JP2003249164A - 透過型光電陰極及び電子管 - Google Patents

透過型光電陰極及び電子管

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JP2003249164A JP2002046862A JP2002046862A JP2003249164A JP 2003249164 A JP2003249164 A JP 2003249164A JP 2002046862 A JP2002046862 A JP 2002046862A JP 2002046862 A JP2002046862 A JP 2002046862A JP 2003249164 A JP2003249164 A JP 2003249164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外光などの波長の短い光に対して充分な感
度を有するとともに、光電変換によって生成された光電
子を高い効率で放出させることができる透過型光電陰
極、及びそれを用いた電子管を提供する。 【解決手段】 本発明による透過型光電陰極は、ダイヤ
モンド、またはダイヤモンドを主成分とする材料から形
成された光吸収層1、光吸収層1の機械的強度を補う支
持枠21、光吸収層1の入射面に対して設けられる第1
電極31、及び光吸収層1の出射面に対して設けられる
第2電極32によって構成されている。そして、光吸収
層1の入射面と出射面との間に電圧が印加され、光吸収
層1内部に電界が形成される。被検出光が入射して光吸
収層1内部に光電子が発生すると、光吸収層1内部に形
成されている電界によって光電子は出射面方向に加速さ
れ、透過型光電陰極の外部に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検出光を吸収し
て光電子を励起し、外部へ放出する光電陰極及び光電陰
極を備えた電子管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、所定波長の被検出光を検知す
るために用いられる光電陰極及びそれを備えた電子管が
知られている。光電陰極は、所定波長の光を吸収して光
電子を放出する光吸収層を有しており、光吸収層に被検
出光が入射されてこの被検出光が光電子に変換されるこ
とによって、被検出光を検知することができる。光吸収
層には様々な半導体材料が用いられるが、紫外光につい
て光電変換の量子効率の高い材料として多結晶ダイヤモ
ンドが、特開平10−149761号公報に開示されて
いる。
【0003】近年の半導体の高集積化に伴って半導体集
積回路の微細化が急速に進んでいる。現在、微細な半導
体集積回路の製造方法として光リソグラフィーが有望視
されており、その光源はArFマキシマレーザからF2
レーザ等の波長の短いものへと研究が進められている。
そして、このような紫外光などの波長の短い光を利用し
た技術の発展に伴って、紫外光をモニタするための光検
出器が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】紫外光などの光検出器
として従来用いられてきたSiフォトダイオード等の内
部光電効果素子は、強い紫外光の入射によって、p/n
接合やショットキ接合が劣化し、安定に動作しないこと
が問題になっている。
【0005】一方、光電陰極を用いた電子管などの外部
光電効果素子は、一般に上記のようなp/n接合やショ
ットキ電極を有しないので、これらの劣化の問題は発生
しない。そして、光電陰極には、被検出光を入射する入
射面と光電子を放出する出射面とが同一の面である反射
型と、これらの面が異なる透過型の2種類の型がある。
【0006】本願発明者による実験では、ダイヤモンド
からなる反射型の光電陰極では強力な紫外光の入射によ
りその表面状態が変化することがわかっており、このた
め仕事関数の変化により光電子の放出効率が低下するこ
とが観測されている。
【0007】一方、ダイヤモンドからなる透過型の光電
陰極では、被検出光の入射により発生した光電子が反対
側の出射面から放出されなくてはならず、そのためには
薄いダイヤモンド膜が必要となる。本願発明者によるダ
イヤモンド膜の光電子放出に関する実験により、ダイヤ
モンド膜内の光電子の拡散長は0.05μm程度である
ことがわかっている。また、効率よく光電子を放出させ
るためにはダイヤモンド膜の膜厚を拡散長と同程度にす
る必要がある。しかしながら実際にはこのような薄い膜
厚のダイヤモンド薄膜を、紫外光に対して透明な基板、
例えばMgF2、サファイヤ、石英基板上に形成するこ
とは困難であり、ダイヤモンドからなる透過型の光電陰
極を実現することは困難であった。このため、紫外光な
どの波長の短い光に対して充分な感度を有する透過型光
電陰極を実現できなかった。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、紫外光などの波長の短い光に対し
て充分な感度を有するとともに、光電変換によって生成
された光電子を高い効率で放出させることができる透過
型光電陰極、及びそれを用いた電子管を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による透過型光電陰極は、入射された
被検出光によって励起された光電子を放出する光電陰極
であって、ダイヤモンド、またはダイヤモンドを主成分
とする材料からなり、その一方の面が被検出光を入射す
る入射面、他方の面が光電子を放出する出射面となって
いる光吸収層と、光吸収層に対して、入射面と出射面と
の間に所定電圧を印加する電圧印加手段とを備えること
を特徴とする。
【0010】光吸収層の一方が入射面、他方が出射面と
