JP2003253514A - かつら製造用針 - Google Patents
かつら製造用針Info
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Abstract
に確実に係止(フッキング)させること、人工毛の植付
けピッチを高精度で制御すること等。 【解決手段】 長さ方向に極細に形成された上下動自在
の針41であって、先端部が三角錐状に形成されるとと
もに、先端部の周面に刃41bを設け、先端部の直下に
係止部41cを設ける。上記係止部は切欠口41d及び
該切欠口41dをおおう舌片状の切欠口部41eからな
る。上記係止部の下方にテーパ状に形成され針の一周面
より上記切欠口に直線状に連続するガイド面部41fを
設ける。上記切欠口は針の軸芯方向に切欠される。上記
切欠口部はガイド面部41fの最大径より径小に形成さ
れる。針の上下動において、人工毛が係止部に確実にフ
ッキングされるので、針の相対的な移動を高精度のピッ
チ巾で行なうことができ、人工毛の植付けピッチを高精
度で制御することが可能となる。
Description
化に関し、とくにかつら製造用自動植毛機に用いられる
かつら製造用針に関する。
れた厚手の母材に植毛部材を2つ折りにして一つ一つ人
手により縫い付けており、2本(2つ折りすると1本が
2本になる)又は数本ずつ束になった植毛部材を植えつ
けていた。
植え作業では例えば2万本を2〜3週間位かかって植付
けるのがせいぜいであり、作業効率が極端に悪いという
欠点があった。またコスト高を嫌い人件費の安い海外で
生産すると、不良品が多く発生し歩留まりが悪いという
欠点があった。
たが、未だ成功するに至っていない。
械化に当たり最も困難なのは、植付けピッチの精度であ
る。自然状態において人毛は1mm以下の間隔通常0.
5mm位で生えていることが多いから、かつらにおける
植付けピッチもその程度にすることが望まれる。
の間隔で所定の線上に操作するのは神業という程に困難
であり、針のぐらつきが少しでもあると針孔が連続して
しまうので、ベースに人工毛を植え付けることができな
い。
に挿通される際ベースを押すため、これにより針がブ
レ、ぐらつく。
(フッキング)させることができない。
に当たり、試行錯誤の結果、この針のぐらつきの問題が
キーワードであると考えた。
で、その目的とするところは、かつらの自動機械製造に
おいて、人工毛を針に確実に係止(フッキング)させる
ことである。他の目的は、人工毛の植付けピッチを高精
度で制御することである。またこれにより、機械製造の
かつらの不良率を低下せしめることである。
願発明によるかつら製造用自動植毛機は、かつら製造用
自動植毛機に用いられる長さ方向に極細に形成された針
であって、該針は先端部が錐状に形成されるとともに、
先端部の周面に刃を設け、上記先端部の根本に係止部を
設けることを特徴とする。また、請求項1記載のかつら
製造用針において、上記係止部は切欠口及び該切欠口を
おおう舌片状の切欠口部からなることを特徴とするかつ
ら製造用針。また、請求項1記載のかつら製造用針にお
いて上記係止部の反先端部方向にテーパ状に形成された
ガイド面部を設け、該ガイド面部は上記針の一周面より
上記切欠口に直線状に連続することを特徴とする。ま
た、請求項3記載のかつら製造用針において、上記切欠
口が針の軸芯方向に切欠されることを特徴とする。ま
た、請求項3記載のかつら製造用針において、上記切欠
口部がガイド面部の最大径より径小に形成されることを
特徴とする。また、請求項1記載のかつら製造用針にお
いて、上記針は先端部が角錐状に形成されることを特徴
とする。また、請求項6記載のかつら製造用針におい
て、上記針は先端部が三角錐状に形成されることを特徴
とする。また、請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針は先端部が円錐状に形成されることを特徴と
する。また、請求項1記載のかつら製造用針において、
上記刃の数が複数であることを特徴とする。また、請求
項1記載のかつら製造用針において、上記刃の数が3個
であることを特徴とする。また、請求項1記載のかつら
製造用針において、上記刃の数が1個であることを特徴
とする。また、請求項9乃至請求項11のいずれか一記
載のかつら製造用針において、上記各刃を等間隔に設け
ることを特徴とする。また、請求項1記載のかつら製造
用針において、上記刃の形状が直線状であることを特徴
