JP2003250472A - おにぎり製造装置 - Google Patents

おにぎり製造装置

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JP2003250472A JP2002050434A JP2002050434A JP2003250472A JP 2003250472 A JP2003250472 A JP 2003250472A JP 2002050434 A JP2002050434 A JP 2002050434A JP 2002050434 A JP2002050434 A JP 2002050434A JP 2003250472 A JP2003250472 A JP 2003250472A
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rice ball
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ball
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Sadaaki Yasuda
定明 安田
Minoru Aoki
稔 青木
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Fuji Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おにぎりの形状に成型しやすく、時間が経過
しても型崩れしない、食感の良いおにぎりで、しかも、
添加物を最小限に抑えても賞味期限を長くとることので
きるおにぎりの製造方法を提供すること。 【解決手段】 炊飯した米飯を、熱飯のままおにぎりに
成型した後に、成型されたおにぎりの上方より冷却空気
を供給しながら、成型されたおにぎりの下方より空気を
吸引することによっておにぎりを冷却し、具入れ後、包
装して製品化することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おにぎり製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、おにぎりの自動製造装置は、米を
炊飯した後にほぐして冷却し、その後成型機により三角
形状のおむすびに成型し、その後成型されたおにぎりの
内部に具を入れ包装するというものであった。
【0003】このように、従来の製造装置では、米を炊
飯する工程とおにぎりを成型する工程との間に、成形前
のほぐした米飯をブロワー冷却あるいは真空冷却する工
程を介在させる構造をとっていた。
【0004】その理由は、従来の方法と逆に冷却するこ
となく熱飯のままおにぎり成型をして、その後にブロワ
-冷却や真空冷却するとなると、おにぎりの内部まで充
分に冷却できず冷却に時間がかかると共に、おにぎりの
内部と表面とでは冷却深度や冷却分布が異なるためおに
ぎり製品に冷却乾燥むらを生じ均一な品質のおにぎり製
品を製造することが困難となるということにあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のおにぎ
り製造装置においては、おにぎり成型前に米飯をほぐし
た状態で減圧下で冷却し、特にほぐされた米飯粒一粒一
粒の間でできるだけ空気を流通させるようにして冷却し
その後おにぎり成形をしていた。このような冷却、成型
のおにぎり製造装置では、食材を減圧状態におくことに
より食品内部に含まれている水分を蒸発させてその際の
蒸発潜熱で冷却するものであったため、米飯粒の表面全
体から含有水分が蒸発されることになり、かかる状態の
米飯をおにぎりに成型するものであったため必要以上の
水分が失われて食味や食感を劣化させ、更には賞味期限
を短くし、長期保存も困難としていた。
【0006】他方、米飯そのものの賞味期限を可及的に
長くすべく米飯に予め保存料等を添加する方法もあるが
健康保持上の理由から安易に採用できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記した欠
点を解消するために、炊飯した米飯を冷却する前に、つ
まり、熱飯のままおにぎり状に成型し、おにぎり状の塊
の状態で冷却空気により冷却することによって、上記欠
