JP2003259524A - 地中埋設箱に対する鞘管類の固定装置 - Google Patents

地中埋設箱に対する鞘管類の固定装置

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JP2003259524A JP2002053445A JP2002053445A JP2003259524A JP 2003259524 A JP2003259524 A JP 2003259524A JP 2002053445 A JP2002053445 A JP 2002053445A JP 2002053445 A JP2002053445 A JP 2002053445A JP 2003259524 A JP2003259524 A JP 2003259524A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】地中埋設箱に対して鞘管又はダクトスリーブの
端末部を固定する装置の構成を簡単にし、しかもその固
定操作も容易にして、迅速な施工を可能にすることであ
る。 【解決手段】離間配置されたハンドホール(地中埋設
箱)Hどうしを連結する外管内に多数本の鞘管Pが挿通
され、該鞘管Pの両端末部が前記ハンドホールH内に挿
入され、該鞘管Pの一方の端末部を前記地中埋設箱に固
定する装置である。多数本の鞘管Pを挿通可能なリング
板状をなしていて、その鞘管挿通孔12に臨む部分に多
数個のバンド固定片13が周方向に所定間隔をおいて板
面に対して起立形成された固定板11の鞘管挿通孔12
に、挿通された鞘管Pの端末部外周を前記第1固定バン
ドB1 で挟んで、該第1固定バンドB1 を閉止形状にし
て前記固定板11のバンド固定片13に固定することに
より、前記固定バンドB1 を介して前記固定板11に鞘
管Pの端末部を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離間配置された地
中埋設箱どうしを連結する外管内に多数本の鞘管を挿入
して地中布設し、この鞘管の両端末部を前記地中埋設箱
内に挿入した状態において、この鞘管の一方の端末部、
又はその他方の端部の所定長部分を摺動可能に挿通して
いるダクトスリーブの一方の端末部を地中埋設箱に固定
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に光ファイバーケーブル等の配線を
布設するには、ハンドホール等の複数個の地中埋設箱を
所定間隔をおいて離間配置して、相隣接する地中埋設箱
どうしを外管で互いに連結し、この外管内に、合成樹脂
製の多数本の鞘管を前記外管内に挿通して、その両端末
部を、前記地中埋設箱の側壁部に設けられた開口を通し
て、その内部に挿入する。例えば、ポリエチレン等で成
形された合成樹脂製の鞘管は、温度差により伸縮する性
質を有するので、その一方の端末部は、固定装置を介し
て地中埋設箱に直接に固定されるが、他方の端末から起
算して所定長部分は、隣接する別の地中埋設箱に一方の
端末部が固定装置を介して挿入固定されたダクトスリー
ブ内に摺動可能に挿通される。この構造により、温度差
により生ずる鞘管の伸縮を吸収して、その亀裂発生、破
断等を防止している。
【0003】そして、特開2000-115972 号公報には、上
記した固定装置の一例が開示されているが、この鞘管又
はダクトスリーブの固定装置は、その構成部品が多く、
しかも固定操作に手間を要するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、地中
埋設箱に対して鞘管又はダクトスリーブの端末部を固定
する装置の構成を簡単にし、しかもその固定操作も容易
にして、迅速な施工を可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、離間配置された地中埋設
箱どうしを連結する外管内に多数本の鞘管が挿通され、
該鞘管の両端末部が前記地中埋設箱内に挿入され、該鞘
管の一方の端末部を前記地中埋設箱に固定する装置であ
って、多数本の鞘管を挿通可能なリング板状をなしてい
て、その鞘管挿通孔の周縁部に多数個のバンド固定片が
周方向に所定間隔をおいて板面に対して起立形成され
て、前記地中埋設箱の側壁部に固定される固定板と、短
円筒体が周方向の一部で分断されて、弾性復元力に抗し
て拡開形状から短円筒状の閉止形状に弾性変形可能な形
状であって、該分断部に前記バンド固定片を両側から挟
んでこれに固定される固定部が設けられていると共に、
前記分断部を連結させて前記閉止形状を維持させるため
の連結部が設けられた固定バンドとから成るものであ
る。
【0006】請求項1の発明によれば、前記固定板の鞘
管挿通孔に挿通された鞘管の端末部外周を前記固定バン
ドで挟んだ後に、該固定バンドを閉止形状にして前記固
