JP2003257882A - 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法

Info

Publication number
JP2003257882A
JP2003257882A JP2002062212A JP2002062212A JP2003257882A JP 2003257882 A JP2003257882 A JP 2003257882A JP 2002062212 A JP2002062212 A JP 2002062212A JP 2002062212 A JP2002062212 A JP 2002062212A JP 2003257882 A JP2003257882 A JP 2003257882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
gas
semiconductor wafer
treatment chamber
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002062212A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ebara
幸治 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP2002062212A priority Critical patent/JP2003257882A/ja
Publication of JP2003257882A publication Critical patent/JP2003257882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリップ転位を発生させることなく、短時間
で効率的にウエーハに熱処理を行うことができる熱処理
装置及び熱処理方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエーハの熱処理装置であって、
少なくとも、前記半導体ウエーハが投入されて外部と雰
囲気を遮断する熱処理室、前記熱処理室内に半導体ウエ
ーハを投入するためのウエーハ投入口、前記熱処理室内
の半導体ウエーハを加熱する加熱装置、前記熱処理室内
の半導体ウエーハにガスを吹き付けることによって該半
導体ウエーハを非接触状態で保持するベルヌーイチャッ
ク、前記ベルヌーイチャックにガスを導入する第一のガ
ス導入口、熱処理室内に導入されたガスを排出するガス
排出口、前記熱処理室内の温度を制御する温度コントロ
ーラとを具備すること特徴とする熱処理装置、及び該熱
処理装置を用いる熱処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエーハに
熱処理を行う熱処理装置及び熱処理方法に関するもので
あり、特に半導体ウエーハに急速加熱プロセス(RT
P:Rapid Thermal Process)処
理を行う熱処理装置(以下、RTP処理装置という)及
び熱処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの材料となるシリコンウ
エーハ(以下Siウエーハという)は、一般的にチョク
ラルスキー法(Czochralski metho
d:以下CZ法という)によりシリコン単結晶を成長さ
せ、得られたシリコン単結晶を切断、ラッピング、エッ
チング、研磨等の工程を施すことにより作製することが
できる。このように作製されたSiウエーハには、通常
7〜10×1017(JEIDA:日本電子工業振興協
会規格)程度の酸素が過飽和状態で含まれている。その
ため、このようなSiウエーハにデバイスプロセス等に
おいて熱処理が施されると、Siウエーハ内の過飽和な
酸素が酸素析出物として析出する。
【0003】この酸素析出物は、ウエーハ内のデバイス
活性領域に発生すると、接合リーク等のデバイス特性に
悪影響を及ぼすため問題となるが、一方、デバイス活性
領域以外のバルク中に発生すると内部微小欠陥(BM
D)を形成し、デバイスプロセス中に混入した金属元素
を捕獲するゲッタリングサイトとして機能するため有効
である。
【0004】近年、Siウエーハの出荷段階ではウエー
ハ内部に酸素析出は発生してないが、その後デバイスプ
ロセス等において熱処理を行うことによって、デバイス
活性領域であるウエーハ表面近傍は酸素析出物のない無
欠陥層(Denuded Zone、以下DZ層とい
う)を維持したまま、デバイス活性領域より深い位置に
あるバルク中にBMDが形成されてゲッタリング能力を
有するように設計されたSiウエーハの製造方法とし
て、例えば、特表2001−503009号公報に記載
されているようなSiウエーハをRTP処理する方法が
提案されている。
【0005】このRTP処理とは、Siウエーハを窒
素、水素、アンモニア、アルゴン、酸素等のガスまたは
これらの混合ガス雰囲気中で、例えば50℃/secの
昇温速度で室温付近より急速加熱し、1200℃前後の
温度で数十秒程度加熱保持した後、例えば50℃/se
cの降温速度で急速に冷却するといった熱処理方法であ
る。
【0006】このようなSiウエーハのRTP処理に用
いられる熱処理装置としては、多数の市販されているR
TP処理装置(RTA:Rapid Thermal
Annealerと呼ばれることもある)を用いること
ができる。以下に、従来用いられているRTP処理装置
の一例を、図2を参照しながら説明する。図2は、従来
のRTP処理装置の一例を示した概略断面説明図を示し
ている。
【0007】このRTP処理装置15は、ハウジング1
3内に石英チューブからなる熱処理室3が設けられてお
り、該熱処理室3の上下に加熱用のハロゲンランプ2が
配置されている。このとき、ハロゲンランプ2は半導体
ウエーハの中心位置から同心円状に配置することもでき
る。また、ハウジング13には、熱処理室3に半導体ウ
エーハを投入するためのウエーハ投入口11が設けられ
ている。熱処理室3は、その一方に置換用ガスやプロセ
スガスのガス導入口7が、また他方の端には熱処理室3
に導入されたガスを排出するためのガス排出口8が設け
られており、この熱処理室3内に石英からなる保持ピン
5が設置されており、この保持ピン5上に被処理対象物
である半導体ウエーハ4を保持することができる。さら
に、この熱処理室3内に保持された半導体ウエーハの温
度を計測するために、ハウジング13の空隙に赤外線温
度センサー6(以下IRセンサーという)が配置されて
おり、IRセンサー6で検出した温度信号は制御用コン
トローラー9に送られて、この温度コントローラー9に
よって設定した昇温速度、保持温度、及び降温速度にな
るようにランプ加熱電源10の出力を制御することがで
きるようになっている。
【0008】次に、このようなRTP処理装置15を用
いてSiウエーハ4にRTP処理を行う方法について説
明する。 (1)Siウエーハのローディング まず、Siウエーハ4を熱処理室3に投入するため、ウ
エーハ投入口11を開き、例えば、搬送用ロボット(図
示せず)を用いて、Siウエーハ4を熱処理室3内に導
入して保持ピン5上に保持する。その後、ウエーハ投入
口11を閉じて熱処理室3の雰囲気を外部と遮断する。
【0009】(2)プリパージ 次に、Siウエーハ4を熱処理室3に投入する際に熱処
理室3内に混入した空気を除去するために、ガス導入口
7から例えば不活性ガスであるN等の置換用ガスを導
入し、熱処理室3内を置換用ガス雰囲気にする。
【0010】(3)プロセスガスの導入 熱処理室3を置換用ガス雰囲気にした後、ガス導入口7
から導入されている置換用ガスを、例えばNHとAr
の混合ガスのようなプロセスガスに切り替えて処理室3
に導入し、処理室3を置換用ガス雰囲気からプロセスガ
ス雰囲気に置換する。
【0011】(4)加熱処理 熱処理室3が所望のプロセスガス雰囲気に完全に置換さ
れた後、プロセスガスをガス導入口7から流した状態の
