店メニュー画面
のウェブページを、または顧客ＩＤの場合には顧客メニ
ュー画面のウェブページをそれぞれ情報端末７へ送信す
る（ステップＳ１０３）。

【００４８】送信されたウェブページが代理店メニュー
画面の場合、情報端末７には図１８に示すような代理店
メニュー画面が表示される（ステップＳ１０４）。図１
８に示す代理店メニュー画面には、顧客検索ボタン２
１、契約一覧表ボタン２２、条件指定検索ボタン２３、
新規顧客入力ボタン２４，２５や代理店情報更新ボタン
２６等が配置されている。

【００４９】情報端末７によって顧客検索ボタン２１を
指定すると、保険契約者を指定して検索するためのウェ
ブページがサーバ装置９から情報端末７へ送信され、情
報端末７のブラウザへ表示される。ここで、保険契約者
の事業所名（法人・個人事業所の場合）または氏名（個
人の場合）を指定して検索要求を行うと、指定された保
険契約者に関する各情報へアクセスするためのウェブペ
ージ（メニュー画面）がサーバ装置９から情報端末７へ
送信され、図１９に示すように表示される。

【００５０】図１９に示すメニュー画面には、指定され
た保険契約者に関する情報をサーバ装置９に対して検索
要求するための顧客情報確認ボタン３１、指定された保
険契約者が契約する保険商品としての自動車保険、人保
険、物保険、賠償保険に関する情報をそれぞれサーバ装
置９に対して検索要求するための保険商品情報ボタン３
２，３３，３４，３５、指定された保険契約者が自社と
契約するすべての保険商品についての契約内容の一覧表
をサーバ装置９に対して要求するための契約内容一覧表
ボタン３６、指定された保険契約者が他社と契約するす
べての保険商品についての契約内容の一覧表をサーバ装
置９に対して要求するための他社契約一覧表ボタン３７
等が配置されている。

【００５１】情報端末７によって顧客情報確認ボタン３
１を指定すると、図４または図５の保険契約者に関する
情報の登録画面のウェブページがサーバ装置９から情報
端末７へ送信され、情報端末７のブラウザへ表示され
る。このときの処理は、前述のようにサーバ装置９の登
録手段１３が行う。ここで、情報端末７から各項目の内
容を変更後、情報更新要求をサーバ装置９へ行うと、変
更内容が登録手段１３によりデータベース１１へ反映さ
れる。

【００５２】情報端末７によって保険商品情報ボタン３
２〜３５のいずれかを指定すると、自動車保険、人保
険、物保険、賠償保険のそれぞれの保険商品に関する情
報の検索要求がサーバ装置９に対して行われる。このと
き、サーバ装置９の検索手段１４は、指定された保険契
約者についての各保険商品情報ボタン３２〜３５に応じ
た保険商品に関する情報をデータベース１１から取得
し、情報端末７へ返信する。ここで情報端末７に表示さ
れる情報は、前述の図１０〜図１２に示すような内容で
ある。

【００５３】情報端末７によって契約内容一覧表ボタン
３６を指定すると、代理店ＩＤに基づいてサーバ装置９
に対し、指定された保険契約者が自社および他社と契約
するすべての保険商品についての契約内容の一覧表を要
求する。ここで、情報端末７に表示される情報は、前述
の図１０〜図１２に示すような内容である。

【００５４】一方、情報端末７によって他社契約一覧表
ボタン３７を指定すると、代理店ＩＤに基づいてサーバ
装置９に対し、指定された保険契約者が他社と契約する
すべての保険商品についての契約内容の一覧表を要求す
る。ここで、情報端末７に表示される情報は、前述の図
１０〜図１２に示すような内容であるが、保険契約者が
他社と契約する保険商品についての契約内容に限定さ
れ、保険契約者が自社と契約する保険商品についての契
約内容は含まれない。

【００５５】図１８に戻って、情報端末７により契約一
覧表ボタン２２を指定すると、代理店ＩＤに基づいてサ
ーバ装置９に対し、自社が契約している保険契約者の一
覧表を要求する。サーバ装置９は、代理店ＩＤに基づい
てデータベース１１を検索し、自社が契約しているすべ
ての保険契約者の一覧表のウェブページを情報端末７へ
送信する。

【００５６】情報端末７では、このウェブページをブラ
ウザへ表示し、この表示された保険契約者の一覧表の中
から所望の保険契約者を指定することによって、指定さ
れた保険契約者に関する各情報へアクセスするためのウ
ェブページ（メニュー画面）がサーバ装置９から情報端
末７へ送信され、図１９に示すように表示される。以後
の処理は前述と同様である。

