JP2009133846A - ガスセンサ制御装置およびガスセンサ制御システム - Google Patents

ガスセンサ制御装置およびガスセンサ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 制御対象セルを一定電圧に制御するための電圧制御手段の特性が回路基板の温度変動に起因して変化しても、特定ガス濃度の検出精度を向上できるガスセンサ制御装置を提供する。
【解決手段】 ガスセンサ制御装置1は、制御対象セルとしての酸素濃度検出セル12、第2ポンピングセル13を備えたNOxセンサ素子10を有するガスセンサの制御に用いられると共に、ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備えている。そして、この回路基板上に、2つのセル12,13の端子間電圧Vs、Vpがそれぞれ一定となるよう制御する電圧制御手段としての第1,第2制御回路CC1、CC2、回路基板の温度を検出する温度センサ26、温度センサ26が検出した温度に基づき、2つの制御対象セル12、13の端子間電圧の差(Vp−Vs)の温度変動を補償する電圧Vsa2をセル12に接続される第1制御回路CC1に印加する電圧補正手段、を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガスに含まれる特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられるガスセンサ制御装置に関する。
自動車等の内燃機関の燃費向上や燃焼制御を行うガスセンサとして、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや空燃比センサが知られている。又、自動車の排気ガス規制の強化に伴い、排気ガス中の窒素酸化物(NO)量の低減が要求されており、NO濃度を直接測定できるNOセンサが開発されている。
これらのガスセンサは、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質の表面に一対の電極を形成してなるセルを1つないし複数備えたガスセンサ素子を有し、このガスセンサ素子からの出力に基づいて特定ガスの濃度検出を行っている。
例えばNOセンサは、被測定ガス空間に連通する第1測定室内の酸素を第1ポンプセルによって汲み出し、その際、第1測定室内の酸素濃度を酸素濃度検出セルによって測定し、第1測定室内が所定の酸素濃度になるよう第1ポンピングセルを制御する。さらに、酸素濃度が制御された被測定ガスが第1測定室から第2測定室へ流入し、第2ポンピングセルに一定電圧を印加することによって被測定ガスに含まれるNOをNとOに分解し、この際、第2ポンピングセルの一対の電極間に流れる第2ポンプ電流を測定することにより被測定ガス中のNO濃度が検出される。
このようなNOセンサにおいては、酸素濃度検出セルや第2ポンピングセルの電極間電圧が一定電圧となるように制御する電圧制御回路が必要であり、そのための制御回路ユニット(ガスセンサ制御装置)が開発されている(特許文献2参照)。
又、上記したセル間の出力電圧はセンサ温度によって変化するため、センサ温度によってガスの検出結果が変動するという問題がある。そこで、NO濃度を表す第2ポンプ電流に対してセンサ温度補正量を加算し、補正後のNO濃度を出力するガスセンサ制御装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−304758号公報 特開平10−288595号公報(段落0073〜0075)
ところで、上記NOセンサのようなガスセンサを制御するガスセンサ制御装置は、ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備えており、その回路基板上には上述した電圧制御回路を構成したりするための電子部品(オペアンプや抵抗器等)が多用されている。しかしながら、このようなガスセンサ制御装置では、上述のセルの電極間電圧を一定電圧に制御するよう、回路基板上に実装される電圧制御回路(電子部品等)に対して行う調整は、ガスセンサ制御装置の出荷前に常温下でのみ行われる。このため、実使用時に回路基板に温度変化が生じると、電子部品の温度特性が温度によって制御電圧が変動(ドリフト)してしまうことがある。このような場合、ガス濃度の検知精度が良好に得られないおそれがある。
又、上記特許文献2記載の技術は、センサ温度によってガスの検出結果を変動させる対策をとっているが、回路基板の温度変化が考慮されておらず、この温度変化に起因する制御電圧の変動に対処することが、ガス濃度の検知精度向上のために必要となる。
すなわち、本発明は、制御対象セルを一定電圧に制御するための電圧制御手段の特性が回路基板の温度変動に起因して変化した場合にも、特定ガス濃度の検出精度を向上することができるガスセンサ制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本第1発明のガスセンサ制御装置は、一対の電極と固体電解質とを有する制御対象セルを備え特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられると共に、前記ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備え、前記回路基板上に、前記制御対象セルの前記一対の電極間の電圧が一定電圧となるよう制御する電圧制御手段と、前記回路基板の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて、前記一定電圧の温度変動を補償する補正電圧を前記電圧制御手段に印加する電圧補正手段と、を有する。
