JP2003261249A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2003261249A
JP2003261249A JP2002063151A JP2002063151A JP2003261249A JP 2003261249 A JP2003261249 A JP 2003261249A JP 2002063151 A JP2002063151 A JP 2002063151A JP 2002063151 A JP2002063151 A JP 2002063151A JP 2003261249 A JP2003261249 A JP 2003261249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な幅の記録媒体の幅方向両端部の位置を
適正に規制しつつ搬送する。 【解決手段】 中央ガイド部材61と、中央ガイド部材
61を挟むように配置されており、用紙の搬送方向に垂
直な方向に移動可能な可動ガイド部材62、63と、中
央ガイド部材61を上下方向に昇降させる退避機構66
とを有するガイド機構4を用いる。そして、幅の広い用
紙に対しては、退避機構66によって中央ガイド部材6
1を下方に退避させるとともに、当該用紙の幅方向両端
部に対応するように可動ガイド部材62、63のそれぞ
れの位置を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送される記録媒
体に対して画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタは、液状のイ
ンクを用紙に吹き付けて印刷を行うものである。インク
ジェット式プリンタとしては、インクを吐出可能な多数
のノズルを有する印刷ヘッド部に対向するように設けら
れた搬送台上において、その幅方向両端部の位置が一対
のガイド部材によって規制されつつ搬送される長尺の用
紙に対して、その先端部から順次画像の印刷が行われる
ものが知られている。
【0003】かかるプリンタでは、印刷ヘッド部に対向
する搬送台上に用紙を2列に配置し、これらの用紙に対
してほぼ同時に印刷が行われることによって、その処理
能力の向上が図られる場合がある。この場合には、2列
に配置される用紙は、それぞれに対応するように配置さ
れた一対のガイド部材によって、それぞれの幅方向両端
部の位置が別々に規制されることが多い。つまり、この
とき、2列に配置される用紙のそれぞれに対応するよう
に配置される2組の一対のガイド部材は、用紙の搬送面
と同じ面上において互いに平行になるように配置される
ことになる。
【0004】ここで、一対のガイド部材は、用紙の搬送
方向に垂直な方向にそれぞれ別々に移動可能であって、
用紙の幅に応じて、それぞれの位置が用紙の幅方向両端
部に対応するように適宜調整される。なお、一対のガイ
ド部材は、それぞれ所定範囲内においてのみ移動可能で
あることが多く、両ガイド部材間の間隔は所定間隔(最
大間隔)以上には広がらないのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、かかるプリン
タにおいて、一対のガイド部材間の最大間隔よりも広い
幅の用紙に対して印刷を行う場合には、当該一対のガイ
ド部材によって用紙の幅方向両端部の位置を規制するこ
とはできない。また、2組の一対のガイド部材のなかで
幅方向外側に配置された2つのガイド部材によって、用
紙の幅方向両端部の位置を規制することが考えられる。
しかしながら、2組の一対のガイド部材のなかで幅方向
内側に配置されたガイド部材が用紙の搬送面上にあるた
め、当該広い幅の用紙は適正に搬送されなくなる。この
ように、かかるプリンタでは、一対のガイド部材間の最
大間隔よりも広い幅の用紙については、用紙の搬送面上
において用紙の幅方向両端部の位置を規制しつつ搬送す
ることができない。その結果、かかるプリンタでは、上
述の広い幅の用紙に対する画像の印刷を行うことができ
ない。
【0006】そこで、本発明の主な目的は、様々な幅の
記録媒体の幅方向両端部の位置を適正に規制しつつ搬送
することができる画像記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像記録装置は、記録媒体を搬送するた
めの搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録媒
体の搬送面と実質的に同じ面上において、記録媒体の搬
送方向に垂直な方向について互いに離隔して配列された
少なくとも3つの位置規制部材とを備えており、少なく
とも3つの前記位置規制部材のうち最も外側に配置され
た2つ以外の少なくとも1つが、記録媒体の搬送面と実
質的に同じ面上にある位置および当該面上から離隔した
位置のいずれかの位置を選択的に取り得ることを特徴と
するものである。
【0008】請求項1によると、記録媒体の幅方向両端
部にそれぞれ対応するように配置された位置規制部材の
間にある位置規制部材の位置を記録媒体の搬送面と実質
的に同じ面上から離隔した位置に切り換えることによっ
て、記録媒体の幅方向両端部の位置を位置規制部材によ
り適正に規制しつつ搬送することができる。
【0009】また、多数の位置規制部材が、記録媒体の
搬送面と実質的に同じ面上において、記録媒体の搬送方
