JP2003256665A - 取引媒介システム - Google Patents

取引媒介システム

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JP2003256665A JP2002050854A JP2002050854A JP2003256665A JP 2003256665 A JP2003256665 A JP 2003256665A JP 2002050854 A JP2002050854 A JP 2002050854A JP 2002050854 A JP2002050854 A JP 2002050854A JP 2003256665 A JP2003256665 A JP 2003256665A
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Kyoichi Ishimura
恭一 石村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品等発注情報等の情報の伝達を専用線等の
専用設備を用いずインターネット等のWebシステムに
より、低通信コストにて行うことのできる通信システム
を提供すること。 【解決手段】 通信システムを、情報管理者P1により
操作されるサーバ1と、Webシステム9を介してサー
バ1と相互に通信可能な一または複数の情報利用者P2
により個別に操作されるクライアント側情報通信手段3
とにより構成する。さらにクライアント側情報通信手段
3を、それぞれサーバ1との間で独立して接続すること
のできる、サーバ1からの情報送信に即応した受信を行
うことの可能な即応型端末装置4、および携帯情報端末
装置5により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システム、こ
れを用いた取引媒介システムおよび取引媒介方法に係
り、特に、商品等発注情報等の情報の伝達を専用線等の
専用設備を用いずインターネット等のWebシステムに
より、低通信コストにて行うことのできる通信システ
ム、これを用いた取引媒介システム、および取引媒介方
法に関する。
【従来の技術】
【0002】高度情報化社会の今日、様々な分野におい
て、必要な情報を即時に取得し得る機能の必要性など、
情報化への対応の必要性が高まっている。一般小売業分
野では、量販店、スーパー、コンビニエンスストアとい
った体系的な営業形態においては、このような情報化対
応が比較的進んでいるが、それ以外の従来型の営業形態
においては必ずしも充分な対応がなされているとはいえ
ず、規制緩和による新規参入等、自由化の流れとも相俟
って、従来型の営業形態は、変革を迫られている状況で
ある。
【0003】さて、情報を要求する者にとって必要ある
いは有用な情報の存否または所在を知らせる方法として
は、各種のものが提案されている。特開2001−33
7883号公報に開示された発明「情報提供システム、
情報提供装置、端末器、端末装置、情報提供方法、及
び、記録媒体」はその一例であり、その大要は、新しい
情報を収集蓄積する情報提供装置から、利用者が指定す
る公衆利用可能な端末装置に該情報を転送するととも
に、利用者の操作する携帯情報端末装置には迅速に該転
送の旨を送信伝達する、というものである。
【0004】すなわち、携帯情報端末装置により、利用
者に対して新しい情報の存在を知らせ、特定の指定場所
に設置された端末装置からの該情報の取得を促すもので
ある。ここで目的とされているのは、主として一般消費
者を対象とした、いわばBtoCの広告およびマーケテ
ィングの媒体機能である。
【0005】一方、顧客と販売者間における取引に係る
情報の仲介を目的としたものとしては、特開平11−1
75617号公報に開示された発明「取引仲介システム
および取引仲介管理方法」がある。その大要は、利用者
端末と提供者端末とこれらにネットワークを介して接続
されるサーバからなるシステムにおいて、該サーバにお
いて、それぞれの端末から送信された利用者要求情報と
提供者物件情報がデータベースに格納され、両情報の比
較の結果所定の条件を満たした場合に、その旨が利用者
端末に送信される、というものである。
【0006】すなわち、ここで目的とされているのは、
利用者の物件取得要求に合致する提供者の情報を利用者
に提供することにより、両者間の取引を仲介、支援する
ことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した一般小
売業分野での従来型の営業形態における情報化対応の必
要性について、酒類販売業を例に挙げ詳述すると、現
在、酒類販売店の販売状況は、安売り量販店、コンビニ
エンスストア、スーパー等の新販売形態店の台頭によ
り、販売額、利益額ともに減少の一途をたどっている。
酒類販売免許のさらなる自由化により異業種からの新規
参入の活発化も予想される。既存の酒類販売店は、新販
売形態店と比較して、価格、集客力、品揃え、利便性、
宣伝力等の評価項目において劣り、これが販売力の低下
に直接結びついている。そのため、今後、既存の酒類販
売店の販売額は概ね50%程度にまで減少する可能性が
あり、従来の販売方法を革新しなくては、その存続も危
ぶまれる状況である。数年内に大部分の酒類販売店が淘
汰されるとの予測もある。以上のことは、問屋において
も同様である。
【0008】したがって、上記各評価項目について早急
に改善策を採る必要があるが、これら既存の酒類販売店
の収益性の現状に鑑みれば、新販売形態店のような大規
模な設備投資は困難である。そこで、既存店の新販売形
態店に対する優位点を検討すると、地域密着性の大きさ
が、まず挙げられる。また、消費者の購入動向を分析す
ると、大量購入の場合は安売り量販店で賄い、当日消費
や少量購入についてはスーパー、コンビニエンスストア
等を利用する傾向が窺える。この両傾向を価格面から見
ると、後者においては、値引額が少額にとどまっていて
も利用されており、価格以外の点で優位性を発揮できれ
ば、既存店がこれらスーパー等に対抗することは充分に
可能と考えられる。また、地域密着性の利点をよりアピ
ールする営業形態により、安売り量販店には実現できな
いCRM(Customer Relationshi
p Management。 「顧客関係管理」と訳さ
れる。)に基づくサービスを提供することにより、これ
にも対抗できる面がある。
【0009】そこで、個別の酒類販売店では限界のあ
る、集客力の向上、品揃えの豊富さ、利便性の向上、充
分な広告宣伝活動、情報技術を利用した体系的な顧客管
理や販売管理等について、これらの支援を専門に担当す
る機能を設け、最小限の設備投資により、個別の酒類販
売店の販売、経営を支援する方法が考えられる。そして
この場合、該機能による、必要な情報を即時に取得でき
る環境の提供等、情報化手段の有効活用法が求められ
る。この点、上述した情報提供に関する2つの従来技術
は、その目的、構成に鑑みれば、係る酒類販売業を例に
挙げて述べたような小売業における既存営業形態の革新
を、効果的に実現し得るものではないことは明らかであ
る。
【0010】すなわち、特開2001−337883号
公報に開示された発明では、消費者の生活行動に合わせ
た情報提供方法に主眼があり、そのため、公衆の利用可
能な端末装置が必須要件になっているなど、上記小売業
における問題に照らして、そもそも目的、構成が異な
る。一方、特開平11−175617号公報に開示され
た発明では、取引の仲介は利用者への情報提供が中心
で、利用者は実際の取引成立のためには改めて行動しな
くてはならないという構成であり、上記小売業における
問題の解決は期待できない。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、情報技
術利用による既存小売店の販売支援を実現するような仕
組みの構築であり、具体的には、商品等発注情報等の情
報の伝達を専用線等の専用設備を用いずインターネット
等のWebシステムにより、低通信コストにて行うこと
のできる通信システムを提供すること、およびこれを用
いた、顧客にとって利便性が高く、かつ販売者(情報利
用者)にとって支援効果の高い取引媒介システムと取引
媒介方法、さらには販売支援システムを提供することで
ある。
【0012】なお、本願で特許請求される発明はその構
成により解釈され、上記解決課題に係る分野のみに厳密
に限定されるものではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明者は上記課題に
ついて鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち、
本願において特許請求される発明は、次のとおりであ
る。
【0014】(1) 情報をデータとして蓄積し、後記
クライアント側情報通信手段との間で通信を行い、これ
に情報を提供するための、情報管理者により操作される
サーバと、ネットワークを介して該サーバと相互に通信
可能であり、該サーバから情報提供を受ける、一または
複数の情報利用者により一または複数の情報利用者ごと
に個別に操作されるクライアント側情報通信手段と、か
らなる通信システムにおいて、(1−1)該クライアン
ト側情報通信手段が、該サーバからの情報送信に即応し
た受信を行うことの可能な端末装置(以下、「即応型端
末装置」という。)、および携帯情報端末装置から構成
され、(1−2)該即応型端末装置および該携帯情報端
末装置がそれぞれ独立して該ネットワークを介して該サ
ーバに接続可能であり、(1−3)該サーバおよび該即
応型端末装置間における通信が後記Webシステムを介
するWeb経由即応通信手段によりなされ、(1−4)
該ネットワークがインターネット等のWebシステムで
ある、ことを特徴とする、通信システム。
【0015】(2) 前記Web経由即応通信手段が、
電子メールシステムであることを特徴とする、(1)の
通信システム。
【0016】(3)前記通信システムにおいて、(3−
1)前記即応型端末装置が携帯型電話機であり、(3−
2)前記Web経由即応通信手段である電子メールシス
テムが、該携帯型電話機の電話局およびインターネット
を介したものであり、(3−3)前記サーバおよび前記
携帯情報端末装置間におけるWebシステムを介した接
続を行うWeb経由サーバ接続手段が、インターネット
接続サービスを行うインターネット・サービス・プロバ
イダ(以下、「プロバイダ」という。)およびインター
ネットを介したものである、ことを特徴とする、(1)
の通信システム。
【0017】(4) 前記通信システムにおいて、(4
−1)前記サーバは、早期伝達要求度の高い情報(以
下、「メッセージ」という。)を前記電子メールシステ
ムを介して前記即応型端末装置に送信することのできる
メッセージ送信機能を有するとともに、(4−2)該サ
ーバは、少なくとも後記関連蓄積情報をデータとして蓄
積し、(4−3)該即応型端末装置は、該サーバから送
信された該メッセージを前記電子メールシステムを介し
て受信することのできるメッセージ受信機能を有し、
(4−4)前記携帯情報端末装置は、該サーバに蓄積さ
れている、該メッセージに関連した関連蓄積情報を取得
することのできる関連蓄積情報取得機能を有する、こと
を特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかの通信シ
ステム。
【0018】(5) 前記通信システムにおいて、(5
−1)前記サーバは、後記情報利用者発信情報を受信し
て、少なくともその一部をデータとして蓄積することが
でき、(5−2)前記携帯情報端末装置は、前記サーバ
に蓄積された情報をWebコンテンツとして表示するこ
とができ、かつ、(5−3)該携帯情報端末装置は、前
記情報利用者の操作により該サーバへ発せられる情報で
ある情報利用者発信情報を、該サーバへ送信することが
できるブラウザを有する、ことを特徴とする、(4)の
通信システム。
【0019】(6) (4)または(5)の通信システ
ムと、該通信システムを構成する前記サーバと機能的に
接続されており、商品等受注情報を発する顧客からの商
品またはサービス要求の情報である商品等受注情報を受
信するための、情報管理者により操作される中枢受注手
段と、を備え、商品等受注情報を発する顧客と、該商品
等受注情報に対応し得る情報利用者である販売者(以
下、「販売者」ともいう。)とを媒介するための取引媒
介システムであって、(6−1)前記サーバから即応型
端末装置へ送信されるメッセージが、顧客からの商品等
受注情報の存在を示す情報を少なくとも含む受注メッセ
ージであり、(6−2)前記関連蓄積情報が、該中枢受
注手段により取得されて該サーバに蓄積された、該受注
メッセージの示す受注内容を少なくとも含む受注データ
である、取引媒介システム。
【0020】(7) 前記受注メッセージが、商品また
はサービスの配達を要求する顧客に対して販売者が該商
品またはサービスを配達することを要求する、配達要求
情報を含むものであることを特徴とする、(6)の取引
媒介システム。
【0021】(8) 前記情報利用者発信情報(以下、
「販売者発信情報」ともいう。)が、顧客に対する商品
またはサービスの提供準備体制の状態を示す開閉店情報
を少なくとも含むことを特徴とする、(7)の取引媒介
システム。
【0022】(9) 前記販売者発信情報が、顧客ニー
ズ等の営業顧客情報を含み、該営業顧客情報が前記携帯
情報端末装置により、前記サーバに送信され、該サーバ
にデータとして蓄積されることを特徴とする、(7)ま
たは(8)の取引媒介システム。
【0023】(10) 前記中枢受注手段が、有線ある
いは無線の電話機、テレビ電話機、ファクシミリ、電子
メールシステム、チャットシステム、インスタント・メ
ッセージング・システム、またはインターネット電話の
うち、少なくともいずれか一つを含むものであることを
特徴とする、(6)ないし(9)のいずれかの取引媒介
システム。
【0024】(11) (6)ないし(10)のいずれ
かの取引媒介システムであって、(11−1)前記サー
バには、前記関連蓄積情報として、取引媒介に係る商品
またはサービスに係る情報を示す商品データと、取引媒
介に係る顧客に係る情報を示す顧客関連データと、前記
受注データを含む受発注に関連する情報を示す受発注関
連データと、が少なくとも蓄積され、(11−2)さら
に該サーバには、取引媒介に係る販売者に係る情報を示
す販売店関連データと、前記携帯情報端末装置等に係る
情報を示す端末管理データと、が少なくとも蓄積され
る、ことを特徴とする、取引媒介システム。
【0025】(12) (10)の取引媒介システムで
あって、(12−1)前記サーバには、前記受発注関連
データとして、前記受注データの内容をそのまま在庫補
充用の問屋への発注データとする第1の発注データが含
まれるとともに、(12−2)該サーバには、販売者の
操作する前記携帯情報端末装置から前記ネットワークを
介して前記サーバに送信される第2の発注データが含ま
れ、(12−3)さらに該サーバには、前記受注データ
に基づき算出される、販売者、問屋およびメーカーの個
別の売上げおよび請求すべきリベートを示すリベート算
出用データが含まれる、ことを特徴とする、取引媒介シ
ステム。
【0026】(13) 販売者における商品等在庫補充
を行う問屋により操作される情報端末装置が、前記ネッ
トワークを介して前記サーバに接続し、前記受発注関連
データを該情報端末装置上に表示し、かつ該データを取
得することができることを特徴とする、(12)の取引
媒介システム。
【0027】(14) (11)ないし(13)のいず
れかの取引媒介システムを用いて、顧客と販売者間にお
ける取引を媒介する方法であって、(14−1)情報管
理者により操作される前記中枢受注手段により、顧客か
ら前記商品等受注情報が受信される第1のステップと、
(14−2)前(14−1)において受信された該商品
等受注情報に基づき、該情報の内容が受注データを構成
するデータとして前記サーバに入力され、さらに該サー
バに蓄積されている関連蓄積情報データの運用により受
注データが作成され、該サーバによりこれが蓄積、保存
される第2のステップと、(14−3)前(14−1)
において受信された該情報に基づき、該情報が前記受注
メッセージとして該サーバに入力され、該サーバにより
これが保存される第3のステップと、(14−4)前
(14−3)の該受注メッセージが、該サーバにより、
前記ネットワークを介して、販売者により操作される前
記即応型端末装置に対して送信される第4のステップ
と、(14−5)前(14−4)で送信された該受注メ
ッセージが、該即応型端末装置により受信される第5の
ステップと、(14−6)前(14−5)で受信された
受注メッセージに基づき、販売者により操作される前記
携帯情報端末装置において、該サーバに蓄積された該受
注データ、その他の必要な関連蓄積情報の表示閲覧要求
が、該ネットワークを介して該サーバに対してなされる
第6のステップと、(14−7)前(14−6)でなさ
れた該表示閲覧要求により、該携帯情報端末装置におい
て該受注データ等が表示される第7のステップと、(1
4−8)前(14−7)で該携帯情報端末装置において
表示された該受注データ等が、必要に応じ該サーバから
該携帯情報端末装置に取得される第8のステップと、を
含むことを特徴とする、取引媒介方法。
【0028】(15) 前記サーバにより、顧客に対す
る商品またはサービスの提供準備体制の状態を示す開閉
店情報を含む販売者の販売店関連データ、および該受注
データ等の関連蓄積情報データに基づき、顧客の商品等
受注情報に対応すべき媒介対象の販売者が決定されるス
テップを含むことを特徴とする、(14)の取引媒介方
法。
【0029】(16) 前記販売店関連データには、個
別の販売店における商品等品揃えに係るデータが含ま
れ、前記サーバにより、該データに基づく前記媒介対象
の販売者決定がなされることを特徴とする、(15)の
取引媒介方法。
【0030】(17)(7)ないし(13)のいずれか
の取引媒介システムを用いて、顧客と後記販売体との間
の取引を媒介する機能を有する販売体支援体と、該販売
体支援体の行う取引媒介を受けて該顧客に商品等を販売
する機能を有する二以上の販売体と、請求項7ないし1
3のいずれかに記載の取引媒介システムと、からなる、
該販売体の経営を支援するための販売支援システムであ
って、(17−1)該販売体支援体は、(17−1A)
該取引媒介システムおよび販売支援システム全体を管理
し運営するためのシステム管理機能と、(17−1B)
該販売体に後記顧客から受け付けた商品等取得要求を伝
達するための顧客要求伝達機能と、(17−1C)該販
売体に後記経営支援物を提示するための経営助言機能
と、(17−1D)該取引媒介システムを介して該販売
体から受け取った顧客ニーズ等の営業顧客情報等に基づ
いて、該販売体の経営を支援するための経営支援物を作
成する、経営支援物作成機能と、(17−1E)該顧客
ニーズ等の営業顧客情報等に基づいて、商品等の取引促
進を図るための広告宣伝物を作成する、広告宣伝物作成
機能と、(17−1F)該顧客から取引媒介に係る商品
等取得要求を受けるための顧客要求受付機能と、(17
−1G)該広告宣伝物を用いて該顧客に対し商品等の広
告宣伝を行うための広告宣伝機能と、を備え、(17−
2)該販売体は、(17−2A)該販売体支援体から伝
達される該商品等取得要求を取得するための顧客要求取
得機能と、(17−2B)該取得された該商品等取得要
求に応じて該商品等を顧客に対し販売するための顧客要
求遂行機能と、(17−2C)該顧客から、顧客ニーズ
等の営業顧客情報を取得し、これを該取引媒介システム
を介して該販売体支援体に引き渡すための営業顧客情報
チャネル機能と、を備えている、ことを特徴とする、販
売支援システム。
【0031】すなわち本発明は、上記課題を解決するた
めにまず、情報管理者により操作されるサーバと、情報
利用者により操作されるクライアント側情報通信手段と
の間の新規な通信システムを提供する。つまりクライア
ント側情報通信手段として、携帯型電話機のような即応
型端末装置、およびこれとは別の携帯情報端末装置の二
種類の装置を用い、そのいずれをもインターネット等の
Webシステムを介して該サーバと接続するシステムで
あり、これにより、商品等発注情報等の情報の伝達を、
専用線等の専用設備を用いず低通信コストにて実現でき
る通信システムを構築することができる。
【0032】また本発明は、上記課題を解決するため
に、該通信システム、および、顧客からの商品等受注情
報を受信するための電話機等の中枢受注手段とを結合し
た、取引媒介システムを提供する。つまり、該通信シス
テムを構成する情報管理者により操作される該サーバに
は、該商品受注情報等の取引媒介に必要な各種のデータ
を蓄積する機能を持たせ、該サーバと、情報利用者によ
り操作される前記即応型端末装置との間において受注メ
ッセージの授受を行わせ、同じく情報利用者により操作
される他方の情報通信手段である携帯情報端末装置には
該サーバに蓄積される関連蓄積情報の閲覧表示、および
該情報についてのデータの取得を行わせることのできる
システムを構築することにより、取引を行う顧客にとっ
て利便性を高め、かつ情報利用者たる販売者にとって
も、営業促進等、高い支援効果を実現することができ
る。
【0033】また本発明の取引媒介システムおよび取引
媒介方法は、上記効果を得るために、前記販売者により
操作される携帯情報端末装置から前記サーバに対して発
信される開閉店情報や、品揃えに係るデータその他の販
売店関連データに基づいて、前記サーバが、顧客の商品
等受注情報に対応すべき媒介対象販売者を決定すること
ができ、取引を行う顧客にとって利便性を高め、かつ情
報利用者たる販売者にとっても高い支援効果を実現する
ことができる。
【0034】また本発明の取引媒介システムおよび取引
媒介方法は、上記効果を得るために、販売者における商
品等在庫補充を行う問屋により操作される情報端末装置
が情報管理者により操作されるサーバに接続し、データ
の表示閲覧、取得可能なように構成することができ、販
売店における在庫補充円滑化により、販売者にとって、
より高い支援効果を実現することができる。
【0035】本発明における即応型端末装置は、サーバ
からの受注メッセージ等の情報送信に対して即応した受
信を行うことの可能な端末装置をいい、即応した受信が
可能である限り、携帯型電話機である必要はなく、据置
き型のパーソナルコンピュータでもよい。
【0036】本発明における携帯情報端末装置は、前記
即応型端末装置とは異なりサーバからの情報送信を即応
的に受信する機能は不要であるが、開閉店情報等の情報
利用者発信情報をデータとしてサーバへ送信できる機
能、サーバに蓄積されている受注データ等の関連蓄積情
報を表示閲覧、データ取得できる機能が必要である。さ
らに、複数の販売者によりそれぞれ個別に操作される複
数の携帯情報端末装置により取引媒介システムが構成さ
れる場合は、各携帯情報端末装置において共通の仕様に
より情報授受を行うことができることが望ましい。係る
機能を有する限り携帯情報端末装置の仕様等は問われ
ず、また非携帯型の情報端末装置をこれに代えて用いる
こともできる。
【0037】本発明においてWeb経由サーバ接続手段
とは、ネットワークを介した前記携帯情報端末装置とサ
ーバとの間における接続を行うための手段であり、たと
