JP2003258937A - ネットワークインタフェース装置及び通信装置 - Google Patents

ネットワークインタフェース装置及び通信装置

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JP2003258937A
JP2003258937A JP2002060874A JP2002060874A JP2003258937A JP 2003258937 A JP2003258937 A JP 2003258937A JP 2002060874 A JP2002060874 A JP 2002060874A JP 2002060874 A JP2002060874 A JP 2002060874A JP 2003258937 A JP2003258937 A JP 2003258937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に適切な通信モードで通信を行えるように
する。 【解決手段】 通信速度が異なる複数の接続モード(通
信モード)に対応したネットワークインタフェースカー
ドにおいて、初期化時にオートネゴシエーションを行っ
て最適な接続モードを設定する(S102)とともに、
その時点での接続モードを初期接続モードとして記憶す
る(S103)。そして、なんらかの原因で初期接続モ
ードよりも通信速度の遅い接続モードが使用されている
場合、これを検出すると(S106)、再度オートネゴ
シエーションを実行して最適な接続モードに復帰させる
(S107)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器をローカル
エリアネットワーク(LAN)等のネットワークに接続
するためのネットワークインタフェース装置及びこのよ
うなネットワークインタフェース装置を備えた通信装置
に関する。特に、イーサネット(Ethernet:登
録商標)におけるオートネゴシエーションのような、通
信相手の装置との通信に最適な通信モードを自動的に判
別して設定する機能を備えたネットワークインタフェー
ス装置及びこのようなネットワークインタフェース装置
を備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LAN等のネットワークが急速に
普及し、このようなネットワークにパーソナルコンピュ
ータ(PC)等のコンピュータを複数接続してデータの
共有を行ったり、スキャナやプリンタ等の装置を接続し
て複数のPCで共有したりということが行われるように
なってきた。さらに、複写機やファクシミリ装置等をネ
ットワークに接続し、これらの装置をスキャナやプリン
タとして活用すること等も行われるようになってきた。
そして、これらの各装置をネットワークに接続するため
にはネットワークインタフェース装置が用いられる。し
かし、このようなネットワークインタフェース装置は、
多くの会社によって製造・販売されており、また、技術
の進歩に伴って次々と通信速度の速い規格が開発されて
いるため、ネットワークに接続されている装置によって
対応可能な通信速度が異なるという状況が発生してい
る。
【0003】そこで、IEEE(the Institute of Ele
ctrical and Electronics Engineers)802.3委員
会では、100Mbps及び10Mbpsのイーサネッ
トにおいて接続相手との通信速度を自動設定する手段と
して、オートネゴシエーションを規定した。これは、イ
ーサネット接続用機器がツイストペアケーブル等によっ
て接続された場合、あるいは機器が接続されている状態
においてどちらかの機器の電源が投入されるかリセット
された場合に、各々の機器から送出されるリンクパルス
を手立てに、通信に最適な共通して使用できる通信モー
ド(接続モード)を自動的に判別して設定する機能であ
る。
【0004】このオートネゴシエーションに標準で定義
されている通信モードは、優先度の高い高速な通信モー
ドから順に並べると、以下の通りである。 ・1000BASE−T 全二重 ・1000BASE−T ・100BASE−T2 全二重 ・100BASE−TX 全二重 ・100BASE−T2 ・100BASE−T4 ・100BASE−TX ・10BASE−T 全二重 ・10BASE−T
【0005】このようなオートネゴシエーションに関連
する従来技術としては、例えば特開2001−1116
00号公報に、オートネゴシエーション非対応の機器と
接続した場合や、機器間の相性によりオートネゴシエー
ションが正常に機能しない場合のネットワークの状態を
モニタ/表示することを可能にするネットワーク装置が
開示されている。また、特開2000−349854号
公報には、低速なデータ転送レートのネットワークに接
続されている場合、装置の動作クロックを低速化して、
装置の消費電力、温度上昇を抑えるネットワークインタ
フェース装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置では、オートネゴシエーションはリンク
の初期化時にしか行われないため、一旦自動選択された
通信モードが外的なノイズ等の要因により低速な通信モ
ードにシフトダウンしてしまった場合には、本来設定さ
れるべき高速な通信モードに復帰することはできない。
なお、このようなシフトダウンは、例えば、動作中相互
にやりとりしているリンクパルスにノイズが重畳された
ために相互のリンクが解消し、その後リンクの初期化を
再度行う際のオートネゴシエーション中のリンクパルス
にもノイズが重畳され、ノイズのない環境での理想的な
接続モードよりも低速な接続モードが設定される場合に
発生することが考えられる。
【0007】このような事態が発生しても端末のユーザ
や管理者に何ら通知されることがないため、通信速度が
低下した環境下で通信を強いられることになるという問
題があった。また、端末ユーザや管理者は、通信速度の
低下を感じた時でも、ハブ(HUB)の発光ダイオード
(LED)等の表示装置を目視する以外には通信モード