なっている透過型の光電陰極とすることによって、強い
紫外光の入射により出射面の表面状態が変化することが
なく、光電子の放出効率の低下を防ぐことができる。ま
た、光吸収層がダイヤモンド、またはダイヤモンドを主
成分とする材料からなることによって、紫外光などの波
長の短い被検出光が光電子に変換される効率を高めるこ
とができる。また、電圧印加手段が光吸収層内部に電界
を形成することによって、光電子を出射面まで到達し易
くし、高い効率で放出させることができる。
【0011】また、透過型光電陰極は、光吸収層の機械
的強度を補う支持手段を備えることを特徴としてもよ
い。これにより、薄く形成される光吸収層の機械的強度
を補うことができる。
【0012】また、光吸収層は、多結晶ダイヤモンド、
または多結晶ダイヤモンドを主成分とする材料からなる
ことを特徴とする。多結晶ダイヤモンドは薄膜内部に粒
界面が存在するので、単結晶ダイヤモンドよりも効率よ
く光電子を放出させることができる。また、多結晶ダイ
ヤモンドは単結晶ダイヤモンドに比べて形成が容易なの
で、安価に製造することができる。
【0013】また、光吸収層が多結晶ダイヤモンドから
なる場合には、その表面及び粒界面が酸素終端されてい
ることが好ましい。このようにすれば、これらの面は安
定となり、電気的特性を長期にわたり持続させることが
できる。
【0014】また、光吸収層の出射面は酸素終端されて
いることが好ましい。このようにすれば、出射面は安定
となり、電気的特性を長期にわたり持続させることがで
きる。あるいは、光吸収層の出射面は水素終端されてい
ても、出射面の仕事関数を低下させることができ、出射
面に到達した光電子を透過型光電陰極の外部へ容易に放
出できる。
【0015】また、光吸収層の出射面には光吸収層の仕
事関数を低下させるための活性層が形成されていること
が好ましい。これにより、光吸収層の出射面に到達した
光電子は透過型光電陰極の外部へさらに容易に放出され
ることができる。この活性層は、アルカリ金属、アルカ
リ金属の酸化物、またはアルカリ金属のフッ化物を用い
て形成されると、上記の効果を好適に奏することができ
る。
【0016】また、本発明による電子管は、上記した透
過型光電陰極と、透過型光電陰極から放出された光電子
を直接または間接に収集するための陽極と、透過型光電
陰極及び陽極を収納する容器とを備えることを特徴とす
る。このような透過型光電陰極を用いた電子管によれ
ば、紫外光などの波長の短い被検出光を高い量子効率で
検出することができる。
【0017】また、電子管は、透過型光電陰極から放出
された光電子を2次電子増倍する電子増倍手段を備える
ことを特徴としてもよい。このような電子管により、微
弱な被検出光を大きな信号電流として検出可能な光電子
増倍管が得られる。これにより、紫外光等を高いS/N
比で精度良く検出できる。
【0018】また、陽極は、電子が入射することによっ
て発光する蛍光体からなることを特徴としてもよい。こ
のような電子管により、被検出光による画像を精度よく
再現可能なイメージ管が得られる。
【0019】また、電子管は、電子が入射することによ
って発光する蛍光体を備え、透過型光電陰極への被検出
光の入射位置に対応する位置の蛍光体を発光させること
により画像を表示することを特徴としてもよい。電子管
をこのように画像表示素子として用いることによって、
位置情報を有する光信号を入射させて静止画、あるいは
動画を従来より高輝度、低消費電力で表示することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
透過型光電陰極及び電子管の好適な実施形態について詳
細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図
面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していな
い。
【0021】図1は、本発明による透過型光電陰極の第
1実施形態の構成を示す側面断面図である。また、図2
は図1に示した透過型光電陰極の斜視図である。
【0022】図1に示す透過型光電陰極は、光吸収層
1、支持枠21、第1電極31、及び第2電極32によ
って構成されている。この透過型光電陰極は、紫外光な
どの被検出光の入射により光吸収層1内部に光電子が励
起され、この光電子が外部へ放出される光電陰極であ
る。また、光吸収層1の一方の面(図1中の上面)が被
検出光を入射する入射面、その反対側の面となる他方の
面(図1中の下面)が光電子を放出する出射面となる透
過型の構成を有している。
【0023】光吸収層1はダイヤモンド、またはダイヤ
モンドを主成分とする材料から形成されたダイヤモンド
膜からなる。この光吸収層1は、好ましくは被検出光が
入射する入射深さよりも充分に厚く形成されるのが良
い。また、光吸収層1は出射面が酸素終端や水素終端と
して終端処理されるのが好ましい。
【0024】支持枠21は、薄く形成される光吸収層1
の機械的強度を補う支持手段である。この支持枠21
は、Si等の材料からなり、光吸収層1の出射面上の外
縁部に設けられている。
【0025】第1電極31は、光吸収層1の入射面に対
して設けられる入射面側電極である。本実施形態におい
ては、図2に示すように光吸収層1の入射面上に格子状
に第1電極31が形成されている。また、第2電極32
は、光吸収層1の出射面に対して設けられる出射面側電
極である。本実施形態においては、支持枠21の光吸収
層1側とは反対側の全面に第2電極32が形成されてい
る。これら第1電極31及び第2電極32は、光吸収層
1の入射面と出射面との間に電圧を印加して光吸収層1
内部に電界を形成する電圧印加手段として設けられてい
る。
