JP2003260010A - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置

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JP2003260010A
JP2003260010A JP2002066745A JP2002066745A JP2003260010A JP 2003260010 A JP2003260010 A JP 2003260010A JP 2002066745 A JP2002066745 A JP 2002066745A JP 2002066745 A JP2002066745 A JP 2002066745A JP 2003260010 A JP2003260010 A JP 2003260010A
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toilet
toilet lid
rotating shaft
lid
storage case
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JP2002066745A
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Toshiyuki Ito
利行 伊藤
Takashi Kinoshita
崇 木下
Akira Oishi
晃 大石
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Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便蓋全開に必要であった便蓋後方の空隙を無
くし、外観性を良好にすると共に、収納性及び安全性を
高めたトイレ装置を提供する。 【解決手段】 トイレ本体11の後側上部に設けられた
機能部12の収納ケース13に便蓋14を開閉可能に設
けたトイレ装置10において、便蓋14の基部側には、
便蓋14の開閉動作に連動して回動し前後方向に移動す
る回動軸18を備えた便蓋14の移動手段21が設けら
れ、便蓋14が閉じた場合、回動軸18はトイレ本体1
1の後側に移動し、便蓋14が開いた場合、回動軸18
はトイレ本体11の前側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便蓋及び便座を開
閉可能に設けたトイレ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8(A)に示すような、例え
ば、トイレ本体(便器)の上に設置するトイレ装置80
が使用されている。このトイレ装置80は、トイレ本体
の後側上方に設けられた機能部81の収納ケース82
に、便蓋83及び便座84を開閉可能に設けたものであ
る。このトイレ装置80は、図8(B)に示すように、
便蓋83が閉じた状態において、便蓋83及び便座84
の基側(便蓋及び便座の後方)に例えば3〜5cm程度
の空隙Dが設けられている。これにより、便蓋83を開
ける場合、図8(C)に示すように、便蓋83の基側上
端部85と、収納ケース82の上側前部86との接触を
防止し、しかも便蓋83を自立可能な位置(自立領域)
以上に開くことができる。従って、トイレ装置80の使
用中、使用者は便蓋83を保持することなく、トイレ装
置80を利用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たトイレ装置には以下の問題がある。トイレ装置には、
便蓋基側に空隙が設けられているので、便蓋を閉めた場
合、収納ケースと便蓋とが一体となるような外観意匠を
構成することが困難であり、外観性を向上させることが
できなかった。また、例えば衛生装置のように、収納ケ
ースに様々な機能部品、例えば、洗浄手段、乾燥手段、
脱臭手段等を収納する場合、便蓋及び便座の基側に空隙
が設けられることで、収納ケースの大きさを小さくする
必要があり、収納ケースの収納性が損なわれていた。そ
して、例えば自動で便蓋が開閉する場合、誤って空隙に
指を入れた状態で便蓋が開くことで、指が巻き込まれる
可能性があるので、安全性に問題があった。本発明はか
かる事情に鑑みてなされたもので、便蓋全開に必要であ
った便蓋後方の空隙を無くし、外観性を良好にすると共