とする。また、請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の形状がスクリュー状であることを特徴とす
る。また、請求項1記載のかつら製造用針において、上
記針が複数個を1対として用いられることを特徴とす
る。また、請求項1記載のかつら製造用針において、上
記針は2点で支持されることを特徴とする。また、請求
項1記載のかつら製造用針において、上記針はかつら製
造用自動植毛機に供給されるベースの下方に設け、該針
の直上に設けるヘッド部とともにかつら製造用自動植毛
機の植毛部を構成することを特徴とする。また、請求項
1記載のかつら製造用針において、上記針を上下動自在
とすることを特徴とする。また、請求項1記載のかつら
製造用針において、上記針を固定としベースを上下動自
在とすることを特徴とする。
づき本願発明によるかつら製造用針をさらに詳しく説明
する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
施の形態を示す。針41は長さ方向に極細に形成され
る。該針41の径Wは、自然状態における人毛間の間隔
程度、例えば0.5mm以下とする。該針41は先端部
41aが正三角錐状に形成される。該先端部41aの周
面には刃41bを設ける。該刃41bは直線状に設けら
れ、各刃41b間の間隔が等しく形成される。上記先端
部41aの直下に係止部41cを設ける。該係止部41
cは軸芯方向に切欠された切欠口41dと、該切欠口4
1dをおおう舌片状の切欠口部41eとからなる。該切
欠口部41eは半円形の舌片状に形成され、図1(B)
及び図1(D)に示すように、一の刃41bの反対側に
設ける。上記係止部41cの下方にテーパ状に形成され
たガイド面部41fを設ける。該ガイド面部41fは針
41の一周面より上記切欠口41dに直線状に連続す
る。上記切欠口部41eは、図1(D)に示すように、
ガイド面部41fの最大直径の部分より径小に形成され
る。該ガイド面部41fはなだらかなテーパ状に形成さ
れる。本実施例では、ガイド面部41fの長さは先端部
41aの長さの約2.5倍としてある。
合金である。
つら製造用自動植毛機に設置されて用いられる。次に本
願発明によるかつら製造用針41を図2以下に例示する
かつら製造用自動植毛機に適用した場合について詳しく
説明する。
って模式的にあらわした概念図である。ベース供給部1
は、図3に示すように、ベース11をテンション・位置
決め部2に水平状態で供給する。ベース11は例えばポ
リウレタン繊維を織成したシートであって、例えば0.
06mmと極薄に形成されており、シートローラ13に
巻着されている。該シートローラ13はモータ15によ
り駆動され、巻着されたベース11を移動テーブル21
上に供給する。17はシートローラ押さえである。
テンション・位置決め部2は、二次元上を直交方向、即
ち、X軸及びY軸方向に移動自在の移動テーブル21を
備える。該移動テーブル21のX軸/Y軸方向への移動
は、X軸駆動モータ(図示せず)又はY軸駆動モータ
(図示せず)により、所定の移動ピッチ例えば1mm程
度で、予め設定された順序にしたがって行なう。これに
よりベース11を伸長状態にした上でその位置決めをす
る。即ち、上記移動テーブル21には4隅にテンショナ
ー23を設けてあり、これにより、供給されたベース1
1にテンションをかける。該テンショナー23はベース
11を上下方向から押圧して挟持するテンションニップ
ローラ24、25と、該ローラ24、25を駆動する正
逆転自在のテンションモータ26(26a、26b、2
6c、26d)からなる。27はテンション・位置決め
部2の供給側に設けられる上下一対のシートインローラ
であり、図15に示すモータ27aにより一方向にのみ
回転し、ベース11を移動テーブル21上に供給する。
28はテンション・位置決め部2の排出側に設けられる
上下一対のシートアウトローラであり、図15に示すモ
ータ28aにより正転逆転可能に回転する。29はテン
ション・位置決め部2の供給側であって、上記シートイ
ンローラ27の手前に設けられるシートたるみセンサで
あり、供給されるベース11のたるみの有無を検知す
る。
上面側に人工毛30を供給するもので、該人工毛30を
巻着したボビン31A、31B、31C、31D(以下
総称するときは「ボビン31」という)を備える。各ボ
ビン31は夫々異なった色の糸(人工毛30)を巻着し
ており、各々有する繰出し用モータ31AM、31B
