JP2003254939A - ガス濃度検出装置 - Google Patents

ガス濃度検出装置

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JP2003254939A JP2002321044A JP2002321044A JP2003254939A JP 2003254939 A JP2003254939 A JP 2003254939A JP 2002321044 A JP2002321044 A JP 2002321044A JP 2002321044 A JP2002321044 A JP 2002321044A JP 2003254939 A JP2003254939 A JP 2003254939A
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通泰 森次
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センサ個体差や経時変化等に影響されることな
く、ガス濃度を精度良く検出すること。 【解決手段】ガス濃度センサ100は、第1チャンバー
144に導入した排ガス中の酸素を排出又は汲み込むポ
ンプセル110と、該ポンプセル110を通過した後の
ガスからNOx濃度を検出するためのセンサセル130
と、第2チャンバー146内の酸素濃度に応じた出力を
発生するモニタセル120とを備える。マイコン170
は、予め規定した印加電圧特性を用い、その都度のポン
プセル電流に応じてポンプセル電圧を初期設定する。ま
た、マイコン170は、前記初期設定したポンプセル電
圧を正負少なくとも何れかに一時的に変化させ、その時
のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電圧を補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限界電流式のガス
濃度センサを用い、被検出ガス中の特性ガス成分の濃度
を検出するガス濃度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガス濃度検出装置として、限界
電流式のガス濃度センサを用い、例えば自動車の排ガス
中のNOxを検出するものがある。ガス濃度センサは基
本構造として、固体電解質素子からなるポンプセルとセ
ンサセルとを備え、ポンプセルでは、チャンバーに導入
した排ガス中の酸素の排出又は汲み込みが行われ、セン
サセルでは、ポンプセルを通過した後のガスからNOx
濃度(特定ガス成分の濃度)が検出される。これらポン
プセル、センサセルは、電圧の印加に伴い酸素濃度やN
Ox濃度に応じて電流信号を出力する(例えば、特許文
献1参照)。
【0003】また、ガス濃度センサとして、上記したポ
ンプセル及びセンサセルに加え、チャンバー内の酸素濃
度に応じた起電力を発生するモニタセルを有するものが
ある。この場合、チャンバー内を所定の低酸素濃度に保
つべく設定したモニタセル起電力の目標値と、実際のモ
ニタセル起電力との偏差に基づいてポンプセルの印加電
圧を制御するようにしていた。
【0004】
【特許文献1】特許第2885336号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガス濃
度センサでは、個体差や経時変化等により固体電解質素
子の抵抗値(素子インピーダンス)にばらつきが生じ
る。従って、それが原因でガス濃度の検出精度が低下す
るという問題が生じる。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、センサ個体差や
経時変化等に影響されることなく、ガス濃度を精度良く
検出することができるガス濃度検出装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のガス濃度検出装
置では、ポンプセル、センサセル及びモニタセルを備え
るガス濃度センサを用い、ポンプセルへの電圧印加時に
センサセル電流、モニタセル電流を各々計測してその時
のセンサセル電流から特定ガス成分の濃度を検出するこ
とを前提としている。このガス濃度検出装置において、
請求項1に記載の発明では、予め規定した印加電圧特性
を用い、その都度のポンプセル電流に応じてポンプセル
電圧を初期設定する。そして、前記初期設定したポンプ
セル電圧を正負少なくとも何れかに一時的に変化させ、
その時のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電
圧を補正する。
【0008】要するに、ポンプセル電圧(Vp)とモニ
タセル電流(Im)との関係を示す特性上、ポンプセル
電圧が低い領域ではモニタセル電流が急激に増大し、ポ
ンプセル電圧がある程度高くなるとモニタセル電流がほ
ぼ一定になる(図2(b)のVp−Im特性を参照)。
つまり、上記特性では、モニタセル電流が急変する変曲
点が存在する。また、ポンプセル電圧(Vp)とセンサ
セル電流(Is)との関係を示す特性上、ポンプセル電
圧に対して平坦な電流域(平坦領域)があり、その平坦
領域では特定ガス成分の濃度(例えばNOx濃度)が精
度良く検出できる(図2(b)のVp−Is特性を参
照)。こうしたセンサ特性において、センサ個体差や経
時変化等によりポンプセル電圧に対するモニタセル電流
やセンサセル電流の特性が変化する場合、初期設定した
ポンプセル電圧に対してモニタセル電流の変曲点が近づ
いたり、遠ざかったりすることが考えられる。この場
合、ポンプセル電圧を一時的に変化させ、その時のモニ
タセル電流の大きさを計測することによりモニタセル電
流の変曲点の位置が判断できる。更に、その時のモニタ
セル電流の大きさに応じてポンプセル電圧を補正するこ
とにより、平坦領域で確実にセンサセル電流を検出する
ことが可能となる。その結果、センサ個体差や経時変化
等に影響されることなく、ガス濃度を精度良く検出する
ことができる。
【0009】上記請求項1の発明はまた、請求項2に記
載したように、ポンプセル電圧に対するモニタセル電流
の特性上モニタセル電流が急変するポンプセル電圧と前
記初期設定したポンプセル電圧との差を、ポンプセル電
圧の変化時におけるモニタセル電流の大きさから判断
し、その結果に応じてポンプセル電圧の補正を行うもの
であるとも言える。
【0010】また、本発明では請求項3に記載したよう
に、ポンプセル電圧を一方向にのみ一時的に変化させ、
その時のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電
圧を補正すると良い。或いは請求項4に記載したよう
に、ポンプセル電圧を正負両方に一時的に変化させ、そ
の時のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電圧
を補正すると良い。特に請求項4の発明では、その都度
のポンプセル電圧(初期設定値)とモニタセル電流の変
曲点との位置関係が明確になる。従って、モニタセル電
流の変曲点がどのように変動してもその検出が可能とな
る。また、ポンプセル電圧の正負両方の変化により、モ
ニタセル電流の収束が早められるという利点が得られ
る。
【0011】また、請求項5に記載したように、ポンプ
セル電圧を正負両方に変化させた時の各々のモニタセル
電流の変化量を計測し、正負両方の各々の電流変化量が
一致するかどうかによりポンプセル電圧の補正の要否を
判定すると良い。ポンプセル電圧がモニタセル電流の平
坦領域で設定され、変曲点に対して余裕がある場合、該
ポンプセル電圧を正負両方に変化させてもそれに伴うモ
ニタセル電流の変化は僅かであって更にその変化量が正
負同等となる。この状態が元々のセンサ特性(センサ初
期特性)であれば、このことからポンプセル電圧の補正
が不要であると判定できる。そして、モニタセル電流の
正負両方の変化が不均一になった時、ポンプセル電圧の
補正要と判定する。
【0012】更に、請求項6に記載したように、ポンプ
セル電圧を正負両方に変化させた時の各々のモニタセル
電流の変化量を計測し、センサ初期特性と異なるもので
あって且つ正負両方の各々の電流変化量が一致しない場
合、モニタセル電流の変化が大きいポンプセル電圧の変
化方向とは逆方向にポンプセル電圧を補正すると良い。
【0013】上記した電圧補正処理は、主にセンサ個体
差や経時変化等の影響を排除するためのものであり、ポ
ンプセル電圧が初期設定値(初期特性)から変更される
場合、それは以降の制御に反映されるのが望ましい。そ
のため、請求項7に記載したように、ポンプセル電圧を