まま、加熱用のハロゲンランプ2に電源を入れてSiウ
エーハ4を加熱する。このとき、Siウエーハ4の温度
はIRセンサー6で測定され、このIRセンサー6の信
号がコントローラー9に送られてランプ加熱電源10の
出力を制御することによって、室温付近より所望の処理
温度(例えば1200℃)まで所望の昇温速度で昇温す
ることができる。このようにしてSiウエーハが所望の
処理温度まで加熱された後、その状態で必要時間(通常
は数十秒程度)保持される。
【0012】(5)ポストパージ Siウエーハ4を所望の処理温度で必要時間保持した
後、所望の降温速度となるようにハロゲンランプ2へ印
加する加熱電源10の出力を制御しながらSiウエーハ
4を所望の温度(例えば800℃)まで冷却し、その後
に熱処理室3に導入しているプロセスガスを置換用ガス
に切り替えて、熱処理室3内の毒性または可燃性ガスの
濃度が許容濃度または爆発下限以下等になるまで置換用
ガスで置換する。
【0013】(6)Siウエーハの取り出し Siウエーハ4が所望の温度まで下がり、また熱処理室
3が十分に置換用ガスで置換された後、ウエーハ投入口
11を開けて、例えば搬送用ロボット(図示せず)を用
いて熱処理室3内の保持ピン5上に保持されているSi
ウエーハ4を取り出す。
【0014】しかしながら、上記のようなRTP処理を
行う場合、加熱処理後に半導体ウエーハを冷却する際に
ハロゲンランプへの電源を完全に遮断しても、加熱され
て高温となった熱処理室の壁面からの輻射熱の影響で所
望の冷却速度を得られないといった弊害が生じる恐れが
ある。そのため、通常、RTP処理装置15は、このよ
うな弊害を防止するために、熱処理室3を強制的に空冷
して熱処理室自体が高温にならないように設計され、ま
た半導体ウエーハ4が熱処理室3からの輻射熱の影響を
受けないように、ウエーハ4と熱処理室3の壁まではあ
る一定距離以上離れるように設計されている。したがっ
て、従来のRTP処理装置15では、熱処理室3がどう
してもある程度以上の容積を有するように大きくしなけ
ればならなく、その結果、RTP処理を行う際に熱処理
室3を目的の雰囲気に置換するためのパージ時間を長く
する必要があった。
【0015】例えば、図2に示す従来のRTP処理装置
15を用いて、置換用ガスとしてN ガスを、またプロ
セスガスとしてNH/Ar混合ガスを用い、NH
Ar混合ガス雰囲気中、昇温速度50℃/secで室温
から1200℃まで昇温し、1200℃で10秒間保持
した後、800℃まで降温速度50℃/secで冷却す
るRTP処理を行った時のタイミングチャートを図7に
示す。尚、1200℃から800℃までの降温時間(8
sec)は、図7のタイミングチャートにおいては加熱
処理(41sec)の中に含めてある。図7に示したよ
うに、上記のようなRTP処理を行った場合、1枚のS
iウエーハをRTP処理するために必要な時間はトータ
ル351秒であり、また各工程ごとの処理時間を見てみ
ると、RTP処理の全処理時間の内270秒間がプリパ
ージ、プロセスガス導入、ポストパージのような熱処理
室3を目的の雰囲気に置換する工程に費やされており、
このパージ時間の長さがRTP処理時間の短縮を妨げて
おり、結果として生産性の低下を招いている。
【0016】さらに、上記のような従来のRTP処理装
置15でRTP処理を行う場合、半導体ウエーハ4が直
接保持ピン5により保持されているため、RTP処理中
に半導体ウエーハは自重に起因する応力を受け、さらに
ウエーハと保持ピンの接触部から局所的な放熱が生じて
ウエーハ面内の温度分布が不均一となり、その結果、熱
処理中に半導体ウエーハに保持ピンとの接触部からスリ
ップ転位が発生してしまうという品質上の問題がある。
【0017】また、一般にRTP処理したSiウエーハ
を熱処理して発生する酸素析出物のウエーハ深さ方向の
濃度分布は、RTP処理の条件により変化することが知
られている(特開2001−203210号公報参
照)。例えば、RTP処理をN/Ar混合ガス雰囲気
中で行って作製したウエーハと、Arガス雰囲気中で行
ったウエーハとでは、図3及び図4に示すように、熱処
理後にウエーハに析出する酸素析出物の濃度分布は大き
く異なる。このことから、半導体ウエーハをRTP処理
する際にウエーハ表面と裏面で異なるプロセスガスを流
すことができれば、酸素析出物の深さ方向の濃度分布を
目的に応じて所望されるように制御することが可能とな
り、高品質の半導体ウエーハを製造できることが考えら
れる。しかしながら、上記のような従来のRTP処理装
置では、RTP処理する際に半導体ウエーハの表面と裏
面とで異なるプロセスガスを用いて処理することは不可
能とされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、
熱処理の際にスリップ転位を発生させることなく熱処理
を行うことができ、また熱処理雰囲気をプロセスガス等
で置換するような熱処理において、短時間で置換して効
率的に半導体ウエーハに熱処理を行うことができる熱処
理装置及び熱処理方法を提供することにあり、さらに半
導体ウエーハの表面と裏面とを異なるプロセスガスで同
時に熱処理することができる熱処理装置及び熱処理方法
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、半導体ウエーハの熱処理装置であ
って、少なくとも、前記半導体ウエーハが投入されて外
部と雰囲気を遮断する熱処理室、前記熱処理室内に半導
体ウエーハを投入するためのウエーハ投入口、前記熱処
理室内の半導体ウエーハを加熱する加熱装置、前記熱処
理室内の半導体ウエーハにガスを吹き付けることによっ
て該半導体ウエーハを非接触状態で保持するベルヌーイ
チャック、前記ベルヌーイチャックにガスを導入する第
一のガス導入口、熱処理室内に導入されたガスを排出す
るガス排出口、前記熱処理室内の温度を制御する温度コ
ントローラとを具備することを特徴とする熱処理装置が
提供される(請求項1)。
【0020】このように、少なくとも、熱処理室、ウエ
ーハ投入口、加熱装置、ベルヌーイチャック、ベルヌー
イチャックにガスを導入する第一のガス導入口、ガス排
出口、温度コントローラとを具備する半導体ウエーハの
熱処理装置であれば、熱処理を行う際に半導体ウエーハ
を非接触状態で保持することができるため、ウエーハに
応力がかからずスリップ転位が発生することがない。ま
た、半導体ウエーハはベルヌーイチャックから吹き付け
られるガスに直接曝されているため、熱処理室の壁から
の輻射熱の影響を受けにくい。そのため、熱処理室の容
積を小さくすることが可能となり、熱処理装置を小型化
することができ、熱処理室のガス置換に時間がかからな
い。
【0021】このとき、前記第一のガス導入口とは別
に、熱処理室内にガスを導入する第二のガス導入口を具
備することが好ましい(請求項2)。このように、熱処
理室内にガスを導入する第二のガス導入口を具備するこ
とにより、第一のガス導入口とは別に第二のガス導入口
から熱処理室にガスを導入することができるため、熱処
理室を置換するためのパージ時間をさらに短縮すること
ができる。
【0022】また、前記第一のガス導入口と第二のガス
導入口は相互に、同じかまたは異なる置換用ガス及び/
またはプロセスガスを供給できるものであることが好ま
しい(請求項3)。このように、第一のガス導入口と第
二のガス導入口は相互に、同じかまたは異なる置換用ガ
ス及び/またはプロセスガスを供給できるものであれ
ば、半導体ウエーハの表面と裏面を、同じガス雰囲気で
熱処理することもできるし、またはベルヌーイチャック
で保持されているウエーハの面と他方の面とで別々のプ
ロセスガスに曝されるようにすることも可能となり、ウ
エーハの表面と裏面とを異なるガスで同時に熱処理する
こともできる。
【0023】さらに、本発明の熱処理装置は、急速加熱
プロセス処理を行うものとすることができ(請求項
4)、また熱処理室内にアルゴン、窒素、水素、アンモ
ニア、酸素、またはこれらの混合ガスが導入されるもの