【0026】また、光吸収層1の出射面上には、出射面
の仕事関数を低下させるための活性層11が形成されて
いる。
【0027】上記した透過型光電陰極の構成において、
被検出光が光吸収層1の入射面から入射すると、光吸収
層1内部に被検出光の光量に応じた数の光電子が発生す
る。また、光吸収層1内部には、第1電極31と第2電
極32との間に接続された電源33によって所定の電圧
を印加することにより、出射面側が正、入射面側が負と
なるような電界が形成されている。この電界によって、
光吸収層1内部に発生した光電子は出射面方向に加速さ
れ、出射面に到達した後、活性層11を通過して透過型
光電陰極の外部に放出される。
【0028】本実施形態の透過型光電陰極は、以下に示
す効果を得ることができる。なお、量子効率とは、被検
出光の入射に対して光吸収層1内部において変換された
光電子が透過型光電陰極の出射面から外部に放出される
効率である。
【0029】図1に示した透過型光電陰極は、光吸収層
1の一方の面が入射面で他方の面が出射面となっている
透過型の構成を有している。このように、被検出光が入
射する入射面を光電子が放出される出射面とする反射型
ではなく、透過型の構成とすることにより、強力な紫外
光などの被検出光の入射による出射面の表面状態の変化
が防止される。これによって、出射面での仕事関数の変
化が抑制されるので、光電子の放出効率の低下を防ぐこ
とができる。
【0030】また、光吸収層1がダイヤモンドもしくは
ダイヤモンドを主成分とする材料を用いて形成されてい
る。ダイヤモンドは、光電陰極の材料として従来より用
いられているCsIなどの材料よりも、紫外光に対する
光電子変換効率が高い。このような性質を有するダイヤ
モンドもしくはダイヤモンドを主成分とする材料を光吸
収層1に用いることによって、光吸収層1は、紫外光な
どの波長の短い被検出光の入射に対して高い効率で光電
子に変換することができる。
【0031】また、光吸収層1の入射面側に第1電極3
1、出射面側に第2電極32を設けて光吸収層1内部に
電界を形成している。これによって、光吸収層1内部で
発生した光電子を効率よく出射面に到達させることがで
き、光電子が透過型光電陰極の外部へ放出される効率を
高めることができる。通常、光吸収層1内部で発生した
光電子が光吸収層1外部へ放出されるためには、光電子
を外部へ放出させるために光吸収層1の厚さを光電子の
拡散長と同程度に形成する必要がある。しかし、このよ
うな厚さの光吸収層1をダイヤモンド及びダイヤモンド
を主成分とするダイヤモンド膜として形成することは困
難である。本実施形態による透過型光電陰極では、光吸
収層1内部に電界を形成して、光吸収層1内部において
発生した光電子を出射面へ向けて加速させることによっ
て、光吸収層1の厚さが、例えば厚さ数μm程度といっ
た拡散長より厚い場合でも効率よく光電子を放出させる
ことができる。
【0032】ここで、光吸収層1の材料としては、多結
晶ダイヤモンド、または多結晶ダイヤモンドを主成分と
する材料を用いることが好ましい。多結晶ダイヤモンド
は粒状結晶からなるため、内部に粒状結晶の表面である
粒界面を有している。そして、光吸収層1内部において
発生した光電子が拡散する全方向に存在する粒界面から
光電子が放出される。このため、光電子が励起してから
放出されるまでの移動距離が短くなり、放出される光電
子の数が多くなる。その結果、より高い量子効率を得る
ことができる。また、多結晶ダイヤモンドは単結晶ダイ
ヤモンドに比べて安価に、大量に製造できることから、
光吸収層1の材料として多結晶ダイヤモンドを用いれ
ば、透過型光電陰極の製造コストを抑えることができ
る。
【0033】また、光吸収層1の出射面上の外縁部に
は、支持手段として支持枠21が設けられている。光吸
収層1は、内部において発生した光電子を放出するため
に薄く形成されるので、機械的な強度が充分でない場合
がある。このように、光吸収層1の機械的強度を補う必
要がある場合は、支持枠21のような支持手段を出射面
上の外縁部などの適当な位置に設けると良い。これによ
って、光吸収層1の機械的強度を補うことができる。
【0034】また、光吸収層1の出射面は酸素によって
終端されていることが好ましい。光吸収層1の出射面が
酸素で終端されることによって、光吸収層1の出射面は
安定となり、電気的特性を長期にわたり持続することが
できる。あるいは、光吸収層1の出射面の表面は、水素
で終端することもできる。水素で終端された場合でも、
光吸収層1の出射面の仕事関数を低下させることがで
き、出射面に到達した光電子を透過型光電陰極の外部へ
容易に放出できる。
【0035】また、光吸収層1が多結晶ダイヤモンドま
たは多結晶ダイヤモンドを主成分とする材料からなると
きは、光吸収層1の多結晶ダイヤモンドの表面及び粒界
面は、酸素終端されていることが好ましい。これらの面
が酸素で終端されることによって、光吸収層1の出射面
は安定となり、電気的特性を長期にわたり持続すること
ができる。
【0036】なお、図1に示した透過型光電陰極は透過
型の構成を有しているため、紫外光などの被検出光は出
射面には入射せず、上記した終端処理による表面状態は
変化しない。これによって、終端処理により高めた光電
子の放出効率を維持できる。
【0037】また、光吸収層1の出射面上には、ダイヤ
モンドの仕事関数を低下させる性質をもつ活性層11が
形成されることが好ましい。光吸収層1の出射面の仕事
関数を低下させることで、光吸収層の出射面に到達した
光電子を光吸収層1の出射面からさらに容易に放出でき
る。また、この活性層は、アルカリ金属、アルカリ金属
の酸化物、アルカリ金属のフッ化物などを用いて形成さ
れることで、上記の効果を好適に得ることができる。
