JP2016103275A - 通信装置及び通信装置を含むシステム - Google Patents

通信装置及び通信装置を含むシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2016103275A
JP2016103275A JP2015231074A JP2015231074A JP2016103275A JP 2016103275 A JP2016103275 A JP 2016103275A JP 2015231074 A JP2015231074 A JP 2015231074A JP 2015231074 A JP2015231074 A JP 2015231074A JP 2016103275 A JP2016103275 A JP 2016103275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insurance
premium
user
information
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015231074A
Other languages
English (en)
Inventor
石川 隆史
Takashi Ishikawa
隆史 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Publication of JP2016103275A publication Critical patent/JP2016103275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/08Insurance

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】保険料を適切に管理する通信装置及びシステムを提供する。
【解決手段】通信装置は、第1保険(例えば生命保険)の第1保険料と、第1保険と異なる第2保険(例えば自動車保険)の第2保険料であって、第1保険料が上がると第2保険料が上昇し、第1保険料が下がると、第2保険料が下がるように各保険料を算出し、各保険料を表示する表示部を備える。
【選択図】図21A

Description

ここに述べる実施形態は、一般に、通信装置及び通信装置を含むシステムに関する。
近年では、身体に装着するウェアラブルデバイスが開発されている。
保険料を適切に管理する。
通信端末は、第1保険の第1保険料と、前記第1保険と異なる第2保険の第2保険料であって、第1保険料が上がると上昇する第2保険料とを表示できる表示部を備える。
図1は、保険の分類を示す概念図。 図2は、第1実施形態に係るシステムの全体構成を示す概念図。 図3は、第1実施形態に係るウェアラブルデバイスの構成例。 図4は、第1実施形態に係る車載センサ及び車両の構成例。 図5は、第1実施形態に係る車載センサの概念例。 図6は、第1実施形態に係る車載センサのうち、センサ120−1〜120−3の動作を示すフローチャートの例。 図7は、第1実施形態に係る通信端末の構成例。 図8Aは、第1実施形態において、保険料の算出をするための元データの計測の開始する場合に、ユーザの通信端末に係る表示部に表示される画面の例。 図8Bは、第1実施形態において、選択された保険の保険料の算出を要求する場合に、ユーザの通信端末に係る表示部に表示される画面の例。 図9は、第1実施形態に係る第1サーバの構成例。 図10は、第1実施形態に係る第2サーバの構成例。 図11は、第1実施形態に係る生保端末及び自動車保険端末の構成例。 図12Aは、第1実施形態において、生命保険会社の従業員がアプリケーションでユーザのランクや保険料を取得する要求をした場合に、生命保険会社の生保端末に表示される画面の例。 図12Bは、第1実施形態において、生命保険会社がユーザに保険金を支払った場合に、生命保険会社の生保端末に表示される画面の例。 図13は、第1実施形態に係る生体情報の収集するセットアップのフローチャート。 図14は、第1実施形態に係る生命保険の保険料を算出するステップのフローチャート。 図15は、図14のステップS7のフローチャート。 図16は、第1実施形態に係るランクと年齢に基づく増減分を算出するテーブルの概念図。 図17Aは、ある期間ΔT1中における選択された保険の加入者全員の点数分布。 図17Bは、ある期間ΔT2中における選択された保険の加入者全員の点数分布。 図18Aは、第1実施形態にかかる自動車保険の保険料を算出するにあたり必要なセットアップのフローチャート。 図18Bは、第1実施形態にかかる自動車保険の保険料を算出するにあたり必要なセットアップのフローチャート。 図19は、第1実施形態に係る自動車保険の保険料を算出する際のフローチャート。 図20は、第1実施形態に係るあるユーザのIDと対応付けされた第1情報及び第2情報のテーブル。 図21Aは、第1実施形態に係る通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図21Bは、第1実施形態に係る通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図21Cは、第1実施形態に係る通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図22Aは、ユーザH1の通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図22Bは、ユーザH2の通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図23Aは、ユーザI1の通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図23Bは、ユーザI2の通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図23Cは、ユーザI2の通信端末のディスプレイに第2保険の保険料を表示する表示例。 図24は、例1〜例4のディスプレイの表示方法と本実施形態の概念との関係性を示す概念図。 図25は、第2実施形態において、ユーザに保険金を支払った旨の通知を第1サーバが第3システムや第4システムから受信した場合のフローチャート。 図26は、第3実施形態に係る生命保険の保険料を算出するステップのフローチャート。 図27は、第4実施形態に係る保険金を支払う事象の検知方法を示すフローチャート図。 図28は、第5実施形態に係るユーザの死亡率ごとにカテゴリー分けされ、各カテゴリーに属するユーザの“第1情報及び第2情報”の条件をカテゴリーごとに対応づけされたテーブルの概念図。 図29Aは、第6実施形態に係る広告主がアプリケーション上で広告したいユーザを抽出し、広告をするためのステップを示す画面例。 図29Bは、第6実施形態に係る広告主がアプリケーション上で広告したいユーザを抽出し、広告をするためのステップを示す画面例。 図29Cは、第6実施形態に係る広告主がアプリケーション上で広告したいユーザを抽出し、広告をするためのステップを示す画面例。 図29Dは、第6実施形態に係る広告主がアプリケーション上で広告したいユーザを抽出し、広告をするためのステップを示す画面例。 図30は、第6実施形態に係る第1サーバの動作を示すフローチャート。 図31Aは、第6実施形態に係るユーザの通信端末のディスプレイに表示される広告の表示例。 図31Bは、第6実施形態に係るユーザの通信端末のディスプレイに表示される広告の表示例。 図32は、ユーザO1乃至O2の通信端末のディスプレイに表示される広告の表示例。 図33は、第7実施形態に係るワーキングメモリの構成例。 図34は、第7実施形態に係るメモリ群の構成例。 図35は、第7実施形態に係るメモリポートの構成例。 図36は、第7実施形態に係るコントローラ201−1の動作を示すフローチャート。 図37は、第8実施形態に係る認証方法を示すフローチャート。
本実施形態は、種々の実施形態が述べられる添付図面を参照して後に十分に述べられる。図面においては、レイヤーの深さ及び領域は明確化のために誇張されることが可能である。同じ数字は同じエレメントで参照される。ここで使用される”及び/又は”は、1つ以上の関連するリストされたアイテムのいくつかの及び全ての組み合わせを含み、”/”として省略されることが可能である。
各実施形態で使用する文言を以下のように定義する。
(1)”保険”:保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度である。保険は、リスクの対象を基準として分類すると、ヒトに関する保険(例えば人の死亡やけが、病気に対する保険)、モノに関する保険(例えば物の損傷に対する保険)、カネに関する保険(例えば収入の減少に対する保険)、コトに関する保険(例えば賠償責任の負担に対する保険)に分類できる。図1に示すように、ヒト−カネに関する保険として、例えば生命保険や傷害保険がある。保険の例示として、火災保険、地震保険、自動車保険、自賠責保険、交通事故傷害保険、普通傷害保険、海外旅行傷害保険、医療保障保険、介護保険、年金保険等も挙げられる。本実施形態で使用する「同種の保険」は、図1に示すリスクの対象を基準とした分類において、同じカテゴリーに含まれる保険を指す。例えば「生命保険」と「傷害保険」はいずれもヒト−カネに関する保険であり、同カテゴリーに含まれる保険となるが、他方で、自動車保険は、モノ−カネに関する保険であり、「生命保険」や「傷害保険」とは同種の保険ではない。
なお、本実施形態で使用する「同種の保険」を以下のように解釈してもよい。上記に示す保険の例示ごとにカテゴリーに分けて、同じカテゴリーに含まれる保険を同種の保険としてもよい。すわなち、ある企業A1により販売されている生命保険と、ある企業A2により販売されている生命保険は商品が異なるものの同じ生命保険であるため、同種の保険として扱うが、例えば生命保険と傷害保険は同種の保険として扱わない。
生命保険を販売している企業ごとカテゴリー分けてして、同じ企業が販売している生命保険を同種の保険としてもよい。例えばある企業A1により販売されている生命保険は、ある企業A2により販売されている生命保険と同種の保険として取り扱わない。
保険B1と保険B2が同種の保険でない場合、保険B1は保険B2に対して「異種の保険」であると呼ぶ。
(2)”生体情報”:生体情報は、動物の身体に関する情報を指す。情報の形式を問わず、離散的にあってもよいし、連続した波形であってもよい。生体情報の例として、心拍数のデータ、心拍の波形のデータ、脈拍数のデータ、脈拍の波形のデータ、心電図の波形のデータ、体温波形のデータ、血圧値や波形のデータ、加速度のデータ、脳波のデータが挙げられる。例えば心拍に関する生体情報であれば、回数だけでなく、心拍変動率も含む。
各実施形態について図面を用いて説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
説明の便宜上、各実施形態では、2つの異なる保険(異種の保険)として、生命保険及び自動車保険を例に説明する。各実施形態は、複数の異種の保険に対して適用できる。
[1]第1実施形態
[1−1]システムの全体構成例
図2を用いて、本実施形態のシステムの全体構成について説明する。
図2に示すように、システムは、大まかに、第1システム1、第2システム2、第3システム3及び第4システム4を備える。
第1システム1は、ウェアラブルデバイス10−1、車両10Aに搭載されたセンサ(以下、車載センサとも呼ぶ)10−2及び通信端末10−3を備える。第2システム2は、第1サーバ20及び第2サーバ21を備える。第3システム3は、生命保険(生保)端末30−1及び第3サーバ30−2を備え、第4システム4は自動車保険端末40−1及び第4サーバ40−2を備える。
ウェアラブルデバイス10−1は、電源をオンした状態でユーザ(動物であればよく、例えば人)に接触すると、ユーザの生体情報(第1情報)を取得する。ウェアラブルデバイス10−1は、例えば、人の手首に巻くことのできるバンド形状(腕時計)や指輪の形状をしたデバイスである。
車載センサ10−2は、車両10Aの移動状況/運転状況を示す情報や、車両10Aを運転している者または車両10Aに乗車している者の生体情報や車両10Aに関する情報(第2情報)を取得する。これらの情報の例としては、車両10Aを運転している者の“重量”や車両10Aを運転している者の呼気に含まれる“アルコール濃度”、車両10Aの“角速度”である。
通信端末10−3は、ウェアラブルデバイス10−1及び車載センサ10−2と通信可能な状態のときに、ウェアラブルデバイス10−1から第1情報を受信し、車載センサ10−2から第2情報を受信する。通信可能な状態を設定する方法として、例えば、ユーザを特定する情報(例えば、ID)とパスワードを用いる。かかる認証により通信が許可されると、ウェアラブルデバイス10−1及び車載センサ10−2は、通信端末10−3に第1情報、第2情報を送信する。
本実施形態では、ウェアラブルデバイス10−1の電源がオンし、通信が許可されていれば、ウェアラブルデバイス10−1がユーザの生体情報を計測しているとき、ウェアラブルデバイス10−1は常に第1情報を通信端末10−3に送信することを前提とする。
同様に、車載センサ10−2の電源がオンし、通信が許可されていれば、車載センサ10−2が生体情報等を計測しているとき、車載センサ10−2は常に第2情報を通信端末10−3に送信することを前提とする。
通信端末10−3は、第1情報及び第2情報を受信すると、これらの情報とユーザのIDと対応付けされる。通信端末10−3は、第1情報や第2情報を、ユーザのIDと対応付けて第2システム2に送信する。
通信端末10−3は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末であり、アクセスポイントとして機能すればいかなるデバイスであってもよい。
尚、本実施形態ではウェアラブルデバイス10−1と通信端末10−3とは、物理的に別々のデバイスでなくとも、1つの装置であってもよい。
第1サーバ20は、第1システム1の例えば通信端末10−3からユーザのIDと対応付けられた第1情報と第2情報を受信する。第1サーバ20は、これらの第1情報と第2情報を、ユーザのIDと対応付けて一時的に保持する。
第1サーバ20は、第1システム1、第3システム3または第4システム4から、あるユーザの保険料の算出を要求されたとき、すなわち、保険料の算出対象となるユーザのIDと保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20が受けたときに、第1サーバ20はユーザの保険料を算出する。
なお、第1サーバ20は、1つに限定されず、例えば複数のサーバ20−1〜20−n(n:自然数)で構成されていてもよい。
第1サーバ20は、鍵情報を保持する。この鍵情報は、第1サーバ20が一時的に保持する第1情報と第2情報を暗号化するために用いられる符号や規則(ルール)である。第1サーバ20は、鍵情報を用いて、暗号化された情報から第1情報と第2情報を復元する。なお、鍵情報は1つに限定されず、複数の鍵情報を用いて第1情報及び第2情報を暗号化し、複数の鍵情報を用いて暗号化された情報から第1情報と第2情報を復元してもよい。
第1サーバ20は、ユーザのIDと対応付けされた第1情報と第2情報を鍵情報により暗号化し、暗号化された情報を第2サーバ21へ送信する。
第1サーバ20は、暗号化された情報を第2サーバ21に送信したのち、鍵情報のみを保持し続け、ユーザのIDと対応付けられた第1情報と第2情報を第1サーバ20内のメモリ22−3から削除してもよい。
第1サーバ20が保険料の算出を要求するコマンドを受けた場合に、ユーザのIDと対応付けられた第1情報と第2情報を保持していないときには、第1サーバ20は、暗号化された情報を送信するようコマンドを第2サーバ21に送信する。
第1サーバ20は、暗号化された情報を受信して、鍵情報を用いて、ユーザのIDと対応付けされた第1情報と第2情報を復元し、保険料の算出を行う。
第2サーバ21は、暗号化された情報を保持する。第2サーバ21は、1つに限定されず、例えば複数のサーバ21−1〜21−n(n:自然数)で構成されていてもよい。
