JP2003257950A - 難エッチ材のエッチング方法及びそれを用いた半導体製造方法及び装置 - Google Patents

難エッチ材のエッチング方法及びそれを用いた半導体製造方法及び装置

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JP2003257950A JP2002061328A JP2002061328A JP2003257950A JP 2003257950 A JP2003257950 A JP 2003257950A JP 2002061328 A JP2002061328 A JP 2002061328A JP 2002061328 A JP2002061328 A JP 2002061328A JP 2003257950 A JP2003257950 A JP 2003257950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング材のエッチング時に発生するデポ
物がマスクに付着するのを防止して、エッチング形状の
改良を図る。 【解決手段】 基板上に形成された難エッチング材の膜
とその上に形成したマスクを用いて、前記膜をプラズマ
を用いてエッチングする際に、前記マスクの側壁が前記
基板の表面に対する角度が90度未満のマスクを用いて
エッチングし、それによりエッチング後の上記膜の前記
基板の表面に対するテーパー角度を上記マスクのテーパ
ー角度以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Pt、Ru、Ir、PZ
T、HfO2等の難エッチ材のエッチング方法、難エッチ材
を含む半導体集積回路装置およびその製造方法に関し、
特に、難エッチ材の側壁を垂直に近い形状でエッチング
するのに有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の表面を処理する手段
として、テーパー形状や頭の丸いフォトレジストを用い
てエッチングする方法が知られている。
【0003】テーパー形状のマスクを用いてエッチング
する方法はUSP5818107(JP−A−10−2
14826)及びJP−A−10−223855に開示
されている。また、丸いフォトレジストを用いてエッチ
ングする方法はUSP6057081(JP−A−10
−98162)に開示されている。
【0004】しかし、エッチングし難い材料(以下、単
に難エッチ材と称す)である不揮発性材料のエッチング
は、300℃以上の高温で行われ、フォトレジストが使
用できない場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体素子
の微細化、動作の高速化に伴い、MOS(metal-oxide-s
emiconductor)トランジスタのゲート絶縁膜、ゲート電
極、あるいはメモリー部のキャパシタ、キャパシタ電極
にはアルミナ、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、ル
テニウム、白金、酸化タンタル、BST、SBT、PZ
Tなどの材料を用いることが検討されている。また、磁
気を利用したメモリ(MRAM;magneticrandom acces
s memory)などでは鉄、ニッケル、コバルト、マンガン
あるいはその合金が用いられる。
【0006】なお、難エッチ材としては例えば、以下の
ものが挙げられる。 磁性体:(用途:磁気ディスク、MRAM等) Fe、Co、M
n、Ni等 貴金属など:(用途:各種電極等) Pt,Ru,RuO2,Ta,Ir,IrO2,Os,Pd,Au,Ti,TiOx,
SrRuO3,(La,Sr)CoO3, Cu等 高誘電体:(用途:DRAMのキャパシタ(電荷を蓄積)
等) BST:(Ba,Sr)TiO3,SRO:SrTiO3,BTO:BaTiO3,SrTa2
O6,Sr2Ta2O7,ZnO,Al2O3,ZrO2,HfO2,Ta2O5 等 強誘電体: (用途:FeRAMのキャパシタ等) PZT:Pb(Zr,Ti)O3,PZTN:Pb(Zr,Ti)Nb2O8,PLZT:(P
b,La)(Zr,Ti)O3, PTN:PbTiNbOx,SBT:SrBi2Ta2O9,SBTN:SrBi2(Ta,N
b)2O9, BTO:Bi4Ti3O12,BiSiOx,BLOT:Bi4-xLaxTi3O12 等 化合物半導体:GaAs等 ITOその他:InTiO等
【0007】これらの難エッチ材料は、アルミ、シリコ
ン、酸化シリコンなどに比べてエッチングしにくく、特
に難エッチ材料の側壁を基板に対して垂直な形状に加工
することが困難であることが問題となっている。
【0008】上記いずれの公知文献も難エッチ材料の側
壁を基板に対して垂直な形状に加工する点についての示
唆は無い。
【0009】次に、鉄、コバルト、マンガン、ニッケ
ル、白金、ルテニウム、タンタル、アルミナ、酸化ハフ
ニウム、酸化ジルコニウム、ガリウム砒素など、化学的
に安定な材料をプラズマを用いてエッチングすると、被
エッチング材において垂直なエッチング形状を得にくい
理由を以下に説明する。
【0010】上記の難エッチ材のようにエッチングしに
くい材料においては、エッチングにより反応生成物が生
成され、反応生成物は試料表面から気相に飛び出した
後、被エッチング材の壁に到達するとそこに付着しやす
い性質がある。そのため、被エッチング材においてエッ
チングが進行する位置のみに反応生成物が付着するので
あれば、実質的にエッチング速度が低下するだけである
が、実際には反応生成物は被エッチング材のあらゆる位
置に付着する。すなわち、被エッチング材においてエッ
チングがほとんど進行しない側壁にも反応生成物が付着
し、その結果、エッチングが進行する底面のエッチング
と、側壁のデポ物(deposition material)の堆積とが同
時に進行し、被エッチング材の側壁においては基板に垂
直な形状が得られなくなる。以上が難エッチ材のエッチ
ングにおいて、被エッチング材の側壁が基板表面に対し
て垂直なエッチング形状が得られない原因である。
【0011】上記の被エッチング材の側壁で基板に垂直
なエッチング形状が得られない理由を図面1Aから2G
を参照してより詳細に説明する。
【0012】図1A、図2Aはエッチングの初期状態で
あり、図中右方向の矢印はデポ物の堆積方向、下方の矢