がシフトダウンしていることを知る方法がないため、使
い勝手が悪いという問題もあった。さらに、通信速度の
低下している原因が通信モードのシフトダウンであると
推測した場合でも、手動でLANケーブルを抜き差しし
たり端末を再起動させたりしなければ元の接続モードに
復帰することができないため、使い勝手が悪いという問
題もあった。この発明は、このような問題を解決し、通
信相手の装置との通信に最適な通信モードを自動的に判
別して設定する手段を備えたネットワークインタフェー
ス装置において、常に適切な通信モードで通信を行える
ようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、ネットワークに接続され、他の装置と
通信速度が異なる複数の通信モードで通信を行う通信手
段と、動作開始時に通信相手の装置との通信に最適な通
信モードを自動的に判別して設定する手段とを備えたネ
ットワークインタフェース装置において、使用中の通信
モードを検出する検出手段と、その手段によって検出し
た動作開始時の通信モードを初期通信モードとして記憶
する記憶手段と、上記検出手段によって検出した通信モ
ードが上記初期通信モードと比較して低速なモードであ
る場合に、通信相手の装置との通信に最適な通信モード
を自動的に判別して設定する通信モード設定手段とを設
けたものである。ここで、上記検出手段による検出は、
一定時間毎に行うようにするとよい。
【0009】このようなネットワークインタフェース装
置において、上記検出手段によって検出した通信モード
が所定回数連続して一致した場合にそのモードを上記初
期通信モードとして上記記憶手段に記憶させる手段を設
けるとよい。さらに、上記通信モード設定手段を、上記
初期通信モードが前記記憶手段に記憶されている場合の
み、上記検出手段によって検出した通信モードが上記初
期通信モードと比較して低速なモードである場合に、通
信相手の装置との通信に最適な通信モードを自動的に判
別して設定する手段とするとよい。さらに、上記通信モ
ード設定手段を、上記検出手段によって検出した通信モ
ードが所定回数連続して上記初期通信モードと比較して
低速なモードであった場合に通信相手の装置との通信に
最適な通信モードを自動的に判別して設定する手段とす
るとよい。
【0010】また、上記通信モード設定手段が通信モー
ドの判別と設定を行う際に通信が実行中であった場合に
は、通信の終了後にこれらの処理を行うようにするとよ
い。また、上記通信モード設定手段による通信モードの
判別と設定は、通信の要求がある度に行うようにしても
よい。さらにまた、上記通信モード設定手段の動作の有
効/無効を設定する手段を設けるとよい。さらに、上記
初期通信モードがそのネットワークインタフェース装置
が使用可能な通信モードのうち最も通信速度の遅い通信
モードであった場合に上記通信モード設定手段の動作を
無効にする手段を設けるとよい。
【0011】また、上記通信モード設定手段による通信
モードの判別と設定は、上記通信手段を再起動すること
によって行うようにしてもよい。あるいは、ネットワー
クインタフェース装置自体を再起動することによって行
うようにしてもよい。さらに、上記検出手段によって検
出した通信モードが上記初期通信モードと比較して低速
なモードであった場合、あるいは上記通信モード設定手
段によって通信モードの判別と設定を行った場合にその
旨を表示する表示手段を設けてもよい。また、前記通信
手段が同時に前記通信モード設定手段として機能するよ
うにしてもよい。この発明は、このような通信手段を備
えた通信コントローラも提供する。
【0012】この発明はまた、ネットワークに接続さ
れ、他の装置と複数の通信速度で通信を行う通信手段を
備えたネットワークインタフェース装置において、所定
時間毎に通信相手の装置との通信に最適な通信モードを
自動的に判別して設定する通信モード設定手段を設けた
ものである。この発明の通信装置は、これらのネットワ
ークインタフェース装置を備え、そのネットワークイン
タフェース装置を介してネットワークに接続された他の
装置と情報の授受を行う手段を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。まず、図1を用いてこ
の発明の通信装置の実施形態であるファクシミリ装置及
び、この発明のネットワークインタフェース装置の実施
形態である、そのファクシミリ装置に備えたネットワー
クインタフェースカードについて説明する。図1は、そ
のファクシミリ装置及びネットワークインタフェースカ
ードの概略構成を示すブロック図である。
【0014】ファクシミリ装置10は、システム制御部
11,システムメモリ12,スキャナ13,プロッタ1
4,符号化復号化部15,操作表示部16,網制御部
(NCU)17,G3FAXモデム18,画像メモリ1
9,ネットワークインタフェースカード(NIC)20
を備え、これらの各ユニットはシステムバスによって接
続されている。また、このファクシミリ装置10は、N
IC20のホストシステムとして機能し、NIC20を
介してHUB30に接続され、同じくHUB30に接続
された他の装置である端末31,…,3nと共にネット
ワークを構成し、これらの装置と情報の授受を行うこと
ができる。すなわち、このファクシミリ装置10はネッ
トワークファクシミリ装置であり、端末31,…,3n
のいずれかがインターネットに接続されている場合に
は、インターネットファクシミリ装置としても機能する
ことができる。
【0015】このようなファクシミリ装置10におい
て、システム制御部11は、CPU及びROM等を備
え、この装置を統括制御する制御部であり、ROMに格
納された各種制御プログラムを実行して各部の動作やフ
ァクシミリ電送による通信動作の制御を行う。システム
メモリ12は、システム制御部11のワークメモリとし
て使用したり、あるいは必要なデータ等を記憶したり、
またはシステム制御処理において必要なパラメータ等を
記憶したりするための記憶手段である。スキャナ13
は、画像読取手段であり、送信すべき画像の画像データ
