JP2003261898A - 台所用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

台所用液体洗浄剤組成物

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JP2003261898A
JP2003261898A JP2002062769A JP2002062769A JP2003261898A JP 2003261898 A JP2003261898 A JP 2003261898A JP 2002062769 A JP2002062769 A JP 2002062769A JP 2002062769 A JP2002062769 A JP 2002062769A JP 2003261898 A JP2003261898 A JP 2003261898A
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Takaya Azuma
孝哉 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品添加物を洗浄成分とし、安全性、洗浄
力、除菌力および起泡力に優れ、かつ保存安定性が良好
な台所用液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 a.HLB値が14〜20であるショ糖
脂肪酸エステル、b.HLB値が12〜17であるポリ
グリセリン脂肪酸エステル、c.モノグリセリン脂肪酸
モノエステル、d.式(1)で示されるリン酸塩を含有
し、aが1〜15重量%、bが0.5〜10重量%、c
が0.3〜3重量%、dが0.1〜3重量%、a、bお
よびcの合計量a+b+cが5〜20重量%、cとa+
b+cの重量比c/(a+b+c)が1/20〜1/5
であることを特徴とする台所用液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は野菜や果物などの食
品、調理器具、哺乳ビンおよび食器類などの洗浄に適し
た台所用液体洗浄剤組成物に関し、さらに詳しくは食品
添加物を洗浄成分とし、安全性、洗浄力、除菌力および
起泡力に優れ、かつ保存安定性が良好な台所用液体洗浄
剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】台所用洗浄剤は野菜や果物など食品から
泥、ほこり、細菌や寄生虫卵、農薬を、また調理器具、
食器類から食物汚れを除去する目的で使用されており、
洗浄後に食品や食器類に万一残留した場合には直接人体
に摂取される可能性が高いため、良好な洗浄力や起泡力
といった性能に加えて、高い安全性が特に求められてい
る。 【0003】食品衛生法の成分規格によれば、台所用洗
浄剤は用いられる界面活性剤の種類によって、非脂肪酸
系洗浄剤と脂肪酸系洗浄剤に分けられる。非脂肪酸系洗
浄剤にはアルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルキル
エーテル硫酸エステル塩などの陰イオン性界面活性剤、
高級脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、アミドプ
ロピルベタインなどの両性界面活性剤が使用され、洗浄
力に優れている。しかしこれらの界面活性剤は食品添加
物として認可されておらず、洗浄後のすすぎが不十分な
どの理由でこれを体内に摂取した場合、安全性に対して
不安が生じる。 【0004】脂肪酸系洗浄剤はさらに長鎖脂肪酸塩系と
脂肪酸エステル系に分けられるが、長鎖脂肪酸塩は、水
道水中のカルシウムやマグネシウムと結合することで水
不溶性の金属石鹸を形成し、洗浄力が十分でない場合が
ある。また上記の非脂肪酸系洗浄剤に用いられる界面活
性剤と比較して毒性が少ないと言われているが、食品添
加物として認められておらず、体内に摂取した場合の安
全性に対しては不安が残る。 【0005】一方、脂肪酸エステル系の洗浄剤に用いら
れるグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活
性剤は、食品用乳化剤として認可されているため安全性
が高く、またグリセリン脂肪酸エステルには、抗菌作用
のあることが見出されており(防菌防黴ハンドブック、
技報堂出版、1986年発行、191ページ)、台所用
洗浄剤基剤として好適である。しかしこれらの界面活性
剤には洗浄力や起泡力が劣るという欠点があった。 【0006】これらの問題を解決すべく、特開昭50−
39707号公報にはグリセリンモノ脂肪酸エステル、
ショ糖脂肪酸エステルを含む洗浄剤組成物が、特開昭6
0−120800号公報にはポリグリセリンドデカン酸
エステル、ショ糖ドデカン酸エステルを含む洗浄剤組成
物が、また特開平10−102098号公報にはデカン
酸モノグリセリド、ショ糖モノ脂肪酸エステルを含む洗
浄剤組成物が開示されている。しかしこれら組成物は、
洗浄力については改良が認められるものの、起泡力や保
存安定性は満足のいくものではなかった。さらに特開平
7−188696号公報にはポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル、有機酸またはそのアルカ