定板のバンド固定片に固定すると、前記固定バンドを介
して前記固定板、即ち、地中埋設箱の側壁部に鞘管の端
末部が固定される。このように、固定板のバンド固定片
に対する固定バンドの固定操作と、固定バンドによる鞘
管の端末部の固定操作とを同時に行えるために、地中埋
設箱の側壁部に対する鞘管の端末部の固定作業が容易に
なる。また、地中埋設箱に鞘管の端末部を固定する装置
は、地中埋設箱の側壁部に固定される固定板と、該固定
板のバンド固定片に固定される固定バンドとの二種類の
部材のみで構成されるため、構造が簡単であって、構成
部品点数も少なくなる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記固定板のバンド固定片の自由端部には、
該バンド固定片に固定バンドを固定した状態において、
鞘管の長手方向への移動により前記固定バンドが抜け出
るのを防止する抜止め片が設けられていることを特徴と
している。
【0008】請求項2の発明によれば、固定板のバンド
固定片に対して固定バンドが抜け出なくなるので、長期
間に亘って、鞘管の端末部を安定して固定できる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1また2
のいずれかの発明において、前記固定バンドには、その
内周面に僅かに突出して、鞘管の外周に係止する多数の
係止突起が設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明によれば、合成樹脂製の鞘
管が固定バンドにより固定された状態において、固定バ
ンドの内周面に突出した多数の係止突起が鞘管の外周面
に喰い込んで軽く係止する。よって、施工後において温
度変化により鞘管が伸縮しても、固定バンドで固定され
ている部分は、固定バンドに対して移動しない。よっ
て、固定バンド、ひいては地中埋設箱に対する鞘管の固
定が確実となる。
【0011】また、請求項4の発明は、離間配置された
地中埋設箱どうしを連結する外管内に多数本の鞘管が挿
通され、該鞘管の一方の端部の所定長部分は、当該部分
に配置されたダクトスリーブ内に摺動可能に挿通され、
前記ダクトスリーブの前記地中埋設箱内に挿入された側
の端末部を前記地中埋設箱に固定する装置であって、多
数本のダクトスリーブを挿通可能なリング板状をなして
いて、そのスリーブ挿通孔の周縁部に多数個のバンド固
定片が周方向に所定間隔をおいて板面に対して起立形成
されて、前記地中埋設箱に固定される固定板と、短円筒
体が周方向の一部で分断されて、弾性復元力に抗して拡
開形状から短円筒状の閉止形状に弾性変形可能な形状で
あって、該分断部に前記バンド固定片を両側から挟んで
これに固定される固定部が設けられていると共に、前記
分断部を連結させて前記閉止形状を維持させるための一
対の連結部が設けられた固定バンドとから成るものであ
る。
【0012】請求項4の発明によれば、前記固定板のス
リーブ挿通孔に挿通されたダクトスリーブの端末部外周
を前記固定バンドで挟んで、該固定バンドを閉止形状に
して前記固定板のバンド固定片に固定すると、前記固定
バンドを介して前記固定板にダクトスリーブの端末部が
固定される。よって、請求項1の発明と同様に、ダクト
スリーブの端末部を地中埋設箱に固定する作業が容易に
なると共に、固定装置の構成部品が少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて、本発明
を更に詳細に説明する。図1は、鞘管Pの接続状態を示
す全体断面図であり、図2及び図3は、それぞれハンド
ホールHに対して鞘管P及びダクトスリーブDの各端末
部Pa,Da が固定された状態を示す拡大断面図であり、
図4は、ハンドホールHの側壁部1に対して鞘管Pの端
末部Paを固定する第1固定装置F1 の分解斜視図であ
り、図5は、第1固定装置F1を構成する固定板11の
分解斜視図であり、図6は、固定板11と、これに対し
て固定される第1固定バンドB1 とが分離された状態の
部分斜視図であり、図7は、固定板11に対して第1固
定バンドB1 が固定された状態の部分拡大斜視図であ
り、図8(イ),(ロ)は、固定板11のバンド固定片1
3に対して第1固定バンドB1 を固定する前後の状態を
示す正面図であり、図9は、多数本の鞘管Pの端末部P
aが第1固定装置F1 を介してハンドホールHの側壁部
1に固定された状態の斜視図である。なお、図1ないし
図3の図示に関しては、理解を容易にするために、鞘管
P及びダクトスリーブDの外径に対するハンドホールH
の側壁部1、パッキン6(6')及び固定板11の各肉厚
の比率、並びに鞘管Pの本数に関しては、無視してあ
る。
【0014】最初に、図1ないし図3を参照して、光フ
ァイバーケーブル等の配線の地中布設の構造、及びその
施工方法について簡単に説明する。ハンドホールHは、