えば、プロバイダ、およびそれにより接続可能なWeb
システムであるインターネットを介したものが、該当す
るが、これに限定されない。
【0038】本発明においてメッセージとは、顧客から
の商品等受注情報のように早期伝達要求度が高く、即応
型端末装置により受信することのできる情報をいう。
【0039】本発明において関連蓄積情報とは、サーバ
によって蓄積される、受注メッセージのようなメッセー
ジに関連した内容を有する情報をいい、たとえば、受注
メッセージに関連して蓄積される、受注内容を示す受注
データ等がある。
【0040】本発明において情報利用者発信情報または
販売者発信情報とは、販売者により操作される携帯情報
端末装置からサーバに対して発信される情報をいい、た
とえば、販売者に係る販売店の日ごとの営業開始や終了
をリアルタイムに報告するための開閉店情報、販売者の
配達等により収集されて該携帯情報端末装置に入力され
る、顧客ニーズ等の営業顧客情報等がある。
【0041】本発明において中枢受注手段とは、情報管
理者により操作される、顧客からの商品等受注情報を最
先に受信取得するための手段をいい、たとえば、有線ま
たは無線の電話等がある。
【0042】本発明において配達要求情報とは、顧客か
らの商品等受注情報に付随し、または該商品等受注情報
に含まれて、顧客指定場所への商品等の配達を販売者に
対して要求することを内容とする情報をいう。本発明の
取引媒介システムにおいては、明示がなくても、原則と
して商品等受注情報には常に配達要求情報が含まれてい
るものとすることができる。
【0043】本発明において営業顧客情報とは、たとえ
ば販売者の行う顧客指定場所への商品等の配達の際など
に、販売者により顧客等から収集される、商品等の取引
活動に有用な情報をいい、直接顧客から収集取得される
顧客ニーズ等が該当する。
【0044】本発明において商品データとは、取引媒介
に係る商品等に係る各種の属性を示すデータをいい、た
とえば商品に係る場合は、商品名、品質、製造者、製造
地、原材料、製造方法、製造日付、量目、イメージ等が
該当する。
【0045】本発明において顧客関連データとは、取引
媒介に係る顧客に係る情報を示すデータをいい、たとえ
ば、氏名・生年月日・職業・家族構成・住所等の顧客デ
ータ、取引履歴詳細データ、等が該当する。
【0046】本発明において受発注関連データとは、受
発注に関連する情報を示すデータをいい、受注データの
他、その内容をそのまま各販売店における在庫補充用の
問屋への発注データとする、該発注データも含まれる。
【0047】本発明においてリベート算出用データと
は、販売者、またはこれに加えて問屋、さらに場合によ
ってはメーカーの個別の売上げ、および情報管理者がこ
れらに請求すべきリベートを算出する基礎とするための
データ、およびその結果を示すデータをいう。
【0048】
【発明の実施の形態】
【構成】本発明を、図面によりさらに詳細に説明する。
以下の説明では、同一の構成要素には図中同一の共通し
た符号を付して行う。
【0049】図1は、本発明の通信システムの構成を示
す概念図である。図において、本発明の通信システム
は、(I−0)情報をデータとして蓄積し、後記クライ
アント側情報通信手段3との間で通信を行い、これに情
報を提供するための、情報管理者P1により操作される
サーバ1と、ネットワークを介して該サーバ1と相互に
通信可能であり、該サーバ1から情報提供を受ける、一
または複数の情報利用者P2により該一または複数の情
報利用者P2ごとに個別に操作されるクライアント側情
報通信手段3と、を備えた上で、(I−1)該クライア
ント側情報通信手段3が、該サーバ1からの情報送信に
即応した受信を行うことの可能な即応型端末装置4、お
よび携帯情報端末装置5から構成され、(I−2)該即
応型端末装置4および該携帯情報端末装置5がそれぞれ
独立して該ネットワークを介して該サーバ1に接続可能
であり、(I−3)該サーバ1および該即応型端末装置
4間における通信が後記Webシステム9を介するWe
b経由即応通信手段6によりなされ、(I−4)該ネッ
トワークがインターネット等のWebシステム9であ
る、ことを基本的な構成とする(請求項1)。
【0050】なお、図においては、情報利用者P2、ク
ライアント側情報通信手段3、即応型端末装置4、携帯
情報端末装置5として示し、これらが複数の場合につい
ては記載を省略している。すなわち、情報利用者P2が
P2a、P2b、・・・のように複数である場合は、ク
ライアント側情報通信手段3は、3a、3b、・・・
等、即応型端末装置4は、4a、4b、・・・等、携帯
情報端末装置5は、5a、5b、・・・等のように、そ
れぞれ複数となる。
【0051】図2は、本発明に係る通信システムの実施
形態の例について、その構成を示す概念図である。基本
的な概念は、図1に示される構成と共通である。図2に
おいて本発明の通信システム10は、(II−1)情報管
理者P1により操作されるサーバ1と、ネットワークを
介して該サーバ1と相互に通信可能であり、該サーバ1
から情報提供を受ける、一または複数の情報利用者P2
により個別に操作されるクライアント側情報通信手段3
として、即応型端末装置である携帯型電話機14、およ
び携帯情報端末装置5を備え、(II−2)該携帯型電話
機14、および該携帯情報端末装置5が、それぞれ独立
して該ネットワークを介して該サーバ1に接続可能であ
り、(II−3)該サーバ1と、該携帯型電話機14との
間における通信が、Webシステムを介するWeb経由
即応通信手段としての、電子メールシステム16により
なされ、(II−4)該ネットワークがインターネット1
9等のWebシステムであり(請求項2)、
【0052】さらに、(II−5)該電子メールシステム
16が、該携帯型電話機14による通信を可能とする、
交換局機能、無線基地局機能、ならびにその他の必要な
機能を備えた電話局41、およびインターネット19を
介したものであり、(II−6)該サーバ1と該携帯情報
端末装置5との間における、Webシステムを介した接
続を行うWeb経由サーバ接続手段7が、インターネッ
ト接続サービスを行うプロバイダ17、およびインター
ネット9を介したものである、ことを主たる構成とする
(請求項3)。
【0053】図2において本発明の通信システム10
は、(II−7)前記サーバ1は、早期伝達要求度の高い
情報であるメッセージを、前記電子メールシステム16
を介して前記携帯型電話機14に送信することのできる
メッセージ送信機能を有し、(II−7−2)該サーバ1
は、少なくとも後記関連蓄積情報をデータとして蓄積
し、(II−8)該携帯型電話機14は、該サーバ1から
送信された該メッセージを該電子メールシステム16を
介して受信することのできるメッセージ受信機能を有
し、(II−9)前記携帯情報端末装置5は、該サーバ1
に蓄積されている、該メッセージMに関連した関連蓄積
情報を取得することのできる関連蓄積情報取得機能を有
し(請求項4)、
【0054】さらに、(II−7−3)前記サーバ1は、
後記情報利用者発信情報を受信して、少なくともその一
部をデータとして蓄積することができ、(II−9−2)
前記携帯情報端末装置5は、前記サーバ1に蓄積された
情報をWebコンテンツとして表示することができ、か
つ、(II−9−3)該携帯情報端末装置5は、前記情報
利用者P2の操作により該サーバ1へ発せられる情報で
ある情報利用者発信情報を、該サーバ1へ送信すること
ができるブラウザ25を有している、ものとすることが
できる(請求項5)。
【0055】すなわち図1および図2により、本発明の
通信システム10におけるサーバ1は、(S1)情報を
データとして蓄積する、情報蓄積機能。(S2)クライ
アント側情報通信手段3との間で通信を行う、通信機
能。(S3)クライアント側情報通信手段3に情報を提
供する、情報提供機能。の各機能を有する。
【0056】このうち、(S1)の情報蓄積機能により
蓄積される情報としては、(S1−1)メッセージに関
連した情報である、関連蓄積情報のデータ。たとえば、
受注メッセージに関連して蓄積される、受注内容を示す
受注データ。(S1−2)クライアント側情報通信手段
である携帯情報端末装置5から受信する情報利用者発信
情報のうち、少なくともその一部のデータ。を含む。ま
た、(S2)の通信機能としては、(S2−1)メッセ
ージを、電子メールシステム16を介して携帯型電話機
14に送信することのできるメッセージ送信機能。(S
2−2)クライアント側情報通信手段である携帯情報端
末装置5から情報利用者発信情報を受信する機能。を含
む。また、(S3)の情報提供機能としては、(S3−
1)クライアント側情報通信手段である携帯情報端末装
置5等からの接続に対し、該装置等における関連蓄積情
報等の閲覧、表示を可能とする機能。を含む。
【0057】また、図1および図2により、携帯型電話
機14等の本発明の即応型端末装置4は、(C1)クラ
イアント側情報通信手段の一つとして、サーバ1との間
で、ネットワークを介する通信を行うことのできる、通
信機能。を有する。特に、(C1−1)該サーバ1から
送信されたメッセージを、電子メールシステム16を介
して受信することのできる、メッセージ受信機能。が主
たる機能であるが、この他、(C2)該サーバ1に、主
としてメッセージ形態の情報を送信し、相互に通信、交
信する機能も、当然有する。
【0058】また、図1および図2により、本発明の携
帯情報端末装置5は、(T1)クライアント側情報通信
手段の他の一つとして、サーバ1との間で、ネットワー
クを介する通信を行うことのできる、通信機能。(T
2)該通信機能に基づき、サーバ1に蓄積されている、
メッセージに関連した内容の情報である関連蓄積情報
を、データとして取得することのできる、関連蓄積情報
取得機能。を有し、さらに、(T3)サーバ1に蓄積さ
れた情報をWebコンテンツとして表示、閲覧すること
ができる、情報閲覧表示機能。を有することができる。
各機能は、該携帯情報端末装置5に設けるブラウザ25
により、発揮することができる。このうち、該ブラウザ
25による(T1)の通信機能には、(T1−1)開閉
店情報や、顧客ニーズ等の営業顧客情報など、情報利用
者P2の操作により該サーバ1へ発せられる情報である
情報利用者発信情報を、該サーバ1へ送信する機能。を
含むことができる。
【0059】
【作用】図1において、本発明の通信システムは上述の
構成をとるため、(I−0)情報をデータとして蓄積
し、後記クライアント側情報通信手段3との間で通信を
行い、これに情報を提供するための、情報管理者P1に
より操作されるサーバ1と、ネットワークを介して該サ
ーバ1と相互に通信可能であり、該サーバ1から情報提
供を受ける、一または複数の情報利用者P2により該一
または複数の情報利用者P2ごとに個別に操作されるク
ライアント側情報通信手段3と、を備えた通信システム
上において、(I−1)即応型端末装置4、および携帯
情報端末装置5から構成される該クライアント側情報通
信手段3は、該サーバ1からの情報送信に即応した該情
報の受信を行うことができ、(I−2)該即応型端末装
置4および該携帯情報端末装置5はそれぞれ独立して、
該ネットワークであるインターネット9等のWebシス
テムを介して、該サーバ1に接続され、(I−3)We
bシステム9を介するWeb経由即応通信手段6によ
り、該サーバ1および該即応型端末装置4間における通
信、少なくとも該即応型端末装置4による受信が、なさ
れる。
【0060】すなわち、図1において本通信システム
は、情報管理者P1により操作されるサーバ1が保有す
る情報の少なくとも一部が、該サーバ1から、インター
ネット9等のWebシステムを介するWeb経由即応通
信手段6によって、一または複数の情報利用者P2によ
りそれぞれ個別に操作される即応型端末装置4に対して
送信され、該送信された情報は該即応型端末装置4によ
り受信され、一方、該情報を受信する該即応型端末装置
4の操作者である情報利用者P2により同じく操作され
るクライアント側情報通信手段3の一つである携帯情報
端末装置5から、前記即応型端末装置4とサーバ1間の
通信を介するWeb経由通信手段6とは独立した経路に
より、該インターネット等のWebシステム9を介し
て、該サーバ1に対しての通信、接続がなされる。
【0061】図2において、また、本発明の通信システ
ムは上述の構成をとるため、上記作用に加え、(II−
7)前記サーバ1のメッセージ送信機能により、早期伝
達要求度の高い情報であるメッセージが、前記電子メー
ルシステム16を介して前記携帯型電話機14に送信さ
れ、(II−7−2)該サーバ1の情報蓄積機能により、
該サーバ1に少なくとも関連蓄積情報がデータとして蓄
積され、(II−8)該携帯型電話機14のメッセージ受
信機能により、該サーバ1から送信された該メッセージ
が該電子メールシステム16を介して該携帯型電話機1
4により受信され、(II−9)前記携帯情報端末装置5
の関連蓄積情報取得機能により、該サーバ1に蓄積され
ている、該メッセージに関連した関連蓄積情報が取得さ
れる。さらに、(II−9−2)該携帯情報端末装置5の
情報閲覧表示機能により、該サーバ1に蓄積された情報
がWebコンテンツとして該携帯情報端末装置5におい
て表示、閲覧され、かつ、(II−9−3)該携帯情報端
末装置5の通信機能を担う前記ブラウザ25により、前
記情報利用者P2の操作によって該サーバ1へ発せられ
る情報である情報利用者発信情報が、該サーバ1へ送信
され、(II−7−3)該サーバ1の情報蓄積機能によ
り、該情報利用者発信情報が該サーバ1により受信され
て、少なくともその一部がデータとして蓄積される。
【0062】すなわち、図2において本通信システム
は、情報管理者P1により操作されるサーバ1には、そ
の情報蓄積機能により、少なくとも、後記メッセージに
関連する情報である関連蓄積情報がデータとして蓄積さ
れ、さらに必要な情報がデータとして蓄積され、サーバ
1が保有する情報のうち早期伝達要求度の高い情報であ
るメッセージが、該サーバ1の有するメッセージ送信機
能により、該サーバ1から、インターネット9等のWe
bシステムを介するWeb経由即応通信手段である電子
メールシステム16を介して、一または複数の情報利用
者P2によりそれぞれ個別に操作される即応型端末装置
である携帯型電話機14に対して送信され、該送信され
たメッセージは、該携帯型電話機14のメッセージ受信
機能により、該携帯型電話機14により受信される。
【0063】一方、該メッセージを受信する該携帯型電
話機14の操作者である情報利用者P2により同じく操
作される携帯情報端末装置5から、前記携帯型電話機1
4とサーバ1との間の通信を介する電子メールシステム
16とは独立した形態または経路で、該インターネット
9等のWebシステムを介して、該携帯情報端末装置5
に設けられたブラウザ25の有する情報閲覧表示機能に
より、該サーバ1に蓄積された情報がWebコンテンツ
として該携帯情報端末装置5において表示、閲覧され、
該携帯情報端末装置5の関連蓄積情報取得機能により、
該サーバ1に蓄積されている、該メッセージMに関連し
た関連蓄積情報が、該携帯情報端末装置5により取得さ
れる。
【0064】また、該携帯情報端末装置5の通信機能を
担う該ブラウザ25により、前記情報利用者P2の操作
によって該サーバ1へ発せられる情報である情報利用者
発信情報が、該サーバ1へ送信され、該情報利用者発信
情報は、該サーバ1の情報蓄積機能により、該サーバ1
において受信され、少なくともその一部がデータとして
蓄積される。
【0065】
【効果】本発明の通信システムはその構成により上述の
作用を有するため、商品等発注情報などの情報の伝達
を、専用線等の専用設備を用いずにインターネット等の
Webシステムを介することにより、低通信コストにて
実施することができる。特に本発明の通信システムで
は、情報管理者から情報利用者に対して情報を伝達、提
供する際、敢えてその情報内容のすべてを、電子メール
システムにおけるファイル添付機能を用いる場合のよう
に送信するのではなく、いわば情報の存在を知らせる、
低密度、簡便かつ取扱い上トラブル発生の少ないメッセ
ージのみを、サーバから携帯型電話機のような即応型端
末装置に、電子メールシステムを介して低通信コストで
送信する。そして、該メッセージを受信した該即応型端
末装置を操作する情報利用者によって同じく操作される
前記携帯情報端末装置は、該メッセージが示す内容であ
る関連蓄積情報がデータとして蓄積されている該サーバ
に、専用線を介することなく、インターネット等のWe
bシステムを介して接続することによって、低通信コス
トにて該データの閲覧、表示、および必要な場合はその
取得を行うことができる。
【0066】該サーバからの送信情報は、簡単なメッセ
ージであるため、情報利用者により操作される該即応型
端末装置に最低限要求される機能は、基本的に、情報密
度の低いデータを受信できるメッセージ受信機能のみで
ある。そして該メッセージに係る情報の内容そのものに
ついては、即応型端末装置とは異なる経路をたどるWe
bシステムによって、該即応型端末装置とは別の、ブラ
ウザ機能を有する携帯情報端末装置から該サーバへ接続
し、該情報の内容を表示、閲覧し、必要に応じこれを取
得することができる。これにより、接続の確実性、接続
失敗時でも再実行による成功が容易であるというメリッ
トがある。さらに、ブラウザを特定仕様のものにした場
合は、インターネット等のWebシステムを介するとは
いえ特定仕様のブラウザを接続の要件とすることによる
サーバ蓄積情報の管理における安全性を高めることがで
きる。
【0067】しかも本発明の通信システムは、メッセー
ジの受信方法と、該メッセージに係る情報内容へのアク
セス方法を、それぞれ、これらの目的を簡易に達成する
のに適した個別のWebシステム経由の通信手段によっ
て構成する、いわば2ウェイWeb通信システムである
ため、操作が簡便であり、特に情報利用者が高度あるい
は煩雑な情報技術を備える必要がない。したがって、パ
ーソナルコンピュータなど情報技術に係る機器の扱いに
不慣れな情報利用者であっても、容易に取り扱うことが
でき、たとえば従来からの酒販店等が情報技術手段によ
って経営革新を実現しようとする場合にも、低コストか
つ容易に導入、運用することができる。
【0068】Webシステムとしてインターネットを用
いる場合、本通信システムはいわば2ウェイインターネ
ット接続により構成されるが、係る2ウェイインターネ
ット接続によるメリットは以下の通りである。 1.専用線が不要であるため、設備投資が安価であるこ
と。つまり、必要な主要設備は、インターネットに接続
するためのサーバ1と携帯情報端末装置5、および携帯
型電話機14等の即応型端末装置4のみであり、情報管
理者P1と販売者P2との間の通信・連絡は、基本的に
インターネット上での電子メールシステム16を用いて
行うことにより、通信費を相当節約することができる。
【0069】2.また、前記即応型端末装置4として携
帯型電話機14を用いる場合、前記サーバ1と該携帯型
電話機14との間における電子メールシステム16が利
用される場合であっても、ほぼ遅延なく受注メッセージ
の存在その他の情報を情報管理者P1から販売者P2に
伝達することが可能であり、該携帯型電話機14を携帯
する販売者P2が出先にいる場合でも、情報管理者P1
からの情報受信が可能である。さらに該携帯型電話機1
4を用いる場合は、販売者P2の販売店内での連絡や、
複数の販売者P2に係る複数の販売店同士の連絡にも使
用することができる。なお、該携帯型電話機14は、電
子メールの着信を実質的にリアルタイムに、またはほぼ
リアルタイムに操作者である販売者P2に知らせること
ができ、即応型端末装置4の機能を果たすものであれば
いかなるものでもよく、機種や仕様により限定されるも
のではない。
【0070】3.サーバ1に蓄積される受注データ等の
関連蓄積情報を閲覧、取得するための携帯情報端末装置
5は、該サーバ1にデータ取得の要求をするためデータ
取得の確実性が高く、仮にデータ受信に失敗した場合で
あっても、何度でもデータ取得を実行することが可能で
ある。また、在庫補充のための発注データを該サーバ1
に送信することも、簡単にできる。また、該携帯情報端
末装置5はインターネット等のWebシステム9を利用
するものであるため、顧客P3からの商品等受注情報が
配達要求情報を含む場合、たとえば、地図データなど必
要なデータをインターネット上から取得することも容易
にできる。
【0071】本通信システムが運用されるためのこれら
のメリットを統合した環境は、極めて汎用的、一般的な
環境であるため、本通信システムの応用範囲は非常に広
範である。
【0072】したがって、たとえば、配達要求情報を含
む商品等発注情報のような即応的な対応を必要とする情
報の提供に関し、(A)サーバによる発生情報の一元管
理と、(B)サーバからのメッセージの通信に適した電
子メールシステムによるWebシステムの利用と、
(C)携帯情報端末装置からのサーバ蓄積情報の閲覧、
取得に適したWebシステムの別の利用。を行う本通信
システムは、設備費や通信コストの低減、システム構築
の容易さ、システム運用の容易さ、および情報管理の安
全性、情報管理の革新対応が容易であること、等の効果
がある。
【0073】
【構成】図3は、本発明の取引媒介システムの構成を示
す概念図である。図において本システム40は、前記通
信システム10と、該通信システム10を構成する前記
サーバ1と機能的に接続されており、かつ商品等受注情
報を発する顧客P3からの商品またはサービス要求の情
報である商品等受注情報を受信するための、情報管理者
P1により操作される中枢受注手段30と、を備え、商
品等受注情報を発する顧客P3と、該商品等受注情報に
対応し得る情報利用者(販売者)P2との間の取引を媒
介するための取引媒介システム40であって、(III−
1)情報提供者P1により操作される前記サーバ1から
情報利用者(販売者)P2により操作される即応型端末
装置4へ向けて送信されるメッセージが、顧客P3から
の商品等受注情報の存在を示す情報を少なくとも含む受
注メッセージMJであり、(III−2)該サーバ1に蓄
積される前記関連蓄積情報が、該中枢受注手段30によ
り取得されて該サーバ1に蓄積された、該受注メッセー
ジMJの示す受注内容を少なくとも含む受注データDJ
である、ことを主たる構成とする(請求項6)。
【0074】該中枢受注手段30が該サーバ1と「機能
的に接続されている」とは、該中枢受注手段30により
受信された商品等受注情報が、一定の過程または手段を
介して該サーバ1にデータとして蓄積されるような、該
サーバ1との関係を維持した状態で該中枢受注手段30
が設けられていることをいう。たとえば、情報管理者P
1により操作される該中枢受注手段30が受信した商品
等受注情報は、同じく情報管理者P1により操作される
該サーバ1によって蓄積されるため、係る場合は、「機
能的に接続されている」構成である。
【0075】すなわち、図3において本システムは、前
記通信システム10と、前記サーバ1と同様に情報管理
者P1により操作される、商品等受注情報を発する顧客
P3からの商品またはサービス要求の情報である商品等
受注情報を受信するための中枢受注手段30と、を備
え、商品等受注情報を発する顧客P3と、該商品等受注
情報に対応し得る情報利用者(販売者)P2との間の取
