JP2006094788A - おにぎりの製造装置および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 成形円盤の成形穴内においてホット成形された米飯を冷却することにより包餡作業を容易、確実に行うことのできるおにぎりの製造装置および方法を提供する。
【解決手段】 おにぎりの製造装置1は、リフト2により投入された米飯からおにぎり1個分の米飯を分割、計量して成形手段5に送り出すホッパー3と、該ホッパー3により分割、供給されてきた1個分の米飯をおにぎりに成形する成形手段4と、該成形手段4により成形されたおにぎりを冷却する冷却手段6と、を備えている。前記成形手段4は、成形円盤21の成形穴22内において前記米飯内に冷却空気を吹き込んで前記米飯を冷却する送風ノズル23を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、おにぎりの製造装置および方法、特に、具材を米飯で抱き込んで外部から見えなくした手作り感覚のおにぎりを製造するのに好適なおにぎりの装置および製造方法に関するものである。
従来のおにぎりの製造装置は、炊き上がった熱い米飯を解して減圧下で冷却した後に、おにぎりに成形していた。このような、おにぎりの製造装置は、米飯を減圧状態にしておくことにより米飯内部に含まれている水分を蒸発させてその際の蒸発潜熱で冷却するものであったため、米粒の表面全体から含有水分が蒸発されることになり、かかる状態の米飯をおにぎりに成形するものであったために、必要以上の水分が失われて食味や食感を劣化させ、更には賞味期限を短くし、長期保存を困難にしていた。
そこで、炊き上がった熱い米飯をホット成形(熱い侭の状態でおにぎりに成形)し、その後に脱型しておにぎりの形状のまま冷却するようにしたおにぎりの製造装置も開発されている。このおにぎりの製造装置において、炊き上げられた米飯は、ほぐされ、計量され、1個の大きさに分割された状態で、成形円盤の成形穴内に充填される。充填された米飯は、中子(押し型)を用いて上方から加圧されて適度に押し固められておにぎりの形状に成形される。このときに中子の下面の中央部に設けた凸部で具穴が形成される。(例えば、特許文献1)
特開2003−250472号公報
ところで上記従来のおにぎりの製造装置にあっては、成形円盤の成形穴内で米飯を成形する以前には、米飯の冷却は行わずに専ら成形後に冷却を行う構成になっていたために、次に述べるような問題点があった。
(1)成形円盤の成形穴内で米飯を押し固めておにぎりの形状に成形してから冷却装置で冷却するので米飯内を冷気が通り難くなり冷却効果が悪い。
(2)成形する前の段階で米飯の米粒間に空気を含ませて米飯全体をふっくらとさせた状態(低比重化した状態)で米飯をおにぎりの形状に成形にしてから包餡作業を行えば包餡作業を容易、且つ確実に行うことができるが、従来は米飯の米粒間に積極的に空気を含ませるという作業を行うことなくおにぎりの形状に成形していたために包餡作業が困難になる。低比重化された米飯は、ふっくらとして食味、食感に優れている。
本発明の目的は、成形円盤の成形穴内において、米飯を効果的に冷却することのできるおにぎりの製造装置および製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、包餡作業等を容易に行うことのできるおにぎりの製造装置および製造方法を提供することにある。
請求項1の発明は、投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給するホッパーと、該ホッパーから供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形されたおにぎりを冷却する冷却手段と、を備えたおにぎりの製造装置において、前記攪拌部材に、攪拌時に前記米飯内に冷却空気を吹き込む送風ノズルを設けた。
請求項2の発明は、投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給するホッパーと、該ホッパーから供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形されたおにぎりを冷却する冷却手段と、を備えたおにぎりの製造装置において、前記成形手段を構成する成形円盤の成形穴内において前記米飯内に冷却空気を吹き込んで前記米飯を冷却する送風ノズルを設けた。
