JP2003261127A - 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料 - Google Patents

樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料

Info

Publication number
JP2003261127A
JP2003261127A JP2002057058A JP2002057058A JP2003261127A JP 2003261127 A JP2003261127 A JP 2003261127A JP 2002057058 A JP2002057058 A JP 2002057058A JP 2002057058 A JP2002057058 A JP 2002057058A JP 2003261127 A JP2003261127 A JP 2003261127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
beverage
positive pressure
resin
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002057058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3662226B2 (ja
Inventor
Shinichiro Suzuki
紳一郎 鈴木
Mitsunari Oguchi
光成 小口
Wataru Kosugi
亘 小杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2002057058A priority Critical patent/JP3662226B2/ja
Publication of JP2003261127A publication Critical patent/JP2003261127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3662226B2 publication Critical patent/JP3662226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アセプティック充填した樹脂製容器入り飲料
の加温販売が可能であり、且つ加温時の容器内内圧の上
昇を抑制できるとともに外観の良好な樹脂製容器及び樹
脂製容器入り飲料を提供する。 【解決手段】本発明は、容器内を殺菌した後に殺菌済み
の飲料を常温で充填する樹脂製容器2において、容器2
の口部4を除く容器本体14に、容器内圧力が飲料充填
時の圧力よりも高い圧力になったときに容器内の内圧を
受けて変形により内圧を低減する陽圧パネル17を備
え、陽圧パネル17は変形後に容器本体14の基本外形
面と同じかそれよりも容器内側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料を完全無菌状
態で空容器に充填するいわゆるアセプティック充填に用
いられる樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲料の充填方式には、アセプテ
ィック充填とホットパック充填とがある。アセプティッ
ク充填は、ペットボトル(ポリエチレン・テレフタレー
ト製容器)を薬液リンスにより殺菌し、無菌水リンスを
した後、殺菌済みの飲料を常温でペットボトルに充填す
るものである。ホットパック充填は、高温(約70乃至
100℃)に加熱した飲料をペットボトルに充填するも
のであり、かかるホットパック充填では、高温の飲料を
充填するため、口部を結晶化し且つ胴部の耐熱性も上げ
て耐熱性を高めた耐熱ボトルを用いている。
【0003】アセプティック充填は、ホットパック充填
に比べて、殺菌条件が向上できるため飲料の種類等の中
身に制約がなく、且つ充填温度を常温レベルに下げられ
るため香味等について品質の良い飲料の充填を可能にし
ている。また、アセプティック充填に用いる容器は、一
般に、常温充填のため耐熱性が不要であるから、ホット
パック充填用の容器よりも耐熱性が低く且つ薄肉になっ
ている。
【0004】近年、樹脂製容器入り飲料において、冬場
等に製品を店で販売する際には加熱プレートに缶入り飲
料を載せて加温する缶ウォーマに収納して飲料を温めて
(約55℃〜60℃)販売したり、自動販売機で加温販
売することが行われている。このような加温販売に、ア
セプティック充填した樹脂製容器入り飲料の加温販売が
望まれているが、アセプティック充填用の容器は、胴部
の耐熱性が低く且つ薄肉であるため、そのまま加温販売
に用いることができない。この場合、アセプティック充
填用の容器としてホットパック充填用の容器を用いるこ
とが考えられる。
【0005】一方、加温販売を目的とした樹脂製容器と
して、特開平9−240651号公報や特開平11−3
21839号公報には、加温販売時における容器底部の
変形を抑制する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アセプティッ
ク充填にホットパック充填用の容器を用いた場合でも、
アセプティック充填では充填時の飲料の泡立ちを考慮し
て、充填時に内容液(飲料)が零れないように、容器上
部に空気部分(以下「空寸」という)を設けているた
め、内容液(飲料)のほかにこの空寸部分の膨張率が大
きく、加温すると容器本体の圧力上昇が大きく、基本形
状を維持できなくなるおそれがある。例えば、容器本体
内の圧力が高まると、図9に二点鎖線で示すように、容
器本体が膨れて、隣接配置している隣の容器に引掛けて