に、収納性及び安全性を高めたトイレ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係るトイレ装置は、トイレ本体の後側上部に設けら
れた機能部の収納ケースに便蓋を開閉可能に設けたトイ
レ装置において、便蓋の基部側には、便蓋の開閉動作に
連動して回動し前後方向に移動する回動軸を備えた便蓋
の移動手段が設けられ、便蓋が閉じた場合、回動軸はト
イレ本体の後側に移動し、便蓋が開いた場合、回動軸は
トイレ本体の前側に移動する。これにより、回動軸に固
定された便蓋の基部がトイレ本体の前側に移動しながら
便蓋が開くので、便蓋を閉じた状態において、従来便蓋
全開に必要であった便蓋後方の空隙を無くして、便蓋の
開閉及び自立を行うことができる。ここで、第1の発明
に係るトイレ装置において、移動手段には歯車部材を用
いることが好ましい。これにより、歯車部材として、例
えばピニオンとラックを用いることで、回動軸の軸心を
中心とした回動運動を、回動軸が前後方向へ移動する直
線運動に容易に変換できる。
【0005】第1の発明に係るトイレ装置において、移
動手段は収納ケース内に配置され、収納ケースの側部に
は回動軸を前後方向にガイドする長孔が設けられ、しか
も長孔から収納ケースの外部へ突出する回動軸の端部に
は係合部が設けられ、係合部に便蓋を着脱自在に取付け
ることが好ましい。このように、移動手段を収納ケース
内に配置するので、例えばトイレ使用時において、移動
手段に対する汚れの付着を防止できる。また、収納ケー
スに長孔を設けるので、回動軸を前後方向へ確実に移動
できる。そして、回動軸の端部に係合部を設け、係合部
に便蓋を着脱自在に取付けるので、便蓋の清掃、例えば
丸洗いを容易に行うことができる。第1の発明に係るト
イレ装置において、収納ケースの側部には固定手段が設
けられ、係合部から便蓋を取外した場合、回動軸を長孔
の後側に寄せることが好ましい。これにより、便蓋を係
合部から取外した場合においても、回動軸は常に予め設
定された位置に固定される。第1の発明に係るトイレ装
置において、回動軸には、便座の基部に固定された中空
状の円筒軸が回動自在に設けられることが好ましい。こ
れにより、便蓋及び便座の回動時における軸心を実質的
に同一にできるので、便蓋及び便座の取付け場所を収納
ケースに個別に設けることなく同一の場所にできる。
【0006】第2の発明に係るトイレ装置において、ト
イレ本体の後側上部に設けられた機能部の収納ケースに
便座を開閉可能に設けたトイレ装置において、便座の基
部側には、便座の開閉動作に連動して回動し前後方向に
移動する回動軸を備えた便座の移動手段が設けられ、便
座が閉じた場合、回動軸はトイレ本体の後側に移動し、
便座が開いた場合、回動軸はトイレ本体の前側に移動す
る。これにより、回動軸に固定された便座の基部がトイ
レ本体の前側に移動しながら便座が開くので、便座を閉
じた状態において、便座を収納部側へ従来より大幅に近
づけて、便座の開閉及び自立を行うことができる。第2
の発明に係るトイレ装置において、移動手段には歯車部
材を用いることが好ましい。これにより、歯車部材とし
て、例えばピニオンとラックを用いることで、回動軸の
軸心を中心とした回動運動を、回動軸が前後方向へ移動
する直線運動に容易に変換できる。
【0007】第1、第2の発明に係るトイレ装置におい
て、収納ケース内の両側に移動手段がそれぞれ設けられ
ることが好ましい。このように、移動手段を収納ケース
内の両側にそれぞれ設けるので、収納ケースの中央部に
空間部を造ることができる。第1、第2の発明に係るト
イレ装置において、回動軸には、直接的及び間接的のい
ずれか一方で回動軸の自由回転を制動する緩衝部材が設
けられることが好ましい。このように、緩衝部材によっ
て回動軸の自由回転を制動するので、回動軸に固定され
た便蓋及び便座のいずれか一方からなる開閉部材を閉位
置から開位置へと回動する場合、自由回転となる開閉部
材の回転を緩衝部材によって制動できる。一方、開閉部
材を開位置から閉位置へと回動する場合、開閉部材を開
位置から垂直位置を超える位置まで持ち上げた後は、自
由回転となる開閉部材の回転を緩衝部材によって制動で
きる。第1、第2の発明に係るトイレ装置において、回
動軸には、直接的及び間接的のいずれか一方で回動軸を
回動させる電動手段が設けられることが好ましい。これ
により、便蓋及び便座のいずれか一方からなる開閉部材
の開閉を自動で行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそれ
ぞれ本発明の第1の実施の形態に係るトイレ装置の便蓋
が閉じた状態の説明図、同トイレ装置の便蓋が開いた状
態の説明図、図2は同トイレ装置の説明図、図3
(A)、(B)はそれぞれ同トイレ装置の便蓋が閉じた
状態での移動手段の説明図、同トイレ装置の便蓋が開い
た状態での移動手段の説明図、図4は本発明の第2の実
施の形態に係るトイレ装置の説明図、図5は同トイレ装
置に使用する固定手段の斜視図、図6は本発明の第3の
実施の形態に係るトイレ装置の説明図、図7は同トイレ
装置の変形例に係る回動軸の説明図である。
【0009】図1〜図3に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係るトイレ装置10は、トイレ本体(便
器)11の後側上部に設けられた機能部12の収納ケー
ス13に便蓋14を開閉可能に設けた装置である。以
下、詳しく説明する。
【0010】図1(A)、(B)に示すように、機能部
12の収納ケース13は、側面視して実質的にL字状と
なった収納ケース本体15と、収納ケース本体15の前
側上端に設けられた中空状の支持台16とを有し、収納
ケース本体15と支持台16との間には、側面視してU
字状の溝部17が幅方向に渡って形成されている。支持
台16の上部には、便蓋14の開閉動作に連動して回動
する回動軸18が、また支持台16の前側には、便座1
9を開閉可能に支持台16に取付けるための開閉軸20
が、それぞれ回転可能に固定されている。また、支持台
16の幅方向の長さは、収納ケース本体15の長さより
短くなっているので、支持台16に取付けられた便蓋1
4及び便座19の基部の幅を、収納ケース本体15の幅
より小さくできる。これにより、トイレ装置10の外観
性を良好にできる。
【0011】図2に示すように、便蓋14の基部側にあ
る収納ケース13の支持台16内には便蓋14の移動手
段21が配置され、しかも支持台16の両側部には、回
動軸18をトイレ本体11の前後方向にガイドする長孔
22がそれぞれ設けられている。このため、回動軸18
は長孔22から支持台16の外部へ突出しており、しか
も突出した回動軸18の両端部には係合部23がそれぞ
れ設けられている。この係合部23は、側面視して矩形
状となっており、また便蓋14の両側部の基側下端部に
は、この形状に対応した開口部24がそれぞれ設けられ
ている。このため、回動軸18の回動を便蓋14の開閉
動作に連動させることができると共に、係合部23に便
蓋14を着脱自在に取付けることが可能となる(図2中
の2点鎖線)。なお、開口部24には爪部25が設けら
れているので、係合部23への便蓋14の取付け、及び
係合部23からの便蓋14の取外しを容易にしている。
【0012】ここで、係合部の側面視した形状は、便蓋
14の開閉動作を回動軸18に連動させることができれ
ば、例えば、楕円、多角形等とすることも可能である。
なお、便蓋14の開口部24の形状を、係合部23に対
応した形状とすることで、便蓋14の開閉動作を、確実
に回動軸18に伝達できる。また、係合部23への便蓋
14の取付け時において、係合部23に対する便蓋14
の取付け位置を容易に把握するため、便座19及び便蓋
14、又は便座19及び便蓋14のいずれか一方に予め
目印を設けることも可能である。これにより、便蓋14
の取付け作業時における作業性を良好にできる。
【0013】回動軸18の長手方向中央部には移動手段
21を構成するギア26が、回動軸18の軸心とギア2
6の軸心が同一となるように取付けられている。また、
支持台16内の移動手段21には、歯車部材であるピニ
オン27とラック28が配置されている。このラック2
8は、収納ケース本体15の前側上端に、ピニオン27
がトイレ本体11の前後方向に直線運動できるように固
定されている。またピニオン27は、回動軸18に固定
されたギア26及びラック28との噛み合いが外れない
ように、固定部29によってピニオン27とギア26と
の位置関係を調整し、固定されている。なお、この回動
軸18には、例えばギアを用いて間接的に、回動軸18
の自由回転を制動する従来公知のソフト閉止ダンパー機
構(緩衝部材の一例)、回動軸18を回動させる電動モ
ータ(電動手段の一例)等を設けることも可能である。
このソフト閉止ダンパー機構とは、高分子粘性流体(例
えば、グリス)の粘性抵抗を利用して得られた抵抗力に
よって生じる便蓋14の自由回転に対する制動力によ
り、緩衝作用を発揮させるようにしたものである。ここ
