JP2003249761A - 多層プリント配線基板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線基板の製造方法

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JP2003249761A JP2002050569A JP2002050569A JP2003249761A JP 2003249761 A JP2003249761 A JP 2003249761A JP 2002050569 A JP2002050569 A JP 2002050569A JP 2002050569 A JP2002050569 A JP 2002050569A JP 2003249761 A JP2003249761 A JP 2003249761A
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clad
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線や短絡などのない接続信頼性に優れる多
層プリント配線基板を提供する。 【解決手段】 銅張板1に貫通孔2を形成する工程、貫
通孔2内壁を粗化した後、銅張板1表面・貫通孔2内壁
に銅めっきを被着して銅張板1表面に銅箔と銅めっきと
から成る表層導体4・貫通孔2内壁に銅めっきから成る
貫通導体3を形成する工程、貫通導体3表面を粗化した
後、光硬化性・熱硬化性樹脂と無機絶縁フィラーとから
成る孔埋樹脂5を貫通導体3内に充填する工程、孔埋樹
脂5を光硬化・熱硬化した後、銅張板1表面と孔埋樹脂
5端面が同一面をなすように研磨する工程、銅張板1を
絶縁樹脂のガラス転移温度に対して30℃未満低い温度で
熱処理する工程、銅張板1表面の表層導体4の一部を選
択的にエッチング除去して配線導体7を形成する工程、
配線導体が形成された銅張板1を接着層8を介して複数
積層する工程を順次行う製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インナービアホー
ル(IVH)を有する多層プリント配線基板の製造方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体素子を搭載するための有機
材料系の配線基板として、例えば両面または片面に厚み
が7〜50μmの銅箔から成る配線導体を有する、厚みが
0.1〜1.0mmのガラス−エポキシ板から成る銅張り板
を、同じく厚みが0.05〜0.2mmのガラス−エポキシ板
から成る接着層を介して複数積層して成る配線基板が用
いられている。 【0003】近年、このような配線基板は、高密度化と
いう要請から、配線基板を貫通するスルーホールに加え
て銅張り板にインナービアホール(貫通導体)を設け
て、配線の自由度を向上させることが行なわれている。
このようなインナービアホールを有する配線基板は、銅
張り板にドリル等を用いて貫通孔を形成するとともに貫
通孔の内壁に銅めっきを被着して貫通導体を形成し、次
に光硬化性および熱硬化性樹脂と無機絶縁フィラーとか
ら成る孔埋め樹脂を貫通導体の内部に充填するとともに
孔埋め樹脂を光硬化および熱硬化した後、銅張り板の表
面と孔埋め樹脂の端面が同一面をなすように研磨した
後、銅張り板の表面の表層導体の一部を選択的にエッチ
ングすることにより銅張り板の表面に表層導体から成る
配線導体を形成し、しかる後、複数の銅張り板を接着層
を介して積層することにより製作されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、銅張り板の表面と光硬化後および熱硬化
後の孔埋め樹脂の端面が同一面をなすように研磨する際
に研磨による残留応力によって銅張り板を構成する絶縁
板が0.005〜0.2%程度伸びてしまい、銅張り板に配線パ
ターンを形成するために銅張り板の表面に被着された耐
エッチング樹脂層を露光するマスクフィルムまたはガラ
スマスクと貫通導体との位置にずれが生じてしまい、そ
の結果、貫通導体と配線導体との位置ずれによる断線や
短絡が生じてしまうという問題点を有していた。 【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
完成されたものであり、その目的は、インナービアホー
ルを有する多層プリント配線基板において、高密度配線
