JP2003253163A - 消しゴム消去性インキ - Google Patents
消しゴム消去性インキInfo
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- JP2003253163A JP2003253163A JP2002053808A JP2002053808A JP2003253163A JP 2003253163 A JP2003253163 A JP 2003253163A JP 2002053808 A JP2002053808 A JP 2002053808A JP 2002053808 A JP2002053808 A JP 2002053808A JP 2003253163 A JP2003253163 A JP 2003253163A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筆跡が指で擦過する程度では剥離することな
く、且つ消しゴムで擦過した時、容易に消去でき、色跡
が残らない消しゴム消去性インキを提供すること。 【解決手段】 着色樹脂粒子と粒径が0.1〜2μm未
満の無色又は白色粒子とを少なくとも含む消しゴム消去
性インキ。
く、且つ消しゴムで擦過した時、容易に消去でき、色跡
が残らない消しゴム消去性インキを提供すること。 【解決手段】 着色樹脂粒子と粒径が0.1〜2μm未
満の無色又は白色粒子とを少なくとも含む消しゴム消去
性インキ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙面に筆記した筆
跡が消しゴムで擦過したとき、容易に消去でき、且つ筆
跡が指等が触れたことによる通常の擦過では剥離しない
水性インキに関するものである。
跡が消しゴムで擦過したとき、容易に消去でき、且つ筆
跡が指等が触れたことによる通常の擦過では剥離しない
水性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙面に筆記された筆跡が消しゴム
で擦過したとき、消去可能なインキについて様々な提案
がなされている。例えば、特開平1−217088号公
報には40℃以上の造膜温度を有する樹脂と顔料を含有
してなる消去性インキ組成物が提案されている。また、
特開平10−195366号公報には、0℃以下のガラ
ス転移温度又は造膜温度を有する樹脂及び増粘剤を含有
してなる消去性ボールペン用組成物が開示されている。
更に、特開2000−136339号公報には着色樹脂
粒状体とガラス転移温度又は最低造膜温度が0℃を越
え、且つ、40℃未満の樹脂と剪断減粘性付与剤とから
少なくともなる消しゴム消去性ボールペン用水性インキ
組成物が開示されている。
で擦過したとき、消去可能なインキについて様々な提案
がなされている。例えば、特開平1−217088号公
報には40℃以上の造膜温度を有する樹脂と顔料を含有
してなる消去性インキ組成物が提案されている。また、
特開平10−195366号公報には、0℃以下のガラ
ス転移温度又は造膜温度を有する樹脂及び増粘剤を含有
してなる消去性ボールペン用組成物が開示されている。
更に、特開2000−136339号公報には着色樹脂
粒状体とガラス転移温度又は最低造膜温度が0℃を越
え、且つ、40℃未満の樹脂と剪断減粘性付与剤とから
少なくともなる消しゴム消去性ボールペン用水性インキ
組成物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】40℃以上の造膜温度
を有する樹脂と顔料を含有してなる消去性インキ組成物
は、樹脂の造膜温度が高いため皮膜を形成し難く、水が
蒸発した時、各々樹脂粒子が紙面上に独立した状態で存
在するため、紙面への定着性が弱く、指で擦過すると容
易に剥離するという欠点と顔料が紙の繊維の隙間に入り
込んでしまい消しゴムで消した場合、色跡が残ってしま
う欠点があった。また、0℃以下のガラス転移温度又は
造膜温度を有する樹脂は、水が蒸発した時、紙面上で、
樹脂が皮膜を形成し、紙面への定着性が強くなり、指で
擦過しても剥離し難くなるが、反面、消しゴムで擦過し
ても消去し難くなる。更に、ガラス転移温度又は最低造
膜温度が0℃を越え、且つ、40℃未満の樹脂と剪断減
粘性付与剤とからなる消しゴム消去性ボールペン用水性
インキ組成物では、紙面上の筆跡は、消しゴムで消去し
易くなっているが、消しゴムで消去後、紙面に染着され
た色跡が残ってしまう問題点及び指等による擦過に対す
る剥離の面で、まだ満足できるものではなかった。本発
明は、紙面に記した時、消しゴムで擦過した時、容易に
消去でき、色跡が残らないインキを得、好ましくは、乾
燥後、筆跡が指で擦過する程度の軽い摩擦、或いは、通
常起こりうるような紙面同士の摩擦程度では剥離するこ
とがないインキを得ることを目的とする。