コンクリートにより上面が開口した箱状に形成されたも
のであって、その深さは、1m程度である。このハンド
ホールHの対向側壁部1には、円形の貫通孔2が同心状
となって設けられており、前記側壁部1の内壁面におけ
る前記貫通孔2に近い部分には、周方向に沿って所定間
隔をおいて多数個(実施例では8個)のナット部材3が
前記内壁面に臨んで埋設されている。また、前記貫通孔
2には、鍔付スリーブ4が内周面に密着して挿入され、
そのスリーブ本体部4aの先端部は、後述の外管5の端
末部内周に挿入嵌合されていると共に、その鍔部4bが
側壁部1の内壁面に密着している。
【0015】また、前記ハンドホールHは、光ファイバ
ーケーブル等の配線の地中布設部に所定間隔をおいて配
置されて、その全体が地中埋設され、相隣接するハンド
ホールHは、その各貫通孔2の部分において、合成樹
脂、或いはコンクリートから形成された外管5により互
いに連結される。即ち、外管5の内径は、前記鍔付スリ
ーブ4のスリーブ本体部4aの外径に対応していて、ハ
ンドホールHの側壁部1の内側から貫通孔2に嵌合挿入
された鍔付スリーブ4のスリーブ本体部4aが、前記外
管5の端末部の内側に嵌合される。
【0016】そして、ポリエチレン等の合成樹脂で形成
されて、可撓性を有する長尺筒状の鞘管Pが前記外管5
内に挿通され、該鞘管P内に、光ファイバーケーブル等
の配線が挿通されることにより、該配線が地中布設され
る。なお、鞘管Pに対して配線を挿通する作業は、該鞘
管Pを外管5内に挿通配置した後に行われるが、その詳
細は、本発明に直接関係しないので、詳述しない。この
鞘管Pは、その両端末部Paが相隣接するハンドホール
Hの貫通孔2を通って、各ハンドホールH内に挿入配置
される。また、この鞘管Pは、温度変化により伸縮する
ため、その一方の端末部Paは、隣接する一方のハンド
ホールHの側壁部1に、第1固定装置F 1 を介して直接
に固定されるが、その他方の端末から起算して所定長部
分は、他方のハンドホールHの側壁部1に第2固定装置
2 を介して固定された合成樹脂製のダクトスリーブD
内に摺動可能に挿通されて、前記ダクトスリーブDにお
けるハンドホールH内に配置された側の端面から突出し
ている。
【0017】次に、図2、図4ないし図8を参照して、
前記鞘管Pの一方の端末部PaをハンドホールHの側壁
部1に固定するための第1固定装置F1 について説明す
る。この第1固定装置F1 は、ハンドホールHの側壁部
1の内側面の貫通孔2の周縁部に固定されるリング板状
の固定板11と、該固定板11の中心部の鞘管挿通孔1
2の周縁部に一体形成された多数のバンド固定片13に
対して着脱可能に固定される多数の第1固定バンドB1
とで構成される。この固定板11は、図5に示されるよ
うに、半リング板状をした一対の固定板分割体11aを
連結板14を介して一体に連結してリング板状にして使
用される。一対の固定板分割体11aは、同一形状であ
って、その周方向に沿った両端部は、連結部となってい
る。固定板分割体11aの一方の連結部の半径方向内
側、及び同外側には、半円形の嵌合凸部15aと、同じ
く半円形のボルト挿通孔16aがそれぞれ形成されてい
ると共に、固定板分割体11aの他方の連結部の半径方
向内側、及び同外側には、前記嵌合凸部15aと相互に
嵌合する関係にある半円形の嵌合凹部15bと、同じく
半円形のボルト挿通孔16aがそれぞれ形成されてい
る。
【0018】よって、同一形状の一対の固定板分割体1
1aの各連結部を対向させてリング板状に配置して、一
方の固定板分割体11aの嵌合凹部15bに、他方の固
定板分割体11aの嵌合凸部15aを嵌合させると、半
リング板状の一対の固定板分割体11aが合体してリン
グ板状に配置されて、連結部における半円形の各ボルト
挿通孔16aは、合体してボルト挿通孔16となって、
固定板11が形成される。よって、固定板11の製作が
容易となる。
【0019】そして、一対の固定板分割体11aが合体
してリング板状となった固定板11の各連結部を連結板
14で連結すると、一対の固定板分割体11aは、一体
固定される。連結板14には、ボルト挿通孔17が形成
されていて、該ボルト挿通孔17と、連結部に合体形成
された前記ボルト挿通孔16とを合致させ、連結板14
の各ビス孔18に挿通された一対のビス19が、各固定
板分割体11aの連結部に設けられたビス下孔21に螺
合されることにより、一対の連結板14を介して半リン
グ板状をした一対の固定板分割体11aが連結されて、
リング板状の固定板11となる。このリング板状の固定
板11の孔は、使用状態において、多数本の鞘管P或い
はダクトスリーブDを挿通させるための鞘管挿通孔12
となる。
【0020】なお、各固定板分割体11aには、周方向
に沿って一定ピッチをおいてボルト挿通孔16が設けら
れて、一対の固定板分割体11aが連結されてリング板