印はエッチング方向を示す。ここで、マスク10の側壁
の基板上面に対する角度(テーパー角度)θは90度と
する。初期状態から微小単位時間Δt経過すると、底面
(プラズマにさらされる被エッチング材20の上面2
1)はΔeだけエッチングされ、マスク10及び被エッ
チング材20の側壁にはデポ物25がΔdだけ堆積する
(図1B、2B)。ところで、実際にはデポ物の上面部
30もエッチングされるため、該部分が基板表面に対し
てなす角度(テーパー角度)φは、単位時間当りのデポ
物の堆積量(堆積レート)Δdと単位時間当りのエッチ
ング量(エッチングレート)Δeとで決まる。
【0013】また、マスク側壁直下の部分32において
は、マスクの側壁へのデポ物25の堆積が始まった瞬間
に、該マスクの側壁のデポ物の下部の底面部33(プラ
ズマにさらされる被エッチング材20の上面21)に対
するエッチングは停止する。しかし、該マスクの側壁の
デポ物25の側壁下部において被エッチング材20の露
出部がエッチングされて新たな被エッチング材20の側
壁が露出した瞬間に、その露出面に対してデポ物が堆積
する。従って、エッチングは斜め下方に進行する(図1
C、2C)。
【0014】次いで、図1C、2Cの状態から更に単位
時間Δt経過すると、デポ物25の側壁で更にデポ物2
5の堆積が進行すると共に、デポ物25の側壁下部にお
ける被エッチング材20の露出部においてもエッチング
が進行する(図1D、1E、2D〜2F)。こうして、
順次、斜め下方にエッチングは進行し、図1F、2Gに
示すエッチング形状が得られる。こうして、被エッチン
グ材の側壁は基板表面に対してテーパー角度φ(φ<9
0度)を形成することとなる。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消しうる難エッチ材のエッチング方法及びそれを用い
た半導体製造方法及び装置を提供することである。
【0016】本発明の別の目的は、半導体素子などの微
細化の要求に応えるために、複数枚のウエハに対して安
定な処理、あるいは被エッチング材のテーパー角度を垂
直に近い角度とし得る、試料の表面処理方法および装置
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、基板に
形成した膜をプラズマを用いてエッチングする際に、テ
ーパー形状のマスクを用いてエッチングする試料の表面
処理方法にある。
【0018】即ち、本発明の一面によれば、基板上に形
成された難エッチング材の膜とその上に形成したマスク
を用いて、前記膜をプラズマを用いてエッチングする方
法は、前記マスクの側壁が前記基板の表面に対する角度
が90度未満のマスクを用いてエッチングするステップ
を備える。
【0019】従って、本発明によれば、側壁が垂直な加
工形状を得にくい材料のエッチングにおいて、テーパー
状マスク等を用いることにより、側壁が垂直に近いエッ
チング形状が得られるので、高機能な半導体デバイス、
あるいは集積度の高い半導体デバイスが作成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施例を添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図3は本発明を適用したプラズマエッチン
グ装置の全体構成例を示す図である.高周波電源101
から自動整合器102(automatic matching unit) を介
して、コイル103に高周波電流を供給し、真空容器1
04内にプラズマ105を発生させる。真空容器104
は、絶縁材料からなる放電部104aと接地された処理
部104bからなる.この真空容器104には、ガス導
入部106を介して塩素などのエッチングガスが導入さ
れ、該ガスは排気装置107により排気される。
【0022】試料108は試料台109の上に載置され
る.試料108に入射するイオンのエネルギーを大きく
するために、試料台109には第二の高周波電源である
バイアス電源110がハイパスフィルター111を介し
て接続されている.試料台109の表面にはセラミック
などの絶縁膜112が設けられている。また、試料台1
09は、直流電源113がローパスフィルター114を
介して接続されており、試料108を試料台109に静
電気力により保持する。
【0023】さらに、試料108の温度を調整して処理
を制御するために、試料台109にはヒーター115お
よび冷媒流路116が設けられている。
【0024】本装置を用いて、鉄、コバルト、マンガ
ン、ニッケル、白金、ルテニウム、タンタル、アルミ
ナ、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、ガリウム砒素
など、化学的に安定な材料をエッチングする場合の典型
的な条件は以下の通りである。装置の圧力は0.5P
a、導入するガスは主として塩素である.試料108の
温度は、対象とする被エッチング材によって異なるが、
200℃以上500℃以下である。これは要求するエッ
チングレートあるいは、製造する半導体デバイスによっ
て決まるが、シリコン膜、アルミニウム膜あるいは酸化
シリコン膜をエッチングする場合の典型的な温度が0℃
から100℃であるのに比べて試料108の温度は、高
い温度に保たれる。したがって、エッチングのマスク材
にフォトレジストが有効に使えないことが多く、酸化シ
リコンや金属のハードマスクを使う場合が多い。
【0025】難エッチ材のエッチングにおける上記の課
題、すなわち、被エッチング材のテーパー角度φを基板
表面に対して垂直に近い角度とし得るエッチング処理を
行なうためには、マスクの側壁に付着するデポ物の量を
抑えることが重要である。
【0026】そのようにデポ物の堆積を抑圧する方法と
しては、反応容器内の圧力を下げること、反応容器に導
入するガスの流量を上げることが考えられる。しかし、
圧力やガスの流量は、望ましいエッチ特性を得るのため
に適当な範囲に限られる場合が多く、また、圧力、流量
は排気能力でその限界が決まっている。従って、圧力、
流量等によりデポ物の堆積を抑圧することは困難であ
る。
【0027】次に、テーパー角度(マスク10の側壁の
基板上面に対する角度)θを90度未満としたマスク
(即ち、テーパー状のマスク)を用いることにより、被
エッチング材のテーパー角度(被エッチング材の側壁の
