JP2016014655A - ガスセンサ制御装置、ガスセンサシステム及びガスセンサ素子の劣化判定方法 - Google Patents

ガスセンサ制御装置、ガスセンサシステム及びガスセンサ素子の劣化判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定できるガスセンサ制御装置を提供する。【解決手段】第1測定室MR1及び第2測定室MR2を内部に有し、第1ポンプセル111と、第2ポンプセル113と、酸素濃度検知セル112とを備えるガスセンサ素子10を制御するガスセンサ制御装置100は、酸素濃度検知セル112に生じる濃度電圧Vsが目標電圧Vrとなるように、第1測定室MR1についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1室制御手段51〜54と、目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2に変化させる目標電圧変化手段と、第1電極145と第2電極147との間に流れる濃度電流Ip2の大きさを検知する電流検知手段55と、濃度電圧Vsの目標電圧Vrの変化に伴って濃度電流Ip2に生じる変化から、ガスセンサ素子10の劣化状態を判定する劣化判定手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、特定ガスの濃度を検知するガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御装置、ガスセンサ制御装置とガスセンサとを備えたガスセンサシステム、及び、ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定方法に関する。
従来より、内燃機関の排気ガス等に含まれる特定ガスの濃度を検知するガスセンサ素子、及びこのガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御装置を備えたガスセンサが知られている。例えば、特許文献1には、特定ガスとして窒素酸化物(NOx)を検出するガスセンサ素子(NOxセンサ素子)と、これを制御して被測定ガス中の窒素酸化物濃度を算出するガスセンサ制御装置とを備えたNOxセンサが開示されている。
なお、ここで用いられているNOxセンサ素子は、第1測定室及び第2測定室を内部に有し、それぞれが固体電解質体からなる第1ポンプセル及び第2ポンプセルを備えている。
第1測定室には被測定ガスが導入され、第1ポンプセルは、この第1測定室内の第1室内ガスを、所定の酸素濃度に制御する。また、第2ポンプセルは、一対の電極のうちの一方が第2測定室に配置されており、この第2ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、第1測定室から第2測定室に導入された第2室内ガス中の酸素分子及び構造内に酸素原子を含む酸素含有ガス(例えばNOx)を解離させる。すると、これにより、第2室内ガス中の酸素分子及び酸素含有ガスの濃度に応じた濃度電流が、第2ポンプセルの電極間に流れる。このため、ガスセンサ制御装置は、この第2ポンプセルの電極間に流れる濃度電流の大きさから、酸素含有ガスの濃度を検知することができる。
特開2009−168798号公報
ところで、このようなガスセンサに用いるガスセンサ素子は、使用等により劣化すると、センサの応答性が遅くなることがわかってきた。例えば、NOxセンサは、近年の厳しいNOx規制に対応するため、良好な応答特性が要求されている。しかし、このNOxセンサに用いるNOxセンサ素子の劣化により、センサの応答性が遅くなると、要求される応答特性を満足できなくなる虞がある。このため、ガスセンサ制御装置には、このような応答性が遅くなったガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定できることが求められている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定できるガスセンサ制御装置、このようなガスセンサ制御装置とガスセンサとを備えたガスセンサシステム、及び、ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定方法を提供するものである。
上記課題を解決するための、本発明の一態様は、外部の被測定ガスが導入される第1測定室、及び上記第1測定室に連通し上記第1測定室内の第1室内ガスが導入される第2測定室を内部に有しており、固体電解質体からなり、上記第1測定室内の上記第1室内ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンプセルと、固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第2測定室の内と外にそれぞれ配置される第1電極及び第2電極を有する第2ポンプセルと、固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第1測定室内に配置される検知電極及び基準の酸素濃度雰囲気に晒される基準電極を有する酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御装置であって、上記酸素濃度検知セルの上記検知電極と上記基準電極との間に生じる濃度電圧が目標電圧となるように、上記第1ポンプセルを用いた上記第1測定室についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1室制御手段と、上記目標電圧を第1目標電圧から、これと異なる第2目標電圧に変化させる目標電圧変化手段と、上記第2測定室内の第2室内ガス中の酸素分子及び酸素分子より解離電圧の高い酸素含有ガスの濃度に応じて、上記第1電極と上記第2電極との間に流れる濃度電流の大きさを検知する電流検知手段と、上記目標電圧変化手段による上記濃度電圧の上記目標電圧の変化に伴って上記濃度電流に生じる変化から、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定手段と、を備えるガスセンサ制御装置である。