を行なっても、インナービアホールと配線導体との位置
ずれが生じず、断線や短絡などのない接続信頼性に優れ
た多層プリント配線基板を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の多層プリント配
線基板の製造方法は、ガラス繊維基材に絶縁樹脂を含浸
させた絶縁板の表面に銅箔を被着した銅張り板を準備す
る工程と、この銅張り板に貫通孔を形成する工程と、こ
の貫通孔の内壁を粗化した後、銅張り板の表面および貫
通孔の内壁に銅めっきを被着して銅張り板の表面に銅箔
と銅めっきとから成る表層導体および貫通孔の内壁に銅
めっきから成る貫通導体を形成する工程と、この貫通導
体の表面を粗化した後、光硬化性および熱硬化性樹脂と
無機絶縁フィラーとから成る孔埋め樹脂を貫通導体内に
充填する工程と、孔埋め樹脂を光硬化および熱硬化した
後、孔埋め樹脂の端面が表層導体の表面と同一面をなす
ように研磨する工程と、銅張り板を前記絶縁樹脂のガラ
ス転移温度に対して30℃未満低い温度で熱処理する工程
と、銅張り板の表面の表層導体の一部を選択的にエッチ
ング除去て配線導体を形成する工程と、配線導体が形成
された銅張り板を接着層を介して複数積層する工程とを
順次行なうことを特徴とするものである。 【0007】本発明の多層プリント配線基板の製造方法
によれば、孔埋め樹脂の端面が表層導体の表面と同一面
をなすように研磨した後、銅張り板を絶縁樹脂のガラス
転移温度に対して30℃未満低い温度で熱処理するので、
研磨による残留応力により銅張り板を構成する絶縁板が
0.005〜0.2%程度伸びたとしても、銅張り板を絶縁樹脂
の軟化温度、すなわちガラス転移温度に対して30℃未満
低い温度で熱処理するので、絶縁板の残留応力が開放さ
れ、絶縁板の寸法がガラス繊維基材で規定された設計値
の寸法までもどり、その結果、露光・現像時のマスクフ
ィルムまたはガラスマスクとの位置ズレを低減でき、貫
通導体と配線導体との断線や短絡のない多層プリント配
線基板を得ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本発明の配線基板の製造方
法を、図1に基づいて詳細に説明する。 【0009】図1(a)〜(h)は、本発明の多層プリ
ント配線基板の製造方法を説明するための各工程毎の断
面図であり、これらの図において、1は銅張り板、2は
貫通孔、3は貫通導体、4は銅箔4aおよび銅めっき4
bからなる表層導体、5は孔埋め樹脂、6は耐エッチン
グ樹脂層、7は配線導体である。 【0010】まず、図1(a)に断面図で示すような銅
張り板1を用意する。このような銅張り板1は、ガラス
クロスやアラミド不織布にエポキシ樹脂やビスマレイミ
ドトリアジン樹脂・ポリフェニレンエーテル樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸・硬化させて成るプリプレグPの両面
に銅箔4aを被着し、真空度が660〜8000Pa、温度が1
80〜210℃、圧力が2〜5MPaの条件で数時間熱プレ
スすることにより製作される。 【0011】このような銅張り板1は、配線基板のコア
部材としての機能を有し、その厚みは50〜200μmが好
ましく、厚みが50μm未満であると剛性が低下し後述す
る銅箔をエッチングする際に配線導体7が変形し易くな
る傾向にあり、200μmを超えると配線基板が厚くなり
軽量化が困難となる傾向にある。従って、銅張り板1の
厚みは50〜200μmが好ましい。 【0012】次に、図1(b)に断面図で示すように、
ドリルを用いて銅張り板1を貫通する直径が200〜500μ
mの貫通孔2を穿設する。貫通孔2は、その直径が200
〜500μmが好ましく、直径が200μmより小さいと貫通
孔2の内壁にめっきにより貫通導体3を形成する際に、
貫通孔2の内部にめっき液が浸入しにくくなり、貫通導
体3を良好に形成することが困難となる傾向にあり、ま
た、500μmより大きいと高密度の配線パターンを形成
し難くなる傾向にある。従って、貫通孔2の直径は200
〜500μmが好ましい。 【0013】次に、図1(c)に断面図で示すように、
銅張り板1の表面および貫通孔2の内壁に銅めっき4b
を被着して銅張り板1の表面に銅箔4aと銅めっき4b
とから成る表層導体4および貫通孔2の内壁に銅めっき
4bから成る貫通導体3を形成する。このような表層導
体4および貫通導体3は次に述べる方法により形成され
