JP2003260829A - 記録紙幅検出方法、インクジェット式記録装置、記録紙幅検出制御プログラム - Google Patents

記録紙幅検出方法、インクジェット式記録装置、記録紙幅検出制御プログラム

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JP2003260829A
JP2003260829A JP2002062169A JP2002062169A JP2003260829A JP 2003260829 A JP2003260829 A JP 2003260829A JP 2002062169 A JP2002062169 A JP 2002062169A JP 2002062169 A JP2002062169 A JP 2002062169A JP 2003260829 A JP2003260829 A JP 2003260829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジに搭載され、記録紙の主走査方向
の紙端を検出する記録紙検出センサの検出感度の低下に
よって生じる記録紙の紙幅の検出誤差を少なくする。 【解決手段】 記録紙検出センサ64で被検出部を検出
した際の電圧値が、所定の電圧値より高い場合には、記
録紙検出センサ64の検出感度が高い状態であると判定
し、記録紙検出しきい値を高い電圧値(記録紙検出しき
い値S1)に設定する。所定の電圧値より低い場合に
は、記録紙検出センサ64の検出感度が低い状態である
と判定し、記録紙検出しきい値を低い電圧値(記録紙検
出しきい値S3)に設定する。記録紙検出しきい値をS
1〜S3の間で推移させることによって、記録紙検出セ
ンサ64の検出遅れによる紙端検出誤差Dを一定にする
ことができ、記録紙検出センサ64の検出感度が低下す
ることによる誤差が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、記録紙にインク
を吐出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復動可
能に軸支されたキャリッジに配設されたフォトインタラ
プタ等の反射式センサによって、記録紙の紙幅を検出可
能な構成を成すインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドを搭載したキャリッジが往復
動する主走査方向の記録紙の紙幅(以下、単に紙幅とす
る)を検出する記録紙幅検出手段を備えたインクジェッ
ト式記録装置としては、キャリッジにフォトインタラプ
タ等の反射式センサを搭載しており、記録紙上のキャリ
ッジを往復動させた際に、その反射式センサによって記
録紙とプラテンとの境界を識別して記録紙の主走査方向
の紙端を検出することによって、記録紙の紙幅を検出す
る構成を成すものが公知である。また、一般的なインク
ジェット式記録装置において、記録紙は、その紙幅に関
係なく一端側の紙端が基準端側、いわゆる0桁側に形成
された主走査方向の紙端位置規制部に当接した状態で副
走査方向に搬送される。したがって、記録紙の主走査方
向の一端側の紙端は、紙幅に関係なく、常に同じ位置に
規定されることになるので、記録紙の他端側の紙端を検
出し、紙端位置規制部に当接している一端側の紙端と、
その他端側の紙端との距離を求めることによって、記録
紙の紙幅を検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的にフ
ォトインタラプタ等の反射型センサは、発光部と受光部
とを有し、発光部から発した光が、検出する対象物に当
たって反射し、反射した光を受光部にて受光し、その受
光量に応じて出力電圧が変化する構成を成している。
【0004】このような反射型センサ等による記録紙検
出センサは、一般的に経年変化等によって発光部及び受
光部の性能が低下することによって、検出感度が低下し
てしまう。そして、前述したように、記録紙の主走査方
向の他端側の紙端を検出する際に、その検出感度の低下
によって、検出する紙端位置に誤差が生じてしまい、そ
れによって、記録紙の紙幅検出精度が低下してしまうこ
とになる。そのため、記録紙にインクを吐出して記録を
実行する際に、紙幅方向の余白幅に誤差が生じたり、実
際の紙幅を超える領域にインクを吐出してプラテンを汚
してしまったりする虞があった。
【0005】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、キャリッジに搭載され、記
録紙の主走査方向の紙端を検出する記録紙検出センサの
検出感度の低下によって生じる記録紙の紙幅の検出誤差
を少なくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、記録紙にインクを吐
出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復動可能に
軸支されたキャリッジと、副走査方向に搬送される前記
記録紙の前記記録ヘッドによる記録実行領域近傍を前記
記録紙の記録面と反対側の面から支持し、前記記録ヘッ
ドのヘッド面と前記記録紙の記録面との間の距離を規定
するプラテンと、発光部と受光部とを有し、該発光部か
ら発した光の反射光を前記受光部にて受光し、受光した
光量に応じた検出電圧を出力可能な光反射型センサから
成り、前記記録紙と前記プラテンとの境界を検出可能に
前記キャリッジに搭載された記録紙検出センサとを備え
たインクジェット式記録装置において、前記記録紙の前
記主走査方向の紙幅を検出する記録紙幅検出方法であっ
て、前記プラテンの前記記録紙を支持する面に形成され
た被検出部を前記記録紙検出センサにて検出し、前記被
検出部を検出した際の検出信号から前記記録紙検出セン
サの検出感度を判定し、判定した検出感度に対応した前
記記録紙検出センサの検出電圧の記録紙検出しきい値を
設定する記録紙検出しきい値設定工程と、前記記録紙の
前記主走査方向の一端側の紙端が紙端位置規制部に当接
した状態で、前記記録紙の前記主走査方向の他端側の紙
端を前記記録紙検出しきい値で検出する紙端検出工程
と、紙幅検出の基準となるキャリッジ停止位置から前記
主走査方向の他端側の紙端を検出するまでの間の前記キ
ャリッジの移動量から、前記記録紙の前記主走査方向の
一端側の紙端と、他端側の紙端との間隔を演算して前記
記録紙の前記主走査方向の紙幅を算出する記録紙幅演算
工程とを有する、ことを特徴とした記録紙幅検出方法で
ある。
【0007】発光部と受光部とを有し、発光部から発し
た光の反射光を受光部にて受光し、受光した光量に応じ
た検出電圧を出力可能な光反射型センサにて記録紙の紙
端を検出するには、記録紙を検出している状態の出力電
圧、つまり記録紙の表面の反射率による受光部の受光量
における出力電圧と、プラテン表面を検出している状態
の出力電圧、つまりプラテン表面の反射率による受光部
