JP2003254113A - エンジン始動制御装置 - Google Patents

エンジン始動制御装置

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JP2003254113A
JP2003254113A JP2002056383A JP2002056383A JP2003254113A JP 2003254113 A JP2003254113 A JP 2003254113A JP 2002056383 A JP2002056383 A JP 2002056383A JP 2002056383 A JP2002056383 A JP 2002056383A JP 2003254113 A JP2003254113 A JP 2003254113A
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動/停止動作と、ステアリング
ロック施錠動作とを独立して行うことができる操作性の
高いエンジン始動制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン始動制御装置1は、携帯機3と
交信し携帯機の認証を行う交信部5と、装置全体を制御
するCPU9と、ステアリングロックSW11と、エン
ジンON/OFF・SW13とを備えている。CPU9
は、エンジンON/OFF・SW13の操作時に、携帯
機3が認証され、シフトレバー15がP位置にあり、ス
テアリングシャフト27が施錠されていれば解錠した後
に、エンジンを始動させ、再度エンジンON/OFF・
SW13の操作入力があれば、シフトレバー15がP位
置にある場合に、エンジンを停止させる。また、ステア
リングSW11が操作されたときに、シフトレバー15
がP位置にあれば、電動ステアリングロック機構23に
より、ステアリングシャフト27を施錠する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン始動制御
装置に係り、特にスマートエントリシステムと連携し
て、簡単な操作のエンジン始動を実現するエンジン始動
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両と利用者が携帯する携帯
機との間で交信し、携帯機が認証されると、車両のドア
を解錠するスマートエントリシステムが利用されてい
る。このスマートエントリシステムによれば、利用者
は、携帯機をポケットに入れたままボタン押圧操作等を
行うことなく、車両に乗り込むことが出来る。
【0003】このようなスマートエントリシステムを備
えた車両のエンジン始動をボタン操作で行う装置とし
て、特許第3245713号が公知である。
【0004】この従来技術によれば、エンジン始動用に
多段操作の押しボタンスイッチを一つ備えている。そし
て、一つの段の押しボタン操作により携帯機の有効な認
証を条件として点火装置を付勢する(IGN ON)。
さらに他の段の押しボタン操作によりスタータリレーを
駆動して(ST ON)エンジンを始動するようになっ
ている。エンジン始動後、同じ押しボタンの操作により
エンジンを停止させることができようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の多段操作の押しボタンスイッチは、操作が判りにく
く、ラジオ等のアクセサリ類への通電を許可するACC
ポジションを設けようとすれば、押しボタンスイッチの
段数が増加し、更に操作が判りにくくなるという問題点
があった。
【0006】またエンジン停止状態でステアリングロッ
クも行うとすれば、アイドリングストップの際にも、エ
ンジンの停止と同期してステアリングロックを行うこと
になり、不要なステアリングロック操作が生じてステア
リングロック機構に過大な耐久性が要求されるという問
題点があった。
【0007】さらに、故障車両を牽引する場合、エンジ
ン始動することなく、ステアリングロックを解除して操
舵可能とする必要があるが、上記のエンジン始動制御装
置では、エンジン始動/停止とステアリングロック解錠
/施錠とが独立に操作できないという問題点があった。
【0008】以上の問題点に鑑み本発明の目的は、簡単
な構成で操作性が高いエンジン始動制御装置を提供する
ことである。
【0009】また本発明の目的は、エンジンの始動/停
止動作と、ステアリングロック施錠動作とを独立して行
うことができるエンジン始動制御装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するため、利用者が携帯する携帯機と車
両との通信により携帯機が認証されると、エンジンの始
動を許可するエンジン始動制御装置において、エンジン
の始動及び停止を制御するエンジンON/OFFスイッ
チと、車両を走行不可状態にする施錠スイッチとを備
え、前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力時
に、携帯機が認証され、且つシフトレバーがパーキング
位置にあり、且つステアリングロックが施錠されていれ
ばこれを解錠した後に、エンジンを始動させ、再度前記
エンジンON/OFFスイッチの操作入力があれば、シ
フトレバーがパーキング位置にある場合に、エンジンを
停止させることを要旨とする。
【0011】請求項2記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1に記載のエンジン始動制御装置におい
て、前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力時
に、携帯機が認証され、且つシフトレバーがパーキング
位置にあり、且つステアリングロックが施錠されていれ
ばこれを解錠した後に、ACC ON状態、IGN ON
状態、ST ON状態に順次遷移してスタータリレーを
駆動させる一方、該エンジンON/OFFスイッチの操
作入力が解除された時に、スタータリレーの駆動を停止
してST ON状態からIGN ON状態へ遷移し、再
度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力があれ
ば、シフトレバーがパーキング位置にある場合に、IG
N OFFしてエンジンを停止するとともにACC O
N状態へ移行することを要旨とする。
【0012】請求項3記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1に記載のエンジン始動制御装置におい
て、前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力時
に、携帯機が認証され、且つシフトレバーがパーキング
位置にあり、且つステアリングロックが施錠されていれ
ばこれを解錠した後に、ACC ON状態、IGN ON
状態、ST ON状態に順次遷移してスタータリレーを
駆動させ、エンジンの始動が確認された時に、スタータ
リレーの駆動を停止してST ON状態からIGN O
N状態へ遷移し、再度前記エンジンON/OFFスイッ
チの操作入力があれば、シフトレバーがパーキング位置
にある場合に、IGN OFFしてエンジンを停止する
とともにACC ON状態へ移行することを要旨とす
る。
【0013】請求項4記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエ
ンジン始動制御装置において、前記施錠スイッチの操作
入力時に、ACC及びIGN及びSTを全てオフすると
共に、シフトレバーがパーキング位置にあれば、ステア
リングロックを施錠することを要旨とする。
【0014】請求項5記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のエ
ンジン始動制御装置において、前記エンジンON/OF
Fスイッチは、モメンタリ型の押しボタンスイッチまた
はモメンタリ型のロータリスイッチであることを要旨と
する。
【0015】請求項6記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のエ
ンジン始動制御装置において、前記施錠スイッチは、モ
メンタリ型の押しボタンスイッチまたはモメンタリ型の
ロータリスイッチであることを要旨とする。
