JP2002073990A - 保険内容調整システム - Google Patents

保険内容調整システム

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JP2002073990A
JP2002073990A JP2001152077A JP2001152077A JP2002073990A JP 2002073990 A JP2002073990 A JP 2002073990A JP 2001152077 A JP2001152077 A JP 2001152077A JP 2001152077 A JP2001152077 A JP 2001152077A JP 2002073990 A JP2002073990 A JP 2002073990A
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JP2001152077A
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Yasuyuki Kanazawa
靖之 金澤
Takako Shiraishi
孝子 白石
Hiroyoshi Nomura
博義 野村
Takashi Kashimoto
隆 柏本
Masayo Yamamoto
雅代 山本
Toru Kobayashi
徹 小林
Yasuo Yoshimura
康男 吉村
Yukitoshi Kageyama
幸俊 蔭山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/08Insurance

Abstract

(57)【要約】 【課題】 診査時などのBMI値や血圧値などに基づ
き、現状保険対象のリスクが低いものに対して保険料を
安価に設定することはされているが、将来的にリスクが
低くなる保険対象に対して保険料を適切に設定し、その
ような保険対象を確保することは難しかった。 【解決手段】 本発明は、保険対象の状態を取得した状
態データに基づいて決定される保険内容を、前記状態デ
ータの再取得に対する保険契約者側の取組度合いや、保
険対象のリスクを低減するための保険契約者側の取組度
合いを用いて調整することにより、将来的にリスクの低
くなる保険対象に対して保険料を適切に設定することを
図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば生命保険や
自動車保険などの各種保険について、被保険者などの保
険対象の状態を表す値として取得された状態データに基
づいて決定される保険料や、保険金額などの保険内容を
調整するための保険内容調整システムに係る、保険内容
調整方法、保険内容調整装置、状態データ取得用端末装
置、アドバイス応答用端末装置、アドバイス装置、及び
保険内容調整プログラム、状態データ取得プログラム、
アドバイス応答プログラム、アドバイスプログラム、ま
たはそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】保険は、人の生死に関係して保険金が支
払われる生命保険と、不慮の事故に伴って生じた損害に
対して保険金が支払われる損害保険との2つに大きく分
けることができる。
【0003】生命保険にも損害保険にも様々な種類の保
険が存在する。
【0004】生命保険のうち、例えば死亡保障を行う定
期保険では、保険料払込期間内に被保険者に万一のこと
があった場合に、予め定めた保険金額の分だけ保険金受
取人に対して死亡保険金が支払われる。保険料払込期間
内に万一のことがなければ、その後被保険者に万一のこ
とがあっても死亡保険金は支払われず、期間が満了した
ときにも、満期金はほとんど支払われない。このような
掛捨て型の保険は、満期金を準備する必要がない分だ
け、終身保険や養老保険などの貯蓄型或いは積立型の保
険と較べて、保険契約者が保険会社に支払う保険料が安
く済む。
【0005】保険料の支払い方法には、月払い、半年払
い、年払い、前納、一時払いなどの方法がある。月払い
は一定金額の保険料を月々支払うものであり、一時払い
は保険期間全体の保険料を一時に支払うものである。一
般的に1回に支払われる金額が大きいほど保険料が割り
引かれる。
【0006】また、定期保険のように、保険期間が限ら
れているものは、最初の契約時と同じ長さの期間だけ契
約を更新し得る場合が多い。例えば30年間の保障を得
るために、保険期間が30年の契約を1回だけ行った
り、保険期間が10年の契約を2回更新することを選択
することが可能である。前者のように比較的長い期間に
渡る契約を行う型の保険は全期型の保険と呼ばれ、後者
のように比較的短い期間に渡る契約を繰り返し更新する
型の保険は更新型の保険と呼ばれる。
【0007】更新型の保険の場合、各保険料払込期間内
において、保険契約者が例えば月々支払う保険料は一定
であるが、更新を行う場合には、そのときの被保険者の
年齢によって、更新後の保険料が定められる。基本的に
被保険者の年齢が上昇するに連れて、支払う必要のある
保険料は増加するから、更新を行えば、更新後の保険料
は増加するのである。このため、更新型の保険の場合、
はじめは全期型の保険よりも支払う保険料が少ないが、
最終的には全期型よりも多くの保険料を支払うことにな
る。
【0008】生命保険の基本的な保険料は、一般的に予
定死亡率、予定利率、予定事業費率に基づいて定められ
る。予定死亡率は、年齢や性の別などによって、被保険
者が所属するグループの人が死亡する割合を統計的に定
めたものである。また、予定利率は、保険契約者が支払
った保険料を運用する際に予定する利率である。予定死
亡率と予定利率とに基づいて定められる保険料は、純保
険料と呼ばれ、死亡保険金の支払いや、満期保険金の支
払いに用いられる。保険事業を行うのに必要な経費など
によって求めた予定事業費率に基づいて定められる保険
料は、付加保険料と呼ばれ、純保険料と付加保険料とを
合わせたものが、保険契約者が支払う基本的な保険料と
なるのである。
【0009】一方、損害保険には、火災保険、傷害保
険、自動車保険などがある。これらのうち、広く普及し
ているのが自動車保険である。広義の自動車保険は、自
動車損害賠償責任保険(いわゆる自賠責保険、強制保
険)と任意保険とを含む。自賠責保険は、人身事故の被
害者を救済することを目的として法律的に加入が定めら
れている保険であり、対人賠償保険のみからなる。任意
保険は、自賠責保険を補完するものであり、対人賠償保
険、自損事故保険、無保険車傷害保険、対物賠償保険、
搭乗者傷害保険、車両保険の幾つかを組み合わせたもの
である。
【0010】自動車保険は掛捨て型の保険である。自賠
責保険の保険期間は車検期間と対応しており、任意保険
の保険期間は1年間である。自賠責保険の保険料は、車
両に対して、その車の用途(自家用車であるか営業用車
であるか)、車種(普通自動車、小型自動車などの種
別)、使用地域などによって定められる。また、任意保
険の保険料は、保険契約者に対して、車の用途、車種、
過去の事故歴、運転者の年齢、性別、使用地域などによ
って定められる。任意保険では、事故がない場合に保険
料が割り引かれるノンフリート等級別料率制度がとられ
ており、ある年度内に無事故であれば、等級があがっ
て、次年度の契約の際には保険料が割り引かれ、ある年
度内に事故があれば、等級がさがって、次年度の契約の
際には保険料が割り増しされる。
【0011】ところで、近年その保険料の安さから、リ
スク細分型の保険が注目されている。自動車保険から広
まったリスク細分型の保険は、生命保険においても魅力
ある商品として認められつつある。
【0012】リスク細分型の保険の特徴は、その名前の
通り、リスク区分をできるだけ細かくすることによっ
て、保険料の計算の前提とする仮定のリスクと実際のリ
スクとの乖離をできるだけ抑え、その結果保険料を抑え
得るようにしたことである。
【0013】例えば生命保険の場合、リスク区分が細分
化されていなければ、年齢や性別などによって定められ
る比較的大まかなグループのうちの同じグループに属し
ていると、そのグループに属する他の人よりも幾らか健
康であっても、そのグループに属する他の人より多少不
健康であっても、保険料が同じになってしまう場合があ
る。
【0014】ある意味で、健康な被保険者に対して保険
料を支払う保険契約者は、不健康な被保険者に対して保
険料を支払う保険契約者よりも割高な保険料を支払って
いることになり、不健康な被保険者に対して保険料を支
払う保険契約者は、健康な被保険者に対して保険料を支
払う保険契約者よりも割安な保険料を支払っていること
になる。
【0015】また、自動車保険の場合、リスク区分が細
分化されていなければ、用途や車種、等級などによって
定められた比較的大まかなグループのうちの同じグルー
プに属していると、保険契約者が所有する車の安全性能
が同じグループに属する他の人が所有する車より幾らか
優れていたり、保険契約者が所有する車の安全性能が同
じグループに属する他の人が所有する車より多少劣って
いても、保険料が同じになってしまう場合がある。
【0016】すなわち、同じグループに属していても保
険契約者によって、割高な保険料を支払っている者がい
る一方で、割安な保険料を支払っている者がいることに
なる。
【0017】これに対し、リスク細分型の生命保険で
は、予定死亡率などによって定められた基本的な保険料
について、被保険者の保険契約時の健康状態と相関のあ
る指標に基づき、割引が行われる。例えば唾液検査など
により喫煙習慣がないことが保険契約時に確かめられた
場合に、30%程度まで保険料が割り引かれるのであ
る。
【0018】また、最近では前記指標として、血圧値や
BMI値を考慮したリスク細分型の生命保険も登場して
いる。尚、BMIは、Body Mass Indexの略表記であ
り、BMI値は(体重〔kg〕)/(身長〔m〕)2によっ
て定義される値である。
【0019】一方、リスク細分型の自動車保険では、車
両の用途や種類などによって定められた基本的な保険料
について、事故発生率や事故当たりの平均損害額などと
関係のある指標に基づき、割引が行われる。例えば搭乗
者の安全性を高めるエアバッグやABS(Anti-lock Br
ake System)が車両に装着されている場合などに、基本
的な保険料に対して割引が行われる。
【0020】上述のようにリスク区分を細分化すればす
るほど、割高、割安な保険料を支払う保険契約者は少な
くなり、不公平感が抑えられる。また、保険対象のリス
クが低ければ、それだけ保険契約者が支払う保険料が安
価に設定されることになる。保険会社側から言えば、リ
スクの低い保険対象を確保し易いというメリットがある
ため、今後ますますリスク区分の細分化が進むものと予
想される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】今後リスク細分化を進
める上で、保険会社にとって大切になるのは、被保険者
や保険契約者などの保険契約者側のリスク管理に対する
意識の高さである。保険契約者側のリスク管理に対する
意識が高ければ、現状では他の保険対象のリスクと同じ
であっても、将来的に他の保険対象と比べてリスクが低
下する可能性が高くなるからである。
【0022】例えば生命保険に関して言えば、被保険者
が健康状態を管理しようとする意識の高さは、日常的に
血圧値や体重の測定を行ったり、定期的に医療機関に検
診に出かけるなど、健康に対する被保険者の日頃の取組
に現れる。すなわち、被保険者の健康状態の管理に対す
る意識の高さは、被保険者の積極的な取組を介さずには
測れない。
【0023】さらに、リスク細分型の生命保険に用いら
れる血圧値やBMI値などの指標は、保険会社が求める
診査後、或いは診査と診査との間に変動する可能性が十
分にある指標であり、その変動を見越して高い頻度で血
圧値やBMI値を得ようとするならば、被保険者の協力
的な取組が欠かせない。
【0024】また、自動車保険に関して言えば、車両の
安全性能(車両の状態)を管理しようという保険契約者
の意識の高さは、6ヵ月点検や12ヵ月点検などの定期
点検を確実に行うなど、車両の状態に対する保険契約者
の取組に現れる。このため、保険契約者側の車両の状態
の管理に対する意識の高さも、保険契約者の積極的な取
組を介さずには測れない。
【0025】しかしながら、生命保険や自動車保険だけ
でなく、これまでの各種保険では、診査時などに取得さ
れたデータが、保険料や保険金額などの保険内容に反映
されることはあっても、被保険者や保険契約者が積極的
に行った取組が保険内容に考慮されることはなく、将来
リスクが低下すると思われる保険対象に対して適切な保
険内容の設定を行うことは困難であった。
【0026】例えば特表平11−511581号公報に
は、運転特性を示すデータを、車両に搭載したセンサに
よって自動的に取得して、それに基づき自動車保険の保
険料を調整する技術が記載されている。前記公報に記載
の技術では、ある意味、常時診査が行われるのである
が、運転特性を示すデータのように、センサによって自
動的に取得し得るような情報だけでは、定期点検を行っ
たか否かなど、車両の状態を管理しようとする保険契約
者の取組を評価することは困難である。また、センサを
用いることによってそのときの状態を示すデータは得ら
れるが、将来的にどのようにデータが推移するかを予測
することは難しい。例えば運転者が同じであっても運転
場所などが変われば前記データは大きく変化してしまう
可能性があるからである。
【0027】また、保険会社が将来的にリスクが低くな
る保険対象を確保するには、保険契約者側のリスク管理
に対する取組を保険内容に考慮するだけでなく、保険会
社が許される範囲で保険契約者側にアドバイスを行うこ
とも有効である。
【0028】ただし、保険会社がアドバイスを行ったと
しても、保険対象の状態を測定するだけでは、アドバイ
スが効果を奏しているか、保険対象のリスクが改善され
ているかを判断することは難しい。被保険者や保険契約
者がアドバイスに忠実に従っていたとしても、アドバイ
スの効果が直ぐさま保険対象の状態に現れず、保険対象
の状態を測定するだけでは、アドバイスに忠実に従って
いないものと同じく、何の改善もなされていないと判断
されてしまうことになりかねない。
【0029】この場合にも、被保険者や保険契約者の協
力的な取組を保険内容に考慮することが必要となる。ア
ドバイスに忠実に従っていることが保険会社で確認され
ていれば、保険対象のリスクが将来的に軽減されること
が予想されるからである。
【0030】本発明は、このような従来の技術における
課題を鑑みてなされたものであり、保険対象の状態を表
す値として取得された状態データに基づいて決定される
保険内容を、前記状態データの再取得に対する保険契約
者側の第1の協力的取組度合いと保険対象のリスクを低
減するための保険契約者側の第2の協力的取組度合いと
の少なくとも一方を用いて調整する、又はそのための保
険内容調整方法、保険内容調整装置、状態データ取得用
端末装置、アドバイス応答用端末装置、アドバイス装
置、及び保険内容調整プログラム、状態データ取得プロ
グラム、アドバイス応答プログラム、アドバイスプログ
ラム、またはそれらのプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする
ものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの発明の一つは、保険内容を調整する方法に関する発
明である。
【0032】この発明は、保険対象の状態を表す値とし
て取得された状態データに基づいて決定される保険内容
を、前記状態データの再取得に対する保険契約者側の第
1の協力的取組度合いと保険対象のリスクを低減するた
めの保険契約者側の第2の協力的取組度合いとの少なく
とも一方を用いて調整するコンピュータを用いた保険内
容調整方法として構成されている。
【0033】この発明では、例えば被保険者の健康状態
や車両の整備状態を表す値として取得された状態データ
に基づいて決定される保険内容が、前記状態データの再
取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合いと
保険対象のリスクを低減するための保険契約者側の第2
の協力的取組度合いとの少なくとも一方を用いて調整さ
れる。
【0034】前記状態データの再取得は、保険契約者側
が保険対象の状態を管理する上でも、保険会社側が状態
データに基づいて保険内容を定め直す上でも重要なこと
であり、それに対する保険契約者側の協力的な取組が十
分なものであれば、保険対象の状態を管理しようとする
保険契約者側の意識が高く、将来的な保険対象のリスク
が低くなることが予想される。これに対し、保険契約者
側の協力的な取組が不十分なものであれば、保険対象の
状態を管理しようとする保険契約者側の意識が低く、前
記状態データに現れた現状のリスクが将来的に増大する
方向に変動することが予想される。
【0035】即ち、保険内容の調整に、前記状態データ
の再取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合
いを用いることによって、現状だけでなく将来的なリス
クの変動を見越した保険内容の設定が可能になる。
【0036】保険契約者側の第1の協力的取組度合いが
十分なものであれば、将来的にリスクの低くなる保険対
象に対して、保険契約者の負担を軽減することができ
る。一方、保険契約者側の第1の協力的取組度合いが不
十分なものであれば、保険契約者の負担は増大すること
になるが、それによって、保険契約者側の保険対象の状
態を管理する意識を高めることができる。その結果、保
険会社側はよりリスクの低い保険対象を容易に確保する
ことができる。
【0037】また、保険対象のリスクを低減するための
取組を保険契約者側が協力的に行っていれば、将来的に
保険対象のリスクが低くなる可能性が高い。保険対象の
リスクを低減するための取組を保険契約者側が協力的に
行っていたとしても、直ぐさまその取組が状態データに
現れるとは限らないが、状態データに基づいて保険内容
を定めるだけでなく、保険契約者側の第2の協力的取組
度合いを保険内容に反映すれば、将来的なリスクの変動
を見越した保険内容の設定が可能になる。
【0038】保険契約者側の第2の協力的取組度合いが
十分なものである場合にも、将来的にリスクの低くなる
保険対象に対して、保険契約者の負担を軽減することが
できる。一方、保険契約者側の第2の協力的取組度合い
が不十分なものである場合には、保険契約者の負担は増
大することになるが、それによって、保険契約者側は保
険対象のリスクを将来的に低減しようとする。その結
