JP2003254134A - エンジンのアイドル回転数制御装置及びそのコンピュータ・プログラム - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置及びそのコンピュータ・プログラム

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JP2003254134A
JP2003254134A JP2002059158A JP2002059158A JP2003254134A JP 2003254134 A JP2003254134 A JP 2003254134A JP 2002059158 A JP2002059158 A JP 2002059158A JP 2002059158 A JP2002059158 A JP 2002059158A JP 2003254134 A JP2003254134 A JP 2003254134A
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speed
external load
engine
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rotation speed
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Atsunori Tsukuda
厚典 佃
Hirotsugu Honda
博嗣 本田
Takahiro Kishida
崇宏 岸田
Tomoichiro Shimada
智一郎 島田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部負荷状態の変化が乗員の操作を伴うものか
否かに応じて目標回転数の変更速度を変えることにより
乗員に対する運転フィーリングの悪化抑制する。 【解決手段】外部負荷状態の変化が乗員操作によるもの
か否か判別する外部負荷判別手段8と、外部負荷判別手
段8により乗員操作による外部負荷状態の変化が判別さ
れた時は、乗員操作によらない外部負荷変化が判別され
た時に対して上記目標回転数設定手段10aにおける所
定変化率を大きくする目標回転数変更速度補正手段10
bとを備えるよう構成してある。従って、乗員操作によ
る外部負荷状態の変化が判別された時は、目標回転数が
迅速に変更されるとともに、乗員操作によらない外部負
荷状態の変化が判別された時は、目標回転数がゆっくり
変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのアイド
ル回転数制御装置に関し、特に、外部負荷状態が変化し
た時目標回転数が徐々に変更されるエンジンのアイドル
回転数制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アイドル時のアイドル安定性を維
持するため、アイドル時のエンジン回転数を予め設定さ
れた目標回転数にフィードバック制御することは知られ
ている。そして、上記目標回転数はエンジンに対する外
部負荷の状態、例えば、自動変速機の負荷や空調装置の
作動状態によって変える必要があるため、各種外部負荷
状態に応じて変更されるようになっている。ところが、
外部負荷状態の変化に応じて目標回転数が急激に変更さ
れると、アイドル時のエンジン回転数が急激に変化し、
運転者に違和感を与える等の運転フィーリング上の問題
がある。そこで、特開昭57−59038号公報には、
外部負荷状態の変化に応じて目標回転数を変更する際、
所定の変化率で目標回転数を徐々に変更することが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行技術によれば、目標回転数の変更が外部負荷の種類
に関わらず常に一定に設定されていることから、却って
運転フィーリングが悪い等の問題が生じることを本出願
人は見出した。つまり、外部負荷状態の変化としては、
乗員の操作に関わらず生じ、乗員が予期できない外部負
荷変化と、乗員の操作によって生じ、乗員が予期できる
外部負荷変化とがあり、前者の場合は、目標回転数が急
激に変更されると、乗員に違和感を与えてしまうもの
の、後者の場合、目標回転数がある程度急激に変化して
も乗員に対して違和感を与えるものではない。例えば、
