JP2003257304A - カーボンナノチューブの配列方法、カーボンナノチューブ集積体の製造方法及びカーボンナノチューブ集積体並びに電界電子放出素子 - Google Patents

カーボンナノチューブの配列方法、カーボンナノチューブ集積体の製造方法及びカーボンナノチューブ集積体並びに電界電子放出素子

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JP2003257304A
JP2003257304A JP2002054461A JP2002054461A JP2003257304A JP 2003257304 A JP2003257304 A JP 2003257304A JP 2002054461 A JP2002054461 A JP 2002054461A JP 2002054461 A JP2002054461 A JP 2002054461A JP 2003257304 A JP2003257304 A JP 2003257304A
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carbon nanotubes
carbon nanotube
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carbon
substrate
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Application number
JP2002054461A
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English (en)
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Asao Otani
朝男 大谷
Noriyuki Taguchi
矩之 田口
Hatsue Murata
初枝 村田
Atsumi Wakabayashi
淳美 若林
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KANTO DENSHOKU KK
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
KANTO DENSHOKU KK
Hitachi Chemical Co Ltd
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボンナノチューブを規則的に配列・集積
することができ、カーボンナノチューブに触媒金属や支
持体が残留するおそれがなく、良好な特性を有し、しか
も、容易かつ低コストで作製することができるカーボン
ナノチューブの配列方法、カーボンナノチューブ集積体
の製造方法及びカーボンナノチューブ集積体並びに電界
電子放出素子を提供する。 【解決手段】 本発明のカーボンナノチューブの配列方
法は、複数のカーボンナノチューブに静電界を引加し、
これらのカーボンナノチューブ間に発生する静電気力に
より、これらのカーボンナノチューブを配列させること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、陰極線管の
冷陰極線源の電極材料等に用いて好適なカーボンナノチ
ューブの配列方法、カーボンナノチューブ集積体の製造
方法及びカーボンナノチューブ集積体並びに電界電子放
出素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーボンナノチューブが、新しい
「ナノ炭素材料」として注目され、基礎科学及び工学の
両面から様々な研究がなされている。このカーボンナノ
チューブは、炭素原子からなる亀甲状平面(炭素芳香族
平面:グラフェン)を円筒状に巻いたもので、単層ナノ
チューブ(SWNT)と多層ナノチューブ(MWNT)
の2種類の形態があり、いずれもナノメートル級の中空
の極細線である。このカーボンナノチューブは、炭素原
子が特殊な構造を成しているため、様々な特性を発現す
る。そこで、この特性に注目して、電界電子放出素子、
水素吸蔵(水素貯蔵)材料、半導体素子材料、燃料電
池、リチウム電池の負極、電気二重層キャパシタ材料等
への応用が考えられている。
【0003】これらの用途に適用する場合、特性を最大
限に引き出すうえで、カーボンナノチューブを一定方向
に配列させることが重要である。とりわけ、陰極線管の
冷陰極線源として用いる場合、カーボンナノチューブの