果、保険会社側はよりリスクの低い保険対象を容易に確
保することができる。
【0039】もちろん、前記第1の協力的取組度合いと
前記第2の協力的取組度合いとの両方を用いて保険内容
を調整すれば、それだけ保険対象の将来的な状態を判断
する材料が増えることになるから、保険内容の調整がよ
り確実且つ容易なものとなり、保険契約者のさらなる負
担の軽減を図ることができる。その結果、保険会社側も
将来的にリスクの低くなる保険対象をさらに容易に確保
することが可能になる。
【0040】なお、本発明における、保険対象の状態を
表す値は、保険対象の状態を表す数値だけを意味するも
のではなく、保険対象の状態を表す数値の他に、保険対
象の状態を分類する符号なども含むものである。
【0041】前記保険内容調整装置において、前記保険
内容は、例えば予め設定された調整表または計算式に基
づいて調整される。
【0042】前記保険内容の調整を前記調整表や計算式
に基づいて行えば、保険契約者側の第1の協力的取組度
合いや、第2の協力的取組度合いを得るだけで、正確且
つ簡単に保険内容の調整を行うことが可能である。
【0043】また、前記保険内容調整方法において、前
記第1の協力的取組度合いは、例えば前記状態データの
再取得を促す再取得通知に対する応答状況を用いて評価
される。
【0044】前記状態データの再取得を促す再取得通知
に対する応答状況を用いれば、前記第1の協力的取組度
合いを客観的に指標化して評価することができる。ま
た、保険契約者側からは様々な形で前記状態データを再
取得しようとする取組について情報が提供されるが、保
険会社側が行う再取得通知に対する応答状況を用いるこ
とで、安定した評価を行うことが可能となる。
【0045】前記再取得通知は、例えば前記状態データ
が再取得されていない期間が所定期間経過した場合や、
前記状態データが再取得されるべき時期に先立つ所定の
時期に行われる。
【0046】前記状態データが比較的変動し易いもので
ある場合、前記状態データが再取得されていない期間が
長くなると、前記状態データに基づいて決定される保険
内容と実際のリスクとが乖離する恐れが高くなる。保険
契約者側が保険対象の状態を管理する上でも、保険会社
側が保険内容を定め直す上でも、前記状態データを継続
的に再取得することが重要となる。
【0047】前記状態データが再取得されていない期間
が所定期間経過した場合に前記再取得通知を行うことに
よって、前記状態データの継続的な再取得に対する保険
契約者側の意識を高めるのと同時に、保険会社側も前記
状態データが継続的に得られる可能性が高まり、より適
正な保険内容の決定を行うことが可能となる。
【0048】また、前記状態データが再取得されるべき
時期に先立つ所定の時期に前記再取得通知を行うことに
よって、必要となるときに前記状態データが不足し、保
険契約者の負担を増大させる方向に保険内容を調整しな
ければならないような状況が生じるのを抑えることがで
きる。
【0049】前記再取得通知を行う場合において、前記
第1の協力的取組度合いが、例えば前記再取得通知の内
容を加味して評価されることがある。前記再取得通知の
内容は、保険契約者側の前記状態データの再取得に対す
る意識の高さと保険会社側が行う再取得通知のコストに
関係する。保険契約者側の前記状態データの再取得に対
する意識が低い場合、前記再取得通知を繰り返し行わな
ければ、前記状態データの再取得が行われないような場
合も考えられ、そのために、前記再取得通知の回数が多
くなったり、再取得通知の文面をより詳細にしたり、よ
り明確に再取得を促すために特別な通信手段を用いるな
どすれば、その分だけ保険会社のコストが増大する。逆
に、再取得通知の回数が少なかったりすれば、その分だ
け保険会社の負担が軽減される。このため、前記再取得
通知の内容を加味して前記第1の協力的取組度合いを評
価することによって、保険契約者側の前記状態データの
再取得に対する意識を高め、結果的に保険契約者の負担
を軽減し、保険会社も将来的にリスクの低くなる保険対
象を容易に確保することができる。
【0050】前記再取得通知に対する前記応答状況に
は、例えば前記再取得通知に対する応答の有無、応答内
容、応答時期の少なくとも1つが含まれる。前記再取得
通知に対する応答の有無、応答内容、応答時期などに
は、前記状態データを再取得しようとする保険契約者側
の協力的な取組が客観的に現れ、前記第1の協力的取組
度合いを評価するのに適している。前記再取得通知に対
する応答を保険契約者側が確実に行ったり、できるだけ
早く行ったりすれば、保険契約者側が保険対象の状態を
十分に管理していることになり、保険契約者の負担が軽
減する方向に保険内容が調整される。
【0051】さらに、前記第1の協力的取組度合いは、
前記状態データの取得回数と前記状態データの取得時期
の少なくとも一方を用いて評価されることもある。
【0052】前記再取得通知を保険会社側が行っている
か否かに関わらず、前記状態データの取得が多くなされ
ていたり、保険対象の性状が安定する時期に前記状態デ
ータの取得を行ったり、前記状態データの取得を行った
のが比較的最近であったりすれば、保険契約者側が積極
的に保険対象の状態を管理していることが予想される。
前記状態データの取得回数や前記状態データの取得時期
を用いる場合、前記再取得通知の有無に関わらず、前記
第1の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価を行
うことができる。特に、前記状態データを再取得しよう
とする保険契約者側の意識が高く前記状態データの再取
得が多くなされている場合などには、その積極的な取組
を保険内容に反映して保険契約者の負担を軽減すること
ができる。
【0053】また、前記保険内容調整方法において、前
記状態データの信頼性を加味して保険内容が調整される
ことがある。再取得しようとする前記状態データの種類
は同じであっても、再取得される前記状態データの信頼
性は必ずしも同じではない。前記状態データの信頼性が
低い場合には、保険内容の調整が不適切になる恐れがあ
る。このため、前記状態データの信頼性を加味して保険
内容を調整することによって、前記状態データの信頼性
が低いときには、調整幅を小さくするなどして、その影
響を抑えることができる。
【0054】前記状態データの信頼性は、例えば前記状
態データの取得状況に基づいて判定される。前記状態デ
ータの取得状況は、前記状態データを測定した測定者
や、前記状態データを測定するのに用いた測定機器、前
記状態データを測定するときの測定方法などによって表
される。前記状態データの取得状況を用いれば、前記状
態データの信頼性を客観的に指標化することができる。
【0055】さらに、前記保険内容調整方法において、
前記状態データと予め定められた基準値との比較結果に
応じて保険内容が調整されることもある。前記状態デー
タが表す被保険者の健康状態や車両の整備状態は、医療
的又は機械的な知識や経験、統計などによって良好であ
るか不良であるかを判別することが可能である。前記状
態データの表す被保険者の健康状態や車両の整備状態が
良好であることが確認されれば、保険会社側のリスクは
少ないことになるから、保険契約者の負担を軽減するこ
とが可能となる。
【0056】また、前記保険内容調整方法において、前
記状態データの時系列的変化に応じて保険内容が調整さ
れることもある。上述のような被保険者の健康状態や車
両の整備状態は、常時良好であるとか不良であるとかと
いう類のものではなく、時系列的に変動する可能性のあ
るものである。たとえ絶対的な基準によって被保険者の
健康状態や車両の整備状態がある時不良であることは判
別されていても、それが改善される方向に推移している
ならば、それを積極的に保険内容に反映して、被保険者
の健康状態や車両の整備状態の改善を奨励することによ
って、保険会社側のリスクを減らし保険契約者側の負担
を軽減することが可能となる。
【0057】また、前記保険内容調整方法において、前
記第2の協力的取組度合いは、例えば保険対象のリスク
の低減を目的として通知したアドバイスに対する応答状
況を用いて評価される。被保険者の健康状態の改善や車
両の整備状態の維持などについて保険会社がアドバイス
を行うことは、保険対象のリスクを将来的に低減する上
で重要である。アドバイスの効果は必ずしも直ぐさま現
れるとは限らないが、アドバイスに対する応答状況に
は、アドバイスを実行して保険対象のリスクを低減しよ
うとする保険契約者側の意識の高さが現れる。前記アド
バイスに対する応答状況を用いることによって、前記第
2の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価するこ
とが可能であり、アドバイスの効果が直ぐさま現れない
ような場合でも、将来的にリスクの低くなる保険対象に
対して保険内容を適切に調整することができる。
【0058】前記アドバイスを通知する場合において、
前記第2の協力的取組度合いは、例えば前記アドバイス
の内容を加味して評価される。保険対象のリスクの低減
を目的とするアドバイスには、実行の効果が比較的大き
いもの比較的小さいものなど様々なものがある。従っ
て、単に前記状態データに応じて保険内容を調整してい
たのでは、アドバイスの内容によって不公平感が生じる
恐れがある。アドバイスの内容を加味することによっ
て、このような不公平感が生じるのを抑え、保険内容の
調整をより適切に行うことが可能となる。
【0059】また、前記アドバイスに対する応答状況を
用いる場合において、前記アドバイスに対する前記応答
状況には、例えば前記アドバイスに対する応答の有無、
応答内容、応答時期の少なくとも1つが含まれる。前記
アドバイスに対する応答の有無、応答内容、応答時期な
どには、前記アドバイスに対する保険契約者側の協力的
取組度合いが客観的に現れ、前記第2の協力的取組度合
いを評価するのに適している。前記アドバイスに対して
応答を保険契約者側が確実に行ったり、できるだけ早く
行ったり、実直に行ったりすれば、将来的に保険対象の
リスクが低減されることが予想され、保険契約者の負担
が軽減する方向に保険内容が調整される。
【0060】さらに、前記アドバイスに対する応答状況
を用いる場合において、前記アドバイスに対する応答の
信頼性を加味して保険内容が調整されることがある。保
険契約者側が同じアドバイスに従ったとしても、保険契
約者側によって実際の取組内容に相違がでる場合があ
る。前記アドバイスに対する応答の信頼性が低い場合に
は、アドバイスの効果が十分に現れない恐れがある。前
記アドバイスに対する応答の信頼性を加味することによ
って、保険内容のより適切な調整が可能となる。
【0061】前記アドバイスに対する応答の信頼性は、
例えば保険契約者側がアドバイスに従っていることの承
認状況に基づいて判定される。前記承認状況は、保険契
約者側がアドバイスに従って行っている取組を承認した
承認者や、アドバイスに従ったメニューの内容などを承
認した承認内容、前記アドバイスに従った内容を実行す
るのに使用することを承認した承認機器などによって表
される。前記アドバイスに従っていることの承認状況に
基づけば、前記アドバイスに対する応答の信頼性を客観
的に指標化することができる。
【0062】上述した方法発明に対応する装置発明が次
の発明である。
【0063】この発明は、保険対象の状態を表す値とし
て取得された状態データに基づいて決定される保険内容
を調整する保険内容調整装置であって、前記状態データ
の再取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合
いと保険対象のリスクを低減するための保険契約者側の
第2の協力的取組度合いとの少なくとも一方を評価する
協力的取組度合い評価手段と、前記協力的取組度合い評
価手段の評価結果を用いて前記保険内容を調整する保険
内容調整手段と、を具備してなる保険内容調整装置とし
て構成されている。
【0064】前記保険内容調整装置では、保険対象の状
態を表す値として取得された状態データに基づいて決定
される保険内容を調整するにあたって、前記状態データ
の再取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合
いと保険対象のリスクを低減するための保険契約者側の
第2の協力的取組度合いとの少なくとも一方が、協力的
取組度合い評価手段により評価される。
【0065】前記状態データの再取得は、保険契約者側
が保険対象の状態を管理する上でも、保険会社側が状態
データに基づいて保険内容を定め直す上でも重要なこと
である。保険対象の状態を管理しようとする保険契約者
側の意識は、前記状態データを再取得しようとする保険
契約者側の協力的な取組に現れる。前記協力的取組度合
い評価手段は、この取組を指標化した前記第1の協力的
取組度合いを定める。
【0066】また、保険対象のリスクを低減するための
取組を保険契約者側が協力的に行っていれば、将来的に
保険対象のリスクが低くなる可能性が高い。前記協力的
取組度合い評価手段は、この取組を指標化した前記第2
の協力的取組度合いを定める。
【0067】そして、前記協力的取組度合い評価手段の
評価結果を用いて保険内容が調整される。
【0068】前記第1の協力的取組度合いにしても、前
記第2の協力的取組度合いにしても、評価結果が高いも
のであれば、保険契約者の負担が軽減される方向に保険
内容が調整され、将来的にリスクの低くなる保険対象に
対して、保険契約者の負担を軽減することができる。一
方、前記第1の協力的取組度合いや前記第2の協力的取
組度合いの評価が低ければ、保険契約者の負担は増大す
ることになるが、それによって、保険契約者側は保険対
象の状態を管理しようとしたり、保険対象のリスクを将
来的に低減しようとする。その結果、保険会社側はより
リスクの低い保険対象を容易に確保することができる。
【0069】もちろん、前記第1の協力的取組度合いと
前記第2の協力的取組度合いとの両方を用いて保険内容
を調整すれば、それだけ保険対象の将来的な状態を判断
する材料が増えることになるから、保険内容の調整がよ
り確実且つ容易なものとなり、保険契約者のさらなる負
担の軽減を図ることができる。その結果、保険会社側も
将来的にリスクの低くなる保険対象をさらに容易に確保
することが可能になる。
【0070】前記保険内容調整装置において、前記協力
的取組度合い評価手段が、前記状態データの再取得を促
す再取得通知に対する応答状況を用いれば、前記第1の
協力的取組度合いを客観的に指標化して評価することが
できる。
【0071】さらに、前記状態データが再取得されてい
ない期間が所定期間経過したか否かを判別する再取得期
間判別手段を具備し、前記再取得期間判別手段により前
記状態データが再取得されていない期間が所定期間経過
したことが判別された場合に、前記再取得通知を行え
ば、変動する可能性のある前記状態データを継続的に再
取得することに対して保険契約者側の意識を高めるのと
同時に、保険会社側も前記状態データが継続的に得られ
る可能性が高まり、より適正な保険内容の決定を行うこ
とが可能となる。
【0072】また、前記状態データが再取得されるべき
時期に先立つ所定の時期であるか否かを判別する再取得
時期判別手段を具備し、前記再取得時期判別手段により
前記所定の時期であることが判別された場合に、前記再
取得通知を行えば、必要となるときに前記状態データが
不足し、保険契約者の負担を増大させる方向に保険内容
を調整しなければならないような状況が生じるのを抑え
ることができる。
【0073】前記保険内容調整装置において、前記応答
状況には、例えば前記再取得通知に対する応答の有無、
応答内容、応答時期の少なくとも1つが含まれる。前記
再取得通知に対する応答の有無、応答内容、応答時期な
どには、前記状態データを再取得しようとする保険契約
者側の協力的な取組が客観的に現れ、前記第1の協力的
取組度合いを評価するのに適している。前記再取得通知
に対する応答を保険契約者側が確実に行ったり、できる
だけ早く行ったりすれば、保険契約者側が保険対象の状
態を十分に管理していることになり、保険契約者の負担
が軽減する方向に保険内容が調整される。
【0074】また、前記保険内容調整装置において、前
記協力的取組度合い評価手段が、例えば前記状態データ
の取得回数と前記状態データの取得時期の少なくとも一
方を用いて、前記第1の協力的取組度合いを評価するこ
とがある。
【0075】前記再取得通知を保険会社側が行っている
か否かに関わらず、前記状態データの取得が多くなされ
ていたり、保険対象の性状が安定する時期に前記状態デ
ータの取得を行ったり、前記状態データの取得を行った
のが比較的最近であったりすれば、保険契約者側が積極
的に保険対象の状態を管理していることが予想される。
このため、前記状態データの取得回数や前記状態データ
の取得時期を用いても、前記第1の協力的取組度合いを
客観的に指標化して評価を行うことができる。特に、前
記状態データを再取得しようとする保険契約者側の意識
が高く前記状態データの再取得が数多くなされているよ
うな場合などには、その積極的な取組を保険内容に反映
して保険契約者の負担を軽減することができる。
【0076】また、前記保険内容調整装置において、前
記状態データの信頼性を判別する状態データ信頼性判別
手段を具備し、前記保険内容調整手段が、前記状態デー
タ信頼性判別手段により判別された前記状態データの信
頼性を加味して前記保険内容を調整すれば、前記状態デ
ータの信頼性が低いときには、保険内容の調整幅を小さ
くするなどして、その影響を抑えることができる。
【0077】また、前記保険内容調整装置において、前
記保険内容調整手段が、前記状態データと予め定められ
た基準値との比較結果に応じて前記保険内容を調整すれ
ば、前記状態データの表す被保険者の健康状態や車両の
整備状態が良好であるか否かを確認することができ、良
好であれば、保険会社側のリスクは少ないことになるか
ら、保険契約者の負担を軽減することが可能となる。
【0078】また、前記保険内容調整装置において、前
記保険内容調整手段が、前記状態データの時系列的変化
に応じて前記保険内容を調整すれば、保険対象の状態が
改善の方向に向かっているか否かを確認することができ
るから、それを積極的に保険内容に反映して、被保険者
の健康状態や車両の整備状態の改善を奨励することによ
って、保険会社側のリスクを減らし保険契約者側の負担
を軽減することが可能となる。
【0079】また、前記保険内容調整装置において、前
記協力的取組度合い評価手段が、保険対象のリスクの低
減を目的とするアドバイスに対する応答状況を用いれ
ば、前記第2の協力的取組度合いを客観的に指標化して