前者の場合、バッテリ電圧の変動に基づいて電気負荷
(オルタネータ負荷)が変化した場合、乗員とは無関係
に電気負荷が変化するため、このような状態で目標回転
数が急激に変化すると、乗員に違和感を与えてしまう。
ところが、後者の場合、例えば、自動変速機の変速レバ
ー位置の変更によって外部負荷状態が変化した場合、乗
員は自分の操作によってエンジン回転数が変化すること
を予期しているにも関わらず、目標回転数があまりゆっ
くり変更されると、乗員の意識とずれたエンジン回転数
変化になり、却って運転フィーリングが悪化する。ま
た、目標回転数を低下方向へ変更する場合、目標回転数
の変化速度を遅くし徐々に変更している期間が長い程、
目標回転数が本来の目標回転数よりも高い期間が長くな
るため、燃費悪化にも影響を及ぼす。また、目標回転数
を上昇方向へ変更する場合、目標回転数の変化速度を遅
くし徐々に変更している期間が長い程、目標回転数が本
来の目標回転数よりも低い期間が長くなるため、エンス
ト発生の懸念がある。
【0004】本発明は、以上のような課題に勘案してな
されたもので、その目的は、外部負荷状態の変化が乗員
の操作を伴うものか否かによって目標回転数の変更速度
を変えることにより乗員に違和感を与えることを抑制す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあってはその解決手法として次のようにし
てある。すなわち、本発明の第1の構成において、エン
ジン出力を調整するエンジン出力調整手段と、エンジン
回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、外部負荷
状態に応じて目標回転数を設定すると共に、外部負荷状
態が変化した時所定変化率に基づいて目標回転数を徐々
に変更する目標回転数設定手段と、アイドル時、上記エ
ンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数
が上記目標回転数設定手段により設定された目標回転数
に収束するよう上記エンジン出力調整手段を制御するフ
ィードバック制御手段とを備えたエンジンのアイドル回
転数制御装置において、外部負荷状態の変化が乗員操作
によるものか否か判別する外部負荷判別手段と、該外部
負荷判別手段により乗員操作による外部負荷状態の変化
が判別された時は、乗員操作によらない外部負荷変化が
判別された時に対して上記目標回転数設定手段における
所定変化率を大きくする目標回転数変更速度補正手段と
を備えるよう構成してある。本発明の第1の構成によれ
ば、乗員操作による外部負荷状態の変化が判別された時
は、所定変化率が大きくされるため、迅速に目標回転数
が変更され、エンジン回転変化を予期している乗員に違
和感を与えることを抑制できる。また、乗員操作によら
ない外部負荷状態の変化が判別された時は、所定変化率
が小さくされるため、ゆっくりと目標回転数が変更さ
れ、エンジン回転変化を予期していない乗員に違和感を
与えることを抑制できる。
【0006】本発明の第2の構成において、上記外部負
荷判別手段は、自動変速機の変速レバー位置の変更状態
を検出するよう構成されるとともに、上記目標回転数変
更速度補正手段は、自動変速機の変速レバー位置の変更
が検出された時、所定変化率を大きくするよう構成して
ある。本発明の第2の構成によれば、自動変速機の変速
レバー位置が変更された時は、所定変化率が大きくされ
るため、迅速に目標回転数が変更され、エンジン回転変
化を予期している乗員に違和感を与えることを抑制でき
る。
【0007】本発明の第3の構成において、上記外部負
荷判別手段は、空調装置のスイッチの操作状態を検出す
るよう構成されるとともに、上記目標回転数変更速度補
正手段は、空調装置のスイッチのオン、オフ切換え操作
が検出された時、所定変化率を大きくするよう構成して
ある。本発明の第3の構成によれば、空調スイッチがオ
ンからオフ若しくはオフからオンに操作された時、所定
変化率が大きくされるため、迅速に目標回転数が変更さ
れ、エンジン回転変化を予期している乗員に違和感を与
えることを抑制できる。
【0008】本発明の第4の構成において、上記外部負
荷判別手段は、自動変速機の変速レバー位置の変更方向
を検出するよう構成されるとともに、上記目標回転数変
更速度補正手段は、自動変速機の変速レバー位置がニュ