このような構成とすると、回路基板に実装される電圧制御手段の電子部品(回路)自体の特性が温度によって変化した場合にも、電圧補正手段が制御する一定電圧が変動(ドリフト)するのを補正し、ガスセンサ素子からの出力信号に基づく特定ガス濃度の検出精度を向上することができる。
ところで、ガスセンサ素子の構成によっては制御対象セルを複数備えるものがあり、このようなガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられるガスセンサ制御装置では、複数の制御対象セルから選択された2つの制御対象セルの個々に対して電圧制御手段を接続する構成のものが知られている。そして、このようなガスセンサ制御装置では、本発明の課題を解決するために、上記の第1発明のように、各電圧制御手段に対し、温度検出手段が検出した温度に基づき一定電圧の温度変動を補償する補正電圧を印加する形態を採ることができる。このような形態を図ることで、回路基板に実装される電子部品自体の特性が温度によって変化した場合にも、特定ガス濃度の検出精度の向上を図ることは可能となる。ただし、複数の電圧制御手段の数に対応するように、複数の電圧補正手段を設ける必要があるため、ガスセンサ制御装置のコストアップを招くことになる。
そこで、本第2発明としてのガスセンサ制御装置は、一対の電極と固体電解質とを有する制御対象セルを2つ以上備え特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられると共に、前記ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備え、前記回路基板上に、2つ以上の前記制御対象セルのそれぞれに接続されると共に、前記制御対象セルの前記一対の電極間の電圧が一定電圧となるよう制御する複数の電圧制御手段と、前記回路基板の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて、前記制御対象セルから選択される2つの制御対象セルにおける電極間の電圧の差の温度変動を補償する補正電圧を、前記選択された制御対象セルのうち一方に接続される電圧制御手段に印加する電圧補正手段と、を有する。
このような構成とすると、ガスセンサ制御装置を構成する回路基板に実装される電圧制御手段の電子部品(回路)自体の特性が温度によって変化した場合にも、2つの制御対象セルの電圧の差が変動(ドリフト)するのを補正し、電圧補正手段を制御対象セルの数だけ設けなくても、ガスセンサ素子からの出力信号に基づく特定ガス濃度の検出精度を向上することができる。なお、2つ以上の制御対象セルの制御対象となる一定電圧(制御電圧)の値は同一値に限られず、制御対象セル毎に異なる値の一定電圧(例えば、一方の制御対象セルの制御対象電圧が450mVであり、他方の制御対象セルの制御対象電圧が425mV)に設定されていても良い。
さらに、上記の第1発明、第2発明のガスセンサ制御装置では、前記ガスセンサは、前記ガスセンサ素子を加熱するためのヒータを有しており、前記回路基板上には、前記ヒータの通電制御を行うヒータ制御手段が備えられ、前記温度検出手段は、前記ヒータ制御手段よりも前記電圧制御手段に近接して前記回路基板上に配置されていてもよい。
このような構成とすると、回路基板における電圧制御手段付近の温度を温度検出手段にて精度良く検出することができ、その検出した温度を一定電圧の温度補償または2つの制御対象セルにおける電極間電圧の差の温度変動の補償に用いることができるので、これら補償の精度が向上する。
さらに、上記の第1発明、第2発明のガスセンサ制御装置では、温度に対応して前記一定電圧の補正値が記憶された記憶手段をさらに備え、前記電圧補正手段は、前記補正値を参照して前記補正電圧を印加するようにしてもよい。このような構成を図ることで、簡易的に一定電圧の温度補償または2つの制御対象セルにおける電極間電圧の差の温度変動の補償を行うことができる。
また、前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に前記補正値を記憶してもよい。
このような構成を図ることで、温度検出手段により検出された温度に基づいて、簡易的に一定電圧の温度補償または2つの制御対象セルにおける電極間電圧の差の温度変動の補償を行うことができると共に、わずかな温度変動によって補償を逐次行う必要がなくなり、ガスセンサ制御装置の処理負荷の軽減を図ることができる。なお、所定の温度範囲は、必ずしも同じ数値範囲で設定される必要はない。
また、上記第2発明のガスセンサ制御装置としては、具体的に、前記ガスセンサ素子は、外部空間に接する第1固体電解質と、前記第1固体電解質と間隔を開けて積層される少なくとも1層の第2固体電解質と、前記第1固体電解質と前記第2固体電解質の間に区画される第1測定室と、前記第一測定室に連通し周囲から区画される第2測定室と、前記第2固体電解質に接し前記第1測定室に曝される検知電極と、前記検知電極の対極であって基準雰囲気に曝される基準極とを有し、前記第1測定室の酸素濃度に応じた起電力を生じる酸素濃度検出セルと、前記第1固体電解質に接し前記第1測定室に曝される内側第1ポンプ電極と、前記内側第1ポンプ電極の対極とを有し、前記酸素濃度検出セルに生じる前記起電力が第1の一定電圧となるよう、前記第1測定室に導入される被測定ガス中の酸素を出し入れする第1ポンピングセルと、前記第2固体電解質に接し前記第2測定室に曝される内側第2ポンプ電極と、前記内側第2ポンプ電極の対極であって前記第2測定室の外に配置される外側第2ポンプ電極とを有し、前記内側第2ポンプ電極と前記外側第2ポンプ電極との間に第2の一定電圧が印加されることで前記第2測定室のNO濃度に応じた電流が流れる第2ポンピングセルとを備えたNOセンサ素子であり、前記酸素濃度検出セル及び前記第2ポンピングセルが有する前記第2固体電解質は、同一の層又はそれぞれ異なる2層からなり、前記制御対象セルは前記酸素濃度検出セル及び前記第2ポンピングセルであり、前記電圧補正手段は、前記第2の一定電圧と前記第1の一定電圧との電極間電圧の差の温度変動を補償する補正電圧を、前記酸素濃度検出セルに接続される前記電圧制御手段に印加するガスセンサ制御装置に適用されるとよい。