る。 【0014】まず、銅張り板1を過マンガン酸塩類水溶
液等の粗化液に浸漬し貫通孔2の内壁の残査樹脂を除去
するとともに貫通孔2の内壁を粗化した後、銅めっきを
被着して貫通導体3を形成する。このような貫通導体3
は、銅張り積層板1を無電解めっき用パラジウム触媒の
水溶液中に浸漬し貫通孔2の内壁にパラジウム触媒を付
着させ、次に、硫酸銅・ロッセル塩・ホルマリン・ED
TAナトリウム塩・安定剤等から成る無電解銅めっき液
に数分間浸漬して1〜3μm程度の無電解銅めっき層を
貫通孔2の内壁に析出させ、さらに、硫酸・硫酸銅5水
和物・塩素・光沢剤等から成る電解銅めっき液に数A/
dm2の電流を印加しながら数時間浸漬することにより
無電解銅めっき層上に10〜75μm程度の電解銅めっき層
を被着することにより形成される。 【0015】貫通導体3の厚みは、10〜75μmが好まし
い。厚みが10μmより薄いと長期の熱履歴を繰返し加え
た場合、貫通導体3と銅張り板1との熱膨張率差による
応力で貫通導体3にクラックが生じ断線してしまう傾向
にあり、75μmより厚いと貫通導体3の内部が狭くな
り、後述する孔埋め樹脂5を良好に充填できなくなる傾
向にある。従って、貫通導体3の厚みは10〜75μmが好
ましい。また、この際に銅張り板表面にも0.5〜3μmの
無電解銅めっき層および8〜100μmの電解銅めっき層が
被着される。 【0016】次に、図1(d)に断面図で示すように、
貫通導体3の表面を粗化した後、光硬化性および熱硬化
性樹脂と無機絶縁フィラーとから成る孔埋め樹脂5を貫
通導体3内に充填する。 【0017】まず、貫通導体3を形成した銅張り板1を
蟻酸水溶液に数分間浸漬し塩酸で処理する粗化を行なう
ことより、貫通導体3の表面に1μm程度の凹凸を有す
る粗化面を形成する。このような粗化面は、貫通導体3
と孔埋め樹脂5との密着性を向上させ、長期の熱履歴を
繰返し加えても貫通導体3と孔埋め樹脂5との界面で剥
がれることがない。 【0018】次に、光硬化性樹脂および熱硬化性樹脂と
無機絶縁フィラーとから成る孔埋め樹脂5をスクリーン
印刷法等で貫通導体3内に充填する。この時、孔埋め樹
脂5の端面は銅張り積層板1の表面より、数μm高くな
るように充填される。このような孔埋め樹脂5は、エポ
キシアクリレート樹脂等の光硬化性樹脂およびエポキシ
樹脂等の熱硬化性樹脂と、シリカやアルミナ等の無機絶
縁フィラーと、光硬化開始剤とから成る。 【0019】樹脂成分における光硬化性樹脂と熱硬化性
樹脂の含有率は、光硬化性樹脂50〜80重量%に対して熱
硬化性樹脂20〜50重量%が好ましい。光硬化性樹脂と熱
硬化性樹脂の含有率は光硬化性樹脂の含有率が50重量%
より少ないと、紫外線を照射して光硬化しても硬化が進
まず、研磨の際に孔埋め樹脂5の表面のみが過剰に研磨
される傾向にあり、80重量%より多いと、光硬化が進み
すぎて孔埋め樹脂5の硬度が高くなりすぎ、研磨の際に
研磨されず孔埋め樹脂5表面の突出や銅張り板1の表面
へ孔埋め樹脂5が残るといった不具合が生じ易くなる。
従って、樹脂成分における光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂
の含有率は、光硬化性樹脂50〜80重量%に対して熱硬化
性樹脂20〜50重量%が好ましい。 【0020】また、樹脂成分100重量%に対して、無機
絶縁フィラーの含有率が30〜80重量%であることが好ま
しい。無機絶縁フィラーの含有率が30重量%より少ない
と、銅張り板1を構成する絶縁板の熱膨張係数が大きな
ものとなり、銅張り板1に長期の熱履歴を繰返し加えた
際に貫通導体3と孔埋め樹脂5との界面で剥がれが生じ
る傾向にあり、80重量%より多いと孔埋め樹脂5の感光
性が低下し光硬化しても硬度が不足し、孔埋め樹脂5の
表面のみが過剰に研磨されてしまう傾向にある。従っ
て、無機絶縁フィラーの含有率は30〜80重量%であるこ
とが好ましい。 【0021】次に、図1(e)に断面図で示すように、
孔埋め樹脂5に強度が1〜5J/cm2の紫外線を照射
し光硬化するとともに、孔埋め樹脂5を150〜200℃の温
度で数時間熱硬化した後、孔埋め樹脂5の端面が表層導
体4の表面と同一面をなすようにセラミックス砥石およ
びバフで研磨する。また、この際表層導体4の研磨後の
厚みは、7〜35μmが好ましく、7μm未満であると配
線導体4の抵抗値が大きなものとなる傾向があり、ま
た、35μmを超えるとエッチング加工の際にパターン間