引を媒介するための取引媒介システム40であって、
(III−1)情報提供者P1により操作される前記サー
バ1から情報利用者(販売者)P2により操作される即
応型端末装置4へ向けて送信されるメッセージが、顧客
P3からの商品等受注情報の存在を示す情報を少なくと
も含む受注メッセージMJであり、(III−2)該サー
バ1に蓄積される前記関連蓄積情報が、該中枢受注手段
30により取得されて該サーバ1に蓄積された、該受注
メッセージMJの示す受注内容を少なくとも含む受注デ
ータDJである、ことを主たる構成とすることができ
る。
【0076】該中枢受注手段30と該サーバ1との「機
能的な接続」は、上述の例に限られず、該中枢受注手段
30と該サーバ1との間を介して、該中枢受注手段30
により受信された商品等受注情報を、該サーバ1にデー
タとして蓄積することのできる過程または手段を、適宜
用いることができる。
【0077】すなわち図3において、本発明の取引媒介
システム40を構成する中枢受注手段30は、後に通信
システム10により処理されるための、商品等を要求す
る顧客P3からの商品等受注情報を受信する、顧客要望
受信機能を有する。また、本発明の取引媒介システム4
0を構成する通信システム10は、該中枢受注手段30
により受信された商品等受注情報を、メッセージ(受注
メッセージMJ)およびサーバ1に蓄積されるための関
連蓄積情報(受注データDJ)に変えて、メッセージを
Webシステム9を介して販売者P2へ送信する、顧客
要望発生伝達機能と、販売者P2が顧客P3の要望の内
容をWebシステム9を介して該サーバ1に接続して取
得、閲覧することのできる、顧客要望内容伝達機能と、
を有する。係る顧客要望受信機能、顧客要望発生伝達機
能、および顧客要望内容伝達機能により、顧客P3の要
望を販売者P2に伝達し、両者間の取引を媒介する、取
引媒介機能を発揮することができる。
【0078】
【作用】図3において本発明の取引媒介システム40で
は、情報管理者P1により操作される中枢受注手段30
によって、商品等受注情報を発する顧客P3からの商品
等受注情報が受信され、該受信された商品等受注情報は
受注メッセージMJとして、情報管理者P1により操作
されるサーバ1から、Webシステム9および電子メー
ルシステム16等のWeb経由即応通信手段6を介して
販売者P2により操作される携帯型電話機14等の即応
型端末装置4へ送信され、また該商品等受注情報は、該
受注メッセージMJの示す受注内容を少なくとも含む受
注データDJとして、販売者P2により操作される前記
携帯情報端末装置5によって該Webシステム9および
Web経由サーバ接続手段7を介して閲覧、取得が可能
なように、前記関連蓄積情報の一部として該サーバ1に
蓄積される。
【0079】販売者P2により操作される該情報端末装
置5の情報閲覧表示機能によって該受注データDJの表
示、閲覧要求がなされると、該サーバ1の情報提供機能
によって該携帯情報端末装置5において該受注データD
Jの表示がなされ、必要に応じて、該携帯情報端末装置
5の関連蓄積情報取得機能により該データの取得がなさ
れる。以上の作用により、本システム40の有する顧客
要望受信機能、顧客要望発生伝達機能、および顧客要望
内容伝達機能が発揮され、顧客P3の要望を販売者P2
に伝達し、両者間の取引を媒介する、取引媒介機能を発
揮することができる。
【0080】図において本取引媒介システム40は、
(III−3)前記受注メッセージMJが、商品またはサ
ービスの配達を要求する顧客P3に対して販売者P2が
該商品またはサービスを配達することを要求する、配達
要求情報を含むものとして構成することができる(請求
項7)。これにより、顧客P3による商品等受注情報が
配達要求情報を含むものである場合、該商品等受注情報
は前記中枢受注手段30により受信されて、該配達要求
情報を含む受注メッセージMJとして前記サーバ1に蓄
積され、次いで前記Webシステム9および前記電子メ
ールシステム16等のWeb経由即応通信手段6を介し
て、販売者P2により操作される前記携帯型電話機14
等の即応型端末装置4に送信され、該配達要求情報を含
む該受注メッセージMJは、該即応型端末装置4に受信
される。これにより、該即応型端末装置4を操作する販
売者P2は、受信された受注メッセージMJにおいて、
顧客P3からの受注情報に配達要求情報が含まれている
ことを知ることができる。
【0081】前記配達要求情報の形態としては、明示の
文字データ等によるものの他、前記受注メッセージMJ
には原則として常に配達要求情報が含まれているものと
約することにより、暗示的な形態をとることもでき、係
る配達要求情報の形態により、本発明の取引媒介システ
ムが限定されるものではない。
【0082】図において、本取引媒介システム40はま
た、(III−4)前記情報利用者発信情報(販売者発信
情報)が、顧客P3に対する商品またはサービスの提供
準備体制がどのような状態であるかを示す開閉店情報を
少なくとも含むものとして構成することもできる(請求
項8)。開閉店情報とは、販売者P2に係る販売店にお
ける、商品等受注情報対応準備状況を知らせるための情
報であり、販売者P2により操作される、送信機能を有
する前記携帯情報端末装置5によって、前記サーバ1へ
送信される。該開閉店情報は該サーバ1によって受信、
蓄積される。
【0083】一方、顧客P3からの商品等受注情報に基
づいて該サーバ1においては、データ作成の基本となる
基本データに基づいて受注データDJが作成されるが、
前記開閉店情報を該受注データDJ作成のための基本デ
ータの一つとして用いることができる。つまり該受注デ
ータDJには、受注情報に対応すべき販売者P2を特定
するための、販売者決定情報を含めることができるが、
販売者決定情報により販売者P2が特定され、該販売者
P2の操作する前記即応型端末装置4に受注メッセージ
MJが送信されるための条件として、「開店」を示す開
閉店情報により特定される前記携帯情報端末装置5に係
る販売者P2であること、を本システム40において設
定することができる。
【0084】これにより、「開店」状態である販売者P
2に係る該即応型端末装置4が受注メッセージMJ送信
の対象として選択、決定され、該受注メッセージMJが
送信される。このようにして、「開店」状態である販売
者P2が円滑に決定され、顧客P3からの商品等要望で
ある商品等受注情報に、円滑に対応することができ、顧
客P3と販売者P2間の取引媒介をより効率的、効果的
に実現することができる。
【0085】図において、本取引媒介システム40はま
た、(III−5) 前記販売者発信情報としては顧客ニー
ズ等の営業顧客情報が含まれ、該営業顧客情報は、販売
者P2により操作される前記携帯情報端末装置5によっ
て前記サーバ1に送信され、該サーバ1にデータとして
蓄積されるものとして構成することができる(請求項
9)。これにより、たとえば前記配達要求情報を含む受
注メッセージMJの受信および受注データDJの閲覧、
取得に基づいて顧客P3に商品等を配達する販売者P2
が、該顧客P3から得た顧客ニーズ等の営業顧客情報
は、該販売者P2により操作される該携帯情報端末装置
5においてデータとして作成、保存され、該携帯情報端
末装置5の送信機能により、前記Webシステム9およ
び前記Web経由サーバ接続手段7を介して、該サーバ
1に送信され、該サーバ1により受信、蓄積される。
【0086】これにより、顧客P3等から直接収集され
た顧客ニーズ等の営業顧客情報はデータとして該サーバ
1に蓄積されるため、情報管理者P1により操作される
該サーバ1に持たせるデータ処理機能の如何によって、
該データを加工、変換、あるいはその他の処理により処
理し、販売者P2の営業に係る商品等の広告宣伝企画、
販売計画、販売促進企画、営業戦略立案等に、該データ
を効率的かつ効果的に活用することができる。
【0087】さらに、係る営業顧客情報のデータ蓄積化
とその活用により、商品等の配達という顧客チャネルを
介した顧客管理システムを構築することもでき、いわ
ば、「ご用聞き」の電子化を図ることができる。
【0088】図において本発明の取引媒介システム40
はまた、(III−6)前記中枢受注手段30として、有
線あるいは無線の電話機、テレビ電話機、ファクシミ
リ、電子メールシステム、チャットシステム、インスタ
ント・メッセージング・システム、またはインターネッ
ト電話のうち、少なくともいずれか一つを含むものとし
て、構成することができる(請求項10)。該中枢受注
手段30は、顧客P3からの商品等要望を即応的に受信
することできる手段である限り、すべての手段がこれに
該当し、手段の如何によって本発明の取引媒介システム
が限定されるものではない。
【0089】図4は、本発明の取引媒介システムを構成
するサーバに蓄積されるデータの構成例を示す概念図で
ある。図において本取引媒介システム40のサーバ1に
は、(III−7−1)前記関連蓄積情報として、少なく
とも、取引媒介に係る商品またはサービスに係る情報を
示すデータ群である商品データ11cと、取引媒介に係
る顧客に係る情報を示すデータ群である顧客関連データ
11dと、前記受注データDJ(図示せず)を含む受発
注に関連する情報を示すデータ群である受発注関連デー
タ11gと、を蓄積させることとし、(III−7−2)
さらには、取引媒介に係る販売者に係る情報を示すデー
タ群である販売店関連データ11eと、前記携帯情報端
末装置等に係る情報を示すデータ群である端末管理デー
タ11fと、をも蓄積させることとすることができる
(請求項11)。
【0090】また、これに加えて該サーバ1には、(II
I−8−1)前記受発注関連データ11gとして、前記
受注データDJの内容をそのまま在庫補充用の問屋P4
への、商品等補充のための発注データとする第1の発注
データDH1(図示せず)を蓄積させるとともに、(II
I−8−2)販売者P2の操作する前記携帯情報端末装
置5から前記ネットワーク9を介して前記サーバ1に送
信される、商品等補充のための発注データである第2の
発注データDH2(図示せず)をも蓄積させ、(III−
8−3)さらに、前記受注データDJに基づき算出され
る、本取引媒介システム40の情報利用者である販売者
P2、販売者P2に対し商品等の在庫補充をする問屋P
4、および取引媒介に係る商品等を製造するメーカーP
5、それぞれの個別の売上げ、およびこれらに対して情
報管理者P1が本システム40による取引媒介の対価と
して請求すべきリベートを示すデータ群であるリベート
算出用データ11bを蓄積させることとすることができ
る(請求項12)。
【0091】図において、本システム40のサーバ1に
蓄積される各データ群の構成は、下記のとおりとするこ
とができる。
【0092】a群 システム関連データ11a 本取引媒介システム40のサーバ1におけるシステム全
体の管理・運用に関連するデータ群であり、相互に連携
しながら各種の管理機能を分担する、複数のシステムデ
ータから構成される。
【0093】b群 リベート算出用データ11b 前記受注データDJに基づき算出され、本取引媒介シス
テム40の情報利用者である販売者P2、販売者P2に
対し商品等の在庫補充をする問屋P4、および取引媒介
に係る商品等を製造するメーカーP5、それぞれの個別
の売上げ、およびこれらに対して情報管理者P1が本シ
ステム40による取引媒介の対価として請求すべきリベ
ートを管理するために機能し、利用されるデータ群であ
る。受注データDJに基づき所定の演算により個別のリ
ベートが算出され、保存・管理されるリベートデータ、
リベート算出においてリンクされる条件やリベート請求
条件の履歴など関連する情報を保存・管理するリベート
関連データ、 本取引媒介システム40を利用する販売
者P2が複数存在する場合、各販売者P2ごとの請求リ
ベートの処理状況等を管理する販売店別リベートデー
タ、 リベート請求行為等を保存・管理する請求デー
タ、などから、任意に構成される。
【0094】c群 商品データ11c 本取引媒介システム40が取引媒介対象とする商品、サ
ービスに関する管理を行う、各種のデータ群である。た
とえば、取り扱い対象の商品やサービスの物品等名称・
商品名・生産年月日・生産場所・生産者・品質・原材料
・量目・効能・用途・形状・価格・イメージ・顧客評価
・情報管理者評価・セールスポイント等の中から任意の
一または複数の属性を表示する商品データや分類デー
タ、たとえば商品が酒類である場合は酒類に特有の分析
値や品質等を管理する酒類データ、他の商品等である場
合はその商品等に特有の項目を管理する商品固有デー
タ、個々の商品等の組合せにより取引内容の多様化・多
彩化・取引の活発化を実現するために有意義な組合せを
管理するセット商品データ、などから、任意に構成され
る。
【0095】d群 顧客関連データ 取引媒介の対象である顧客P3に関連するデータを管理
するデータ群である。本取引媒介システム40を利用し
たことのある顧客、あるいは未利用の顧客候補に関し、
たとえばその氏名・所属・職業・性別・生年月日・電話
番号・取引履歴・家族構成・その他各種情報の中から任
意の一または複数の情報を管理する顧客データが含まれ
る。この他、本取引媒介システム40が、複数の販売者
P2が組織的に情報利用することのできる形態で構成さ
れ、各販売者P2が取引媒介される地区が予め画定され
た状態で本システム40が使用される場合には、各顧客
P3が所属する地区を管理する、地区データも含むこと
ができる。
【0096】e群 販売店関連データ11e 本取引媒介システム40を利用する販売者P2に係る販
売店に関する情報を管理するデータ群である。たとえ
ば、販売店の名称・業態・電話番号・住所・代表者また
は事業者・資本金・従業員数・取引金融機関・取扱い品
目(品揃え)・営業歴・取引媒介履歴・配達対応体制・
顧客評価・情報管理者評価・その他の中から任意の一ま
たは複数の情報を管理する販売店データが、本データ群
には含まれるが、同様に、問屋データ、メーカーデータ
等も、これに準じた形で含むことができる。
【0097】また本販売店関連データ11eには、本取
引媒介システム40においてクライアント側情報通信手
段3を構成する即応型端末装置4や携帯情報端末装置5
を携帯する、販売者P2における担当者、配達等により
顧客P3と直接接触するチャネルを構成する担当者、等
の人的な情報を管理するための担当者データを含むこと
ができる。
【0098】また本販売店関連データ11eには、各販
売者P2に係る販売店における前記開閉店情報を管理す
る販売店開閉データを含むことができる。
【0099】また本販売店関連データ11eには、販売
者P2の従来の取引実態・取引履歴・取引体制・道路交
通環境整備状況その他の地理情報等のデータに基づき、
販売者P2が所属すべき地区の候補を管理する地区候補
データを含むことができる。
【0100】f群 端末管理データ11f 販売者P2により操作される前記携帯情報端末装置5を
管理するためのデータ群である。該携帯情報端末装置5
には、サーバ1に接続して該サーバ1に蓄積された受注
データDJを表示、閲覧するためのブラウザ25を設け
ることができるが、該ブラウザ25を搭載した該携帯情
報端末装置5は、該サーバ1を管理する情報管理者P1
が販売者P2に対して、特定仕様のものを提供し、使用
させることができる。係る場合、該端末装置5が本取引
媒介システム40において円滑に機能するよう、該端末
装置5の状況を監視、管理するのが、端末管理データ1
1fである。
【0101】端末管理データ11fとしては、該携帯情
報端末装置5の起動・停止・サーバ1への接続等におけ
る時刻や時間を監視しその情報を管理する時間管理デー
タ、各携帯情報端末装置5の固有の識別記号・名称を管
理する名称データやパネルデータ等を含むことができ
る。
【0102】g群 受発注関連データ11g 顧客P3からの商品等受注や、販売者P2における在庫
補充のための問屋P4への商品等発注の情報を管理する
データ群である。受注メッセージMJに基づき、販売者
P2により操作される携帯情報端末装置5によって閲
覧、取得される受注データDJは、本受発注関連データ
11gに含まれる。
【0103】受発注関連データ11gには、顧客P3か
らの商品等受注情報の内容を表示し、前記受注データD
Jの主要部分をなす受注伝票データや、複数の該受注伝
票データやその履歴等を管理する受注伝票データカタロ
グが含まれ、また受注データDJに基づく入金データを
含むことができる。
【0104】受発注関連データ11gには、前記受注伝
票データ等からなる受注データDJの内容をそのまま在
庫補充用の問屋P4への、商品等補充のための発注デー
タとする第1の発注データDH1、販売者P2の操作す
る前記携帯情報端末装置5から前記ネットワーク9を介
して前記サーバ1に送信される、商品等補充のための発
注データである第2の発注データDH2、実際の発注処
理に用いられる処理用発注データ、発注数量を管理する
発注数量データ、等を含むことができる。
【0105】上述記載に拘わらず、受注データDJは、
以下の各項目により構成することができる。 1.受注日付 2.伝票番号 3.納品区分
4.受注時刻 5.処理区分 6.担当者コード
7.顧客コード 8.カタログ区分 9.販売店
コード 10.送料 11.小計 12.消費税
額 13.合計金額 14.納品日付 15.納
品時刻 16.備考 17.売上日付 18.売上時間
【0106】日付時刻指定配達の場合は、納品区分に該
指定の有無が示され、指定された日付・時刻は備考欄に
示される。納品日付・納品時刻は、配達者が戻ってきて
完了報告をした日時とすることができる。カタログ区分
は、商品等の販売促進のためのカタログの配達・未配達
の別を明示するものである。
【0107】上述記載に拘わらず、発注データDHは、
以下の各項目により構成することができる。 1.販売店コード 2.発注日付 3.発注時刻
4.行番号 5.商品コード 6.発注区分
7.処理区分 8.入数 9.ケース数量 10.バラ数量 11.問屋コード
【0108】発注データDHが、販売者P2により操作
される前記携帯情報端末装置5によって送信される第二
の発注データDH2である場合、該発注は、販売者P2
が自ら発注先の問屋P4を選んで行うこととすることが
できる。この場合、第二の発注データDH2は、たとえ
ば、販売者P2により操作される携帯情報端末装置5に
バーコードスキャナを接続し、該バーコードスキャナの
機能により、接続した該携帯情報端末装置5が取得する
発注に係る商品の商品コードと、該端末装置5において
入力される、該発注に係る数量と、発注先問屋P4の名
称と、から構成されるものとすることができる。該携帯
情報端末装置5に入力された該第二の発注データDH2
は、該端末装置5の送信機能により、Webシステム9
等を介してサーバ1に送信される。
【0109】h群 住所関連データ11h 本データ群としては、顧客P3からの商品等受注情報
が、配達要求情報を含む場合、配達目的地を特定するた
めの、郵便番号データを含むことができる。
【0110】図5は、本取引媒介システム40の別の実
施形態を示す概念図である。図において本システムは、
販売者P2における商品等在庫補充を行う問屋P4によ
り操作される情報端末装置45を、本取引媒介システム
40の構成に付加し、該問屋P4の情報端末装置45を
前記Webシステム9を介して該サーバ1に接続させる
ことによって、該受発注関連データ11gを該情報端末
装置45上に表示させ、かつ該データ11gを取得させ
ることができるように、構成される(請求項13)。
【0111】これにより、本取引媒介システム40にお
いては、販売者P2に対して商品等在庫の補充を行う問
屋P4が操作する情報端末装置45は、販売者P2によ
り操作される携帯情報端末装置5と同様に有するサーバ
接続機能、情報閲覧表示機能、および関連蓄積情報取得
機能により、該情報端末装置45から該サーバ1に接続
され、情報閲覧、情報取得要求がなされ、問屋P4は該
サーバ1に蓄積されている問屋に対する発注データを閲
覧、取得することができる。これにより、本取引媒介シ
ステム40にいては、問屋P4から販売者P2に対して
の商品等在庫補充の円滑な実行を図ることができる。
【0112】図において、本取引媒介システム40にお
いては、情報管理者P1に対して商品等の情報を提供
し、問屋P4に対して商品等の在庫の補充をするメーカ
ーP5により操作される情報端末装置55を、本取引媒
介システム40の構成に付加し、該メーカーP5の情報
端末装置55を前記Webシステム9を介して該サーバ
1に接続させることによって、該受発注関連データ11
gを該情報端末装置55上に表示させ、かつ該データ1
1gを取得させることができるように、構成することも
できる。
【0113】これにより、本取引媒介システム40にお
いては、情報管理者P1に対して商品等の情報を提供
し、かつ問屋P4に対して商品等の在庫の補充をするメ
ーカーP5が操作する情報端末装置55は、販売者P2
により操作される携帯情報端末装置5と同様に有するサ
ーバ接続機能、情報閲覧表示機能、および関連蓄積情報
取得機能により、該情報端末装置55から該サーバ1に
接続され、情報閲覧、情報取得要求がなされ、メーカー
P5は、該サーバ1に蓄積されている関連蓄積情報を閲
覧、取得することができる。これにより、本取引媒介シ
ステム40にいては、メーカーP5から情報管理者P1
に対しての商品等の情報提供や、問屋P4に対しての商
品等在庫補充の円滑な実行を図ることができる。
【0114】図6は、本発明の取引媒介方法の実行過程
を示すフロー図である。図において、上記取引媒介シス
テム40(図4、5参照)を用いて行われる、顧客と販
売者間における取引を媒介する本発明の取引媒介方法
は、(VI−1)情報管理者P1により操作される有線ま
たは無線の電話機等の中枢受注手段30により、顧客P
3から商品等受注情報が受信される第1のステップ61
と、(VI−2)第1のステップ61において受信された
該商品等受注情報に基づき、該情報の内容が受注データ
DJを構成するデータとして前記サーバ1に入力され、
さらに該サーバ1に蓄積されている関連蓄積情報データ
の運用により受注データDJが作成され、該サーバ1に
よりこれが蓄積、保存される第2のステップ62と、
(VI−3)第1のステップ61において受信された該商
品等受注情報に基づき、該情報が受注メッセージMJと
して該サーバ1に入力、作成され、該サーバ1によりこ
れが保存される第3のステップ63と、(VI−4)第3
のステップ63により作成、保存された該受注メッセー
ジMJが、該サーバ1により、前記ネットワーク(We
bシステム9)および電子メールシステム16等のWe
b経由即応通信手段6を介して、販売者P2により操作
される携帯型電話機14等の即応型端末装置4に対して
送信される第4のステップ64と、(VI−5)第4のス
テップ64で送信された該受注メッセージMJが、該即
応型端末装置4により受信される第5のステップ65
と、(VI−6)第5のステップ65で受信された受注メ
ッセージMJに基づき、販売者P2により操作される前
記携帯情報端末装置5において、該サーバ1に蓄積され
た該受注データDJ、その他の必要な関連蓄積情報の表
示閲覧要求が、該ネットワーク(Webシステム9)お
よびWeb経由サーバ接続手段7を介して該サーバ1に
対してなされる第6のステップ66と、(VI−7)第6
のステップ66でなされた該表示閲覧要求により、該携