で、このソフト閉止ダンパー機構、電動モータを、便座
19の開閉軸20に直接的及び間接的のいずれか一方で
設けることも可能である。
【0014】ここで、回動軸18に固定されたギア26
と、ピニオン27と、ラック28との動作状態について
説明する。便蓋14が閉じている場合、即ち図3(A)
に示すように、便蓋14の位置がギア26の軸心に対し
て黒点Xの方向にある場合、ピニオン27はラック28
の左側(一側)にある。ここで、便蓋14を開けること
で、回動軸18に固定されたギア26は、回動軸18と
共に反時計回りに回転する。このとき、ギア26と噛み
合ったピニオン27は時計回りに回転しようとするの
で、ラック28の右側(他側)へ直線的に移動しようと
する。これにより、図3(B)に示すように、固定部2
9によってピニオン27との位置関係が固定されたギア
26もラック28の右側へ移動する。従って、便蓋14
を閉状態から開状態へと移動させると共に、回動軸18
はラック28の左側から右側、即ちトイレ本体11の後
側から前側へと移動する。
【0015】一方、便蓋14が開いている場合、即ち図
3(B)に示すように、便蓋14の位置がギア26の軸
心に対して黒点Xの方向にある場合、ピニオン27はラ
ック28の右側にある。ここで、便蓋14を閉じること
で、回動軸18に固定されたギア26は、回動軸18と
共に時計回りに回転する。このとき、ギア26と噛み合
ったピニオン27は反時計回りに回転しようとするの
で、ラック28の左側へ直線的に移動しようとする。こ
れにより、図3(A)に示すように、ギア26もラック
28の左側へ移動する。従って、便蓋14を開状態から
閉状態へと移動させると、回動軸18はラック28の右
側から左側、即ちトイレ本体11の前側から後側へ移動
する。以上のことから、回動軸18を便蓋14の開閉動
作に連動して回動し前後方向へ移動させることができ
る。
【0016】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る
トイレ装置10の動作方法について、図1(A)、
(B)を参照しながら説明する。便蓋14を開ける場
合、便蓋14の開動作と共に、回動軸18が反時計回り
に回動して長孔22にガイドされながらトイレ本体11
の前方向へ移動する。これにより、便蓋14の基側上端
部30の移動経路が、便蓋14が閉状態の位置よりトイ
レ本体11の後側へ膨らむことを防止できる。従って、
便蓋14の基側上端部30と、収納ケース本体15の上
側前部31との接触を防止できる。一方、便蓋14を閉
じる場合、便蓋14の閉動作と共に、回動軸18が時計
回りに回動して長孔22にガイドされながらトイレ本体
11の後方向へ移動する。これにより、便蓋14の基側
上端部30の移動経路が、便蓋14が全開状態時の位置
よりトイレ本体11の前側へ移動することを防止する。
従って、便蓋14の基側上端部30を、収納ケース本体
15の上側前部31に近づけることができる。これによ
り、便蓋14基側に設けられる空隙Yの幅を従来より大
幅に狭く(例えば、5〜10mm程度の幅)して、便蓋
14の開閉及び自立を行うことができる。
【0017】次に、本発明の第2の実施の形態に係るト
イレ装置40について説明するが、移動手段41、42
が収納ケース13の両側にそれぞれ設けられたこと以
外、本発明の第1の実施の形態に係るトイレ装置10と
略同じであるため、同一部材には同一の符号を付し詳し
い説明を省略する。なお、この移動手段41、42は、
それぞれ本発明の第1の実施の形態に使用した移動手段
21と実質的に同一である。図4に示すように、移動手
段41、42は対となっており、収納ケース13の支持
台16内の両側にそれぞれ備えられている。このため、
便蓋(図示しない)の開閉動作に連動して回動し、トイ
レ本体11の前後方向に移動する回動軸43、44も対
となって、支持台16の両側に配置されている。これに
より、支持台16の中央部に空間部を設けることができ
るので、回動軸43には直接的に、緩衝部材の一例であ
るソフト閉止ダンパー機構45又は電動手段の一例であ
る電動モータ46等を設けることが可能となる。なお、
対となる回動軸43、44は、係合部23を介してそれ
ぞれ便蓋に取付けられるので、このソフト閉止ダンパー
機構45又は電動モータ46は、回動軸43、44のい
ずれか一方に設ければよい。また、回動軸43、44の
いずれか一方にソフト閉止ダンパー機構45を設け、他