一時的に変化させた時のモニタセル電流に応じて電圧補
正値を算出し、その電圧補正値をバックアップメモリに
記憶保持すると良い。又は、請求項8に記載したよう
に、ポンプセル電圧を一時的に変化させた時のモニタセ
ル電流に応じて電圧補正値を算出し、該電圧補正値によ
り、予め規定した印加電圧特性を更新すると良い。
【0014】また、請求項9に記載の発明では、ポンプ
セル電圧を一時的に変化させた時のモニタセル電流の大
きさを一定範囲内に保つようにしてポンプセル電圧を制
御する。かかる場合にも、平坦領域で確実にセンサセル
電流を検出することが可能となり、ひいてはガス濃度を
精度良く検出することができる。
【0015】上記請求項9の発明では請求項10に記載
したように、ポンプセル電圧の変化時にモニタセル電流
が前記一定範囲に達しない場合、或いは同モニタセル電
流が前記一定範囲を超える場合に、ポンプセル電圧を増
加又は減少させると良い。
【0016】請求項11に記載の発明では、ポンプセル
電圧を大きさの異なる振幅で各々一時的に変化させ、そ
の都度のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電
圧を補正する。この場合、ポンプセル電圧の振幅を変更
することにより、モニタセル電流の変曲点がどの程度近
いかが判断できる。
【0017】また、ガス濃度センサが劣化するとセンサ
素子の抵抗値(素子インピーダンス)が増大し、そのセ
ンサ劣化時には同じポンプセル電圧で電圧制御を実施し
ていてもチャンバー内の残留酸素量が変動する。実際に
は酸素排出不足となり、残留酸素量が増加する。それ
故、モニタセル電流が急変するポンプセル電圧(モニタ
セル電流の変曲点)が変化する。そこで、請求項12に
記載したように、ポンプセル電圧を一時的に変化させた
時のモニタセル電流の大きさに応じて前記ガス濃度セン
サの劣化度合を判定すると良い。この場合、ガス濃度セ
ンサの劣化が進行すると、ポンプセル電圧の初期設定値
に対してモニタセル電流の変曲点が近づく(或いは遠く
なる)ことから、センサ劣化が精度良く検出できる。
【0018】ここで、請求項13に記載したように、ポ
ンプセル電圧を一時的に変化させた時のモニタセル電流
の大きさに応じてポンプセル電圧を補正する手段(請求
項1記載の手段)に代えて、ポンプセル電圧を一時的に
変化させた時のモニタセル電流の大きさに応じてガス濃
度センサの劣化度合を判定する手段を備える構成として
も良い。すなわちこの場合、本発明のガス濃度検出装置
がガス濃度センサの劣化検出装置として具現化される。
【0019】一方で、ポンプセル電圧(Vp)とセンサ
セル電流(Is)との関係を示す特性上にあっても、上
述したモニタセル電流と同様にセンサセル電流が急変す
る変曲点が存在し、その変曲点と連携して平坦領域があ
る(図2(b)のVp−Is特性を参照)。そこで、請
求項14に記載の発明では、予め規定した印加電圧特性
を用い、その都度のポンプセル電流に応じてポンプセル
電圧を初期設定する。そして、前記初期設定したポンプ
セル電圧を正負少なくとも何れかに一時的に変化させ、
その時のセンサセル電流の大きさに応じてポンプセル電
圧を補正する。
【0020】センサ特性において、センサ個体差や経時
変化等によりポンプセル電圧に対するモニタセル電流や
センサセル電流の特性が変化する場合、初期設定したポ
ンプセル電圧に対してセンサセル電流の変曲点が近づい
たり、遠ざかったりすることが考えられる。この場合、
ポンプセル電圧を一時的に変化させ、その時のセンサセ
ル電流の大きさを計測することによりセンサセル電流の
変曲点の位置が判断できる。更に、その時のセンサセル
電流の大きさに応じてポンプセル電圧を補正することに
より、平坦領域で確実にセンサセル電流を検出すること
が可能となる。その結果、センサ個体差や経時変化等に
影響されることなく、ガス濃度を精度良く検出すること
ができる。
【0021】上記請求項14の発明はまた、請求項15
に記載したように、ポンプセル電圧に対するセンサセル
電流の特性上センサセル電流が急変するポンプセル電圧
と前記初期設定したポンプセル電圧との差を、ポンプセ
ル電圧の変化時におけるセンサセル電流の大きさから判
断し、その結果に応じてポンプセル電圧の補正を行うも
のであるとも言える。
【0022】また、本発明では請求項16に記載したよ
うに、ポンプセル電圧を一方向にのみ一時的に変化さ
せ、その時のセンサセル電流の大きさに応じてポンプセ
ル電圧を補正すると良い。或いは請求項17に記載した
ように、ポンプセル電圧を正負両方に一時的に変化さ
せ、その時のセンサセル電流の大きさに応じてポンプセ
ル電圧を補正すると良い。特に請求項17の発明では、
その都度のポンプセル電圧(初期設定値)とセンサセル
電流の変曲点との位置関係が明確になる。従って、セン
サセル電流の変曲点がどのように変動してもその検出が
可能となる。また、ポンプセル電圧の正負両方の変化に
より、センサセル電流の収束が早められるという利点が
得られる。
【0023】また、請求項18に記載したように、ポン
プセル電圧を正負両方に変化させた時の各々のセンサセ
ル電流の変化量を計測し、正負両方の各々の電流変化量
が一致するかどうかによりポンプセル電圧の補正の要否
を判定すると良い。ポンプセル電圧がセンサセル電流の
平坦領域で設定され、変曲点に対して余裕がある場合、
該ポンプセル電圧を正負両方に変化させてもそれに伴う
センサセル電流の変化は僅かであって更にその変化量が
正負同等となる。この状態が元々のセンサ特性(センサ
初期特性)であれば、このことからポンプセル電圧の補
正が不要であると判定できる。そして、センサセル電流
の正負両方の変化が不均一になった時、ポンプセル電圧
の補正要と判定する。
【0024】更に、請求項19に記載したように、ポン
プセル電圧を正負両方に変化させた時の各々のセンサセ
ル電流の変化量を計測し、センサ初期特性と異なるもの
であって且つ正負両方の各々の電流変化量が一致しない
場合、センサセル電流の変化が大きいポンプセル電圧の
変化方向とは逆方向にポンプセル電圧を補正すると良
い。
【0025】上記した電圧補正処理は、主にセンサ個体
差や経時変化等の影響を排除するためのものであり、ポ
ンプセル電圧が初期設定値(初期特性)から変更される
場合、それは以降の制御に反映されるのが望ましい。そ
のため、請求項20に記載したように、ポンプセル電圧
を一時的に変化させた時のセンサセル電流に応じて電圧
補正値を算出し、その電圧補正値をバックアップメモリ
に記憶保持すると良い。又は、請求項21に記載したよ
うに、ポンプセル電圧を一時的に変化させた時のセンサ
セル電流に応じて電圧補正値を算出し、該電圧補正値に
より、予め規定した印加電圧特性を更新すると良い。
【0026】また、請求項22に記載の発明では、ポン
プセル電圧を一時的に変化させた時のセンサセル電流の
大きさを一定範囲内に保つようにしてポンプセル電圧を
制御する。かかる場合にも、平坦領域で確実にセンサセ
ル電流を検出することが可能となり、ひいてはガス濃度
を精度良く検出することができる。
【0027】上記請求項22の発明では請求項23に記
載したように、ポンプセル電圧の変化時にセンサセル電
流が前記一定範囲に達しない場合、或いは同センサセル
電流が前記一定範囲を超える場合に、ポンプセル電圧を
増加又は減少させると良い。
【0028】請求項24に記載の発明では、ポンプセル
電圧を大きさの異なる振幅で各々一時的に変化させ、そ
の都度のセンサセル電流の大きさに応じてポンプセル電
圧を補正する。この場合、ポンプセル電圧の振幅を変更
することにより、センサセル電流の変曲点がどの程度近
いかが判断できる。
【0029】また、前述の通りガス濃度センサが劣化す
るとセンサ素子の抵抗値(素子インピーダンス)が増大
し、そのセンサ劣化時には同じポンプセル電圧で電圧制
御を実施していてもチャンバー内の残留酸素量が変動す
る。実際には酸素排出不足となり、残留酸素量が増加す
る。それ故、センサセル電流が急変するポンプセル電圧
(センサセル電流の変曲点)が変化する。そこで、請求
項25に記載したように、ポンプセル電圧を一時的に変
化させた時のセンサセル電流の大きさに応じて前記ガス
濃度センサの劣化度合を判定すると良い。この場合、ガ
ス濃度センサの劣化が進行すると、ポンプセル電圧の初
期設定値に対してセンサセル電流の変曲点が近づく(或
いは遠くなる)ことから、センサ劣化が精度良く検出で
きる。
【0030】ここで、請求項26に記載したように、ポ
ンプセル電圧を一時的に変化させた時のセンサセル電流
の大きさに応じてポンプセル電圧を補正する手段(請求