【００５７】図１８に戻って、情報端末７により条件指
定検索ボタン２３を指定すると、各保険契約者に関する
情報の項目の内容または保険商品に関する情報の項目の
内容を指定して検索するための図１４または図１５に示
す検索画面のウェブページがサーバ装置９から情報端末
７へ送信され、情報端末７のブラウザへ表示される。こ
こでの処理は、前述のように検索手段１４によって行わ
れる。

【００５８】図１８において、情報端末７により新規顧
客入力ボタン２４，２５を指定すると、それぞれ図５お
よび図４に示す登録画面のウェブページがサーバ装置９
から情報端末７へ送信され、情報端末７のブラウザへ表
示される。ここでの処理は、前述のように登録手段１３
によって行われる。

【００５９】図１８において、情報端末７により代理店
情報更新ボタン２６を指定すると、図３に示す代理店に
関する情報を表示するウェブページがサーバ装置９から
情報端末７へ送信され、情報端末７のブラウザへ表示さ
れる。代理店は、図３に示す登録内容に変更があった場
合には、このウェブページの内容を変更し、サーバ装置
９へ送信することによって、データベース１１を更新す
ることができる。

【００６０】ステップＳ１０３において、送信されたウ
ェブページが顧客メニュー画面の場合、情報端末７には
図１９と同様の保険契約者メニュー画面が表示される
（ステップＳ１０５）。図１９に示す顧客情報確認ボタ
ン３１、保険商品情報ボタン３２〜３５、契約内容一覧
表ボタン３６および他社契約一覧表ボタン３７をそれぞ
れ指定した場合の動作については前述と同様である。

【００６１】以上のように、本実施形態における保険情
報システムでは、保険会社の代理店が自社や他社の複数
の保険会社の保険商品に関する情報を登録手段１３によ
って事前にデータベース１１に登録することによって、
その保険会社の代理店は、コンピュータ１，２、携帯電
話機５や携帯情報端末機６等の情報端末７から、各顧客
が契約する自社や他社の複数の保険会社の保険商品に関
する情報を容易に把握することができる。したがって、
代理店はこの情報を元にして、顧客に対し、様々な保険
上の助言や営業を行うことが可能となる。

【００６２】一方、保険契約者は、コンピュータ３，
４、携帯電話機５や携帯情報端末機６等の情報端末７か
ら、自らが契約する複数の保険会社の保険商品に関する
情報を容易に把握することができるため、自らが契約す
る保険商品についての管理が容易となる。

【００６３】特に、図１２に示す検索結果画面では、保
険契約者が複数の保険会社に加入している生命保険・損
害保険の死亡保険金・入院保険金の合計が、グラフによ
って表示されるため、複数の保険会社に加入していると
文字および数字のみでは理解しにくい保険商品につい
て、このグラフ表示により容易に保険内容を確認するこ
とが可能である。

【００６４】また、図１３に示す検索結果画面では、指
定された保険契約者が契約している複数の保険会社のす
べての保険商品、すなわち、自動車保険、人に対する保
険、物に対する保険および賠償に対する保険のそれぞれ
の月払い額、年払い額や年間の合計保険料、および、こ
れらのすべての保険の支払総額等が表示されるため、保
険契約者はどのくらいの費用を保険に費やしているのか
容易に知ることができる。

【００６５】また、本実施形態における保険情報システ
ムでは、事故発生時には緊急を要する自動車保険に関す
る情報について、図１６（ａ）の検索条件指定画面から
容易に検索可能としている。

【００６６】この場合、代理店や顧客は、携帯電話機５
や携帯情報端末機６等の情報端末７からインターネット
８を介してサーバ装置９の自動車保険専用のサイトへ接
続すると、図１６（ａ）の検索条件指定画面のウェブペ
ージがサーバ装置９から情報端末７へ送信され、情報端
末７のブラウザによって表示される。そして、この図１
６（ａ）の検索条件指定画面では、前述のＩＤ・パスワ
ードの入力に代えて、車の登録番号・パスワードを入力
し、サーバ装置９へ送信する。

【００６７】サーバ装置９では、情報端末７から送信さ
れた車の登録番号・パスワードに基づいて認証を行い、
該当する自動車保険に関する情報を情報端末７へ返信す
る。これにより、情報端末７上には、図１６（ｂ）に示
す検索結果画面が表示される。

【００６８】このように、事故発生時には緊急を要する
自動車保険に関する情報については、顧客は事故現場に
おいて携帯電話機５や携帯情報端末機６等の情報端末７
を用いて即座に取得することが可能となり、迅速な事故
処理を行うことが可能となる。また、代理店は事故現場
の顧客からの連絡に基づいて、携帯電話機５や携帯情報
端末機６等の情報端末７を用いて即座にその顧客の自動
車保険に関する情報を取得することができるため、迅速
な事故処理を行うことが可能となる。