評価を行うことが可能であり、アドバイスの効果が直ぐ
さま現れないような場合でも、将来的にリスクの低くな
る保険対象に対して保険内容を適切に調整することがで
きる。
【0080】前記応答状況には、例えば前記アドバイス
に対する応答の有無、応答内容、応答時期の少なくとも
1つが含まれる。前記アドバイスに対する応答の有無、
応答内容、応答時期などには、前記アドバイスに対する
保険契約者側の協力的取組度合いが客観的に現れ、前記
第2の協力的取組度合いを評価するのに適している。前
記アドバイスに対して応答を保険契約者側が確実に行っ
たり、できるだけ早く行ったり、実直に行ったりすれ
ば、将来的に保険対象のリスクが低減されることが予想
され、保険契約者の負担が軽減する方向に保険内容が調
整される。
【0081】さらに、前記保険内容調整装置において、
前記アドバイスに対する応答の信頼性を判別するアドバ
イス応答信頼性判別手段を具備し、前記保険内容調整手
段が、前記アドバイス応答信頼性判別手段により判別さ
れた前記アドバイスに対する応答の信頼性に基づいて前
記保険内容を調整すれば、アドバイスの効果とアドバイ
スの実行内容との相関を保険会社側が把握することがで
き、保険内容の調整をより適切に行うことができる。ア
ドバイスの内容が同じであっても、アドバイスの実行内
容(アドバイス応答)は必ずしも同じではなく、前記ア
ドバイスに対する応答の信頼性が低いときには、保険内
容の調整幅を小さくするなどして、その影響を抑えるこ
とができる。
【0082】次の発明は、前記保険内容調整装置ととも
に保険内容調整システムを構成することが可能な状態デ
ータ取得用端末装置に関する発明である。
【0083】この発明は、前記協力的取組度合い評価手
段が、前記状態データの再取得を促す再取得通知に対す
る応答状況を用いて、前記第1の協力的取組度合いを評
価する上述した保険内容調整装置と通信可能な状態デー
タ取得用端末装置において、前記状態データを取得する
状態データ取得手段と、前記状態データを送信する状態
データ送信手段と、前記状態データの前記再取得通知を
行う再取得通知手段と、を具備してなることを特徴とす
る状態データ取得用端末装置として構成されている。
【0084】前記保険内容調整装置は、前記第1の協力
的取組度合いを用いて、将来的にリスクの低くなる保険
対象に対して適切に保険内容を設定することができる。
前記再取得通知に対する応答状況を用いれば、前記第1
の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価すること
ができるが、前記再取得通知を行う手段は前記保険内容
調整装置側ではなく端末装置側に設けることも可能であ
る。
【0085】前記再取得通知手段が端末装置側に設けら
れていれば、前記再取得通知を受けるために前記保険内
容調整装置との通信を確保しておく必要がなく、この発
明によって、前記保険内容調整装置とともに保険内容調
整システムを構成するのに適した状態データ取得用端末
装置を提供することができる。
【0086】前記状態データ取得用端末装置において、
前記状態データが再取得されていない期間が所定期間経
過したか否かを判別する再取得期間判別手段を具備し、
前記再取得期間判別手段により前記状態データが再取得
されていない期間が所定期間経過したことが判別された
場合に、前記再取得通知を行えば、変動する可能性のあ
る前記状態データを継続的に再取得することに対して保
険契約者側の意識を高めるのと同時に、保険会社側も前
記状態データが継続的に得られる可能性が高まり、より
適正な保険内容の決定を行うことが可能となる。
【0087】また、前記状態データ取得用端末装置にお
いて、前記状態データが再取得されるべき時期に先立つ
所定の時期であるか否かを判別する再取得時期判別手段
を具備し、前記再取得時期判別手段により前記所定の時
期であることが判別された場合に、前記再取得通知を行
えば、必要となるときに前記状態データが不足し、保険
契約者の負担を増大させる方向に保険内容を調整しなけ
ればならないような状況が生じるのを抑えることができ
る。
【0088】次の発明は、前記保険内容調整装置ととも
に保険内容調整システムを構成することが可能なアドバ
イス応答用端末装置に関する発明である。
【0089】この発明は、前記協力的取組度合い評価手
段が、保険対象のリスクの低減を目的とするアドバイス
に対する応答状況を用いて、前記第2の協力的取組度合
いを評価する上述した保険内容調整装置と通信可能なア
ドバイス応答用端末装置において、前記アドバイスを表
示するアドバイス表示手段と、前記アドバイス表示手段
に表示されたアドバイスに対する応答状況を前記保険内
容調整装置に送信するアドバイス応答送信手段と、を具
備してなることを特徴とするアドバイス応答用端末装置
として構成されている。
【0090】この発明に係る装置では、保険内容調整装
置などから送られてきた、保険対象のリスクの低減を目
的としたアドバイスが表示される。そして、そのアドバ
イスに対する応答状況を前記保険内容調整装置に送信さ
せることが可能である。
【0091】この発明によって、アドバイスに対する応
答状況を用いて、将来的にリスクが低くなる保険対象に
ついて保険内容を適切に調整することが可能な保険内容
調整装置とともに保険内容調整システムを構成するのに
適したアドバイス応答用端末装置を提供することができ
る。
【0092】次の発明は、例えば保険会社と保険契約者
側とを仲介する仲介業者が用いるアドバイス装置に関す
る発明である。
【0093】この発明は、前記協力的取組度合い評価手
段が、保険対象のリスクの低減を目的とするアドバイス
に対する応答状況を用いて、前記第2の協力的取組度合
いを評価する上述した保険内容調整装置と、上述したア
ドバイス応答用端末装置とを仲介するアドバイス装置に
おいて、前記アドバイスを生成するか、前記第2の協力
的取組度合いの評価を代行するか、又はその両方を行う
ことを特徴とするアドバイス装置として構成されてい
る。
【0094】この発明に係る装置は、保険会社と保険契
約者側とを仲介する仲介業者などに配置され、アドバイ
スを生成したり、保険会社側の保険内容調整装置に代わ
って前記第2の協力的取組度合いの評価を行う。
【0095】アドバイスの内容やその評価は保険内容の
調整に大きな影響を与える。それ故に、アドバイスの生
成や、その評価を行うにあたって、保険会社側が経営的
な観点に重みを置き過ぎると、保険契約者側が不利にな
る恐れがあることは否定できず、また保険契約者側の負
担軽減に重みを置き過ぎると、保険会社側に経済的な負
担がのしかかってしまう。
【0096】このようなアドバイス装置を用いれば、保
険会社でもなく保険契約者側でもない第3者(仲介業
者)が、両者に対して中立的なアドバイスを生成した
り、前記第2の協力的取組度合いの公平な評価を行うこ
とができる。
【0097】また、保険内容調整プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する発明があ
る。これは、上述の保険内容調整方法の処理手順をコン
ピュータに実行させるための保険内容調整プログラムを
記録したものである。
【0098】また、保険内容調整プログラムに関する発
明がある。これは、上述の保険内容調整方法の処理手順
をコンピュータに実行させるための保険内容調整プログ
ラムである。
【0099】また、状態データ取得プログラムに関する
発明がある。これは、上述の状態データ取得用端末装置
の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ムである。
【0100】また、アドバイス応答プログラムに関する
発明がある。これは、上述のアドバイス応答用端末装置
の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ムである。
【0101】また、アドバイスプログラムに関する発明
がある。これは、上述のアドバイス装置の手段としてコ
ンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0102】また、状態データ取得プログラム、アドバ
イス応答プログラム、アドバイスプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する発明があ
る。これらは、上述の状態データ取得用端末装置、アド
バイス応答用端末装置、アドバイス装置の手段としてコ
ンピュータを機能させるためのプログラムを記録したも
のである。
【0103】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
なお、以下の実施の形態は、本発明の具体的な例であっ
て、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに、図1は本発明の実施の形態に係る保険内容
調整方法を実施するのに利用する保険内容調整装置の概
略構成を示す図、図2は健康測定機器の概略構成例を示
す図、図3は前記保険内容調整方法における保険料調整
の時間的な関係の一例を説明するための図、図4は前記
保険内容調整装置と前記健康測定機器とを含む保険内容
調整システムの接続構成例を示す図、図5は複数の測定
手段とパーソナルコンピュータから複数の健康測定機器
を構成する態様を説明するための図、図6は前記健康測
定機器の動作を説明するためのフローチャート、図7は
BMI値と死亡率の関係を示す図、図8はアドバイスの
実行に関して保険料を調整する場合の調整倍率の具体例
を示す図、図9は状態データに基づく健康状態の判別を
説明するための図、図10は状態データの再取得に関し
て保険料を調整する場合の調整倍率の具体例を示す図、
図11は状態データに基づく健康状態に関して保険料を
調整する場合の調整倍率の具体例を示す図である。
【0104】本発明の実施の形態に係る保険内容調整方
法は、例えば死亡保障を行う更新型の定期保険につい
て、保険契約者が毎月保険会社に支払う保険料を保険期
間内で随時調整するものである。
【0105】契約時に定める毎月一定の基本的な保険料
の定め方は、従来の更新型の定期保険と同様である。即
ち、前記基本的な保険料は、被保険者の年齢及び性別に
よって定められる予定死亡率や、保険金受取人に支払わ
れる死亡保険金の額、保険期間の長さ、さらには予定利
率や、予定事業費率などに基づいて定められるのであ
る。BMI値や血圧値などによってリスク区分が細分化
されている場合、契約時の診査にあたって取得されたB
MI値や血圧値などが良好なものであれば、前記基本的
な保険料は、幾らか割引が行われたものになる。
【0106】図3の破線に示す如く保険期間内で毎月一
定の、この基本的な保険料に対して、図3の太実線に示
す如く、毎月調整を行う。前記基本的な保険料を調整す
るにあたって参照する期間は、図3の白三角印にて表さ
れるのが各月の保険料調整日であるとすると、例えば、
それよりも少し前に設定された設定日から1カ月遡った
その前の月の設定日までの、図3では一点鎖線間に表さ
れる期間となる。保険料調整日が6月23日であれば、
保険料を調整するにあたって参照する期間は、前記期間
は5月20日から6月20までの期間である。
【0107】図4に示す通り、本発明の実施の形態に係
る保険内容調整方法を実施するのに利用する保険内容調
整装置(以下、センター装置という)1には、被保険者
の健康状態を測定するための複数の健康測定機器2が、
例えば公衆回線やインターネット3などを通じて接続さ
れる。センター装置1、及びそれと通信可能な健康測定
機器2などが、保険内容調整システムを構成する。
【0108】前記健康測定機器2は、家庭や医療機関な
どに設置されるものであり、被保険者の血圧値、血糖
値、心電図、体温、体重、身長など健康状態と相関のあ
る状態データを測定する測定手段を備えた装置である。
【0109】例えば体重を測定するのであれば、図2に
示す通り、前記測定手段4として、ひずみセンサ40
1、A/D変換器402、体重算出手段403などから
なる電子体重計に相当する構成を用いる。
【0110】前記測定手段4では、ひずみセンサ401
から出力された被保険者の体重に従った電気信号が、A
/D変換器402によりディジタル化され、体重算出手
段403により体重に変換される。
【0111】前記健康測定機器2は、前記測定手段4の
他、制御装置5、通信手段6、表示手段7、入力手段
8、時計手段9、記憶手段10などを有する。
【0112】前記制御装置5は、例えばマイクロプロセ
ッサであり、前記健康測定機器2全体を制御する。
【0113】前記通信手段6は、前記センター装置1と
通信を行うための手段である。前記通信手段6として
は、各種モデムや、NIC(Network Interface Card)
などが用いられる。
【0114】前記表示手段7は、前記測定手段4によっ
て測定された状態データや、前記通信手段6によって受
信された前記センター装置1からの情報などを表示する
ための例えばLCD(Liquid Crystal Display Devic
e)である。
【0115】前記入力手段8は、例えばキーボードやテ
ンキーなどである。被保険者の各状態データの値を手入
力する場合や、被保険者を識別するためのユーザID
(IDはidentifyerの略表記で識別子を表す
が、以下では単にIDと記す)を入力する場合などに用
いられる。また、ユーザIDを入力する場合などのため
に前記入力手段8の一つとして、声紋分析装置や音声認
識装置などの各種音声処理装置を用いるようにしてもよ
い。
【0116】前記入力手段8から入力されたデータは、
前記制御装置5の制御によって、前記通信手段6から前
記センター装置1に送信されたり、前記表示手段7に表
示されたり、前記記憶手段10に記憶されたりする。
【0117】尚、本発明における状態データの取得と
は、前記測定手段4や前記入力手段8などを用いた状態
データの測定又は入力をいう。
【0118】前記時計手段9は、前記測定手段4により
測定が行われた日時や前記入力手段8から各種情報が入
力された日時を特定するための手段である。前記時計手
段6としては、例えばシステムクロックなどが用いられ
る。
【0119】前記記憶手段10は、前記測定手段4や前
記入力手段8、前記時計手段9などからのデータを、前
記制御装置5の制御に従って一時的に格納する手段であ
る。前記記憶手段5としては、書き換え可能なフラッシ
ュメモリなどが用いられる。
【0120】また、前記記憶手段10には、前記ユーザ
IDを記憶するためのユーザID記憶部1001が確保
されている。前記ユーザID記憶部1001には、前記
健康測定機器2が購入された直後などに、前記ユーザI
Dが登録される。
【0121】前記ユーザIDを前記ユーザID記憶部1
001に登録する際の簡単な手順の一例は次の通りであ
る。まず、前記入力手段8から、例えば被保険者が覚え
やすいユーザIDが適当に入力される。このユーザID
は、前記制御装置5の制御に従って、前記通信手段6か
ら公衆回線やインターネット3などを介して前記センタ
ー装置1に送信される。前記センター装置1において、
前記入力されたユーザIDが既に登録されている他の人
のユーザIDと重複しないことが確認された場合、前記
センター装置1側で正規のユーザIDとして登録が行わ
れる。前記センター装置1側で登録が行われると、その
旨を表す信号が、公衆回線やインターネット3などを介
して前記健康測定機器2に送信され、前記制御装置5の
制御に従って、前記入力されたユーザIDが、前記ユー
ザID記憶部1001に正規のユーザIDとして登録が
行われる。一方、前記センター装置1において、前記入
力されたユーザIDが既に登録されている他の人のユー
ザIDと重複することが確認された場合、別のユーザI
Dを入力するよう促すメッセージが、前記センター装置
1から公衆回線やインターネット3などを介して前記通
信手段6に送信され、前記制御装置5の制御に従って、
前記メッセージが前記表示手段7に表示される。そし
て、前記入力されたユーザIDが既に登録されている他
の人のユーザIDと重複しないことが確認されるまで、
又は処理が中断されるまで、前記メッセージを表示する
までの処理が繰り返される。
【0122】このようなユーザIDの登録の他、例えば
ユーザ側が望む場合には、前記センター装置1側が既登
録IDと重複しないユーザIDを作成してユーザに登録
させるようにしてもよい。
【0123】前記ユーザID記憶部1001には、必要
に応じて、前記ユーザIDに対応する被保険者の名前な
ども登録され、前記ユーザID記憶部1001に記憶さ
れているユーザIDが、前記入力手段8から入力された
場合には、前記制御装置5の制御に従って、当該ユーザ
IDに対応する被保険者の名前などが前記表示手段7に
表示される。
【0124】また、前記記憶手段10には、前記ユーザ
ID記憶部1001の他、当該健康測定機器を識別する
ための測定機器IDを記憶する測定機器ID記憶部10
02も確保されている。前記測定機器IDは、本体出荷
時前に予め前記測定機器ID記憶部1002に記憶され
る。前記測定機器ID記憶部1002には、前記測定機
器IDの他、被保険者のどの部位について測定を行うか
など測定方法を識別するための測定方法IDが記憶され
ることもある。
【0125】前記ユーザID、前記測定機器ID、さら
には前記測定方法IDは、必要に応じて、前記制御装置
5によって読み出される。
【0126】上述のような前記健康測定機器2の構成
は、測定する状態データの種類や数が変わっても基本的
に同じである。複数の状態データについて測定を行う場
合には、複数の状態データについて測定を行うことが可
能な測定手段3を備えた単一の健康測定機器2を用いる
か、複数の健康測定機器2を用いることになる。
【0127】複数の健康測定機器2を用いる場合にも2
つの態様がある。前記測定手段4の構成が異なる複数の
健康測定機器2を用いる態様と、図2に示した健康測定
機器の一部の構成を一つの装置に集約し、測定手段のみ
を個別に複数用意する態様である。
【0128】後者の態様では、例えば図5に示す通り、
制御装置5、通信手段6、入力手段8、時計手段9、記
憶手段10が集約された一つのパーソナルコンピュータ
11に、測定する状態データが異なる複数の測定手段4
が、赤外線や無線電波を利用するなどして接続されるの
である。もちろん、パーソナルコンピュータ11と測定
手段4を信号線接続してもよいし、電灯線などにより両
者を接続してもよい。
【0129】状態データの測定自体は、前記測定手段4
によって行われるが、前記センター装置1との通信や、
各種演算処理は、パーソナルコンピュータ11により行
われるのである。