状の固定板11となった状態では、連結部において一対
の半円形のボルト挿通孔16aが合体して形成されたボ
ルト挿通孔16を含めて、多数個(実施形態では8個)
のボルト挿通孔16が周方向に沿って一定ピッチで設け
られている。
【0021】また、固定板分割体11aの半径方向の内
側であって、しかも周方向に沿って隣接するボルト挿通
孔16(半円形のボルト挿通孔16aを含む)の間に
は、板状をしたバンド固定片13が板面に対して垂直に
切り起こされて、一体に起立形成されている。即ち、固
定板11には、多数のバンド固定片13が鞘管挿通孔1
2に臨んだ状態で、周方向に沿って所定間隔をおいて板
面に対して垂直となって起立形成されている。このバン
ド固定片13の先端部(自由端部)であって、その幅方
向の両端部には、後述の第1固定バンドB1 を固定した
状態において、該第1固定バンドB1 が抜け出るのを防
止する抜止め片13aが形成されている。
【0022】次に、図6ないし図8を参照して、固定板
11の前記バンド固定片13に着脱可能に固定されて、
前記外管5内に挿通されて、その端末部Paがハンドホ
ールH内に挿入された鞘管Pの前記端末部Paを固定す
るための第1固定バンドB1について説明する。この第
1固定バンドB1 は、略短半円筒状の一対の第1固定バ
ンド分割体B1aを相互に反転させて、その周方向の一端
部を溶接により一体化することにより、弾性復元力に抗
して拡開形状から略短円筒状の閉止形状に弾性変形可能
な形状となっている。第1固定バンド分割体B1aは、金
属薄板を曲げ成形したものであって、その中心角が18
0°よりも僅かに小さな略短半円筒状を呈している。即
ち、中心角が180°よりも僅かに小さな固定バンド本
体31の周方向の一端部は、半径方向外側に略90°折
り曲げられて一体連結板部32が形成されていると共
に、その他端部は、半径方向外側に略90°折り曲げら
れて長さの短い挟持板部33が形成され、該挟持板部3
3の半径方向外側の端部は、前記固定バンド本体31と
反対の側の周方向に沿うように略90°折り曲げられて
延長板部34が形成され、該延長板部34の周方向の外
側端は、半径方向外側に略90°折り曲げられて連結板
部35となっている。そして、固定バンド本体31と延
長板部34とで形成される略短半円筒状の部分の中心角
は、180°よりも僅かに小さくなっている。
【0023】また、固定バンド本体31には、周方向に
沿って所定間隔をおいて、長手方向が幅方向(使用状態
では、鞘管Pの長手方向)に沿った長方形状の多数の開
口36が形成されて、各開口36の対向短辺には、内方
に向けて係止突起37が形成されている。この係止突起
37は、鞘管Pの外側を第1固定バンドB1 で挟んだ状
態において、該鞘管Pの外周面に僅かに喰い込んで、第
1固定バンドB1 に対して鞘管Pの移動を防止するもの
である。また、半径方向に沿って設けられた連結板部3
5の中央部には、連結ボルト38を挿通するためのボル
ト挿通孔39が第1固定バンド分割体B1aの半径方向に
沿って長孔状となって形成されている。また、連結板部
35の自由端部には、小嵌合孔41と、これに対して嵌
合される大きさであって、前記係止突起37の突出側に
突出する嵌合突部42とが幅方向(略短円筒状の第1固
定バンドB1 の軸心方向)に沿って所定間隔をおいて設
けられている。更に、連結板部35の外側面となる面に
は、前記ボルト挿通孔39を両側から挟むようにして、
一対のナット嵌合突条43が第1固定バンド分割体B1a
の半径方向に沿って設けられている。ここで、一対の第
1固定バンド分割体B1aを一体に連結して第1固定バン
ドB1 として使用する際に、該第1固定バンドB1 の一
対の連結板部35は互いに密着して、そのボルト挿通孔
39に挿通された連結ボルト38及び連結ナット44の
螺合により前記密着状態が保持される。前記一対のナッ
ト嵌合突条43は、その間に連結ナット44を配置させ
ることにより、その廻り止めを図って、第1固定バンド
1 による鞘管Pの固定状態を維持するものである。
【0024】また、図6に示されるように、第1固定バ
ンドB1 は、一対の第1固定バンド分割体B1aを相互に
反転させて、その一体連結板部32を互いに溶接により
一体化して形成される。このため、第1固定バンドB1
の製作が容易となる。第1固定バンドB1 を構成する一
対の第1固定バンド分割体B1aの各中心角は、180°
よりも小さいので、一対の第1固定バンド分割体B1aを
上記のようにして一体化させると、周方向の一部が分断
された形状となって、一体連結板部32と対向する一対
の連結板部35の間に所定の拡開口45が形成される。
即ち、第1固定バンドB1 の非使用時の形状は、一対の
連結板部35の間に所定の拡開口45が形成された拡開
形状となっていると共に、その使用時の形状は、一対の
連結板部35が密着して略短円筒状の閉止形状となり、