【0038】ここで、図3は、図1に示した透過型光電
陰極の、入射した光の波長に対する量子効率を示す分光
感度特性のグラフである。図3では、縦軸に量子効率
(%)、横軸に被検出光の波長(nm)を表している。
透過型光電陰極を上記した構成とすることによって、真
空紫外域の光に対して高い量子効率を実現している。
【0039】図1に示した透過型光電陰極の製造方法及
び具体的構成の一例について概略的に説明する。図4
は、図1に示した透過型光電陰極の製造工程を示す工程
図である。
【0040】Siからなる基板20の一方の面上に、多
結晶ダイヤモンドからなる光吸収層1を約5μmの厚さ
で堆積する(図4(a))。このような、薄い多結晶ダ
イヤモンドの層を形成する方法としては、熱フィラメン
トまたはマイクロ波プラズマを用いた化学気相堆積法
(CVD法)やレーザーアブレーション法などによる合
成方法を用いることができる。また、基板20の材料は
Siに限らず、モリブデンやタンタルといった高融点金
属や、石英、サファイヤといったものを用いてもよい。
【0041】次に、基板20の他方の面上に第2電極3
2を蒸着により形成する(図4(b))。そして、基板
20の他方の面上から、第2電極32と基板20との一
部を適当な寸法のマスクを用いてエッチング除去し、光
吸収層1を一部露出させる(図4(c))。エッチング
はHF+HNO3溶液またはKOH溶液により行われ、
基板20がエッチングされ光吸収層1が露出するとエッ
チングは自動的に停止する。基板20のうち、エッチン
グによって除去されなかった部分は、支持枠21として
光吸収層1の機械的強度を補う機能を有する。
【0042】そして、光吸収層1の、エッチングにより
露出した面(出射面)とは反対側の面(入射面)上に、
フォトリソグラフィー技術とリフトオフ技術を用いて、
適当な寸法の格子状の第1電極31を形成する(図4
(d))。そして、これらを真空中に保持して、光吸収
層1の出射面の清浄化を行った後に出射面等を酸素終端
もしくは水素終端する。
【0043】最後に、光吸収層1の出射面にアルカリ金
属、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のフッ化物な
ど、ダイヤモンド表面の仕事関数を低下させる性質を有
する材料を塗布して活性層11を形成する(図4
(e))。
【0044】上記の製造工程によって、第1実施形態に
よる透過型光電陰極を製造することができる。ただし、
透過型光電陰極の製造方法及び具体的構成については、
本実施例に限らず、様々な方法及び構成を用いることが
できる。
【0045】図5は、透過型光電陰極の第2実施形態の
構成を示す側面断面図である。
【0046】図5に示す透過型光電陰極は、光吸収層
1、活性層11、支持枠21、第1電極膜31a、補助
電極34、及び第2電極32によって構成されている。
このうち、光吸収層1、活性層11、支持枠21、第2
電極32の構成は図1に示した透過型光電陰極と同様で
ある。
【0047】第1電極膜31aは、光吸収層1の入射面
上に薄膜状に形成されている。第1電極膜31aは、被
検出光により発生した光電子が第1電極膜31aで吸収
されないよう、ごく薄く(厚さ30〜150Å程度)形
成されている。また、薄膜状に形成されている第1電極
膜31aへの電気的接続のために、第1電極膜31aの
上に補助電極34が形成されている。
【0048】本実施形態による透過型光電陰極は、光吸
収層1の一方の面が入射面で他方の面が出射面となって
いる透過型の構成を有している。この構成によって、出
射面の表面状態の変化が防止され、光電子の放出効率の
低下を防ぐことができる。また、光吸収層1がダイヤモ
ンドもしくはダイヤモンドを主成分とする材料を用いて
形成されていることによって、光吸収層1は、紫外光な
どの波長の短い被検出光の入射に対して高い効率で光電
子に変換することができる。
【0049】また、光吸収層1の入射面側に第1電極膜
31a、出射面側に第2電極32を設けて光吸収層1内
部に電界を形成している。光吸収層1内部に電界を形成
して、光吸収層1内部において発生した光電子を出射面
へ向けて加速させることによって、光電子を効率よく透
過型光電陰極の外部へ放出させることができる。
【0050】また、第1電極膜31aは光吸収層1の入
射面上に薄膜状に形成されている。電圧印加手段を構成
する電極のうち、光吸収層1に接する電極は図1に示し
た第1電極31のように形成することで透過型光電陰極
を好適に動作させることができるが、製造工程をより簡
便にする必要があるときは、蒸着などの方法により図5
に示すような薄膜状に形成すると良い。このように形成
することで、透過型光電陰極での量子効率を向上させる
ための電圧印加手段を簡便な製造工程により設けること
ができる。
【0051】図6は、透過型光電陰極の第3実施形態の
構成を示す側面断面図である。
【0052】図6に示す透過型光電陰極は、光吸収層
1、活性層11、支持枠22、第1電極35、及び第2
電極36によって構成されている。このうち、光吸収層
1及び活性層11の構成は図1に示した透過型光電陰極
と同様である。
【0053】支持枠22は、薄く形成される光吸収層1
の機械的強度を補う支持手段である。この支持枠22
は、光吸収層1の入射面上の外縁部に設けられている。
【0054】第1電極35は、光吸収層1の入射面に対
して設けられる入射面側電極である。本実施形態におい
ては、支持枠22の光吸収層1側とは反対側の全面に第
1電極35が形成されている。また、第2電極36は、
光吸収層1の出射面に対して設けられる出射面側電極で
ある。本実施形態においては、光吸収層1の出射面上に
格子状に第2電極36が形成されている。これら第1電