の受光量における出力電圧との差から、記録紙の紙端を
検出する。
【0008】誤検出の可能性を考慮し、基本的には、記
録紙を検出している状態の出力電圧とプラテン表面を検
出している状態の出力電圧との略中間の電圧をしきい値
とし、しきい値の電圧より高い電圧ならプラテンを検出
している状態、つまり記録紙を検出していない状態であ
ると判定し、しきい値の電圧より低い電圧なら記録紙を
検出していると判定する。したがって、記録紙の紙端が
記録紙検出センサの検出部に到達した時点から、そのし
きい値まで電圧が低下するまでには、受光部の応答遅延
によって記録紙検出センサの検出遅れが生じることにな
り、その遅れによって、記録紙の紙端を検出する際に誤
差が生じる。
【0009】記録紙検出センサの検出遅れが一定である
ならば、その分だけ紙端位置を補正することで、正確な
記録紙の紙端の検出が可能である。しかし、前述したよ
うに反射型センサは、経年変化によって、検出感度が低
下する傾向があり、それによって、記録紙の紙端を検出
する際の記録紙検出センサの検出遅れが大きくなってい
く。そして、このように、経年変化によって記録紙検出
センサの検出遅れが大きくなっていくことによって、記
録紙検出センサによる記録紙の紙端検出誤差が大きくな
っていくので、記録紙にインクを吐出して記録を実行す
る際に、紙幅方向の余白幅に誤差が生じたり、実際の紙
幅を超える領域にインクを吐出してプラテンを汚してし
まったりすることになる。
【0010】そこで、まず、プラテンの記録紙を支持す
る面に形成された被検出部を記録紙検出センサにて検出
し、この被検出部を検出した際の検出信号から記録紙検
出センサの検出感度を判定する。つまり、プラテン上に
形成されている不変の被検出部を記録紙検出センサで検
出することによって、その検出電圧から記録紙検出セン
サの検出感度を知ることができる。
【0011】つづいて、判定した検出感度に対応した記
録紙検出センサの検出電圧の記録紙検出しきい値を設定
する。これによって、検出感度が高い状態の場合と、経
年変化によって検出感度が低下した状態の場合との記録
紙検出センサの検出遅れ時間が同じになるように、それ
ぞれの記録紙検出しきい値を設定することができる。つ
まり、記録紙検出しきい値を、記録紙を検出している状
態の出力電圧とプラテン表面を検出している状態の出力
電圧との中間とせずに、検出感度が高い場合には、記録
紙を検出している状態の出力電圧寄りに記録紙検出しき
い値を設定し、検出感度が低い場合には、プラテン表面
を検出している状態の出力電圧寄りに記録紙検出しきい
値を設定することによって、検出感度が高い状態の場合
と、経年変化によって検出感度が低下した状態の場合と
で、記録紙検出センサの検出遅れ時間が同じになるよう
にすることができるものである。
【0012】このように、記録紙検出センサの検出感度
に合わせて記録紙検出しきい値を設定することによっ
て、記録紙検出センサの検出感度が変化しても記録紙検
出センサの遅れによる記録紙の紙端を検出する際の誤差
を略一定にすることが可能になる。そして、その誤差の
分だけ記録紙の紙端位置を補正することによって、記録
紙検出センサの検出感度の影響を少なくすることができ
るので、高い精度で記録紙の紙端の検出を行うことが可
能になる。
【0013】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係る記録紙幅検出方法によれば、記録紙検出センサの検
出感度の影響を少なくすることができ、高い精度で記録
紙の紙端の検出を行うことが可能になるので、記録紙検
出センサの検出感度の低下によって生じる記録紙の紙幅
の検出誤差を少なくすることができるという作用効果が
得られる。
【0014】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記記録紙検出しきい値設定工程は、前記記録
紙検出しきい値を、前記記録ヘッドからインクが吐出さ
れて記録面の反射率が最も低下すると想定される記録実
行状態の前記記録紙を検出する際の前記記録紙検出セン
サの出力電圧より高い電圧に設定する、ことを特徴とし
た記録紙幅検出方法である。
【0015】記録紙検出センサが記録ヘッドより副走査
方向下流側に配設されている等、インクが吐出されて記
録実行済みの記録紙の記録面を検出する場合には、未記
録の白い状態の記録面と比較して光の反射率が低下する
ことになる。したがって、記録紙検出しきい値を未記録
の記録面を検出している状態の検出電圧に近い値に設定
すると、記録紙を検出している状態であるにもかかわら
ず、検出電圧が記録紙検出しきい値まで達しない虞が生
じる。よって、その場合には、記録紙を検出しても未検
出と判定してしまい、記録紙を検出することができなく
なってしまう可能性がある。
【0016】そこで、インクが吐出されて記録面の反射
率が最も低下すると想定される記録紙を検出する際の記
録紙検出センサの出力電圧より、記録紙検出しきい値を
高い電圧に設定することによって、記録紙を検出してい
る状態であるにもかかわらず、検出電圧が記録紙検出し
きい値まで達しない虞をなくすことができる。
【0017】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係る記録紙幅検出方法によれば、本願請求項1に記載の
発明による作用効果に加えて、インクが吐出されて記録
実行済みの記録紙の記録面を検出する場合において、記
録紙を検出している状態であるにもかかわらず、検出電
圧が記録紙検出しきい値まで達しない虞をなくすことが
できるので、確実に記録紙の紙端を検出することができ
るという作用効果が得られる。尚、インクが吐出されて
記録面の反射率が最も低下すると想定される記録紙を検
出する際の記録紙検出センサの出力電圧と、記録紙検出
しきい値との間に、一定の電圧幅を持たせる、つまり一
定のマージンを持たせることで、より確実に記録紙の紙
端を検出することができるのは言うまでもないことであ
る。
【0018】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、記録紙検出しきい値設定工程は、前記記
録紙検出センサの検出遅れによる前記記録紙の紙端検出
誤差が、一定の誤差量になる如く、前記被検出部を検出
した際の検出信号から判定した前記記録紙検出センサの
検出感度に対応させて前記記録紙検出しきい値を設定す
る、ことを特徴とした記録紙幅検出方法である。
【0019】このように、記録紙検出センサの検出遅れ
による記録紙の紙端検出誤差が、一定の誤差量になる如
く、記録紙検出しきい値を設定するので、その一定の誤
差量の分だけ記録紙の紙端位置を補正することによっ
て、記録紙検出センサの検出感度の影響を受けない記録
紙の紙端検出が可能になる。
【0020】これにより、本願請求項3に記載の発明に
係る記録紙幅検出方法によれば、本願請求項1又は2に