とすることができる(請求項5)。このように、本発明
の熱処理装置は、急速加熱プロセス処理を行うもの、す
なわち、RTP処理装置として使用することによって、
プロセスの短縮に大きな寄与をすることができ、また、
熱処理室内にアルゴン、窒素、水素、アンモニア、酸
素、またはこれらの混合ガスが導入される熱処理装置と
することによって、デバイス活性領域が無欠陥層でかつ
十分なゲッタリング能力をもつ半導体ウエーハを容易に
作製できる熱処理装置とすることができる。
【0024】また、このとき、前記ベルヌーイチャック
の半導体ウエーハの保持面に、半導体ウエーハのずれを
防止するためのガードピンが設けられていることが好ま
しい(請求項6)。このように、ベルヌーイチャックの
ウエーハ保持面にガードピンが設けられていれば、ベル
ヌーイチャックに半導体ウエーハを保持する際に、また
ウエーハを保持して熱処理する間に、ウエーハがずれる
ことを防止することができる。
【0025】さらに、本発明によれば、半導体ウエーハ
に熱処理を行う方法であって、前記半導体ウエーハを熱
処理室に投入し、前記半導体ウエーハを保持するための
ベルヌーイチャックから、該ベルヌーイチャックに設け
られた第一のガス導入口より導入されたガスを半導体ウ
エーハの一主表面に吹き付けることによって、ベルヌー
イチャックに半導体ウエーハを非接触状態で保持した
後、該ベルヌーイチャックでウエーハを保持したまま前
記半導体ウエーハに熱処理を行うことを特徴とする半導
体ウエーハの熱処理方法が提供される(請求項7)。
【0026】このように、ベルヌーイチャックに半導体
ウエーハを非接触状態で保持した後、該ベルヌーイチャ
ックでウエーハを保持したまま半導体ウエーハに熱処理
を行う熱処理方法であれば、半導体ウエーハを被接触状
態で保持することができるため、ウエーハに応力がほと
んどかからず、その後熱処理を行ってもウエーハにスリ
ップ転位が発生することがなく、高品質の半導体ウエー
ハを作製することができる。また、ベルヌーイチャック
で半導体ウエーハを保持したまま熱処理が行われるた
め、半導体ウエーハはベルヌーイチャックから吹き付け
られるガスに直接曝されるため、熱処理室の壁からの輻
射熱の影響を受け難くすることができる。これにより、
熱処理室の容積を小さくすることができるため、熱処理
装置の小型化および熱処理室のパージ時間の短縮につな
がる。また、半導体ウエーハが直接ガスに曝されるた
め、加熱処理後、冷却する際に大きな降温速度を実現す
ることが可能となるとともに降温速度の制御も容易かつ
高精度にすることができる。
【0027】このとき、前記ベルヌーイチャックに設け
られた第一のガス導入口より置換用ガスを導入し、該置
換用ガスをベルヌーイチャックから半導体ウエーハに吹
き付けることによって、該半導体ウエーハを非接触状態
で保持して前記熱処理室を置換用ガス雰囲気にし、その
後、前記第一のガス導入口から導入している置換用ガス
をプロセスガスに切り替えて前記熱処理室をプロセスガ
ス雰囲気にした後、前記半導体ウエーハに熱処理を行う
ことができる(請求項8)。
【0028】このようにすることによって、半導体ウエ
ーハを非接触状態で保持したまま熱処理室の置換、プロ
セスガスの導入および当該ガス雰囲気中で熱処理を行う
ことができる。また、上述のように、半導体ウエーハを
ベルヌーイチャックからガスを吹き付けて保持したまま
熱処理が行われることから、熱処理室からの輻射熱の影
響を受けにくく、そのため、熱処理室の容積を小さくで
き、熱処理室に置換用ガスやプロセスガスを導入して目
的の雰囲気にするためのパージ時間を一層短縮すること
が可能となる。さらに、半導体ウエーハがベルヌーイチ
ャックに保持されている一主表面のみをプロセスガス雰
囲気中で熱処理する場合には、ウエーハとベルヌーイチ
ャックとの間のわずかな空間のみをプロセスガスで置換
すれば良いため、さらに短時間で効率的にパージを行う
ことができる。これにより、熱処理工程の全処理時間を
大幅に短縮できるため、生産性の向上を図ることが可能
となる。
【0029】このとき、前記半導体ウエーハをベルヌー
イチャックに非接触状態で保持した後、前記第一のガス
導入口とは別に前記熱処理室に設けられた第二のガス導
入口から置換用ガスを導入して前記熱処理室を置換用ガ
ス雰囲気にし、その後、前記第二のガス導入口からプロ
セスガスを導入することが好ましく(請求項9)、さら
に、前記第二のガス導入口から導入される置換用ガス及
び/またはプロセスガスを、前記第一のガス導入口から
導入されるものと同じかまたは異なるものとすることが
好ましい(請求項10)。
【0030】このように、半導体ウエーハをベルヌーイ
チャックに非接触状態で保持した後、第一のガス導入口
とは別に熱処理室に設けられた第二のガス導入口から置
換用ガスを導入して熱処理室を置換用ガス雰囲気にし、
その後、第二のガス導入口からプロセスガスを導入する
ことによって、熱処理室を効率的にかつ短時間で置換用
ガス雰囲気またはプロセスガス雰囲気にすることができ
る。さらにこのとき、第二のガス導入口から導入される
置換用ガス及び/またはプロセスガスを、第一のガス導
入口から導入されるものと同じものとしても良いし、あ
るいは異なるものとすることもでき、これによって、半
導体ウエーハを熱処理する際にウエーハの表面と裏面と
を、同じ種類のまたは異なる種類のガスを用いて同時に
熱処理することが可能となるため、目的に応じより高品
質の半導体ウエーハを作製することができる。
【0031】またこのとき、前記半導体ウエーハに行わ
れる熱処理を、1000〜1350℃の急速加熱プロセ
ス処理とすることができ(請求項11)、また前記プロ
セスガスを、アルゴン、窒素、水素、アンモニア、酸
素、またはこれらの混合ガスとすることができる(請求
項12)。
【0032】このように、半導体ウエーハに行われる熱
処理を、1000〜1350℃の急速加熱プロセス処理
とすれば、上述したように、短時間でウエーハの熱処理
を行うことができるし、半導体ウエーハの表面と裏面を
同じかまたは異なるプロセスガスで同時にRTP処理す
ることもできる。さらにこのとき、プロセスガスを、ア
ルゴン、窒素、水素、アンモニア、酸素、またはこれら
の混合ガスとすることによって、ウエーハに発生する酸
素析出物の深さ方向の濃度分布を所望するように制御す
ることが可能となり、より高品質の半導体ウエーハを高
生産性で製造することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施の形態
を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。従来の熱処理装置を用いて熱処理を行う場合、熱処
理中の半導体ウエーハは直接保持ピンにより保持されて
いるため、半導体ウエーハの自重起因の応力及びウエー
ハ面内の不均一な温度分布により、熱処理中の半導体ウ
エーハにスリップ転位が発生してしまうという問題があ
る。さらに、半導体ウエーハをプロセスガス雰囲気中で
RTP処理する場合は、ウエーハが熱処理室からの輻射
熱の影響を受けないように熱処理室の容積をある程度以
上に大きくしなければならず、また熱処理装置の構成上
プロセスガスを熱処理室全体に流す必要があるため、熱
処理室を目的のガス雰囲気に置換するためのパージ時間
が長くならざるを得ず、RTP処理時間の短縮化を妨
げ、結果として生産性の低下を招いていた。
【0034】そこで、本発明者等は、熱処理の際にスリ
ップを発生させることがなく熱処理を行うことができ、
また熱処理雰囲気をプロセスガス等で置換して行うよう
な熱処理において、短い処理時間で効率的に半導体ウエ
ーハに熱処理を行うことができる半導体ウエーハの熱処
理装置及び熱処理方法について検討を重ねた結果、半導
体ウエーハを保持する際に、ウエーハにガスを吹き付け
てベルヌーイ効果を利用することにより半導体ウエーハ
を非接触状態でベルヌーイチャックに保持し、ウエーハ
が非接触状態で保持されているまま熱処理を行うことに