【００６９】さらに、本実施形態における保険情報シス
テムでは、データベース１１に登録された各保険契約者
に関する情報、および、各保険契約者が契約する複数の
保険会社の保険商品に関する情報を監視し、保険契約者
の保険期間満了日、自動車の車検満了日や運転免許証の
有効期限日などの期限的な節目に、各保険契約者の情報
端末７としてデータベース１１に登録されたメールアド
レス宛に、保険契約、自動車車検や運転免許証の更新な
どの通知を行うため、保険契約者は、これらの更新を行
うことなく期限を過ぎてしまうのを防止することが可能
となる。

【００７０】

【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。

【００７１】（１）各保険契約者に関する情報と、各保
険契約者が契約する複数の保険会社の保険商品に関する
情報とを蓄積するデータベースと、通信回線を介して接
続する情報端末との通信を行う通信手段と、情報端末か
らの保険契約者の指定を伴う登録要求に基づいて、指定
された保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商品
についての情報をデータベースに登録する登録手段と、
情報端末からの保険契約者の指定を伴う検索要求に基づ
いてデータベースを検索し、指定された保険契約者が契
約する複数の保険会社の保険商品についての情報を取得
し返信する検索手段とを備えることによって、保険会社
等が、各顧客が契約する自社や他社の複数の保険会社の
保険商品に関する情報を容易に把握することができるた
め、この情報を元にして、顧客に対し、様々な保険上の
助言や営業を行うことが可能となる。また、保険契約者
は、自らが契約する複数の保険会社の保険商品に関する
情報を容易に把握することができるため、自らが契約す
る保険商品についての管理が容易となる。

【００７２】（２）検索手段により返信する情報を、指
定された保険契約者が契約する複数の保険会社の保険商
品についての保険金額の合計をグラフ化したものとする
ことによって、複数の保険会社に加入していると文字お
よび数字のみでは理解しにくい保険商品について、情報
端末上に表示されるグラフにより容易に保険内容を確認
することが可能となる。

【００７３】（３）検索手段により返信する情報を、指
定された保険契約者が契約する複数の保険会社のすべて
の保険商品に対する支払保険料に関するものとすること
によって、指定された保険契約者が契約している複数の
保険会社のすべての保険商品、すなわち、自動車保険、
人に対する保険、物に対する保険および賠償に対する保
険のそれぞれの月払い額、年払い額や年間の合計保険
料、および、これらのすべての保険の支払総額等が表示
されるため、保険契約者はどのくらいの費用を保険に費
やしているのか容易に知ることが可能となる。

【００７４】（４）データベースに登録された各保険契
約者に関する情報、および、各保険契約者が契約する複
数の保険会社の保険商品に関する情報を監視し、期限的
な節目に応じて、各保険契約者の情報端末としてデータ
ベースに登録された情報端末宛に通知を行う通知手段を
備えたことによって、保険契約者は、保険期間満了日、
自動車の車検満了日や運転免許証の有効期限日などの期
限的な節目に応じて、それぞれ保険契約、自動車車検や
運転免許証の更新などの通知を受けることができるた
め、保険契約者がこれらの更新を行うことなく期限を過
ぎてしまうのを防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態における保険情報システ
ムの概略構成図である。