前記拡開形状から前記閉止形状に変形させるには、各第
1固定バンド分割体B1aの弾性復元力に抗して、これを
僅かに弾性変形させる必要がある。
【0025】そして、固定板11の板面に起立形成され
たバンド固定片13に前記第1固定バンドB1 を装着し
て固定するには、以下のようにして行う。なお、後述の
ように、固定板11は、ハンドホールHの側壁部1の内
側面に固定され、固定板11のバンド固定片13に第1
固定バンドB1 を固定する際には、該第1固定バンドB
1 は、鞘管Pの外側に嵌め込んだ状態で行われる。図6
及び図8(イ)に示されるように、拡開形状の第1固定
バンドB1 を固定板11の手前側からバンド固定片13
に向けて近接させて、第1固定バンドB1 の全体を、バ
ンド固定片13の抜止め片13aよりも奥側(固定板1
1の板面の側)まで移動させた後に、第1固定バンドB
1 の弾性復元力に抗して一対の連結板部35を近接密着
させて、各連結板部35のボルト挿通孔39に挿通され
た連結ボルト38と連結ナット44とを螺合させて、一
対の連結板部35の近接密着状態を維持させる。
【0026】これにより、図7、図8(ロ)及び図9に
それぞれ示されるように、第1固定バンドB1 を構成す
る一対の第1固定バンド分割体B1aの各挟持板部33が
互いに近接して、その間においてバンド固定片13が挟
持されて、固定板11のバンド固定片13に第1固定バ
ンドB1 が固定されると同時に、該第1固定バンドB 1
により鞘管Pが固定される。なお、一対の連結板部35
の近接密着状態では、その一方の小嵌合孔41に他方の
嵌合突部42が嵌合して、一対の連結板部35が位置合
わせされると共に、連結ナット44が一方の連結板部3
5のナット嵌合突条43の間に位置されて、その廻り止
めが図られていることは、上述した通りである。
【0027】また、固定板11のバンド固定片13に第
1固定バンドB1 が固定された状態では、各第1固定バ
ンド分割体B1aの挟持板部33における固定板11と反
対側の端面33aは、バンド固定片13の先端側(自由
端側)に設けられた抜止め片13aに当接する。この構
造により、鞘管Pが自身の長手方向に移動しようとした
場合等において、バンド固定片13から第1固定バンド
1 が抜け出るのを防止できる。
【0028】次に、図3、図10ないし図12を参照し
て、前記鞘管Pの他方の端末から起算して所定長部分を
摺動可能に挿通するダクトスリーブDを、ハンドホール
(前記鞘管Pの一方の端末部Paを固定しているハンド
ホールHと隣接する別のハンドホール)Hの側壁部1に
固定するための第2固定装置F2 について説明する。図
10は、ハンドホールHの側壁部1に対してダクトスリ
ーブDの端末部Daを固定する第2固定装置F2 の分解
斜視図であり、図11は、第2固定装置F2 を構成する
固定板11と、これに対して固定される第2固定バンド
2 とが分離された状態の斜視図であり、図12(イ),
(ロ)は、固定板11のバンド固定片13に対して第2
固定バンドB2 を固定する前後の状態を示す正面図であ
る。
【0029】ここで、ダクトスリーブDは、その内部に
鞘管Pを摺動可能に挿通させるために、その内径が該鞘
管Pの外径よりも大きくなっていて、ダクトスリーブD
自体の外径は、鞘管Pの外径よりも大きくなる。しか
し、ダクトスリーブDの外径は、鞘管Pの外径の1.2
倍程度で十分であるので、固定バンドに関しては、外径
の増加に対応して大きなものを使用する必要があるが、
固定板に関しては、鞘管Pの固定に使用したものと同一
のものが使用可能である。よって、第2固定装置F
2 は、第1固定装置F1 と同様に、ハンドホールHの側
壁部1に固定される固定板11と、該固定板11のバン
ド固定片13に着脱可能に固定される第2固定バンドB
2 とで構成されるが、後者の第2固定バンドB2 に関し
て、前記第1固定バンドB1 と異なる部分についてのみ
説明し、他の同一構成の部分は、重複説明を避けて、図
示のみ行う。
【0030】第2固定バンドB2 は、図10及び図11
に示されるように、第1固定バンドB1 と同様に、一対
の第2固定バンド分割体B2aを、一体連結板部32の部
分で一体に連結して、原形状は、一対の連結板部35の
部分に拡開口45が形成された拡開形状となっている。
また、第2固定バンドB2 は、第1固定バンドB1 に対
して、拡開口45が閉止して短円筒状となった閉止形状
の固定バンド本体31’の内径は、同形状の第1固定バ
ンドB1 の固定バンド本体31の内径の1.2倍程度で
あること、並びに固定バンド本体31’は、固定バンド
本体31と異なって、開口36及び係止突起37は一切
形成されていないことの2点が異なるのみで、他の構成
は、寸法を含めて全て同一である。前者の差異は、外径
の異なる管材を把持可能にするために当然のことであ
り、後者の差異は、第2固定バンドB2 は、比較的短尺
