JP2003252565A - 門形クレーン - Google Patents

門形クレーン

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JP2003252565A
JP2003252565A JP2002054646A JP2002054646A JP2003252565A JP 2003252565 A JP2003252565 A JP 2003252565A JP 2002054646 A JP2002054646 A JP 2002054646A JP 2002054646 A JP2002054646 A JP 2002054646A JP 2003252565 A JP2003252565 A JP 2003252565A
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legs
hook portion
support
pin
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JP2002054646A
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Kuniyoshi Sai
国良 崔
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Toko Sangyo Co Ltd
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Toko Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持脚ロックの簡素化を図り作業の効率化と安
全性を高める。 【解決手段】門形クレーンは、上部を巻き上げ機15が
走行自在に移動する走行桁12と、この走行桁12の両
端に折り畳み可能に取り付けられ、開脚位置で揺動が規
制されて開脚し走行桁12を支持する支持脚13、14
とを備えている。開脚時に、走行桁12と支持脚13、
14とが突き合った状態で互いに隣接する桁結合プレー
ト23と支持脚外側結合プレート32とには、ファスナ
金具40が設けられる。ファスナ金具40は、鉤部41
とこの鉤部41に掛止される掛止部42とを備えて構成
される。鉤部41を支持脚外側結合プレート32に、掛
止部42を桁結合プレート23にそれぞれ取り付け、開
脚時、一操作でファスナ金具40を係脱させて、支持脚
13、14のロックおよびロック解除を行うようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道において重量
物の移動作業等に用いられる門形クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道で用いられる門形クレーン
は、線路や軌道材料等の重量物を現場で移動するのに利
用される。かかる門形クレーンは、上部を巻き上げ機が
走行自在に移動する走行桁と、この走行桁の両端に取り
付けられた支持脚とを備えて構成され、その構造や形状
に大きな差はないが、取り扱いと機構によって数種類の
方式があり、ヨーロッパ等、海外では片方の脚が二股脚
で、反対側はねじ付の一本脚により走行桁の高さを調節
できる方式のものが多く、桁と脚はほとんどが固定され
ている。わが国では、古くから左右両脚とも二股脚で脚
立方式のものが用いられている。この脚立方式のもの
は、左右一対の平行な走行桁を設け、その上にチェーン
ブロック方式のローラ付巻き上げ機を載せ、一対の桁間
からチェーンを釣り下げ、このチェーン下端に取り付け
られたレール把持具によりレールを把持し、チェーンの
巻き取りによりレールを吊り上げ、上記巻き上げ機を手
押し又はハンドル操作によりローラを回し横移動させて
重量物を搬出させるようになっている。この方式のもの
は、人力で作業現場に持ち込んで使用する小型の門形ク
レーンである。
【0003】わが国の門形クレーンは、その後、左右の
両脚が折り畳み構造になって、運搬や格納がしやすくな
るとともに、片方の脚を、穿設された数個の穴の穴合わ
せによる伸縮脚として構成し、その調節によって走行桁
の水平を保つようにしている。近年では、これら門形ク
