JP2019050916A - 便座装置 - Google Patents

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亨基 伊藤
Naoki Ito
亨基 伊藤
岳宏 下山
Takehiro Shimoyama
岳宏 下山
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Abstract

【課題】便座および便蓋が開状態である場合においても、トイレルームにおける便座および便蓋より後方のスペースを有効活用できる便座装置を提供すること。【解決手段】便座装置1は、便器に取付けられた本体部10に、先端側が前方に向く閉状態と先端側が上方に向く開状態との間を回動可能に支持された便座20および便蓋30と、本体部10から突出するように配置され、第二回動軸12aの周りに回動可能に設けられた第二軸部材12と、便蓋30における先端側と反対の基端側に設けられ、第二軸部材12の突出端部が嵌るとともに、第二軸部材12と便蓋30が一体に回動するように設けられた軸穴部31と、便蓋30に設けられ、軸穴部31を、便蓋30が閉状態である場合に位置する第一位置P1と、便蓋30が開状態である場合に第一位置P1より先端側に位置する第二位置P2との間を、便蓋30に対して相対的に移動させる移動機構部40と、を備えている。【選択図】 図5

Description

本発明は、便座装置に関する。
便座装置(局部洗浄装置)の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の便座装置は、便座および便蓋が、回転中心軸の周りを回動している。
特開2006−70699号公報
しかしながら、上述した特許文献1の便座装置においては、便座および便蓋が開状態であるとき、便座および便蓋の大きさによって、便座および便蓋の先端側が比較的上方に位置する場合があると考えられる。この場合、トイレルームにおける便座および便蓋より後方のスペースが有効に活用できないことが考えられる。
そこで、本発明は、上述した課題を解消するためになされたもので、便座および便蓋が開状態である場合においても、トイレルームにおける便座および便蓋より後方のスペースを有効活用できる便座装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る便座装置は、便器に取付けられた本体部に、先端側が前方に向く閉状態と先端側が上方に向く開状態との間を回動可能に支持された便座および便蓋を備えた便座装置であって、本体部から突出するように配置され、回動軸の周りに回動可能に設けられた軸部材と、便座および便蓋の少なくとも一方の部材における先端側と反対の基端側に設けられ、軸部材の突出端部が嵌るとともに、軸部材と少なくとも一方の部材とが一体に回動するように設けられた軸穴部と、少なくとも一方の部材に設けられ、軸穴部を、少なくとも一方の部材が閉状態である場合に位置する第一位置と、少なくとも一方の部材が開状態である場合に第一位置より先端側に位置する第二位置との間を、少なくとも一方の部材に対して相対的に移動させる移動機構部と、を備えている。
これによれば、軸部材が嵌る軸穴部が便蓋に設けられている場合において、便蓋が閉状態から開状態に回動するとき、軸穴部が、第一位置から第二位置に、便蓋に対して相対的に移動する。すなわち、便蓋が閉状態から開状態に回動するとき、便蓋が軸穴部に対して便蓋の基端側に向けて移動する。よって、便蓋は、開状態である場合、従来のように回動軸の周りに回動する場合に比べて、基端側すなわち下方に位置する。このことは、軸穴部が便座に設けられている場合も同様である。したがって、便座装置は、便座および便蓋が開状態である場合においても、トイレルームにおける便座および便蓋より後方のスペースを有効活用できる。
本発明による第一実施形態に係る便座装置が腰掛式便器に固定され状態を示す側面図である。 図1に示す本体部の正面図である。 図2に示す本体部の側面図である。 図1に示す便座装置の斜視図であり、便蓋が開状態である場合が示されている。なお、本図においては、便座が図示されていない。 図4に示す移動機構部の分解図である。 図7に示すVI-VI線に沿った移動機構部の軸方向断面図である。 図4に示す移動機構部の側面図であり、便蓋が閉状態であり、かつ、軸穴部が第一位置に位置している状態が示されている。なお、本図においては、第一蓋部材および第二蓋部材が図示されていない(図8乃至図10についても同様)。 図4に示す移動機構部の側面図であり、便蓋が開状態であり、かつ、軸穴部が第二位置に位置している状態が示されている。 本発明による第二実施形態に係る便座装置の移動機構部の側面図であり、便蓋が閉状態であり、かつ、軸穴部が第一位置に位置している状態が示されている。 図7に示す移動機構部の側面図であり、便蓋が開状態であり、かつ、軸穴部が第二位置に位置している状態が示されている。