基板表面に対する角度)φが垂直に近い加工形状が得ら
れる理由を、図4A〜5Dを参照して説明する。なお、
図5Aはマスクのテーパー角度θを90度とした場合
で、図1A〜2Gで説明したようにデポ物25がマスク
10の側壁に並行に堆積する。また、図4Aはマスクの
テーパー角度θを90度とした場合のエッチング前の状
態を示す。
【0028】まず、プロセス条件が決まると、試料の底
面(プラズマにさらされる被エッチング材の表面21)
のエッチングレートが決まる。塩素を主なエッチングガ
スとしてエッチングを行なうと、試料のうちの被エッチ
ング材の塩化物(反応生成物)が基板(資料)からエッ
チング装置(反応容器)内に飛び出す。エッチング装置
内に飛び出した反応生成物が再び基板に入射し、基板に
入射した反応生成物のうちいくらかは基板表面(マスク
の側壁及び被エッチング材の側壁)にデポ物として堆積
する(図4B)。多くの場合、このデポ物は等方的と近
似できる.このデポ物の堆積レート(以下、単にデポレ
ート(deposition rate)と称す)をrdとする。一方、
エッチングは主としてイオンの働きによるので、エッチ
ング対象位置でのイオンの入射方向がその位置でのエッ
チングレートに大きく影響する。単純にエッチレートは
イオンのフラックスで決まるとした場合、イオンがほぼ
垂直に入射する試料底面のエッチレートをreとする
と、イオンの入射角度がαのときのエッチレートはre
×sinαである。ここで、reはデポ物が堆積しない
場合の真のエッチレートである。
【0029】すなわち、マスクの側壁が基板表面に対し
て垂直な場合、デポ物のマスクの側壁へのデポレートは
rdであり、試料底面21の見かけのエッチレートはr
e−rdである(図4D参照)。このとき、被エッチ材
のテーパー角度φは tanφ=(re−rd)/rd である。
【0030】一方、図4B、5Bに示すように、マスク
の側壁が基板表面に垂直な方向からわずかに傾いている
(マスクのテーパー角度θが90度未満)場合、マスク
の側壁へのデポレートは等方的であるからrdであり、
マスクの側壁のエッチレートはre×cosθである。
従って、rd−re×cosθがマスクのテーパー角度
がθである場合の側壁へのデポレートである。従って、
被エッチ材のテーパー角度φは図4Dに示すように tanφ=(re−rd)/((rd−re×cos
θ)×sinθ) である。
【0031】このようにマスクの側壁にデポ物の堆積が
進行する条件下では、マスクのテーパー角度θが小さく
なるほど、エッチング後の被エッチ材のテーパー角度φ
は大きくなる。なお、図4Cは図4Bに示すようなエッ
チング処理後、デポ物を除去した状態を示す。
【0032】マスクのテーパー角度θを90度より小さ
くしていった場合で、テーパー角度θを図5Bより更に
小さくしてゆくと、図5Cに示す様に、テーパー角度θ
と被エッチ材のテーパー角度φが一致する(θ=φ)。
この状態は、マスクにデポ物の付着が進行しない条件と
なる。即ち、マスクにデポ物が付着しても瞬時にデポ物
はエッチング除去されるため、結果的にマスクにデポ物
は付着しない。この時のマスクのテーパー角度をθ0、
被エッチ材のテーパー角度をφmとすると、図5Dに示
すにように、これ以上マスクのテーパー角度θを小さく
(即ちθ<θ0)しても、被エッチ材のテーパー角度は
φmより大きくならない。即ち、図5Dに示すによう
に、θ<θ0とした場合には、θ<φmとなってしま
い、従って、マスクのテーパー角度θ0が被エッチ材の
テーパー角度φを最大(φm)とする限界値となる。な
お、図5Dの状態ではマスク又は下地(被エッチング
材)が露出した状態となる。
【0033】なお、このようなマスクのテーパー角度θ
と被エッチ材のテーパー角度φとの関係は、図6に示す
ようになる。ここでrd/reはマスク、被エッチング
材の材質、エッチング条件(反応容器内の圧力、反応容
器に導入するガスの流量等)により一義的に決定され
る。一般に、反応容器内の圧力が高くなる程rd/re
は小さくなり、また反応容器に導入するガスの流量が大
きくなる程rd/reは小さくなる。
【0034】図6に示されるように、例えば、rd/r
e=0.5の場合には、マスクのテーパー角度θを90
度から減少させると、マスクのテーパー角度θにほぼ比
例して被エッチ材のテーパー角度φが増加する。マスク
のテーパー角度θを約72度まで減少させると、被エッ
チ材のテーパー角度φも約72度まで増加し(θ=
φ)、図5Cの状態になる。即ち、θ=θ0=φ=φm
となる。従って、マスクのテーパー角度θをこれ以上減
少しても(θ<θ0)、被エッチ材のテーパー角度はφ
mのままとなる。
【0035】従って、図6において、線Lはマスクのテ
ーパー角度の限界値θ0を示すものでる。従って、領域
Aはθ>θ0の領域で、マスクにデポ物が付着し、被エ
ッチ材のテーパー角度φはマスクのテーパー角度θで決
まる。他方、領域Bはθ≦θ0の領域で、マスクにデポ
物が付着せず、被エッチ材のテーパー角度φはマスクの
テーパー角度θに無関係に一定値φmとなる。従って、
例えば、rd/re=0.4の場合には、被エッチ材の
テーパー角度φを70度に設定したい場合には、マスク
のテーパー角度θを約82度に設定すれば良い。
【0036】次ぎに、側壁のテーパー角度が90度未満
のマスクの形成方法について説明する。
【0037】ここでは、一例として、Ptを酸化シリコ
ンのハードマスクを用いてエッチングする場合について
説明する。
【0038】(a)先ず、エッチングガスの成分やエッ
チング圧力によりマスクとしての酸化シリコン膜の側壁
のテーパー角度を制御する方法について図8A−8Eを
参照して説明する。Pt50上に酸化シリコン膜あるい
は金属膜などのハードマスク材51を形成し、その上に
フォトレジスト52を所定のパターンにパターニングす
る(図8A)。次に主としてフロロカーボン系のガスお
よび酸素などの添加ガスを用いて、酸化シリコンをテー
パー形状にエッチングする(図8B)。このときエッチ
ングチャンバーに導入するガスの組成を切り替えたり、
エッチング圧力を変えたりすることで、酸化シリコンを
テーパー形状にエッチングすることが実現できる。
【0039】このようなテーパー形状へのエッチング
は、例えば、J. Vac. Sci. Technol.A 14、 1832 (199