よって、半導体ウエーハにスリップ転位を発生させるこ
となく熱処理を行うことができることを見出し、さらに
ウエーハに吹き付けているガスが熱処理室からの輻射熱
の影響を低減することができることから熱処理室の小型
化が可能となり、それによって熱処理室の雰囲気をガス
で置換する際のパージ時間を短縮できるため、RTP処
理のようなプロセスガス雰囲気中での熱処理を短い処理
時間で効率的に行うことができることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
【0035】すなわち、本発明の熱処理装置は、少なく
とも、半導体ウエーハが投入されて外部と雰囲気を遮断
する熱処理室、前記熱処理室内に半導体ウエーハを投入
するためのウエーハ投入口、前記熱処理室内の半導体ウ
エーハを加熱する加熱装置、前記熱処理室内の半導体ウ
エーハにガスを吹き付けることによって該半導体ウエー
ハを非接触状態で保持するベルヌーイチャック、前記ベ
ルヌーイチャックにガスを導入する第一のガス導入口、
熱処理室内に導入されたガスを排出するガス排出口、前
記熱処理室内の温度を制御する温度コントローラとを具
備することを特徴とする熱処理装置である。また、本発
明の方法は、このような熱処理装置を用いて、半導体ウ
エーハを熱処理室に投入し、ベルヌーイチャックから第
一のガス導入口より導入されたガスを半導体ウエーハの
一主表面に吹き付けてベルヌーイチャックに半導体ウエ
ーハを非接触状態で保持した後、該ベルヌーイチャック
でウエーハを保持したまま半導体ウエーハに熱処理を行
うことを特徴とする。このような本発明の装置および方
法によって、半導体ウエーハにスリップ転位を発生させ
ることなく熱処理を行うことができるものであり、さら
に熱処理装置の小型化が可能となるため、熱処理雰囲気
をプロセスガス等で置換するような熱処理を行う場合で
も置換時間を短縮し、効率的に半導体ウエーハに熱処理
を行うことができる。
【0036】さらに、本発明は、第一のガス導入口とは
別に、熱処理室内にガスを導入する第二のガス導入口を
具備することにより、第二のガス導入口から導入される
ガスを、第一のガス導入口から導入されるものと同じも
のとすることも、異なるものとすることもでき、これに
よって、半導体ウエーハにRTP処理のような熱処理を
行う際にウエーハの第一主表面と第二主表面とを、同じ
かまたは異なる種類のプロセスガスを用いて同時に熱処
理することが可能となる。尚、ここでいう半導体ウエー
ハの第一主表面とは、ベルヌーイチャックに保持されて
いる半導体ウエーハの一主表面であり、また半導体ウエ
ーハの第一主表面と第二主表面とは、ウエーハの表面と
裏面の関係にあり、表面、裏面のいずれかを第一主表面
とすれば、第二主表面とは第一主表面と反対側の面を意
味するものである。
【0037】まず、本発明により提供される熱処理装置
について、図1を参照しながら詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。図1は本発明の
熱処理装置の一例を示す概略断面説明図である。
【0038】この熱処理装置1は、ハウジング13内に
石英チューブからなり外部との雰囲気を遮断する熱処理
室3が設けられており、該熱処理室3の上下には半導体
ウエーハを加熱するためのハロゲンランプ2が配置され
ている。このとき、ハロゲンランプ2は半導体ウエーハ
の中心位置から同心円状に配置することもできる。ま
た、ハウジング13には、熱処理室3内に半導体ウエー
ハを投入するためのウエーハ投入口11が設けられてい
る。
【0039】また、熱処理装置1には、半導体ウエーハ
4にガスを吹き付けることによって半導体ウエーハ4を
非接触状態で保持するための透明石英からなるベルヌー
イチャック12が設置されており、このベルヌーイチャ
ック12には、ベルヌーイチャック12にガスを導入す
る第一のガス導入口12a、半導体ウエーハ4を保持す
るウエーハ保持面12b、半導体ウエーハを保持する際
にまた保持中にウエーハのずれを防止するためのガード
ピン12cが取り付けられている。ベルヌーイチャック
12は、半導体ウエーハ4の保持を容易にするため、上
下動可能に構成してもよいが、保持するウエーハとの間
隔を十分小さく設定すれば固定式であってもよい。
【0040】さらに、熱処理室3には、その一方に上記
のベルヌーイチャック12に取り付けられている第一の
ガス導入口12aとは別に熱処理室3内にガスを導入す
ることのできる第二のガス導入口14が設けられてお
り、また他方の端には熱処理室内に導入されたガスを排
出するためのガス排出口8が設けられている。このと
き、ベルヌーイチャック12に取り付けられている第一
のガス導入口12aと熱処理室3に設けられた第二のガ
ス導入口14とは相互に、同じかまたは異なる置換用ガ
ス及び/またはプロセスガスを供給することができるよ
うになっている。
【0041】さらに、この熱処理室3内でベルヌーイチ
ャック12に非接触状態で保持された半導体ウエーハの
温度を計測するために、ハウジング13の空隙にIRセ
ンサー6が配置されており、IRセンサー6で検出した
温度信号は制御用コントローラー9に送られて、コント
ローラー9が設定した昇温速度、保持温度、及び降温速
度になるようにランプ加熱電源10の出力を制御するこ
とによって熱処理室内の温度を制御することができる。
このコントローラー9は、例えばガスの導入速度、排気
速度等を制御することによって、ウエーハの降温速度を
制御するようにするものとすることも可能である。
【0042】このような構成を有する本発明の熱処理装
置であれば、半導体ウエーハを非接触状態で保持するこ
とができるため、熱処理を行う際に半導体ウエーハに応
力や不均一温度分布が生じず、例え高温で熱処理しても
スリップ転位が発生することがない。また、熱処理中、
半導体ウエーハはベルヌーイチャックから吹き付けられ
るガスに直接曝されているから、熱処理室からの輻射熱
の影響を低減することができるため、熱処理室3の容積
を小さくすることが可能となり、その結果、熱処理装置
を小型化することができ、置換等の時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0043】次に、上記のような本発明の熱処理装置1
を用いて半導体ウエーハに熱処理を行う方法について、
一例として、プロセスガス雰囲気中でSiウエーハを1
000〜1350℃のRTP処理する場合について説明
する。
【0044】(1)Siウエーハのローディング まず、Siウエーハ4を熱処理室3に投入するため、ウ
エーハ投入口11を開き、例えば、搬送用ロボット(図
示せず)を用いて、Siウエーハ4を熱処理室3内に入
れ、ベルヌーイチャック12のウエーハ保持面12bの
直下に配置する。この状態でベルヌーイチャック12に
設けられた第一のガス導入口12aより、例えば置換用
ガスとしてNやArのような不活性ガスを導入し、ベ
ルヌーイチャック12からSiウエーハ4の一主表面に
吹き付けてベルヌーイ効果を利用することにより、Si
ウエーハをベルヌーイチャックに非接触状態で吸着・保
持する。その後、ウエーハ投入口11を閉じて熱処理室
3の雰囲気を外部と遮断する。
【0045】(2)プリパージ ウエーハ投入口11を閉じた後、第一のガス導入口12
aより置換用ガスを導入し続けてSiウエーハ4を非接
触状態で保持するとともに、Siウエーハ4を熱処理室
3に投入する際に熱処理室3内に混入した空気を除去し
て熱処理室3を置換用ガス雰囲気にする。このとき、上
述のように、本発明の熱処理装置は従来のRTP処理装
置よりも熱処理室の容積を小さくすることができるた
め、熱処理室を置換用ガス雰囲気にするためのパージ時
間を短縮することが可能となる。また、このとき同時に
第二のガス導入口14から、第一のガス導入口12aよ
り導入する置換用ガスと同じかまたは異なる種類の置換
用ガスを導入して、熱処理室3を置換用ガス雰囲気にす
ることもでき、それによって、熱処理室を置換用ガス雰
囲気にするためのパージ時間をさらに短縮することがで