項14記載の手段)に代えて、ポンプセル電圧を一時的
に変化させた時のセンサセル電流の大きさに応じてガス
濃度センサの劣化度合を判定する手段を備える構成とし
ても良い。すなわちこの場合、本発明のガス濃度検出装
置がガス濃度センサの劣化検出装置として具現化され
る。
【0031】また、請求項27に記載したように、ガス
濃度検出期間では、印加電圧特性に基づきポンプセル電
圧を制御しつつ定期的に特定ガス成分の濃度を検出する
のに対し、前記ガス濃度検出期間とは異なるポンプセル
電圧補正期間では、ポンプセル電圧の一時的な変化によ
る当該ポンプセル電圧の補正処理を実施すると良い。こ
の場合、ガス濃度検出期間及びポンプセル電圧補正期間
に分けて、ガス濃度検出並びに印加電圧特性又は該特性
によるポンプセル電圧の補正が実施されるため、これら
各処理が各々適正に実施できる。
【0032】請求項28に記載の発明では、ポンプセル
電圧を一時的に変化させる際、その時のモニタセル電流
及びセンサセル電流に対してフィルタ処理をかけ、モニ
タセル電流及びセンサセル電流の応答波形をなまらせる
構成としている。この場合、ポンプセル電圧を一時的に
変化させる際の影響を受けることなく、モニタセル電流
及びセンサセル電流を計測することが可能となる。従っ
て、ポンプセル電圧の補正期間であっても、モニタセル
電流やセンサセル電流に基づくガス濃度検出を継続的に
実施することができる。
【0033】請求項29に記載の発明では、ガス濃度セ
ンサは車両用エンジンから排出される排ガスを検出対象
とするセンサであり、少なくともエンジンの始動時又は
停止時に前記一連の電圧補正処理、或いは劣化判定の処
理を実施する。つまり、本発明における電圧補正処理
(又は劣化判定の処理)では、ポンプセル電圧を一時的
に変更するため、電圧変更を伴う補正期間(又は劣化判
定期間)においてガス濃度検出を中断することが考えら
れる。従って、エンジンの始動時や停止時といった期間
に上記の各処理を実施するのが望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態におけるガス濃度検出装置は、例え
ば自動車用ガソリンエンジンに適用されるものであっ
て、限界電流式のガス濃度センサを用い、被検出ガスで
ある排ガスから酸素濃度を検出すると共に、特定ガス成
分の濃度としてNOx濃度を検出する。
【0035】先ずはじめに、ガス濃度センサの構成を図
1を用いて説明する。ガス濃度センサは、ポンプセル、
モニタセル及びセンサセルからなる3セル構造を有し、
排ガス中の酸素濃度とNOx濃度とを同時に検出可能
な、いわゆる複合型ガスセンサとして具体化されてい
る。
【0036】ガス濃度センサ100において、酸素イオ
ン伝導性材料からなる固体電解質(固体電解質素子)1
41,142は板状をなし、アルミナ等の絶縁材料から
なるスペーサ143を介して図の上下に所定間隔を隔て
て積層されている。このうち、図の上側の固体電解質1
41にはピンホール141aが形成されており、このピ
ンホール141aを介して当該センサ周囲の排ガスが第
1チャンバー144内に導入される。第1チャンバー1
44は、拡散通路としての絞り部145を介して第2チ
ャンバー146に連通している。符号147は多孔質拡
散層である。
【0037】また、図の下側の固体電解質142には、
ポンプセル110及びモニタセル120が設けられてお
り、ポンプセル110は、第1チャンバー144内に導
入した排ガス中の酸素を排出又は汲み込む働きをすると
共に、その際に排ガス中の酸素濃度を検出する。モニタ
セル120は、第2チャンバー146内の酸素濃度に応
じた起電力、又は電圧印加時に電流出力を発生する。こ
こで、ポンプセル110は、固体電解質142を挟んで
上下一対の電極111,112を有し、そのうち特に第
1チャンバー144側の電極111はNOx不活性電極
(NOxガスを分解し難い電極)である。また、モニタ
セル120も同様に、固体電解質142を挟んで上下一
対の電極121,122を有し、そのうち特に第2チャ
ンバー146側の電極121はNOx不活性電極(NO
xガスを分解し難い電極)である。これらポンプセル1
10及びモニタセル120は、チャンバー144,14
6内に存在する酸素を分解して電極112,122より
大気通路150側に排出する。
【0038】センサセル130は、前記モニタセル12
0に対向して設けられており、固体電解質141を挟ん
で上下一対の電極131,132を有する。センサセル
130は、ポンプセル110を通過した後のガスからN
Ox濃度を検出するものであり、第2チャンバー146
内でNOxを分解した時に発生する酸素を電極132よ
り大気通路148側に排出する。
【0039】固体電解質142の図の下面には絶縁層1
49が設けられ、この絶縁層149により大気通路15
0が形成されている。また、絶縁層149には、センサ
全体を加熱するためのヒータ151が埋設されている。
【0040】上記構成のガス濃度センサ100におい
て、排ガスは多孔質拡散層147及びピンホール141
aを通って第1チャンバー144に導入される。そし
て、この排ガスがポンプセル110近傍を通過する際、
ポンプセル110の電極111,112間に電圧を印加
することで分解反応が起こり、第1チャンバー144内
の酸素濃度に応じてポンプセル110を介して酸素が出
し入れされる。なおこのとき、第1チャンバー144側
の電極111がNOx不活性電極であるので、ポンプセ
ル110では排ガス中のNOxは分解されず、酸素のみ
が分解されて大気通路150に排出される。
【0041】その後、ポンプセル110近傍を通過した
排ガスは第2チャンバー146に流れ込み、モニタセル
120では、ガス中の残留酸素濃度に応じた出力が発生
する。モニタセル120の出力は、該モニタセル120
の電極121,122間に所定の電圧を印加すること
で、モニタセル電流として検出される。また、センサセ
ル130の電極131,132間に所定の電圧を印加す
ることでガス中のNOxが還元分解され、その際発生す
る酸素が大気通路148に排出される。その際、センサ
セル130に流れた電流が排ガス中に含まれるNOx濃
度として検出される。
【0042】また、マイコン170は、CPU、メモ
リ、A/D及びD/A変換器等を備える周知の論理演算
回路で構成されている。ポンプセル110、モニタセル
120及びセンサセル130はそれぞれに電源回路を有
しており、各電源回路において、ポンプセル電流Ipが
電流検出器171で測定され、モニタセル電流Imが電
流検出器172で測定され、センサセル電流Isが電流
検出器173で測定される。これら各電流検出器171
〜173で測定された電流値はそれぞれマイコン170
に取り込まれる。
【0043】マイコン170は、電流検出器171で測
定したポンプセル電流Ipにより排ガス中の酸素濃度を
検出すると共に、予め規定した印加電圧特性を用い、ポ
ンプセル電流Ipに応じてポンプセル電圧Vpを随時設
定する。また、マイコン170は、電流検出器173で
測定したセンサセル電流Isにより排ガス中のNOx濃
度を検出する。
【0044】次に、ガス濃度センサ100の出力特性に
ついて図2を用いて説明する。図2において、(a)に
はポンプセル電圧Vpに対するポンプセル電流Ipの特
性(Vp−Ip特性)を示し、(b)には同じくポンプ
セル電圧Vpに対するモニタセル電流Im、センサセル
電流Isの特性(Vp−Im特性、Vp−Is特性)を
示す。なお、図2(a),(b)は、酸素濃度及びNO
x濃度が一定のもとでの特性を示す。
【0045】図2(a)に示すように、ポンプセル11
0に流れるポンプセル電流Ipはポンプセル電圧Vpに
対して限界電流特性を有している。限界電流域はV軸に
対して僅かに右上がりの直線部分からなり、その領域は
酸素濃度が濃いほど(リーンであるほど)ポンプセル電
流Ipが大きくなる方向にシフトする。限界電流域より
も低Vp側は抵抗支配域であり、その抵抗支配域の傾き
は概ねポンプセル110の素子インピーダンスRipに
一致する。
【0046】ポンプセル110の印加電圧特性として印
加電圧直線LX1が規定されており、印加電圧直線LX
1上でその時々のポンプセル電流Ipに応じてポンプセ
ル電圧Vpが可変に制御される。因みに、ポンプセル1
10の電極111(第1チャンバー144側の電極)は
NOx不活性電極であるが、ポンプセル電圧Vpが大き
すぎるとNOxが分解されてしまうことから、印加電圧
直線LX1はポンプセル110でNOxガスを分解しな
いことを条件に設定される。実際には、第1チャンバー