方に電動モータ46を設けることも勿論可能である。
【0018】また、回動軸43はトイレ本体11の前後
方向に移動するので、回動軸43に電動モータ46を取
付ける場合、電動モータ46も回動軸43と共に移動す
ることとなり、電動モータ46を支持台16内に固定で
きない。しかし、電動モータ46を支持台16内に固定
しなければ、電動モータ本体が回転し、回動軸43を回
動できない。従って、例えば支持台16内に、トイレ本
体11の前後方向に水平部を備えた長孔状の開口部を有
するガイドを設け、この開口部内に上端と下端を平面と
した電動モータ46を、トイレ本体11の前後方向に摺
動可能に固定する。これにより、回動軸43を電動モー
タ本体を回転させることなく回動させ、トイレ本体11
の前後方向に移動させることができる。
【0019】図5に示すように、収納ケース13の支持
台16の外側の両側部(一方についてのみ図示する)に
は固定手段47が設けられている。この固定手段47
は、一方に傾斜部48を備えたロック用爪部49と、こ
のロック用爪部49の下部に取付けられたバネ(弾性部
材)50とを有し、バネ50の弾性力によってロック用
爪部49を上方へ付勢するものである。なお、この固定
手段47は、支持台16内の両側部に設けることも可能
であり、これによってトイレ使用時に固定手段47への
汚れの付着を防止でき衛生的である。これにより、各係
合部23から便蓋を取外した場合、各回動軸43、44
はロック用爪部49の傾斜部48によって長孔22の後
側に寄せられる。従って、係合部23から便蓋が取外さ
れた場合においても、各回動軸43、44の軸心を略同
一軸心上に位置させることができるので、係合部23に
対する便蓋の取付け作業が容易となり、作業性が良好と
なる。
【0020】本発明の第3の実施の形態に係るトイレ装
置60について説明するが、便蓋14の開閉動作に連動
して回動しトイレ本体11の前後方向に移動する回動軸
61、62の軸心を、便座19の円筒軸63、64の軸
心と同一としたこと以外、本発明の第2の実施の形態に
係るトイレ装置40と略同じであるため、同一部材には
同一の符号を付し詳しい説明を省略する。なお、図6
は、トイレ装置60を前側の斜め上方から見た図であ
る。図6に示すように、回動軸61、62は、固定部6
5、66によって便蓋14の両側部にそれぞれ固定され
ている。この回動軸61、62には、便座19の基部に
設けられた固定部67、68によってそれぞれ固定され
た中空状の円筒軸63、64が回動自在に設けられてい
る。従って、便蓋14の開閉時に、回動軸61、62が
回動しトイレ本体11の前後方向に移動した場合でも、
便座19の円筒軸63、64は回動軸61、62と共に
回動しないので、便蓋14のみ開閉できる。ここで、例
えば便座19の円筒軸64として、支持台16内部まで
の長さを有した円筒軸を使用することも可能である。こ
の場合、支持台16内部の円筒軸の周囲には、円筒軸の
軸心を中心として回転するギアの歯を設ける。一方、支
持台16内には、便蓋14の全開状態時に円筒軸のギア
と電動モータに取付けたギアとが接触するように、電動
モータを固定する。これにより、便蓋14を開けた場
合、円筒軸のギアと電動モータのギアとが噛み合うの
で、電動モータを作動させることで、便座19の開け閉
めを行うことができる。
【0021】また、回動軸69及び70と、便座19及
び便蓋14との構成を、図7に示すようにすることも可
能である。回動軸69は、それぞれ便座19の取付け座
71から便蓋14の取付け座72を突き抜けて差し込ま
れ、それぞれの枢着孔73、74を同軸配置として、回
動軸69に便座19及び便蓋14が取付けられている。
ここで、便蓋14の枢着孔74の断面形状を直線部を有
する長円状とし、便座19の枢着孔73の断面形状を円
形とする。また、回動軸69の先端部は便蓋14の枢着
孔74と嵌合可能な断面形状とする。これにより、回動
軸69を回動させることで、便蓋14の開け閉めを行う
ことができる。回動軸70側は、便蓋14の枢着孔75
の断面形状を円形とし、便座19の枢着孔76の断面形
状を直線部を有する長円状としたこと以外は、上記した
構造と略同様である。これにより、回動軸70を回動さ
せることで、便座19の開け閉めを行うことができる。
【0022】なお、便蓋14の枢着孔75、便座19の
枢着孔73には、ポリプロピレン等の合成樹脂を素材と
したスリップリング77が配置され、回動軸69と便座
19との隙間、回動軸70と便蓋14との隙間を無くし