第2サーバ21は、第1サーバ20から暗号化された情報を送信するようコマンドを受けると、暗号化された情報を第1サーバ20に送信する。
尚、第1サーバ20及び第2サーバ21のいずれに保持されるデータも、同一企業が所有する場合に限られず、例えば第1サーバ20に保持されるデータは企業C1に属し、第2サーバ21に保持されるデータは企業C2に属してもよい。同一企業が所有する場合には、第1サーバ20と第2サーバ21は物理的に同じサーバで構成されていてもよい。
生保端末30−1は、第3サーバ30−2とネットワークを介して接続される。例えば生命保険会社の従業員は、生保端末30−1に入力して、ユーザの保険料の算出を第1サーバ20に要求できる。具体的には、第3システム3から、ユーザのIDと保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信する。
なお、第3システム3から、ユーザのIDと保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信する代わりに、第3システム3が、ユーザのIDと、ユーザの属するランクに関する情報の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信してもよい。第3システム3の第3サーバ30−2は、ランクに応じた保険料の算出方法に関するプログラムを保持する。第3サーバ30−2はユーザの属するランクに関する情報を第2システム2から受信して、上記プログラムを用いてユーザの保険料を算出し、生保端末30−1に出力する。生保端末30−1は第3サーバ30−2から受信した保険料を表示部31−5(ディスプレイ)に表示する。
自動車保険端末40−1は、第4サーバ40−2とネットワークを介して接続される。例えば自動車保険会社の従業員は、自動車保険端末40−1に入力して、ユーザの保険料の算出を第1サーバ20に要求できる。具体的には、第4システム4から、ユーザのIDと保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信する。
なお、第4システム4から、ユーザのIDと保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信する代わりに、第4システム4が、ユーザのIDと、ユーザの属するランクに関する情報の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信してもよい。第4システム4の第4サーバ40−2は、ランクに応じた保険料の算出方法に関するプログラムを保持する。第4サーバ40−2はユーザの属するランクに関する情報を第2システム2から受信して、上記プログラムを用いてユーザの保険料を算出し、自動車保険端末40−1に出力する。自動車保険端末40−1は第4サーバ40−2から受信した保険料を表示部31−5(ディスプレイ)に表示する。
生命保険会社が例えば第3システム3を所有し、自動車保険会社は例えば第4システム4を所有する。生命保険会社や自動車保険会社は、例えば生保端末30−1や自動車保険端末40−1に表示されたユーザの保険料をユーザに請求する。かかる請求に基づいて、ユーザは保険料を生命保険会社や自動車保険会社に支払う。
また、生命保険会社や自動車保険会社が、ユーザに対して保険金を支払った場合に、第3システム3や第4システム4が、ネットワークを介して、ユーザに保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20にしてもよい。第1サーバ20は、かかる通知を受信すると、この通知前後のある時間の範囲内における生体情報を取得する。具体的には、第1サーバ20が第1情報及び第2情報を保持している場合、第1サーバ20は、通知前後のある時間の範囲内における生体情報を抽出する。第1情報及び第2情報を保持していない場合には、第1サーバ20は、第2サーバ21から暗号化された情報を読み出し、第1情報及び第2情報を復元し、通知前後のある時間の範囲内における生体情報を抽出する。
そして、第1サーバ20は、通知前後のある時間の範囲内における生体情報の相違を検出し、この相違に基づいた条件を算出する。具体的に説明すると、通知前の一定期間における平均の脈拍数はα回/秒であったが、通知後の一定期間における平均の脈拍数がβ回/秒であったとき、第1サーバ20は、条件を「α回/秒からβ回/秒への変化」と設定する。なお、母数の平均で評価する場合には限定されず、例えば母数の平均と分散に基づいて評価してもよい。
第1サーバ20は、設定した条件に変更がある度に、条件に関するデータをコマンド等とともに第1システム1の通信端末10−3に送信する。通信端末10−3は、受信した条件に関するデータに基づき条件を設定する。
なお、第1サーバ20が、病気の種類に関するフラグ等と対応付けられて、この通知を受信した場合には、設定した条件とフラグを対応付けて保持する。この場合には、第1サーバ20は、設定した条件に変更がある度に、条件とフラグを対応付けて、コマンド等とともに第1システム1の通信端末10−3に送信する。通信端末10−3は、受信した条件に基づき、フラグとともに条件を設定する。
[1−1−1]ウェアラブルデバイス10−1
図3を用いて、ウェアラブルデバイス10−1の構成について説明する。
図3に示すように、ウェアラブルデバイス10−1は、CPU(演算部)11−1、センサ部11−2、送受信部11−3、メモリ(記憶部)11−4及びA/D変換器11−5を具備する。
CPU11−1は、センサ部11−2から取得された生体情報に対して所望の処理を行う。
センサ部11−2はユーザから生体情報を取得する。センサ部11−2はユーザから生体情報を得ることができれば、ユーザのいずれに接触させてもよく、手首の他、例えば胸部及び頭部等でもよい。
送受信部11−3は、CPU11−1が処理したデータを、通信端末10−3に例えば無線送信する。なお、通信端末10−3に送信するときに、ユーザのIDもセットで送信してもよい。
メモリ11−4は、CPU11−1で処理されたデータ及びセンサ部11−2から取得された生体情報等を一時的に保持する。
A/D変換器11−5は、センサ部11−2で取得したアナログデータをデジタル変換する。
尚、ウェアラブルデバイス10−1は、CPU11−1が処理したデータを、通信端末10−3を介さずに、第2システム2に直接送信してもよい。
ウェアラブルデバイス10−1は、他のウェアラブルデバイス10−1と無線通信可能である。すなわち、複数のウェアラブルデバイス10−1それぞれの送受信部11−3同士は無線通信で通信が可能である。
1ユーザの身体に付された複数のウェアラブルデバイス10−1間で、人体通信を可能とする。例えば、1ユーザの身体において2カ所以上にウェアラブルデバイス10−1を付す場合には、ウェアラブルデバイス10−1間の通信は人体通信を用い、それぞれのウェアラブルデバイス10−1と通信端末10−3との通信は無線通信を用いてもよい。ここで人体通信とは、誘電体である人体を通信媒体として利用する通信の形態であり、有線通信や無線通信には該当しない通信方式である。かかる人体通信については、例えば“HUMAN BODY COMMUNICATION APPARATUS AND AUTHENTICATION METHOD OF THE SAME”という2011年3月18日に出願された米国特許出願13/051,190号に記載されている。また、“COMMUNICATION APPARATUS AND COMMUNICATION SYSTEM”という2011年3月18日に出願された米国特許出願12/051,194号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
[1−1−2]車載センサ10−2
図4及び図5を用いて、車載センサ10−2の構成について説明する。図4に示すように、車載センサ10−2は複数のセンサ120−1〜120−3を含む。車載センサ10−2は、例えば重量センサ120−1と、吸気センサ120−2と、ジャイロセンサ120−3を含む。各センサ120−1〜120−3の大まかな構成は共通しており、センサの構成を図5に示す。
図5に示すように、車載センサ10−2は、CPU(演算部)12−1、センサ部12−2、送受信部12−3、メモリ(記憶部)12−4及びA/D変換器12−5を具備する。
CPU12−1は、センサ部12−2が取得したデータに対して所望の処理を行う。
センサ部12−2は第2情報を取得する。
送受信部12−3は、センサ部12−2が取得した第2情報を通信端末10−3の送受信部13−3に送信する。なお、通信端末10−3に送信するときに、ユーザのIDもセットで送信してもよい。
メモリ12−4は、CPU12−1で処理されたデータ及びセンサ部12−2が取得した第2情報を保持する。
A/D変換器12−5は、センサ部12−2で取得したアナログデータをデジタル変換する。
以下、個々のセンサ120−1〜120−3について、図6を用いて説明する。
重量センサ120−1は、車両10Aを運転している者(ユーザ)が車両10Aに乗車したか否かを判断するセンサである。重量センサ120−1は、例えば運転座席に設けられる。重量センサ120−1がオン状態であり、センサ部12−2が重量を検知したとき、CPU12−1は送受信部12−3を制御して、ユーザが車両10Aに乗車したことを通信端末10−3に通知する(S1)。通信端末10−3はこの通知を受けて、ユーザが車両10Aに乗車したフラグ、ユーザのID、時刻を対応付けて保持する(S2)。
吸気センサ120−2は、ユーザが飲酒をしているか否かを判断するセンサである。呼気センサ120−2は、例えば、ハンドル部分に設けられる。吸気センサ120−2のセンサ部12−2で取得した呼気に含まれるアルコール濃度が、呼気センサ120−2のメモリ12−4に保持された閾値を超える場合には、CPU12−1は送受信部12−3を制御して、飲酒運転であることを通信端末10−3に通知する(S3)。通信端末10−3はこの通知を受けて、飲酒運転のフラグ、ユーザのID、時刻を対応付けて保持する(S4)。
ジャイロセンサ120−3は、車両10Aが蛇行運転しているか否かを判断するセンサである。ジャイロセンサ120−3は、例えば、バックミラー部分に設けられるが、蛇行を検知できれば、車両10Aのいずれの部分に設けられてもよい。ジャイロセンサ120−3のセンサ部12−2で検知された角速度が、ジャイロセンサ120−3のメモリ12−4に保持された閾値を超える場合には、CPU12−1は送受信部12−3を制御して、飲酒運転であることを通信端末10−3に通知する(S5)。通信端末10−3はこの通知を受けて、蛇行運転のフラグ、ユーザのID、時刻を対応付けて保持する(S6)。
なお、車両10Aには、ハンドル部分に生体情報を取得可能なセンサが搭載されていてもよい。
なお、本実施形態の図4及び図5では、センサ120−1〜120−3それぞれは、図5に示す、CPU12−1、センサ部12−2、送受信部12−3、メモリ12−4、A/D変換器12−5を含んでいるが、これに限定されることなく、例えば、CPU12−1、送受信部12−3、メモリ12−4、A/D変換器12−5を、センサ120−1〜120−3で共有してもよい。
[1−1−3]通信端末10−3
図7を用いて、通信端末10−3の構成について説明する。
図7に示すように、通信端末10−3は、CPU(演算部)13−1、メモリ(記憶部)13−2、送受信部13−3、表示部13−4及びカウンタ(レジスタ)13−5を具備する。
メモリ13−2は、通信端末10−3で保険料を表示するためのアプリケーションを保持する。このアプリケーションは、例えばインターネットを介して通信端末10−3にダウンロードされる。そして通信端末10−3にアプリケーションをインストールする。
また、メモリ13−2は、ウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2の製品情報及び種類と、検知できる第1情報及び第2情報とを対応付けたテーブルを保持する。さらに第1情報及び第2情報と、保険料の算出できる保険の種類とを対応付けたテーブルを保持する。
CPU13−1は、通信端末10−3全体を制御する。ユーザが、通信端末10−3に既にダウンロードしたアプリケーションを起動し、保険料の算出をするための元データの計測の開始を通信端末10−3に入力をしたとき(図8A参照)、CPU13−1は、ウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2との通信を行う。例えばウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2に電源を充電しつつ、通信端末10−3はウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2とBluetooth(登録商標)で通信を行い、通信端末10−3はウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2を検知する。
ユーザが後述する第2保険の加入者でなくとも、ユーザはこのアプリケーションをダウンロードして起動できる。例えば第2保険への加入を検討している人も、このアプリケーションをダウンロードしてIDを取得すれば本アプリケーションを使用することができる。第2保険への加入を検討している人は、通信端末10−3を介して、所望の期間の第1情報と第2情報を第1サーバ20へ送信すれば、第2保険の仮保険料を取得できる。この仮保険料により、第2保険への加入を検討している人は第2保険への加入するか否かを判断できる。
CPU13−1は、検知したウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2の製品情報や種類から、保険料の算出できる保険の種類を表示部13−4に表示する。図8Aに示すように、通信端末10−3には、検知したウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2は表示部13−4に表示される。
ユーザが、保険料の算出を希望する保険の種類を選択し、保険料の算出をするための基礎となる生体情報の収集開始を指示すると、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、第1サーバ20に生体情報の収集開始を通知する。すなわち、図8Aにおいて、ユーザが加入したい保険を選択し、計測開始ボタンを押すと、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、第1サーバ20に生体情報の収集開始を通知する。
また、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、ウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2から第1情報及び第2情報の受信を開始する。
ユーザが、アプリケーションを起動して、画面上で保険料の算出したい保険の種類を選択し、選択された保険の保険料の算出を要求すると(図8B参照)、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、第1サーバ20に保険料の算出指示を通知する。すなわち、図8Bにおいて、ユーザが保険料を算出したい保険を選択して、計算開始ボタンを押すと、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、第1サーバ20に保険料の算出指示を通知する。
通信端末10−3がかかる通知をする場合に、カウンタ13−5に保持された情報も第1サーバ20に送信する。カウンタ13−5に保持された情報の詳細については後述する。
また、通信端末10−3は、第1サーバ20から受信した条件を設定する。CPU13−1は、ウェアラブルデバイス10−1、車載センサ10−2から受信した第1情報と第2情報が、条件を満たすか否か判定する。かかる条件は例えば病気ごとに設定されている。例えば受信した第1情報と第2情報がある病気の条件を満たす場合には、CPU13−1は、この病気に対応する回数をインクリメントする。この回数は、例えば通信端末10−3のカウンタ13−5に保持される。本実施形態では、カウンタ13−5は回数を保持するが、回数に限定されず、病気の内容と発症の程度が判別できればいかなる形式であってもよい。