144内を所定の低酸素濃度(ストイキ近傍)に保持す
るべく印加電圧直線LX1が設定されており、例えば数
ppm〜数10ppm程度の僅かな残留酸素(余剰酸
素)が第1チャンバー144内に残るようポンプセル電
圧Vpが制御される。
【0047】また、図2(b)において、ポンプセル電
圧Vpに対するモニタセル電流Imの特性(Vp−Im
特性)を見ると、ポンプセル電圧Vpが低い領域ではモ
ニタセル電流Imが急激に増大し、ポンプセル電圧Vp
がある程度高くなるとモニタセル電流Imがほぼ一定に
なる。つまり、図2(a)の特性からも分かるように低
Vp領域(抵抗支配域)ではポンプセル電流Ipが小さ
く、第1チャンバー144内の残留酸素量が増大する。
また、ポンプセル特性の限界電流域ではポンプセル電流
Ipがほぼ一定になることから第1チャンバー144内
の残留酸素量がほぼ一定となる。それ故、ポンプセル電
圧Vpに対してモニタセル電流Imが図示の如く変化す
る。この場合、モニタセル電流Imが急変する変曲点
(図のA)が存在する。なお、モニタセル電流Imの特
性上どこを変曲点とみなすかは、基準となるモニタセル
電流Imの変化率(傾き)を適宜設定し、その基準の変
化率を満たすかどうかにより判断されれば良い。
【0048】また、ポンプセル電圧Vpに対するセンサ
セル電流Isの特性(Vp−Is特性)を見ると、ポン
プセル電圧Vpに対して平坦な電流域(平坦領域)があ
り、その平坦領域ではセンサセル電流Isが安定する。
故に、図の制御点Bでポンプセル電圧Vpが制御されれ
ば、排ガス中のNOx濃度が精度良く検出できる。この
場合、モニタセル電流Imの変曲点Aは、センサセル電
流Isの平坦領域から僅かに離れて存在している。ま
た、変曲点Aと制御点Bとは「オフセット値」だけ離れ
ており、このオフセット値はセンサ機種毎に固有の数値
である。但し、オフセット値は、如何なる基準でモニタ
セル電流Imの変曲点が設定されるかに応じて変わるも
のである。
【0049】次に、ガス濃度センサ100の個体差や経
時変化(劣化)等によりポンプセル110の素子インピ
ーダンスRipが増加又は減少した場合について、ガス
濃度センサ100の出力特性を図3,図4を用いて説明
する。なお、図3,図4において、実線で示す特性は前
記図2で説明した基本特性であり、一点鎖線で示す特性
はインピーダンス増加時又は減少時の特性である。
【0050】ポンプセル110の素子インピーダンスR
ipが増加した場合、図3(a)のようにポンプセル特
性が図示の如く傾くため、ポンプセル電流Ipが低下す
る。すると、第1チャンバー144内の残留酸素量が増
大することから、図3(b)に示すように、モニタセル
電流Im、センサセル電流Isが一点鎖線のように変化
するようになる。この場合、センサセル電流Isの値が
上昇し、センサセル電流Isの検出精度が低下する。
【0051】また、ポンプセル110の素子インピーダ
ンスRipが減少した場合には、図4(a)のようにポ
ンプセル特性が図示の如く立ち上がるため、ポンプセル
電流Ipが上昇する。すると、第1チャンバー144内
の残留酸素量が減少することから、図4(b)に示すよ
うに、モニタセル電流Im、センサセル電流Isが一点
鎖線のように変化するようになる。この場合、センサセ
ル電流Isの値が低下し、やはりセンサセル電流Isの
検出精度が低下する。
【0052】上記の通り、ポンプセル110の素子イン
ピーダンスRipが不用意に変化すると、センサセル電
流Isの検出精度が低下し、ひいてはNOx濃度が誤検
出されてしまう。これは、素子インピーダンスRipの
変化に伴いセンサセル電流Isの平坦領域が変動し、所
定のポンプセル電圧Vpを印加してもセンサセル電流I
sが正しく検出できないことによる。そこで本実施の形
態では、モニタセル電流Imの変曲点とセンサセル電流
Isの平坦領域との相関関係が素子インピーダンスRi
pの変化によらず不変であることに着目し、モニタセル
電流Imの変曲点の位置に応じてポンプセル電圧Vpを
制御することを提案する。
【0053】すなわち、第1チャンバー144内の残留
酸素量が変動するとそれに伴いモニタセル電流Imの変
曲点が移動するが、その移動量に応じてポンプセル電圧
Vpの設定値(マップ値)を補正する。そして、補正後
のポンプセル電圧Vpにより印加電圧制御を実施する。
これにより、センサセル電流Isの平坦領域に対応させ
てポンプセル電圧Vpを制御し、センサセル電流Isの
検出精度を向上させるようにする。
【0054】以下に、ポンプセル110の印加電圧制御
を詳細に説明する。図5は、ポンプセル電圧の補正手順
を示すフローチャートであり、本処理は、所定時間毎
(例えば、数秒毎)の「ポンプセル電圧補正期間」にて
マイコン170により実施される。ポンプセル電圧補正
期間は、NOx濃度を検出するためのガス濃度検出期間
とは異なる期間に設けられている。つまり、通常のガス
濃度検出期間では、印加電圧特性に基づきその時々のポ
ンプセル電流Ipに応じてポンプセル電圧Vpが制御さ
れて定期的(例えば4msec毎)にNOx濃度が検出
される。また、ポンプセル電圧補正期間では、NOx濃
度検出が一時的に中断され、センサ個体差や劣化状態に
応じてポンプセル電圧Vpが適宜補正される。
【0055】図5において、先ずステップ101では、
図2に示した印加電圧直線LX1(印加電圧特性)を用
い、その都度のポンプセル電流Ipに対応するポンプセ
ル電圧Vpを初期設定する(マップ演算する)。そし
て、そのポンプセル電圧Vpをポンプセル110に印加
する。また、ステップ102では、ポンプセル電圧Vp
を所定の振幅ΔVで正負両側に掃引させ、ステップ10
3では、その都度のモニタセル電流の変化量ΔImを計
測する。この場合、例えば200msec以下の周期
(周波数5Hz以上)でポンプセル電圧Vpを掃引させ
ることとし、より望ましくは100msec以下の周期
(周波数10Hz以上)で掃引させると良い。
【0056】その後、ステップ104では、前記計測し
たモニタセル電流の変化量ΔImに応じて電圧補正値K
Vを算出する。このとき、例えば図6の関係を用い、モ
ニタセル電流の変化量ΔImに応じて電圧補正値KVを
算出する。最後に、ステップ105では、電圧補正値K
Vを用いて印加電圧特性を補正する。なおこの場合、電
圧補正値KVをバックアップRAMやフラッシュROM
等のバックアップメモリに記憶保持しても良いし、或い
は、電圧補正値KVにより印加電圧特性自体を更新して
も良い。
【0057】上記の如く補正又は更新された結果は、そ
れ以降のNOx濃度検出時に適用される。すなわち、ガ
ス濃度検出期間におけるポンプセル電圧制御に際し、マ
イコン170は、バックアップRAM等に格納された電
圧補正値KVを用いてポンプセル電圧Vpを補正する。
或いは、マイコン170は、特性更新済みの印加電圧特
性を用い、その時々のポンプセル電流Ipに応じてポン
プセル電圧Vpを制御する。
【0058】なお上記図5の処理では、ポンプセル電圧
Vpを正側及び負側に掃引させた時の各々のモニタセル
電流の変化量ΔIm(正側変化量及び負側変化量)が一
致するかどうかにより、ポンプセル電圧Vpの補正の要
否を判定しても良い。すなわち、ポンプセル電圧Vpが
モニタセル電流Imの平坦領域で設定され、変曲点に対
して余裕がある場合、該ポンプセル電圧Vpを正負両方
に変化させてもそれに伴うモニタセル電流Imの変化は
僅かである。この状態が元々のセンサ特性であれば、こ
のことからポンプセル電圧Vpの補正が不要であると判
定できる。そして、モニタセル電流Imの正負両方の変
化が不均一になった時、ポンプセル電圧Vpの補正要と
判定する。
【0059】次に、上記図5の処理についてその動作手
順をより具体的に説明する。図7に示すように、先ず始
めに印加電圧特性に基づいてポンプセル電圧Vpとして
電圧値V1が初期設定され、その時の電圧値V1を基準
にポンプセル電圧Vpが正負両側に一時的に振られる。
すなわち、ポンプセル電圧Vpに短時間の掃引波形が加
えられる。このとき、センサ個体差や経時変化等により
モニタセル電流Imの特性が変化すると、モニタセル電
流Imの変曲点が電圧値V1に近づき、Vp掃引に伴い
モニタセル電流Imが大きく変化する。
【0060】例えば電圧値V1の近くに変曲点が存在し
ない場合(変曲点が電圧値V1に近づいていない場
合)、図8(a)に示すように、Vp掃引に伴いモニタ
セル電流Im及びセンサセル電流Isが僅かに変化す
る。この場合、ポンプセル電圧Vpの補正が不要である
と判断され、その時のポンプセル電圧(印加電圧特性)
のまま印加電圧制御が継続される。