配列構造は特性に極めて大きな影響を与える。これは、
基板面に対して垂直に配列しているカーボンナノチュー
ブに負の電圧を引加すると、このカーボンナノチューブ
の先端部に電界が集中し、この先端部から主に電子が放
出されるためである。そこで、カーボンナノチューブを
配向させる多くの方法が提案されてきた。
【0004】しかしながら、現状では、カーボンナノチ
ューブを配列して集積することは極めて困難な状況であ
る。その理由は、例えば、単層ナノチューブ(SWN
T)の直径は1〜3nm、多層ナノチューブ(MWN
T)の外径は数〜数10nm、その中心部の空洞の内径
は3〜10nm、これらの長さは数μm程度あるいはそ
れ以上というように、カーボンナノチューブは、その径
がナノメートル級の極細線であるために、径がマイクロ
メートル級の繊維状材料とは異なった振る舞いをするた
めである。カーボンナノチューブが異なった振る舞いを
するには多くの理由があるが、なかでも、カーボンナノ
チューブ間に働く分子間力の比率が相対的に大きくなる
ことが大きな理由である。例えば、分子間力によりカー
ボンナノチューブ同士が凝集するために、容易には分離
することができず、また、カーボンナノチューブが周囲
の基材に強固に付着するために、取り扱いが困難になる
等である。
【0005】カーボンナノチューブの凝集を避ける方法
として、例えば、カーボンナノチューブをバインダーと
ともに分散し、塗布する方法が提案されている(例え
ば、特開2001−11344号公報)。しかし、この
方法では、カーボンナノチューブの方向は規則的ではな
く、全てのカーボンナノチューブを基板に対して垂直方
向に配列させることはできない。また、カーボンナノチ
ューブはバインダー等の塗布材に埋まってしまうので、
表面に露出する割合が極めて少ない。したがって、この
カーボンナノチューブを用いた電子の放出特性などは必
ずしも理想的なものではない。
【0006】そこで、カーボンナノチューブを規則的に
配列させるために、多くの方法が提案されている。代表
的なものとしては、次の様な方法がある。 (1)熱分解法 炭化珪素の結晶を加熱して、分解反応により、表面にカ
ーボンナノチューブを生成させる方法(例えば、特開平
10−265208号公報)。 (2)CVD法 Fe、Ni等の触媒金属と炭素源の炭化水素を共存さ
せ、1300℃以下の温度で垂直配向したカーボンナノ
チューブを生成させる方法。これらの方法は、特定の結
晶面に対して高密度に配列したカーボンナノチューブ膜
を作製することができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した熱
分解法では、用いる炭化珪素の結晶が高純度であるため
に、非常に高価なものとなり、したがって、製造コスト
を低減することが困難であるという問題点があった。ま
た、CVD法では、Fe、Ni等の触媒金属の支持体と
して多孔質シリコン(Si)やシリカ(SiO2)を用
いているために、これらの触媒金属や支持体がカーボン
ナノチューブ膜に残留するおそれがあるという問題点が
あった。以上のように、カーボンナノチューブは優れた
特性を有する材料であるにもかかわらず、配列させて集
積することが困難であるために、その特性を充分に引き
出すことができないという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、カーボンナノチューブを規則的に
配列・集積することができ、カーボンナノチューブに触
媒金属や支持体が残留するおそれがなく、良好な特性を
有し、しかも、容易かつ低コストで作製することができ
るカーボンナノチューブの配列方法、カーボンナノチュ
ーブ集積体の製造方法及びカーボンナノチューブ集積体
並びに電界電子放出素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
従来の技術が有する問題点を解決すべく種々な検討を行
った結果、基板上にカーボンナノチューブを付着させる
際に、カーボンナノチューブに静電界を引加すると、こ
れらのカーボンナノチューブ間に発生する静電気力によ
る反発力によりカーボンナノチューブを効果的に移動・
配列し得ることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明のカーボンナノチューブ
の配列方法は、複数のカーボンナノチューブに静電界を
引加し、これらのカーボンナノチューブ間に発生する静
電気力により、これらのカーボンナノチューブを配列さ
せることを特徴とする。