6)に記載されている。該文献によれば、エッチングガス
の成分やエッチング圧力により酸化シリコン膜のテーパ
ー角度をコントロールする方法が記載されている。具体
的には、テーパ角度が86°のホトレジストを用い、C
F4の流量が20sccm、バイアスパワーが100W
というエッチング条件において、圧力を40mTorr
から300mTorrに変化させることで、形成される
酸化シリコン膜のテーパー角度が80°から51°に変
化する。また、圧力が40mTorr、CHF3とCF
4の総流量が20sccmというエッチング条件におい
てその成分比(CHF3 in CF4(%))を0%から50
%に変化させることで、酸化シリコン膜のテーパー角度
が66°から84°になる。
【0040】このように、酸化シリコン膜の横方法のエ
ッチング速度は圧力にほぼ無関係なのに対し、圧力が増
加するほど縦方向のエッチング速度が減少することを利
用して、酸化膜のテーパー角度が制御できることがわか
る。
【0041】酸化シリコン膜のテーパー角度が90度未
満に形成できたら(図8B)、フォトレジスト52を除
去する(図8C)。次に本基板をエッチング装置内の所
定の位置に搬送し、エッチングが行なわれ(図8D)、
その後、マスク51の除去が行なわれる(図8E)。
【0042】マスクのテーパー角度を90度未満に形成
するための他のエッチング方法としては、U.S. Patent
No. 5、856、239に示されている。
【0043】(b)次に、ウェットエッチによりマスク
としての酸化シリコンのテーパー角度を90度未満に形
成する方法を説明する。そのような方法は、例えば、Jp
n. J. Appl. Phys., Vol. 34 (1995), pp.2132-2136
に開示されている。即ち、図9Aに示すように、Pt5
0をエッチングする際のマスクとしての酸化シリコン膜
51の上に所定のパターンのポリシリコン膜52を形成
し、これを一定の条件で、HF水溶液に浸す。ポリシリ
コン膜52はHF水溶液でエッチングされないが、酸化
シリコン膜51はHF水溶液で等方的にエッチングさ
れ、図9Bのようなテーパー形状に形成される。その
後、塩素Cl2あるいは弗素F2や六弗化水素SF6な
どを用いて、ポリシリコン膜をエッチングすると、最終
的に図9Cのような形状を有する酸化シリコンのマスク
51が形成される。従って、このようなテーパー形状の
マスクを用いてエッチングが行なわれ(図9D)、その
後、マスク51の除去が行なわれる(図9E)。
【0044】図10A−13Dは、同じ幅(サイズ)で
テーパー角度の異なる酸化シリコン膜のマスクを形成す
る幾つかの方法を示す図である。
【0045】先ず、図10A−10Iに示す方法は、マ
スクとしての酸化シリコン膜51の膜厚と、それに応じ
たウェットエッチ時間とで、同じ幅(サイズ)で異なる
テーパー角度のマスクを形成するものである。例えば、
図10A、10D、10Gにそれぞれ示す様に異なる厚
さT1、T2、T3の酸化シリコン膜51を形成してお
き、その後、HFによるウェットエッチングを酸化シリ
コン膜の厚さに応じた時間だけ行なうと、図10B、1
0E、10Hにそれぞれ示す様に異なるテーパー角度の
マスクが形成できる。従って、その後、ポリシリコン膜
52の除去を行うと、図10C、10F、10Iに示す
様にそれぞれ同じ幅(サイズ)でテーパー角度θ1、θ
2、θ3(ここで、θ1>θ2>θ3)のマスクが形成
できる。即ち、マスクとしての酸化シリコン膜51の膜
厚が大きいほどマスクのテーパー角度を小さく設定でき
る。
【0046】図11A−図11Iに示す方法は、マスク
であるポリシリコン膜の幅(サイズ)と、それに応じた
ウェットエッチ時間とで、同じ幅(サイズ)で異なるテ
ーパー角度のマスクを形成するものである。例えば、図
11A、11D、11Gにそれぞれ示す様に異なる幅
(サイズ)W1、W2、W3のフォームとレジストであ
るポリシリコン膜52を形成しておき、その後、HFによ
るウェットエッチングをポリシリコン膜の幅(サイズ)
に応じた時間だけ行なうと、図11B、11E、11H
にそれぞれ示す様に異なるテーパー角度のマスクが形成
できる。従って、その後、ポリシリコン膜52の除去を
行うと、図11C、11F、11Iに示す様にそれぞれ
同じ幅(サイズ)でテーパー角度θ4、θ5、θ6(こ
こで、θ4>θ5>θ6)のマスクが形成できる。即
ち、ポリシリコン膜52の幅(サイズ)が小さいほどマ
スクのテーパー角度を小さく設定できる。
【0047】図12A−13Dはドライエッチとウェッ
トエッチによりマスクのテーパー角度を制御する方法で
ある。
【0048】図12A−12Cに示す方法においては、
先ず、ポリシリコン膜52を所定の幅(サイズ)W4に
パターニングし(図12A)、その後、ドライエッチに
より酸化シリコン膜51の一部をほぼ垂直にある厚さT
h1だけ削り(図12B)、その後、ウェットエッチを
行なって酸化シリコン膜51にテーパーを設けたもので
ある(図12C)。
【0049】図13A−13Dに示す方法においては、
先ず、ポリシリコン膜52を上記幅(サイズ)W4とは
異なる所定の幅(サイズ)W5にパターニングし(図1
3A)、その後、ドライエッチにより酸化シリコン膜5
1の一部をほぼ垂直に上記厚さTh1とは異なる厚さT
h2だけ削り(図13B)、その後、ウェットエッチを
行なって酸化シリコン膜51にテーパーを設けたもので
ある(図13C)。
【0050】このように、図12A、13Aで用いたポ
リシリコン膜52の厚さは同じThであるとすると、ポ
リシリコン膜52の幅(サイズ)が小さいほどマスクの
テーパー角度を小さく設定でき、酸化シリコン膜51の
削った厚さが薄いほどマスクのテーパー角度を小さく設
定できる。
【0051】上記のこれらのテーパーマスク形成方法を
組み合わせることでマスクのテーパー角度を制御するこ
とも可能である。
【0052】ここで具体的にSiO2のマスクを用いて厚さ
が0.5μmのPt膜を図3のエッチング装置を用いて
エッチングする場合を図18を参照して説明する。
【0053】前述のように、エッチングの際に用いるガ
スは主として塩素であり、ウエハにバイアス電圧を印加
してエッチングするが、このとき、SiO2のエッチング速
度とPtのエッチング速度は同程度なので、SiO2マスク
の厚さはPtの厚さと同程度以上必要で、ここでは0.