帯情報端末装置5において該受注データDJ等が表示さ
れる第7のステップ67と、(VI−8)第7のステップ
67で該携帯情報端末装置5において表示された該受注
データDJ等が、必要に応じて該サーバ1から該携帯端
末情報装置5に取得される第8のステップ68と、から
構成され、各ステップが実行されることにより、顧客P
3と販売者P2との間の取引の媒介が実行される(請求
項14)。
【0115】前記受注データDJとしては、顧客の属性
を含む顧客データと、顧客の要求する商品またはサービ
スの内容を示す伝票データと、を少なくとも含むことと
することができる。
【0116】本取引媒介方法は、前記サーバ1により、
顧客P3に対する商品またはサービスの提供準備体制の
状態を示す開閉店情報を含む販売者の販売店関連デー
タ、および該受注データDJ等に基づき、顧客P3の商
品等受注情報に対応すべき媒介対象の販売者P2が決定
されるステップ621を、前記第2のステップ62の中
に、さらに含むことができる(請求項15)。これによ
り、顧客P3の商品等受注に対応する最適の販売者P2
が選択され、決定なされるため、本取引媒介方法におい
て、顧客P3の要望に対し、より充分にかつ迅速に対応
することができる。
【0117】また本取引媒介方法は、前記販売店関連デ
ータとして、個別の販売店における商品等品揃えに係る
データを含むことができ、前記サーバ1により、該デー
タに基づく前記媒介対象の販売者決定がなされるステッ
プ622を、前記第2のステップ62の中に、さらに含
むことができる(請求項16)。これにより、顧客P3
の商品等受注に対応する最適の販売者P2が選択され、
決定なされるため、本取引媒介方法において、顧客P3
の要望に対し、より充分にかつ迅速に対応することがで
きる。
【0118】本発明の取引媒介システムを用いて、顧客
と前記販売者等の販売体との間の取引を媒介する機能を
有する前記情報管理者等の販売体支援体と、該販売体支
援体の行う取引媒介を受けて該顧客に商品等を販売する
機能を有する二以上の該販売体と、該取引媒介システム
と、からなる、該販売体の経営を支援するための販売支
援システムを構築することができる。
【0119】前記販売体支援体としては、たとえば上述
の情報管理者が該当するが、これに限られず、たとえば
所定の機能を有するように構成された、販売支援装置、
販売支援機能を発揮するコンピュータプログラム等も該
当する。また、前記販売体としては、たとえば上述の販
売者(情報利用者)が該当するが、これに限られず、た
とえば所定の機能を有するように構成された、販売装
置、販売機能を発揮するコンピュータプログラム等も該
当する。
【0120】また、販売の対象となる対象物は商品のみ
ではなく、サービスも該当する。従って、たとえば物品
の貸与サービスが販売される場合は、その物品が顧客に
貸与される形態となる。
【0121】また、経営支援物には、販売体の販売機能
発揮を支援するための、販売促進用印刷物、名刺、開発
・設計されたコンピュータシステム等の有体物の他、経
営戦略提案書、販売促進プラン、販売計画支援ソフトウ
ェア、等の無体物も該当する。同様に広告宣伝物として
は、カタログ、CD−ROM、ダイレクトメール等の有
体物の他、広告宣伝企画書、販売促進支援ソフトウェ
ア、Webページ等の無体物も該当する。
【0122】該販売体支援体は、(17−1A)該取引
媒介システムおよび販売支援システム全体を管理し運営
するためのシステム管理機能と、(17−1B)該販売
体に後記顧客から受け付けた商品等取得要求を伝達する
ための顧客要求伝達機能と、(17−1C)該販売体に
後記経営支援物を提示するための経営助言機能と、(1
7−1D)該取引媒介システムを介して該販売体から受
け取った顧客ニーズ等の営業顧客情報等に基づいて、該
販売体の経営を支援するための経営支援物を作成する、
経営支援物作成機能と、(17−1E)該顧客ニーズ等
の営業顧客情報等に基づいて、商品等の取引促進を図る
ための広告宣伝物を作成する、広告宣伝物作成機能と、
(17−1F)該顧客から取引媒介に係る商品等取得要
求を受けるための顧客要求受付機能と、(17−1G)
該広告宣伝物を用いて該顧客に対し商品等の広告宣伝を
行うための広告宣伝機能と、を備える。
【0123】該販売体は、(17−2A)該販売体支援
体から伝達される該商品等取得要求を取得するための顧
客要求取得機能と、(17−2B)該取得された該商品
等取得要求に応じて該商品等を顧客に対し販売するため
の顧客要求遂行機能と、(17−2C)該顧客から、顧
客ニーズ等の営業顧客情報を取得し、これを該取引媒介
システムを介して該販売体支援体に引き渡すための営業
顧客情報チャネル機能と、を備える。
【0124】本販売支援システムは、係る構成をとるた
め、前記低コストの取引媒介システムの機能を中心とし
て、販売体支援体による販売体の販売・経営の総合的な
支援を実現することができる。さらに、販売体が顧客か
ら取得する営業顧客情報は、地域に密着し、生活に密着
した木目の細かい顧客ニーズ、潜在的ニーズ等の情報で
あり、取得されたこれらの情報はデータ化されて、販売
体支援体およびその管理下の取引媒介システムの機能に
より加工、変換、その他の処理を経て、経営支援物や広
告宣伝物となり、販売体の経営支援や顧客に対する広告
宣伝に活用されるため、いわば情報技術活用の「ご用聞
き」システムを構築することになり、導入容易なCRM
システムを提供し、顧客満足度を高めつつ販売体の経営
を効果的に支援することができる。
【0125】
【実施例】図4および図5により、本取引媒介システム
のサーバに蓄積される各データ群の構成は、上記のとお
りa群〜h群によるものとすることができるため、サー
バにおけるデータは以下の実施例1のように運用するこ
とができる。なお、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0126】<実施例1 データ運用の流れ> 1.基本データ(e群 販売店関連データ11e) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、以下のようなデー
タから構成される。 (1)販売店データ:販売店の地区・開閉・電子メール
・リベート他 (2)問屋データ:問屋番号リベート他 (3)メーカーデータ:メーカー種類・リベート他 (4)担当者データ:データ入力担当者の氏名他 2.基本データ(c群 商品データ11c) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、上述した商品に関
するデータ群である。 3.基本データ(h群 住所関連データ11h) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、郵便番号データで
ある。
【0127】4.受注データDJの作成 中枢受注手段として有線または無線の電話機を用い、顧
客からの商品等受注を内容とする電話情報に基づき、上
記1.〜3.の各基本データを使用しながら、顧客デー
タならびに受注伝票データが作成される。 (1)顧客住所が入力されて、顧客データが作成される
(d群 顧客関連データ11d) (2)サーバに蓄積されている地区情報データ、販売店
開閉データ(e群 販売店関連データ11e)に基づ
き、顧客情報に対応すべき販売店が決定される。 (3)顧客の要求情報、および商品データ(c群 商品
データ11c)により、受注伝票データなどの伝票デー
タが作成される(g群 受発注関連データ)。
【0128】5.受注データDJの伝達 4.で作成された受注データDJは、そこで顧客対応販
売者として選ばれた販売店向けにサーバに保存される。
販売店には、e群の販売店データとして保存された電子
メールアドレスに、発注がある旨の電子メールが送信さ
れる。メールの受信には携帯型電話既を使用するが、受
信側の販売店の希望で、パーソナルコンピュータ等も選
択することが可能である。販売店はメールを受信した
ら、サーバに接続し、携帯情報端末装置5により受注デ
ータDJを取得する。販売店はこの受注データDJに基
づいて、顧客に対する商品等の配達および代金の集金を
行う。
【0129】6.発注処理 5.で配達され、顧客要望への対応が終了した取引に係
る商品等に関する受注データDJは、そのまま、問屋に
対する販売店からの発注データDHとして名前を付けて
保存される(g群)。一方、顧客からの受注データDJ
を問屋への発注データDHに自動的に変換するのとは別
系統で、携帯情報端末装置5による販売店からの自発的
な発注がある場合は、サーバはこれを受付け、保存す
る。
【0130】また、必要に応じて発注データDHを編集
・保存し、問屋に対する発注内容を保存する。問屋は、
定期的にまたは定時に、固有の情報端末装置からサーバ
に接続し、発注データDHとして蓄積されている発注情
報を取得する。
【0131】7.リベート処理 g群の発注データから、販売店別・問屋別・メーカー別
の売上が算出される。算出された各売上データから、各
販売店・問屋・メーカーへのリベートが算出され、リベ
ートデータとして保存される(b群)。リベートデータ
に基づき、請求データが作成され、保存される。請求デ
ータは、定期的に各販売店・問屋・メーカーへ伝達され
る。
【0132】<実施例2 取引媒介システム運用の実際
例> 1.取引媒介システム全体としての在庫管理例 システム的には在庫管理の機能は敢えて備える必要はな
く、注文のあった商品について、それを配達した販売店
に逐次円滑に補充がなされるよう、サーバには問屋用の
発注データとして、原則的には上記第1の発注データD
H1が保存される。しかし、顧客からの商品等受注情報
に係る注文が大量の注文であり、販売店が問屋に該商品
を取りに行くなどして対応した場合、本システムの原則
的な運用では、該第1の発注データDH1により大量の
商品の補充発注が発生してしまうため、このような非常
事態の取引においては、販売店は、前記携帯情報端末装
置、あるいは前記即応型端末装置の操作により、第1の
発注データDH1は不要である旨の意思表示をする。さ
らに、自発的な発注データである第2の発注データDH
2を送信することもできる。
【0133】基本的に在庫管理は販売店に一任される
が、販促戦略上在庫を要する商品などについては、販売
店には最低限の数量を在庫してもらうこともできる。も
しくは、問屋に必要量の在庫を保有し、本取引媒介シス
テムにより顧客の注文を振り分けられた販売店がその都
度対応することとすることもできる。
【0134】2.レア商品等の販売店舗間協力例 倉庫に余裕のある販売店が、本取引媒介システムの適用
される当該地域を代表してレア商品などを在庫として保
有しておき、在庫のない他の販売店に注文が振り分けら
れた場合には、該販売店は、レア商品の在庫を保有する
販売店に取りに行くことにより、対応が可能である。ま
た、売れ筋でない商品も同様に地域代表の1店のみに在
庫を保有するようにし、在庫のない販売店に注文が振り
分けられた場合には、該振り分けられた販売店は、在庫
を保有する販売店に取りに行くか、または、該振り分け
られた販売店側から情報管理者側への取引拒否の意思表
示の送信により、在庫を保有する他の販売店に、注文を
振り替えることもできる。運用上は、取引媒介に係る顧
客注文について、個別に販売店側に配達の可否を判断し
てもらい、不可の場合には隣接した販売店等次善の販売
店に注文を振り替え、取引媒介を遂行することができ
る。
【0135】3.顧客とのネットワークの構築例 基本的な顧客との情報交換は、従来の酒販店がそうであ
ったように、商品を届けるついでにご用を聞くというよ
うな、地元密着型の体制をとる。すなわち、「ご用聞
き」チャネルが販売店側に設けられ、これにより、顧客
の多種多様かつ生活に密着した、潜在的な要望、個別具
体的な要望である営業顧客情報を、本取引媒介システム
によりデータ化し、サーバで一元・集中管理することに
より、該データ化された営業顧客情報の加工、変換、そ
の他の処理の実行によって、商品等販売促進の宣伝活
動、あるいは営業戦略策定等に活用することができる。
【0136】情報管理者側では、サーバに、顧客データ
として電話・住所の他電子メールアドレスなども保存
し、必要に応じて上述のようにして営業顧客情報に基づ
き策定された宣伝活動計画に係るダイレクトメール等を
送信することもできる。
【0137】サーバには顧客の注文データ、その他顧客
関連のデータが保存されており、本取引媒介システム利
用履歴情報等から顧客の嗜好の状況などを分析すること
ができ、宣伝活動計画や、それに係るダイレクトメール
の内容に反映する。
【0138】その他、サーバの機能を活用し、Webサ
イトを利用、または経由した商品等のアピールや、顧客
要望の収集なども可能であり、このようにして収集され
たWeb経由顧客情報も、データ化され、サーバにより
一元・集中管理され、活用される。
【0139】また、販売店が顧客に商品等を配達する
際、顧客が販売店側の携帯情報端末装置を直接操作する
こととして、前記「ご用聞き」チャネルを、顧客から情
報管理者側サーバへと直結させ、より直接的な営業顧客
情報の取得、活用を図ることもできる。このようにし
て、本取引媒介システムにおいて顧客とのネットワーク
を構築することにより、販売店の活性化をより図ること
ができる。
【0140】<実施例3 他商品への応用例>本取引媒
介システムにより、情報管理者と複数の情報利用者(販
売者、販売店)との間で、取引媒介関係を結ぶことがで
き、この場合各販売店は、本取引媒介システムによる販
売支援システムの加盟店として位置付けられる。本取引
媒介システム、販売支援システムにおいては、基本的に
加盟店が在庫可能であり、かつ複数の加盟店において取
扱い可能であるような全ての商品を、取引媒介および販
売支援の対象とすることができる。係る条件を満たす限
り、商品等としては、酒類、食品、その他すべてのもの
が該当する。情報管理者側としては、商品等をサーバに
登録することができれば、取引媒介、販売支援機能を果
たすことができる。商品はJANコードにて分類登録す
ることができる。
【0141】<実施例4 他業種への展開例> 1.眼鏡の修理 地区または全国の眼鏡店を加盟店とし、コールセンター
で修理依頼を一括して受け、担当エリアの眼鏡店に情報
配信する。レンズが割れた際など、ユーザが自分で眼鏡
店に出向くのが困難なときに、すぐに駆けつけるサービ
スを行う。眼鏡店にとっては、新たなユーザの獲得の大
きなチャンスとなる。
【0142】2.介護サービス 介護サービスにおいて、被介護世帯からの連絡を受け、
すぐに各エリアのサービス要員を派遣できる。携帯情報
端末装置からWebシステムを通して被介護人の情報を
サーバに集約できる。ローコストであるから、サービス
要員は個人請負の形でも展開することができる。
【0143】
【発明の効果】本発明の通信システム、取引媒介システ
ム、および取引媒介方法は上述のように構成されている
ため、情報技術利用による既存小売店の販売支援を実現
するような仕組みが構築される。具体的には、本発明の
通信システムによれば、商品等発注情報等の情報の伝達
を専用線等の専用設備を用いずインターネット等のWe
bシステムにより、低通信コストにて行うことができ、
およびこれを用いた、顧客にとって利便性が高く、かつ
販売者(情報利用者)にとって支援効果の高い取引媒介
システムと取引媒介方法を構築することができる。
【0144】また、本発明の取引媒介システム、取引媒
介方法によれば、その有する顧客要望受信機能、顧客要
望発生伝達機能、および顧客要望内容伝達機能が発揮さ
れ、顧客の要望を販売者に伝達し、両者間の取引を媒介
することができる。さらに、顧客から直接収集された顧
客ニーズ等の営業顧客情報がデータとしてサーバに蓄積
されるため、該データを加工、変換、あるいはその他の
処理により処理し、販売者の営業に係る商品等の広告宣
伝企画、販売計画、販売促進企画、営業戦略立案等に、
該データを効率的かつ効果的に活用することができる。
【0145】さらに、係る営業顧客情報のデータ蓄積化
とその活用により、商品等の配達という顧客チャネルを
介した顧客管理システムを構築することもでき、いわ
ば、「ご用聞き」の電子化を図ることができる。
【0146】また、本発明の取引媒介システムを用いて
販売支援システムを構築することができ、該販売支援シ
ステムによれば、取引媒介システムの機能を中心とし
て、販売体支援体による販売体の販売・経営の総合的な
支援を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信システムの構成を示す概念図で
ある。
【図2】 本発明に係る通信システムの実施形態の例に
ついて、その構成を示す概念図である。
【図3】 本発明の取引媒介システムの構成を示す概念
図である。
【図4】 本発明の取引媒介システムを構成するサーバ
に蓄積されるデータの構成例を示す概念図である。
【図5】 本取引媒介システムの別の実施形態を示す概
念図である。
【図6】 本発明の取引媒介方法の実行過程を示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
1…サーバ、 3…クライアント側情報通信手段、 4
…即応型端末装置、5…携帯情報端末装置、 6…We
b経由即応通信手段、 7…Web経由サーバ接続手
段、 9…Webシステム、 10…通信システム、
11a〜h…データ、 14…携帯型電話機、 16…
電子メールシステム、 17…プロバイダ、 19…イ
ンターネット、 25…ブラウザ、 30…中枢受注手
段、 40…取引媒介システム、 45…問屋の情報端
末装置、 55…メーカーの情報端末装置、 61〜6
8…取引媒介方法の各ステップ、 P1…情報管理者、
P2…情報利用者(販売者)、 P3…顧客、 P4…
問屋、 P5…メーカー、 MJ…受注メッセージ、
DJ…受注データ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月10日(2003.3.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 取引媒介システム
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記受注メッセージが、商品またはサー
ビスの配達を要求する顧客に対して販売者が該商品また
はサービスを配達することを要求する、配達要求情報を
含むものであることを特徴とする、請求項または
記載の取引媒介システム。
【請求項】 前記販売者発信情報が、顧客ニーズ等の
営業顧客情報を含み、該営業顧客情報が前記携帯情報端
末装置により、前記サーバに送信され、該サーバにデー
タとして蓄積されることを特徴とする、請求項に記載
の取引媒介システム。
【請求項】 請求項に記載の取引媒介システムであ
って、(B−11−1)前記サーバには、前記関連蓄積
情報として、取引媒介に係る商品またはサービスに係る
情報を示す商品データと、取引媒介に係る顧客に係る情
報を示す顧客関連データと、前記受注データを含む受発
注に関連する情報を示す受発注関連データと、が少なく
とも蓄積され、(B−11−2)さらに該サーバには、
前記携帯情報端末装置等に係る情報を示す端末管理デー
タと、が少なくとも蓄積される、ことを特徴とする、取
引媒介システム。
【請求項】 請求項1ないし5のいずれかに記載の取
引媒介システムであって、(B−12−1)前記サーバ
には、前記受発注関連データとして、前記受注データの
内容をそのまま在庫補充用の問屋への発注データとする
第1の発注データが含まれるとともに、(B−12−
2)該サーバには、販売者の操作する前記携帯情報端末
装置から前記ネットワークを介して前記サーバに送信さ
れる第2の発注データが含まれ、(B−12−3)さら
に該サーバには、前記受注データに基づき算出される、
販売者、問屋およびメーカーの個別の売上げおよび請求
すべきリベートを示すリベート算出用データが含まれ
る、ことを特徴とする、取引媒介システム。
【請求項】 販売者における商品等在庫補充を行う問
屋により操作される情報端末装置が、前記ネットワーク
を介して前記サーバに接続し、前記受発注関連データを
該情報端末装置上に表示し、かつ該データを取得するこ
とができることを特徴とする、請求項に記載の取引媒
介システム。
【請求項】 前記中枢受注手段が、有線あるいは無線
の電話機、テレビ電話機、ファクシミリ、電子メールシ
ステム、チャットシステム、インスタント・メッセージ
ング・システム、またはインターネット電話のうち、少
なくともいずれか一つを含むものであることを特徴とす
る、請求項ないしのいずれかに記載の取引媒介シス
テム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムを用
いた取引媒介システムに係り、特に、商品等発注情報等
の情報の伝達を専用線等の専用設備を用いずインターネ
ット等のWebシステムにより、低通信コストにて行う
ことのできる、通信システムを用いた取引媒介システム
に関する。
【従来の技術】
【0002】高度情報化社会の今日、様々な分野におい
て、必要な情報を即時に取得し得る機能の必要性など、
情報化への対応の必要性が高まっている。一般小売業分
野では、量販店、スーパー、コンビニエンスストアとい
った体系的な営業形態においては、このような情報化対
応が比較的進んでいるが、それ以外の従来型の営業形態
においては必ずしも充分な対応がなされているとはいえ
ず、規制緩和による新規参入等、自由化の流れとも相俟
って、従来型の営業形態は、変革を迫られている状況で
ある。
【0003】さて、情報を要求する者にとって必要ある
いは有用な情報の存否または所在を知らせる方法として
は、各種のものが提案されている。特開2001−33
7883号公報に開示された発明「情報提供システム、
情報提供装置、端末器、端末装置、情報提供方法、及
び、記録媒体」はその一例であり、その大要は、新しい
情報を収集蓄積する情報提供装置から、利用者が指定す
る公衆利用可能な端末装置に該情報を転送するととも
に、利用者の操作する携帯情報端末装置には迅速に該転
送の旨を送信伝達する、というものである。
【0004】すなわち、携帯情報端末装置により、利用
者に対して新しい情報の存在を知らせ、特定の指定場所
に設置された端末装置からの該情報の取得を促すもので
ある。ここで目的とされているのは、主として一般消費
者を対象とした、いわばBtoCの広告およびマーケテ
ィングの媒体機能である。
【0005】一方、顧客と販売者間における取引に係る
情報の仲介を目的としたものとしては、特開平11−1
75617号公報に開示された発明「取引仲介システム
および取引仲介管理方法」がある。その大要は、利用者
端末と提供者端末とこれらにネットワークを介して接続
されるサーバからなるシステムにおいて、該サーバにお
いて、それぞれの端末から送信された利用者要求情報と
提供者物件情報がデータベースに格納され、両情報の比
較の結果所定の条件を満たした場合に、その旨が利用者
端末に送信される、というものである。
【0006】すなわち、ここで目的とされているのは、
利用者の物件取得要求に合致する提供者の情報を利用者
に提供することにより、両者間の取引を仲介、支援する
ことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した一般小
売業分野での従来型の営業形態における情報化対応の必