【0011】この配列方法では、複数のカーボンナノチ
ューブに静電界が引加されると、この静電界による静電
誘導により個々のカーボンナノチューブが分極し、電界
方向に平行に分極したまま、誘導電荷を無くすために一
方の電極に向かって略垂直に移動する。また、これらの
カーボンナノチューブは、発生した分極電荷によりカー
ボンナノチューブ同士が互いに反発しあう。これによ
り、これらのカーボンナノチューブは相互に重なりを避
けながら一方向に揃った状態で配列されることとなり、
その集積度も向上する。また、静電気力を用いるだけ
で、従来の様に触媒金属や支持体を用いる必要がないの
で、これら触媒金属や支持体がカーボンナノチューブに
残留するおそれが無く、カーボンナノチューブの品質が
向上する。
【0012】前記複数のカーボンナノチューブは、接着
剤層上に略垂直に配列するのが好ましい。前記複数のカ
ーボンナノチューブの配列を、電気植毛法により行うこ
とが好ましい。
【0013】本発明のカーボンナノチューブ集積体の製
造方法は、複数のカーボンナノチューブを接着剤層上に
略垂直に配列してなるカーボンナノチューブ集積体の製
造方法であって、複数のカーボンナノチューブを収容す
るセルと、一主面に接着剤層が形成された基体とを、前
記複数のカーボンナノチューブと前記接着剤層が相対す
るように対向配置し、次いで、これらセルと基体との間
に静電界を引加し、これらのカーボンナノチューブ間に
発生する静電気力により、これらのカーボンナノチュー
ブを前記接着剤層に誘引して前記接着剤層上に略垂直に
配列し、次いで、前記接着剤層を硬化させて、これらの
カーボンナノチューブを前記接着剤層上に固定すること
を特徴とする。
【0014】この製造方法では、セルと基体との間に静
電界が引加されると、この静電界による静電誘導により
個々のカーボンナノチューブが分極し、電界方向に平行
に分極したまま、これらのカーボンナノチューブ間に発
生する静電気力により前記接着剤層に誘引され、前記接
着剤層に向かって略垂直に移動する。また、これらのカ
ーボンナノチューブは、発生した分極電荷によりカーボ
ンナノチューブ同士が互いに反発しあう。これにより、
これらのカーボンナノチューブは互いに接触しないよう
に、しかも一方向に略揃った状態で前記接着剤層上に略
垂直に配列されることとなり、集積度も向上する。ま
た、静電気力を用いるだけで、従来の様に触媒金属や支
持体を用いる必要がないので、これら触媒金属や支持体
がカーボンナノチューブに残留するおそれが無く、カー
ボンナノチューブ集積体の品質が向上する。
【0015】この製造方法では、前記セルを第2の基体
上に載置して該第2の基体と前記接着剤層が形成された
基体とを対向配置し、これら基体間に静電界を引加する
こととしてもよい。
【0016】前記複数のカーボンナノチューブは、互い
に所定の間隔をおいた状態で集積させるのが好ましい。
前記接着剤層は、導電性接着剤層とするのが好ましい。
【0017】本発明のカーボンナノチューブ集積体は、
本発明のカーボンナノチューブ集積体の製造方法により
得られたことを特徴とする。このカーボンナノチューブ
集積体では、カーボンナノチューブが接着剤層上に互い
に接触しないように略垂直に配列した状態となるので、
カーボンナノチューブは一方向に揃った状態で配列した
ものとなり、カーボンナノチューブ集積体の配列状態が
良好なものとなり、集積度が向上する。また、従来の様
に触媒金属や支持体がカーボンナノチューブに残留する
おそれが無いので、カーボンナノチューブ集積体の品質
が向上する。
【0018】本発明の電界電子放出素子は、本発明のカ
ーボンナノチューブ集積体を備えてなることを特徴とす
る。この電界電子放出素子では、本発明のカーボンナノ
チューブ集積体を備えたことにより、このカーボンナノ
チューブ集積体に負の電圧を引加すると、このカーボン
ナノチューブ集積体の先端部に電界が集中し、電子放出
に必要な高電界が生じる。これにより、カーボンナノチ
ューブ集積体の先端部から多数の電子が放出されること
となり、従来に比べて低電圧で高電流密度を得ることが
可能になり、その電界電子放出特性も安定したものとな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のカーボンナノチューブの
配列方法、カーボンナノチューブ集積体の製造方法及び
カーボンナノチューブ集積体並びに電界電子放出素子の
各実施の形態について説明する。なお、本実施の形態
は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説