送受信部13−3は、ウェアラブルデバイス10−1、車載センサ10−2及び第1サーバ20とのデータの授受を行う。送受信部13−3は、CPU13−1によって制御される。送受信部13−3は、例えば第1情報及び第2情報のデータの授受を行う。
なお、通信端末10−3がGPS機能を有し、電子決済を実行できる場合を検討する。かかる場合に、通信端末10−3が例えば病院や薬局で電子決済を行う場合、病気の内容を通信端末10−3のメモリ13−2に保持する。例えば、薬局で薬D1と薬D2が処方され、通信端末10−3で電子決済する場合、通信端末10−3のCPU13−1は、薬D1と薬D2を同時に処方される病気を推定する。通信端末10−3のメモリ13−2が薬と病気の対応付けされたテーブルを保持する場合には、CPU13−1はテーブルを参照して病気を推定する。上記のテーブルが第1サーバ20に保持されている場合には、CPU13−1は、送受信部13−3を介して、薬D1と薬D2を同時に使用する病気を推定するように指示を第1サーバ20に通知する。送受信部13−3は、対応する病気に関する情報を第1サーバ20から受けて、CPU13−1は病気を推定する。そののち、CPU13−1はユーザが推定された病気を1回発症したとカウントし、病気とカウントを対応づけてメモリ13−2に保持する。送受信部13−3は、CPU13−1の制御に基づき、かかる病気の内容を第1サーバ20に送信する。
ここで、本実施形態では、送受信部13−3は、第1サーバ20に第1情報などを送信しているが、かかる場合に限定されることなく、例えば第1サーバ20を介さずに、第2サーバ21に直接送信してもよい。
本実施形態では、通信端末10−3で病院や薬局で電子決済を行う場合を説明したが、かかる電子決済を行うと、ユーザの第2保険の保険料は上昇する可能性がある。このため、ユーザは病院や薬局で電子決済を行わないことが考えられる。そこで、ユーザが積極的に電子決済を行えるよう、ユーザにインセンティブを与えてもよい。例えばユーザが病院や薬局で電子決済を行う場合に第2保険の保険料から一定の金額を控除する。電子決済を行うホスト(例えばPOS端末等)から電子決済の内容を通信端末10−3が受信して、通信端末10−3は電子決済を行ったことを示すフラグをメモリ13−2に保持する。通信端末10−3が第2保険の保険料を表示するときに、CPU13−1は、第2保険の保険料から一定の金額を控除した金額を演算して、表示部13−4に通知する。表示部13−4は第2保険の保険料から一定の金額を控除した金額を第2保険の新たな保険料として表示する。
表示部13−4は、例えば、通信端末10−3のディスプレイである。表示部13−4は、ユーザが選択された保険の保険料の算出を要求するとき、選択された保険の保険料(生命保険料、自動車保険料)を表示する。選択された保険の商品や種類に応じて、保険料の算出をするための基礎となる生体情報が異なる。ある保険では、ユーザの1月分の生体情報を基礎として保険料を算出するが、別の保険では、ユーザの1年分の生体情報を基礎として保険料を算出してもよい。いずれの生体情報を基礎として保険料を算出するかも、選択された保険の商品や種類に応じて異なる。表示部13−4は、要求前の所望期間(例えば1月)のユーザの生体情報に基づいて算出された保険料を表示するとともに、所望期間よりも前のユーザの生体情報に基づいて算出された保険料(例えば先月の保険料)も表示してもよい。これに限定されることなく、例えば先月の保険料との変化率や差分を表示してもよい。さらに、表示部13−4は、保険料の他、広告を表示してもよい。詳細は後述する。
[1−1−4]第1サーバ20
第1サーバ20は、(1)第1システム1のウェアラブルデバイス10−1及び車載センサ10−2から第1情報及び第2情報等を受信し、一時的に保持する機能を有する。また、第1サーバ20は、(2)第1サーバ20が受信したデータに基づき、ユーザの属するランクやユーザの保険料を算出する機能を有する。
図9を用いて、第1サーバ20の構成について説明する。
図9に示すように、第1サーバ20は、CPU(演算部)22−1、第1メモリ22−2、第2メモリ22−3、送受信部22−4及びカウンタ22−5を具備する。
CPU22−1は、ワーキングメモリ22−6(RAMと表記)を含む。第1サーバ20が通信端末10−3から生体情報の収集開始の通知を受けると、第1サーバ20は、ユーザのIDと収集開始した時刻を対応付けて第2メモリ22−3に保持する。収集開始の通知を受けたのちに、通信端末10−3から第1サーバ20が第1情報と第2情報などを受信すると、第1サーバ20はIDと対応付けて第1情報と第2情報などを第2メモリ22−3に一時的に保持する。
CPU22−1は、複数の通信端末10−3から複数のユーザに関する第1情報と第2情報を受信し、第2サーバ21へかかる情報を転送するとき、複数のユーザの第1情報と第2情報等を、鍵情報を用いて暗号化処理を行う。暗号化処理の手法としては、例えば以下の4つが検討できる。暗号化処理前には、ユーザの第1情報と第2情報がユーザのIDと対応付けされていることを仮定する。
(1)一定の期間ごとに、各ユーザの第1情報及び第2情報を分割する。分割された同一期間における第1情報と第2情報を、ユーザを横断するようにシャッフルして暗号化する。例えば、ユーザE1の第1情報と第2情報を第1期間のものと第2の期間のものに分割する。同様に、ユーザE2,E3の第1情報と第2情報を第1期間のものと第2の期間のものに分割する。そのうえで、第1期間のもの同士シャッフルし、第2期間のもの同士シャッフルしてユーザのIDと対応しないようにすることで暗号化を行う。
(2)上記(1)のシャッフルしたのちに、時系列を横断するようにシャッフルして暗号化する。上記の例であれば、(1)のシャッフルしたのちに、同一行にある第1期間のものと第2期間のものを取り換えて暗号化を行う。
(3)第1情報及び第2情報を情報の種類ごと(例えば、脈拍、体温ごと)に各ユーザの第1情報及び第2情報を分割する。情報の種類のカラムの範囲内でデータをシャッフルして暗号化を行う。
第1サーバ20が通信端末10−3から保険料の算出指示を受けると、第1サーバ20のCPU22−1は、送受信部22−4を介して、暗号化された情報を送信するようコマンドを第2サーバ21に送信する。CPU22−1は、暗号化された情報を受けて、第1メモリ22−2に保持された鍵情報をワーキングメモリ22−6に読み出し、鍵情報を用いて、ユーザのIDと対応付けされた第1情報と第2情報を復元する。CPU22−1は、通信端末10−3から受信した、ユーザが選択した保険の商品や種類に関する情報と、復元された第1情報及び第2情報と、通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報等に基づいて、保険料を算出する。
詳細な保険料の算出方法については後述するが、CPU22−1は、ユーザが選択した保険の商品や種類に関する情報に基づいて、復元された第1情報及び第2情報のうち必要な情報を読み出し、選択した保険の商品や種類で考慮される病気に関する条件を満たすか判定する。保険の商品や種類ごとにいずれの病気が考慮されるか対応付けされたテーブルは、第1メモリ22−2に保持されている。なお、選択した保険の商品や種類で考慮される病気のうち、通信端末10−3で既に判定された病気(通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報)は、第1サーバ20で再度判定は行われない。
CPU22−1は、病気の内容に関する情報、病気に関する条件を満たすか否かの結果から、ユーザの特性を評価する。CPU22−1は、選択された保険に加入する他者のデータ(第1情報や第2情報など)をワーキングメモリ22−6に読み出し、ユーザが選択された保険に加入する他者との相対関係を評価して、ユーザのランクを評価する。このランクを1つの変数として、CPU22−1は、ユーザの保険料を算出する。
第1メモリ22−2は、例えば、演算プログラム、“鍵情報”、第1テーブル、第2テーブル、第3テーブル及び生保標準生命表等を含む。
演算プログラムは、選択された保険の商品や種類に考慮される病気に関する条件を第1情報及び第2情報が満たすか判定するプログラム、病気の内容に関する情報及び病気に関する条件を満たすか否かの結果から、ユーザのランクを評価するプログラム、ユーザのランクを1つの変数として、ユーザの第2保険の保険料を算出するプログラム、及び算出された第1保険の保険料と第2保険の保険料とを比較するプログラムを含む。
ここで、第1保険とは、保険業界に係る全企業の支出と収入とが均衡を保てるよう、保険商品・年齢・性別毎に予め保険料が設定されている保険である。すなわち、第1保険の保険料は、ユーザの第1情報や第2情報、ユーザのランク等に依存して変更されない。第2保険は、ユーザの第1情報や第2情報、ユーザのランクに基づいて保険料が設定される保険である。つまり第2保険の保険料は、ユーザの第1情報や第2情報、ユーザのランク等に依存する。
第1テーブルは、第1保険の保険料に関する情報である。第1保険の製品や種類・年齢・性別毎に設定された保険料が対応付けされたテーブルである。
第2テーブルは、ある病気と判定する条件をその病気と対応付けたテーブルである。第2テーブルには、複数の病気とそれぞれに対応する条件が保持されている。第1情報及び第2情報の全てについて条件が設定されているという場合に限らず、第1情報及び第2情報のうち、ある病気に関連する情報のみについて条件が設定されていてもよい。
条件の例としては、心電図を用いて、急性心疾患症候群(ACS)か否かを判定する条件が挙げられる。具体的な方法は、例えば“Method and apparatus to detect acute cardiac syndromes in specified groups of patients using ECG”という2000年8月9日に出願された米国特許出願09/634355号に記載されている。この特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
本実施形態では、条件が既に第1サーバ20に保持されていることを仮定して説明する。
第3テーブルは、ユーザのランクと平準純保険料に対する増減分を対応付けしたテーブルである。CPU22−1が、ユーザが選択された保険に加入する他者との相対関係からユーザのランクを評価するときに、かかる第3テーブルを用いる。
生保標準生命表は、生命保険の保険料を算定するための基礎数値を示す。かかる生保標準生命表を用いて、平準純保険料(net premium valuation)を算出する。
平準純保険料は、生保標準生命表を用いて、保険金の総額と保険料の総額が均衡するように設定された保険料を指す。具体的には、保険期間をi年、生命保険の平準純保険料をPとし、期間中に死亡した場合に保険金IPが支払われると仮定すると、生命保険の平準純保険料Pは、以下の式(1)を満たす。
ここで、aは、i年間の各生存数を示し、bは、i年間の各年始現価率を示し、cは、i年間の各死亡数を示し、dは、i年間の各年央現価率を示し、平準純保険料Pは、保険の商品や種類ごとに相違する。生存数や死亡数は、生保標準生命表に基づいて算出する。上記の式(1)では、平準純保険料Pを一定であることを仮定したが、これに限定されることなく、例えば平準純保険料Pが、上記式の各変数(例えば死亡数)の変動に伴い変更されてもよい。平準純保険料が常に変更されるようにしてもよいが、これに限定されず、例えば一年単位、一ヶ月単位で変更してもよい。また、各変数(死亡率)が変化するイベント(震災、その二次被害など)の発生に伴い、変更してもよい。
第2メモリ22−3は、ウェアラブルデバイス10−1及び車載センサ10−2から受信した第1情報及び第2情報等を一時的に保持する。
送受信部22−4は、通信端末10−3の送受信部13−3からユーザのIDとともに第1情報及び第2情報を受信する。CPU22−1は、送受信部22−4を制御して、これらの情報を第2メモリ22−3に保持する。
送受信部22−4は、CPU22−1が算出したユーザのランクや第1保険の保険料を、通信端末10−3、後述する第3システム3及び第4システム4へ送信する。
カウンタ22−5は、現在の時刻をカウントする。
[1−1−5]第2サーバ21
図10を用いて、第2サーバ21の構成について説明する。
図10に示すように、第2サーバ21は、CPU(演算部)23−1、メモリ(記憶部)23−2及び送受信部23−3を具備する。
CPU23−1は、第1サーバ20から暗号化された情報を送信するようコマンドを受けると、暗号化された情報を、送受信部23−3を介して、第1サーバ20に送信する。
メモリ23−2は、暗号化された情報を保持可能とする。
送受信部23−3は、第1サーバ20の送受信部22−4から受信した暗号化された情報を受信する。CPU23−1は、送受信部23−3を制御して、暗号化された情報をメモリ23−2に転送する。
尚、第2サーバ21は1つに限定されることなく、例えば複数の第2サーバ21−1〜21−nを用いてもよい。これらの複数の第2サーバ21−1〜21−nが一体して上記の機能を有すればよい。
[1−1−6]生保端末30−1及び自動車保険端末40−1
図11を用いて、生保端末30−1及び自動車保険端末40−1の構成について説明する。生保端末30−1と自動車保険端末40−1はいずれも同一構成であるため、説明の便宜上、生保端末30−1のみを説明する。
図11に示すように、生保端末30−1は、CPU(演算部)31−1、メモリ(記憶部)31−2、送受信部31−3、入力部31−4、表示部31−5及び出力部31−6を具備する。
CPU31−1は、生保端末30−1全体を制御する。生命保険会社がユーザから第1保険の申し込みを受けた場合で、図12Aに示すように、例えば生命保険会社の従業員がメモリ31−2に保持されたアプリケーションを起動し、アプリケーションでユーザのランクや保険料を取得する要求をしたとき(図12A参照)、CPU31−1は、上記の要求があった旨の通知を第1サーバ20へ送信する。すなわち、図12Aに示すように、保険料の算出を行いたいユーザを選択して、取得ボタンを押すと、CPU31−1は、上記の要求があった旨の通知を第1サーバ20へ送信する。
生命保険会社がユーザに保険金を支払った場合に、CPU31−1は、保険金の支払いがあった旨の通知を第1サーバ20へ送信する(図12B参照)。すなわち、図12Bに示すように、保険金の支払いをしたユーザを選択して、登録ボタンを押すと、CPU31−1は、保険金の支払いがあった旨の通知を第1サーバ20へ送信する。
保険金の支払いがあった旨のみを第1サーバ20に送信する場合に限定されず、例えば保険金の支払い事由をフラグにして、かかるフラグとともに通知を送信してもよい(図12B参照)。
第1サーバ20が上記の要求があった旨の通知を受けると、保険に加入しているユーザの生体情報に基づいて検出された相違から条件を再計算する。詳細は第2実施形態で説明する。
メモリ31−2は、第1サーバ20が算出したユーザのランクやユーザの保険料を一時的に保持する。また、メモリ31−2は、第1サーバ20から受信したユーザのランクやユーザの保険料を読み込むためのプログラムも含む。
送受信部31−3は、第1サーバ20から、ユーザのランクやユーザの保険料の受信を行う。また、保険会社がユーザに保険金を支払うと、送受信部31−3は、保険金の支払いをした旨を第1サーバ20に送信する。
入力部31−4は、キーボードを具備する。
表示部31−5は、第1サーバ20が算出したユーザの保険料を表示できる。
出力部31−6は、メモリ31−2に格納された保険料を出力する。この出力(印刷)は、例えば、生保端末30−1に接続されたプリンター(図示せず)が行う。
尚、生保端末30−1及び自動車保険端末40−1は、筐体とディスプレイとを備えた端末に限定されず、例えばサーバであってもよい。