【0016】請求項7記載の発明は、上記目的を達成す
るため、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のエ
ンジン始動制御装置において、前記施錠スイッチは、エ
マージェンシーキーの差込口を備えたモメンタリ型のロ
ータリスイッチであり、エマージェンシーキーを前記差
込口に差し込むと直ちにキー抜け防止のラッチが掛か
り、シフトレバーがパーキング位置にある場合、該施錠
スイッチをロック位置に回動すれば、エマージェンシー
キーのラッチが解除されることを要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るエン
ジン始動制御装置の第1実施形態の構成を示すシステム
構成図である。
【0018】図1において、エンジン始動制御装置1
は、携帯機3と交信する交信部5と、車両の各ドア毎に
開閉状態を検出するドアスイッチ(以下、スイッチをS
Wと略す)7a〜7dと、エンジン始動制御装置全体を
制御するCPU9と、ステアリングロックSW11と、
エンジンON/OFF・SW13と、シフトレバー15
がパーキング位置(以下、P位置と略す)にあることを
検出するシフトレバーP位置検出SW17と、オルタネ
ータ19のL端子信号からエンジンの回転を検出するエ
ンジン回転検出回路21と、電動ステアリングロック機
構23と、電動ステアリングロック機構23により駆動
されるロッド25と、ロッド25と凹部27aとが嵌合
するとロックされるステアリングシャフト27と、車両
のアクセサリ類(ACC)へ電源を供給するACCリレ
ー29と、エンジン点火装置(IGN)へ電源を供給す
るIGNリレー31と、エンジン始動装置(ST)へ電
源を供給するSTリレー33と、エンジン制御コントロ
ールユニット(以下、エンジン制御C/Uと略す)35
とを備えている。
【0019】携帯機3は、車両の利用者が携帯して、交
信部5と赤外線や電波を介して交信可能となっている。
交信部5は、携帯機3との交信による携帯機の認証を行
い、携帯機が正当な携帯機であると認証されれば、CP
U9へ携帯機が認証された状態にあることを示す信号を
出力する。
【0020】この認証の具体例として実施形態において
は、交信部5は携帯機3へ識別符号(ID)またはその
関数の送信を指示し、携帯機3からの応答信号を解析す
る。そして、携帯機3の識別符号(ID)が交信部5に
登録済みのIDか否かを判定し、IDが登録済みであれ
ば、交信部5からCPU9へID一致状態信号を出力す
る。
【0021】ドアSW7a〜7dは、本実施形態が想定
する4ドア車の各ドア毎に設けられたドアの開閉を検出
するドアSWであり、全てのドアが閉じていれば全ドア
SW7a〜7dはOFFとなり、いずれかのドアが開い
ていれば、当該ドアSWがON(閉)となり、その状態
を交信部5が検出できるようになっている。2ドア車で
あれば、ドアSWは2個、ハッチバック車であれば、リ
アゲートをドアに加えることも可能である。
【0022】ステアリングロックSW11及びエンジン
ON/OFF・SW13は、共に本発明に特徴的なスイ
ッチである。ステアリングロックSW11は、車両を走
行不可状態にする施錠スイッチであり、操作時にステア
リングロックSW信号をCPU9へ出力し、CPU9
は、ステアリングロック条件が成立していれば、電動ス
テアリングロック機構23へ施錠信号を出力する。
【0023】エンジンON/OFF・SW13は、エン
ジンの始動及び停止を制御するスイッチであり、操作時
にエンジンON/OFF・SW信号をCPU9へ出力す
る。エンジン未始動時にエンジンON/OFF・SW1
3が操作されると、CPU9は、エンジン始動条件が成
立しているか否かを調べ、成立していればエンジンを始
動させる。このとき、エンジン始動前にステアリングロ
ックが施錠されていれば、CPU9は電動ステアリング
ロック機構23に対して解錠信号を出力し、ステアリン
グロックを解錠する。
【0024】本実施形態では、特に限定されないが、ス
テアリングロックSW11及びエンジンON/OFF・
SW13共にモメンタリ型の押しボタンスイッチを使用
している。モメンタリ型押しボタンスイッチは、例えば
エンジンON/OFF・SW13でいえば、ボタンを押
圧中にのみ接点13aが閉じる型式の押しボタンスイッ
チである。さらにエンジンON/OFF・SW13は、
その内部に発光ダイオードを用いたSW照明ランプ13
bを備え、CPU9が出力するSW照明信号により、S
W照明ランプ13bが点灯、消灯、点滅の3状態が制御
されるようになっている。
【0025】SW照明ランプ13bの点灯状態は、利用
者にエンジンON/OFF・SW13を押圧すれば、エ
ンジン始動可能な状態を報知するものである。SW照明
ランプ13bの点滅状態は、シフトレバー15がパーキ
ング(P)位置に入っていないためにエンジン始動可能
な状態にないことを報知し、シフトレバー15の操作を
促す状態である。
【0026】SW照明ランプ13bの消灯状態は、利用
者に携帯機3が認証が不成功か、或いは何れかのドアが
開いていて、エンジン始動不能状態であることを報知す
るものである。この場合、利用者は、携帯機3を運転席
近くに置くことに加えて、全ドアを閉じた状態にするこ
とにより、SW照明ランプ13bの消灯状態から点灯状
態、または点滅状態へ移行させることができる。
【0027】シフトレバーP位置検出SW17は、シフ
トレバー15のP位置を検出するとシフトレバーP位置
信号をCPU9へ出力する。オルタネータ19のL端子
は、エンジン回転検出回路21へ接続され、エンジン回
転検出回路21は、L端子の信号に基づいてエンジンが
回転しているか否かを検出し、この検出結果をエンジン
回転検出信号としてCPU9へ出力する。
【0028】電動ステアリングロック機構23は、CP
U9が出力する施錠信号及び解錠信号に基づいてロッド
25を出入りさせ、ステアリングシャフト27の凹部2
7aとロッド25との嵌合、嵌合解除により、ステアリ
ングシャフトの施錠・解錠を行うものである。また電動
ステアリングロック機構23は、ロッド25が解錠位置
にあることを示す解錠位置信号をCPU9へ出力する。
【0029】さらにシフトレバーP位置検出SW17か
らシフトレバーP位置信号が電動ステアリングロック機
構23へ入力されている。電動ステアリングロック機構
23は、シフトレバーP位置信号がP位置を示していな
い場合に、CPU9が誤った施錠信号を出力しても、ロ
ッド25によりステアリングシャフト27をロックする
ことが無いように制御する。
【0030】CPU9は、エンジンON/OFF・SW
13の操作入力時に、携帯機3が認証され、且つシフト
レバー15がP位置にあり、且つステアリングロックが
施錠されていれば電動ステアリングロック機構23によ
りステアリングロックを解錠した後に、エンジンを始動
させ、再度エンジンON/OFF・SW13の操作入力
があれば、シフトレバー15がP位置にある場合に、エ
ンジンを停止させる制御を行う。
【0031】図2は、電動ステアリングロック機構23
の詳細を説明する機能ブロック図である。電動ステアリ
ングロック機構23は、制御用電子回路を実装した基板
101と、施錠・解錠の動力源である正逆回転可能な直
流モーターを使用したモーター103と、モーター10
3の回転を減速して駆動力を高める減速機構105と、
ロッド25とステアリングシャフト27の凹部27aと
が対向位置にない場合に減速機構105の施錠力を蓄積
すると共に対向位置にある場合にロッド25を施錠方向
に駆動して嵌合させる施錠蓄力機構107と、減速機構
105から解錠力をロッド25に伝達する解錠力伝達機
構109と、減速機構105の解錠駆動停止位置を検出
する検出解錠駆動停止位置検出SW111と、減速機構
105の施錠駆動停止位置を検出する施錠駆動停止位置
検出SW113と、施錠時に解錠保持機構117による
解錠保持状態を解除するソレノイドを用いた解錠保持解
除機構115と、解錠保持解除機構115が解除するま
で図示しないバネ等を用いてロッド25を解錠位置に係
止する解錠保持機構117と、ロッド25が解錠位置に
あることを検出する解錠位置検出SW119とを備えて
いる。
【0032】基板101は、電動ステアリングロック機
構23の電源を制御するアンドゲート131と、CPU
