JP2003249605A - 半導体装置、その製造方法、及びその金型 - Google Patents

半導体装置、その製造方法、及びその金型

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JP2003249605A JP2002046534A JP2002046534A JP2003249605A JP 2003249605 A JP2003249605 A JP 2003249605A JP 2002046534 A JP2002046534 A JP 2002046534A JP 2002046534 A JP2002046534 A JP 2002046534A JP 2003249605 A JP2003249605 A JP 2003249605A
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resin
wire
inner sealing
semiconductor device
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Tokuo Konishi
篤雄 小西
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    • H01L2224/48247Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic connecting the wire to a bond pad of the item

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】結線用のワイヤーの変形や断線、あるいは各ワ
イヤー同士の短絡等の不良を良好に防止する。 【解決手段】低応力の内側封止樹脂15を成形空間Aに
低圧及び低速度で注入して、内側封止樹脂15により半
導体素子11、リードフレーム12の一部、ワイヤー1
3を封止しているので、ワイヤー13の変形や断線、あ
るいは各ワイヤー13同士の短絡等の不良を良好に防止
することができる。また、外側封止樹脂17を成形空間
Bに高圧及び高速度で注入しているので、ボイド、未充
填、ウエルドライン、ピンホール等の成形不良が外側封
止樹脂17に発生せずに済み、外観不良等を防止するこ
とができる。更に、内側封止樹脂15及び外側封止樹脂
17を連続的に成形するので、製造工程の繁雑化を招く
ことが無く、モールド樹脂の粉末や破片により半導体素
子11等の部品が汚染されずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂封止された半
導体素子を含む半導体装置、その製造方法、及びその金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の半導体装置は、半導体
素子をリードフレームに搭載し、半導体素子とリードフ
レーム間をワイヤーにより結線し、更にトランスファー
モールド成形により、半導体素子、結線用のワイヤー、
及びリードフレームの一部をモールド樹脂で覆ってな
る。
【0003】ところが、半導体装置の実際の製造工程に
おいては、ボイド、未充填、ウエルドライン、ピンホー
ル等の成形不良が発生し易い。また、モールド樹脂を成
形金型に注入するに際し、モールド樹脂の流動により、
結線用のワイヤーの変形や断線、あるいは各ワイヤー同
士の短絡等の不良が発生することもあった。このため、
金型の構造、モールド樹脂の種類、金型温度、モールド
樹脂の注入圧並びに注入速度等の成形条件を検討して改
良していたが、モールド樹脂の成形状態を制御すること
が困難であり、不良率を十分に低減することができなか
った。
【0004】そこで、ある程度の不良率を見込んで、製
造を実施し、外観検査や電気的特性検査により不良品を
除外していたが、不良率が高いために、工数の増加、コ
ストの増大等を避けることができなかった。
【0005】このため、例えば特開平10−14482
7号公報には、上金型と下金型間の成形空間に半導体素
子、結線用のワイヤー、及びリードフレームの一部を配
置して、半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低い
低応力樹脂及び高熱伝導性樹脂を該成形空間に同時に注
入し、低応力樹脂によりリードフレーム上側の半導体素
子及び結線用のワイヤーを封止すると共に、高熱伝導性
樹脂によりリードフレーム下側を覆うという技術が開示
されている。ここでは、低応力樹脂の適用により結線用
のワイヤーの変形や断線、あるいは各ワイヤー同士の短
絡等の不良を防止し、高熱伝導性樹脂により半導体装置
の放熱効率を高めている。
【0006】また、特開平10−163383号公報に
は、下側封止樹脂部上にリードフレーム、半導体素子、
結線用のワイヤー等を設けて位置決めした後、上側封止
樹脂部により半導体素子、ワイヤー、及びリードフレー
