JP2003248683A - サーバ、情報提供方法およびプログラム - Google Patents

サーバ、情報提供方法およびプログラム

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JP2003248683A
JP2003248683A JP2002047028A JP2002047028A JP2003248683A JP 2003248683 A JP2003248683 A JP 2003248683A JP 2002047028 A JP2002047028 A JP 2002047028A JP 2002047028 A JP2002047028 A JP 2002047028A JP 2003248683 A JP2003248683 A JP 2003248683A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに関連する複数の情報を1まとまりの情報
群として結合して取り扱う。 【解決手段】情報の提供者から提供される情報内容を1
以上の要素情報が結合した要素情報群としてユーザ端末
に配信するサーバであって、関連する画像の参照情報を
上記要素情報に付加する手段と、上記要素情報間に上記
画像を介した階層構造を形成する手段と、ユーザ端末か
ら、第1の要素情報に関連する第1画像へのアクセスを
受け付ける手段と、上記第1画像を介して上記第1の要
素情報と階層構造を形成する第2の要素情報を検索する
手段と、上記第1画像に上記第2の要素情報を配置して
上記ユーザ端末に配信する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報提供技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】情報通信技術の発達により、様々な情報
をインターネット等のネットワークを通じて入手できる
ようになった。一方、情報を発信したい情報提供者、例
えば、商品やサービスの広告主は、簡易に自身の広告情
報を発信できるようになった。
【0003】また、このような情報は、文字以外に、画
像、動画、場合によっては音等を含み、効果的に発信者
の意図を表現する。したがって、閲覧者は視覚や聴覚等
を通じて各種の情報を選別し、必要な情報を収集できる
ようになった。
【0004】このような情報は、HTML(HyperText
Markup Language)により、ウェブページとして表現さ
れる場合が多い。ウェブページは、他のウェブページに
URL(Uniform Resource Locator)により自在にリン
クさせることができる。したがって、ウェブページは、
関連する情報を柔軟に組み合わせることができるという
利点を有する。しかし、逆に、ウェブページでは、関連
性の高い情報をひとまとまりのものとして取り扱いたい
場合の配慮が十分でない。
【0005】特に、このような情報を表現するために必
要なデータ容量の増加に対して、ネットワークの通信容
量の増加は十分ではない。したがって、閲覧者が情報を
入手する場合に、そのデータ容量と通信容量との不均衡
から不都合が生じている。
【0006】例えば、インターネット上で、ある店舗に
関する情報やその店舗の取り扱い商品を調べる際、ま
ず、その店舗のトップページにアクセスし、トップペー
ジ全体を表示させる必要がある。
【0007】その場合、ウェブページのダウンロードで
は、閲覧者は、次のステップに進む前に、そのトップペ
ージ全体(1ページ分)を記述するHTMLファイルの
ダウンロードが完了するのを待たねばならない。そし
て、トップページが表示されると、閲覧者は、そのペー
ジに表示されたリンクをたどり、次のページに移動す
る。その場合も、閲覧者は、次のリンクをたどる前に、
ページ全体が表示されるのを待たねばならない。
【0008】そして、画像等の大容量のコンテンツが含
まれるウェブページの表示には、使用に耐えない時間を
要する場合がある。さらに、そのような表示のための通
信費がかさむ。また、メモリ容量の少ない端末では、そ
のようなウェブページの表示そのものが不可能な場合が
ある。
【0009】また、このようなウェブページは、一般的
には、VGA(Video Graphics Array)による表示装置
を有するパーソナルコンピュータでの表示を想定して作
成されている。このため、カーナビゲーション用の車載
機、PDA(Personal Digital(Data) Assistants )、
携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)など
の小画面の表示装置しか有しない端末では、一般のウェ
