JP2003251840A

JP2003251840A - 熱転写印刷装置

Info

Publication number: JP2003251840A
Application number: JP2002056515A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Yorozu; 秀紀萬
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 2002-03-01
Filing date: 2002-03-01
Publication date: 2003-09-09

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、複数のサーマルヘッドで印刷ズレ
等のない高精度な重ね印刷を行って、高品質の画像を印
刷可能な熱転写印刷装置を提供すること。【解決手段】プラテンローラ１の回転で搬送される記
録媒体３の、ぞれぞれのサーマルヘッド間の搬送時間を
それぞれ測定可能な制御手段（図示せず）を配設し、記
録媒体３の矢印Ａの搬送方向における最も上流側に位置
する、少なくとも第１のサーマルヘッド７Ｃに通電を開
始してからの、記録媒体３の第１サーマルヘッド７Ｃか
ら第２のサーマルヘッド７Ｍまでの搬送時間が所定時間
を経過すると、第２のサーマルヘッド７Ｍに通電を開始
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサーマルヘ
ッドを用い、記録媒体を同一方向に搬送しながら複数の
インクリボンのインク層を重ね印刷することにより、高
速で高品質の画像を印刷可能な熱転写印刷装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、熱転写印刷装置は、高印刷品
質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性等の理由
により、コンピュータ等の出力装置として多く用いられ
ている。このような従来の熱転写印刷装置として、例え
ばステッピングモータにより回転駆動可能なプラテンロ
ーラを有し、このプラテンローラの外周部には例えば４
このサーマルヘッドが等間隔に配置されている。前記４
個のサーマルヘッドには、それぞれ異なる色のインク層
を形成したインクリボンが配置されており、そのイン層
の色は、例えばシアン（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロ
ー（Ｙ）、ブラック（Ｋ）等からなっている。また、イ
ンクリボンのインク層を熱転写する記録媒体は、例えば
帯状の台紙に等間隔で貼付されたラベルからなり、プラ
テンローラとサーマルヘッドとの間を引き回しされて、
プラテンローラの回転で上流側から下流側に搬送可能に
なっている。

【０００３】このような従来の熱転写記録装置は、記録
媒体の搬送方向における最も上流側に配置した第１のサ
ーマルヘッドで印刷した第１の画像が、次の第２のサー
マルヘッドまで搬送するのに必要なステッピングモータ
のステップ数を組立時に求め、このステップ数を基準ス
テップ数としてＣＰＵ（中央処理装置）等の制御手段に
入力している。そして、記録媒体であるラベル等に所望
のカラー画像を印刷するには、第１のサーマルヘッドに
通電を開始し、最初のラベルにＣの色のインク層を熱転
写して第１の画像の印刷を開始する。そして、第１のサ
ーマルヘッドに通電を開始してからのステッピングモー
タの回転が、制御手段に入力している基準ステップ数だ
け回転すると、第１の画像が第２のサーマルヘッドまで
搬送され位置すると共に、制御手段からの指令で第２の
サーマルヘッドに通電が開始されて、Ｃの色の第１の画
像の上にＭの色の第２の画像が重ね印刷される。

【０００４】次に、第２のサーマルに通電が開始される
と、前回と同様にステッピングモータを基準ステップ数
回転させることにより、第２の画像が次の第３のサーマ
ルヘッドに位置すると共に、Ｍの色の第２の画像の上に
Ｙの色の第３の画像が重ね印刷される。その後同様の動
作で、Ｙの色の第３の画像の上にＫの色の第４の画像を
重ね印刷することにより、１枚のラベルに所望のカラー
画像を印刷可能になっている。