<第一実施形態>
以下、本発明による便座装置の第一実施形態について図面を用いて説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ便座装置1の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ便座装置1の前方および後方とし、同じく紙面奥側および紙面手前側を、それぞれ便座装置1の右方および左方として説明する。
便座装置1は、本実施形態において、温水洗浄便座である。便座装置1は、図1に示すように、本体部10、便座20および便座20を覆う便蓋30を備えている。
本体部10は、腰掛式便器2(本発明の便器に相当)に取り付けられている。本体部10には、人体の局部の洗浄を行う洗浄装置(図示なし)が収納されている。本体部10は、図2および図3に示すように、一対の第一軸部材11および一対の第二軸部材12(本発明の軸部材に相当)を備えている。
一対の第一軸部材11は、本体部10から左方および右方にそれぞれ突出するように配置され、第一回動軸11aの周りに回動可能に設けられている。一対の第一軸部材11は、本体部10のケーシングに設けられた一対の第一貫通穴10a(図3参照)をそれぞれ貫通する。
一対の第一軸部材11の突出端部は、外周に互いに平行となるように形成された一対の第一平行面11bが設けられている。一対の第一軸部材11の一方の基端には、ダンパ装置(図示なし)が接続されている。ダンパ装置は、本体部10に収納され、便座20および便蓋30の各々が後述する開状態から閉状態に回動する場合に便座20および便蓋30の各々の回動する速度を抑制するものである。一対の第一軸部材11の一方が回動することにより、ダンパ装置が作動する。一対の第一軸部材11の他方の基端は、本体部10に回動可能に支持されている。
一対の第二軸部材12は、一対の第一軸部材11より上方にて、本体部10から左方および右方にそれぞれ突出するように配置され、第二回動軸12a(本発明の回動軸に相当)の周りに回動可能に設けられている。一対の第二軸部材12は、本体部10のケーシングに設けられた一対の第二貫通穴10b(図3参照)をそれぞれ貫通する。なお、第二貫通穴10bは、後述する第二部材42が嵌るように形成されている。
一対の第二軸部材12の突出端部は、外周に互いに平行となるように形成された一対の第二平行面12bが設けられている。一対の第二平行面12bの間の距離は、第二軸部材12の軸径よりも小さく設定されている。一対の第二軸部材12の一方の基端は、上述したダンパ装置が接続されている。一対の第二軸部材12の一方が回動することにより、ダンパ装置が作動する。一対の第二軸部材12の他方の基端は、本体部10に回動可能に支持されている。
便座20および便蓋30の各々は、閉状態(図1にて実線にて示す状態)である場合に長手方向が前後方向に沿うように設けられている。便座20および便蓋30の各々の閉状態における前方側が、便座20および便蓋30の各々の先端側に相当する。また、便座20および便蓋30の各々の閉状態における後方側が、便座20および便蓋30それぞれの先端側と反対の基端側に相当する。
便座20の基端側の左右方向両側には、一対の第一軸部材11の突出端部がそれぞれ嵌るように設けられている。便座20は、一対の第一軸部材11と一体に第一回動軸11aの周りに回動する。
便蓋30の基端側の左右方向両側には、一対の第二軸部材12の突出端部が嵌る後述する軸穴部31が設けられている。便蓋30は、一対の第二軸部材12と一体に回動する(詳細は後述する)。すなわち、便座20および便蓋30は、先端側が前方を向く閉状態と、先端側が上方を向く開状態との間を回動可能に本体部10に支持されている。便蓋30が回動可能な角度である回動角度は、本実施形態において120°である。なお、図1には、開状態である便蓋30が破線にて示されている。