極35及び第2電極36は、光吸収層1の入射面と出射
面との間に電圧を印加して光吸収層1内部に電界を形成
する電圧印加手段として設けられている。
【0055】本実施形態による透過型光電陰極は、光吸
収層1の一方の面が入射面で他方の面が出射面となって
いる透過型の構成を有している。この構成によって、出
射面の表面状態の変化が防止され、光電子の放出効率の
低下を防ぐことができる。また、光吸収層1がダイヤモ
ンドもしくはダイヤモンドを主成分とする材料を用いて
形成されていることによって、光吸収層1は、紫外光な
どの波長の短い被検出光の入射に対して高い効率で光電
子に変換することができる。
【0056】また、光吸収層1の入射面側に第1電極3
5、出射面側に第2電極36を設けて光吸収層1内部に
電界を形成している。光吸収層1内部に電界を形成し
て、光吸収層1内部において発生した光電子を出射面へ
向けて加速させることによって、光電子を効率よく透過
型光電陰極の外部へ放出させることができる。
【0057】また、光吸収層1の入射面上の外縁部に、
支持手段として支持枠22が設けられている。薄く形成
されている光吸収層1の機械的強度を補う必要がある場
合は、支持手段を図1に示したように出射面上に設ける
ほか、本実施形態のように入射面上に設けることによっ
ても、光吸収層1の機械的強度を好適に補うことができ
る。
【0058】図7は、透過型光電陰極の第4実施形態の
構成を示す図である。図7(a)は透過型光電陰極の側
面断面図、図7(b)は、透過型光電陰極を第2電極3
2側から見た底面図である。
【0059】図7に示す透過型光電陰極は、光吸収層
1、活性層11、支持枠23、第1電極31、及び第2
電極32によって構成されている。このうち、光吸収層
1、活性層11及び第1電極31の構成は図1に示した
透過型光電陰極と同様である。
【0060】支持枠23は、光吸収層1の出射面上に、
図7(b)に示すような格子状に設けられている。この
支持枠23は、各格子枠内の形状及び面積が均一になる
ように形成されている。また、このように格子状に設け
られている支持枠23の、光吸収層1側とは反対側の全
面に、第2電極32が形成されている。
【0061】本実施形態による透過型光電陰極は、光吸
収層1の一方の面が入射面で他方の面が出射面となって
いる透過型の構成を有している。これによって、出射面
の表面状態の変化が防止され、光電子の放出効率の低下
を防ぐことができる。また、光吸収層1がダイヤモンド
もしくはダイヤモンドを主成分とする材料を用いて形成
されていることによって、光吸収層1は、紫外光などの
波長の短い被検出光の入射に対して高い効率で光電子に
変換することができる。また、光吸収層1の入射面側に
第1電極31、出射面側に第2電極32を設けて光吸収
層1内部に電界を形成している。光吸収層1内部に電界
を形成して、光吸収層1内部において発生した光電子を
出射面へ向けて加速させることによって、光電子を効率
よく透過型光電陰極の外部へ放出させることができる。
【0062】また、光吸収層1の機械的強度を補うため
の支持枠23が格子状に設けられている。光吸収層1が
比較的小さな面積の場合には、図1に示したような形状
の支持手段で充分強度を補うことができる。しかし、光
吸収層1の面積が大きいなどの理由から、機械的強度を
さらに補う必要がある場合には、本実施形態のような形
状の支持手段を設けることによって、光吸収層1の機械
的強度をさらに補うことができる。このとき、各格子枠
内の形状及び面積が均一になるように支持枠23を設け
れば、機械的強度をより強くすることができる。なお、
支持手段の形状は上記した格子状に限られるものではな
く、様々な形状が可能である。
【0063】なお、透過型光電陰極の第3及び第4実施
形態においては、第2電極36及び第1電極31を格子
状に形成しているが、第2実施形態での第1電極膜31
aのように薄膜状に形成しても良い。光吸収層1の表面
に設けられる電極の形状としては、格子状、薄膜状、あ
るいは他の形状を適宜選択することができる。
【0064】以上に詳述した透過型光電陰極は、光電子
増倍管や画像増強管などの電子管に用いることができ
る。以下に、このような電子管に関する実施形態を述べ
る。なお、以下においては透過型光電陰極に設けられる
電圧印加手段等については図示を省略する。
【0065】図8は、本発明による電子管の第1実施形
態として、光電子増倍管の一実施形態の構成を模式的に
示す断面図である。
【0066】図8に示す光電子増倍管は、被検出光を光
電子に変換して放出する透過型光電陰極4、光電子を2
次電子増倍する電子増倍手段5、増倍された2次電子を
収集するための陽極6、及びこれらを真空状態で内包す
る容器である真空容器7によって構成されている。これ
らの構成要素は、真空容器7の内部に、被検出光が入射
する側から透過型光電陰極4、電子増倍手段5、陽極6
の順に所定の間隔をあけて配置されている。
【0067】透過型光電陰極4としては、ダイヤモン
ド、またはダイヤモンドを主成分とする材料からなる上
記した透過型光電陰極が用いられている。そして、透過
型光電陰極4の出射面側に所定の距離をおいて、電子増
倍手段5が設けられている。電子増倍手段5としては、
マイクロチャンネルプレート(以下、MCPという)5
1が用いられている。MCP51は、内壁が2次電子放
出体である筒状のチャンネルを多数束ねた構成を有して
いる。このチャンネルの、光電子が入射する入力端と2
次電子が放出される出力端との間には所定の電圧が印加
され、電界が形成されている。そして、チャンネル内部
に入射した光電子が2次電子放出体への衝突を繰り返し
ながら増倍され、2次電子として放出される。
【0068】また、MCP51の出力端から所定の距離