【０００５】このような熱転写印刷装置は、異なる色の
インク層を重ね印刷する毎に、記録媒体をバックフィー
ドさせるスイングバック方式のものと比べて、実効印刷
速度であるスループットを速くすることができると共
に、記録媒体は常に一定方向にだけ搬送されるので、プ
ラテンローラ等のバックラッシュの影響がなくすること
ができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱転写
印刷装置の、それぞれのサーマルヘッドへの通電開始タ
イミングは、ステッピングモータのステップ数を制御し
て行っていたので、複数のサーマルヘッドの間隔を全て
等間隔にして筐体に組み付けしなければならず、筐体へ
のサーマルヘッド組み付けが難しく、従来の熱転写印刷
装置の組立時間が掛かっていた。また、プラテンローラ
の径のバラツキ、または偏心等によって、記録媒体の搬
送精度にバラツキがあると、ステッピングモータのステ
ップ数を現物合わせ等で補正しなければならなかったの
で、この補正をなくするために、プラテンローラを高精
度に仕上げしていた。そのために、コストアップになる
問題があった。また、プラテンローラを回転駆動するス
テッピングモータの駆動分解能が、ヘッド通電開始分解
能となるため、微妙な通電開始タイミングの補正ができ
なかった。本発明は前述したような問題点に鑑みてなさ
れたもので、複数のサーマルヘッドで印刷ズレ等のない
高精度な重ね印刷を行って、高品質の画像を印刷可能な
熱転写印刷装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の解決手段として本発明の熱転写印刷装置は、複
数の発熱素子を形成したサーマルヘッドと、このサーマ
ルヘッドを複数所定の間隔を隔てて外周部側に配設した
プラテンローラと、前記プラテンローラと前記複数のサ
ーマルヘッドとの間にそれぞれ引き回しされ、少なくと
も一方の面に所定の色のインク層を形成した複数のイン
クリボンと、前記プラテンローラの回転により搬送可能
な記録媒体とを備え、前記記録媒体を搬送しながら前記
複数のサーマルヘッドへの通電を順番に行うことによ
り、前記記録媒体に複数の前記インクリボンの前記イン
ク層を重ね印刷して所望の画像を印刷可能とし、前記プ
ラテンローラを回転させて、ぞれぞれの前記サーマルヘ
ッド間を搬送する前記記録媒体の搬送時間をそれぞれ測
定可能な制御手段を配設し、前記記録媒体の前記搬送方
向における最も上流側に位置する、少なくとも第１のサ
ーマルヘッドに通電を開始してからの前記搬送時間が所
定時間を経過すると、前記記録媒体の搬送方向における
前記第１のサーマルヘッドより下流側の第２のサーマル
ヘッドに通電を開始するような構成とした。

【０００８】また、前記課題を解決するための第２の解
決手段として、少なくとも前記第１のサーマルヘッドに
通電を開始して前記記録媒体に印刷した第１の画像は、
記搬送時間が所定時間を経過すると、前記第２のサーマ
ルヘッドまで搬送されて位置するような構成とした。

【０００９】また、前記課題を解決するための第３の解
決手段として、前記第２のサーマルヘッドへの通電開始
により、第２のサーマルヘッドまで搬送された前記第１
の画像上に前記第２のサーマルヘッドで第２の画像を重
ね印刷可能とし、その後、同様の動作を繰り返して、第
３〜第ｎのサーマルヘッドで、第３〜第ｎの画像を重ね
印刷するような構成とした、

【００１０】また、前記課題を解決するための第４の解
決手段として、前記サーマルヘッド、および前記画像の
数は、４≦ｎ≦１０とした構成とした。また、前記課題
を解決するための第５の解決手段として、前記複数のイ
ンクリボンは、前記インク層がそれぞれ異なる色からな
り、前記複数のサーマルヘッドで、前記記録媒体に前記
異なる色のインク層を重ね印刷することで所望のカラー
画像を印刷可能とした構成とした。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の熱転写印刷装置
を図面に基づいて説明する。図１は本発明に関する熱転
写印刷装置の要部を説明する概略図であり、図２は本発
明に係わる記録媒体の要部平面図であり、図３、図４は
本発明に係わる印刷動作を説明する概略図であり、図５
は本発明に係わるカラー画像を説明する概略図である。

【００１２】本発明の実施の形態の熱転写印刷装置Ｓ
は、図１に示すように、筐体（図示せず）内部には、プ
ラテンローラ１が配設されている。このプラテンローラ
１は、外周部に弾性ゴム等からなるプラテンゴム１ｂが
被覆されて、外形が円柱状に形成されている。また、プ
ラテンローラ１は、回転中心の回転軸１ａに駆動ギア１
ｃが固着され、この駆動ギア１ｃを介して、ステッピン
グモータ等からなる駆動源２にギア連結されている。そ
して、駆動源２の回転で矢印Ａの時計回り方向である一
方向に回転可能になっている。

【００１３】また、プラテンゴム１ｂの外周部には、帯
状の記録媒体３が摩擦当接して巻回されている。この記
録媒体３は、図２に示すように、帯状の台紙３ａ上に、
等間隔に貼付された例えば矩形状のラベル４からなり、
このラベル４に、後述するインクリボン１０のインク層
を熱転写して印刷可能になっている。前記記録媒体３
は、台紙３ａ上に図示右側から順番に第１の記録媒体４
ａ〜第ｎの記録媒体４ｎが等間隔に貼付されている。ま
た、台紙３ａ上に複数のラベル４を貼付した記録媒体３
は、一端部側が供給ローラ５に巻回され、他端部側が巻
取りローラ６に巻回されている。そして、プラテンロー
ラ１を矢印Ａ方向への回転と、巻取りローラ６の回転に
より、矢印Ｂの供給方向から矢印Ｃの巻取り方向に巻取
り可能になっている。