5μmとする。
【0054】図1の装置において、プラズマが安定に維
持できる条件では、rd/reはある一定値以上とな
り、ここではその最小値が0.4とする.このとき、図
6によればSiO2マスクのテーパー角度が90°のとき、
PtをエッチングすることによってPt膜のテーパー角
度は57°となる。
【0055】即ち、Ptの底面の幅yは、SiO2マスクの
幅より、片側x1、x2のそれぞれで約0.3μmだけ
大きくなる。これはx1=x2=0.5μm÷tanφ
=0.5μm÷tan57°から求まる。従って、マス
クの全幅を0.5μmとすると、Pt膜を0.5μmだ
けエッチングすると、Ptの底面の幅yはy=0.5μ
m+x1+x2=1.1μmになる。
【0056】ところが、前述のいずれかの方法でSiO2の
マスクに80°のテーパー角度をつけておき、同じ条件
でエッチングすると、エッチング後のPt膜のテーパー
角度は70°で、Pt膜の底面の幅yは、マスクの幅よ
り、片側で約0.2μmだけ大きくなる。従って、Pt
膜の底面の全幅yは約0.9μm(y=0.5μm+
0.2μm+0.2μm)となる。
【0057】このようにマスクのテーパー角度を小さく
することで、エッチングの後のPt膜のテーパー角度が
大きくなる.言い換えれば、マスクのテーパー角度によ
りエッチング形状が制御できる。
【0058】さらに、マスクのテーパー角度を小さくす
ると(たとえば60°)、エッチングのテーパー角度は
大きくなるが、マスクにデポ物が付着しない条件になる
ので、マスクが削れることが問題になる。
【0059】したがって、テーパー角度が大きくなり、
しかもマスクの底面がエッチング前の大きさを保つ条件
は、マスクのテーパー角度をθ0にすることである。
【0060】このマスクのテーパー角度θ0は、垂直な
マスクを用いたエッチング結果から予想できる。すなわ
ち、垂直なマスクを用いてエッチングした結果として、
φ(たとえば60°)が得られたとする。このとき図6
により、その条件でのrd/reの値(0.37)が推
定できる。前述のエッチングのテーパー角度を予測する
【0061】tanφ=(re−rd)/((rd−r
e×cosθ)×sinθ) に、rd/deに推定した値(この場合0.37)を代
入し、φ=θを満たすθ(77°)を求めればよい。
【0062】(c)次に、側壁がほぼ垂直な(即ち、テ
ーパー角度がほぼ90度の)酸化シリコンのマスクを用
いるが、実質的にテーパーマスクの効果が得られる方法
について図14A−14Fを参照して説明する。まず、
側壁がほぼ垂直な酸化シリコン51のマスクを用いて被
エッチング材であるPt50の所望のエッチング量のう
ち所定量、例えば、半分だけエッチングする(図14
B)。上記したように、この状態では酸化シリコン51
のマスクの側壁にデポ物55が付着している(図14
B)。次にデポ物の除去を行う(図14C)。このデポ
物の除去方法としては、純水、アンモニア水、硫酸、塩
酸、アルコールあるいはこの混合物などを用いたウェッ
ト処理が代表的である。デポ物55の除去後において
は、被エッチング材であるPt50の凸部50aのテー
パー角度はφ1となる。デポ物の除去後に、Pt50に
ついて再び残りの量だけエッチングを行ない、上記所望
の量のエッチングを行う(図14D)。このとき酸化シ
リコン51のマスク及びPt50の凸部50aの側壁に
はデポ膜56が堆積しており、そのデポ膜は最初のデポ
膜55とほぼ同じように堆積する。2回目のエッチング
で削られたPt50の凸部50bの側壁はPtが露出す
る。こうして得られた、Pt50の凸部50bのテーパ
ー角度はφ2となる(ここで、φ1<φ2)。このよう
に、1回目のエッチングおよびその直後のデポ物除去に
よって、図14Cに示すように、酸化シリコン51及び
Pt50の凸部50aから成る、テーパー角度がφ1
の、実質的なテーパーマスクが得られる。このような実
質的なテーパーマスクを用いることにより被エッチング
材のテーパー角度を垂直に近い角度とし得ることにな
る。
【0063】なお、このようなエッチングとデポ物除去
とを複数回繰り返すことで、被エッチング材のテーパー
角度をさらに垂直に近い角度とすることができる。エッ
チング直後に得られる形状で、側壁にデポではなく被エ
ッチング材であるPtが露出していると、オーバーエッ
チ時にすぐにPtがエッチングされるというメリットが
ある。デポ膜が露出している場合には、オーバーエッチ
時にまずデポ膜をエッチングしてから、被エッチング材
であるPtをエッチングすることになる。したがって、
オーバーエッチ時間を短くできるというメリットもあ
る。
【0064】次ぎにデポ物の除去方法について説明す
る。
【0065】デポ物の除去方法としてはウェット処理の
他に、超臨界状態の水やCO2を用いた処理や、適切な
ガス系によるドライ処理も考えられる。このドライ処理
は、Ptのエッチング処理と同一の処理装置(同一の反
応容器)を用いて行ってもよい。さらに、ある回数目の
エッチングと他の回数目のエッチングは同一のエッチン
グ装置(同一の反応容器)を用いても他のエッチング装
置(他の反応容器)を用いてもよい。
【0066】ドライ処理としては、例えば、酸素、水
素、アンモニア、塩素、塩化水素、アルコールを導入し
てプラズマを発生させ、試料のプラズマ処理をするよう
にして良い。
【0067】ウェット処理の別の方法としては、例え
ば、超臨界状態の二酸化炭素にアンモニア、アルコー
ル、塩酸、過酸化水素水などを添加したものにさらす方
法があり、これにより側壁に付着した塩化物を除去でき
る。
【0068】また、必要に応じて、デポ物の除去工程の
前あるいは後にリンス、乾燥工程を入れても良い。例え
ば、デポ物の除去方法として薬液を用いたウェット処理
を行った場合、そのあとに純水を用いた洗浄処理を行
い、その後乾燥処理を行なうようにして良い。このよう
にエッチングを行なうと、マスクまたは被エッチング材
の側壁の途中でテーパー角度が(急激に)変化する点が
存在することになる。あるいは、マスクまたは被エッチ
ング材の側壁の途中でテーパー角度が明らかに異なる部
分を設けることが可能となる。なお、ほとんどの金属の
塩化物は水溶性である。
【0069】次に本願発明を半導体デバイス製造装置に
適用した場合について図15A、15Bを参照して説明
する。
【0070】図15Aに示す半導体製造装置は、マルチ
チャンバーの半導体デバイス製造装置であり、エッチン
グ処理室901、ウエハ搬送用ロボット903、ロード
ロック室904、アンロードロック室905、ローダー
906、ストッカー907を有する。ストッカー907
にはカセット908が置かれる。ウエハを処理室901
で処理するときには、ほぼ大気圧条件にあるカセット9
08に入れられたウエハ105をローダー906でほぼ
大気圧条件にあるロードロック室904に運び、ロード
ロック室を閉じる。ロードロック室904の圧力を適当
な圧力に減圧したのちに、ウエハ搬送用ロボット903
でウエハ105を処理室901に搬送し、途中までエッ
チングする。そののち、ウエハ105をウエハ搬送用ロ
ボット903でデポ除去処理室902に搬送し、側壁に
ついたデポを除去する。次に再び、ウエハ105をウエ
ハ搬送用ロボット903でエッチング処理室901’に
搬送し、所望の量だけエッチングする。そののち、ウエ
ハ105をデポ除去処理室902’に搬送して、側壁に
ついたデポを除去する。それから、ウエハ105をウエ
ハ搬送用ロボット903でアンロードロック室905に