【0061】これに対し、電圧値V1の近くに変曲点が
存在する場合(変曲点が電圧値V1に近づいた場合)、
図8(b)に示すように、Vp掃引に伴いモニタセル電
流Im及びセンサセル電流Isの変化が正負両側で不均
一となる。この場合、ポンプセル電圧Vpの補正が必要
であると判断され、その時のポンプセル電圧Vpに対し
て電圧補正量KVが加算される。上記の処理によれば、
モニタセル電流Imの変曲点から遠ざかる方向(図では
正電圧側)にポンプセル電圧Vpが補正されるようにな
る。
【0062】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。
【0063】初期設定したポンプセル電圧Vpを正負少
なくとも何れかに一時的に変化させ、その時のモニタセ
ル電流Imの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正
するようにした。この場合、Vp−Is特性上の平坦領
域で確実にセンサセル電流Isを検出することが可能と
なる。その結果、センサ個体差や経時変化等に影響され
ることなく、ガス濃度(NOx濃度)を精度良く検出す
ることができる。
【0064】ポンプセル電圧Vpを正負両方に一時的に
変化させたので、その都度のポンプセル電圧Vp(初期
設定値)とモニタセル電流Imの変曲点との位置関係が
明確になる。従って、モニタセル電流Imの変曲点がど
のように変動してもその検出が可能となる。更にこの場
合、正負両側に変化により、ポンプセル電圧掃引時の電
圧の復帰が早くなる。
【0065】ガス濃度センサ100の印加電圧特性が補
正又は更新された結果はそれ以降のNOx濃度検出時に
反映されるため、センサ個体差や経時変化等の影響を適
正に排除することができる。
【0066】ガス濃度検出期間及びポンプセル電圧補正
期間に分けて、ガス濃度検出並びに印加電圧特性又は該
特性によるポンプセル電圧Vpの補正が実施されるた
め、これら各処理が各々適正に実施できる。
【0067】上記構成に代えて、ポンプセル電圧Vpを
一方向にのみ一時的に変化させ、その時のモニタセル電
流Imの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正する
ことも可能である。具体的には、図9に示すように、ポ
ンプセル電圧Vpを例えば負側にのみ変化(掃引)さ
せ、その時のモニタセル電流波形に応じてポンプセル電
圧Vpを補正する。
【0068】また、本実施の形態において、Vp掃引時
のモニタセル電流Im及びセンサセル電流Isの検出値
に対してフィルタ処理をかけ、モニタセル電流Im及び
センサセル電流Isの応答波形をなまらせる構成として
も良い。この場合、ポンプセル電圧Vpを一時的に変化
(掃引)させる際の影響を受けることなく、モニタセル
電流Im及びセンサセル電流Isを計測することが可能
となる。従って、ポンプセル電圧Vpの補正期間であっ
ても、モニタセル電流Imやセンサセル電流Isに基づ
くガス濃度検出を継続的に実施することができる。
【0069】更に、ポンプセル電圧Vpを大きさの異な
る振幅で各々一時的に変化させ、その都度のモニタセル
電流Imの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正す
るよう構成しても良い。具体的には、図10に示すよう
に、電圧値V1を基準に比較的大きな振幅でポンプセル
電圧Vpを変化させ(図の丸数字1)、次に同じく電圧
値V1を基準に比較的小さな振幅でポンプセル電圧Vp
を変化させる(図の丸数字2)。但し、この1,2どち
らを先に振幅させるかは任意である。また、3つ以上の
振幅でポンプセル電圧Vpを変化させることも可能であ
る。この場合、ポンプセル電圧Vpの振幅を変更するこ
とにより、モニタセル電流Imの変曲点がどの程度近い
かが判断できる。
【0070】(第2の実施の形態)上記実施の形態で
は、ポンプセル電圧Vpを正負少なくとも何れかに一時
的に変化させ、その時のモニタセル電流Imの大きさに
応じてポンプセル電圧Vpを補正したが、本実施の形態
では、モニタセル電流Imに代えてセンサセル電流Is
を用い、ポンプセル電圧Vpの補正を実施する。
【0071】つまり、図2で説明した通り、ポンプセル
電圧Vpに対するモニタセル電流Imの特性(Vp−I
m特性)を見るとモニタセル電流Imが急変する変曲点
が存在するが、ポンプセル電圧Vpに対するセンサセル
電流Isの特性(Vp−Is特性)を見ても同様に、セ
ンサセル電流Isが急変する変曲点が存在する(図2
(b)では、点Aがモニタセル電流Imの変曲点を示
し、点Cがセンサセル電流Isの変曲点を示す)。そこ
で本実施の形態では、センサセル電流Isの変曲点と同
電流Isの平坦領域との関係を考慮し、センサセル電流
Isの変曲点の位置に応じてポンプセル電圧Vpを制御
することを提案する。その概要として、第1チャンバー
144内の残留酸素量が変動するとそれに伴いセンサセ
ル電流Isの変曲点が移動するが、その移動量に応じて
ポンプセル電圧Vpの設定値(マップ値)を補正する。
そして、補正後のポンプセル電圧Vpにより印加電圧制
御を実施する。これにより、センサセル電流Isの平坦
領域に対応させてポンプセル電圧Vpを制御し、センサ
セル電流Isの検出精度を向上させるようにする。
【0072】以下に、ポンプセル110の印加電圧制御
を詳細に説明する。図11は、ポンプセル電圧の補正手
順を示すフローチャートであり、本処理は前記図5に置
き換えて実施される。
【0073】図11において、先ずステップ201で
は、図2に示した印加電圧直線LX1(印加電圧特性)
を用い、その都度のポンプセル電流Ipに対応するポン
プセル電圧Vpを初期設定する(マップ演算する)。そ
して、そのポンプセル電圧Vpをポンプセル110に印
加する。また、ステップ202では、ポンプセル電圧V
pを所定の振幅ΔVで正負両側に掃引させ、ステップ2
03では、その都度のセンサセル電流の変化量ΔIsを
計測する。この場合、例えば200msec以下の周期
(周波数5Hz以上)でポンプセル電圧Vpを掃引させ
ることとし、より望ましくは100msec以下の周期
(周波数10Hz以上)で掃引させると良い。
【0074】その後、ステップ204では、前記計測し
たセンサセル電流の変化量ΔIsに応じて電圧補正値K
Vを算出する。このとき、例えば図12の関係を用い、
センサセル電流の変化量ΔIsに応じて電圧補正値KV
を算出する。最後に、ステップ205では、電圧補正値
KVを用いて印加電圧特性を補正する。なおこの場合、
電圧補正値KVをバックアップRAMやフラッシュRO
M等のバックアップメモリに記憶保持しても良いし、或
いは、電圧補正値KVにより印加電圧特性自体を更新し
ても良い。
【0075】上記の如く補正又は更新された結果は、そ
れ以降のNOx濃度検出時に適用される。すなわち、ガ
ス濃度検出期間におけるポンプセル電圧制御に際し、マ
イコン170は、バックアップRAM等に格納された電
圧補正値KVを用いてポンプセル電圧Vpを補正する。
或いは、マイコン170は、特性更新済みの印加電圧特
性を用い、その時々のポンプセル電流Ipに応じてポン
プセル電圧Vpを制御する。
【0076】なお上記図11の処理では、ポンプセル電
圧Vpを正側及び負側に掃引させた時の各々のセンサセ
ル電流の変化量ΔIs(正側変化量及び負側変化量)が
一致するかどうかにより、ポンプセル電圧Vpの補正の
要否を判定しても良い。すなわち、ポンプセル電圧Vp
がセンサセル電流Isの平坦領域で設定され、変曲点に
対して余裕がある場合、該ポンプセル電圧Vpを正負両
方に変化させてもそれに伴うセンサセル電流Isの変化
は僅かである。この状態が元々のセンサ特性であれば、
このことからポンプセル電圧Vpの補正が不要であると
判定できる。そして、センサセル電流Isの正負両方の
変化が不均一になった時、ポンプセル電圧Vpの補正要
と判定する。
【0077】上記図11の処理によりポンプセル電圧V
pが正負両側に掃引される形態は、前記図7で説明した
通りであり、始めにポンプセル電圧Vpとして電圧値V
1が初期設定され、その時の電圧値V1を基準にポンプ
セル電圧Vpが正負両側に一時的に振られる。すなわ
ち、ポンプセル電圧Vpに短時間の掃引波形が加えられ
る。このとき、センサ個体差や経時変化等によりセンサ
セル電流Isの特性が変化していれば、センサセル電流
Isの変曲点が電圧値V1に近づき、Vp掃引に伴いセ
ンサセル電流Isが大きく変化する。
【0078】例えば電圧値V1の近くに変曲点が存在し
ない場合(変曲点が電圧値V1に近づいていない場