向に垂直な方向について互いに離隔して配列されている
場合には、様々な幅の記録媒体について、記録媒体の幅
方向両端部の位置を適正に規制しつつ搬送することがで
きる。なお、位置規制部材が配列されている範囲内にお
いては、比較的狭い幅の記録媒体を複数列に配置して搬
送することが可能であるとともに、比較的広い幅の記録
媒体を1列で搬送することも可能である。
【0010】また、請求項2の画像記録装置は、前記位
置規制部材の少なくとも1つが、記録媒体の搬送方向と
垂直な方向に移動可能であることを特徴とするものであ
る。請求項2によると、記録媒体の幅にあわせて位置規
制部材の位置を調整することができるため、様々な幅の
記録媒体の幅方向両端部の位置をより適正に規制しつつ
搬送することができる。
【0011】また、請求項3の画像記録装置は、前記位
置規制部材の位置を切り換えるための切り換え手段がさ
らに設けられていることを特徴とするものである。請求
項3によると、位置規制部材の位置が切り換え手段によ
って切り換え可能であるため、様々な幅の記録媒体に対
応するように、位置規制部材の位置の切り換えを迅速且
つ容易に行うことができる。
【0012】また、請求項4の画像記録装置は、前記切
り換え手段により記録媒体の搬送面と実質的に同じ面上
から離隔した位置に切り換えられた前記位置規制部材
が、前記搬送手段により搬送される記録媒体の記録面ま
たはその反対側の面と当接可能であることを特徴とする
ものである。
【0013】請求項4によると、記録媒体の幅方向両端
部にそれぞれ対応するように配置された位置規制部材に
よって記録媒体の幅方向両端部の位置が規制されるとと
もに、切り換え手段により記録媒体の搬送面と実質的に
同じ面上から離隔した位置に切り換えられた位置規制部
材が記録媒体の記録面またはその反対側の面に当接させ
られる。従って、様々な幅の記録媒体について、記録媒
体の搬送面上において記録媒体の幅方向両端部の位置を
より適正に規制しつつ搬送することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の実施の形態に係るインクジェット式プリンタ(2つの
巻回部が装填されている場合)の概略構成を示す図であ
る。図2は、本発明の実施の形態に係るインクジェット
式プリンタ(1つの巻回部が装填されている場合)の概
略構成を示す図である。図3は、図1のインクジェット
式プリンタの印刷ヘッド部の概略構成を示す図である。
図4は、図1に示すインクジェット式プリンタのガイド
機構の概略構成を示す図である。図5は、図4に示すガ
イド機構の退避機構の動作を説明するための図である。
図6は、2つの用紙が2列に配置されて搬送される場合
のガイド機構近傍の様子を示す図である。図7は、1つ
の用紙が1列に配置されて搬送される場合のガイド機構
近傍の様子を示す図である。
【0015】図1および図2に示すインクジェット式プ
リンタ1は、略直方体の筐体30内に、ガイド機構4
と、搬送ローラユニット5と、インクジェット印刷ユニ
ット6と、圧着ローラユニット7と、切断ユニット8
と、排出ローラユニット9とを有している。また、筐体
30内には、長尺の用紙がロール状に巻回された巻回部
が装填されたペーパー供給ユニット2が設けられてい
る。ペーパー供給ユニット2には、印刷される画像のサ
イズに基づいて1または2の巻回部が装填される。ま
た、後述するように、インクジェット式プリンタ1の各
部分の動作は、筐体30内に配置されたコントローラ2
0によって制御される。
【0016】ここで、図1には、ペーパー供給ユニット
2に、長尺の用紙21、31がそれぞれロール状に巻回
された2つの巻回部22、32が水平方向に隣接するよ
うに装填されている様子が描かれている。ここで、巻回
部22、32は、それらの両端部に配置された一対のリ
ール板23、33とともに、供給ローラ3上において軸
中心の回りに回動可能に保持されている。また、図2に
は、ペーパー供給ユニット2に、長尺の用紙41がロー
ル状に巻回された1つの巻回部42が装填されている様
子が描かれている。ここで、巻回部42は、その両端部
に配置された一対のリール板43とともに、供給ローラ
3上において軸中心の回りに回動可能に保持されてい
る。なお。後述するように、用紙41の幅は、用紙2
1、31のそれぞれの幅の合計よりも大きいものであ
る。
【0017】ガイド機構4は、ペーパー供給ユニット2
と搬送ローラユニット5との間に配置されており、ペー
パー供給ユニット2に装填された巻回部から巻き解かれ
て搬送される用紙の幅方向両端部の位置を規制するため
のものである。なお、ガイド機構4の詳細な構成につい
ては後述する。
【0018】搬送ローラユニット5は、コントローラ2
0により制御されるモータ15a、15bによって駆動
される駆動ローラ対5a、5b(図6および図7参照)
を有しており、切断ユニット8で切断される前の用紙を
搬送するためのものである。すなわち、搬送ローラユニ
ット5は、用紙を巻回部から巻きほどいて下流側へと搬
送し、インクジェット印刷ユニット6および切断ユニッ
ト8を順次通過させる。なお、駆動ローラ対5a、5b
は、印刷可能領域において主走査方向に隣接するように
配置されており、用紙21、31が2列に配置されて搬
送される場合に、用紙21、31をそれぞれ挟持するこ
とによって搬送することができる。
【0019】インクジェット印刷ユニット6は、印刷ヘ