ートラル位置から走行位置に変更された時は、走行位置
からニュートラル位置に変更された時に対して所定変化
率を小さくするよう構成してある。本発明の第4の構成
によれば、自動変速機の変速レバー位置がニュートラル
位置から走行位置に変更された時は、所定変化率が小さ
くされるため、自動変速機の負荷がエンジンに掛かる
際、目標回転数が急激に低下されることによってエンジ
ン回転が急激に低下することを抑制できる。
【0009】本発明の第5の構成において、上記エンジ
ン出力調整手段は、空気量、点火時期、燃料噴射量の少
なくとも一つを調整するよう構成してある。本発明の第
5の構成によれば、空気量、点火時期、燃料噴射の少な
くとも一つに基づいてアイドル回転数を目標回転数に収
束させることができる。
【0010】本発明の第6の構成において、少なくとも
コンピュータ、エンジン出力調整手段を含むエンジンの
アイドル回転数制御装置に組込まれ、エンジン回転数を
検出する第1手順と、外部負荷状態に応じて目標回転数
を設定すると共に、外部負荷状態が変化した時所定変化
率に基づいて目標回転数を徐々に変更する第2手順と、
第1手順により検出されたエンジン回転数度が第2手順
により設定された目標回転数に収束するようエンジン出
力調整手段を調整する第3手順と、外部負荷状態の変化
が乗員操作によるものか否か判別する第4手順と、第4
手順により乗員操作による外部負荷状態の変化が判別さ
れた時は、乗員操作によらない外部負荷変化が判別され
た時に対して第2手順における所定変化率を大きくする
第5手順とを上記エンジンのアイドル回転数制御装置に
実行させるよう構成してある。本発明の第6の構成によ
れば、乗員操作による外部負荷状態の変化が判別された
時は、所定変化率が大きくされるため、迅速に目標回転
数が変更され、エンジン回転変化を予期している乗員に
違和感を与えることを抑制できる。また、乗員操作によ
らない外部負荷状態の変化が判別された時は、所定変化
率が小さくされるため、ゆっくりと目標回転数が変更さ
れ、エンジン回転変化を予期していない乗員に違和感を
与えることを抑制できる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、外部負荷状態の変化が
乗員の操作を伴うものか否かによって目標回転数の変更
速度を変えることにより、乗員に違和感を与えることを
抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態に関する制御ブ
ロック図を示しており、10は、アイドル回転数制御用
の制御ユニットであり、吸気通路1に配設されたスロッ
トル弁2をバイパスするバイパス通路3に配設されたバ
イパス空気量制御弁4を制御するよう構成されている。
制御ユニット10には、エンジンの冷却水の温度を検出
する水温センサ5と、エンジン回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ6と、スロットル弁2の開度が全閉(ア
イドル)か全閉以外(非アイドル)かを検出するアイド
ルスイッチ7及びエンジンに対する外部負荷、例えば、
自動変速機、空調装置(以降、エアコンと称す)、パワ
ーステアリング(いずれも図示省略)等の状態を検出す
る外部負荷検出センサ8からの検出出力が入力されるよ
うになっている。また、後述するバイパス空気量制御弁
4を制御するコンピュータ・プログラムは、制御ユニッ
ト10内のメモリに予め記憶されている。尚、本実施形
態では、制御ユニット10によって制御されるエンジン
として、各気筒毎に燃料噴射弁、点火プラグ(いずれも
図示は省略)を各々備えた4気筒エンジンに適用した例
として示す。
【0013】制御ユニット10には、水温センサ5によ
り検出された水温と、外部負荷センサ2により検出され
た外部負荷状態とによってアイドル時の目標回転数を設
定、例えば、水温が低い程高く、外部負荷が大きい程高
く設定し、外部負荷の状態が変化した時、変更前の目標
回転数から変更後の目標回転数まで所定変化率で徐々に
変更する目標回転数設定手段10aと、その目標回転数
設定手段10aにおける所定変化率を外部負荷センサに
より検出された外部負荷の種類に応じて設定する目標回
転数変更速度補正手段10bと、目標回転数に応じて基
本制御量を設定する基本制御量設定手段10cと、アイ