記載の発明による作用効果に加えて、記録紙検出センサ
の検出遅れによる記録紙の紙端検出誤差が、一定の誤差
量になる如く、記録紙検出しきい値を設定することによ
って、記録紙検出センサの検出感度の影響を受けない記
録紙の紙端検出が可能になるので、より正確に記録紙の
紙端を検出することができるという作用効果が得られ
る。
【0021】本願請求項4に記載の発明は、記録紙にイ
ンクを吐出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復
動可能に軸支されたキャリッジと、副走査方向に搬送さ
れる前記記録紙の前記記録ヘッドによる記録実行領域近
傍を前記記録紙の記録面と反対側の面から支持し、前記
記録ヘッドのヘッド面と前記記録紙の記録面との間の距
離を規定するプラテンと、発光部と受光部とを有し、該
発光部から発した光の反射光を前記受光部にて受光し、
受光した光量に応じた検出電圧を出力可能な光反射型セ
ンサから成り、前記記録紙と前記プラテンとの境界を検
出可能に前記キャリッジに搭載された記録紙検出センサ
と、前記記録紙の前記主走査方向の一端側の紙端が紙端
位置規制部に当接した状態で、前記記録紙の前記主走査
方向の他端側の紙端を前記記録紙検出しきい値で検出
し、紙幅検出の基準となるキャリッジ停止位置から前記
主走査方向の他端側の紙端を検出するまでの間の前記キ
ャリッジの移動量から、前記記録紙の前記主走査方向の
一端側の紙端と、他端側の紙端との間隔を演算して前記
記録紙の前記主走査方向の紙幅を算出する記録紙幅検出
手段を有する記録制御部とを備えたインクジェット式記
録装置であって、前記プラテンは、前記記録紙を支持す
る面に形成され、前記記録紙検出センサにて検出可能な
被検出部を有し、前記記録制御部は、前記記録紙検出セ
ンサの検出感度を判定する基準となる前記プラテンの前
記記録紙を支持する面に形成された被検出部を前記記録
紙検出センサにて検出し、前記被検出部を検出した際の
検出信号から前記記録紙検出センサの検出感度を判定
し、判定した検出感度に対応した前記記録紙検出センサ
の検出電圧の記録紙検出しきい値を設定し、設定した記
録紙検出しきい値で前記記録紙の前記主走査方向の他端
側の紙端を検出する、ことを特徴としたインクジェット
式記録装置である。
【0022】本願請求項4に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、インクジェット式記録装置
において、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の
作用効果を得ることができる。
【0023】本願請求項5に記載の発明は、請求項4に
おいて、前記記録紙検出センサは、前記記録ヘッドより
前記副走査方向下流側に配設されており、前記記録制御
部は、前記記録ヘッドからインクを吐出されて記録実行
済みの前記記録紙の前記主走査方向の紙端を検出する際
に、前記記録紙検出しきい値を、前記記録ヘッドからイ
ンクが吐出されて記録面の反射率が最も低下すると想定
される記録実行状態の前記記録紙を検出する際の前記記
録紙検出センサの出力電圧より高い電圧に設定する、こ
とを特徴としたインクジェット式記録装置である。
【0024】本願請求項5に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、インクジェット式記録装置
において、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の
作用効果を得ることができる。
【0025】本願請求項6に記載の発明は、請求項4又
は5において、前記記録制御部は、前記記録紙検出セン
サの検出遅れによる前記記録紙の紙端検出誤差が、一定
の誤差量になる如く、前記被検出部を検出した際の検出
信号から判定した前記記録紙検出センサの検出感度に対
応させて前記記録紙検出しきい値を設定する、ことを特
徴としたインクジェット式記録装置である。
【0026】本願請求項6に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、インクジェット式記録装置
において、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の
作用効果を得ることができる。
【0027】本願請求項7に記載の発明は、請求項4〜
6のいずれか1項において、前記プラテンの前記記録紙
を支持する面に前記副走査方向に平行に形成された複数
のリブの一部を前記被検出部としている、ことを特徴と
したインクジェット式記録装置である。
【0028】プラテンの記録紙を支持する面に副走査方
向に平行に形成された複数のリブは、記録面にインクを
吐出された記録紙が、いわゆるコックリング現象によっ
て波打ち変形した際に、記録紙の浮き上がりを抑えるた
めのものでる。そして、この複数のリブの一部を被検出
部とする、つまりコックリング現象による記録紙の浮き
上がりを抑えるための既存のリブを被検出部として利用
することによって、別途被検出部を設ける必要がなくな
る。
【0029】これにより、本願請求項7に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項4
〜6のいずれか1項に記載の発明による作用効果に加え
て、既存のリブを被検出部として利用することによっ
て、別途被検出部を設ける必要がなくなるので、インク
ジェット式記録装置において、既存のプラテンをそのま
ま利用することができ、本願発明による新たな製造コス
トが発生しないという作用効果が得られる。
【0030】本願請求項8に記載の発明は、請求項4〜
7のいずれか1項において、前記記録紙検出センサは、
発光ダイオードから成る前記発光部と、フォトトランジ
スタから成る前記受光部とを有する反射型フォトインタ
ラプタである、ことを特徴としたインクジェット式記録
装置である。
【0031】このように、一般的広く知られた反射型フ
ォトインタラプタを記録紙検出センサとしたインクジェ
ット式記録装置においても本願発明の実施は可能であ
り、本願請求項4〜7のいずれか1項に記載の発明によ
る作用効果を得ることができるものである。
【0032】本願請求項9に記載の発明は、記録紙にイ
ンクを吐出する記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復
動可能に軸支されたキャリッジと、副走査方向に搬送さ
れる前記記録紙の前記記録ヘッドによる記録実行領域近
傍を前記記録紙の記録面と反対側の面から支持し、前記
記録ヘッドのヘッド面と前記記録紙の記録面との間の距
離を規定するプラテンと、発光部と受光部とを有し、該
発光部から発した光の反射光を前記受光部にて受光し、
受光した光量に応じた検出電圧を出力可能な光反射型セ
ンサから成り、前記記録紙と前記プラテンとの境界を検
出可能に前記キャリッジに搭載された記録紙検出センサ