ッド部11と、搬送台12と、吸着ファン13とを有し
ている。印刷ヘッド部11は、図3に示すように、ヘッ
ドブロック50と、ヘッドブロック50を支持するため
のキャリッジ51と、キャリッジ51を主走査方向(用
紙の幅方向)に沿って往復動させるための移動機構52
とを有している。また、移動機構52には、キャリッジ
51を保持するための環状ベルト53と、環状ベルト5
3が架け渡されたローラ54、55とが含まれている。
【0020】ヘッドブロック50は、平板状の部材であ
って、その印刷可能領域に対向する面(図3では下面)
に、イエロー(黄色)、マゼンタ(赤紫)、シアン(青
緑)、黒色などのカラーインクをそれぞれ吐出すること
ができる多数の吐出ノズル(図示しない)を備えてい
る。従って、ヘッドブロック50は、コントローラ20
からの信号に基づいて、副走査方向に沿って搬送されて
きた用紙の印刷面(図1および図2では上面)に向かっ
て、多数の吐出ノズルからカラーインクをそれぞれ吐出
することによって所望のカラー画像を印刷することがで
きる。ここで、ヘッドブロック50は、後述するよう
に、キャリッジ51によって保持されつつ、用紙に対向
するように主走査方向に沿って往復動しつつインクを吐
出して印刷を行う。なお、ヘッドブロック50は、黒色
のインクだけを吐出する吐出ノズルを有するものであっ
て、白黒の画像を印刷するものであってもよい。
【0021】また、ヘッドブロック50を支持するキャ
リッジ51は、移動機構52によって主走査方向に沿っ
て往復動させられる。キャリッジ51は、図3に示すよ
うに、環状ベルト53に保持されている。また、環状ベ
ルト53は、それぞれの軸中心位置に嵌挿された回転軸
(図示しない)の回りを回転可能なローラ54、55に
架け渡されている。ここで、ローラ54、55は、イン
クジェット印刷ユニット6における印刷可能領域の幅よ
りも大きい間隔を隔てて配置されている。また、環状ベ
ルト53は、副走査方向とほぼ垂直となるように配置さ
れている。
【0022】ここで、ローラ54は、モータ(図示しな
い)によって回転駆動される駆動ローラであって、ロー
ラ55は、ローラ54の回転が環状ベルト53を介して
伝達されることによって従動回転する従動ローラであ
る。従って、ローラ54が回転させられると環状ベルト
53も同じ方向に回転する。そして、ローラ54は一方
向に所定角度だけ回転させられると、そこで回転方向が
変更されて、今度はその反対の方向に所定角度だけ回転
させられ、再び回転方向が変更される。その後、この動
作が繰り返されて、ローラ54の回転に伴って、環状ベ
ルト53が行き来することによって、キャリッジ51
は、印刷可能領域の幅方向両端部間で主走査方向に沿っ
て往復動することができる。ここで、ローラ54におけ
る所定角度は、キャリッジ51が印刷可能領域の幅方向
両端部間で主走査方向に沿って往復動する距離に対応し
ている。
【0023】なお、インクジェット印刷ユニット6の印
刷ヘッド部11は、ノズルから液状のインクをドットご
とに吹き出して用紙に印刷を施すものであって、ピエゾ
ジェット方式、サーマルジェット方式或いはその他の方
式のいずれを採用したものであってもよい。
【0024】搬送台12は、用紙の搬送面と同じ高さの
用紙支持面を有しており、搬送ローラユニット5によっ
て搬送される用紙を支持するためのものである。吸着フ
ァン13は、用紙の搬送経路を挟んで印刷ヘッド部11
と対向する位置に配置されており、搬送台12に形成さ
れた吸着孔(図示しない)を介して搬送台12上の用紙
を吸着するためのものである。従って、印刷ヘッド部1
1に対向する用紙は、その裏面(図1および図2では下
面)側に配置された吸着ファン13に吸引されることに
より搬送台12上に密着して搬送され、印刷ヘッド部1
1との間隔が一定になるようになっている。これは、用
紙がカールしている場合に、その一部分が搬送台12か
ら大きく離れることによって、印刷ヘッド部11との間
隔が変化することによる印刷の不具合の発生を抑制する
ためである。なお、吸着ファン13は、必ずしも搬送台
12の下方に配置されている必要はなく、搬送台12に
適正に用紙を吸着することができれば、その構成および
配置は任意に変更することができる。
【0025】圧着ローラユニット7は、インクジェット
印刷ユニット6と切断ユニット8との間を搬送される用
紙を挟持するためのものである。ここで、インクジェッ
ト印刷ユニット6と切断ユニット8との間に圧着ローラ
ユニット7が配置されることによって、インクジェット
印刷ユニット6による画像の印刷および切断ユニット8
による用紙の切断を適正に行うことが可能となる。
【0026】切断ユニット8は、用紙に対して印刷ヘッ
ド部11と同じ側に配置された移動刃8aと、用紙を挟
んで移動刃8aと対向するように配置された固定刃8b
とを有している。移動刃8aおよび固定刃8bは、いず
れもインクジェット印刷ユニット6における印刷可能領
域よりも若干大きな幅を有する矩形刃である。従って、
印刷可能領域内に配置された用紙を切断することができ
る。移動刃8aは、コントローラ20により制御される
モータ16によって、固定刃8bに向かって近接または
離隔することができるようになっており、搬送経路を上
流側から搬送されてきた印刷済みの用紙を、固定刃8b
との相互作用によって幅方向に沿って切断することがで
きる。このように切断されることにより所定の長さに印