きる。
【0046】(3)プロセスガスの導入 熱処理室3を置換用ガス雰囲気にした後、第一のガス導
入口12aからベルヌーイチャック12を通して導入し
ていた置換用ガスを所望のプロセスガスに切り替えて熱
処理室3に導入し、熱処理室3を不活性ガス雰囲気から
プロセスガス雰囲気に置換する。このとき、上述のよう
に熱処理室3はその容積を小さくすることができるた
め、熱処理室3をプロセスガス雰囲気にするためのパー
ジ時間を短縮することが可能となる。
【0047】さらに、第一のガス導入口12aとは別に
第二のガス導入口14からプロセスガスを導入して熱処
理室3をプロセスガス雰囲気にすることもできる。この
ように、第一のガス導入口12aと第二のガス導入口1
4とからプロセスガスを導入することによって、熱処理
室をプロセスガス雰囲気に置換するためのパージ時間を
さらに短縮することができる。
【0048】このとき、熱処理室3に導入するプロセス
ガスは、アルゴン、窒素、水素、アンモニア、酸素、ま
たはこれらの混合ガスとすることが好ましく、さらに第
一のガス導入口12aより導入するプロセスガスと、第
二のガス導入口14より導入するプロセスガスとは、同
じプロセスガスとすることもできるし、異なる種類のプ
ロセスガスとすることもできる。それによって、半導体
ウエーハの第一主表面と第二主表面に異なる種類のプロ
セスガスを供給することができ、それによって、RTP
処理後、得られる半導体ウエーハの酸素析出物の深さ方
向の濃度分布を目的に応じて所望されるように制御する
ことが可能となり、より高品質の半導体ウエーハを製造
することができる。
【0049】また、半導体ウエーハの第一主表面側のみ
をプロセスガス雰囲気中で熱処理する場合には、ベルヌ
ーイチャックのウエーハ保持面12bと半導体ウエーハ
4との間のわずかな空間のみを第一のガス導入口12a
から導入されるプロセスガスで置換すれば良いため、短
時間で効率的に置換することができる。実際に、ベルヌ
ーイチャックに保持されている半導体ウエーハ4とウエ
ーハ保持面12bとの距離は1mm以下であるため、こ
の空間をプロセスガスで置換するのに要する時間は2秒
以下でり、短時間で半導体ウエーハの第一主表面全面に
プロセスガスを供給することができる。
【0050】(4)加熱処理 熱処理室3が所望のプロセスガス雰囲気に完全に置換さ
れた後、プロセスガスを流した状態のまま、加熱用のハ
ロゲンランプ2に電源を入れてSiウエーハ4を加熱す
る。このとき、Siウエーハ4の温度はIRセンサー6
で測定され、このIRセンサー6の信号がコントローラ
ー9に送られてランプ加熱電源10の出力を制御するこ
とによって、室温付近より所望の処理温度(例えば12
00℃)まで所望の昇温速度で昇温することができる。
Siウエーハが所望の処理温度まで加熱された後、その
状態で必要時間(通常は数十秒程度)保持される。
【0051】(5)ポストパージ Siウエーハ4を処理温度で必要時間保持した後、所望
の降温速度となるようにハロゲンランプ2へ印加する加
熱電源10の出力を制御しながらSiウエーハ4を所望
の温度(例えば800℃)まで冷却し、その後、第一の
ガス導入口12a、または第一のガス導入口12aと第
二のガス導入口14から熱処理室3に導入していたプロ
セスガスをNやArのような置換用ガスに切り替え
て、熱処理室3内に残存するプロセスガスの毒性または
可燃性ガスの濃度が許容濃度または爆発下限以下になる
まで置換用ガスで置換する。このとき、半導体ウエーハ
はベルヌーイチャック12から吹き付けられる置換用ガ
スに直接曝されているため、熱処理室3からの輻射熱の
影響が小さく、また置換用ガスで直接ウエーハを冷却す
ることができるため、従来のようにハロゲンランプへの
電源を遮断した時よりも大きな降温速度で冷却すること
が可能となる。また、導入するガスの流量、特に第一の
ガス導入口12aからのガスの流量を制御することによ
って、高精度にウエーハ4の降温速度を制御することが
できる。さらに、熱処理室3は、上述のように、その容
積を小さくすることができるため、熱処理室3を置換用
ガス雰囲気にするためのパージ時間も短縮することが可
能となる。
【0052】また、半導体ウエーハの第一主表面側のみ
をプロセスガス雰囲気中で熱処理する場合には、プロセ
スガスの導入及び加熱処理の工程の際も第二のガス導入
口14からは置換用ガスが導入されているため、熱処理
室3内のプロセスガスの濃度は非常に低くなっている。
そのため、ポストパージにおいて熱処理室3内に残存す
るプロセスガスの毒性または可燃性ガスの濃度を許容濃
度または爆発下限以下に下げるために必要なパージ時間
を大きく短縮することができる。
【0053】(6)Siウエーハの取り出し Siウエーハを所望の温度まで降温し、かつ熱処理室3
を十分に置換用ガスで置換した後、ウエーハ投入口11
を開けて、例えば搬送用ロボット(図示せず)を用いて
熱処理室3内のベルヌーイチャック12の下にアームを
配置した状態で、ベルヌーイチャックに導入していたガ
スを止めることによって、Siウエーハはベルヌーイチ
ャックより落下してアーム上に積載され、熱処理室外へ
取り出すことができる。
【0054】このように、本発明の熱処理方法では、例
えば熱処理雰囲気をプロセスガス等で置換して、100
0〜1350℃のRTP処理するような熱処理でも、短
い熱処理時間で効率的にプロセスガス雰囲気中で半導体
ウエーハに熱処理を行うことができ、さらに、半導体ウ
エーハを熱処理する際にウエーハの第一主表面と第二主
表面とを、同じかまたは異なる種類のプロセスガスを用
いて同時に熱処理することが可能となる。
【0055】また、このようにして半導体ウエーハに熱
処理を行うことによって、ベルヌーイチャックに非接触
状態で保持されたまま熱処理が行われるため、ウエーハ
に自重起因による応力が発生することなく、また半導体
ウエーハ全面に渡って均一な温度分布を得ることができ
る。その結果、熱処理中に半導体ウエーハに発生するス
リップ転位をなくすことができ、高品質の半導体ウエー
ハを製造することができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 (実施例1)まず、チョクラルスキー(CZ)法によ
り、直径200mm、方位<100>のシリコン単結晶
棒を引き上げ、得られた単結晶棒をスライスし、面取
り、ラッピング、エッチング、研磨を施してSiウエー
ハを作製した。続いて、作製したSiウエーハに図1に
示すような本発明の熱処理装置1を用いて、NH/A
r混合ガス雰囲気中で以下の処理手順に従ってRTP処
理を行った。
【0057】(1)Siウエーハのローディング ウエーハ投入口11を開き、搬送用ロボットを用いてS
iウエーハ4を熱処理室3内に投入した後、第一のガス
導入口12aより置換用ガスとしてNガスを導入して
ベルヌーイチャック12からSiウエーハ4の一主表面
に吹き付けることによって、Siウエーハ4をベルヌー
イチャック12に非接触状態で保持した。その後、ウエ
ーハ投入口11を閉じて熱処理室3の雰囲気を外部と遮
断した。
【0058】(2)プリパージ その後、第一のガス導入口12aよりNガスを導入し
続けてSiウエーハ4をベルヌーイチャックに非接触状
態で保持したまま、同時に第二のガス導入口14からを
ガスを導入することによって、熱処理室3をN
ス雰囲気に置換した。
【0059】(3)プロセスガスの導入 熱処理室3をNガス雰囲気にした後、第一のガス導入
口12a及び第二のガス導入口14から導入していたN
ガスを、所望の流量に制御したNHガスとArガス
の混合ガスに徐々に切り替えて、熱処理室3をNH
Ar混合ガス雰囲気にした。
【0060】(4)加熱処理 熱処理室3をNH/Ar混合ガス雰囲気にした後、N
/Ar混合ガスを流した状態のまま、加熱用のハロ
ゲンランプ2に電源を入れてSiウエーハ4を、昇温速
度50℃/secで1200℃まで加熱し、その後12
00℃で10秒間保持した。