本実施形態では、第1サーバ20がユーザの保険料を算出する例で説明したが、かかる場合に限定されず、例えばCPU31−1がユーザの保険料を算出してもよい。具体的に説明すると、生命保険会社がユーザから第1保険の申し込みを受けた場合で、生命保険会社の従業員がメモリ31−2に保持されたアプリケーションを起動し、アプリケーションでユーザのランクを要求したとき、CPU31−1は、上記の要求があった旨の通知をユーザのIDとともに第1サーバ20へ送信する。この通知に対して、第1サーバ20は、第3サーバ30−2にユーザのIDに対応するランクを返信する。CPU31−1は、送受信部31−3を介して受信したユーザのIDに対応するランクに基づいて、保険料を算出する。この場合には、メモリ31−2に、第1テーブル、第2テーブル、第3テーブル等を保持する。第1サーバ20が保険料を算出する方法と同様の方法で、CPU31−1がユーザの保険料を算出する。表示部31−5に算出されたユーザの保険料を表示する。
[1−1−7]第3サーバ30−2及び第4サーバ40−2
第3サーバ30−2は、生保端末30−1とネットワークで接続される。第4サーバ40−2は、生保端末40−1とネットワークで接続される。上記で説明したように、CPU31−1がユーザの保険料を算出する場合には、第3サーバ30−2及び第4サーバ40−2は、受信したユーザのランクから保険料を算出するプログラムを有する。さらに、第3サーバ30−2及び第4サーバ40−2は、第1テーブルから第3テーブル等も含む。
[1−2]生命保険料
[1−2−1]セットアップについて
本実施形態の生命保険の保険料を算出するために、まずユーザの生体情報を収集する必要がある。生体情報の収集するセットアップについて、図13を用いて説明する。
本実施形態では、ユーザが2つの第1ウェアラブルデバイス10−1a、第2ウェアラブルデバイス10−1bを装着する例を用いて説明する。第1ウェアラブルデバイス10−1aが取得する第1情報と、第2ウェアラブルデバイス10−1bが取得する第1情報は異なる種類の生体情報であるとする。第1ウェアラブルデバイス10−1a及び第2ウェアラブルデバイス10−1bを区別しない場合は、単にウェアラブルデバイス10−1と呼ぶ。
ユーザが、通信端末10−3に既にダウンロードしたアプリケーションを起動し、保険料の算出をするための元データの計測の開始を通信端末10−3に入力をしたとき(図8B参照)、通信端末10−3は、ウェアラブルデバイス10−1a、10−1bとの通信の認証を行う(S11)。
通信の認証ができたら、通信端末10−3は第1サーバ20に計測開始のコマンド等を送信する(S12)。第1サーバ20は、かかるコマンド等を受けて、ユーザのIDと計測開始した時刻を対応付けて第2メモリ22−3に保持する。
ウェアラブルデバイス10−1aの電源がオンし、通信が許可されていれば、ウェアラブルデバイス10−1aがユーザの生体情報を計測しているとき、ウェアラブルデバイス10−1aは、第1情報を、通信端末10−3に送信する(S13)。例えば、ウェアラブルデバイス10−1aでは、例えばユーザから体温波形のデータ、脈拍回数/秒、脈拍波形のデータを取得する(S13)。同様に、ウェアラブルデバイス10−1bの電源がオンし、通信が許可されていれば、ウェアラブルデバイス10−1bがユーザの生体情報を計測しているとき、第1ウェアラブルデバイス10−1bは、第1情報を、通信端末10−3に送信する(S13)。例えば、ウェアラブルデバイス10−1bでは、例えばユーザから心電図のデータ、心拍回数/秒、心拍波形のデータ、加速度を取得する。
通信端末10−3は、ウェアラブルデバイス10−1a、10−1bから受信した第1情報が条件を満たすか判定する(S14)。ある条件を満たす場合には(S14、Yes)、第1サーバ20は、この条件に対応する病気のカウンタ13−5をインクリメントする(S15)。条件を満たさない場合には(S14,No)、通信端末10−3は次のステップに移る。
通信端末10−3は、受信した第1情報に、ユーザのIDを対応付けて第1サーバ20に送信する(S16)。このとき、通信端末10−3のカウンタ13−5に保持されたデータを第1サーバ20に送信してもよい。この場合に限定されることなく、ユーザに選択された保険の保険料の算出を要求されたときに、かかるデータを第1サーバ20に送信してもよい。
また、通信端末10−3がGPS機能を有し、電子決済を実行できる場合、通信端末10−3のCPU13−1は、電子決済の内容に基づいて、病気を推定する。CPU13−1はユーザが推定された病気を1回発症したとカウントし、病気とカウントを対応づけてカウンタ13−5に保持する。
本実施形態では、通信端末10−3にGPS機能を有する場合を例に説明したが、これに限定されることなく、例えばウェアラブルデバイス10−1a、10−1bにGPS機能を持たせ、GPSと地図情報からユーザがいずれの病院に通院しているかをCPU13−1が判定し、病院に関連する病気を1回発症したとカウントし、かかる病気とカウントを対応づけてカウンタ13−5に保持してもよい。
[1−2−2]生命保険の保険料を算出するステップについて
図14を用いて、本実施形態の生命保険の保険料を算出するステップについて説明する。
ユーザが、アプリケーションを起動して、画面上で保険料の算出したい保険の種類を選択し、選択された保険の保険料の算出を要求すると(図8B参照)、通信端末10−3のCPU13−1は、送受信部13−3を介して、第1サーバ20に保険料の算出指示を通知する(S21)。
かかる場合に、通信端末10−3の送受信部13−3は、CPU13−1の制御に基づき、選択された保険の製品や種類に関する情報、ユーザのID、かかる病気の内容に関する情報、保険料の算出を要求するコマンド等を第1サーバ20に送信する。保険料の算出指示の通知を受けて、第1サーバ20のCPU22−1は、保険料の算定に必要な期間の第1情報を保持しているか判定する(S22)。選択された保険の種類に応じて必要な第1情報が異なるだけでなく、第1情報の必要な期間も異なるため、第1メモリ22−2に保持された第1テーブルから、必要な期間を読み出して、CPU22−1は保険料の算定に必要な期間の第1情報を保持しているか判定する(S22)。必要な期間の第1情報を保持していない場合には、第1サーバ20は、通信端末10−3に選択された第2保険の保険料を算定できない旨、通知する(S22,No)。
選択された第2保険の保険料を算定できる場合には(S22,Yes)、第1サーバ20は、選択した保険の商品や種類で考慮される病気について、通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報でランク付けが可能かを判定する(S23)。判定が可能である場合には(S23,Yes)、ステップS27へ進む。判定ができない場合には(S23,No)、第1サーバ20は、必要な第1情報が第2メモリ22−3に保持されているか判定する(S24)。
必要な期間の第1情報を保持している場合には(S24,Yes)、CPU22−1はワーキングメモリ22−6に必要な期間の第1情報を読み出す(S26)。第1サーバ20が必要な期間の第1情報を保持していない場合には(S24,No)、第2サーバ21から暗号化された情報を取得して、復元することでワーキングメモリ22−6に必要な期間の第1情報を読み出す(S25、S26)。
第1サーバ20は、通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報、第1情報、ユーザのIDを用いて、ユーザの第2保険の保険料を算出する(S27)。具体的な保険料の算出方法については、後述する。
次に、第1サーバ20は、算出された第2保険の保険料と、第1サーバ20の第1メモリ22−2に保持された第1保険の保険料を比較して、いずれの保険の保険料が安いか判定する(S28)。この判定結果及び第2保険の保険料を、第1サーバ20は、通信端末10−3に送信する。
通信端末10−3は、この判定結果と第2保険の保険料を外部に出力する(S29)。例えば、通信端末10−3のディスプレイに表示する。これに限定されることなく、例えば判定結果を音声で出力できるようにしてもよい。
通信端末10−3は、ユーザが第2保険に加入している場合に第1保険の保険料の方が第2保険の保険料よりも安いとき、第1保険の加入をお勧めする旨をディスプレイに表示し、具体的に減額できる差額をも表示する。ユーザが第2保険に加入している場合に第1保険の保険料の方が第2保険の保険料よりも高いとき、第2保険の加入の維持をお勧めする旨の表示をし、具体的に第1保険の保険料との差額を減額できた金額として表示する。ユーザが第2保険に加入しておらず、このユーザが所望の期間の間に測定した第1情報及び第2情報等に基づいて第2保険の仮保険料を算出する場合に、第1保険の保険料の方が第2保険の仮保険料よりも安いとき、第2保険の加入をしないことをお勧めする旨をディスプレイに表示する。他方で、第1保険の保険料の方が第2保険の仮保険料よりも高いとき、第2保険の加入の維持をお勧めする旨の表示をし、具体的に第1保険の保険料との差額を減額できた金額として表示する。
[1−2−3]ステップS27について
本実施形態のステップS27について、図15を用いて説明する。本実施形態では、第1サーバ20がユーザのランクを算出し、このランクに基づいて保険料を算出する例を説明する。
ステップ26ののちに、CPU22−1は、第2テーブルから各病気と判定する条件をワーキングメモリ22−6に読み出し、読み出した第1情報が病気と判定する条件を満たしているか判定する(S31)。ユーザの第1情報が、例えば病気Aと判定する条件を2回、病気Bと判定する条件を3回満たしている場合には、CPU22−1は、このユーザのIDと、病気A2回、病気3回を対応付ける(S32)。
さらに、CPU22−1は通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報をユーザのIDと対応付ける(S32)。
CPU22−1は、選択された保険で考慮される病気に対応する条件全ての判定を終了したか判定し(S33)、全ての判定が終了した場合には(S33、Yes)、ステップS34に進む。他方で、全ての判定が終了していない場合には(S33、No)、ステップS31に戻り、CPU22−1は、他の病気に対応する条件を第1情報が満たすか判定する。
CPU22−1は、ユーザのランク付けを行う(S34)。ステップS23、Yesの場合には、ステップS31乃至S33を経ずに、ステップS34を行う。
ステップS34では、CPU22−1は、ユーザのIDと対応付けられた各病気の回数とカウンタの情報を点数に変換する。
同様のアルゴリズムで、CPU22−1は、ユーザが選択した保険に加入している全加入者の病気情報を点数に変換する。そして、CPU22−1は、ユーザの全加入者に対する位置づけをランク付けする(S34)。保険商品ごとに重視する病気が異なる。例えば生命保険であれば、病気により死亡率が異なる。したがって死亡率が高い病気は、他の病気(相対的に死亡率が低い病気)よりも重視される。病気情報を点数に変換する際に、病気の軽重を重みづけして点数に変換する。かかる重みづけは例えば第2メモリ22−3に保持される。CPU22−1は、重みづけに関する情報をワーキングメモリ22−6に読み出して点数への変換を行う。
そして、CPU22−1は、生保標準生命表を用いて、選択された保険の平準純保険料を算出する(S35)。CPU22−1は、第3テーブルから、ユーザのランクに対応する増減分を算出する(S36)。具体的に、ユーザが選択した保険は、ユーザが所望の期間iに1回以上病気Fを発症したことがあるか否かで判断するものとする。所望の期間の加入者の人数は増減せず、加入者全体をMとし、そのうち所望の期間(i年の1年間)に1回以上病気Fを発症した人数をNiとする。このとき、所望の期間に1回以上病気Fを発症した人の保険料は以下の式を満たすP+αである。他方で、所望の期間に1回以上病気Fを発症していない人の保険料は以下の式(2)を満たすP−αである。
ここで、Pは、平準純保険料を示し、αは、i年間の各生存数を示し、bは、i年間の各年始現価率を示す。
なお、本実施形態では、CPU22−1は、第3テーブルから、ユーザのランクに対応する増減分を算出しているが、この場合に限られず、例えばランクと他の観点(ユーザの年齢・自動車運転の有無・喫煙/飲酒の有無・喫煙/飲酒の程度)を加味して増減分を算出してもよい。図16にランクと年齢に基づく増減分を算出するテーブルを示す。増減分αは、ユーザが病気Fをしておらずかつ年齢が30歳未満の集合に適用する増減分である。増減分αは、ユーザが病気Fを所望の期間に発症しているがかつ年齢が30歳未満の集合に適用する増減分である。増減分αは、ユーザが病気Fをしておらずかつ年齢が30歳以上の集合に適用する増減分である。増減分αは、ユーザが病気Fを所望の期間に発症しているがかつ年齢が30歳以上の集合に適用する増減分である。増減分α〜αは正の値に限定されず負の値をとる場合がある。増減分α〜αは以下の式(3)を満たす。

ここで、は、平準純保険料を示し、αは、i年間の各生存数を示し、bは、i年間の各年始現価率を示す。所望の期間の加入者の人数は増減せず、加入者全体をMとし、そのうち所望の期間に1回以上病気Fを発症していない30歳未満の人数をNと、所望の期間に1回以上病気Fを発症している30歳未満の人数をNと、所望の期間に1回以上病気Fを発症していない30歳以上の人数をNとする。人数N〜Nは、i年の1年間ごとに相違するが、記号は人数N〜Nとする。
このように、平準純保険料を基礎として、ランクと他の観点に基づいてユーザの保険料の配分を変更している。
[1−2−4]ユーザのランクを付与するフローについて
ユーザのランクを付与するプロセスは、ユーザに選択された保険の加入者全体に対するユーザの位置を決めるプロセスである。かかるランクは、選択された保険の加入者全体の増減や、かかる保険において重視される病気の種類、加入者それぞれの健康状態、保険料の算定に使用する期間に依存して異なる。先にも説明したとおり、平準純保険料を基礎として、保険業界に係る全企業の収入を保ちつつ、ユーザの健康状態と他の観点に基づいてユーザの保険料に差異をつけている。以下、ユーザのランクの増減について、簡単な例を用いて説明する。ランクが下がると保険料は低下する方向になり、ランクが上がると保険料は上昇する方向になる。
(例1)
ある保険において、期間ΔT1の加入者数に対して、期間ΔT2の加入者数がX人増加したものと仮定する。ユーザの健康状態(例えば期間中における病気の回数等)が期間ΔT1と期間ΔT2で同一であるとしても、新規に加入したX人の健康状態がユーザの健康状態と比較して良好な場合(例えば、ユーザの期間中におけるある病気の回数よりも新規に加入したX人全員の期間中におけるある病気の回数が小さい場合)には、期間ΔT2のユーザのランクは、期間ΔT1のユーザのランクよりも上がる。新規に加入したX人の健康状態がユーザの健康状態と比較して不良な場合には、期間ΔT2のユーザのランクは、期間ΔT1のユーザのランクよりも下がる。つまり、新規に加入したX人のうちユーザよりも健康状態が良好な人が多いか/不良な人が多いかに依存して、ユーザのランクは変更される。
(例2)
ユーザが選択した保険の種類に応じて、重視する病気が異なる。第2テーブルには、保険の種類と、各病気の重視する順番、点数に変換する際の重みづけが対応付けて保持される。期間ΔTに、他の加入者は重みづけの低い病気を複数回発症しているとしても、ユーザは重みづけが高い病気を1回発症している場合には、ユーザのランクは上がる場合がある。
(例3)
ランクは、選択された保険の加入者全体の増減や、かかる保険において重視される病気の種類、加入者それぞれの健康状態、保険料の算定に使用する期間に依存して異なる。例1や例2で説明したものは1つの変数を変更しているにすぎないが、現実では複数の変数が同時に変更している。
図17Aは、ある期間ΔT1中における選択された保険の加入者全員の点数分布を示し、図17Bは、ある期間ΔT2中における選択された保険の加入者全員の点数分布を示す。図示の便宜上、点数が低ければ低いほどユーザの健康状態が良好であることを示すものとする。
期間ΔT1における加入者全員の点数の平均を30であったとする。期間ΔT2における加入者全員の点数の平均を50とする。平均の点数の変動は、加入者全体の増減だけでなく、加入者それぞれの健康状態の変化に起因する。
期間ΔT1におけるユーザの点数が40であり、期間ΔT2におけるユーザの点数が40であるとすると、ユーザの健康状態は変更されていないが、期間ΔT2のランクが低下する。
[1−3−1]自動車保険料の算出方法
自動車保険の保険を算出する際の各システムの動作を説明する。大まかには生命保険の保険料を算出する方法と同一であるが、以下の2点において異なる。