にエッチング残渣が残り高密度配線パターンを安定して
形成することが困難となる傾向にある。従って、表層導
体4の研磨後の厚みは7〜35μmが好ましい。 【0022】次に、図1(f1)に断面図で示すよう
に、銅張り板1をこれを構成する絶縁樹脂のガラス転移
温度(Tg)に対して30℃未満低い温度で熱処理を行な
う。例えばTgが160℃であるエポキシ樹脂の場合は、
温度が130〜160℃で2時間熱処理を行ない、Tgが180
℃であるビスマレイミドトリアジン樹脂の場合は、温度
がは150〜180℃で2時間熱処理を行ない、Tgが200℃
である変性ポリフェニレンエーテル樹脂の場合は、温度
がは170〜200℃で3時間熱処理を行なえばよい。 【0023】本発明の多層プリント配線基板の製造方法
においては、銅張り板1を絶縁樹脂のガラス転移温度
(Tg)に対して30℃未満低い温度で熱処理することが
重要である。本発明の多層プリント配線基板の製造方法
によれば、銅張り板1の表面と孔埋め樹脂5の端面が同
一面をなすように研磨した後、銅張り板1を絶縁樹脂の
ガラス転移温度に対して30℃未満低い温度で熱処理する
ので、研磨による残留応力により銅張り板1を構成する
絶縁板が0.005〜0.2%程度伸びたとしても、銅張り板1
を絶縁樹脂の軟化温度、すなわちガラス転移温度に対し
て30℃未満低い温度で熱処理するので、絶縁板の残留応
力を開放することができ、絶縁板の寸法がガラス繊維基
材で規定された設計値の寸法までもどり、その結果、図
1(f2)に断面図に示すように、耐エッチング樹脂層
6を露光するマスクフィルムまたはガラスマスクとの位
置ズレを低減でき、貫通導体3と配線導体7との断線や
短絡のない多層プリント配線基板を得ることができる。 【0024】なお、熱処理温度は絶縁樹脂のガラス転移
温度(Tg)に対して30℃未満低い温度でなければなら
ない。熱処理温度が絶縁樹脂のTgより30℃以上低いと
絶縁樹脂が絶縁板の残留応力を開放する程度まで軟化せ
ず、研磨の残留応力を開放することができず、マスクフ
ィルムまたはガラスマスクと貫通導体3との位置にずれ
が生じ、断線や短絡が生じてしまう傾向にあり、Tgよ
り高いと絶縁樹脂に硬化収縮が生じはじめ、絶縁板が設
計値の寸法より縮んでしまい、位置ずれが生じ、断線や
短絡が生じてしまう傾向にある。従って、熱処理温度は
絶縁樹脂のガラス転移温度(Tg)に対して30℃未満低
い温度でなければならない。 【0025】次に、図1(g)に断面図で示すように、
銅張り板1の表面の表層導体4の一部を選択的にエッチ
ング除去し、銅張り板1の表面に表層導体4から成る配
線導体7を形成する。このような配線導体7は、次に述
べる方法により形成される。まず、銅張り板1の表面に
貫通孔2を塞ぐように感光性樹脂フィルムをラミネート
して耐エッチング樹脂層6を被着する。次に、配線パタ
ーンが形成されたマスクフィルムまたはガラスマスクを
耐エッチング樹脂層6に重ね、さらに、マスクフィルム
またはガラスマスクに紫外線を照射することにより露光
を行なう。次に、銅張り板1を炭酸ナトリウム水溶液に
浸漬することにより現像して未露光部分を剥離して耐エ
ッチング樹脂層6を配線パターン状に形成する。さら
に、耐エッチング樹脂層6が被着された銅張り板1を硫
酸・過酸化水素水液に浸漬し、耐エッチング樹脂層6が
被覆されていない表層導体4をエッチングした後、耐エ
ッチング樹脂層6を水酸化ナトリウム水溶液で剥離する
ことにより配線導体7形成される。 【0026】次に、図1(h)に断面図で示すように、
表層に配線導体7が形成された銅張り板1を接着層8を
介して複数積層し、真空度が660〜8000Pa、温度が180
〜210℃、圧力が2〜5MPaの条件で数時間熱プレス
することにより、配線基板が得られた。 【0027】接着層8は、厚みが40〜200μmで、銅張
り板1を接着し積層する機能を有し、ガラスクロスやア
ラミド不織布等にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリア
ジン樹脂・ポリフェニレンエーテル樹脂等の熱硬化性樹
脂を含浸させて成る。そして、接着層8を介して銅張り
積層板1を積層して配線基板となる。 【0028】複数の銅張り板1を積層して成る多層プリ
ント配線基板の厚みは0.5〜2.0mmであり、0.5mm未
満では電子部品を実装する際等に熱や外力等の影響で配
線基板に反りや変形が発生して配線基板に要求される平