【0130】後者の態様では、パーソナルコンピュータ
11側で、複数種類の状態データやユーザIDなどを一
括して管理し得るので、利便性が向上するが、いずれに
しても、なるべく多くの種類の状態データを取得できれ
ば、被保険者の健康状態をそれだけ正確に把握すること
が可能である。
【0131】前記健康測定機器2を用いて取得された状
態データは、保険料を調整する際の主要な基準の一つと
して用いられる。特に、BMI値や血圧値など、保険会
社が定める診査の後保険期間が終了するまで、又は診査
と診査との間で変動する可能性が十分にある場合には、
契約時に当該状態データを用いて保険料(保険内容)を
定めていても保険期間内でリスクが変動することになる
から、変動する状態データに基づいて保険料を調整する
ことは有効である。
【0132】前記健康測定機器2から状態データを前記
センター装置1に送信する場合、前記制御装置5は、例
えば図6のフローチャートに示す処理手順S101〜S
112に従って、前記健康測定機器2を動作させる。
【0133】前記健康測定機器2には、単に前記測定手
段4として(通常の体重計などとして)用いる場合の測
定モードと、保険料を調整するための状態データを測定
してセンター装置1に送信する保険料調整モードの2つ
のモードがあるものとする。前記健康測定機器2のモー
ドを保険料調整モードに切替えるために、例えばユーザ
IDを利用する。
【0134】前記健康測定機器2が動作させられると、
前記入力手段3の入力が監視される(S101)。前記
入力手段3に入力がなければ、前記健康測定機器2は測
定モードに設定される(S102)。
【0135】前記入力手段3に入力があった場合には、
前記記憶手段10のユーザID記憶部1001に記憶さ
れたユーザIDと当該入力内容とが比較される(S10
3)。前記ユーザID記憶部1001に記憶されたユー
ザIDと当該入力内容とが一致していなければ、前記測
定モードが保持される。
【0136】一方、前記ユーザID記憶部1001に記
憶されたユーザIDと当該入力内容とが一致していれ
ば、前記健康測定機器2が保険料調整モードに切り替え
られる(S104)。
【0137】前記健康測定機器2が保険料調整モードに
切り替えられると、健康状態の測定を行うか、アドバイ
スに対する応答を入力するかの問い掛けが行われる(S
105)。
【0138】前記処理手順S105において、健康状態
の測定を行うことを選択すると、前記測定手段4を用い
た状態データの測定が可能な状態となる。前記測定手段
4を用いて状態データの測定が行われると(S10
6)、前記測定手段4により測定された状態データが、
前記制御装置5の制御に従って、前記ユーザIDと対応
付けられた状態で前記記憶手段10に格納される。
【0139】また、前記状態データが取得されたときの
日時が、前記制御装置5の制御に従って、前記時計手段
9から取得され(S107)、前記状態データと同様、
前記ユーザIDと対応付けられた状態で前記記憶手段1
0に格納される。
【0140】次に、前記記憶手段10の前記測定機器I
D記憶部1002から前記測定機器IDが取得される
(S108)。
【0141】そして、前記センター装置1から前記健康
測定機器2に通知が行われているか否か(この通知は後
述する再取得通知に対応する)の判定が行われる(S1
09)。前記センター装置1から前記健康測定機器2に
通知がされていない場合には、前記記憶手段10に記憶
されたユーザID、前記状態データ、測定日時、測定機
器IDなどから前記センター装置1に送信する送信デー
タが生成される(S111)。
【0142】すなわち、この場合の前記送信データに
は、例えばユーザID、前記状態データ、測定日時、測
定機器IDなどが含まれる。
【0143】前記送信データが生成されたら、前記通信
手段6により公衆回線やインターネット3などを介して
前記センター装置1に前記送信データが送信される(S
112)。
【0144】前記処理手順S109において、前記セン
ター装置1から前記健康測定機器2に通知がなされてい
る場合には、通知IDの入力の要求を行い、通知IDが
入力されたら(S109)、前記通知IDも含む前記送
信データが生成される。
【0145】本実施の形態に係る前記センター装置1
は、例えば保険会社あるいは、その代理店などに設置さ
れものであり、コンピュータ12からなる部分と、専用
装置13からなる部分とに分けられる。
【0146】コンピュータ12は、通信手段14(受信
手段141、送信手段142)、演算処理装置15、出
力手段16、記憶装置17などを備えたコンピュータと
して一般的な構成を有するものである。
【0147】前記通信手段14は、前記健康測定機器2
と公衆回線やインターネット3などを介して接続される
各種モデムやNICなどである。
【0148】前記演算処理装置15は、例えばウェブサ
ーバやCGI(Common Gateway Interface)などのプロ
グラムに従って、前記記憶装置17への入出力を制御す
る処理などを行う。
【0149】前記出力手段16は、CRT(Cathode Ra
y Tube)やLCDなどの表示デバイス、プリンタなどで
ある。
【0150】前記記憶装置17は、例えば大容量のハー
ドディスクドライブなどであり、前記記憶装置17内に
は、個人情報データベース171、保険料データベース
172、アドバイスベース173、通知トランザクショ
ンファイル174などが構築されている。
【0151】個人情報データベース171は、前記ユー
ザID、前記状態データ、前記測定日時、前記測定機器
IDなどを含む前記送信データが格納されるデータベー
スである。この個人情報データベース171には、この
他、前記状態データの測定者を識別する測定者ID、前
記測定方法IDなども格納される。
【0152】保険料データベース172には、年齢や性
別、病歴などと死亡率、有病率などとの関係、さらには
保険料との統計的な関係を定めるデータが格納されてい
る。
【0153】アドバイスベース173は、予め与えられ
たルールとアドバイス、さらには各アドバイスの実行難
易度、推奨頻度、アドバイスに従った場合に予想される
健康状態改善の効果の大きさなどが対応付けられて格納
されたアドバイスに関するルールベースである。
【0154】通知トランザクションファイル174は、
通知内容、及び通知に対する応答状況を格納するファイ
ルである。例えば通知を識別する通知IDをキーとし
て、通知の回数、通知の方法、通知したアドバイスの実
行難易度、推奨頻度、応答の有無、応答の内容、応答の
時期、応答の信頼性に関する情報、ユーザIDなどが格
納される。この通知トランザクションファイル174
は、保険料を調整するにあたって参照する前記期間が終
了し、保険料の調整処理が完了すると、必要に応じて、
初期化又は一部削除される。
【0155】一方、専用装置13は、再取得判別手段
(再取得期間判別手段に対応)18、アドバイス生成手
段19、通知実行手段20、応答状況判定手段21、健
康状態判定手段22、健康改善判定手段23、アドバイ
ス実行判定手段24、保険料調整手段(保険内容調整手
段に対応)25などを備える。
【0156】前記再取得判別手段18は、前記個人情報
データベース171に格納されている各ユーザIDに対
して、状態データが再取得されていない期間が所定期間
経過したか否かを判別し、前記所定期間が経過している
場合には、通知実行手段20を起動する。前記基本的な
保険料を定める際に状態データは取得されるが、それ以
降の状態データの再取得が継続的に行われているか否か
を判別するのである。
【0157】前記アドバイス生成手段19は、前記個人
情報データベース171に格納されている前記状態デー
タに基づいて、被保険者のリスクの低減を目的とする、
被保険者の健康状態を改善するようなアドバイスを生成
し、前記通知実行手段20に供給する。
【0158】前記アドバイス生成手段19は、前記アド
バイスを生成する際、前記状態データの他、保険料デー
タベース172、アドバイスベース173を参照する。
【0159】保険料データベース172を参照するの
は、年齢や性別、病歴にあったアドバイスを実行するた
めである。また、アドバイスベース173を参照するこ
とによって、前記状態データに対する適当なアドバイス
と、その実行難易度、推奨頻度、アドバイスに従った場
合に予想される健康状態改善の効果の大きさなどが定め
られる。
【0160】前記通知実行手段20は、前記再取得判別
手段18、又は前記アドバイス生成手段19によって起
動させられたときに、電子メール、電話、訪問などの通
知の方法と、当該通知を識別するための通知IDを定め
てから、通知IDを含む通知を生成し、送信手段142
や出力手段16から通知を送信又は出力させる。
【0161】前記再取得判別手段18によって前記通知
実行手段20が起動させられたときに生成されるのは、
前記状態データの再取得を促す再取得通知である。一
方、前記アドバイス生成手段19によって前記通知実行
手段20が起動させられたときに生成されるのは、被保
険者のリスクの低減を目的とする前記アドバイスを含む
通知である。
【0162】また、前記通知実行手段20は、前記通知
を送信又は出力させると共に、前記通知ID、通知の方
法を識別するための通知方法ID、通知したアドバイス
の実行難易度、推奨頻度、アドバイスに従った場合に予
想される健康状態改善の効果の大きさなどを前記通知ト
ランザクションファイル174に格納する。
【0163】前記応答状況判定手段21は、ある月の保
険料を調整するために参照する前記期間が終了すると、
当該期間中の前記状態データの取得状況に関する判定
と、前記状態データの再取得通知に対する応答状況に関
する判定とを行う。前記期間中の前記状態データの取得
状況に関する判定は、前記個人情報データベース171
に格納されている前記状態データ、前記測定日時などに
対して行われる。前記期間内に再取得された前記状態デ
ータの取得回数が求められ、また各状態データに対応し
た前記測定日時が取得される。さらに、各状態データに
対応した測定者ID、測定方法ID、測定機器IDなど
も取得される。
【0164】前記状態データの取得回数や測定日時(取
得時期)を用いれば、前記状態データの再取得に対する
被保険者や保険契約者の意識が現れる、保険契約者側の
第1の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価する
ことができる。また、測定者ID、測定方法ID、測定
機器IDは、前記状態データの取得状況を客観的に指標
化して表し、前記状態データの信頼性を評価するのに用
いることができる。
【0165】また、前記状態データの再取得通知に対す
る応答状況に関する判定は、前記通知トランザクション
ファイル174に格納されている通知の回数、通知の方
法、応答の有無、応答の内容、応答の時期などに対して
行われる。例えば前記期間中に行われた通知の回数を求
める集計処理が行われる。
【0166】通知の回数、通知の方法は、前記再取得通
知の内容を表すものの一部であり、前記再取得通知に関
する保険会社側のコストに対応する。前記再取得通知に
対する応答の有無、応答の内容、応答の時期は、前記再
取得通知に対する応答状況を表すものである。前記再取
得通知の内容や前記再取得通知に対する応答状況を用い
れば、前記状態データの再取得に対する被保険者や保険
契約者の意識が現れる、保険契約者側の第1の協力的取
組度合いを客観的に指標化して評価することができる。
【0167】前記応答状況判定手段21は、全ての処理
を実行すると、その処理結果を前記保険料調整手段25
に出力する。
【0168】前記健康状態判定手段22は、前記期間が
終了すると、前記個人情報データベース171に格納さ
れた前記状態データと予め定められた基準値とを比較し
て、被保険者の健康状態が正常であるか異常であるかを
判定し、その判定結果を保険料演算手段25に出力する
と共に、前記個人情報データベース171にユーザID
と対応付けて格納する。
【0169】また、前記健康改善判定手段23は、過去
の前記期間について前記健康状態判定手段22により定
められ前記個人情報データベース171に格納された被
保険者の健康状態と、今回の前記期間について前記健康
状態判定手段22により定められた被保険者の健康状態
との間の相対的な関係(時系列的な変化)を、微分演算
するなどして定め、被保険者の健康状態が改善している
か否かを判別し、その判定結果を保険料調整手段25に
出力する。
【0170】前記アドバイス実行判定手段24は、前記
期間が終了すると、前記通知トランザクションファイル
174に、前記通知IDに対応付けられて格納されてい
る、通知の回数、通知の方法、通知を行ったアドバイス
の実行難易度、推奨頻度、アドバイスに従った場合に予
想される健康状態改善の効果の大きさ、応答の有無、応
答の内容、応答の時期、応答の信頼性に関する情報など
に対して判定を行う。
【0171】全ての通知には互いに異なる通知IDが付
与されているから、応答の有無は、応答に付加された通
知IDを調べることで定めることができる。通知の回
数、通知の方法は、アドバイスを含む通知に関する保険
会社側のコストに対応する。これらと、通知を行ったア
ドバイスの実行難易度、推奨頻度、アドバイスに従った
場合に予想される健康状態改善の効果の大きさは、アド
バイスの内容を表すものである。さらに、アドバイスに
対する応答の有無、応答の内容、応答の時期は、前記ア
ドバイスに対する応答状況を表す。アドバイスに対する
応答の信頼性も含め、前記アドバイスの内容、前記アド
バイスに対する応答状況を用いれば、被保険者のリスク
を低減するための被保険者や保険契約者の意識が現れ
る、被保険者のリスクを低減するための保険契約者側の
第2の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価する
ことができる。
【0172】前記保険料調整手段25は、前記応答状況
判定手段21、前記健康状態判定手段22、前記健康改
善判定手段23、前記アドバイス実行判定手段24の少
なくとも1つの判定結果を用いて、保険料の調整処理を
行う。
【0173】前記保険料調整手段25による保険料の調
整処理は、例えば前記基本的な保険料に対して、前記応
答状況判定手段21、前記健康状態判定手段22、前記
健康改善判定手段23、前記アドバイス実行判定手段2
4によって得られた判定結果に基づいて定めた倍率を乗
算することにより行われる。すなわち、調整後の保険料
は、(前記基本的な保険料)×(保険契約者側の協力的
取組度合いに伴う倍率)のように例えば表される。
【0174】なお、前記応答状況判定手段21、及び前
記アドバイス実行判定手段24の少なくとも一方、さら
には前記応答状況判定手段21、前記健康状態判定手段
22又は前記健康改善判定手段23、及び前記アドバイ
ス実行判定手段24を組み合わせたものが、本発明に係
る保険内容調整装置における協力的取組度合い評価手段
の具体例である。
【0175】以下、前記保険内容調整システム全体の動
作を説明する。
【0176】保険期間開始後、前記健康測定機器2によ
り被保険者の健康状態が測定される。前記健康測定機器
2を用いた被保険者の健康状態の測定の手順は、既に図
6を用いて説明した通りであるが一部補足する。
【0177】前記測定は被保険者の健康状態と相関のあ
るBMI値、体脂肪率、血圧値などの状態データについ
て行われるのであるが、測定された状態データの具体的
数値が同じであるからといって、複数の被保険者の実際
の値が一致するとは言い切れない。
【0178】被保険者の健康状態の測定は、被保険者自
身が行う他、被保険者の家族、医者や看護婦、スポーツ
トレーナーなど被保険者の健康に関与する者が行う場合
もあり、測定技量は測定者によって様々である。このた
め、測定して得られた状態データの信頼性も測定者によ
りばらつきが存在する。また、測定者だけでなく、測定
機器、測定方法などによっても、信頼性にばらつきが生
じる。例えば血圧値の測定では、手首での測定よりも上
腕を測定する機器の方が信頼性が高い。
【0179】特に、医療機関ではなく家庭で測定を行う
場合には、測定者の測定技量が十分でなかったり、測定
機器の測定精度が医療機関のものよりも劣ったりする場
合が多い。これらの条件も考慮しなければ、測定の評価
が不適切・不公平なものになりかねない。
【0180】前記処理手順S108において、前記測定
機器IDなどの取得が必要とされたのは、これらが前記
状態データの信頼性に影響を及ぼすからである。前記セ
ンター装置1の記憶手段17には、測定機器IDなど前
記状態データの取得状況を表す各IDに対応付けられて
信頼性の程度を表す数値などが記憶されている。
【0181】前記測定機器IDや、前記測定方法ID
は、機器の仕様により予めある程度定め得るから、製品
出荷時に前記健康測定機器2の前記記憶手段10に記憶
させておけばよい。測定方法が複数ある場合には、前記
入力手段8や前記表示手段7を用いていずれかを選択し
得るように構成する。また、測定者IDについては、例
えば医療業務の経験や当該測定機器の使用経験の別によ
って分類されたグループに応じて予め定めておき、前記
送信データを送信する前に、前記健康測定機器2の前記
入力手段8から入力するようにすればよい。
【0182】例えば前記送信データが前記センター装置
1の前記個人情報データベース171に格納されたと
き、前記アドバイス生成手段19が起動される。
【0183】前記アドバイス生成手段19が起動する
と、前記個人情報データベース171から前記状態デー
タが読み出される。また、前記状態データに対応するユ
ーザIDについて、前記個人情報データベース171か
ら年齢、性別、病歴などが読み出され、それらに適当な
死亡率などのデータが前記保険料データベース172か
ら抽出される。
【0184】図7に示す通り、横軸に示すBMI値や、
体脂肪率、コレステロール値など被保険者の健康と相関
のある状態データと、縦軸に示す発症率や、有病率、死
亡率などのリスクとの関係は、ほとんどの場合、谷型と
なる。すなわち、健康と相関のある状態データには、死
亡率などのリスクが最も低くなる最適値Opが存在し、
それよりも高すぎたり低すぎたりすれば、死亡率などの
リスクが増加するのである。リスクが増加すれば、保険
料が高くなってしまうし、もちろん被保険者が健康を損
ねる可能性が高まる。
【0185】そこで、前記アドバイス生成手段19で
は、まず前記状態データが前記最適値よりも大きいか小
さいかが判別される。大きければ小さくし、小さければ
大きくするというのが最も基本的なアドバイスのルール
となる。
【0186】例えばBMI値は、適正な体重を評価する
