JP2003249594A - 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 - Google Patents
半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁層を貫通して形成された線路導体に対し
て半導体素子から発生する磁界を有効にシールドし、ま
た線路導体の伝送モードが途中で変化せず、さらに導体
抵抗が線路導体の全長にわたって大きく変化しないもの
とすること。 【解決手段】 複数の絶縁層が積層されて成り、上面の
複数の凹部2の底面に半導体素子Aを載置する載置部1
aを有する基体1と、隣接する凹部2間の絶縁層4の下
端部を貫通して形成され、内面の底面以外の部位にメタ
ライズ層7が形成された略四角形の貫通孔5と、貫通孔
5の底面を通って形成され、半導体素子A同士を接続す
る線路導体3と、絶縁層4内の貫通孔5の両側に形成さ
れ、基体1の上面および/または下面の接地導体層に接
続された複数の接地貫通導体8と、貫通孔5と接地貫通
導体8との間の絶縁層4内に貫通孔5の側面のメタライ
ズ層7から接地貫通導体8にかけて形成された複数の内
層導体層10とを具備した。
て半導体素子から発生する磁界を有効にシールドし、ま
た線路導体の伝送モードが途中で変化せず、さらに導体
抵抗が線路導体の全長にわたって大きく変化しないもの
とすること。 【解決手段】 複数の絶縁層が積層されて成り、上面の
複数の凹部2の底面に半導体素子Aを載置する載置部1
aを有する基体1と、隣接する凹部2間の絶縁層4の下
端部を貫通して形成され、内面の底面以外の部位にメタ
ライズ層7が形成された略四角形の貫通孔5と、貫通孔
5の底面を通って形成され、半導体素子A同士を接続す
る線路導体3と、絶縁層4内の貫通孔5の両側に形成さ
れ、基体1の上面および/または下面の接地導体層に接
続された複数の接地貫通導体8と、貫通孔5と接地貫通
導体8との間の絶縁層4内に貫通孔5の側面のメタライ
ズ層7から接地貫通導体8にかけて形成された複数の内
層導体層10とを具備した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体素子
を載置する半導体素子収納用パッケージおよび半導体装
置に関する。
を載置する半導体素子収納用パッケージおよび半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波帯域で作動する複数の半導
体素子を一つの半導体素子収納用パッケージ(以下、半
導体パッケージという)として、上面に形成された複数
の凹部の底面にそれぞれ半導体素子を載置する載置部が
形成され、隣接する凹部間に隔壁が設けられた基体を有
し、隔壁を貫通する線路導体により半導体素子同士を電
気的に接続する構成のものが知られている。これを図3
(a),(b)に示す。
体素子を一つの半導体素子収納用パッケージ(以下、半
導体パッケージという)として、上面に形成された複数
の凹部の底面にそれぞれ半導体素子を載置する載置部が
形成され、隣接する凹部間に隔壁が設けられた基体を有
し、隔壁を貫通する線路導体により半導体素子同士を電
気的に接続する構成のものが知られている。これを図3
(a),(b)に示す。
【0003】図3に示すように、この半導体パッケージ
は、複数のセラミック層を積層して成る基体1の上面に
例えば2つの凹部2が形成され、各凹部2の底面に載置
部1aが設けられている。また、凹部2の間には多層に
積層されたセラミック層から成る隔壁4が形成され、さ
らに隔壁4の下端を貫通するように線路導体3が形成さ
れている。そして、互いに隔離された載置部1aにそれ
ぞれ半導体素子Aを載置し、半導体素子A同士を線路導
体3を介して電気的に接続し、基体1および隔壁4の上
面に蓋体(図示せず)を接合することにより、半導体装
置が構成される。
は、複数のセラミック層を積層して成る基体1の上面に
例えば2つの凹部2が形成され、各凹部2の底面に載置
部1aが設けられている。また、凹部2の間には多層に
積層されたセラミック層から成る隔壁4が形成され、さ
らに隔壁4の下端を貫通するように線路導体3が形成さ
れている。そして、互いに隔離された載置部1aにそれ
ぞれ半導体素子Aを載置し、半導体素子A同士を線路導
体3を介して電気的に接続し、基体1および隔壁4の上
面に蓋体(図示せず)を接合することにより、半導体装
置が構成される。
【0004】この半導体装置は、各半導体素子Aが電気
的に外部電気回路装置(図示せず)に接続される。この
半導体装置が通信用として用いられる場合、例えば各半
導体素子Aはそれぞれ送信用と受信用であり、これらの
半導体素子Aを線路導体3を介して互いに電気的に接続
することにより、一体となって外部電気回路装置との間
