JP2003260085A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2003260085A
JP2003260085A JP2002063498A JP2002063498A JP2003260085A JP 2003260085 A JP2003260085 A JP 2003260085A JP 2002063498 A JP2002063498 A JP 2002063498A JP 2002063498 A JP2002063498 A JP 2002063498A JP 2003260085 A JP2003260085 A JP 2003260085A
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handle
seat
gas spring
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chair
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Application number
JP2002063498A
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English (en)
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Tatsuo Kamata
達夫 鎌田
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France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
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Publication date
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は利用者が身体に掛かる負担を軽減
して立ち上がったり、着座することができる構成を簡略
化した椅子を提供することにある。 【解決手段】 一対の側体を有し、これら側体が所定間
隔で連結された本体と、上記一対の側体2の前端部に前
後方向の前端部が回動可能に連結された着座体13と、
シリンダ24a及びこのシリンダから突出する方向に付
勢されるとともに任意の突出位置で軸方向の移動がロッ
クされるロッド24bを有し、一端と他端とが上記着座
体と上記本体とに連結して設けられたガススプリング2
4と、上記着座体の前端部に上方に向かって突出して設
けられたハンドル42と、このハンドルに設けられ上記
ガススプリングのロッドのロック状態を解除するレバー
58とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は足腰の筋力が低下
した人が使用するのに好適する椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】足腰の筋力が弱っている利用者が椅子の
座部体に座ったり、立ち上がることは容易でなく、介助
者の介助が必要なことがある。しかしながら、介助者が
足腰の筋力が弱っている利用者を椅子から立ち上がらせ
たり、座らせる場合、介助者に掛かる負担が大きくな
る。そのため、介助者に掛かる負担を軽減することがで
きる椅子の開発が望まれている。
【0003】一般に、椅子は利用者が着座するための座
部体を有する。この座部体は通常、脚体にほぼ水平に設
けられている。そのため、上記座部体に着座するとき、
利用者は臀部を座部体の高さ位置まで深く降ろさなけれ
ばならないから、その動作が足腰に大きな負担を掛ける
ことになる。
【0004】また、利用者が立ち上がるときには、座部
体に深く降ろした臀部を上げなければならず、しかも脚
部を曲げた状態から伸ばさなければならないから、座る
とき以上に大きな負担となる。
【0005】そこで、本件出願人は特願2000−30
5188号に示す便器用着座補助装置を提案した。この
出願の便器用着座補助装置は、本体の前端部上部に、弁
座が取付けられたフレーム(着座体)の前端部が回動可
能に連結されている。上記本体とフレームとの間にはリ
ンク機構が設けられ、上記フレームはガススプリングに
よって起立方向に付勢されている。
【0006】上記本体には、上記フレームの両側に位置
するハンドルが回動可能に設けられている。このハンド
ルは上記リンク機構に連結されている。そして、利用者
が上記ハンドルを操作することで、利用者が上記便器に
着座するときや立ち上がるときに弁座を緩やかに回動さ
せることができるようにしている。
【0007】それによって、付勢力の大きなガススプリ
ングを用いなくても、着座時にはハンドルによってフレ
ームの倒伏方向への回動速度を抑制することで緩やかに
着座することができ、起立時には同じくハンドルに体重
を掛けるなどしてフレームの起立方向への回動を助長す
れば、利用者は足腰に大きな負担を掛けずに着座した
り、立ち上がることができるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の便器用着座