ムの一部を封止するという技術が開示されている。ここ
では、ワイヤー等を高精度で位置決めして、各ワイヤー
同士の短絡等の不良を防止している。また、ボイドや未
充填等の成形不良を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−144827号公報では、低応力樹脂及び高熱伝
導性樹脂を成形空間に同時に注入しているため、低応力
樹脂及び高熱伝導性樹脂の形状や位置が安定せず、低応
力樹脂により半導体素子及び結線用のワイヤーが封止さ
れるとは必ずしも限らず、結線用のワイヤーの変形や断
線、あるいは各ワイヤー同士の短絡等の不良を良好に防
止することができなかった。
【0008】また、特開平10−163383号公報で
は、下側封止樹脂部の成形工程、リードフレーム、半導
体素子、及び結線用のワイヤー等の部品搭載工程、及び
上側封止樹脂部の成形工程を順次行っており、2つの成
形工程間に部品搭載工程が介在するので、製造工程が繁
雑化し、またモールド樹脂の粉末や破片により部品が汚
染された。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、結線用のワイヤーの変形や断
線、あるいは各ワイヤー同士の短絡等の不良を良好に防
止することができ、また製造工程の繁雑化を招くことが
無く、更にモールド樹脂の粉末や破片により半導体素子
等の部品が汚染されることがない半導体装置、その製造
方法、及びその金型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、半導体素子をリードフレームに搭載し、
半導体素子とリードフレーム間をワイヤーにより結線し
た半導体装置において、半導体素子及びワイヤーを少な
くとも封止する内側封止樹脂と、内側封止樹脂及びリー
ドフレームの一部を少なくとも覆う外側封止樹脂とを備
え、内側封止樹脂として、該内側封止樹脂のモールド成
形のときに半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低
い低応力樹脂を適用している。
【0011】この様な本発明の半導体装置によれば、内
側封止樹脂により半導体素子及びワイヤーを少なくとも
封止し、外側封止樹脂により内側封止樹脂及びリードフ
レームの一部を少なくとも覆っている。従って、内側封
止樹脂として、該内側封止樹脂のモールド成形のときに
半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低い低応力樹
脂を適用すれば、ワイヤーの変形や断線、あるいは各ワ
イヤー同士の短絡等の不良を良好に防止することができ
る。また、外側封止樹脂として、成形不良品の発生率が
低い材質のものを適用することができる。
【0012】次に、本発明は、半導体素子をリードフレ
ームに搭載し、半導体素子とリードフレーム間をワイヤ
ーにより結線した半導体装置の製造方法において、半導
体素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止樹脂
をモールド成形するステップと、内側封止樹脂及びリー
ドフレームの一部を少なくとも覆う外側封止樹脂をモー
ルド成形するステップとを含んでいる。
【0013】この様な本発明の製造方法によれば、半導
体素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止樹脂
をモールド成形し、内側封止樹脂及びリードフレームの
一部を少なくとも覆う外側封止樹脂をモールド成形して
いる。従って、内側封止樹脂として、半導体素子及びワ
イヤーを封止するのに適した材質のものを適用すること
ができ、また外側封止樹脂として、半導体装置の外装に
適した材質のものを適用することができる。その上、内
側封止樹脂及び外側封止樹脂について、金型の構造、金
型温度、樹脂の注入圧並びに注入速度等の成形条件を別
々に設定することができる。このため、内側封止樹脂の
適宜な成形条件の設定により、ワイヤーの変形や断線、
あるいは各ワイヤー同士の短絡等の不良を良好に防止す
ることができ、また外側封止樹脂の適宜な成形条件の設
定により、ボイド、未充填、ウエルドライン、ピンホー
ル等の成形不良を効果的に抑制することができる。更
に、内側封止樹脂及び外側封止樹脂を連続的に成形する
ので、製造工程の繁雑化を招くことが無く、モールド樹
脂の粉末や破片により半導体素子等の部品が汚染される
ことがない。
【0014】また、本発明の製造方法においては、内側
封止樹脂の表面をなしじ加工もしくは鮫肌加工してい
る。
【0015】この様に内側封止樹脂の表面をなしじ加工
もしくは鮫肌加工すれば、内側封止樹脂と外側封止樹脂
の界面での接着性が向上する。
【0016】更に、本発明の製造方法においては、外側
封止樹脂として、高密着性樹脂を適用している。
【0017】この様に外側封止樹脂として、高密着性樹
脂を適用すれば、内側封止樹脂に対する外側封止樹脂の