のダクトスリーブDをハンドホールHの側壁部1に固定
するものであるため、長尺の鞘管Pを固定する第1固定
バンドB1 と異なって、その固定バンド本体31’に係
止突起37を設けなくても、外側からの把持力のみで、
短尺のダクトスリーブDを固定可能であることによる。
【0031】そして、図12(イ) に示されるように、
拡開形状の第2固定バンドB2 をダクトスリーブDの外
側に嵌め込んで、該第2固定バンドB2 を固定板11の
板面に当接するまで移動させて、その一対の挟持板部3
3の間に、固定板11のバンド固定片13を配置する。
その後に、同(ロ)に示されるように、一対の連結板部
35を密着させて、固定バンド本体31’により前記ダ
クトスリーブDの外側を把持固定して、連結ボルト38
及び連結ナット44により、一対の連結板部35の密着
状態を保持する。他の作用は、既述の第1固定バンドB
1 のそれと同一である。
【0032】次に、第1固定装置F1 を使用して、鞘管
Pの一方の端末部PaをハンドホールHの側壁部1に固
定すると共に、第2固定装置F2 を使用して、前記鞘管
Pの他方の端末から起算して所定長部分を摺動可能に挿
通するダクトスリーブDを、前記ハンドホールHと隣接
する別のハンドホールHの側壁部1に固定する作業(施
工方法)について説明する。そして、既述の通り、光フ
ァイバーケーブル等の配線の地中埋設部位に所定間隔を
おいてハンドホールHが埋設され、相隣接するハンドホ
ールHは、その対向側壁部1に開けられた貫通孔2の部
分において、外管5により連結される。また、前記外管
5内に多数本の鞘管Pが挿通されて、各鞘管Pの一方の
端末部Paは、相隣接する2つのハンドホールHのう
ち、一方のハンドホールHの貫通孔2を通って、該ハン
ドホールH内に挿入されて、第1固定装置F1 によって
側壁部1に固定されると共に、その他方の端末部Pa
は、他方のハンドホールHに対しては、非固定構造であ
って、該他方のハンドホールHの側壁部1に一方の端末
部Daが第2固定装置F2 によって固定されたダクトス
リーブD内に摺動可能に挿通されて、前記他方のハンド
ホールHの内部に挿入される。
【0033】また、上記のようにして、外管5内に多数
本の鞘管Pを挿通することにより、多数本の鞘管Pの一
方の端末部Paは、相隣接するハンドホールHの側壁部
1の貫通孔2から内部に挿入された状態になっていると
共に、他方の端末から起算して所定長部分は、ダクトス
リーブD内に挿通されて、各ダクトスリーブDの一方の
端末部Daは、相隣接する別のハンドホールHの貫通孔
2から内部に挿入された状態となっている。そして、以
下のようにして、多数本の鞘管Pの一方の端末部Pa
は、第1固定装置F1 により、ハンドホールHの側壁部
1に固定されると共に、多数本のダクトスリーブDの一
方の端末部Daは、第2固定装置F2 により、相隣接す
る別のハンドホールHの側壁部1に固定される。
【0034】まず、多数本の鞘管Pの一方の端末部Pa
の固定に際しては、図2及び図4に示されるように、ハ
ンドホールHの側壁部1の貫通孔2に挿入嵌合された鍔
付スリーブ4の鍔部4bと固定板11との間に介在され
てシール作用を果たすゴム製のパッキン6が使用され
る。このパッキン6は、円形をしていて、周方向に沿っ
て多数の鞘管挿通孔7が形成されている。ハンドホール
Hの貫通孔2から内部に突出している多数本の鞘管Pの
端末部Paを前記パッキン6の各鞘管挿通孔7に挿通し
た後に、鍔付スリーブ4の鍔部4bと固定板11との間
に前記パッキン6を介在させて、前記固定板11に設け
られた各ボルト挿通孔16に挿通された固定ボルト22
を、ハンドホールHの側壁部1における貫通孔2の周囲
に埋設されたナット部材3に螺合させて、前記側壁部1
に固定板11を固定する。前記パッキン6の介在によっ
て、ハンドホールHの貫通孔2の周縁部がシールされる
と共に、外管5とハンドホールH内とが遮断されて、通
風しなくなる。
【0035】次に、前記パッキン6の各鞘管挿通孔7か
ら突出している各鞘管Pの端末部Paにそれぞれ拡開形
状の第1固定バンドB1 を挿通して、上述した要領によ
って、各第1固定バンドB1 を、固定板11の各バンド
固定片13に固定すると、図2に示されるように、各鞘
管Pの端末部Paは、固定板11と多数の第1固定バン
ドB1 により構成される第1固定装置F1 を介してハン
ドホールHの側壁部1の内側面に固定される。
【0036】一方、各鞘管Pの他方の端末から起算して
所定長部分を挿通しているダクトスリーブDの一方の端
末部Daの固定に関しても、上記した鞘管Pの固定とほ
ぼ同様にして行われる。図10に示されるように、ダク
トスリーブDの固定に使用されるパッキン6’は、その
スリーブ挿通孔7’の内径が、前記パッキン6の鞘管挿
通孔7に対して大きい点を除いて、該パッキン6と同一