リ金属塩、および多価アルコールとエタノールの可溶化
混合物を含む洗浄剤組成物が、特開平9−3488号公
報にはHLB値10.5以上のシュガー脂肪酸エステ
ル、エタノールを含む洗浄剤組成物が開示されている。
しかしこれらの組成物は、洗浄力や起泡力については改
良が認められるものの、保存安定性は満足のいくもので
はなかった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は食品添加物を
洗浄成分とし、安全性、洗浄力、除菌力および起泡力に
優れ、かつ保存安定性が良好な台所用液体洗浄剤組成物
を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1)下記のa、b、cおよびdを含有し、aが1〜1
5重量%、bが0.5〜10重量%、cが0.3〜3重
量%、dが0.1〜3重量%、a、bおよびcの合計量
a+b+cが5〜20重量%、cとa+b+cの重量比
c/(a+b+c)が1/20〜1/5であることを特
徴とする台所用液体洗浄剤組成物である。 a.HLB値が14〜20であるショ糖脂肪酸エステル b.HLB値が12〜17であるポリグリセリン脂肪酸
エステル c.モノグリセリン脂肪酸エステル d.式(1)で示されるリン酸塩 【化2】 (式中M1、M2およびM3は水素原子、カリウム、ナト
リウムまたは1/2カルシウムを示し、同一でも異なっ
てもよい。) 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のa成分はショ糖脂肪酸エ
ステルでありショ糖と脂肪酸とのエステル化合物であ
る。ショ糖と脂肪酸とのエステル化度が異なる複数のシ
ョ糖脂肪酸エステルを組み合わせて使用することが可能
であるが、ショ糖脂肪酸エステルの平均のエステル化度
は1.0〜2.0であることが好ましく、さらに好まし
くは1.0〜1.5である。 【0010】また本発明のa成分を構成する脂肪酸とし
ては、例えばヤシ油、パーム油、パーム核油、大豆油、
菜種油、ヒマワリ油、米ヌカ油、コーン油、綿実油、ト
ール油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、牛脂、豚脂、硬化魚
油などの天然由来の油脂を加水分解し、場合により水素
添加することにより得られる混合脂肪酸や、これらの混
合脂肪酸から分離精製した単体脂肪酸、例えばオクタン
酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデ
カン酸、オクタデカン酸、ヘキサデセン酸、オクタデセ
ン酸、ドコセン酸、オクタデカジエン酸、オクタデカト
リエン酸、エイコサテトラエン酸、ヒドロキシオクタデ
セン酸、ヒドロキシオクタデカン酸や天然由来の脂肪酸
を原料として合成されるイソオクタデカン酸などが挙げ
られる。また脂肪酸は天然由来の脂肪酸に限るものでは
なく、石油原料由来の合成脂肪酸も使用することがで
き、これらを単独でもしくは2種以上を組み合わせて使
用する。好ましい脂肪酸としてはドデカン酸、テトラデ
カン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オクタデセ
ン酸が挙げられる。 【0011】本発明のa成分のHLB値は14〜20で
あり、好ましくは16〜20である。HLB値が14未
満の場合は洗浄力と起泡力が低下し、低温および高温で
の保存安定性が低下するおそれがある。また20を越え
る場合は洗浄力が低下し、低温および高温での保存安定
性が低下するおそれがある。 【0012】本発明の組成物においてa成分の含有量は
1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。a
成分の含有量が1重量%未満の場合は洗浄力と起泡力が
低下し、低温での保存安定性が低下するおそれがある。
また15重量%を越える場合は低温での保存安定性が低
下するおそれがある。 【0013】本発明のb成分であるポリグリセリン脂肪
酸エステルはポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化合
物である。ポリグリセリンとしては重合度が3〜20の
トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリ
ン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オクタグリ
セリン、ノナグリセリン、デカグリセリン、ドデカグリ
セリン、テトラデカグリセリン、ヘキサデカグリセリ
ン、オクタデカグリセリン、エイコサグリセリンなどが
挙げられ、これらを単独でもしくは2種以上を組み合わ
せて使用できる。好ましくは重合度が6〜15のポリグ
リセリンである。ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル
化度が異なる複数のポリグリセリン脂肪酸エステルを組
み合わせて使用することが可能であるが、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの平均のエステル化度は1.0〜3.
