JP2003260132A - 留置針 - Google Patents

留置針

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JP2003260132A
JP2003260132A JP2002062230A JP2002062230A JP2003260132A JP 2003260132 A JP2003260132 A JP 2003260132A JP 2002062230 A JP2002062230 A JP 2002062230A JP 2002062230 A JP2002062230 A JP 2002062230A JP 2003260132 A JP2003260132 A JP 2003260132A
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outer needle
valve
needle hub
small
indwelling
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JP2002062230A
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English (en)
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Nobuo Enomoto
信雄 榎本
Norio Miyagi
典雄 宮城
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Enomoto Co Ltd
Kotobuki Kogyo KK
Original Assignee
Enomoto Co Ltd
Kotobuki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液等の逆流を阻止できる留置針を提供す
る。 【解決手段】 外針ハブの一端に、カシメキャップを
介して外針の一端を連結してなる留置針において、外針
ハブと外針との連結部に、外針側より外針ハブ側に向か
う液流を遮断する逆流防止弁を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用器具として用い
られる留置針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療機関等において、例えば患者に対し
て点滴注射等を行うときに使用する留置針構造の従来例
として図10で示すような構成のものがある。これは透
明樹脂で形成された筒形の外針ハブ1と、この外針ハブ
1の先端部と一体に嵌合接続する透明樹脂製の外針2
と、前記外針ハブ1の内部に嵌入されて、前記外針ハブ
1と外針2との嵌合接続部を気密且つ液密に結合維持す
るとともに内針の挿入を案内し、外針に穴やキズが付く
のを防止するの金属製カシメキャップ3とからなってい
る。なお、外針ハブ1はカテーテルハブとも呼ばれ、外
針2はカテーテルと呼ばれることもある。
【0003】そして、この留置針を患者等に使用する場
合には、予め形成用意してある金属製内針4を外針2の
内部に挿通し、かつその金属製内針4の尖端部を外針2
の先端より突き出した後に、その内針4の尖端部ととも
に外針2の先端を患者の皮膚内に挿し込み、内針4の尖
端部および外針2の先端が皮膚内の所望位置に挿し込ま
れた後に、その内針4のみを引き抜いて留置針の皮膚内
挿入を行い、次いでその外針ハブ1内に点滴チューブを
接続して患者等への点滴等を開始する。もちろん、点滴
チューブの他端は点滴バッグに接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、留置針の
使用時には、その樹脂製外針の皮膚内貫通を助成するた
めの補助手段として内針を使用し、外針を内針とともに
皮膚内に挿し込み、その外針が皮膚内に貫通した後に内
針を引き抜き、点滴チューブと接続するのであるが、患
者の血圧によって、体内血液が外針2内を経て外針ハブ
1内へ逆流することがあり、さらには点滴チューブへ至
ることがある。この現象を透明である外針2および外針
ハブ1を透して患者が目視すれば、患者等は驚き、不安
感が生じることが多く問題である。また、点滴チューブ
に接続作業中に血液が逆流するため、医師や看護婦は手
早く作業をしなければならない。作業が遅れると外針ハ
ブ1から血液が漏れる。作業を急ぐと、引き抜いた内針
を自分の指してしまうこともあり医師や看護婦が感染症
に罹ってしまう事故も起き問題である。
【0005】本発明は、留置針内部への血液等の逆流を
阻止できる留置針の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載の本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針、
すなわち、外針ハブの一端に、カシメキャップを介して