を有する樹脂と顔料を含有してなる消去性インキ組成物
は、樹脂の造膜温度が高いため皮膜を形成し難く、水が
蒸発した時、各々樹脂粒子が紙面上に独立した状態で存
在するため、紙面への定着性が弱く、指で擦過すると容
易に剥離するという欠点と顔料が紙の繊維の隙間に入り
込んでしまい消しゴムで消した場合、色跡が残ってしま
う欠点があった。また、0℃以下のガラス転移温度又は
造膜温度を有する樹脂は、水が蒸発した時、紙面上で、
樹脂が皮膜を形成し、紙面への定着性が強くなり、指で
擦過しても剥離し難くなるが、反面、消しゴムで擦過し
ても消去し難くなる。更に、ガラス転移温度又は最低造
膜温度が0℃を越え、且つ、40℃未満の樹脂と剪断減
粘性付与剤とからなる消しゴム消去性ボールペン用水性
インキ組成物では、紙面上の筆跡は、消しゴムで消去し
易くなっているが、消しゴムで消去後、紙面に染着され
た色跡が残ってしまう問題点及び指等による擦過に対す
る剥離の面で、まだ満足できるものではなかった。本発
明は、紙面に記した時、消しゴムで擦過した時、容易に
消去でき、色跡が残らないインキを得、好ましくは、乾
燥後、筆跡が指で擦過する程度の軽い摩擦、或いは、通
常起こりうるような紙面同士の摩擦程度では剥離するこ
とがないインキを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒径が2〜2
0μmの着色材と粒径が0.1〜2μm未満の無色又は
白色粒子とを少なくとも含む消しゴム消去性インキを要
旨とするものである。
0μmの着色材と粒径が0.1〜2μm未満の無色又は
白色粒子とを少なくとも含む消しゴム消去性インキを要
旨とするものである。
【0005】以下、本発明について説明する。着色材
は、着色樹脂粒子が好ましく、樹脂粒子中に顔料が均一
に分散された着色樹脂粒子や樹脂粒子の表面が顔料で被
覆されている着色樹脂粒子及び樹脂粒子に染料が化学的
に表面又は全体的に結合されて染着されている着色樹脂
粒子等が挙げられる。又着色樹脂粒子は、消しゴムで擦
過した時、消去性を付与するものであり、粒径は、紙面
の繊維間に入り込み難い大きさ、即ち、2〜20μmが
好ましい。具体例を挙げると、大日精化工業(株)製の
ラブコロール020(3M)Black、同040(3
M)Red、同060(3M)Blue、同818(3
M)White、同220(M)Black、オリエン
ト化学工業(株)製の着色樹脂粒子イエロー、同マゼン
タ、同シアン、綜研化学(株)製の着色樹脂粒子Bla
ck、同Red、同Blue等が挙げられる。その他、
粒径が2〜20μmであれば公知の着色材を採用するこ
とができる。例を挙げれば、酸化チタン、べんがら、群
青、チタンブラック、カーボンブラック、黒鉛、等の無
機顔料、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグ
メントグリーン7、C.I.ピグメントブルー112、
C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメント
バイオレット19、C.I.ピグメントブラック1等の
有機顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、金属複合顔料、パール
顔料、コピー用カラートナー等がある。これらの着色材
は、1種又は、2種以上混合して使用することでき、そ
の使用量は、インキ全量に対して5〜20重量%が好ま
しい。
は、着色樹脂粒子が好ましく、樹脂粒子中に顔料が均一
に分散された着色樹脂粒子や樹脂粒子の表面が顔料で被
覆されている着色樹脂粒子及び樹脂粒子に染料が化学的
に表面又は全体的に結合されて染着されている着色樹脂
粒子等が挙げられる。又着色樹脂粒子は、消しゴムで擦
過した時、消去性を付与するものであり、粒径は、紙面
の繊維間に入り込み難い大きさ、即ち、2〜20μmが
好ましい。具体例を挙げると、大日精化工業(株)製の
ラブコロール020(3M)Black、同040(3
M)Red、同060(3M)Blue、同818(3
M)White、同220(M)Black、オリエン
ト化学工業(株)製の着色樹脂粒子イエロー、同マゼン
タ、同シアン、綜研化学(株)製の着色樹脂粒子Bla
ck、同Red、同Blue等が挙げられる。その他、
粒径が2〜20μmであれば公知の着色材を採用するこ
とができる。例を挙げれば、酸化チタン、べんがら、群
青、チタンブラック、カーボンブラック、黒鉛、等の無
機顔料、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグ
メントグリーン7、C.I.ピグメントブルー112、
C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメント
バイオレット19、C.I.ピグメントブラック1等の