これにより、回路基板に実装される電子部品(回路)自体の特性が温度によって変化した場合にも、2つの制御対象セル(酸素濃度検出セル及び第2ポンピングセル)の電極間電圧の差が変動(ドリフト)するのを補正し、電圧補正手段を酸素濃度検出セルに接続するだけで、ガスセンサ素子からの出力信号(NO濃度に応じた電流)に基づくNO濃度の検出精度を向上することができる。
この発明によれば、回路基板の温度変動に起因して回路基板に実装される電圧制御手段の特性が変化した場合にも、ガスセンサ素子からの出力信号に基づいて特定ガス濃度の検出精度を向上可能なガスセンサ制御装置が得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るガスセンサ制御装置(NO検出装置)1の構成を示すブロック図である。第1実施形態は、本発明において制御対象セルを2つ備え、2つの制御対象セルの電極間電圧の差の温度変動を補償し、電圧差を一定に保つ構成に相当する。又、第1実施形態において、2つの制御対象セルは、後述する酸素濃度検出セル及び第2ポンピングセルである。
NO検出装置1は図示しない内燃機関(以下、エンジンともいう)を備える車両に搭載されている。NO検出装置1は、Ip1セル/Vsセル制御回路20、マイクロコンピュータ(以下、MCという)21、温度検出手段(温度センサ)26、Ip2検出回路28、電源回路35、ヒータ回路40、センサ端子部29a〜29d、42e、42f、ECU端子部を備え、これらは1枚の回路基板70上に実装されている。センサ端子部はNOセンサ(詳細には、NOxセンサ素子10)に電気的に接続され、ECU端子部は車両側のエンジン制御装置(以下、ECUという)に電気的に接続され、NOセンサ(NOxセンサ素子10)からの検出信号を、NO検出装置1(具体的には、MC21)によって濃度信号に変換してECUに送信する。ECUは濃度信号に基づいて排気ガス中のNO濃度を演算し、エンジンの運転状態の制御や触媒に蓄積されたNOxの浄化などの処理を実行する。又、NO検出装置1のヒータ回路40はNOセンサ素子10内のヒータ50に接続されてNOセンサ素子10の温度を制御する。
MC21はNO検出装置1全体を制御し、CPU(中央演算処理装置)21a、ROM21b、RAM21cを備え、ROM等に予め格納されたプログラムがCPUにより実行される。
温度センサ26はサーミスタ等からなり、ヒータ回路40よりも第1制御回路20及びIp2検出回路28に近接して上記回路基板70上に配置されている。
なお、本発明において、「回路に近接して配置される」、とは、その回路の目的や機能を発揮するために必要な回路群(回路上の実装部品を含む)の近傍に配置されることをいい、特定回路が全体として1つの領域(例えば回路基板上の回路群)を形成する場合、この領域の境界の外側だけでなく、領域内(例えばこの回路群の回路配線の間のスペース)に温度検出手段(温度センサ26)が配置される場合も含む。ここで、温度検出手段によって検出される温度に基づいて、制御電圧を補償する観点からは、上記領域内に温度検出手段が配置されることが好ましい。
次に、NO検出装置1と接続されるNOセンサは、NOxセンサ素子10、同素子10を収容するハウジング、同素子10と接続されるリード線を含むものであるが、センサ自体の構成は公知であるため、以下ではNOxセンサ素子10について、長手方向に沿う断面図2を参照して説明する。なお、本実施形態のガスセンサ制御装置(NO検出装置)1は、自身が有する回路基板2がガスセンサであるNOセンサと信号線(リード線)を介して接続されることにより、センサ制御システムを構成するものである。
図2において、NOセンサ素子10は、第1固体電解質層11a、絶縁層14a、第2固体電解質層12a、絶縁層14b、第3固体電解質層13a、及び絶縁層14c、14dをこの順に積層した構造を有する。第1固体電解質層11aと第2固体電解質層12aとの層間に第1測定室16が画成され、第1測定室16の左端(入口)に配置された第1拡散抵抗体15aを介して外部から被測定ガスGMが導入される。
第1測定室16のうち入口と反対端には第2拡散抵抗体15bが配置され、第2拡散抵抗体15bを介して第1測定室16の右側には、第1測定室16と連通する第2測定室18が画成されている。第2測定室18は、第2固体電解質層12aを貫通して第1固体電解質層11aと第3固体電解質層13aとの層間に形成されている。
絶縁層14c、14dの間にはNOセンサ素子10の長手方向に沿って延びる長尺板状のヒータ50が埋設されている。ヒータ50はガスセンサを活性温度に昇温し、固体電解質層の酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。
絶縁層14a〜14dはアルミナを主体とし、第1拡散抵抗体15a及び第2拡散抵抗体15bはアルミナ等の多孔質物質からなる。又、ヒータ50は白金等からなる。