ドルスイッチ7によってアイドル状態が検出された時、
エンジン回転数センサ6により検出されたエンジン回転
数と目標回転数設定手段10aにより設定された目標回
転数との偏差に基づいてフィードバック補正量を設定す
るフィードバック補正量設定手段10dと、外部負荷セ
ンサ2により検出された外部負荷の大きさに応じて負荷
補正量を設定する負荷補正量設定手段10eと、基本制
御設定手段10cにより設定された基本制御量と、フィ
ードバック補正量設定手段10dにより設定されたフィ
ードバック補正量及び負荷補正量設定手段10eにより
設定された負荷補正量等に基づいて最終制御量を算出す
る最終制御量算出手段fとが備えられている。
【0014】(実施形態1)次に、実施形態1に関する
アイドル回転数制御用制御ユニット10による具体的制
御を図2のフローチャートに基づき説明する。図2のス
テップS1において、水温センサ5により検出された水
温、エンジン回転数センサ6により検出されたエンジン
回転数、アイドルスイッチ7により検出されたスロット
ル開度の状態及び外部負荷センサ8水温センサにより検
出された外部負荷の状態を読込む。続く、ステップS2
では、目標回転数noを設定する。目標回転数noの詳
しい設定については、後述する。ステップS3では、ス
テップS2で設定された目標回転数noに対応させて基
本制御量cebが設定される。つまり、目標回転数no
が高い程その目標回転数を達成するための基本制御量c
efbは大きく設定される。ステップS4では、アイド
ル状態か否か判定する。例えば、アイドルスイッチ7が
オン(スロットル弁が全閉)で、かつエンジン回転数n
eがアイドル判定回転数よりも低い時アイドル状態であ
ると判定する。ステップS4でYESと判定された時
は、ステップS5に進み、エンジン回転数neが目標回
転数noよりも低いか否か判定する。ステップS5でY
ESと判定された時は、エンジン回転数neが目標回転
数noよりも低いため、ステップS6に進み、前回のフ
ィードバック補正量cefb(i−1)に所定値TIC
FBを加算して今回のフィードバック補正量cefb
(i)として設定する。また、ステップS5でNOと判
定された時は、エンジン回転数neが目標回転数noよ
りも高いため、ステップS7に進み、前回のフィードバ
ック補正量cefb(i−1)に所定値TICFBを減
算して今回のフィードバック補正量cefb(i)とし
て設定する。尚、上記ステップS4でNOと判定された
時は、アイドル以外の運転状態にあるため、フィードバ
ック補正量cefbを設定する必要がないため、ステッ
プS5〜S7の処理をバイパスする。続く、ステップS
8では、外部負荷センサ8により検出された外部の種類
に応じて負荷補正量celが設定される。例えば、負荷
補正量celは、エアコンが作動されている場合は、エ
アコンのコンプレッサー圧力が高い程大きく設定される
エアコン補正量、パワーステアリングが作動状態にある
場合設定されるパワーステアリング補正量、電気負荷
(オルタネータ)の作動状態に応じて設定される電気負
荷補正量等から構成される。ステップS9では、ステッ
プS3で設定された基本制御量cebと、ステップS6
若しくはステップS7で設定されたフィードバック補正
量cefb、ステップS8で設定された負荷補正量ce
l及びその他各種補正(大気圧補正、吸気温度補正、学
習補正等)に基づいて最終制御量ceoを設定する。ス
テップS10では、ステップS9で設定された最終制御
量ceoをデューティ変換し、バイパス空気量制御弁4
をデューティ制御する。
【0015】次に、図2におけるステップS2の詳細に
ついて、図3のフローチャートに基づき説明する。ステ
ップS11では、水温センサ5により検出された水温、
エンジン回転数センサ6により検出されたエンジン回転
数、アイドルスイッチ7により検出されたスロットル開
度の状態及び外部負荷センサ8水温センサにより検出さ
れた外部負荷の状態を読込む。ステップS12では、読
込まれた水温に応じて目標回転数noが設定される。続
く、ステップS13では、外部負荷がオン状態か否か判
定する。ステップS13でYESと判定された時は、ス
テップS14に進み、前回は外部負荷がオフ状態であっ
たか否か判定する。ステップS14でYESと判定され
た時、つまり、外部負荷がオフからオンにその状態が変