0であることが好ましく、さらに好ましくは1.0〜
1.5である。 【0014】本発明のb成分を構成する脂肪酸として
は、a成分に用いられる脂肪酸と同様であり、好ましく
はドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オク
タデカン酸、オクタデセン酸である。 【0015】本発明のb成分のHLB値は12〜17で
あり、好ましくは14〜17である。HLB値が12未
満または17を越える場合は洗浄力が低下し、低温およ
び高温での保存安定性が低下するおそれがある。 【0016】本発明の組成物においてb成分の含有量は
0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
b成分の含有量が0.5重量%未満の場合は洗浄力と除
菌力が低下し、低温での保存安定性が低下するおそれが
ある。また10重量%を越える場合は低温での保存安定
性が低下するおそれがある。 【0017】本発明におけるHLB値とは、次式より求
めた値をいう。 HLB値=(Σ無機性値/Σ有機性値)×10 無機性値:OH基=100、CO基=65、O基=2
0、糖環O基=75、二重結合=2、環(一般非芳香性
単環)=10 有機性値:炭素原子=20 【0018】本発明のc成分であるモノグリセリン脂肪
酸エステルは、モノグリセリンと脂肪酸とのエステル化
合物である。グリセリンと脂肪酸とのエステル化度が異
なる複数のモノグリセリン脂肪酸エステルを組み合わせ
て使用することが可能であるが、モノグリセリン脂肪酸
エステルの平均のエステル化度は1.0〜2.0、であ
ることが好ましく、さらに好ましくは1.0〜1.5で
ある。 【0019】本発明のc成分を構成する脂肪酸として
は、a成分に用いられる脂肪酸と同様であり、好ましく
はオクタン酸、デカン酸、ドデカン酸である。 【0020】本発明の組成物においてc成分の含有量は
0.3〜3重量%、好ましくは0.5〜2重量%であ
る。c成分の含有量が0.3重量%未満または3重量%
を越える場合は低温での保存安定性が低下するおそれが
ある。 【0021】本発明の組成物においてa成分、b成分お
よびc成分の合計量a+b+cは5〜20重量%であ
り、好ましくは7〜15重量%である。5重量%未満の
場合は洗浄力と除菌力が低下するおそれがある。また2
0重量%を越える場合は低温および高温での保存安定性
が低下するおそれがある。 【0022】本発明の組成物においてc成分とa+b+
cとの重量比c/(a+b+c)は、1/20〜1/5
であり、好ましくは1/10〜1/7である。c/(a
+b+c)が1/20未満の場合は洗浄力と低温での保
存安定性が低下するおそれがある。また1/5を越える
場合は低温での保存安定性が低下するおそれがある。 【0023】本発明に用いるd成分は式(1)で示され
るリン酸塩である。式中M1、M2およびM3は水素原
子、カリウム、ナトリウムまたは1/2カルシウムのい
ずれかであり、同一でも異なっても良い。このような化
合物として、例えばリン酸三カリウム、リン酸三ナトリ
ウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素ニカリウム、リ
ン酸ニ水素カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸
ニ水素カルシウム、リン酸水素ニナトリウム、リン酸ニ
水素ナトリウムが挙げられる。好ましくは、リン酸ニ水
素ナトリウム、リン酸ニ水素カリウムである。 【0024】本発明の組成物においてd成分の含有量は
0.1〜3重量%、好ましくは0.5〜2重量%であ
る。d成分の含有量が0.1重量%未満の場合は高温で
の保存安定性が低下するおそれがある。また3重量%を
越える場合は低温および高温での保存安定性が低下する