搬送する。アンロードロック室905の圧力をほぼ大気
圧まで上昇させたのち、ローダー906でカセット90
8に挿入する。
【0071】このように、図15Aは、ウエハ搬送装置
(903)と、該ウエハ搬送装置に接続する複数の処理
室(901、901’)および複数の後処理室(90
2、902’)と、複数のロックチャンバー(904、
905)と、該ロックチャンバーに隣接した大気搬送装
置(906)とを備え、該大気搬送装置は前記複数のロ
ックチャンバーと該大気搬送装置に隣接したウエハカセ
ット(908)とに接続可能な半導体製造装置であり、
被処理材を前記複数の処理室のいずれか一つでエッチン
グしたのち、前記複数の後処理室のいずれか一つで後処
理を行ない、その後、前記複数の処理室のいずれか一つ
でエッチングし、さらに前記複数の後処理室のいずれか
一つで後処理行なうようにしたものである。
【0072】また、図15Aの例では大気カセットを用
いたが、図15Bのように真空カセットを用いてもよ
い。即ち、図15Bは、ウエハ搬送装置(903)と、
該ウエハ搬送装置に接続する複数の処理室(901、9
01’)と、複数のロックチャンバー(904、90
5)と、該ロックチャンバーに隣接した大気搬送装置
(906)とを備え、該大気搬送装置は前記複数のロッ
クチャンバーと該大気搬送装置に隣接した後処理室(9
02)とウエハカセット(908)とに接続可能な半導
体製造装置であり、被処理材を前記複数の処理室のいず
れか一つでエッチングしたのち、前記後処理室で後処理
を行ない、その後、前記複数の処理室のいずれか一つで
エッチングし、さらに前記後処理室で後処理行なうよう
にして良い。
【0073】さらに、説明上、デポ除去処理は真空条件
で行っているが、大気圧条件で行ってもよい。
【0074】また、上記の例では、2回のエッチング処
理を別のエッチング処理室901と901’を用いて行
なったが、同じ処理室901のみを複数回を用いてもよ
い。エッチング処理室として別な処理室を使うメリット
は、積層膜をエッチングする場合、膜種毎に異なる条件
で安定にエッチングできることである。エッチングもデ
ポ物の除去処理も同一のチャンバーで行うことも可能で
ある。
【0075】次ぎに、上記の図14A−14Fに示す方
法(c)を用いて、強誘電体メモリのメモリー部である
Pt/PZT/Ptなどの積層膜を実質的にテーパー状
のマスクを用いてエッチングする方法について図16A
−16Dを参照して説明する。この場合、図16Aに示
すPt/PZT/Pt膜61−63を一回のエッチング
で加工すると、必然的にこれらの層61−63の側壁に
おいてデポ物の堆積が進行し、図16Dに示す形状とな
る。即ち、マスク64の寸法と得られる被エッチング材
の寸法との差が大きくなる。この寸法差は微細化の妨げ
となる。
【0076】そこで、絶縁膜(PZT)62の下に位置
する導体(例えばPt)膜61をエッチングする直前
に、エッチングを中断してデポ除去を行う(図16
B)。すると、PZT/Pt膜62−63のテーパー角
度はφ3となる。その後、再びエッチングを行なうと、
図16Cに示すような形状が得られる。この場合の、P
t膜61のテーパー角度はφ4となる(ここで、φ3<
φ4)。特徴的なのは、絶縁膜(PZT)62の上下に
は同じ材質の導体(例えばPt膜61、63)が形成さ
れているが、それらのテーパー角度φ3、φ4が異なる
ことである。また、勿論、図16Dに示すテーパー角度
φ5よりテーパー角度φ4は大きく設定できる。
【0077】このように、1回目のエッチングおよびそ
の直後のデポ物除去によって、図16Cに示すように、
絶縁膜(PZT)62及び導体(例えばPt)膜63か
ら成る、テーパー角度がφ3の、実質的なテーパーマス
クが得られる。このような実質的なテーパーマスクを用
いることにより、積層膜において、被エッチング材のテ
ーパー角度を垂直に近い角度とし得ることになる。
【0078】また、上記の図14A−14Fに示す方法
(c)、又は上記の図16A−16Cに示す方法を用い
て、次世代のメモリーデバイスとして期待されるMRA
M(magnetic random access memory)の積層膜を実質
的にテーパー状のマスクを用いてエッチングする方法に
ついて図17A−17Dを参照して説明する。
【0079】MRAMでは、図17Aに示すような積層
膜を有する。すなわち、上から強磁性材(例えばCo)
76、絶縁膜(例えばAl2O3)75、強磁性材(例
えばCo)74、反強磁性材(例えばFeMn)73、
下地材(例えばCoとSi)72、71である。なお、
70は例えば酸化シリコン膜70である。MRAMで
は、これらの膜71−76をひとつのマスクを用いてエ
ッチングすることが要求されている。
【0080】この場合、たとえばFeMn膜73の反応
生成物の付着が他の材料の付着に比べて激しいとき、F
eMn膜73のエッチングを開始する直前に、エッチン
グを中断してデポ除去を行う(図17B)。すると、膜
74−76のテーパー角度はφ6となる。その後、再び
エッチングを再開すれば、FeMn膜73も垂直に近い
形状にエッチングできる(図17C)。このときのFe
Mn膜73のテーパー角度はφ7はφ6<φ7である。
このように、1回目のエッチングおよびその直後のデポ
物除去、及び2回目のエッチングおよびその直後のデポ
物除去によって、図17Cに示すように、膜73−76
から成る、ト中でテーパー角度が変化した、実質的なテ
ーパーマスクが得られる。このような実質的なテーパー
マスク73−77を用いることにより、MRAM等の積
層膜において、被エッチング材71、72のテーパー角
度φ8を垂直に近い角度とし得ることになる(ここで、
φ6<φ7<φ8)。
【0081】なお、強磁性材料として考えられるのは、
主としてFe、Co、Ni、Mnあるいはその化合物で
あり、それらはいずれも難エッチ材として知られてい
る。なお、図中、77はマスクである。
【0082】以上の例は、被エッチング材の側壁をほぼ
垂直形状とするために、マスク形状又は実質的なテーパ
ーマスク形状を工夫する方法を説明してきたが、以下に
説明する本願発明は、エッチング条件の変更により被エ
ッチング材の側壁を垂直形状とし得る方法である。
【0083】前述のように、マスクあるいは、被エッチ
ング材の側壁へのデポレートrdと底面のエッチングレ
ートreとの比rd/reで、エッチングのテーパー角
度が決まり、rd/reが小さいほど被エッチング材の
側壁のテーパー角度を垂直に近づけることができる。
【0084】これまでは真空容器(図3の104)の壁
にデポ物が付着しにくい条件の下で、エッチングを行っ
てきたが、デポ物の付着を減らすには真空容器内の反応
生成物の濃度を下げることが有効である。真空容器の壁
にデポが付着しない条件の下では、気相中の反応生成物
の濃度を減少させるには、気相中の反応生成物を真空容
器外に排気させるか、マスクや被エッチング材の側壁に
付着させるかしか方法がない。従って、実際には、真空
容器の壁にデポが付着しない条件の下では、気相中の反
応生成物の濃度は高く保たれてしまう。
【0085】しかし、図3において負荷115のインピ
ーダンスを下げて、静電結合アンテナ118に流れる電
流を小さくすることで、真空容器104の壁に反応生成
物を付着し易くすることができる。このとき、気相中の
反応生成物は真空容器の壁に付着することによってその
濃度が減少するので、気相からウエハに入射する反応生
成物の量は減少する。その結果、マスク及び被エッチン