有機顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、金属複合顔料、パール
顔料、コピー用カラートナー等がある。これらの着色材
は、1種又は、2種以上混合して使用することでき、そ
の使用量は、インキ全量に対して5〜20重量%が好ま
しい。
【0006】無色又は白色粒子は、消しゴムで擦過した
時に消去性を付与する助剤の役目をしている。即ち、紙
面の繊維間の隙間を埋める役目と上述の板状粒子が繊維
に直接接触する面積を少なくする役目をしている。それ
故、粒径は、0.1〜2μm未満が好ましい。具体例を
挙げると、樹脂粒子としては、綜研化学(株)製のケミ
スノーMX−150(平均粒径1.5μm)、同MX−
180(平均粒径1.8μm)、ケミスノーMR−2G
(平均粒径1.0μm)、同MR−2HG(平均粒径
2.0μm)、ケミスノーMP−1451(平均粒径
0.15μm)、同MP−2200(平均粒径0.35
μm)、同MP−1000(平均粒径0.40μm)、
同MP2701(平均粒径0.40μm)、同MP−5
000(平均粒径0.40μm)、同MP−5500
(平均粒径0.40μm)、同MP−1600(平均粒
径0.80μm)、MP−1400(平均粒径1.50
μm)、JSR(株)製のSX8742(P)−03
(平均粒径0.3μm)、同−05(平均粒径0.5μ
m)、同−08(平均粒径0.8μm)、SX8742
(F)−03(平均粒径0.3μm)、同−05(平均粒
径0.5μm)、同−08(平均粒径0.8μm)、S
X8705(P)−01(平均粒径1.5μm)、SX8
703(A)−01(平均粒径2μm)、ローム・アンド
・ハース・ジャパン(株)製のローペイクHP−91
(平均粒径1.0μm)、同OP−84J(平均粒径
0.55μm)等が挙げられる。その他粒径が0.1〜
2μm未満の炭酸カルシウムやシリカ、アルミナ、水酸
化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム等の無機粒子を使
用しても良い、その使用量は、着色樹脂粒子の配合量の
5〜40重量%が好ましい。尚、本明細書において、平
均粒径は、レーザー光回折・散乱法を用いて測定された
ものである。
時に消去性を付与する助剤の役目をしている。即ち、紙
面の繊維間の隙間を埋める役目と上述の板状粒子が繊維
に直接接触する面積を少なくする役目をしている。それ
故、粒径は、0.1〜2μm未満が好ましい。具体例を
挙げると、樹脂粒子としては、綜研化学(株)製のケミ
スノーMX−150(平均粒径1.5μm)、同MX−
180(平均粒径1.8μm)、ケミスノーMR−2G
(平均粒径1.0μm)、同MR−2HG(平均粒径
2.0μm)、ケミスノーMP−1451(平均粒径
0.15μm)、同MP−2200(平均粒径0.35
μm)、同MP−1000(平均粒径0.40μm)、
同MP2701(平均粒径0.40μm)、同MP−5
000(平均粒径0.40μm)、同MP−5500
(平均粒径0.40μm)、同MP−1600(平均粒
径0.80μm)、MP−1400(平均粒径1.50
μm)、JSR(株)製のSX8742(P)−03
(平均粒径0.3μm)、同−05(平均粒径0.5μ
m)、同−08(平均粒径0.8μm)、SX8742
(F)−03(平均粒径0.3μm)、同−05(平均粒
径0.5μm)、同−08(平均粒径0.8μm)、S
X8705(P)−01(平均粒径1.5μm)、SX8
703(A)−01(平均粒径2μm)、ローム・アンド
・ハース・ジャパン(株)製のローペイクHP−91
(平均粒径1.0μm)、同OP−84J(平均粒径
0.55μm)等が挙げられる。その他粒径が0.1〜
2μm未満の炭酸カルシウムやシリカ、アルミナ、水酸
化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム等の無機粒子を使
用しても良い、その使用量は、着色樹脂粒子の配合量の
5〜40重量%が好ましい。尚、本明細書において、平
均粒径は、レーザー光回折・散乱法を用いて測定された
ものである。
【0007】樹脂は、必要に応じて使用し、使用すれば
筆跡の定着性が向上する。常温で皮膜を形成し、紙面に
対して適度な定着性が有することが望ましく、樹脂の最
低造膜温度が0〜40℃であること好ましい。具体例を
挙げると、ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製
のプライマルAC−22(アクリル樹脂、最低造膜温度
8℃)、同AC−61(アクリル樹脂、最低造膜温度1
8℃)、同AC−388(アクリル樹脂、最低造膜温度
8℃)、同AC−3444(アクリル樹脂、最低造膜温
度12℃)、ヘキスト合成(株)製のモビニール700