補助装置によれば、確かに利用者は着座するときや立ち
上がるときに足腰に掛かる負担を軽減することができ
る。しかしなながら、本体にハンドルを設け、このハン
ドルと便座とをリンク機構によって連動するよう連結し
ているため、上記リンク機構によって構成の複雑化や部
品点数の増加を招くということがあった。
【0009】上記便座は、ガススプリングによって起立
方向に付勢され、このガススプリングのストロークエン
ドまで上昇方向に回動させられる構成となっていた。そ
のため、立ち上り時や着座時には、便座を倒伏した状態
或いは起立した状態から上記ガススプリングのストロー
クエンドまで一度に回動させることになるから、利用者
は立ち上り時や着座時に途中で足腰を休めたり、順応さ
せるなどのことができないため、負担が大きくなるとい
うことがある。
【0010】さらに、利用者によっては立ち上り時の便
座の上昇角度が大き過ぎ、臀部が前方に押されるため、
安定した状態で緩やかに立ち上がることができないとい
うことがある。立ち上り時の便座の上昇角度を小さくす
ると、着座時には便座が低過ぎ、利用者は臀部を深く降
ろさなければならなくなるから、利用者の足腰に掛かる
負担が大きくなるということがある。
【0011】この発明は、リンク機構を用いずに構成の
簡略化を図るとともに、利用者が着座したり、立ち上が
るときに、着座体を任意の角度で回動不能に保持した
り、上昇限の回動角度を設定することができる椅子を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
の側体を有し、これら側体が所定間隔で連結された本体
と、上記一対の側体の前端部に前後方向の前端部が回動
可能に連結された着座体と、シリンダ及びこのシリンダ
から突出する方向に付勢されるとともに任意の突出位置
で軸方向の移動をロックされるロッドを有し、一端と他
端とが上記着座体と上記本体とに連結して設けられたガ
ススプリングと、上記着座体の前端部に上方に向かって
突出して設けられたハンドルと、このハンドルに設けら
れ上記ガススプリングのロッドのロック状態を解除する
操作部と、を具備したことを特徴とする椅子にある。
【0013】請求項2の発明は、上記ハンドルは、上記
着座体の前端部の幅方向両端部に起立した状態から後方
へ倒伏可能に設けられていることを特徴とする請求項1
記載の椅子にある。
【0014】請求項3の発明は、一対のハンドルの一方
に上記操作部が設けられているとともに、一対のハンド
ルは上記着座体に着脱可能かつ左右の交換可能に設けら
れていることを特徴とする請求項2記載の椅子にある。
【0015】請求項4の発明は、上記着座体の上記ガス
スプリングによる起立方向への回動角度は、一端が上記
本体に取付けられ他端が上記着座体に取付けられる規制
部材によって制限されることを特徴とする請求項1記載
の椅子にある。
【0016】この発明によれば、ガススプリングを着座
体に直接連結するため、リンク機構が不要となり、しか
もガススプリングは動作を途中でロックしたり、解除す
ることができるため、着座体の上昇時の回動角度を、利
用者が利用し易い角度に変更したり、途中の角度で回動
不能に保持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0018】図1乃至図12はこの発明の第1の実施の
形態を示し、図1は椅子の斜視図であって、この椅子は
本体1を備えている。この本体1は一対の側体2を有す
る。側体2は、接地部材3の前端に前脚4、後端に前脚
4よりも背の高い後脚5が立設され、前脚4の上端と後
脚5の上部とが肘掛6によって連結されてなる。
【0019】一対の側体2は所定間隔で平行に配置さ
れ、一対の後脚5の上端部が背板7によって連結されて
いる。一対の側体2の前脚4間には前板8架設され、後
脚5間には後板9が架設されている。さらに、各側体2
の前脚4と後脚5との間には側板11が架設されてい
る。それによって、本体1には、上記前板8、後板9及
び側板11によって周囲が囲まれた空間部12が形成さ
れ、この空間部12内に図示しない携帯用の便器を出し
入れすることができるようになっている。
【0020】上記一対の前脚4の上記前板8の上端より
もわずかに上方の箇所には着座体13の前端が回動可能
に連結されている。上記着座体13は、図2に示すよう
に一対の側部材14の後端を後部材15で連結してほぼ
コ字状をなしたフレーム16と、このフレーム16の後
部材15に後端を回動可能に連結して設けられた便座1
7とを有する。
【0021】図4に示すように、上記フレーム16の一
対の側体14の先端には円筒状の受部18が設けられ、
この受け部18には支軸19の一端部が挿入され、ねじ
21によって固定されている。上記支軸19の他端部は
上記前脚4に設けられた軸受22に回転可能に支持され
ている。したがって、上記着座板13は上記支軸19を
支点として後端側が上昇する方向に回動させることがで
きるようになっている。
【0022】図3に示すように、上記フレーム16の一
方の側体14の後端部の下面には第1の連結片23が固
着されている。図5に示すように、この第1の連結片2