要性について、酒類販売業を例に挙げ詳述すると、現
在、酒類販売店の販売状況は、安売り量販店、コンビニ
エンスストア、スーパー等の新販売形態店の台頭によ
り、販売額、利益額ともに減少の一途をたどっている。
酒類販売免許のさらなる自由化により異業種からの新規
参入の活発化も予想される。既存の酒類販売店は、新販
売形態店と比較して、価格、集客力、品揃え、利便性、
宣伝力等の評価項目において劣り、これが販売力の低下
に直接結びついている。そのため、今後、既存の酒類販
売店の販売額は概ね50%程度にまで減少する可能性が
あり、従来の販売方法を革新しなくては、その存続も危
ぶまれる状況である。数年内に大部分の酒類販売店が淘
汰されるとの予測もある。以上のことは、問屋において
も同様である。
【0008】したがって、上記各評価項目について早急
に改善策を採る必要があるが、これら既存の酒類販売店
の収益性の現状に鑑みれば、新販売形態店のような大規
模な設備投資は困難である。そこで、既存店の新販売形
態店に対する優位点を検討すると、地域密着性の大きさ
が、まず挙げられる。また、消費者の購入動向を分析す
ると、大量購入の場合は安売り量販店で賄い、当日消費
や少量購入についてはスーパー、コンビニエンスストア
等を利用する傾向が窺える。この両傾向を価格面から見
ると、後者においては、値引額が少額にとどまっていて
も利用されており、価格以外の点で優位性を発揮できれ
ば、既存店がこれらスーパー等に対抗することは充分に
可能と考えられる。また、地域密着性の利点をよりアピ
ールする営業形態により、安売り量販店には実現できな
いCRM(Customer Relationshi
p Management。 「顧客関係管理」と訳さ
れる。)に基づくサービスを提供することにより、これ
にも対抗できる面がある。
【0009】そこで、個別の酒類販売店では限界のあ
る、集客力の向上、品揃えの豊富さ、利便性の向上、充
分な広告宣伝活動、情報技術を利用した体系的な顧客管
理や販売管理等について、これらの支援を専門に担当す
る機能を設け、最小限の設備投資により、個別の酒類販
売店の販売、経営を支援する方法が考えられる。そして
この場合、該機能による、必要な情報を即時に取得でき
る環境の提供等、情報化手段の有効活用法が求められ
る。この点、上述した情報提供に関する2つの従来技術
は、その目的、構成に鑑みれば、係る酒類販売業を例に
挙げて述べたような小売業における既存営業形態の革新
を、効果的に実現し得るものではないことは明らかであ
る。
【0010】すなわち、特開2001−337883号
公報に開示された発明では、消費者の生活行動に合わせ
た情報提供方法に主眼があり、そのため、公衆の利用可
能な端末装置が必須要件になっているなど、上記小売業
における問題に照らして、そもそも目的、構成が異な
る。一方、特開平11−175617号公報に開示され
た発明では、取引の仲介は利用者への情報提供が中心
で、利用者は実際の取引成立のためには改めて行動しな
くてはならないという構成であり、上記小売業における
問題の解決は期待できない。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、情報技
術利用による既存小売店の販売支援を実現するような仕
組みの構築であり、具体的には、商品等発注情報等の情
報の伝達を専用線等の専用設備を用いずインターネット
等のWebシステムにより、低通信コストにて行うこと
のできる通信システムを構築し、これを用いた、顧客に
とって利便性が高く、かつ販売者(情報利用者)にとっ
て支援効果の高い取引媒介システムと取引媒介方法、さ
らには販売支援システムを提供することである。
【0012】なお、本願で特許請求される発明はその構
成により解釈され、上記解決課題に係る分野のみに厳密
に限定されるものではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明者は上記課題に
ついて鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち、
本願において特許請求される発明は、次のとおりであ
る。
【0014】(1) 通信システムと、該通信システム
を構成する前記サーバと機能的に接続されており、商品
等受注情報を発する顧客からの商品またはサービス要求
の情報である商品等受注情報を受信するための、情報管
理者により操作される中枢受注手段と、を備え、商品等
受注情報を発する顧客と、該商品等受注情報に対応し得
る複数の情報利用者以下、単に「情報利用者」ともい
う。)である販売者(以下、単に「販売者」ともい
う。)とを媒介するための取引媒介システムであって、
(A)該通信システムは、情報をデータとして蓄積し、
後記クライアント側情報通信手段との間で通信を行い、
これに情報を提供するための、情報管理者により操作さ
れるサーバと、ネットワークを介して該サーバと相互に
通信可能であり、該サーバから情報提供を受ける、複数
の情報利用者により該複数の情報利用者ごとに個別に操
作される複数のクライアント側情報通信手段(以下、単
に「クライアント側情報通信手段」ともいう。)と、か
らなる通信システムであり、(A−1−1)該クライア
ント側情報通信手段が、該サーバからの情報送信に即応
した受信を行うことの可能な、携帯型電話機等の端末装
置(以下、「即応型端末装置」という。)と、および携
帯情報端末装置と、から構成され、(A−1−2)該即
応型端末装置および該携帯情報端末装置がそれぞれ独立
して該ネットワークを介して該サーバに接続可能であ
り、(A−1−3)該サーバおよび該即応型端末装置間
における接続が、後記Webシステムを介する、電子メ
ールシステム等のWeb経由即応通信手段によりなさ
れ、(A−1−4)該ネットワークがインターネット等
のWebシステムであり、(A−3−3)前記サーバお
よび前記携帯情報端末装置間におけるWebシステムを
介した接続を行うWeb経由サーバ接続手段が、インタ
ーネット接続サービスを行うインターネット・サービス
・プロバイダ(以下、「プロバイダ」という。)および
インターネットを介したものであり、(A−4−1)前
記サーバは、早期伝達要求度の高い情報(以下、「メッ
セージ」という。)を前記電子メールシステムを介して
前記即応型端末装置に送信することのできるメッセージ
送信機能を有するとともに、(A−4−2)該サーバ
は、少なくとも後記関連蓄積情報をデータとして蓄積
し、(A−4−3)該即応型端末装置は、該サーバから
送信された該メッセージを前記電子メールシステムを介
して受信することのできるメッセージ受信機能を有し、
(A−4−4)前記携帯情報端末装置は、該サーバに蓄
積されている、該メッセージに関連した関連蓄積情報を
取得することのできる関連蓄積情報取得機能を有し、
(A−6−1)前記サーバから即応型端末装置へ送信さ
れるメッセージが、顧客からの商品等受注情報の存在を
示す情報を少なくとも含む受注メッセージであり、(A
−6−2)前記関連蓄積情報が、該中枢受注手段により
取得されて該サーバに蓄積された、該受注メッセージの
示す受注内容を少なくとも含む受注データであり、
(B)前記サーバには、該関連蓄積情報の一部を構成す
る取引媒介に係る販売者に係る情報(以下、「販売店関
連データ」ともいう。)として、(B−1−1)取扱い
品目(品揃え)、取引媒介履歴、配達対応体制、または
顧客評価に係る各データのうちの少なくともいずれか一
つが含まれ、(B−1−2)即応型端末装置もしくは携
帯情報端末装置を携帯する販売者における担当者、また
は配達等により顧客と直接接触するチャネルを構成する
担当者、のうち少なくともいずれか一方の人的な情報を
管理するための担当者データが含まれ、(B−1−3)
各販売者に係る販売店における、顧客に対する商品また
はサービスの提供準備体制の状態を示す情報(以下、
「開閉店情報」という。)を管理する販売店開閉データ
が含まれ、(B−1−4)販売者の従来の取引実態・取
引履歴・取引体制・道路交通環境整備状況その他の地理
情報等のデータに基づく、該販売者が所属すべき地区の
候補を管理する地区候補データが含まれ、さらに該関連
蓄積情報の一部を構成する住所住所関連データとして、
(B−1−5)顧客からの前記商品等受注情報に含まれ
る配達要求情報に対応し得るよう、配達目的地を特定す
るための郵便番号データが含まれ、以上により、顧客か
らの商品等受注情報に対して、受注内容、配達目的地、
各販売店の品揃え・配達対応体制・顧客評価・開閉店状
況・地区等のデータに基づいて、顧客と販売者間におけ
る取引媒介が可能である、ことを特徴とする、取引媒介
システム。
【0015】(2) 前記取引媒介システムにおいて、
これを構成する前記通信システムが、(A−5−1)前
記サーバは、後記情報利用者発信情報を受信して、少な
くともその一部をデータとして蓄積することができ、
(A−5−2)前記携帯情報端末装置は、前記サーバに
蓄積された情報をWebコンテンツとして表示すること
ができ、かつ、(A−5−3)該携帯情報端末装置は、
前記情報利用者(販売者。)の操作により該サーバへ発
せられる情報である情報利用者発信情報(適宜、「販売
者発信情報」ともいう。)を、該サーバへ送信すること
ができるブラウザを有する、ものであることを特徴とす
る、請求項1に記載の取引媒介システム。
【0016】(3) 前記受注メッセージが、商品また
はサービスの配達を要求する顧客に対して販売者が該商
品またはサービスを配達することを要求する、配達要求
情報を含むものであることを特徴とする、(1)または
(2)に記載の取引媒介システム。
【0017】(4) 前記販売者発信情報が、顧客ニー
ズ等の営業顧客情報を含み、該営業顧客情報が前記携帯
情報端末装置により、前記サーバに送信され、該サーバ
にデータとして蓄積されることを特徴とする、(3)
記載の取引媒介システム。
【0018】(5) (4)に記載の取引媒介システム
であって、(B−11−1)前記サーバには、前記関連
蓄積情報として、取引媒介に係る商品またはサービスに
係る情報を示す商品データと、取引媒介に係る顧客に係
る情報を示す顧客関連データと、前記受注データを含む
受発注に関連する情報を示す受発注関連データと、が少
なくとも蓄積され、(B−11−2)さらに該サーバに
は、前記携帯情報端末装置等に係る情報を示す端末管理
データと、が少なくとも蓄積される、ことを特徴とす
る、取引媒介システム。
【0019】(6) (1)ないし(5)のいずれか
記載の取引媒介システムであって、(B−12−1)前
記サーバには、前記受発注関連データとして、前記受注
データの内容をそのまま在庫補充用の問屋への発注デー
タとする第1の発注データが含まれるとともに、(B−
12−2)該サーバには、販売者の操作する前記携帯情
報端末装置から前記ネットワークを介して前記サーバに
送信される第2の発注データが含まれ、(B−12−
3)さらに該サーバには、前記受注データに基づき算出
される、販売者、問屋およびメーカーの個別の売上げお
よび請求すべきリベートを示すリベート算出用データが
含まれる、ことを特徴とする、取引媒介システム。
【0020】(7) 販売者における商品等在庫補充を
行う問屋により操作される情報端末装置が、前記ネット
ワークを介して前記サーバに接続し、前記受発注関連デ
ータを該情報端末装置上に表示し、かつ該データを取得
することができることを特徴とする、(6)に記載の取
引媒介システム。
【0021】(8) 前記中枢受注手段が、有線あるい
は無線の電話機、テレビ電話機、ファクシミリ、電子メ
ールシステム、チャットシステム、インスタント・メッ
セージング・システム、またはインターネット電話のう
ち、少なくともいずれか一つを含むものであることを特
徴とする、(1)ないし(7)のいずれかに記載の取引
媒介システム。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】すなわち本発明は、上記課題を解決するた
めにまず、情報管理者により操作されるサーバと、情報
利用者により操作されるクライアント側情報通信手段と
の間の新規な通信システムを提供する。つまりクライア
ント側情報通信手段として、携帯型電話機のような即応
型端末装置、およびこれとは別の携帯情報端末装置の二
種類の装置を用い、そのいずれをもインターネット等の
Webシステムを介して該サーバと接続するシステムで
あり、これにより、商品等発注情報等の情報の伝達を、
専用線等の専用設備を用いず低通信コストにて実現でき
る通信システムを構築することができる。
【0032】また本発明は、上記課題を解決するため
に、該通信システム、および、顧客からの商品等受注情
報を受信するための電話機等の中枢受注手段とを結合し
た、取引媒介システムを提供する。つまり、該通信シス
テムを構成する情報管理者により操作される該サーバに
は、該商品受注情報等の取引媒介に必要な各種のデータ
を蓄積する機能を持たせ、該サーバと、情報利用者によ
り操作される前記即応型端末装置との間において受注メ
ッセージの授受を行わせ、同じく情報利用者により操作
される他方の情報通信手段である携帯情報端末装置には
該サーバに蓄積される関連蓄積情報の閲覧表示、および
該情報についてのデータの取得を行わせることのできる
システムを構築することにより、取引を行う顧客にとっ
て利便性を高め、かつ情報利用者たる販売者にとって
も、営業促進等、高い支援効果を実現することができ
る。
【0033】また本発明の取引媒介システムおよび取引
媒介方法は、上記効果を得るために、前記販売者により
操作される携帯情報端末装置から前記サーバに対して発
信される開閉店情報や、品揃えに係るデータその他の販
売店関連データに基づいて、前記サーバが、顧客の商品
等受注情報に対応すべき媒介対象販売者を決定すること
ができ、取引を行う顧客にとって利便性を高め、かつ情
報利用者たる販売者にとっても高い支援効果を実現する
ことができる。
【0034】また本発明の取引媒介システムおよび取引
媒介方法は、上記効果を得るために、販売者における商
品等在庫補充を行う問屋により操作される情報端末装置
が情報管理者により操作されるサーバに接続し、データ
の表示閲覧、取得可能なように構成することができ、販
売店における在庫補充円滑化により、販売者にとって、
より高い支援効果を実現することができる。
【0035】本発明における即応型端末装置は、サーバ
からの受注メッセージ等の情報送信に対して即応した受
信を行うことの可能な端末装置をいい、即応した受信が
可能である限り、携帯型電話機である必要はなく、据置
き型のパーソナルコンピュータでもよい。
【0036】本発明における携帯情報端末装置は、前記
即応型端末装置とは異なりサーバからの情報送信を即応
的に受信する機能は不要であるが、開閉店情報等の情報
利用者発信情報をデータとしてサーバへ送信できる機
能、サーバに蓄積されている受注データ等の関連蓄積情
報を表示閲覧、データ取得できる機能が必要である。さ
らに、複数の販売者によりそれぞれ個別に操作される複
数の携帯情報端末装置により取引媒介システムが構成さ
れる場合は、各携帯情報端末装置において共通の仕様に
より情報授受を行うことができることが望ましい。係る
機能を有する限り携帯情報端末装置の仕様等は問われ
ず、また非携帯型の情報端末装置をこれに代えて用いる
こともできる。
【0037】本発明においてWeb経由サーバ接続手段
とは、ネットワークを介した前記携帯情報端末装置とサ
ーバとの間における接続を行うための手段であり、たと
えば、プロバイダ、およびそれにより接続可能なWeb
システムであるインターネットを介したものが、該当す
るが、これに限定されない。
【0038】本発明においてメッセージとは、顧客から
の商品等受注情報のように早期伝達要求度が高く、即応
型端末装置により受信することのできる情報をいう。
【0039】本発明において関連蓄積情報とは、サーバ
によって蓄積される、受注メッセージのようなメッセー
ジに関連した内容を有する情報をいい、たとえば、受注
メッセージに関連して蓄積される、受注内容を示す受注
データ等がある。
【0040】本発明において情報利用者発信情報または
販売者発信情報とは、販売者により操作される携帯情報
端末装置からサーバに対して発信される情報をいい、た
とえば、販売者に係る販売店の日ごとの営業開始や終了
をリアルタイムに報告するための開閉店情報、販売者の
配達等により収集されて該携帯情報端末装置に入力され
る、顧客ニーズ等の営業顧客情報等がある。
【0041】本発明において中枢受注手段とは、情報管
理者により操作される、顧客からの商品等受注情報を最
先に受信取得するための手段をいい、たとえば、有線ま
たは無線の電話等がある。
【0042】本発明において配達要求情報とは、顧客か
らの商品等受注情報に付随し、または該商品等受注情報
に含まれて、顧客指定場所への商品等の配達を販売者に
対して要求することを内容とする情報をいう。本発明の
取引媒介システムにおいては、明示がなくても、原則と
して商品等受注情報には常に配達要求情報が含まれてい
るものとすることができる。
【0043】本発明において営業顧客情報とは、たとえ
ば販売者の行う顧客指定場所への商品等の配達の際など
に、販売者により顧客等から収集される、商品等の取引
活動に有用な情報をいい、直接顧客から収集取得される
顧客ニーズ等が該当する。
【0044】本発明において商品データとは、取引媒介
に係る商品等に係る各種の属性を示すデータをいい、た
とえば商品に係る場合は、商品名、品質、製造者、製造
地、原材料、製造方法、製造日付、量目、イメージ等が
該当する。
【0045】本発明において顧客関連データとは、取引
媒介に係る顧客に係る情報を示すデータをいい、たとえ
ば、氏名・生年月日・職業・家族構成・住所等の顧客デ
ータ、取引履歴詳細データ、等が該当する。
【0046】本発明において受発注関連データとは、受
発注に関連する情報を示すデータをいい、受注データの
他、その内容をそのまま各販売店における在庫補充用の
問屋への発注データとする、該発注データも含まれる。
【0047】本発明においてリベート算出用データと
は、販売者、またはこれに加えて問屋、さらに場合によ
ってはメーカーの個別の売上げ、および情報管理者がこ
れらに請求すべきリベートを算出する基礎とするための
データ、およびその結果を示すデータをいう。
【0048】
【発明の実施の形態】
【構成】本発明を、図面によりさらに詳細に説明する。
以下の説明では、同一の構成要素には図中同一の共通し
た符号を付して行う。
【0049】図1は、本発明の取引媒介システムに係る
通信システムの構成を示す概念図である。図において、
本発明の取引媒介システムに係る通信システムは、(I
−0)情報をデータとして蓄積し、後記クライアント側
情報通信手段3との間で通信を行い、これに情報を提供
するための、情報管理者P1により操作されるサーバ1
と、ネットワークを介して該サーバ1と相互に通信可能
であり、該サーバ1から情報提供を受ける、複数の情報
利用者P2により該複数の情報利用者P2ごとに個別に
操作されるクライアント側情報通信手段3と、を備えた
上で、(I−1)該クライアント側情報通信手段3が、
該サーバ1からの情報送信に即応した受信を行うことの
可能な即応型端末装置4、および携帯情報端末装置5か
ら構成され、(I−2)該即応型端末装置4および該携
帯情報端末装置5がそれぞれ独立して該ネットワークを
介して該サーバ1に接続可能であり、(I−3)該サー
バ1および該即応型端末装置4間における通信が後記W
ebシステム9を介するWeb経由即応通信手段6によ
りなされ、(I−4)該ネットワークがインターネット
等のWebシステム9である、ことを基本的な構成とす
る。
【0050】なお、図においては、情報利用者P2、ク
ライアント側情報通信手段3、即応型端末装置4、携帯
情報端末装置5として示し、これらが複数であることに
ついては記載を省略している。すなわち、情報利用者P
2はP2a、P2b、・・・のように複数であり、これ
に合わせて、クライアント側情報通信手段3は、3a、
3b、・・・等、即応型端末装置4は、4a、4b、・
・・等、携帯情報端末装置5は、5a、5b、・・・等
のように、それぞれ複数となる。
【0051】図2は、本発明の取引媒介システムに係る
通信システムの実施形態の例について、その構成を示す
概念図である。基本的な概念は、図1に示される構成と
共通である。図2において本発明の取引媒介システムに
係る通信システム10は、(II−1)情報管理者P1に
より操作されるサーバ1と、ネットワークを介して該サ
ーバ1と相互に通信可能であり、該サーバ1から情報提
供を受ける、一または複数の情報利用者P2により個別
に操作されるクライアント側情報通信手段3として、即
応型端末装置である携帯型電話機14、および携帯情報
端末装置5を備え、(II−2)該携帯型電話機14、お
よび該携帯情報端末装置5が、それぞれ独立して該ネッ
トワークを介して該サーバ1に接続可能であり、(II−
3)該サーバ1と、該携帯型電話機14との間における
通信が、Webシステムを介するWeb経由即応通信手
段としての、電子メールシステム16によりなされ、
(II−4)該ネットワークがインターネット19等のW
ebシステムであり、
【0052】さらに、(II−5)該電子メールシステム
16が、該携帯型電話機14による通信を可能とする、
交換局機能、無線基地局機能、ならびにその他の必要な
機能を備えた電話局41、およびインターネット19を
介したものであり、(II−6)該サーバ1と該携帯情報
端末装置5との間における、Webシステムを介した接
続を行うWeb経由サーバ接続手段7が、インターネッ
ト接続サービスを行うプロバイダ17、およびインター
ネット9を介したものである、ことを主たる構成とす
る。
【0053】図2において本発明の取引媒介システムに
係る通信システム10は、(II−7)前記サーバ1は、
早期伝達要求度の高い情報であるメッセージを、前記電
子メールシステム16を介して前記携帯型電話機14に
送信することのできるメッセージ送信機能を有し、(II
−7−2)該サーバ1は、少なくとも後記関連蓄積情報
をデータとして蓄積し、(II−8)該携帯型電話機14
は、該サーバ1から送信された該メッセージを該電子メ
ールシステム16を介して受信することのできるメッセ
ージ受信機能を有し、(II−9)前記携帯情報端末装置
5は、該サーバ1に蓄積されている、該メッセージMに
関連した関連蓄積情報を取得することのできる関連蓄積
情報取得機能を有し、
【0054】さらに、(II−7−3)前記サーバ1は、
後記情報利用者発信情報を受信して、少なくともその一
部をデータとして蓄積することができ、(II−9−2)
前記携帯情報端末装置5は、前記サーバ1に蓄積された
情報をWebコンテンツとして表示することができ、か
つ、(II−9−3)該携帯情報端末装置5は、前記情報
利用者P2の操作により該サーバ1へ発せられる情報で
ある情報利用者発信情報を、該サーバ1へ送信すること
ができるブラウザ25を有している、ものとすることが
できる。
【0055】すなわち図1および図2により、本発明
取引媒介システムに係る通信システム10におけるサー
バ1は、(S1)情報をデータとして蓄積する、情報蓄
積機能。(S2)クライアント側情報通信手段3との間
で通信を行う、通信機能。(S3)クライアント側情報
通信手段3に情報を提供する、情報提供機能。の各機能