(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度5℃)、同727
(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度25℃)、同DM
772(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度13℃)、
同DM60(スチレンアクリル樹脂、最低造膜温度7
℃)、サイデン化学(株)製のEC705(スチレン・
アクリル樹脂、最低造膜温度5℃)、YC450(スチ
レン・アクリル樹脂、最低造膜温度10℃)、日本合成
ゴム(株)製のAE315(カルボキシ変性アクリル樹
脂、最低造膜温度25℃)、AE373A(カルボキシ
変性アクリル樹脂、最低造膜温度30℃)ジョンソン
(株)製のジョンクリルJ−775(スチレン・アクリ
ル樹脂、最低造膜温度15℃)、同J−352(スチレ
ン・アクリル樹脂、最低造膜温度10℃)等が挙げられ
る。その使用量は、インキ全量に対して0.3〜7重量
%が好ましい。
筆跡の定着性が向上する。常温で皮膜を形成し、紙面に
対して適度な定着性が有することが望ましく、樹脂の最
低造膜温度が0〜40℃であること好ましい。具体例を
挙げると、ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製
のプライマルAC−22(アクリル樹脂、最低造膜温度
8℃)、同AC−61(アクリル樹脂、最低造膜温度1
8℃)、同AC−388(アクリル樹脂、最低造膜温度
8℃)、同AC−3444(アクリル樹脂、最低造膜温
度12℃)、ヘキスト合成(株)製のモビニール700
(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度5℃)、同727
(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度25℃)、同DM
772(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度13℃)、
同DM60(スチレンアクリル樹脂、最低造膜温度7
℃)、サイデン化学(株)製のEC705(スチレン・
アクリル樹脂、最低造膜温度5℃)、YC450(スチ
レン・アクリル樹脂、最低造膜温度10℃)、日本合成
ゴム(株)製のAE315(カルボキシ変性アクリル樹
脂、最低造膜温度25℃)、AE373A(カルボキシ
変性アクリル樹脂、最低造膜温度30℃)ジョンソン
(株)製のジョンクリルJ−775(スチレン・アクリ
ル樹脂、最低造膜温度15℃)、同J−352(スチレ
ン・アクリル樹脂、最低造膜温度10℃)等が挙げられ
る。その使用量は、インキ全量に対して0.3〜7重量
%が好ましい。
【0008】筆記具や塗布具の構造上の要求などから、
増粘剤などの目的で水溶性高分子を添加することもでき
る。水溶性高分子は、筆記直後、筆跡中の顔料や樹脂が
紙の内部まで浸透を抑え、良好な消去性を付与する役目
と着色樹脂粒子の経時凝集、沈降の抑制をする役目があ
る。具体例を挙げると、キサンタンガム、ウエランガ
ム、ラムザンガム、サクシノグルカン、グア−ガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーンナン、アルギン酸ナト
リウム、グルコマンナン、寒天等の天然水溶性高分子
や、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース等の合成水溶
性高分子が挙げられる。これらの水溶性高分子は、1種
又2種以上混合して使用でき、その使用量は、インキ全
量に対して0.1〜15重量%が好ましい。
増粘剤などの目的で水溶性高分子を添加することもでき
る。水溶性高分子は、筆記直後、筆跡中の顔料や樹脂が
紙の内部まで浸透を抑え、良好な消去性を付与する役目
と着色樹脂粒子の経時凝集、沈降の抑制をする役目があ
る。具体例を挙げると、キサンタンガム、ウエランガ
ム、ラムザンガム、サクシノグルカン、グア−ガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーンナン、アルギン酸ナト
リウム、グルコマンナン、寒天等の天然水溶性高分子
や、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース等の合成水溶
性高分子が挙げられる。これらの水溶性高分子は、1種
又2種以上混合して使用でき、その使用量は、インキ全
量に対して0.1〜15重量%が好ましい。
【0009】上記した成分の他に、凍結安定性のため、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,3ブチレングリコール等のグリコー