のに用いられるが、BMI値がその最適値よりも小さけ
れば、体重が少ないということであるから、体重を増や
すような、「毎日バランスよく食事をとる」、「欠食を
しない」などのアドバイスが生成される。一方、BMI
値がその最適値よりも大きければ、体重が多いというこ
とであるから、体重を減らすような、「間食をしな
い」、「就寝直前に飲食をしない」、「運動をする」な
どのアドバイスが生成される。また、BMI値が最適値
とほぼ同じであれば、体重が適正であるということであ
るから、体重を維持するような、運動や食事に関するア
ドバイスが生成される。
【0187】「毎日バランスよく食事をとる」といった
具体的なアドバイスは、アドバイスベース173に格納
されている。前記判別によって定められた条件に従って
前記アドバイスベース173を検索すれば、適当なアド
バイスが抽出される。
【0188】また、前記アドバイスベース173には、
前記アドバイスの他、当該アドバイスの実行難易度や、
推奨頻度、アドバイスに従った場合に予想される健康状
態改善の効果の大きさなども格納されており、前記実行
難易度や、推奨頻度も前記アドバイス生成手段19から
前記通知実行手段20に供給される。
【0189】前記通知実行手段20に前記アドバイスな
どが供給されると、電子メールや、電話などの通知の方
法と、当該通知を識別するための通知IDを定めてか
ら、通知IDとアドバイスとを含む通知が生成される。
【0190】前記通知実行手段20により通知IDとア
ドバイスとを含む通知が生成されると、指定された通知
の方法に従って、保険契約者側に当該通知が送信され
る。
【0191】また、前記通知IDをキーとして、前記通
知方法ID、通知したアドバイスの実行難易度、推奨頻
度などが前記通知トランザクションファイル174に格
納される。
【0192】前記センター装置1から送信された前記ア
ドバイスを含む通知は、例えば前記健康測定機器2の前
記通信手段6によって受信され、前記制御装置5の制御
に従って、前記表示手段7に表示される。
【0193】上述の通り、アドバイスの通知は、例えば
被保険者の状態データの測定が行われてからまもなく実
行される。保険契約者側は週1回程度の頻度で被保険者
の状態データを測定するのが望ましく、その場合には前
記アドバイスを含む通知も週1回程度の頻度で行われる
ことになる。
【0194】このような場合、被保険者が前記アドバイ
スに従って行った実行内容を毎日程度の頻度で、保険契
約者側が前記健康測定機器2の前記入力手段3から入力
すれば、前記アドバイスの実行内容や前記状態データと
の因果関係が、保険会社側で把握しやすい。図6に示す
処理手順S113〜S118が、アドバイスに従った実
行内容を入力する手順である。
【0195】前記処理手順S105において、アドバイ
スの実行内容の入力が選択されると、まず通知IDの入
力が求められる。アドバイスに応答するのであるから、
通知IDは既に送られているはずである。通知IDが入
力されると(S113)、アドバイスの実行内容を入力
手段8から入力することが可能となる。入力された通知
IDはユーザIDと対応付けられて、前記記憶手段10
に記憶される。
【0196】アドバイスの実行内容としては、例えばそ
の日の摂取カロリーや消費カロリー、ウォーキングやラ
ンニングを行った時間などを入力する。
【0197】アドバイスの実行内容が入力されると(S
114)、前記制御装置5の制御に従って前記時計手段
9から入力日時が取得され(S115)、前記通知ID
に対応付けられた状態で前記記憶手段10に記憶され
る。
【0198】前記入力日時の取得が行われると、次に承
認者IDなどの入力が求められる(S116)。前記承
認者IDは、前記アドバイスに従って行われた実行の内
容を承認する者を識別するためのものであり、前記アド
バイスに対する応答の信頼性に関連する。食事療法、運
動療法などのアドバイスでは、被保険者自身の知識が経
験が十分でなく、効率的にアドバイスに従った行動を行
えない場合がある。また、被保険者自身が実行内容の進
捗状況を把握することが難しい場合、入力内容が不明確
になる恐れがある。このような場合でも、被保険者に栄
養士やスポーツトレーナーなどがついて実行内容を指導
管理し、その実行内容を承認すれば、入力内容の信頼性
(アドバイスに対する応答の信頼性)を確保し得る。前
記承認者IDのような前記アドバイスに対する応答の信
頼性に関する情報には、この他、アドバイスに従ったメ
ニューの内容などを承認した承認内容、前記アドバイス
に従った内容を実行するのに使用することを承認した承
認機器などの情報が含まれる。前記アドバイスに対する
応答の信頼性に関するデータも、前記記憶手段10に一
時的に格納される。
【0199】前記アドバイスに対する応答の信頼性に関
するデータが入力されると、前記記憶手段10に記憶さ
れたユーザID、前記実行内容(応答内容)、入力日
時、承認者IDなどのアドバイスに対する応答の信頼性
に関する情報から前記センター装置1に送る応答データ
が生成される(S117)。
【0200】前記応答データが生成されると、前記通信
手段6により公衆回線やインターネット3などを介して
前記センター装置1に前記応答データが送信される(S
118)。
【0201】前記応答データは、前記センター装置1の
通知トランザクションファイル174に、通知IDに対
応付けられた状態で格納される。
【0202】保険料を調整する際に参照する前記期間が
終了したとき、前記アドバイス実行判定手段24によ
り、前記通知トランザクションファイル174に格納さ
れている、応答データの他、通知の回数、通知の方法、
通知を行ったアドバイスの実行難易度、推奨頻度、応答
の有無、応答の信頼性に関する情報などに応じて、アド
バイスに対してどの程度、保険契約者側が協力的な取組
を行ったか(第2の協力的取組度合い)が判定される。
【0203】前記アドバイス実行判定手段24の判定結
果は、保険料調整手段25に供給される。通知の回数が
多かったり、通知の方法が手間のかかるものである場合
には、保険契約者側が被保険者の健康状態を改善しよう
とする意識が低いことが予想され、保険会社のコストも
その分だけ増大するため、前記第2の協力的取組度合い
が低減させられる。また、アドバイスに従って応答が確
実に行われていれば、保険契約者側が積極的に健康状態
を改善しようとしていることが予想され、将来的に被保
険者の健康状態は同世代の他の人と比べて優れたものと
なることが期待されるため、前記第2の協力的取組度合
いが増加させられる。また、実行難易度が高い場合や、
推奨頻度が多い場合には、アドバイスの実行にあたって
被保険者にかなりの努力が必要となり、それを実行して
いる場合には、被保険者の健康を改善しようとする意識
が高いことが予想されるため、第2の協力的取組度合い
が高く見積もられる。また、通知を行ってから直ぐに応
答が行われた場合にも、第2の協力的取組度合いを高く
見積もる。また、承認者IDが医者などを示すものであ
る場合にも、アドバイスに対する応答の信頼性が高いと
思われるので、第2の協力的取組度合いを高く見積も
る。さらに、アドバイスに従った行動を継続的に実行し
た場合の健康状態改善の効果が大きいと予想されるもの
ほど、第2の協力的取組度合いを高く見積もる。
【0204】なお、前記アドバイス実行判定手段24
の、前記承認者IDなどに基づいてアドバイスに対する
応答の信頼性の判別を行う処理が、本発明に係る保険内
容調整装置のアドバイス応答信頼性判別手段に対応す
る。
【0205】前記アドバイス実行判定手段24から第2
の協力的取組度合いが供給されると、前記保険料調整手
段25により保険料が調整される。第2の協力的取組度
合いが高い場合には、保険契約者の負担が軽くなる方向
に、第2の協力的取組度合いが低い場合には、保険契約
者の負担が大きくなる方向に調整が行われる。
【0206】前記アドバイス実行判定手段24、及び前
記保険料調整手段25によって行われる、アドバイスの
実行に関する保険料の調整を行う際の前記倍率の具体例
を図8に示す。
【0207】図8に示す如く、アドバイスを含む通知の
有無、内容、通知に対する応答内容、応答時期に関し
て、例えば「実行の効果が大きいアドバイスを実行し
た」ことが前記アドバイス実行判定手段24によって判
定された場合には、その判定に従って第2の協力的取組
度合いが見積もられ、前記保険料調整手段25によって
第2の協力的取組度合いに対応した0.8の倍率が割り
当てられ、その倍率に基づいて保険料の調整が行われ
る。この場合、保険料が20%割り引かれるのである。
また、前記実行の効果が小さいアドバイスを実行した」
ことが判定された場合には、1.0の倍率が割り当てら
れる。この場合、保険料の調整は行われないことにな
る。さらに、「実行していない」ことが判定された場合
には、将来的に被保険者の健康状態が改善されることが
期待されなくなるので、保険料が割り増しされる。
【0208】また、「実行が困難なアドバイスを実行し
た」、「定期的に実行した」、「実行回数が多い」と判
別された場合には、0.8の倍率が割り当てられ、「実
行が容易なアドバイスを実行した」、「実行回数が少な
い」と判別された場合には、1.0の倍率が割り当てら
れる。
【0209】また、アドバイスに従っていることの承認
者、承認内容、承認機器に関して、例えば「トレーニン
グ機関や専門者が承認している」、「専門の計測器を使
ってアドバイスを実行した」と判別された場合には、
0.9の倍率が割り当てられ、「本人、家族など一般人
が承認した」、「万歩計(登録商標)等一般的な機器で
実行の承認をした」と判別された場合には、1.0の倍
率が割り当てられる。
【0210】なお、アドバイスに積極的に従うことによ
り、健康状態の悪化が避けられるものと思われるので、
前記アドバイス実行判定手段24や健康状態判定手段2
2、健康改善判定手段23の判定結果に従って、保険料
を調整しても、保険契約者の負担を軽減することができ
る。
【0211】前記保険料調整手段25の調整結果や、前
記状態データ、前記アドバイスなどは、プリンタなどの
出力手段18から出力され、保険会社がその調整内容を
確認し得るようにされる。
【0212】また、前記保険料調整手段25の調整結果
は、送信手段142を介して、前記健康測定機器2に送
られ、前記健康測定機器2の前記表示手段7によって表
示される。
【0213】上述のような動作は、保険対象の状態を表
す値として取得された状態データに基づいて決定される
保険内容を、保険対象のリスクを低減するための保険契
約者側の第2の協力的取組度合いを用いて調整するコン
ピュータを用いた保険内容調整方法に対応する。
【0214】被保険者の健康状態を改善するための取組
を被保険者や保険契約者が協力的に行っていれば、将来
的に被保険者の健康状態が同年代の他の人と比べて良く
なる可能性が高い。被保険者の健康状態を改善するため
の取組を被保険者や保険契約者が協力的に行っていたと
しても、直ぐさまその取組が状態データに現れるとは限
らないが、状態データに基づいて保険料を定めるだけで
なく、保険契約者側の第2の協力的取組度合いを保険料
に反映すれば、将来的なリスクの変動を見越した保険料
の設定が可能になる。
【0215】保険契約者側の第2の協力的取組度合いが
十分なものである場合には、将来的に健康状態が優れる
被保険者に対して、保険契約者の負担を軽減することが
できる。一方、保険契約者側の第2の協力的取組度合い
が不十分なものである場合には、保険契約者の負担は増
大することになるが、それによって、保険契約者側は被
保険者の健康状態を将来的に改善しようとする。その結
果、保険会社側はよりリスクの低い保険対象を容易に確
保することができる。
【0216】ところで、上述の通り、被保険者について
の状態データが週1回程度の頻度で得られているなら
ば、そのときどきに応じたアドバイスを被保険者に提供
することができるし、得られる状態データの継続性も確
保できるが、被保険者が状態データの取得を定期的に行
わず、状態データが週1回程度の頻度で得られない場合
もある。
【0217】このような場合には、前記状態データの再
取得を促す再取得通知を被保険者側に対して行うことに
なる。次に、この動作について説明する。
【0218】まず、前記再取得判別手段18によって、
前記個人情報データベース171に記憶されている各ユ
ーザIDに対して、各ユーザIDに対応付けられて記憶
された状態データが再取得されていない期間が所定期間
経過したか否かが判別される。
【0219】前記再取得判別手段18によって、前記状
態データが再取得されていない期間が所定期間経過して
いると判別された場合には、当該状態データに対応した
前記ユーザIDが抽出され、前記通知実行手段20に供
給される。
【0220】前記通知実行手段20では、通知ID、及
び通知の方法を定めた後、通知IDと前記状態データの
再取得を促す内容とを含む再取得通知が生成される。
【0221】また、前記通知実行手段20により定めら
れた通知IDと通知の方法は、前記通知トランザクショ
ンファイル174に格納される。
【0222】前記通知実行手段20により生成された再
取得通知は、定めた通知の方法に従って、前記センター
装置1から前記健康測定機器2に送られ、前記健康測定
機器2の前記表示手段7にその内容が表示される。
【0223】この内容を見た被保険者が、前記状態デー
タの再取得を行う際の、前記健康測定機器2の処理手順
は、既に図6で示したS101〜S112の処理手順で
ある。この場合、再取得通知が被保険者になされてか
ら、前記状態データの再取得が行われたため、通知ID
が入力されるまで手順S110が行われ、前記送信デー
タに通知IDが含まれる。
【0224】前記通知IDを含んだ前記送信データは、
前記センター装置1へ送信され、前記センター装置1の
前記個人情報データベース171に格納される。また、
前記通知トランザクションファイル174に格納されて
いるデータのうち、前記通知IDが同じデータについ
て、応答の有無の項目が、応答なしから応答ありに書き
換えられる。
【0225】保険料を調整する際に参照される前記期間
が終了したとき、前記応答状況判定手段21では、前記
期間中の前記状態データの取得状況に関する判定と、前
記状態データの再取得を促す再取得通知に対する応答に
関する判定とが行われる。
【0226】判定の内容は既述の通りであるが、前記期
間内に測定された前記状態データの取得回数が多い場合
には、前記第1の協力的取組度合いが高く評価される。
また、前記測定日時が前記期間の終了のときから近い場
合にも、前記第1の協力的取組度合いが高く評価され
る。
【0227】また、測定者ID、測定方法ID、測定機
器IDなどの信頼性に関する情報も取得され、前記状態
データの信頼性が判別される。例えば測定者IDが医者
を示すものであれば、信頼性が高く、測定者IDが被保
険者本人であれば信頼性はそれほど高くないとの判別が
なされる。
【0228】なお、前記応答状況判定手段21が行う、
前記測定者IDなどの信頼性に関する情報に基づいて前
記状態データの信頼性を判別する処理が、本発明に係る
保険内容調整装置の状態データ信頼性判別手段に対応す
る。
【0229】さらに、前記期間中に行った通知の回数、
通知の方法など前記再取得通知の内容からコストが判定
される。通知の回数が多かったりすると、コストがかか
る上に、状態データを再取得しようとする被保険者の意
識が低いことが予想されるので、前記第1の協力的取組
度合いが低く見積もられる。また、前記再取得通知に対
して応答があれば、前記第1の協力的取組度合いが高く
評価され、前記再取得通知に対して応答がなければ、前
記第1の協力的取組度合いが低く評価される。
【0230】前記再取得通知を行っても前記状態データ
が再取得されない場合には、前記期間中の通知の回数が
増加したりするので、前記第1の協力的取組度合いが極
めて低く評価されることになりかねない。
【0231】また、前記期間が終了したとき、前記健康
状態判定手段22、及び前記健康改善判定手段23も動
作する。
【0232】前記健康状態判定手段22では、前記個人
情報データベース171に格納された前記状態データと
予め定められた基準値とが比較され、その比較結果に応
じて被保険者の健康状態が正常であるか異常であるかが
判定される。
【0233】比較判定の際には、例えば図9に示すよう
な状態データと不健康度合いとの関係を表すグラフが参
照される。図9の横軸は、前記状態データの具体例であ
るBMI値を示し、図9の縦軸は死亡率などの不健康度
合い(健康度合いの逆数)を示すものである。図7と同
様、図9のBMI値と不健康度合いとの関係も谷型にな
る。前記健康状態判定手段22に供給されたBMI値
が、谷型の底周辺にあたる所定範囲に収まっていれば、
前記健康状態判定手段22により基準値と比較して正常
と判定される。これに対し、BMI値が前記所定範囲に
収まっていなければ前記健康状態判定手段22により異
常と判定される。
【0234】前記健康改善判定手段23では、過去の前
記期間について前記健康状態判定手段22により定めら
れ前記個人情報データベース171に格納された被保険
者の健康状態(正常であるか、異常であるか)と、今回
の前記期間について前記健康状態判定手段22により定
められた被保険者の健康状態との間の時系列的変化が、
微分演算するなどして定められ、被保険者の健康状態が
改善しているか否かが判定される。また、前記健康状態
判定手段22の判定結果を利用する代わりに、図9を用
いるなどして、BMI値から被保険者の健康状態が改善
しているか否かを判定することもできる。状態データと
不健康度合いとの関係は、例えば図9のように与えられ
るから、過去のBMI値と今回のBMI値との間の傾き
が所定値以上であって負であれば改善したと判定し、前
記傾きが所定値より小さければ変化なしと判定し、前記
傾きが所定以上であって正であれば悪化したと判断する
などすればよい。
【0235】前記応答状況判定手段21、前記健康状態
判定手段22、前記健康改善判定手段23による判定結
果は、前記保険料調整手段25に供給される。
【0236】この場合、前記保険料調整手段25では、
例えば前記応答状況判定手段21や、前記健康状態判定
手段22、前記健康改善判定手段23による判定結果に
基づいて定めた倍率を前記基本的な保険料に乗算するこ
とにより、保険料の調整が行われる。既述の通り、調整
後の保険料は、例えば(基本的な保険料)×(保険契約
者側の協力的取組度合いに伴う倍率)によって表され
る。
【0237】前記応答状況判定手段21の判定結果であ
る第1の協力的取組度合いが高い場合には、保険契約者
の負担が軽減される方向に、低い場合には負担が増大す