請求項3の発明は、請求項2のおにぎりの製造装置において、前記送風ノズルに、前記成形円盤の成形穴に投入された米飯に圧入されて具穴を形成する押し型としての機能を持たせた。
請求項4の発明は、請求項2のおにぎりの製造装置において、前記冷却手段を、冷却円盤と、該冷却円盤の上方に配置されていて該冷却円盤上に載置されているおにぎりに冷却空気を供給する冷却空気供給機構と、前記冷却円盤の下方に配置されていて前記冷却空気供給機構により供給された冷却空気を前記冷却円盤のおにぎり載置部に設けた小孔を介して前記冷却円盤の下方に吸引する冷却空気吸引機構と、で構成した。
請求項5の発明は、請求項4のおにぎりの製造装置において、前記冷却空気供給機構を、前記冷却円盤の上部を覆うカバーと、該カバー内に設けられていてカバーの外部の空気をエアフィルターで濾過、除菌してカバー内に吸入するファンと、で構成すると共に、前記冷却空気吸引機構を、前記多孔板で形成されたおにぎり載置部に臨んで前記冷却円盤の下部に配置されたエアーチャンバーと、ブロアーファンと、で構成した。
請求項6の発明は、ポッパーに投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を成形手段側に供給する米飯供給工程と、該米飯供給工程により供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりに成形する成形工程と、該成形工程により成形されたおにぎりを冷却する冷却工程と、を備えたおにぎりの製造方法において、前記ポッパー内で米飯内に攪拌部材で冷却風を供給して米飯を冷却する構成にした。
請求項7の発明は、ポッパーに投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を成形手段側に供給する米飯供給工程と、該米飯供給工程により供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりに成形する成形工程と、該成形工程により成形されたおにぎりを冷却する冷却工程と、を備えたおにぎりの製造方法において、前記成形工程において、成形円盤の成形穴内に投入された米飯内に送風ノズルを差し込んで米飯を冷却した。
請求項8の発明は、請求項7のおにぎりの製造方法において、前記成形円盤の成形穴内に投入された米飯内に送風ノズルを差し込んで具穴を形成した。
(1)請求項1のおにぎりの製造装置は、前記ホッパーの攪拌部材に設けた送風ノズルから冷却風を送り込むことにより前記ホッパー内で米飯を所定の温度に冷却してから前記成形手段側に供給することができる。
(2)請求項2のおにぎりの製造装置は、前記供給手段により前記成形手段の成形円盤の成形穴内に供給された1個分の米飯の内に送風ノズルを差し込んで冷却空気を吹き込めば、吹き込まれた空気は米粒と米粒の間を通って前記米飯の外側に抜け、前記成形円盤の成形穴の内面との間の隙間を通って成形円盤の外部に排出され、前記米飯は、前記成形円盤の成形穴内で効果的に冷却されと共に、前記米飯の米粒間には空気が注入されて米飯は全体がふっくらと膨らんで低比重になる。そして、膨らんだ米飯の上面は、押し型によって軽く押されて成形される。成形されたおにぎりは、所定の温度に冷却されているので成形穴から抜き出した場合でも型崩れを起こすのを防止される。
(3)請求項3のおにぎりの製造装置は、送風ノズルが押し型を兼ねているので送風ノズルを前記米飯へ挿入することにより具穴を形成することができる。そして、前記送風ノズルからの前記米飯の中に冷却空気を注入することにより米飯の低比重化と冷却、および前記米飯のおにぎり形状への成形を同時に行うことができる。
(4)請求項4のおにぎりの製造装置は、前記冷却空気供給機構で冷却空気を供給し、前記冷却空気吸引機構で前記冷却空気を吸引すると、冷却空気は、冷却円盤上に載置されているおにぎりの内部および前記冷却円盤に設けた小孔を通って前記チャンバー側に吸引される。
(5)請求項5のおにぎりの製造装置は、前記チャンバー内に設けたファンを回転させるとカバーの外部の空気は、エアフィルターで濾過、除菌された状態でカバー内に吸入されておにぎりに当たる。前記カバー内に吸入された空気は、前記冷却空気吸引機構のブローファンで吸引され、少なくとも前記空気の一部は前記おにぎりの内部および前記冷却円盤に設けた小孔を通って前記冷却円盤の下方に排出される。
(6)請求項6のおにぎりの製造方法は、前記ホッパー内で米飯を所定の温度に冷却してから米飯を成形装置側に米飯を供給することができる。