第1ポンピングセル11は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアを主体とする第1固体電解質層11aと、これを挟持するように配置された内側第1ポンプ電極11c及び対極となる外側第1電極11bとを備え、内側第1ポンプ電極11cは第1測定室16に面している。内側第1ポンプ電極11c及び外側第1ポンプ電極11bはいずれも白金を主体とし、各電極の表面は多孔質体からなる保護層11e、11dでそれぞれ覆われている。
なお、内側第1ポンプ電極11cは第1センサ端子19aに接続され、外側第1ポンプ電極11bは第4センサ端子19dに接続されている(図3参照)。
酸素濃度検出セル12は、ジルコニアを主体とする第2固体電解質層12aと、これを挟持するように配置された検知電極12b及び基準電極12cとを備え、検知電極12bは内側第1ポンプ電極11cより下流側で第1測定室16に面している。検知電極12b及び基準電極12cはいずれも白金を主体とし、それぞれ第1センサ端子19a、第2センサ端子19bに接続されている(図3参照)。
なお、絶縁層14bは、第2固体電解質層12aに接する基準電極12cが内部に配置されるように切り抜かれ、その切り抜き部には多孔質体が充填されて基準酸素室17を形成している。そして、酸素濃度検出セル12に図3には示してない定電流源回路を用いて予め微弱な一定値の電流を流すことにより、酸素を第1測定室16から基準酸素室17内に送り込み、酸素基準とする。
第2ポンピングセル13は、ジルコニアを主体とする第3固体電解質層13aと、第3固体電解質層13aのうち第2測定室18に面した表面に配置された内側第2ポンプ電極13b及び対極となる第2ポンプ対電極13cとを備えている。内側第2ポンプ電極13b及び第2ポンプ対電極13cはいずれも白金を主体とし、それぞれ第3センサ端子19c、第1センサ端子19aに接続されている(図3参照)。第2ポンプ対電極13cは、第3固体電解質層13a上における絶縁層14bの切り抜き部に配置され、基準電極12cに対向して基準酸素室17に面している。
なお、本実施形態におけるNOセンサ素子10は、第1固体電解質層11a、第2固体電解質層12a、第3固体電解質層13aの3層を有するものであり、第1ポンピングセル11が設けられる第1固体電解質層11aが特許請求の範囲の「第1固体電解質」に相当し、酸素濃度検出セル12及び第2ポンピングセル13が設けられる第2固体電解質層12a及び第3固体電解質層13aの2層が特許請求の範囲の「第2固体電解質」に相当する。
次に、NOセンサ素子10の動作の一例について説明する。まず、エンジンが始動されて外部電源から電源回路35が電力の供給を受けると、ヒータ回路40を介してヒータ50が作動し、第1ポンピングセル11、酸素濃度検出セル12、第2ポンピングセル13を活性化温度まで加熱する。そして、各セル11〜13が活性化温度まで加熱されると、第1ポンピングセル11は、第1測定室16に流入した被測定ガス(排ガス)GM中の過剰な酸素を内側第1ポンプ電極11cから第1対電極11bへ向かって汲み出す。
このとき、第1測定室16内の酸素濃度は、酸素濃度検出セル12の電極間電圧(端子間電圧)Vsに対応したものとなるため、この電極間電圧Vsが一定電圧V1(例えば425mV)になるように第1ポンピングセル11に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御することにより、第1測定室16内の酸素濃度をNOが分解しない程度に調整する。
酸素濃度が調整された被測定ガスGNは第2測定室18に向かってさらに流れる。そして、第2ポンピングセル13の電極間電圧(端子間電圧)Vpとして、被測定ガスGN中のNOガスが酸素とNガスに分解する程度の一定電圧V2(酸素濃度検出セル12の制御電圧の値より高い電圧、例えば450mV)を印加することにより、NOxが窒素と酸素に分解される。そして、NOの分解により生じた酸素が第2測定室18から汲み出されるように、第2ポンピングセル13に第2ポンプ電流Ip2が流れることになる。この際、第2ポンプ電流Ip2とNO濃度の間には直線関係があるため、Ip2を検出することにより被測定ガス中のNO濃度を検出することができる。
次に、NO検出装置1の詳細な回路構成について図3を参照して説明する。但し、図1における電源回路35は図示していない。
NO検出装置1は、NOセンサ素子10に対する通電制御を行うとともに、NOx濃度信号を含めた各種信号sigをECU60と送受信するものであり、第1配線39a及び第4配線39dを介してNOセンサ素子10の第1ポンピングセル11に接続し、第1配線39a及び第3配線39cを介して第2ポンピングセル13に接続し、第1配線39a及び第2配線39bを介して酸素濃度検出セル12に接続している。
なお、第1配線39a〜第4配線39dは、NO検出装置1側の第1回路端子29a〜第4回路端子29dにそれぞれ接続している。
又、ヒータ回路40は、第5配線50e及び第6配線50fを介してヒータ50に接続している。
NO検出装置1において、Ip1セル/Vsセル制御回路20は、PID回路22、Vs加算前基準電圧発生器23、ローパスフィルタ25、Ip1ドライバ27、複数の抵抗体R9〜R12、バッファ(オペアンプ)OA1,OA2を有している。
バッファOA1はネガティブフィードバックを行い、その非反転入力端子(+)が第2回路端子29bに接続され、バッファOA1の出力がPID回路22に入力される。PID回路22の2つの入力端子は、それぞれバッファOA1の出力端子と、基準電圧回路VCの出力側に接続され、PID回路22の出力が抵抗体R12を介してIp1ドライバ27の反転入力端子(−)に入力される。なお、PID回路22の出力は抵抗器R12を介して第1回路端子29aにも接続されている。