ブページの表示は困難である。
【0010】このような対策のため、例えば、容量の大
きな画像等を含むウェブページについて、そのURLだ
けを電子メールに記述し、情報利用者に配信するような
処理が行なわれている。
【0011】上述のようなウェブページの他、関連性の
ある情報を取り扱うための情報の表現方法として、例え
ば、ディレクトリやフォルダが知られている。ディレク
トリやフォルダは、関連する情報をツリー構造の枝(ま
たは葉)の部分に格納する仕組みである。
【0012】しかし、ディレクトリやフォルダでは、1
つの枝以下に含まれる情報をさらに識別するような機能
が十分ではない。例えば、1つの枝以下に含まれる情報
を引き出そうとすると、操作するユーザの意図と無関係
に、その枝以下のすべての情報を取り込んでしまう。
【0013】また、ディレクトリやフォルダでは、1つ
の枝以下に含まれる情報を抜き出したとき、その枝の上
位のツリーとの関連性を維持する機能への配慮がない。
例えば、1つの枝に含まれる情報を他の領域に複写する
と、複写前に関連付けられていた上位の情報との階層関
係は、消滅してしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。すなわ
ち、本発明の課題は、互いに関連する複数の情報を1ま
とまりの情報群として結合して取り扱う技術を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
は、情報の提供者が提供する情報内容をユーザ端末に配
信するサーバであって、ユーザ端末からの上記情報内容
へのアクセスを受け付ける手段と、上記アクセスされた
情報内容を一般情報と携帯情報とに分離する手段と、ア
クセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせる
携帯情報付与手段と、 を備えるものである。
【0016】ここで、携帯情報とは、ユーザ端末にダウ
ンロードされ、ユーザ端末に蓄積され、ユーザ端末とと
もに、ユーザに携帯される情報をいう。また、一般情報
とは、サーバ上に保持され、ユーザ端末に蓄積されない
情報をいう。本発明によれば、情報内容を携帯情報と一
般情報に自在に分離できる。
【0017】好ましくは、上記サーバは、上記提供する
情報内容を情報提供者に設定させる手段をさらに備えて
もよい。
【0018】好ましくは、上記サーバは、複数の携帯情
報を地理的位置情報によって結合し、携帯情報群として
ユーザ端末に蓄積させる関連情報結合手段を備えるもの
でもよい。
【0019】好ましくは、上記携帯情報群は、地理的位
置情報を有する親情報と、その地理的位置に関連する複
数の子情報とを含み、上記携帯情報付与手段は、上記子
情報のダウンロードに際し、その親情報を連動させてユ
ーザ端末にダウンロードさせるものでもよい。
【0020】本発明によれば、ユーザが子情報をダウン
ロードしたときに、その子情報が関連する地理的位置情
報を有する親情報もダウンロードされる。したがって、
地理的に関連する複数の情報を関連づけてユーザに提供
できる。
【0021】好ましくは、上記サーバは、上記一般情報
を携帯情報に変換するユーザ設定手段を上記端末に表示
させる手段をさらに備えるものでもよい。
【0022】好ましくは、上記携帯情報は、キーワード
を有しており、上記サーバは、キーワードに基づき前記
携帯情報を検索する情報検索手段をさらに備えてもよ
い。
【0023】また、本発明は、情報の提供者から提供さ
れる情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情報群
としてユーザ端末に配信するサーバであって、関連する
画像の参照情報を上記要素情報に付加する手段と、上記
要素情報間に上記画像を介した階層構造を形成する手段
と、ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画
像へのアクセスを受け付ける手段と、上記第1画像を介
して上記第1の要素情報と階層構造を形成する第2の要
素情報を検索する手段と、上記第1画像に上記第2の要
素情報を配置して上記ユーザ端末に配信する手段とを備
えるものでもよい。
【0024】本発明によれば、第1の要素情報は、第1
画像への参照情報を付加されており、第1の要素情報と
第2の要素情報は、上記第1画像を介して階層構造を形
成する。サーバは、上記第1画像がアクセスされたとき
に、第1の要素情報と階層構造を形成する第2の要素情
報を検索し、その第1画像に配置してユーザに提供でき
る。
【0025】好ましくは、上記サーバは、上記階層構造
の最上位の要素情報に地理的位置情報を付加する手段
と、ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け