(7)請求項7のおにぎりの製造方法は、前記ホッパーにより供給されてきた1個分の米飯を前記成形手段の成形円盤の成形穴内において成形する際に、前記米飯内に送風ノズルを差し込んで冷却空気を吹き込むので、吹き込まれた空気は米粒と米粒の間を通って前記米飯の外側に抜け、前記成形円盤の成形穴の内面との間の隙間を通って成形円盤の外部に排出される。従って、前記米飯は、前記成形円盤の成形穴内で効果的に冷却されと共に、前記米飯の米粒間には空気が注入されて米飯は全体がふっくらと膨らんだ後に、押し型によって軽く押されて成形される。
(8)請求項8のおにぎりの製造方法は、成形穴内の米飯に送風ノズルを差し込むことにより米飯の冷却と低比重化および具穴の成形を同時に平行して行うことができる。
図1は、おにぎりの製造装置の略示的平面図である。おにぎりの製造装置1は、リフト2と、該リフト2により持ち上げられて投入された熱い米飯、例えば70℃以上の米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給するホッパー3と、該ホッパー3から供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形手段4と、該成形手段4により成形され且つ型抜きされたたおにぎりを受けるおにぎり受け渡し円盤5と、該おにぎり受け渡し円盤5から供給されたおにぎりを冷却する冷却手段6と、該冷却手段6により冷却され具穴に具材を充填されたおにぎりの前記具穴を塞ぐ包餡手段7と、該包餡手段7により包餡されたおにぎりの表面に塩を振り掛ける塩振り手段8と、該塩振り手段8により塩を振りかけられたおにぎりを包装する包装手段9と、を備えている。
前記リフト2は、炊き上げられパッドに入れられた米飯をパッド受け台に載せて上昇させた後に前記パッドを裏返しにして収納されている米飯を前記ホッパー2の上部の米飯投入口に投入するようになっている。
前記ホッパー3は、投入された米飯を攪拌しながらほぐす複数の攪拌部材(攪拌棒)10を備えている。前記攪拌部材10は、攪拌時に前記米飯内に冷却空気を吹き込む送風ノズル(図示省略)を備えている。そして、前記攪拌部材10によって、攪拌し、冷却された米飯は、米飯分割供給機構11に供給される。
前記米飯分割供給機構11は、米飯を一対の鼓状のローラで断面略三角形状の帯状に形成したのちシャッターで所定の厚さに切断して分割し、計量した後に成形手段4に供給する。計量の結果、所定量に満たないときに、不足分は、補填用のホッパー12により補填される。
図2に示すように、前記成形手段4は、前記ホッパー3から供給されたおにぎり1個分の米飯を略三角形状の成形穴21内に受ける成形円盤22と、前記成形穴21内の米飯に挿入されて該米飯内に冷却空気を吹き込んで前記米飯を冷却する送風ノズル23と、を備えている。前記送風ノズル23は、前記成形穴21内で米飯をおにぎりの形状に成形する押し型を兼ねている。
前記成形円盤22は、軸芯22aを中心にして所定の角度づつ回転移動するようになっている。前記成形円盤22の周縁部には、前記略三角形状の成形穴21が所定の角間隔を以って多数形成されている。そして、前記成形円盤22の成形穴21の一つが前記ホッパー3の米飯分割供給機構11の下部に移動してきて停止すると、前記米飯分割供給機構11からおにぎり1個分の米飯が前記成形穴21内に投入される。前記米飯分割供給機構11からおにぎり1個分の米飯が前記成形穴21内に投入されると、前記成形円盤22は、所定の角度回動して、前記米飯が投入された成形穴21に隣接する成形穴21が前記米飯分割供給機構11の下部に移動してきて停止して、該成形穴21内に前記米飯分割供給機構11からおにぎり1個分の米飯が投入される。このようにして、前記成形円盤22の成形穴21には順次、おにぎり1個分の米飯が投入される。
前記送風ノズル23は、前記米飯分割供給機構11により米飯が投入される成形穴21よりも下流の成形穴21の上部に昇降可能に配置されている。
図3に示すように、前記送風ノズル23は、先端部に前記成形穴21内の米飯に挿入されて具穴を形成する具穴形成部24を備え、該具穴形成部24の上端部に前記成形穴21内の米飯の上面を軽く押さえる押し型25を備えている。
前記送風ノズル23は、軸芯部に主空気通路26と、該主空気通路26から分岐して前記具穴形成部24の周面に開口する多数の分岐空気通路27…27と、を備えている。前記主空気通路26にはエアーコンプレッサー、アエータンク、エアードライヤー、エアーフィルター等からなる空気供給機構により除菌され、かつ乾燥された冷却空気が供給される。