である。即ち、鞘管Pの一方の端末部Paを固定したハ
ンドホールHと隣接する別のハンドホールHの貫通孔2
から内部に突出している多数本のダクトスリーブDの端
末部Daを前記パッキン6’の各スリーブ挿通孔7’に
挿通した後に、鍔付スリーブ4の鍔部4bと固定板11
との間に前記パッキン6’を介在させて、前記固定板1
1に設けられた各ボルト挿通孔16に挿通された固定ボ
ルト22を、ハンドホールHの側壁部1における貫通孔
2の周囲に埋設されたナット部材3に螺合させて、前記
側壁部1に固定板11を固定する。
【0037】次に、前記パッキン6’の各スリーブ挿通
孔7’から突出している各ダクトスリーブDの端末部D
aにそれぞれ拡開形状の第2固定バンドB2 を挿通し
て、上述した要領によって、各第2固定バンドB2 を、
固定板11の各バンド固定片13に固定すると、図3に
示されるように、各ダクトスリーブDの端末部Daは、
固定板11と多数の第2固定バンドB2 により構成され
る第2固定装置F2 を介してハンドホールHの側壁部1
の内側面に固定される。
【0038】これにより、相隣接するハンドホールHの
間を連結している外管5内に挿通された多数本の鞘管P
の一方の端末部Paは、一方のハンドホールHに第1固
定装置F1 を介して固定されると共に、その他方の端末
から起算して所定長部分は、一方の端末部Daが他方の
ハンドホールHに第2固定装置F2 を介して固定された
各ダクトスリーブD内に摺動可能に挿通されて、多数本
の鞘管Pの他方の端末部Paは、各ダクトスリーブDの
端末から、前記他方のハンドホールH内に挿通される。
なお、図4及び図10において、9は、パッキン6
(6')の周縁部に設けられたボルト挿通孔を示し、23
は、固定ボルト22に挿通されて固定板11に密着され
る座金を示す。
【0039】また、図1に示されるように、各鞘管P内
には、光ファイバーケーブル等の配線51が挿通され、
同一軸線上に布設された各鞘管Pは、ハンドホールH内
において連結管52により互いに連結される。
【0040】なお、一組となって地中布設される多数本
の鞘管に関しては、上記したように、全て同一径の場合
もあるが、その一部の径が異なる場合もある。後者の場
合には、同一の固定板に対して、外径の異なる鞘管に対
応して、内径(大きさ)の異なる固定バンドが着脱可能
に固定されることになる。
【0041】また、上記実施形態では、第1及び第2の
各固定バンドB1,B2 は、いずれも中心角が180°よ
りも僅かに小さな略短半円筒状をした一対の固定バンド
分割体を相互に反転させて、その周方向の一端部を一体
に連結した構成であって、製作が容易な利点があるが、
1枚の金属板をわん曲と折り曲げとを加えて加工するこ
とも可能である。固定板11に関しても全く同様であっ
て、全体が一体のリング状のものであっても可能であ
る。
【0042】また、上記実施形態は、地中埋設箱として
比較的浅いハンドホールを使用して施工した場合である
が、マンホールどうしの間に鞘管類を布設する場合に
も、全く同様にして、本発明に係る鞘管類の固定装置の
使用が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る鞘管類の固定装置によれ
ば、固定板の鞘管挿通孔に挿通された鞘管類の端末部外
周を固定バンドで挟んだ後に、該固定バンドを閉止形状
にして前記固定板のバンド固定片に固定すると、前記固
定バンドを介して前記固定板、即ち、地中埋設箱の側壁
部に鞘管類の端末部が固定され、固定板のバンド固定片
に対する固定バンドの固定操作と、固定バンドによる鞘
管の端末部の固定操作とを同時に行えるので、地中埋設
箱の側壁部に対する鞘管類の端末部の固定作業が容易に
なる。また、前記固定装置は、地中埋設箱の側壁部に固
定される固定板と、該固定板のバンド固定片に固定され
る固定バンドとの二種類の部材のみで構成されるため、
構造が簡単であって、構成部品点数も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鞘管Pの接続状態を示す全体断面図である。
【図2】ハンドホールHに対して鞘管Pの端末部Paが
固定された状態を示す拡大断面図である。
【図3】ハンドホールHに対してダクトスリーブDの端
末部Paが固定された状態を示す拡大断面図である。
【図4】ハンドホールHの側壁部1に対して鞘管Pの端
末部Paを固定する第1固定装置F1 の分解斜視図であ
る。
【図5】第1固定装置F1 を構成する固定板11の分解
斜視図である。
【図6】固定板11と、これに対して固定される第1固
定バンドB1 とが分離された状態の部分斜視図である。
【図7】固定板11に対して第1固定バンドB1 が固定
された状態の部分拡大斜視図である。
【図8】(イ),(ロ)は、固定板11のバンド固定片1
3に対して第1固定バンドB1を固定する前後の状態を