合)、図13(a)に示すように、Vp掃引に伴いモニ
タセル電流Im及びセンサセル電流Isが僅かに変化す
る。この場合、ポンプセル電圧Vpの補正が不要である
と判断され、その時のポンプセル電圧(印加電圧特性)
のまま印加電圧制御が継続される。
【0079】これに対し、電圧値V1の近くに変曲点が
存在する場合(変曲点が電圧値V1に近づいた場合)、
図13(b)に示すように、Vp掃引に伴いモニタセル
電流Im及びセンサセル電流Isの変化が正負両側で不
均一となる。この場合、ポンプセル電圧Vpの補正が必
要であると判断され、その時のポンプセル電圧Vpに対
して電圧補正量KVが加算される。上記の処理によれ
ば、センサセル電流Isの変曲点から遠ざかる方向(図
では正電圧側)にポンプセル電圧Vpが補正されるよう
になる。
【0080】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。
【0081】初期設定したポンプセル電圧Vpを正負少
なくとも何れかに一時的に変化させ、その時のセンサセ
ル電流Isの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正
するようにした。この場合、Vp−Is特性上の平坦領
域で確実にセンサセル電流Isを検出することが可能と
なる。その結果、センサ個体差や経時変化等に影響され
ることなく、ガス濃度(NOx濃度)を精度良く検出す
ることができる。
【0082】ポンプセル電圧Vpを正負両方に一時的に
変化させたので、その都度のポンプセル電圧Vp(初期
設定値)とセンサセル電流Isの変曲点との位置関係が
明確になる。従って、センサセル電流Isの変曲点がど
のように変動してもその検出が可能となる。更にこの場
合、正負両側に変化により、ポンプセル電圧掃引時の電
圧の復帰が早くなる。
【0083】ガス濃度センサ100の印加電圧特性が補
正又は更新された結果はそれ以降のNOx濃度検出時に
反映されるため、センサ個体差や経時変化等の影響を適
正に排除することができる。
【0084】上記構成に代えて、ポンプセル電圧Vpを
一方向にのみ一時的に変化させ、その時のセンサセル電
流Isの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正する
ことも可能である。具体的には、図14に示すように、
ポンプセル電圧Vpを例えば負側にのみ変化(掃引)さ
せ、その時のセンサセル電流波形に応じてポンプセル電
圧Vpを補正する。
【0085】更に、ポンプセル電圧Vpを大きさの異な
る振幅で各々一時的に変化させ、その都度のセンサセル
電流Isの大きさに応じてポンプセル電圧Vpを補正す
るよう構成しても良い。ここでは図示を省略するが、概
ね前記図10で説明したように、例えば電圧値V1を基
準に比較的大きな振幅でポンプセル電圧Vpを変化させ
(図の丸数字1)、次に同じく電圧値V1を基準に比較
的小さな振幅でポンプセル電圧Vpを変化させる(図の
丸数字2)。この場合、ポンプセル電圧Vpの振幅を変
更することにより、センサセル電流Isの変曲点がどの
程度近いかが判断できる。
【0086】(第3の実施の形態)次に、本発明におけ
る第3の実施の形態について説明する。上記第1の実施
の形態では、ポンプセル電圧Vpを所定の振幅ΔVで掃
引した場合のモニタセル電流の変化量ΔImに応じてマ
ップの電圧補正値KVを決定し、ポンプセル電圧Vpを
決定していたが、本実施の形態ではモニタセル電流の変
化量ΔImを一定の範囲に保つことによりポンプセル電
圧Vpの制御を行う。
【0087】図15は、本実施の形態におけるポンプセ
ル電圧の補正手順を示すフローチャートであり、本処理
は前記図5等に置き換えて実施される。
【0088】図15において、先ずステップ301で
は、図2に示した印加電圧直線LX1(印加電圧特性)
を用い、その都度のポンプセル電流Ipに対応するポン
プセル電圧Vpを初期設定する。ステップ302で一定
時間経過するまで待機した後、ステップ303でポンプ
セル電圧Vpを所定の振幅ΔVで正負両側に掃引させ、
ステップ304ではその都度のモニタセル電流の変化量
ΔImを計測する。この場合、例えば200msec以
下の周期(周波数5Hz以下)でポンプセル電圧Vpを
掃引させることとし、より望ましくは100msec以
下の周期(周波数10Hz以上)で掃引させると良い。
【0089】その後、ステップ305では、前記計測し
たモニタセル電流Imの変化が制御下限値(モニタセル
電流の変化量ΔImを制御する目標範囲の下限値)より
も小さいか否かを判別する。そして、制御下限値よりも
小さければ変曲点から離れすぎているとの判断から、ス
テップ306に進み、負の補正値を出力する。この補正
値は、その都度のポンプセル電流Ipに対応するポンプ
セル電圧Vpを初期設定するマップ(印加電圧直線LX
1)からの増減値を言う。
【0090】また、ステップ305でモニタセル電流I
mの変化が制御下限値以上であればステップ307に進
む。ステップ307では、前記計測したモニタセル電流
Imの変化が制御上限値(モニタセル電流の変化量ΔI
mを制御する目標範囲の上限値)よりも大きいか否かを
判別する。そして、制御上限値よりも大きければ変曲点
に近すぎているとの判断から、ステップ308に進み、
正の補正値を出力する。
【0091】上記図15での動作を波形で示すと図16
のようになる。(a)は、その時のポンプセル電圧値が
変曲点から離れすぎているためにモニタセル電流Imの
変化が制御下限値よりも小さく、図15のステップ30
5においてYESと判定される場合の動作を示す。この
場合、ポンプセル電圧Vpが補正値分だけ減じられる。
(b)は、ポンプセル電圧値が変曲点から適正に離れて
いるためにモニタセル電流Imの変化が目標範囲に入っ
ており、図15のステップ305,307の何れにおい
てもNOと判定された場合の動作を示す。この場合、ポ
ンプセル電圧Vpがそのまま維持される。また、(c)
は、ポンプセル電圧値が変曲点から近すぎているために
モニタセル電流Imの変化が制御上限値を超え、図15
のステップ307においてYESと判定された場合の動
作を示す。この場合、ポンプセル電圧Vpが補正値分だ
け増やされる。
【0092】制御を行う際に使用される補正値は、予め
決められた値(例えば1mV程度から100mV程度)
であっても良いし、モニタセル電流の変化量ΔImによ
り決定されても良い。また、モニタセル電流の変化を監
視する一定範囲は、モニタセル電流Imのレベルによっ
て変更されるものであるが、一例として0.1〜0.2
μA程度で設定される。
【0093】このようにして、モニタセル電流Imの変
化を一定の目標範囲に保つことにより、センサ個体差や
劣化等によるモニタセル電流Imの変曲点の移動に応じ
たマップ値の補正が実現できる。
【0094】上記第3の実施の形態において、モニタセ
ル電流Imの変化に代えてセンサセル電流Isの変化を
監視し、そのセンサセル電流Isの変化を一定の範囲に
保つことによりポンプセル電圧Vpの制御を行う構成と
することも可能である。その実施にあっては概ね上記図
15の実施手順に沿えば良く、ここではその図示及び詳
細な説明を割愛する。かかる場合、センサセル電流Is
の変化を一定の目標範囲(制御下限値〜制御上限値の
間)に保つことにより、センサ個体差や劣化等によるセ
ンサセル電流Isの変曲点の移動に応じたマップ値の補
正が実現できる。
【0095】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
本発明のガス濃度検出装置を用い、モニタセル電流Im
の変曲点に基づいてガス濃度センサ100の劣化度合を
検出することを提案する。要するに、ガス濃度センサ1
00の劣化時にはモニタセル電流Imの変曲点が変化
し、その劣化度合が大きくなるほど、変曲点の変化も大
きくなる。この場合、図17に示すように、センサ劣化
の進行に伴い、モニタセル電流Imの変曲点がポンプセ
ル電圧Vpの高電圧側に移動する。図17では、モニタ
セル電流Imの変曲点がM1からM2に移動した事例を
示す。
【0096】ガス濃度センサ100の劣化判定に際し、
マイコン170は、ポンプセル電圧Vpを正負少なくと
も何れかに一時的に変化(掃引)させ、その時のモニタ
セル電流Imの大きさからガス濃度センサ100の劣化
度合を判定する。一例として、マイコン170は、モニ
タセル電流Imが大きいほどIm変曲点が近づいたとみ
なし、センサ劣化度合が大きい旨判定する。そして、セ
ンサ劣化度合が許容レベルを超えていれば、警告ランプ
等によりセンサ劣化の旨をユーザに警告する。本実施の