(1)通信端末10−3は、ウェアラブルデバイス10−1から第1情報を取得するだけでなく、車載センサ10−2から第2情報を取得する点が相違する。通信端末10−3は、第2情報もユーザのIDとともに第1サーバ20に送信する。
(2)第1サーバ20は、ユーザの第1情報と選択された保険の加入者全体の第1情報を比較して、ユーザの位置を算出するだけでなく、車両に乗車中のユーザの第1情報と車両に乗車している期間以外のユーザの第1情報とを比較して、ユーザの位置を算出し、2つのユーザの位置に基づいて、ユーザのランク付けを行う。
[1−3−1−1]セットアップについて
以下、自動車保険の保険料を算出するにあたり、車載センサ10−2が通信端末10−3に第2情報を送信するセットアップについて図18A及び図18Bを用いて説明する。図13と共通する部分の詳細な説明は省略する。
図18A及び図18Bに示すように、ユーザが、通信端末10−3に既にダウンロードしたアプリケーションを起動し、保険料の算出をするための元データの計測の開始を通信端末10−3に入力をしたとき(図8A参照)、通信端末10−3は、車載センサ10−2との通信の認証を行う(S41)。通信の認証ができたら、通信端末10−3は第1サーバ20に計測開始のコマンドを送信する(S42)。第1サーバ20は、かかるコマンド等を受けて、ユーザのIDと計測開始した時刻を対応付けて第2メモリ22−3に保持する。
車載センサ10−2の電源がオンし、通信が許可されていれば、車載センサ10−2がユーザの生体情報や車両の運行状況を計測しているとき、車載センサ10−2は、第2情報を通信端末10−3に送信する(S43)。
通信端末10−3は、メモリ13−2に保持されている車載センサ10−2それぞれの異常や変化を検出するための条件をCPU13−1のワーキングメモリに読み出し、CPU13−1は第2情報がこの条件を満たしているか判定する(S44)。ここで、異常や変化を検出するための条件とは、自動車事故を誘発する可能性の高い事情を検出するための条件である。自動車事故を誘発する主要因として、例えば蛇行運転や運転中の居眠り、飲酒運転が挙げられる。メモリ13−2には、過度な蛇行運転をしていると判定するための条件を保持して、CPU13−1は、車載センサ10−2から取得した第2情報がかかる条件を超えているか判定する(S44)。条件を満たしている場合には(S44,Yes)、CPU13−1は蛇行運転に対応するカウンタをインクリメントする(S45)。条件を満たしていない場合には(S44,No)、通信端末10−3は、受信した第2情報に、ユーザのIDを対応付けて第1サーバ20に送信する(S46)。
[1−3−1−2]自動車保険の保険料を算出する際のフローチャートについて
自動車保険の保険料を算出する際のフローチャートは、生命保険の保険料を算出する際のフローチャートと同様であるため、異なる部分のみを図19に用いて説明する。本実施形態では、図14のステップS22〜S26において、第1情報だけでなく、第2情報及び第2情報に関するカウンタの情報等も送受信する。
ステップS27では、第1サーバ20は、通信端末10−3から受信した病気の内容に関する情報、第1情報、第2情報、第2情報に関するカウンタの情報、ユーザのIDを用いて、ユーザの第2保険の自動車保険の保険料を算出する(S27)。
かかるステップS27について、図19を用いて詳述する。
CPU22−1は、ユーザにより選択された自動車保険の加入者全体の第1情報及び第2情報と、ユーザの第1情報及び第2情報を比較して、加入者全体に対してユーザの睡眠の良否を判定する(S51)。具体的には、加入者全体の睡眠の程度を数値に変換し、かかる数値の分布からユーザの睡眠の良否を判定する(S51)。ここで睡眠の程度を数値に変換する方法は、例えば“APPARATUS AND METHOD FOR MEASURING AUTONOMIC NERVE INDEX AND BIOLOGICAL INFORMATION DETECTING APPARATUS”という2008年2月25日に出願された米国特許出願12/036740号に記載されている。この特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
そして、CPU22−1は、ユーザの第1情報及び第2情報全体と、ユーザが車両10Aに乗車している間の第1情報及び第2情報とを比較して、車両10Aに乗車している間の睡眠の程度を判定する(S52)。第1サーバ20は、上記の2つの判定を用いて、ユーザのランク付けを決定する(S53)。
図20の具体例を用いて詳しく説明する。図20は、あるユーザのIDと対応付けされた第1情報及び第2情報である。このテーブルは、第1サーバ20または第2サーバ21に保持される。図20の縦軸は、時間tを示し、図20の横軸は、第1情報及び第2情報とこれらによって演算された情報を示す。ウェアラブルデバイス10−1は、心拍、脈拍、心電、体温、加速度x、y、z、脳波に関するデータを取得し、車載センサ10−2は、重量センサ、呼気センサ、ジャイロセンサに関するデータを取得する。第1サーバ20のCPU22−1は、図20に示す居眠りの状態(睡眠の状態)や蛇行運転の状態に関するデータを第1情報及び第2情報に基づき演算する。この演算の結果を図20では、図示の便宜上、演算結果として表示している。
第1サーバ20または第2サーバ21には、このユーザ以外にも保険加入者全員の第1情報及び第2情報が保持されているものと仮定する。睡眠の程度の数値は、心拍に関するデータ、脈拍に関するデータ、心電図、体温等に関するデータに基づいて算出できるものとする。
この場合、CPU22−1は、図20のデータ列のうち領域G1のデータを用いて、ユーザの運転していない間における睡眠の程度の数値X(jは自然数であり、j=kのとき、Xは、運転してない間のうち期間ΔTの睡眠の程度の数値)を算出する。同様に、CPU22−1は、図20のデータ列のうち領域G2のデータを用いてユーザの運転している間における睡眠の程度の数値Y(jは自然数であり、j=kのとき、Yは、運転している間のうち期間ΔTの睡眠の程度の数値)を算出する。同様に、加入者全員それぞれについて、運転していない間における睡眠の程度の数値Wij(iは加入者全員の人数−1)を算出する。
そして、CPU22−1は、ユーザの睡眠に関する位置づけを、例えば、Wijで形成される分布に対する
上記方法で、CPU22−1はユーザの睡眠に関する位置づけを把握したうえで、運転中の眠りが深い場合には自動車事故の発生確率が高いものとしてランクを高くする要因として使用する。他方で、運転中の眠りが浅い場合には自動車事故の発生確率が低いものとしてランクを低くする要因として使用する。
すなわち、生命保険の保険料を算定するときには、ユーザの第1情報と保険加入者全体の第1情報の比較を行って、ユーザのランク付けを行っているが、自動車保険の保険料を算定するとき、ユーザの第1情報及び第2情報と保険加入者全体の第1情報及び第2情報の比較を行うだけでなく、ユーザが車両10Aに乗車している間の第1情報と乗車していない間の第1情報を比較することで、ユーザのランク付けを行う。
保険商品ごとに重視する第2情報が異なる。CPU22−1は、重みづけに関する情報をワーキングメモリ22−6に読み出して点数への変換を行う。
CPU22−1は、第3テーブルから、ユーザのランクに対応する増減分を算出する。ランクに対応する増減分の算出方法は、生命保険の保険料を算出する方法と同様であるため省略する。
[1−4]ディスプレイへの表示方法
図21A、図21B、図21C、図22A、図22B、図23A、及び図23Bを用いて、通信端末10−3のディスプレイに第2保険の保険料を表示する方法について説明する。
ユーザが、アプリケーションを起動して、画面上で保険料の算出したい保険の種類を選択し、選択された保険の保険料の算出を要求すると、生命保険の保険料及び自動車保険の保険料がディスプレイに表示される。
(例1)
図21Aに示すように、ディスプレイは、ある期間ΔT2における生命保険の保険料及び自動車保険の保険料を表示する。期間ΔT1における生命保険の保険料及び自動車保険の保険料に対する変化率を表示する。本実施形態では、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα%上昇している(図21A参照)。本実施形態では、ディスプレイ上の変動率を矢印の長さで示してもよい。この矢印の長さは、保険料の増減の大きさに応じて伸び縮みしてもよい。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ%(原則として、α≠β)上昇している(図21A参照)。αとβが異なるのは、生命保険の保険料を算出するときのユーザのランク付けの方法と、自動車保険の保険料を算出するときのユーザのランク付けの方法が異なることに起因する。生命保険の保険料は自動車保険の保険料と相関関係があるため、α、βいずれも正の値である。
例1では、αとβは異なるものとして説明したが、一致する場合もある。
生命保険や自動車保険の製品名や種類と保険料が対応付けて表示される(機能1:図21A)。例えばΔT1が1月であれば、前月・前々月等の過去の保険料を参照することができる(機能2:図21B)。生命保険の保険料及び自動車保険の保険料を時系列のデータとして表示することもできる(機能3)。さらに、縦軸を保険料として横軸を期間として、それぞれの保険料の推移をグラフにすることもできる(機能4:図21C)。生命保険及び自動車保険それぞれの平準純保険料に対する変動率を明示してもよい(機能5:図21A)。上記に記載した機能1〜5は、以下の例2以降にも適用できる。
(例2)
複数のユーザが存在するケースについて説明する。説明を簡単にするために、ユーザH1とユーザH2が存在する場合を検討する。図22Aには、ユーザH1の通信端末10−3のディスプレイを表示し、図22Bには、ユーザH2の通信端末10−3のディスプレイを表示する。
本実施形態では、ユーザH1のディスプレイでは、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα1%上昇している。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ1%(原則として、α1≠β1)上昇している。ユーザH2のディスプレイでは、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα2%上昇している。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ2(原則として、α2≠β2)上昇している。
例1と異なる点は、α1とα2が異なり、β1とβ2が異なる点である。これは、ユーザH1、H2それぞれの健康状態を保険料に反映させているためである。仮にある保険の加入者がユーザH1、H2の2名のみである場合には、α1が正の値であるときにはα2は負の値であり、α1が負の値であるときにはα2は正の値である。β1とβ2との間についても同様に、正負が逆になる。生命保険の保険料は自動車保険の保険料と相関関係があるため、α1、β1はいずれも正負の符号が共通しており、α2、β2はいずれも正負の符号が共通している。
例1と同様に、α1とβ1は異なりα2とβ2も異なるものとして説明したが、それぞれが一致する場合もある。
(例3)
例2と同様に、複数のユーザが存在するケースについて説明する。説明を簡単にするために、ユーザI1、ユーザI2及びユーザI3が存在する場合を検討する。図23Aには、ユーザI1の通信端末10−3のディスプレイを表示し、図23Bには、ユーザI2の通信端末10−3のディスプレイを表示し、図23Cには、ユーザI3の通信端末10−3のディスプレイを表示する。ユーザI1は急性心疾患症候群(ACS)を既に発症している人であるとし、ユーザI2は、急性心疾患症候群を発症してはいないもの、将来発症する可能性が極めて高い人であるとし、ユーザI3は、風邪を発症している人であるとする。
本実施形態では、ユーザI1のディスプレイでは、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα3%上昇している。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ3%(原則として、α3≠β3)上昇している。ユーザI2のディスプレイでは、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα4%上昇している。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ4(原則として、α4≠β4)上昇している。ユーザI3のディスプレイでは、生命保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はα5%下落している。自動車保険について、期間ΔT1の保険料に対して期間ΔT2の保険料はβ5(原則として、α5≠β5)下落している。例2と異なる点は、α3>α4、β3>β4を満たす点である。ユーザI1の方がユーザI2よりも死亡率が高いためである。さらにα3とα4の差は、α3とα5の差及びα4とα5の差に対して小さい。これは、ユーザI1とユーザI2の関係はユーザI3との関係よりも近接しているため、変動率の相関も近接している。すなわち、ユーザI1とユーザI2のランクがユーザI3のランクと比較して近接しているためである。
例1と同様に、α3とβ4は異なりα5とβ5も異なり、さらにα6とβ6も異なるものとして説明したが、それぞれが一致する場合もある。
(例4)
例3と同じ前提とする。急性心疾患症候群で死亡するケースが多い場合には、α3とα4を他の病気を発症しているユーザの上昇率よりも大きく設定することもできる。ディスプレイの表示は例3と同様である。
次に、例1〜例4のディスプレイの表示方法と本実施形態の概念との関係性について概説する。
図24に示すように、期間ΔT1のユーザの第1情報及び第2情報に基づいて、期間ΔT1における生命保険の保険料及び自動車保険の保険料が算出される。期間ΔT2(ΔT1期間と異なる)のユーザの第1情報及び第2情報に基づいて、期間ΔT2における生命保険の保険料及び自動車保険の保険料が算出される。第1変動率(Δxx%)は、期間ΔT1における生命保険の保険料に対する期間ΔT2における生命保険の保険料の変動率である。第2変動率(Δyy%)は、期間ΔT1における自動車保険の保険料に対する期間ΔT2における自動車保険の保険料の変動率である。第3変動率(ΔX%)は、期間ΔT1における平準純保険料(生保)に対する期間ΔT2における平準純保険料(生保)の変動率である。第4の変動率(ΔY%)は、期間ΔT1における平準純保険料(自動車)に対する期間ΔT2における平準純保険料(自動車)の変動率である。第1変動率は第3変動率と異なる。これは、第1変動率がユーザの生体情報等を加味しているためである。同様に、第2変動率は第4変動率と異なる。第2変動率がユーザの生体情報等を加味しているためである。さらに、第1変動率と第2変動率は原則として異なる。生命保険の保険料を算定するときには、ユーザの第1情報と保険加入者全体の第1情報の比較を行って、ユーザのランク付けを行っているが、自動車保険の保険料を算定するとき、ユーザの第1情報及び第2情報と保険加入者全体の第1情報及び第2情報の比較を行うだけでなく、ユーザが車両10Aに乗車している間の第1情報と乗車していない間の第1情報を比較することで、ユーザのランク付けを行うためである。
[1−5]第1実施形態の効果
第1実施形態によれば、以下の(1)乃至(3)の効果を得ることができる。
(1)ユーザは、保険会社に支払う保険料をまとめて管理でき、いずれの保険料もまとめて低減できる。
本実施形態では、生命保険の保険料と自動車保険の保険料が相関関係をもち、それぞれの保険料は、ユーザの生体情報に基づいて算出される。
生命保険と自動車保険が相関関係を持たない比較例と本願実施形態を比較して本実施形態の効果について説明する。この比較例の場合、ユーザは、生命保険の保険料と自動車保険の保険料の総額を低減しようとする場合、それぞれの保険の特性を把握する必要がある。しかし、本実施形態のように、生命保険の保険料と自動車保険の保険料が相関関係を持つため、それぞれの保険の特性を把握せずとも、生命保険の保険料と自動車保険の保険料の総額を簡便に低減できる。また、1期前の保険料との変動率を認識できるため、ユーザは変動率に起因する要因/原因を分析しやすい。したがって、本実施形態は、比較例と比較して、保険会社に支払う保険料をまとめて管理でき、いずれの保険料もまとめて低減でき、ユーザフレンドリーである。