で高周波信号を入出力する通信用の半導体装置となる。
的に外部電気回路装置(図示せず)に接続される。この
半導体装置が通信用として用いられる場合、例えば各半
導体素子Aはそれぞれ送信用と受信用であり、これらの
半導体素子Aを線路導体3を介して互いに電気的に接続
することにより、一体となって外部電気回路装置との間
で高周波信号を入出力する通信用の半導体装置となる。
【0005】このとき、基体1をセラミックスで作製す
るのは、セラミックグリーンシート積層法で複数層から
なる構造にできるとともに、金属から成る基体1に比し
て極めて軽量にできるからである。これにより、載置部
1aの直下のセラミック層の層間に内部配線を形成した
り、隔壁4内に内部配線を形成することができ、半導体
素子A同士を複数の配線によって電気的に接続すること
ができる。
るのは、セラミックグリーンシート積層法で複数層から
なる構造にできるとともに、金属から成る基体1に比し
て極めて軽量にできるからである。これにより、載置部
1aの直下のセラミック層の層間に内部配線を形成した
り、隔壁4内に内部配線を形成することができ、半導体
素子A同士を複数の配線によって電気的に接続すること
ができる。
【0006】また、基体1として、銅(Cu)−タング
ステン(W)合金等の熱伝導性に優れる合金からなるも
のを用いた場合には、重さがセラミック製のものの数倍
に大きくなってしまう。
ステン(W)合金等の熱伝導性に優れる合金からなるも
のを用いた場合には、重さがセラミック製のものの数倍
に大きくなってしまう。
【0007】また、隔壁4を貫通するように形成される
線路導体3は、セラミックス等からなる入出力端子を別
途用意する場合に比べて、その形成が極めて容易なもの
となる。
線路導体3は、セラミックス等からなる入出力端子を別
途用意する場合に比べて、その形成が極めて容易なもの
となる。
【0008】さらに、基体1が金属製である場合に比べ
て、セラミック製の基体1は磁界のシールド性が劣るの
は否めないが、高周波帯域において比較的周波数が低い
場合(例えば数GHz〜40GHz)には、基体1にセラ
ミックスを用いる利点は大きいものとなっている。
て、セラミック製の基体1は磁界のシールド性が劣るの
は否めないが、高周波帯域において比較的周波数が低い
場合(例えば数GHz〜40GHz)には、基体1にセラ
ミックスを用いる利点は大きいものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体パッケージにおいては、各載置部1aの半導
体素子Aから発生した磁界は隔壁4により相互にほぼ遮
断されるが、線路導体3に対する磁界の影響を充分に抑
制することはできなかった。従って、隔壁4内に侵入し
た磁界が線路導体3に影響し、磁界によって励起された
微少電流がノイズとなって発生したり、さらには半導体
素子Aの誤動作を引き起こす原因となっていた。
来の半導体パッケージにおいては、各載置部1aの半導
体素子Aから発生した磁界は隔壁4により相互にほぼ遮
断されるが、線路導体3に対する磁界の影響を充分に抑
制することはできなかった。従って、隔壁4内に侵入し
た磁界が線路導体3に影響し、磁界によって励起された
微少電流がノイズとなって発生したり、さらには半導体
素子Aの誤動作を引き起こす原因となっていた。
【0010】また、線路導体3は、半導体素子Aとの接
続部が上方が空間となっているマイクロストリップ線路
部となっており、また中間部が上方が隔壁4で覆われた
ストリップ線路部となっているため、伝送モードが途中
で変化していることとなり、伝送モードの境界で高周波
信号の反射損失が発生するという不具合を招来してい
た。
続部が上方が空間となっているマイクロストリップ線路
部となっており、また中間部が上方が隔壁4で覆われた
ストリップ線路部となっているため、伝送モードが途中
で変化していることとなり、伝送モードの境界で高周波
信号の反射損失が発生するという不具合を招来してい
た。
【0011】さらに、従来の線路導体3は中間部が隔壁
に覆われているため金(Au)メッキを表面に形成する
ことができず、その結果隔壁に覆われた部分と覆われて
いない部分との境界で線路導体3の抵抗が大きく変化
し、高周波信号の挿入損失を発生させる原因となってい
た。
に覆われているため金(Au)メッキを表面に形成する
ことができず、その結果隔壁に覆われた部分と覆われて
いない部分との境界で線路導体3の抵抗が大きく変化
し、高周波信号の挿入損失を発生させる原因となってい
た。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて完成
されたものであり、その目的は、半導体素子同士を電気
的に接続するとともに隔壁を貫通して形成された線路導
体に対して、半導体素子から発生する磁界を有効にシー