取り出し難くなったり、著しく外観を悪化させるという
問題がある。一方、上述の2つの公開公報には、容器本
体の加温や膨張による容器底部の変形を抑制する技術に
とどまるものであり、加温時の圧力上昇による容器本体
の基本形態、特に容器胴部の基本形態の変形防止には有
効ではない。
【0007】そこで、本発明は、アセプティック充填し
た樹脂製容器入り飲料の加温販売が可能であるととも
に、加温時の容器内内圧の上昇を抑制できるとともに外
観の良好な樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料の提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、容器内を殺菌した後に殺菌済みの飲料を常温で充填
する樹脂製容器において、容器の口部を除く容器本体
に、容器内圧力が飲料充填時の圧力よりも高い圧力にな
ったときに容器内の内圧を受けて変形により内圧を低減
する陽圧パネルを備え、陽圧パネルは変形後に容器本体
の基本外形面と同じかそれよりも容器内側に位置するこ
とを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明では、アセプテ
ィック充填した飲料を加温した場合に、容器内飲料の膨
張や容器内にある空寸部分の気体の膨張により容器内内
圧が高まると、陽圧パネルがかかる内圧を受けて容器外
側に向けて変形して、容器本体の容積を増加させること
により上昇した内圧を吸収する。一方、陽圧パネルは、
変形後には容器本体の外形面と同じがそれよりも内側に
あるから、変形後の陽圧パネルが容器本体から出張るこ
とがない。したがって、陽圧パネルが容器内内圧により
変形しても隣接配置した他の容器を圧して取り出し難く
なるのを防止できる。また、陽圧パネルが変形しても容
器の基本形状(形態)には影響を与えることがなく外観
が良い。特に、品質に誤解を生じるような容器の膨張や
変形を防止できる。樹脂製容器には、常温で飲料を充填
するから容器材料に耐熱性が要求されないとともに加温
時の耐圧性も要求されないので、樹脂材選択の自由度が
高く、且つ樹脂製容器の肉厚を薄くでき、軽量であり且
つ使用後の廃棄処理や再生処理が容易で、地球環境にや
さしい。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、陽圧パネルは、容器の胴部で且つラベ
ルの装着位置に設けてあることを特徴とする。
【0011】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、陽圧
パネルはラベルの下にあるので、陽圧パネルは外から見
えず、陽圧パネルの変形による容器外形の変化が外から
分かり難く、外観に及ぼす影響が少ない。また、胴部本
体は他の部位に比較して面積が広いので、陽圧パネルを
広く設定でき、容器内圧力を広い範囲で調整することが
できる。陽圧パネルがラベルに隠されて見え難いから、
陽圧パネルの形状の自由度が高い。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、陽圧パネルは、口部と胴部本体
との間にある肩部に設けてあることを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載の発明では、請求項1
又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するととも
に、空寸がある肩部に陽圧パネルを設けてあるので、膨
張率の高い気体の圧力上昇を直接吸収でき、容器内内圧
の上昇を効果的に押さえることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、陽圧パネルは、容器
の底部に設けてあることを特徴とする。
【0015】この請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明において、容器底部は外
部から見え難いので陽圧パネルの変形が生じても外観を
害さず、更に陽圧パネルが見え難いから陽圧パネルの形
状の自由度が高い。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の樹脂製容器において、容器本体は、
横断面が略多角形の角型容器であり、各陽圧パネルは多
角形の側面パネルに設けてあることを特徴とする。
【0017】この請求項5に記載の発明では、請求項1
乃至3のいずれかに記載の作用効果を奏するとともに、
いわゆる角型容器は、容器内の圧力上昇により容器側面
がその圧力を受けて変形しやすいが、かかる角型の容器
に陽圧パネルを用いることにより、有効に基本外形の変
化を防止できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の樹脂製容器において、陽圧パネル
は、側面パネルから容器の内側に凹んだ湾曲形状として
いることを特徴とする。
【0019】この請求項6に記載の発明では、請求項1
乃至5のいずれかに記載の作用効果を奏するとともに、
陽圧パネルを湾曲面とすることで、陽圧パネルにおける
圧力の局所的な集中による不規則な変形を防止でき、陽
圧パネルの変形後の外観がよい。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の樹脂製容器に乳の入った飲料又はお
茶系飲料を充填したことを特徴とする樹脂製容器入り飲
料である。
【0021】この請求項7に記載の発明では、請求項1
乃至6のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、特に乳の入った飲料やお茶系飲料では、殺