化した時、ステップS15に進み、外部負荷が自動変速
機の変速レバーがN(ニュートラル)レンジからD(走
行)レンジにシフトされたものか、それ以外の負荷(例
えば、電気負荷)がオフからオン状態に変化したものか
否か判定する。ステップS15でYESと判定された
時、つまり、乗員の意志によって自動変速機がNレンジ
からDレンジに変速レバー位置が変更された場合は、目
標回転数noが多少急激に変化したとしてもその変化を
乗員は違和感として感じることはないため、ステップS
16に進み、目標回転数を徐々に変更するための所定変
化率Δnoを大きな値Δno1に設定する。ここで、Δ
no1は、変速レバー位置がNレンジからDレンジに変
更された場合、目標回転数noは低下、例えば、700
回転から650回転に低下されるため、負の値に設定さ
れている。ステップS15でNOと判定された時、つま
り、電気負荷の変化等乗員の操作によらない外部負荷変
化が判定された場合は、ステップS17に進み、所定変
化率をΔno1よりも小さな値Δno2に設定する。こ
こで、Δno2は、電気負荷が大きくなる場合、目標回
転数noは増加、例えば、800回転まで増加されるた
め、Δno2は正の値に設定されている。また、ステッ
プS14でNOと判定された時は、ステップ既に外部負
荷がオン状態にあり、ステップS16若しくはステップ
S17において所定変化率Δnoが設定されていること
から、ステップS15〜S17の処理をバイパスしてス
テップS18に進む。ステップS18では、Δno1若
しくはΔno2に基づいて前回設定した目標回転数no
d(i−1)が外部負荷状態変化後の目標回転数noと
一致したか否か判定する。ステップS18でNOと判定
された時は、目標回転数noが外部負荷変化後の目標回
転数noまで徐々に変更されている途中の段階であるた
め、ステップS19に進み、前回設定された目標回転数
nod(i−1)をステップS16若しくはS17で設
定された所定変化率Δno1若しくはΔno2に基づい
て加算若しくは減算して今回の目標回転数nodを設定
する。ステップS18でYESと判定された時は、ステ
ップS20に進み、ステップS19で設定された目標回
転数nodを外部負荷状態変化後の目標回転数noとし
て設定する。また、ステップS13でNOと判定された
時は、ステップS21に進み、前回外部負荷がオン状態
であつたか否か判定する。ステップS21でYESと判
定された時、つまり、外部負荷がオンからオフにその状
態が変化した時、ステップS22に進み、外部負荷が自
動変速機の変速レバーがDレンジからNレンジにシフト
されたものか、それ以外の負荷(例えば、電気負荷)が
オフからオン状態に変化したものか否か判定する。ステ
ップS22でYESと判定された時、つまり、乗員の意
志によって自動変速機がDレンジからNレンジにシフト
位置が変更された場合は、目標回転数noが多少急激に
変化したとしてもその変化を乗員は違和感として感じる
ことはないため、ステップS23に進み、目標回転数を
徐々に変更するための所定変化率ΔnoをΔno1、Δ
no2よりも大きな値Δno3に設定する。ここで、Δ
no3は、変速レバー位置がNレンジからDレンジに変
更された場合と逆で、目標回転数noは650回転から
700回転まで増加されるため、正の値に設定されてい
る。また、ステップS22でNOと判定された時は、電
気負荷の変化等乗員の操作によらない外部負荷変化であ
るため、ステップS24に進み、所定変化率ΔnoΔn
o1、Δno3よりも小さく、Δno2と同一の値Δn
o4に設定する。ここで、Δno4は、電気負荷が小さ
くなる場合、目標回転数noは低下されるため、Δno
2は負の値に設定されている。ここで、Δno1〜Δn
o4の大小関係を整理すると、Δno3→Δno1→Δ
no2、4の順に大きく設定されている。これは、乗員
によって自動変速機の変速レバー位置が操作された時
は、乗員の操作を伴わない時に対して所定変化率Δno
を大きく設定するものであるが、自動変速機の変速レバ
ー操作でも、NレンジからDレンジにシフトされる場合
は、DレンジからNレンジにシフトされる場合に対して
所定変化率Δnoを小さく設定し、Dレンジの目標回転
数からNレンジの目標回転数まで低下させる際、エンジ
ンに対して自動変速機の負荷が掛かることと目標回転数