グ材の側壁へのデポ物の堆積が減少し、従って、側壁が
ほぼ90度のマスクを用いたとしても、被エッチング材
の側壁が垂直に近い形状が得られる。
【0086】ただし、真空容器の壁にデポ物が付着する
と、プラズマの状態が変化したり、パーティクルの発生
原因になったりするので、デポ物は定期的に除去する必
要がある。従って、例えば、1枚あるいは複数枚のウエ
ハ処理が終わる毎にデポ物除去処理(即ち、静電結合ア
ンテナ118に流れる電流を大きくする等の処理)を行
なうようにする。
【0087】このとき、ウエハ支持台(試料台)109
の温度をエッチングのときよりも高くすることで、ウエ
ハ支持台109にはデポ物を付着させないようにして、
デポ物をすばやく真空容器104の外に排気させるよう
にして良い。または、逆に、ウエハ支持台109の温度
を低くして、積極的に支持台あるいは支持台の上に載せ
たウエハにデポ物を付着させて、デポ物が支持台あるい
は支持台の上に載せたウエハから反射しないようにし
て、デポ物が再び真空容器の壁に付着するのを防止して
デポ物の排気を促進させるようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、側壁が垂直な加工形状
を得にくい材料のエッチングにおいて、テーパー状マス
ク等を用いることにより、側壁が垂直に近いエッチング
形状が得られるので、高機能な半導体デバイス、あるい
は集積度の高い半導体デバイスが作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側壁が垂直なマスクを用いたエッチング処理を
説明するための断面図。
【図2】側壁が垂直なマスクを用いたエッチング処理を
説明するための断面図。
【図3】本発明を適用したプラズマエッチング装置の全
体構成例を示す図。
【図4】マスクのテーパー角度θを90度未満とした場
合のエッチング処理を説明するための断面図。
【図5】マスクのテーパー角度θを90度から徐々に減
少した場合の、マスク側壁へのデポ物の堆積状態及び被
エッチング材のテーパー角度φとの関係を説明するため
の断面図。
【図6】マスクのテーパー角度と被エッチ材のテーパー
角度との関係を示す図。
【図7】マスクのテーパー角度が限界値未満の領域と限
界値以上の領域での、マスクのテーパー角度と被エッチ
材のテーパー角度との関係を示す図。
【図8】エッチングガスの成分やエッチング圧力により
マスクのテーパー角度を制御する方法を説明するための
図。
【図9】ウェットエッチによりマスクのテーパー角度を
制御する方法を説明するための図。
【図10】ウェットエッチによりマスクのテーパー角度
を制御する方法を説明するための図。
【図11】ウェットエッチによりマスクのテーパー角度
を制御する別の方法を説明するための図。
【図12】ドライエッチとウェットエッチによりマスク
のテーパー角度を制御する方法を説明するための図。
【図13】ドライエッチとウェットエッチによりマスク
のテーパー角度を制御する別の方法を説明するための
図。
【図14】テーパー角度がほぼ90度のマスクを用い
て、実質的にテーパー状のマスクの効果が得られる方法
を説明するための図。
【図15】図15Aは本願発明を適用した半導体デバイ
ス製造装置の構成例を示すブロック図、図15Bは本願
発明を適用した半導体デバイス製造装置の別の構成例を
示すブロック図。
【図16】強誘電体メモリにおいて、テーパー角度がほ
ぼ90度のマスクを用いて、実質的にテーパー状のマス
クの効果が得られる方法を説明するための図。
【図17】MRAMにおいて、テーパー角度がほぼ90度の
マスクを用いて、実質的にテーパー状のマスクの効果が
得られる方法を説明するための図。
【図18】側壁が垂直なマスクを用いたエッチング処理
を説明するための断面図。
【符号の説明】
10 マスク 20 被エッチング材 21 被エッチング材の上面 25 デポ物 30 デポ物の上面部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月18日(2003.2.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 良司 山口県下松市東豊井794番地 株式会社日 立ハイテクノロジーズ設計・製造統括本部 笠戸事業所内 (72)発明者 臼井 建人 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 4M104 BB04 BB06 BB07 BB09 BB14 BB17 BB36 DD64 DD65 DD71 5F004 AA04 BA04 BB18 DB08 EA40 EB02 5F033 HH07 HH11 HH13 HH18 HH21 HH35 HH38 QQ12 QQ19 QQ28 QQ34

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された難エッチング材の膜
    とその上に形成したマスクを用いて、前記膜をプラズマ
    を用いてエッチング方法において、 前記マスクの側壁が前記基板の表面に対する角度が90
    度未満のマスクを用いてエッチングするステップを備え
    ることを特徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエッチング方法におい
    て、 前記膜はFe、Co、Mn、Ni、Pt、Ru、RuO2、Ta、Ir、IrO
    2、Os、Pd、Au、Ta2O5、PZT、BST、SBT、Al2O3、HfO2、
    ZrO2、GaAs、ITOのいずれかであることを特徴とするエ
    ッチング方法。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された難エッチング材の膜
    とその上に形成したマスクを用いて、前記膜をプラズマ
    を用いてエッチング方法において、 前記マスクの側壁の前記基板の表面に対するテーパー角
    度(θ)が90度未満のマスクを用いてエッチングし、
    それによりエッチング後の上記膜の前記基板の表面に対
    するテーパー角度(φ)を上記マスクのテーパー角度
    (θ)以上とするステップを備えることを特徴とするエ
    ッチング方法。
  4. 【請求項4】 基板上に形成された難エッチング材の膜
    とその上に形成したマスクを用いて、前記膜をプラズマ
    を用いてエッチング方法において、 前記マスクの側壁が前記基板の表面に対してなすテーパ
    ー角度を90度未満になるよう該マスクを成形するステ
    ップと、 該マスクを用いてエッチングするステップとを備えるこ
    とを特徴とするエッチング方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の難エッチング材のエッチ
    ング方法において、 上記マスクを成形するステップは、上記マスクをエッチ
    ングするステップを有することを特徴とするエッチング
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の難エッチング材のエッチ
    ング方法において、 上記マスクをエッチングするステップは、該マスクのエ
    ッチング条件を調整することで上記マスクのテーパー角
    度を調整するステップを有することを特徴とするエッチ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の難エッチング材のエッチ