ルドすることができ、また線路導体の伝送モードが途中
で変化することがなく、さらに導体抵抗が線路導体の全
長にわたって大きく変化することがない半導体パッケー
ジを提供することにある。
されたものであり、その目的は、半導体素子同士を電気
的に接続するとともに隔壁を貫通して形成された線路導
体に対して、半導体素子から発生する磁界を有効にシー
ルドすることができ、また線路導体の伝送モードが途中
で変化することがなく、さらに導体抵抗が線路導体の全
長にわたって大きく変化することがない半導体パッケー
ジを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子収納
用パッケージは、複数の絶縁層が積層されて成るととも
に上面に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ半導体
素子を載置する載置部が形成された基体と、隣接する前
記凹部間の前記絶縁層の下端部を貫通して形成され、内
面の底面以外の部位にメタライズ層が形成された断面形
状が略四角形の貫通孔と、隣接する前記凹部の前記載置
部間に前記貫通孔の前記底面を通って形成され、各々の
前記載置部に載置される前記半導体素子同士を電気的に
接続するための線路導体と、隣接する前記凹部間の前記
絶縁層内の前記貫通孔の両側に形成され、前記基体の上
面および/または下面に形成された接地導体層に接続さ
れた複数の接地貫通導体と、前記貫通孔と前記接地貫通
導体との間の前記絶縁層内に前記貫通孔の側面の前記メ
タライズ層から前記接地貫通導体にかけて形成された複
数の内層導体層とを具備したことを特徴とする。
用パッケージは、複数の絶縁層が積層されて成るととも
に上面に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ半導体
素子を載置する載置部が形成された基体と、隣接する前
記凹部間の前記絶縁層の下端部を貫通して形成され、内
面の底面以外の部位にメタライズ層が形成された断面形
状が略四角形の貫通孔と、隣接する前記凹部の前記載置
部間に前記貫通孔の前記底面を通って形成され、各々の
前記載置部に載置される前記半導体素子同士を電気的に
接続するための線路導体と、隣接する前記凹部間の前記
絶縁層内の前記貫通孔の両側に形成され、前記基体の上
面および/または下面に形成された接地導体層に接続さ
れた複数の接地貫通導体と、前記貫通孔と前記接地貫通
導体との間の前記絶縁層内に前記貫通孔の側面の前記メ
タライズ層から前記接地貫通導体にかけて形成された複
数の内層導体層とを具備したことを特徴とする。
【0014】本発明の半導体素子収納用パッケージは、
上記の構成により、線路導体に対して半導体素子から発
生する磁界を有効にシールドすることができる。また、
線路導体は全長にわたって上方が空間になっていること
により、高周波信号の伝送モードを線路導体の全長にわ
たってマイクロストリップ線路の伝送モードとし得る。
このため、伝送モードの変化に起因する高周波信号の反
射損失が解消される。さらに、線路導体は全長にわたっ
て表面にAuメッキ層を被着させることができ、その結
果導体抵抗が変化することによる挿入損失を極めて小さ
くすることができる。
上記の構成により、線路導体に対して半導体素子から発
生する磁界を有効にシールドすることができる。また、
線路導体は全長にわたって上方が空間になっていること
により、高周波信号の伝送モードを線路導体の全長にわ
たってマイクロストリップ線路の伝送モードとし得る。
このため、伝送モードの変化に起因する高周波信号の反
射損失が解消される。さらに、線路導体は全長にわたっ
て表面にAuメッキ層を被着させることができ、その結
果導体抵抗が変化することによる挿入損失を極めて小さ
くすることができる。
【0015】本発明の半導体装置は、本発明の半導体素
子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定されると
ともに前記線路導体に電気的に接続された半導体素子
と、前記基体の上面に接合された蓋体とを具備したこと
を特徴とする。
子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定されると
ともに前記線路導体に電気的に接続された半導体素子
と、前記基体の上面に接合された蓋体とを具備したこと
を特徴とする。
【0016】本発明の半導体装置は、上記の構成によ
り、高周波信号の伝送特性に優れたものとなる。
り、高周波信号の伝送特性に優れたものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体素子収納用パッケ
ージについて以下に詳細に説明する。本発明の半導体パ
ッケージについて実施の形態の例を図1(a),