このガスセンサ制御装置において、第1室制御手段は、酸素濃度検知セルの電極間に生じる濃度電圧が目標電圧となるように、第1ポンプセルを用いた第1測定室についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う。一方、目標電圧変化手段は、濃度電圧の目標電圧を第1目標電圧から第2目標電圧に変化させる。また、電流検知手段は、第2ポンプセルの第1電極と第2電極との間に流れる濃度電流の大きさを検知する。濃度電圧の目標電圧を変化させると、第1室内ガスの酸素濃度が変化し、第2測定室に導入される第2室内ガスの酸素分子及び酸素含有ガスの濃度も変化するので、検知される濃度電流の大きさにも変化を生じる。一方、この濃度電流に生じる変化の様子は、ガスセンサ素子の劣化の度合いによって異なる。そこで、劣化判定手段によって、濃度電圧の目標電圧の変化に伴って濃度電流に生じる変化から、ガスセンサ素子の劣化状態を判定する。かくして、ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定することができる。
なお、酸素分子よりも解離電圧の高い酸素含有ガスは、構造内に酸素原子を含む酸素含有ガスのうち、酸素分子(O2)よりも高い解離電圧を有するガスであり、例えば、窒素酸化物(NOx)、CO、H2Oガスが挙げられる。
第1目標電圧と第2目標電圧とは、互いに異なる電圧とすれば良いが、例えば、両者のうちの一方を、このガスセンサ制御装置で被測定ガスについて酸素含有ガスの濃度を測定する際に保つ値とし、他方をそれよりも高い電圧または低い電圧に選択すると良い。
また、このガスセンサ制御装置では、濃度電圧の目標電圧を第1目標電圧から第2目標電圧に変化させることによって、第1室内ガスの酸素濃度を変化させている。これにより、濃度電流に生じる変化を適切に得て、ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定することができる。
目標電圧を第1目標電圧から第2目標電圧に変化させるときの変化のさせ方としては、例えば、第1目標電圧から第2目標電圧に向けて、ランプ状に電圧を上げる手法や、または、ランプ状に電圧を下げる手法が挙げられる。また、目標電圧を変化の開始部分と終了部分で変化が緩やかとなるS字状に変化させたり、ステップ状に変化させたり、目標電圧を時間の経過と共に階段状に変化させる手法も挙げられる。また、第1目標電圧から第2目標電圧までの変化の期間も、任意に変えることができる。
さらに、上述のガスセンサ制御装置であって、前記目標電圧変化手段は、前記目標電圧が前記第1目標電圧から前記第2目標電圧に至るまでの期間にわたり、前記濃度電流にオーバーシュートが生じないように、上記目標電圧を徐々に変化させる手段であるガスセンサ制御装置とすると良い。
このガスセンサ制御装置では、濃度電流にオーバーシュートが生じないように、目標電圧を徐々に変化させているため、ガスセンサ素子の劣化状態に応じた濃度電流の変化を適切に得ることができる。なお、目標電圧の変化の態様としては、目標電圧をランプ状に変化させる態様や、目標電圧を時間の経過と共に階段状に変化させる態様等を挙げることができる。
さらに、上述のいずれかのガスセンサ制御装置であって、前記第2目標電圧は、前記第1目標電圧よりも低く、前記目標電圧変化手段によって前記目標電圧を上記第1目標電圧から上記第2目標電圧まで変化させたとき、前記濃度電流が、第1濃度電流から第2濃度電流まで増加する変化を示す場合に、前記劣化判定手段は、上記濃度電流に生じる上記変化のうち、上記濃度電流が上記第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標によって、前記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する手段であるガスセンサ制御装置とすると良い。
このガスセンサ制御装置では、目標電圧変化手段によって目標電圧を第1目標電圧から、これよりも低い第2目標電圧に変化させる。すると、濃度電流は、目標電圧が第1目標電圧であるときの第1濃度電流から、目標電圧が第2目標電圧であるときの第2濃度電流まで増加する変化を示す。ところで、濃度電流に生じる変化のうちでも、濃度電流が第2濃度電流に漸近する期間(換言すると、濃度電流の増加速度が漸減して、第2濃度電流に向けて収束し、この第2濃度電流に達するまでの期間)は、ガスセンサ素子の劣化が進んでいるほど長くなり、劣化の度合いによる差が顕著に現れることがわかってきた。そこで、劣化判定手段は、この濃度電流に生じる変化のうち、濃度電流が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標によって、ガスセンサ素子の劣化状態を判定する。
かくして、濃度電流が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標を用いることで、ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定することができる。
なお、このような指標としては、例えば、後述する濃度電流が第2濃度電流の10%から90%まで変化するのに要する応答時間(図3における応答時間Tr)、濃度電流が第2濃度電流に漸近する期間中の所定の時刻における濃度電流の大きさなどが挙げられる。
また、本発明の他の態様は、上述のいずれかのガスセンサ制御装置と、前記ガスセンサ素子を有するガスセンサとを備え、車両に搭載されたガスセンサシステムであって、上記車両のエンジン停止後に、上記ガスセンサ制御装置の前記劣化判定手段により、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定するガスセンサシステムである。
このガスセンサシステムでは、車載したガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定することができる。また、劣化判定指示手段により、車両のエンジン停止後に、ガスセンサ素子の劣化状態を判定するので、劣化状態の判定が、通常の運転中におけるガスセンサによる酸素含有ガス濃度の測定を妨げることがない。
また、本発明の他の態様は、外部の被測定ガスが導入される第1測定室、及び上記第1測定室に連通し上記第1測定室内の第1室内ガスが導入される第2測定室を内部に有しており、固体電解質体からなり、上記第1測定室内の上記第1室内ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1ポンプセルと、固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第2測定室の内と外にそれぞれ配置される第1電極及び第2電極を有する第2ポンプセルと、固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第1測定室内に配置される検知電極及び基準の酸素濃度雰囲気に晒される基準電極を有する酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定方法であって、上記第1ポンプセルを用いた上記第1測定室についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行い、上記酸素濃度検知セルの上記検知電極と上記基準電極との間に生じる濃度電圧の目標電圧が第1目標電圧にされている状態において、上記目標電圧を上記第1目標電圧から、これと異なる第2目標電圧に変化させると共に、上記第2測定室内の第2室内ガス中の酸素分子及び酸素分子よりも解離電圧が高い酸素含有ガスの濃度に応じて、上記第1電極と上記第2電極との間に流れる濃度電流の大きさを検知して、上記濃度電圧の上記目標電圧の変化に伴って上記濃度電流に生じる変化から、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定方法である。