菌性の観点からアセプティック充填が要求されており、
しかも耐熱性及び耐圧性の低いアセプティック充填用の
容器を使用しているため、従来加温器を用いて加温し難
かったが、本発明では容器材料の大きな変更を伴わず加
温に供することができるので、これらの飲料においては
特に有効である。即ち、冬場等における飲料時にこれら
のものは温かいものの需要が高いので、これらの樹脂製
容器入り飲料が容器材料の大きな変更や肉厚の大きな増
加を伴わずに加温できる。乳の入った飲料としては、乳
の入ったコーヒーや、乳の入った紅茶、ココア、牛乳等
がある。お茶系飲料としては、混合茶、麦茶、玉露茶、
煎茶等がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照しながら
本発明の実施の形態を詳細に説明するが、まず、図1乃
至図4を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。
図1は、第1実施の形態にかかる樹脂製容器の正面図で
あり、図2は図1に示すA−A断面図であり、図3は樹
脂製容器入り飲料の加温販売を説明する斜視図であり、
図4は樹脂製容器入り飲料の製造工程図である。
【0023】本実施の形態にかかる樹脂製容器入り飲料
1は、アセプティック充填により製造したものである
が、樹脂製容器2としては、耐熱性容器を用いており且
つ口部4が結晶化してある。この樹脂製容器入り飲料1
は、図3に示すような加温器3による加温販売が可能で
ある。尚、加温器3は、加熱されたホットプレート5に
缶入り飲料7や本実施の形態にかかる樹脂製容器入り飲
料1を載置して加温するものである。
【0024】樹脂製容器2は、ポリエチレン・テレフタ
レート(PET)製の飲料用ボトルであり、概して口部
4と容器本体14とから構成されており、更に、容器本
体14は、肩部6と、胴部8と、底部10とから構成さ
れている。口部4には、キャップ9が装着されて密封さ
れている。
【0025】この樹脂製容器2は、胴部8の横断面が略
四角形状であり、4つのパネル面を有するとともに、胴
部8は上下に2つのパネル面を有するので、合計8つの
パネル面15が設けられている。本実施の形態では、8
つのパネル面15に陽圧パネル17が設けられている。
胴部8にはラベル11が装着されており、本実施の形態
では陽圧パネル17はラベル11の裏に位置している。
陽圧パネル17は、容器本体14の基本外形面19か
ら、容器内側に凹んだ傾斜面部21から更に容器内側に
湾曲状に凹んで設けられている。傾斜面部21における
基本外形面19からの凹み寸法Eは、傾斜面部21の容
器内側端25から陽圧パネル17の底部までの寸法Fと
同等かそれよりも小さくなっており、陽圧変パネル17
が傾斜面部21の容器内側端25から容器外側に向けて
変形したときに基本外形面19より容器内側に位置する
ようになっている。これにより、陽圧パネル17が容器
内圧を受けて変形したときに、容器から突設せず外観を
良好にするとともに、隣接配置された容器に当接して圧
することがない。また、陽圧パネル17を連続した一つ
の湾曲面としているので、陽圧パネル17が変形したと
きに、変形後の形状を一定にでき、不規則に変形するの
を防止できる。口部4には、白化結晶化されており、耐
熱性が付与されている。このように白化結晶化させて耐
熱性を高め、加温時におけるキャップ9の密閉性の低下
を防止するとともに、必要最小限の耐熱処理に留めてい
る。白化処理は、PETをプリフォーム工程により射出
成形して試験管状の中間成形品を得た後、白化工程でク
リスタライザーにより口部4を白化結晶させている。
【0026】尚、加温販売時の樹脂製容器入り飲料の温
度は一般に50乃至70℃であり、ホットパック充填に
おける70乃至100℃の飲料温度まで要求されないの
で、必要な結晶化度は、ホットパック充填に必要な耐熱
性よりも低い耐熱性を満たす程度で足りる。
【0027】次に、本実施の形態にかかる樹脂製容器入
り飲料1の製造工程について説明する。まず、ステップ
S1で製造ラインに樹脂製容器2が供給されると、ステ
ップS2でこの樹脂製容器2が洗浄水により予備洗浄さ
れる。続いてステップS3で薬剤リンスによる殺菌処理
がされる。殺菌薬剤としては、過酢酸系殺菌剤が用いら
れる。次に、ステップS4で、滅菌水によるリンスを行
って仕上げリンスし、その後、ステップS5で常温によ
る飲料の充填を行う。飲料は、例えば殺菌した乳入りコ
ーヒー飲料である。
【0028】一方、キャップ9は別工程により殺菌処理
される。ステップS11でキャップ9が供給されると樹
脂製容器2と同様にステップS12の予備洗浄、ステッ
プS13の薬剤リンス、ステップS14の仕上げリンス
工程の後、ステップS6で飲料が充填された樹脂製容器
2に装着され、キャップ巻き締めが行われる。その後、
ステップS7のラベリング、ステップS8の印字、ステ
ップS9のケーシング工程を得て、樹脂製容器入り飲料
1がケースに詰められて出荷される。このようにして製
造された樹脂製容器入り飲料1は、そのまま店頭に陳列
されたり、冷蔵庫や自動販売機で冷却されたりするが、
冬場等では容器2の口部4が耐熱処理されているので、
加温器3により温められた状態で陳列したり、自動販売
機で加温して販売することもできる。樹脂製容器入り飲
料1は、そのまま店頭に陳列されたり、冷却される場合
には、容器内圧力の上昇はほとんどないので、陽圧パネ
ル17は変形せず、容器内側に凹んだ状態にある。一
方、加温器3により温められたり自動販売機で加温され
ると、容器内液(飲料)及び空寸部分にある気体の熱膨
張により容器内圧力が高まる。すると、陽圧パネル17
が容器内側から圧力を受けて、傾斜面部21の容器内側
端25から外側に向けて変形し、容器内容積を増加させ