【0061】(5)ポストパージ Siウエーハ4を1200℃で所定時間保持した後、5
0℃/secの降温速度で800℃までSiウエーハ4
を冷却し、その後に第一のガス導入口12a及び第二の
ガス導入口14から熱処理室3に導入していたNH
Ar混合ガスをNガスに切り替えて、熱処理室3内の
NHガス濃度が許容濃度または爆発下限以下になるま
で置換する。
【0062】(6)Siウエーハの取り出し Siウエーハ4が所望の温度まで下がり、かつ熱処理室
3が十分にNガスで置換された後、ウエーハ投入口1
1を開けて、搬送用ロボットを用いてSiウエーハ4を
取り出した。
【0063】図5に上記のNH/Ar混合ガス雰囲気
でRTP処理を行った時のタイミングチャートを示す。
また、得られたSiウエーハ表面をX線トポグラフによ
り観察した結果、1200℃という高温で熱処理したに
も関わらず、ウエーハの表面にスリップ転位は観察され
なかった。
【0064】(実施例2)CZ法により、実施例1と同
様にシリコン単結晶棒を育成し、得られた単結晶棒から
Siウエーハを作製した。続いて、図1に示すような本
発明の熱処理装置1を用いて、以下の処理手順に従っ
て、作製したSiウエーハの第一主表面全面に、NH
/Ar混合ガス雰囲気のRTP処理を行った。
【0065】(1)Siウエーハのローディング、及び
(2)プリパージ 実施例1と同様に、Siウエーハ4を熱処理室3内に投
入し、ベルヌーイチャックに非接触状態で保持した後、
ウエーハ投入口11を閉じて熱処理室3の雰囲気を外部
と遮断した。その後、第一のガス導入口12aよりN
ガスを導入し続けてSiウエーハ4をベルヌーイチャッ
ク12に保持したまま、同時に第二のガス導入口14か
らN ガスを導入して、熱処理室3をNガス雰囲気に
した。
【0066】(3)プロセスガスの導入 熱処理室3をNガス雰囲気にした後、第一のガス導入
口12aから導入していたNガスを、所望の流量に制
御したNHガスとArガスの混合ガスに徐々に切り替
えて、Siウエーハの表面全面をNH/Ar混合ガス
雰囲気にした。この表面側のプロセスガスへの置換は、
数秒で可能であるため、5秒とした。このとき、第二の
ガス導入口14からは続けてNガスを導入した。
【0067】(4)加熱処理 ベルヌーイチャック12とSiウエーハ4との間の空間
をNH/Ar混合ガス雰囲気にした後、第一のガス導
入口12aからNH/Ar混合ガスを流した状態のま
ま、加熱用のハロゲンランプ2の電源を入れてSiウエ
ーハ4を、昇温速度50℃/secで1200℃まで加
熱し、その後1200℃で10秒間保持した。
【0068】(5)ポストパージ Siウエーハ4を1200℃で所定時間保持した後、5
0℃/secの降温速度で800℃までSiウエーハ4
を冷却し、その後に第一のガス導入口12aから熱処理
室3に導入していたNH/Ar混合ガスをNガスに
切り替えて、熱処理室3内のNHガス濃度が許容濃度
または爆発下限以下になるまで置換する。
【0069】(6)Siウエーハの取り出し Siウエーハ4が所望の温度まで下がり、かつ熱処理室
3が十分にNガスで置換された後、ウエーハ投入口1
1を開けて、搬送用ロボットを用いてSiウエーハ4を
取り出した。
【0070】図6に上記の半導体ウエーハの第一主表面
のみをNH/Ar混合ガス雰囲気にしてRTP処理を
行った時のタイミングチャートを示す。また、得られた
Siウエーハ表面をX線トポグラフにより観察した結
果、ウエーハの表面にスリップ転位は観察されなかっ
た。尚、図5及び図6のタイミングチャートに記載され
た加熱処理(41sec)は、1200℃から800℃
への降温時間(8sec)を含んだ時間である。
【0071】(比較例)CZ法により、実施例1と同様
にシリコン単結晶棒を育成し、得られた単結晶棒からS
iウエーハを作製した。続いて、作製したSiウエーハ
に図2に示すような従来のRTP処理装置15を用い
て、NH/Ar混合ガス雰囲気中で以下の処理手順に
従ってRTP処理を行った。
【0072】(1)Siウエーハのローディング、及び
(2)プリパージ ウエーハ投入口11を開き、搬送用ロボットを用いて、
Siウエーハ4を熱処理室3内に投入して保持ピン5上
に保持した。その後、ウエーハ投入口11を閉じて熱処
理室3の雰囲気を外部と遮断した。その後、ガス導入口
7からNガスを導入し、熱処理室3をNガス雰囲気
にした。
【0073】(3)プロセスガスの導入 熱処理室3をNガス雰囲気にした後、ガス導入口7か
ら導入されているNガスを所定の流量に制御したNH
/Ar混合ガスに切り替えて熱処理室3に導入し、熱
処理室3をNH/Ar混合ガス雰囲気にした。
【0074】(4)加熱処理 熱処理室3をNH/Ar混合ガス雰囲気にした後、N
/Ar混合ガスを流した状態のまま、加熱用のハロ
ゲンランプ2の電源を入れてSiウエーハ4を、昇温速
度50℃/secで1200℃まで加熱し、1200℃
で10秒間保持した。
【0075】(5)ポストパージ Siウエーハ4を1200℃で所定時間保持した後、5
0℃/secの降温速度で800℃までSiウエーハ4
を冷却し、その後に熱処理室3に導入していたNH
Ar混合ガスをNガスに切り替えて、熱処理室3内の
NHガス濃度が許容濃度または爆発下限以下になるま
で置換する。
【0076】(6)Siウエーハの取り出し Siウエーハ4が所望の温度まで下がり、かつ熱処理室
3が十分にNガスで置換された後、ウエーハ投入口1
1を開けて、搬送用ロボットを用いてSiウエーハ4を
取り出した。
【0077】図7に上記の従来のRTP処理装置15を
用いてNH/Ar混合ガス雰囲気でRTP処理を行っ
た時のタイミングチャートを示す。また、得られたSi
ウエーハ表面をX線トポグラフにより観察した結果、ウ
エーハの表面、特に保持ピンで支持された所からスリッ
プ転位が発生していることが確認された。
【0078】実施例1のタイミングチャート(図5)
と、比較例のタイミングチャート(図7)とを比較して
みると、本発明の熱処理装置1の熱処理室3がその容積
を従来のRTP処理装置15より小さくできることか
ら、実施例1のRTP処理におけるプリパージ、プロセ
スガス導入、ポストパージの各工程のパージ時間は、い
ずれも従来のRTP処理装置15を用いた場合よりも短
縮することができた(実施例の熱処理室の径は、比較例
のものの約70%、容積は約50%である)。その結
果、比較例における全RTP処理時間が351秒である
のに対し、実施例1における全RTP処理時間は261
秒と短縮することができた。
【0079】さらに、半導体ウエーハの第一主表面のみ
をNH/Ar混合ガス雰囲気中で処理した実施例2の
場合は、ベルヌーイチャック12と半導体ウエーハ4と
の間のわずかな空間のみをNH/Ar混合ガスに置換
すれば良いため、プロセスガス導入の処理時間を5秒と
大幅に短縮することができ、さらに、Nガスは、第二
のガス導入口14から加熱処理の工程の間も熱処理室3
内に導入されていたため、加熱処理後の熱処理室3内の
NHガスの濃度が非常に低く、ポストパージの工程で
熱処理室をNガスに置換するのに必要な時間を45秒
と大きく短縮することができた。その結果、全RTP処
理時間を191秒とさらに大幅に短縮することができ
た。
【0080】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、半導体ウエーハを熱処
理する際に半導体ウエーハをベルヌーイチャックにより
非接触状態で保持したまま熱処理が行われるため、熱処
理中に半導体ウエーハにスリップ転位が発生することが
なく、面内品質も均一な高品質の半導体ウエーハを製造
することができる。また、熱処理雰囲気をプロセスガス
等で置換するための時間も短縮でき、短い熱処理時間で
効率的に熱処理を行うことができ、生産性を著しく向上
させることができる。さらに半導体ウエーハを熱処理す
る際にウエーハの第一主表面と第二主表面とを同じかま
たは異なる種類のガスを用いて同時に熱処理することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理装置の一例を示す概略断面説明