次に、便蓋30について詳細に説明する。便蓋30は、図4に示すように、軸穴部31および移動機構部32(40)を備えている。軸穴部31および移動機構部32は、便蓋30の左右方向両側にそれぞれ設けられている。便蓋30の左右方向両側に配置された軸穴部31および移動機構部32のそれぞれは、左右対称形状であるため、以下、便蓋30の右側に配置された軸穴部31および移動機構部32についてのみ説明する。
軸穴部31は、便蓋30の基端側に設けられ、第二軸部材12の突出端部が嵌るとともに、第二軸部材12と便蓋30とが一体に回動するように設けられている。軸穴部31は、移動機構部32を構成する第一部材41に設けられている。軸穴部31の詳細は後述する。
移動機構部40は、便蓋30の基端側に設けられ、軸穴部31を、便蓋30が閉状態である場合に位置する第一位置P1(図7参照)と、便蓋30が開状態である場合に第一位置P1より先端側に位置する第二位置P2(図8参照)との間を、便蓋30に対して相対的に移動させるものである(詳細は後述する)。第二位置P2は、第一位置P1より便蓋30の長手方向に沿って便蓋30の先端側に位置する。
移動機構部40は、図5乃至図8に示すように、第一部材41、第二部材42、第一蓋部材43、案内部44、ラック部45および第二蓋部材46を備えている。
第一部材41は、軸穴部31が設けられ、第二軸部材12および便蓋30と一体に第二回動軸12aの周りに回動するものである。第一部材41は、直方体状に形成され、長手方向を便蓋30の長手方向に沿うように形成されている。
軸穴部31は、図6に示すように、第一部材41に左右方向に沿って貫通するように形成されている。軸穴部31は、第二軸部材12の突出端部側の端部に相当する一端部が着脱可能に嵌るように設けられている。軸穴部31は、円筒面31aおよび一対の第三平行面31bを備えている。
円筒面31aは、第二軸部材12における第二平行面12bが設けられていない外周面が左右方向に摺動可能に接触する面である。一対の第三平行面31bは、互いに平行となるように形成された一対の平行面である。一対の第三平行面31bは、第二平行面12bと対向し、第二軸部材12が回動した場合に第二平行面12bが引っ掛かるように設けられている。これにより、第一部材41は、第二軸部材12と一体に第二回動軸12aの周りに回動する。
また、上述したように、一対の第二平行面12bの間の距離は、第二軸部材12の軸径よりも小さいため、一対の第三平行面31bの間に距離においても、円筒面31aの直径よりも小さく設定されている。よって、軸穴部31が左右方向にスライドすることにより、軸穴部31から第二軸部材12の一端部が着脱する。
また、第一部材41は、図5および図6に示すように、凹部41aおよび筒部41bが設けられている。凹部41aは、第一部材41の左側面における便蓋30の基端側にて凹むように形成されている。凹部41aは、長手方向の両側が円弧状に形成されている。また、凹部41aは、便蓋30が閉状態である場合において下方(図5における紙面手前側、図7における下側)に向く第一面41cにて開放される開放部41a1が形成されている。筒部41bは、凹部41aの底面から左方に向けて、軸穴部31と同軸に突出するように形成されている。筒部41bの内周面は、軸穴部31の円筒面31aに相当する。
第二部材42は、第一部材41と本体部10との間にて内側に第二軸部材12が貫通する筒状に設けられている。第二部材42は、本体部10の第二貫通穴10bに嵌ることにより、本体部10に支持される。第二部材42の内周面は、第一部材41の筒部41bの外周面が周方向に摺動可能に接触するように設けられている。これにより、第二部材42は、第一部材41を回動可能に支持する。第二部材42は、突出部42aおよびピニオン部42bを備えている。突出部42aおよびピニオン部42bは、第二部材42に一体に形成されている。
突出部42aは、第二部材42の外周面に径方向外側に突出し、第二部材42の軸線方向に延びるように設けられている。突出部42aは、複数(本実施形態においては二つ)設けられている。突出部42aは、本体部10の第二貫通穴10bに設けられた切り欠きである切り欠き部10cに嵌るように形成されている。これにより、第二部材42は、本体部10に回動不能に支持される。
また、複数の突出部42aにおける互いに隣り合う一対の突出部42aのうち少なくとも一つの一対の突出部42aは、それぞれ配置された位置の間における第二部材42の周方向に沿った角度が、便蓋30の回動角度より大きくなるように設定されている。本実施形態においては、突出部42aは二つ設けられ、それぞれ配置された位置の間における第二部材42の周方向に沿った角度が180°となるように設けられている。