付ける手段と、上記地理的位置を含む地図情報の範囲に
位置する要素情報を検索する手段と、検索された要素情
報を上記地図情報に配置してユーザ端末に配信する手段
とを備えるものでもよい。
【0026】本発明によれば、地理的位置の情報の入力
を受けて地図情報を検索し、その地図情報の範囲に位置
する要素情報を検索して、ユーザに提供できる。
【0027】また、本発明は、情報の提供者から提供さ
れる情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情報群
としてユーザ端末に配信するサーバであって、関連する
複数の画像の参照情報を上記要素情報に付加する手段
と、上記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする
画像を選択する、そのような選択情報を上記要素情報に
付加する手段と、上記要素情報間に上記画像を介した階
層構造を形成する手段と、上記参照情報を上記階層構造
に合わせて提示する手段とを備えるものでもよい。
【0028】本発明によれば、上記要素情報群がユーザ
端末に配信されるので、ユーザ端末上でアクセスする画
像を選択するときに、画像を選択する選択情報が要素情
報間の階層構造に合わせて表示される。したがって、画
像を介して複数階層に渡って要素情報が参照されている
場合でも、画像を参照することなく、選択情報だけを複
数階層にわたってたどることができる。
【0029】また、本発明は、上記いずれかの処理をコ
ンピュータに実行させる方法であってもよい。また、本
発明は、以上のいずれかの機能をコンピュータに実現さ
せるプログラムであってもよい。また、本発明は、その
ようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可
能な記録媒体でもよい。
【0030】ここで、コンピュータが読み取り可能な記
録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁
気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積
し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体を
いう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り
外し可能なものとしては、例えばフロッピー(登録商
標)ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DV
D、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0031】また、コンピュータに固定された記録媒体
としてハードディスクやROM(リードオンリーメモ
リ)等がある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を説明する。
【0033】《第1実施形態》以下、本発明の第1実施
形態に係る情報システムを図1から図15の図面に基い
て説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に係る情
報システム全体のシステム構成図であり、図2は、地図
データと情報カプセルの重ね合わせイメージ図であり、
図3は、店舗カプセルのイメージ図であり、図4は、複
数の情報カプセルによって構成される画像リンクのイメ
ージ図であり、図5は、アイコン情報データベースのデ
ータ構造図であり、図6は、属性情報データベースのデ
ータ構造図であり、図7は、メニュー・リンク情報デー
タベースのデータ構造図であり、図8は、ポジション情
報データベースのデータ構造図であり、図9は、地図デ
ータ獲得処理の処理フローを示す図であり、図10は、
画像リンクを有しない情報カプセルの処理フローを示す
図(1)であり、図11は、画像リンクを有する情報カ
プセルの処理フローを示す図(1)であり、図12は、
画像リンクを有しない情報カプセルの処理フローを示す
図(2)であり、図13は、画像リンクを有する情報カ
プセルの処理フローを示す図(2)であり、図14は、
サーバ1における情報カプセルのダウンロード処理を示
すフローチャートであり、図15は、情報カプセルの編
集処理を示すフローチャートである。
【0034】<システム構成>図1に、本情報システム
のシステム構成図を示す。このシステムは、ケーブルテ
レビ会社、事業企画会社等のサービス提供会社が運用す
るサーバ1と、地図情報やコンテンツ情報を提供する情
報提供会社が運用する地図情報サーバ3と、ケーブルテ