図である。
【図2】従来のRTP処理装置の一例を示す概略断面説
明図である。
【図3】N/Ar混合ガス雰囲気中でRTP処理した
ウエーハの酸素析出物の濃度分布を示した図である。
【図4】Arガス雰囲気中でRTP処理したウエーハの
酸素析出物の濃度分布を示した図である。
【図5】実施例1においてRTP処理を行った時のタイ
ミングチャートである。
【図6】実施例2においてRTP処理を行った時のタイ
ミングチャートである。
【図7】従来のRTP処理装置を用いてNH/Ar混
合ガス雰囲気でRTP処理を行った時のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1…熱処理装置、 2…ハロゲンランプ、3…熱処理
室、 4…半導体ウエーハ、5…保持ピン、 6…赤外
線温度センサー(IRセンサー)、7…ガス導入口、
8…ガス排出口、9…温度コントローラー、 10…ラ
ンプ加熱電源、11…ウエーハ投入口、 12…ベルヌ
ーイチャック、12a…第一のガス導入口、 12b…
ウエーハ保持面、12c…ガードピン、 13…ハウジ
ング、14…第二ののガス導入口、 15…RTP処理
装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエーハの熱処理装置であって、
    少なくとも、前記半導体ウエーハが投入されて外部と雰
    囲気を遮断する熱処理室、前記熱処理室内に半導体ウエ
    ーハを投入するためのウエーハ投入口、前記熱処理室内
    の半導体ウエーハを加熱する加熱装置、前記熱処理室内
    の半導体ウエーハにガスを吹き付けることによって該半
    導体ウエーハを非接触状態で保持するベルヌーイチャッ
    ク、前記ベルヌーイチャックにガスを導入する第一のガ
    ス導入口、熱処理室内に導入されたガスを排出するガス
    排出口、前記熱処理室内の温度を制御する温度コントロ
    ーラとを具備することを特徴とする半導体ウエーハの熱
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第一のガス導入口とは別に、熱処理
    室内にガスを導入する第二のガス導入口を具備すること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体ウエーハの熱処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のガス導入口と第二のガス導入
    口は相互に、同じかまたは異なる置換用ガス及び/また
    はプロセスガスを供給できるものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体ウエーハの熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記熱処理装置が、急速加熱プロセス処
    理を行うものであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれか一項に記載の半導体ウエーハの熱処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記熱処理装置が、熱処理室内にアルゴ
    ン、窒素、水素、アンモニア、酸素、またはこれらの混
    合ガスが導入されるものであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体ウエー
    ハの熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ベルヌーイチャックの半導体ウエー
    ハの保持面に、半導体ウエーハのずれを防止するための
    ガードピンが設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体ウエーハ
    の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 半導体ウエーハに熱処理を行う方法であ
    って、前記半導体ウエーハを熱処理室に投入し、前記半
    導体ウエーハを保持するためのベルヌーイチャックか
    ら、該ベルヌーイチャックに設けられた第一のガス導入
    口より導入されたガスを半導体ウエーハの一主表面に吹
    き付けることによって、ベルヌーイチャックに半導体ウ
    エーハを非接触状態で保持した後、該ベルヌーイチャッ
    クでウエーハを保持したまま前記半導体ウエーハに熱処
    理を行うことを特徴とする半導体ウエーハの熱処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ベルヌーイチャックに設けられた第
    一のガス導入口より置換用ガスを導入し、該置換用ガス
    をベルヌーイチャックから半導体ウエーハに吹き付ける
    ことによって、該半導体ウエーハを非接触状態で保持し
    て前記熱処理室を置換用ガス雰囲気にし、その後、前記
    第一のガス導入口から導入している置換用ガスをプロセ
    スガスに切り替えて前記熱処理室をプロセスガス雰囲気
    にした後、前記半導体ウエーハに熱処理を行うことを特
    徴とする請求項7に記載の半導体ウエーハの熱処理方
    法。
  9. 【請求項9】 前記半導体ウエーハをベルヌーイチャッ
    クに非接触状態で保持した後、前記第一のガス導入口と
    は別に前記熱処理室に設けられた第二のガス導入口から
    置換用ガスを導入して前記熱処理室を置換用ガス雰囲気
    にし、その後、前記第二のガス導入口からプロセスガス
    を導入することを特徴とする請求項7または請求項8に
    記載の半導体ウエーハの熱処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第二のガス導入口から導入される
    置換用ガス及び/またはプロセスガスを、前記第一のガ
    ス導入口から導入されるものと同じかまたは異なるもの
    とすることを特徴とする請求項9に記載の半導体ウエー
    ハの熱処理方法。
  11. 【請求項11】 前記半導体ウエーハに行われる熱処理
    を、1000〜1350℃の急速加熱プロセス処理とす
    ることを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれ
    か一項に記載の半導体ウエーハの熱処理方法。
  12. 【請求項12】 前記プロセスガスを、アルゴン、窒
    素、水素、アンモニア、酸素、またはこれらの混合ガス
    とすることを特徴とする請求項7ないし請求項11のい
    ずれか一項に記載の半導体ウエーハの熱処理方法。
JP2002062212A 2002-03-07 2002-03-07 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法 Pending JP2003257882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062212A JP2003257882A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062212A JP2003257882A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003257882A true JP2003257882A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28670564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062212A Pending JP2003257882A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003257882A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110070692A1 (en) * 2009-09-24 2011-03-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Heat treatment apparatus, heat treatment method and method for manufacturing semiconductor device