ピニオン部42bは、第二部材42の外周面に設けられた歯車である。ピニオン部42bは、第一部材41において、開放部41a1から突出するように凹部41aに配置される(図6乃至図8参照)。ピニオン部42bは、外周面の下方側から周方向に沿って、図7において時計回りに前方側と上方側との間にかけて設けられている。
第一蓋部材43は、図6に示すように、第一部材41の左側面を覆うものである。第一蓋部材43は、第二部材42と同軸に穴部43aが形成されている。穴部43aの大きさは、第二部材42の突出部42aが貫通し、ピニオン部42bが貫通しないように設定されている。第一蓋部材43が第一部材41に取り付けられることにより、第二部材42が第一部材41より外れることが規制される。
案内部44は、軸穴部31が第一位置P1と第二位置P2との間を便蓋30に対して相対的に移動するように、第一部材41を案内するものである。案内部44は、便蓋30の基端側に、便蓋30と一体に形成されている。案内部44は、具体的には、図5乃至図8に示すように、便蓋30の長手方向に沿って延び、左側を開放する箱状に形成されている。案内部44の長手方向の長さが、第一部材41の長手方向の長さより長くなるように設定されている。
案内部44は、第一部材41、第二部材42および第一蓋部材43を収納するように形成されている。第一部材41の筒部41bおよび第二部材42の左端部は、案内部44の左側部から突出している。案内部44の内面は、第一部材41の左側面以外の面と対向する。
案内部44の内面のうち、第一部材41の第一面41cと対向する第一対向面44a、第一対向面44aに対向する第二対向面44b、および右側面は、それぞれ第一部材41と対向する面と案内部44の長手方向に摺動可能に接触する。これらにより、第一部材41が案内部44の長手方向に移動するように案内部44に案内されるとともに、第一部材41が便蓋30と一体に回動する。
また、案内部44の内面のうち、便蓋30の長手方向における基端側の面である第三対向面44cが、第一部材41と接触する場合、軸穴部31が第一位置P1に位置する(図7参照)。一方、案内部44の内面のうち、便蓋30の長手方向における先端側の面である第四対向面44dが、第一部材41と接触する場合、軸穴部31が第二位置P2に位置する(図8参照)。
ラック部45は、案内部44に設けられ、ピニオン部42bと噛み合う歯である。ラック部45は、第一対向面44aに案内部44の長手方向に沿って真直ぐに延びるように設けられている。ラック部45は、開放部41a1から突出したピニオン部42bと噛み合う。ラック部45は、便蓋30が閉状態と開状態との間を回動するときに、第一部材41が案内部44に案内されるように、ピニオン部42bを噛み合う(詳細は後述する)。
第二蓋部材46は、案内部44の左側を覆うものである。第二蓋部材46は、第二部材42が貫通する長穴部46aが形成されている。長穴部46aは、第一部材41が案内部44に案内され、第二部材42が便蓋30に対して相対的に移動する場合においても、第二部材42が接触しないように設けられている。第二蓋部材46が案内部44に取り付けられることにより、第一部材41、第二部材42および第一蓋部材43が案内部44から外れることが規制される。
次に、上述した便座装置1における、便蓋30が開状態と閉状態との間を回動したときの動作について、図7および図8を用いて説明する。
便蓋30が閉状態である場合(図7参照)、便蓋30の先端側が前方を向き、かつ、基端側が後方を向いている。また、この場合、案内部44の第三対向面44cが第一部材41と接触し、軸穴部31が第一位置P1に位置する。
そして、使用者が便蓋30の先端側を持ち上げることにより、便蓋30が閉状態から開状態に向けて回動する。この場合、便蓋30、便蓋30に設けられた案内部44およびラック部45、第一部材41、並びに、第二軸部材12が図7において時計回りに回動する。
便蓋30が閉状態から開状態に回動した場合においても、第二部材42は、本体部10に対して回動不能に支持されているため回動しない。よって、この場合、便蓋30の回動に伴って、ラック部45がピニオン部42bの周りを回動しながら、ピニオン部42bと噛み合うラック部45の位置が、便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に変位する。