そして、図4、図5に示すように、前記分岐空気通路27…27から冷却空気を噴射させながら前記送風ノズル23の具穴形成部24の先端を前記成形穴21内の米飯28に挿入すると、前記送風ノズル23の具穴形成部24は、、前記分岐空気通路27…27から噴射される冷却空気の風圧によって前記米飯に孔を穿つようにしながら円滑に米飯28内に挿入されていって米飯28内に具穴29を形成して行く。米飯内に吹き込まれた冷却空気は、米粒間を通って米飯を冷却したのち湯気30と共に、米飯と成形穴21の間の隙間Gを通って前記成形穴21の外部に排出される。なお、図6に示すように、成形円盤22の成形穴21の底面に多数の小孔12…12を形成すると共に、これら小孔12…12を囲むように成形円盤22の下面にエアーチャンバ13を設け、該エアーチャンバ13内をバキュウムポンプ14により負圧にして前記湯気30をエアーチャンバ13側に吸引する構成にしても良い。
このように前記成形穴21内の米飯内に冷却空気を注入するので米飯の塊を所謂ふっくら膨らませておにぎりの厚さをより厚くし、具穴を深く形成することができる。おにぎりの厚さをより厚くし、具穴を深くした場合に米飯が高温の侭であると具穴の周囲が崩れ易いが、本発明では前記送風ノズル23により米飯を冷却するので前記米飯の崩れを抑制することができる。
前記成形手段4により成形されたおにぎりは、前記成形円盤22の成形穴21から型抜きされて前記おにぎり受け渡し円盤5上に載置される。そして、前記おにぎり受け渡し円盤5上から前記冷却手段6に供給される。
図7、図8に示すように、前記冷却手段6は、第1,第2の冷却円盤31,32と、これら第1,第2の冷却円盤31,32の上方に配置されていてこれら第1,第2の冷却円盤31,32上に載置されているおにぎりに冷却空気を供給する冷却空気供給機構33と、前記第1,第2の冷却円盤31,32の下方に配置されていて前記冷却空気供給機構33により供給された冷却空気を前記第1,第2の冷却円盤31,32上に載置されているおにぎり内を強制的に通過させる冷却空気吸引機構34と、を備えている。
前記第1の冷却円盤31は、軸芯31aを中心にして所定の角度づつ回転移動するようになっている。前記第1の冷却円盤31の周縁部には、前記おにぎり受け渡し円盤5上から送り出されてきたおにぎりが載置されるおにぎり載置部35が所定の角間隔を以って多数形成されている。前記おにぎり載置部35は、図9に示すように、無数の小孔37を有する多孔板で形成されている。そして、前記おにぎり受け渡し円盤5から前記第1の冷却円盤31のおにぎり載置部35に順次、おにぎりが送り込まれてくるようになっている。
また、前記第2の冷却円盤32は、軸芯32aを中心にして所定の角度づつ回転移動するようになっている。前記第2の冷却円盤32の周縁部には、前記第1の冷却円盤31から送り出されてきたおにぎりが載置されるおにぎり載置部36が所定の角間隔を以って多数形成されている。前記おにぎり載置部36も前記第1の冷却円盤31のおにぎり載置部35と同様に、無数の小孔37を有する多孔板で形成されている。そして、前記第1の冷却円盤31のおにぎり載置部35から前記第2の冷却円盤32のおにぎり載置部36に順次、おにぎりが送り込まれてくるようになっている。
図10に示すように、前記冷却空気供給機構33は、前記第1,第2の冷却円盤31,32の上部を覆うカバー41と、該カバー41内に設けられたファン42と、エアフィルター43と、からなっている。そして、前記ファン42を回転させると室内(カバー41の外部)の空気が前記空気通路41aおよびエアフィルター43により濾過、除菌されて前記カバー41内に吸引されて、前記第1,第2の冷却円盤31,32上に略均等に供給されておむすびに当たるようになっている。
そして、前記おむすびに当たった空気は、の一部はおむすびの内部を通ってはなお、前記ファン42を回転させて室内の空気を前記カバー41内に吸引すると、該カバー41内が正圧になって外部から前記カバー41内に雑菌等が侵入するのを防止する。
図8〜図10に示すように、前記冷却空気吸引機構34は、前記多孔板で形成されたおにぎり載置部35,36に臨んで前記第1,第2の冷却円盤31,32の下部に配置されたエアーチャンバー51と、ブロアーファン52と、ストレーナー53と、フィルター54と、排気口55と、を備えている。そして、前記ブロアーファン52を回転させると前記エアーチャンバー51内が負圧になって、前記冷却空気供給機構33により前記カバー41内に供給された圧縮空気は、前記おにぎり載置部35,36上に載置されているおにぎりの内部および前記おにぎり載置部35,36の小孔37を通って前記エアーチャンバー51内に吸引されたのち、前記ストレーナー53と、フィルター54と、排気口55を通って外部に排出される。