(b),(c)に示す。同図は半導体素子を2個設ける
タイプであり、(a)は隣接する凹部間で隔壁を成す絶
縁層の線路導体部の平面図、(b)は絶縁層の線路導体
部の断面図、(c)は絶縁層の線路導体部の側面図であ
る。また、図2(a),(b)は本発明の半導体パッケ
ージの平面図および断面図である。これらの図におい
て、1は基体、1aは載置部、2は凹部、3は線路導
体、4は隣接する凹部間で隔壁を成す絶縁層、5は貫通
孔、6は貫通孔の内面、7はメタライズ層、8は接地貫
通導体、9は絶縁層、10は内層導体層、Aは半導体素子
である。
ージについて以下に詳細に説明する。本発明の半導体パ
ッケージについて実施の形態の例を図1(a),
(b),(c)に示す。同図は半導体素子を2個設ける
タイプであり、(a)は隣接する凹部間で隔壁を成す絶
縁層の線路導体部の平面図、(b)は絶縁層の線路導体
部の断面図、(c)は絶縁層の線路導体部の側面図であ
る。また、図2(a),(b)は本発明の半導体パッケ
ージの平面図および断面図である。これらの図におい
て、1は基体、1aは載置部、2は凹部、3は線路導
体、4は隣接する凹部間で隔壁を成す絶縁層、5は貫通
孔、6は貫通孔の内面、7はメタライズ層、8は接地貫
通導体、9は絶縁層、10は内層導体層、Aは半導体素子
である。
【0018】なお、図1,図2において従来例を示す図
3と同様の部分には同じ符号を付し、それらの詳細な説
明は省略する。
3と同様の部分には同じ符号を付し、それらの詳細な説
明は省略する。
【0019】本発明の半導体パッケージは、複数の絶縁
層9が積層されて成るとともに上面に形成された複数の
凹部2の底面にそれぞれ半導体素子Aを載置する載置部
1aが形成された基体1と、隣接する凹部2間の絶縁層
4の下端部を貫通して形成され、内面6の底面以外の部
位にメタライズ層7が形成された断面形状が略四角形の
貫通孔5と、隣接する凹部2の載置部1a間に貫通孔5
の底面を通って形成され、各々の載置部1aに載置され
る半導体素子A同士を電気的に接続するための線路導体
3と、隣接する凹部2間の絶縁層4内の貫通孔5の両側
に形成され、基体1の上面および/または下面に形成さ
れた接地導体層に接続された複数の接地貫通導体8と、
貫通孔5と接地貫通導体8との間の絶縁層4内に貫通孔
5の側面のメタライズ層7から接地貫通導体8にかけて
形成された複数の内層導体層10とを具備した構成であ
る。
層9が積層されて成るとともに上面に形成された複数の
凹部2の底面にそれぞれ半導体素子Aを載置する載置部
1aが形成された基体1と、隣接する凹部2間の絶縁層
4の下端部を貫通して形成され、内面6の底面以外の部
位にメタライズ層7が形成された断面形状が略四角形の
貫通孔5と、隣接する凹部2の載置部1a間に貫通孔5
の底面を通って形成され、各々の載置部1aに載置され
る半導体素子A同士を電気的に接続するための線路導体
3と、隣接する凹部2間の絶縁層4内の貫通孔5の両側
に形成され、基体1の上面および/または下面に形成さ
れた接地導体層に接続された複数の接地貫通導体8と、
貫通孔5と接地貫通導体8との間の絶縁層4内に貫通孔
5の側面のメタライズ層7から接地貫通導体8にかけて
形成された複数の内層導体層10とを具備した構成であ
る。
【0020】本発明の貫通孔5は、半導体素子Aからの
磁界に対するシールド構造を有している。すなわち、貫
通孔5の内面6の底面以外の部位にメタライズ層7が形
成され、接地貫通導体8が内面6に近接するとともに貫
通孔5の両側に線路導体3に沿って複数本づつ形成され
ている。接地貫通導体8は、導体ペーストが充填された
ビアホールやスルーホール等から成り、例えば実効波長
の1/4以下の間隔で形成され、基体1の上面および/
または下面の接地導体層に接続されるように形成され
る。また、貫通孔5の側面のメタライズ層7から接地貫
通導体8にかけて複数の内層導体層10が形成されてお
り、メタライズ層7および接地貫通導体8が電気的に接
続されている。この構成により、メタライズ層7におけ
る磁界シールド効果が飛躍的に増大する。
磁界に対するシールド構造を有している。すなわち、貫
通孔5の内面6の底面以外の部位にメタライズ層7が形
成され、接地貫通導体8が内面6に近接するとともに貫
通孔5の両側に線路導体3に沿って複数本づつ形成され
ている。接地貫通導体8は、導体ペーストが充填された
ビアホールやスルーホール等から成り、例えば実効波長
の1/4以下の間隔で形成され、基体1の上面および/
または下面の接地導体層に接続されるように形成され
る。また、貫通孔5の側面のメタライズ層7から接地貫
通導体8にかけて複数の内層導体層10が形成されてお
り、メタライズ層7および接地貫通導体8が電気的に接
続されている。この構成により、メタライズ層7におけ
る磁界シールド効果が飛躍的に増大する。