レーンは人力で搬送可能となるように軽量化が望まれる
ようになったため、脚や走行桁の部材に従来の鉄に代え
アルミニウムが用いられるようになってきた。
【0004】上記従来の門形クレーンは、例えば、図9
に示すように、走行桁2の両端に支持脚3、4が折り畳
み可能に取り付けられて構成される。走行桁2は所定の
間隙を隔てて設けられた一対の平行桁からなっている。
走行桁2の上部には、巻き上げ機5が載置され、巻き上
げ機5は走行桁2上を走行自在に移動するようになって
いる。支持脚3、4は、ヒンジピン6により走行桁2に
回動可能に連結される。支持脚3、4には、上端部に走
行桁2の縦壁2Aと平行に内側に延びる支持脚側ロック
用張り出し部3A、4Aが形成される。これら張り出し
部3A、4Aは支持脚3、4の回動時、平行桁間の空隙
に収容されるようになっている。この張り出し部3A、
4Aには、ピン7が挿通可能な孔8が穿設される。ま
た、走行桁2両端近傍の下部には、下方に張り出し、ピ
ン7が挿通可能な孔9が穿設された走行桁側ロック用張
り出し部10が形成される。この門形クレーンは、走行
桁2側に折り畳まれた支持脚3、4(図10参照)が開
かれ、図9に示すように、支持脚3、4の上端部が走行
桁2の下面に当接し、回動が規制されて開脚した際、走
行桁側張り出し部10の孔9と支持脚側張り出し部3
A、4Aの孔8が合致し、これら孔9、8にピン7を挿
通して支持脚3、4を開脚状態でロックするようになっ
ている。ピン7は紛失を防ぐため走行桁2に鎖を介して
連結されている。また、図示しないが、他の方式では、
支持脚の回動時、支持脚側ロック用張り出し部が走行桁
の外側壁に沿って揺動するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に鉄道用の門形ク
レーンは、主に軌道のレール交換作業や軌道現場からの
レール撤去作業、現場のレール整理作業に使用されてい
る。これら作業はほとんどが列車の営業運転が終わった
深夜や、列車通過間隔の間合いの長い時間帯に行われる
ため、作業時間が限られるので、門形クレーンの重量は
少しでも軽量のものが、組み立て作業はより簡便なもの
が、操作はより安全性の高いものが望まれている。とこ
ろが、上記従来の門形クレーンでは、開脚時、ピン7を
挿通するだけでは、作業中に僅かな移動が繰り返される
うちにピン7が抜け落ちるおそれがある。このため、従
来、ピン7先端に枢支ピンを介して抜け止め用プレート
(舌部材)11(図10参照)を設け、ピン7を舌付き
ピンとして構成している。その他、従来の門形クレーン
では、ロックピン先端に孔を穿設し、その孔に松葉ピン
を差し込んでロックピンの抜け止めを図るようにしてい
るものもある。
【0006】このように従来の門形クレーンでは、支持
脚の開脚時、舌付きピン挿通用の孔8、9を走行桁側と
支持脚側とで正確に合致させ、舌付きピン7の軸心とプ
レート11の長手方向または中心線を合致させないと舌
付きピンを挿通させることができず、目視確認のしにく
い暗い作業現場や降雨時など舌付きピン挿通に手間取る
という問題があった。さらに、舌付きピン挿通後も、プ
レート11をピン7に対して直角状に曲げて舌付きピン
抜け止めの作業を行わなければならず、ピン7によるロ
ック作業自体に手間取るという問題があった。また、舌
付きピン7の紛失を避けるため、舌付きピン7を走行桁
2に鎖等により連結して吊り下げるようにしているの
で、重量が増大するという問題があった。また、抜け止
めにロックピンと松葉ピンとを利用する場合も、松葉ピ
ンを走行桁に紐で吊り下げるか、または、管理を別途行
う必要があり、さらに、支持脚が伸縮脚である場合の調
整固定ピンの抜け止めにプレート11や松葉ピンを利用
する場合も同様に別途管理の必要がある。このように、
上記従来の門形クレーンでは、組み立て作業や解体作業
に時間がかかり、しかも重量化が避けられないという問
題があった
【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、簡素な構成で、組み立て、解体作業を迅速かつ簡
便に行うことができ、しかも、軽量化を図ることのでき
る門形クレーンを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る門形クレー