る方向に保険料が調整される。さらに、信頼性が高い場
合には、第1の協力的取組度合いをそのまま見積もる
か、幾らか高く見積もるが、信頼性が低い場合には、第
1の協力的取組度合いが低く見積もられる。その結果、
信頼性が低い場合には、第1の協力的取組度合いが高く
ても、保険契約者の負担軽減量が小さくなる可能性があ
る。
【0238】前記応答状況判定手段21、及び前記保険
料調整手段25によって行われる、状態データの再取得
に関する保険料の調整を行う際の前記倍率の具体例を図
10に示す。
【0239】図10の図表に示す如く、再取得通知の内
容に関して、例えば「通知なし」との判定が前記応答状
況判定手段21によってなされた場合には、それに基づ
いて第1の協力的取組度合いが見積もられ、前記保険料
調整手段25によって第1の協力的取組度合いに対応し
た0.9の倍率が割り当てられ、その倍率に基づいて保
険料の調整が行われる。前記再取得通知がなされていな
いということは、被保険者が継続的に状態データを再取
得していることを表しており、健康状態を管理しようと
する被保険者の意識が高いことが予想される。また、前
記再取得通知を行われなければ、保険会社のコストもそ
れだけ少なくて済む。このため、保険料が10%割り引
かれるのである。また、「通知内容の表現が緩やか」で
あるとか、「通知回数が少ない」との判別がされた場合
には、1.0の倍率が割り当てられる。この場合、保険
料の調整は行われないことになる。「通知内容の表現が
厳しい」、「通知回数が多い」との判別が行われた場合
には、現状被保険者のリスク管理に対する意識は低く、
将来的に被保険者の健康状態が改善されることが期待さ
れ難くなるので、保険料が割り増しされる。
【0240】また、再取得通知に対する例えば応答の有
無に関して、例えば「通知してすぐに応答があった」と
判別がなされた場合には、0.9の倍率が割り当てら
れ、「通知してしばらく後に応答があった」と判別がな
された場合には、1.0の倍率が割り当てられ、「応答
がない」と判別がなされた場合には、1.3の倍率が割
り当てられる。再取得通知に対する応答として、状態デ
ータの再取得がなければ、被保険者の健康状態を保険会
社が把握することが難しくなり、被保険者の健康状態の
リスク管理に対する意識も低いものと予想されるので、
他の場合よりも割増量が若干大きく設定されている。
【0241】また、状態データの取得回数、取得時期に
関して、例えば「定期的に多い」との判別がされた場合
には、0.95の倍率が割り当てられ、「普通である」
との判別がされた場合には、1.0の倍率が割り当てら
れ、「少ない」、「一時的に多い」などの判別がされた
場合には、1.05の倍率が割り当てられる。「一時的
に多い」との判別が行われた場合に、保険料が割増され
るのは、状態データの再取得には継続的な取組が大切に
なるからである。たとえ一時的に健康状態が良かったと
しても、そのあと被保険者が健康状態を管理しなければ
健康状態が悪化する可能性は十分にある。例えば、被保
険者本人の意識とはそれほど関係なく、一時的に医療機
関などによって状態データの再取得が数多く行われ、そ
のあと被保険者が状態データの再取得を行わない場合な
どが考えられる。このため、たとえ取得回数が多い場合
でも、それらが一時的に行われた場合には保険料が割増
されることがある。また、被保険者の健康状態が良けれ
ば、前記状態データを一時的に数多く取得する必要性は
通常少ない。数多く取得しなくても、保険料が割り引か
れるからである。前記状態データが一時的に数多く取得
されるのは、保険契約者側の協力的取組とは別の要因が
寄与していると考えられる。例えば、取得した状態デー
タが表す被保険者の健康状態が良いものではないため、
少しでも保険料の増加を抑えようと、繰り返し状態デー
タを取得しようとするような場合が考えられる。このよ
うな場合、たとえ取得回数が多いとしても、保険料を割
り引くことが適正な調整であるとは言い難い。状態デー
タを継続的に取得することが必要であるという理由だけ
でなく上述のような理由からも、状態データの取得が一
時的に数多くなされた場合に、保険料が割増されること
がある。
【0242】また、状態データの取得者、取得方法、取
得機器、取得の時間帯に関する信頼性に関して、例えば
「医療機関や専門者が取得した」、「精度の高い医療用
機器で取得した」、「朝一番など安静した状態で取得し
た」などの判別がされた場合には、0.9の倍率が割り
当てられ、保険料の割引が行われる。一方、「本人や家
族など一般人が取得した」、「家庭用機器で取得し
た」、「運動した直後に取得した」などの判別がされた
場合には、1.0の倍率が割り当てられ、保険料の調整
は行われない。
【0243】そして、前記健康状態判定手段22による
判定結果が正常である場合には、保険契約者の負担が軽
減される方向に、異常である場合には、負担が増大する
方向に保険料が調整される。また、前記健康改善判定手
段23による判定結果が改善であれば、保険契約者の負
担が軽減される方向に、悪化である場合には、負担が増
大する方向に保険料が調整される。
【0244】前記健康状態判定手段22、又は前記健康
改善判定手段23、及び前記保険料調整手段25によっ
て行われる、状態データから定めた健康状態に関する保
険料の調整を行う際の前記倍率の具体例を図11に示
す。
【0245】図11に示す如く、基準値と比較して正常
か異常かに関して、例えば「正常」であるとの判別が、
前記健康状態判定手段22によってされた場合には、保
険料調整手段25によって0.8の倍率が割り当てら
れ、この倍率に基づいて保険料の調整が行われる。ま
た、「異常」であるとの判別がされた場合には、1.2
の倍率が割り当てられる。
【0246】また、時系列的関係に基づいて改善してい
るか否かに関して、例えば「改善した」との判別が、前
記健康改善判定手段23によってされた場合には、保険
料調整手段25によって0.8の倍率が割り当てられ、
この倍率に基づいて保険料の調整が行われる。また、
「変わらず」との判別がされた場合には、1.0の倍率
が割り当てられる。さらに、「悪化した」との判別がさ
れた場合には、1.2の倍率が割り当てられる。
【0247】上述のような動作は、保険対象の状態を表
す値として取得された状態データに基づいて決定される
保険内容を、前記状態データの再取得に対する保険契約
者側の第1の協力的取組度合いを用いて調整するコンピ
ュータを用いた保険内容調整方法に対応する。
【0248】前記状態データの再取得は、被保険者の健
康状態を管理する上でも、保険会社側が状態データに基
づいて保険料を定め直す上でも重要なことであり、それ
に対する被保険者や保険契約者などの協力的な取組が十
分なものであれば、被保険者の健康状態を管理しようと
する保険契約者側の意識が高く、将来的な被保険者の健
康状態が同年代の他の人と比べて優れることが予想され
る。これに対し、保険契約者側の協力的な取組が不十分
なものであれば、被保険者の健康状態を管理しようとす
る保険契約者側の意識が低く、前記状態データに現れた
現状のリスクが将来的に増大する方向に変動することが
予想される。
【0249】即ち、保険料の調整に、前記状態データの
再取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合い
を用いることによって、現状だけでなく将来的なリスク
の変動を見越した保険料の設定が可能になる。
【0250】保険契約者側の第1の協力的取組度合いが
十分なものであれば、将来的に健康状態が優れる被保険
者に対して、保険契約者の負担を軽減することができ
る。一方、保険契約者側の第1の協力的取組度合いが不
十分なものであれば、保険契約者の負担は増大すること
になるが、それによって、被保険者の健康状態を管理す
る意識を高めることができる。その結果、保険会社側は
より健康状態の優れる被保険者を容易に確保することが
できる。
【0251】もちろん、前記第1の協力的取組度合いと
前記第2の協力的取組度合いとの両方を用いて保険料を
調整すれば、それだけ被保険者の将来的な健康状態を判
断する材料が増えることになるから、保険料の調整がよ
り確実且つ容易なものとなり、保険契約者のさらなる負
担の軽減を図ることができる。その結果、保険会社側は
より健康状態の優れる被保険者をさらに容易に確保する
ことが可能になる。
【0252】
【実施例】前記実施の形態では、死亡保障を行う更新型
の定期保険について、保険契約者が毎月保険会社に支払
う保険料を、保険期間内で調整する例を説明したが、本
発明の適用し得る保険は、これに限られるものではな
く、自動車保険について適用することも可能であるし、
さらには設備機器や家電機器など各種機器の損害保険や
メンテナンス保証などについて適用することも可能であ
る。
【0253】これら損害保険について適用する場合で
も、保険対象が変わることによって発生する相違などを
除けば基本的に生命保険の場合と変わらない。
【0254】例えば自動車保険の保険内容を調整するた
めの保険内容調整システムは、自動車の状態を測定する
ための自動車測定機器と、前記自動車測定機器と通信回
線を通じて接続されたセンター装置と備える。
【0255】自動車保険に適用した場合の前記センター
装置の構成は、図12に示す如く、前記実施の形態にお
けるセンター装置1の健康状態判定手段22、健康改善
判定手段23を、自動車の整備状態(正常か異常か)を
診断する自動車診断判定手段22’、自動車の整備状態
が改善されているか否かを判定する自動車改善判定手段
23’に代えた構成に相当する。
【0256】また、自動車測定機器は、エンジンの整備
状態、ブレーキの整備状態、消耗品の状態など自動車の
整備状態と相関のある状態データを測定する測定手段を
備えた装置である。その基本的な構成は、図13に示す
如く、前記測定手段4’以外、前記健康状態測定機器2
と変わらない。この自動車測定機器2’は、例えば自動
車整備工場や保険契約者の家庭などに配置され、保険契
約者が定期点検を行う際などに利用される。
【0257】保険契約者が定期点検などを行う取組に
は、自動車の整備状態を再取得しようとする保険契約者
側の意識の高さが現れる。また、毎日のオイルの点検、
空気圧の確認を欠かさないなどのアドバイスに対する保
険契約者側の取組には、自動車の走行性能や安全性能を
維持しようとする保険契約者側の意識の高さが現れる。
【0258】保険契約者が定期点検を行わない期間が所
定期間経過したり、定期点検日に先立つ所定の設定日に
なると、定期点検を促す通知(再取得通知)が行われ
る。前記再取得通知の内容や、前記再取得通知に対する
応答の有無、応答内容、応答時期などは、生命保険の場
合と変わらない。例えば前記再取得通知の内容は、通知
の回数や通知の方法である。保険契約者が再取得通知を
受けているにもかかわらず定期点検を行っていないと、
繰り返し再取得通知が行われる場合があり、その場合に
は、通知の回数が増えることになる。再取得される状態
データは、上述のエンジンの整備状態、ブレーキの整備
状態、消耗品の状態などである。これらの状態データを
測定する測定機器を識別する測定機器IDや、整備業者
が点検を行ったのか第3者が点検を行ったかなど点検を
行った者を識別する測定者IDなどは前記状態データの
信頼性を表すものである。自動車の状態やアドバイスの
内容は、前記状態データに基づいて機械工学的に定める
ことができる。アドバイスの内容は、生命保険の場合と
同様に、実行難易度、推奨頻度、実行した場合の効果の
大きさなどによって表される。アドバイスに対する応答
の有無、応答内容、応答時期、応答の信頼性も、生命保
険の場合と同様である。これらの関係に基づき、第1の
協力的取組度合いや第2の協力的取組度合いを定め、少
なくとも一方を用いて保険内容を調整する。
【0259】なお、本発明における保険対象の状態は、
生命保険に適用した場合、被保険者の健康状態であり、
自動車保険に適用した場合、自動車の整備状態である。
また、本発明における保険契約者側は、生命保険の場
合、例えば被保険者、保険契約者、保険金受取人などで
ある。自動車保険の場合、保険契約者、その他の搭乗者
などである。
【0260】また、前記実施の形態では、保険料を調整
したが、これに限られるものではなく、死亡保険金や満
期金の金額を調整したり、年金の額、さらには保険期間
を調整したりして、実質的に保険料を調整するようにす
ることも可能である。
【0261】また、前記実施の形態では、基本的な保険
料に前記倍率を乗算する計算式を用いて保険料の調整を
行ったが、これらの関係を表にしておくなどして、保険
料調整内容を予め定めた保険料調整表(保険内容調整
表)を作成しておき、前記保険料調整手段25(保険内
容調整手段)は、前記保険料調整表に基づいて、保険内
容の調整を行うようにしてもよい。前記保険料調整表
や、前記実施の形態の計算式は、保険契約者側の第1の
協力的取組度合いや第2の協力的取組度合いと保険内容
との関係を定めるものであり、保険契約者側の第1の協
力的取組度合いや第2の協力的取組度合いを得るだけ
で、正確且つ簡単に保険内容が調整される点で有用であ
る。
【0262】このように、保険対象の状態を表す値とし
て取得された状態データに基づいて決定される保険内容
を、前記状態データの再取得に対する保険契約者側の第
1の協力的取組度合いと保険対象のリスクを低減するた
めの保険契約者側の第2の協力的取組度合いとの少なく
とも一方を用いて、調整表に基づいて調整する保険内容
調整方法も本発明における保険内容調整方法の一例であ
る。また、保険内容調整表を用いるのと同等の操作をア
ルゴリズムによって行ってももちろん構わない。
【0263】さらに、前記倍率は一定値である必要はな
く、時間的に変動させるようにしてもよい。例えばアド
バイスを行っても、直ぐさまその効果が現れると限らな
いならば、アドバイス直後でアドバイスの効果が小さい
間は、状態データに基づく保険対象の状態がそれほど変
化していなくても、アドバイスの実行を確実に行ってい
れば、高い倍率を割り当てるようにし、アドバイスから
時間が経過してアドバイスの効果が比較的はっきりと現
れてくるような頃になると、アドバイスの実行を確実に
行っていても、前記高い倍率よりも倍率を下げるように
変化させ、そのとき保険対象の状態が良好になったり改
善したりしていれば、そのことに対して高い倍率を割り
当てるようにする。このように、アドバイスの効果に対
して時間的に倍率を変化させれば、アドバイスの実行が
結果として直ぐさま現れないことに対する救済的処置を
行うことができる。
【0264】また、前記実施の形態では、保険料を調整
する際に参照する前記期間が、ある月の保険料調整日の
少し前に設定された設定日から一ヵ月遡ったその前の月
の設定日までの間の期間にされていたが、これに限られ
るものではない。例えば保険期間が開始してから当該月
の設定日までの状態データや取組度合いを参照するよう
にしてもよいし、さらに保険期間が開始される前の状態
データや取組度合いも参照するようにしてもよい。
【0265】また、前記実施の形態では、前記センター
装置1側の前記再取得判別手段18によって、状態デー
タが再取得されていない期間が所定期間経過したとき
に、前記通知実行手段20によって再取得通知が行われ
ていた。状態データが再取得されていない期間が所定期
間経過したときに代えて、状態データが再取得されるべ
き時期に先立つ所定の時期に前記再取得通知を行うよう
にしてもよい。前記状態データの再取得は保険料を調整
する上で重要なものである。前記保険料調整手段25に
よって保険料の調整を行うために、前記保険料調整日よ
りも少し前の設定日までに各種データが必要であるとす
れば、前記設定日が、状態データが再取得されるべき時
期になる。例えば前記再取得判別手段の構成を、システ
ムクロックなどにより日時を監視しておき、前記設定日
に先立つ日時であるかを判別するような構成にする。こ
のような処理を行う前記再取得判別手段は、本発明に係
る保険内容調整装置の再取得時期判別手段に対応する。
【0266】さらに、前記再取得通知を行うべき時期を
判別する手段、及び前記再取得通知を行う手段を、前記
センター装置1、1’側ではなく、前記健康測定機器2
や自動車測定機器2’側に設けることも可能である。被
保険者の健康状態や、自動車の整備状態を測定し、その
測定結果を前記センター装置1、1’側に送信すること
が可能で、さらに再取得に関するこれらの構成を有する
前記健康測定機器2や自動車測定機器2’が、本発明に
係る状態データ取得用端末装置に対応する。
【0267】前記再取得通知を行うべき時期を判別する
手段、及び前記再取得通知を行う手段を前記健康測定機
器2や自動車測定機器2’に設ける場合には、前記健康
測定機器2や自動車測定機器2’の制御装置5、時計手
段9などを用いる。例えば前記制御装置5は、動作モー
ドが保険料調整モードにあって、前記測定手段4により
状態データが測定された場合に、初期値を0にした上で
計時を始める。計時値と前記所定期間に対応する設定値
とを比較し、前記計時値が前記設定値を上回った場合
に、前記状態データが再取得されていない期間が所定期
間経過したと判別する。そして、記憶手段10から再取
得通知の内容を読み出すなどして通知内容を取得し、表
示手段7に前記再取得通知を表示させる。前記表示手段
7に表示された前記再取得通知を見るなどしてから、前
記測定手段4により取得された状態データは、前記通信
手段6によって前記センター装置1、1’に送信され
る。前記センター装置1、1’側では、前記通信手段6
によって送られてきた前記状態データを用いて保険内容
の調整が行われる。
【0268】前記制御装置5、及び時計手段9を用いた
計時処理が本発明に係る状態データ取得用端末装置の再
取得期間判別手段に対応するものであり、前記測定手段
4が、本発明に係る状態データ取得用端末装置の状態デ
ータ取得手段に対応するものである。さらに、前記制御
装置5、表示手段7、及び記憶手段10を用いた前記再
取得通知の出力に関する処理が、本発明に係る状態デー
タ取得用端末装置の再取得通知手段に対応するものであ
り、このような動作における前記通信手段6が、本発明
に係る状態データ取得用端末装置の状態データ送信手段
に対応するものである。
【0269】また、前記制御装置5を、例えば前記所定
の時期と前記時計手段9からの日時とを比較し、前記所
定の時期と前記時計手段9からの日時とが一致した場合
に、前記再取得通知を表示手段7に表示させるようにプ
ログラムすれば、前記状態データが再取得されるべき時
期に先立つ所定の時期であるかを判別することができ
る。この場合の前記制御装置5、及び時計手段9が、本
発明に係る状態データ取得用端末装置の再取得時期判別
手段に対応する。