外針の一端を連結してなる留置針において、前記外針ハ
ブと外針との連結部内部に、外針側より外針ハブ側に向
かう液流を遮断する逆流防止弁を設けたことを特徴とす
る血液逆流防止機構を設けた留置針によって達成され
る。
【0007】また、本発明の好ましい実施態様である逆
流防止弁は、外針ハブの下端に液密に嵌合される上側小
径管部と、外針の上端に液密に嵌合される下側小径管部
と、上下両側の小径管部の間に形成され、かつ小径管部
の内径よりも大なる内径のボール弁収納室を一体に形成
してなるボール弁支持体を前記外針ハブと外針との間に
接続し、前記ボール弁収納室内には、上下両側の小径管
部の内径よりも大にして小径管部を閉塞し得るボール弁
を揺動可能に収納し、さらに前記ボール弁支持体の内部
には、下側小径管部の口縁とボール弁との間に液流用の
隙間を維持させるスぺーサーを設けている。
【0008】さらに、本発明の好ましい実施態様である
逆流防止弁は、外針ハブの下端内部で液密に嵌合される
テーパ管部および該テーパ管部の小径口に連続して下方
向へ延びる小径管部とからなる弁支持体と、該弁支持体
の小径管部に取り付けられ、かつ外針ハブ上部から受け
る液流圧によりは開口するが、外針内の液圧では閉口す
るスリットを設けてなる可撓弾性部材の弁本体とからな
っている。
【0009】さらに、本発明の好ましい実施態様である
逆流防止弁は、可撓弾性部材の中央部に,常時は開口さ
れているが外針ハブ上部から受ける液流圧により開口す
るスリットを設けてなる弁本体と、該弁本体の周縁部を
外針ハブの内周面と液密に支持せしめるための支持部材
とからなっている。
【0010】
【作用】本発明によれば、留置針の内部に逆流防止弁を
設けたことにより、その留置針から内針を引き抜いた後
であって、高所に位置する点滴バッグと外針ハブとが接
続されるまでの時間に、留置針内部への血液や体液の逆
流を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による留置針の種
々の実施形態について図1から図9までに基づいて詳細
に説明する。また本実施形態における構成と従来例の説
明における構成との共通部材は、従来例の説明の中で使
用した符号を付して説明する。
【0012】第1実施形態 図1は第1実施形態の留置針の概略断面図である。1は
留置針を構成する構成部材である外針ハブ、2はその外
針であって、5はその外針ハブ1の下端開口部6と、外
針2の上端開口部7との間に連結介在せしめた逆流防止
弁である。逆流防止弁5は、上側カシメキャップ8と、
下側カシメキャップ9と、ボール10と、から構成され
ている。上側カシメキャップ8は、上向きで漸次広がる
上側テーパ管部8A、下向きで漸次広がる下側テーパ管
部8B、およびその上側テーパ管部8Aと下側テーパ管
部8Bとの小径口を互い連通する小径管部8C、ならび
に下側テーパ管部8Bの大経口縁より軸方向へ平行に延
びるフランジ部8Dが一体に深絞り加工成形されてい
る。また、下側カシメキャップ9は、上向きで漸次広が
るテーパ管部9A、このテーパ管部9Aの小径口縁から
軸方向へ平行に延びる外針接続部9B、テーパ管部9A
の大経口縁より軸方向へ平行に延びるフランジ部9C、
およびテーパ管部9Aの内面にボール受け突起9Dが一
体に深絞り加工成形されている。
【0013】10は、前記下側テーパ管部8Bおよびテ
ーパ管部9Aの小径口の口径よりも大なる直径であり、
かつボール弁収納室5の内部で揺動可能に収納されるボ
ールである。ボール10の比重は血液の比重とほぼ等し
いことが望ましく、セラミック、プラスチック、ゴム、
ガラスなどを用いることができる。
【0014】逆流防止弁5の組立は、前記上側カシメキ
ャップ8と下側カシメキャップ9のフランジ部8Dとフ
ランジ部9Cとを対向し、かつ上側カシメキャップ8と
下側カシメキャップ9との間にボール10を収納し、次
いで上側カシメキャップ8と下側カシメキャップ9の双
方フランジ部8Dとフランジ部9Cを嵌合し、その嵌合
部液密および気密に接着すれば逆流防止弁5が構成され
る。
【0015】このように構成された逆流防止弁5の上側
テーパ管部8Aは、外針ハブ1を樹脂成形するときのイ
ンサート成形手段(金属成形部品を射出成形機の金型中
の所定位置に配置した後に、金型内に加熱溶融樹脂を加
圧注入し、続いて固化して、樹脂と金属成形部品とを一
体として製造する方法である。)により、その上側テー
パ管部8Aと外針ハブ1とを液密および気密に結合さ
せ、また逆流防止弁5の外針接続部9Bに外針2を取り
付けることにより留置針が完成する。
【0016】このような構成の留置針を、たとえば患者
等への点滴時の用具として使用するときは、先ず逆流防
止弁5内部のボール10が、該逆流防止弁5内部の側方
に位置するように留置針を傾けた状態で、あるいは、水
平にした状態でその留置針の外針ハブ1側より外針2内
に向けて内針4を挿入する。このときボール10は、側