明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定
するものではない。
【0020】「第1の実施形態」以下、カーボンナノチ
ューブ集積膜(カーボンナノチューブ集積体)の製造方
法について説明する。ここでは、静電界を印加する方法
として、電気植毛法を採用する。電気植毛法とは、表面
に接着剤層が塗布された基体に静電界を引加すること
で、カーボンナノチューブを該静電界により接着剤層に
向かって誘引し、この接着剤層に略垂直に配列・固定す
る方法である。
【0021】まず、基板(基体)上に接着剤層を形成す
る。基板としては、ガラス基板の他、ニッケル(N
i)、チタン(Ti)等の金属基板、セラミックス等の
高融点材料からなる基板等が好適に用いられる。この接
着剤層の厚みには特に制限はないが、カーボンナノチュ
ーブが進入しかつ該カーボンナノチューブの先端部が表
面に露出することが必要である。例えば、単層カーボン
ナノチューブの直径を1〜3nm、この長さを約10μ
mとした場合、接着剤層の厚みは0.1μm〜10μm
の範囲内とした場合に最も良好な結果が得られる。
【0022】また、カーボンナノチューブを配列させる
うえにおいては、接着剤層は特に導電性である必要はな
いが、この接着剤層を接地電極として用いる場合、イオ
ン移動や水分吸着等を利用することにより、接着剤層が
本来有している導電性を利用することもできる。特に、
電界電子放出素子として用いる場合には、107V/c
m(1V/nm)程度の強電界が先端部に掛かるので、
表面抵抗が105Ω/□以下の導電膜を用いることが好
ましい。
【0023】この接着剤層を構成する材料には、特に制
限はないが、例えば、導電性を付与する目的で導電材を
使用する場合、金属微粒子、金属酸化物微粒子、炭素微
粒子等の無機導電材料、または導電性高分子、電荷移動
錯体、イオン性有機導電材等の有機導電材料、あるい
は、これらの導電材料と絶縁性樹脂材料との複合物等を
用いることができる。
【0024】次いで、この基板を、カーボンナノチュー
ブを収容したセルの上方に配置し、この基板の接着剤層
と前記セルとを対向させ、この基板を接地して、この基
板の接着剤層の表面をゼロ電位とする。次いで、このセ
ルに高電圧を印加する。この際、接地電極面付近の電位
勾配は均一である必要がある。例えば、本実施形態のカ
ーボンナノチューブ集積膜を冷陰極線源として用いる場
合、接地電極面内のX軸方向及びこれと直交するY軸方
向における電位差は10V以下であることが望ましい。
【0025】上記のカーボンナノチューブは、前処理を
施さないものでも使用することができるが、良好な配向
構造を得るためには、水系、アルコール系、有機溶剤系
等の分散媒、または分散媒に分散剤を含有させた溶液に
浸漬するという前処理を施すのが好ましい。分散剤とし
ては、特に限定しないが、例えば、界面活性剤、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤等を用いること
ができる。また、この前処理を施す際に、超音波処理を
併用することにより前処理効果を高めることもできる。
【0026】この高電圧印加により、セルと基板との間
に静電界が生じ、この静電界による静電誘導により個々
のカーボンナノチューブが分極し、電界方向に平行に分
極したまま、これらのカーボンナノチューブ間に発生す
る静電気力により前記基板に誘引され、該基板上の接着
剤層に向かって略垂直に移動することとなる。また、こ
れらのカーボンナノチューブは、発生した分極電荷によ
りカーボンナノチューブ同士が互いに反発しあい、相互
に重なりを避けながら電気植毛されることとなる。
【0027】このように、これらのカーボンナノチュー
ブは、基板上の接着剤層に対して略垂直に移動するとと
もに、相互の反発力によりカーボンナノチューブ同士が
互いに接触しないように一定の間隔を保つ。したがっ
て、これらのカーボンナノチューブは、互いに接触しな
いように相互の間隔を一定に保ったまま、しかも一方向
に略揃った状態で接着剤層上に略垂直に配列することと
なる。ここで、略垂直とは、カーボンナノチューブの軸
と接着剤層の表面とのなす角度が45〜90°の場合で
あり、略垂直な状態とは、略垂直なカーボンナノチュー
ブの占める割合が、カーボンナノチューブの全体量に対
して20〜100V/V%となるような状態である。
【0028】以上により、カーボンナノチューブが接着
剤層上に所定の間隔をおいて略垂直に配列することで、