接着性が向上する。
【0018】また、本発明の製造方法においては、内側
封止樹脂が半ば硬化した状態で、外側封止樹脂のモール
ド成形を行っている。
【0019】この様に内側封止樹脂が半ば硬化したとき
に外側封止樹脂のモールド成形を行えば、内側封止樹脂
と外側封止樹脂が化学的に反応して結合し、両者間の接
着性が向上する。
【0020】更に、本発明の製造方法においては、内側
封止樹脂のモールド成形のときに内側封止樹脂を注入す
るゲートと、外側封止樹脂のモールド成形のときに外側
封止樹脂を注入するゲートとを個別に設定している。
【0021】この様に内側封止樹脂の注入ゲートと外側
封止樹脂の注入ゲートを別々にすれば、内側封止樹脂及
び外側封止樹脂として、相互に異なる性質のものを適用
することが容易になる。
【0022】また、本発明の製造方法においては、内側
封止樹脂として、該内側封止樹脂のモールド成形のとき
に半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低い低応力
樹脂を適用し、外側封止樹脂として、高熱伝導性樹脂を
適用している。
【0023】この様に内側封止樹脂として、低応力樹脂
を適用すれば、ワイヤーの変形や断線、あるいは各ワイ
ヤー同士の短絡等の不良を良好に防止することができ
る。また、外側封止樹脂として、高熱伝導性樹脂を適用
すれば、半導体装置の放熱効率を高めることができる。
【0024】更に、本発明の製造方法においては、内側
封止樹脂のモールド成形のときに内側封止樹脂を低圧も
しくは低速で注入している。
【0025】この様に内側封止樹脂を低圧もしくは低速
で注入すれば、半導体素子及びワイヤーに作用する応力
が低くなり、ワイヤーの変形や断線、あるいは各ワイヤ
ー同士の短絡等の不良を良好に防止することができる。
【0026】また、本発明の製造方法においては、外側
封止樹脂のモールド成形のときに外側封止樹脂を高圧も
しくは高速で注入している。
【0027】この様に外側封止樹脂を高圧もしくは高速
で注入すれば、外側封止樹脂については、ボイド、未充
填、ウエルドライン、ピンホール等の成形不良を効果的
に抑制することができる。
【0028】一方、本発明は、本発明の製造方法により
製造された半導体装置をも包含する。
【0029】これにより、高品質の半導体装置を提供す
ることができる。
【0030】次に、半導体素子をリードフレームに搭載
し、半導体素子とリードフレーム間をワイヤーにより結
線した半導体装置の金型において、半導体素子及びワイ
ヤーを少なくとも封止する内側封止樹脂をモールド成形
する第1金型と、内側封止樹脂及びリードフレームの一
部を少なくとも覆う外側封止樹脂をモールド成形する第
2金型とを備えている。
【0031】この様な第1及び第2金型を適用すること
により、本発明の製造方法を具現化することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0033】図1(a)、(b)、及び(c)は、本発
明の製造方法の第1実施形態を示す図である。尚、図1
(a)〜(c)においては、各金型の断面を示してい
る。
【0034】まず、図1(a)に示す様に半導体素子1
1をリードフレーム12上にダイボンド等により接着
し、ワイヤー13をワイヤーボンディング等により形成
して、半導体素子11の電極をワイヤー13を介してリ
ードフレーム12のリード部に接続する。そして、第1
上金型14aと第1下金型14b間の成形空間Aに、半
導体素子11、リードフレーム12の一部、ワイヤー1
3を配置して位置決めし、リードフレーム12のリード
部をフレーム保持金型(図示せず)に挟み込むと共に、
複数のリードフレームを連結するタイバー部(図示せ
ず)をフレーム保持金型(図示せず)に挟み込んで、リ
ードフレーム12を固定する。
【0035】更に、低応力の内側封止樹脂を第1上金型
14aのゲート口14cを通じて成形空A間に注入し
て、内側封止樹脂15(図1(b)に示す)により半導
体素子11、リードフレーム12の一部、ワイヤー13
を封止する。低応力の内側封止樹脂15は、注入時の流
動性が高く、半導体素子11やワイヤー13に作用する
応力が低い。また、内側封止樹脂15を成形空間Aに低
圧及び低速度で注入する。この様に低応力の内側封止樹
脂15を低圧及び低速度で注入すれば、半導体素子11
やワイヤー13に作用する応力を極めて低くすることが
でき、ワイヤー13の変形や断線、あるいは各ワイヤー
13同士の短絡等の不良を良好に防止することができ
る。
【0036】この後、内側封止樹脂15が半ば硬化した
ときに、第1上金型14aと第1下金型14bを離間さ
せて、内側封止樹脂15、半導体素子11、リードフレ
ーム12の一部、ワイヤー13を取り出す。第1上金型
14aと第1下金型14bの内壁面には、なしじ加工
(細かな凹凸加工)もしくは鮫肌加工が施されている。
このため、この取り出された内側封止樹脂15の表面に