これにより、第二部材42がラック部45に沿って、すなわち便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。さらに、第二部材42に支持された第一部材41ひいては軸穴部31が案内部44に案内されて、便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。
その結果、便蓋30が、軸穴部31に対して便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に向けて移動する。そして、便蓋30が開状態となった場合、図8に示すように、便蓋30の先端側が上方を向き、かつ、基端側が下方を向いている。また、この場合、案内部44の第四対向面44dが第一部材41と接触し、軸穴部31が第二位置P2に位置する。
一方、便蓋30が開状態である場合に、使用者が便蓋30の先端側を引き下ろすことにより、便蓋30が開状態から閉状態に回動する。この場合、便蓋30、便蓋30に設けられた案内部44およびラック部45、第一部材41並びに第二軸部材12が図8において反時計回りに回動する。このとき、第二部材42は回動しない。よって、この場合、便蓋30の回動に伴って、第二部材42のピニオン部42bと噛み合うラック部45の位置が、便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に変位する。
これにより、第二部材42、第一部材41ひいては軸穴部31が、便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。その結果、便蓋30が、軸穴部31に対して便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて移動する。そして、便蓋30が閉状態となった場合、図7に示すように、案内部44の第三対向面44cが第一部材41と接触し、軸穴部31が第一位置P1に位置する。
また、上述した便座装置1においては、便蓋30が着脱可能に設けられている。便蓋30を本体部10から取り外す場合について説明する。上述したように、軸穴部31が左右方向にスライドすることにより、軸穴部31から第二軸部材12の一端部が着脱する。よって、第二軸部材12が軸穴部31に嵌められた状態から、軸穴部31が左右方向にスライドするように、左右方向両側それぞれの軸穴部31の間を広げるように使用者が便蓋30を弾性変形させる。これにより、軸穴部31から第二軸部材12の一端部が外れるため、便蓋30を本体部10から取り外すことができる。
一方、便蓋30を本体部10に取り付ける場合においても、同様に使用者が便蓋30を弾性変形させて、軸穴部31をスライドさせることにより、軸穴部31を第二軸部材12の一端部に嵌める。この場合、第二軸部材12の第二平行面12bが軸穴部31の第三平行面31bに嵌るように、かつ、第二部材42の突出部42aが第二貫通穴10bの切り欠き部10cに嵌るように、便蓋30の角度を使用者が調整する。
本第一実施形態によれば、便座装置1は、便器に取付けられた本体部10に、先端側が前方に向く閉状態と先端側が上方に向く開状態との間を回動可能に支持された便座20および便蓋30を備えている。便座装置1は、本体部10から突出するように配置され、第二回動軸12aの周りに回動可能に設けられた第二軸部材12と、便蓋30における先端側と反対の基端側に設けられ、第二軸部材12の突出端部が嵌るとともに、第二軸部材12と便蓋30が一体に回動するように設けられた軸穴部31と、便蓋30に設けられ、軸穴部31を、便蓋30が閉状態である場合に位置する第一位置P1と、便蓋30が開状態である場合に第一位置P1より先端側に位置する第二位置P2との間を、便蓋30に対して相対的に移動させる移動機構部40と、を備えている。
これによれば、便蓋30が閉状態から開状態に回動するとき、軸穴部31が、第一位置P1から第二位置P2に、便蓋30に対して相対的に移動する。すなわち、便蓋30が閉状態から開状態に回動するとき、便蓋30が軸穴部31に対して便蓋30の基端側に向けて移動する。よって、便蓋30は、開状態である場合、従来のように回動軸の周りに回動する場合に比べて、基端側すなわち下方に位置する。したがって、便座装置1は、便蓋30が開状態である場合においても、トイレルームにおける便蓋30より後方のスペースを有効活用できる。