が急激に低下されることとによるエンジン回転の低下を
抑制することを狙ったものである。また、上記ステップ
S21でNOと判定された時は、ステップ既に外部負荷
がオフ状態にあり、ステップS23若しくはステップS
24において所定変化率Δnoが設定されていることか
ら、ステップS22〜S24の処理をバイパスしてステ
ップS18に進む。以降、上述のステップS18〜S2
0を同様に行う。
【0016】以上のように、実施形態1によれば、乗員
の意志によって操作される自動変速機の変速レバー位置
の変更時、例えば、図4中に示すように、変速レバー位
置がNレンジからDレンジに変更される場合若しくはそ
の逆操作の場合は、大きな所定変化率Δno1若しくは
Δno3により目標回転数noが迅速に変更されるた
め、エンジン回転変化を予期している乗員に違和感を与
えることを抑制できる。また、変速レバー位置がNレン
ジからDレンジに変更される場合、目標回転数noを大
きな所定変化率Δno1よって低下させているため、目
標回転数noを迅速に低下させることができ、燃費悪化
を抑制できる。また、乗員の操作を伴わない、例えば、
図4中に示すように、電気負荷が増大変化する場合、小
さな所定変化率Δno2目標回転数noがゆっくりと変
更されるため、エンジン回転変化を予期していない乗員
に違和感を与えることを抑制できる。また、変速レバー
位置がNレンジからDレンジに変更される場合は、その
逆の変更に対して所定変化率Δno3に対して小さな所
定変化率Δno1に設定されるため、エンジンに対して
自動変速機の負荷が掛かることと目標回転数が急激に低
下されることとによるエンジン回転の低下を抑制するこ
とができる。
【0017】(実施形態2)実施形態1では、乗員の操
作として自動変速機の変速レバー位置を変更する例を示
したが、実施形態2では、エアコンスイッチのオンオフ
切換え操作をする例として示す。尚、実施形態2におけ
るエアコンは、車室内の温度を乗員によって設定された
温度に自動的に調整する所謂オートエアコンの例を示
す。
【0018】以下、図5のフローチャートに基づき実施
形態2を説明する。尚、図5のステップS30〜S3
1、S39〜S41は、図3のステップS11〜S1
2、S17〜S19と同様であるため、説明を省略す
る。以後、相違点ステップS32〜S38の処理につい
て、説明する。ステップS32では、エアコンスイッチ
がオンされているか否か判定する。ステップS32でY
ESと判定された時は、ステップS33に進み、前回エ
アコンスイッチがオンされていたか否か判定する。ステ
ップS33でYESと判定された時、つまり、エアコン
スイッチがオフからオン状態に変化した時は、ステップ
S34に進み、所定変化率ΔnoをΔno1に設定す
る。また、ステップS33でNOと判定された時は、ス
テップS35に進み、所定変化率Δnoを小さな値Δn
o2に設定する。つまり、エアコンスイッチオン状態の
間においても、エアコンプレッサーは設定温度を維持す
るようその電磁クラッチがオンオフ制御されるため、乗
員の操作とは無関係にエアコンプレッサーがオンオフさ
れ、目標回転数noが変更される。従って、このような
場合に、目標回転数noが急激に変更されると乗員に違
和感を与えるため、目標回転数の所定変化率Δnoを小
さくしておく必要がある。また、ステップS32でNO
と判定された時は、ステップS36に進み、前回エアコ
ンスイッチはオンされていたか否か判定する。ステップ
S36でYESと判定された時は、ステップS37に進
み、所定変化率ΔnoをΔno1と同様大きな値Δno
3に設定する。ステップS36でNOと判定された時
は、ステップS38に進み、ステップS35と同様小さ
なΔno4を設定する。
【0019】以上のように、実施形態2によれば、乗員
の意志によって操作されるエアコンスイッチのオンオフ
操作時、例えば、図6中に示されるエアコンスイッチが
オフからオン若しくはオンからオフ操作時は、大きな所
定変化率Δno1、Δno3に基づいて目標回転数no
が迅速に変更されるため、エンジン回転変化を予期して
いる乗員に違和感を与えることを抑制できる。また、エ
アコンスイッチがオフからオンに操作される場合、目標
回転数noを大きな所定変化率Δno1によって上昇さ
せているため、目標回転数noを迅速に上昇させること