配列状態及び集積度が向上したカーボンナノチューブ集
積体を容易かつ低コストで作製することができる。ま
た、カーボンナノチューブは、大半の部分が接着剤層上
に露出することとなるので、従来のようにカーボンナノ
チューブの大半の部分が接着剤層に埋まってしまうおそ
れがない。
【0029】また、カーボンナノチューブの配列には静
電気力を用いるだけでよいので、従来の様に触媒金属や
支持体を用いる必要がなく、これら触媒金属や支持体に
よるカーボンナノチューブへの汚染も無く、得られたカ
ーボンナノチューブ集積体は不純物が極めて少なく、良
好な特性を有するものである。
【0030】「第2の実施形態」図1は、本発明の第2
の実施形態の電界電子放出素子の冷陰極線源を示す断面
図であり、図において、符号1はガラス基板、2はガラ
ス基板1上に形成された所定のパターンのカソード電極
(陰極)、3は第1の実施形態のカーボンナノチューブ
集積膜の製造方法により形成されたカーボンナノチュー
ブ集積膜、4はカーボンナノチューブ集積膜3上に設け
られ中央部に穴4aが形成されたスペーサ、5はスペー
サ4を介してカソード電極2に対向配置されたアノード
電極(陽極)である。
【0031】本実施形態の電界電子放出素子では、カソ
ード電極2とアノード電極5との間に、例えば、100
Vの直流電圧を引加すると、カーボンナノチューブ集積
膜3を構成する極細線のカーボンナノチューブ各々の先
端部に電界が集中し、電子放出に必要な高電界が生じ、
カーボンナノチューブ各々の先端部から多数の電子が放
出されることとなる。これにより、100Vという比較
的低電圧で、1×10 -6A/cm2という高電流密度を
得ることができ、その電界電子放出特性も安定したもの
となる。
【0032】本実施形態の電界電子放出素子によれば、
カソード電極2上に、第1の実施形態のカーボンナノチ
ューブ集積膜の製造方法によりカーボンナノチューブ集
積膜3を形成したので、このカーボンナノチューブ集積
膜3を冷陰極線源として用いることにより、このカーボ
ンナノチューブ集積膜3を構成する個々のカーボンナノ
チューブの先端部に電界を集中させることができ、比較
的低電圧で高電流密度を得ることができ、電界電子放出
特性が安定した電界電子放出素子を得ることができる。
【0033】以上、本発明のカーボンナノチューブ集積
膜及びその製造方法並びに電界電子放出素子の各実施形
態について説明したが、本発明は上記の各実施形態に限
定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様
々に変更可能である。例えば、第1の実施形態では、接
着剤層をゼロ電位とし、セルに高電圧を印加する構成と
したが、セルに高電圧を印加する替わりに、上記セルと
接着剤層(接地電極)との間に網目状電極(高圧電極)
を配置し、この網目状電極に高電圧を印加する構成とし
てもよい。
【0034】また、カーボンナノチューブを収容したセ
ルに直接、高電圧を印加する構成としたが、このセル
を、例えば、プラスチック板、アルミナ(Al23)板
等のセラミック板等の絶縁板、あるいは金属板上に載置
し、この絶縁板あるいは金属板に高電圧を印加する構成
としてもよい。
【0035】また、セルと基板との上下位置関係を逆に
設定してもよい。また、セルを用いず、溶剤中にカーボ
ンナノチューブを分散させた塗布液を作製し、この塗布
液を基板に塗布・乾燥し、この基板に垂直に静電界を加
えることで、カーボンナノチューブを一方向に配列させ
ることもできる。もちろん、この場合には、接着剤層を
あえて設ける必要はない。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明をさ
らに詳しく説明する。
【0037】「実施例1」カーボンナノチューブ10グ
ラムを入れたセルを用意する一方、ガラス基板に粘着性
を有する導電性ペーストとして、銀ペーストを1μmの
厚さに塗布し、このガラス基板と前記セルとを20cm
の間隔をおいて対向配置させた。次いで、ガラス基板を
接地して0V(ゼロ電位)とし、セルに+30000V
の直流電圧を10分間印加し、カーボンナノチューブ集
積膜を作製した。
【0038】その後、得られたカーボンナノチューブ集
積膜に50℃にて10分間加熱処理を施し、最終完成品
としてのカーボンナノチューブ集積膜を得た。最後に、
上記のカーボンナノチューブ集積膜(完成品)を3mm
×3mmの大きさに切断し、透過型電子顕微鏡(TE
M:transmission electron microscope)により観察