前述したように、濃度電圧の目標電圧の変化に伴って濃度電流に生じる変化(具体的には、例えば、濃度電流が所定の電流値に漸近する期間)は、ガスセンサ素子の劣化の度合いによって異なることから、上述の劣化判定方法によれば、ガスセンサ素子の劣化状態を適切に判定することができる。
実施形態に係るガスセンサ制御装置及びNOxセンサ素子を有するNOxセンサを備えたNOxセンサシステム(ガスセンサシステム)の概略構成を示す説明図である。 目標電圧を変化させたときの第2ポンプ電流(NOx濃度)と酸素濃度の応答を示すグラフである。 NOxセンサ素子の劣化状態の違いによる第2ポンプ電流の変化の違いを示すグラフである。 実施形態に係るガスセンサ制御装置のマイクロプロセッサの処理動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る劣化判定ルーチンのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るガスセンサ制御装置100と、NOxセンサ素子10を有するNOxセンサ20とを備えたNOxセンサシステム1(ガスセンサシステム)の概略構成を示す説明図である。
NOxセンサシステム1は、図示しない内燃機関(以下、エンジンともいう)を備える車両(図示しない)に搭載され、ガスセンサ制御装置100でNOxセンサ素子10(NOxセンサ20)を制御することにより、エンジンの排気ガスGM(被測定ガス)中のNOx濃度を検知する。このうち、NOxセンサ20は、NOxセンサ素子10及びこれを収容する図示しない主体金具からなる。
なお、図1において、図中左側をNOxセンサ素子10の先端側をとし、図中右側をNOxセンサ素子10の後端側として説明する。
まず、NOxセンサ20のNOxセンサ素子10について説明する。
NOxセンサ素子10は、第1ポンプセル111、酸素濃度検知セル112、及び第2ポンプセル113を、アルミナを主体とする絶縁層114,115を介して積層した構造を有する。さらに、このNOxセンサ素子10の第2ポンプセル113側には、ヒータ部180が積層されている。
第1ポンプセル111は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる第1固体電解質層131と、これを挟み込むように配置された多孔質の第1ポンプ用第1電極135及び第1ポンプ用第2電極137からなり、第1ポンプ用第1電極135は、後述する第1測定室MR1に面して配置されている。なお、第1ポンプ用第1電極135及び第1ポンプ用第2電極137の表面は、それぞれ多孔質体からなる保護層122で覆われている。
酸素濃度検知セル112は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる第3固体電解質層151と、これを挟み込むように配置された多孔質の検知電極155及び基準電極157からなる。
さらに、第2ポンプセル113は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる第2固体電解質層141と、この第2固体電解質層141のうち絶縁層115に面する側の表面141aに配置された多孔質の第2ポンプ用第1電極145及び第2ポンプ用第2電極147からなる。
また、NOxセンサ素子10の内部には、第1測定室MR1が形成されており、この第1測定室MR1には、第1ポンプセル111と酸素濃度検知セル112との間に配置された第1拡散抵抗体116を介して、外部の排気ガスGMが導入される。
なお、第1拡散抵抗体116は、多孔質体で構成されており、NOxセンサ素子10のうち先端側(図中左側)開口部から第1測定室MR1に至る排気ガスGMの導入経路14に配置されて、第1測定室MR1への単位時間あたりの排気ガスGMの導入量(通過量)を制限している。
また、NOxセンサ素子10の内部のうち、第1測定室MR1の後端側(図中右側)には、多孔質体からなる第2拡散抵抗体117が配置され、さらにその後端側には、第2拡散抵抗体117を介して第1測定室MR1内の第1室内ガスGM1が導入される第2測定室MR2が形成されている。なお、第2測定室MR2は、絶縁層114,115及び酸素濃度検知セル112を積層方向に貫通する形態で形成されており、また、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145が、この第2測定室MR2に面している。
さらに、NOxセンサ素子10の内部のうち、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151と第2ポンプセル113の第2固体電解質層141との間には、基準酸素室RRが形成されている。この基準酸素室RRは、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151、第2ポンプセル113の第2固体電解質層141及び絶縁層115によって包囲されている。また、酸素濃度検知セル112の基準電極157と、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第2電極147とが、基準酸素室RRに面するように配置されている。
ヒータ部180は、アルミナ等の絶縁性セラミックからなるシート状の絶縁層171,173を積層することにより構成されている。そして、このヒータ部180は、各絶縁層171,173の間に、ヒータパターン175を備えており、このヒータパターン175に電流を流すことにより発熱する。
次いで、ガスセンサ制御装置100について説明する。
ガスセンサ制御装置100は、主として、マイクロプロセッサ60と、電気回路部50とにより構成されており、電気回路部50は、NOxセンサ20のNOxセンサ素子10と電気的に接続されている。また、マイクロプロセッサ60は、ECU90に接続されている。これにより、ガスセンサ制御装置100は、ECU90からの指示に従って、マイクロプロセッサ60が、NOxセンサ素子10を駆動制御し、排気ガス中のNOx濃度を検知する。