【００１４】また、プラテンローラ１に巻回した記録媒
体３の外側には、プラテンローラ１に対して接離（ヘッ
ドダウン／ヘッドアップ）可能な、ラインヘッドからな
る複数のサーマルヘッド７がそれぞれ所定の間隔を隔て
て配設されている。この複数のサーマルヘッド７の所定
の間隔は、等間隔でなくても良い。前記複数のサーマル
ヘッド７は、例えば図示上方の第１のサーマルヘッド７
Ｃから図示時計回り方向に、第２、第３、第４のサーマ
ルヘッド７Ｍ、７Ｙ、７Ｋの４個が順番に配設されてい
る。また、それぞれのサーマルヘッド７は、プラテンロ
ーラ１と対向する一端部側で、回転軸１ａの軸方向と平
行な長手方向に複数の発熱素子７ａが形成されている。
このような複数のサーマルヘッド７は、キャリッジ７に
取り付けられて、プラテンローラ１に対して接離可能と
なっている。また、キャリッジ８は、平板状の基台９に
移動可能に取り付けられている。

【００１５】また、複数のサーマルヘッド７とプラテン
ローラ１との間には、基材（図示せず）が長尺状の樹脂
フィルム等からなり、一方の面に所望の色のインク層
（図示せず）を形成したインクリボン１０が配置されい
る。そして、インクリボン１０は、基台９に回転自在に
取り付けた巻取りコア１１と供給コア１２とに巻回さ
れ、複数のピンチローラ１３に案内されて、プラテンロ
ーラ１とサーマルヘッド７との間を引き回しされてい
る。また、インクリボン１０は、巻取りコア１１を回転
駆動することにより、供給コア１２から巻取りコア１１
に巻取り可能になっている。前記インクリボン１０は、
幅寸法が、記録媒体３の幅寸法よりやや大きく形成され
て、インク層を形成した一方の面がプラテンローラ１と
対向して配設されている。

【００１６】また、インクリボン１０は、インク層を形
成していない他方の面が、サーマルヘッド７の発熱素子
７ａに対して摺接可能になっている。そして、サーマル
ヘッド７をヘッドダウンさせて、プラテンローラ１外周
部の記録媒体３にインクリボン１０を圧接して、プラテ
ンローラ１を矢印Ａ方向に回転させることで、インクリ
ボン１０を巻取りコア１１に巻取り可能になっている。
また、この時の複数のラベル４を貼付した記録媒体３
は、巻取りローラ６に巻取り可能になっている。

【００１７】また、複数のサーマルヘッド７とプラテン
ローラ１との間にそれぞれ引き回しされるインクリボン
１０は、インク層がそれぞれ異なる色からなり、図示上
方の第１のサーマルヘッド７Ｃには、シアン（Ｃ）の色
のインク層を形成したインクリボン１０Ｃが引き回しさ
れ、２番目のサーマルヘッド７Ｍには、マゼンタ（Ｍ）
の色のインク層を形成したインクリボン１０Ｍが、３番
目のサーマルヘッド７Ｙには、イエロー（Ｙ）の色のイ
ンク層を有するインクリボン１０Ｙが、４番目のサーマ
ルヘッド７Ｋには、黒（Ｋ）の色のインク層を形成した
インクリボン１０Ｋが、それぞれ順番に配置されてい
る。

【００１８】また、プラテンローラ１の回転でぞれぞれ
のサーマルヘッド７間を搬送される記録媒体３の搬送時
間を、それぞれ測定可能なタイマーを備えた制御手段
（図示せず）が配設されている。即ち、第１のサーマル
ヘッド７Ｃで記録媒体３に印刷した、図５に示す第１の
画像４Ｃを、第２のサーマルヘッド７Ｍまで搬送するの
に掛かる搬送時間を事前に測定して所定時間として制御
手段に入力しておく。また、第２のサーマルヘッド７Ｍ
に通電開始してから、第１の画像４Ｃが、次の第３のサ
ーマルヘッド７Ｙまで搬送される搬送時間、及び第３の
サーマルヘッド７Ｙに通電開始してから、第１の画像が
次の第４のサーマルヘッド７Ｋまで搬送される搬送時間
を所定時間として、事前に測定して制御手段に入力して
おく。