前記冷却手段7によって所定の温度、例えば23℃前後に冷却されたおにぎりの具穴29には、人手により、或いは具材充填手段(図示省略)によって梅干や昆布、シャケ等の具材、即ち餡が充填される。そして、具孔に具材を充填されたおにぎりは、包餡手段7に送られて具穴が塞がれる。
前記包餡手段7により具孔29の上端部を塞がれたおにぎりは、塩振り手段8に送られてその表面に塩を振り掛けられる。そして、包装手段9によって包装される。
次に、上記おにぎりの製造装置1を使用しておにぎりを製造する方法を図11の工程図を参照して説明する。本発明のおにぎりを製造方法は、ポッパーに投入された米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給する米飯供給工程と、該米飯供給工程により供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形工程と、該成形工程により成形されたおにぎりを冷却する冷却工程と、該冷却工程により冷却されたおにぎりの具穴に具材を充填する具材充填工程と、該具材充填工程により具材を充填されたおにぎりの具穴を塞ぐ包餡工程と、該包餡工程により具穴を塞がれたおにぎりの表面に塩を振りかける塩振り工程と、該塩振り工程により塩を振られたおにぎりを包装する包装工程と、を備えている。
前記米飯供給工程においては、炊き上がった米飯をパッドに入れてリフト2に載せると前記パッドは所定の位置まで上昇して裏返しにされて該パッドに収納されている米飯がホッパー3内に投入される。投入された米飯は攪拌部材10によって攪拌され、ほぐされ、且つ前記攪拌部材10に設けられた冷却ノズルを介して噴射された冷却風によって冷却されて米飯分割供給機構11に送られ、該米飯分割供給機構11によりおにぎり1個分に分割、計量されて成形手段4に供給される。
成形工程においては、前記供給工程により供給されて来たおにぎり1個分の米飯28が、先ず成形円盤22の成形穴21に投入される。次に、前記成形穴21に投入された米飯に、送風ノズル23の具穴形成部24の先端を差し込む。具穴形成部24の周面から冷却空気を噴射しながら送風ノズル23を米飯28内に挿入していって米飯28に具穴29を形成する。そして、前記送風ノズル23から噴射された冷却空気によって米飯は、空気を含んでふっくらと膨らんだ状態になると共に、所定の温度、例えば40℃に冷却される。
冷却工程においては、前記成形工程で予め40℃程度に冷却されたおにぎりは、20℃程度に冷却される。前記成形工程で成形され成形穴21から型抜きされたおにぎりは、おにぎり受け渡し円盤5上に一旦載置されたのち、前記冷却手段6の第1の冷却円盤31のおにぎり載置部35上に載置される。そして、前記第1の冷却円盤31の上部に設けた冷却空気供給機構33から圧縮空気を前記第1の冷却円盤31上に供給すると共に、前記第1の冷却円盤31の下部に設けた前記冷却空気吸引機構34で前記圧縮空気を吸引する。吸引された圧縮空気は、前記おにぎり載置部35上に載置されているおにぎり28の内部および前記おにぎり載置部35,36の小孔37を通って前記エアーチャンバー51内に吸引される。このときにおにぎりは、冷却される。前記第1の冷却円盤31で冷却されたおにぎりは、更に前記第2の冷却円盤32に供給され、前記第1の冷却円盤31の場合と同様にして冷却される。これら第1,第2の冷却円盤31,32によっておにぎりは、20℃前後に冷却される。
具材充填工程においては、前記冷却工程によって20℃前後に冷却されたおにぎりの具穴に人手等によって具材が充填される。
包餡工程においては、前記具材を充填されたおにぎりが包餡手段8に送られて包餡作業がなされる。包餡作業は、米飯の上端部を外側から内側に向けて寄せてきて具穴を塞ぐことにより行われる。
塩振り工程においては、前記包餡工程によって包餡、即ち具穴を塞がれたおにぎりの表面に塩が振り掛けられる。
包装工程においては、前記塩振り工程によって表面に塩が振り掛けられたおにぎりに包装が施される。
おにぎりの製造装置の略示的平面図。 成形手段の平面図。 送風ノズルの断面図。 送風ノズルによる米飯の冷却工程を示す断面図。 送風ノズルによる米飯の冷却工程を示す断面図。 他の冷却工程を示す断面図。 冷却手段の側面図。 冷却手段の平面図。 冷却円盤のおにぎり載置部の断面図。 冷却空気吸引機構の断面図。 おにぎり製造方法の工程図。