なお、電気回路部50は、基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検知回路53、Icp供給回路54、Ip2検知回路55、Vp2印加回路56、及びヒータ駆動回路57を備える。
Icp供給回路54は、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間に微少な自己生成電流Icpを供給する。これにより、第1測定室MR1内から基準酸素室RR内への酸素の汲み出しが行われ、基準酸素室RRを、所定の酸素濃度雰囲気に設定することができる。
Vs検知回路53は、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間の濃度検知電圧Vsを検知し、検知した濃度検知電圧Vsを基準電圧比較回路51に出力する。
基準電圧比較回路51は、Vs検知回路53で検知された濃度検知電圧Vsを、マイクロプロセッサ60が出力する予め定められた目標電圧Vr(例えば425mV)と比較して、その比較結果をIp1ドライブ回路52に向けて出力する。
Ip1ドライブ回路52は、第1ポンプセル111の第1ポンプ用第1電極135と第1ポンプ用第2電極137との間に、第1ポンプ電流Ip1を供給すると共に、基準電圧比較回路51による比較結果に基づいて、濃度検知電圧Vsが目標電圧Vrと一致するように、第1ポンプ電流Ip1の大きさと向きを制御する。その結果、第1ポンプセル111では、第1測定室MR1内からNOxセンサ素子10の外部への酸素の汲み出し、または、NOxセンサ素子10の外部から第1測定室MR1内への酸素の汲み入れが行われる。
以上により、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間の濃度検知電圧Vsが予め定められた目標電圧Vrを保つように、第1ポンプセル111に流れる第1ポンプ電流Ip1が制御され、これにより、第1測定室MR1内の第1室内ガスGM1の酸素濃度が所定の濃度に制御される。
そして、この所定の酸素濃度に制御された第1室内ガスGM1は、多孔質の第2拡散抵抗体117を介して、第2測定室MR2に導入される。
Vp2印加回路56は、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に、第2測定室MR2内の第2室内ガスGM2中の酸素分子及び酸素分子よりも解離電圧の高いNOx(酸素含有ガス)を解離可能な第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加する。
これにより、第2測定室MR2では、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145の触媒作用によって、第2測定室MR2内の第2室内ガスGM2中の酸素及びNOxが解離され、その解離により得られた酸素イオンが第2固体電解質層141を移動し、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に第2ポンプ電流Ip2が流れる。
また、Ip2検知回路55は、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に流れる第2ポンプ電流Ip2の大きさを検知する。
ヒータ駆動回路57は、マイクロプロセッサ60により制御され、ヒータ部180のヒータ発熱パターン175への通電制御を行って、ヒータ部180を発熱させる。これにより、第1ポンプセル111の第1固体電解質層131、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151、及び第2ポンプセル113の第2固体電解質層141が活性化温度(例えば750℃)まで加熱される。
以上の構成で、NOxセンサ素子10がガスセンサ制御装置100で制御されることにより、第2ポンプ電流Ip2の大きさから、排気ガス中のNOx濃度が検知される。
しかしながら、NOxセンサ素子10は、使用等により劣化すると応答性が遅くなるので、このNOxセンサ素子10の劣化により、要求される応答特性を満足できなくなる虞がある。このため、このガスセンサ制御装置100では、応答性が遅くなったNOxセンサ素子10の劣化状態を判定するための手段を備えている。
具体的には、本実施形態のガスセンサ制御装置100では、基準電圧比較回路51において、濃度検知電圧Vsと比較するためのマイクロプロセッサ60が出力する目標電圧Vrを、図2に破線で示すように、NOx濃度を検知するための第1目標電圧Vr1(=425mV)から、これよりも低い第2目標電圧Vr2(=225mV)に変化させる。これにより、第1室内ガスGM1の酸素濃度を変化させている。また、本実施形態では、目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2に至るまで変化させるにあたり、所定の期間T(本実施形態ではT=4秒間)にわたりランプ状に変化させている。
なお、図2において、図中左側の縦軸は、図中破線で示す目標電圧Vrの電圧値(単位:mV)と、図中太い実線で示す第2ポンプ電流Ip2の大きさをNOx濃度換算で表したもの(単位:ppm)とを重ねて表している。また、図中右側の縦軸は、図中細い実線で示す排気ガスGM中の酸素濃度(単位:%)を表している。また、横軸は、目標電圧Vrの変更開始のタイミングを基準t=0とした経過時間tを表している(単位:sec)。
図3は、#1〜#4の4つのNOxセンサ素子10のサンプルについて、図2のように目標電圧Vrを変化させたときの第2ポンプ電流Ip2の変化を、時間軸について拡大して示した図である。ここで、#1及び#2は、基準となる劣化していない未劣化品のサンプルであり、#3及び#4は、劣化品のサンプルである。また、この図3の縦軸は、時刻t=0における第2ポンプ電流Ip2の測定値を0%とし、時刻t=10secにおける第2ポンプ電流Ip2の測定値を100%とした相対的な電流値(Ip2の変化率)で表示している。なお、ここで0%とした時刻t=0における第2ポンプ電流Ip2の測定値は、第2ポンプ電流Ip2の初期値(次述する第1濃度電流)に等しい。また、100%とした時刻t=10secにおける第2ポンプ電流Ip2の測定値は、第2ポンプ電流Ip2の変化後の収束値(次述する第2濃度電流)にほぼ等しい。