【0270】上述のように、前記再取得通知を行うべき
時期を判別する手段、及び前記再取得通知を行う手段
を、前記健康測定機器2や自動車測定機器2’側に設け
れば、前記健康測定機器2や自動車測定機器2’側が前
記センター装置1、1’に接続されていない場合でも、
被保険者や保険契約者は再取得通知を受けることができ
る。
【0271】前記健康測定機器2や自動車測定機器2’
側で再取得通知を行う場合、前記通知IDは前記健康測
定機器2や自動車測定機器2’側で保持しておき、後ほ
ど応答の有無などを前記センター装置1、1’に送信す
るようにしてもよい。
【0272】また、ある被保険者に対して、前記調整内
容判定期間中に複数回測定された全ての状態データを用
いる必要は必ずしもなく、例えばそのうち、最も保険契
約者に有利となるようなデータのみを、あるいはそれら
の平均値を用いてもよい。
【0273】また、前記実施の形態や実施例では、アド
バイスの生成や、アドバイスに対する応答状況を用いた
前記第2の協力的取組度合いの評価を、前記センター装
置1、1’によって行っていたが、これらの処理を、前
記センター装置1、1’に相当する保険内容調整装置
と、前記健康測定機器2や自動車測定機器2’などの端
末装置とを仲介するアドバイス装置によって行うように
してもよい。
【0274】前記アドバイス装置は、アドバイス生成手
段19や、アドバイス実行判定手段24と同等の構成を
備える。
【0275】前記アドバイス装置に前記アドバイス生成
手段19と同等の構成を設ける場合、前記アドバイス装
置の構成は、例えば前記アドバイス生成装置19、アド
バイスベース173、通知実行手段20などからなる。
【0276】一方、前記保険内容調整装置に、前記アド
バイス生成装置19、アドバイスベース173を設けて
おく必要はなく、前記アドバイス実行判定手段24、保
険料調整手段25などを設けておけばよい。
【0277】前記アドバイス生成装置19がアドバイス
を生成するのに用いる前記状態データは、前記保険内容
調整装置が、前記健康測定機器2や前記自動車測定機器
2’から受信した後、前記アドバイス装置に送信する。
前記アドバイス装置では、前記状態データが受信される
と、前記アドバイスベース173が参照され、前記アド
バイス生成手段19によってアドバイスが生成される。
生成されたアドバイスは、通知実行手段20の指示によ
って前記健康測定機器2や前記自動車測定機器2’など
に送信される。このとき、通知実行手段20によって付
与された通知IDやアドバイスに関する情報が前記保険
内容調整装置に送信され、通知トランザクションファイ
ル174に格納される。前記健康測定機器2や前記自動
車測定機器2’などを用いて生成された、当該アドバイ
スに対する応答データは、前記保険内容調整装置に送信
される。前記保険内容調整装置では、通知トランザクシ
ョンファイル174に格納された通知IDなどを参照し
ながら、アドバイス実行判定手段24によって第2の協
力的取組度合いが評価され、保険料調整手段25によっ
て保険料の調整が行われる。
【0278】なお、前記応答データを、前記保険内容調
整装置に直接送信せず、前記アドバイス装置を介して前
記保険内容調整装置に送信するようにしてもよい。
【0279】また、前記アドバイス装置に前記アドバイ
ス実行判定手段24と同等の構成を設ける場合、前記ア
ドバイス装置はこの他、例えば通知トランザクションフ
ァイル174などを含む。
【0280】一方、前記保険内容調整装置に、前記アド
バイス実行判定手段24を設けておく必要はなく、前記
アドバイス生成装置19、通知実行手段20、アドバイ
スベース173、保険料調整手段25などを設けておけ
ばよい。
【0281】前記健康測定機器2や前記自動車測定機器
2’を用いて取得された前記状態データは、前記保険内
容調整装置に送信される。前記保険内容調整装置では、
受信された前記状態データに基づいてアドバイス生成手
段19によりアドバイスが生成され、通知実行手段20
の指示に従って送信手段142によりアドバイスを含む
通知が、前記健康測定機器2や前記自動車測定機器2’
などに送信される。このとき、通知IDやアドバイスに
関する情報が、前記保険内容調整装置からアドバイス装
置に送信され、前記アドバイス装置の通知トランザクシ
ョンファイル174に格納される。前記健康測定機器2
や前記自動車測定機器2’などを用いて生成された当該
アドバイスに対する応答データは、前記アドバイス装置
に送信される。前記アドバイス装置では、通知トランザ
クションファイル174に格納された当該アドバイスに
対する情報などを参照しながら、受信された前記応答デ
ータに応じて、前記アドバイス実行判定手段24によっ
て、前記第2の協力的取組度合いの評価が行われる。こ
の評価結果は、前記アドバイス装置から前記保険内容調
整装置に送信され、前記保険内容調整装置の保険料調整
手段25によって保険料が調整される。
【0282】また、前記アドバイス装置に前記アドバイ
ス生成手段19、及び前記アドバイス実行判定手段24
と同等の構成を設ける場合、前記アドバイス装置はこの
他、例えば通知実行手段20、アドバイスベース17
3、通知トランザクションファイル174などを含む。
【0283】一方、前記保険内容調整装置に、前記アド
バイス生成手段19、アドバイス実行判定手段24、ア
ドバイスベース173を設けておく必要はなく、前記保
険料調整手段25などを設けておけばよい。
【0284】前記アドバイス生成装置19がアドバイス
を生成するのに用いる前記状態データは、前記健康測定
機器2や前記自動車測定機器2’から前記アドバイス装
置に送信される。前記アドバイス装置では、アドバイス
ベース173を参照しながら、受信された前記状態デー
タに基づいてアドバイスが生成され、通知実行手段20
の指示によって当該アドバイスが前記健康測定機器2や
前記自動車測定機器2’などに通知される。また、前記
アドバイス装置にて受信された前記状態データは、前記
アドバイス装置から前記保険内容調整装置にも送信され
る。前記健康測定機器2や前記自動車測定機器2’など
を用いて当該アドバイスに対する応答データが生成され
ると、前記応答データは、前記アドバイス装置に送信さ
れる。前記アドバイス装置では、前記通知トランザクシ
ョンファイル174を参照しながら、前記応答データに
応じて、前記アドバイス実行判定手段24によって、前
記第2の協力的取組度合いが評価される。この評価結果
は、前記アドバイス装置から前記保険内容調整装置に送
信され、前記保険内容調整装置の保険料調整手段25に
よって保険料の調整が行われる。
【0285】このようにアドバイスの生成や前記第2の
協力的取組度合いの評価を行うアドバイス装置を用いれ
ば、保険会社と保険契約者側とを仲介する仲介業者など
がアドバイスの内容を定めたり、その評価を行うことが
でき、保険会社の経営環境などに左右されることなく、
アドバイスの内容や評価に対する公平性を確保すること
ができる。
【0286】また、前記アドバイス生成手段19、前記
通知実行手段20を前記保険内容調整装置に設けた場合
にも、前記アドバイス装置に設けた場合にも、前記アド
バイス生成手段19によって生成され、前記通知実行手
段20によって通知される前記アドバイスは、前記健康
測定機器2や自動車測定機器2’の前記表示手段7に表
示される。前記表示手段7に表示されるのは、前記アド
バイスだけではないが、前記表示手段7のこのときの動
作が、本発明に係るアドバイス応答用端末装置のアドバ
イス表示手段に対応する。
【0287】さらに、前記表示手段7に表示されたアド
バイスに対する応答に関する応答データは、前記保険内
容調整装置や、前記アドバイス装置に送信される。前記
健康測定機器2や自動車測定機器2’の前記通信手段6
は他のデータの通信を行うのにも用いられ、前記制御装
置5も他の処理を実行するのにも用いられるが、前記ア
ドバイスに対する応答に関する応答データを生成して、
前記保険内容調整装置や、前記アドバイス装置に送信す
る際の動作が、本発明に係るアドバイス応答用端末装置
のアドバイス応答送信手段に対応する。
【0288】なお、前記アドバイス応答用端末装置のア
ドバイス表示手段、アドバイス応答送信手段を、前記健
康測定機器2や自動車測定機器2’(状態データ取得用
端末装置)と一体に設ける必要性は必ずしもない。前記
健康測定機器2や自動車測定機器2’が設置されている
のとは別の場所でアドバイスを表示し、そのアドバイス
に対する応答を入力するようにしてもよい。例えば、ス
ポーツジムにアドバイス応答用端末装置を設け、その場
でアドバイスを見ながら実行し入力することができれ
ば、アドバイスに対する応答が実行し易くなり促進され
る。また、家庭にある健康測定機器によって状態データ
を取得したり、調整した保険内容を見るというように、
生活場面に応じて状態データの取得やアドバイスの実
行、保険内容の確認を行うことも可能となる。
【0289】また、前記実施の形態では、前記センター
装置1は、コンピュータ12と専用装置13とに分けら
れていたが、前記専用装置13の機能を保険内容調整プ
ログラムとして記述し、コンピュータ12の演算処理装
置を保険内容調整プログラムにより制御することによっ
て、前記センター装置1をコンピュータのみで構成する
ことも可能である。このような保険内容調整プログラム
を記録したCD−ROMなどの記録媒体が、本発明にお
ける保険内容調整プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体の一例である。
【0290】また、前記実施の形態では、保険対象の状
態の管理に対する意識が高く、再取得通知を全く行う必
要がない場合も含まれるが、基本的に再取得通知に対す
る応答として状態データの取得回数と取得時期とを保険
料の調整に加味した。
【0291】ただし、前記状態データの再取得に対する
保険契約者側の第1の協力的取組度合いは、前記再取得
通知がなくとも定めうるものである。再取得通知を行う
ことなく、前記状態データの再取得が十分に行われてい
るとすれば、そのような保険契約者側の保険対象の状態
管理に対する意識も高いことが予想される。このため、
前記再取得通知を前提とせず、前記状態データの取得回
数と取得時期の少なくとも一方を用いて、前記第1の協
力的取組度合いを評価するようにしてもよい。前記状態
データの取得回数が多かったり、前記状態データの取得
時期が最近であったり、取得に適した時期であれば、前
記第1の協力的取組度合いを高く見積もる。前記再取得
通知を必須としない、このような保険内容調整方法も本
発明における保険内容調整方法の一例である。
【0292】なお、前記実施の形態において、健康測定
機器2の2つのモードの切り替えにユーザIDを利用し
たが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば測
定モードで測定を行うときもユーザ毎にその測定値を管
理するとなれば、やはりユーザIDを利用することにな
り、いずれのモードでもまずユーザIDが入力されるこ
とになってしまう。このような場合には、モード切り替
え用のスイッチを別途設けるなどすればよい。
【0293】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る保険内
容調整方法では、保険対象の状態を表す値として取得さ
れた状態データに基づいて決定される保険内容が、前記
状態データの再取得に対する保険契約者側の第1の協力
的取組度合いと保険対象のリスクを低減するための保険
契約者側の第2の協力的取組度合いとの少なくとも一方
を用いて調整されるため、将来的にリスクの低くなる保
険対象について保険契約者の負担を軽減することが可能
になる。その結果、保険会社側は将来的にリスクの低く
なる保険対象を容易に確保することができる。
【0294】さらに、保険内容の調整を調整表または計
算式に基づいて行えば、保険契約者側の第1の協力的取
組度合いや、第2の協力的取組度合いを得るだけで、正
確且つ簡単に保険内容の調整を行うことが可能である。
【0295】さらに、前記状態データの再取得を促す再
取得通知に対する応答状況を用いれば、前記第1の協力
的取組度合いを客観的に指標化して評価を行うことがで
きる。また、保険会社側が行う再取得通知に対する応答
状況を用いることで、安定した評価を行うことが可能と
なる。
【0296】さらに、前記状態データが再取得されてい
ない期間が所定期間経過した場合に前記再取得通知を行
えば、変動する前記状態データを継続的に再取得するこ
とに対して保険契約者側の意識を高めるのと同時に、保
険会社側も前記状態データを継続的に得る可能性が高ま
り、より適正な保険内容の決定が可能になる。
【0297】さらに、前記状態データが再取得されるべ
き時期に先立つ所定の時期に前記再取得通知を行えば、
必要となるときに前記状態データが不足し、保険契約者
の負担を増大させる方向に保険内容を調整しなければな
らないような状況が生じるのを抑えることができる。
【0298】さらに、前記第1の協力的取組度合いを前
記再取得通知の内容を加味して評価すれば、前記再取得
通知に必要なコスト、ひいては保険契約者側の前記状態
データの再取得に対する意識の高さが保険内容に反映さ
れるため、将来的にリスクの低くなる保険対象に対して
保険契約者の負担を軽減し、保険会社側も将来的にリス
クの低くなる保険対象を容易に確保することができる。
【0299】さらに、前記状態データの取得回数と前記
状態データの取得時期の少なくとも一方を用いれば、前
記再取得通知の有無にかかわらず、前記第1の協力的取
組度合いを客観的に指標化して評価することができる。
特に、前記状態データを再取得しようとする保険契約者
側の意識が高く前記状態データの再取得が数多くなされ
ている場合などには、その積極的な取組を保険内容に反
映して保険契約者の負担を軽減することができる。
【0300】さらに、前記状態データの信頼性を加味し
て保険内容を調整すれば、前記状態データの信頼性が低
いときには、調整幅を小さくするなどして、その影響を
抑えることができる。
【0301】さらに、前記状態データと予め定められた
基準値との比較結果に応じて保険内容を調整する場合、
前記状態データの表す保険対象の状態が良好であるか否
かを確認することができ、保険対象の状態が良好である
ことが確認できれば、保険会社側のリスクは少ないこと
になるから、保険契約者の負担を軽減することが可能と
なる。
【0302】さらに、前記状態データの時系列変化に応
じて保険内容を調整する場合、保険対象の状態が改善の
方向に向かっているか否かを積極的に保険内容に反映し
て、保険対象の状態の改善を奨励することによって、保
険会社側のリスクを減らし保険契約者側の負担を軽減す
ることが可能となる。
【0303】さらに、保険対象のリスクの低減を目的と
したアドバイスに対する応答状況を用いれば、前記第2
の協力的取組度合いを客観的に指標化して評価を行うこ
とが可能であり、アドバイスの効果が直ぐさま現れない
ような場合でも、将来的にリスクの低くなる保険対象に
対して保険内容を適切に調整することができる。
【0304】さらに、前記第2の協力的取組度合いを前
記アドバイスの内容を加味して評価すれば、アドバイス
の内容の多様性によって調整について不公平感が生じる
のを抑え、保険内容をより適切に調整することが可能と
なる。
【0305】さらに、前記アドバイスに対する応答の信
頼性を加味して保険内容を調整すれば、アドバイスの効
果とアドバイスの実行内容との相関を保険会社側が把握
することができ、保険内容の調整をより適切に行うこと
ができる。アドバイスの内容が同じであっても、アドバ
イスの実行内容は必ずしも同じではなく、前記アドバイ
スに対する応答の信頼性が低いときには、保険内容の調
整幅を小さくするなどして、その影響を抑えることがで
きる。
【0306】さらに、前記アドバイスに対する応答の信
頼性を、保険契約者側がアドバイスに従って行っている
ことの承認状況に基づいて判定すれば、前記アドバイス
に対する応答の信頼性を客観的に指標化することができ
る。
【0307】また、本発明に係る保険内容調整装置で
は、保険対象の状態を表す値として取得された状態デー
タに基づいて決定される保険内容を調整するにあたっ
て、協力的取組度合い評価手段により、前記状態データ
の再取得に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合
いと保険対象のリスクを低減するための保険契約者側の
第2の協力的取組度合いとの少なくとも一方が評価さ
れ、保険内容調整手段により、前記協力的取組度合い評
価手段の評価結果を用いて前記保険内容が調整されるた
め、将来的にリスクの低くなる保険対象について保険契
約者の負担を軽減することが可能になる。その結果、保
険会社側は将来的にリスクの低くなる保険対象を容易に
確保することができる。
【0308】さらに、前記協力的取組度合い評価手段
が、前記状態データの再取得を促す再取得通知に対する
応答状況を用いれば、前記第1の協力的取組度合いを客
観的に指標化して評価することができる。
【0309】さらに、前記状態データが再取得されてい
ない期間が所定期間経過したか否かを判別する再取得期
間判別手段を具備し、前記再取得期間判別手段により前
記状態データが再取得されていない期間が所定期間経過
したことが判別された場合に、前記再取得通知を行え
ば、変動する可能性のある前記状態データを継続的に再
取得することに対して保険契約者側の意識を高めるのと
同時に、保険会社側も前記状態データが継続的に得られ
る可能性が高まり、より適正な保険内容の決定を行うこ
とが可能となる。
【0310】さらに、前記状態データが再取得されるべ
き時期に先立つ所定の時期であるか否かを判別する再取
得時期判別手段を具備し、前記再取得時期判別手段によ
り前記所定の時期であることが判別された場合に、前記
再取得通知を行えば、必要となるときに前記状態データ
が不足し、保険契約者の負担を増大させる方向に保険内
容を調整しなければならないような状況が生じるのを抑
えることができる。
【0311】さらに、前記協力的取組度合い評価手段
が、例えば前記状態データの取得回数と前記状態データ
の取得時期の少なくとも一方を用いて、前記第1の協力
的取組度合いを評価すれば、前記再取得通知の有無にか
かわらず、前記第1の協力的取組度合いを客観的に指標
化して評価することができる。特に、前記状態データを
再取得しようとする保険契約者側の意識が高く前記状態
データの再取得が数多くなされている場合などには、そ
の積極的な取組を保険内容に反映して保険契約者の負担
を軽減することができる。
【0312】さらに、前記状態データの信頼性を判別す