方位置にあるのでこのボール10に邪魔されることなく
内針4の挿入ができる。
【0017】次いで、その留置針の外針2の先端を内針
4の尖端部とともに患者等の皮膚内に挿し込み、外針2
の先端および内針4の尖端部が皮膚内の所望位置に挿し
込まれたのちに、その内針4のみを引き抜いて点滴チュ
ーブ(図示せず)との差し替え、接続する。
【0018】外針2の内部に血液の逆流が生じる場合が
あるが、この血液の逆流が生じると、その逆流圧により
ボール10が逆流防止弁5内で上昇し、下側テーパ管部
8Bの小径口縁に当接して小径管部8Cを閉塞するので
それ以上の血液の逆流が抑止できる。
【0019】次に、点滴チューブの他端を点滴バッグに
接続し高所に取り付けて点滴を開始する。点滴バッグと
留置針の落差によって生ずる薬液の液圧によってボール
10は、逆流防止弁5内で降下しテーパ管部9Aに設け
た突起9Dに当接して停止する。したがって、小径管部
8Cは開放されるとともに、該ボール10とテーパ管部
9Aの小径口縁との間に隙間が生じているために、点滴
薬液その隙間を通じて外針ハブ1側から外針2へ向かっ
て流れ、支障なく体内に供給される。
【0020】したがって、この実施形態によれば、外針
ハブ1と外針2との間に介在させた逆流防止弁5によ
り、血液等の逆流を有効に防止でき、また点滴薬液の体
内供給は円滑に行える。
【0021】第2実施形態 図2は第2実施形態の留置針の概略断面図である。第2
実施形態は、外針ハブ1と外針2とをカシメキャップ3
を介して一体に結合してなる留置針において、その外針
ハブ1内の外針2の近傍位置に、上方に向かって口径が
漸次大きくなるテーパ管部11と、そのテーパ管部11
の小径口に連続して管軸方向へ延びる小径管部12を一
体に形成してなる略如雨露形状の弁支持体13のテーパ
管部の開口縁14を、外針ハブ1を樹脂成形するときの
インサート成形手段により外針ハブ1の内周面に形成し
ている肉厚部1Aと一体に気密かつ液密状態でインサー
ト成形する。
【0022】さらに前記小径管部12には、その小径管
部12の下側開口を閉塞可能な筒形弁15を被着固定し
ている。この筒形弁15は、可撓弾性を有するゴム、樹
脂等で形成されており、しかもその下端部は、側面略V
字形の有底部を形成しているが、該有底部には、十字形
状となる弁スリット16を形成している。弁スリットは
4等分のほかに2等分、3等分、6等分などに変更して
も良い。この弁スリット16は、その筒形弁15の成形
時に成形することができ、常時はその可撓弾性作用によ
り液を通過させないように塞がれているが、その上部か
らの液圧が弁スリット16に作用するとその液圧により
弁スリット16は開口し、液の通過を許すように構成さ
れている。もちろん、筒形弁15の材料は点滴薬液によ
って変質しにくい耐薬液性が必要となる。
【0023】したがって、この構造の筒形弁15使用で
は、その弁スリット16が通常閉塞されているので、例
えば外針2方向から血液圧を受けても弁スリット16が
開くことがなく、これにより外針ハブ1より上方への血
液の逆流が有効に阻止できる。また外針ハブ1側より降
下する点滴薬液の液圧を受けると、該液圧で弁スリット
16は開口し外針2方向への液供給が可能である。
【0024】第3実施形態 図3は第3実施形態の留置針の概略断面図である。第3
実施形態は、第2実施形態における弁支持体13の変形
例を示すものであって、本第3実施形態で特徴としてい
ることは、留置針内に外針4を挿通する時に、その外針
4の尖端で筒形弁15を傷つけないようにするための工
夫を付加したものである。
【0025】すなわち、本第3実施形態における小径管
部12の下端部を内側に湾曲させて、留置針内に挿し込
まれた外針4の尖端を筒形弁15の中央へガイドさせる
ための金属製またはプラスチック製のガイド縁17を設
けたものである。ガイド縁17を設けたことにより、留
置針内に挿し込まれる内針4の尖端による筒形弁15側
面の損傷(穴やキズ)が回避でき、これにより液漏が生
じにくく、ばい菌、汚れの付着を防止しやすい。
【0026】第4実施形態 第4実施形態は、第2実施形態における筒形弁15の変
形例を示すものであって、その筒形弁15の下端開口部
を、その左右両側面方向から押し潰して、平面形状とな
る合わせ弁スリット18を形成したものである。この合
わせ弁スリット18は、比較的に構造簡単である射出成
形金型を用いて、可撓弾性を有する樹脂またはゴム等を
成形素材とする筒形弁15の成形と同時に成形すること
が可能であり、合わせ弁スリット18設けた筒形弁15
の製作経済性が高められる。
【0027】第5実施形態 第5実施形態は、第3実施形態における筒形弁15の変
形例を示すものであって、その筒形弁15の下端開口部
を、その左右両側面方向から押し潰して、平面―形状と
なる合わせ弁スリット19を形成したものである。この
合わせ弁スリット19は、比較的に構造簡単である金型
を用いて、可撓弾性を有する樹脂またはゴム等を成形素
材とする筒形弁15の成形と同時に成形することが可能