ンは、上部を巻き上げ機が走行自在に移動する走行桁
と、この走行桁の両端に折り畳み可能に取り付けられ、
所定の開放位置で揺動が規制されて開脚し走行桁を支持
する支持脚とを備えた門形クレーンにおいて、開脚時に
走行桁と支持脚とが突き当たった状態で互いに隣接する
それぞれの部位に、一操作で互いに係脱可能に係止して
支持脚をロックする掛止部材を設けたものである。
【0009】本発明に係る門形クレーンでは、開脚時に
走行桁と支持脚とが突き当たった状態で互いに隣接する
それぞれの部位には、一操作で互いに係脱可能に係止し
て支持脚をロックする掛止部材を設けているので、開脚
時、一操作で掛止部材を係止させて支持脚をロックする
ことができ、閉脚時、一操作で掛止部材の係合を解除
し、支持脚のロックを解除することができる。このた
め、簡単な操作で組み立て作業および解体作業を行うこ
とができ、作業が迅速化される。
【0010】本発明の請求項2に係る門形クレーンは、
掛止部材を、鉤部とこの鉤部に掛止される掛止部とを備
えたファスナ金具により構成するとともに、これら鉤部
と掛止部とのうちいずれか一方を走行桁両端面下部に、
他方をこの走行桁両端面下部に臨みこの走行桁両端面下
部に突き合わされてほぼ平坦な面を形成する支持脚上部
にそれぞれ取り付けるようにしたものである。
【0011】本発明の請求項2に係る門形クレーンで
は、掛止部材を、鉤部とこの鉤部に掛止される掛止部と
を備えたファスナ金具により構成するとともに、これら
鉤部と掛止部とのうちいずれか一方を走行桁両端面下部
に、他方をこの走行桁両端面下部に臨みこの走行桁両端
面下部に突き合わされてほぼ平坦な面を形成する支持脚
上部にそれぞれ取り付けるようにしたので、ファスナ金
具は2つの部材がそれぞれ走行桁側と支持脚側とに取り
付けられ、紛失の畏れがなく管理がしやすくなる。これ
らファスナ金具の2つの部材は互いに臨んだ位置に取り
付けられるので、小型化される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態
に係る門形クレーンを示す説明図である。この実施の形
態に係る門形クレーンは、図1に示すように、走行桁1
2とこの走行桁12の両端に折り畳み可能に取り付けら
れた支持脚13、14とを備えて構成される。走行桁1
2は、図3に示すように、一定の間隔を隔てて設けられ
た左右一対の平行な平行桁21、22とこれら両平行桁
21、22を両端で結合する板状の桁結合プレート23
(図1および図2参照)とを備えている。平行桁21、
22の上面には、平坦な走行面21A,22Aが形成さ
れる。走行桁12の外側縦壁12A、12B(図3参
照)両端には、図1に示すように、取手ブラケット2
5、26が突出して設けられる。この取手ブラケット2
5、26には、図1に示すようにローラ付取手27が取
り付けられる。このローラ付取手27は、例えば、図2
の側面図に示すように、カラー付取手28と取り換える
ことができるようになっており、同じ実施例に係る門形
クレーンについて、図1では、ローラ付取手27を取り
付けた状態を、図2では、カラー付取手28を取り付け
た状態をそれぞれ示している。ローラ付取手27を取り
付けた場合、門形クレーンの脚を逆に立てて、レール上
に載せ転動運搬させることができるようになっている。
なお、カラーについては取り外し、軸だけで取手として
使用してもよい。
【0013】走行桁12の上部には、図1および図2に
示すように、巻き上げ機15が載置される。巻き上げ機
15には4個のローラが設けてあり、平行桁21、22
間のガイド(空隙)29(図3参照)に沿って、走行桁
12の走行面21A,22A上を走行自在に移動するよ
うになっている。
【0014】支持脚13、14はそれぞれ、図2に示す
ように、筒状脚部を逆V字状に形成した二股の脚となっ
ている。一方の支持脚13には、伸縮脚部13B(図1
参照)が内部に収容され、脚長さを調節できるようにな
っている。一方の支持脚13の長さを調整することによ
り、走行桁12の水平を確保するようになっている。伸
縮脚部13Bには、図1に示すように縦方向に調節孔3
9が多数穿設される。調節時には、外側の支持脚13下
部に穿設された孔51と、伸縮脚部13Bの選択された