図2に示すように、時刻t=0で目標電圧Vrの変化を開始して、目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1(=425mV)から、これよりも低い第2目標電圧Vr2(=225mV)に変化させる(時刻t=0〜4secの期間T=4秒間)。すると、図3に示すように、第2ポンプ電流Ip2は、目標電圧Vrが第1目標電圧Vr1で安定した状態の第1濃度電流(初期値:図2中のIp2a)から、目標電圧Vrが第2目標電圧Vr2で安定した状態の第2濃度電流(収束値:図2中のIp2b)まで増加する変化を示す。具体的には、目標電圧Vrの変化開始(時刻t=0)から遅れて、時刻t=1sec程度から第2ポンプ電流Ip2が増加し始め、時刻t=3〜4secで急激に増加する。目標電圧Vrの変化が終了(時刻t=4sec)すると、第2ポンプ電流Ip2は、第2濃度電流(収束値)に漸近する。この図3に示すように、劣化が進んだ#3及び#4のサンプルは、未劣化品の#1及び#2のサンプルに比して、第2ポンプ電流Ip2の立ち上がり段階の挙動はあまり差がない。しかし、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間が、長くなっている。このように、この第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間は、NOxセンサ素子10の劣化が進んでいるほど長くなり、劣化の度合いによる差が顕著に現れることが判る。そこで、この期間の長短を反映できる指標を用いれば、NOxセンサ素子10の劣化状態を適切に判定することができることになる。
以下、本実施形態のガスセンサ制御装置100によるNOxセンサ素子10の劣化状態の判定手法の概略について説明する。
図1に示す本実施形態のガスセンサ制御装置100では、ECU90からの指示により、エンジンの停止後に、NOxセンサ素子10の劣化状態の判定を行う。
NOxセンサ素子10の劣化状態の判定処理を開始すると、図2に示すように、濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrを、NOx濃度を検知するための第1目標電圧Vr1(=425mV)から、これよりも低い第2目標電圧Vr2(=225mV)に変化させる。なお、本実施形態では、目標電圧Vrを、第1目標電圧Vr1(=425mV)から第2目標電圧Vr2(=225mV)まで、−50mV/秒の傾きでT=4秒間にわたりランプ状に変化させる。
すると、図3に示すように、#1〜#4のいずれのサンプルにおいても、第2ポンプ電流Ip2が、第1目標電圧Vr1であるときの第1濃度電流(初期値)から、目標電圧Vrが第2目標電圧Vr2であるときの第2濃度電流(収束値)まで増加する。但し、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間の長短は、NOxセンサ素子10の劣化の度合いによって異なる。そこで、本実施形態では、時刻t=0における第2ポンプ電流Ip2(=第1濃度電流)を0%とする一方、時刻t=10secにおける第2ポンプ電流Ip2(≒第2濃度電流)を100%とする。そして、第2ポンプ電流Ip2が10%から90%まで変化するのに要する10−90%の応答時間Trを劣化の判定に用いる。この応答時間Trは、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標となっている。具体的には、図3に示すように、未劣化品の#1及び#2では、いずれも応答時間Tr=1.3秒であるのに対し、劣化品の#3及び#4では、それぞれ応答時間Tr=2.3秒,3.2秒であり、未劣化品の応答時間Trに対して、劣化品の応答時間Trが長い。そして、未劣化品の#1及び#2では、第2ポンプ電流Ip2が90%に達した付近から増加速度が漸減して、第2濃度電流に向けて早期に収束しているのに対し、劣化品の#3及び#4では、第2ポンプ電流Ip2が70%に達した付近から増加速度が漸減し、第2濃度電流に向けて緩やかに収束している。
劣化品に関する応答時間Trは、第2ポンプ電流Ip2の増加速度が漸減し、第2濃度電流に漸近する期間が含まれているため、長くなる(大きな値になる)のに対し、未劣化品に関する応答時間Trは、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間がほとんど含まれないので、短くなる(小さな値になる)。従って、この10−90%の応答時間Trが、予め定めた規格値(後述する劣化判定時間Tj)よりも長いか否かを判定することにより、NOxセンサ素子10が劣化状態にあるか否かを判定する指標とできることが判る。
なお、本実施形態では、10−90%の応答時間Trを劣化判定に用いたが、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標は、これに限られない。例えば、第2ポンプ電流Ip2が60%から90%まで変化するのに要する60−90%の応答時間など、10−90%とは異なる区間で第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する応答時間を求めて、その長短から劣化を判定しても良い。また、時刻t=5secにおける第2ポンプ電流Ip2の大小から劣化を判定するなど、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間中の所定の時刻における第2ポンプ電流Ip2の大きさから劣化を判定しても良い。また、時刻t=5〜8secの期間など、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間における第2ポンプ電流Ip2の変化の大きさ(傾き)から劣化を判定しても良い。
次いで、本実施形態に係るガスセンサ制御装置100のうち、上述の判定手法を実現するためのマイクロプロセッサ60の動作を、図4及び図5のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すように、エンジンが始動され、ガスセンサ処理装置100のマイクロプロセッサ60が処理を開始すると、まず、ステップS1で各種初期設定を行い、これと共に、基準電圧比較回路51において、Vs検知回路53で検知した濃度検知電圧Vsと比較する目標電圧Vrを、NOx濃度を検知するための第1目標電圧Vr1(=425mV)に設定する(図2参照)。
次いで、ステップS2で、ヒータ駆動回路57により、ヒータ部180への通電を開始する。
続くステップS3では、NOxセンサ素子10が活性化状態になったか否かを判定し、活性化状態でない場合(No)は、このステップS3を継続して、活性化状態となるまで待つ。そして、活性化状態となり、ステップS3でYesと判定されると、ステップS4に進む。