点を解消するようにしたおにぎり製造装置を提供せんと
するものである。
【0008】更には、おにぎりの上方より冷却空気を供
給しながら、おにぎりの下方より空気を吸引しながら、
おにぎりを冷却することを特徴とするおにぎり製造装置
を提供せんとするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、まず米を炊飯してほ
ぐし、次いで計量を行いながらおにぎり一個分ずつの重
量を有する米飯に分割して、炊飯した直後の熱飯のまま
一個ずつのおにぎり型枠に押込み成型する。
【0010】成型されたおにぎりは、型枠から脱型され
ておにぎり形状のまま、上手と中途と下手に分けて設置
した3個の冷却装置へと順に受け渡される。
【0011】これらの冷却装置は、小径の冷却円盤と二
個の大径の冷却円盤とを一列に並列して構成し、成型さ
れたおにぎりはこれら三個の冷却円盤を順に通過しなが
ら徐々に冷却されていくように構成されている。
【0012】これらの各冷却円盤の周縁部には、一定間
隔を保持しておにぎりを順に定置するためのおにぎり定
置部を環状に多数形成している。
【0013】おにぎり定置部は、図6に示すように冷却
円盤の周縁部に帯状のガイド帯を凹凸状に折曲して幅員
方向に立設することにより形成し、外周に向かって開口
した折曲ガイド帯の凹状内側部分をおにぎり定置部とし
ている。
【0014】更に、このおにぎり定置部の底部には、空
気を吸引するために多数の吸引孔を穿設している。
【0015】各冷却装置は、それぞれに、冷却円盤と、
その下方に配置した吸気ケースと、これに接続された空
気吸引装置と、冷却円盤周縁部を覆う冷却フードと、冷
却フード内に冷却空気を供給する冷却空気供給装置とよ
りなる。
【0016】従って、おにぎりを冷却するに際しては、
おにぎり定置部に成型おにぎりを搬送定置し冷却空気供
給装置により冷却フード内に冷却空気を供給しながら、
冷却円盤に設けた吸引孔から吸気ケースを介して空気を
吸引し、おにぎりの米飯粒間に滞留する空気を排出する
ことにより、冷却空気をおにぎりの内部に浸透させて効
率の良い冷却を行う。
【0017】このように、おにぎりは回転する冷却円盤
へと順に受け渡されていき、おにぎりの回転移動中に徐
々に冷却され、三個の冷却円盤を通過する頃には適度に
冷却され、その後具入れを行って包装工程へと受け渡さ
れていくものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係るおにぎり製造装置1の一
実施例を図面に基づき説明する。
【0019】図1は、本発明に係るおにぎり製造装置に
よりおにぎりを製造する工程の全体の流れを示す概略図
である。
【0020】すなわち、本発明のおにぎり製造装置1に
よるおにぎりの製造工程は、次の通りである。 炊飯した米飯粒をホッパーに搬入するホッパー搬入工
程(イ)。 圧送供給装置4から米飯のおにぎり一個分をシャッタ
ー4’により計量しながら排出する排出工程(ロ)。 供給された米飯を冷却することなく熱飯のままおにぎ
り形状に成型する成型工程(ハ)。 成型されたおにぎりを受け継いで冷却する冷却工程
(ニ)。 冷却工程の終端で具入れを行う具入れ工程(ホ)。 具入れされたおにぎりを包装する包装工程(ヘ)。 とよりなる。
【0021】以下各工程を、おにぎり製造装置の構造と
共に説明する。
【0022】炊飯した米飯粒をホッパーに搬入するホ
ッパー搬入工程について。
【0023】まず、米を自動炊飯し、熱飯aのままホッ
パー2に自動搬入装置(図示しない)によって搬入す
る。搬入された米飯は、ホッパー2内部に取付けられた
回転羽根3によってほぐされながら、ホッパー2下部の
投入口2’へ搬送される。
【0024】圧送供給装置4からおにぎり一個分をシ
ャッター4’により計量しながら排出する排出工程につ
いて。
【0025】まず、ホッパー2の投入口2’からおにぎ
りM一個分の米飯を圧送供給装置4へ排出する。圧送供
給装置4では米飯を圧送しながら、左右対向した鼓状の
ローラ4矧ヤで所望する帯状に形成し、シャッター4’
で一定量毎に切断して排出する。なお、必要に応じて再
度精密な計量を行い、計量した値が許容範囲と誤差を生
じていたら、シャッター4’の作動タイミングを調整し