とを備えたインクジェット式記録装置において、前記記
録紙の前記主走査方向の紙幅を検出する制御をコンピュ
ータに実行させる記録紙幅検出制御プログラムであっ
て、前記プラテンの前記記録紙を支持する面に形成され
た被検出部を前記記録紙検出センサにて検出する手順
と、前記被検出部を検出した際の検出信号から前記記録
紙検出センサの検出感度を判定する手順と、判定した検
出感度に対応した前記記録紙検出センサの検出電圧の記
録紙検出しきい値を設定する手順と、前記記録紙の前記
主走査方向の一端側の紙端が紙端位置規制部に当接した
状態で、前記記録紙の前記主走査方向の他端側の紙端を
前記記録紙検出しきい値で検出する手順と、紙幅検出の
基準となるキャリッジの停止位置から前記主走査方向の
他端側の紙端を検出するまでの間の前記キャリッジの移
動量から、前記記録紙の前記主走査方向の一端側の紙端
と、他端側の紙端との間隔を演算して前記記録紙の前記
主走査方向の紙幅を算出する手順とを有する、ことを特
徴とした記録紙幅検出制御プログラムである。
【0033】本願請求項9に記載の発明に係る記録紙幅
検出制御プログラムによれば、前述した本願請求項1に
記載の発明と同様の作用効果を得ることができるととも
に、この記録紙幅検出制御プログラムを実行することが
できる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本
願請求項1に記載の発明と同様の作用効果をもたらすこ
とができる。
【0034】本願請求項10に記載の発明は、請求項9
において、前記記録紙検出しきい値を設定する手順は、
前記記録紙検出しきい値を、前記記録ヘッドからインク
が吐出されて記録面の反射率が最も低下すると想定され
る記録実行状態の前記記録紙を検出する際の前記記録紙
検出センサの出力電圧より高い電圧に設定する、ことを
特徴とした記録紙幅検出制御プログラムである。
【0035】本願請求項10に記載の発明に係る記録紙
幅検出制御プログラムによれば、前述した本願請求項2
に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとと
もに、この記録紙幅検出制御プログラムを実行すること
ができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した
本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果をもたらす
ことができる。
【0036】本願請求項11に記載の発明は、請求項9
又は10において、前記記録紙検出しきい値を設定する
手順は、前記記録紙検出センサの検出遅れによる前記記
録紙の紙端検出誤差が、一定の誤差量になる如く、前記
被検出部を検出した際の検出信号から判定した前記記録
紙検出センサの検出感度に対応させて前記記録紙検出し
きい値を設定する、ことを特徴とした記録紙幅検出制御
プログラムである。
【0037】本願請求項11に記載の発明に係る記録紙
幅検出制御プログラムによれば、前述した本願請求項3
に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとと
もに、この記録紙幅検出制御プログラムを実行すること
ができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した
本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果をもたらす
ことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、本願発明に係るインク
ジェット式記録装置の概略構成について説明する。図1
は、本願発明に係るインクジェット式記録装置の一実施
の形態を示した斜視図であり、図2は、要部側面図であ
る。
【0039】インクジェット式記録装置50には、記録
紙Pの記録面上を主走査方向Xに往復動しながら記録面
にインクを吐出して記録を実行する記録実行手段とし
て、キャリッジガイド軸61とサブキャリッジガイド軸
61Sとで、主走査方向Xに往復動可能に軸支されたキ
ャリッジ62が配設されている。キャリッジ62には、
記録紙Pにインクを吐出する記録ヘッド63が搭載され
ている。記録ヘッド63と対向して、記録ヘッド63の
ヘッド面と記録紙Pとの間隔を規定するプラテン53が
設けられている。そして、キャリッジ62を主走査方向
Xに往復動させながら記録ヘッド63のヘッド面から記
録紙Pにインクを吐出する動作と、記録紙Pを副走査方
向Yに所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り返す
ことで記録紙Pに記録が行われる。
【0040】また、キャリッジ62には、プラテン53
上の記録紙Pを検出可能な記録紙検出センサ64が記録
紙Pの記録面に対向する位置に搭載されている。記録紙
検出センサ64は、記録ヘッド63の副走査方向Yの上
流側に配設されており、キャリッジ62を主走査方向X
に往復動させる際に、記録ヘッド63の記録実行領域よ
り副走査方向Yの上流側の記録紙Pを検出することが可
能なセンサである。この記録紙検出センサ64は、発光
ダイオードから成る発光部と、フォトトランジスタから
成る受光部とを有し、発光部から発した光が検出対象の
記録紙P又はプラテン53に当たって反射し、反射した
光を受光部にて受光し、その受光量に応じて出力電圧が
変化する構成を成す反射型フォトインタラプタである。
【0041】また、インクジェット式記録装置50は、
多数の記録紙Pを積重可能な給紙トレイ70を備えてい
る。給紙トレイ70の副走査方向Yの下流側には、給紙
ローラ71が配設されている。給紙トレイ70には、ホ
ッパー72と分離パッド73とが配設されている。給紙
トレイ70に積重された記録紙Pは、ホッパー72によ
って給紙ローラ71に押しつけられ、給紙ローラ71の
給紙方向への駆動回転と、分離パッド73の摩擦抵抗に
よって、給紙トレイ70に積重された記録紙Pの最上位
の記録紙Pのみが分離されて自動給紙される構成を成し
ている。
【0042】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、自動給紙された記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に
搬送する搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが
配設されている。搬送駆動ローラ51は、回転駆動力源
により回転制御され、搬送駆動ローラ51の回転によ
り、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ロ
ーラ52は複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆
動ローラ51に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ5
1の回転により搬送される際に、その付勢力によって記
録紙Pに接した状態で記録紙Pの搬送に従動して回転す
る。
【0043】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、記録実行後の記録紙Pを排出する排紙駆動ローラ5
4と排紙従動ローラ55とが配設されている。排紙駆動
ローラ54は、回転駆動力源により回転制御され、排紙
駆動ローラ54の回転により、記録実行後の記録紙Pは
副走査方向Yに排出される。排紙従動ローラ55は、周
囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に
点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラとな
っている。排紙従動ローラ55は、それぞれ個々に排紙
駆動ローラ54に、前述の搬送従動ローラ52の付勢力
よりも弱い付勢力で付勢され、記録紙Pが排紙駆動ロー
ラ54の回転により排出される際に、その付勢力によっ
て記録紙Pに接した状態で記録紙Pの排出に従動して回
転する。そして、記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ロ
ーラ54及び排紙従動ローラ55により副走査方向Yの
下流側に排出される。排紙駆動ローラ54及び排紙従動
ローラ55の下流側には、記録実行済みの記録紙Pが排
出される排紙トレイ81が配設されている。
【0044】さらに、インクジェット式記録装置50
は、図示していない記録制御部を備えている。記録制御
部は、コンピュータ制御によるインクジェット式記録装
置50の制御機能を有している。記録制御部は、インク
ジェット式記録装置50の各種状態情報を入力し、その
各種状態情報に基づいて、各駆動系を駆動制御する。イ
ンクジェット式記録装置50は、記録制御部の制御によ
って、給紙トレイ70に積重された記録紙Pを給紙し、
記録ヘッド63からインクを吐出しつつキャリッジ62
を主走査方向Xへ往復動させる動作と、所定の搬送量で
記録紙Pを副走査方向Yへ搬送する動作とを交互に繰り
返して、記録紙Pの記録面に記録を実行して排出する。
【0045】そして、記録制御部は、本願発明に係る記
録紙幅検出手段を有しており、つづいて、記録紙幅検出
手段における記録紙幅検出制御手順について説明する。
図3は、本願発明に係るインクジェット式記録装置50
の要部平面図である。
【0046】インクジェット式記録装置50は、記録紙
Pを給紙トレイ70にセットする際には、記録紙Pの主
走査方向Xの一端側の紙端PS1を給紙トレイ70のガ
イド部72に当接させた状態でセットされる。そのた
め、記録紙Pの紙端PS1は、記録紙Pの紙幅に関係な
く、必ずガイド部72に当接した状態で、その紙端位置
を規制される状態となる。したがって、記録紙Pの紙幅
を検出するには、記録紙Pの主走査方向Xの他端側の紙
端PS2だけを記録紙検出センサ64で検出すれば良
い。つまり、キャリッジ62を破線で示した基準位置か
ら符号X1で示した方向に移動させ、紙端PS2を検出
するまでのキャリッジ62の移動量を、キャリッジ62
を駆動しているステッピング・モータ等の駆動源の制御
量から求めることによって、紙端PS1から紙端PS2
までの長さ、つまり記録紙Pの紙幅を算出することがで
きる。
【0047】図4は、記録紙Pの紙端PS2を検出する
際の記録紙検出センサ64の出力電圧と記録紙Pとの関
係を模式的に示したグラフであり、記録紙検出しきい値
を符号Sで示した電圧としたものである。
【0048】当該グラフの縦軸は、記録紙検出センサ6
4の出力電圧である。符号Lで示した電圧は、記録紙P
を検出している状態の出力電圧(以下、記録紙検出電圧
Lとする)であり、符号Hで示した電圧は、記録紙Pを
検出していない状態、つまりプラテン53を検出してい
る状態の出力電圧(以下、プラテン検出電圧Hとする)
である。また、符号Sで示した電圧は、記録紙Pを検出
する際のしきい値電圧(以下、記録紙検出しきい値Sと
する)である。
【0049】符号Aで示した記録紙検出センサ64の出
力電圧のグラフは、記録紙Pを検出している状態からプ
ラテン53を検出した場合、つまり記録紙Pの紙端PS
2を通過した時点で、記録紙検出電圧Lからプラテン検
出電圧Hに変化するまでを示したものである。記録紙検
出センサ64の出力電圧は、その応答性能によって、図
示の如く一定の検出遅れが生じる。したがって、記録紙
Pの紙端PS2を通過してから、記録紙検出電圧Lが記
録紙検出しきい値Sに到達するまで、記録紙検出センサ
64の検出遅れによる符号Dで示した分の紙端検出誤差
が生じることになり、その分記録紙Pの紙端PS2の位
置がずれることになる。
【0050】この符号Dで示した分の紙端検出誤差が一
定であれば、その分だけ紙端PS2の位置を補正すれば
正確な紙端PS2を検出することが可能である。しか
し、記録紙検出センサ64は、個々の特性のばらつきに
加え、前述したように、経年変化によって検出感度が徐
々に低下していく特性を有している。符号Aで示したグ
ラフは、記録紙検出センサ64の検出感度が最も良い状
態、つまり新品のときの出力電圧特性を示しており、符
号Cで示したグラフは、記録紙検出センサ64の検出感
度が最も低下した状態、つまり長期間経過して古くなっ
たときの出力電圧特性を示しており、符号Bで示したグ
ラフは、その中間の状態を示している。
【0051】つまり、符号Aで示した記録紙検出センサ
64の検出感度が最も良い状態と、符号Cで示した記録
紙検出センサ64の検出感度が最も低下した状態とにお
いて、同じ記録紙検出しきい値Sで記録紙Pの紙端PS
2を検出すると、前述の紙端検出誤差Dに加えて、符号
Eで示した分の誤差が生じることになる。したがって、
経年変化によって記録紙検出センサ64の検出感度が低
下するにともなって、記録紙Pの紙端PS2の検出精度
が低下することになる。
【0052】図5は、プラテン53に形成されているリ
ブRを検出する際の記録紙検出センサ64の出力電圧と
記録紙Pとの関係を模式的に示したグラフである。
【0053】符号A、B、及びCで示したグラフは、図
4に示したグラフと同様に、符号Aで示したグラフは、
記録紙検出センサ64の検出感度が最も良い状態、符号
Cで示したグラフは、記録紙検出センサ64の検出感度
が最も低下した状態、符号Bで示したグラフは、その中
間の状態をそれぞれ示している。まず、被検出部として
プラテン53に形成されているリブRの一部を、キャリ
ッジ62の主走査動作によって検出する。すると、記録
紙検出センサ64の検出感度の違いによって、リブRを
検出した際の電圧波形が異なることになる。当該実施の
形態においては、リブRは主走査方向Xの幅が狭いの