ステップS4では、NOx濃度の検知を行い、続くステップS5では、ECU90からエンジンが停止したか否かの情報を得る。エンジンが停止していない場合には、ステップS5でNoと判定され、これにより、ステップS4とステップS5を繰り返しながら、NOx濃度の検知を継続する。
そして、エンジンが停止して、ステップS5でYesと判定されるとステップS6に進む。
ステップS6では、ECU90から、劣化判定の指示があるか否かを判断する。劣化判定の指示がない場合(No)には、このステップS6を継続して、劣化判定の指示があるまで待つ。そして、劣化判定の指示がある(Yes)と、ステップS7に進んで、図5に示すステップS71からの劣化判定処理ルーチンを実行し、その後、マイクロプロセッサ60の処理を終了する。
次いで、図5の劣化判定処理ルーチンについて説明する。
まず、ステップS71では、マイクロプロセッサ60に内蔵のタイマ(図示しない)を用いて、処理経過時間を計測するための計時用タイマをスタートさせる。
次いで、ステップS72では、基準電圧比較回路51において、濃度検知電圧Vsと比較する目標電圧Vrの変化を開始させる。ここで、マイクロプロセッサ60は、目標電圧Vrを、NOx濃度を検知するための第1目標電圧Vr1(=425mV)から、これよりも低い第2目標電圧Vr2(=225mV)まで、−50mV/秒の傾きでT=4秒間にわたりランプ状に変化させる。
次いで、ステップS73では、Ip2検知回路55で、第2ポンプ電流Ip2を測定し、この第2ポンプ電流Ip2の測定値Ip2(n=1)(nは自然数)を、マイクロプロセッサ60に内蔵のメモリ(図示しない)に記憶する。
続くステップS74では、目標電圧Vrが第2目標電圧Vr2(=225mV)に達したか否かを判断する。目標電圧Vrが第2目標電圧Vr2(=225mV)に達していない場合には、ステップS74でNoとなって、ステップS73に戻り、第2ポンプ電流Ip2の測定及びその測定値Ip2(n)のメモリへの記憶を繰り返す。
そして、目標電圧Vrが第2目標電圧Vr2(=225mV)に達した場合、すなわち、計時用タイマのスタート及び目標電圧Vrの変化開始から4秒が経過した場合(時刻t=4sec)には、ステップS74でYesとなってステップS75に進む。
ステップS75では、目標電圧Vrの変化を停止する。目標電圧Vrは、その後、第2目標電圧Vr2(=225mV)を維持する。
次いで、ステップS76に進み、ステップS74と同様に、Ip2検知回路55で、第2ポンプ電流Ip2を測定し、その測定値Ip2(n)をメモリに記憶する。
続くステップS77では、計時用タイマのスタートから10秒が経過したか否かを判断する。まだ、計時用タイマのスタートから10秒が経過していない場合には、ステップS76に戻り、10秒が経過するまで、第2ポンプ電流Ip2の測定及びその測定値Ip2(n)のメモリへの記憶を繰り返す。
そして、計時用タイマのスタートから10秒が経過した場合(時刻t=10sec)には、ステップS77でYesとなってステップS78に進み、計時用タイマを停止すると共に、第2ポンプ電流Ip2の測定を終了する。すなわち、時刻t=10secで、第2ポンプ電流Ip2の測定を打ち切る。
次いで、ステップS79では、記憶した各測定値Ip2(n)を、第2ポンプ電流Ip2の最初(時刻t=0)の測定値Ip2(n=1)を0%(=第1濃度電流)とし、10秒経過時(時刻t=10sec)における第2ポンプ電流Ip2の測定値Ip2(n=N)を100%(≒第2濃度電流)とした相対値に換算する。そして、この各測定値Ip2(n)の相対値から、第2ポンプ電流Ip2が10%から90%まで変化するのに要する10−90%の応答時間Tr(図3参照)を求める。前述したように、この応答時間Trは、第2ポンプ電流Ip2が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標になっており、NOxセンサ素子10の劣化が進んでいるほど、応答時間Trが長くなる。
そして、続くステップS7Aでは、求めた応答時間Trが、予め定めた劣化判定時間Tj(本実施形態では、Tj=2.0秒とする)よりも長いか否かを判定する。応答時間Trが劣化判定時間Tjよりも長い場合は、ステップS7AでYesとなって、ステップS7Bに進み、NOxセンサ素子10が劣化状態であると判定して、劣化判定フラグをセットする。一方、ステップS7AでNoとなると、ステップS7Cに進み、NOxセンサ素子10が劣化状態ではないと判定して、劣化判定フラグをリセットする。
そして、ステップS7BまたはステップS7Cの後に、劣化判定処理ルーチンを終了する。
なお、ステップS7Bで劣化判定フラグをセットした場合、マイクロプロセッサ60は、NOxセンサ素子10が劣化状態であることを、別途ECU90に対して通知する。ECU90は、この通知された劣化状態をアラームとしてユーザに知らせて、ユーザにNOxセンサ20の交換を促すなどの所定の警告処理を行う。
本実施形態では、NOxセンサ素子10が本発明のガスセンサ素子に相当し、NOxセンサ20がガスセンサに相当する。また、第2ポンプ用第1電極145が第1電極に相当し、第2ポンプ用第2電極147が第2電極に相当する。また、第2ポンプ電流Ip2が濃度電流に相当し、濃度検知電圧Vsが濃度電圧に相当する。
また、基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検知回路53及びIcp供給回路54が、第1室制御手段に相当し、ステップS72,S75を実行しているマイクロプロセッサ60が、目標電圧変化手段に相当する。また、Ip2検知回路55及びステップS73,S76を実行しているマイクロプロセッサ60が電流検知手段に相当する。
そして、ステップS7(ステップS71以下)の劣化判定処理ルーチンを実行しているマイクロプロセッサ60が、劣化判定手段に相当する。