9からの施解錠信号を受けてモーター駆動部135を制
御する制御部113と、モーター103へ正極性の電流
又は負極性の電流を供給してモーターを正逆転駆動する
電磁リレー又は半導体リレーであるモーター駆動部13
5と、アンドゲート137と、解錠保持解除機構115
を駆動するソレノイド駆動部139とを備えている。
【0033】アンドゲート131は、バッテリの+極か
ら電力供給されていることと、エンジンの点火装置(I
GN)に電力が供給されていないこととの2つの条件の
論理積により、モーター駆動部135及びソレノイド駆
動部139へ電力を供給するものであり、実際の回路と
しては、電磁リレーや半導体スイッチを使用する。
【0034】制御部133は、CPU9からの施錠信号
及び解錠信号によりモーター駆動部135を駆動する。
【0035】アンドゲート137は、制御部133が出
力する施錠出力信号をCPU9から入力されるシフトレ
バーP位置信号でゲートして、ソレノイド駆動部139
へ出力する。これにより、シフトレバーP位置信号が付
勢されていないときに、制御部133から施錠出力があ
っても、ソレノイド駆動部139は解錠保持解除機構
(ソレノイド)115を駆動せず、解錠保持状態が解除
されることはない。
【0036】次に、図2を参照して、電動ステアリング
ロック機構23の施錠動作を説明する。尚、本実施形態
におけるモーター103の駆動方向は、施錠時に正転、
解錠時に逆転とする。
【0037】まず電動ステアリングロック機構23へ施
錠信号が入力されると、制御部133は、アンドゲート
137の一方の入力へ施錠出力を出力する。このときア
ンドゲート137の他方の入力に接続されているシフト
レバーP位置信号がP位置を示していれば、施錠出力が
アンドゲート137を通過し、ソレノイド駆動部139
へ伝達される。このように、制御部133の施錠出力を
シフトレバーP位置信号でゲートしてソレノイド駆動部
139へ出力することにより、CPU9が誤って施錠信
号を出力したとしても、シフトレバー15がP位置にな
ければ、ステアリングロックしないように制御してい
る。
【0038】ソレノイド駆動部139は、解錠保持解除
機構115へ解錠保持解除のためのソレノイド駆動電流
を出力する。これにより解錠保持機構117は、ロッド
25を解錠位置に保持していた係止を外し、施錠可能と
する。
【0039】また制御部133は、上記のアンドゲート
137への施錠出力と同時に、モーター駆動部135へ
モーター103正転させる極性の電流供給を指示する。
これによりモーター駆動部135は、モーター103に
正転極性の電流を供給し、減速機構105は施錠方向に
回動する。
【0040】減速機構105の施錠方向への回動は、施
錠蓄力機構107に伝達され、ロッド25とステアリン
グシャフト27の凹部27aとが対向位置にある場合に
は、ロッド25を施錠方向に動かして、ロッド25とス
テアリングシャフト27の凹部27aとを嵌合させて、
ステアリングロックする。このとき、ロッド25は解錠
位置から外れるので、解錠位置検出SW119は、制御
部133及びCPU9へ出力する解錠位置検出信号を停
止、或いは解錠位置検出信号を偽とする。
【0041】ロッド25とステアリングシャフト27の
凹部27aとが対向位置にない場合には、施錠力が施錠
蓄力機構107に蓄積され、その後ステアリングシャフ
ト27の凹部27aがロッド25と対向する位置まで回
動されたときに、蓄積された施錠力によりロッド25を
凹部27aと嵌合させて、ステアリングロックする。
【0042】減速機構105の回動が施錠駆動停止位置
まで達すると、施錠駆動停止位置検出SW113がこれ
を検出して、制御部133へ通知する。施錠駆動停止位
置検出SW113から停止位置検出を通知された制御部
133は、モーター駆動部135へ電流オフを指示して
モーター103の駆動を停止させて、施錠動作を終了す
る。
【0043】次に、電動ステアリングロック機構23の
解錠動作を説明する。まず電動ステアリングロック機構
23へ解錠信号が入力されると、制御部133は、モー
ター駆動部135へモーター103を逆転させる極性の
電流供給を指示する。これによりモーター駆動部135
は、モーター103に逆転極性の電流を供給し、減速機
構105は解錠方向に回動する。減速機構105の解錠
方向への回動は、解錠力伝達機構109を介してロッド
25に伝達され、ロッド25を解錠方向に動かして、ロ
ッド25とステアリングシャフト27の凹部27aとの
嵌合を外し、ステアリングロックを解除する。このと
き、ロッド25は施錠位置から解錠位置へ移動するの
で、解錠位置検出SW119は、解錠位置検出信号を制
御部133及びCPU9へ出力、或いは解錠位置検出信
号を真とする。またロッド25が解錠位置に達すると、
解錠保持機構117がロッド25を解錠位置に保持し、
解錠保持解除機構115から解錠保持解除されるまで、
解錠状態を保持する。
【0044】減速機構105の回動が解錠駆動停止位置
まで達すると、解錠駆動停止位置検出SW111がこれ
を検出して、制御部133へ通知する。解錠駆動停止位
置検出SW111から停止位置検出を通知された制御部
133は、モーター駆動部135へ電流オフを指示して
モーター103の駆動を停止させて、解錠動作を終了す
る。
【0045】図3は、ステアリングロックSW11及び
エンジンON/OFF・SW13の表示例を示す図であ
る。ステアリングロックSW11及びエンジンON/O
FF・SW13は、ステアリングコラムまたはインスト
メントパネルに設けられ、図3(a)、(b)に示すよ
うな日本語表記、または図3(c)、(d)に示すよう
な英語表記で表示される押しボタンSWである。
【0046】図4は、第1実施形態のエンジン始動制御
装置の動作を説明するフローチャートである。本実施形
態では、従来のキーSWのスタートポジションとの操作
性の継続を重視して、エンジンが始動するまで、利用者
がエンジンON/OFF・SW13を押圧し続ける始動
方法をとるものとする。
【0047】図4において、まず電源が投入されると、
CPU9は、ステップ(以下、ステップをSと略す)1
0において、初期設定を行う。この初期設定は、各種制
御に使用するフラグ類の初期設定や作業用メモリエリヤ
の初期化等を含む。次いでS12でステアリングロック
SW11が押圧(ON)されているか否かを判定する。
ステアリングロックSW11がONされていれば、S1
4へ移り、シフトレバーP位置信号がP位置を示してい
るか否かを判定し、P位置を示していなければ、S20
へ進む。
【0048】S14でシフトレバーP位置信号がP位置
を示していれば、ステアリングロックする条件が成立し
ているので、S16で、ACCリレー29,IGNリレ
ー31,STリレー33を全てオフすることにより、A
CC,IGN,STを全てOFFする。次いで、S18
でCPU9から電動ステアリングロック機構23へステ
アリングロックするための施錠信号を出力してS12へ
戻る。電動ステアリングロック機構23は、この施錠信
号を受けて、シフトレバーP位置信号が入力されていれ
ば、ロッド25によりステアリングシャフト27をロッ
クしてステアリングを施錠する。
【0049】S12の判定でステアリングロックSW1
1がONされていなければ、次いでS20で、エンジン
回転が検出されているか否か、言い換えればエンジンが
回転中か否かを判定する。この判定には、本実施形態で
は、オルタネータ19のL端子の電圧をエンジン回転検
出回路21により検出してエンジン回転を検出している
が、図示しないクランク角センサ等の信号を利用しても
良い。
【0050】S20でエンジン回転中と判定されれば、
次いでS22でエンジンON/OFF・SW13が押圧
(ON)されたか否かを判定する。S22でエンジンO
N/OFF・SW13がONでなければ、S12へ移
る。S22でエンジンON/OFF・SW13がONで
あれば、S24へ移り、シフトレバーがP位置か否かを
判定する。シフトレバーがP位置でなければ、S12へ
移る。S24の判定でシフトレバーがP位置であれば、
S26へ移り、IGNリレー31をオフして点火装置へ
の給電を停止(IGN OFF)して、エンジンを停止
させ、ACC ONの状態は維持して、後述するS34
へ移る。この状態は、ラジオやオーディオ等の装置に給
電されている状態である。ACC OFFするには、ス