で、記録紙検出センサ64による検出時間が短い。その
ため、キャリッジ62の主走査動作の間において記録紙
検出センサ64は、その検出電圧が一定の電圧まで降下
する前にリブRから離れるので、その時点から記録紙検
出センサ64の検出電圧が上昇することになる。
【0054】したがって、キャリッジ62の主走査動作
によってリブRを検出した際の検出電圧の最も低い電圧
値は、記録紙検出センサ64の検出感度によって、電圧
値V1、V2、及びV3に示したように異なる電圧値と
なる。よって、キャリッジ62の主走査動作によってリ
ブRを検出することにより、記録紙検出センサ64の検
出感度を判定することができる。尚、当該実施の形態に
おいては、被検出部にリブRを利用しているが、別途、
記録紙検出センサ64にて検出可能な被検出部をプラテ
ン53上に設けても良く、そのような態様においても本
願発明の実施は可能である。
【0055】図6は、記録紙Pの紙端PS2を検出する
際の記録紙検出センサ64の出力電圧と記録紙Pとの関
係を模式的に示したグラフであり、記録紙検出しきい値
を符号S1〜符号S3で示した電圧としたものである。
【0056】記録紙検出しきい値S1、S2、及びS3
は、それぞれ図5に示した電圧値V1、V2、及びV3
に対応した記録紙検出しきい値である。キャリッジ62
の主走査動作によって記録紙検出センサ64でリブRを
検出した際の電圧値が、所定の電圧値より高い電圧値
(電圧値V1)である場合には、記録紙検出センサ64
の検出感度が高い状態であると判定し、記録紙検出しき
い値を高い電圧値(記録紙検出しきい値S1)に設定す
る。それによって、記録紙検出電圧Lと記録紙検出しき
い値との間の電圧差が大きくなるので、記録紙検出しき
い値を記録紙検出電圧Lとプラテン検出電圧Hと間の略
中間の電圧値とした場合と比較して、記録紙検出電圧L
から記録紙検出しきい値S1に到達するまでの時間が長
くなることになる。
【0057】一方、キャリッジ62の主走査動作によっ
て記録紙検出センサ64でリブRを検出した際の電圧値
が、所定の電圧値より低い電圧値(電圧値V3)である
場合には、記録紙検出センサ64の検出感度が低い状態
であると判定し、記録紙検出しきい値を低い電圧値(記
録紙検出しきい値S3)に設定する。それによって、記
録紙検出電圧Lと記録紙検出しきい値との間の電圧差が
小さくなるので、記録紙検出しきい値を記録紙検出電圧
Lとプラテン検出電圧Hと間の略中間の電圧値とした場
合と比較して、記録紙検出電圧Lから記録紙検出しきい
値S1に到達するまでの時間が短くなることになる。ま
た、キャリッジ62の主走査動作によって記録紙検出セ
ンサ64でリブRを検出した際の電圧値が中間の電圧値
V2である場合には、記録紙検出しきい値S1と記録紙
検出しきい値S3との間の略中間の記録紙検出しきい値
S2に設定される。
【0058】このように、記録紙検出センサ64の検出
感度に対応させて、記録紙検出センサ64の検出感度が
高い場合には、記録紙検出しきい値を高く設定し、記録
紙検出センサ64の検出感度が低い場合には、記録紙検
出しきい値を低く設定する。そして、それによって、記
録紙Pの紙端PS2が記録紙検出センサ64を通過した
時点から、記録紙検出センサ64の出力電圧が記録紙検
出しきい値に到達して、紙端PS2が検出するまでの記
録紙検出センサ64の検出遅れによる紙端検出誤差Dを
一定にすることができる。
【0059】つまり、キャリッジ62の主走査動作によ
って記録紙検出センサ64でリブRを検出した際の電圧
値は、V1〜V3の間で経年変化とともに推移していく
ことになり、その電圧値に対応して記録紙検出しきい値
をS1〜S3の間で推移させることによって、記録紙検
出センサ64の検出遅れによる紙端検出誤差Dを一定に
することができる。したがって、図4の符号Eで示した
ような記録紙検出センサ64の検出感度が低下すること
による誤差が生じない。
【0060】このようにして、記録紙検出センサ64の
検出感度の低下によって生じる記録紙Pの紙幅の検出誤
差を少なくすることができる。
【0061】また、他の実施の形態としては、記録紙検
出センサ64が記録ヘッド63より副走査方向Yの下流
側に配設されているものが挙げられる。このようなイン
クジェット式記録装置50においては、記録ヘッド63
からインクを吐出された後の記録紙Pの記録面を記録紙
検出センサ64で検出することになる。そのため、記録
紙Pの記録面の反射率は、インクが吐出されていること
によって低下するので、その記録面の検出電圧は、未記
録状態の記録面を検出した場合の記録紙検出電圧Lより
高くなる。
【0062】図7は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50の他の実施の形態において、記録紙Pの紙
端PS2を検出する際の記録紙検出センサ64の出力電
圧と記録紙Pとの関係を模式的に示したグラフであり、
記録紙検出しきい値を符号S1〜符号S3で示した電圧
としたものである。
【0063】符号Fで示した電圧値は、インクが吐出さ
れた記録面における記録面検出電圧Lの最高電圧値であ
る(以下、記録済み記録面検出電圧Fとする)。つま
り、インクが吐出されて最も反射率が低くなった状態の
記録面を検出した場合の電圧値である。そのため、記録
紙検出センサ64の検出感度が低い状態である場合の記
録紙検出しきい値S3は、記録済み記録面検出電圧Fよ
り低い電圧値となってしまい、記録紙検出しきい値S3
によって記録紙Pを検出できない虞が生じることにな
る。
【0064】したがって、記録紙検出しきい値S3を記
録済み記録面検出電圧Fより高くする必要がある。理想
的には、図6に示したように、記録紙検出センサ64の
検出感度の変動範囲内において、記録紙検出センサ64
の検出遅れによる紙端検出誤差Dが一定であることが望
ましい。しかし、当該実施の形態のように、記録済みの
記録面の紙端PS2を記録紙検出センサ64で検出する
場合には、記録紙検出センサ64の検出感度の変動範囲
内において、図4の符号Eで示したような記録紙検出セ
ンサ64の検出感度が低下することによる誤差を可能な
範囲において許容せざるを得ない場合もある。
【0065】図8は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50の他の実施の形態において、記録紙Pの紙
端PS2を検出する際の記録紙検出センサ64の出力電
圧と記録紙Pとの関係を模式的に示したグラフであり、
記録紙検出しきい値を符号S1、符号S4、及び符号S
5で示した電圧としたものである。
【0066】記録紙検出センサ64の検出感度が最も低
下した状態における記録紙検出しきい値S3において記
録紙Pを検出できない虞をなくすために、記録紙検出し
きい値S3を、インクが吐出されて最も反射率が低くな
った状態の記録面を検出した場合の電圧値としての記録
済み記録面検出電圧Fに、一定のマージン電圧Gを加え