M、31CM、31DMにより、人工毛30を所定の長
さに繰り出す。繰り出された糸は図2に示す真空発生器
32a、32b、32c、32d(以下、総称するとき
は「真空発生器32」という)及び単一の真空発生器3
3を作動させることにより送られる。また各ボビン31
系は夫々移送経路を形成する配管35a、35b、35
c、35dを有しており、人工毛30はこれらの配管3
5a、35b、35c、35d及び配管35の中を通っ
て植毛部4まで達するようになっている。この各移送経
路の途中には、図5に示すように、カッタモータ34a
により作動する移動自在のカッタ34を設け、各人工毛
30が上記繰出し用モータ31AM、31BM、31C
M、31DMにより所定長に繰り出された後切断され
る。配管35及び配管35a、35b、35c、35d
の間にはカッタ34の通過する隙間G1が形成してあ
る。人工毛30は例えば人工毛用として特殊処理を施さ
れたポリエステル繊維、アクリル繊維等の化学繊維から
なる。各人工毛30は配管35中を貫通して移送され
る。
4は、ベース11の下方に設ける前記針41と、ベース
11の上方であって該針41の直上に設けるヘッド部4
2とからなる。上記針41は、上下動自在の針ホルダ4
1g、41hに、一定の間隙例えば針芯間を1mmをあ
けて2本装着される。上記針41は、上下の針ホルダ4
1g、41hの2点で支持され、該針ホルダ41g、4
1hを上下動することにより上下動する。上記ヘッド部
42は、上記配管35の先端部に設けた人工毛供給ノズ
ル37に着脱自在に接続される管体からなる可動ガイド
43と、該可動ガイド43及び上記人工毛供給ノズル3
7から離脱した人工毛30を挟持する開閉自在の押さえ
手段44、45を備え、モータ46によりベース11の
面に対し水平の方向に回動自在である。43aは上記可
動ガイド43を水平方向に往復動させるモータであり、
モータ軸に連結されたレバー43b及び連結板43cを
介して、可動ガイド43を駆動する。上記押さえ手段4
4はモータ44cにより開閉自在の可動片44aと固定
の受部44bとからなり、人工毛30を側面方向から挟
持する。上記押さえ手段45は構成片45a、45bか
らなり、上記可動片44aの動作に連動して上下動し、
人工毛30を上下方向から挟持する。47は上記押さえ
手段44を含むヘッド部42を針41方向に揺動せしめ
るモータである。48aは上記ヘッド部42の回転角度
を検知する回転角度センサである。48bは上記押さえ
手段44の回転角度を検知する回転角度センサである。
49aは上記針41を上下動するモータ、49bはモー
タ46と同期して針41をベース11の面に対して水平
の方向に回動するモータである。図6において、上記人
工毛30はベース11に対し矢示の方向(X軸方向)に
移送されてくる。
ち、植え付けられた人工毛30の直下に時計回りに回転
するチェーンコンベヤ51を設け、該コンベヤ51に複
数本の掻き寄せバー52を取り付けてある。保持バー5
3は植え付けられた人工毛30より適当な距離離間させ
て配設する。上記コンベヤ51は一定時間毎に回転し、
植え付けられた人工毛30を上記掻き寄せバー52によ
り右方に掻き寄せ、保持バー53により保持する。これ
により次回植毛の際植え付け面に邪魔物がない状態で植
え付けできる。
ーダブルソレノイド)39aであり、エアコンプレッサ
39に連動して作動し、上記真空発生器32及び真空発
生器33の作動に用いる。
造用自動植毛機の動作をみてみる。まず、シートインロ
ーラ27からテンションニップローラ24、25までの
間にたるみT1を設け(図10A)、次いでシートアウ
トローラ28を回転させてベース11を送給する(図1
0B)。このときまではテンションニップローラ24、
25は開となっている。次いでテンションニップローラ
24、25を閉とし、これにより送給されたベース11
を挟持した上でシートインローラ27からテンションニ
ップローラ24、25までの間に再度たるみT1を設け
る(図10C)。次いでシートアウトローラ28を逆転
させテンションニップローラ24、25からシートアウ
トローラ28までの間にたるみT2を設ける(図10
D)。これにより移動テーブル21が移動できるだけの
たるみT1、T2を形成する。なお、図10中シートたる
みセンサ29の斜線部分は検知範囲を示す。またベース
11は左方から右方に送給される。
ンションニップローラ24、25により上下からニップ