形態では、センサ劣化が精度良く検出できる。
【0097】上記の如くガス濃度センサ100の劣化度
合を検出する場合、モニタセル電流Imではなく、セン
サセル電流Isの変曲点の変化に応じて劣化判定する構
成であっても良い。この場合、図18に示すように、セ
ンサ劣化の進行に伴い、センサセル電流Isの変曲点が
ポンプセル電圧Vpの高電圧側に移動する。図18で
は、センサセル電流Isの変曲点がS1からS2に移動
した事例を示す。つまり、ガス濃度センサ100の劣化
判定に際し、マイコン170は、ポンプセル電圧Vpを
正負少なくとも何れかに一時的に変化(掃引)させ、そ
の時のセンサセル電流Isの大きさからガス濃度センサ
100の劣化度合を判定する。一例として、マイコン1
70は、センサセル電流Isが大きいほどIs変曲点が
近づいたとみなし、センサ劣化度合が大きい旨判定す
る。
【0098】ここで、本発明をガス濃度センサの劣化検
出装置として具現化することも可能である。すなわち、
掃引時のモニタセル電流Im又はセンサセル電流Isに
応じてポンプセル電圧Vpを補正する補正手段を持た
ず、ガス濃度センサ100の劣化度合を判定する構成の
みを持つ装置として実現しても良い。
【0099】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。
【0100】上記実施の形態では、印加電圧特性として
図2の印加電圧直線LX1を規定したが、この印加電圧
特性は他の形態のものであっても良い。例えば、ポンプ
セル電圧Vpを固定値とする特性や、同ポンプセル電圧
Vpを酸素濃度レベルに応じて段階的に設定する特性と
しても良い。
【0101】エンジンの始動時又は停止時にのみ、一連
の電圧補正処理(図5等のポンプセル電圧補正処理)、
或いはセンサの劣化判定処理を実施する構成としても良
い。この場合、ガス濃度検出を中断することなく、ポン
プセル電圧Vpの補正処理や劣化判定処理を実施するこ
とが可能となる。
【0102】ガス濃度センサとして、3つのセルを有す
るセンサ構造以外に、4つ以上のセルを有するセンサ構
造を採用しても良く、このセンサを用いる場合にも既述
の優れた効果を奏することができる。具体的には、ポン
プセルを2つ以上に分割して設ける構造等であっても良
い。
【0103】NOx濃度を検出可能なガス濃度センサの
他に、特定ガス成分の濃度としてHC濃度やCO濃度を
検出可能なガス濃度センサにも適用できる。この場合、
ポンプセルにて被検出ガス中の酸素を排出し、センサセ
ルにて酸素排出後のガス成分からHCやCOを分解して
HC濃度やCO濃度を検出する。更に、自動車用以外の
ガス濃度検出装置に用いること、排ガス以外のガスを被
検出ガスとすることも可能である。かかる構成において
も、本発明を適用することによりガス濃度の検出精度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態におけるガス濃度検出装置
の概要を示す構成図。
【図2】 ガス濃度センサの出力特性を示す図。
【図3】 ガス濃度センサの出力特性を示す図。
【図4】 ガス濃度センサの出力特性を示す図。
【図5】 ポンプセル電圧の補正手順を示すフローチャ
ート。
【図6】 電圧補正値KVを設定するための図。
【図7】 ポンプセル電圧に対するモニタセル電流の変
化を示す特性図。
【図8】 ポンプセル電圧の変化に伴うモニタセル電
流、センサセル電流の変化を示すタイムチャート。
【図9】 ポンプセル電圧の変化に伴うモニタセル電
流、センサセル電流の変化を示すタイムチャート。
【図10】 ポンプセル電圧に対するモニタセル電流の
変化を示す特性図。
【図11】 第2の実施の形態におけるポンプセル電圧
の補正手順を示すフローチャート。
【図12】 電圧補正値KVを設定するための図。
【図13】 ポンプセル電圧の変化に伴うモニタセル電
流、センサセル電流の変化を示すタイムチャート。
【図14】 ポンプセル電圧の変化に伴うモニタセル電
流、センサセル電流の変化を示すタイムチャート。
【図15】 第3の実施の形態におけるポンプセル電圧
の補正手順を示すフローチャート。
【図16】 ポンプセル電圧の変化に伴うモニタセル電
流の変化を示すタイムチャート。
【図17】 ガス濃度センサの出力特性を示す図。
【図18】 ガス濃度センサの出力特性を示す図。
【符号の説明】
100…ガス濃度センサ、 110…ポンプセル、 120…モニタセル、 130…センサセル、 144…第1チャンバー、 146…第2チャンバー、 170…マイコン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/46 327R (72)発明者 森次 通泰 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 黒川 英一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバーに導入した被検出ガス中の酸
    素を排出又は汲み込むためのポンプセルと、ポンプセル
    を通過した後のガスから特定ガス成分の濃度を検出する
    ためのセンサセルと、チャンバー内の残留酸素濃度を検
    出するためのモニタセルとを備えるガス濃度センサを用
    い、ポンプセルへの電圧印加時にセンサセル電流、モニ
    タセル電流を各々計測してその時のセンサセル電流から
    特定ガス成分の濃度を検出するガス濃度検出装置であっ
    て、 予め規定した印加電圧特性を用い、その都度のポンプセ
    ル電流に応じてポンプセル電圧を初期設定する手段と、 前記初期設定したポンプセル電圧を正負少なくとも何れ
    かに一時的に変化させ、その時のモニタセル電流の大き
    さに応じてポンプセル電圧を補正する手段と、を備えた
    ことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 【請求項2】 ポンプセル電圧に対するモニタセル電流
    の特性上モニタセル電流が急変するポンプセル電圧と前
    記初期設定したポンプセル電圧との差を、ポンプセル電
    圧の変化時におけるモニタセル電流の大きさから判断
    し、その結果に応じてポンプセル電圧の補正を行う請求
    項1記載のガス濃度検出装置。
  3. 【請求項3】 ポンプセル電圧を一方向にのみ一時的に
    変化させ、その時のモニタセル電流の大きさに応じてポ
    ンプセル電圧を補正する請求項1又は2記載のガス濃度
    検出装置。
  4. 【請求項4】 ポンプセル電圧を正負両方に一時的に変
    化させ、その時のモニタセル電流の大きさに応じてポン
    プセル電圧を補正する請求項1又は2記載のガス濃度検
    出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のガス濃度検出装置におい
    て、ポンプセル電圧を正負両方に変化させた時の各々の
    モニタセル電流の変化量を計測し、正負両方の各々の電
    流変化量が一致するかどうかによりポンプセル電圧の補
    正の要否を判定するガス濃度検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のガス濃度検出装置
    において、ポンプセル電圧を正負両方に変化させた時の
    各々のモニタセル電流の変化量を計測し、センサ初期特
    性と異なるものであって且つ正負両方の各々の電流変化
    量が一致しない場合、モニタセル電流の変化が大きいポ
    ンプセル電圧の変化方向とは逆方向にポンプセル電圧を
    補正するガス濃度検出装置。
  7. 【請求項7】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた時
    のモニタセル電流に応じて電圧補正値を算出し、その電
    圧補正値をバックアップメモリに記憶保持する請求項1
    乃至6の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  8. 【請求項8】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた時
    のモニタセル電流に応じて電圧補正値を算出し、該電圧
    補正値により、予め規定した印加電圧特性を更新する請
    求項1乃至7の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  9. 【請求項9】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた時
