JP2003253218A - 接着剤、接着構造、マグネットロール - Google Patents

接着剤、接着構造、マグネットロール

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JP2003253218A
JP2003253218A JP2002057687A JP2002057687A JP2003253218A JP 2003253218 A JP2003253218 A JP 2003253218A JP 2002057687 A JP2002057687 A JP 2002057687A JP 2002057687 A JP2002057687 A JP 2002057687A JP 2003253218 A JP2003253218 A JP 2003253218A
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permeable
cushion material
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Satoshi Koike
智 小池
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Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はシアノアクリレートを使用して部材相
互を強固に接着することを課題とする。 【解決手段】部材相互をシアノアクリレートによって接
着する場合、該部材相互間に浸透性クッション材を介在
させることによって部材1、4の接着面1A、4A間の
クリアランスを充填する。シアノアクリレートは該浸透
性クッション材2中に浸透し硬化して部材1、4を強固
に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシアノアクリレート
等を使用する接着剤、該接着剤を使用した接着構造およ
び該接着剤を使用して製造されるマグネットロールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質な接着剤として、シアノアク
リレート系接着剤、メタクリルエステル系の嫌気性接着
剤、エポキシ系接着剤等の接着剤が種々の部材の接着に
使用されている。しかし部材の接着面内に例えば0.0
3mm以上の大きなクリアランスが存在すると、接着力が
極端に低下する。この傾向は特に部材が変形しにくい硬
質なものの場合に顕著である。そこで従来では硬質部材
の接着面の平滑度を高くする必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、硬質部材の接
着面の平滑度を高くするには、高精度の加工を要すると
いう問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、部材相互を、シアノアクリレートを主成分
とする接着剤によって接着する場合、該部材相互間に浸
透性クッション材を介在させた接着構造を提供するもの
である。
【0005】浸透性クッション材の少なくとも表面には
粘着剤が存在していることが望ましい。浸透性クッショ
ン材は表面の粘着剤によって、部材上に固定されて部材
相互の接着作業をし易くなる。
【0006】上記部材とは、例えば、電子写真装置に使
用するマグネットロールのシャフトと磁極ピースであ
る。
【0007】また本発明は、浸透性および/または弾性
充填材を添加した接着剤を提供する。
【0008】接着剤の主成分はシアノアクリレートであ
ることが望ましい。
【0009】また更に本発明は、シャフト(1)と磁極ピ
ース(4)を、浸透性および/または弾性充填材を添加し
た接着剤で接着したことマグネットロール(5)を提供す
るものである。
【0010】
【作用】本発明の接着構造において、部材(1 ,4)相互間
に浸透性クッション材(2)を介在させると、該部材(1 ,
4)の接着面(1A,4A)の平滑度が高くなくても、該浸透性
クッション材(2)の厚みが変化することによって該接着
面(1A,4A)に該浸透性クッション材(2)が密着し、更に該
浸透性クッション材(2)にシアノアクリレート(3)が浸透
し硬化し、該部材相互(1 ,4)は該浸透性クッション材
(2)を介してシアノアクリレート(3)によって接着され
る。該浸透性クッション材(2)の両面に粘着剤が存在す
ると、該浸透性クッション材(2)は部材(1 ,4)のどちら
かに該粘着剤によって仮固定されているから、接着作業
がし易くなる。この接着構造は、例えば電子写真装置に
使用するマグネットロールのシャフト(1)と磁極ピース
(4)との接着に有用である。
【0011】また本発明の接着剤において、浸透性およ
び/または弾性充填材は部材相互を接着するシアノアク
リレート中に存在し、該部材の接着面間のクリアランス
に充填される。そして浸透性充填材にあってはその中に
シアノアクリレートが浸透して硬化し、部材を接着す
る。また弾性充填材にあっては接着面間のクリアランス
に充填し、かつ接着面の形状に対応して弾性変化する。
【0012】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕 (接着構造)本発明を図1〜図3に示す一実施例によっ