を有する。
【0056】このうち、(S1)の情報蓄積機能により
蓄積される情報としては、(S1−1)メッセージに関
連した情報である、関連蓄積情報のデータ。たとえば、
受注メッセージに関連して蓄積される、受注内容を示す
受注データ。(S1−2)クライアント側情報通信手段
である携帯情報端末装置5から受信する情報利用者発信
情報のうち、少なくともその一部のデータ。を含む。ま
た、(S2)の通信機能としては、(S2−1)メッセ
ージを、電子メールシステム16を介して携帯型電話機
14に送信することのできるメッセージ送信機能。(S
2−2)クライアント側情報通信手段である携帯情報端
末装置5から情報利用者発信情報を受信する機能。を含
む。また、(S3)の情報提供機能としては、(S3−
1)クライアント側情報通信手段である携帯情報端末装
置5等からの接続に対し、該装置等における関連蓄積情
報等の閲覧、表示を可能とする機能。を含む。
【0057】また、図1および図2により、携帯型電話
機14等の本発明の即応型端末装置4は、(C1)クラ
イアント側情報通信手段の一つとして、サーバ1との間
で、ネットワークを介する通信を行うことのできる、通
信機能。を有する。特に、(C1−1)該サーバ1から
送信されたメッセージを、電子メールシステム16を介
して受信することのできる、メッセージ受信機能。が主
たる機能であるが、この他、(C2)該サーバ1に、主
としてメッセージ形態の情報を送信し、相互に通信、交
信する機能も、当然有する。
【0058】また、図1および図2により、本発明の取
引媒介システムに係る携帯情報端末装置5は、(T1)
クライアント側情報通信手段の他の一つとして、サーバ
1との間で、ネットワークを介する通信を行うことので
きる、通信機能。(T2)該通信機能に基づき、サーバ
1に蓄積されている、メッセージに関連した内容の情報
である関連蓄積情報を、データとして取得することので
きる、関連蓄積情報取得機能。を有し、さらに、(T
3)サーバ1に蓄積された情報をWebコンテンツとし
て表示、閲覧することができる、情報閲覧表示機能。を
有することができる。各機能は、該携帯情報端末装置5
に設けるブラウザ25により、発揮することができる。
このうち、該ブラウザ25による(T1)の通信機能に
は、(T1−1)開閉店情報や、顧客ニーズ等の営業顧
客情報など、情報利用者P2の操作により該サーバ1へ
発せられる情報である情報利用者発信情報を、該サーバ
1へ送信する機能。を含むことができる。
【0059】
【作用】図1において、本発明の取引媒介システムに係
通信システムは上述の構成をとるため、(I−0)情
報をデータとして蓄積し、後記クライアント側情報通信
手段3との間で通信を行い、これに情報を提供するため
の、情報管理者P1により操作されるサーバ1と、ネッ
トワークを介して該サーバ1と相互に通信可能であり、
該サーバ1から情報提供を受ける、複数の情報利用者P
2により該複数の情報利用者P2ごとに個別に操作され
るクライアント側情報通信手段3と、を備えた通信シス
テム上において、(I−1)即応型端末装置4、および
携帯情報端末装置5から構成される該クライアント側情
報通信手段3は、該サーバ1からの情報送信に即応した
該情報の受信を行うことができ、(I−2)該即応型端
末装置4および該携帯情報端末装置5はそれぞれ独立し
て、該ネットワークであるインターネット9等のWeb
システムを介して、該サーバ1に接続され、(I−3)
Webシステム9を介するWeb経由即応通信手段6に
より、該サーバ1および該即応型端末装置4間における
通信、少なくとも該即応型端末装置4による受信が、な
される。
【0060】すなわち、図1において本取引媒介システ
ムに係る通信システムは、情報管理者P1により操作さ
れるサーバ1が保有する情報の少なくとも一部が、該サ
ーバ1から、インターネット9等のWebシステムを介
するWeb経由即応通信手段6によって、一または複数
の情報利用者P2によりそれぞれ個別に操作される即応
型端末装置4に対して送信され、該送信された情報は該
即応型端末装置4により受信され、一方、該情報を受信
する該即応型端末装置4の操作者である情報利用者P2
により同じく操作されるクライアント側情報通信手段3
の一つである携帯情報端末装置5から、前記即応型端末
装置4とサーバ1間の通信を介するWeb経由通信手段
6とは独立した経路により、該インターネット等のWe
bシステム9を介して、該サーバ1に対しての通信、接
続がなされる。
【0061】図2において、また、本発明の取引媒介シ
ステムに係る通信システムは上述の構成をとるため、上
記作用に加え、(II−7)前記サーバ1のメッセージ送
信機能により、早期伝達要求度の高い情報であるメッセ
ージが、前記電子メールシステム16を介して前記携帯
型電話機14に送信され、(II−7−2)該サーバ1の
情報蓄積機能により、該サーバ1に少なくとも関連蓄積
情報がデータとして蓄積され、(II−8)該携帯型電話
機14のメッセージ受信機能により、該サーバ1から送
信された該メッセージが該電子メールシステム16を介
して該携帯型電話機14により受信され、(II−9)前
記携帯情報端末装置5の関連蓄積情報取得機能により、
該サーバ1に蓄積されている、該メッセージに関連した
関連蓄積情報が取得される。さらに、(II−9−2)該
携帯情報端末装置5の情報閲覧表示機能により、該サー
バ1に蓄積された情報がWebコンテンツとして該携帯
情報端末装置5において表示、閲覧され、かつ、(II−
9−3)該携帯情報端末装置5の通信機能を担う前記ブ
ラウザ25により、前記情報利用者P2の操作によって
該サーバ1へ発せられる情報である情報利用者発信情報
が、該サーバ1へ送信され、(II−7−3)該サーバ1
の情報蓄積機能により、該情報利用者発信情報が該サー
バ1により受信されて、少なくともその一部がデータと
して蓄積される。
【0062】すなわち、図2において本通信システム
は、情報管理者P1により操作されるサーバ1には、そ
の情報蓄積機能により、少なくとも、後記メッセージに
関連する情報である関連蓄積情報がデータとして蓄積さ
れ、さらに必要な情報がデータとして蓄積され、サーバ
1が保有する情報のうち早期伝達要求度の高い情報であ
るメッセージが、該サーバ1の有するメッセージ送信機
能により、該サーバ1から、インターネット9等のWe
bシステムを介するWeb経由即応通信手段である電子
メールシステム16を介して、複数の情報利用者P2に
よりそれぞれ個別に操作される即応型端末装置である携
帯型電話機14に対して送信され、該送信されたメッセ
ージは、該携帯型電話機14のメッセージ受信機能によ
り、該携帯型電話機14により受信される。
【0063】一方、該メッセージを受信する該携帯型電
話機14の操作者である情報利用者P2により同じく操
作される携帯情報端末装置5から、前記携帯型電話機1
4とサーバ1との間の通信を介する電子メールシステム
16とは独立した形態または経路で、該インターネット
9等のWebシステムを介して、該携帯情報端末装置5
に設けられたブラウザ25の有する情報閲覧表示機能に
より、該サーバ1に蓄積された情報がWebコンテンツ
として該携帯情報端末装置5において表示、閲覧され、
該携帯情報端末装置5の関連蓄積情報取得機能により、
該サーバ1に蓄積されている、該メッセージMに関連し
た関連蓄積情報が、該携帯情報端末装置5により取得さ
れる。
【0064】また、該携帯情報端末装置5の通信機能を
担う該ブラウザ25により、前記情報利用者P2の操作
によって該サーバ1へ発せられる情報である情報利用者
発信情報が、該サーバ1へ送信され、該情報利用者発信
情報は、該サーバ1の情報蓄積機能により、該サーバ1
において受信され、少なくともその一部がデータとして
蓄積される。
【0065】
【効果】本発明の取引媒介システムに係る通信システム
はその構成により上述の作用を有するため、商品等発注
情報などの情報の伝達を、専用線等の専用設備を用いず
にインターネット等のWebシステムを介することによ
り、低通信コストにて実施することができる。特に本発
の取引媒介システムに係る通信システムでは、情報管
理者から情報利用者に対して情報を伝達、提供する際、
敢えてその情報内容のすべてを、電子メールシステムに
おけるファイル添付機能を用いる場合のように送信する
のではなく、いわば情報の存在を知らせる、低密度、簡
便かつ取扱い上トラブル発生の少ないメッセージのみ
を、サーバから携帯型電話機のような即応型端末装置
に、電子メールシステムを介して低通信コストで送信す
る。そして、該メッセージを受信した該即応型端末装置
を操作する情報利用者によって同じく操作される前記携
帯情報端末装置は、該メッセージが示す内容である関連
蓄積情報がデータとして蓄積されている該サーバに、専
用線を介することなく、インターネット等のWebシス
テムを介して接続することによって、低通信コストにて
該データの閲覧、表示、および必要な場合はその取得を
行うことができる。
【0066】該サーバからの送信情報は、簡単なメッセ
ージであるため、情報利用者により操作される該即応型
端末装置に最低限要求される機能は、基本的に、情報密
度の低いデータを受信できるメッセージ受信機能のみで
ある。そして該メッセージに係る情報の内容そのものに
ついては、即応型端末装置とは異なる経路をたどるWe
bシステムによって、該即応型端末装置とは別の、ブラ
ウザ機能を有する携帯情報端末装置から該サーバへ接続
し、該情報の内容を表示、閲覧し、必要に応じこれを取
得することができる。これにより、接続の確実性、接続
失敗時でも再実行による成功が容易であるというメリッ
トがある。さらに、ブラウザを特定仕様のものにした場
合は、インターネット等のWebシステムを介するとは
いえ特定仕様のブラウザを接続の要件とすることによる
サーバ蓄積情報の管理における安全性を高めることがで
きる。
【0067】しかも本発明の取引媒介システムに係る
信システムは、メッセージの受信方法と、該メッセージ
に係る情報内容へのアクセス方法を、それぞれ、これら
の目的を簡易に達成するのに適した個別のWebシステ
ム経由の通信手段によって構成する、いわば2ウェイW
eb通信システムであるため、操作が簡便であり、特に
情報利用者が高度あるいは煩雑な情報技術を備える必要
がない。したがって、パーソナルコンピュータなど情報
技術に係る機器の扱いに不慣れな情報利用者であって
も、容易に取り扱うことができ、たとえば従来からの酒
販店等が情報技術手段によって経営革新を実現しようと
する場合にも、低コストかつ容易に導入、運用すること
ができる。
【0068】Webシステムとしてインターネットを用
いる場合、本通信システムはいわば2ウェイインターネ
ット接続により構成されるが、係る2ウェイインターネ
ット接続によるメリットは以下の通りである。 1.専用線が不要であるため、設備投資が安価であるこ
と。つまり、必要な主要設備は、インターネットに接続
するためのサーバ1と携帯情報端末装置5、および携帯
型電話機14等の即応型端末装置4のみであり、情報管
理者P1と販売者P2との間の通信・連絡は、基本的に
インターネット上での電子メールシステム16を用いて
行うことにより、通信費を相当節約することができる。
【0069】2.また、前記即応型端末装置4として携
帯型電話機14を用いる場合、前記サーバ1と該携帯型
電話機14との間における電子メールシステム16が利
用される場合であっても、ほぼ遅延なく受注メッセージ
の存在その他の情報を情報管理者P1から販売者P2に
伝達することが可能であり、該携帯型電話機14を携帯
する販売者P2が出先にいる場合でも、情報管理者P1
からの情報受信が可能である。さらに該携帯型電話機1
4を用いる場合は、販売者P2の販売店内での連絡や、
複数の販売者P2に係る複数の販売店同士の連絡にも使
用することができる。なお、該携帯型電話機14は、電
子メールの着信を実質的にリアルタイムに、またはほぼ
リアルタイムに操作者である販売者P2に知らせること
ができ、即応型端末装置4の機能を果たすものであれば
いかなるものでもよく、機種や仕様により限定されるも
のではない。
【0070】3.サーバ1に蓄積される受注データ等の
関連蓄積情報を閲覧、取得するための携帯情報端末装置
5は、該サーバ1にデータ取得の要求をするためデータ
取得の確実性が高く、仮にデータ受信に失敗した場合で
あっても、何度でもデータ取得を実行することが可能で
ある。また、在庫補充のための発注データを該サーバ1
に送信することも、簡単にできる。また、該携帯情報端
末装置5はインターネット等のWebシステム9を利用
するものであるため、顧客P3からの商品等受注情報が
配達要求情報を含む場合、たとえば、地図データなど必
要なデータをインターネット上から取得することも容易
にできる。
【0071】本通信システムが運用されるためのこれら
のメリットを統合した環境は、極めて汎用的、一般的な
環境であるため、本通信システムの応用範囲は非常に広
範である。
【0072】したがって、たとえば、配達要求情報を含
む商品等発注情報のような即応的な対応を必要とする情
報の提供に関し、(A)サーバによる発生情報の一元管
理と、(B)サーバからのメッセージの通信に適した電
子メールシステムによるWebシステムの利用と、
(C)携帯情報端末装置からのサーバ蓄積情報の閲覧、
取得に適したWebシステムの別の利用。を行う本通信
システムは、設備費や通信コストの低減、システム構築
の容易さ、システム運用の容易さ、および情報管理の安
全性、情報管理の革新対応が容易であること、等の効果
がある。
【0073】
【構成】図3は、本発明の取引媒介システムの構成を示
す概念図である。図において本システム40は、前記通
信システム10と、該通信システム10を構成する前記
サーバ1と機能的に接続されており、かつ商品等受注情
報を発する顧客P3からの商品またはサービス要求の情
報である商品等受注情報を受信するための、情報管理者
P1により操作される中枢受注手段30と、を備え、商
品等受注情報を発する顧客P3と、該商品等受注情報に
対応し得る情報利用者(販売者)P2との間の取引を媒
介するための取引媒介システム40であって、(III−
1)情報提供者P1により操作される前記サーバ1から
情報利用者(販売者)P2により操作される即応型端末
装置4へ向けて送信されるメッセージが、顧客P3から
の商品等受注情報の存在を示す情報を少なくとも含む受
注メッセージMJであり、(III−2)該サーバ1に蓄
積される前記関連蓄積情報が、該中枢受注手段30によ
り取得されて該サーバ1に蓄積された、該受注メッセー
ジMJの示す受注内容を少なくとも含む受注データDJ
である、ことを主たる構成とする。
【0074】該中枢受注手段30が該サーバ1と「機能
的に接続されている」とは、該中枢受注手段30により
受信された商品等受注情報が、一定の過程または手段を
介して該サーバ1にデータとして蓄積されるような、該
サーバ1との関係を維持した状態で該中枢受注手段30
が設けられていることをいう。たとえば、情報管理者P
1により操作される該中枢受注手段30が受信した商品
等受注情報は、同じく情報管理者P1により操作される
該サーバ1によって蓄積されるため、係る場合は、「機
能的に接続されている」構成である。
【0075】すなわち、図3において本システムは、前
記通信システム10と、前記サーバ1と同様に情報管理
者P1により操作される、商品等受注情報を発する顧客
P3からの商品またはサービス要求の情報である商品等
受注情報を受信するための中枢受注手段30と、を備
え、商品等受注情報を発する顧客P3と、該商品等受注
情報に対応し得る情報利用者(販売者)P2との間の取
引を媒介するための取引媒介システム40であって、
(III−1)情報提供者P1により操作される前記サー
バ1から情報利用者(販売者)P2により操作される即
応型端末装置4へ向けて送信されるメッセージが、顧客
P3からの商品等受注情報の存在を示す情報を少なくと
も含む受注メッセージMJであり、(III−2)該サー
バ1に蓄積される前記関連蓄積情報が、該中枢受注手段
30により取得されて該サーバ1に蓄積された、該受注
メッセージMJの示す受注内容を少なくとも含む受注デ
ータDJである、ことを主たる構成とすることができ
る。
【0076】該中枢受注手段30と該サーバ1との「機
能的な接続」は、上述の例に限られず、該中枢受注手段
30と該サーバ1との間を介して、該中枢受注手段30
により受信された商品等受注情報を、該サーバ1にデー
タとして蓄積することのできる過程または手段を、適宜
用いることができる。
【0077】すなわち図3において、本発明の取引媒介
システム40を構成する中枢受注手段30は、後に通信
システム10により処理されるための、商品等を要求す
る顧客P3からの商品等受注情報を受信する、顧客要望
受信機能を有する。また、本発明の取引媒介システム4
0を構成する通信システム10は、該中枢受注手段30
により受信された商品等受注情報を、メッセージ(受注
メッセージMJ)およびサーバ1に蓄積されるための関
連蓄積情報(受注データDJ)に変えて、メッセージを
Webシステム9を介して販売者P2へ送信する、顧客
要望発生伝達機能と、販売者P2が顧客P3の要望の内
容をWebシステム9を介して該サーバ1に接続して取
得、閲覧することのできる、顧客要望内容伝達機能と、
を有する。係る顧客要望受信機能、顧客要望発生伝達機
能、および顧客要望内容伝達機能により、顧客P3の要
望を販売者P2に伝達し、両者間の取引を媒介する、取
引媒介機能を発揮することができる。
【0078】
【作用】図3において本発明の取引媒介システム40で
は、情報管理者P1により操作される中枢受注手段30
によって、商品等受注情報を発する顧客P3からの商品
等受注情報が受信され、該受信された商品等受注情報は
受注メッセージMJとして、情報管理者P1により操作
されるサーバ1から、Webシステム9および電子メー
ルシステム16等のWeb経由即応通信手段6を介して
販売者P2により操作される携帯型電話機14等の即応
型端末装置4へ送信され、また該商品等受注情報は、該
受注メッセージMJの示す受注内容を少なくとも含む受
注データDJとして、販売者P2により操作される前記
携帯情報端末装置5によって該Webシステム9および
Web経由サーバ接続手段7を介して閲覧、取得が可能
なように、前記関連蓄積情報の一部として該サーバ1に
蓄積される。
【0079】販売者P2により操作される該情報端末装
置5の情報閲覧表示機能によって該受注データDJの表
示、閲覧要求がなされると、該サーバ1の情報提供機能
によって該携帯情報端末装置5において該受注データD
Jの表示がなされ、必要に応じて、該携帯情報端末装置
5の関連蓄積情報取得機能により該データの取得がなさ
れる。以上の作用により、本システム40の有する顧客
要望受信機能、顧客要望発生伝達機能、および顧客要望
内容伝達機能が発揮され、顧客P3の要望を販売者P2
に伝達し、両者間の取引を媒介する、取引媒介機能を発
揮することができる。
【0080】図において本取引媒介システム40は、
(III−3)前記受注メッセージMJが、商品またはサ
ービスの配達を要求する顧客P3に対して販売者P2が
該商品またはサービスを配達することを要求する、配達
要求情報を含むものとして構成することができる。これ
により、顧客P3による商品等受注情報が配達要求情報
を含むものである場合、該商品等受注情報は前記中枢受
注手段30により受信されて、該配達要求情報を含む受
注メッセージMJとして前記サーバ1に蓄積され、次い
で前記Webシステム9および前記電子メールシステム
16等のWeb経由即応通信手段6を介して、販売者P
2により操作される前記携帯型電話機14等の即応型端
末装置4に送信され、該配達要求情報を含む該受注メッ
セージMJは、該即応型端末装置4に受信される。これ
により、該即応型端末装置4を操作する販売者P2は、
受信された受注メッセージMJにおいて、顧客P3から
の受注情報に配達要求情報が含まれていることを知るこ
とができる。
【0081】前記配達要求情報の形態としては、明示の
文字データ等によるものの他、前記受注メッセージMJ
には原則として常に配達要求情報が含まれているものと
約することにより、暗示的な形態をとることもでき、係
る配達要求情報の形態により、本発明の取引媒介システ
ムが限定されるものではない。
【0082】図において、本取引媒介システム40はま
た、(III−4)前記情報利用者発信情報(販売者発信
情報)が、顧客P3に対する商品またはサービスの提供
準備体制がどのような状態であるかを示す開閉店情報を
少なくとも含むものとして構成することもできる。開閉
店情報とは、販売者P2に係る販売店における、商品等
受注情報対応準備状況を知らせるための情報であり、販
売者P2により操作される、送信機能を有する前記携帯
情報端末装置5によって、前記サーバ1へ送信される。
該開閉店情報は該サーバ1によって受信、蓄積される。
【0083】一方、顧客P3からの商品等受注情報に基
づいて該サーバ1においては、データ作成の基本となる
基本データに基づいて受注データDJが作成されるが、
前記開閉店情報を該受注データDJ作成のための基本デ
ータの一つとして用いることができる。つまり該受注デ
ータDJには、受注情報に対応すべき販売者P2を特定
するための、販売者決定情報を含めることができるが、
販売者決定情報により販売者P2が特定され、該販売者
P2の操作する前記即応型端末装置4に受注メッセージ
MJが送信されるための条件として、「開店」を示す開
閉店情報により特定される前記携帯情報端末装置5に係
る販売者P2であること、を本システム40において設
定することができる。
【0084】これにより、「開店」状態である販売者P
2に係る該即応型端末装置4が受注メッセージMJ送信
の対象として選択、決定され、該受注メッセージMJが
送信される。このようにして、「開店」状態である販売
者P2が円滑に決定され、顧客P3からの商品等要望で
ある商品等受注情報に、円滑に対応することができ、顧
客P3と販売者P2間の取引媒介をより効率的、効果的
に実現することができる。
【0085】図において、本取引媒介システム40はま
た、(III−5) 前記販売者発信情報としては顧客ニー
ズ等の営業顧客情報が含まれ、該営業顧客情報は、販売
者P2により操作される前記携帯情報端末装置5によっ
て前記サーバ1に送信され、該サーバ1にデータとして
蓄積されるものとして構成することができる。これによ
り、たとえば前記配達要求情報を含む受注メッセージM
Jの受信および受注データDJの閲覧、取得に基づいて
顧客P3に商品等を配達する販売者P2が、該顧客P3
から得た顧客ニーズ等の営業顧客情報は、該販売者P2
により操作される該携帯情報端末装置5においてデータ
として作成、保存され、該携帯情報端末装置5の送信機
能により、前記Webシステム9および前記Web経由
サーバ接続手段7を介して、該サーバ1に送信され、該
サーバ1により受信、蓄積される。
【0086】これにより、顧客P3等から直接収集され
た顧客ニーズ等の営業顧客情報はデータとして該サーバ
1に蓄積されるため、情報管理者P1により操作される
該サーバ1に持たせるデータ処理機能の如何によって、
該データを加工、変換、あるいはその他の処理により処
理し、販売者P2の営業に係る商品等の広告宣伝企画、