おそれがある。 【0025】本発明の台所用液体洗浄剤組成物には、本
発明の効果を阻害しない範囲において、例えば、グリセ
リン、エタノール、プロピレングリコール等のハイドロ
トロープ剤、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、
フマル酸、エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム等のキ
レート剤、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エ
チル、パラオキシ安息香酸ブチル等の防腐剤、色素、香
料などを含有することができる。 【0026】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1〜12 表1および表2に示す成分および配合量で12種類の台
所用液体洗浄剤組成物を次の手順で調製し、その特性を
評価した。評価結果も併せて示す。 調製手順:水を60℃まで加熱後、a成分、b成分、c
成分、クエン酸三ナトリウムおよびプロピレングリコー
ルをこれに添加し攪拌する。その後、冷却を行い40℃
でエタノールおよびd成分を添加して台所用液体洗浄剤
組成物を得た。 【0027】〈a成分〉以下に示す4種類のショ糖脂肪
酸エステルを用いた。 〈a−1成分〉ショ糖オクタデカン酸(エステル化度=
1.3)エステル(HLB値=14.5) 〈a−2成分〉ショ糖ヘキサデカン酸(エステル化度=
1.2)エステル(HLB値=16.5) 〈a−3成分〉ショ糖ドデカン酸(エステル化度=1.
4)エステル(HLB値=17.8) 〈a−4成分〉ショ糖ヤシ油脂肪酸(エステル化度=
1.2)エステル(HLB値=19.1) ヤシ油脂肪酸の脂肪酸組成:オクタン酸6重量%、デカ
ン酸7重量%、ドデカン酸50重量%、テトラデカン酸
18重量%、ヘキサデカン酸9重量%、オクタデカン酸
3重量%、オクタデセン酸7重量% 【0028】〈b成分〉以下に示す4種類のポリグリセ
リン脂肪酸エステルを用いた。 〈b−1成分〉ヘプタグリセリンテトラデカン酸エステ
ル(エステル化度=1.2)(HLB値=13.0) 〈b−2成分〉ヘプタグリセリンドデカン酸エステル
(エステル化度=1.1)(HLB値=14.2) 〈b−3成分〉オクタデカグリセリン大豆油脂肪酸エス
テル(エステル化度=1.3)(HLB値=15.3) 大豆油脂肪酸の脂肪酸組成:ヘキサデカン酸12重量
%、オクタデカン酸4重量%、オクタデセン酸22重量
%、オクタデカジエン酸54重量%、オクタデカトリエ
ン酸8重量% 〈b−4成分〉デカグリセリンドデカン酸エステル(エ
ステル化度=1.1)(HLB値=16.0) 【0029】〈c成分〉以下に示す3種類のモノグリセ
リン脂肪酸エステルを用いた。 〈c−1成分〉モノグリセリンオクタン酸エステル(エ
ステル化度=1.1) 〈c−2成分〉モノグリセリンデカン酸エステル(エス
テル化度=1.2) 〈c−3成分〉モノグリセリンオクタデカン酸エステル
(エステル化度=1.1) 【0030】〈d成分〉以下に示す2種類のリン酸塩を
用いた。 〈d−1成分〉式(1)のM1、M2が水素原子、M3
ナトリウムである化合物 〈d−2成分〉式(1)のM1、M2が水素原子、M3
カリウムである化合物 【0031】 【表1】【0032】 【表2】 【0033】比較例1〜16 表3および表4に示す成分および配合量で、調製手順な
どについては実施例1〜12と同様にして、比較例の台
所用液体洗浄剤を調製し、その特性を評価した。評価結
果も併せて示す。 【0034】〈その他成分〉以下に示す2種類のショ糖
脂肪酸エステルおよび2種類のポリグリセリン脂肪酸エ
ステルを用いた。 〈その他−1〉ショ糖オクタデセン酸(エステル化度=
1.6)エステル(HLB値=12.5) 〈その他−2〉ショ糖デカン酸(エステル化度=1.