Ip1ドライバ27は、第1ポンピングセル11に第1ポンプ電流Ip1を流すためのオペアンプであり、その非反転入力端子(+)が参照電源に接続され、出力端子が第4回路端子29dに接続される。
バッファOA1、PID回路(PID制御回路)22、加算前基準電圧回路OC、加算回路AC、抵抗体R12、参照電源30、及びIp1ドライバ27で第1制御回路CC1(酸素濃度検出セル12に接続される電圧制御手段に相当)が構成される。第1制御回路CC1は、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vsが一定電圧V1となるよう制御する。
なお、加算前基準電圧回路OCと加算回路ACとから基準電圧回路VCが構成される。
加算前基準電圧回路OCは、Vs加算前基準電圧発生器23と、その非反転入力端子(+)がVs加算前基準電圧発生器23の出力端子に接続されネガティブフィードバックを行うバッファOA2とを備える。
加算回路ACは抵抗体R9〜R11を備え、バッファOA2から出力される加算前基準電圧Vstと、後述する補正電圧Vsa2とをノードN1で加算し、そこで生じる基準電圧Vsxが抵抗体R10を介してPID回路22に入力される。
次に、第1制御回路CC1の動作について説明する。PID回路22は、ノードN1における基準電圧Vsxに基づいて、酸素濃度検出セル12の第1センサ端子19aと第2センサ端子19bとの間の端子間電圧(検知電極12bと基準電極12cの電極間電圧)Vsが一定電圧V1(本実施形態では425mV)になるよう制御する。具体的には、端子間電圧Vsの偏差量ΔVsを用いたPID演算を行い、PID回路22の出力電圧を変化させる。
また、第1制御回路CC1のIp1ドライバ27は、第1ポンピングセル11に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。つまり、PID回路22の出力がIp1ドライバ27の反転入力端子(−)に入力されるため、Ip1ドライバ27の入出力回路は、第4回路端子29dから、第4配線39d、第1ポンピングセル11、第1配線39aを介して第1回路端子29aに至るネガティブフィードバック回路を構成する。そのため、第1回路端子29aの電位V29aが参照電源30の参照電位(本実施形態では3.6V)と等しくなるように、第1ポンピングセル11に第1ポンプ電流Ip1が流れる。
以上のように第1制御回路CC1は、第1配線39a、第2配線39b、及び第4配線39dを介して、酸素濃度検出セル12及び第1ポンピングセル11を含むフィードバック制御回路を構成し、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vsを一定電圧V1(425mV)に保つよう制御する。ここで、一定電圧V1の値は、基準温度(25℃)における端子間電圧Vsである。
一方、第2ポンピングセル13の端子間電圧Vpは、Ip2検出回路28の後述する第2制御回路CC2によって一定電圧V2に制御される。なお、第2ポンピングセル13については、酸素濃度検出セル12における第1制御回路CC1のような制御回路は用いていない。
Ip2検出回路28のうちで第2制御回路CC2(第2ポンピングセル13に接続される電圧制御手段に相当)は、図4に示す構成をなし、MC21から出力されたデジタル設定値Vpd2をアナログ設定電圧Vpa1に変換するD/A変換器28aのほか、同一の温度特性を有する抵抗体R5〜R7を有し、アナログ設定電圧Vpa1の電位を調整する電位調整回路NR2、及びバッファOA3からなる所定電圧化回路28bを含む。バッファOA3の反転入力端子(−)にはその出力が入力され、非反転入力端子(+)には電位調整回路NR2を通じてアナログ設定電圧Vpa1が入力される。
バッファOA3の出力端子には抵抗体R77が接続され、第2制御回路CC2と共にIp2検出回路を構成している。なお、抵抗体R77の両端には差動増幅回路28cの入力端子がそれぞれ接続される一方、この差動増幅回路28cの出力端子がMC21に接続されている。これにより、第2ポンピングセル13を流れる第2ポンプ電流Ip2は、抵抗体R77にて電圧変換され、差動増幅回路28cを介してMC21に取り込まれ、MC21は差動増幅回路からの出力信号(即ち、第2ポンプ電流Ip2)に基づいて、NOx濃度を算出する。
Ip2検出回路28(所定電圧化回路28b)は、D/A変換器28aで得たアナログ設定電圧Vpa1に基づいて、アナログ電圧Vpa2を発生させる。このアナログ電圧Vpa2は、第2ポンピングセル13の端子間電圧Vpが一定電圧V2(450mV)になるよう算出された設定電圧であり、そのまま第3センサ端子19cを通して第2ポンピングセル13に印加される。
ここで、一定電圧V2の値は、基準温度(25℃)における端子間電圧Vpである。
ところで、NO検出装置1の回路基板70に実装される第1制御回路CC1や第2制御回路CC2を構成する電子部品の特性が回路基板70の温度変化によって変動した場合、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vsや、第2ポンピングセル13の端子間電圧Vpを一定電圧V1、V2に保つことが難しくなる。特に、オペアンプは温度によってリーク電流及び電圧が変動しやすい。
図5は、NO検出装置1の付近の温度(即ち、回路基板70の温度)が変化したときの、酸素濃度検出セル12及び第2ポンピングセル13の端子間電圧(それぞれVs,Vp)の変化を示す。温度によってVsやV2が変化することがわかる。