【0021】このとき、貫通孔5の両側の絶縁層4の層
数を多くして内層導体層10を多層化すればするほど磁界
シールド効果が大きくなるが、例えば金属ペーストを印
刷塗布し焼成して成る内層導体層10の厚さ(印刷時は20
μm程度)により、内層導体層10が形成された接地貫通
導体8付近の絶縁層間にデラミネーション(層間剥離)
が発生する場合があるため、内層導体層10の層数は好ま
しくは5〜10層が良い。5層未満であれば磁界シールド
効果が小さくなり、線路導体3にノイズが発生する場合
がある。10層を超えると、デラミネーションが発生して
層間に隙間が生じ、この隙間に、導体層表面にAuメッ
キ層等を形成するためのメッキ液が残留する場合があ
る。この場合、メッキ液に起因してAuメッキ層上にシ
ミが発生し、このシミは有機物からなる場合が多く、半
導体素子Aを載置固定する際のロウ材等の加熱によりシ
ミがガス化して半導体素子Aの表面を汚染し、半導体素
子Aに動作不良を発生させる場合がある。
数を多くして内層導体層10を多層化すればするほど磁界
シールド効果が大きくなるが、例えば金属ペーストを印
刷塗布し焼成して成る内層導体層10の厚さ(印刷時は20
μm程度)により、内層導体層10が形成された接地貫通
導体8付近の絶縁層間にデラミネーション(層間剥離)
が発生する場合があるため、内層導体層10の層数は好ま
しくは5〜10層が良い。5層未満であれば磁界シールド
効果が小さくなり、線路導体3にノイズが発生する場合
がある。10層を超えると、デラミネーションが発生して
層間に隙間が生じ、この隙間に、導体層表面にAuメッ
キ層等を形成するためのメッキ液が残留する場合があ
る。この場合、メッキ液に起因してAuメッキ層上にシ
ミが発生し、このシミは有機物からなる場合が多く、半
導体素子Aを載置固定する際のロウ材等の加熱によりシ
ミがガス化して半導体素子Aの表面を汚染し、半導体素
子Aに動作不良を発生させる場合がある。
【0022】貫通孔5の側面のメタライズ層7から接地
貫通導体8にわたる内層導体層10の長さは0.3〜2mm
が好ましい。0.3mm未満の場合、金属ペーストの印刷
によって形成される内層導体層10の焼成前の厚さが厚く
なり過ぎる場合があり、その場合絶縁層4間にデラミネ
ーションが発生し易くなる。内層導体層7の長さが2m
mを超えると、内層導体層7間の絶縁層4の断面積が大
きくなるため絶縁層4に磁界が侵入し、線路導体3でノ
イズを拾い易くなる。より好ましくは、内層導体層7の
長さは0.5〜2mmがよい。
貫通導体8にわたる内層導体層10の長さは0.3〜2mm
が好ましい。0.3mm未満の場合、金属ペーストの印刷
によって形成される内層導体層10の焼成前の厚さが厚く
なり過ぎる場合があり、その場合絶縁層4間にデラミネ
ーションが発生し易くなる。内層導体層7の長さが2m
mを超えると、内層導体層7間の絶縁層4の断面積が大
きくなるため絶縁層4に磁界が侵入し、線路導体3でノ
イズを拾い易くなる。より好ましくは、内層導体層7の
長さは0.5〜2mmがよい。
【0023】また、貫通孔5の形状は、貫通孔5を正面
の断面形状は略長方形等の略四角形であり、その略四角
形の横方向の長さは0.5〜8mmが好ましい。0.5mm未
満では、線路導体3の幅が小さくなり過ぎて抵抗値が大
きくなる。8mmを超えると、基体1となるセラミック
グリーンシート積層体を焼成する際に貫通孔5の内面6
の天井面が垂れ下がり、その天井面のメタライズ層7が
線路導体3に接触する場合がある。貫通孔5の高さは0.
1〜2mmが好ましい。0.1mm未満の場合、導体層の金
属メッキ層を形成する際にメッキ液が貫通孔5を通って
循環しにくくなり、金属メッキ層の厚さが不十分となる
場合がある。2mmを超える場合、内層導体層10を15層
程度以上に増やさないと所期の磁界シールド効果が得ら
れない場合があり、そうするとデラミネーションが発生
する場合がある。より好ましくは、貫通孔5の高さは0.
5〜2mmがよい。
の断面形状は略長方形等の略四角形であり、その略四角
形の横方向の長さは0.5〜8mmが好ましい。0.5mm未
満では、線路導体3の幅が小さくなり過ぎて抵抗値が大
きくなる。8mmを超えると、基体1となるセラミック
グリーンシート積層体を焼成する際に貫通孔5の内面6
の天井面が垂れ下がり、その天井面のメタライズ層7が
線路導体3に接触する場合がある。貫通孔5の高さは0.
1〜2mmが好ましい。0.1mm未満の場合、導体層の金
属メッキ層を形成する際にメッキ液が貫通孔5を通って
循環しにくくなり、金属メッキ層の厚さが不十分となる
場合がある。2mmを超える場合、内層導体層10を15層
程度以上に増やさないと所期の磁界シールド効果が得ら
れない場合があり、そうするとデラミネーションが発生
する場合がある。より好ましくは、貫通孔5の高さは0.