3には、シリンダ24a及びこのシリンダ24に突没可
能に設けられたロッド24bからなるガススプリング2
4の上記ロッド24bの先端に固着された取付け片25
がピン26によって枢着されている。シリンダ24内に
は図示しないロック機構が設けられ、上記ロッド24b
を任意の突出位置で移動不能に保持できるようになって
いる。
【0023】上記取付け片25にはロック解除機構を構
成する作動杆27の一端がピン28によって枢着されて
いる。この作動杆27の中途部は上記ロッド24bの先
端面から突出した作動子29に対向し、他端にはチュー
ブ31に通されたワイヤ32の一端が連結されている。
上記作動杆27と作動子29とでロック解除機構を構成
してる。
【0024】図5に鎖線で示すように、上記ワイヤ32
を引いて上記作動杆27をピン28を支点として回動さ
せれば、この作動杆27によって上記作動子29が押圧
される。それによって、上記ガススプリング24のロッ
ク状態が解除されるから、ロッド24bはガス圧によっ
てシリンダ24aから突出方向に付勢する。
【0025】上記ガススプリング24のシリンダ24a
の末端は、図3に示すように一方の前脚4の下端部に設
けられた第2の連結片33にピン34によって枢着され
ている。それによって、上記ガススプリング24の作動
子29が作動杆27によって押圧され、ロッド24bが
シリンダ24aから突出すると、上記着座体13が支軸
19を支点として後端側が上昇する方向に回動する。
【0026】上記フレーム16の側体14の後端部と、
一方の上記後脚5の下端部との間には規制部材としての
チェーン35が設けられている。このチェーン35は図
7に示すように複数の球状体36を杆状部37によって
連結してなる。
【0027】上記側体14には板材をU字状に折曲した
取付け部材38が固着されている。この取付け部材38
の垂直部には上記球状体36よりも大径な第1の通孔3
9aが形成され、水平部には上記球状体36よりも小径
で、上記第1の通孔39aに連通した第2の通孔39b
が形成されている。
【0028】上記チェーン35の一端部は、所定の位置
の球状体36を上記第1の通孔39aから挿入し、その
球状体36の下端の杆状部37を第2の通孔39bに挿
入して取付け部材38の水平部の上面に係合させること
ができる。それによって、チェーン35は上記取付け部
材36に着脱可能かつ長さ調整可能に係合される。
【0029】したがって、上記着座体13は、上記取付
け部材38に対する上記チェーン35の係合長さによっ
て上昇方向への回動が制限されるようになっている。つ
まり、チェーン35を取付け部材38に連結すれば、着
座体13はガススプリング24のストロークの途中で、
上昇角度が制限される。
【0030】図4に示すように、上記着座体13のフレ
ーム16の一対の側体14の先端部の上面には逆T字状
の取付け片41が固着されている。各取付け片41には
それぞれハンドル42の下端部が取付け軸を兼ねるボル
ト43によって枢着されている。このボルト43の取付
け片41から突出した端部にはナット44が螺合され、
それによってボルト43が抜け出るのを阻止している。
【0031】上記ハンドル42の下端部には径方向に沿
って逆L字状の切り欠き部45が形成されている。ハン
ドル42をほぼ垂直に起立させると、上記切り欠き部4
5の径方向に沿う面が上記取付け片41の上端面に当接
する。それによって、ハンドル42はそれ以上前方へ回
動するのが阻止される。
【0032】つまり、ハンドル42は図8に実線で示す
ようにほぼ垂直に起立した状態と、この起立状態から同
図に鎖線で示すように後方へほぼ水平に倒伏した状態と
の間で回動させることが可能となっている。
【0033】上記ハンドル42は、図6に示すように上
記取付け片41に下端部が連結された固定管部51と、
この固定管部51の上端部内にスライド可能に挿入され
た可動管部52とを有する。可動管部52は上半分が本
体1の前方に向かってほぼくの字状に屈曲している。
【0034】上記固定管部51の上端部には複数の第1
の透孔53が軸方向に沿って所定間隔で穿設され、可動
管部52には1つの第2の透孔54が穿設されている。
上記可動管部52の上端部内にはU字状ばね55が圧縮
状態で収容されている。このU字状ばね55の一端には
円柱状のストッパ56が固着されている。このストッパ
56は第1の透孔53と第2の透孔54とが対向したと
きに、これらの透孔53,54から弾性的に突出する。
それによって、可動管部52を固定管部51にスライド
不能に保持固定する。
【0035】上記ストッパ56をU字状ばね55の付勢
力に抗して押し込み、第2の透孔54との係合を外し、
可動管部52を上下方向にスライドさせれば、上記スト
ッパ56を任意の位置の第2の透孔54に係合させるこ
とができるから、その位置で可動管部52をスライド不
能に保持できる。つまり、ハンドル56の屈曲された先
端部の高さ(長さ)を所定の高さに設定することができ
る。
【0036】図9は可動管部52を上下方向にスライド
させてハンドル42の高さを調整する状態を示してい
る。つまり、ハンドル42は、同図に実線で示す位置か
ら鎖線で示すように高さを調整することが可能となって
いる。