し、配向性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0039】「実施例2」実施例1と同様にして、カー
ボンナノチューブ10グラムを入れたセルと、粘着性を
有する絶縁性ペーストとして、銀ペーストを1μmの厚
さに塗布したガラス基板とを作製し、これらを10cm
の間隔をおいて対向配置させた。次いで、ガラス基板を
接地して0V(ゼロ電位)とし、セルに+30000V
の直流電圧を印加してカーボンナノチューブ集積膜を作
製した。
【0040】その後、実施例1と同様に、得られたカー
ボンナノチューブ集積膜に50℃にて10分間加熱処理
を施し、最終完成品としてのカーボンナノチューブ集積
膜を得た。最後に、上記のカーボンナノチューブ集積膜
(完成品)を3mm×3mmの大きさに切断し、透過型
電子顕微鏡(TEM)により観察し、配向性の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0041】「比較例」カーボンナノチューブ50重量
部を、シリカ系樹脂25重量部及びアノン系樹脂25重
量部とともに分散し、塗布液とした。次いで、スクリー
ン印刷法を用いて、この塗布液をガラス基板上に塗布
し、大気中、100℃にて1時間加熱し、カーボンナノ
チューブ集積膜を作製した。最後に、このカーボンナノ
チューブ集積膜を3mm×3mmの大きさに切断し、透
過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、配向性の評価
を行った。評価結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1では、透過電子顕微鏡像(TEM像)
の一視野中において、カーボンナノチューブが一方向に
揃っているか、否かを目視で判断し、一方向に揃ってい
るものを「良」、大方のものが一方向に揃っているもの
を「やや良」、ランダムな状態のものを「不良」と判定
した。
【0044】ここで、「一方向に揃っている状態」と
は、カーボンナノチューブ全体量に対して、カーボンナ
ノチューブの軸と接着剤層の表面とのなす角度が45〜
90°のカーボンナノチューブの占める割合が50〜1
00V/V%の状態であり、「大方のものが一方向に揃
っている状態」とは、上記の角度のカーボンナノチュー
ブの占める割合が20〜50V/V%の状態であり、
「ランダムな状態」とは、カーボンナノチューブが一方
向に揃っているとは到底認められない状態である。
【0045】表1によれば、実施例1、2では、カーボ
ンナノチューブが一方向に良く揃っており、配向性が良
好であることが分かった。一方、比較例では、カーボン
ナノチューブがランダムな状態で全く一方向に揃ってお
らず、配向性が悪いことが分かった。
【0046】「実施例3」実施例1と同様の方法により
電界電子放出用素子を作成した。まず、50mm角の大
きさで厚さ2mmのガラス基板上に、カソード電極を形
成するために、スクリーン印刷法により銀(Ag)粉入
り樹脂ペースト(導電ペースト)を塗布し、膜厚約10
μm、15mm×35mmの長方形のパターンの導電ペ
ースト膜を形成した。ここでは、導電ペースト膜のパタ
ーン端部がガラス基板の端部に一致するように導電ペー
スト膜を形成した。
【0047】次いで、このガラス基板を室内に20分放
置して導電ペースト膜をレベリングした後、この導電ペ
ースト膜にまだ粘着性がある状態で、この導電ペースト
膜を接地し、上記実施例1と全く同様にして、この導電
ペースト膜上にカーボンナノチューブを電気植毛した。
その後、このガラス基板を、炉内温度が60℃の乾燥炉
内に約5分間放置し、導電ペースト膜の溶剤成分を揮発
させ樹脂を硬化させて導電性銀膜とすると同時に、電気
植毛されたカーボンナノチューブを該導電性銀膜に固定
した。この導電性銀膜の厚みは約4μmであった。この
導電性銀膜と電気植毛されたカーボンナノチューブ集積
膜とによりカソード電極を構成した。
【0048】次いで、カーボンナノチューブが電気植毛
された前記ガラス基板上に、外形30mm角、厚み50
μmのポリエチレンフィルムからなるスペーサ、外形3
0mm角、厚み0.5mmのステンレス板からなるアノ
ード電極を順次重ね合わせ、カソード電極とアノード電
極が対向配置された積層構造の試料とした。なお、スペ
ーサの中央部には10mm角の開口部が形成されてお
り、カーボンナノチューブ集積膜の陰極面とアノード電
極とは50μmの間隔を保って対向配置されている。
【0049】次いで、この試料の電子放出特性を測定す