このような場合、酸素濃度検出セル12及び第2ポンピングセル13の端子間電圧自体をそれぞれ一定電圧V1,V2に保つよう温度補償するようにしてもよいが、回路構成が複雑になることから、本第1実施形態では、各制御対象セル(酸素濃度検出セル12と第2ポンピングセル13)の端子間電圧の差(Vp−Vs)を一定に保つよう温度補償するようにしている。
特に、本第1実施形態におけるNOセンサ素子10では、NOx濃度に応じて第2ポンピングセル13に流れる第2ポンプ電流Ip2がμAオーダーと微小電流であるため、第2ポンピングセル13印加する電圧(即ち、端子間電圧Vp)を直接補正すると、第2ポンプ電流Ip2に補正に伴った無視できないレベルの変動がNOx濃度に関係なく生じるおそれがある。そのため、本第1実施形態におけるNOxセンサ素子10に接続されるガスセンサ制御装置1においては、第2ポンピングセル13の端子間電圧Vpを直接補正せず、端子間電圧の差(Vp−Vs)を一定に保つよう補正(温度補償)する方が好ましい。
つまり、図5の破線に示すように、端子間電圧の差(Vp−Vs)が回路基板70の温度変動によらず一定になるように、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vsの値を補正する。
そこで、第1実施形態においては、温度センサ26の検出温度に基づいて基準電圧Vsxの値を変更し、端子間電圧の差(Vp−Vs)を一定に保つよう、端子間電圧Vsの値を補正する。
具体的には、MC21は温度センサ26の検出値を取得し、温度毎に予め求めたVs補正値を記憶するマップを参照してVs補正値を決定し、決定したVs補正値に応じたパルス幅変調(PWM)信号Vsd2をPWM出力する。パルス幅変調信号Vsd2は抵抗器R8とコンデンサC1から構成されるローパスフィルタ25を介して補正電圧Vsa2に変換されて加算回路ACに入力され、加算前基準電圧回路OCから加算回路ACに入力される加算前基準電圧Vstと加算されて基準電圧Vsxとなり、PID回路22に入力される。
なお、第1実施形態において、CPU21a、ローパスフィルタ25、加算回路ACにより電圧補正手段が構成される。
図6、図7は、MC21のROM21bに記憶されたマップ(テーブル)の一例を示す。図6は、低温側(35℃以下)で参照されるマップであり、図7は、高温側(35℃以上)で参照されるマップである。
これらのマップは温度毎にVs補正値を記憶しているが、Vs補正値はより詳しくは、基準温度(25℃)におけるパルス幅変調信号Vsd2のデューティ比に対する、各温度でのオフセット値を示す。又、温度毎のVs補正値は実測値でなく、想定されたモデル値である。つまり、NOセンサ素子10を通電制御するための回路基板70上に実装される回路構成によっては、温度上昇に伴って端子間電圧Vsが上昇する場合と低下する場合とがあるため、端子間電圧Vsの想定される変動パターンのいくつかをVs補正モデル値としてマップに記憶する。
具体的には、想定される電圧変動パターンを補正ランク0〜15に分け、各補正ランク毎に、
温度毎のVs補正値をマップに記憶する。想定される電圧変動パターンは、本第1実施形態のガスセンサ制御装置1を外部検査機器に接続し、この外部検査機器から第2ポンピングセル13に0μAの電流を流すと共に、第1ポンピングセル11に0μAの電流を流し、擬似的にNO濃度が0ppm、酸素濃度が0ppmという状態にしたもとで、電圧変動を測定して得られる。
例えば、図5の補正ランク0の場合、温度低下に伴ってオフセット値を増やす、つまり信号Vsd2のデューティ比を増やすことにより、温度低下に伴う端子間電圧の差(Vp−Vs)の変動を補償する。一方、図5の補正ランク15の場合、温度低下に伴ってオフセット値を減らし、温度低下に伴う端子間電圧の差(Vp−Vs)の変動を補償する。
なお、個々のガスセンサ制御装置においては、上記補正ランクのうち1つのみを用いる。この場合、ガスセンサ制御装置を出荷する際、上記の外部検査機器に個々のガスセンサ制御装置を接続し、この外部検査機器から第2ポンピングセル13に0μAの電流を流すと共に、第1ポンピングセル11に0μAの電流を流し、その際の電圧変動パターンが補正ランク0〜15のいずれに近似するかを判定し、判定した補正ランクを検査に供されたガスセンサ制御装置に用いる。例えばマップにそのガスセンサ制御装置の補正ランクを示すフラグを設定することにより、MC21のCPUがマップ内の1つの補正ランクに該当するデータのみを参照する。
例として、補正ランク5を用いるガスセンサ制御装置において、温度センサ26の検出温度が−30℃の場合、図6よりVs補正値は+0.8であるから、基準温度(25℃)でのデューティ比(本実施形態では30%)にVs補正値(0.8)を加算し、補正後のデューティ比が30.8%となるようなパルス幅変調信号Vsd2を出力し、端子間電圧の差(Vp−Vs)を一定に保つよう補正(温度補償)する。
又、第1実施形態では、所定の温度範囲(幅20℃)毎にVs補正値をマップに記憶している。例えば、図6において、15〜35℃ではVs補正値が共通である。そのため、MC21が温度センサ26の検出値をキーとしてマップを参照した際、前回参照した検出値と温度範囲が同じであればVs補正値は変化しないので、パルス幅変調信号Vsd2のデューティ比は更新しない。つまり、温度センサ26の検出値に応じてパルス幅返照信号Vsd2のデューティ比を計算する場合に比べ、MC21のCPU21aへの負荷を少なくできるという利点がある。