ができ、エンスト発生を抑制できる。また、エアコンス
イッチがオンからオフに操作される場合、目標回転数n
oを大きな所定変化率Δno3によって低下させている
ため、目標回転数noを迅速に低下させることができ、
燃費悪化を抑制できる。また、エアコンスイッチオン
時、車室内温度を設定温度に維持するためエアコンプレ
ッサーが乗員の意志とは無関係にオンオフ制御される場
合、小さな所定変化率Δno2、Δno4に基づいて目
標回転数noがゆっくり変更されるため、エンジン回転
変化を予期していない乗員に違和感を与えることが抑制
される。
【0020】尚、本実施形態では、乗員の操作に伴う外
部負荷として、自動変速機の変速レバー位置の変更時、
エアコンスイッチの操作時とを示したが、その他、ライ
トスイッチの操作時に適用するようにしてもよい。ま
た、本実施形態では、乗員の操作に伴う外部負荷変化時
と乗員の操作を伴わない外部負荷変化時との違いによっ
て、単に、目標回転数noの所定変化率Δnoを変更す
る例を示したが、多重負荷状態の場合、例えば、エアコ
ン作動中にステアリング操舵によってパワーステアリン
グ用油圧ポンフの負荷がエンジンに対して掛かるような
場合、フィーリング悪化抑制よりもむしろエンスト発生
抑制が優先される。そこで、エンスト発生を抑制するた
め、アイドル時の実エンジン回転数が目標回転数よりも
所定値以上低く、両回転数の偏差が所定値以上の時は、
所定変化率Δnoを乗員の操作に伴う外部負荷変化時よ
りも更に大きくするようにしてもよい。また、アイドル
時の実エンジン回転数が目標回転数よりも所定値以上高
く、両回転数の偏差が所定値以上の時においても、所定
変化率Δnoを乗員の操作に伴う外部負荷変化時よりも
更に大きくするようにしてもよい。この場合、エンジン
回転数の吹き上がりを抑制する効果が得られる。また、
本実施形態では、アイドル時のエンジン回転数を目標回
転数に収束させるため空気量を調整する例を示したが、
空気量の代りに点火時期若しくは燃料噴射量の少なくと
も一つを調整する若しくは空気量と併用して調整するう
にしてもよい。また、本実施形態では、4気筒エンジン
に適用した例を示したが、V型6気筒エンジン等その他
の気筒数を有するエンジンに適用させてもよい。また、
本実施形態では、本発明に関わる制御を実行させるコン
ピュータ・プログラムをアイドル回転数制御用制御ユニ
ット10のメモリに記憶させて実行させる例を示した
が、アイドル回転数制御用制御ユニット10とは別体の
記憶媒体(CD−ROM等)に記憶させて実行させても
よい。また、上記コンピュータ・プログラムを、インタ
ーネットなどの無線通信手段を介して入手し、書き換え
可能なROMに記憶させる事によって実行させるように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図。
【図2】実施形態1に関する制御内容を示すフローチャ
ート。
【図3】図2のステップS2の詳細処理を示すフローチ
ャート。
【図4】実施形態1に関するタイムチャート。
【図5】実施形態2に関する制御内容を示すフローチャ
ート。
【図6】実施形態2に関するタイムチャート。
【符号の説明】
4:バイパス空気量制御弁(エンジン出力調整手段) 6:エンジン回転数センサ 8:外部負荷センサ(外部負荷判別手段) 10:制御ユニット 10a:目標回転数設定手段 10b:目標回転数変更速度補正手段 10d:フィードバック補正量設定手段(フィードバッ
ク制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 D 29/04 29/04 C (72)発明者 島田 智一郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G093 AA05 AA12 AA15 AA16 BA00 BA03 BA05 CA04 DA01 DA05 DA06 DB11 DB22 DB24 DB25 DB26 EA05 EA06 EA07 EA09 EA13 FA01 3G301 HA01 JA00 JA04 JA06 JA07 JA31 KA07 LA01 LA04 MA11 ND02 ND03 ND04 ND05 ND07 ND41 PA11Z PA15A PA15Z PE01A PE01Z PE08Z PF08Z PF10Z PF12Z PF13Z PF14Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン出力を調整するエンジン出力調整