て、常に一定したおにぎりM一個分の米飯を圧送供給装
置4から排出できるように制御し、出来上がり製品に重
量バラツキのない品質管理の行届いたおにぎり製品を供
給することができるようにする。
【0026】この後、圧送供給装置4のシャッター4’
で切断されたおにぎりM一個分の米飯を、下方の成型機
5へ供給する。
【0027】供給された米飯を冷却することなく熱飯
のままおにぎり形状に成型する成型工程について。
【0028】成型機5には、計量された米飯を受ける成
型円盤6があり、同成型円盤6の周縁部には断面略三角
形のおにぎり型枠が多数設けられている。このおにぎり
型枠におにぎりM一個分の米飯を充填装置(図示しな
い)により充填する。充填が終了すると成型円盤6はお
にぎり一個分だけ回転し、次のおにぎり型枠へ充填を繰
り返す。こうして、次から次へと米飯が成型機5に充填
されておにぎりMが成形されていく。
【0029】なお、おにぎり型枠へ充填された米飯は、
中子を用いて上方から加圧され適度に固められておにぎ
りMに成型される。この時、中子の下面中央には凸部を
突設して、後述する冷却後の具入れのためのくぼみ11
を成形する。
【0030】こうして成型されたおにぎりMは、おにぎ
り型枠から脱型され、近接して配置された上手の冷却円
盤13へと受け渡される。
【0031】成型されたおにぎりを受け継いで冷却す
る冷却工程について。
【0032】脱型されたおにぎりMを冷却装置により冷
却するものであり、この冷却工程の説明は、おにぎり製
造装置の要旨の説明と共に後述する。
【0033】冷却工程の終端で具入れを行う具入れ工
程について。
【0034】冷却工程の終端において、おにぎりMの中
央部に形成された具入れのためのくぼみ11に具を入れ
て、具入れ工程を終了する。
【0035】具入れされたおにぎりを包装する包装工
程について。
【0036】包装工程では、具入れされたおにぎりMを
所定の自動包装装置(図示せず)により包装紙で包装し
ておにぎり製品に仕上げる。
【0037】おにぎりMの製造工程は上記の通りである
が、ここで本発明の要旨たるおにぎり製造装置1の要部
をの冷却工程と共に詳しく説明する。
【0038】本発明のおにぎり製造装置1では、炊飯し
た米飯を熱飯のままおにぎりMに成型し、その後脱型し
ておにぎり形状のまま冷却する構造としたことに特徴を
有する。
【0039】このように、炊飯した米飯を熱飯のままお
にぎりMに成型するように構成したために米飯の表面が
α化されたまま成型され、米飯粒同士の粘着性を良くし
ておにぎりMの形に成型しやすくし、かつ、一旦成型さ
れたおにぎりMの形をしっかり保持することができ、更
には製造後時間が経過して消費者が食する際にも型崩れ
せずにおにぎりとして適度な歯ごたえと食感を与えるこ
とができるという効果を生起する。
【0040】また、おにぎり製造装置1では、おにぎり
形状のまま冷却するように構成したために、冷却装置1
4によって万遍なくおにぎりMの表面も深部も均一に冷
却でき、かつ食するに適当な保湿を維持しながら乾燥が
行なえるため歯ごたえや食感を良好とし美味しいおにぎ
りとすることができる効果を生起する。
【0041】このように成型されたおにぎりMを冷却す
る冷却装置14は上手と中途と下手に順に配置されるも
のであり、それにともない三個の冷却円盤13が並列に
併設され、上手の冷却円盤13はやや小さめとしてお
り、中途の冷却円盤13と下手の冷却円盤13は同一径
のやや大きめとしとして構成されており、成型機5によ
り成型されたおにぎりMはこれら三個の冷却円盤13を
順次循環通過する間に徐々に冷却されるように構成され
ている。
【0042】ここで、上手に小径の冷却円盤13を設け
たのは、冷却装置14の前工程の成型機5からおにぎり
Mを受け取る際の前後装置の作動タイミングを一致させ
るためである。すなわち、成型機5における小径の成型
円盤6周縁部と、上手にある小径の冷却円盤13周縁部
とを近接させ、成型機5からおにぎりMを押し出し脱型
して小径の上手の冷却円盤13に受け渡しを行なう際
に、上手の冷却円盤13の径を成型機5の成型円盤6の
径と同径に設定して受渡しのタイミングを容易に取るこ
とができるようにしたことによる。
【0043】ここで、上手の冷却円盤13を有する上手
の冷却装置14について説明する。