るために、この試料を絶縁性クリップで固定して一体化
し、真空装置のチャンバー内にセットし、このチャンバ
ー内を真空排気して1×10-5Paの真空度を得た。次
いで、カソード電極とアノード電極との間に電圧を印加
し、この電圧値を変えてカーボンナノチューブから放出
される電流密度を測定した。その結果を図2に示す。図
2では、実施例3の測定結果をE3で示してある。
【0050】「実施例4」電気植毛の条件、すなわち、
セルに掛かる電圧を+6000Vの直流電圧とした点以
外は、実施例3と同様にして、電界電子放出用素子を作
成した。この電界電子放出用素子の電子放出特性を測定
した結果を図2に示す。図2では、実施例4の測定結果
をE4で示してある。
【0051】また、上記の実施例3、4と比較するため
に、上記の比較例と同様の方法により電界電子放出用素
子を作成し、この電界電子放出用素子の電子放出特性を
測定した。その結果を図2に示す。図2では、比較例の
測定結果をCで示してある。
【0052】図2によれば、実施例3の試料(E3)で
は、電界が1.5V/μmのときの電流密度が測定限界
の1×10-7A/cm2であり、実施例4の試料(E
4)では、電界が1.0V/μmのときの電流密度が測
定限界の1×10-7A/cm2である。一方、比較例の
試料(C)では、電界が2.2V/μmのときの電流密
度が測定限界の1×10-7A/cm2である。
【0053】以上により、実施例3、4の試料では、比
較例の試料と比べて、低電界で電子が放出されることが
明らかとなった。特に、実施例4の試料では、実施例3
の試料と比べて2/3の大きさの電界で電子が放出され
るが、これは電気植毛の際の引加電圧を6000Vに低
下させた結果、静電引力が低下し、カーボンナノチュー
ブが塊となって植毛されず、静電反発力により1本づつ
均一に植毛されたためと考えられる。また、実施例3の
試料を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察したとこ
ろ、試料の一部には、複数のカーボンナノチューブが塊
となって植毛されているのが認められた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカーボン
ナノチューブの配列方法によれば、複数のカーボンナノ
チューブに静電界を引加し、これらのカーボンナノチュ
ーブ間に発生する静電気力により、これらのカーボンナ
ノチューブを配列させるので、これらのカーボンナノチ
ューブを一方向に揃った状態で配列させることができ、
その集積度を向上させることができる。また、静電気力
を用いるだけで、従来の様に触媒金属や支持体を用いる
必要がないので、これら触媒金属や支持体がカーボンナ
ノチューブに残留するおそれが無く、カーボンナノチュ
ーブの品質を向上させることができる。
【0055】本発明のカーボンナノチューブ集積体の製
造方法によれば、複数のカーボンナノチューブを収容す
るセルと、一主面に接着剤層が形成された基体とを、前
記複数のカーボンナノチューブと前記接着剤層が相対す
るように対向配置し、次いで、これらセルと基体との間
に静電界を引加し、これらのカーボンナノチューブ間に
発生する静電気力により、これらのカーボンナノチュー
ブを前記接着剤層に誘引して前記接着剤層上に略垂直に
配列するので、配列状態が良好で、しかも集積度が向上
したカーボンナノチューブ集積体を容易かつ低コストで
作製することができる。
【0056】また、これらのカーボンナノチューブのほ
とんどを、接着剤層に埋もれることなく、露出させるこ
とができる。また、静電気力を用いるだけで、従来の様
に触媒金属や支持体を用いる必要がないので、これら触
媒金属や支持体がカーボンナノチューブに残留するおそ
れが無く、カーボンナノチューブ集積体の品質を向上さ
せることができる。
【0057】本発明のカーボンナノチューブ集積体は、
本発明のカーボンナノチューブ集積体の製造方法により
得られたので、カーボンナノチューブが互いに接触せず
に一方向に揃った状態で配列したものとなり、カーボン
ナノチューブ集積体の配列状態及び集積度を向上させる
ことができる。また、従来の様に触媒金属や支持体がカ
ーボンナノチューブに残留するおそれが無いので、カー
ボンナノチューブ集積体の品質を向上させることができ
る。
【0058】本発明の電界電子放出素子によれば、本発
明のカーボンナノチューブ集積体を備えたので、従来の
ものと比べて低電圧で高電流密度を得ることができ、そ