をおいて、陽極6が設けられている。陽極6は、MCP
51から放出された2次電子を収集することによって、
透過型光電陰極4から放出された光電子を間接的に収集
する。
【0069】また、透過型光電陰極4、電子増倍手段
5、及び陽極6は、内部が真空状態になっている密閉容
器である真空容器7に内包されている。真空容器7のう
ち、被検出光が入射する透過型光電陰極4と対向した面
には入射窓71が設けられている。これにより、入射さ
れる光のうち所定波長の被検出光が効率よく透過型光電
陰極4へと入射される。また、透過型光電陰極4、MC
P51の入力端及び出力端、及び陽極6には、透過型光
電陰極4側が負の電位、陽極6側が正の電位となるよう
に段階的に電圧が印加されて電界が形成されている。
【0070】上記の構成において、被検出光が入射窓7
1を通して透過型光電陰極4の入射面に入射すると、透
過型光電陰極4において光電子が生成されて出射面より
真空容器7内部の真空中へ放出される。MCP51の入
力端には透過型光電陰極4に対して正の電圧が印加され
て電界が形成されており、真空中へ放出された光電子は
MCP51へ入射される。そして、MCP51のチャン
ネル内部で光電子が増倍されて2次電子となり、再び真
空中に放出される。このとき、MCP51を通過した2
次電子は、例えば光電子の約100万倍程度にまで増倍
される。陽極6はMCP51の出力端に対して正の電圧
が印加されて電界が形成されており、MCP51から放
出された2次電子は陽極に収集され、入射した被検出光
による検出信号として光電子増倍管の外部に取り出され
る。
【0071】図8に示した光電子増倍管においては、上
記した構成及び動作によって以下の効果が得られる。す
なわち、上記した構成を有する透過型光電陰極4を用い
ることによって、高い量子効率で紫外光などの被検出光
を検出することが可能な光電子増倍管を実現できる。
【0072】また、被検出光が微弱である等の場合に
は、図8に示したような電子増倍手段を用いれば、増倍
された大きな電流の検出信号が得られるので、高いS/
N比で精度よく被検出光を検出することが可能になる。
【0073】図9は、電子管の第2実施形態として、光
電子増倍管の他の実施形態の構成を模式的に示す断面図
である。
【0074】図9に示す光電子増倍管は、透過型光電陰
極4、電子増倍手段5、陽極6、及び真空容器7によっ
て構成されている。このうち、透過型光電陰極4、陽極
6、及び真空容器7の構成は図8に示した光電子増倍管
と同様である。
【0075】電子増倍手段5としては、複数のMCP5
1(図9においては3個)が用いられている。複数のM
CP51のそれぞれは、内壁が2次電子放出体である筒
状のチャンネルを多数束ねた構成を有しており、チャン
ネルの入力端と出力端との間には所定の電圧が印加さ
れ、電界が形成されている。そして、このような複数の
MCP51が所定の間隔で、互いの出力端と入力端とが
向かい合うように配列されている。また、透過型光電陰
極4から最も遠い位置にあるMCP51の出力端から所
定の距離をおいて、陽極6が設けられている。陽極6
は、このMCP51から放出された2次電子を収集す
る。
【0076】上記の構成において、被検出光が入射窓7
1を通して透過型光電陰極4の入射面に入射すると、透
過型光電陰極4において光電子が生成されて出射面より
真空容器7内部の真空中へ放出される。真空中へ放出さ
れた光電子は、1次電子として透過型光電陰極4に最も
近い位置にあるMCP51へ入射し、増倍されて2次電
子として放出される。そして、これ以降に配列されてい
る複数のMCP51によって繰り返し増倍される。最後
に、増倍された2次電子は陽極6に収集され、入射した
被検出光による検出信号として光電子増倍管の外部に取
り出される。
【0077】図9に示した光電子増倍管においては、上
記した構成及び動作によって以下の効果が得られる。す
なわち、上記した構成を有する透過型光電陰極4を用い
ることによって、高い量子効率で紫外光などの被検出光
を検出することが可能な光電子増倍管を実現できる。
【0078】また、電子増倍手段5として複数のMCP
51を用いることによって、さらに高い2次電子増倍率
で大きな検出信号を得ることができるので、より高いS
/N比で精度よく被検出光を検出することが可能にな
る。
【0079】なお、上記した光電子増倍管の各実施形態
では、透過型光電陰極4とMCP51、陽極6が対向す
るいわゆる近接型の構成となっているが、例えば透過型
光電陰極4と電子増倍手段5との間に静電レンズを備え
て光電子を収束する、いわゆる静電収束型の構成として
もよい。また、透過型光電陰極を用いた電子管として
は、上記した光電子増倍管以外にも、電子増倍手段5を
備えない、すなわち透過型光電陰極4から放出された光
電子が直接に陽極6に収集されるような構成としてもよ
い。
【0080】また、光電子もしくは2次電子を収集する
ための陽極6を備えているが、陽極6のかわりにフォト
ダイオードなどの半導体素子を備えてもよい。光電子も
しくは2次電子を直接このような半導体素子に打ち込
む、いわゆる電子打ち込み型の光電子増倍管として動作
させることで、上記した光電子増倍管の各実施形態を好
適に実施できる。
【0081】図10は、電子管の第3実施形態として、
イメージ管である画像増強管(イメージ・インテンシフ
ァイア)の構成を模式的に示す断面図である。
【0082】図10に示す画像増強管は、透過型光電陰
極4、電子増倍手段5、陽極6a、及び真空容器7によ
って構成されている。このうち、透過型光電陰極4、電
子増倍手段5、及び真空容器7の構成は図8に示した光
電子増倍管とほぼ同様である。
【0083】陽極6aは、MCP51から放出された2
次電子を収集する機能を有し、MCP51の出力端から