刷済みの用紙が分割される。
【0027】排出ローラユニット9は、コントローラ2
0によって制御されるモータ17a、17bによって駆
動される駆動ローラ対9a、9bを有しており、切断ユ
ニット8で切断された後の印刷済みの用紙を搬送し、排
出口30aより排出させる。なお、排出ローラユニット
9の駆動ローラ対9a、9bは、搬送ローラユニット5
の駆動ローラ対5a、5bと同様に、主走査方向に隣接
するように配置されている。
【0028】コントローラ20は、図示しない入力イン
ターフェイスから供給された画像信号に所定の処理を施
して、印刷される画像に対応する画像データを含む印刷
信号をインクジェット印刷ユニット6に供給する。ま
た、コントローラ20は、搬送ローラユニット5および
排出ローラユニット9に適切な搬送タイミングで所望の
搬送量に対応する駆動信号を供給すると共に、インクジ
ェット印刷ユニット6における印刷タイミングおよび切
断ユニット8における切断タイミングを制御することが
できる。
【0029】次に、ガイド機構4の詳細な構成につい
て、図4〜図7を参照して説明する。なお、図4では、
2つの用紙21、31が2列に配置されて搬送される場
合の状態が示されている。
【0030】ガイド機構4は、中央ガイド部材61と、
2つの可動ガイド部材62、63と、送りシャフト64
と、案内シャフト65と、中央ガイド部材61の退避機
構66とを有している。
【0031】中央ガイド部材61は、略直方体形状の部
材であって、ガイド機構4の幅方向中心位置に配置され
ている。なお、ガイド機構4の幅方向中心位置とインク
ジェット印刷ユニット6の搬送台12の幅方向中心位置
とは、互いに対応するように配置されている。なお、後
で詳述するように、用紙21、31が2列に配置されて
搬送される場合(図6参照)には、中央ガイド部材61
は、用紙21、31の互いに近接する側の端部の位置を
規制する。一方、用紙41が1列に配置されて搬送され
る場合(図7参照)には、中央ガイド部材61は、用紙
41の印刷面と反対側の面に当接する。
【0032】中央ガイド部材61の幅方向両端面には、
その長手方向に沿って伸延する溝部61a、61bがそ
れぞれ形成されている。ここで、溝部61aは、中央ガ
イド部材61の用紙21が搬送される側(図4では手前
側)の側面に形成されており、溝部61bは、中央ガイ
ド部材61の用紙31が搬送される側(図4では奥側)
の側面に形成されている。そのため、中央ガイド部材6
1の長手方向に垂直な断面形状は、略「エ」の字形状に
なっている。従って、用紙21、31が2列に配置され
て搬送される場合には、用紙21、31のそれぞれの互
いに近接する側の端部が、中央ガイド部材61の溝部6
1a内或いは中央ガイド部材61の溝部61b内に嵌挿
されつつ搬送されることによって、用紙21、31の当
該端部の幅方向位置が規制される。
【0033】可動ガイド部材62、63は、用紙21、
31の中央ガイド部材61で規制される端部と反対側の
端部の位置を規制するための略直方体形状の部材であ
る。ここで、可動ガイド部材62、63は、中央ガイド
部材61の幅方向外側に配置されている。また、可動ガ
イド部材62、63は、中央ガイド部材61の幅方向中
心位置、つまり、搬送台12の幅方向中心位置に対応す
る位置に対して対称に配置されている。
【0034】可動ガイド部材62、63の幅方向内側の
側面には、その長手方向に沿って伸延する溝部62a、
63aがそれぞれ形成されている。そのため、可動ガイ
ド部材62、63の長手方向に垂直な断面形状は、いず
れも略「コ」の字形状になっている。また、可動ガイド
部材62の溝部62aは、中央ガイド部材61の溝部6
1aに対向するように形成されており、可動ガイド部材
63の溝部63aは、中央ガイド部材61の溝部61b
に対向するように形成されている。ここで、中央ガイド
部材61の溝部61a、61bと、可動ガイド部材6
2、63の溝部62a、63aとは、いずれも同じ水平
高さであって、用紙21、31の搬送面とほぼ同じ面上
に配置されている。従って、用紙21、31のガイド機
構4の幅方向外側の端部が、可動ガイド部材62の溝部
62a内或いは可動ガイド部材63の溝部63a内に嵌
挿されつつ搬送されることによって、用紙21、31の
当該端部の幅方向位置が規制される。
【0035】また、可動ガイド部材62の上面には、上
方に向かって膨出するように形成された膨出部72、8
2が形成されており、可動ガイド部材63の上面には、
上方に向かって膨出するように形成された膨出部73、
83が形成されている。膨出部72、73、82、83
は、いずれも略半円柱形状を有しており、その軸方向が
可動ガイド部材62、63の長手方向と直交するように
設けられている。なお、膨出部72、73は互いにほぼ
同じ大きさであり、膨出部82、83は互いにほぼ同じ
大きさであって、膨出部82、83の径は膨出部72、
73の径よりも若干大きい。また、膨出部72、73、
82、83には、それらの軸中心位置近傍に形成された
貫通孔72a、73a、82a、83aをそれぞれ有し
ている。
【0036】送りシャフト64および案内シャフト65
は、中央ガイド部材61の上方において、主走査方向に
沿って互いに平行に配置されている。なお、送りシャフ
ト64および案内シャフト65は、いずれも可動ガイド
部材62、63の幅方向外側に配置された支持部材(図