示す正面図である。
【図9】多数本の鞘管Pの端末部Paが第1固定装置F
1 を介してハンドホールHの側壁部1に固定された状態
の斜視図である。
【図10】ハンドホールHの側壁部1に対してダクトス
リーブDの端末部Daを固定する第2固定装置F2 の分
解斜視図である。
【図11】第2固定装置F2 を構成する固定板11と、
これに対して固定される第2固定バンドB2 とが分離さ
れた状態の斜視図である。
【図12】(イ),(ロ)は、固定板11のバンド固定片
13に対して第2固定バンドB2を固定する前後の状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 :第1固定バンド B2 :第2固定バンド D:ダクトスリーブ(鞘管類) Da:ダクトスリーブの端末部 F1 :第1固定装置 F2 :第2固定装置 H:ハンドホール(地中埋設箱) P:鞘管(鞘管類) Pa:鞘管の端末部 1:ハンドホールの側壁部 5:外管 11:固定板 13:バンド固定片 13a:抜止め片 31:固定バンド本体 33:挟持板部(固定部) 35:連結板部(連結部) 37:第1固定バンドの係止突起 45:固定バンドの拡開口(分断部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間配置された地中埋設箱どうしを連結
    する外管内に多数本の鞘管が挿通され、該鞘管の両端末
    部が前記地中埋設箱内に挿入され、該鞘管の一方の端末
    部を前記地中埋設箱に固定する装置であって、 多数本の鞘管を挿通可能なリング板状をなしていて、そ
    の鞘管挿通孔の周縁部に多数個のバンド固定片が周方向
    に所定間隔をおいて板面に対して起立形成されて、前記
    地中埋設箱の側壁部に固定される固定板と、 短円筒体が周方向の一部で分断されて、弾性復元力に抗
    して拡開形状から短円筒状の閉止形状に弾性変形可能な
    形状であって、該分断部に前記バンド固定片を両側から
    挟んでこれに固定される固定部が設けられていると共
    に、前記分断部を連結させて前記閉止形状を維持させる
    ための一対の連結部が設けられた固定バンドとから成
    り、 前記固定板の鞘管挿通孔に挿通された鞘管の端末部外周
    を前記固定バンドで挟んで、該固定バンドを閉止形状に
    して前記固定板のバンド固定片に固定することにより、
    前記固定バンドを介して前記固定板に鞘管の端末部を固
    定する構成であることを特徴とする地中埋設箱に対する
    鞘管類の固定装置。
  2. 【請求項2】 前記固定板のバンド固定片の自由端部に
    は、該バンド固定片に固定バンドを固定した状態におい
    て、鞘管の長手方向への移動により前記固定バンドが抜
    け出るのを防止する抜止め片が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の地中埋設箱に対する鞘管類の
    固定装置。
  3. 【請求項3】 前記固定バンドには、その内周面に僅か
    に突出して、鞘管の外周に係止する多数の係止突起が設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    地中埋設箱に対する鞘管類の固定装置。
  4. 【請求項4】 離間配置された地中埋設箱どうしを連結
    する外管内に多数本の鞘管が挿通され、該鞘管の一方の
    端部の所定長部分は、当該部分に配置されたダクトスリ
    ーブ内に摺動可能に挿通され、前記ダクトスリーブの前
    記地中埋設箱内に挿入された側の端末部を前記地中埋設
    箱に固定する装置であって、 多数本のダクトスリーブを挿通可能なリング板状をなし
    ていて、そのスリーブ挿通孔の周縁部に多数個のバンド
    固定片が周方向に所定間隔をおいて板面に対して起立形
    成された固定板と、 短円筒体が周方向の一部で分断されて、弾性復元力に抗
    して拡開形状から短円筒状の閉止形状に弾性変形可能な
    形状であって、該分断部に前記バンド固定片を両側から
    挟んでこれに固定される固定部が設けられていると共
    に、前記分断部を連結させて前記閉止形状を維持させる
    ための一対の連結部が設けられた固定バンドとから成
    り、 前記固定板のスリーブ挿通孔に挿通されたダクトスリー
    ブの端末部外周を前記固定バンドで挟んで、該固定バン
    ドを閉止形状にして前記固定板のバンド固定片に固定す
    ることにより、前記固定バンドを介して前記固定板にダ
    クトスリーブの端末部を固定する構成であることを特徴
    とする地中埋設箱に対する鞘管類の固定装置。
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