なお、第1実施形態におけるVs補正値は、Vp−Vsが25℃における基準値(450−425=25mV)に保たれるような値となっている。これにより、回路基板70の温度が変動しても、常に第2ポンピングセル13と酸素濃度検出セル12の端子間電圧との差が25mV近傍に維持される。
次に、図8を参照して、MC21のCPU21aによる端子間電圧の差(Vp−Vs)を一定に保つための補正処理について説明する。
まず、CPU21aは温度センサ26の出力を読取り、読取り値から検出温度を演算する(ステップS2)。なお、MC21は図示しないA/D変換器を有し、温度センサ26のアナログ出力をデジタル値に変換して読取る。次に、CPU21aは演算した検出温度が35℃以下か否かを判定し(ステップS4)、ステップS4でYesであれば、演算した検出温度をキーとして図6のマップを参照し(ステップS6)、ステップS4でNoであれば図7のマップを参照する(ステップS8)。
次いで、CPU21aはステップS6又はS8の参照値(Vs補正値)が、前回の参照値と異なるか否かを判定する(ステップS10)。例えば、前回のタイミングでCPU21aが読取った温度が18℃である場合、図6の参照値は0であり(補正ランク5)、今回CPU21aが読取った温度が27℃である場合も図6の参照値は0であるから、この場合はステップS10でNoとなる。
ステップS10でYesの場合、CPU21aは参照値に基づいてパルス幅変調信号Vsd2の現在のデューティ比を補正し(ステップS12)、補正後のデューティ比とされたパルス幅変調信号Vsd2を出力する(ステップS14)。これにより、端子間電圧の差(Vp−Vs)が一定に保たれるように基準電圧Vsxの値が調整され、処理が終了する。
一方、ステップS10でNoの場合、CPU21aは補正を行わずに処理が終了する。
図9は、本発明の第2実施形態に係るガスセンサ制御装置(O検出装置)1Bの構成を示すブロック図である。第2実施形態は、1つの制御対象セルの電極間電圧自体を一定に保つよう、温度補償する構成に相当する。又、第2実施形態において、制御対象セルは酸素濃度検出セルである。
なお、ガスセンサ制御装置1Bは、2セルタイプの公知の酸素センサ素子100を有する酸素センサに接続されるものであり、酸素センサ素子100は第1実施形態における第2ポンピングセル13を有しないこと以外はNOセンサ素子10と同一の構成であるので、説明を省略する。
また、ガスセンサ制御装置1Bも、第2ポンピングセル13を制御するためのIp2検出回路28を有しないこと以外は第1実施形態のガスセンサ制御装置1と同一の構成であり、同一の動作を行うので、説明を省略する。なお、本第2実施形態のガスセンサ制御装置(O検出装置)1Bは、自身が有する回路基板70がガスセンサである酸素センサと信号線(リード線)を介して接続されることにより、センサ制御システムを構成するものである。
図10に示すように、Oセンサ検出装置付近の温度(即ち、回路基板70の温度)が変化したとき、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vsが変化する。そこで、第2実施形態においては、酸素濃度検出セル12の端子間電圧Vs自体が回路基板の温度によらず一定になるよう、パルス幅変調信号Vsd2のデューティ比を調整して、基準電圧Vsxの値を補正する。従って、第2実施形態においては、ROM21bに記憶されたマップ(テーブル)のVs補正値が第1実施形態の場合と異なるが、温度センサ26の検出値に応じてパルス幅返照信号Vsd2のデューティ比を更新するためのVs補正値をマップから参照して基準電圧Vsxの値を補正する方法は第1実施形態と同様とすることができる。
なお、第2実施形態においては、基準温度(25℃)における端子間電圧(425mV)と同じ値に端子間電圧Vsを保つような温度補正を行う。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、NOセンサ素子を構成する固体電解質層を3層としたが、第1ポンピングセル、酸素濃度検出セル、第2ポンピングセルを構成するための固体電解質層を2層としてもよい。つまり、単層からなる第1固体電解質層と単層からなる第2固体電解質層との間に、第1測定室と第2測定室を直列に並ぶように形成した上で、第1固体電解質層を用いて第1ポンピングセルを構成し、第2固体電解質層を用いて酸素濃度検出セル及び第2ポンピングセルを構成するのである。このような固体電解質層が2層であるNOxセンサ素子の構造は、例えば特開平9−288085号公報(図2)に記載されている。
本発明は、自動車や各種内燃機関の排ガス中や、ボイラ等の燃焼ガス中のNOガス濃度検出用ガスセンサや、全領域空燃比センサ等の酸素センサに適用することができるが、これらの用途に限られない。例えば、NOX以外のガス(例えばCOXやH2O、HCなど)の濃度を測定するためのガスセンサ素子を有するガスセンサに対して適用することもできる。
本発明の第1実施形態に係るNO検出装置の構成を示すブロック図である。 NOセンサ素子の長手方向に沿う断面図である。 NO検出装置の詳細な構成を示す図である。 Ip2セル検出回路の構成を示す図である。 NOセンサ検出装置付近の温度が変化したときの、酸素濃度検出セル及び第2ポンピングセルの端子間電圧の変化を示す図である。 ROM21bに記憶されたマップ(テーブル)の一例を示す図である。 ROM21bに記憶されたマップ(テーブル)の一例を示す別の図である。 端子間電圧Vsの補正処理フローを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るO検出装置の詳細な構成を示す図である。 センサ検出装置付近の温度が変化したときの、酸素濃度検出セルの端子間電圧の変化を示す図である。