示しない)によって保持されている。また、送りシャフ
ト64は、支持部材に対して回転可能になっている。
【0037】ここで、送りシャフト64は、その回転運
動を主走査方向に沿った直線運動に変換する機能を有し
ており、送りシャフト64には、送りねじ部64a、6
4bが形成されている。送りねじ部64a、64bは、
それぞれ所定の幅を有しており、中央ガイド部材61の
幅方向中心位置に対して対称となるように形成されてい
る。送りねじ部64aは、中央ガイド部材61に対して
可動ガイド部材62側(用紙21が搬送される側)に配
置されており、送りねじ部64bは、中央ガイド部材6
1に対して可動ガイド部材63側(用紙31が搬送され
る側)に配置されている。
【0038】送りシャフト64は、その送りねじ部64
a、64bが、可動ガイド部材62、63に形成された
膨出部72、73の貫通孔72a、73aにそれぞれ対
応するように嵌挿されている。ここで、送りねじ部64
a、64bには、互いに逆方向のねじ山(図示しない)
が形成されている。また、貫通孔72a、73aの内周
面には、送りねじ部64a、64bのねじ山に螺合可能
なねじ谷(図示しない)がそれぞれ形成されている。従
って、送りシャフト64が回転させられると、可動ガイ
ド部材62、63は送りシャフト64に沿って主走査方
向に沿って連動して互いに逆方向に移動する。
【0039】案内シャフト65は、可動ガイド部材6
2、63に形成された膨出部82、83の貫通孔82
a、83aにそれぞれ嵌挿されている。ここで、案内シ
ャフト65の径は、貫通孔82a、83aの径とほぼ同
じである。従って、案内シャフト65の外周面と貫通孔
82a、83aの内周面とが接触しつつ、可動ガイド部
材62、63は案内シャフト65に沿って主走査方向に
移動する。
【0040】このように、可動ガイド部材62、63
は、中央ガイド部材61の幅方向外側において、中央ガ
イド部材61の幅方向中心位置、つまり、搬送台12の
幅方向中心位置に対して対称になる状態を維持しつつ主
走査方向に沿って移動することができる。つまり、中央
ガイド部材61と可動ガイド部材62との間隔、およ
び、中央ガイド部材61と可動ガイド部材63との間隔
は、常に同じになる。
【0041】従って、本実施の形態では、図6に示すよ
うに、同じ幅を有する用紙21、31を2列に配置して
搬送する場合に、送りシャフト64を回転させることに
より、可動ガイド部材62、63の位置をそれぞれ用紙
21、31の搬送台12の幅方向外側の端部に対応する
ように主走査方向に沿って移動させる。その結果、中央
ガイド部材61および可動ガイド部材62によって用紙
21の幅方向両端部の位置が規制されるとともに、中央
ガイド部材61および可動ガイド部材63によって用紙
31の幅方向両端部の位置が規制されるようになる。従
って、用紙21、31は、モータ15a、15bによっ
て駆動される駆動ローラ対5a、5bによってそれぞれ
挟持されることによって、それぞれの幅方向両端部の位
置が規制されつつ搬送される。
【0042】また、退避機構66は、中央ガイド部材6
1を上下方向に昇降移動させるためのものであって、中
央ガイド部材61の下方に配置されている。つまり、退
避機構66は、中央ガイド部材61を、用紙の搬送面上
にある位置および当該面上から離隔した位置のいずれか
の位置に切り換えることができる。退避機構66は、回
転部材90と、連結部材92と、モータ93と、カム9
4とを有している。
【0043】回転部材90は、水平部90aと、接続部
90bと、駆動部90cとから構成されている。水平部
90a、接続部90bおよび駆動部90cは、いずれも
板状部材であって、一体に形成されている。
【0044】水平部90aは、略「く」の字形状であっ
て、その一端部が中央ガイド部材61のほぼ中心位置下
方に対応するとともに、他端部が可動ガイド部材62の
下方に対応するように、ほぼ水平に配置されている。そ
して、水平部90aの一端部近傍の上面は、連結部材9
2を介して、中央ガイド部材61の下面に連結されてい
る。ここで、連結部材92としては、弾性を有するコイ
ルばね等の弾性部材であってもよいし、弾性を有しない
棒状部材であってもよい。
【0045】接続部90bは、水平部90aの他端部か
ら垂直下方に延在するように形成されている。従って、
接続部90bは、主走査方向に直交する面上に配置され
ている。駆動部90cは、接続部90bの一端部から垂
直に延在するように形成されている。従って、駆動部9
0cは、副走査方向に直交する面上に配置されている。
【0046】ここで、回転部材90の接続部90bの上
端部近傍には、回転軸91が設けられている。従って、
回転部材90は、その接続部90bが同一面上にある状
態が維持されつつ、回転軸91を支点として回転するこ
とができる(図5参照)。
【0047】モータ93は、回転部材90の駆動部90
cの下端部に近接するように配置されている。そして、
モータ93の出力軸には、カム94が取り付けられてい
る。ここで、カム94の一端部(図4および図5では上
端部)には、外方向(図4および図5では上方)に突出
する突出部94aが形成されている。そして、図4に示
す用紙21、31が2列に配置されて搬送される状態で
は、カム94の水平方向の端部と回転部材90の駆動部
90cとが当接するように配置されている。
【0048】このように構成されたガイド機構4におけ