5〜2mmがよい。
【0024】また、貫通孔5の内面6のメタライズ層7
は、貫通孔5の両側に形成された接地貫通導体8を介し
て接地されているが、この接地貫通導体8は基体1の上
面および/または下面に達している。そして、接地貫通
導体8は基体1の上面および/または下面に予め形成さ
れたメタライズ層から成る接地導体層に接続されて接地
される。
は、貫通孔5の両側に形成された接地貫通導体8を介し
て接地されているが、この接地貫通導体8は基体1の上
面および/または下面に達している。そして、接地貫通
導体8は基体1の上面および/または下面に予め形成さ
れたメタライズ層から成る接地導体層に接続されて接地
される。
【0025】積層された絶縁層(隔壁)4の厚さは0.25
〜3mmがよい。0.25mm未満では、加工が困難となり
量産性が阻害される。3mmを超えると、半導体パッケ
ージAが大型化される。
〜3mmがよい。0.25mm未満では、加工が困難となり
量産性が阻害される。3mmを超えると、半導体パッケ
ージAが大型化される。
【0026】次に、本発明の半導体パッケージの製造方
法の一例を以下に説明する。
法の一例を以下に説明する。
【0027】基体1が酸化アルミニウム(Al2O3)質
焼結体から成る場合、Al2O3の粉末に焼結助材として
シリカ(SiO2),マグネシア(MgO),カルシア
(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダ、
溶剤および可塑剤を添加し、これらの混合物を混練して
スラリー状となす。次に、従来周知のドクターブレード
法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリ
ーンシートを得る。
焼結体から成る場合、Al2O3の粉末に焼結助材として
シリカ(SiO2),マグネシア(MgO),カルシア
(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダ、
溶剤および可塑剤を添加し、これらの混合物を混練して
スラリー状となす。次に、従来周知のドクターブレード
法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリ
ーンシートを得る。
【0028】このセラミックグリーンシートを用いて以
下の[1]〜[5]の工程により基体1を作製する。
下の[1]〜[5]の工程により基体1を作製する。
【0029】[1]セラミックグリーンシートに、凹部
2、接地貫通導体8および積層後に貫通孔5となる貫通
穴を打ち抜き法によって形成する工程。
2、接地貫通導体8および積層後に貫通孔5となる貫通
穴を打ち抜き法によって形成する工程。
【0030】[2]線路導体3、接地貫通導体8、メタ
ライズ層7、内層導体層10を形成するための金属ペース
トをスクリーン印刷法により塗布する工程。このとき、
接地貫通導体8がビアホールから成る場合、ビアホール
形成用の貫通孔への金属ペースト充填は、スクリーン印
刷法で行なわずに圧入してもよい。なお、金属ペースト
は、WやMo(モリブデン)を主成分とする金属粉末に
適当なバインダ、溶剤および可塑剤を添加し、これらの
混合物を混練して作製される。
ライズ層7、内層導体層10を形成するための金属ペース
トをスクリーン印刷法により塗布する工程。このとき、
接地貫通導体8がビアホールから成る場合、ビアホール
形成用の貫通孔への金属ペースト充填は、スクリーン印
刷法で行なわずに圧入してもよい。なお、金属ペースト
は、WやMo(モリブデン)を主成分とする金属粉末に
適当なバインダ、溶剤および可塑剤を添加し、これらの
混合物を混練して作製される。
【0031】[3]セラミックグリーンシートを複数積層
してセラミックグリーンシート積層体を作製する工程。
してセラミックグリーンシート積層体を作製する工程。
【0032】[4]このセラミックグリーンシート積層
体を個々の基体1となる積層体に切断分離し、これらを
例えば還元雰囲気中、約1600℃の温度で2時間焼成して
各導体層を有する焼結体を得る工程。
体を個々の基体1となる積層体に切断分離し、これらを
例えば還元雰囲気中、約1600℃の温度で2時間焼成して
各導体層を有する焼結体を得る工程。
【0033】[5]導体層を保護して酸化防止するとと
もにロウ付けを容易にするための金属メッキ層を各導体
層の表面に被着する工程。金属メッキ層としては、厚さ
が0.5〜9μmのNiメッキ層や厚さが0.5〜5μmのA
uメッキ層などの金属メッキ層を被着させると良い。
もにロウ付けを容易にするための金属メッキ層を各導体
層の表面に被着する工程。金属メッキ層としては、厚さ
が0.5〜9μmのNiメッキ層や厚さが0.5〜5μmのA
uメッキ層などの金属メッキ層を被着させると良い。
【0034】上記工程[5]により、Auメッキ層が線
路導体3の全長にわたって表面に被着されるので、線路
導体3の抵抗値を小さくすることができるとともに、線
路導体3の抵抗値が途中で変化することがないため、高
周波信号の挿入損失を小さくすることができる。
路導体3の全長にわたって表面に被着されるので、線路
導体3の抵抗値を小さくすることができるとともに、線
路導体3の抵抗値が途中で変化することがないため、高
周波信号の挿入損失を小さくすることができる。
【0035】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行
うことは何等差し支えない。例えば、上記実施の形態で
は半導体素子が2個収容される半導体パッケージおよび
半導体装置について説明したが、半導体素子を3個以上
収容するようにしてもよい。また、本発明の実施の形態
では、線路導体3の両側に同一面接地導体層を設けたコ
プレーナ構造としても良く、この場合同一面接地導体層
は例えば接地貫通導体8に電気的に接続されて接地さ