所定の距離をおいて設けられている。また、この陽極6
aは電子が入射することによって発光する蛍光体からな
る。
【0084】上記の構成において、画像を構成している
被検出光が入射窓71を透過して透過型光電陰極4に入
射すると、透過型光電陰極4内部において光電子が生成
されて真空容器7内部に放出される。そして、放出され
た光電子はMCP51に入射する。このとき、MCP5
1の入力端には透過型光電陰極4に対して正の電圧が印
加され、電界が形成されている。光電子はこの電界と平
行に進むので、画像増強管に入射したときの2次元情報
を保ちながらMCP51に入射する。MCP51に入射
した光電子は増倍されて2次電子として放出され、蛍光
体からなる陽極6aに収集される。このとき、MCP5
1の出力端には入力端に対して正の電圧が印加され、か
つ陽極6aにはMCP51の出力端に対して正の電圧が
印加されている。これらにより電界が形成され、光電子
が有していた2次元情報を保ちながら2次電子が陽極6
aに収集されて、蛍光体からなる陽極6aが発光する。
以上の動作によって、画像増強管に入射した被検出光に
よる画像は増強されて、蛍光体からなる陽極6aから出
力される。
【0085】図10に示した画像増強管においては、上
記した構成及び動作によって以下の効果が得られる。す
なわち、上記した構成を有する透過型光電陰極4を用い
ることによって、高い量子効率を有する画像増強管を実
現できる。
【0086】また、透過型光電陰極4に入射した被検出
光の光量に応じて、高い量子効率で得られた光電子が、
さらに増倍されて蛍光体へ入射し、高輝度の画像が得ら
れる。これにより、入射された画像が微弱である場合に
おいても精度よく画像を増倍することが可能になる。
【0087】なお、上記した画像増強管においては、光
電子または2次電子によって発光する手段として蛍光体
が用いられているが、この手段は電子を画像に変換でき
るものであればよい。例えば、蛍光体のかわりに電荷結
合素子(CCD)などの撮像素子を備え、光電子あるい
は2次電子を直接撮像素子に打ち込み、画像化すること
によっても同様の効果を得ることができる。
【0088】図11は、電子管の第4実施形態の構成を
模式的に示す断面図である。
【0089】図11に示す電子管は、透過型光電陰極
4、陽極6b、及び真空容器7によって構成されてい
る。これらの透過型光電陰極4、陽極6b、及び真空容
器7の構成は、図10に示した画像増強管と同様である
が、本実施形態の電子管は、電子増倍手段を有しない構
成となっている。本電子管は、透過型光電陰極に入射さ
れた被検出光の入射位置に対応する位置の蛍光体を発光
させることにより、画像を表示する画像表示素子として
用いることができる。以下に、画像表示素子としての電
子管の動作を説明する。
【0090】画像信号としての被検出光(l1、m1、
n1)が入射窓71を透過して透過型光電陰極4の所定
の位置に入射すると、透過型光電陰極4内部において被
検出光の入射位置に対応した光電子(e1、e2、e
3)が生成されて真空容器7内部に放出される。真空中
へ放出された光電子は、透過型光電陰極4と陽極6bと
の間に高電圧が印加されているため、加速されて直進
し、蛍光体からなる陽極6bに収集される。すなわち入
射位置の異なる被検出光l1、m1、n1に対応する位
置において、それぞれ光l2、m2、n2が蛍光体から
発光される。
【0091】図11に示した電子管においては、上記し
た構成及び動作によって以下の効果が得られる。すなわ
ち、上記した構成を有する透過型光電陰極4を用いるこ
とによって、高い量子効率を有する電子管を実現でき
る。このことから、透過型光電陰極4に入力された画像
信号の光量に対して高い量子効率で得られた光電子によ
って高輝度の画像が得られるので、高輝度、低消費電力
で静止画や動画を表示することが可能となる。また、電
子管に入力される画像信号として、XYアドレスなどの
2次元での位置情報が与えられた、プラズマ光などの紫
外光を用いれば、従来のプラズマディスプレイのように
プラズマにより直接蛍光体を発光させるよりも、より高
輝度、低消費電力な画像表示装置を実現できる。
【0092】なお、第3実施形態の画像増強管、及び第
4実施形態の画像表示素子において、さらに高輝度な画
像を得る必要があるときには、2次電子増倍率をさらに
得るためにMCP51は任意の個数とすることができ
る。このようにすれば、入射した画像をさらに増強し、
高輝度とすることができる。
【0093】本発明による透過型光電陰極及び電子管
は、上記した実施形態に限られるものではなく、様々な
変形が可能である。例えば、透過型光電陰極の各実施形
態において、光吸収層1の機械的強度が充分であるなど
の場合には、この機械的強度を補うための支持枠21〜
23を有しない構成としてもよい。また、光吸収層1か
ら光電子を充分に効率よく放出できるなどの場合には、
光吸収層1の出射面の仕事関数を低下させる活性層11
を設けない構成としてもよい。
【0094】また、電子管の各実施形態において、大気
圧に対して真空容器7の強度が不足する場合には、真空
容器7内部にスペーサなどの補強手段を備えるとよい。
また、電子増倍手段としてMCP51を用いているが、
電子増倍手段はこれに限られるものではなく、1段また
は複数段のダイノードなどを用いてもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明による透過型光電陰極及び電子管
は、以上詳細に説明したように、以下の効果を得る。す
なわち、光吸収層の一方が入射面、他方が出射面となっ
ている透過型の光電陰極とすることによって、強い紫外
光の入射により出射面の表面状態が変化することがな