されて引張られ、移動テーブル21上において伸長状態
にされる(図4参照)。次いで植毛のピッチ、人工毛3
0の配色等所定のデータが図示しないコンピュータから
なる制御手段に読み込まれ、該データにしたがって植え
付け工程が開始される。なお、人工毛30の配色は、例
えばボビン31Aが50%、ボビン31Bが30%、ボ
ビン31Cが15%、ボビン31Dが5%のように予め
設計されている。
ベース11の上方に供給されている。即ち、人工毛30
の供給は、上記制御手段の指令により真空発生器32、
33を作動せしめ糸を真空吸引することにより行なう。
具体的には、A色の人工毛30を選定する場合は、真空
発生器32中の電磁弁39a(図16に示す)の<1>
のAポート及び<2>のAポートをオンとし、31Aの
モータをオンとする。B色の人工毛30を選定する場合
は、上記電磁弁39aの<1>のBポート及び<2>の
Bポートをオンとし、31Bのモータをオンとする。C
色の人工毛30を選定する場合は、上記電磁弁39aの
<3>のAポート及び<4>のAポートをオンとし、3
1Cのモータをオンとする。D色の人工毛30を選定す
る場合は、上記電磁弁39aの<3>のBポート及び<
4>のBポートをオンとし、31Dのモータをオンとす
る。そして人工毛30が一定長の長さに達したことを例
えば光電管かならなる糸検知センサ(図示省略)が検知
したならばカッタ34が作動して人工毛30を一定長に
切断し、このフリーな状態で人工毛30はベース11の
上方に供給される。
る。まず、可動ガイド43が右方に移動し人工毛供給ノ
ズル37に接続される(図11(A))。このとき押さ
え手段44、45は開となっている。可動ガイド43内
に人工毛30が貫通挿入されると(図11(B))、可
動ガイド43が左方に移働し、人工毛供給ノズル37よ
り離脱する(図11(C))。次いで押さえ手段44、
押さえ手段45が略同時に閉となり、人工毛30を水平
状態に保持する。この人工毛30を一時固定した状態
で、ヘッド部42がモータ46によりベース11の面に
対し水平方向に回動する。同時に針41がモータ49b
によりモータ46と同期して同一水平方向に回動する。
次いで針41が上昇する。押さえ手段44、45が人工
毛30を一時固定した状態でモータ47によりヘッド部
42が針41方向に回動し、人工毛30が針41に押し
つけられると(図11(D))、針41が下降する。こ
のヘッド部42の揺動動作の角度は予め決められてお
り、センサ48aにより感知される。針41が下降する
とき、針41の係止部41cに人工毛30が入るので、
人工毛30は針41によりベース11の下面側に引き出
される。このとき押さえ手段44、45は開となってい
る。予め決められた時間毎にコンベヤ51が回転し、植
え付けられた人工毛30を保持バー53により右方に寄
せる。これにより次回植毛の際植え付けた下面に邪魔物
がない状態で植え付けできる。かかるベース11への人
工毛30の植え付けは、移動テーブル21を所定の移動
ピッチ例えば1mm程度で、予め設定された順序で、人
工毛30の送給方向(X軸)に直交するY軸方向(図1
4に示す)に移動した後又はX軸方向に移動した後行な
われる。これにより、人工毛30は所望の植え付けピッ
チP、P’でベース11に植え付けられる。植え付けピ
ッチP、P’、即ち人工毛30間の間隔は、設定された
移動テーブル21の移動ピッチにより決まる。この植え
付けピッチP、P’は、移動テーブル21の方向転換等
により、X軸方向、Y軸方向に必ずしも一定とならない
ことがある。しかし、このことが却って自然状態に近い
状態になって好ましい。
ス11の伸長状態が解除され、シートアウトローラ28
が作動して完成したベース11aの排出処理が行なわれ
る(図15A)。次いで上記したシートイン工程が開始
され、新たにベース11となる面11bを供給する(図
15B)。
ータからなる制御手段により行なわれる。
41は先端部41aが正三角錐状に形成され、かつ先端
部41aの周面に刃41bを設けてあるから、針41が
ベース11に挿通される際ベース11を突き上げること
なく、スムーズに挿通されるので、針41のブレが殆ど
ない。
41cは切欠口部41eがガイド面部41fより径小に
形成されているから、下降時において切欠口部41eが
上昇時に形成された挿通孔に引掛ることがない。このた
め、切欠口41dに人工毛30を係止・保持した状態で
スムーズに下降することができる。
より上部と下端部の2点で支持されるから、針41のぐ