ル類、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類
及びソルビタンを併用しても良い。更に、PH調整剤、
防腐・防黴剤を適宜添加することができる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,3ブチレングリコール等のグリコー
ル類、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類
及びソルビタンを併用しても良い。更に、PH調整剤、
防腐・防黴剤を適宜添加することができる。
【0010】本発明の水性インキは、上記各成分をロー
ルミル、ダイノーミル、ボールミル、アトライター、サ
ンドグラインダー等の分散機を使用して分散混合するこ
とによって得られる。
ルミル、ダイノーミル、ボールミル、アトライター、サ
ンドグラインダー等の分散機を使用して分散混合するこ
とによって得られる。
【0011】
【作用】本発明に使用される着色材は、紙面の繊維間隔
よりも大径であるため、紙の繊維中に浸透していかず、
この着色樹脂粒子が紙面の表面に乗っただけの状態とな
っている。そして更に、比較的小さい粒子形の白色粒子
が、白色の紙面の繊維の隙間に入り込み、繊維隙間を埋
めるので、前記の着色樹脂粒子が更に繊維の隙間に入り
込み難く、消しゴム等で擦ったときの消去性を向上させ
ているものである。また、特に、定着材として使用して
いる樹脂が着色材の表面を薄く覆い、且つ紙の繊維に付
着するため、樹脂を使用すればそれなりに指等による擦
過による剥離を抑えていると推察できる。
よりも大径であるため、紙の繊維中に浸透していかず、
この着色樹脂粒子が紙面の表面に乗っただけの状態とな
っている。そして更に、比較的小さい粒子形の白色粒子
が、白色の紙面の繊維の隙間に入り込み、繊維隙間を埋
めるので、前記の着色樹脂粒子が更に繊維の隙間に入り
込み難く、消しゴム等で擦ったときの消去性を向上させ
ているものである。また、特に、定着材として使用して
いる樹脂が着色材の表面を薄く覆い、且つ紙の繊維に付
着するため、樹脂を使用すればそれなりに指等による擦
過による剥離を抑えていると推察できる。
【0012】
【実施例】
実施例1
ラブコロール020(3M)ブラック(着色樹脂粒子、平均粒径3μm、大日精
化工業(株)製) 15重量部
ケミスノーMP-1000(無色樹脂粒子、平均粒径0.4μm、綜研化学(株
)製) 5重量部
プライマルAC61(アクリル樹脂、最低造膜温度18℃、ローム・アンド・ハ
ース・ジャパン(株)製) 3重量部
ケルザンAR(1%水溶液)(キサンタンガム、三晶(株)製) 15重量部
ノプコスパース44C(ポリアクリル酸ソーダ、サンノプコ(株)製) 0
.2重量部
エチレングリコール 10重量部
プロクセルGXL(1,2ベンゾチアゾリン3オン、防腐防黴剤:ゼネカ(株)
製) 0.2重量部
水 51.6重量部
上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して黒色
消しゴム消去性インキを得た。
消しゴム消去性インキを得た。
【0013】
実施例2
ラブコロール040(3M)レッド(着色樹脂粒子、平均粒径3μm、大日精化
工業(株)製) 15重量部
ケミスノーMP-1400(無着色樹脂粒子、平均粒径1.5μm、綜研化学(
株)製) 3重量部
ジョンクリルJ−352(スチレン・アクリル樹脂、最低造膜温度10℃、ジョ
ンソン・ジャパン(株)製) 2重量部
ケルザンAR(1%水溶液)(キサンタンガム、三晶(株)製) 16重量部
ノプコスパース44C(ポリアクリル酸ソーダ、サンノプコ(株)製) 0
.2重量部
グリセリン 10重量部
プロクセルGXL(1,2ベンゾチアゾリン3オン、防腐防黴剤:ゼネカ(株)
製) 0.2重量部
水 53.6重量部
上記各成分を実施例1と同様になして赤色消しゴム消去
性インキを得た。
性インキを得た。
【0014】
実施例3
ラブコロール060(3M)ブルー(着色樹脂粒子、平均粒径3μm、大日精化
工業(株)製) 14重量部
ケミスノーMP-1600(無着色樹脂粒子、平均粒径0.8μm、綜研化学(
株)製) 2重量部
モビニール727(アクリル共重合樹脂、最低造膜温度25℃、ヘキスト合成(
株)製) 1重量部
ジャガーHP−8(1%水溶液)(グアーガム、三晶(株)製) 17重量部
ノプコスパース44C(ポリアクリル酸ソーダ、サンノプコ(株)製) 0
.2重量部
エチレングリコール 10重量部
プロクセルGXL(1,2ベンゾチアゾリン3オン、防腐防黴剤:ゼネカ(株)
製) 0.2重量部
水 55.6重量部
上記各成分を実施例1と同様になして青色消しゴム消去
性インキを得た。
性インキを得た。
【0015】
実施例4
着色樹脂粒子マゼンタ(着色樹脂粒子、平均粒径10μm、オリエント化学(株