【００１９】このような構成の本発明の熱転写印刷装置
Ｓによる記録媒体３への印刷方法を説明すると、まずプ
ラテンローラ１を矢印Ａ方向に回転させて、第１のサー
マルヘッド７Ｃを搭載する基台９に取り付けた検出手段
（図示せず）が第１の記録媒体４ａを検出すると、複数
のサーマルヘッド７を同時または随時ヘッドダウンさせ
て、記録媒体３に圧接する。すると、第１のサーマルヘ
ッド７Ｃの発熱素子７ａが、第１の記録媒体４ａの印刷
開始位置に位置すると共に、第１のサーマルヘッド７Ｃ
の発熱素子７ａに印刷データに基づいて通電が開始され
る。そして、第１の記録媒体４ａに、インクリボン１０
Ｃのインク層が熱転写されて、図５に示すように、Ｃの
色の第１の画像４Ｃが印刷される。

【００２０】次に、Ｃの色の第１の画像４Ｃが第２のサ
ーマルヘッド７Ｍ側に搬送され、記録媒体３の搬送時間
が、事前に制御手段に入力していた所定時間が経過する
と、プラテンローラ１が角度Ｄ回転して、第１の記録媒
体４ａに印刷した第１の画像４Ｃが第２のサーマルヘッ
ド７Ｍまで搬送されて位置する。素子ｓて、印刷データ
にも基づいて第２のサーマルヘッド７Ｍへの通電が開始
されて、第１の画像４Ｃ上にＭの色の第２画像４Ｍが重
ね印刷される。

【００２１】即ち、本発明の熱転写印刷装置は、記録媒
体３の矢印Ａの搬送方向における最も上流側に位置する
少なくとも第１のサーマルヘッド７Ｃに通電を開始して
からの搬送時間が、制御手段に入力した所定時間を経過
すると、記録媒体３の搬送方向における第１のサーマル
ヘッド７Ｃより下流側の第２のサーマルヘッド７Ｍへの
通電が開始するようになっている。また、Ｍの色の第２
画像４Ｍを重ね印刷した第１の画像４Ｃは、第２のサー
マルヘッド７Ｍから第３のサーマルヘッド７Ｙまで搬送
する搬送時間が、制御手段に入力している所定時間を経
過すると、第３のサーマルヘッド７Ｙへの通電が開始さ
れる。

【００２２】そして、第３のサーマルヘッド７Ｙで、第
２の画像４Ｍ上にＹの色の第３画像４Ｙが重ね印刷され
る。その後同様の動作を繰り返して、第４のサーマルヘ
ッド７Ｋで第３の画像４Ｙ上に第４の画像４Ｋを重ね印
刷することにより、第１の記録媒体４ａ上に所望の色の
カラー画像を印刷することができる。即ち、本発明の熱
転写印刷装置Ｓは、第１の画像４Ｃの上に第２の画像４
Ｍを重ね印刷後、同様の動作を繰り返して、第３〜第ｎ
のサーマルヘッド７Ｙ〜７ｎで、第３〜第ｎの画像４Ｃ
〜４ｎを重ね印刷することができる。前記サーマルヘッ
ド７ｎ、および画像４ｎの数は、４≦ｎ≦１０とし、例
えば白、金、銀、グリーン、オレンジ、オーバーコート
層等の色の画像を印刷可能としたものでも良い。

【００２３】このような本発明の熱転写印刷装置は、そ
れぞれのサーマルヘッド７間を搬送する記録媒体３の搬
送時間が、制御手段に入力している所定時間を経過する
と、前に印刷した画像の上に次の画像を、重ね印刷でき
るようになっているので、従来のような、ステッピング
モータ２のステップ数を高精度に管理する必要がなくな
り、組立時間の短縮が可能となる。

【００２４】また、本発明の熱転写印刷装置Ｓは、プラ
テンローラ１の外周部側に配設したサーマルヘッド７の
数を４個で説明したが、必要に応じて増減させることが
できる。また、インクリボン１０をＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの色
のインク層を形成したもので説明したが、少なくともイ
ンク層の色は単色、例えば黒だけでも良い。

【００２５】

【発明の効果】本発明の熱転写印刷装置は、少なくとも
第１のサーマルヘッドに通電を開始してからの記録媒体
の搬送時間が所定時間を経過すると、記録媒体の搬送方
向における第１のサーマルヘッドより下流側の第２のサ
ーマルヘッドに通電を開始するようにしたので、印刷中
における、少なくとも第２のサーマルヘッドへの通電開
始タイミングは、第１から第２のサーマルヘッドへの記
録媒体の搬送時間を計測することにより可能となる。そ
のために、それぞれのサーマルヘッドを従来のように、
等間隔に配置しなくても良くなり、組立性の良い熱転写
印刷装置を提供できる。また、プラテンローラの径寸
法、あるいは偏心を高精度に仕上げなくても、それぞれ
のサーマルヘッドで重ね印刷する画像のズレをなくする
ことができ、コストダウンが可能である。