た電圧値(記録紙検出しきい値S5)に設定する。ま
た、符号Bで示した記録紙検出センサ64の検出感度が
略中間の検出感度である場合には、記録紙検出しきい値
は、記録紙検出しきい値S1と記録紙検出しきい値S5
と間の中間の記録紙検出しきい値S4となる。すると、
記録紙検出しきい値をS1〜S5の間で推移させること
によって、記録紙検出センサ64の検出遅れによる紙端
検出誤差D以外に、記録紙検出センサ64の検出感度の
低下による誤差Eが生じることになるが、その誤差量
は、図4に示した記録紙検出しきい値を一定の値にした
場合に生じる誤差Eと比較して十分小さいものであり、
記録画質等への影響は無視できる程度のものである。
【0067】このようにして、記録紙検出センサ64が
記録ヘッド63より副走査方向Yの下流側に配設されて
いるインクジェット式記録装置50において、記録紙検
出センサ64の検出感度の低下による誤差Eが生じるも
のの、その誤差量Eは、記録画質等への影響が無視でき
る程度に十分小さいものとすることができる。したがっ
て、記録紙検出センサ64の検出感度の低下による紙端
PS2の検出精度の低下を少なくすることができる。
【0068】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】本願発明によれば、キャリッジに搭載さ
れ、記録紙の主走査方向の紙端を検出する記録紙検出セ
ンサの検出感度の低下によって生じる記録紙の紙幅の検
出誤差を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一
実施の形態を示した斜視図である。
【図2】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一
実施の形態を示した要部側面図である。
【図3】本願発明に係るインクジェット式記録装置の要
部平面図である。
【図4】記録紙の紙端を検出する際の記録紙検出センサ
の出力電圧と記録紙との関係を模式的に示したグラフで
あり、記録紙検出しきい値を符号で示した電圧としたも
のである。
【図5】プラテンに形成されているリブを検出する際の
記録紙検出センサの出力電圧と記録紙との関係を模式的
に示したグラフである。
【図6】記録紙の紙端を検出する際の記録紙検出センサ
の出力電圧と記録紙との関係を模式的に示したグラフで
あり、記録紙検出センサの検出感度に対応して記録紙検
出しきい値を設定したものである。
【図7】記録紙の紙端を検出する際の記録紙検出センサ
の出力電圧と記録済みの記録紙との関係を模式的に示し
たグラフであり、記録紙検出センサの検出感度に対応し
て記録紙検出しきい値を設定したものである。
【図8】図7において、検出感度が最も低下した場合で
も記録紙の紙端を検出可能に記録紙検出センサの検出感
度に対応して記録紙検出しきい値を設定したものであ
る。
【符号の説明】
50 インクジェット式記録装置 51 搬送駆動ローラ 52 搬送従動ローラ 53 プラテン 54 排紙駆動ローラ 55 排紙従動ローラ 56 排紙フレーム 57 孔 61 キャリッジガイド軸 61S サブキャリッジガイド軸 62 キャリッジ 63 記録ヘッド 64 記録紙検出センサ 70 給紙トレイ 71 給紙ローラ 72 ホッパー 73 分離パッド 81 排紙トレイ H プラテン検出電圧 L 記録紙検出電圧 P 記録紙 S 記録紙検出しきい値 X 主走査方向 Y 副走査方向
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA20 EB12 EB13 EB46 2C058 AB10 AC07 AC11 AD01 AE02 GB04 GB17 GB33 GB53 3F048 AA05 AB01 BA07 BB02 BB09 CC05 DA08 DC14 EB37

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙にインクを吐出する記録ヘッドを
    搭載し、主走査方向に往復動可能に軸支されたキャリッ
    ジと、副走査方向に搬送される前記記録紙の前記記録ヘ
    ッドによる記録実行領域近傍を前記記録紙の記録面と反
    対側の面から支持し、前記記録ヘッドのヘッド面と前記
    記録紙の記録面との間の距離を規定するプラテンと、発
    光部と受光部とを有し、該発光部から発した光の反射光
    を前記受光部にて受光し、受光した光量に応じた検出電
    圧を出力可能な光反射型センサから成り、前記記録紙と
    前記プラテンとの境界を検出可能に前記キャリッジに搭
    載された記録紙検出センサとを備えたインクジェット式
    記録装置において、前記記録紙の前記主走査方向の紙幅
    を検出する記録紙幅検出方法であって、 前記プラテンの前記記録紙を支持する面に形成された被
    検出部を前記記録紙検出センサにて検出し、前記被検出
    部を検出した際の検出信号から前記記録紙検出センサの
    検出感度を判定し、判定した検出感度に対応した前記記
    録紙検出センサの検出電圧の記録紙検出しきい値を設定
    する記録紙検出しきい値設定工程と、 前記記録紙の前記主走査方向の一端側の紙端が紙端位置
    規制部に当接した状態で、前記記録紙の前記主走査方向
    の他端側の紙端を前記記録紙検出しきい値で検出する紙
    端検出工程と、 紙幅検出の基準となるキャリッジ停止位置から前記主走
    査方向の他端側の紙端を検出するまでの間の前記キャリ
    ッジの移動量から、前記記録紙の前記主走査方向の一端
    側の紙端と、他端側の紙端との間隔を演算して前記記録
    紙の前記主走査方向の紙幅を算出する記録紙幅演算工程
    とを有する、ことを特徴とした記録紙幅検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記記録紙検出しき
    い値設定工程は、前記記録紙検出しきい値を、前記記録
    ヘッドからインクが吐出されて記録面の反射率が最も低
    下すると想定される記録実行状態の前記記録紙を検出す
    る際の前記記録紙検出センサの出力電圧より高い電圧に
    設定する、ことを特徴とした記録紙幅検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、記録紙検出し
    きい値設定工程は、前記記録紙検出センサの検出遅れに
    よる前記記録紙の紙端検出誤差が、一定の誤差量になる
    如く、前記被検出部を検出した際の検出信号から判定し
    た前記記録紙検出センサの検出感度に対応させて前記記
    録紙検出しきい値を設定する、ことを特徴とした記録紙
    幅検出方法。
  4. 【請求項4】 記録紙にインクを吐出する記録ヘッドを
    搭載し、主走査方向に往復動可能に軸支されたキャリッ