調節孔39とを重ねあわせ、これら重なった孔51、3
9にピン38を挿通するようになっている。
【0015】ピン38は、図8に示すように、伸縮脚部
13Bを固定する抜き差しピンで、先端が円錐状に形成
される。このピン38は、先端円錐状部の近傍に抜け止
め用のボールプランジャ38Aが設けられている。ボー
ルプランジャ38Aは、ピン38の軸心に対して直角に
形成された円孔60に、コイルばね61を挟んでボール
62、63が円孔60の両開口からそれぞれ突出可能に
装着されて構成される。ボール62、63はそれぞれ、
常時コイルばね61の付勢力により一部が円孔60の開
口から突出し、外部からコイルばね61の付勢力に抗し
て押圧されると、円孔60の内部に押し込まれるように
なっている。このため、ピン38を支持脚13の孔51
に挿通すると、孔51の通過時、ボールプランジャ38
Aのボール62、63がコイルばね61の弾発力に抗し
て円孔60内部に押し込められ、先端側が孔51を貫通
して外部に露出すると、ボールプランジャ38Aのボー
ル62、63がコイルばね61の付勢力により円孔60
から外部に突出し、ピン38の抜け止めを図るようにな
っている。
【0016】二股状支持脚13、14には、下部の開い
た脚間に支持パイプ24が連結して設けられる。また、
二股状支持脚13、14の上部分岐元13C、14Cに
は、内側と外側とに台形状の支持脚結合プレート31、
32(図4参照)がそれぞれ溶接され、二股状支持脚1
3、14の上端開口部13D、14Dには、支持脚上端
結合プレート33が支持脚結合プレート31、32の上
端を結んで溶接される。これら各プレート31、32、
33で断面コ字状の結合部を形成するようになってい
る。
【0017】支持脚内側結合プレート31と支持脚上端
結合プレート33とには、図1および図4に示すよう
に、走行桁12の外側縦壁12A、12Bと平行にガイ
ド29内を上方に突出しかつ内側に向かって延びる張り
出し部13A、14Aが形成される。張り出し部13
A、14Aは図4に示すように平行な2枚のプレートか
ら構成され、それぞれのプレートには互いに中心が合致
するピン孔34が穿設される。支持脚13、14は、張
り出し部13A、14Aのピン孔34と走行桁12のピ
ン孔35(図3参照)とに挿通されたヒンジピン16に
より走行桁12に回動可能に連結される。張り出し部1
3A、14Aの各ピン孔34、34には、図3に示すよ
うに、両ピン孔34、34の内周面を結んで円筒状筒部
65が溶接され、この筒部65の内側に回動可能にカラ
ー65が挿通されてヒンジピン16に連結されるように
なっている。支持脚13、14は、走行桁12に折り畳
まれた状態(図5参照)から外側に開かれてゆくと、支
持脚上端結合プレート33の上面が走行桁12の下面1
2C(図3参照)に当たってそれ以上の回動が規制さ
れ、所定の開放位置で開脚されるようになっている(図
1の支持脚13、14の開脚状態参照)。開脚時、支持
脚上端結合プレート33上面は走行桁12の下面12C
に当接して突き合わされ、突き合わせ部を構成するよう
になっている。支持脚13、14の支持脚外側結合プレ
ート32は、開脚時、図2に示すように、上端部が支持
脚上端結合プレート33を介して走行桁12両端の桁結
合プレート23の下端部に臨み、隣り合うようになって
いる。そして、開脚時、これら互いに隣り合う支持脚外
側結合プレート32と桁結合プレート23とによりほぼ
平坦な面が形成されるようになっている。
【0018】ところで、この門形クレーンは、図2に示
すように、開脚時、互いに隣接する桁結合プレート23
の下部と、支持脚外側結合プレート32の上部とにはそ
れぞれ、ファスナ金具(掛止部材)40が取り付けられ
る。ファスナ金具40は、図6および図7の(A)、
(B)に示すように、鉤部41と、この鉤部41にワン
タッチで係合したり、係合を解除したりすることができ
る掛止環43を有する掛止部42とを備えて構成され
る。
【0019】掛止部42は、図6に示すように、ねじに
より桁結合プレート23の下部ほぼ中央に取り付けられ
るベース44と、ベース44の鉤部側に立設された一対
の支持部45に揺動可能に枢着されたU字状操作レバー
46と、この操作レバー46の枢軸軸心と平行に操作レ