の電界電子放出特性も安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第2の実施形態の電界電子放出素子
の冷陰極線源を示す断面図である。
【図2】 実施例3、4及び比較例それぞれの電圧−放
出電流特性を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 カソード電極(陰極) 3 カーボンナノチューブ集積膜 4 スペーサ 4a 穴 5 アノード電極(陽極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 朝男 群馬県桐生市菱町五丁目642−5 (72)発明者 田口 矩之 東京都港区芝浦四丁目9番25号 日立化成 工業株式会社内 (72)発明者 村田 初枝 群馬県桐生市菱町一丁目43−2 関東電植 株式会社内 (72)発明者 若林 淳美 東京都千代田区六番町6番地28 住友大阪 セメント株式会社内 Fターム(参考) 5C127 BA09 BA15 BB07 CC03 DD28 DD62 EE02 EE15 5C135 AA09 AA15 AB07 AC03 AC06 AC29 GG16 HH02 HH15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカーボンナノチューブに静電界を
    引加し、これらのカーボンナノチューブ間に発生する静
    電気力により、これらのカーボンナノチューブを配列さ
    せることを特徴とするカーボンナノチューブの配列方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数のカーボンナノチューブを接着
    剤層上に略垂直に配列することを特徴とする請求項1記
    載のカーボンナノチューブの配列方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のカーボンナノチューブの配列
    を、電気植毛法により行うことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のカーボンナノチューブの配列方法。
  4. 【請求項4】 複数のカーボンナノチューブを接着剤層
    上に略垂直に配列してなるカーボンナノチューブ集積体
    の製造方法であって、複数のカーボンナノチューブを収
    容するセルと、一主面に接着剤層が形成された基体と
    を、前記複数のカーボンナノチューブと前記接着剤層が
    相対するように対向配置し、次いで、これらセルと基体
    との間に静電界を引加し、これらのカーボンナノチュー
    ブ間に発生する静電気力により、これらのカーボンナノ
    チューブを前記接着剤層に誘引して前記接着剤層上に略
    垂直に配列し、次いで、前記接着剤層を硬化させて、こ
    れらのカーボンナノチューブを前記接着剤層上に固定す
    ることを特徴とするカーボンナノチューブ集積体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記セルを第2の基体上に載置して該第
    2の基体と前記接着剤層が形成された基体とを対向配置
    し、これら基体間に静電界を引加することを特徴とする
    請求項4記載のカーボンナノチューブ集積体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記複数のカーボンナノチューブを、互
    いに所定の間隔をおいた状態で集積させることを特徴と
    する請求項4または5記載のカーボンナノチューブ集積
    体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記接着剤層は、導電性接着剤層である
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載のカーボン
    ナノチューブ集積体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれか1項記載の
    カーボンナノチューブ集積体の製造方法により得られた
    ことを特徴とするカーボンナノチューブ集積体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のカーボンナノチューブ集
    積体を備えてなることを特徴とする電界電子放出素子。
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