て説明する。本実施例は電子写真装置に使用されるマグ
ネットロール(5)に関するものである。図1に示すよう
にステンレススチールのような金属製のシャフト(1)に
は浸透性クッション材(2)として、不織布を基材とする
両面粘着テープ(2)が巻着される。該浸透性クッション
材(2)としては、不織布以外、繊維編織物、連続気泡を
有する軟質プラスチック発泡体(例えば軟質ポリウレタ
ン発泡体)等のシアノアクリレート(3)が浸透可能であ
り、かつ厚みが変化出来る材料が使用される。接着面相
互間に生ずるクリアランスに対応させるため、該浸透性
クッション材(2)の厚みは0.03mm以上であることが望ま
しいが0.5mm以上の厚みになると、該浸透性クッション
材(2)の強度が接着強度に大きく影響するようになる
し、またシアノアクリレート(3)の使用量が多くなり、
コストの面からみても不利になる。
【0013】本実施例のように上記浸透性クッション材
(2)の両面には接着剤を塗布、あるいは上記浸透性クッ
ション材(2)に粘着剤を含浸させ、両面粘着テープ(2)あ
るいは両面粘着シート(2)としておけば、一方の部材、
例えばシャフト(1)に巻着する場合、該両面粘着テープ
(2)は該シャフト(1)に仮固定されるから巻きほぐれがな
く、巻着作業が容易になる。なお本実施例では、浸透性
クッション材(2)の一態様として両面粘着テープ(2)を例
示しているが、本発明の浸透性クッション材(2)は当該
態様のみに限られず、例えば片面のみ粘着剤を存在させ
た浸透性クッション材(2)であってもよい。
【0014】図2に示すように該シャフト(1)に巻着さ
れている両面粘着テープ(2)の上からシアノアクリレー
ト(3)が塗布される。シアノアクリレート(3)は、シアノ
アクリル酸のメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチ
ル等、望ましくは炭素数4以下のアルキル基を有するエ
ステルである。
【0015】該シアノアクリレート(3)には、浸透性お
よび/または弾性充填材が添加されてもよい。該浸透性
および/または弾性充填材としては、例えば、多孔質ガ
ラス粒子、シラス、シラスバルーン、ゼオライト、多孔
質炭酸カルシウム粒子、多孔質硫酸バリウム粒子、多孔
質シリカ粒子、多孔質アルミナ粒子、多孔質ジルコニア
粒子、多孔質チアニア粒子等の多孔質セラミック粒子、
多孔質ケイ酸塩粒子、シリカゲル、ゼオライト、珪藻土
等の無機粒子、合成ゴム粉砕物、木粉、竹粉、コルク
粉、クルミ粉、ヤシ粉、稲わら粉、故紙粉砕物、繊維粉
砕物等の有機繊維粉等のようなシアノアクリレートが浸
透可能および/または弾性変形可能な充填材が例示され
る。上記浸透性および/または弾性充填材の該シアノア
クリレート(3)に対する添加量は通常1〜95vol%とさ
れる。また更に、該シアノアクリレート(3)にはアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム等の合成ゴム、ポリメチルメタクリレート、ポリメチ
ルアクリレート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等の合
成樹脂が増粘剤として溶解されてもよい。
【0016】図2に示すようにシャフト(1)に巻着され
ている両面粘着テープ(2)の上からシアノアクリレート
(3)を塗布した後、硬化しないうちに複数個の磁極ピー
ス(4)が接着される。該磁極ピース(4)はフェライト粉
を、合成樹脂をバインダーとして射出成形等によって成
形したものであり、合成樹脂としては、例えば、ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ABS樹
脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂等の硬質樹脂が使用され、縦
断面扇形であり、該シャフト(1)の周りの複数個放射状
に接着される。
【0017】該両面粘着テープ(2)は厚みを変化するこ
とによって該シャフト(1)の接着面(1A)(周面)と該磁
極ピース(4)の接着面(4A)の形状に対応し、両面に密着
し、該両面粘着テープ(2)内に浸透したシアノアクリレ
ート(3)は硬化してシャフト(1)と磁極ピース(4)とを強
固に接着する。このようにして得られたマグネットロー
ル(5)に対して耐衝撃性テストを行った。接着後室温で
24時間放置したマグネットロール(5)の10本を1mの
高さからコンクリート床上に落下させ、シャフト(1)と
磁極ピース(4)との剥がれを観察したところ、10本と
も剥がれは全く見られなかった。一方比較として両面粘
着テープ(2)を巻着することなくシャフト(1)に直接磁極
ピース(4)を接着したマグネットロールは同様の耐衝撃
性テストで10本のうち3本に剥離が見られた。なおこ
れらの結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】なお本実施例において、浸透性クッション
材(2)としての両面粘着テープ(2)は、所定の間隔を保っ
てシャフトに巻着され仮固定されているが(図1および
図2参照)、本発明の浸透性クッション材(2)は隙間な