符号の説明
1…おにぎりの製造装置、2…リフト、3…ホッパー、4…成形手段、5…おにぎり受け渡し円盤、6…冷却手段、7…包餡手段、8…塩振り手段、9…包装手段、21…成形穴、22…成形円盤、23…送風ノズル、24…具穴形成部、25…押し型、26…主空気通路、27…分岐空気通路、31…第1の冷却円盤、32…第2の冷却円盤、33…冷却空気供給機構、34…冷却空気吸引機構、35,36…おにぎり載置部、37…小孔、41…カバー、42…空気供給部、43…エアーコンプレッサー、44…エアータンク、45…エアーフィルター、46…エアードライヤー、47…ファン。


Claims (8)

  1. 投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給するホッパーと、該ホッパーから供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形されたおにぎりを冷却する冷却手段と、を備えたおにぎりの製造装置において、
    前記攪拌部材は、攪拌時に前記米飯内に冷却空気を吹き込む送風ノズルを備えていることを特徴とするおにぎりの製造装置。
  2. 投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給するホッパーと、該ホッパーから供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形されたおにぎりを冷却する冷却手段と、を備えたおにぎりの製造装置において、
    前記成形手段は、該成形手段を構成する成形円盤の成形穴内において前記米飯内に冷却空気を吹き込む送風ノズルを備えていることを特徴とするおにぎりの製造装置。
  3. 前記送風ノズルは、前記成形穴に投入された米飯に圧入されて該米飯に具穴を形成する押し型を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載のおにぎりの製造装置。
  4. 前記冷却手段は、冷却円盤と、該冷却円盤の上方に配置されていて該冷却円盤上に載置されているおにぎりに冷却空気を供給する冷却空気供給機構と、前記冷却円盤の下方に配置されていて前記冷却空気供給機構により供給された冷却空気を前記冷却円盤のおにぎり載置部に設けた小孔を介して前記冷却円盤の下方に吸引する冷却空気吸引機構と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のおにぎりの製造装置。
  5. 前記冷却空気供給機構は、前記冷却円盤上のおにぎりを覆うカバーと、該カバー内に設けられていてカバーの外部の空気をエアフィルターで濾過してカバー内に吸入するファンと、を備え、前記冷却空気吸引機構は、前記多孔板で形成されたおにぎり載置部に臨んで前記冷却円盤の下部に配置されたエアーチャンバーと、ブロアーファンと、を備えていることを特徴とする請求項4に記載のおにぎりの製造装置。
  6. 投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給する米飯供給工程と、該米飯供給工程により供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形工程と、該成形工程により成形されたおにぎりを冷却する冷却工程と、を備えたおにぎりの製造方法において、
    前記米飯供給工程において、前記攪拌部材によって米飯内に冷却風を供給し米飯を冷却しながら成形装置側に米飯を供給することを特徴とするおにぎりの製造方法。
  7. 投入された熱い米飯を攪拌部材によって攪拌し、ほぐしながらおにぎり1個分の米飯を分割、計量して間欠的に成形手段側に供給する米飯供給工程と、該米飯供給工程により供給されたおにぎり1個分の米飯をおにぎりの形状に成形する成形工程と、該成形工程により成形されたおにぎりを冷却する冷却工程と、を備えたおにぎりの製造方法において、
    前記成形工程において、成形円盤の成形穴内に投入された米飯内に送風ノズルを差し込んで米飯を冷却することを特徴とするおにぎりの製造方法。
  8. 前記成形円盤の成形穴内に投入された米飯内に送風ノズルを差し込んで具穴を形成することを特徴とする請求項7に記載のおにぎりの製造方法。

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