(2)健康状態を維持及び改善するように、ユーザを誘導させることができる。
通信端末10−3のディスプレイは、ユーザの求めに応じて、ユーザの健康状態を加味した生命保険の保険料と自動車の保険料を表示する。ユーザは自分の健康状態を知ることができる。そして、本実施形態に係る保険料の算出方法を適用すると、健康状態が以前より良好、又は他のユーザよりも健康状態が良好、であれば保険料が下がることから、よりユーザに健康状態を改善及び維持させようと誘導させることができる。
(3)保険会社は、ユーザへの保険金支払いのリスクを低減させることができる。
本実施形態では、生命保険の保険料と自動車保険の保険料が相関関係をもち、それぞれの保険料は、ユーザの生体情報に基づいて算出される。上記の比較例の場合には、生命保険と自動車保険ごとにリスクの分析が強いられ、リスク管理が困難となる場合がある。
しかし、本実施形態を適用すれば、保険会社は、生命保険の保険料と自動車保険の保険料をまとめて管理できるため、リスク管理も簡便に行うことができる。
また、(2)のようにユーザ1人1人の健康状態が良好に向かうと、死亡率が低減する。その結果、保険会社の保険金の支払い金額を低減させることもできる。
[2]第2実施形態
第1実施形態では、ユーザのランクを判定するために使用される条件(第1情報の条件/第2情報の条件を含む)は、設定された条件であり、一度設定された条件は第1サーバ20の管理者が第1サーバ20に新しい条件を設定するまで変更はされない。しかし、第2実施形態では、第1サーバ20の管理者が設定された条件を新しい条件に変更することなく、ユーザの第1情報及び第2情報、加入者全員それぞれの第1情報及び第2情報に基づいて条件が演算され、管理者が変更することなく自動的に更新される。
図25に示すように、ユーザに保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20が第3システム3や第4システム4から受信したときに、第1サーバ20は再計算し(S61)、ユーザに保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20が第3システム3や第4システム4から延べn回(nは自然数;n≧2)受信したときに、第1サーバ20はユーザそれぞれの相違に基づいて、条件を自動的に更新する(S62)。なお、第3システム3や第4システム4から通知を受信した場合に限定されず、加入者が病気を発症したときに、すなわち通信端末10−3のカウンタがインクリメントされたとき、通信端末10−3は第1サーバ20にその旨の通知を送信し、第1サーバ20がかかる通知を受けて条件の更新を行ってもよい。
[2−1]再計算にかかるフロー(S61)
図25に示すように、ユーザに保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20が第3システム3や第4システム4から受信したときに、第1サーバ20は再計算する(S71)。具体的に説明すると、かかる通知を第1サーバ20が受信すると、再計算に必要な第1情報及び第2情報をワーキングメモリ22−6に読み出す。第1サーバ20が必要な第1情報及び第2情報を保持していないときには、第2サーバ21から暗号化された情報を読み出して復元する。
例示で説明すると、あるユーザの通知前の一定期間における平均の脈拍数はα6回/秒であったが、通知後の一定期間における平均の脈拍数がα7回/秒であったとき、第1サーバ20は、ユーザの条件として平均の脈拍数がα6回/秒からα7回/秒への変化を設定する。なお、母数の平均で評価する場合には限定されず、例えば母数の平均と分散に基づいて評価してもよい。
第1サーバ20は、ユーザそれぞれに関する通知を受けるたびに再計算を行う(S71)。CPU22−1は、再計算により得られたユーザの条件を第1メモリ22−2に保持する。かかる条件はユーザのID、病気の種類と対応付けされて第1メモリ22−2に保持される。例えば、急性心疾患症候群(ACS)、ユーザJ1、平均の脈拍数がα6回/秒からα7回/秒への変化することが対応付けされて、第1メモリ22−2に保持される。これらのデータを個人の条件と呼ぶ。
[2−2]条件の更新にかかるフロー(S62)
図25を用いて、条件の更新にかかるフローについて説明する。
以下、ある病気Kを原因として保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20が第3システム3や第4システム4から延べn回受信するごとに、第1サーバ20は再計算する例を用いて説明する。説明を簡単にすべくn人に保険金を支払ったものと仮定する。各通知に対するステップ1は既に完了しているものとする。
第1サーバ20が上記の通知を延べn回受信したとき(S72、Yes)、第1サーバ20は条件の更新を行う(S73)。このステップS73について詳細を説明する。まず、第1サーバ20は、ステップ1で算出した個人の条件を第1メモリ22−2からワーキングメモリ22−6に読み出す。
CPU22−1は、個人の条件から、n人の生体情報に基づいて検出された相違それぞれの共通点を条件として判定する。具体例は後述する。なお、n人の生体情報に基づいて検出された相違全てに共通点が存在しない場合には、相違それぞれをグルーピングし、ユーザが最も多いグループの相違を条件として判定する。すなわち、多数決で相違を条件として判定する。
第1サーバ20は、この条件と病気Kを対応付けて、コマンドとともに保険の加入者全員の通信端末10−3に送信する(S74)。通信端末10−3それぞれは、かかる条件と病気Kに関するデータを受けて、メモリ13−2に保持された病気Kに関する条件を更新する(S75)。なお、条件と病気Kに関するデータを受ける前に、通信端末10−3に病気Kに関する条件が設定されていない場合には、メモリ13−2に病気Kに関する条件を追加して保持する。
通信端末10−3は、ウェアラブルデバイス10−1や車載センサ10−2から第1情報及び第2情報を受信して、かかる第1情報及び第2情報が通信端末10−3に設定された条件を満たす場合には、CPU13−1はカウンタ13−5のうち病気Kにかかる回数をインクリメントする。
なお、本実施形態では、通信端末10−3それぞれはメモリ13−2に保持された病気Kに関する条件を更新するが、これに限定されることなく、例えばあるユーザの生体情報の特徴が加入者全体の生体情報の特徴と大きく乖離している場合、第1サーバ20は、ユーザの通信端末10−3に、ステップ62で算出した条件でなくステップ61で算出した個人の条件を送信してもよい。この場合には、ユーザの通信端末10−3のメモリ13−2にはユーザの個人の条件が設定される。例えば、ユーザは過去に病気Kを発症したことがあり、ユーザの個人の条件がステップ62で算出された条件と異なる場合が考えられる。
[2−3]条件の判定方法
条件の判定方法について具体例を用いて説明する。
n人のうちa1人は通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がα8〜α9であったとする。n人のうちa2人は通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がβ1〜β2(α8<β1<β2<α9)であったとする。残りの人は、通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がγ1〜γ2(β1<γ1<γ2<β2)であったとする。
この場合、第1サーバ20は、n人の全てに共通している変動率γ1〜γ2を生体情報の相違として算出する。ある期間ΔT1から次の期間ΔT2の平均脈拍数の変動率がγ1〜γ2であることを病気Kの条件として判定する。
なお、n人の生体情報に基づいて検出された相違全てに共通点が存在しない場合には、相違それぞれをグルーピングし、ユーザが最も多いグループの相違を条件として判定する。すなわち、多数決で相違を条件として判定する。
具体例を用いて以下、説明する。n人のうちa1人は通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がα8〜α9であったとする。n人のうちa2人は通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がβ1〜β2(α8<β1<β2<α9)であったとする。n人のうちa3人は通知前の一定期間における平均の心拍数に対して通知後の一定期間における平均の心拍数の変動率がγ1〜γ2であったとする。残りの人は、相違が検出できなかったものとする。なお、a1+a2>a3であるものとする。
この場合に、第1サーバ20は、相違をグルーピングする。相違の少なくとも一部に共通点がある場合には、第1サーバ20は、同じグループとして取り扱う。上記の例であれば、a1人の平均脈拍数とa2人の平均脈拍数の変動率の範囲は相違するものの、(a1+a2)人の変動率はβ1〜β2で共通する。したがって、第1サーバ20は、条件の候補として(1)通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がβ1〜β2(2)通知前の一定期間における平均の心拍数に対して通知後の一定期間における平均の心拍数の変動率がγ1〜γ2の2つを抽出する。
そして、第1サーバ20は、条件の候補のうち条件に該当するユーザ数が多い候補と条件として判定する。上記の例であれば、a1+a2>a3であるため、条件の候補(1)を条件として判定する。
条件は、保険の加入者の第1情報及び第2情報を統計処理することにより算出している。平均値のみで統計処理する場合に限定されることなく、例えば平均と分散を用いて、分布の重なる部分で共通点を判定してもよい。
[2−4]第2実施形態の効果
第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得るだけでなく、次の効果(4)及び(5)も得ることができる。
(4)ユーザの健康状態を予測でき、保険会社はリスク管理を容易にできる。
第1実施形態では、通信端末10−3は、病気と相関関係のある条件を検知し、保険会社はリスク管理をする。つまり、第1実施形態の条件は病気との直接的な因果関係があるため、通信端末10−3がユーザの第1情報及び第2情報から条件を満たすものを検知したときには、ユーザが既に病気にかかっている可能性または近い将来に病気にかかる可能性が高くリスクを低減するための時間が短い。
しかし、本実施形態では、ユーザのランクを判定するために使用される条件(第1情報の条件/第2情報の条件を含む)は、ユーザの第1情報及び第2情報、加入者全員それぞれの第1情報及び第2情報に基づいて演算される。
つまり、本実施形態の条件は病気との直接的な因果関係が必ずしもあるわけではなく、通信端末10−3はユーザが病気になる可能性を第1実施形態の場合よりも早く検知できる。その結果、保険会社は第1実施形態と比較してリスク管理が容易となる。
(5)ユーザそれぞれの特徴に応じて、より正確なリスク管理が可能となる。
第2実施形態では、ユーザが過去にある病気を発症しているかに応じて、ユーザごとに異なる条件を通信端末10−3に設定している。したがって、あるユーザの生体情報の特徴が加入者全体の生体情報の特徴と大きく乖離している場合にも、保険会社は正確なリスク管理が可能となる。
[3]第3実施形態
第1実施形態及び第2実施形態は、生命保険と自動車保険において、第1保険と第2保険が存在することを前提として説明したが、本実施形態では、第2保険のみ存在することを前提として説明する。
この場合には、図26に示すように、第1実施形態及び第2実施形態と比較して、「CPU22−1は、第1保険の保険料と第2保険の保険料を比較する」ステップが省略される。したがって、CPU22−1は、第2保険の保険料を通信端末10−3に送信する。
第3実施形態では、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
[4]第4実施形態
第1実施形態では、生命保険会社が、ユーザに対して保険金を支払った場合に、第3システム3や第4システム4が第1サーバ20に、ネットワークを介して、ユーザに保険金を支払った旨の通知をしているが、本実施形態では、保険金を支払う事象(生命保険の場合にはユーザの死亡)をウェアラブルデバイス10−1aと10−1bで検知する。保険金を支払う事象は、ユーザの死亡のみを示すものではなく、例えば傷害保険であれば入院費等を保険会社が支払った場合には、かかる入院も保険金を支払う事象に該当する。
[4−1]保険金を支払う事象の検知方法
図27を用いて、以下具体的に説明する。
ウェアラブルデバイス10−1aとウェアラブルデバイス10−1bはいずれもユーザの体温を検知できるものと仮定する。ウェアラブルデバイス10−1aがユーザの体温として正の温度を検知しているにもかからず、他の生体情報(例えば脈拍数)が検知できなくなったとき(S81、Yes)、ウェアラブルデバイス10−1aは、ウェアラブルデバイス10−1bに第1フラグを出力する(S82)。人体通信の方法を用いて通信する。
ウェアラブルデバイス10−1bは、ユーザの体温として正の温度を検知しているにもかからず、他の生体情報(例えば脈拍数)が検知できなくなり、かつウェアラブルデバイス10−1aから第1フラグを受信したとき(S83,Yes)、ウェアラブルデバイス10−1bは通信端末10−3にユーザに保険金を支払う事象が生じた旨の通知を送信する(S84)。他方で、ユーザの体温として正の温度を検知し、他の生体情報(例えば脈拍数)が検知できるときには(S83,No)、ウェアラブルデバイス10−1bは、再度ウェアラブルデバイス10−1aから第1フラグを受信するまで待機する。
通信端末10−3が通知を受信したとき、通信端末10−3は、ユーザに保険金を支払った旨の通知とユーザのIDを第1サーバ20に送信する(S85)。第1サーバ20は、この通知を受信して、通知前後のある時間の範囲内における生体情報を取得する。その後のステップは第1実施形態と同様である。第1サーバ20は再計算を行い、条件を判定する(S86)。
[4−2]第4実施形態の効果
第4実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得るだけでなく、次の効果(6)も得ることができる。
(6)ユーザに保険金を支払う事象が生じているか早急に検知でき、保険会社はリスク管理を容易にできる。
本実施形態では、ウェアラブルデバイス10−1aとウェアラブルデバイス10−1bが人体通信で通信を行うため、通信ができるということはいずれのウェアラブルデバイス10−1a、10−1bもユーザに接触した状態であることがわかる。そのうえで、ウェアラブルデバイス10−1がユーザの体温として正の温度を検知しているにもかからず、他の生体情報(例えば脈拍数)が検知できなくなったときには、ユーザに保険金を支払う事象が生じていることがわかる。
第1実施形態では、第1サーバ20は、第3システム3や第4システム4からのユーザに保険金を支払った旨の通知を取得しなければユーザに保険金を支払う事象が生じているかわからない。一般的に、ユーザに保険金を支払う事象が生じる時期とかかる通知には時間差が大きく、正確な条件の算出が難しい場合がある。
しかし、本実施形態では、第3システム3や第4システム4からの通知を得えずとも、通信端末10−3からの通知をタイムリーに受信することにより、ユーザに保険金を支払う事象が生じる時期とかかる通知には時間差を小さくでき、正確な条件の算出が可能となる。したがって、第1実施形態と比較して、保険会社はリスク管理を容易にできる。
[5]第5実施形態
第1乃至第3実施形態では、ユーザの第1情報及び第2情報が病気に対応する条件を満たしているかを判定し、この判定結果を1つの変数としてユーザのランクを算出するが、本実施形態では、病気に関する条件を判定せずに、ユーザから受信した第1情報及び第2情報のうち、ユーザの死亡率と相関性をもつ条件を1つの変数として、ユーザのランクを算出する。例えば、第1メモリ22−2は、図28に示すテーブルを保持する。このテーブルは、ユーザの死亡率ごとにカテゴリー分けされ、各カテゴリーに属するユーザの“第1情報及び第2情報”の条件をカテゴリーごとに対応づけされたテーブルである。