く部材に仮固定されもよい。
【0020】〔実施例2〕 (接着剤)更に本発明を他の一実施例によって説明す
る。なお本実施例は、電子写真装置に使用されるマグネ
ットロールに関するものである。本実施例の接着剤には
上記実施例1において例示した浸透性および/または弾
性充填材が添加されている。以下、本実施例に適用され
る接着剤の具体例を以下に示す。
【0021】上記実施例1に示されるシアノアクリレー
ト(3)の替わりに、該シアノアクリレート(3)に浸透性お
よび/または弾性充填材(ゼオライト、古タイヤ粉砕物
およびコルク粉)を添加したシアノアクリレートからな
る接着剤を使用し、かつ上記実施例1に示される両面粘
着テープを使用しないこと以外、上記実施例1と同様に
してマグネットロールを製造し、該マグネットロールに
対する耐衝撃性テストを上記実施例1と同様にして行っ
た。接着後室温で24時間放置したマグネットロールの
10本を1mの高さからコンクリート床上に落下させ、
シャフトと磁極ピースとの剥がれを観察したところ、各
充填材が添加されたシアノアクリレートからなる接着剤
を使用したサンプル1〜3は、シャフトと磁極ピースと
の剥がれが全くみられなかった。
【0022】一方本実施例において、上記実施例1と同
様にして両面粘着テープを巻着したシャフトに磁極ピー
スを、各充填材が充填されたシアノアクリレートからな
る接着剤によって接着したマグネットロールの耐衝撃性
テストも併せて行った。何れのサンプル4〜6において
もシャフトと磁極ピースとの剥がれは見られなかった。
なお結果は表2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】なお本実施例に適用される接着剤は、シア
ノアクリレートに限られず、それ以外に例えばメタクリ
ルエステル系の嫌気性接着剤、エポキシ系接着剤等の特
に硬質な接着剤が適用されてもよい。また本実施例に適
用される接着剤には上記実施例1において例示した増粘
剤が添加されてもよい。
【0025】本発明の接着剤および接着構造は上記実施
例以外、金属、プラスチック、ゴム、木材等種々の材料
からなる部材相互の接着に有用に適用される。
【0026】本発明の接着構造は、部材相互の接着面が
平面同士の場合に限られず、部材相互の接着面が曲面同
士の場合にも適用可能である。即ち、上記マグネットロ
ールの接着におけるシャフトと磁極ピースとの接着のよ
うに接着面が曲面同士の場合であっても本発明の接着構
造は適用可能である。
【0027】本発明の接着構造は部材相互を一対一で接
着する場合に留まらず、上記マグネットロールのシャフ
トと磁極ピースの接着のように、一部材に対して複数部
材を接着することが可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明はシアノアクリレートを使用して
部材相互を強固に接着することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面粘着テープをシャフトに巻着する工程図
【図2】シャフトに巻着された両面テープにシアノアク
リレートを塗布し、更に磁極ピースをシャフトに接着す
る工程図
【図3】マグネットロールの縦断面図
【符号の説明】
1 部材(シャフト) 2 浸透性クッション材(両面粘着テープ) 3 シアノアクリレート 4 部材(磁極ピース) 5 マグネットロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材相互を、シアノアクリレートを主成分
    とする接着剤によって接着する場合、該部材相互間に浸
    透性クッション材を介在させることを特徴とする接着構
  2. 【請求項2】該浸透性クッション材の少なくとも表面に
    は粘着剤が存在している請求項1に記載の接着構造
  3. 【請求項3】浸透性および/または弾性充填材を添加し
    たことを特徴とする接着剤
  4. 【請求項4】前記接着剤の主成分がシアノアクリレート
    である請求項3に記載の接着剤
  5. 【請求項5】シャフトと磁極ピースを、浸透性および/
    または弾性充填材を添加した接着剤で接着したことを特
    徴とするマグネットロール
JP2002057687A 2002-03-04 2002-03-04 接着剤、接着構造、マグネットロール Withdrawn JP2003253218A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009520098A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ロックタイト (アール アンド ディー) リミテッド シアノアクリレート系複合材料生成システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009520098A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ロックタイト (アール アンド ディー) リミテッド シアノアクリレート系複合材料生成システム

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