JP2011108693A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Lam Research Corp ウェハセンシング装置および当該装置を備えた半導体製造装置
JP2012230997A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Panasonic Corp 基板のエッチング方法
JP2013093600A (ja) * 2004-02-27 2013-05-16 Applied Materials Inc パターン化されたウエハの裏側急速加熱処理
JP2013161936A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2013161935A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2013161934A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2015216375A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 ジルトロニック アクチエンゲゼルシャフトSiltronic AG シリコンからなる半導体ウエハおよびその製造方法
US9449825B2 (en) 2012-02-03 2016-09-20 SCREEN Holdings Co., Ltd. Heat treatment apparatus for heating substrate by irradiation with flashes of light, and heat treatment method

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013093600A (ja) * 2004-02-27 2013-05-16 Applied Materials Inc パターン化されたウエハの裏側急速加熱処理
US20110070692A1 (en) * 2009-09-24 2011-03-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Heat treatment apparatus, heat treatment method and method for manufacturing semiconductor device
JP2011091386A (ja) * 2009-09-24 2011-05-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 熱処理装置、熱処理方法及び半導体装置の作製方法
US8440941B2 (en) 2009-09-24 2013-05-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Heat treatment apparatus, heat treatment method and method for manufacturing semiconductor device
JP2011108693A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Lam Research Corp ウェハセンシング装置および当該装置を備えた半導体製造装置
JP2012230997A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Panasonic Corp 基板のエッチング方法
JP2013161936A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2013161935A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2013161934A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
US9449825B2 (en) 2012-02-03 2016-09-20 SCREEN Holdings Co., Ltd. Heat treatment apparatus for heating substrate by irradiation with flashes of light, and heat treatment method
JP2015216375A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 ジルトロニック アクチエンゲゼルシャフトSiltronic AG シリコンからなる半導体ウエハおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3711199B2 (ja) シリコン基板の熱処理方法
JP2003257882A (ja) 半導体ウエーハの熱処理装置および熱処理方法
JPH11135514A (ja) シリコンウエーハの熱処理方法及びシリコンウエーハ
JPH0232535A (ja) 半導体デバイス用シリコン基板の製造方法
JP5470769B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法
JP4516318B2 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
TW543092B (en) Heat-treating method of silicon wafer
WO2002045141A1 (fr) Procédé de fabrication de plaquettes à semi-conducteur
JP2010141061A (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法に用いる冶具
JP2004193354A (ja) シリコンウエーハの熱処理方法及びシリコンウエーハ、並びにエピタキシャルウエーハ
JP6111614B2 (ja) シリコンウェーハの熱処理方法
JP2004228462A (ja) ウエーハの熱処理方法及び熱処理装置
JPS62140413A (ja) 縦型拡散装置
JP2000269221A (ja) シリコン基板の熱処理方法および熱処理された基板、その基板を用いたエピタキシャルウェーハ
JP4453257B2 (ja) ウエーハの熱処理方法及び熱処理装置並びに熱処理用ボート
JP5145792B2 (ja) 枚葉式の熱処理装置及び熱処理方法
JP2001156011A (ja) 半導体ウェーハ熱処理装置
JP5530856B2 (ja) ウエーハの熱処理方法及びシリコンウエーハの製造方法並びに熱処理装置
JP2002134491A (ja) 熱処理装置
TWI805242B (zh) 矽晶圓的製造方法
JPH06104269A (ja) 半導体ウェーハの熱処理装置
JPH01248626A (ja) ウエハー熱処理装置
JP2001203209A (ja) エピタキシャル層を有する半導体ウェハの製造方法
JPH09298204A (ja) 半導体製造装置および半導体ウェーハの移載方法
JPH065613A (ja) 高速熱処理法