また、移動機構部40は、軸穴部31が設けられ、第二軸部材12および便蓋30と一体に、回動軸の周りに回動する第一部材41と、第一部材41と本体部10との間にて内側に第二軸部材12が貫通する筒状に設けられ、本体部10に回動不能に支持され、かつ、第一部材41を回動可能に支持するとともに、外周面に歯車であるピニオン部42bが設けられた第二部材42と、軸穴部31が第一位置P1と第二位置P2との間を便蓋30に対して相対的に移動するように、第一部材41を案内する案内部44と、案内部44に設けられ、便蓋30が閉状態と開状態との間を回動するときに、第一部材41が案内部44に案内されるように、ピニオン部42bと噛み合う歯であるラック部45と、を備えている。
これによれば、第二部材42に設けられたピニオン部42bと案内部44に設けられたラック部45によってラックアンドピニオン機構が構成される。よって、軸穴部31は、ラックアンドピニオン機構によって、便蓋30に対して相対的に移動する。したがって、便蓋30は、開状態である場合、従来のように回動軸の周りに回動する場合に比べて、基端側すなわち下方に確実に位置する。
また、軸穴部31は、第二軸部材12の一端部が着脱可能に嵌るように設けられている。
これによれば、第二軸部材12と軸穴部31とが着脱可能であるため、便蓋30を第二軸部材12ひいては本体部10に対して着脱可能に設けることができる。よって、本体部10の第二軸部材12の周りおよび便蓋30の清掃を簡便に行うことができる。
また、第二部材42に設けられた複数の突出部42aにおける互いに隣り合う一対の突出部42aのうち少なくとも一つの一対の突出部42aは、それぞれ配置された位置の間における第二部材42の外周面の周方向に沿った角度が、便蓋30の回動角度より大きくなるように設定されている。これにより、突出部42aの切り欠き部10cに対する周方向の位置が一つに決められるため、第二部材42が第二貫通穴10bに誤組み付けされることなく嵌められる。
<第二実施形態>
次に、本発明による第二実施形態に係る便座装置1について、主として上述した第一実施形態と異なる部分を、図9および図10を用いて説明する。
本第二実施形態の第二部材142は、上述した第一実施形態のピニオン部42bが設けられていない。また、本第二実施形態の案内部144は、上述した第一実施形態のラック部45が設けられていない。また、本第二実施形態において、移動機構部140は、ベルト部材147を備えている。
ベルト部材147は、帯状に形成され、第一端147aが第二部材142に固定され、第二端147bが第二部材142より便蓋30の長手方向に沿って基端側にて案内部144に固定されたものである。ベルト部材147の第二端147bは、具体的には、案内部144の第一対向面144aに固定されている。
ベルト部材147は、本実施形態においては、金属製である。ベルト部材147は、長手方向に巻かれた場合に、真直ぐな形状に戻ろうとする弾性を有するように設けられている。
また、ベルト部材147は、便蓋30が開状態から閉状態に向けて回動する場合に第二部材142に巻き取られ、かつ、便蓋30が閉状態から開状態に向けて回動する場合に第二部材142から繰り出されるように配置されている。第一部材41は、後述するように、ベルト部材147が第二部材142に巻き取られた場合、および、ベルト部材147が第二部材142から繰り出された場合、案内部144に案内される。
次に、本第二実施形態の便座装置1における、便蓋30が開状態と閉状態との間を回動したときの動作について説明する。
便蓋30が閉状態である場合、ベルト部材147は、第二部材142に巻かれた状態である。便蓋30が閉状態から開状態に向けて回動する場合、便蓋30、便蓋30に設けられた案内部144、第一部材41および第二軸部材12が図9において時計回りに回動する。このとき、第二部材142が回動しないため、便蓋30の回動に伴って、ベルト部材147が第二部材142から繰り出される。ベルト部材147の弾性力によってベルト部材147が真直ぐな形状に戻るため、第二部材142がベルト部材147の第二端147bから離れるように、便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。
さらに、第二部材142に支持された第一部材41ひいては軸穴部31が案内部144に案内されて、便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。すなわち、便蓋30が、軸穴部31に対して便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に向けて移動する。