る退避機構66は、上述したように、中央ガイド部材6
1を、用紙の搬送面にある位置および当該面上から離隔
した位置のいずれかの位置に切り換えることができる。
従って、用紙21、31の幅よりも大きい幅を有する用
紙41が1列に配置されて搬送される場合には、中央ガ
イド部材61は下方に退避させられる。なお、本実施の
形態における用紙41の幅は、用紙21および用紙31
のそれぞれの幅の合計よりも大きい。
【0049】つまり、モータ93を駆動させることによ
って、図5に示すように、カム94の突出部94aの先
端が回転部材90の駆動部90cに当接するようにカム
94を反時計回りに回転させると、回転部材90の駆動
部90cおよび接続部90bが傾斜して、回転部材90
が回転軸91を支点として回転する。このとき、回転部
材90の水平部90aの中央ガイド部材61の下方に配
置された一端部が下方に移動することによって、中央ガ
イド部材61が連結部材92を介して下方に引っ張られ
る。なお、図5では、カム94が反時計回りに回転させ
られたときの回転部材90およびカム94の突出部94
aの位置が破線で示されている。その結果、中央ガイド
部材61は、元の位置(2つの用紙21、31を2列に
配置して搬送される状態における水平位置)から所定の
高さだけ下方に退避させられる。なお、図5では、中央
ガイド部材61の下方に退避させられる位置が一点鎖線
で示されている。
【0050】一方、モータ93を駆動させることによっ
て、カム94の突出部94aの先端が回転部材90の駆
動部90cに当接しないで、カム94の上方に配置され
るようにカム94を時計回りに回転させると、回転部材
90が回転軸91を支点として上述とは反対方向に回転
して、傾斜していた回転部材90の駆動部90cおよび
接続部90bが元の鉛直状態に戻る。このとき、回転部
材90の水平部90aの中央ガイド部材61の下方に配
置された一端部が上方に移動することによって、中央ガ
イド部材61が連結部材92を介して上方に押し上げら
れる。その結果、中央ガイド部材61は、元の位置(2
つの用紙21、31を2列に配置して搬送される状態に
おける水平位置)に戻される。
【0051】ここで、本実施の形態では、中央ガイド部
材61が下方に退避させられる所定の高さ(中央ガイド
部材61の退避前後の水平高さの差)は、下方に退避さ
せられた中央ガイド部材61の上面が用紙の搬送面上に
配置されるように設定されている。つまり、図5に示す
ように、下方に退避させられた中央ガイド部材61の上
面の位置が、二点鎖線で示されている用紙の搬送面と一
致している。従って、図7に示すように、用紙21、3
1の幅よりも大きい幅を有する用紙41が1列に配置さ
れて搬送される場合には、用紙41の裏面の幅方向中心
位置近傍を中央ガイド部材61の上面に当接させつつ搬
送することができる。
【0052】このように、幅の広い用紙41が1列に配
置されて搬送される場合には、退避機構66によって中
央ガイド部材61が下方に退避させられた後で、用紙4
1の幅方向両端位置に対応するように可動ガイド部材6
2、63のそれぞれの位置が主走査方向に沿って移動さ
せる。その結果、用紙41は、その裏面の幅方向中心位
置近傍が中央ガイド部材61の上面に当接しつつ、可動
ガイド部材62、63によって、その幅方向両端位置が
規制されて搬送される。ここで、用紙41は、モータ1
5a、15bによって駆動される駆動ローラ対5a、5
bの両方に挟持されて搬送される。従って、駆動ローラ
対5a、5bによる用紙41の搬送量は同じになるよう
に制御することが好ましい。
【0053】なお、本実施の形態において、中央ガイド
部材61を下方に退避させる必要があるのは、用紙41
の幅が、可動ガイド部材62、63が送りシャフト64
の送りねじ部64a、64bのそれぞれ幅方向外側に移
動させられたときの中央ガイド部材61の溝部61aと
可動ガイド部材62の溝部62aとの間隔、および、中
央ガイド部材61の溝部61bと可動ガイド部材63の
溝部63aとの間隔よりも広い場合である。
【0054】また、本実施の形態では、2列の用紙のレ
ーン(搬送経路)のうちいずれか一方の1列のレーンの
みを使って印刷処理すること、および、イレギュラー的
に特定サイズの用紙が巻回された巻回部を2つの装着部
のいずれか一方に装着して、1列のみ使用して印刷処理
することも可能である。
【0055】また、本実施の形態において、中央ガイド
部材61の位置が、用紙の搬送面上から離隔した位置か
ら当該面上にある位置に、つまり、下方に退避させられ
た位置から上方の元の位置に切り換えられる場合の移動
を補助するために、中央ガイド部材61を上方に付勢す
るような弾性部材が、中央ガイド部材61とガイド機構
4に含まれる支持部材(図示しない)との間に配置され
ていてもよい。
【0056】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ット式プリンタ1によると、用紙21、31の幅よりも
大きい幅を有する用紙41が1列に配置されて搬送され
る場合には、ガイド機構4の幅方向中心位置近傍に配置
された中央ガイド部材61の位置を下方に退避させて用
紙41の搬送面から離隔した位置に切り換えることがで
きる。そのため、用紙41の搬送面上において、用紙4
1の幅方向両端部の位置を可動ガイド部材62、63に
より規制しつつ搬送することができる。