)製) 13重量部
ケミスノーMP-1400(無着色樹脂粒子、平均粒径1.5μm、綜研化学(
株)製) 2重量部
プライマルAC61(前述) 2重量部
ノプコスパース44C(ポリアクリル酸ソーダ、サンノプコ(株)製) 0
.2重量部
グリセリン 10重量部
プロクセルGXL(1,2ベンゾチアゾリン3オン、防腐防黴剤:ゼネカ(株)
製) 0.2重量部
水 73.6重量部
上記各成分を実施例1と同様になして赤色消しゴム消去
性インキを得た。
性インキを得た。
【0016】
実施例5
ラブコロール020(3M)ブラック(着色樹脂粒子、平均粒径3μm、大日精
化工業(株)製) 15重量部
ケミスノーMP-1000(無色樹脂粒子、平均粒径0.4μm、綜研化学(株
)製) 5重量部
ケルザンAR(1%水溶液)(キサンタンガム、三晶(株)製) 15重量部
ノプコスパース44C(ポリアクリル酸ソーダ、サンノプコ(株)製)
0.2重量部
エチレングリコール 10重量部
プロクセルGXL(1,2ベンゾチアゾリン3オン、防腐防黴剤:ゼネカ(株)
製) 0.2重量部
水 54.6重量部
上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して黒色
消しゴム消去性インキを得た。
消しゴム消去性インキを得た。
【0017】比較例1
実施例1においてケミスノーMP1000(前述)の代
わりにラブコロール020(3M)ブラック(前述)を
使用し他は実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性
インキを得た。
わりにラブコロール020(3M)ブラック(前述)を
使用し他は実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性
インキを得た。
【0018】比較例2
実施例2においてケミスノーMP1400(前述)の代
わりにケミスノーMX300(平均粒径3μm)を使用
し実施例2と同様になして赤色消しゴム消去性インキを
得た。
わりにケミスノーMX300(平均粒径3μm)を使用
し実施例2と同様になして赤色消しゴム消去性インキを
得た。
【0019】比較例3
実施例1においてケミスノーMP1000(前述)の代
わりにSX8742(B)−03(無着色樹脂粒子エマ
ルション、平均粒径0.03μm、JSR(株)製)を
使用し実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性イン
キを得た。
わりにSX8742(B)−03(無着色樹脂粒子エマ
ルション、平均粒径0.03μm、JSR(株)製)を
使用し実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性イン
キを得た。
【0020】比較例4
実施例1においてラブコロール020(3M)ブラック
(前述)の代わりにカーボンブラック(三菱化学(株)
製、平均粒子径0.05μm、MA−100)3重量部
とケミスノーMX300(無色樹脂粒子、平均粒径3μ
m、綜研化学(株)製)12重量部を使用し実施例1と
同様になして黒色消しゴム消去性インキを得た。
(前述)の代わりにカーボンブラック(三菱化学(株)
製、平均粒子径0.05μm、MA−100)3重量部
とケミスノーMX300(無色樹脂粒子、平均粒径3μ
m、綜研化学(株)製)12重量部を使用し実施例1と
同様になして黒色消しゴム消去性インキを得た。
【0021】比較例5
実施例1においてラブコロール020(3M)ブラック
(前述)の代わりにケミスノーMX−150(無色樹脂
粒子、平均粒径1.5μm、綜研化学(株)製)をAS
ブラック810(カーボンブラック50%、ポリビニル
ブチラール50%の顔料チップ、富士色素(株)製)の
20%エチルアルコール溶解分散液で着色し、乾燥した
ものを15重量部とケミスノーMP−1000(前述)
の代わりにSX8742(B)−03(前述)を5重量
部使用し実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性イ
ンキを得た。
(前述)の代わりにケミスノーMX−150(無色樹脂
粒子、平均粒径1.5μm、綜研化学(株)製)をAS
ブラック810(カーボンブラック50%、ポリビニル
ブチラール50%の顔料チップ、富士色素(株)製)の
20%エチルアルコール溶解分散液で着色し、乾燥した
ものを15重量部とケミスノーMP−1000(前述)
の代わりにSX8742(B)−03(前述)を5重量
部使用し実施例1と同様になして黒色消しゴム消去性イ
ンキを得た。
【0022】以上、実施例1〜5、比較例1〜5で得ら
れた消しゴム消去性インキについて、消しゴム消去性試
験を行った。結果を表1に示す。
れた消しゴム消去性インキについて、消しゴム消去性試