テアリングロックSW11を操作すればよい。
【0051】S20の判定でエンジン回転を検出してい
れば、即ちエンジンが回転中であれば、S28〜S34
及びS38の処理が行われるが、これらのステップは、
交信部5により実行される。これらの処理は、CPU9
から交信部5に対する指示によって実行されてもよい
が、一定時間毎に交信部5が自主的に実行するようにし
てもよい。そして、S28〜S34及びS38の処理の
結果でID一致状態フラグをセット/リセットし、この
ID一致状態フラグを交信部5からCPU9へのID一
致状態信号として出力し、このID一致状態信号をCP
U9が参照可能としている。
【0052】S28において、交信部5は、ドアSW7
a〜7dの信号を参照して全ドアが閉じているか否かを
判定する。何れかのドアが開いていれば、S34へ移行
する。S28の判定で、全てのドアが閉じていれば、S
30で交信部5は室内アンテナを介して携帯機3と交信
して、携帯機3のIDを受信する。次いでS32で携帯
機3のIDが交信部5に登録済みのIDと一致するか否
かを判定する。S30の交信が不能であったり、S32
のID照合でIDが一致しなければ、S34へ移り、I
D一致状態フラグをリセットし、S36でエンジンON
/OFF・SW13の照明を消灯して、S12へ移る。
【0053】S32のID照合でIDが一致すれば、S
38へ移り、ID一致状態フラグをセットし、ID一致
状態信号をCPU9へ出力する。次いでS40で、シフ
トレバーがP位置であるか否かを判定し、P位置でなけ
れば、S42へ移りエンジンON/OFF・SW13の
照明を点滅状態として、S12へ移る。
【0054】このエンジンON/OFF・SW13の照
明が点滅する状態は、利用者の携帯機3が認証済みであ
り、シフトレバー15のポジションをパーキング位置
(P位置)にすれば、エンジンON/OFF・SW13
によりエンジンが始動可能であることを示すものであ
る。
【0055】S40の判定で、シフトレバーがP位置で
あれば、S44へ移り、エンジンON/OFF・SW1
3の照明を点灯させる。このエンジンON/OFF・S
W13の照明が点灯している状態は、全ドアが閉じてい
て且つ携帯機が認証され、エンジンON/OFF・SW
13を押圧(ON)すれば直ちにエンジン始動が可能で
ある状態を示すとともに、周囲が暗い環境下でエンジン
ON/OFF・SW13の位置を明示する機能でもあ
る。
【0056】次いで、S46でエンジンON/OFF・
SW13が押圧(ON)されたか否かを判定し、ONさ
れてなければ、S12へ移る。S46でエンジンON/
OFF・SW13がONされていれば、S48へ移り、
ステアリングロックの解錠位置検出信号が解錠位置検出
状態か否かを判定する。解錠位置検出状態であれば、既
にステアリングロック解錠状態からのエンジン始動と判
断してS52へ移る。S48の判定で解錠位置検出状態
でなければ、S50へ移り、ステアリングロックの解錠
信号をCPU9から電動ステアリングロック機構23へ
出力して、S48へ戻る。
【0057】S52では、CPU9からエンジン制御C
/U35へエンジン始動許可信号を出力する。このエン
ジン始動許可信号を受けたエンジン制御C/U35は、
例えば燃料噴射装置への噴射タイミング信号の出力や点
火装置への点火タイミング信号の出力が可能となり、ス
タータモーターにより適当なクランク回転が与えられれ
ば、エンジン始動できる状態となる。またエンジンが一
旦停止後、再度エンジンを始動するためには、エンジン
制御C/U35は再度エンジン始動許可信号を必要とす
るものとする。
【0058】S54では、ACCリレー29をオンして
アクセサリー類に給電を開始(ACC ON)する。S
56でIGNリレー31をオンして点火装置に給電を開
始(IGN ON)する。S58でエンジンON/OF
F・SW13が押圧(ON)されているか否かを判定
し、エンジンON/OFF・SW13がONであれば、
S60でSTリレー33をオンしてスタータモーター等
の始動装置に給電を開始する(ST ON)する。
【0059】S58の判定で、エンジンON/OFF・
SW13がONでなければ、利用者がエンジンON/O
FF/SW13の押圧を止めたと判断して、STリレー
33をオフしてスタータモーター等の始動装置への給電
を停止(ST OFF)する。
【0060】次いでS64で、エンジン回転検出回路2
1の出力を参照してエンジンが回転しているか否かを判
定し、エンジンが回転していなければ、エンジン始動可
能な状態にあることを表示するためS40へ移る。S6
4の判定でエンジンが回転していれば、S66でエンジ
ンON/OFF・SW13の照明を消灯して、S12へ
戻る。
【0061】以上説明した第1実施形態によれば、利用
者は、ID登録済みの携帯機を携帯して車両に乗り込む
と、全てのドアを閉じて、シフトレバーがP位置にある
ことを確認する。このとき、エンジン始動制御装置1
は、全ドアが閉じられていて、携帯機3のIDが認証済
み、且つシフトレバーがP位置であれば、エンジンON
/OFF・SW13の照明ランプを点灯して、エンジン
始動可能状態を利用者に報知する。この点灯状態を確認
した利用者は、エンジンON/OFF・SW13をエン
ジンが始動するまで押圧することにより、エンジン始動
制御装置がステアリングロック解錠、ACC ON、I
GN ON、ST ONへと順次状態遷移させ、エンジ
ンを始動させる。これにより操作が簡単なエンジン始動
制御装置が提供される。
【0062】逆にエンジンを停止させる際には、利用者
はシフトレバーをP位置に設定して、エンジンON/O
FF・SW13を押圧する。これによりIGN OFF
となって、エンジンが停止する。エンジン停止後、AC
CはON状態であり、ステアリングロック解錠状態は継
続されるので、ラジオやオーディオ装置が利用可能であ
るとともに、牽引時のステアリング操作も可能となる。
ここで利用者は、シフトレバーをP位置から動かさず
に、ステアリングロックSW11を押圧することによ
り、ステアリングロックを施錠するとともに、ACC
OFFとすることができる。
【0063】また、上記エンジン停止後、全ドアが閉じ
ていて、携帯機3のIDが認証されていて、シフトレバ
ーがP位置にあれば、エンジンON/OFF・SW13
の照明ランプが点灯して、エンジン始動可能状態を示
す。この状態で利用者は、エンジンON/OFF・SW
13の押圧でエンジンを始動することができるが、この
際には、ステアリングロックは既に解除されているの
で、解錠動作は省略される。従って、アイドリングスト
ップのためのエンジン停止、再始動を繰り返してもステ
アリングロックは解錠状態を維持し、ステアリングロッ
ク機構の耐久性が低下することはない。
【0064】図5は、第2実施形態のエンジン始動制御
装置の動作を説明するフローチャートである。第2実施
形態のエンジン始動制御装置の構成は、図1に示した第
1実施形態の構成とほぼ同様であるが、CPU9により
エンジンが始動したか否かを判定するための装置を付加
するのが好ましい。本実施形態では、電気的なエンジン
ON/OFF・SWの機能により、エンジン停止時にエ
ンジンON/OFF・SWを一旦押圧すれば、エンジン
始動制御装置が初爆を検出するまで自動的にスタータモ
ーター等の始動装置を回転させるものとしている。
【0065】図4に示した第1実施形態と図5の第2実
施形態との相違は、図5のS70以下の各ステップであ
り、S10からS56までは、同じ動作であるので、重
複する説明は省略する。
【0066】図5において、S56でIGNリレー31
をオンして点火装置の給電(IGNON)を始めた後、
S70でSTリレー33をオンしてスタータモーター等
の始動装置に給電を開始する(ST ON)する。次い
でS72でエンジンが始動したか否かを判定する。この
判定には、一定時間STリレー33をオンしてスタータ
モーター等を回転させた後に、一旦STリレー33をオ
フしてスタータモーターを停止して、図1のエンジン回
転検出回路21によりエンジンが始動したか否かを判定
してもよいが、ノックセンサ等でエンジン始動を検出す
る方法や、スタータモータの負荷電流の減少によりエン
ジン始動を判定する方法等がある。
【0067】S72の判定でエンジンが始動していなけ
れば、S74でスタータモーターの通電時間が所定時間