【0057】また、可動ガイド部材62、63は、副走
査方向と垂直な方向(主走査方向)に移動可能であるた
め、用紙の幅にあわせてその位置を調整することができ
る。そのため、様々な幅の用紙の幅方向両端部の位置を
より適正に規制しつつ搬送することができる。
【0058】また、用紙41の搬送面上にある中央ガイ
ド部材61に対する用紙41の搬送面から離隔した位置
への切り換え、および、用紙41の搬送面から離隔した
位置にある中央ガイド部材61に対する用紙41の搬送
面上への切り換えが、退避機構66によって行われる。
従って、様々な幅の用紙に対応するように、中央ガイド
部材61の位置の切り換えを迅速且つ容易に行うことが
できる。
【0059】また、退避機構66によって下方に退避さ
せられた中央ガイド部材61の上面が用紙の搬送面上に
配置されるため、中央ガイド部材61の上面が用紙41
の裏面に当接するようになる。従って、様々な幅の用紙
について、用紙の搬送面上において用紙の幅方向両端部
の位置をより適正に規制しつつ搬送することができる。
【0060】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様
々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、
上述の実施の形態では、溝部61a、61bが形成され
ており、主走査方向について固定された中央ガイド部材
61と、溝部61a、61bにそれぞれ対向するように
溝部62a、63aが形成されており、主走査方向につ
いて移動可能な可動ガイド部材62、63によって用紙
21、31が2列に配置して搬送することができるガイ
ド機構4について説明しているが、これに限らず、ガイ
ド機構の構成は任意に変更することができる。従って、
ガイド機構は、用紙を3列以上に配置して搬送するもの
であってもよい。但し、この場合には、3列以上のそれ
ぞれの用紙の幅方向両端部の位置を規制するために必要
な数のガイド部材が設けられている必要がある。ここ
で、多数のガイド部材が、用紙の搬送面と実質的に同じ
面上において、用紙の搬送方向に垂直な方向について互
いに離隔して配列されている場合には、様々な幅の用紙
について、用紙の幅方向両端部の位置を適正に規制しつ
つ搬送することができる。
【0061】また、上述の実施の形態では、中央ガイド
部材61は主走査方向について固定されており、可動ガ
イド部材62、63だけが主走査方向について移動可能
であるが、全てのガイド部材が主走査方向について固定
されていてもよい。但し、この場合には、ガイド部材間
の間隔とほぼ同じ幅の用紙が搬送されることが好まし
い。
【0062】また、上述の実施の形態では、2列に配置
されて搬送される用紙21、31の互いに近接する側の
端部の位置をそれぞれ規制するための中央ガイド部材6
1が、共通のガイド部材として一体に形成されている
が、用紙21、31の当該端部の位置をそれぞれ規制す
るためのガイド部材がそれぞれ別々の部材によって形成
されていてもよい。
【0063】また、上述の実施の形態では、中央ガイド
部材61および可動ガイド部材62、63に溝部61
a、61bおよび溝部62a、63aがそれぞれ形成さ
れているが、必ずしも溝部は形成されていなくてもよ
い。但し、この場合には、用紙を搬送面上に支持するた
めの別途の支持部材が設けられる必要がある。
【0064】また、上述の実施の形態では、可動ガイド
部材62、63が、送りシャフト64によって主走査方
向に沿って連動して互いに逆方向に移動する場合につい
て説明しているがこれに限らず、可動ガイド部材62、
63が、別々の移動機構によって、それぞれ別々に移動
するものであってもよい。従って、互いに異なる幅を有
する2つの用紙を、それらの幅方向両端部の位置を適正
に規制しつつ搬送することができる。
【0065】また、上述の実施の形態では、中央ガイド
部材61は、退避機構66によって下方に退避させられ
て、用紙の搬送面上から離隔した位置に切り換えられる
場合について説明しているが、中央ガイド部材61を用
紙の搬送面上から離隔した位置に切り換えるための退避
機構66の構成は任意に変更することができる。従っ
て、中央ガイド部材は、例えば上方など、下方以外の方
向に退避させられてもよい。また、中央ガイド部材の位
置は、必ずしも退避機構によって切り換えられる必要は
なく、手動によって切り換えられてもよい。
【0066】また、上述の実施の形態では、退避機構6
6によって下方に退避させられた中央ガイド部材61
が、用紙41の裏面に当接可能である場合について説明
しているが、必ずしも退避機構によって退避させられた
中央ガイド部材が、用紙の裏面に当接可能でなくてもよ
い。また、退避機構によって退避させられた中央ガイド
部材が、用紙の印刷面に当接可能であってもよい。
【0067】また、上述の実施の形態では、ガイド機構
4が、ペーパー供給ユニット2と搬送ローラユニット5
との間に配置されている場合について説明しているが、
これに限らず、ガイド機構が配置される位置は、任意に
変更することができる。従って、インクジェット印刷ユ
ニットと切断ユニットとの間に配置されてもよいし、切
断ユニットよりも下流側に配置されてもよい。
【0068】また、上述の実施の形態では、ヘッドブロ
ック50が、印刷可能範囲の全幅にわたって往復動しつ