【0044】同冷却装置14は、成型されたおにぎりM
を受取る小径の上手の冷却円盤13と、同冷却円盤13
の下方で上方に開口した半円弧箱状の吸気ケース15
と、同吸気ケース15に接続連通された空気吸引装置
と、上手の冷却円盤13周縁部に設けた環状のおにぎり
定置部16の上方を覆う半円弧状の冷却フード17と、
おにぎり定置部16のおにぎりMに冷却空気を供給する
ための冷却空気供給装置(図示せず)とよりなる。
【0045】まず、上手の冷却円盤13について説明す
る。同冷却円盤13の周縁部上面には、一定の間隔をお
いておにぎり定置部16を12ヶ所環状に設けており、
各々のおにぎり定置部16は、帯状のガイド帯18を幅
員方向に立設しかつ凹凸に折曲することにより形成され
ている。(図5参照) この帯状のガイド帯18はおにぎりMの厚みの約半分以
下の高さ(幅員)とした帯体であり、冷却円盤13の周
縁部に凹凸に折曲しながら立設し、凹凸状の折曲形状
は、おにぎりM一個分が出入りする開口を有した出入り
開口部19と、その奥部に折曲形成された受け部19’
とを構成している。
【0046】従って、凹凸に折曲したガイド帯18は、
受け部19’の左右角部を三角形状のおにぎりMの両頂
部に略対応する角度に形成し、この左右角部から円盤外
周縁に向かって出入り開口部19を形成し、かかる単一
のおにぎりMに対応したガイド帯形状が連続して環状と
なり多数のおにぎり定置部16を順に形成している。
【0047】なお、受け部19’の左右角部は一方の角
部αを90°以上とし他方の角部βを90°以下とし、
また、おにぎり定置部16の底部には必要に応じて図3
に示すように、おにぎりM形状に対応した略三角形状の
凹部16−1を形成し、おにぎりMを定置した場合の安
定性を良好にしている。
【0048】更に、このおにぎり定置部16底板には、
空気を吸引するための吸引孔20が多数穿設されてい
る。(図5参照) 次に、吸気ケース15について説明する。
【0049】吸気ケース15は、上方開放の半円弧状の
箱体とし、かかる吸気ケース15を複数個並べて連結し
て環状に形成し冷却円盤13周縁部下方に重複状態に配
置する。(図3参照) 従って、冷却円盤13周縁部に設けたおにぎり定置部1
6の吸引孔20と吸気ケース15内部とは連通すること
になるため、冷却円盤13が回転してもおにぎり定置部
16底板に穿設した吸引孔20と吸気ケース15の内部
空間とは常時連通していることになる。(図4参照) この吸気ケース15は、大きさを種々用意して適宜組合
せることにより、おにぎり定置部16の数に対応した冷
却装置14とすることができる。このように、吸気ケー
ス15を複数個合せた分割タイプとしたことにより、分
解して洗浄が可能となり、取扱いやすいという利点を有
する。
【0050】また、吸気ケース15の底部には、空気吸
引装置(図示せず)が連設されており、空気吸引装置の
吸引ホース21との接続部であるヘルール22は、吸気
ケース15の底部の所定位置に設けられている。
【0051】次に、冷却フード17について説明する。
冷却フード17は、冷却円盤13とは別体に構成されて
おり、冷却円盤13の周縁部のおにぎり定置部16上方
にアーチ状に覆いかぶせて、冷却円盤13と共に回転す
るおにぎりMの周辺に冷却空気を供給するものである。
この冷却フード17は吸気ケース15と同様に分割組合
せ可能としている。
【0052】このように冷却フード17は冷却円盤13
の周縁部に連続して形成したおにぎり定置部16の上方
を覆うように環状或いは半円弧状の下方開口の箱体に形
成しており、当然に冷却フード17の始端と終端は開放
している。
【0053】冷却円盤13はおにぎり定置部16におに
ぎりMを載置したまま回転すると、おにぎりMが冷却フ
ード17の始端開口部から進入して終端開口部から出て
いくことになり、その間において成型おにぎりMは冷却
空気供給装置から供給された空気により徐々に冷却され
る。
【0054】冷却空気供給装置は、成型されたおにぎり
Mを冷却するために供給管23を介して冷却フード17
内に冷却空気を供給すべく冷却フード17の天板に連通
連設されている。
【0055】この際、必要に応じて冷却空気には適度な
水分を含有させておくことができ、おにぎりMから必要
以上の水分が奪われないようにしており、冷却時にやむ