以上で説明したように、本実施形態のガスセンサ制御装置100において、第1室制御手段(基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検知回路53及びIcp供給回路54)は、濃度検知電圧Vsが目標電圧Vrとなるように、第1ポンプセル111を用いた第1測定室MR1についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う。一方、目標電圧変化手段(ステップS72)は、濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2に変化させる。また、電流検知手段(Ip2検知回路55及びステップS73,S76)は、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145(第1電極)と第2ポンプ用第2電極147(第2電極)との間に流れる第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)の大きさを検知する。濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrを変化させると、第1室内ガスGM1の酸素濃度が変化し、第2測定室MR2に導入される第2室内ガスGM2の酸素分子及び酸素含有ガスの濃度も変化するので、検知される第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)の大きさにも変化を生じる。一方、この第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)に生じる変化の様子は、NOxセンサ素子10の劣化の度合いによって異なっている。そこで、劣化判定手段(ステップS7(ステップS71〜))によって、濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrの変化に伴って第2ポンプ電流Ip2に生じる変化から、NOxセンサ素子10の劣化状態を適切に判定することができる。
なお、本実施形態では、濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrを、NOx濃度を検知するときに保たれる第1目標電圧Vr1(=425mV)から、これよりも低い第2目標電圧Vr2(=225mV)に変化させている。すると、第2ポンプ電流Ip2はこれに伴って増加し、その後増加速度が漸減して、所定の電流値に漸近する。このとき、第2ポンプ電流Ip2が所定の電流値に漸近する期間は、NOxセンサ素子10の劣化が進んでいるほど長くなる。このため、本実施形態では、第2ポンプ電流Ip2に生じる変化のうち、上述の漸近する期間の長短を反映する応答時間Trを用いて、劣化判定を行っている。
また、本実施形態のガスセンサ制御装置100では、濃度検知電圧Vsの目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2に変化させている。これにより、第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)に生じる変化を適切に得て、NOxセンサ素子10の劣化状態を適切に判定することができる。
さらに、本実施形態のガスセンサ制御装置100では、目標電圧変化手段により、目標電圧Vrを、第1目標電圧Vr1(=425mV)から第2目標電圧Vr2(=225mV)に至るまで、T=4秒間にわたり徐々に(本実施形態ではランプ状)変化させている(図2参照)。このように目標電圧Vrを所定の期間にわたり徐々に変化させることにより、得られる第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)にオーバーシュートが生じず、NOxセンサ素子10の劣化状態に応じた第2ポンプ電流Ip2の変化を適切に得ることができる。
以上において、本発明のガスセンサ制御装置、ガスセンサシステム及びガスセンサ素子の劣化判定方法を、実施形態のガスセンサ制御装置100及びNOxセンサシステム1に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、ECU90からの指示により、エンジンの停止後に、NOxセンサ素子10の劣化状態を判定した。このため、濃度検知電圧Vsと比較する目標電圧Vrを、NOx濃度を検知するための第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2まで変化させた後、目標電圧Vrを再び第1目標電圧Vr1に戻して、NOx濃度の検知を継続することについては言及しなかった。
しかし、アイドリングストップ中やフューエルカット中に劣化判定を行っても良い。この場合は、目標電圧Vrを第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2に変化させて、劣化判定を行った後に、NOx濃度の検知を再開するため、例えば、図2の時刻t=16〜20secの期間に示すように、劣化判定の終了後、目標電圧Vrを再び第1目標電圧Vr1に戻せば良い。
また、実施形態では、エンジンの停止後に、ECU90からの指示によって、NOxセンサ素子10の劣化判定を行ったが、ECU90からの指示によらず、ガスセンサ制御装置100自身が自律的に劣化判定を行っても良い。すなわち、実施形態では、エンジンの停止後に、ECU90からの指示を待って、指示のある毎にNOxセンサ素子10の劣化判定を行った。しかし、例えば、エンジンが10回停止したら1回行う、1カ月に1回行うなど、所定の停止回数や期間毎に自律的に劣化判定を行っても良い。
また、実施形態では、第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)の最初(時刻t=0)の測定値Ip2(n=1)(=第1濃度電流)を0%とする一方、時刻t=10secにおける第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)の測定値Ip2(n=N)(≒第2濃度電流)を100%として、第2ポンプ電流Ip2が10%から90%まで変化するのに要する10−90%の応答時間Trを求め、この応答時間Trを用いて劣化判定を行った。しかし、例えば、前述したように、第2ポンプ電流Ip2が60%から90%まで変化するのに要する60−90%の応答時間や、時刻t=5secにおける第2ポンプ電流Ip2の大きさ、時刻t=5〜8secの期間における第2ポンプ電流Ip2の変化の大きさ(傾き)など、第2ポンプ電流Ip2(濃度電流)が第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する他の指標を用いて劣化判定を行っても良い。
また、実施形態では、目標電圧Vrを、第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2までを、T=4秒間掛けてランプ状に変化させた。しかし、例えば、ランプ状に変化させる代わりに、変化の開始部分と終了部分で変化が緩やかとなる一方、中途部分で変化が急となるS字状に変化させたり、また、第1目標電圧Vr1から第2目標電圧Vr2までステップ状に変化させたり、目標電圧Vrを時間の経過と共に階段状に変化させるなど、目標電圧Vrを変化させる手法や、また、その変化の期間は、任意に変更が可能である。