らつきはこの点でも防止される。
工毛30はガイド面部41fに当接され該ガイド面部4
1fに案内されてガイド面部41fに連続する切欠口4
1d至りそこに係止される。切欠口41dに係止された
人工毛30は両端が切断された状態でフッキングされる
のであるが、このとき人工毛供給ノズル37及び可動ガ
イド43による両端の支持は解除されているので、何ら
かの原因で針41が多少動くおそれがある。しかし、係
止部41cが先端部41aの直下に設けられるととも
に、切欠口41dが軸芯方向に切欠されているため、人
工毛30が切欠口41dにしっかりと喰わえられる。ま
た切欠口部41eが舌片状に下方に突出して切欠口41
dをおおっているので、人工毛30は動揺することなく
確実に針41に係止されるのである。
ることができる。
チ巾で行なうことができる。
て、人工毛の植付けピッチを例えば自然状態における人
毛の間隔程度の高精度で制御することが可能となり、機
械製造のかつらの不良率を低下せしめることができる。
ベース11を立体形状に成形する場合をも示す。即ち、
排出処理されたベース11は次の第1接着剤付与工程B
に移行する。ここでは第1接着剤付与部6により、ベー
ス11の上面に植え付けた人工毛30を固着する第1接
着剤61を付与する。即ち、第1接着剤付与部6は、タ
ンク62と、該タンク62に入った第1接着剤61と、
前記エアコンプレッサ39により駆動され上記第1接着
剤61を噴出するノズル装置63とからなり、上記した
植毛工程Aにおいて人工毛30を植え付けられたベース
11の上面に残る人工毛30の基端部30a(図9に示
す)に第1接着剤61を噴射し、該基端部30aをベー
ス11に固着する。上記第1接着剤61は速乾性の接着
剤からなり、後記する成形行程Dでの加熱及び加圧に対
応しうるよう硬化剤が含まれている。次いで裁断工程C
に移行する。ここでは、カッタ装置71からなる裁断部
7により、第1接着剤61を付与されたベース11を所
定の形状に裁断する。次いで成形工程Dに移行する。こ
こでは、成形部8により上記裁断されたベース11を加
熱及び加圧し所定の形状に成形する。該成形部8は例え
ば頭部の寸法より割り出した立体形状とした成形体81
を備え、該成形体81に沿って成形する。次いで第2接
着剤付与工程Eに移行する。ここでは、第2接着剤付与
部9によりベース11の上面に第2接着剤91を付与す
る。即ち、第2接着剤付与部9は、タンク92と、該タ
ンク92に入った第2接着剤91と、前記エアコンプレ
ッサ39により駆動され上記第2接着剤91を噴出する
ノズル装置93とからなり、固化された第1接着剤61
の上に第2接着剤91を噴射し、かつらの接着層(図示
せず)とする。上記第2接着剤91は医療用接着剤等人
の肌に付ける粘着状態の接着剤からなる。かくしてかつ
らの完成となり、頭部に直接貼付して使用する。
るものではない。例えば、針41の先端部41aの形状
は任意であり、例えば他の三角錐状あるいは刃41bを
4個有するような角錐状とし、その稜線に沿って刃を設
けることができる。また図17に示すような円錐状に形
成することもできる。
ば針41を下方に向けて移動自在としたり、左右方向に
移動自在とすることができる。前者の場合、係止部41
cは先端部41aの直上に上向きに設けられることにな
る。
数は任意であり、2個又は4個以上とすることができ
る。また複数個とせず、図17に示すように、直径方向
に1個でもよい。
い。
すように、スクリュー状にすることもできる。
において、針41の個数は任意である。
得られ、曲がったり摩耗し難いものであれば用いること
ができる。
るかつら製造機あるいはかつらの製造工程は適宜に変更
可能である。例えば、人工毛30のフッキングにつき、
人工毛30の両端の支持は針41の切欠口41dにフッ
キングされるまで持続することとしてもよい。
動自在とすることも考えられる
用針によれば、かつらの自動機械製造において、人工毛
を針に確実に係止(フッキング)させることができる。
また人工毛の植付けピッチを高精度で制御することがで
き、機械製造のかつらの不良率を低下せしめることがで
きる。
を示し、(A)は正面図(B)は先端部の拡大図、
(C)は(B)の左側面図、(D)は(B)の拡大平面
図、(E)は(B)E−E断面図、(F)は(B)F−
F断面図である。
自動植毛機に適用した場合の実施例を示し、工程の流れ
を模式的にあらわした概念図である。
の一例を示す概略正面図である。