販売計画、販売促進企画、営業戦略立案等に、該データ
を効率的かつ効果的に活用することができる。
【0087】さらに、係る営業顧客情報のデータ蓄積化
とその活用により、商品等の配達という顧客チャネルを
介した顧客管理システムを構築することもでき、いわ
ば、「ご用聞き」の電子化を図ることができる。
【0088】図において本発明の取引媒介システム40
はまた、(III−6)前記中枢受注手段30として、有
線あるいは無線の電話機、テレビ電話機、ファクシミ
リ、電子メールシステム、チャットシステム、インスタ
ント・メッセージング・システム、またはインターネッ
ト電話のうち、少なくともいずれか一つを含むものとし
て、構成することができる。該中枢受注手段30は、顧
客P3からの商品等要望を即応的に受信することできる
手段である限り、すべての手段がこれに該当し、手段の
如何によって本発明の取引媒介システムが限定されるも
のではない。
【0089】図4は、本発明の取引媒介システムを構成
するサーバに蓄積されるデータの構成例を示す概念図で
ある。図において本取引媒介システム40のサーバ1に
は、(III−7−1)前記関連蓄積情報として、少なく
とも、取引媒介に係る商品またはサービスに係る情報を
示すデータ群である商品データ11cと、取引媒介に係
る顧客に係る情報を示すデータ群である顧客関連データ
11dと、前記受注データDJ(図示せず)を含む受発
注に関連する情報を示すデータ群である受発注関連デー
タ11gと、を蓄積させることとし、(III−7−2)
さらには、取引媒介に係る販売者に係る情報を示すデー
タ群である販売店関連データ11eと、前記携帯情報端
末装置等に係る情報を示すデータ群である端末管理デー
タ11fと、をも蓄積させることとすることができる。
【0090】また、これに加えて該サーバ1には、(II
I−8−1)前記受発注関連データ11gとして、前記
受注データDJの内容をそのまま在庫補充用の問屋P4
への、商品等補充のための発注データとする第1の発注
データDH1(図示せず)を蓄積させるとともに、(II
I−8−2)販売者P2の操作する前記携帯情報端末装
置5から前記ネットワーク9を介して前記サーバ1に送
信される、商品等補充のための発注データである第2の
発注データDH2(図示せず)をも蓄積させ、(III−
8−3)さらに、前記受注データDJに基づき算出され
る、本取引媒介システム40の情報利用者である販売者
P2、販売者P2に対し商品等の在庫補充をする問屋P
4、および取引媒介に係る商品等を製造するメーカーP
5、それぞれの個別の売上げ、およびこれらに対して情
報管理者P1が本システム40による取引媒介の対価と
して請求すべきリベートを示すデータ群であるリベート
算出用データ11bを蓄積させることとすることができ
る。
【0091】図において、本システム40のサーバ1に
蓄積される各データ群の構成は、下記のとおりとするこ
とができる。
【0092】a群 システム関連データ11a 本取引媒介システム40のサーバ1におけるシステム全
体の管理・運用に関連するデータ群であり、相互に連携
しながら各種の管理機能を分担する、複数のシステムデ
ータから構成される。
【0093】b群 リベート算出用データ11b 前記受注データDJに基づき算出され、本取引媒介シス
テム40の情報利用者である販売者P2、販売者P2に
対し商品等の在庫補充をする問屋P4、および取引媒介
に係る商品等を製造するメーカーP5、それぞれの個別
の売上げ、およびこれらに対して情報管理者P1が本シ
ステム40による取引媒介の対価として請求すべきリベ
ートを管理するために機能し、利用されるデータ群であ
る。受注データDJに基づき所定の演算により個別のリ
ベートが算出され、保存・管理されるリベートデータ、
リベート算出においてリンクされる条件やリベート請求
条件の履歴など関連する情報を保存・管理するリベート
関連データ、 本取引媒介システム40を利用する複数
の販売者P2について、各販売者P2ごとの請求リベー
トの処理状況等を管理する販売店別リベートデータ、
リベート請求行為等を保存・管理する請求データ、など
から、任意に構成される。
【0094】c群 商品データ11c 本取引媒介システム40が取引媒介対象とする商品、サ
ービスに関する管理を行う、各種のデータ群である。た
とえば、取り扱い対象の商品やサービスの物品等名称・
商品名・生産年月日・生産場所・生産者・品質・原材料
・量目・効能・用途・形状・価格・イメージ・顧客評価
・情報管理者評価・セールスポイント等の中から任意の
一または複数の属性を表示する商品データや分類デー
タ、たとえば商品が酒類である場合は酒類に特有の分析
値や品質等を管理する酒類データ、他の商品等である場
合はその商品等に特有の項目を管理する商品固有デー
タ、個々の商品等の組合せにより取引内容の多様化・多
彩化・取引の活発化を実現するために有意義な組合せを
管理するセット商品データ、などから、任意に構成され
る。
【0095】d群 顧客関連データ 取引媒介の対象である顧客P3に関連するデータを管理
するデータ群である。本取引媒介システム40を利用し
たことのある顧客、あるいは未利用の顧客候補に関し、
たとえばその氏名・所属・職業・性別・生年月日・電話
番号・取引履歴・家族構成・その他各種情報の中から任
意の一または複数の情報を管理する顧客データが含まれ
る。この他、本取引媒介システム40が、複数の販売者
P2が組織的に情報利用することのできる形態で構成さ
れ、各販売者P2が取引媒介される地区が予め画定され
た状態で本システム40が使用される場合には、各顧客
P3が所属する地区を管理する、地区データも含むこと
ができる。
【0096】e群 販売店関連データ11e 本取引媒介システム40を利用する販売者P2に係る販
売店に関する情報を管理するデータ群である。たとえ
ば、販売店の名称・業態・電話番号・住所・代表者また
は事業者・資本金・従業員数・取引金融機関・取扱い品
目(品揃え)・営業歴・取引媒介履歴・配達対応体制・
顧客評価・情報管理者評価・その他の中から任意の一ま
たは複数の情報を管理する販売店データが、本データ群
には含まれるが、同様に、問屋データ、メーカーデータ
等も、これに準じた形で含むことができる。
【0097】また本販売店関連データ11eには、本取
引媒介システム40においてクライアント側情報通信手
段3を構成する即応型端末装置4や携帯情報端末装置5
を携帯する、販売者P2における担当者、配達等により
顧客P3と直接接触するチャネルを構成する担当者、等
の人的な情報を管理するための担当者データを含むこと
ができる。
【0098】また本販売店関連データ11eには、各販
売者P2に係る販売店における前記開閉店情報を管理す
る販売店開閉データを含むことができる。
【0099】また本販売店関連データ11eには、販売
者P2の従来の取引実態・取引履歴・取引体制・道路交
通環境整備状況その他の地理情報等のデータに基づき、
販売者P2が所属すべき地区の候補を管理する地区候補
データを含むことができる。
【0100】f群 端末管理データ11f 販売者P2により操作される前記携帯情報端末装置5を
管理するためのデータ群である。該携帯情報端末装置5
には、サーバ1に接続して該サーバ1に蓄積された受注
データDJを表示、閲覧するためのブラウザ25を設け
ることができるが、該ブラウザ25を搭載した該携帯情
報端末装置5は、該サーバ1を管理する情報管理者P1
が販売者P2に対して、特定仕様のものを提供し、使用
させることができる。係る場合、該端末装置5が本取引
媒介システム40において円滑に機能するよう、該端末
装置5の状況を監視、管理するのが、端末管理データ1
1fである。
【0101】端末管理データ11fとしては、該携帯情
報端末装置5の起動・停止・サーバ1への接続等におけ
る時刻や時間を監視しその情報を管理する時間管理デー
タ、各携帯情報端末装置5の固有の識別記号・名称を管
理する名称データやパネルデータ等を含むことができ
る。
【0102】g群 受発注関連データ11g 顧客P3からの商品等受注や、販売者P2における在庫
補充のための問屋P4への商品等発注の情報を管理する
データ群である。受注メッセージMJに基づき、販売者
P2により操作される携帯情報端末装置5によって閲
覧、取得される受注データDJは、本受発注関連データ
11gに含まれる。
【0103】受発注関連データ11gには、顧客P3か
らの商品等受注情報の内容を表示し、前記受注データD
Jの主要部分をなす受注伝票データや、複数の該受注伝
票データやその履歴等を管理する受注伝票データカタロ
グが含まれ、また受注データDJに基づく入金データを
含むことができる。
【0104】受発注関連データ11gには、前記受注伝
票データ等からなる受注データDJの内容をそのまま在
庫補充用の問屋P4への、商品等補充のための発注デー
タとする第1の発注データDH1、販売者P2の操作す
る前記携帯情報端末装置5から前記ネットワーク9を介
して前記サーバ1に送信される、商品等補充のための発
注データである第2の発注データDH2、実際の発注処
理に用いられる処理用発注データ、発注数量を管理する
発注数量データ、等を含むことができる。
【0105】上述記載に拘わらず、受注データDJは、
以下の各項目により構成することができる。 1.受注日付 2.伝票番号 3.納品区分
4.受注時刻 5.処理区分 6.担当者コード
7.顧客コード 8.カタログ区分 9.販売店
コード 10.送料 11.小計 12.消費税
額 13.合計金額 14.納品日付 15.納
品時刻 16.備考 17.売上日付 18.売上時間
【0106】日付時刻指定配達の場合は、納品区分に該
指定の有無が示され、指定された日付・時刻は備考欄に
示される。納品日付・納品時刻は、配達者が戻ってきて
完了報告をした日時とすることができる。カタログ区分
は、商品等の販売促進のためのカタログの配達・未配達
の別を明示するものである。
【0107】上述記載に拘わらず、発注データDHは、
以下の各項目により構成することができる。 1.販売店コード 2.発注日付 3.発注時刻
4.行番号 5.商品コード 6.発注区分
7.処理区分 8.入数 9.ケース数量 10.バラ数量 11.問屋コード
【0108】発注データDHが、販売者P2により操作
される前記携帯情報端末装置5によって送信される第二
の発注データDH2である場合、該発注は、販売者P2
が自ら発注先の問屋P4を選んで行うこととすることが
できる。この場合、第二の発注データDH2は、たとえ
ば、販売者P2により操作される携帯情報端末装置5に
バーコードスキャナを接続し、該バーコードスキャナの
機能により、接続した該携帯情報端末装置5が取得する
発注に係る商品の商品コードと、該端末装置5において
入力される、該発注に係る数量と、発注先問屋P4の名
称と、から構成されるものとすることができる。該携帯
情報端末装置5に入力された該第二の発注データDH2
は、該端末装置5の送信機能により、Webシステム9
等を介してサーバ1に送信される。
【0109】h群 住所関連データ11h 本データ群としては、顧客P3からの商品等受注情報
が、配達要求情報を含む場合、配達目的地を特定するた
めの、郵便番号データを含むことができる。
【0110】図5は、本取引媒介システム40の別の実
施形態を示す概念図である。図において本システムは、
販売者P2における商品等在庫補充を行う問屋P4によ
り操作される情報端末装置45を、本取引媒介システム
40の構成に付加し、該問屋P4の情報端末装置45を
前記Webシステム9を介して該サーバ1に接続させる
ことによって、該受発注関連データ11gを該情報端末
装置45上に表示させ、かつ該データ11gを取得させ
ることができるように、構成される。
【0111】これにより、本取引媒介システム40にお
いては、販売者P2に対して商品等在庫の補充を行う問
屋P4が操作する情報端末装置45は、販売者P2によ
り操作される携帯情報端末装置5と同様に有するサーバ
接続機能、情報閲覧表示機能、および関連蓄積情報取得
機能により、該情報端末装置45から該サーバ1に接続
され、情報閲覧、情報取得要求がなされ、問屋P4は該
サーバ1に蓄積されている問屋に対する発注データを閲
覧、取得することができる。これにより、本取引媒介シ
ステム40にいては、問屋P4から販売者P2に対して
の商品等在庫補充の円滑な実行を図ることができる。
【0112】図において、本取引媒介システム40にお
いては、情報管理者P1に対して商品等の情報を提供
し、問屋P4に対して商品等の在庫の補充をするメーカ
ーP5により操作される情報端末装置55を、本取引媒
介システム40の構成に付加し、該メーカーP5の情報
端末装置55を前記Webシステム9を介して該サーバ
1に接続させることによって、該受発注関連データ11
gを該情報端末装置55上に表示させ、かつ該データ1
1gを取得させることができるように、構成することも
できる。
【0113】これにより、本取引媒介システム40にお
いては、情報管理者P1に対して商品等の情報を提供
し、かつ問屋P4に対して商品等の在庫の補充をするメ
ーカーP5が操作する情報端末装置55は、販売者P2
により操作される携帯情報端末装置5と同様に有するサ
ーバ接続機能、情報閲覧表示機能、および関連蓄積情報
取得機能により、該情報端末装置55から該サーバ1に
接続され、情報閲覧、情報取得要求がなされ、メーカー
P5は、該サーバ1に蓄積されている関連蓄積情報を閲
覧、取得することができる。これにより、本取引媒介シ
ステム40にいては、メーカーP5から情報管理者P1
に対しての商品等の情報提供や、問屋P4に対しての商
品等在庫補充の円滑な実行を図ることができる。
【0114】図6は、本発明の取引媒介システムに係る
取引媒介方法の実行過程を示すフロー図である。図にお
いて、上記取引媒介システム40(図4、5参照)を用
いて行われる、顧客と販売者間における取引を媒介する
本発明の取引媒介システムに係る取引媒介方法は、(VI
−1)情報管理者P1により操作される有線または無線
の電話機等の中枢受注手段30により、顧客P3から商
品等受注情報が受信される第1のステップ61と、(VI
−2)第1のステップ61において受信された該商品等
受注情報に基づき、該情報の内容が受注データDJを構
成するデータとして前記サーバ1に入力され、さらに該
サーバ1に蓄積されている関連蓄積情報データの運用に
より受注データDJが作成され、該サーバ1によりこれ
が蓄積、保存される第2のステップ62と、(VI−3)
第1のステップ61において受信された該商品等受注情
報に基づき、該情報が受注メッセージMJとして該サー
バ1に入力、作成され、該サーバ1によりこれが保存さ
れる第3のステップ63と、(VI−4)第3のステップ
63により作成、保存された該受注メッセージMJが、
該サーバ1により、前記ネットワーク(Webシステム
9)および電子メールシステム16等のWeb経由即応
通信手段6を介して、販売者P2により操作される携帯
型電話機14等の即応型端末装置4に対して送信される
第4のステップ64と、(VI−5)第4のステップ64
で送信された該受注メッセージMJが、該即応型端末装
置4により受信される第5のステップ65と、(VI−
6)第5のステップ65で受信された受注メッセージM
Jに基づき、販売者P2により操作される前記携帯情報
端末装置5において、該サーバ1に蓄積された該受注デ
ータDJ、その他の必要な関連蓄積情報の表示閲覧要求
が、該ネットワーク(Webシステム9)およびWeb
経由サーバ接続手段7を介して該サーバ1に対してなさ
れる第6のステップ66と、(VI−7)第6のステップ
66でなされた該表示閲覧要求により、該携帯情報端末
装置5において該受注データDJ等が表示される第7の
ステップ67と、(VI−8)第7のステップ67で該携
帯情報端末装置5において表示された該受注データDJ
等が、必要に応じて該サーバ1から該携帯端末情報装置
5に取得される第8のステップ68と、から構成され、
各ステップが実行されることにより、顧客P3と販売者
P2との間の取引の媒介が実行される。
【0115】前記受注データDJとしては、顧客の属性
を含む顧客データと、顧客の要求する商品またはサービ
スの内容を示す伝票データと、を少なくとも含むことと
することができる。
【0116】本取引媒介システムに係る取引媒介方法
は、前記サーバ1により、顧客P3に対する商品または
サービスの提供準備体制の状態を示す開閉店情報を含む
販売者の販売店関連データ、および該受注データDJ等
に基づき、顧客P3の商品等受注情報に対応すべき媒介
対象の販売者P2が決定されるステップ621を、前記
第2のステップ62の中に、さらに含むことができる。
これにより、顧客P3の商品等受注に対応する最適の販
売者P2が選択され、決定なされるため、本取引媒介方
法において、顧客P3の要望に対し、より充分にかつ迅
速に対応することができる。
【0117】また本取引媒介方法は、前記販売店関連デ
ータとして、個別の販売店における商品等品揃えに係る
データを含むことができ、前記サーバ1により、該デー
タに基づく前記媒介対象の販売者決定がなされるステッ
プ622を、前記第2のステップ62の中に、さらに含
むことができる。これにより、顧客P3の商品等受注に
対応する最適の販売者P2が選択され、決定なされるた
め、本取引媒介方法において、顧客P3の要望に対し、
より充分にかつ迅速に対応することができる。
【0118】本発明の取引媒介システムを用いて、顧客
と前記販売者等の販売体との間の取引を媒介する機能を
有する前記情報管理者等の販売体支援体と、該販売体支
援体の行う取引媒介を受けて該顧客に商品等を販売する
機能を有する二以上の該販売体と、該取引媒介システム
と、からなる、該販売体の経営を支援するための販売支
援システムを構築することができる。
【0119】前記販売体支援体としては、たとえば上述
の情報管理者が該当するが、これに限られず、たとえば
所定の機能を有するように構成された、販売支援装置、
販売支援機能を発揮するコンピュータプログラム等も該
当する。また、前記販売体としては、たとえば上述の販
売者(情報利用者)が該当するが、これに限られず、た
とえば所定の機能を有するように構成された、販売装
置、販売機能を発揮するコンピュータプログラム等も該
当する。
【0120】また、販売の対象となる対象物は商品のみ
ではなく、サービスも該当する。従って、たとえば物品
の貸与サービスが販売される場合は、その物品が顧客に
貸与される形態となる。
【0121】また、経営支援物には、販売体の販売機能
発揮を支援するための、販売促進用印刷物、名刺、開発
・設計されたコンピュータシステム等の有体物の他、経
営戦略提案書、販売促進プラン、販売計画支援ソフトウ
ェア、等の無体物も該当する。同様に広告宣伝物として
は、カタログ、CD−ROM、ダイレクトメール等の有
体物の他、広告宣伝企画書、販売促進支援ソフトウェ
ア、Webページ等の無体物も該当する。
【0122】該販売体支援体は、(17−1A)該取引
媒介システムおよび販売支援システム全体を管理し運営
するためのシステム管理機能と、(17−1B)該販売
体に後記顧客から受け付けた商品等取得要求を伝達する
ための顧客要求伝達機能と、(17−1C)該販売体に
後記経営支援物を提示するための経営助言機能と、(1
7−1D)該取引媒介システムを介して該販売体から受
け取った顧客ニーズ等の営業顧客情報等に基づいて、該
販売体の経営を支援するための経営支援物を作成する、
経営支援物作成機能と、(17−1E)該顧客ニーズ等
の営業顧客情報等に基づいて、商品等の取引促進を図る
ための広告宣伝物を作成する、広告宣伝物作成機能と、
(17−1F)該顧客から取引媒介に係る商品等取得要
求を受けるための顧客要求受付機能と、(17−1G)
該広告宣伝物を用いて該顧客に対し商品等の広告宣伝を
行うための広告宣伝機能と、を備える。
【0123】該販売体は、(17−2A)該販売体支援
体から伝達される該商品等取得要求を取得するための顧
客要求取得機能と、(17−2B)該取得された該商品
等取得要求に応じて該商品等を顧客に対し販売するため
の顧客要求遂行機能と、(17−2C)該顧客から、顧
客ニーズ等の営業顧客情報を取得し、これを該取引媒介
システムを介して該販売体支援体に引き渡すための営業
顧客情報チャネル機能と、を備える。
【0124】本販売支援システムは、係る構成をとるた
め、前記低コストの取引媒介システムの機能を中心とし
て、販売体支援体による販売体の販売・経営の総合的な
支援を実現することができる。さらに、販売体が顧客か
ら取得する営業顧客情報は、地域に密着し、生活に密着
した木目の細かい顧客ニーズ、潜在的ニーズ等の情報で
あり、取得されたこれらの情報はデータ化されて、販売
体支援体およびその管理下の取引媒介システムの機能に
より加工、変換、その他の処理を経て、経営支援物や広
告宣伝物となり、販売体の経営支援や顧客に対する広告
宣伝に活用されるため、いわば情報技術活用の「ご用聞
き」システムを構築することになり、導入容易なCRM
システムを提供し、顧客満足度を高めつつ販売体の経営
を効果的に支援することができる。
【0125】
【実施例】図4および図5により、本取引媒介システム
のサーバに蓄積される各データ群の構成は、上記のとお
りa群〜h群によるものとすることができるため、サー
バにおけるデータは以下の実施例1のように運用するこ
とができる。なお、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0126】<実施例1 データ運用の流れ> 1.基本データ(e群 販売店関連データ11e) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、以下のようなデー
タから構成される。 (1)販売店データ:販売店の地区・開閉・電子メール
・リベート他 (2)問屋データ:問屋番号リベート他 (3)メーカーデータ:メーカー種類・リベート他 (4)担当者データ:データ入力担当者の氏名他 2.基本データ(c群 商品データ11c) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、上述した商品に関
するデータ群である。 3.基本データ(h群 住所関連データ11h) 本取引媒介システムにおけるデータ運用の基本となる基
本データの一つである。具体的には、郵便番号データで
ある。
【0127】4.受注データDJの作成 中枢受注手段として有線または無線の電話機を用い、顧
客からの商品等受注を内容とする電話情報に基づき、上
記1.〜3.の各基本データを使用しながら、顧客デー
タならびに受注伝票データが作成される。 (1)顧客住所が入力されて、顧客データが作成される
(d群 顧客関連データ11d) (2)サーバに蓄積されている地区情報データ、販売店
開閉データ(e群 販売店関連データ11e)に基づ
き、顧客情報に対応すべき販売店が決定される。 (3)顧客の要求情報、および商品データ(c群 商品
データ11c)により、受注伝票データなどの伝票デー
タが作成される(g群 受発注関連データ)。
【0128】5.受注データDJの伝達 4.で作成された受注データDJは、そこで顧客対応販
売者として選ばれた販売店向けにサーバに保存される。
販売店には、e群の販売店データとして保存された電子
メールアドレスに、発注がある旨の電子メールが送信さ
れる。メールの受信には携帯型電話機を使用するが、受