バー46に回動可能に取り付けられたT字状調整部材4
7と、この調整部材47のねじ切り部48に螺装され鉤
部41に掛止可能な掛止環43とを備えて構成される。
鉤部41は、掛止部42側が断面弧状に折り曲げられ、
支持脚外側結合プレート32の上部にねじにより掛止部
42に向き合って取り付けられる。掛止環43は、ねじ
切り部48の長さの範囲で鉤部41との距離を調整する
ことができるようになっている。ねじ切り部48には、
図7の(A)、(B)に示すように、掛止環43の回り
止めを行うナット52を設けるようにしてもよい。
【0020】このファスナ金具40は、開脚時、支持脚
13、14と走行桁12とが突き合わされると、鉤部4
1と掛止部42とが互いに近接して向き合うので、操作
レバー46を操作して掛止環43を鉤部41に引っ掛け
て操作レバー46を桁結合プレート23に向かって押し
倒すだけで、掛止環43が鉤部41に係合するようにな
っている。掛止環43が鉤部41に係合すると、ファス
ナ金具40は、支持脚13、14をロックし、折り畳み
方向への揺動を規制する。このため、支持脚13、14
は、開脚位置でワンタッチの操作により確実にロックさ
れる。折り畳み時には、操作レバー46を桁結合プレー
ト23側から外側に引くだけで、掛止環43と鉤部41
との係合が解除される。このため、支持脚13、14
は、開脚位置でワンタッチの操作により容易にロックが
解除される。なお、桁結合プレート23には、操作レバ
ー46の操作をし易くするため、手または指を挿入可能
な孔49が形成される。なお、この孔49は、操作レバ
ー46の曲げ角度を大きくして操作しやすくした場合、
特に設ける必要はない。
【0021】鉤部41は、支持脚外側結合プレート32
の上部ほぼ中央に取り付けられているので、折り畳み
時、図5に示すように、重ねられても上側クレーンの走
行桁12のガイド29内に下側クレーンの鉤部41が収
容されるので、破損される畏れがない。また、掛止部4
2も取手ブラケット25、26間で桁結合プレート23
に取り付けられるので、破損の畏れが少ない。
【0022】次に、上記実施の形態に係る門形クレーン
の作用について説明する。図5に示すように、支持脚1
3、14が折り畳まれた門形クレーンを組み立てる場
合、まず、折り畳まれた状態では、走行桁12と支持脚
13、14とにそれぞれ取り付けられたファスナ金具4
0の掛止部42と鉤部41は、分離された状態となって
いる。門形クレーンを作業現場に持ち込み、折り畳まれ
た状態から支持脚13、14をそれぞれ外側に押し開く
と、支持脚13、14は動きが規制される開脚位置で停
止する(図1参照)。この開脚状態のとき、支持脚1
3、14と走行桁12とが突き合わされ、支持脚外側結
合プレート32と桁結合プレート23とにそれぞれ取り
付けられたファスナ金具40の鉤部41と掛止部42
が、互いに近接して向き合う。このため、操作レバー4
6を操作して掛止環43を鉤部41に引っ掛けて操作レ
バー46を押し倒すだけで、掛止環43が鉤部41に係
合される。両者の係合によりファスナ金具40は、支持
脚13、14をロックし、折り畳み方向への揺動を規制
する。このように、支持脚13、14は、開脚位置でワ
ンタッチの操作により確実にロックされる。折り畳み時
には、操作レバー46を外側に引くだけで、掛止環43
と鉤部41との係合が解除される。このため、支持脚1
3、14は、開脚位置でワンタッチの操作により容易に
ロックが解除される。
【0023】このように、本実施の形態に係る門形クレ
ーンでは、作業現場の明暗や気象状況等、悪条件下であ
っても、手の感触だけを頼りに一操作で容易に支持脚の
ロックおよびロック解除ができるので、簡単な操作で組
み立て作業および解体作業を行うことができ、作業が迅
速化される。さらに、開脚時に走行桁と支持脚とが突き
当たった状態で互いに隣接するそれぞれの部位に、一操
作で互いに係脱可能に係止して支持脚13、14をロッ
クする掛止部材40を設けるとともに、一方の支持脚1
3の伸縮脚部13Bの高さを調整するピン38にボール
プランジャ38Aを設け、一操作で抜き差しと脱落防止
が可能となるようにしたので、組み立て作業および解体