位置決め部の一例を示す図で、(A)は概略平面図、
(B)は概略正面図、(C)は要部概略平面図である。
の一部であって毛色選定及び切断部の一例を示す概略斜
視図である。
を示す正面図である。
開のときの部分拡大図、(C)は同閉のときの部分拡大
図である。
動テーブルの関係を示す概略斜視図である。
を示す概略側面図で、Aは人工毛が植え付けられた直後
の状態を、Bは人工毛がベース側に寄せられた状態を示
す。
(概略側面図)である。
給工程を示す概略正面図である。
場合の針の上昇工程をあらわす図で、(A)はその概略
正面図、(B)はその左側面図である。
場合の針の下降工程をあらわす図で、(A)はその概略
正面図、(B)はその左側面図である。
ある。
図)である。
電磁弁の一例を示し、(A)はその概略斜視図、(B)
は回路図である。
の実施の形態を示す平面図、(B)は(A)の正面図で
ある。
実施の形態を示す平面図である。
8)
る。まず、可動ガイド43が右方に移動し人工毛供給ノ
ズル37に接続される(図11(A))。このとき押さ
え手段44、45は開となっている。可動ガイド43内
に人工毛30が貫通挿入されると(図11(B))、可
動ガイド43が左方に移働し、人工毛供給ノズル37よ
り離脱する(図11(C))。次いで押さえ手段44、
押さえ手段45が略同時に閉となり、人工毛30を水平
状態に保持する。この人工毛30を一時固定した状態
で、ヘッド部42がモータ46により軸を中心にして回
動する。同時に針41がモータ49bによりモータ46
と同期して軸を中心にして回動する。次いで針41が上
昇する。押さえ手段44、45によって、人工毛30を
一時固定した状態でモータ47によりヘッド部42が針
41方向に回動し、人工毛30が針41に押しつけられ
ると(図11(D))、針41が下降する。このヘッド
部42の揺動動作の角度は予め決められており、センサ
48aにより感知される。針41が下降するとき、針4
1の係止部41cに人工毛30が入るので、人工毛30
は針41によりベース11の下面側に引き出される。こ
のとき押さえ手段44、45は開となっている。予め決
められた時間毎にコンベヤ51が回転し、植え付けられ
た人工毛30を保持バー53により右方に寄せる。これ
により次回植毛の際植え付けた下面に邪魔物がない状態
で植え付けできる。かかるベース11への人工毛30の
植え付けは、移動テーブル21を所定の移動ピッチ例え
ば1mm程度で、予め設定された順序で、人工毛30の
送給方向(X軸)に直交するY軸方向(図14に示す)
に移動した後又はX軸方向に移動した後行なわれる。こ
れにより、人工毛30は所望の植え付けピッチP、P’
でベース11に植え付けられる。植え付けピッチP、
P’、即ち人工毛30間の間隔は、設定された移動テー
ブル21の移動ピッチにより決まる。この植え付けピッ
チP、P’は、移動テーブル21の方向転換等により、
X軸方向、Y軸方向に必ずしも一定とならないことがあ
る。しかし、このことが却って自然状態に近い状態にな
って好ましい。
施の形態を示す。針41は長さ方向に極細に形成され
る。該針41の径Wは、自然状態における人毛間の間隔
程度、例えば0.5mm以下とする。該針41は先端部
41aが正三角錐状に形成される。該先端部41aの周
面には刃41bを設ける。該刃41bは直線状に設けら
れ、各刃41b間の間隔が等しく形成される。上記先端
部41aの直下に係止部41cを設ける。該係止部41
cは軸芯方向に切欠された切欠口41dと、該切欠口4
1dをおおう舌片状の切欠口部41eとからなる。該切
欠口部41eは半円形の舌片状に形成され、図1(B)
及び図1(D)に示す右側の刃41bの反対側に設け
る。上記係止部41cの下方にテーパ状に形成されたガ
イド面部41fを設ける。該ガイド面部41fは針41
の一周面より上記切欠口41dに直線状に連続する。上
記切欠口部41eは、図1(D)に示すように、ガイド
面部41fの最大直径の部分より径小に形成される。該
ガイド面部41fはなだらかなテーパ状に形成される。
本実施例では、ガイド面部41fの長さは先端部41a
の長さの約2.5倍としてある。
って模式的にあらわした概念図である。ベース供給部1
は、ベース11をテンション・位置決め部2に水平状態
で供給する。ベース11は例えばポリウレタン繊維を織
成したシートであって、例えば0.06mmと極薄に形
成されており、シートローラ13に巻着されている。該
シートローラ13は図3に示すモータ15により駆動さ