験を行った。結果を表1に示す。
【0023】消しゴム消去性試験
実施例1〜3、5比較例1〜5の消しゴム消去性インキ
を1mmボールチップを使用したぺんてるハイブリット
ボールペン(K105)に充填し、上質紙に手書きし筆
跡が乾燥後、ぺんてるハイポリマー消しゴム(ZEH)
で荷重1kgにて筆跡が消去するまでの往復の回数を測
った。実施例4の消しゴム消去性インキは、ぺんてる修
正筆(ZL9)に充填し、後端ノックしてインキを出
し、上質紙に横書きし、筆跡が乾燥後、ぺんてるハイポ
リマー消しゴム(前述)荷重1kgにて筆跡が消去する
までの往復回数を測った。
を1mmボールチップを使用したぺんてるハイブリット
ボールペン(K105)に充填し、上質紙に手書きし筆
跡が乾燥後、ぺんてるハイポリマー消しゴム(ZEH)
で荷重1kgにて筆跡が消去するまでの往復の回数を測
った。実施例4の消しゴム消去性インキは、ぺんてる修
正筆(ZL9)に充填し、後端ノックしてインキを出
し、上質紙に横書きし、筆跡が乾燥後、ぺんてるハイポ
リマー消しゴム(前述)荷重1kgにて筆跡が消去する
までの往復回数を測った。
【0024】筆跡耐擦過性試験
上記消しゴム消去性試験で筆記した筆跡の消しゴムで消
去作業を施していない部分の筆跡を指で荷重500gに
て擦過し、筆跡の剥離状態を目視確認した。
去作業を施していない部分の筆跡を指で荷重500gに
て擦過し、筆跡の剥離状態を目視確認した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
消しゴム消去性インキは、紙面に筆記した筆跡が、消し
ゴムで擦過したとき、容易に消去でき、且つ指等による
擦過では、筆跡が剥離しない消しゴム消去性インキであ
る。
消しゴム消去性インキは、紙面に筆記した筆跡が、消し
ゴムで擦過したとき、容易に消去でき、且つ指等による
擦過では、筆跡が剥離しない消しゴム消去性インキであ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 粒径が2〜20μmの着色材と、粒径が
0.1〜2μm未満の無色又は白色粒子とを少なくとも
含む消しゴム消去性インキ。 - 【請求項2】 更に最低造膜温度が0〜40°未満の樹
脂とを少なくとも含む請求項1記載の消しゴム消去性イ
ンキ - 【請求項3】 上記無色又は白色粒子が上記着色材の配
合量の5%〜40%含む請求項1または請求項2記載の
消しゴム消去性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053808A JP2003253163A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 消しゴム消去性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053808A JP2003253163A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 消しゴム消去性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003253163A true JP2003253163A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28665132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002053808A Pending JP2003253163A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 消しゴム消去性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003253163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249545A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sakura Color Prod Corp | 消去性インキ組成物 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002053808A patent/JP2003253163A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249545A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sakura Color Prod Corp | 消去性インキ組成物 |
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