図28であれば、a年後の死亡率3%のカテゴリーをL1とし、a年後の死亡率5%のカテゴリーをL2とし、a年後の死亡率7%のカテゴリーをL3とし、a年後の死亡率10%のカテゴリーをL4とし、a年後の死亡率12%のカテゴリーをL5とする。カテゴリーごとに検出する条件が異なる。本実施形態の第1サーバ20は、このテーブルを用いて、ユーザのランクを算出する。
[5−1]条件の設定方法
本実施形態の条件の判定方法について、まず[2−3]条件の判定方法と同様に、第1サーバ20は、ユーザぞれぞれの第1情報及び第2情報に基づいて相違を検出する。ある病気L1を原因として保険金を支払った旨の通知を第1サーバ20が第3システム3や第4システム4からn回受信した場合を例に説明する。この場合に、保険の加入者をXとし、保険会社は加入者のうちn人に保険金を支払ったものとする。
第1サーバ20は、[2−3]条件の判定方法と同様に、相違の共通点を抽出して、複数のカテゴリーにグルーピングする。
[2−3]の例を用いて具体的に説明すると、n人のうち、(a1+a2)人は(1)の条件を満たし、a3人は(2)の条件を満たす。
(1)通知前の一定期間における平均の脈拍数に対して通知後の一定期間における平均の脈拍数の変動率がβ1〜β2
(2)通知前の一定期間における平均の心拍数に対して通知後の一定期間における平均の心拍数の変動率がγ1〜γ2
したがって、第1サーバ20は、(1)をカテゴリーL1,(2)をカテゴリーL2としてグルーピングをし、カテゴリーL1に属するユーザの死亡率を
とし、カテゴリーL2に属するユーザの死亡率を

とする。
これにより、第1サーバ20は、この条件(1)(2)と死亡率を対応付けてテーブルを生成する。
[5−2]ランクの算出方法
第1サーバ20は、通信端末10−3からユーザの第1情報及び第2情報を受信したとき、このユーザがいずれかのカテゴリーに属するか否かを判定する。いずれかのカテゴリーに属すると判定された場合には、死亡率を1つの変数として、第1サーバ20はユーザのランクを算出する。なお、ランクの算出をせずとも、以下の式(4)を満たす増減分を平準純保険料に付加してカテゴリーに属するユーザの保険料を算出してもよい。
2つのカテゴリーが存在し、カテゴリーL1は死亡率3%で、カテゴリーL2は死亡率5%とし、カテゴリーL1に属するユーザの増減分をαとする。
ここで、Pは、平準純保険料を示し、αは、i年間の各生存数を示し、bは、i年間の各年始現価率を示す。カテゴリーAに属するユーザ数をNとし、カテゴリーBに属するユーザ数をNとする。ユーザ数N〜Nは、i年の1年間ごとに相違するが、記号は人数N〜Nとする。
このとき、カテゴリーL1に属するユーザの保険料は、P+αであり、カテゴリーL2に属するユーザの保険料は、
である。
[5−3]第5実施形態の効果
第5実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得るだけでなく、次の効果(7)も得ることができる。
(7)第1実施形態乃至第3実施形態と比較して、病気に関する条件を算出する必要がなく、早期に保険料を算出することができる
[6]第6実施形態
第6実施形態では、飲料メーカ等の広告をしたい企業または個人(以下、広告主ともよぶ)は、広告したい健康状態のユーザに対して広告できる。ユーザのディスプレイには、広告主の広告が表示される。なお、広告だけに限定されず、例えばユーザの健康状態に対するアドバイスを表示してもよい。広告とアドバイスをともに表示してもよい。以下、具体的に説明する。
[6−1]第1サーバ20の動作について
第1サーバ20の動作を、図30を用いて説明する。広告主は、広告主の通信端末10−3にアプリケーションをインストールし、アプリケーションを起動する(図29A参照)。図30のステップS91に示すように、広告主がアプリケーション上で広告したいユーザの抽出条件を入力する(図29B参照)。例えば飲料メーカが、血圧の上下差が30未満であるユーザに広告をしたいときには、血圧の上下差が30未満という抽出条件を入力する。そののち、広告主の通信端末10−3は、抽出条件を第1サーバ20に通知する。図30のステップS92に示すように、第1サーバ20はこの通知を受けて、保険の加入者の第1条件及び第2条件から抽出条件に合致するユーザ数を算出する。
第1サーバ20は、合致するユーザ数を広告主の通信端末10−3に通知する。
広告主が、通信端末10−3に広告したい内容の画像/動画をアプリケーション上でアップロードすると(図29C参照)、図30のステップS93に示すように通信端末10−3のディスプレイにかかる画像/動画と、合致するユーザ数、費用が表示される(図29D参照)。
広告主が表示を確認して発注をアプリケーション上で行うと、広告主の通信端末10−3から第1サーバ20に発注の通知が送信される。第1サーバ20は抽出条件に合致するユーザの通信端末10−3に画像/動画の広告を送信する。その結果、図31A乃至図31Bに示すように、ユーザの通信端末10−3のディスプレイに広告300が表示される。
[6−2]ディスプレイの表示について
図32に示すように、複数の広告主が広告をするときには、個々の抽出条件は異なる。したがって、2人のユーザの通信端末10−3に表示される広告は異なる場合がある。
ユーザO1及びユーザO2における通信端末10−3のディスプレイに、保険料(生命保険、自動車保険)が表示され、更に画面下に広告300が表示される。
ユーザO1の場合、広告300として、「健康なあなたにオススメ!美肌効果が得られるサプリメントが20%オフ!」と表示される。
ユーザO2の場合、広告300として、「血圧の高い貴方にオススメ! サプリメントAを一ヶ月飲んだzz%の方が基準値に戻りました。今購入すれば保険料ww円減少します。」と表示される。
[6−3]第6実施形態の効果
第6実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得るだけでなく、次の効果(8)も得ることができる。
(8)広告主にとっては、購買意欲のあるユーザのみに広告をすることができ、広告の効率を向上させることができる。
(9)ユーザにとっては、ユーザの健康状態に対するアドバイスにより、健康状態の維持や改善を促進する効果があり、保険料を低減しやすい。
(10)保険会社にとっては、ユーザに健康状態の維持や改善を促進させることができ、ユーザに対する保険金の支払いリスクが低減する。
[7]第7実施形態
第7実施形態では、図33乃至図35を用いて、ワーキングメモリ22−6について説明する。尚、上記各実施形態のサービスを実現するワーキングメモリ22−6を構成する一例として、メモリポートを用いる。具体的な構成は、例えば“STORAGE DEVICE AND STORAGE METHOD”という2013年9月11日に出願された米国特許出願14/023901号に記載されている。“METHOD OF PROCESSING DATABASE, DATABASE PROCESSING APPARATUS, COMPUTER PROGRAM PRODUCT
” という2012年12月28日に出願された米国特許出願13/729633号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
[7−1]ワーキングメモリ22−6
図33に示すように、ワーキングメモリ22−6は、複数のメモリ群200−1〜200−4(区別しない場合には、単にメモリ群200と呼ぶ)、及びメモリ群200を制御するコントローラ201−1及び201−2(区別しない場合には、単にコントローラ201と呼ぶ)を備える。
[7−1−1]メモリ群200
図34に示すように、メモリ群200は、複数のメモリポート2000を保持する。
メモリポート2000は、列及び行に沿って、マトリクス状に配置される。メモリポート2000は、互いにデータの送受信を可能とするデータバスで電気的に接続される。
図35に示すように、メモリポート2000は、記憶部2000a及びMPU2000bを保持する。
記憶部2000aは、データを保持可能とする。記憶部2000aとして、例えばNAND型フラッシュメモリが挙げられる。メモリセルアレイの構成については、例えば、“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月19日に出願された米国特許出願12/407,403号に記載されている。また、“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月18日に出願された米国特許出願12/406,524号、“不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法”という2010年3月25日に出願された米国特許出願12/679,991号、“半導体メモリ及びその製造方法”という2009年3月23日に出願された米国特許出願12/532,030号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
MPU2000bは、記憶部2000aを制御する。あるMPU2000bは、転送コマンドCMD、データの種類FLG1及び転送先アドレスADD1を受けて、記憶部2000aが保持するデータの種類と受信したデータの種類FLG1が合致する場合に、このMPU2000bは、転送先アドレスADD1に記憶部2000aのデータを転送する。
[7−1−2]コントローラ201
コントローラ201−1の動作について説明する。
例えば第1実施形態乃至第6実施形態の条件の演算をするために、コントローラ201−1が、第1情報及び第2情報のうち必要な生体情報を抽出し、抽出された生体情報を相互に演算する場合がある。この場合、扱われる生体情報を複数回演算する。演算の回数や演算に使用する生体情報が増えれば増えるほど演算処理の高速化ができない可能性がある。
演算するたびに扱われる生体情報を読み出す作業が増えることを防ぐために、本実施形態では、コントローラ201−1は演算に使用する生体情報を一度抽出して、これらの生体情報を一度ある領域に移動させる。その後にコントローラ201−1は抽出された生体情報を用いて演算を行う。
具体的な方法については、図36を用いて説明する。
例えば、条件の演算のために、コントローラ201−1は、ある保険の加入者全員の心拍に関する生体情報を領域Rに移動させることを考える。この場合には、コントローラ201−1は、メモリ群200−1、200−3のメモリポートに対して、転送コマンドCMD、データの種類FLG1及び転送先アドレスADD1を送信する(S101)。ここで転送先アドレスADD1は、領域Rのメモリポートのうち先頭のアドレスと、かかる先頭のアドレスを管理しているコントローラのアドレスを含む。
かかる転送コマンドCMD、データの種類FLG1及び転送先アドレスADD1をメモリポートが受信したとき、MPU2000bは、記憶部2000aが保持するデータの種類と受信したデータの種類FLG1が合致するか判定する(S102)。合致する場合には、このMPU2000bは、転送先アドレスADD1に記憶部2000aのデータを転送する(S103)。具体的には、転送アドレスADD1に含まれるコントローラ201−2へ記憶部2000aのデータを他のメモリポート2000を介して転送する。次のメモリポート2000へ転送コマンドCMD、データの種類FLG1及び転送先アドレスADD1を転送する(S104)。合致しない場合には、次のメモリポート2000へ転送コマンドCMD、データの種類FLG1及び転送先アドレスADD1を転送する(S104)。転送先は、領域Rのメモリポートを管理しているコントローラ201−2である。
コントローラ201−2は、心拍に関する生体情報を受信するたびに領域Rのアドレスを順に再指定して、この生体情報を領域Rのメモリポートに転送する(S105)。
コントローラ201−1、201−2は、領域Rに生体情報が保持されたのちに、条件の演算を行う。
[7−2]第7実施形態の効果
第7実施形態によれば、演算の回数や演算に使用する生体情報が増えても、演算に使用される生体情報を一度領域Rに収集している。このため、領域Rに保持されたデータ同士を演算することができ、演算するたびに扱われる生体情報を読み出す必要はない。
その結果、演算するたびに扱われる生体情報を読み出す作業が増えることを防ぐことができる。
[8]第8実施形態
第1実施形態乃至第7実施形態では、例えばあるユーザV1が保険に加入しており、通信端末10−3から第1情報及び第2情報を第1サーバ20に送信している。この場合に、ユーザV1が悪意で、ウェアラブルデバイス10−1を保険に加入していないユーザV2に取り付けて保険料の算定を行おうと考える可能性がある。このとき、ウェアラブルデバイス10−1から受信した第1情報はユーザV2の第1情報であるため、ユーザV1のIDとユーザV2の第1情報と第2情報が対応されてしまう。
[8−1]認証方法
いわゆる成りすましを防止すべく、第8実施形態では、以下の認証方法を使用する。具体的に、図37を用いて説明する。
ユーザV1の通信端末10−3とユーザV1のウェアラブルデバイス10−1が通信して、通信端末10−3から第1情報及び第2情報を受信している場合に、認証装置が通信端末10−3に第1コマンドを発行する(S111)。
第1コマンドを受信してから、通信端末10−3が第1情報及び第2情報の受信が途絶えるまでの期間を認証期間と呼ぶ。この認証期間に通信端末10−3が受信した第1情報及び第2情報は、適正なユーザV1の第1情報及び第2情報である。通信端末10−3は、かかる適正なユーザV1の第1情報及び第2情報であることを示すフラグを保持する(S112)。認証期間が経過したときに、CPU11−1は、認証期間中の第1情報及び第2情報に基づき、パスワードを生成する(S113)。このパスワードとして、例えば第1情報及び第2情報のユーザ固有の特性・特徴部分を使用する。パスワードは数字である必要はなく例えば脈拍や心電等の波形の一部である。パスワードに使用する生体情報は1つに限定されることなく例えば複数の生体情報の一部を使用してもよい。
認証期間後に、通信端末10−3がウェアラブルデバイス10−1、車載センサ10−2から第1情報及び第2情報を受信するとき、CPU11−1は、認証期間後に受信した第1情報及び第2情報がパスワードを用いてユーザV1の第1情報及び第2情報であるか否かを判定する(S114)。すなわち、CPU11−1は、認証期間後に受信した第1情報及び第2情報をワーキングメモリに読み出し、受信した第1情報及び第2情報がユーザ固有の特性・特徴部分を有するか否かを判定する(S114)。受信した第1情報及び第2情報がユーザ固有の特性・特徴部分を有する場合には(S114,Yes)、CPU11−1はユーザV1であると判定する。受信した第1情報及び第2情報がユーザ固有の特性・特徴部分を有しない場合には(S114,No)、CPU11−1はユーザV1でないと判定する。
CPU11−1が受信した第1情報及び第2情報がユーザV1のものである判定したとき(S114、Yes)、第1乃至第7実施形態のように、各システムが動作する。CPU11−1が受信した第1情報及び第2情報がユーザV1のものでない判定したとき(S114,No)、第1乃至第7実施形態のように、各システムは動作せず、再認証をするまで計測が開始されない。
[8−2]第8実施形態の効果
第8実施形態によれば、ユーザV1の通信端末10−3とユーザV1のウェアラブルデバイス10−1が通信して、通信端末10−3から第1情報及び第2情報を受信している場合に、認証装置が通信端末10−3に第1コマンドを発行する。このため、いわゆる成りすましを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (24)

  1. 第1保険の第1保険料と、前記第1保険と異なる第2保険の第2保険料であって、前記第1保険料が上がると上昇する前記第2保険料とを表示できる表示部を備えた通信端末。
  2. 前記表示部は、第1保険の第1平準純保険料と、前記第1平準純保険料と異なる第2保険の第2平準純保険料を表示できる請求項1記載の通信端末。
  3. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項1記載の通信端末。