もなしじ加工もしくは鮫肌加工が施されている。
【0037】次に、図1(b)に示す様に第2上金型1
6aと第2下金型16b間の成形空間Bに、半ば硬化し
た内側封止樹脂15及びリードフレーム12の一部を配
置して位置決めし、リードフレーム12のリード部をフ
レーム保持金型(図示せず)に挟み込むと共に、リード
フレーム12のタイバー部(図示せず)をフレーム保持
金型(図示せず)に挟み込んで、リードフレーム12を
固定する。
【0038】そして、高熱伝導性の外側封止樹脂を第2
下金型16bのゲート口16cを通じて成形空間Bに注
入して、外側封止樹脂17(図1(c)に示す)により
内側封止樹脂15及びリードフレーム12の一部を覆
う。このとき、外側封止樹脂17を成形空間Bに高圧及
び高速度で注入する。この様に外側封止樹脂17を高圧
及び高速度で注入すれば、ボイド、未充填、ウエルドラ
イン、ピンホール等の成形不良が外側封止樹脂17に発
生せずに済む。
【0039】また、内側封止樹脂15の表面になしじ加
工もしくは鮫肌加工を施していることから、内側封止樹
脂15と外側封止樹脂17の界面での接着性が良い。あ
いるは、内側封止樹脂15が半ば硬化した状態で、外側
封止樹脂17により内側封止樹脂15を覆っているの
で、内側封止樹脂15と外側封止樹脂17が化学的に反
応して結合し、両者間の接着性がより向上する。尚、外
側封止樹脂17として、高熱伝導性だけではなく、高密
着性を有するものを適用すれば、両者間の接着性が更に
向上する。
【0040】この後、第2上金型16aと第2下金型1
6bを離間させて、図1(c)に示す半導体装置18を
取り出す。
【0041】この様に本実施形態では、低応力の内側封
止樹脂15を成形空間Aに低圧及び低速度で注入して、
内側封止樹脂15により半導体素子11、リードフレー
ム12の一部、ワイヤー13を封止しているので、ワイ
ヤー13の変形や断線、あるいは各ワイヤー13同士の
短絡等の不良を良好に防止することができる。また、外
側封止樹脂17を成形空間Bに高圧及び高速度で注入し
ているので、ボイド、未充填、ウエルドライン、ピンホ
ール等の成形不良が外側封止樹脂17に発生せずに済
み、外観不良等を防止することができる。更に、内側封
止樹脂15の表面になしじ加工もしくは鮫肌加工を施し
たり、内側封止樹脂15が半ば硬化した状態で、外側封
止樹脂17により内側封止樹脂15を覆っているので、
内側封止樹脂15と外側封止樹脂17間の接着性が極め
て良い。また、高熱伝導性の外側封止樹脂17を適用し
ていることから、半導体素子11が発熱しても、この熱
を効率的に放熱することができる。更に、内側封止樹脂
15及び外側封止樹脂17を連続的に成形するので、製
造工程の繁雑化を招くことが無く、モールド樹脂の粉末
や破片により半導体素子11等の部品が汚染されずに済
む。
【0042】図2(a)、(b)、及び(c)は、本発
明の製造方法の第2実施形態を示す図である。尚、図2
において、図1と同様の作用を果たす部位には同じ符号
を付す。
【0043】まず、図2(a)に示す様に半導体素子1
1をリードフレーム12上に搭載し、半導体素子11の
電極をワイヤー13を通じてリードフレーム12のリー
ド部に接続する。そして、第1上金型21aと第1下金
型21b間の成形空間Aに、半導体素子11、リードフ
レーム12の一部、ワイヤー13を位置決めし、リード
フレーム12のリード部及びタイバー部(図示せず)を
フレーム保持金型(図示せず)に挟み込んで、リードフ
レーム12を固定する。
【0044】更に、低応力の内側封止樹脂を第1上金型
21aのゲート口21cを通じて成形空間Aに低圧及び
低速度で注入して、内側封止樹脂23(図2(b)に示
す)によりリードフレーム12の上側面の一部を覆い、
内側封止樹脂23により半導体素子11、リードフレー
ム12の一部、ワイヤー13を封止する。
【0045】この後、内側封止樹脂23が半ば硬化した
ときに、第1上金型21aと第1下金型21bを離間さ
せて、内側封止樹脂23、半導体素子11、リードフレ
ーム12の一部、ワイヤー13を取り出す。第1上金型
21aと第1下金型21bの内壁面になしじ加工もしく
は鮫肌加工が施されており、半ば硬化した内側封止樹脂
23の表面にもなしじ加工もしくは鮫肌加工が施され
る。
【0046】次に、図2(b)に示す様に第2上金型2
2aと第2下金型22b間の成形空間Bに、半ば硬化し
た内側封止樹脂23及びリードフレーム12の一部を配
置して位置決めし、リードフレーム12のリード部及び
タイバー部(図示せず)をフレーム保持金型(図示せ
ず)に挟み込んで、リードフレーム12を固定する。
【0047】そして、高熱伝導性の外側封止樹脂を第2
下金型22bのゲート口22cを通じて成形空間Bに高
圧及び高速度で注入して、外側封止樹脂24(図2
(c)に示す)によりリードフレーム12の下側面の一
部を覆う。
【0048】この後、第2上金型22aと第2下金型2
2bを離間させて、図2(c)に示す半導体装置25を