1 NOxセンサシステム(ガスセンサシステム)
10 NOxセンサ素子(ガスセンサ素子)
20 NOxセンサ(ガスセンサ)
111 第1ポンプセル
131 第1固体電解質層
135 第1ポンプ用第1電極
137 第1ポンプ用第2電極
112 酸素濃度検知セル
151 第3固体電解質層
155 検知電極
157 基準電極
113 第2ポンプセル
141 第2固体電解質層
145 第2ポンプ用第1電極(第1電極)
147 第2ポンプ用第2電極(第2電極)
116 第1拡散抵抗体
117 第2拡散抵抗体
RR 基準酸素室
MR1 第1測定室
MR2 第2測定室
180 ヒータ部
GM 排気ガス(被測定ガス)
GM1 第1室内ガス
GM2 第2室内ガス
100 ガスセンサ制御装置
50 電気回路部
51 基準電圧比較回路(第1室制御手段)
52 Ip1ドライブ回路(第1室制御手段)
53 Vs検知回路(第1室制御手段)
54 Icp供給回路(第1室制御手段)
55 Ip2検知回路(電流検知手段)
56 Vp2印加回路
57 ヒータ駆動回路
60 マイクロプロセッサ
Vs 濃度検知電圧(濃度電圧)
Vp2 第2ポンプ電圧
Ip2 第2ポンプ電流(濃度電流)
Tr 応答時間
S7(S71〜) 劣化判定手段
S72,S75 目標電圧変化手段
S73,S76 電流検知手段

Claims (5)

  1. 外部の被測定ガスが導入される第1測定室、及び上記第1測定室に連通し上記第1測定室内の第1室内ガスが導入される第2測定室を内部に有しており、
    固体電解質体からなり、上記第1測定室内の上記第1室内ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンプセルと、
    固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第2測定室の内と外にそれぞれ配置される第1電極及び第2電極を有する第2ポンプセルと、
    固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第1測定室内に配置される検知電極及び基準の酸素濃度雰囲気に晒される基準電極を有する酸素濃度検知セルと、を備える
    ガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御装置であって、
    上記酸素濃度検知セルの上記検知電極と上記基準電極との間に生じる濃度電圧が目標電圧となるように、上記第1ポンプセルを用いた上記第1測定室についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1室制御手段と、
    上記目標電圧を第1目標電圧から、これと異なる第2目標電圧に変化させる目標電圧変化手段と、
    上記第2測定室内の第2室内ガス中の酸素分子及び酸素分子よりも解離電圧の高い酸素含有ガスの濃度に応じて、上記第1電極と上記第2電極との間に流れる濃度電流の大きさを検知する電流検知手段と、
    上記目標電圧変化手段による上記濃度電圧の上記目標電圧の変化に伴って上記濃度電流に生じる変化から、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定手段と、を備える
    ガスセンサ制御装置。
  2. 請求項1に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記目標電圧変化手段は、
    前記目標電圧前記第1目標電圧から前記第2目標電圧に至るまでの期間にわたり、前記濃度電流にオーバーシュートが生じないように、上記目標電圧を徐々に変化させる手段である
    ガスセンサ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサ制御装置であって、
    前記第2目標電圧は、前記第1目標電圧よりも低く、
    前記目標電圧変化手段によって前記目標電圧を上記第1目標電圧から上記第2目標電圧まで変化させたとき、前記濃度電流が、第1濃度電流から第2濃度電流まで増加する変化を示す場合に、
    前記劣化判定手段は、
    上記濃度電流に生じる上記変化のうち、上記濃度電流が上記第2濃度電流に漸近する期間の長短を反映する指標によって、前記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する手段である
    ガスセンサ制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のガスセンサ制御装置と、前記ガスセンサ素子を有するガスセンサとを備え、車両に搭載されたガスセンサシステムであって、
    上記車両のエンジン停止後に、上記ガスセンサ制御装置の前記劣化判定手段により、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する
    ガスセンサシステム。
  5. 外部の被測定ガスが導入される第1測定室、及び上記第1測定室に連通し上記第1測定室内の第1室内ガスが導入される第2測定室を内部に有しており、
    固体電解質体からなり、上記第1測定室内の上記第1室内ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンプセルと、
    固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第2測定室の内と外にそれぞれ配置される第1電極及び第2電極を有する第2ポンプセルと、
    固体電解質体からなり、この固体電解質体上に形成され上記第1測定室内に配置される検知電極及び基準の酸素濃度雰囲気に晒される基準電極を有する酸素濃度検知セルと、を備える
    ガスセンサ素子の劣化状態を判定する劣化判定方法であって、
    上記第1ポンプセルを用いた上記第1測定室についての酸素の汲み出しまたは汲み入れを行い、上記酸素濃度検知セルの上記検知電極と上記基準電極との間に生じる濃度電圧の目標電圧が第1目標電圧にされている状態において、
    上記目標電圧を上記第1目標電圧から、これと異なる第2目標電圧に変化させると共に、
    上記第2測定室内の第2室内ガス中の酸素分子及び酸素分子よりも解離電圧の高い酸素含有ガスの濃度に応じて、上記第1電極と上記第2電極との間に流れる濃度電流を検知して、
    上記濃度電圧の上記目標電圧の変化に伴って上記濃度電流に生じる変化から、上記ガスセンサ素子の劣化状態を判定する
    劣化判定方法。
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