であり、合わせ弁スリット19を設けた筒形弁15の製
作経済性が高められる。
【0028】第6実施形態 第6実施形態は、第2実施形態における弁支持体13の
外針ハブ1への取り付け手段のその他の例を示すもので
ある。つまり第2実施形態においては、テーパ管部11
の開口縁14を外針ハブ1に取り付ける手段として、外
針ハブ1の樹脂成形時にテーパ管部11をインサート成
形により外針ハブ1と一体に取り付けたものであるが、
本第6実施形態では、予め成形されている外針ハブ1
に、弁支持体13を嵌着(パンチ止め)する取り付け手段
である。
【0029】すなわち第6実施形態では、外針ハブ1を
成形するときに、その内周面に弁支持体13のテーパ管
部の開口縁14を嵌着するための円周溝20を成形して
おき、留置針の組立時において、予め筒形弁15を取り
付けて成るテーパ管部11の開口縁14をその円周溝2
0に液密かつ気密に嵌着する弁支持体13の取り付け構
造である。
【0030】第7実施形態 第7実施形態は、第3実施形態における弁支持体13の
外針ハブ1への取り付け手段のその他の例を示すもので
ある。つまり第3実施形態においては、テーパ管部11
の開口縁14を外針ハブ1に取り付ける手段として、外
針ハブ1の樹脂成形時にテーパ管部11をインサート成
形により外針ハブ1と一体に取り付けたものであるが、
本第7実施形態では、第6実施形態と同様に、予め成形
されている外針ハブ1に、弁支持体13を係止する取り
付け手段である。
【0031】すなわち本第7実施形態では、外針ハブ1
を成形するときに、その内周面に弁支持体13のテーパ
管部の開口縁14を移動不能に係止するための円周爪2
1を成形しておき、留置針の組立時において、予め筒形
弁15を取り付けて成るテーパ管部11の開口縁14を
その円周爪21に液密かつ気密に係止する弁支持体13
の取り付け構造である。
【0032】第8実施形態 第8実施形態は、シート弁とその取り付け手段を示すも
ので、外針ハブ1と別部材で、この外針ハブ1の内周面
に液密かつ気密に接着可能な弁支持体22と、テーパ管
形状の弁押さえ部材23のそれぞれと、中央部において
放射状に複数のスリット24を形成して成るシート弁2
5を形成しておき、留置針の組立時に先ずは、外針ハブ
1の内部所望位置に適宜接着剤を用いて弁支持体22を
取り付ける。
【0033】次いでその弁支持体22上にシート弁25
を位置させ、その上から弁押さえ部材23を嵌入して前
記シート弁25を、弁支持体22と弁押さえ部材23と
で挟持位置決めするとともに、その弁押さえ部材23の
口縁を外針ハブ1の内周面に形成してある円周溝20内
に嵌合係止してその組み付けを完了する。
【0034】このようにして留置針の内部に設けられた
シート弁25は、その下面に外針2の内部から上方へ向
かう例えば血液圧が作用した場合は、弁押さえ部材23
の当接作用によりその撓みが抑制されており、これによ
ってスリット24が開口されることがないので、血液の
逆流が防げる。また外針ハブ1の内部から外針2方向へ
の薬液圧を受けた場合には、その中央部が下方向へ撓ん
でスリットが開くために点滴液の体内供給が可能とな
る。したがってこの実施形態においても血液の逆流が有
効に防げる。
【0035】第9実施形態 第9実施形態は、第8実施形態の変形例を示すものであ
る。すなわち、第8実施形態におけるシート弁25は平
板形状であるが、本第9実施形態ではその弁を逆円錐形
弁26となして、外針ハブ1の内部で弁支持体22と弁
押さえ部材23とにより固定したものである。このよう
に逆円錐形弁26を用いることにより外針2の内部から
上方へ向かう例えば血液圧が作用した場合には、その逆
円錐形弁26のスリット24が狭められる作用が発生
し、また外針ハブ1の内部から外針2方向への薬液圧を
受けた場合には、そのスリット24が開き易く、したが
って血液の逆流防止と薬液の点滴の確実性が一層高めら
れる。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る留置針の構造
によれば、 留置針の内部に血液逆流防止弁を内装して
いるので、外針を内針とともに皮膚内に挿し込んだ後、
その内針を外針から引き抜く時に生じる外針内の負圧力
および体内の血液力等によって生じ易やすい留置針内部
への血液の逆流を有効に阻止できる。
【0037】また、本発明の血液逆流防止機構は、小型
形状であり経済性にも優れていることから、この血液逆