を所定の解像度で読み取るための読取手段である。プロ
ッタ14は、受信した画情報又は画像メモリ19に記憶
した画情報に基づいて用紙に画像を形成する画像形成手
段である。符号化復号化部15は、送信すべき画情報を
符号化して圧縮データを生成したり、符号化された圧縮
データからなる受信した画情報を復号化(伸長)して符
号化前の状態の生データを生成したりするユニットであ
る。
【0016】操作表示部16は、装置の各種動作状態や
設定状態を表示したり、ユーザが各種操作や設定を行っ
たり情報を入力したりするためのユニットであり、例え
ばタッチパネルを積層した液晶ディスプレイと各種キー
等によって構成することができる。網制御部17は、公
衆電話回線網に接続して通信を行うためのユニットであ
り、自動発信機能を有する。電話としての手動接続も可
能である。G3FAXモデム18は、グループ3ファク
シミリのモデム機能を実現するユニットであり、網制御
部17を介して公衆回線に接続され、通信回線として公
衆回線を介して他のファクシミリ装置等の外部装置とデ
ータの授受を行う。画像メモリ19は、スキャナ13で
読み取った画像の画像データ、G3FAXモデム18に
よって受信した画情報等を記憶するユニットである。こ
の画像メモリ19は、RAMによって構成するが、ハー
ドディスク装置等の大容量の書き換え可能な不揮発性記
憶手段を併用するようにしてもよい。
【0017】NIC20は、このファクシミリ装置10
をネットワークに接続するためのインタフェースであ
る。そして、このNIC20においては、CPU21,
ROM22,RAM23,LANコントローラ24がバ
スによって接続されている。CPU21は、NIC20
を統括制御する制御部であり、ROM22に格納された
各種制御プログラムを実行して各部の動作の制御を行
う。RAM23は、CPU21のワークメモリとして使
用したり、あるいは必要なデータやパラメータ等を記憶
したりするための記憶手段である。
【0018】LANコントローラ24は、通信コントロ
ーラで、メディアアクセスコントローラ(MAC)と物
理層(PHY)コントローラとなるユニットであり、ト
ランシーバとしても機能し、1チップ化することもでき
る。また、CPU21の制御に従ってイーサネットの通
信プロトコルを用いて他の装置と通信を行う通信手段で
あり、コネクタ25を介してHUB30と接続されてい
る。そして、通信速度が異なる複数の通信モードで通信
を行うことができ、この通信モードとしては、例えば1
00BASE−T2全二重,100BASE−TX全二
重,100BASE−T2等のLAN接続モードが挙げ
られる。さらに、LANコントローラ24中のPHYコ
ントローラは、通信相手の装置との通信に最適な、すな
わち共通して利用できる中で最も通信速度の速い通信モ
ードを自動的に判別して設定する手段を有する。この手
段は、イーサネットを用いた通信においては、オートネ
ゴシエーション機能によって実現することができる。ま
た、PHYコントローラは、使用中の、すなわち設定さ
れている通信モードを、その内部レジスタあるいはMA
C内のレジスタにCPU21がいつでも読み出すことが
できるように記憶しておくものとする。
【0019】なお、コネクタ25としては、絶縁用トラ
ンスフォーマ,耐コモンモードノイズ用トランスフォー
マ等で構成されるRJ−45コネクタ等を用いることが
できる。以下、このファクシミリ装置の動作例について
説明するが、必ずしも全ての動作が可能なように構成す
る必要はなく、以下に説明する動作例のうち少なくとも
一つの動作を行うことができれば、この発明の効果を得
ることができる。
【0020】〔第1の動作例:図2〕次に、上述したフ
ァクシミリ装置の第1の動作例を、NIC20の動作を
中心に説明する。図2は、そのファクシミリ装置のNI
Cにおける処理を示すフローチャートである。ファクシ
ミリ装置10の電源が投入されるかリセット(再起動)
操作が行われると、そのシステム制御部11は所定の初
期化処理を行い、その中でNIC20の初期化も行われ
る。この初期化処理中に、NIC20のCPU21は、
図2のフローチャートに示す処理を開始する。
【0021】まずステップS101で、外部端子の設定
により接続モードの固定が選択されているか否か判断す
る。ここで、この設定は、例えばCPU21の入力ポー
トを数ビットを利用して行うことが考えられる。この場
合、各々のビットを基板上で「H」や「L」に設定する
ことにより、CPU21がその値をリード/デコードし
て、接続モードをオートネゴシエーションで決定する
か、所定の接続モード(例えば100BASE−TX全
二重)に固定するかを指定することができる。ここで固
定が選択されていなければ、ステップS102に進み、
LANコントローラ24にオートネゴシエーションを実
行させ、通信モードとして最適なLAN接続モードを設
定させる。この指令は、LANコントローラ24のオー
トネゴシエーションレジスタ(以下「ANレジスタ」と
いう)にその旨のデータを書き込むことによって行うこ
とができる。ただし、このようなレジスタのないLAN
コントローラを用いる場合には、LANコントローラが
初期化時に自動的にオートネゴシエーションを実行する
ようにすることもできる。ここでは、CPU21とLA
Nコントローラ24とが、動作開始時に通信相手の装置
との通信に最適な通信モードを自動的に判別して設定す
る手段として機能する。
【0022】指示されたオートネゴシエーションを含む
LANコントローラ24の初期化が終了すると、LAN
コントローラ24は、CPU21から参照可能な初期化
終了ビットにその旨を示す情報を書き込むと共に、同じ
くCPU21から参照可能な通信モードレジスタに、設
定したLAN接続モードを示す情報を書き込む。このL
AN接続モードが、動作開始時の通信モードである。C
PU21は、LANコントローラ24の初期化終了ビッ
トをポーリングし、ここに初期化終了を示す情報が書き
込まれていた時点でその旨を認識し、ステップS103
に移行する。そして、検出手段として機能して接続モー
ドレジスタに記憶されている使用中の通信モードの情報