一方、便蓋30が開状態から閉状態に回動する場合、便蓋30、便蓋30に設けられた案内部144、第一部材41および第二軸部材12が図10において反時計回りに回動する。このとき、第二部材142は回動しないため、便蓋30の回動に伴って、ベルト部材147が第二部材142に巻かれる。これにより、第二部材142がベルト部材147の第二端147bに近づくように、便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。
よって、第一部材41ひいては軸穴部31が案内部144に案内されて、便蓋30の長手方向に沿って先端側から基端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。すなわち、便蓋30が、軸穴部31に対して便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて移動する。
本第二実施形態によれば、移動機構部140は、軸穴部31が設けられ、第二軸部材12および便蓋30と一体に、第二回動軸12aの周りに回動する第一部材41と、第一部材41と本体部10との間にて内側に第二軸部材12が貫通する筒状に設けられ、本体部10に回動不能に支持され、かつ、第一部材41を回動可能に支持する第二部材142と、軸穴部31が第一位置P1と第二位置P2との間を便蓋30に対して相対的に移動するように、第一部材41を案内する案内部144と、帯状に形成され、第一端147aが第二部材142に固定され、第二端147bが第二部材142より基端側にて案内部144に固定されたベルト部材147であって、便蓋30が開状態から閉状態に向けて回動する場合に第二部材142に巻き取られ、かつ、便蓋30が閉状態から開状態に向けて回動する場合に第二部材142から繰り出されるように設けられたベルト部材147と、を備えている。第一部材41は、ベルト部材147が第二部材142に巻き取られた場合、および、ベルト部材147が第二部材142から繰り出された場合、案内部144に案内される。
これによれば、ベルト部材147が第二部材142に巻き取られ、または、ベルト部材147が第二部材142から繰り出されることによって、軸穴部31が便蓋30に対して相対的に移動する。したがって、便蓋30は、開状態である場合、従来のように回動軸の周りに回動する場合に比べて、基端側すなわち下方に確実に位置する。
なお、上述した各実施形態において、便座装置の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、便座装置1は、温水洗浄便座であるが、これに代えて、洗浄装置を備えない暖房便座としても良い。
また、上述した各実施形態において、移動機構部40,140は、便蓋30の左右方向両側に設けられているが、これに代えて、左右方向両側の何れか一方にのみ設けるようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、移動機構部40,140は、便蓋30に設けられているが、これに代えて、移動機構部40,140を便座20のみに設けるようにしても良い。この場合、移動機構部40,140を便座20の左右方向両側のうち少なくとも一方に設けるようにしても良い。またこの場合、第一軸部材11が本発明の軸部材に相当し、かつ、第一回動軸11aが本発明の回動軸に相当する。さらに、移動機構部40,140を便座20および便蓋30の両方に設けるようにしても良い。この場合、便座装置は、便座および便蓋が開状態である場合においても、便座および便蓋の後方のスペースを有効活用できる。
また、上述した各実施形態において、第一軸部材11および第二軸部材12は、ダンパ装置に接続されているが、これに代えて、自動開閉装置(図示なし)に接続するようにしても良い。自動開閉装置は、本体部10に収納され、便座20および便蓋30のそれぞれを、閉状態と開状態との間を電力によって回動させるものである。
また、上述した第一実施形態において、ラック部45は真直ぐに設けられているが、これに代えて、弧状に設けるようにしても良い。この場合、第一部材41がラック部45の形状に沿って便蓋30に対して相対的に移動するように、第一部材41および案内部144を設ける。