レビ網やインターネット等のネットワークからサーバ1
にアクセスする情報利用者の端末2とから構成される。
【0035】ここで、ネットワークとは、例えば、イン
ターネットや、ケーブルテレビ網、有線、無線、また
は、光通信網等をいう。
【0036】サーバ1は、各種の情報処理プログラムを
実行し、インターネットやケーブルテレビ網等を通じて
ユーザ(情報提供者と情報利用者の両方を含む)に様々
なサービスを提供する。このサーバ1は、その提供する
機能により、WWW(WorldWide Web)サーバ、アプリ
ケーションサーバ、あるいはデータベースサーバのよう
に分類される。本実施形態では、このような各種のサー
バを総称してサーバ1とする。
【0037】1台のサーバ1がこのような機能を提供し
てもよいし、各機能ごとに異なるサーバ1を設けてもよ
い。サーバ1は、CPU、メモリ、ハードディスクおよ
び通信インターフェース等を有する一般的なコンピュー
タである。このような構成要素および作用については広
く知られているので、その説明を省略する。
【0038】本情報システムにおいては、サーバ1は、
情報利用者に情報カプセル(要素情報に相当)と呼ぶ情
報を提供する。データベースサーバであるサーバ1は、
そのような情報カプセルを格納する情報カプセルデータ
ベース11、各情報カプセルの所有者を記録する情報カ
プセルオーナデータベース、ケーブルテレビ等のサービ
スの利用者を記録する加入者情報データベース(図1で
は、例えば、ケーブルテレビ網加入者データベースであ
るCATV加入者DBが示されている)、加入者ごとの
プライベートな格納領域であるプライベートデータベー
ス16、情報カプセルに対応する施設や店舗の画像を格
納する画像データベース20等、各種のデータベースを
有している。ただし、これらのデータベースが単一のサ
ーバ1に管理されてもよいし、複数のサーバ1により分
散して管理されてよい。
【0039】地図情報サーバ3は、地図情報データベー
ス10を有しており、サーバ1からの要求により要求さ
れた地点の地図情報を提供する。地図情報は、例えば、
矩形領域に展開されたラスタデータであり、対角位置の
緯度および経度により識別される。このような地図情報
を用いた情報システムとしては、GIS(Geographical
Information System)が広く知られている。この地図
情報サーバ3の構成要素は、サーバ1と同様である。
【0040】情報利用者が利用する端末2は、CPU、
メモリ、ハードディスク、表示装置、操作部(キーボー
ドや、ポインティングデバイス、リモートコントローラ
等)および通信部等を有する。
【0041】この端末2は、上記ネットワークのいずれ
かを通じた通信機能を持ち、CPU等によるデジタルデ
ータ処理が可能な装置であり、例えば、パーソナルコン
ピュータ、PDA(Personal Digital(Data) Assistant
s )、カーナビゲーションシステム(車載機)、ケーブ
ルテレビや衛星放送の受信機(セットトップボック
ス)、デジタルテレビ受信機、情報家電と称される物、
携帯電話、PHS(Personal Handyphone System )等
である。
【0042】情報利用者は、このような端末2を使用
し、上記ネットワークを介してサーバ1にアクセスし、
所望の情報カプセルのダウンロードを要求する。
【0043】サーバ1は、端末2から要求された情報カ
プセルを編集し、その端末2にダウンロードする。ダウ
ンロードされた情報カプセルは、端末2の表示装置に表
示される。
【0044】本実施形態の情報カプセルは、関連する他
の情報カプセルへのリンクを有している。したがって、
情報利用者は、表示された情報カプセルに基づき、さら
に関連する情報カプセルへのリンクをたどることができ
る。
【0045】<情報カプセルの概念>図2に、地図デー
タに情報カプセルを重ね合わせたイメージを示す。情報
カプセルの外観は、背景画像に表示されるアイコンと、
そのアイコンの近傍に表示されるメニュー(典型的には
プルダウンメニュー、またはポップアップメニュー)に
よって構成される。
【0046】情報カプセルは、その背景画像における位
置情報と、メニューを表示するための情報を有してい
る。図2では、背景画像のデータとして地図が使用され
ている。そして、その地図の範囲に位置する情報カプセ
ルのアイコン(例えば、○○ホテルのアイコン30)が
表示されている。
【0047】情報利用者が不図示の操作部を使用し、画
面上のカーソルをこのアイコンに移動すると、そのアイ
コンにより情報カプセルが特定される。そして、その情
報カプセルに備えられるメニューが表示される。このよ
うに、アイコンやメニュー等のオブジェクトにカーソル
を置く動作を「フォーカスをあてる」、あるいは、「フ