作業をより迅速に行うことができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、掛止部材を鉤
部41と掛止部42を備えたファスナ金具40により構
成しているがこれに限られるものではなく、開脚時に走
行桁と支持脚とが突き合った状態で互いに隣接するそれ
ぞれの部位に、一操作で互いに係脱可能に係止して支持
脚をロックするものであればよいことはいうまでもな
い。また、上記実施の形態では、伸縮脚部13Bは一方
の支持脚13にのみ設けられているがこれに限られるも
のではなく、両方の支持脚13、14に設けてもよいこ
とはいうまでもない。さらに、上記実施の形態では、張
り出し部13A、14Aはそれぞれ2枚のプレートから
構成するようにしているが、これに限られるものではな
く、肉厚のある1枚のプレートまたは箱形状に形成しピ
ン孔34を設けるようにしてもよい。また、上記実施の
形態のように張り出し部13A、14Aをそれぞれ2枚
のプレートで構成し、これら2枚のプレート間に補強材
を介在させて溶接するようにしてもよい。その場合、2
枚のプレートは薄肉化を図ることができ、軽量化するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る門形クレ
ーンによれば、上部を巻き上げ機が走行自在に移動する
走行桁と、この走行桁の両端に折り畳み可能に取り付け
られ、所定の開放位置で揺動が規制されて開脚し走行桁
を支持する支持脚とを備えた門形クレーンにおいて、開
脚時に走行桁と支持脚とが突き当たった状態で互いに隣
接するそれぞれの部位に、一操作で互いに係脱可能に係
止して支持脚をロックする掛止部材を設けたことによ
り、組み立て、解体作業を迅速かつ簡便に行うことがで
き、作業効率が向上するとともに安全性が高まる効果が
ある。しかも、掛止部材を、開脚時、走行桁と支持脚と
が突き合って互いに隣接するそれぞれの部位に設けてい
るので、掛止部材を小型化することができ、軽量化を図
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る門形クレーンを示
す正面図である。
【図2】図1の門形クレーンの側面図である。
【図3】図1のIII-III線に沿った要部の縦断面図であ
る。
【図4】支持脚上部の構造を示す説明図である。
【図5】門形クレーンを折り畳み重ねた状態を示す説明
である。
【図6】ファスナ金具の取り付け状態を示す説明図であ
る。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、ファスナ金具を示
す平面図および側面図である。
【図8】図1の門形クレーンの伸縮脚に取り付けられる
ピンを示す説明図である。
【図9】従来の門形クレーンを示す正面図である。
【図10】従来の門形クレーンの要部を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
12 走行桁 13、14 支持脚 15 巻き上げ機 23 桁結合プレート(隣接する部位) 32 支持脚外側結合プレート(隣接する部位) 40 掛止部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部を巻き上げ機が走行自在に移動する
    走行桁と、この走行桁の両端に折り畳み可能に取り付け
    られ、所定の開放位置で揺動が規制されて開脚し走行桁
    を支持する支持脚とを備えた門形クレーンにおいて、開
    脚時に走行桁と支持脚とが突き当たった状態で互いに隣
    接するそれぞれの部位に、一操作で互いに係脱可能に係
    止して支持脚をロックする掛止部材を設けたことを特徴
    とする門形クレーン。
  2. 【請求項2】 掛止部材を、鉤部とこの鉤部に掛止され
    る掛止部とを備えたファスナ金具により構成するととも
    に、これら鉤部と掛止部とのうちいずれか一方を走行桁
    両端面下部に、他方をこの走行桁両端面下部に臨みこの
    走行桁両端面下部に突き合わされてほぼ平坦な面を形成
    する支持脚上部にそれぞれ取り付けたことを特徴とする
    請求項1に記載の門形クレーン。
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