【図２】 図１のサーバ装置の機能構成を示すブロック
図である。

【図３】 データベースに登録される保険会社の代理店
に関する情報の例を示す図である。

【図４】 個人の保険契約者に関する情報の登録画面の
例を示す図である。

【図５】 事業所などの団体の保険契約者に関する情報
の登録画面の例を示す図である。

【図６】 人に対する保険に関する情報の登録画面の例
を示す図である。

【図７】 物に対する保険に関する情報の登録画面の例
を示す図である。

【図８】 自動車保険に関する情報の登録画面の例を示
す図である。

【図９】 賠償保険に関する情報の登録画面の例を示す
図である。

【図１０】 保険契約者を指定した場合における検索結
果画面の例を示す図である。

【図１１】 保険商品についての詳細な情報の表示画面
の例を示す図である。

【図１２】 保険契約者を指定した場合における検索結
果画面の例を示す図である。

【図１３】 保険契約者が契約する複数の保険会社のす
べての保険商品についての検索結果画面の例を示す図で
ある。

【図１４】 各保険契約者に関する情報の項目内容を指
定して検索する場合の検索画面の例を示す図である。

【図１５】 保険商品に関する情報の項目内容を指定し
て検索する場合の検索画面の例を示す図である。

【図１６】 自動車保険に関する情報を検索する例を示
す図であって、（ａ）は検索条件指定画面の例を示す
図、（ｂ）は検索結果画面の例を示す図である。

【図１７】 本実施形態における保険情報システムによ
る処理を示すフロー図である。

【図１８】 代理店メニュー画面の例を示す図である。

【図１９】 メニュー画面の例を示す図である。

【符号の説明】

１，２，３，４ コンピュータ ５ 携帯電話機 ６ 携帯情報端末機 ７ 携帯端末 ８ インターネット ９ サーバ装置 １１ データベース １２ 通信手段 １３ 登録手段 １４ 検索手段 １５ 通知手段 ２１ 顧客検索ボタン ２２ 契約一覧表ボタン ２３ 条件指定検索ボタン ２４，２５ 新規顧客入力ボタン ２６ 代理店情報更新ボタン ３１ 顧客情報確認ボタン ３２，３３，３４，３５ 保険商品情報ボタン ３６ 契約内容一覧表ボタン ３７ 他社契約一覧表ボタン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 佐和子 福岡県福岡市中央区渡辺通５−16−６− 901 (72)発明者 手島 史雄 福岡県糟屋郡宇美町ゆりが丘６−８−５ (72)発明者 山添 富雄 福岡県福岡市博多区元町１−１−１

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各保険契約者に関する情報と、各保険契
   約者が契約する複数の保険会社の保険商品に関する情報
   とを蓄積するデータベースと、 通信回線を介して接続する情報端末との通信を行う通信
   手段と、 情報端末からの保険契約者の指定を伴う登録要求に基づ
   いて、指定された保険契約者が契約する複数の保険会社
   の保険商品についての情報を前記データベースに登録す
   る登録手段と、 情報端末からの保険契約者の指定を伴う検索要求に基づ
   いて前記データベースを検索し、指定された保険契約者
   が契約する複数の保険会社の保険商品についての情報を
   取得し返信する検索手段とを備えた保険情報システム。
2. 【請求項２】 前記検索手段により返信する情報は、前
   記指定された保険契約者が契約する複数の保険会社の保
   険商品についての保険金額の合計をグラフ化したもので
   ある請求項１記載の保険情報システム。
3. 【請求項３】 前記検索手段により返信する情報は、前
   記指定された保険契約者が契約する複数の保険会社のす
   べての保険商品に対する支払保険料に関するものである
   請求項１記載の保険情報システム。
4. 【請求項４】 前記検索手段は、前記指定された保険契
   約者が契約する複数の保険会社の保険商品についての情
   報を一覧形式として返信するとともに、さらに情報端末
   からの保険商品の指定を伴う検索要求に基づいて前記デ
   ータベースを検索し、指定された保険商品についての詳
   細な情報を取得し返信する機能を備えたものである請求
   項１から３のいずれかに記載の保険情報システム。
5. 【請求項５】 前記検索手段は、前記データベースに蓄
   積された各保険契約者に関する情報の項目の内容の指定
   を伴う検索要求に基づいて前記データベースを検索し、
   指定された項目の内容に該当する保険契約者が契約する
   複数の保険会社の保険商品についての情報を取得し返信
   する機能を備えたものである請求項１から４のいずれか
   に記載の保険情報システム。
6. 【請求項６】 前記検索手段は、前記データベースに蓄
   積された保険商品に関する情報の項目の内容の指定を伴
   う検索要求に基づいて前記データベースを検索し、指定
   された項目の内容に該当する保険商品に契約している保
   険契約者に関する情報を取得し返信する機能を備えたも
   のである請求項１から５のいずれかに記載の保険情報シ
   ステム。
7. 【請求項７】 さらに、前記データベースに登録された
   各保険契約者に関する情報、および、各保険契約者が契
   約する複数の保険会社の保険商品に関する情報を監視
   し、期限的な節目に応じて、各保険契約者の情報端末と
   して前記データベースに登録された情報端末宛に通知を
   行う通知手段を備えた請求項１から６のいずれかに記載
   の保険情報システム。
8. 【請求項８】 各保険契約者に関する情報と、各保険契
   約者が契約する複数の保険会社の保険商品に関する情報
   とを蓄積するデータベースに接続可能なコンピュータ
   を、 通信回線を介して接続する情報端末との通信を行う通信
   手段、 情報端末からの保険契約者の指定を伴う登録要求に基づ
   いて、指定された保険契約者が契約する複数の保険会社
   の保険商品についての情報を前記データベースに登録す
   る登録手段、 情報端末からの保険契約者の指定を伴う検索要求に基づ
   いて前記データベースを検索し、指定された保険契約者
   が契約する複数の保険会社の保険商品についての情報を
   取得し返信する検索手段として機能させるための保険情
   報プログラム。