ている。このスリップリング77は、回動軸69、70
に嵌合し、枢着孔73、75内で回転自在のため、回動
軸69側では便座19へ回動力が伝達されず、また回動
軸70側では便蓋14へ回動力が伝達されない。この場
合、回動軸69側の支持台16内部は、トイレ装置60
と同様の構成とし、また回動軸70側の支持台16内部
は、トイレ装置40で説明したように、電動モータをト
イレ本体11の前後方向に摺動可能に固定する。これに
より、回動軸69側で便蓋14を全開状態とした後は、
電動モータを駆動させることで、便座19の開閉を行う
ことができる。
【0023】以上、本発明を、実施の形態を参照して説
明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載
の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の
形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれ
ぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本
発明のトイレ装置を構成する場合にも本発明は適用され
る。また、前記実施の形態においては、トイレ本体の上
に設置するトイレ装置の場合について説明したが、トイ
レ本体とトイレ装置とが一体型となった場合についても
本発明は適用される。
【0024】そして、前記実施の形態においては、機能
部の収納ケースの支持台内に移動手段が配置された場合
について説明した。しかし、収納ケース内に、従来公知
の衛生装置が備える例えば、温水を噴出して人のお尻を
洗浄する温水噴出手段、40〜60℃程度の温風を吹き
出してお尻を乾燥させる温風乾燥手段等を収納した場合
についても、本発明は適用される。更に、前記実施の形
態においては、便蓋の基部に、便蓋の開閉動作に連動し
て回動し前後方向に移動する回動軸を備えた便蓋の移動
手段が設けられた場合について説明した。しかし、便座
の基部に、便座の開閉動作に連動して回動し前後方向に
移動する回動軸を備えた便座の移動手段を設けることも
勿論可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1及びこれに従属する請求項2〜
5、8〜10記載のトイレ装置においては、回動軸に固
定された便蓋の基部がトイレ本体の前側に移動しながら
便蓋が開くので、便蓋を閉じた状態において、従来便蓋
全開に必要であった便蓋後方の空隙を無くして、便蓋の
開閉及び自立を行うことができる。このように、便蓋全
開に必要であった便蓋後方の空隙を無くすので、便蓋が
閉じた場合において、機能部の収納ケースと便蓋とが一
体となるような外観意匠を構成でき、外観性を良好にで
きる。また、便蓋後方の空隙を無くすので、指が巻き込
まれる可能性が大幅に低減され、安全性を高めることが
できる。そして、このトイレ装置に例えば衛生装置を適
用した場合は、収納ケース内に機能部品を収納するスペ
ースを従来より広くとることができるので、収納性を良
好にできる。特に、請求項2記載のトイレ装置において
は、歯車部材として、例えばピニオンとラックを用いる
ことで、回動軸の軸心を中心とした回動運動を、回動軸
が前後方向へ移動する直線運動に容易に変換できるの
で、簡単な構成で空隙の幅を狭くでき経済的である。
【0026】請求項3記載のトイレ装置においては、移
動手段を収納ケース内に配置するので、例えばトイレ使
用時において、移動手段に対する汚れの付着を防止でき
る。また、回動軸の端部に係合部を設け、係合部に便蓋
を着脱自在に取付けるので、便蓋の清掃、例えば便蓋の
丸洗いを容易に行うことができる。このように、清掃作
業が容易なトイレ装置を提供できるので、作業性が良好
であると共に、トイレ装置を容易に清潔な状態にでき
る。そして、収納ケースに長孔を設け、回動軸を前後方
向へ確実に移動できるので、便蓋の開閉時に伴う回動軸
の移動をスムーズに行うことができる。請求項4記載の
トイレ装置においては、便蓋を係合部から取外した場合
においても、回動軸は常に予め設定された位置に固定さ
れるので、便蓋の取付け位置を考慮することなく、便蓋
を係合部へ取付けることができ、作業性が良好である。
請求項5記載のトイレ装置においては、便蓋及び便座の
回動時における軸心を実質的に同一にできるので、便蓋
及び便座の取付け場所を収納ケースに個別に設けること