【００２６】また、少なくとも第１のサーマルヘッドに
通電を開始して記録媒体に印刷した第１の画像は、記搬
送時間が所定時間を経過すると、第２のサーマルヘッド
まで搬送されて位置するようにしたので、従来のように
ステッピングモータの微妙なステップ数の補正を行う必
要がなくなり、組立時間を短くすることができる。

【００２７】また、第１の画像上に第２のサーマルヘッ
ドで第２の画像を重ね印刷可能とし、その後、同様の動
作を繰り返して、第３〜第ｎのサーマルヘッドで、第３
〜第ｎの画像を重ね印刷するようにしたので、所定の色
の第１画像の上に、ｎ色のインク層を順番に重ね印刷す
ることができ、印刷ズレ等のない高品質なカラー画像を
印刷することができる。

【００２８】また、複数のインクリボンは、インク層が
それぞれ異なる色からなり、複数のサーマルヘッドで、
前記記録媒体に前記異なる色のインク層を重ね印刷する
ことで所望のカラー画像を印刷可能としたので、高品質
なカラー画像を印刷可能な熱転写印刷装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関する熱転写印刷装置の要部を説明す
る概略図である。

【図２】本発明に係わる記録媒体の要部平面図である。

【図３】本発明に係わる印刷動作を説明する概略図であ
る。

【図４】本発明に係わる印刷動作を説明する概略図であ
る。

【図５】本発明に係わるカラー画像を説明する概略図で
ある。

【符号の説明】

１プラテンローラ１ａ回転軸１ｂプラテンゴム１ｃ駆動ギア２駆動源３記録媒体４台紙５供給ローラ６巻取りローラ７サーマルヘッド８キャリッジ９基台１０インクリボン１１巻取りコア１２供給コア１３ピンチローラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の発熱素子を形成したサーマルヘッ
ドと、このサーマルヘッドを複数所定の間隔を隔てて外
周部側に配設したプラテンローラと、前記プラテンロー
ラと前記複数のサーマルヘッドとの間にそれぞれ引き回
しされ、少なくとも一方の面に所定の色のインク層を形
成した複数のインクリボンと、前記プラテンローラの回
転により搬送可能な記録媒体とを備え、前記記録媒体を
搬送しながら前記複数のサーマルヘッドへの通電を順番
に行うことにより、前記記録媒体に複数の前記インクリ
ボンの前記インク層を重ね印刷して所望の画像を印刷可
能とし、前記プラテンローラを回転させて、ぞれぞれの
前記サーマルヘッド間を搬送する前記記録媒体の搬送時
間をそれぞれ測定可能な制御手段を配設し、前記記録媒
体の前記搬送方向における最も上流側に位置する、少な
くとも第１のサーマルヘッドに通電を開始してからの前
記搬送時間が所定時間を経過すると、前記記録媒体の搬
送方向における前記第１のサーマルヘッドより下流側の
第２のサーマルヘッドに通電を開始するようにしたこと
を特徴とする熱転写印刷装置。
【請求項２】少なくとも前記第１のサーマルヘッドに
通電を開始して前記記録媒体に印刷した第１の画像は、
記搬送時間が所定時間を経過すると、前記第２のサーマ
ルヘッドまで搬送されて位置するようにしたことを特徴
とする請求項１記載の熱転写印刷装置。
【請求項３】前記第２のサーマルヘッドへの通電開始
により、第２のサーマルヘッドまで搬送された前記第１
の画像上に前記第２のサーマルヘッドで第２の画像を重
ね印刷可能とし、その後、同様の動作を繰り返して、第
３〜第ｎのサーマルヘッドで、第３〜第ｎの画像を重ね
印刷するようにしたことを特徴とする請求項２記載の熱
転写印刷装置。
【請求項４】前記サーマルヘッド、および前記画像の
数は、４≦ｎ≦１０としたことを特徴とする請求項３記
載の熱転写印刷装置。
【請求項５】前記複数のインクリボンは、前記インク
層がそれぞれ異なる色からなり、前記複数のサーマルヘ
ッドで、前記記録媒体に前記異なる色のインク層を重ね
印刷することで所望のカラー画像を印刷可能としたこと
を特徴とする請求項１乃至３記載のいずれか１項記載の
熱転写印刷装置。