を超過したか否かを判定する。この所定時間は、バッテ
リ上がりを防止するためにバッテリ容量や周囲温度等を
考慮して数秒程度に決められるものとする。S74で所
定時間を超過していなければ、S70で戻る。S74で
所定時間を超過していれば、S76でSTリレー33を
オフしてスタータモータへの給電を停止(ST OF
F)し、利用者へエンジンON/OFF・SW13の押
圧によるエンジン始動が可能なことを示すためにS40
へ移る。
【0068】S72でエンジンが始動したと判定すれ
ば、S78でSTリレー33をオフしてスタータモータ
への給電を停止(ST OFF)し、S80でエンジン
ON/OFF・SW13の照明を消灯して、S12へ戻
る。
【0069】図6は、本発明に係るエンジン始動制御装
置の第3実施形態の構成を示すシステム構成図である。
本第3実施形態は、従来よりスマートエントリーシステ
ムと呼ばれる携帯機のドア解錠ボタンの押圧操作を行わ
なくてもドアロックを解除できるドアロックシステムと
の整合性を向上させたエンジン始動制御装置である。
【0070】第1実施形態と第3実施形態との構成上の
主要な相違は、第1実施形態の交信部5がスマートエン
トリーコントロールユニット(以下、スマートエントリ
ーC/U)51に置き換えられた上、CPU9の機能の
一部がスマートエントリーC/U51へ移され、スマー
トエントリーC/U51が電動ステアリングロック機構
23に対する施錠・解錠の指示を行っていることと、ス
マートエントリーC/U51がエンジン制御C/U35
へエンジン始動許可信号を出力していること、シフトレ
バー15のパーキング(P)位置検出SWが2重化され
ていることである。その他の構成要素は、図1に示した
第1実施形態と同様の構成要素であるので、重複する説
明は省略する。
【0071】図6に示すように本実施形態によれば、P
位置検出SWとして、第1のシフトレバーP位置検出S
Wa17と、第2のシフトレバーP位置検出SWb63
とを設けてP位置検出SWを2重化している。本実施形
態では、シフトレバー15は、運転席と助手席との間の
床上に設けられたコンソールに装備されているものとす
る。そして、第1のシフトレバーP位置検出SWa17
は、シフトレバー15の近傍、即ちコンソール内に設け
られたSWである。
【0072】シフトレバー15には、メカニカルワイヤ
ー(以下、メカワイヤーと略す)67の一端が接続さ
れ、メカワイヤー67の他端は、インストメントパネル
上のステアリングロックSW11の近傍に設けられた第
2のシフトレバーP位置検出SWb63に接続されてい
る。このメカワイヤー67は、機械的なステアリングロ
ック機構を有する従来の車両において、シフトロック機
能を実現するために設けられているメカワイヤーと同等
のものである。
【0073】そしてシフトレバー15をP位置に設定す
ると、第1のシフトレバーP位置検出SWa17がこれ
を検出するとともに、シフトレバー15の動きが機械的
にメカワイヤー67を介して第2のシフトレバーP位置
検出SWb63に伝達され、第2のシフトレバーP位置
検出SWb63もシフトレバーP位置検出信号を出力す
るようになっている。
【0074】通常、コンソールには、カップホルダー等
が装備され、飲み物等をコンソールにこぼしやすい構造
となっている。このため、シフトレバー15の近傍のコ
ンソール内に設けられた第1のシフトレバーP位置検出
SWa17は、こぼれた水分により動作不良となる恐れ
がある。しかし、インストパネル上の第2のシフトレバ
ーP位置検出SWb63を第1のシフトレバーP位置検
出SWa17とは異なる位置に設けたので、2つのシフ
トレバーP位置検出SWが同時に動作不良になる確率を
限りなく0に近づけ、高い信頼性を確保することができ
る。
【0075】上記のシフトレバーP位置検出SWの2重
化により、第1のシフトレバーP位置検出SWa17の
故障によりスマートエントリーC/U51が誤ってステ
アリングロックの施錠信号を出力しても、電動ステアリ
ングロック機構23が第2のシフトレバーP位置検出S
Wb63からの信号により、誤った施錠信号を抑制する
ことができるようになっている。
【0076】図6において、エンジン始動制御装置1
は、携帯機3と交信するスマートエントリーC/U51
と、車両の各ドア毎に開閉状態を検出するドアSW7a
〜7dと、ステアリングロックSW11と、エンジンO
N/OFF・SW13と、シフトレバー15がP位置に
あることを検出する第1のシフトレバーP位置検出SW
a17と、第2のシフトレバーP位置検出SWb63
と、電動ステアリングロック機構23と、電動ステアリ
ングロック機構23により駆動されるロッド25と、ロ
ッド25と凹部27aとが嵌合するとロックされるステ
アリングシャフト27と、エンジンON/OFF・SW
11の操作に基づいてエンジン始動を制御するSW・C
/U61と、エンジン制御コントロールユニット(以
下、エンジン制御C/U)35とを備えている。
【0077】SW・C/U61は、オルタネータ19の
L端子信号からエンジンの回転を検出するエンジン回転
検出回路21と、エンジン始動装置を制御するCPU9
と、車両のアクセサリ類(ACC)へ電源を供給するA
CCリレー29と、エンジン点火装置(IGN)へ電源
を供給するIGNリレー31と、エンジン始動装置(S
T)へ電源を供給するSTリレー33とを備えている。
【0078】図6において、利用者が携帯する携帯機3
は、スマートエントリーC/U51と、受信アンテナ5
3,室内送信アンテナ55、室外送信アンテナ57を介
して交信し、携帯機3のIDがスマートエントリーC/
U51に登録されたIDと一致するか否かの判定により
携帯機3の認証を行うことができるようになっている。
【0079】スマートエントリーC/U51は、ドアロ
ックされた車両に携帯機3を所持した利用者が所定距離
以内に近づくと、携帯機3と交信して、携帯機の認証を
試み、この認証が成功すれば、ドアロックを解除する。
これにより正当な利用者は携帯機3のドア解錠ボタン操
作を行わなくても車両に乗り込むことができるようにな
っている。
【0080】さらにスマートエントリーC/U51は、
利用者が車両に乗り込んだ後に、ドアSW7a〜7dの
信号を参照して全ドアが閉じていれば、携帯機3と交信
してエンジン始動のための携帯機3の認証を行う。そし
て、この認証が成功すれば、スマートエントリーC/U
51は、SW・C/U61へID一致状態信号によりI
D一致状態(認証された状態)を通知する。この後、シ
フトレバーがP位置にある場合、エンジン始動のために
利用者がエンジンON/OFF・SW13を押圧すれ
ば、エンジンが始動するようになっている。
【0081】またスマートエントリーC/U51は、エ
ンジンを総合的に制御するエンジン制御C/U35と、
電動ステアリングロック機構23と、SW・C/U61
とに接続されている。
【0082】また本発明に特徴的なステアリングロック
SW11及びエンジンON/OFF・SW13がインス
トルメントパネル等に設けられている。特に限定されな
いが本実施形態では、エンジンON/OFF・SW13
は、内部照明式のモメンタリ型押しボタンスイッチと
し、ステアリングロックSW11は、エマージェンシー
キーの差込口を備えたモメンタリ型のロータリスイッチ
である。
【0083】ステアリングロックSW11は、車両を走
行不可状態にする施錠スイッチであり、操作時にステア
リングロックSW信号をスマートエントリーC/U51
とCPU9へ出力し、スマートエントリーC/U51
は、ステアリングロック条件が成立していれば、ステア
リングロック機構23へ施錠信号を出力する。
【0084】エンジンON/OFF・SW13は、エン
ジンの始動及び停止を制御するスイッチであり、操作時
にエンジンON/OFF・SW信号をスマートエントリ
ーC/U51とCPU9へ出力する。エンジン未始動時
にエンジンON/OFF・SW13が操作されると、C
PU9は、エンジン始動条件が成立しているか否かを調
べ、成立していればエンジンを始動させる。このとき、
エンジン始動前にステアリングロックが施錠されていれ
ば、スマートエントリーC/U51は電動ステアリング
ロック機構23に対して解錠信号を出力し、ステアリン
グロックを解錠する。
【0085】図3(e)は、ステアリングロックSW1