を読み出し、この情報を初期通信モードとしてRAM2
3に記憶させる。
【0023】次に、ステップS104でタイマをリセッ
トしてスタートさせ、ステップS105で所定時間が経
過してタイマが満了するまで待機してからステップS1
06に進む。ここで、所定時間には、オートネゴシエー
ションに要する時間よりも十分長い時間を設定するもの
とする。この間、このフロー以外の処理として、外部装
置との通信処理ももちろん行っているが、この通信がノ
イズ等によって途切れた場合、LANコントローラ24
は再開時にオートネゴシエーションを行う。そして、こ
のオートネゴシエーションの終了時にも、初期化時と同
様に通信モードレジスタに設定したLAN接続モードを
示す情報を書き込む。しかし、このオートネゴシエーシ
ョン時にノイズが重畳された場合等には、最適なモード
よりも遅いLAN接続モードが設定されてしまうことも
ある。なお、この明細書において、このように通信が途
切れた場合に行うオートネゴシエーションは、特に断ら
ない限り、通信モードの「再設定」あるいは「復帰」に
は含めないものとする。
【0024】図2の説明に戻ると、ステップS106で
は、CPU21は検出手段として機能し、LANコント
ローラ24の通信モードレジスタを参照して、使用中
の、すなわち設定されている通信モードの情報を取得
し、RAM23に記憶させておいた初期通信モードの情
報と比較する。そして、設定されている通信モードが初
期通信モードよりも通信速度が低速なモードであった場
合には、ステップS107に進んでLANコントローラ
24に再度オートネゴシエーションを実行させる。この
指令は、ステップS102の場合と同様に、LANコン
トローラ24のANレジスタにその旨のデータを書き込
むことによって行うことができる。そして、このオート
ネゴシエーションの再実行により、最適な通信モードを
設定することができる。上述のステップS106とステ
ップS107の処理においては、CPU21とLANコ
ントローラ24とが通信モード設定手段として機能す
る。
【0025】また、LANコントローラ24はオートネ
ゴシエーションの再実行が指示された時点で初期化終了
ビットと接続モードレジスタとをクリアし、再実行終了
時に初期化終了ビットにその旨を示す情報を、接続モー
ドレジスタに設定したLAN接続モードを示す情報を書
き込むものとする。なお、オートネゴシエーションの再
実行を行わせる手法としては、CPU21からLANコ
ントローラ24のリセットレジスタを操作したりLAN
コントローラ24に専用のリセット信号を送信したりし
てLANコントローラ24をリセット(再起動)した
り、FAX装置10側のシステム制御部11のCPUに
NIC20そのものをリセット(再起動)させたりする
ことも考えられる。
【0026】リセット後には初期化処理においてオート
ネゴシエーションが実行されるので、これらの手法を用
いても、上記と同様に最適な通信モードを設定すること
ができる。これらの手法は、ANレジスタのないLAN
コントローラを用いる場合でも適用することができる。
後者の手法を用いた場合には、図2のフローチャートに
示す処理は中止してしまうことになるが、この場合にも
初期化処理においてオートネゴシエーションが実行され
るので、最適な通信モードを設定することができること
に変わりはない。なお、この場合には、図2に示す処理
は改めてステップS101から開始されることになるの
で、初期通信モードが再度RAM23に記憶されること
になる。LANコントローラ24のみをリセットした場
合にもこのようにしてもよい。以後説明する動作例にお
いても、特に断らない限り、オートネゴシエーションの
再実行を同様に行わせることができるものとする。
【0027】CPU21がLANコントローラ24の処
理化終了ビットをポーリングしてオートネゴシエーショ
ンの終了を認識すると、ステップS108に進む。な
お、ここではステップS103のように接続モードレジ
スタの内容をRAM23に記憶させる処理は行わないの
で、RAM23にはステップS103で記憶された初期
通信モードが記憶されたままとなることを注意的に述べ
ておく。そして、ステップS108では、電源OFFの
指示があったか否か判断し、指示があれば終了する。な
ければステップS104に戻って処理を繰り返す。ステ
ップS106で低速なモードでなかった場合には、ステ
ップS107は飛ばしてステップS108に進む。ステ
ップS101で接続モードの固定が選択されていた場合
にはステップS109に進んで通常の処理化処理のみを
実行してこの処理を終了し、以後通常の通信処理を実行
する。従って、この場合には最適な通信モードの自動設
定は行わない。
【0028】このような処理を行うことにより、オート
ネゴシエーション等の、通信相手の装置との通信に最適
な通信モードを自動的に判別して設定する機能を有する
ネットワークインタフェース装置において、ノイズ等の
影響で本来最適であるはずの通信モードよりも通信速度
の遅いモードが設定されてしまった場合でも、自動的に
最適な接続モードに再設定(復帰)することができる。
従って、このような動作をするネットワークインタフェ
ース装置やそれを備えた通信装置によれば、ネットワー
クの能力を最大限に利用し続けることができる。また、
一定時間毎に使用中の通信モードを確認するようにすれ
ば、ユーザや管理者の手間なく速やかに再設定を行うこ
とができる。しかし、ここで説明したようにタイマを用
いず、ユーザによる所定の操作があった場合にステップ
S105からステップS106に進むようにすることも
できる。上記の再設定をLANコントローラのリセット
によって行うようにすれば、ANレジスタを持たないL
ANコントローラを使用した場合でも、再設定を行うこ
とができる。あるいは、上記の再設定をネットワークイ
ンタフェース装置自体をリセットすることによって行う
ようにすれば、ANレジスタを持たないLANコントロ
ーラを使用し、かつLANコントローラのみをリセット
することができない場合でも、再設定を行うことができ
る。
【0029】ところで、通信モード設定手段の動作を行