    ング方法において、上記エッチング条件は、エッチング
    チャンバーに導入するガスの組成、エッチング圧力の少
    なくとも一方であることを特徴とするエッチング方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の難エッチング材のエッチ
    ング方法において、 上記マスクをエッチングするステップは、上記膜の厚さ
    と上記マスクのエッチング時間の少なくとも一方を調整
    することで上記マスクのテーパー角度を調整するステッ
    プを有することを特徴とするエッチング方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の難エッチング材のエッチ
    ング方法において、 上記マスクをエッチングするステップは、上記マスクの
    上に形成したフォトレジスト膜のサイズと上記マスクの
    エッチング時間の少なくとも一方を調整することで上記
    マスクのテーパー角度を調整するステップを有すること
    を特徴とするエッチング方法。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の難エッチング材のエッ
    チング方法において、 上記マスクをエッチングするステップは、上記マスクの
    エッチングの途中で洗浄を行ない、その後、再び上記マ
    スクのエッチングを行なうステップを有することを特徴
    とするエッチング方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の難エッチング材のエ
    ッチング方法において、 上記マスクをエッチングするステップは、上記マスクの
    上に形成したフォトレジスト膜のサイズと上記洗浄前の
    上記マスクのエッチングの時間の少なくとも一方を調整
    することで上記マスクのテーパー角度を調整するステッ
    プを有することを特徴とするエッチング方法。
  12. 【請求項12】 請求項4記載のエッチング方法におい
    て、 前記膜はFe、Co、Mn、Ni、 Pt、Ru、RuO2、Ta、Ir、IrO2、Os、Pd、Au、Ti、TiOx、
    SrRuO3、(La、Sr)CoO3、 Cu(Ba、Sr)TiO3、SRO:SrTiO3、BTO:BaTiO3、SrTa2O
    6、Sr2Ta2O7、 ZnO、Al2O3、ZrO2、HfO2、Ta2O5 Pb(Zr、Ti)O3、Pb(Zr、Ti)Nb2O8、(Pb、La)(Zr、Ti)O
    3、 PbTiNbOx、SrBi2Ta2O9、SrBi2(Ta、Nb)2O9、 Bi4Ti3O12、BiSiOx、Bi4-xLaxTi3O12 InTiO のいずれかであることを特徴とするエッチング方法。
  13. 【請求項13】 基板上に形成された少なくとも1層の
    難エッチング材とその上に形成したマスクを用いて、半
    導体を製造する方法において、 上記マスクを用いて上記難エッチング材のエッチングを
    行ない、該エッチングの途中で洗浄を行ない、その後、
    上記マスクを用いて再び上記難エッチング材のエッチン
    グを行なうステップを有することを特徴とする半導体製
    造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体製造方法によ
    り製造された半導体装置は、 基板と、該基板の上に形成された少なくとも1層の難エ
    ッチング材とを備え、該難エッチング材の側壁のテーパ
    ー角度は該側壁の途中で変化していることを特徴とする
    半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の半導体製造方法によ
    り製造された半導体装置は、 基板と、該基板の上に形成された少なくとも2層の難エ
    ッチング材とを備え、該難エッチング材のある層の側壁
    のテーパー角度は該難エッチング材の別の層の側壁のテ
    ーパー角度と異なることを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 エッチング装置の壁へ反応生成物を付
    着させるエッチング方法において、 少なくとも1枚のウエハの処理が終了する迄は上記反応
    生成物を前記エッチング装置の壁へ付着させ続け、それ
    により基板の上に形成された被エッチング材の側壁が前
    記基板の表面に対する角度を実質的に90度とするステ
    ップを備えることを特徴とするエッチング方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のエッチング方法にお
    いて、 更に、定期的に前記エッチング装置の壁に付着した上記
    反応生成物を除去するステップを備えることを特徴とす
    るエッチング方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のエッチング方法にお
    いて、 更に、前記マスクの側壁が前記基板の表面に対する角度
    が90度未満のマスクを用いてエッチングするステップ
    を備えることを特徴とするエッチング方法。
  19. 【請求項19】 ウエハ搬送装置と、該ウエハ搬送装置
    に接続する複数の処理室および複数の後処理室と、複数
    のロックチャンバーと、該ロックチャンバーに隣接した
    大気搬送装置とを備え、該大気搬送装置は前記複数のロ
    ックチャンバーと該大気搬送装置に隣接したウエハカセ
    ットとに接続可能な半導体製造装置を用いて、エッチン
    グを行なう方法において、該方法は、 被処理材を前記複数の処理室のいずれか一つでエッチン
    グしたのち、前記複数の後処理室のいずれか一つで後処
    理を行ない、その後、前記複数の処理室のいずれか一つ
    でエッチングし、さらに前記複数の後処理室のいずれか
    一つで後処理行なうステップを備えることを特徴とする
    エッチング方法。
  20. 【請求項20】 ウエハ搬送装置と、該ウエハ搬送装置
    に接続する複数の処理室と、複数のロックチャンバー
    と、該ロックチャンバーに隣接した大気搬送装置とを備
    え、該大気搬送装置は前記複数のロックチャンバーと該
    大気搬送装置に隣接した後処理室とウエハカセットとに
    接続可能な半導体製造装置を用いて、エッチングを行な
    う方法において、該方法は、 被処理材を前記複数の処理室のいずれか一つでエッチン
    グしたのち、前記後処理室で後処理を行ない、その後、
    前記複数の処理室のいずれか一つでエッチングし、さら
    に前記後処理室で後処理行なうステップを備えることを
    特徴とするエッチング方法。
  21. 【請求項21】 基板上に形成されたPt、Ru、Ir、PZ
    T、SBT、Co、Mn、Feのいずれかから形成された膜とその
    上に形成したマスクとを用いて、前記膜をプラズマを用
    いてエッチングする方法において、 前記マスクの側壁が前記基板の表面に対する角度が80
    度未満のハードマスクを用いてエッチングするステップ
    を備えることを特徴とするエッチング方法。
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