また、上述した第二実施形態において、ベルト部材147は金属製であるが、これに代えて、ゴム材料、糸や布などによって設けるようにしても良い。この場合、便蓋30が閉状態から開状態に回動する場合、第二部材142、第一部材41および軸穴部31は、便蓋30の自重によって、便蓋30の長手方向に沿って基端側から先端側に向けて、便蓋30に対して相対的に移動する。なお、ベルト部材147がゴム材料で設けられている場合、ベルト部材147が第二部材142から繰り出された場合に、引っ張り弾性力が生じるように、ベルト部材147を設けるようにしても良い。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各軸部材11,12、軸穴部31、第一部材41、第二部材42,142、案内部44,144、ピニオン部42b、ラック部45およびベルト部材147の形状、並びに、突出部42aの個数を変更するようにしても良い。
1…便座装置、10…本体部、11…第一軸部材、11a…第一回動軸、12…第二軸部材(軸部材)、12a…第二回動軸(回動軸)、20…便座、30…便蓋、31…軸穴部、32(40)…移動機構部、41…第一部材、42…第二部材、42b…ピニオン部、44…案内部、45…ラック部、147…ベルト部材、147a…第一端、147b…第二端、P1…第一位置、P2…第二位置。

Claims (4)

  1. 便器に取付けられた本体部に、先端側が前方に向く閉状態と前記先端側が上方に向く開状態との間を回動可能に支持された便座および便蓋を備えた便座装置であって、
    前記本体部から突出するように配置され、回動軸の周りに回動可能に設けられた軸部材と、
    前記便座および前記便蓋の少なくとも一方の部材における前記先端側と反対の基端側に設けられ、前記軸部材の突出端部が嵌るとともに、前記軸部材と前記少なくとも一方の部材とが一体に回動するように設けられた軸穴部と、
    前記少なくとも一方の部材に設けられ、前記軸穴部を、前記少なくとも一方の部材が前記閉状態である場合に位置する第一位置と、前記少なくとも一方の部材が前記開状態である場合に前記第一位置より前記先端側に位置する第二位置との間を、前記少なくとも一方の部材に対して相対的に移動させる移動機構部と、を備えている便座装置。
  2. 前記移動機構部は、
    前記軸穴部が設けられ、前記軸部材および前記少なくとも一方の部材と一体に、前記回動軸の周りに回動する第一部材と、
    前記第一部材と前記本体部との間にて内側に前記軸部材が貫通する筒状に設けられ、前記本体部に回動不能に支持され、かつ、前記第一部材を回動可能に支持するとともに、外周面に歯車であるピニオン部が設けられた第二部材と、
    前記軸穴部が前記第一位置と前記第二位置との間を前記少なくとも一方の部材に対して相対的に移動するように、前記第一部材を案内する案内部と、
    前記案内部に設けられ、前記少なくとも一方の部材が前記閉状態と前記開状態との間を回動するときに、前記第一部材が前記案内部に案内されるように、前記ピニオン部と噛み合う歯であるラック部と、を備えている請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記移動機構部は、
    前記軸穴部が設けられ、前記軸部材および前記少なくとも一方の部材と一体に、前記回動軸の周りに回動する第一部材と、
    前記第一部材と前記本体部との間にて内側に前記軸部材が貫通する筒状に設けられ、前記本体部に回動不能に支持され、かつ、前記第一部材を回動可能に支持する第二部材と、
    前記軸穴部が前記第一位置と前記第二位置との間を前記少なくとも一方の部材に対して相対的に移動するように、前記第一部材を案内する案内部と、
    帯状に形成され、第一端が前記第二部材に固定され、第二端が前記第二部材より前記基端側にて前記案内部に固定されたベルト部材であって、前記少なくとも一方の部材が前記開状態から前記閉状態に向けて回動する場合に前記第二部材に巻き取られ、かつ、前記少なくとも一方の部材が前記閉状態から前記開状態に向けて回動する場合に前記第二部材から繰り出されるように設けられた前記ベルト部材と、を備え、
    前記第一部材は、
    前記ベルト部材が前記第二部材に巻き取られた場合、および、前記ベルト部材が前記第二部材から繰り出された場合、前記案内部に案内される請求項1に記載の便座装置。
  4. 前記軸穴部は、前記軸部材の一端部が着脱可能に嵌るように設けられている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の便座装置。
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