1の外観を説明する図である。同図に示すようにステア
リングロックSWは、エマージェンシーキーの差込口を
備えたツマミ部を有するモメンタリ型のロータリスイッ
チである。通常、携帯機3が電池の消耗等を起こさずに
有効であれば、ステアリングロックするには、ツマミ部
を持ってUNLOCK位置からLOCK位置へ回動させ
る。手を離すとステアリングロックSWは、元の位置に
戻る。ステアリングロックSW11には、エマージェン
シーキーと交信するためのアンテナが設けられ、このア
ンテナはスマートエントリーC/U51に接続されてい
る。
【0086】本実施形態において携帯機3は、内蔵電池
により駆動される通常の交信部以外に、内蔵電池に依存
しないトランスポンダを備えている。同様に、スマート
エントリーC/U51も携帯機のトランスポンダ及びエ
マージェンシーキーに対応したトランスポンダを備えて
いる。これらのトランスポンダ間の交信可能距離は、通
常の交信部に比べて短く、アンテナの性能にもよるが通
常数十cm以下である。
【0087】携帯機3が内蔵電池の消耗等によりスマー
トエントリーC/U51と通常の交信できなくて、認証
されない場合、携帯機3又はエマージェンシーキーをエ
マージェンシーキー差込口へ差し込むと、スマートエン
トリーC/U51のトランスポンダが起動される。そし
て、携帯機3又はエマージェンシーキーの内蔵電池に依
存しないトランスポンダとの交信を行って、携帯機又は
エマージェンシーキーの認証を行い、この認証が成功す
れば、通常の携帯機の認証成功と同様の処理を行うよう
になっている。
【0088】また、ステアリングロックSW11のエマ
ージェンシーキー差込口に携帯機3の先端部を差し込む
と、エマージェンシーキー差込口内部に設けられたキー
抜け防止のラッチが掛かり、不用意なキー抜けを防止す
るようになっている。携帯機をエマージェンシーキー差
込口から抜くためには、ステアリングロックSW11を
ロック位置まで回動すれば、ラッチが解除されて携帯機
をエマージェンシーキー差込口から抜くことができるよ
うになっている。
【0089】本実施形態では、特に限定されないが、エ
ンジンON/OFF・SW13にモメンタリ型の押しボ
タンスイッチを使用している。モメンタリ型押しボタン
スイッチは、例えばエンジンON/OFF・SW13で
いえば、ボタンを押圧中にのみ接点13aが閉じる型式
の押しボタンスイッチである。
【0090】さらにエンジンON/OFF・SW13
は、その内部に発光ダイオードを用いたSW照明ランプ
13bを備え、CPU9が出力するSW照明信号によ
り、SW照明ランプ13bが点灯、消灯、点滅の3状態
が制御されるようになっている。
【0091】SW照明ランプ13bの点灯状態は、利用
者にエンジンON/OFF・SW13を押圧すれば、エ
ンジン始動可能な状態を報知するものである。SW照明
ランプ13bの点滅状態は、シフトレバー15がパーキ
ング(P)位置に入っていないためにエンジン始動可能
な状態にないことを報知し、シフトレバー15の操作を
促す状態である。
【0092】SW照明ランプ13bの消灯状態は、利用
者に携帯機3が認証が不成功か、或いは何れかのドアが
開いていて、エンジン始動不能状態であることを報知す
るものである。この場合、利用者は、携帯機3を携帯す
るか運転席近くに置くことに加えて、全ドアを閉じた状
態にすることにより、SW照明ランプ13bの消灯状態
から点灯状態、または点滅状態へ移行させることができ
る。
【0093】シフトレバーP位置検出SW17は、シフ
トレバー15のP位置を検出するとシフトレバーP位置
信号をCPU9へ出力する。オルタネータ19のL端子
は、エンジン回転検出回路21へ接続され、エンジン回
転検出回路21は、L端子の信号に基づいてエンジンが
回転しているか否かを検出し、この検出結果をエンジン
回転検出信号としてCPU9へ出力する。
【0094】電動ステアリングロック機構23は、スマ
ートエントリーC/U51が出力する施錠信号及び解錠
信号に基づいてロッド25を出入りさせ、ステアリング
シャフト27の凹部27aとロッド25との嵌合、嵌合
解除により、ステアリングシャフトの施錠・解錠を行う
ものである。また電動ステアリングロック機構23は、
ロッド25が解錠位置にあることを示す解錠位置信号を
スマートエントリーC/U51とCPU9へ出力する。
【0095】スマートエントリーC/U51とCPU9
とは協働して、エンジンON/OFF・SW13の操作
入力時に、携帯機3が認証され、且つシフトレバー15
がP位置にあり、且つステアリングロックが施錠されて
いれば電動ステアリングロック機構23によりステアリ
ングロックを解錠した後に、エンジンを始動させ、再度
エンジンON/OFF・SW13の操作入力があれば、
シフトレバー15がP位置にある場合に、エンジンを停
止させる制御を行う。
【0096】次に、図7のスマートエントリーC/Uの
制御フローチャートと、図8のSW・C/Uの制御フロ
ーチャートを参照して、本実施形態の動作を説明する。
【0097】図7において、まずスマートエントリーC
/U51は、S102でステアリングロックSW11が
操作されたか否かを判定し、ステアリングロックSW1
1が操作されていればS104へ移り、シフトレバーが
P位置か否かをシフトレバーP位置検出SWa17の信
号により判定する。S104でP位置と判定すれば、ス
テアリングロックする条件が成立しているのでS106
へ移り、ステアリングロックの施錠信号を電動ステアリ
ングロック機構23へ出力し、S102へ戻る。これに
より電動ステアリングロック機構23は、この施錠信号
を受けて、シフトレバーP位置検出SWb63の信号が
P位置を示していれば、ステアリングシャフト27をロ
ックする。このとき電動ステアリングロック機構23
は、シフトレバーP位置検出SWb63の信号がP位置
を示していなければ、施錠信号があってもステアリング
シャフトをロックしない。
【0098】S102の判定でステアリングロックSW
11が操作されていなければS108へ移り、ドアSW
7a〜7dの信号に基づいて全ドアが閉じているか否か
を判定する。何れかのドアが開いていれば、S108の
判定はNoとなり、S114へ移行する。
【0099】S104の判定で全てのドアが閉じていれ
ば、S110へ移り、車室内送信アンテナ55と受信ア
ンテナ53とを介して携帯機3と交信する。次いでS1
12で、携帯機3から送られたIDが予めスマートエン
トリーC/U51に登録されたIDと一致したか否かを
判定する。S112の判定でIDが一致していなけれ
ば、S114へ移り、ID一致状態フラグをリセット
し、S102へ戻る。これによりスマートエントリーC
/U51からCPU9へ出力するID一致状態信号は偽
となる。
【0100】S112の判定でIDが一致していれば、
S116へ移り、ID一致状態フラグをセットする。こ
れによりスマートエントリーC/U51からCPU9へ
出力するID一致状態信号は真となる。次いでS118
でエンジンON/OFF・SW13が押圧されたか否か
を判定する。押圧されてなければ、S102へ戻る。押
圧されていれば、S120へ移り、解錠位置検出SW1
19の出力を参照してステアリングロックが解錠位置に
あるか否かを判定する。S120の判定で解錠位置が検
出されてなければ、S122へ移り、スマートエントリ
ーC/U51から電動ステアリングロック機構23へス
テアリングロックの解錠信号を出力し、S120へ戻
る。
【0101】S120の判定で解錠位置が検出されてい
れば、S124へ移り、エンジン制御C/U35へエン
ジン始動許可信号を出力してS102へ戻る。
【0102】図8において、まずSW・C/U61は、
S152でステアリングロックSW11が操作されたか
否かを判定し、ステアリングロックSW11が操作され
ていればS154へ移り、ACCリレー29,IGNリ
レー31,STリレー33を全てオフすることにより、
ACC,IGN,STを全てOFFし、S152へ戻
る。これによりエンジンが回転中であれば、エンジン停
止する。
【0103】S152でステアリングロックSW11が
操作されていたと判定したとき、S156へ移り、スマ
ートエントリーC/U51が出力しているID一致状態
信号を参照して、ID一致フラグが1(セット状態)か
否かを判定する。