流防止機構を備えた留置針の使い捨てに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第1の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図2】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第2の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図3】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第3の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図4】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第4の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図5】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第5の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁要部の断面図である。
【図6】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第6の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図7】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第7の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図8】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第8の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図9】本発明に係る血液逆流防止機構を設けた留置針
に使用される弁の第9の実施形態を示し、(イ)はその要
部断面図、(ロ)は弁のみの下面図である。
【図10】従来の留置針の構成と、内針との関係を示し
た説明図である。
【符号の説明】
1 外針ハブ 2 外針 3 カシメキャップ 4 内針 5 逆流防止弁 6 外針ハブの下端開口部 7 外針の上端開口部 8 上側カシメキャップ 9 下側カシメキャップ 10 ボール 11 テーパ管部 12 小径管部 13 弁支持体 14 テーパ管部の開口縁 15 筒形弁 16 弁スリット 17 ガイド縁 18 合わせ弁スリット 19 合わせ弁スリット 20 円周溝 21 円周爪 22 弁支持体 23 弁押さえ部材 24 スリット 25 シート弁 26 逆円錐形弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮城 典雄 東京都町田市相原町2856番地2 Fターム(参考) 4C066 AA09 BB01 CC01 FF04 GG06 KK04 KK05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外針ハブの一端に、カシメキャップを介
    して外針の一端を連結してなる留置針において、外針ハ
    ブと外針との連結部に、外針側より外針ハブ側に向かう
    液流を遮断する逆流防止弁を設けたことを特徴とする留
    置針。
  2. 【請求項2】 逆流防止弁は、外針ハブの下端に液密に
    嵌合される上側小径管部と、外針の上端に液密に嵌合さ
    れる下側小径管部と、上下両側の小径管部の間に形成さ
    れ、かつ小径管部の内径よりも大なる内径のボール弁収
    納室と、からなり、当該ボール弁収納室内には、上下両
    側の小径管部の内径よりも大にして小径管部を閉塞し得
    るボール弁を液流により移動可能に収納し、さらに当該
    ボール弁収納室のうち下側小径管部近くの内部には、下
    側小径管部の口縁とボール弁との間に液流用の隙間を維
    持させるスぺーサーを設け、内針が外針ハブを通って外
    針の中へ挿入可能なようにボール弁が一時退避するため
    の空間をボール弁収納室が有することを特徴とする留置
    針。
  3. 【請求項3】 逆流防止弁は、外針ハブの下端内部で液
    密に嵌合されるテーパ管部および該テーパ管部の小径口
    に連続して下方向へ延びる小径管部とからなる弁支持体
    と、該弁支持体の小径管部に取り付けられ、かつ外針ハ
    ブ上部から受ける液流圧によりは開口するが、外針内の
    液圧では閉口するスリットを設けてなる可撓弾性部材の
    弁本体と、を有することを特徴とする留置針。
  4. 【請求項4】 逆流防止弁は、可撓弾性部材の中央部
    に,常時は閉口されているが外針ハブ上部から受ける液
    流圧により開口するスリットを設けてなる弁本体と、当
    該弁本体の周縁部を外針ハブの内周面と液密に支持する
    支持部材と、を有することを特徴とする留置針。
JP2002062230A 2002-03-07 2002-03-07 留置針 Pending JP2003260132A (ja)

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