る状態データ信頼性判別手段を具備し、前記保険内容調
整手段が、前記状態データ信頼性判別手段により判別さ
れた前記状態データの信頼性を加味して前記保険内容を
調整すれば、前記状態データの信頼性が低いときには、
保険内容の調整幅を小さくするなどして、その影響を抑
えることができる。
【0313】さらに、前記保険内容調整手段が、前記状
態データと予め定められた基準値との比較結果に応じて
前記保険内容を調整すれば、前記状態データの表す被保
険者の健康状態や車両の整備状態が良好であるか否かを
確認することができ、良好であれば、保険会社側のリス
クは少ないことになるから、保険契約者の負担を軽減す
ることが可能となる。
【0314】さらに、前記保険内容調整手段が、前記状
態データの時系列的変化に応じて前記保険内容を調整す
れば、保険対象の状態が改善の方向に向かっているか否
かを確認することができるから、それを積極的に保険内
容に反映して、被保険者の健康状態や車両の整備状態の
改善を奨励することによって、保険会社側のリスクを減
らし保険契約者側の負担を軽減することが可能となる。
【0315】さらに、前記協力的取組度合い評価手段
が、保険対象のリスクの低減を目的とするアドバイスに
対する応答状況を用いれば、前記第2の協力的取組度合
いを客観的に指標化して評価を行うことが可能であり、
アドバイスの効果が直ぐさま現れないような場合でも、
将来的にリスクの低くなる保険対象に対して保険内容を
適切に調整することができる。
【0316】さらに、前記アドバイスに対する応答の信
頼性を判別するアドバイス応答信頼性判別手段を具備
し、前記保険内容調整手段が、前記アドバイス応答信頼
性判別手段により判別された前記アドバイスに対する応
答の信頼性に基づいて前記保険内容を調整すれば、アド
バイスの効果とアドバイスの実行内容との相関を保険会
社側が把握することができ、保険内容の調整をより適切
に行うことができる。アドバイスの内容が同じであって
も、アドバイスの実行内容は必ずしも同じではなく、前
記アドバイスに対する応答の信頼性が低いときには、保
険内容の調整幅を小さくするなどして、その影響を抑え
ることができる。
【0317】また、本発明に係る状態データ取得用端末
装置では、前記状態データの前記再取得通知を促す再取
得通知手段を具備することによって、前記再取得通知を
受けるために前記保険内容調整装置との通信を確保して
おく必要がなく、この発明によって、前記保険内容調整
装置とともに保険内容調整システムを構成するのに適し
た状態データ取得用端末装置を提供することができる。
【0318】さらに、前記状態データ取得用端末装置側
に前記状態データが再取得されていない期間が所定期間
経過したか否かを判別する再取得期間判別手段を具備
し、前記再取得通知手段が、前記再取得期間判別手段に
より前記状態データが再取得されていない期間が所定期
間経過したことが判別された場合に、前記再取得通知を
行えば、変動する可能性のある前記状態データを継続的
に再取得することに対して保険契約者側の意識を高める
のと同時に、保険会社側も前記状態データが継続的に得
られる可能性が高まり、より適正な保険内容の決定を行
うことが可能となる。
【0319】さらに、前記状態データ取得用端末装置側
に前記状態データが再取得されるべき時期に先立つ所定
の時期であるか否かを判別する再取得時期判別手段を具
備し、前記再取得通知手段が、前記再取得時期判別手段
により前記所定の時期であることが判別された場合に、
前記再取得通知を行えば、必要となるときに前記状態デ
ータが不足し、保険契約者の負担を増大させる方向に保
険内容を調整しなければならないような状況が生じるの
を抑えることができる。
【0320】また、本発明に係るアドバイス応答用端末
装置では、保険内容調整装置から送られてきた、保険対
象のリスクの低減を目的としたアドバイスの表示と、そ
のアドバイスに対する応答状況の送信を行うことが可能
であり、この発明によって、アドバイスに対する応答状
況を用いて、将来的にリスクが低くなる保険対象につい
て保険内容を適切に調整することが可能な保険内容調整
装置とともに保険内容調整システムを構成するのに適し
たアドバイス応答用端末装置を提供することができる。
【0321】また、本発明に係るアドバイス装置によれ
ば、アドバイスの生成や前記第2の協力的取組度合いの
評価の代行を、保険会社と保険契約者側とを仲介する仲
介業者などによって行うことが可能となり、保険会社の
経営環境などに左右されることなく、アドバイスの内容
や評価に対する公平性を確保することができる。
【0322】また、本発明に係るコンピュータ読み取り
可能な記録媒体には、上述の保険内容調整方法の処理手
順をコンピュータに実行させるための保険内容調整プロ
グラムが記録されており、上述の保険内容調整方法と同
様の効果を奏する保険内容調整プログラムを提供するこ
とができる。
【0323】また、本発明に係るプログラムは、上述の
保険内容調整方法の処理手順をコンピュータに実行させ
るための保険内容調整プログラムであり、上述の保険内
容調整方法と同様の効果を提供することができる。
【0324】また、本発明に係るプログラムは、上述の
状態データ取得用端末装置の手段としてコンピュータを
機能させるための状態データ取得プログラムであり、上
述の状態データ取得用端末装置と同様の効果を提供する
ことができる。
【0325】また、本発明に係るプログラムは、上述の
アドバイス応答用端末装置の手段としてコンピュータを
機能させるためのアドバイス応答プログラムであり、上
述のアドバイス応答用端末装置と同様の効果を提供する
ことができる。
【0326】また、本発明に係るプログラムは、上述の
アドバイス装置の手段としてコンピュータを機能させる
ためのアドバイスプログラムであり、上述のアドバイス
装置と同様の効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る保険内容調整方法を
実施するのに利用可能な保険内容調整装置の概略構成を
示す図
【図2】本発明の実施の形態に係る健康測定機器の概略
構成例を示す図
【図3】保険料支払日と保険料調整の時間的な関係の一
例を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態に係る保険内容調整システ
ムの接続構成例を示す図
【図5】前記健康測定機器の別の態様を示す図
【図6】前記健康測定機器の動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図7】BMI値と死亡率との関係を示す図
【図8】アドバイスの実行に関して保険料を調整する場
合の調整倍率の具体例を示す図
【図9】状態データに基づく健康状態の判別を説明する
ための図
【図10】状態データの再取得に関して保険料を調整す
る場合の調整倍率の具体例を示す図
【図11】状態データに基づく健康状態に関して保険料
を調整する場合の調整倍率の具体例を示す図
【図12】本発明を自動車保険に適用した本発明の実施
例に係る保険内容調整装置の概略構成例を示す図
【図13】本発明の実施例に係る自動車測定機器の概略
構成例を示す図
【符号の説明】
1、1’ センター装置 2 健康測定機器 2’ 自動車測定機器 4、4’ 測定手段 5 制御装置 6 通信手段 7 表示手段 8 入力手段 9 時計手段 18 再取得判別手段 19 アドバイス生成手段 20 通知実行手段 21 応答状況判定手段 22 健康状態判定手段 23 健康改善判定手段 24 アドバイス実行判定手段 25 保険料調整手段
フロントページの続き (72)発明者 野村 博義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柏本 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 雅代 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉村 康男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 蔭山 幸俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保険対象の状態を表す値として取得され
    た状態データに基づいて決定される保険内容を、前記状
    態データの再取得に対する保険契約者側の第1の協力的
    取組度合いと保険対象のリスクを低減するための保険契
    約者側の第2の協力的取組度合いとの少なくとも一方を
    用いて調整する保険内容調整方法。
  2. 【請求項2】 前記保険内容の調整は、予め設定された
    調整表または計算式に基づいて行う請求項1記載の保険
    内容調整方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の協力的取組度合いを、前記状
    態データの再取得を促す再取得通知に対する応答状況を
    用いて評価する請求項1又は2記載の保険内容調整方
    法。
  4. 【請求項4】 前記状態データが再取得されていない期
    間が所定期間経過した場合に前記再取得通知を行う請求
    項3記載の保険内容調整方法。
  5. 【請求項5】 前記状態データが再取得されるべき時期
    に先立つ所定の時期に前記再取得通知を行う請求項3記
    載の保険内容調整方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の協力的取組度合いを、前記再
    取得通知の内容を加味して評価する請求項3記載の保険
    内容調整方法。
  7. 【請求項7】 前記応答状況は、前記再取得通知に対す
    る応答の有無、応答内容、応答時期の少なくとも1つを
    含む請求項3に記載の保険内容調整方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の協力的取組度合いを、前記状
    態データの取得回数と前記状態データの取得時期の少な
    くとも一方を用いて評価する請求項1又は2記載の保険
    内容調整方法。
  9. 【請求項9】 前記状態データの信頼性を加味して保険
    内容を調整する請求項1又は2記載の保険内容調整方
    法。
  10. 【請求項10】 前記状態データの信頼性を、前記状態
    データの取得状況に基づいて判定する請求項9記載の保
    険内容調整方法。
  11. 【請求項11】 前記状態データと予め定められた基準
    値との比較結果に応じて保険内容を調整する請求項1又
    は2記載の保険内容調整方法。
  12. 【請求項12】 前記状態データの時系列的変化に応じ
    て保険内容を調整する請求項1又は2記載の保険内容調
    整方法。
  13. 【請求項13】 保険対象のリスクの低減を目的とする
    アドバイスを通知し、このアドバイスに対する応答状況
    を用いて、前記第2の協力的取組度合いを評価する請求
    項1又は2記載の保険内容調整方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の協力的取組度合いを、前記
    アドバイスの内容を加味して評価する請求項13記載の
    保険内容調整方法。
  15. 【請求項15】 前記応答状況は、前記アドバイスに対
    する応答の有無、応答内容、応答時期の少なくとも1つ
    を含む請求項13記載の保険内容調整方法。
  16. 【請求項16】 前記アドバイスに対する応答の信頼性
    を加味して保険内容を調整する請求項13記載の保険内
    容調整方法。
  17. 【請求項17】 前記アドバイスに対する応答の信頼性
    を、保険契約者側がアドバイスに従っていることの承認
    状況に基づいて判定する請求項16記載の保険内容調整
    方法。
  18. 【請求項18】 保険対象の状態を表す値として取得さ
    れた状態データに基づいて決定される保険内容を調整す
    る保険内容調整装置であって、前記状態データの再取得
    に対する保険契約者側の第1の協力的取組度合いと保険
    対象のリスクを低減するための保険契約者側の第2の協
    力的取組度合いとの少なくとも一方を評価する協力的取
    組度合い評価手段と、前記協力的取組度合い評価手段の
    評価結果を用いて保険内容を調整する保険内容調整手段
    とを具備してなる保険内容調整装置。
  19. 【請求項19】 前記協力的取組度合い評価手段が、前
    記状態データの再取得を促す再取得通知に対する応答状
    況を用いて、前記第1の協力的取組度合いを評価してな
    る請求項18記載の保険内容調整装置。
  20. 【請求項20】 前記状態データが再取得されていない
    期間が所定期間経過したか否かを判別する再取得期間判
    別手段を具備し、前記再取得期間判別手段により前記状
    態データが再取得されていない期間が所定期間経過した
    ことが判別された場合に、前記再取得通知を行う請求項
    19記載の保険内容調整装置。
  21. 【請求項21】 前記状態データが再取得されるべき時
    期に先立つ所定の時期であるか否かを判別する再取得時
    期判別手段を具備し、前記再取得時期判別手段により前
    記所定の時期であることが判別された場合に、前記再取
    得通知を行う請求項19記載の保険内容調整装置。
  22. 【請求項22】 前記応答状況は、前記再取得通知に対
    する応答の有無、応答内容、応答時期の少なくとも1つ
    を含む請求項19記載の保険内容調整装置。
  23. 【請求項23】 前記協力的取組度合い評価手段が、前
    記状態データの取得回数と前記状態データの取得時期の
    少なくとも一方を用いて、前記第1の協力的取組度合い
    を評価してなる請求項18記載の保険内容調整装置。
  24. 【請求項24】 前記状態データの信頼性を判別する状
    態データ信頼性判別手段を具備し、前記保険内容調整手
    段が、前記状態データ信頼性判別手段により判別された
    前記状態データの信頼性を加味して前記保険内容を調整
    してなる請求項18記載の保険内容調整装置。
  25. 【請求項25】 前記保険内容調整手段が、前記状態デ
    ータと予め定められた基準値との比較結果に応じて前記
    保険内容を調整してなる請求項18記載の保険内容調整
    装置。
  26. 【請求項26】 前記保険内容調整手段が、前記状態デ
    ータの時系列的変化に応じて前記保険内容を調整してな
    る請求項18記載の保険内容調整装置。
  27. 【請求項27】 前記協力的取組度合い評価手段が、保
    険対象のリスクの低減を目的とするアドバイスに対する
    応答状況を用いて、前記第2の協力的取組度合いを評価
    してなる請求項18記載の保険内容調整装置。
  28. 【請求項28】 前記応答状況は、前記アドバイスに対
    する応答の有無、応答内容、応答時期の少なくとも1つ
    を含む請求項27記載の保険内容調整装置。
  29. 【請求項29】 前記アドバイスに対する応答の信頼性
    を判別するアドバイス応答信頼性判別手段を具備し、前
    記保険内容調整手段が、前記アドバイス応答信頼性判別
    手段により判別された前記アドバイスに対する応答の信
    頼性に基づいて前記保険内容を調整してなる請求項27
    記載の保険内容調整装置。
  30. 【請求項30】 請求項19記載の保険内容調整装置と
    通信可能な状態データ取得用端末装置において、前記状
    態データを取得する状態データ取得手段と、前記状態デ
    ータを送信する状態データ送信手段と、前記状態データ
    の前記再取得通知を行う再取得通知手段とを具備してな
    ることを特徴とする状態データ取得用端末装置。
  31. 【請求項31】 前記状態データが再取得されていない
    期間が所定期間経過したか否かを判別する再取得期間判
    別手段を具備し、前記再取得通知手段が、前記再取得期
    間判別手段により前記状態データが再取得されていない
    期間が所定期間経過したことが判別された場合に、前記
    再取得通知を行う請求項30記載の状態データ取得用端
    末装置。
  32. 【請求項32】 前記状態データが再取得されるべき時
    期に先立つ所定の時期であるか否かを判別する再取得時
    期判別手段を具備し、前記再取得通知手段が、前記再取
    得時期判別手段により前記所定の時期であることが判別
    された場合に、前記再取得通知を行う請求項30記載の
    状態データ取得用端末装置。
  33. 【請求項33】 請求項27記載の保険内容調整装置と
    通信可能なアドバイス応答用端末装置において、前記ア
    ドバイスを表示するアドバイス表示手段と、前記アドバ
    イス表示手段に表示されたアドバイスに対する応答状況
    を前記保険内容調整装置に送信するアドバイス応答送信
    手段とを具備してなることを特徴とするアドバイス応答
    用端末装置。
  34. 【請求項34】 請求項27記載の保険内容調整装置と
    請求項33記載のアドバイス応答用端末装置とを仲介す
    るアドバイス装置において、前記アドバイスを生成する
    か、前記第2の協力的取組度合いの評価を代行するか、
    又はその両方を行うことを特徴とするアドバイス装置。
  35. 【請求項35】 請求項1〜17のいずれか1項に記載
    の保険内容調整方法の処理手順をコンピュータに実行さ
    せるための保険内容調整プログラム。
  36. 【請求項36】 請求項30〜32のいずれか1項に記
    載の状態データ取得用端末装置の手段としてコンピュー
    タを機能させるための状態データ取得プログラム。
  37. 【請求項37】 請求項33記載のアドバイス応答用端
    末装置の手段としてコンピュータを機能させるためのア
    ドバイス応答プログラム。
  38. 【請求項38】 請求項34記載のアドバイス装置の手
    段としてコンピュータを機能させるためのアドバイスプ
    ログラム。
  39. 【請求項39】 請求項35〜38のいずれか1項に記
    載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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