【0104】S156の判定でID一致フラグが1でな
ければ、S158へ移り、エンジンON/OFF・SW
13の照明ランプを消灯し、利用者にエンジン始動不能
状態であることを報知して、S152へ戻る。
【0105】S156の判定でID一致フラグが1であ
れば、S160へ移り、シフトレバーがP位置か否かを
シフトレバーP位置検出SWa17の信号により判定す
る。S160の判定でP位置でなければ、S162へ移
り、エンジンON/OFF・SW13の照明ランプ13
bを点滅し、シフトレバー15をP位置に設定すれば、
エンジン始動可能となることを利用者に報知して、S1
52へ戻る。
【0106】S160の判定でP位置であれば、S16
4へ移り、エンジンON/OFF・SW13の照明ラン
プ13bを点灯し、エンジン始動可能状態であることを
利用者に報知して、S166へ移る。S166では、エ
ンジンON/OFF・SW13が押圧されているか否か
を判定し、押圧されていなければ、S152へ戻る。S
166の判定でエンジンON/OFF・SW13が押圧
されていれば、S168へ移り、解錠位置検出SW11
9の出力を参照して、ステアリングロックの解錠位置が
検出されているか否かを判定する。S168の判定で解
錠位置が検出されていなければ、S152へ戻る。
【0107】S168の判定で解錠位置が検出されてい
れば、S170へ移り、ACCリレー29をオンしてア
クセサリ類に給電を開始(ACC ON)し、S172
でIGNリレー31をオンして点火装置に給電を開始
(IGN ON)し、S174でエンジンON/OFF
・SW13が押圧されているか否かを判定する。
【0108】S174でエンジンON/OFF・SW1
3が押圧されていると判定すると、S176でSTリレ
ー33をオンしてスタータモーター等のエンジン始動装
置に給電を開始(ST ON)して、S174へ戻る。
S174とS176とのループにより、エンジンON/
OFF・SW13が押圧されている間は、ST ONと
なる。
【0109】S174でエンジンON/OFF・SW1
3が押圧されていないと判定すると、S178へ移り、
STリレー33をオフしてスタータモーター等のエンジ
ン始動装置への給電を停止(ST OFF)して、S1
78へ移り、エンジン回転検出回路21の出力を参照し
て、エンジンが回転中か、即ちエンジンが始動したか否
かを判定する。エンジンが始動していなければ、S16
0へ移り、シフトレバーがP位置か否かを判定する。
【0110】S178の判定でエンジンが回転していれ
ば、S180へ移り、エンジンON/OFF・SW13
の照明ランプ13bを消灯し、S182でエンジンON
/OFF・SW13が押圧されているか否かを判定す
る。ここでエンジンON/OFF・SW13が押圧され
ていれば、エンジン停止のために利用者がエンジンON
/OFF・SW13を押圧しているので、S184へ移
り、シフトレバーがP位置か否かをシフトレバーP位置
検出SWa17の信号により判定する。
【0111】S184の判定でP位置でなければ、エン
ジン停止条件が成立していないので、S182へ戻る。
S184の判定でP位置であれば、S186へ移り、I
GNリレー31をオフして点火装置への給電を停止(I
GN OFF)し、エンジンを停止させて、S152へ
戻る。この状態では、ACCリレー29は、S170で
オン(ACC ON)したままなので、ラジオやオーデ
ィオ装置等を使用することができる。尚、ACC OF
Fするには、ステアリングロックSW11を操作すれば
よい。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、利用者が
携帯する携帯機と車両との通信により携帯機が認証され
ると、エンジンの始動を許可するエンジン始動制御装置
において、エンジンの始動及び停止を制御するエンジン
ON/OFFスイッチと、車両を走行不可状態にする施
錠スイッチとを備え、前記エンジンON/OFFスイッ
チの操作入力時に、携帯機が認証され、且つシフトレバ
ーがパーキング位置にあり、且つステアリングロックが
施錠されていればこれを解錠した後に、エンジンを始動
させ、再度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入
力があれば、シフトレバーがパーキング位置にある場合
に、エンジンを停止させるようにしたので、簡単な構成
で操作性が高いエンジン始動制御装置を提供することが
できるという効果がある。またエンジンの始動/停止動
作と、ステアリングロック施錠動作とを独立して行うこ
とができるエンジン始動制御装置を提供することができ
るという効果がある。
【0113】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
記載のエンジン始動制御装置において、前記エンジンO
N/OFFスイッチの操作入力時に、携帯機が認証さ
れ、且つシフトレバーがパーキング位置にあり、且つス
テアリングロックが施錠されていればこれを解錠した後
に、ACC ON状態、IGN ON状態、ST ON状
態に順次遷移してスタータリレーを駆動させる一方、該
エンジンON/OFFスイッチの操作入力が解除された
時に、スタータリレーの駆動を停止してST ON状態
からIGN ON状態へ遷移し、再度前記エンジンON
/OFFスイッチの操作入力があれば、シフトレバーが
パーキング位置にある場合に、IGN OFFしてエン
ジンを停止するとともにACC ON状態へ移行するよ
うにしたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、エ
ンジンON/OFFスイッチの押圧中スタータが動作
し、従来のキースイッチによるエンジン始動と同等の利
用者の判断に基づくスタータ操作を実現することができ
るという効果がある。
【0114】請求項3記載の発明によれば、請求項1に
記載のエンジン始動制御装置において、前記エンジンO
N/OFFスイッチの操作入力時に、携帯機が認証さ
れ、且つシフトレバーがパーキング位置にあり、且つス
テアリングロックが施錠されていればこれを解錠した後
に、ACC ON状態、IGN ON状態、ST ON状
態に順次遷移してスタータリレーを駆動させ、エンジン
の始動が確認された時に、スタータリレーの駆動を停止
してST ON状態からIGN ON状態へ遷移し、再
度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力があれ
ば、シフトレバーがパーキング位置にある場合に、IG
N OFFしてエンジンを停止するとともにACC O
N状態へ移行するようにしたので、請求項1記載の発明
の効果に加えて、エンジンON/OFFスイッチをスタ
ータの動作中連続して押圧を続ける必要がなくなり、更
に操作が簡単なエンジン始動制御装置を提供することが
できるという効果がある。
【0115】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項3の何れか1項に記載のエンジン始動制御装置
において、前記施錠スイッチの操作入力時に、ACC及
びIGN及びSTを全てオフすると共に、シフトレバー
がパーキング位置にあれば、ステアリングロックを施錠
するようにしたので、車両が走行中に誤って施錠スイッ
チを操作してもステアリングロックが施錠されることが
無くなり、ステアリング操作を行うことができるという
効果がある。
【0116】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4の何れか1項に記載のエンジン始動制御装置
において、前記エンジンON/OFFスイッチは、モメ
ンタリ型の押しボタンスイッチまたはモメンタリ型のロ
ータリスイッチであることとしたので、操作性の優れた
エンジン始動制御装置を提供することができるという効
果がある。
【0117】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項5の何れか1項に記載のエンジン始動制御装置
において、前記施錠スイッチは、モメンタリ型の押しボ
タンスイッチまたはモメンタリ型のロータリスイッチで
あることとしたので、操作性の優れたエンジン始動制御
装置を提供することができるという効果がある。