  4. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項1記載の通信端末。
  5. 第1期間における第1保険料から第2期間における第1保険料の変動率は、第1期間における第1平準純保険料から第2期間における第1平準純保険料の変動率と異なる請求項2記載の通信端末。
  6. 第1期間における第2保険料から第2期間における第2保険料の変動率は、第1期間における第2平準純保険料から第2期間における第2平準純保険料の変動率と異なる請求項5記載の通信端末。
  7. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項6記載の通信端末。
  8. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項6記載の通信端末。
  9. 第1保険の第1保険料と、前記第1保険と異なる第2保険の第2保険料であって、前記第1保険料が上がると上昇する前記第2保険料とを表示できる表示部を備えた通信端末と、
    生体情報に関連する第1情報を検知するセンサーを有し、前記通信端末と通信可能なウエアブル装置と、
    前記通信端末と通信可能なサーバー装置と、
    備えた装置。
  10. 前記表示部は、第1保険の第1平準純保険料と、前記第1平準純保険料と異なる第2保険の第2平準純保険料を表示できる請求項9記載の装置。
  11. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項9記載の装置。
  12. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項9記載の装置。
  13. 第1期間における第1保険料から第2期間における第1保険料の変動率は、第1期間における第1平準純保険料から第2期間における第1平準純保険料の変動率と異なる請求項10記載の装置。
  14. 第1期間における第2保険料から第2期間における第2保険料の変動率は、第1期間における第2平準純保険料から第2期間における第2平準純保険料の変動率と異なる請求項13記載の装置。
  15. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項14記載の装置。
  16. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項14記載の装置。
  17. 第1保険の第1保険料と、前記第1保険と異なる第2保険の第2保険料であって、前記第1保険料が上がると上昇する前記第2保険料とを表示部に表示させることのできるアプリケーションを備えた端末装置。
  18. 前記表示部は、第1保険の第1平準純保険料と、前記第1平準純保険料と異なる第2保険の第2平準純保険料を表示できる請求項17記載の端末装置。
  19. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項17記載の端末装置。
  20. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項17記載の端末装置。
  21. 第1期間における第1保険料から第2期間における第1保険料の変動率は、第1期間における第1平準純保険料から第2期間における第1平準純保険料の変動率と異なる請求項18記載の端末装置。
  22. 第1期間における第2保険料から第2期間における第2保険料の変動率は、第1期間における第2平準純保険料から第2期間における第2平準純保険料の変動率と異なる請求項21記載の端末装置。
  23. 前記第1保険は生命保険であり、前記第2保険は自動車保険である請求項22記載の端末装置。
  24. 前記第1保険料が下がると、前記第2保険料が下がる請求項22記載の端末装置。
JP2015231074A 2014-11-28 2015-11-26 通信装置及び通信装置を含むシステム Pending JP2016103275A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462085448P 2014-11-28 2014-11-28
US62/085,448 2014-11-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016103275A true JP2016103275A (ja) 2016-06-02

Family

ID=56089531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231074A Pending JP2016103275A (ja) 2014-11-28 2015-11-26 通信装置及び通信装置を含むシステム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160217531A1 (ja)
JP (1) JP2016103275A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017191762A1 (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2021135987A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 株式会社Kddi総合研究所 保険条件判定装置、コンピュータプログラム及び保険条件判定方法
WO2022201386A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 日本電気株式会社 情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体
JP2023025703A (ja) * 2017-07-26 2023-02-22 パラマウントベッド株式会社 評価システム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9992175B2 (en) * 2016-01-08 2018-06-05 Moneygram International, Inc. Systems and method for providing a data security service
WO2017155269A1 (ko) * 2016-03-07 2017-09-14 삼성전자주식회사 냉장고
JPWO2021070649A1 (ja) * 2019-10-10 2021-04-15
US11465558B2 (en) * 2019-12-02 2022-10-11 Ada Cannon Bailey Added functionality vehicle floor mat

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002073990A (ja) * 2000-06-15 2002-03-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保険内容調整システム
WO2003065261A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Fujitsu Limited Systeme de transactions sur les assurances et procede utilisant des informations sur les habitudes personnelles
JP2003263562A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Yoshito Terajima 保険情報システムおよび保険情報プログラム
WO2005006973A1 (ja) * 2003-07-17 2005-01-27 Seijiro Tomita 動状態監視方法及びその装置
JP2008123491A (ja) * 2006-10-18 2008-05-29 Hirokkusu Japan:Kk 自動車保険に関するメッセージ付き予想外寄付額の表示システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002073990A (ja) * 2000-06-15 2002-03-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保険内容調整システム
WO2003065261A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Fujitsu Limited Systeme de transactions sur les assurances et procede utilisant des informations sur les habitudes personnelles
JP2003263562A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Yoshito Terajima 保険情報システムおよび保険情報プログラム
WO2005006973A1 (ja) * 2003-07-17 2005-01-27 Seijiro Tomita 動状態監視方法及びその装置
JP2008123491A (ja) * 2006-10-18 2008-05-29 Hirokkusu Japan:Kk 自動車保険に関するメッセージ付き予想外寄付額の表示システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017191762A1 (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JPWO2017191762A1 (ja) * 2016-05-06 2019-03-07 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
US10909631B2 (en) 2016-05-06 2021-02-02 Sony Corporation Information processing apparatus and method
US11900468B2 (en) 2016-05-06 2024-02-13 Sony Corporation Information processing apparatus and method
JP2023025703A (ja) * 2017-07-26 2023-02-22 パラマウントベッド株式会社 評価システム
JP7445728B2 (ja) 2017-07-26 2024-03-07 パラマウントベッド株式会社 評価システム
JP2021135987A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 株式会社Kddi総合研究所 保険条件判定装置、コンピュータプログラム及び保険条件判定方法
WO2022201386A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 日本電気株式会社 情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US20160217531A1 (en) 2016-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016103275A (ja) 通信装置及び通信装置を含むシステム
US11574739B2 (en) Systems and methods for formulating personalized skincare products
US10664572B2 (en) Recommendations for health benefit resources
US20200380105A1 (en) System and method for real world biometric analytics through the use of a multimodal biometric analytic wallet
Yang et al. Lifelogging data validation model for internet of things enabled personalized healthcare
US11769585B2 (en) Health data exchange platform
EP3332342B1 (en) Computing system for identifying health risk regions
CN108348745B (zh) 预测医疗保健事件的系统和方法
US10055549B2 (en) Method and apparatus for wireless health monitoring and emergent condition prediction
KR102202865B1 (ko) 빅데이터 분석 및 인공지능 문진을 통한 질병 예측 정보 제공 장치
KR20200025756A (ko) 빅데이터 기반의 환자 맞춤형 복약 정보 제공 장치 및 복약 정보 제공 방법
CA3006102A1 (en) Automated health data acquisition, processing and communication system and method
US11508013B2 (en) Systems and methods for pet insurance underwriting, rating, adjustments, and enrollment
KR20160139229A (ko) 사물 인터넷 기반 반려 동물 생애 주기 관리 시스템
US20200135304A1 (en) Information processing device, information processing method, and computer program
Javaid et al. An extensive study on Internet of Behavior (IoB) enabled Healthcare-Systems: Features, facilitators, and challenges
US20210065856A1 (en) Patient management based on sensed inputs
US20190108918A1 (en) Remote diagnostic aid system, remote diagnostic aid server, and remote diagnostic aid method
WO2016171542A1 (en) Lifestyle tracking system
JP6894624B2 (ja) 遠隔診療支援システム、遠隔診療支援サーバ及び遠隔診療支援方法
JP6182713B1 (ja) 遠隔診療支援システム、遠隔診療支援サーバ及び遠隔診療支援方法
JP7256490B2 (ja) 患者情報共有サーバ、患者情報共有システム、患者情報共有方法および患者情報共有プログラム
Crawford et al. PIN21 The Cost-Utility of Remote Pulse-Oximeter Monitoring of COVID19 Patients
JP6213941B1 (ja) 遠隔診療支援システム、遠隔診療支援サーバ及び遠隔診療支援方法
Anitha et al. Analysis of Novel Machine learning algorithms for improved services in smart health care applications

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170802

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190402