2)エステル(HLB値=21.4) 〈その他−3〉ヘキサグリセリンオクタデカン酸エステ
ル(エステル化度=1.3)(HLB値=10.7) 〈その他−4〉ヘキサデカグリセリンオクタン酸エステ
ル(エステル化度=1.3)(HLB値=18.0) 【0035】 【表3】【0036】 【表4】 【0037】表1〜表4中の評価項目は、下記の方法に
より行なった。 【0038】(1)洗浄力の評価 リーナッツ改良洗浄試験法(JIS 3370 4.9)
に準じて行った。25℃で3分間洗浄(250rpm)
後、1分間すすぎを行ない、洗浄前後の重量より洗浄率
(%)を下記式により求め、洗浄力を評価した。洗浄試
験は各組成物の濃度が0.25重量%となるように水で
希釈して行なった。なお、牛脂(10g)、大豆油(10
g)、モノオレイン酸グリセリド(0.25g)、スダンI
II(0.1g)をクロロホルム60mlに溶解したものを
人工汚垢として用いた。 洗浄率(%)=[(洗浄後のスライドガラス重量)−(汚垢
付着前のスライドガラス重量)]/(汚垢付着重量)×1
00 洗浄率の値が60%以上の場合を洗浄力が良好な洗浄剤
と評価した。 【0039】(2)除菌力の評価 市販されているレタス100gをエアーブローを備えた
野菜洗浄機に入れ、各組成物の濃度を0.25重量%と
なるように水で希釈した洗浄液にてエアレーション洗浄
を2分、水洗を1分、脱水機にて水きりを行い処理し
た。レタスの菌数は、ストマッカ処理後、標準寒天培地
を用い、希釈平板法により確認した。洗浄前後の菌数よ
り除菌率(%)を下記式により求め、除菌力を評価し
た。 除菌率(%)={(未洗浄のレタスの菌数)−(洗浄後の
レタスの菌数)}/(未洗浄のレタスの菌数)×100 ○:除菌力が優れている (除菌率:99.9%以上) △:若干除菌力がある (除菌率90.0以上、9
9.9%未満) ×:除菌力が弱い (除菌率:90%未満) ○の場合を除菌力が良好な洗浄剤と評価した。 【0040】(3)起泡力の評価 起泡力試験は、以下の方法に従い行った。 (a)起泡力試験1 Ross−Miles起泡力試験法(JIS K336
2 6.5)に準じて行った。各組成物の濃度を0.2
5重量%となるように希釈した水溶液200mlを25
℃に調整し、900mmの高さから30秒間で水面上に
落下させ生じる泡の高さを測定し起泡力とした。起泡力
は以下の基準に従い評価した。 〇:起泡力が良好(100mm以上) ×:起泡力が弱い(100mm未満) 【0041】(b)起泡力試験2 20名の女性をパネラーとし、洗浄剤組成物2.5ml
をスポンジに染み込ませ、手で5回スポンジをもみ、そ
の時の泡立ちを以下の基準で目視判定した。 3点:きめ細かな泡で、泡立ちが良いと感じた場合 2点:きめ細かな泡で、やや泡立ちが良いと感じた場合 1点:ほとんど泡立たず、泡立ちが悪いと感じた場合 20名の合計値が45点以上の場合を起泡力が良好な洗
浄剤と評価した。 【0042】(4)保存安定性の評価 台所用液体洗浄剤80mlを100mlのガラス製バイ
アルに摂取し、−5℃(低温)、25℃(室温)、45
℃(高温)の恒温槽にて3ヶ月間静置した。その後、初
期の状態と比較し、以下の基準で目視判定した。◎また
は○の場合を保存安定性が良好と評価した。 ◎:均一透明性を保ち、初期の状態と全く差異がない場
合 ○:均一透明性を保ち、初期の状態とほとんど差異がな
い場合 △:わずかに分離、白濁および沈殿物を生じた場合 ×:分離、白濁および沈殿物を生じた場合 【0043】実施例1〜12の本発明の台所用液体洗浄
剤は、洗浄力、除菌力、起泡力および保存安定性がいず