ることにより、容器内圧力を低減する。変形後の陽圧パ
ネル17は、基本外形面19と同等かそれよりも内側に
あるので、外観もよく、且つ隣接配置された容器に当接
したり、圧することがないので、加温器3や自動販売機
からの取り出しを妨げることがない。
【0029】以下に、添付図面の図5乃至図8を参照し
て本発明の他の実施の形態を説明するが、上述した実施
の形態と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号
を付することにより、その部分の詳細な説明を省略す
る。
【0030】図5に第2実施の形態を示す。この第2実
施の形態では、樹脂製容器2の肩部6にも陽圧パネル1
7を設けたものである。容器肩部6には、空寸部分27
があり、液体よりも熱膨張率の高い気体が封入されてい
るので、容器が加温されたときに直接気体の膨張を受け
て圧力の高まりを低減することができる。
【0031】図6に第3実施の形態を示す。この第3実
施の形態では、容器底部10に陽圧パネル17を設けた
ものである。
【0032】図7及び図8に第4実施の形態を示す。こ
の第4実施の形態では、陽圧パネル17を半球形状とし
且つ多数設けたものである。この第4実施の形態では、
陽圧パネルの面積単位あたりにおける容積変化を最も大
きくできるとともに、意匠性が高く外観がよい。
【0033】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形
が可能である。例えば、陽圧パネル17の形状は特に限
定されず、上述した円弧形状や半球形状に限定されず、
例えば台形等であってもよい。第2実施の形態では、胴
部8に陽圧パネル17を設けないで、肩部6のみに陽圧
パネル17を設けるものであってもよい。陽圧パネル1
7は必ずしもラベル11の裏に設けることに限らない。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、容器内
飲料の膨張や容器内にある空寸部分の気体の膨張により
容器内内圧が高まると、陽圧パネルがかかる内圧を受け
て容器外側に向けて変形して、容器本体の容積を増加さ
せて上昇した内圧を吸収することができ、しかも、変形
後の陽圧パネルは、容器本体の外形面と同じがそれより
も内側にあるから、変形後の陽圧パネルが容器本体から
出張ることがなく、隣接配置した他の容器を圧して取り
出し難くなるのを防止できる。陽圧パネルが変形しても
容器の基本形状(形態)には影響を与えることがなく外
観が良い。特に、品質に誤解を生じるような容器の膨張
や変形を防止できる。樹脂製容器には、常温で飲料を充
填するから容器材料に高い耐熱性が要求されないととも
に加温時の高い耐圧性も要求されないので、樹脂材選択
の自由度が高く、且つ樹脂製容器の肉厚を薄くでき、軽
量であり且つ使用後の廃棄処理や再生処理が容易で、地
球環境にやさしい。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、陽圧パネ
ルはラベルの下にあるので、陽圧パネルは外から見え
ず、陽圧パネルの変形による容器外形の変化が外から分
かり難く、外観に及ぼす影響が少ない。胴部本体は他の
部位に比較して面積が広いので、陽圧パネルを広く設定
でき、容器内圧力を広い範囲で調整することができる。
陽圧パネルがラベルに隠されて見え難いから、陽圧パネ
ルの形状の自由度が高い。
【0036】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、空寸が
ある肩部に陽圧パネルを設けてあるので、膨張率の高い
気体の圧力上昇を直接吸収でき、容器内内圧の上昇を効
果的に押さえることができる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏すると
ともに、容器底部は外部から見え難いので陽圧パネルの
変形が生じても外観を害さず、更に陽圧パネルが見え難
いから陽圧パネルの形状の自由度が高い。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏すると
ともに、いわゆる角型容器は、容器内の圧力上昇により
容器側面がその圧力を受けて変形しやすいが、かかる角
型の容器に陽圧パネルを用いることにより、有効に基本
外形の変化を防止できる。
【0039】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏すると
ともに、陽圧パネルを湾曲面とすることで、陽圧パネル
における圧力の局所的な集中による不規則な変形を防止
でき、陽圧パネルの変形後の外観がよい。
【0040】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、乳の入った飲料やお茶系飲料では、殺菌性の観点か
らアセプティック充填が要求されており、耐熱性及び耐
圧性の低いアセプティック充填用の容器を使用している
ため、従来加温器を用いて加温し難かったが、容器材料
の大きな変更や肉厚の大きな増加を伴わずに加温に供す
ることができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる樹脂製容器の正面
図である。
【図2】図1の矢印A―A断面図である。
【図3】樹脂製容器入り飲料を加温器で温めている状態
を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる樹脂製容器入り飲
料の製造工程図である。
【図5】本発明の第2実施の形態にかかる樹脂製容器の
正面図である。
【図6】本発明の第3実施の形態にかかかる樹脂製容器