取り出す。
【0049】この半導体装置25では、低応力の内側封
止樹脂23によりリードフレーム12の上側を覆い、外
側封止樹脂24によりリードフレーム12の下側を覆っ
ている。
【0050】本実施形態の製造方法においても、図1
(a)〜(c)の製造方法と同様に、ワイヤー13の変
形や断線、あるいは各ワイヤー13同士の短絡等の不良
を良好に防止することができ、また外観不良等を防止す
ることができ、更に内側封止樹脂23と外側封止樹脂2
4間の接着性が極めて良く、半導体素子11の熱を高熱
伝導性の外側封止樹脂24により効率的に放熱すること
ができ、更に製造工程の繁雑化を招くことが無く、モー
ルド樹脂の粉末や破片により半導体素子11等の部品が
汚染されずに済む。
【0051】尚、本発明は、上記各実施形態に限定され
るものではなく、多様に変形することができる。例え
ば、如何なる種類の半導体素子を搭載した半導体装置に
も、本発明を適用することができる。また、内側封止樹
脂として、低応力だけではなく、高熱伝導性、高純度
性、低吸湿性、耐高温性、耐低温性等を兼ね備えるもの
を適用しても良い。あるいは、外側封止樹脂として、高
熱伝導性や高密着性だけではなく、高純度性、低吸湿
性、耐高温性、耐低温性等を兼ね備えるものを適用して
も良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の半導体装置に
よれば、内側封止樹脂により半導体素子及びワイヤーを
少なくとも封止し、外側封止樹脂により内側封止樹脂及
びリードフレームの一部を少なくとも覆っている。従っ
て、内側封止樹脂として、該内側封止樹脂のモールド成
形のときに半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低
い低応力樹脂を適用すれば、ワイヤーの変形や断線、あ
るいは各ワイヤー同士の短絡等の不良を良好に防止する
ことができる。また、外側封止樹脂として、成形不良品
の発生率が低い材質のものを適用することができる。
【0053】また、本発明の製造方法によれば、半導体
素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止樹脂を
モールド成形し、内側封止樹脂及びリードフレームの一
部を少なくとも覆う外側封止樹脂をモールド成形してい
る。従って、内側封止樹脂として、半導体素子及びワイ
ヤーを封止するのに適した材質のものを適用することが
でき、また外側封止樹脂として、半導体装置の外装に適
した材質のものを適用することができる。その上、内側
封止樹脂及び外側封止樹脂について、金型の構造、金型
温度、樹脂の注入圧並びに注入速度等の成形条件を別々
に設定することができる。このため、内側封止樹脂の適
宜な成形条件の設定により、ワイヤーの変形や断線、あ
るいは各ワイヤー同士の短絡等の不良を良好に防止する
ことができ、また外側封止樹脂の適宜な成形条件の設定
により、ボイド、未充填、ウエルドライン、ピンホール
等の成形不良を効果的に抑制することができる。更に、
内側封止樹脂及び外側封止樹脂を連続的に成形するの
で、製造工程の繁雑化を招くことが無く、モールド樹脂
の粉末や破片により半導体素子等の部品が汚染されるこ
とがない。
【0054】更に、本発明の製造方法によれば、内側封
止樹脂の表面をなしじ加工もしくは鮫肌加工しているの
で、内側封止樹脂と外側封止樹脂の界面での接着性が向
上する。
【0055】また、本発明の製造方法によれば、外側封
止樹脂として、高密着性樹脂を適用しているので、内側
封止樹脂に対する外側封止樹脂の接着性が向上する。
【0056】また、本発明の製造方法によれば、内側封
止樹脂が半ば硬化したときに外側封止樹脂のモールド成
形を行っているので、内側封止樹脂と外側封止樹脂が化
学的に反応して結合し、両者間の接着性が向上する。
【0057】更に、本発明の製造方法によれば、内側封
止樹脂の注入ゲートと外側封止樹脂の注入ゲートを別々
にしているので、内側封止樹脂及び外側封止樹脂とし
て、相互に異なる性質のものを適用することが容易にな
る。
【0058】また、本発明の製造方法によれば、内側封
止樹脂として、低応力樹脂を適用しているので、ワイヤ
ーの変形や断線、あるいは各ワイヤー同士の短絡等の不
良を良好に防止することができる。また、外側封止樹脂
として、高熱伝導性樹脂を適用しているので、半導体装
置の放熱効率を高めることができる。
【0059】更に、本発明の製造方法によれば、内側封
止樹脂を低圧もしくは低速で注入しているので、半導体
素子及びワイヤーに作用する応力が低くなり、ワイヤー
の変形や断線、あるいは各ワイヤー同士の短絡等の不良
を良好に防止することができる。
【0060】また、本発明の製造方法によれば、外側封
止樹脂を高圧もしくは高速で注入しているので、外側封
止樹脂については、ボイド、未充填、ウエルドライン、
ピンホール等の成形不良を効果的に抑制することができ
る。
【0061】一方、本発明の半導体装置は、本発明の製