    ジと、副走査方向に搬送される前記記録紙の前記記録ヘ
    ッドによる記録実行領域近傍を前記記録紙の記録面と反
    対側の面から支持し、前記記録ヘッドのヘッド面と前記
    記録紙の記録面との間の距離を規定するプラテンと、発
    光部と受光部とを有し、該発光部から発した光の反射光
    を前記受光部にて受光し、受光した光量に応じた検出電
    圧を出力可能な光反射型センサから成り、前記記録紙と
    前記プラテンとの境界を検出可能に前記キャリッジに搭
    載された記録紙検出センサと、前記記録紙の前記主走査
    方向の一端側の紙端が紙端位置規制部に当接した状態
    で、前記記録紙の前記主走査方向の他端側の紙端を前記
    記録紙検出しきい値で検出し、紙幅検出の基準となるキ
    ャリッジ停止位置から前記主走査方向の他端側の紙端を
    検出するまでの間の前記キャリッジの移動量から、前記
    記録紙の前記主走査方向の一端側の紙端と、他端側の紙
    端との間隔を演算して前記記録紙の前記主走査方向の紙
    幅を算出する記録紙幅検出手段を有する記録制御部とを
    備えたインクジェット式記録装置であって、 前記プラテンは、前記記録紙を支持する面に形成され、
    前記記録紙検出センサにて検出可能な被検出部を有し、 前記記録制御部は、前記記録紙検出センサの検出感度を
    判定する基準となる前記プラテンの前記記録紙を支持す
    る面に形成された被検出部を前記記録紙検出センサにて
    検出し、前記被検出部を検出した際の検出信号から前記
    記録紙検出センサの検出感度を判定し、判定した検出感
    度に対応した前記記録紙検出センサの検出電圧の記録紙
    検出しきい値を設定し、設定した記録紙検出しきい値で
    前記記録紙の前記主走査方向の他端側の紙端を検出す
    る、ことを特徴としたインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記記録紙検出セン
    サは、前記記録ヘッドより前記副走査方向下流側に配設
    されており、前記記録制御部は、前記記録ヘッドからイ
    ンクを吐出されて記録実行済みの前記記録紙の前記主走
    査方向の紙端を検出する際に、前記記録紙検出しきい値
    を、前記記録ヘッドからインクが吐出されて記録面の反
    射率が最も低下すると想定される記録実行状態の前記記
    録紙を検出する際の前記記録紙検出センサの出力電圧よ
    り高い電圧に設定する、ことを特徴としたインクジェッ
    ト式記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、前記記録制御
    部は、前記記録紙検出センサの検出遅れによる前記記録
    紙の紙端検出誤差が、一定の誤差量になる如く、前記被
    検出部を検出した際の検出信号から判定した前記記録紙
    検出センサの検出感度に対応させて前記記録紙検出しき
    い値を設定する、ことを特徴としたインクジェット式記
    録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項において、
    前記プラテンの前記記録紙を支持する面に前記副走査方
    向に平行に形成された複数のリブの一部を前記被検出部
    としている、ことを特徴としたインクジェット式記録装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれか1項において、
    前記記録紙検出センサは、発光ダイオードから成る前記
    発光部と、フォトトランジスタから成る前記受光部とを
    有する反射型フォトインタラプタである、ことを特徴と
    したインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 記録紙にインクを吐出する記録ヘッドを
    搭載し、主走査方向に往復動可能に軸支されたキャリッ
    ジと、副走査方向に搬送される前記記録紙の前記記録ヘ
    ッドによる記録実行領域近傍を前記記録紙の記録面と反
    対側の面から支持し、前記記録ヘッドのヘッド面と前記
    記録紙の記録面との間の距離を規定するプラテンと、発
    光部と受光部とを有し、該発光部から発した光の反射光
    を前記受光部にて受光し、受光した光量に応じた検出電
    圧を出力可能な光反射型センサから成り、前記記録紙と
    前記プラテンとの境界を検出可能に前記キャリッジに搭
    載された記録紙検出センサとを備えたインクジェット式
    記録装置において、前記記録紙の前記主走査方向の紙幅
    を検出する制御をコンピュータに実行させる記録紙幅検
    出制御プログラムであって、 前記プラテンの前記記録紙を支持する面に形成された被
    検出部を前記記録紙検出センサにて検出する手順と、 前記被検出部を検出した際の検出信号から前記記録紙検
    出センサの検出感度を判定する手順と、 判定した検出感度に対応した前記記録紙検出センサの検
    出電圧の記録紙検出しきい値を設定する手順と、 前記記録紙の前記主走査方向の一端側の紙端が紙端位置
    規制部に当接した状態で、前記記録紙の前記主走査方向
    の他端側の紙端を前記記録紙検出しきい値で検出する手
    順と、 紙幅検出の基準となるキャリッジの停止位置から前記主
    走査方向の他端側の紙端を検出するまでの間の前記キャ
    リッジの移動量から、前記記録紙の前記主走査方向の一
    端側の紙端と、他端側の紙端との間隔を演算して前記記
    録紙の前記主走査方向の紙幅を算出する手順とを有す
    る、ことを特徴とした記録紙幅検出制御プログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記記録紙検出し
    きい値を設定する手順は、前記記録紙検出しきい値を、
    前記記録ヘッドからインクが吐出されて記録面の反射率
    が最も低下すると想定される記録実行状態の前記記録紙
    を検出する際の前記記録紙検出センサの出力電圧より高
    い電圧に設定する、ことを特徴とした記録紙幅検出制御
    プログラム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、前記記録
    紙検出しきい値を設定する手順は、前記記録紙検出セン
    サの検出遅れによる前記記録紙の紙端検出誤差が、一定
    の誤差量になる如く、前記被検出部を検出した際の検出
    信号から判定した前記記録紙検出センサの検出感度に対
    応させて前記記録紙検出しきい値を設定する、ことを特
    徴とした記録紙幅検出制御プログラム。
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