における底部の断面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態にかかる樹脂製容器の
正面図である。
【図8】図7に示す陽圧パネルの断面図である。
【図9】従来の樹脂製容器を示す正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製容器入り飲料 2 樹脂製容器 4 口部 6 肩部 8 胴部 9 キャップ 10 底部 17 陽圧パネル 19 基本外形面 21 傾斜面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小杉 亘 茨城県北相馬郡守谷町緑1丁目1番21号 アサヒ飲料株式会社飲料研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA18 CA05 DA03 DA08 DB01 DC10 DD20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内を殺菌した後に殺菌済みの飲料を
    常温で充填する樹脂製容器において、容器の口部を除く
    容器本体に、容器内圧力が飲料充填時の圧力よりも高い
    圧力になったときに容器内の内圧を受けて変形により内
    圧を低減する陽圧パネルを備え、陽圧パネルは変形後に
    容器本体の基本外形面と同じかそれよりも容器内側に位
    置することを特徴とする樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 陽圧パネルは、容器の胴部で且つラベル
    の装着位置に設けてあることを特徴とする請求項1に記
    載の樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 陽圧パネルは、口部と胴部本体との間に
    ある肩部に設けてあることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 陽圧パネルは、容器の底部に設けてある
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の樹
    脂製容器。
  5. 【請求項5】 容器本体は、横断面が略多角形の角型容
    器であり、各陽圧パネルは多角形の側面パネルに設けて
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の樹脂製容器。
  6. 【請求項6】 陽圧パネルは、側面パネルから容器の内
    側に凹んだ湾曲形状としていることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の樹脂製容器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の樹脂
    製容器に、乳の入った飲料又はお茶系飲料を充填したこ
    とを特徴とする樹脂製容器入り飲料。
JP2002057058A 2002-03-04 2002-03-04 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料 Expired - Lifetime JP3662226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057058A JP3662226B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057058A JP3662226B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003261127A true JP2003261127A (ja) 2003-09-16
JP3662226B2 JP3662226B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=28667419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057058A Expired - Lifetime JP3662226B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3662226B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230823A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製丸形壜体
WO2016186159A1 (ja) * 2015-05-20 2016-11-24 サントリーホールディングス株式会社 アセプティック充填用ボトル
JP7388807B2 (ja) 2017-08-28 2023-11-29 サントリーホールディングス株式会社 プラスチックボトル

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08301260A (ja) * 1995-05-08 1996-11-19 Pepsico Inc プラスチック容器
JPH0958646A (ja) * 1995-08-16 1997-03-04 Denki Kagaku Kogyo Kk 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH09240651A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Toppan Printing Co Ltd 耐熱耐圧性プラスチック容器