れ、巻着されたベース11を移動テーブル21上に供給
する。17はシートローラ押さえである。
4は、ベース11の下方に設ける前記針41と、ベース
11の上方であって該針41の直上に設けるヘッド部4
2とからなる。上記針41は、上下動自在の針ホルダ4
1g、41hに、一定の間隙例えば針芯間を1mmをあ
けて2本装着される。上記針41は、上下の針ホルダ4
1g、41hの2点で支持され、該針ホルダ41g、4
1hを上下動することにより上下動する。上記ヘッド部
42は、上記配管35の先端部に設けた人工毛供給ノズ
ル37に着脱自在に接続される管体からなる可動ガイド
43と、該可動ガイド43及び上記人工毛供給ノズル3
7から離脱した人工毛30を挟持する開閉自在の押さえ
手段44、45を備え、モータ46によりベース11の
面上を振り子の如く円孤状に回動する。43aは上記可
動ガイド43を水平方向に往復動させるモータであり、
モータ軸に連結されたレバー43b及び連結板43cを
介して、可動ガイド43を駆動する。上記押さえ手段4
4はモータ44cにより開閉自在の可動片44aと固定
の受部44bとからなり、人工毛30を側面方向から挟
持する。上記押さえ手段45は構成片45a、45bか
らなり、上記可動片44aの動作に連動して上下動し、
人工毛30を上下方向から挟持する。47は上記押さえ
手段44を含むヘッド部42を軸を中心にして針41方
向に回動せしめるモータである。48aは上記ヘッド部
42の首振り回転角度を検知する回転角度センサであ
る。48bは上記押さえ手段44の軸方向の回転角度を
検知する回転角度センサである。49aは上記針41を
上下動するモータ、49bはモータ47と同期して針4
1を軸を中心にして回動するモータである。図6におい
て、上記人工毛30はベース11に対し矢示の方向(X
軸方向)に移送されてくる。
る。まず、可動ガイド43が右方に移動し人工毛供給ノ
ズル37に接続される(図11(A))。このとき押さ
え手段44、45は開となっている。可動ガイド43内
に人工毛30が貫通挿入されると(図11(B))、可
動ガイド43が左方に移働し、人工毛供給ノズル37よ
り離脱する(図11(C))。次いで押さえ手段44、
押さえ手段45が略同時に閉となり、人工毛30を水平
状態に保持する。この人工毛30を一時固定した状態
で、ヘッド部42がモータ47により軸を中心にして回
動する。同時に針41がモータ49bによりモータ47
と同期して軸を中心にして回動する。次いで針41が上
昇する。押さえ手段44、45により人工毛30を一時
固定した状態で、モータ46によりヘッド部42がベー
ス11の面上を振り子の如く円弧状に針41方向に回動
し、人工毛30が針41に押しつけられると(図11
(D))、針41が下降する。このヘッド部42の振り
子回動動作の角度は予め決められており、センサ48a
により感知される。針41が下降するとき、針41の係
止部41cに人工毛30が入るので、人工毛30は針4
1によりベース11の下面側に引き出される。このとき
押さえ手段44、45は開となっている。予め決められ
た時間毎にコンベヤ51が回転し、植え付けられた人工
毛30を保持バー53により右方に寄せる。これにより
次回植毛の際植え付けた下面に邪魔物がない状態で植え
付けできる。かかるベース11への人工毛30の植え付
けは、移動テーブル21を所定の移動ピッチ例えば1m
m程度で、予め設定された順序で、人工毛30の送給方
向(X軸)に直交するY軸方向(図14に示す)に移動
した後又はX軸方向に移動した後行なわれる。これによ
り、人工毛30は所望の植え付けピッチP、P’でベー
ス11に植え付けられる。植え付けピッチP、P’、即
ち人工毛30間の間隔は、設定された移動テーブル21
の移動ピッチにより決まる。この植え付けピッチP、
P’は、移動テーブル21の方向転換等により、X軸方
向、Y軸方向に必ずしも一定とならないことがある。し
かし、このことが却って自然状態に近い状態になって好
ましい。
工毛30はガイド面部41fに当接され該ガイド面部4
1fに案内されてガイド面部41fに連続する切欠口4
1dに至りそこに係止される。切欠口41dに係止され
た人工毛30は両端が切断された状態でフッキングされ
るのであるが、このとき人工毛供給ノズル37及び可動
ガイド43による両端の支持は解除されているので、何
らかの原因で針41が多少動くおそれがある。しかし、
係止部41cが先端部41aの直下に設けられるととも