れも良好であった。これに対してa成分を含有しない比
較例1の組成物は、洗浄力、起泡力および低温での保存
安定性が不良であった。a成分の含有量が多い比較例2
の組成物は、低温での保存安定性が不良であった。b成
分を含有しない比較例3の組成物は、洗浄力、除菌力お
よび低温での保存安定性が不良であった。b成分の含有
量が多い比較例4の組成物、c成分を含有しない比較例
5の組成物、またc成分の含有量が多い比較例6の組成
物は低温での保存安定性が不良であった。d成分を含有
しない比較例7の組成物は、高温での保存安定性が不良
であった。d成分の含有量が多い比較例8の洗浄剤組成
物は、低温および高温での保存安定性が不良であった。
a成分、b成分およびc成分の合計量a+b+cが少な
い比較例9の組成物は、洗浄力と除菌力が不良であっ
た。a+b+cが多い比較例10の組成物は、低温、高
温および室温での保存安定性が不良であった。c成分と
a+b+cとの重量比が小さい比較例11の組成物は、
洗浄力と低温での保存安定性が不良であった。c成分と
a+b+cとの重量比が大きい比較例12の組成物は、
低温での保存安定性が不良であった。a成分のHLB値
が14未満である比較例13の組成物は、洗浄力、起泡
力、低温および高温での保存安定性が不良であった。a
成分のHLB値が20を越える比較例14の組成物、b
成分のHLB値が12未満である比較例15の組成物、
またb成分のHLB値が17を越える比較例16の組成
物は、洗浄力、低温および高温での保存安定性が不良で
あった。 【0044】 【発明の効果】本発明の台所用液体浄剤組成物は食品添
加物を洗浄成分とし、安全性、洗浄力、除菌力および起
泡力に優れ、かつ保存安定性に優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】下記のa、b、cおよびdを含有し、aが
    1〜15重量%、bが0.5〜10重量%、cが0.3
    〜3重量%、dが0.1〜3重量%、a、bおよびcの
    合計量a+b+cが5〜20重量%、cとa+b+cの
    重量比c/(a+b+c)が1/20〜1/5であるこ
    とを特徴とする台所用液体洗浄剤組成物。 a.HLB値が14〜20であるショ糖脂肪酸エステル b.HLB値が12〜17であるポリグリセリン脂肪酸
    エステル c.モノグリセリン脂肪酸エステル d.式(1)で示されるリン酸塩 【化1】 (式中M1、M2およびM3は水素原子、カリウム、ナト
    リウムまたは1/2カルシウムを示し、同一でも異なっ
    てもよい。)
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KR100860602B1 (ko) 2007-03-02 2008-09-26 주식회사 엘지생활건강 주방용 액체 세제 조성물
CN104450251A (zh) * 2014-11-19 2015-03-25 苏州佑君环境科技有限公司 一种环保农药检测去除洗洁精及其制备方法
JP2018002859A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 ライオンハイジーン株式会社 野菜類の異物除去洗浄用の洗浄剤組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100860602B1 (ko) 2007-03-02 2008-09-26 주식회사 엘지생활건강 주방용 액체 세제 조성물
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