JPH10175625A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 角型プラスチックボトル
JPH11171157A (ja) * 1997-12-16 1999-06-29 Toyo Seikan Kaisha Ltd 合成樹脂製ボトル
JPH11321839A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 角型合成樹脂容器
JP2000079925A (ja) * 1998-09-01 2000-03-21 Toppan Printing Co Ltd 耐熱及び耐圧性ブロー成形ボトル

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08301260A (ja) * 1995-05-08 1996-11-19 Pepsico Inc プラスチック容器
JPH0958646A (ja) * 1995-08-16 1997-03-04 Denki Kagaku Kogyo Kk 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH09240651A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Toppan Printing Co Ltd 耐熱耐圧性プラスチック容器
JPH10175625A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 角型プラスチックボトル
JPH11171157A (ja) * 1997-12-16 1999-06-29 Toyo Seikan Kaisha Ltd 合成樹脂製ボトル
JPH11321839A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 角型合成樹脂容器
JP2000079925A (ja) * 1998-09-01 2000-03-21 Toppan Printing Co Ltd 耐熱及び耐圧性ブロー成形ボトル

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230823A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製丸形壜体
WO2016186159A1 (ja) * 2015-05-20 2016-11-24 サントリーホールディングス株式会社 アセプティック充填用ボトル
JP2016216093A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 サントリーホールディングス株式会社 アセプティック充填用ボトル
CN107709175A (zh) * 2015-05-20 2018-02-16 三得利控股株式会社 无菌填充用瓶
JP7388807B2 (ja) 2017-08-28 2023-11-29 サントリーホールディングス株式会社 プラスチックボトル

Also Published As

Publication number Publication date
JP3662226B2 (ja) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU759195B2 (en) Container for the thermostatic preservation of liquids
CN102482026B (zh) 保持凉爽的带
EP2013092A1 (en) Plastic bottle
JP4338671B2 (ja) 樹脂製容器入り飲料の製造方法及び樹脂製容器入り飲料
JP2007320612A (ja) 合成樹脂製容器
JP2003261127A (ja) 樹脂製容器及び樹脂製容器入り飲料
ES2228911T3 (es) Recipiente de plastico con gradiente de cristalinidad.
JP2003160123A (ja) 樹脂製容器、樹脂製容器の製造方法及び樹脂製容器入り飲料
JP2007099377A (ja) 耐熱容器
JP3721336B2 (ja) 樹脂製容器入り飲料の製造方法及び樹脂製容器入り飲料
KR100708281B1 (ko) 아셉틱 충전 방법
JP2003160123A5 (ja)
JP2003112716A (ja) 樹脂製容器、樹脂製容器の製造方法及び樹脂製容器入り飲料
JP2010036988A (ja) 容器詰め内容物の製造方法
JP2006304850A (ja) 保温または保冷用の食器
JP2002104358A (ja) ボトル入り飲料の冷却方法
JP2004331205A (ja) 容器詰め内容物の製造方法
GB2286811A (en) Receptacle such as feeding bottle with sub compartment
JP4297013B2 (ja) 容器詰め飲料の製造方法および装置
KR200171259Y1 (ko) 휴대용 음료용기 보온가방
JP2011031900A (ja) 加温用プラスチックボトル
JP2011031899A (ja) 加温用プラスチックボトル
KR200198553Y1 (ko) 휴대용 음료용기 보냉가방
JP2007168803A (ja) 飲食物用容器
JP2005008158A (ja) 加温販売に適した包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3662226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term