れ、これにより、さらに高い周波数帯域の高周波信号に
も対応できるようになる。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行
うことは何等差し支えない。例えば、上記実施の形態で
は半導体素子が2個収容される半導体パッケージおよび
半導体装置について説明したが、半導体素子を3個以上
収容するようにしてもよい。また、本発明の実施の形態
では、線路導体3の両側に同一面接地導体層を設けたコ
プレーナ構造としても良く、この場合同一面接地導体層
は例えば接地貫通導体8に電気的に接続されて接地さ
れ、これにより、さらに高い周波数帯域の高周波信号に
も対応できるようになる。
【0036】
【実施例】図1の本発明の半導体素子収納用パッケージ
を以下のように構成した。酸化アルミニウム質焼結体
(アルミナセラミックス)から成る基体1を、上述した
セラミック多層技術の製造方法により作製した。このと
き、線路導体3、接地貫通導体8、メタライズ層7およ
び内層導体層10は、Wを主成分とするメタライズ層によ
って形成した。また、接地貫通導体8はWを主成分とす
る導体を充填して成るビアホールとした。さらに、上記
各導体層の表面に厚さ2μmのNiメッキ層および厚さ
1μmのAuメッキ層を順次被着させた。このとき、絶
縁層3の厚さを1.5mm、貫通孔5の幅を3mm、貫通
孔5の高さを1mm、線路導体3の幅を1mm、内層導
体層10の長さを0.2mm,0.3mm,0.5mm,1mm,
1.5mm,2mm,2.5mm,3mmとした8種のサンプ
ルを各5個ずつ作製した。
を以下のように構成した。酸化アルミニウム質焼結体
(アルミナセラミックス)から成る基体1を、上述した
セラミック多層技術の製造方法により作製した。このと
き、線路導体3、接地貫通導体8、メタライズ層7およ
び内層導体層10は、Wを主成分とするメタライズ層によ
って形成した。また、接地貫通導体8はWを主成分とす
る導体を充填して成るビアホールとした。さらに、上記
各導体層の表面に厚さ2μmのNiメッキ層および厚さ
1μmのAuメッキ層を順次被着させた。このとき、絶
縁層3の厚さを1.5mm、貫通孔5の幅を3mm、貫通
孔5の高さを1mm、線路導体3の幅を1mm、内層導
体層10の長さを0.2mm,0.3mm,0.5mm,1mm,
1.5mm,2mm,2.5mm,3mmとした8種のサンプ
ルを各5個ずつ作製した。
【0037】また、比較例として、貫通孔5がなく絶縁
層4を貫通するように1mm幅の線路導体3が形成され
た従来構成(図3)のサンプルを5個作成した。
層4を貫通するように1mm幅の線路導体3が形成され
た従来構成(図3)のサンプルを5個作成した。
【0038】これらのサンプルにLSIから成る半導体
素子Aを2個ずつ搭載して、ネットワークアナライザー
により、線路導体3に5GHzの高周波信号を伝送させ
た場合の線路導体3における挿入損失および反射損失を
測定するとともに、半導体素子Aへのノイズの影響を評
価した。その結果を表1,表2に示す。表1は反射損失
を示し、表2は挿入損失およびノイズの影響を示す。な
お、反射損失および挿入損失の値は5個の平均値を示
す。
素子Aを2個ずつ搭載して、ネットワークアナライザー
により、線路導体3に5GHzの高周波信号を伝送させ
た場合の線路導体3における挿入損失および反射損失を
測定するとともに、半導体素子Aへのノイズの影響を評
価した。その結果を表1,表2に示す。表1は反射損失
を示し、表2は挿入損失およびノイズの影響を示す。な
お、反射損失および挿入損失の値は5個の平均値を示
す。
【0039】
【表1】
【0040】表1より、本発明のサンプルでは、従来の
サンプルに比して200〜330%の反射損失の改善がみられ
た。また、内層導体層10の長さが2mmを超えると、内
層導体層10間の絶縁層4に磁界が侵入して結果的に線路
導体3にノイズが発生する場合があることが判明した。
よって、内層導体層10の長さは0.3〜2mmが好適であ
ることが判明した。
サンプルに比して200〜330%の反射損失の改善がみられ
た。また、内層導体層10の長さが2mmを超えると、内
層導体層10間の絶縁層4に磁界が侵入して結果的に線路
導体3にノイズが発生する場合があることが判明した。
よって、内層導体層10の長さは0.3〜2mmが好適であ
ることが判明した。
【0041】
【表2】
【0042】表2より、本発明のサンプルは従来のサン
プルに比して46〜73%の挿入損失の改善がみられた。ま
た、内層導体層10を2mmよりも長くしても、挿入損失
に大きな改善はみられなかった。
プルに比して46〜73%の挿入損失の改善がみられた。ま
た、内層導体層10を2mmよりも長くしても、挿入損失
に大きな改善はみられなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明の半導体素子収納用パッケージ
は、複数の絶縁層が積層されて成るとともに上面に形成
された複数の凹部の底面にそれぞれ半導体素子を載置す
る載置部が形成された基体と、隣接する凹部間の絶縁層
の下端部を貫通して形成され、内面の底面以外の部位に
メタライズ層が形成された断面形状が略四角形の貫通孔
と、隣接する凹部の載置部間に貫通孔の底面を通って形
成され、各々の載置部に載置される半導体素子同士を電
気的に接続するための線路導体と、隣接する凹部間の絶
縁層内の貫通孔の両側に形成され、基体の上面および/
または下面に形成された接地導体層に接続された複数の
接地貫通導体と、貫通孔と接地貫通導体との間の絶縁層
内に貫通孔の側面のメタライズ層から接地貫通導体にか
けて形成された複数の内層導体層とを具備したことによ
り、線路導体に対して半導体素子から発生する磁界を有
効にシールドすることができる。また、線路導体は全長
にわたって上方が空間になっていることにより、高周波
信号の伝送モードを線路導体の全長にわたってマイクロ