つ印刷を行うものである場合について説明しているが、
これに限らず、ヘッドブロックが、印刷可能範囲の全幅
にわたって固定配置されたライン状のものであってもよ
い。
【0069】また、上述の実施の形態では、インクジェ
ット式プリンタ1について説明しているが、これに限ら
ず、例えば印画紙を露光することにより画像の潜像を形
成する写真処理装置など、インクジェット式プリンタ以
外の画像記録装置にも適用可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、記録媒体の幅方向両端部にそれぞれ対応するように
配置された位置規制部材の間にある位置規制部材の位置
を記録媒体の搬送面と実質的に同じ面上から離隔した位
置に切り換えることによって、記録媒体の幅方向両端部
の位置を位置規制部材により適正に規制しつつ搬送する
ことができる。
【0071】また、多数の位置規制部材が、記録媒体の
搬送面と実質的に同じ面上において、記録媒体の搬送方
向に垂直な方向について互いに離隔して配列されている
場合には、様々な幅の記録媒体について、記録媒体の幅
方向両端部の位置を適正に規制しつつ搬送することがで
きる。なお、位置規制部材が配列されている範囲内にお
いては、比較的狭い幅の記録媒体を複数列に配置して搬
送することが可能であるとともに、比較的広い幅の記録
媒体を1列で搬送することも可能である。
【0072】請求項2によると、記録媒体の幅にあわせ
て位置規制部材の位置を調整することができるため、様
々な幅の記録媒体の幅方向両端部の位置をより適正に規
制しつつ搬送することができる。
【0073】請求項3によると、位置規制部材の位置が
切り換え手段によって切り換え可能であるため、様々な
幅の記録媒体に対応するように、位置規制部材の位置の
切り換えを迅速且つ容易に行うことができる。
【0074】請求項4によると、記録媒体の幅方向両端
部にそれぞれ対応するように配置された位置規制部材に
よって記録媒体の幅方向両端部の位置が規制されるとと
もに、切り換え手段により記録媒体の搬送面と実質的に
同じ面上から離隔した位置に切り換えられた位置規制部
材が記録媒体の記録面またはその反対側の面に当接させ
られる。従って、様々な幅の記録媒体について、記録媒
体の搬送面上において記録媒体の幅方向両端部の位置を
より適正に規制しつつ搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式プ
リンタ(2つの巻回部が装填されている場合)の概略構
成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るインクジェット式プ
リンタ(1つの巻回部が装填されている場合)の概略構
成を示す図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの印刷ヘッド
部の概略構成を示す図である。
【図4】図1に示すインクジェット式プリンタのガイド
機構の概略構成を示す図である。
【図5】図4に示すガイド機構の退避機構の動作を説明
するための図である。
【図6】2つの用紙が2列に配置されて搬送される場合
のガイド機構近傍の様子を示す図である。
【図7】1つの用紙が1列に配置されて搬送される場合
のガイド機構近傍の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ(画像記録装置) 4 ガイド機構 5 搬送ローラユニット(搬送手段) 21、31、41 用紙(記録媒体) 61 中央ガイド部材(位置規制部材) 62、63 可動ガイド部材(位置規制部材) 66 退避機構(切り換え手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送するための搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される記録媒体の搬送面と実質
    的に同じ面上において、記録媒体の搬送方向に垂直な方
    向について互いに離隔して配列された少なくとも3つの
    位置規制部材とを備えており、 少なくとも3つの前記位置規制部材のうち最も外側に配
    置された2つ以外の少なくとも1つが、記録媒体の搬送
    面と実質的に同じ面上にある位置および当該面上から離
    隔した位置のいずれかの位置を選択的に取り得ることを
    特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記位置規制部材の少なくとも1つが、
    記録媒体の搬送方向と垂直な方向に移動可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記位置規制部材の位置を切り換えるた
    めの切り換え手段がさらに設けられていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記切り換え手段により記録媒体の搬送
    面と実質的に同じ面上から離隔した位置に切り換えられ
    た前記位置規制部材は、前記搬送手段により搬送される
    記録媒体の記録面またはその反対側の面と当接可能であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
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