なく同一の場所にできる。従って、例えば便蓋及び便座
の清掃のため収納ケースから便蓋及び便座を取外す場
合、取外し作業を個別に行う場合と比較して作業を短時
間に行うことができるので、作業性が良好である。
【0027】請求項6及びこれに従属する請求項7〜1
0記載のトイレ装置においては、回動軸に固定された便
座の基部がトイレ本体の前側に移動しながら便座が開く
ので、便座を閉じた状態において、便座を収納部側へ従
来より大幅に近づけて、便座の開閉及び自立を行うこと
ができる。従って、このトイレ装置に例えば衛生装置を
適用した場合は、収納ケース内に機能部品を収納するス
ペースを従来より広くとることができるので、収納性を
良好にできる。請求項7記載のトイレ装置においては、
歯車部材として、例えばピニオンとラックを用いること
で、回動軸の軸心を中心とした回動運動を、回動軸が前
後方向へ移動する直線運動に容易に変換できるので、簡
単な構成でトイレ装置が製造でき経済的である。
【0028】請求項8記載のトイレ装置においては、移
動手段を収納ケース内の両側にそれぞれ設けるので、収
納ケースの中央部に空間部を造ることができる。従っ
て、このトイレ装置に例えば衛生装置を適用した場合、
収納ケース内に機能部品を収納するスペースを更に広く
とることができるので、収納性を更に良好にできる。請
求項9記載のトイレ装置においては、緩衝部材によって
回動軸の自由回転を制動するので、回動軸に固定された
便蓋及び便座のいずれか一方からなる開閉部材を閉位置
から開位置へと回動する場合、自由回転となる開閉部材
の回転を緩衝部材によって制動できる。一方、開閉部材
を開位置から閉位置へと回動する場合、開閉部材を開位
置から垂直位置を超える位置まで持ち上げた後は、自由
回転となる開閉部材の回転を緩衝部材によって制動でき
る。従って、開閉部材のトイレ本体に対する衝突速度を
制御できるので、例えば開閉部材、トイレ本体等の破損
を防止でき、トイレの利用者も安全に、しかも不快感を
感じることなく利用できる。請求項10記載のトイレ装
置においては、便蓋及び便座のいずれか一方からなる開
閉部材の開閉を自動で行うことができる。従って、例え
ば開閉部材を手で触ることなく開閉できるので、衛生的
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施
の形態に係るトイレ装置の便蓋が閉じた状態の説明図、
同トイレ装置の便蓋が開いた状態の説明図である。
【図2】同トイレ装置の説明図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ同トイレ装置の便蓋
が閉じた状態での移動手段の説明図、同トイレ装置の便
蓋が開いた状態での移動手段の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るトイレ装置の
説明図である。
【図5】同トイレ装置に使用する固定手段の斜視図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るトイレ装置の
説明図である。
【図7】同トイレ装置の変形例に係る回動軸の説明図で
ある。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ従来例に係
るトイレ装置の斜視図、同トイレ装置の便蓋が閉じた状
態の説明図、同トイレ装置の便蓋が開いた状態の説明図
である。
【符号の説明】
10:トイレ装置、11:トイレ本体、12:機能部、
13:収納ケース、14:便蓋、15:収納ケース本
体、16:支持台、17:溝部、18:回動軸、19:
便座、20:開閉軸、21:移動手段、22:長孔、2
3:係合部、24:開口部、25:爪部、26:ギア、
27:ピニオン、28:ラック、29:固定部、30:
基側上端部、31:上側前部、40:トイレ装置、4
1、42:移動手段、43、44:回動軸、45:ソフ
ト閉止ダンパー機構、46:電動モータ、47:固定手
段、48:傾斜部、49:ロック用爪部、50:バネ、
60:トイレ装置、61、62:回動軸、63、64:
円筒軸、65〜68:固定部、69、70:回動軸、7
1、72:取付け座、73〜76:枢着孔、77:スリ
ップリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 利行 福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘1丁目1番 1号 株式会社パンウォシュレット内 (72)発明者 木下 崇 福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘1丁目1番 1号 株式会社パンウォシュレット内 (72)発明者 大石 晃 福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘1丁目1番 1号 株式会社パンウォシュレット内 Fターム(参考) 2D037 AA02 AB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレ本体の後側上部に設けられた機能
    部の収納ケースに便蓋を開閉可能に設けたトイレ装置に
    おいて、前記便蓋の基部側には、該便蓋の開閉動作に連
    動して回動し前後方向に移動する回動軸を備えた前記便
    蓋の移動手段が設けられ、前記便蓋が閉じた場合、前記
    回動軸は前記トイレ本体の後側に移動し、前記便蓋が開
    いた場合、前記回動軸は前記トイレ本体の前側に移動す
    ることを特徴とするトイレ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトイレ装置において、前
    記移動手段には歯車部材を用いることを特徴とするトイ
    レ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載の
    トイレ装置において、前記移動手段は前記収納ケース内
    に配置され、該収納ケースの側部には前記回動軸を前後
    方向にガイドする長孔が設けられ、しかも該長孔から前
    記収納ケースの外部へ突出する前記回動軸の端部には係
    合部が設けられ、該係合部に前記便蓋を着脱自在に取付
    けたことを特徴とするトイレ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のトイレ装置において、前
    記収納ケースの側部には固定手段が設けられ、前記係合
    部から前記便蓋を取外した場合、前記回動軸を前記長孔
    の後側に寄せることを特徴とするトイレ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のト
    イレ装置において、前記回動軸には、便座の基部に固定
    された中空状の円筒軸が回動自在に設けられたことを特
    徴とするトイレ装置。
  6. 【請求項6】 トイレ本体の後側上部に設けられた機能
    部の収納ケースに便座を開閉可能に設けたトイレ装置に
    おいて、前記便座の基部側には、該便座の開閉動作に連
    動して回動し前後方向に移動する回動軸を備えた前記便
    座の移動手段が設けられ、前記便座が閉じた場合、前記
    回動軸は前記トイレ本体の後側に移動し、前記便座が開
    いた場合、前記回動軸は前記トイレ本体の前側に移動す
    ることを特徴とするトイレ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のトイレ装置において、前
    記移動手段には歯車部材を用いることを特徴とするトイ
    レ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のト
    イレ装置において、前記収納ケース内の両側に前記移動
    手段がそれぞれ設けられたことを特徴とするトイレ装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のト
    イレ装置において、前記回動軸には、直接的及び間接的
    のいずれか一方で前記回動軸の自由回転を制動する緩衝
    部材が設けられたことを特徴とするトイレ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    トイレ装置において、前記回動軸には、直接的及び間接
    的のいずれか一方で前記回動軸を回動させる電動手段が
    設けられたことを特徴とするトイレ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7421757B2 (ja) 2020-08-27 2024-01-25 Toto株式会社 便蓋装置

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