    手段と、 エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、 外部負荷状態に応じて目標回転数を設定すると共に、外
    部負荷状態が変化した時所定変化率に基づいて目標回転
    数を徐々に変更する目標回転数設定手段と、 アイドル時、上記エンジン回転数検出手段により検出さ
    れたエンジン回転数が上記目標回転数設定手段により設
    定された目標回転数に収束するよう上記エンジン出力調
    整手段を制御するフィードバック制御手段とを備えたエ
    ンジンのアイドル回転数制御装置において、 外部負荷状態の変化が乗員操作によるものか否か判別す
    る外部負荷判別手段と、 該外部負荷判別手段により乗員操作による外部負荷状態
    の変化が判別された時は、乗員操作によらない外部負荷
    変化が判別された時に対して上記目標回転数設定手段に
    おける所定変化率を大きくする目標回転数変更速度補正
    手段とを備えたことを特徴とするエンジンのアイドル回
    転数制御装置。
  2. 【請求項2】上記外部負荷判別手段は、自動変速機の変
    速レバー位置の変更状態を検出するよう構成されるとと
    もに、 上記目標回転数変更速度補正手段は、自動変速機の変速
    レバー位置の変更が検出された時、所定変化率を大きく
    するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  3. 【請求項3】上記外部負荷判別手段は、空調装置のスイ
    ッチの操作状態を検出するよう構成されるとともに、 上記目標回転数変更速度補正手段は、空調装置のスイッ
    チのオン、オフ切換え操作が検出された時、所定変化率
    を大きくするよう構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  4. 【請求項4】上記外部負荷判別手段は、自動変速機の変
    速レバー位置の変更方向を検出するよう構成されるとと
    もに、 上記目標回転数変更速度補正手段は、自動変速機の変速
    レバー位置がニュートラル位置から走行位置に変更され
    た時は、走行位置からニュートラル位置に変更された時
    に対して所定変化率を小さくするよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載のエンジンのアイドル回転
    数制御装置。
  5. 【請求項5】上記エンジン出力調整手段は、空気量、点
    火時期、燃料噴射量の少なくとも一つを調整するよう構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4の少なく
    とも一つに記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  6. 【請求項6】少なくともコンピュータ、エンジン出力調
    整手段を含むエンジンのアイドル回転数制御装置に組込
    まれ、 エンジン回転数を検出する第1手順と、 外部負荷状態に応じて目標回転数を設定すると共に、外
    部負荷状態が変化した時所定変化率に基づいて目標回転
    数を徐々に変更する第2手順と、 第1手順により検出されたエンジン回転数度が第2手順
    により設定された目標回転数に収束するようエンジン出
    力調整手段を調整する第3手順と、 外部負荷状態の変化が乗員操作によるものか否か判別す
    る第4手順と、 第4手順により乗員操作による外部負荷状態の変化が判
    別された時は、乗員操作によらない外部負荷変化が判別
    された時に対して第2手順における所定変化率を大きく
    する第5手順とを上記エンジンのアイドル回転数制御装
    置に実行させることを特徴とするコンピュータ・プログ
    ラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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