    のモニタセル電流の大きさを一定範囲内に保つようにし
    てポンプセル電圧を制御する請求項1乃至6の何れかに
    記載のガス濃度検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のガス濃度検出装置にお
    いて、ポンプセル電圧の変化時にモニタセル電流が前記
    一定範囲に達しない場合、或いは同モニタセル電流が前
    記一定範囲を超える場合に、ポンプセル電圧を増加又は
    減少させるガス濃度検出装置。
  11. 【請求項11】 ポンプセル電圧を大きさの異なる振幅
    で各々一時的に変化させ、その都度のモニタセル電流の
    大きさに応じてポンプセル電圧を補正する請求項1乃至
    10の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  12. 【請求項12】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のモニタセル電流の大きさに応じて前記ガス濃度セン
    サの劣化度合を判定する手段を更に備えた請求項1乃至
    11の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  13. 【請求項13】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のモニタセル電流の大きさに応じてポンプセル電圧を
    補正する手段に代えて、ポンプセル電圧を一時的に変化
    させた時のモニタセル電流の大きさに応じて前記ガス濃
    度センサの劣化度合を判定する手段を備えた請求項1乃
    至11の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  14. 【請求項14】 チャンバーに導入した被検出ガス中の
    酸素を排出又は汲み込むためのポンプセルと、ポンプセ
    ルを通過した後のガスから特定ガス成分の濃度を検出す
    るためのセンサセルと、チャンバー内の残留酸素濃度を
    検出するためのモニタセルとを備えるガス濃度センサを
    用い、ポンプセルへの電圧印加時にセンサセル電流、モ
    ニタセル電流を各々計測してその時のセンサセル電流か
    ら特定ガス成分の濃度を検出するガス濃度検出装置であ
    って、 予め規定した印加電圧特性を用い、その都度のポンプセ
    ル電流に応じてポンプセル電圧を初期設定する手段と、 前記初期設定したポンプセル電圧を正負少なくとも何れ
    かに一時的に変化させ、その時のセンサセル電流の大き
    さに応じてポンプセル電圧を補正する手段と、を備えた
    ことを特徴とするガス濃度検出装置。
  15. 【請求項15】 ポンプセル電圧に対するセンサセル電
    流の特性上センサセル電流が急変するポンプセル電圧と
    前記初期設定したポンプセル電圧との差を、ポンプセル
    電圧の変化時におけるセンサセル電流の大きさから判断
    し、その結果に応じてポンプセル電圧の補正を行う請求
    項14記載のガス濃度検出装置。
  16. 【請求項16】 ポンプセル電圧を一方向にのみ一時的
    に変化させ、その時のセンサセル電流の大きさに応じて
    ポンプセル電圧を補正する請求項14又は15記載のガ
    ス濃度検出装置。
  17. 【請求項17】 ポンプセル電圧を正負両方に一時的に
    変化させ、その時のセンサセル電流の大きさに応じてポ
    ンプセル電圧を補正する請求項14又は15記載のガス
    濃度検出装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のガス濃度検出装置に
    おいて、ポンプセル電圧を正負両方に変化させた時の各
    々のセンサセル電流の変化量を計測し、正負両方の各々
    の電流変化量が一致するかどうかによりポンプセル電圧
    の補正の要否を判定するガス濃度検出装置。
  19. 【請求項19】 請求項17又は18記載のガス濃度検
    出装置において、ポンプセル電圧を正負両方に変化させ
    た時の各々のセンサセル電流の変化量を計測し、センサ
    初期特性と異なるものであって且つ正負両方の各々の電
    流変化量が一致しない場合、センサセル電流の変化が大
    きいポンプセル電圧の変化方向とは逆方向にポンプセル
    電圧を補正するガス濃度検出装置。
  20. 【請求項20】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のセンサセル電流に応じて電圧補正値を算出し、その
    電圧補正値をバックアップメモリに記憶保持する請求項
    14乃至19の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  21. 【請求項21】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のセンサセル電流に応じて電圧補正値を算出し、該電
    圧補正値により、予め規定した印加電圧特性を更新する
    請求項14乃至20の何れかに記載のガス濃度検出装
    置。
  22. 【請求項22】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のセンサセル電流の大きさを一定範囲内に保つように
    してポンプセル電圧を制御する請求項14乃至19の何
    れかに記載のガス濃度検出装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のガス濃度検出装置に
    おいて、ポンプセル電圧の変化時にセンサセル電流が前
    記一定範囲に達しない場合、或いは同センサセル電流が
    前記一定範囲を超える場合に、ポンプセル電圧を増加又
    は減少させるガス濃度検出装置。
  24. 【請求項24】 ポンプセル電圧を大きさの異なる振幅
    で各々一時的に変化させ、その都度のセンサセル電流の
    大きさに応じてポンプセル電圧を補正する請求項14乃
    至23の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  25. 【請求項25】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のセンサセル電流の大きさに応じて前記ガス濃度セン
    サの劣化度合を判定する手段を更に備えた請求項14乃
    至24の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  26. 【請求項26】 ポンプセル電圧を一時的に変化させた
    時のセンサセル電流の大きさに応じてポンプセル電圧を
    補正する手段に代えて、ポンプセル電圧を一時的に変化
    させた時のセンサセル電流の大きさに応じて前記ガス濃
    度センサの劣化度合を判定する手段を備えた請求項14
    乃至24の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  27. 【請求項27】 ガス濃度検出期間では、印加電圧特性
    に基づきポンプセル電圧を制御しつつ定期的に特定ガス
    成分の濃度を検出するのに対し、前記ガス濃度検出期間
    とは異なるポンプセル電圧補正期間では、ポンプセル電
    圧の一時的な変化による当該ポンプセル電圧の補正処理
    を実施する請求項1乃至26の何れかに記載のガス濃度
    検出装置。
  28. 【請求項28】 ポンプセル電圧を一時的に変化させる
    際、その時のモニタセル電流及びセンサセル電流に対し
    てフィルタ処理をかけ、モニタセル電流及びセンサセル
    電流の応答波形をなまらせる構成とした請求項1乃至2
    7の何れかに記載のガス濃度検出装置。
  29. 【請求項29】 前記ガス濃度センサは、車両用エンジ
    ンから排出される排ガスを検出対象とするセンサであ
    り、少なくともエンジンの始動時又は停止時に前記一連
    の電圧補正処理、或いは劣化判定の処理を実施する請求
    項1乃至28の何れかに記載のガス濃度検出装置。
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