うか否か、すなわち通信モードの再設定を行うか否かを
設定する手段を設け、上述した処理において、ステップ
S102とステップS103の間で、通信モードの再設
定を行う設定がなされているか否かを判断する処理を行
うようにしてもよい。この場合、なされていればステッ
プS103に進んで以下の処理を行い、なされていなけ
ればステップS108に進んで通常の初期化処理を行っ
て終了する。なお、この設定には、例えばCPU21の
1ビットをフラグとして用い、「H」なら処理要、
「L」なら不要という定義をしておくことが考えられ
る。このようにすれば、動作開始時に最適な通信モード
の自動設定を行う場合でも、以後の再設定処理を行わな
いようにすることもできるので、汎用性を増すことがで
きる。
【0030】さらにまた、上述した処理のステップS1
02とステップS103の間で、初期通信モードが使用
可能な通信モードのうち最も通信速度の遅い通信モード
(例えば10BASE−T半二重)であるか否か判断す
る処理を行うようにしてもよい。この場合、最も遅いも
のでなかった場合にはそのままステップS103に進
み、最も遅いものであった場合にはステップS108に
進んで通常の初期化処理を行って終了する。なお、この
処理は、初期通信モードの情報をRAM23に記憶させ
てから行うようにしてもよい。動作開始時に最適な通信
モードとして最も通信速度の遅い通信モードが設定され
た場合には、これ以上通信速度の遅い通信モードになっ
てしまうことはないので、再設定処理は不要となる。そ
こで、このような処理を行ってそのような場合に以後の
再設定に関わる処理を行わないようにすることにより、
無駄な処理を削減して処理効率を改善させることができ
る。なお、これらの変更は、後述する各動作例において
も適用可能である。
【0031】〔第2の動作例:図3,図4〕次に、上述
したファクシミリ装置の第2の動作例を、通信時のNI
C20の動作を中心に説明する。図3はそのファクシミ
リ装置のNICにおける通信モード初期化の処理を示す
フローチャート、図4は同じく通信モードの再設定の処
理を示すフローチャートである。この動作例において
も、ファクシミリ装置10の電源が投入されるかリセッ
ト操作が行われると、そのシステム制御部11は所定の
初期化処理を行い、その中でNIC20の初期化も行わ
れる。そして、この初期化処理中に、NIC20のCP
U21は、図3のフローチャートに示す通信モード初期
化処理を実行する。まず、この通信モード初期化処理に
ついて説明する。この通信モード初期化処理は、オート
ネゴシエーションの実行が選択されている場合に、これ
を実行すると共に初期通信モードの検出と記憶を行う処
理である。
【0032】この処理においては、まずステップS20
1で、接続モードの固定が選択されているか否か判断す
る。この判断については、第1の動作例で説明したステ
ップS101の場合と同様に行うことができる。固定で
なかった場合には、ステップS202に進み、LANコ
ントローラ24にオートネゴシエーションを実行させ、
通信モードとして最適なLAN接続モードを設定させ
る。この処理は、第1の動作例で説明したステップS1
02の場合と同様に行うことができ、LANコントロー
ラ24側の動作もこの場合と同様であるが、オートネゴ
シエーションが終了した時点で初期化終了ビットにその
旨を示す情報を書き込むと共に、通信モードレジスタ
に、設定したLAN接続モードを示す情報を書き込むも
のとする。
【0033】CPU21は、LANコントローラ24の
初期化終了ビットをポーリングし、ここにオートネゴシ
エーション終了を示す情報が書き込まれていた時点でそ
の旨を認識する。そして、ステップS203に移行し、
検出手段として機能して接続モードレジスタに記憶され
ている使用中の通信モードの情報を読み出し、この情報
をRAM23のレジスタA(アドレスA)に記憶させ
る。なお、オートネゴシエーションが終了し、その他の
初期化処理も終了した後は、このフローチャートに示す
処理を実行中であっても、NIC20は外部装置と通信
が可能な状態になっているので、この処理の他に通常の
通信処理を並行して実行するものとする。そして、この
通信がノイズ等によって途切れた場合、LANコントロ
ーラ24が再開時にオートネゴシエーションを行った
り、この際に最適なモードよりも遅いLAN接続モード
が設定されてしまうことがあったりすることは、第1の
動作例で説明した場合と同様である。
【0034】図3の説明に戻ると、次のステップS20
4では、通信モードの一致を確認する回数をカウンタN
にセットする。この回数は、CPU21の内部レジスタ
等に予め設定しておくものとする。その後、ステップS
205に進んでタイマをリセットしてスタートさせ、ス
テップS206で所定時間が経過してタイマが満了する
まで待機してからステップS207に進む。ステップS
207では、再度検出手段として機能してLANコント
ローラ24の接続モードレジスタに記憶されている使用
中の通信モードの情報をを読み出し、この情報をRAM
23のレジスタB(アドレスB)に記憶させる。そし
て、ステップS208でレジスタAの内容とレジスタB
の内容を比較し、一致していればステップS211に進
み、カウンタNをデクリメントする。
【0035】次のステップS212でカウンタNが0に
なったか否か判断し、0であれば、検出した通信モード
が所定回数連続して一致したものとしてステップS21
3に進む。そして、レジスタAに記憶している通信モー
ドの情報を初期通信モードの情報として有効にし、この
ことを示す情報としてLAN接続モード確定フラグを立
てて(「1」にして)終了する。ステップS212でカ
ウンタNが0でなければ、ステップS205に戻って処
理を繰り返す。
【0036】また、ステップS208で一致していなけ
れば、ステップS209に進み、直近に使用されている
通信モードを示すレジスタBの内容をレジスタAに書き
込むと共に、ステップS210でカウンタNを初期値に
戻し、ステップS205に戻って処理を繰り返す。ステ
ップS201で接続モードの固定が選択されていれば、