なく失われる水分については、損失分が少ないので炊飯
時に少し多めの水加減とすることによって補正できる。
【0056】なお、やや多目の水加減をして炊飯する
と、米飯表面が通常よりやや保湿過多となり、その分お
にぎりM成型時に成型保持が行いやすく、冷却時の過乾
燥も防止できる等の効果を有する。
【0057】上手の冷却円盤13を有する上手の冷却装
置14は以上のように構成されており、成型機5から受
け渡された成型おにぎりMはかかる上手の冷却装置14
によりまず初期冷却される。次いで中途の冷却装置14
に渡され、ここでまた冷却され、さらに下手の冷却装置
14に渡され、最後の冷却処理を行なって具入れ、包装
などの処理を完了して製品として市場に出される。
【0058】従って、中途と下手の各冷却装置14につ
いては、構造も冷却方法も上手の冷却装置14と同じで
あるので、異なる部分についてのみ説明することにす
る。
【0059】中途の冷却装置14の冷却円盤13は、上
手の冷却円盤13よりも大きな径に構成している。
【0060】なお、中途の冷却装置14の冷却円盤13
は、上手の冷却円盤13からおにぎりMを受取るおにぎ
り定置部16の次のおにぎり定置部16から、中途の冷
却円盤13におにぎりMを受け渡す一つ上手側のおにぎ
り定置部16までの14個のおにぎり定置部16上方に
冷却フード17を配設し、冷却空気が送風されるように
構成している 下手の冷却装置14の冷却円盤13は、中途の冷却円盤
13と径を同じに構成している。
【0061】なお、下手の冷却装置14の冷却円盤13
は、中途の冷却円盤13からおにぎりMを受取るおにぎ
り定置部16の次のおにぎり定置部16から冷却後の具
入れを行なうスッテプの一つ上手側のおにぎり定置部1
6までの12個のおにぎり定置部16上方に冷却フード
17を配設し、冷却空気が送風されるように構成してい
る このようにして、上手の冷却装置14により冷却された
おにぎりMは、各払出し装置8によって、中途の冷却円
盤13、下手の冷却円盤13へと順に受渡される。かか
るおにぎりMの受け渡しは払出し装置8により各冷却円
盤13と同一平面上に形成された受渡し台24上をスラ
イドすることにより行なう。
【0062】このように受渡しを行うおにぎりMの払出
し装置8は、本体である回転部分25と、この回転運動
を往復運動に転換するクランク機構26と、おにぎりM
を支持して移動するアーム9とから構成されている。ア
ーム9のおにぎり支持部27は、成型したおにぎり形状
を損なわないようにするため、おにぎりMの底辺部分と
密着するように両角形状に形成されており、また、アー
ム9はガイド帯18の高さより上方に配設することによ
りおにぎりM払出し作動時にガイド帯18に干渉しない
ようにしている。(図6参照) 従って、実際におにぎりMを受け渡す際には、おにぎり
Mの後側面におにぎり支持部27を当接し、アーム9を
払出し装置8のクランク機構により直線作動させておに
ぎりMの受渡し移動を行なう。おにぎり定置部16にお
けるおにぎりMの姿勢は、三角形状の底部が冷却円盤1
3中心部方向に向き、三角形状の頂部が冷却円盤13の
外周方向に向くように載置されており、しかも、ガイド
帯18は冷却円盤13とともに回転しているので、ガイ
ド帯18の折曲凹凸からなる出入り開口部19は常に払
出し装置8のアーム9の直線作動方向と対向するように
構成されており、従って、払出し装置8のアーム9が作
動すると、まずおにぎりMは冷却円盤13外側へ移動さ
れるが、かかる移動時のおにぎりM姿勢は、ガイド帯1
8の出入り開口部19に頂部から侵入しおにぎり定置部
16を形成するガイド帯18の内周面に沿って姿勢を徐
々に変更しながらおにぎり定置部16内に収まり、結果
的には三角形状の底部は冷却円盤13中心部方向に、頂
部は外周方向に向くようになる。このように、払出し装
置8のアーム9の直線作動と、おにぎりM受渡し個所で
のガイド帯18の形状とがおにぎりMを受渡しに最適の
姿勢とするものである。
【0063】本件発明の実施例は上記のように構成され
ているものであり、このような3個の冷却装置14にお
いておにぎりMを冷却するに際しては、冷却フード17
内に冷却空気供給装置により冷却空気を供給しながら、
空気吸引装置により吸気ケース15を介して吸引孔20