造方法により製造されることにより、高品質のものとな
る。
【0062】また、本発明によれば、第1及び第2金型
を適用することにより、本発明の製造方法を具現化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、及び(c)は、本発明の半導
体装置の製造方法の第1実施形態を示す図である。
【図2】(a)、(b)、及び(c)は、本発明の半導
体装置の製造方法の第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
11 半導体素子 12 リードフレーム 13 ワイヤー 14a 第1上金型 14b 第1下金型 15 内側封止樹脂 16a 第2上金型 16b 第2下金型 17 外側封止樹脂 18 半導体装置18 21a 第1上金型 21b 第1下金型 22a 第2上金型 22b 第2下金型 23 内側封止樹脂 24 外側封止樹脂 25 半導体装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子をリードフレームに搭載し、
    半導体素子とリードフレーム間をワイヤーにより結線し
    た半導体装置において、 半導体素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止
    樹脂と、 内側封止樹脂及びリードフレームの一部を少なくとも覆
    う外側封止樹脂とを備え、 内側封止樹脂として、該内側封止樹脂のモールド成形の
    ときに半導体素子及びワイヤーに作用する応力が低い低
    応力樹脂を適用したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体素子をリードフレームに搭載し、
    半導体素子とリードフレーム間をワイヤーにより結線し
    た半導体装置の製造方法において、 半導体素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止
    樹脂をモールド成形するステップと、 内側封止樹脂及びリードフレームの一部を少なくとも覆
    う外側封止樹脂をモールド成形するステップとを含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 内側封止樹脂の表面をなしじ加工もしく
    は鮫肌加工することを特徴とする請求項2に記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 外側封止樹脂として、高密着性樹脂を適
    用したことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 内側封止樹脂が半ば硬化した状態で、外
    側封止樹脂のモールド成形を行うことを特徴とする請求
    項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 内側封止樹脂のモールド成形のときに内
    側封止樹脂を注入するゲートと、外側封止樹脂のモール
    ド成形のときに外側封止樹脂を注入するゲートとを個別
    に設定したことを特徴とする請求項2に記載の半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 内側封止樹脂として、該内側封止樹脂の
    モールド成形のときに半導体素子及びワイヤーに作用す
    る応力が低い低応力樹脂を適用し、外側封止樹脂とし
    て、高熱伝導性樹脂を適用したことを特徴とする請求項
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 内側封止樹脂のモールド成形のときに内
    側封止樹脂を低圧もしくは低速で注入することを特徴と
    する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 外側封止樹脂のモールド成形のときに外
    側封止樹脂を高圧もしくは高速で注入することを特徴と
    する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9のいずれかの製造方法
    により製造されたことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体素子をリードフレームに搭載
    し、半導体素子とリードフレーム間をワイヤーにより結
    線した半導体装置の金型において、 半導体素子及びワイヤーを少なくとも封止する内側封止
    樹脂をモールド成形する第1金型と、 内側封止樹脂及びリードフレームの一部を少なくとも覆
    う外側封止樹脂をモールド成形する第2金型とを備える
    ことを特徴とする半導体装置の金型。
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