オートネゴシエーションに関連するこのフローチャート
の処理を行う必要はないので、そのまま終了する。この
場合でも、他の初期化処理は通常通り行うことはもちろ
んである。
【0037】この動作例においてはまた、CPU21
は、通常の通信処理と並行して、通信モードの監視と再
設定のための図4に示す処理も実行する。次に、この処
理について説明する。この処理においては、まずステッ
プS301で上述したLAN接続モード確定フラグが立
っているか否か判断する。立っていなければ、図3に示
した処理がステップS213まで進んでフラグが立てら
れるまで待機する。立っていれば、初期通信モードが記
憶されたものとして、ステップS302に進み、通信モ
ードが初期通信モードと比較して低速なモードであるこ
とを確認する回数をカウンタMにセットする。この回数
は、CPU21の内部レジスタ等に予め設定しておくも
のとする。
【0038】そして、ステップS303でタイマをリセ
ットしてスタートさせ、ステップS304で所定時間が
経過してタイマが満了するまで待機してからステップS
305に進む。ここで、所定時間は図2のステップS1
05や図3のステップS206の場合と同じであっても
異なってもよい。ステップS305では、CPU21は
検出手段として機能し、LANコントローラ24の通信
モードレジスタを参照して、使用中の、すなわち設定さ
れている通信モードの情報を取得し、RAM23に記憶
させておいた初期通信モードの情報と比較する。
【0039】そして、ステップS306で設定されてい
る通信モードが初期通信モードよりも通信速度が低速な
モードであるか否か判断する。低速なモードであった場
合には、ステップS308に進んでカウンタMをデクリ
メントし、ステップS309に進んでMが0になったか
否か判断する。Mが0であれば、検出した通信モードが
所定回数連続して初期通信モードと比較して低速なモー
ドであったものとしてステップS310に進んで、LA
Nコントローラ24に再度オートネゴシエーションを実
行させ、通信相手の装置との通信に最適な通信モードを
設定させる。
【0040】その後、ステップS311でカウンタMを
初期値に戻して、ステップS312で電源OFFの指示
があったか否か判断し、指示があれば終了する。なけれ
ばステップS303に戻って処理を繰り返す。ステップ
S309でMが0でない場合には、そのままステップS
312に進む。また、ステップS306で低速なモード
でなかった場合には、ステップS307に進んでカウン
タMを初期値に戻し、その後ステップS312に進む。
以上説明した図4に示す処理のうち、ステップS310
までの処理において、CPU21とLANコントローラ
24とが通信モード設定手段として機能する。
【0041】以上説明した処理を行うことにより、初期
通信モードを記憶する際に使用中の通信モードを繰り返
し確認し、所定回数続けて一致した場合に初めてその通
信モードを初期通信モードとして記憶するので、初期通
信モードとして最適な通信モードを精度よく記憶するこ
とができる。また、初期通信モードを記憶したことを示
すLAN接続モード確定フラグを設け、これが立ってい
る場合、すなわち初期通信モードが記憶されている場合
にのみ、初期通信モードと使用中の通信モードとの比較
以降の処理を行うようにしたので、初期通信モードが有
効に記憶される前に誤ってこのデータを参照して再設定
を行ってしまうこと防止できる。さらに、検出した通信
モードが所定回数連続して初期通信モードと比較して低
速なモードであった場合にのみ、通信モード設定手段に
よる通信モードの再設定を行うようにしたので、通信モ
ードの使用状況の判定精度が向上し、不要な場合に再設
定を実行してしまうような事態を防止できる。
【0042】なお、上述した処理において、図4のステ
ップS309とステップS310との間に、LANコン
トローラ24が通信動作中か否かを判断し、通信動作中
であればこれが終了するまで待機する処理を設けてもよ
い。この判断は、LANコントローラ24のレジスタを
参照したり、LANコントローラ24中のMACからの
DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)要求信号や割
り込み信号を参照したりすることによって行うことがで
きる。このような処理を行うことにより、通信動作中を
避けて通信モードの再設定を行うことができるので、装
置本来の通信機能に影響を与えることなく、再設定動作
を行うことができる。同様な変更は、他の動作例におい
ても行うことができる。
【0043】また、図3のステップS202からステッ
プS213までの処理を第1の動作例で説明した図2の
ステップS102及びステップS103の処理に代えて
行ったり、図4のステップS302からステップS31
0までの処理を図2のステップS104からステップS
107までの処理に代えて行ったりしても、これらの処
理による効果を得ることができる。また、図4に示した
処理において、ステップS310でオートネゴシエーシ
ョンを再実行させたあと、LAN接続モード確定フラグ
をおろして(「0」にして)終了するようにしてもよ
い。この場合、その後は通信モード設定手段による通信
モードの再設定は行わないことになる。
【0044】〔第3の動作例:図5〕次に、上述したフ
ァクシミリ装置の第3の動作例を、通信時のNIC20
の動作を中心に説明する。図5はそのファクシミリ装置
のNICにおける通信モードの再設定の処理を示すフロ
ーチャートである。この動作例においては、図4のフロ
ーチャートに示す処理に代えて図5のフローチャトに示
す処理を行う点が第2の動作例と異なるのみであるの
で、この点以外の説明は省略する。この動作例において
は、CPU21は、図3に示した処理に加え、通信モー
ドの監視と再設定のための図5に示す処理も実行する。
【0045】この処理においては、まずステップS40
1で上述したLAN接続モード確定フラグが立っている
か否か判断する。立っていなければ、図3に示した処理
がステップS213まで進んでフラグが立てられるまで