に、切欠口41dが軸芯方向に切欠されているため、人
工毛30が切欠口41dにしっかりとくわえられる。ま
た切欠口部41eが舌片状に下方に突出して切欠口41
dをおおっているので、人工毛30は動揺することなく
確実に針41に係止されるのである。
Claims (19)
- 【請求項1】 かつら製造用自動植毛機に用いられる長
さ方向に極細に形成された針であって、該針は先端部が
錐状に形成されるとともに、先端部の周面に刃を設け、
上記先端部の根本に係止部を設けることを特徴とするか
つら製造用針。 - 【請求項2】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記係止部は切欠口及び該切欠口をおおう舌片状の
切欠口部からなることを特徴とするかつら製造用針。 - 【請求項3】 請求項1記載のかつら製造用針において
上記係止部の反先端部方向にテーパ状に形成されたガイ
ド面部を設け、該ガイド面部は上記針の一周面より上記
切欠口に直線状に連続することを特徴とするかつら製造
用針。 - 【請求項4】 請求項3記載のかつら製造用針におい
て、上記切欠口が針の軸芯方向に切欠されることを特徴
とするかつら製造用針。 - 【請求項5】 請求項3記載のかつら製造用針におい
て、上記切欠口部がガイド面部の最大径より径小に形成
されることを特徴とするかつら製造用針。 - 【請求項6】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針は先端部が角錐状に形成されることを特徴と
するかつら製造用針。 - 【請求項7】 請求項6記載のかつら製造用針におい
て、上記針は先端部が三角錐状に形成されることを特徴
とするかつら製造用針。 - 【請求項8】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針は先端部が円錐状に形成されることを特徴と
するかつら製造用針。 - 【請求項9】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の数が複数であることを特徴とするかつら製
造用針。 - 【請求項10】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の数が3個であることを特徴とするかつら製
造用針。 - 【請求項11】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の数が1個であることを特徴とするかつら製
造用針。 - 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれか一
記載のかつら製造用針において、上記各刃を等間隔に設
けることを特徴とするかつら製造用針。 - 【請求項13】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の形状が直線状であることを特徴とするかつ
ら製造用針。 - 【請求項14】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記刃の形状がスクリュー状であることを特徴とす
るかつら製造用針。 - 【請求項15】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針が複数個を1対として用いられることを特徴
とするかつら製造用針。 - 【請求項16】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針は2点で支持されることを特徴とするかつら
製造用針。 - 【請求項17】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針はかつら製造用自動植毛機に供給されるベー
スの下方に設け、該針の直上に設けるヘッド部とともに
かつら製造用自動植毛機の植毛部を構成することを特徴
とするかつら製造用針。 - 【請求項18】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針を上下動自在とすることを特徴とするかつら
製造用針。 - 【請求項19】 請求項1記載のかつら製造用針におい
て、上記針を固定としベースを上下動自在とすることを
特徴とするかつら製造用針。
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