坦度を確保できなくなってしまう危険性が大きなものと
なり、他方、2.0mmを超えると、軽量化することが困
難となる傾向にある。従って、配線基板の厚みは0.5〜
2.0mmの範囲に特定される。 【0029】かくして本発明の多層プリント配線基板の
製造方法によれば、銅張り板の表面と孔埋め樹脂の端面
が同一面をなすように研磨した後、銅張り板を絶縁樹脂
のガラス転移温度に対して30℃未満低い温度で熱処理す
るので、研磨による残留応力により銅張り板を構成する
絶縁板が0.005〜0.2%程度伸びたとしても、銅張り板を
絶縁樹脂の軟化温度、すなわちガラス転移温度に対して
30℃未満低い温度で熱処理するので、絶縁板の残留応力
を開放することができ、その結果、絶縁板の寸法がガラ
ス繊維基材で規定された設計値の寸法までもどり、露光
・現像時のマスクフィルムまたはガラスマスクとの位置
ズレを低減でき、貫通導体3と配線導体7との断線や短
絡のない多層プリント配線基板を得ることができる。 【0030】なお、本発明の製造方法は、上述の実施の
形態の一例に限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲であれば、種々の変更・改良を施すこと
は何ら差し支えない。 【0031】 【発明の効果】本発明の多層プリント配線基板の製造方
法によれば、銅張り板の表面と孔埋め樹脂の端面が同一
面をなすように研磨した後、銅張り板を絶縁樹脂のガラ
ス転移温度に対して30℃未満低い温度で熱処理するの
で、研磨による残留応力により銅張り板を構成する絶縁
板が0.005〜0.2%程度伸びたとしても、銅張り板を絶縁
樹脂の軟化温度、すなわちガラス転移温度に対して30℃
未満低い温度で熱処理するので、絶縁板の残留応力を開
放することができ、その結果、絶縁板の寸法がガラス繊
維基材で規定された設計値の寸法までもどり、露光・現
像時のマスクフィルムまたはガラスマスクとの位置ズレ
を低減でき、貫通導体と配線導体との断線や短絡のない
多層プリント配線基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)〜(h)は、本発明の配線基板の製造方
法を説明するための各工程毎の断面図である。 【符号の説明】 1・・・・・・・銅張り板 2・・・・・・・貫通孔 3・・・・・・・貫通導体 4・・・・・・・表層導体 4a・・・・・・銅箔 4b・・・・・・銅めっき 5・・・・・・・孔埋め樹脂 6・・・・・・・耐エッチング樹脂層 7・・・・・・・配線導体 8・・・・・・・接着層
フロントページの続き Fターム(参考) 5E314 AA25 AA27 AA42 CC07 DD06 EE02 FF08 GG26 5E346 AA15 AA29 AA43 CC04 CC05 CC08 CC09 CC10 CC32 DD02 DD12 DD22 DD32 EE01 EE09 EE14 FF04 GG15 GG17 GG18 GG22 GG27 GG28 HH07 HH08 HH25 HH33

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ガラス繊維基材に絶縁樹脂を含浸させた絶
    縁板の表面に銅箔を被着した銅張り板を準備する工程
    と、 該銅張り板に貫通孔を形成する工程と、 該貫通孔の内壁を粗化した後、前記銅張り板の表面およ
    び前記貫通孔の内壁に銅めっきを被着して前記銅張り板
    の表面に前記銅箔と前記銅めっきとから成る表層導体お
    よび前記貫通孔の内壁に前記銅めっきから成る貫通導体
    を形成する工程と、 該貫通導体の表面を粗化した後、光硬化性および熱硬化
    性樹脂と無機絶縁フィラーとから成る孔埋め樹脂を前記
    貫通導体内に充填する工程と、 前記孔埋め樹脂を光硬化および熱硬化した後、前記孔埋
    め樹脂の端面が前記表層導体の表面と同一面をなすよう
    に研磨する工程と、 前記銅張り板を前記絶縁樹脂のガラス転移温度に対して
    30℃未満低い温度で熱処理する工程と、 前記銅張り板の表面の前記表層導体の一部を選択的にエ
    ッチング除去して配線導体を形成する工程と、 前記配線導体が形成された前記銅張り板を接着層を介し
    て複数積層する工程とを順次行なうことを特徴とする多
    層プリント配線基板の製造方法。
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