待機する。次にステップS402で、通信要求があった
か否か判断し、なければ、あるまで待機する。ここで、
通信要求とは、NIC20を介したネットワーク通信を
能動的に行うことを要求するトリガを指し、例えば、ホ
スト側のFAX装置10のシステム制御部11からNI
C20に対して発行される送信指示コマンドが挙げられ
る。
【0046】ステップS403では、図4のステップS
305等の場合と同様に、使用中の通信モードの情報を
取得して初期通信モードの情報と比較する。そして、ス
テップS404で使用中の通信モードが初期通信モード
よりも通信速度が低速なモードであるか否か判断する。
低速なモードであった場合には、ステップS405に進
んでLANコントローラ24に再度オートネゴシエーシ
ョンを実行させ、通信相手の装置との通信に最適な通信
モードを設定させ、ステップS406に進んで通常の通
信処理を行う。その後、ステップS407で電源OFF
の指示があったか否か判断し、指示があれば終了する。
なければステップS402に戻って処理を繰り返す。ス
テップS404で低速なモードでなかった場合には、そ
のままステップS406に進んで通常の通信処理を行
う。
【0047】このように、通信要求があった場合にのみ
通信モードの再確認と再設定の処理を行うことにより、
通信要求が少ない、すなわち使用頻度が少ない場合や、
機器がアイドル状態である場合に余計な処理を行わない
ので、このような場合の消費電力を低減することができ
る。なお、この動作例の処理においては、オートネゴシ
エーションの再実行の手法としてNIC20のリセット
は用いないものとする。なぜなら、こうするとホストか
らの通信要求が処理される前にNIC20をリセットし
てしまうことになるからである。
【0048】〔第4の動作例:図6〕次に、上述したフ
ァクシミリ装置の第4の動作例を、通信時のNIC20
の動作を中心に説明する。図6はそのファクシミリ装置
のNICにおける通信モードの再設定の処理を示すフロ
ーチャートである。この動作例においては、ファクシミ
リ装置10の電源が投入されるかリセット操作が行われ
ると、そのシステム制御部11は所定の初期化処理を行
い、その中でNIC20の初期化も行われる。この初期
化処理中に、NIC20のCPU21は、図6のフロー
チャートに示す処理を開始する。
【0049】図6に示した処理において、ステップS5
01,S502,S507の処理は第1の動作例で説明
した図2のステップS101,S102,S109の処
理と同様であるので説明を省略する。CPU21がステ
ップS502でのオートネゴシエーションが終了したこ
とを認識すると、ステップS503に進んでタイマをリ
セットしてスタートさせ、ステップS504で所定時間
が経過してタイマが満了するまで待機してからステップ
S505に進む。ここで、所定時間には、オートネゴシ
エーションに要する時間よりも十分長い時間を設定する
ものとするが、図2のステップS105等における所定
時間と同じである必要はない。
【0050】ステップS505では、LANコントロー
ラ24に再度オートネゴシエーションを実行させ、通信
相手の装置との通信に最適な通信モードを設定させる。
そして、ステップS506で電源OFFの指示があった
か否か判断し、指示があれば終了する。なければステッ
プS503に戻って処理を繰り返す。図6に示したステ
ップS503からS505の処理において、CPU21
とLANコントローラ24とが通信モード設定手段とし
て機能する。このような処理を行うことにより、所定時
間毎に通信相手の装置との通信に最適な通信モードを自
動的に判別して設定することができるので、より簡単な
制御で、また接続モードレジスタを持たないLANコン
トローラ24を使用した場合でも、好ましい通信モード
の再設定を自動で行うことができる。
【0051】〔実施形態の変形例〕以上説明した実施形
態においては、NIC20のCPU21が図2から図6
の各フローチャートの処理を行う例について説明した
が、これらの処理をLANコントローラ24が行い、L
ANコントローラ24が自律的に通信モードの再設定処
理を行うことができるようにしてもよい。この場合、処
理の制御は、ハードウェアによって実現しても、ファー
ムウェアによって実現しても、これらの組み合わせによ
って実現してもよい。また、LANコントローラ24は
LSIとして構成するとよい。このようにすれば、CP
U21におけるシステムソフトウェアの処理負担を軽減
することができる。
【0052】また、初期通信モードよりも通信速度の遅
い通信モードが使用されていることをCPU21(又は
LANコントローラ24)が認識した場合、あるいは上
述した動作例のいずれかの処理によって通信モードの再
設定を行った場合に、その旨を操作表示部16の表示部
に表示させるようにしてもよい。あるいは、NIC20
側にLED等によって表示手段を設け、その点灯/消灯
等によってその旨を表示するようにしてもよい。このよ
うにすれば、通信モードが低速なものになったこと、あ
るいは通信モードの再設定処理が行われたことをユーザ
が容易に認識することができるので、装置の操作性を向
上させることができる。
【0053】さらに、以上説明した実施形態では、通信
装置としてファクシミリ装置、ネットワークインタフェ
ース装置としてネットワークインタフェースカードを例
に挙げて説明したが、この発明がこれに限られるもので
ないことはもちろんである。通信装置には、ネットワー
クに接続され、他の装置と情報を授受するすることので
きる装置は全て含まれ、このような装置としては、例え
ばネットワークに接続可能なプリンタ,複写機,スキャ
ナ,パーソナルコンピュータ等が考えられる。さらに、
ネットワークに接続可能な家庭用電化製品等も除外され
るものではない。ネットワークも、イーサネットを利用
したLANに限られるものでないことも、いうまでもな
い。そして、ネットワークインタフェース装置は、これ
らの通信装置をネットワークに接続するためのインタフ
ェースとなる装置であれば、形態や使用するプロトコル