【0118】請求項7記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項5の何れか1項に記載のエンジン始動制御装置
において、前記施錠スイッチは、エマージェンシーキー
の差込口を備えたモメンタリ型のロータリスイッチであ
り、エマージェンシーキーを前記差込口に差し込むと直
ちにキー抜け防止のラッチが掛かり、シフトレバーがパ
ーキング位置にある場合、該施錠スイッチをロック位置
に回動すれば、エマージェンシーキーのラッチが解除さ
れるようにしたので、通常時のステアリングロック操作
と、エマージェンシーキーを用いたステアリングロック
操作とに共通性を持たせたエンジン始動制御装置を提供
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン始動制御装置の第1実施
形態の全体構成を説明するシステム構成図である。
【図2】第1実施形態における電動ステアリングロック
機構の詳細を説明するブロック図である。
【図3】ステアリングロックスイッチ及びエンジンON
/OFFスイッチの例を説明する図である。
【図4】第1実施形態の制御動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】第2実施形態の制御動作を説明するフローチャ
ートである。
【図6】本発明に係るエンジン始動制御装置の第3実施
形態の全体構成を説明するシステム構成図である。
【図7】第3実施形態におけるスマートエントリC/U
の制御動作を説明するフローチャートである。
【図8】第3実施形態におけるSW C/Uの制御動作
を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン始動制御装置 3…携帯機 5…交信部 7a〜7d…ドアSW 9…CPU 11…ステアリングロックSW 13…エンジンON/OFF・SW 15…シフトレバー 17…シフトレバーP位置検出SW 19…オルタネータ 21…エンジン回転検出回路 23…電動ステアリングロック機構 25…ロッド 27…ステアリングシャフト 27a…凹部 29…ACCリレー 31…IGNリレー 33…STリレー 35…エンジン制御C/U
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 25/04 602 B60R 25/04 602 608 608 E05B 49/00 E05B 49/00 K F02D 17/00 F02D 17/00 M 29/00 29/00 C F02N 11/08 F02N 11/08 U 11/10 11/10 A E 15/00 15/00 F Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB65 CC27 DD06 FF23 FF27 FF36 FF38 HH01 JJ03 KK03 LL00 LL01 LL18 PP15 SS01 SS02 SS04 SS08 SS09 SS12 3G092 AA01 AB02 CA01 DG08 EA02 EA12 FA46 FA47 GA01 GA10 HE01X HF12X HF19 HF20 HG10 3G093 AA05 BA13 BA26 CA01 DA01 DA12 DA13 DB11 EC02 FA12 FB04 FB05 FB07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が携帯する携帯機と車両との通信
    により携帯機が認証されると、エンジンの始動を許可す
    るエンジン始動制御装置において、 エンジンの始動及び停止を制御するエンジンON/OF
    Fスイッチと、車両を走行不可状態にする施錠スイッチ
    とを備え、 前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力時に、携
    帯機が認証され、且つシフトレバーがパーキング位置に
    あり、且つステアリングロックが施錠されていればこれ
    を解錠した後に、エンジンを始動させ、 再度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力があ
    れば、シフトレバーがパーキング位置にある場合に、エ
    ンジンを停止させることを特徴とするエンジン始動制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンON/OFFスイッチの操
    作入力時に、携帯機が認証され、且つシフトレバーがパ
    ーキング位置にあり、且つステアリングロックが施錠さ
    れていればこれを解錠した後に、ACC ON状態、I
    GN ON状態、ST ON状態に順次遷移してスター
    タリレーを駆動させる一方、該エンジンON/OFFス
    イッチの操作入力が解除された時に、スタータリレーの
    駆動を停止してST ON状態からIGN ON状態へ
    遷移し、 再度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力があ
    れば、シフトレバーがパーキング位置にある場合に、I
    GN OFFしてエンジンを停止するとともにACC
    ON状態へ移行することを特徴とする請求項1に記載の
    エンジン始動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンON/OFFスイッチの操
    作入力時に、携帯機が認証され、且つシフトレバーがパ
    ーキング位置にあり、且つステアリングロックが施錠さ
    れていればこれを解錠した後に、ACC ON状態、I
    GN ON状態、ST ON状態に順次遷移してスター
    タリレーを駆動させ、エンジンの始動が確認された時
    に、スタータリレーの駆動を停止してST ON状態か
    らIGNON状態へ遷移し、 再度前記エンジンON/OFFスイッチの操作入力があ
    れば、シフトレバーがパーキング位置にある場合に、I
    GN OFFしてエンジンを停止するとともにACC
    ON状態へ移行することを特徴とする請求項1に記載の
    エンジン始動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記施錠スイッチの操作入力時に、AC
    C及びIGN及びSTを全てオフすると共に、シフトレ
    バーがパーキング位置にあれば、ステアリングロックを
    施錠することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    か1項に記載のエンジン始動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジンON/OFFスイッチは、
    モメンタリ型の押しボタンスイッチまたはモメンタリ型
    のロータリスイッチであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れか1項に記載のエンジン始動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記施錠スイッチは、モメンタリ型の押
    しボタンスイッチまたはモメンタリ型のロータリスイッ
    チであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    か1項に記載のエンジン始動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記施錠スイッチは、エマージェンシー
    キーの差込口を備えたモメンタリ型のロータリスイッチ
    であり、エマージェンシーキーを前記差込口に差し込む
    と直ちにキー抜け防止のラッチが掛かり、シフトレバー
    がパーキング位置にある場合、該施錠スイッチをロック
    位置に回動すれば、エマージェンシーキーのラッチが解
    除されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    か1項に記載のエンジン始動制御装置。
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