から吸気し、おにぎりMを形成する米飯粒間に滞留する
空気を吸引しつつおにぎりMの内部に冷却フード17内
の冷却空気を浸透させて効率の良い冷却を行う。
【0064】このように、成型されたおにぎりMは、上
手、中途、下手の三個の冷却円盤13を順に移動しなが
ら、各冷却装置14により冷却されていくものである。
【0065】このようにおにぎりMを冷却するものであ
るため、熱飯のまま成型されたおにぎりMの米飯組織内
に封止された水分を冷却の際にも必要以上に損失するこ
とがなく、美味で食感や歯ごたえの良いおにぎりMとす
ることができ、しかもおいしく食せる賞味期限も長く保
持できる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果を奏する。
【0067】(1)請求項1記載の本発明では、炊飯した
米飯を熱飯のままおにぎり成型しその後に冷却するため
成型時において米飯の表面がα化され、従って米飯粒同
士の粘着性が良好となり、おにぎり形状に成型しやす
く、かつ、一旦成型されたおにぎりの形はしっかりと保
持され、製造後長時間経過して食する際に型崩れせず、
従って、おにぎりとして適度な歯ごたえと食感を付与す
ることができ、おにぎりそのものの食味を向上すること
ができる効果がある。
【0068】(2)請求項2記載の本発明では、成型され
たおにぎりの上方より冷却空気を供給しながら、成型さ
れたおにぎりの下方より空気を吸引しておにぎりを冷却
するものであるため、従来の成型前の米飯をほぐした状
態で真空冷却し、その後おにぎり成型する場合に比較し
て、各米飯粒の保有する水分を米飯粒の組織内にできる
だけ封入でき、封入された水分は成型おにぎり全体を冷
却しながらも可及的に保持でき、従って、おいしく食す
ることのできる賞味期限をその分延ばすことができ、結
果的におにぎりの保存期間を長期化できる効果があり、
また長期間保存ができるため米飯に保存料等の添加剤を
一切使用する必要もなく、美味で健康上も有効なおにぎ
りを製造できる装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るおにぎり製造装置によりおにぎり
を製造する工程の全体の流れを示す概略図である。
【図2】本発明の製造装置の側面図である。
【図3】本発明の製造装置の冷却円盤と吸気ケースとの
分割状態を示す説明図である。
【図4】図1のI−I線の端面図である。
【図5】本発明の製造装置における冷却円盤の一部拡大
平面図である。
【図6】本発明の製造装置における払出し装置の作動を
示す説明図である。
【図7】本発明の製造装置によりおにぎりを成型して包
装するまでの過程を示す説明図である。
【符号の説明】 M おにぎり α 一方の角度 β 他方の角度 1 おにぎり製造装置 8 払出し装置 9 アーム 13 冷却円盤 14 冷却装置 15 吸気ケース 16 おにぎり定置部 16−1 凹部 17 冷却フード 18 ガイド帯 19 開口部 19’受け部 20 吸引孔 21 吸引ホース 22 へルール 23 供給管 24 受渡し台 25 回転部分 26 クランク機構 27 おにぎり支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 稔 福岡県福岡市中央区大濠2丁目6−4 Fターム(参考) 4B023 LC08 LE14 LP15 LP20 LT32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米を炊飯して成型するおにぎり製造装置
    において、 炊飯した米飯を熱飯のままおにぎりに成型し、その後脱
    型しておにぎり形状のまま冷却することを特徴とするお
    にぎり製造装置。
  2. 【請求項2】 成型されたおにぎりの上方より冷却空気
    を供給しながら、成型されたおにぎりの下方より空気を
    吸引することにより、おにぎりを冷却することを特徴と
    する請求項1記載のおにぎり製造装置。
JP2002050434A 2002-02-26 2002-02-26 おにぎり製造装置 Expired - Lifetime JP3670614B2 (ja)

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