ストリップ線路の伝送モードとし得る。このため、伝送
モードの変化に起因する高周波信号の反射損失が解消さ
れる。さらに、線路導体は全長にわたって表面にAuメ
ッキ層を被着させることができ、その結果導体抵抗が変
化することによる挿入損失を極めて小さくすることがで
きる。
は、複数の絶縁層が積層されて成るとともに上面に形成
された複数の凹部の底面にそれぞれ半導体素子を載置す
る載置部が形成された基体と、隣接する凹部間の絶縁層
の下端部を貫通して形成され、内面の底面以外の部位に
メタライズ層が形成された断面形状が略四角形の貫通孔
と、隣接する凹部の載置部間に貫通孔の底面を通って形
成され、各々の載置部に載置される半導体素子同士を電
気的に接続するための線路導体と、隣接する凹部間の絶
縁層内の貫通孔の両側に形成され、基体の上面および/
または下面に形成された接地導体層に接続された複数の
接地貫通導体と、貫通孔と接地貫通導体との間の絶縁層
内に貫通孔の側面のメタライズ層から接地貫通導体にか
けて形成された複数の内層導体層とを具備したことによ
り、線路導体に対して半導体素子から発生する磁界を有
効にシールドすることができる。また、線路導体は全長
にわたって上方が空間になっていることにより、高周波
信号の伝送モードを線路導体の全長にわたってマイクロ
ストリップ線路の伝送モードとし得る。このため、伝送
モードの変化に起因する高周波信号の反射損失が解消さ
れる。さらに、線路導体は全長にわたって表面にAuメ
ッキ層を被着させることができ、その結果導体抵抗が変
化することによる挿入損失を極めて小さくすることがで
きる。
【0044】本発明の半導体装置は、本発明の半導体素
子収納用パッケージと、載置部に載置固定されるととも
に線路導体に電気的に接続された半導体素子と、基体の
上面に接合された蓋体とを具備したことにより、高周波
信号の伝送特性に優れたものとなる。
子収納用パッケージと、載置部に載置固定されるととも
に線路導体に電気的に接続された半導体素子と、基体の
上面に接合された蓋体とを具備したことにより、高周波
信号の伝送特性に優れたものとなる。
【図1】(a)は本発明の半導体素子収納用パッケージ
における絶縁層上面からみた線路導体付近の平面図、
(b)は絶縁層の線路導体付近の断面図、(c)は絶縁
層の線路導体付近の側面図である。
における絶縁層上面からみた線路導体付近の平面図、
(b)は絶縁層の線路導体付近の断面図、(c)は絶縁
層の線路導体付近の側面図である。
【図2】(a)は本発明の半導体素子収納用パッケージ
の平面図、(b)は(a)のX−X’線における断面図
である。
の平面図、(b)は(a)のX−X’線における断面図
である。
【図3】(a)は従来の半導体素子収納用パッケージの
平面図、(b)は(a)のY−Y’線における断面図で
ある。
平面図、(b)は(a)のY−Y’線における断面図で
ある。
1:基体
1a:載置部
2:凹部
3:線路導体
4:絶縁層
5:貫通孔
6:内面
7:メタライズ層
8:接地貫通導体
9:絶縁層
10:内層導体層
A:半導体素子
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の絶縁層が積層されて成るとともに
上面に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ半導体素
子を載置する載置部が形成された基体と、隣接する前記
凹部間の前記絶縁層の下端部を貫通して形成され、内面
の底面以外の部位にメタライズ層が形成された断面形状
が略四角形の貫通孔と、隣接する前記凹部の前記載置部
間に前記貫通孔の前記底面を通って形成され、各々の前
記載置部に載置される前記半導体素子同士を電気的に接
続するための線路導体と、隣接する前記凹部間の前記絶
縁層内の前記貫通孔の両側に形成され、前記基体の上面
および/または下面に形成された接地導体層に接続され
た複数の接地貫通導体と、前記貫通孔と前記接地貫通導
体との間の前記絶縁層内に前記貫通孔の側面の前記メタ
ライズ層から前記接地貫通導体にかけて形成された複数
の内層導体層とを具備したことを特徴とする半導体素子
収納用パッケージ。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子収納用パッケ
ージと、前記載置部に載置固定されるとともに前記線路
導体に電気的に接続された半導体素子と、前記基体の上
面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする半導
体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002050246A JP2003249594A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002050246A JP2003249594A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003249594A true JP2003249594A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28662537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002050246A Pending JP2003249594A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003249594A (ja) |
-
2002
- 2002-02-26 JP JP2002050246A patent/JP2003249594A/ja active Pending
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