信側の販売店の希望で、パーソナルコンピュータ等も選
択することが可能である。販売店はメールを受信した
ら、サーバに接続し、携帯情報端末装置5により受注デ
ータDJを取得する。販売店はこの受注データDJに基
づいて、顧客に対する商品等の配達および代金の集金を
行う。
【0129】6.発注処理 5.で配達され、顧客要望への対応が終了した取引に係
る商品等に関する受注データDJは、そのまま、問屋に
対する販売店からの発注データDHとして名前を付けて
保存される(g群)。一方、顧客からの受注データDJ
を問屋への発注データDHに自動的に変換するのとは別
系統で、携帯情報端末装置5による販売店からの自発的
な発注がある場合は、サーバはこれを受付け、保存す
る。
【0130】また、必要に応じて発注データDHを編集
・保存し、問屋に対する発注内容を保存する。問屋は、
定期的にまたは定時に、固有の情報端末装置からサーバ
に接続し、発注データDHとして蓄積されている発注情
報を取得する。
【0131】7.リベート処理 g群の発注データから、販売店別・問屋別・メーカー別
の売上が算出される。算出された各売上データから、各
販売店・問屋・メーカーへのリベートが算出され、リベ
ートデータとして保存される(b群)。リベートデータ
に基づき、請求データが作成され、保存される。請求デ
ータは、定期的に各販売店・問屋・メーカーへ伝達され
る。
【0132】<実施例2 取引媒介システム運用の実際
例> 1.取引媒介システム全体としての在庫管理例 システム的には在庫管理の機能は敢えて備える必要はな
く、注文のあった商品について、それを配達した販売店
に逐次円滑に補充がなされるよう、サーバには問屋用の
発注データとして、原則的には上記第1の発注データD
H1が保存される。しかし、顧客からの商品等受注情報
に係る注文が大量の注文であり、販売店が問屋に該商品
を取りに行くなどして対応した場合、本システムの原則
的な運用では、該第1の発注データDH1により大量の
商品の補充発注が発生してしまうため、このような非常
事態の取引においては、販売店は、前記携帯情報端末装
置、あるいは前記即応型端末装置の操作により、第1の
発注データDH1は不要である旨の意思表示をする。さ
らに、自発的な発注データである第2の発注データDH
2を送信することもできる。
【0133】基本的に在庫管理は販売店に一任される
が、販促戦略上在庫を要する商品などについては、販売
店には最低限の数量を在庫してもらうこともできる。も
しくは、問屋に必要量の在庫を保有し、本取引媒介シス
テムにより顧客の注文を振り分けられた販売店がその都
度対応することとすることもできる。
【0134】2.レア商品等の販売店舗間協力例 倉庫に余裕のある販売店が、本取引媒介システムの適用
される当該地域を代表してレア商品などを在庫として保
有しておき、在庫のない他の販売店に注文が振り分けら
れた場合には、該販売店は、レア商品の在庫を保有する
販売店に取りに行くことにより、対応が可能である。ま
た、売れ筋でない商品も同様に地域代表の1店のみに在
庫を保有するようにし、在庫のない販売店に注文が振り
分けられた場合には、該振り分けられた販売店は、在庫
を保有する販売店に取りに行くか、または、該振り分け
られた販売店側から情報管理者側への取引拒否の意思表
示の送信により、在庫を保有する他の販売店に、注文を
振り替えることもできる。運用上は、取引媒介に係る顧
客注文について、個別に販売店側に配達の可否を判断し
てもらい、不可の場合には隣接した販売店等次善の販売
店に注文を振り替え、取引媒介を遂行することができ
る。
【0135】3.顧客とのネットワークの構築例 基本的な顧客との情報交換は、従来の酒販店がそうであ
ったように、商品を届けるついでにご用を聞くというよ
うな、地元密着型の体制をとる。すなわち、「ご用聞
き」チャネルが販売店側に設けられ、これにより、顧客
の多種多様かつ生活に密着した、潜在的な要望、個別具
体的な要望である営業顧客情報を、本取引媒介システム
によりデータ化し、サーバで一元・集中管理することに
より、該データ化された営業顧客情報の加工、変換、そ
の他の処理の実行によって、商品等販売促進の宣伝活
動、あるいは営業戦略策定等に活用することができる。
【0136】情報管理者側では、サーバに、顧客データ
として電話・住所の他電子メールアドレスなども保存
し、必要に応じて上述のようにして営業顧客情報に基づ
き策定された宣伝活動計画に係るダイレクトメール等を
送信することもできる。
【0137】サーバには顧客の注文データ、その他顧客
関連のデータが保存されており、本取引媒介システム利
用履歴情報等から顧客の嗜好の状況などを分析すること
ができ、宣伝活動計画や、それに係るダイレクトメール
の内容に反映する。
【0138】その他、サーバの機能を活用し、Webサ
イトを利用、または経由した商品等のアピールや、顧客
要望の収集なども可能であり、このようにして収集され
たWeb経由顧客情報も、データ化され、サーバにより
一元・集中管理され、活用される。
【0139】また、販売店が顧客に商品等を配達する
際、顧客が販売店側の携帯情報端末装置を直接操作する
こととして、前記「ご用聞き」チャネルを、顧客から情
報管理者側サーバへと直結させ、より直接的な営業顧客
情報の取得、活用を図ることもできる。このようにし
て、本取引媒介システムにおいて顧客とのネットワーク
を構築することにより、販売店の活性化をより図ること
ができる。
【0140】<実施例3 他商品への応用例>本取引媒
介システムにより、情報管理者と複数の情報利用者(販
売者、販売店)との間で、取引媒介関係を結ぶことがで
き、この場合各販売店は、本取引媒介システムによる販
売支援システムの加盟店として位置付けられる。本取引
媒介システム、販売支援システムにおいては、基本的に
加盟店が在庫可能であり、かつ複数の加盟店において取
扱い可能であるような全ての商品を、取引媒介および販
売支援の対象とすることができる。係る条件を満たす限
り、商品等としては、酒類、食品、その他すべてのもの
が該当する。情報管理者側としては、商品等をサーバに
登録することができれば、取引媒介、販売支援機能を果
たすことができる。商品はJANコードにて分類登録す
ることができる。
【0141】<実施例4 他業種への展開例> 1.眼鏡の修理 地区または全国の眼鏡店を加盟店とし、コールセンター
で修理依頼を一括して受け、担当エリアの眼鏡店に情報
配信する。レンズが割れた際など、ユーザが自分で眼鏡
店に出向くのが困難なときに、すぐに駆けつけるサービ
スを行う。眼鏡店にとっては、新たなユーザの獲得の大
きなチャンスとなる。
【0142】2.介護サービス 介護サービスにおいて、被介護世帯からの連絡を受け、
すぐに各エリアのサービス要員を派遣できる。携帯情報
端末装置からWebシステムを通して被介護人の情報を
サーバに集約できる。ローコストであるから、サービス
要員は個人請負の形でも展開することができる。
【0143】
【発明の効果】本発明の取引媒介システムは上述のよう
に構成されているため、情報技術利用による既存小売店
の販売支援を実現するような仕組みが構築される。具体
的には、本発明の通信システムによれば、商品等発注情
報等の情報の伝達を専用線等の専用設備を用いずインタ
ーネット等のWebシステムにより、低通信コストにて
行うことができ、およびこれを用いた、顧客にとって利
便性が高く、かつ販売者(情報利用者)にとって支援効
果の高い取引媒介システムと取引媒介方法を構築するこ
とができる。
【0144】また、本発明の取引媒介システムによれ
ば、その有する顧客要望受信機能、顧客要望発生伝達機
能、および顧客要望内容伝達機能が発揮され、顧客の要
望を販売者に伝達し、両者間の取引を媒介することがで
きる。さらに、顧客から直接収集された顧客ニーズ等の
営業顧客情報がデータとしてサーバに蓄積されるため、
該データを加工、変換、あるいはその他の処理により処
理し、販売者の営業に係る商品等の広告宣伝企画、販売
計画、販売促進企画、営業戦略立案等に、該データを効
率的かつ効果的に活用することができる。
【0145】さらに、係る営業顧客情報のデータ蓄積化
とその活用により、商品等の配達という顧客チャネルを
介した顧客管理システムを構築することもでき、いわ
ば、「ご用聞き」の電子化を図ることができる。
【0146】また、本発明の取引媒介システムを用いて
販売支援システムを構築することができ、該販売支援シ
ステムによれば、取引媒介システムの機能を中心とし
て、販売体支援体による販売体の販売・経営の総合的な
支援を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の取引媒介システムに係る通信システ
ムの構成を示す概念図である。
【図2】 本発明の取引媒介システムに係るに係る通信
システムの実施形態の例について、その構成を示す概念
図である。
【図3】 本発明の取引媒介システムの構成を示す概念
図である。
【図4】 本発明の取引媒介システムを構成するサーバ
に蓄積されるデータの構成例を示す概念図である。
【図5】 本取引媒介システムの別の実施形態を示す概
念図である。
【図6】 本発明の取引媒介システムに係る取引媒介方
法の実行過程を示すフロー図である。
【符号の説明】 1…サーバ、 3…クライアント側情報通信手段、 4
…即応型端末装置、5…携帯情報端末装置、 6…We
b経由即応通信手段、 7…Web経由サーバ接続手
段、 9…Webシステム、 10…通信システム、
11a〜h…データ、 14…携帯型電話機、 16…
電子メールシステム、 17…プロバイダ、 19…イ
ンターネット、 25…ブラウザ、 30…中枢受注手
段、 40…取引媒介システム、 45…問屋の情報端
末装置、 55…メーカーの情報端末装置、 61〜6
8…取引媒介方法の各ステップ、 P1…情報管理者、
P2…情報利用者(販売者)、 P3…顧客、 P4…
問屋、 P5…メーカー、 MJ…受注メッセージ、
DJ…受注データ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報をデータとして蓄積し、後記クライ
    アント側情報通信手段との間で通信を行い、これに情報
    を提供するための、情報管理者により操作されるサーバ
    と、ネットワークを介して該サーバと相互に通信可能で
    あり、該サーバから情報提供を受ける、一または複数の
    情報利用者により該一または複数の情報利用者ごとに個
    別に操作されるクライアント側情報通信手段と、からな
    る通信システムにおいて、(1−1)該クライアント側
    情報通信手段が、該サーバからの情報送信に即応した受
    信を行うことの可能な端末装置(以下、「即応型端末装
    置」という。)、および携帯情報端末装置から構成さ
    れ、(1−2)該即応型端末装置および該携帯情報端末
    装置がそれぞれ独立して該ネットワークを介して該サー
    バに接続可能であり、(1−3)該サーバおよび該即応
    型端末装置間における接続が後記Webシステムを介す
    るWeb経由即応通信手段によりなされ、(1−4)該
    ネットワークがインターネット等のWebシステムであ
    る、ことを特徴とする、通信システム。
  2. 【請求項2】 前記Web経由即応通信手段が、電子メ
    ールシステムであることを特徴とする、請求項1に記載
    の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記通信システムにおいて、(3−1)
    前記即応型端末装置が携帯型電話機であり、(3−2)
    前記Web経由即応通信手段である電子メールシステム
    が、該携帯型電話機の電話局およびインターネットを介
    したものであり、(3−3)前記サーバおよび前記携帯
    情報端末装置間におけるWebシステムを介した接続を
    行うWeb経由サーバ接続手段が、インターネット接続
    サービスを行うインターネット・サービス・プロバイダ
    (以下、「プロバイダ」という。)およびインターネッ
    トを介したものである、ことを特徴とする、請求項1に
    記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記通信システムにおいて、(4−1)
    前記サーバは、早期伝達要求度の高い情報(以下、「メ
    ッセージ」という。)を前記電子メールシステムを介し
    て前記即応型端末装置に送信することのできるメッセー
    ジ送信機能を有するとともに、(4−2)該サーバは、
    少なくとも後記関連蓄積情報をデータとして蓄積し、
    (4−3)該即応型端末装置は、該サーバから送信され
    た該メッセージを前記電子メールシステムを介して受信
    することのできるメッセージ受信機能を有し、(4−
    4)前記携帯情報端末装置は、該サーバに蓄積されてい
    る、該メッセージに関連した関連蓄積情報を取得するこ
    とのできる関連蓄積情報取得機能を有する、ことを特徴
    とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記通信システムにおいて、(5−1)
    前記サーバは、後記情報利用者発信情報を受信して、少
    なくともその一部をデータとして蓄積することができ、
    (5−2)前記携帯情報端末装置は、前記サーバに蓄積
    された情報をWebコンテンツとして表示することがで
    き、かつ、(5−3)該携帯情報端末装置は、前記情報
    利用者の操作により該サーバへ発せられる情報である情
    報利用者発信情報を、該サーバへ送信することができる
    ブラウザを有する、ことを特徴とする、請求項4に記載
    の通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の通信システム
    と、該通信システムを構成する前記サーバと機能的に接
    続されており、商品等受注情報を発する顧客からの商品
    またはサービス要求の情報である商品等受注情報を受信
    するための、情報管理者により操作される中枢受注手段
    と、を備え、商品等受注情報を発する顧客と、該商品等
    受注情報に対応し得る情報利用者である販売者(以下、
    「販売者」ともいう。)とを媒介するための取引媒介シ
    ステムであって、(6−1)前記サーバから即応型端末
    装置へ送信されるメッセージが、顧客からの商品等受注
    情報の存在を示す情報を少なくとも含む受注メッセージ
    であり、(6−2)前記関連蓄積情報が、該中枢受注手
    段により取得されて該サーバに蓄積された、該受注メッ
    セージの示す受注内容を少なくとも含む受注データであ
    る、取引媒介システム。
  7. 【請求項7】 前記受注メッセージが、商品またはサー
    ビスの配達を要求する顧客に対して販売者が該商品また
    はサービスを配達することを要求する、配達要求情報を
    含むものであることを特徴とする、請求項6に記載の取
    引媒介システム。
  8. 【請求項8】 前記情報利用者発信情報(以下、「販売
    者発信情報」ともいう。)が、顧客に対する商品または
    サービスの提供準備体制の状態を示す開閉店情報を少な
    くとも含むことを特徴とする、請求項7に記載の取引媒
    介システム。
  9. 【請求項9】 前記販売者発信情報が、顧客ニーズ等の
    営業顧客情報を含み、該営業顧客情報が前記携帯情報端
    末装置により、前記サーバに送信され、該サーバにデー
    タとして蓄積されることを特徴とする、請求項7または
    8に記載の取引媒介システム。
  10. 【請求項10】 前記中枢受注手段が、有線あるいは無
    線の電話機、テレビ電話機、ファクシミリ、電子メール
    システム、チャットシステム、インスタント・メッセー
    ジング・システム、またはインターネット電話のうち、
    少なくともいずれか一つを含むものであることを特徴と
    する、請求項6ないし9のいずれかに記載の取引媒介シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかに記載
    の取引媒介システムであって、(11−1)前記サーバ
    には、前記関連蓄積情報として、取引媒介に係る商品ま
    たはサービスに係る情報を示す商品データと、取引媒介
    に係る顧客に係る情報を示す顧客関連データと、前記受
    注データを含む受発注に関連する情報を示す受発注関連
    データと、が少なくとも蓄積され、(11−2)さらに
    該サーバには、取引媒介に係る販売者に係る情報を示す
    販売店関連データと、前記携帯情報端末装置等に係る情
    報を示す端末管理データと、が少なくとも蓄積される、
    ことを特徴とする、取引媒介システム。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の取引媒介システム
    であって、(12−1)前記サーバには、前記受発注関
    連データとして、前記受注データの内容をそのまま在庫
    補充用の問屋への発注データとする第1の発注データが
    含まれるとともに、(12−2)該サーバには、販売者
    の操作する前記携帯情報端末装置から前記ネットワーク
    を介して前記サーバに送信される第2の発注データが含
    まれ、(12−3)さらに該サーバには、前記受注デー
    タに基づき算出される、販売者、問屋およびメーカーの
    個別の売上げおよび請求すべきリベートを示すリベート
    算出用データが含まれる、ことを特徴とする、取引媒介
    システム。
  13. 【請求項13】 販売者における商品等在庫補充を行う
    問屋により操作される情報端末装置が、前記ネットワー
    クを介して前記サーバに接続し、前記受発注関連データ
    を該情報端末装置上に表示し、かつ該データを取得する
    ことができることを特徴とする、請求項12に記載の取
    引媒介システム。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13のいずれかに記
    載の取引媒介システムを用いて、顧客と販売者間におけ
    る取引を媒介する方法であって、(14−1)情報管理
    者により操作される前記中枢受注手段により、顧客から
    前記商品等受注情報が受信される第1のステップと、
    (14−2)前(14−1)において受信された該商品
    等受注情報に基づき、該情報の内容が受注データを構成
    するデータとして前記サーバに入力され、さらに該サー
    バに蓄積されている関連蓄積情報データの運用により受
    注データが作成され、該サーバによりこれが蓄積、保存
    される第2のステップと、(14−3)前(14−1)
    において受信された該情報に基づき、該情報が前記受注
    メッセージとして該サーバに入力され、該サーバにより
    これが保存される第3のステップと、(14−4)前
    (14−3)の該受注メッセージが、該サーバにより、
    前記ネットワークを介して、販売者により操作される前
    記即応型端末装置に対して送信される第4のステップ
    と、(14−5)前(14−4)で送信された該受注メ
    ッセージが、該即応型端末装置により受信される第5の
    ステップと、(14−6)前(14−5)で受信された
    受注メッセージに基づき、販売者により操作される前記
    携帯情報端末装置において、該サーバに蓄積された該受
    注データ、その他の必要な関連蓄積情報の表示閲覧要求
    が、該ネットワークを介して該サーバに対してなされる
    第6のステップと、(14−7)前(14−6)でなさ
    れた該表示閲覧要求により、該携帯情報端末装置におい
    て該受注データ等が表示される第7のステップと、(1
    4−8)前(14−7)で該携帯情報端末装置において
    表示された該受注データ等が、必要に応じ該サーバから
    該携帯情報端末装置に取得される第8のステップと、を
    含むことを特徴とする、取引媒介方法。
  15. 【請求項15】 前記サーバにより、顧客に対する商品
    またはサービスの提供準備体制の状態を示す開閉店情報
    を含む販売者の販売店関連データ、および該受注データ
    等の関連蓄積情報データに基づき、顧客の商品等受注情
    報に対応すべき媒介対象の販売者が決定されるステップ
    を含むことを特徴とする、請求項14に記載の取引媒介
    方法。
  16. 【請求項16】 前記販売店関連データには、個別の販
    売店における商品等品揃えに係るデータが含まれ、前記
    サーバにより、該データに基づく前記媒介対象の販売者
    決定がなされることを特徴とする、請求項15に記載の
    取引媒介方法。
  17. 【請求項17】 請求項7ないし13のいずれかに記載
    の取引媒介システムを用いて、顧客と後記販売体との間
    の取引を媒介する機能を有する販売体支援体と、該販売
    体支援体の行う取引媒介を受けて該顧客に商品等を販売
    する機能を有する二以上の販売体と、請求項7ないし1
    3のいずれかに記載の取引媒介システムと、からなる、
    該販売体の経営を支援するための販売支援システムであ
    って、(17−1)該販売体支援体は、(17−1A)
    該取引媒介システムおよび販売支援システム全体を管理
    し運営するためのシステム管理機能と、(17−1B)
    該販売体に後記顧客から受け付けた商品等取得要求を伝
    達するための顧客要求伝達機能と、(17−1C)該販
    売体に後記経営支援物を提示するための経営助言機能
    と、(17−1D)該取引媒介システムを介して該販売
    体から受け取った顧客ニーズ等の営業顧客情報等に基づ
    いて、該販売体の経営を支援するための経営支援物を作
    成する、経営支援物作成機能と、(17−1E)該顧客
    ニーズ等の営業顧客情報等に基づいて、商品等の取引促
    進を図るための広告宣伝物を作成する、広告宣伝物作成
    機能と、(17−1F)該顧客から取引媒介に係る商品
    等取得要求を受けるための顧客要求受付機能と、(17
    −1G)該広告宣伝物を用いて該顧客に対し商品等の広
    告宣伝を行うための広告宣伝機能と、を備え、(17−
    2)該販売体は、(17−2A)該販売体支援体から伝
    達される該商品等取得要求を取得するための顧客要求取
    得機能と、(17−2B)該取得された該商品等取得要
    求に応じて該商品等を顧客に対し販売するための顧客要
    求遂行機能と、(17−2C)該顧客から、顧客ニーズ
    等の営業顧客情報を取得し、これを該取引媒介システム
    を介して該販売体支援体に引き渡すための営業顧客情報
    チャネル機能と、を備えている、ことを特徴とする、販
    売支援システム。
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