【0037】一対のハンドル42は同じ形状に形成され
ている。それによって、固定管部51から取り外した一
対の可動管部52は左右を交換することができる。図1
は後述するレバー58が設けられたハンドル42が本体
1の右側に位置する状態を示し、左右の可動管部52を
交換することで、図12に示すようにレバー58が設け
られたハンドル42が本体1の左側に位置する状態を示
している。
【0038】図1乃至図3に示すように、一方のハンド
ル42の可動管部52の先端部にはレバー取付け具57
が設けられている。このレバー取付け具57には操作部
としての上記レバー58の一端部がピン59によって枢
着されている。このレバー58の一端部には上記ワイヤ
32の他端が連結されている。
【0039】したがって、上記ハンドル42の先端部に
手を掛け、上記レバー58を握って回動させれば、上記
ワイヤ32が引かれて作動杆27が回動する。それによ
って、作動杆27が上記ガススプリング24の作動子2
9を押圧するから、このガススプリング24のロック状
態が解除される。
【0040】つぎに、上記構成の椅子を利用する場合に
ついて図10と図11を参照しながら説明する。
【0041】図10は、着座体13が水平に倒伏した状
態から上昇限まで上昇した状態を示している。このとき
の着座体13の起立角度は、後脚5と着座体13のフレ
ーム16との間に張設されたチェーン35及びガススプ
リング24がロックされていることによって制限されて
おり、その起立角度は上記着座体13に係合させる上記
チェーン35の長さを変えて変更することができる。
【0042】図10は利用者Uが椅子に着座するときや
着座した利用者Uが起立するときの状態を示している。
利用者Uが着座する場合、利用者Uは両手でハンドル4
2を持って臀部が着座体13に当たるまで腰を降ろす。
臀部が着座体13に当たったならば、一方のハンドル4
2に設けられたレバー58を握り、ガススプリング24
のロック状態を解除する。
【0043】着座体13は、ガススプリング24の付勢
力に抗して利用者Uの重さで下降方向に徐々に回動す
る。そのため、利用者Uは足腰に大きな負担が掛かるこ
となく着座することができる。着座体13を下降させる
途中で、利用者Uが足腰に負担を感じたならば、レバー
58の握りを開放し、ガススプリング24をロックすれ
ば、着座体13はそのときの回動位置で下降不能に保持
される。したがって、利用者Uはその位置で足腰の折り
曲げ状態を十分になじませてから再び着座体13を下降
させることができるから、身体に負担を感じることなく
着座することができる。
【0044】利用者Uが立ち上がるときには、レバー5
8を握ってガススプリング24のロック状態を解除した
ならば、利用者Uはハンドル42の前方に屈曲した可動
管部52に体重をかける。それによって、着座体13は
利用者Uの体重と、ガススプリング24の付勢力とによ
って上昇方向に回動するから、利用者Uは臀部が斜め上
方に押し上げられて立ち上がることができる。
【0045】利用者Uが立ち上がるとき、途中で足腰に
負担を感じたならば、その位置でレバー58の握りを解
除し、ガススプリング24をロックすれば、着座体13
はその位置で上昇方向への回動が阻止される。したがっ
て、利用者Uはその途中の位置で足腰をなじませてか
ら、再びレバー58を握ることで、臀部を所定の位置ま
で押し上げ、立ち上がることができる。
【0046】利用者Uが自力で着座したり、立ち上がる
ことができない場合がある。そのような場合には、図1
1に示すように介助者Hが片方の手で利用者Uを支え、
他方の手で一方のハンドル42を握り、介助者Hがハン
ドル42に加える力を加減して着座体13を利用者Uに
負担の掛からない回動速度で回動させることで、利用者
Uが着座したり、立ち上がるのを介助することができ
る。
【0047】介助者Hが利用者Uを介助して利用者Uを
着座させたり、立ち上がらせるために利用者Uを動かす
際、図1に示すように、着座体13の両側にハンドル4
2が本体1の前方に突出した状態にあると邪魔になるこ
とがある。
【0048】そのような場合には、介助者Hが握らない
他方のハンドル42を図8に鎖線で示すように後方へ倒
伏させておけば、倒伏させたハンドル42側から利用者
Uを着座体13に着座させたり、立ち上がった利用者U
を運び出すなどのことが容易に行なえる。
【0049】上記ハンドル42は左右の交換が可能であ
る。そのため、ハンドル42に設けられたレバー58を
利用者Uや介護者Hが左右のどちらの手で操作したいか
によって操作し易い方にレバー58が設けられたハンド
ル42を位置させることができる。
【0050】上記ハンドル42は、左右の交換ができる
だけでなく、図9に示すように高さ調整可能となってい
る。そのため、利用者Uや介護者Hの体格などに応じて
上記ハンドル42の高さを操作し易い高さに調整するこ
とができる。
【0051】このように、この発明の椅子は、本体1
と、この本体1に枢着された着座体13とに、ロック機
構付きのガススプリング24の一端と他端とを直接連結
するようにした。つまり、従来のように着座体13とガ
ススプリング24との間にリンク機構を介在させない構
成であるから、構成の簡略化を図ることができる。