符号の説明
1、1B ガスセンサ制御装置
10、100 ガスセンサ素子(NOセンサ素子、酸素センサ素子)
11 第1ポンピングセル
12 酸素濃度検出セル(制御対象セル)
13 第2ポンピングセル(制御対象セル)
11a〜13a 第1固体電解質層〜第3固体電解質層
11b 第1対電極
11c 内側第1ポンプ電極
12b 検知電極
12c 基準電極
13b 内側第2ポンプ電極
13c 第2ポンプ対電極
16 第1測定室
18 第2測定室
21a、25、AC 電圧補正手段(CPU、ローパスフィルタ、加算回路)
21b 記憶手段(ROM)
26 温度検出手段(温度センサ)
CC1、CC2 電圧制御手段(第1制御回路、第2制御回路)
Vs 酸素濃度検出セルの端子間電圧
Vp 第2ポンピングセルの端子間電圧
Vsa2 補正電圧

Claims (7)

  1. 一対の電極と固体電解質とを有する制御対象セルを備え特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられると共に、前記ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備えるガスセンサ制御装置であって、
    前記回路基板上に、
    前記制御対象セルの前記一対の電極間の電圧が一定電圧となるよう制御する電圧制御手段と、
    前記回路基板の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段が検出した温度に基づいて、前記一定電圧の温度変動を補償する補正電圧を前記電圧制御手段に印加する電圧補正手段と
    を有するガスセンサ制御装置。
  2. 一対の電極と固体電解質とを有する制御対象セルを2つ以上備え特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を有するガスセンサの制御に用いられると共に、前記ガスセンサと信号線を介して接続される回路基板を備えるガスセンサ制御装置であって、
    前記回路基板上に、
    2つ以上の前記制御対象セルのそれぞれに接続されると共に、前記制御対象セルの前記一対の電極間の電圧が一定電圧となるよう制御する複数の電圧制御手段と、
    前記回路基板の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段が検出した温度に基づいて、前記制御対象セルから選択される2つの制御対象セルにおける電極間の電圧の差の温度変動を補償する補正電圧を、前記選択された制御対象セルのうち一方に接続される電圧制御手段に印加する電圧補正手段と
    を有するガスセンサ制御装置。
  3. 前記ガスセンサは、前記ガスセンサ素子を加熱するためのヒータを有しており、前記回路基板上には、前記ヒータの通電制御を行うヒータ制御手段が備えられ、
    前記温度検出手段は、前記ヒータ制御手段よりも前記電圧制御手段に近接して前記回路基板上に配置されている請求項1又は2記載のガスセンサ制御装置。
  4. 温度に対応して前記補正電圧に対応する補正値が記憶された記憶手段をさらに備え、
    前記電圧補正手段は、前記補正値を参照して前記補正電圧を前記電圧制御手段に印加する請求項1〜3のいずれかに記載のガスセンサ制御装置。
  5. 前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に前記補正値を記憶する請求項4に記載のガスセンサ制御装置。
  6. 前記ガスセンサ素子は、
    外部空間に接する第1固体電解質と、
    前記第1固体電解質と間隔を開けて積層される少なくとも1層の第2固体電解質と、
    前記第1固体電解質と前記第2固体電解質の間に区画される第1測定室と、
    前記第一測定室に連通し周囲から区画される第2測定室と、
    前記第2固体電解質に接し前記第1測定室に曝される検知電極と、前記検知電極の対極であって基準雰囲気に曝される基準極とを有し、前記第1測定室の酸素濃度に応じた起電力を生じる酸素濃度検出セルと、
    前記第1固体電解質に接し前記第1測定室に曝される内側第1ポンプ電極と、前記内側第1ポンプ電極の対極とを有し、前記酸素濃度検出セルに生じる前記起電力が第1の一定電圧となるよう、前記第1測定室に導入される被測定ガス中の酸素を出し入れする第1ポンピングセルと、
    前記第2固体電解質に接し前記第2測定室に曝される内側第2ポンプ電極と、前記内側第2ポンプ電極の対極であって前記第2測定室の外に配置される外側第2ポンプ電極とを有し、前記内側第2ポンプ電極と前記外側第2ポンプ電極との間に第2の一定電圧が印加されることで前記第2測定室のNO濃度に応じた電流が流れる第2ポンピングセルとを備えたNOセンサ素子であり、
    前記酸素濃度検出セル及び前記第2ポンピングセルが有する前記第2固体電解質は、同一の層又はそれぞれ異なる2層からなり、
    前記制御対象セルは前記酸素濃度検出セル及び前記第2ポンピングセルであり、
    前記電圧補正手段は、前記制御対象セルの電極間電圧の差の温度変動を補償する補正電圧を、前記酸素濃度検出セルに接続される前記電圧制御手段に印加する請求項2〜5のいずれかに記載のガスセンサ制御装置。
  7. 前記ガスセンサと、
    前記ガスセンサと信号線を介して接続される前記回路基板を備える請求項1〜6のいずれかに記載のガスセンサ制御装置と、
    を備えるガスセンサ制御システム。
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