等を問わず、全て含むものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のネ
ットワークインタフェース装置によれば、オートネゴシ
エーション等の、通信相手の装置との通信に最適な通信
モードを自動的に判別して設定する機能を有するネット
ワークインタフェース装置において、ノイズ等の影響で
本来最適であるはずの通信モードよりも通信速度の遅い
モードが設定されてしまった場合でも、自動的に最適な
接続モードに再設定(復帰)することができる。また、
この発明の通信装置によれば、このような動作をするネ
ットワークインタフェース装置を備えたことにより、ネ
ットワークの能力を最大限に利用して通信を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるファクシミリ装置及
びネットワークインタフェースカードの概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】そのファクシミリ装置及びネットワークインタ
フェースカードの第1の動作例においてネットワークイ
ンタフェースカードが実行する処理を示すフローチャー
トである。
【図3】同じく第2の動作例における通信モード初期化
の処理を示すフローチャートである。
【図4】同じく通信モードの再設定の処理を示すフロー
チャートである。
【図5】同じく第3の動作例における通信モードの再設
定の処理を示すフローチャートである。
【図6】同じく第4の動作例における通信モードの再設
定の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:ファクシミリ装置 11:システム制御部 12:システムメモリ 13:スキャナ 14:プロッタ 15:符号化復号化部 16:操作表示部 17:網制御部 18:G3FAXモデム 19:画像メモリ 20:ネットワークインタフェースカード 21:CPU 22:ROM 23:RAM 24:LANコントローラ 25:コネクタ 30:HUB 31,…,3n:端末

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続され、他の装置と通
    信速度が異なる複数の通信モードで通信を行う通信手段
    と、動作開始時に通信相手の装置との通信に最適な通信
    モードを自動的に判別して設定する手段とを備えたネッ
    トワークインタフェース装置において、 使用中の通信モードを検出する検出手段と、 該手段によって検出した動作開始時の通信モードを初期
    通信モードとして記憶する記憶手段と、 前記検出手段によって検出した通信モードが前記初期通
    信モードと比較して低速なモードである場合に、通信相
    手の装置との通信に最適な通信モードを自動的に判別し
    て設定する通信モード設定手段とを設けたことを特徴と
    するネットワークインタフェース装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネットワークインタフェ
    ース装置において、 前記検出手段によって検出した通信モードが所定回数連
    続して一致した場合にそのモードを前記初期通信モード
    として前記記憶手段に記憶させる手段を設けたことを特
    徴とするネットワークインタフェース装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のネットワークイン
    タフェース装置において、 前記通信モード設定手段は、前記初期通信モードが前記
    記憶手段に記憶されている場合のみ、前記検出手段によ
    って検出した通信モードが前記初期通信モードと比較し
    て低速なモードである場合に、通信相手の装置との通信
    に最適な通信モードを自動的に判別して設定する手段で
    あることを特徴とするネットワークインタフェース装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項記載のネ
    ットワークインタフェース装置において、 前記通信モード設定手段が、前記検出手段によって検出
    した通信モードが所定回数連続して前記初期通信モード
    と比較して低速なモードであった場合に通信相手の装置
    との通信に最適な通信モードを自動的に判別して設定す
    る手段であることを特徴とするネットワークインタフェ
    ース装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項記載のネ
    ットワークインタフェース装置において、 前記通信モード設定手段の動作の有効/無効を設定する
    手段を設けたことを特徴とするネットワークインタフェ
    ース装置。
  6. 【請求項6】 ネットワークに接続され、他の装置と複
    数の通信速度で通信を行う通信手段を備えたネットワー
    クインタフェース装置において、 所定時間毎に通信相手の装置との通信に最適な通信モー
    ドを自動的に判別して設定する通信モード設定手段を設
    けたことを特徴とするネットワークインタフェース装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    ネットワークインタフェース装置において、 前記初期通信モードが当該ネットワークインタフェース
    装置が使用可能な通信モードのうち最も通信速度の遅い
    通信モードであった場合に前記通信モード設定手段の動
    作を無効にする手段を設けたことを特徴とするネットワ
    ークインタフェース装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    ネットワークインタフェース装置を備え、該ネットワー
    クインタフェース装置を介してネットワークに接続され
    た他の装置と情報の授受を行う手段を有することを特徴
    とする通信装置。
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