く、光電子の放出効率の低下を防ぐことができる。
【0096】また、光吸収層がダイヤモンド、またはダ
イヤモンドを主成分とする材料からなることによって、
紫外光などの波長の短い光に対する光電子変換効率を高
めることができる。また、電圧印加手段が光吸収層内部
に電界を形成することによって、光電子を出射面まで到
達し易くし、高い効率で放出させることができる。
【0097】また、このような透過型光電陰極を用いた
電子管によれば、紫外光などの波長の短い被検出光を高
い量子効率で検出することが可能な電子管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過型光電陰極の第1実施形態の
構成を示す側面断面図である。
【図2】図1に示した透過型光電陰極の斜視図である。
【図3】図1に示した透過型光電陰極の、入射した光の
波長に対する量子効率を示す分光感度特性のグラフであ
る。
【図4】図1に示した透過型光電陰極の製造工程を示す
工程図である。
【図5】透過型光電陰極の第2実施形態の構成を示す側
面断面図である。
【図6】透過型光電陰極の第3実施形態の構成を示す側
面断面図である。
【図7】透過型光電陰極の第4実施形態の構成を示す
(a)側面断面図、及び(b)底面図である。
【図8】本発明による電子管の第1実施形態として、光
電子増倍管の一実施形態の構成を模式的に示す断面図で
ある。
【図9】電子管の第2実施形態として、光電子増倍管の
他の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。
【図10】電子管の第3実施形態として、画像増強管
(イメージ・インテンシファイア)の構成を模式的に示
す断面図である。
【図11】電子管の第4実施形態の構成を模式的に示す
断面図である。
【符号の説明】
1…光吸収層、11…活性層、20…基板、21,2
2,23…支持枠、31,35…第1電極、31a…第
1電極膜、32,36…第2電極、33…電源、34…
補助電極、4…透過型光電陰極、5…電子増倍手段、5
1…MCP、6,6a、6b…陽極、7…真空容器、7
1…入射窓。
フロントページの続き (72)発明者 菅 博文 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 5C037 GG06 GH05 GH11 GH18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された被検出光によって励起された
    光電子を放出する光電陰極であって、 ダイヤモンド、またはダイヤモンドを主成分とする材料
    からなり、その一方の面が前記被検出光を入射する入射
    面、他方の面が前記光電子を放出する出射面となってい
    る光吸収層と、 前記光吸収層に対して、前記入射面と前記出射面との間
    に所定電圧を印加する電圧印加手段とを備えることを特
    徴とする透過型光電陰極。
  2. 【請求項2】 前記光吸収層の機械的強度を補う支持手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の透過型光電
    陰極。
  3. 【請求項3】 前記光吸収層は、多結晶ダイヤモンド、
    または多結晶ダイヤモンドを主成分とする材料からなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の透過型光電陰
    極。
  4. 【請求項4】 前記光吸収層の前記多結晶ダイヤモンド
    の表面及び粒界面が酸素終端されていることを特徴とす
    る請求項3記載の透過型光電陰極。
  5. 【請求項5】 前記光吸収層の前記出射面が水素終端さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の透過型光電陰極。
  6. 【請求項6】 前記光吸収層の前記出射面が酸素終端さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の透過型光電陰極。
  7. 【請求項7】 前記光吸収層の前記出射面上に、前記光
    吸収層の仕事関数を低下させるための活性層が形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の透過型光電陰極。
  8. 【請求項8】 前記光吸収層の前記活性層は、アルカリ
    金属、アルカリ金属の酸化物、またはアルカリ金属のフ
    ッ化物からなることを特徴とする請求項7記載の透過型
    光電陰極。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項記載の透過型
    光電陰極と、 前記透過型光電陰極から放出された前記光電子を直接ま
    たは間接に収集するための陽極と、 前記透過型光電陰極及び前記陽極を収納する容器とを備
    えることを特徴とする電子管。
  10. 【請求項10】 前記透過型光電陰極から放出された前
    記光電子を2次電子増倍する電子増倍手段を備えること
    を特徴とする請求項9記載の電子管。
  11. 【請求項11】 前記陽極は、電子が入射することによ
    って発光する蛍光体からなることを特徴とする請求項9
    または10記載の電子管。
  12. 【請求項12】 電子が入射することによって発光する
    蛍光体を備え、前記透過型光電陰極への前記被検出光の
    入射位置に対応する位置の前記蛍光体を発光させること
    により画像を表示することを特徴とする請求項9または
    10記載の電子管。
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