【0052】上記ガススプリング24はロック機構付き
である。そのため、座部体13を起立方向或いは倒伏方
向に回動させる際、回動の途中の位置で回動不能に保持
することができる。したがって、利用者Uは立ち上がっ
たり、座るとき、途中で足腰に負担を感じたときにはそ
の状態で十分に身体をなじませたのち、立ち上がった
り、着座することが可能となるから、利用者Uの身体に
大きな負担が掛かるのを防止できる。
【0053】図13はこの発明の第2の実施の形態を示
す椅子である。この椅子には、着座体13の幅方向一端
にハンドル42が設けられ、着座体13の幅方向他端側
に位置する側体2の接地部材3の先端側に支持杆61を
設けるようにした。
【0054】上記支持杆61は、水平部61aと垂直部
61bとによってほぼL字状に形成され、上記水平部6
1aが上記接地部材3の先端部に連結固定されている。
【0055】このような構成によれば、利用者Uは立ち
上がるときや着座するときに、片方の手でハンドル42
を握り、他方の手で支持杆61を握ることができる。支
持杆61はハンドル42のように着座体13の回動に連
動して動くということがないから、利用者Uは安定した
状態で立ち上がったり、着座することができる。
【0056】この発明は上記各実施の形態に限定される
ものでなく、たとえば着座体のフレームには便座に代わ
り、クッション体を設けるようにしてもよい。その場
合、本体1の空間部12には便器を設ける必要はない。
【0057】また、着座体13と本体2との間にチェー
ン35を張設し、着座体13の上昇角度を制限すること
で、利用時の安全性を確保したが、ガススプリング24
がロック機構付きであるから、チェーン35を用いなく
ても、着座体13を所定の上昇角度で回動不能に保持す
ることは可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ガスス
プリングを着座体に直接連結するため、リンク機構を介
して連結する場合に比べて構成の簡略化を図ることがで
き、しかもガススプリングによる着座体の回動角度は任
意の位置で保持できるから、立ち上り時や着座時に利用
者が利用し易い回動角度にすることができるばかりか、
途中の角度で回動不能に保持することで、立ち上り時や
着座時に利用者にかかる負担を軽減できるなどのことあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す椅子の斜視
図。
【図2】着座体から便座を取り外した椅子の斜視図。
【図3】一部省略した椅子の側面図。
【図4】着座体と本体及びハンドルとの取付け構造の断
面図。
【図5】着座体とガススプリングとの連結部分の側面
図。
【図6】ハンドルの固定管体と可動管体との連結構造の
断面図。
【図7】着座体とチェーンとの連結構造の斜視図。
【図8】ハンドルの起立状態を実線で、倒伏状態を鎖線
で示す説明図。
【図9】ハンドルの高さを変えた状態を実線と鎖線で示
す説明図。
【図10】利用者が椅子を利用するときの説明図。
【図11】利用者が介助者に介助されて椅子を利用する
ときの説明図。
【図12】ハンドルを図1に示す状態から左右逆方向に
交換した状態の説明図。
【図13】この発明の第2の実施の形態を示す椅子を利
用者が利用するときの説明図。
【符号の説明】
1…本体 2…側体 13…着座体 24…ガススプリング 24a…シリンダ 24b…ロッド 37…レバー(操作部) 35…チェーン(規制部材) 42…ハンドル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の側体を有し、これら側体が所定間
    隔で連結された本体と、 上記一対の側体の前端部に前後方向の前端部が回動可能
    に連結された着座体と、 シリンダ及びこのシリンダから突出する方向に付勢され
    るとともに任意の突出位置で軸方向の移動がロックされ
    るロッドを有し、一端と他端とが上記着座体と上記本体
    とに連結して設けられたガススプリングと、 上記着座体の前端部に上方に向かって突出して設けられ
    たハンドルと、 このハンドルに設けられ上記ガススプリングのロッドの
    ロック状態を解除する操作部と、 を具備したことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 上記ハンドルは、上記着座体の前端部の
    幅方向両端部に起立した状態から後方へ倒伏可能に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】 一対のハンドルの一方に上記操作部が設
    けられているとともに、一対のハンドルは上記着座体に
    着脱可能かつ左右の交換可能に設けられていることを特
    徴とする請求項2記載の椅子。
  4. 【請求項4】 上記着座体の上記ガススプリングによる
    起立方向への回動角度は、一端が上記本体に取付けられ
    他端が上記着座体に取付けられる規制部材によって制限
    されることを特徴とする請求項1記載の椅子。
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