ォーカスする」という。さらに、情報利用者がメニュー
上の項目をフォーカスすると、その項目に附属する下位
のメニューが表示される。
【0048】また、本情報システムは、情報カプセルの
表示とともに、検索手続情報と呼ぶフィルタリング手段
を提供する。図2に示すように、検索手続情報を表示す
る検索手続情報エリアには、情報カプセルの分類項目が
チェックボックスともに表示される。この分類項目を検
索手続情報という。
【0049】この検索手続情報は、例えば、バス停、ビ
ル、マンション、ホテル、銀行等施設の名称や、丁目、
番地、道路名等の地点や地域を指定する情報である。本
情報システムは、このような検索手続情報情報で指定さ
れた分類に属する情報カプセルを選択して情報利用者に
表示する。
【0050】図3に、情報カプセルの一例である店舗カ
プセルのイメージを示す。図3に示すように、情報カプ
セルは、アイコン情報、属性情報、メニュー情報、リン
ク情報およびポジション情報を有している。
【0051】アイコン情報は、情報カプセルを画面上に
表示するためのマーク(図3のアイコン30)を構成す
る情報である。アイコン情報は、画像、文字、文字列等
により構成される。このアイコン情報は、本実施形態で
は、SVG(Scalable Vector Graphics)フォーマット
で記述され、アニメーションを表現することもできる。
【0052】属性情報は、例えば、情報カプセルの種
別、有効期限、他の情報カプセルとのリンク情報からな
る。
【0053】メニュー情報は、当該情報カプセルが有す
るメニューを表示するためのデータである(メニュー情
報が選択情報に相当する)。リンク情報は、メニュー情
報の内部に格納され、メニューが選択されたときの飛び
先の情報が設定される(リンク情報が参照情報に相当す
る)。
【0054】本情報システムにおいては、この飛び先
は、画像リンクという処理を実行するプログラム、また
は、通常のウェブページである。サーバ1は、画像リン
クでは、画像Noというパラメータにより指定される画
像と、その画像に配置される他の情報カプセルを検索
し、情報利用者の端末2に表示させる。この画像リンク
は、例えば、CGI(Common Gateway Interface)、あ
るいは、JSP(Java Server Pages)により実現され
る。
【0055】例えば、JSPによれば、ウェブページを
記述するXMLファイル中にJava言語による画像リ
ンクを実行するスクリプトを埋め込んでおき、クライア
ントからの要求(メニューの選択)に応じて、スクリプ
トを実行し、指定された画像の検索、その画像上に配置
される情報カプセルの選択を実行する。
【0056】また、飛び先が通常のウェブページの場合
は、そのウェブページが端末2に表示される。なお、メ
ニュー情報とリンク情報とを一体としてメニュー・リン
ク情報とも呼ぶ。
【0057】ポジション情報は、情報カプセルの背景画
像における位置を規定する。例えば、背景画像が地図の
場合、ポジション情報には、その地図内に含まれている
緯度・経度が格納される。また、背景画像が地図以外の
もの、例えば、建物のレイアウトのような画像の場合、
ポジション情報には、その画像を識別する画像Noと、
その画像内の位置を示す座標が格納される。
【0058】このように、情報カプセルは、地図(背景
画像)、アイコン、属性、メニュー・リンク情報および
ポジションにより形成され、一般のウェブページとは、
区別して取り扱われる。
【0059】図4に、複数の情報カプセルによって構成
される画像リンクのイメージを示す。図4の左上の地図
90には、「駅ビル」という文字列で示される駅ビルカ
プセルが表示されている。この駅ビルは、例えば、A館
とB館とから構成されるとする。したがって、駅ビルカ
プセルは、その駅ビルの構造に対応したメニューの選択
項目(駅ビル断面図、A館、およびB館)を有してい
る。情報利用者が地図上で、駅ビルのアイコンにフォー
カスすると、駅ビルカプセルのメニューが表示される。
【0060】いま、情報利用者が駅ビルカプセルのメニ
ューから駅ビル断面図を選択すると、情報利用者の端末
2には、駅ビルの断面図91と、その断面図に含まれる
情報カプセル(例えば、A館1階カプセル〜A館9階カ
プセル、B館1階カプセル〜B館9階カプセル等)のア
イコンが表示される。このように、地図、建物、建物の
一部の画像内に配置される情報カプセルを画像を介して
検索するデータ構造を画像リンクという。
【0061】この場合、駅ビルの断面の中にA館に対応
する情報カプセル(これを例えばA館カプセルという)
のアイコン(これを例えば、A館アイコンという)を配
置してもよい。A館アイコンは、A館の構造に対応した
メニューの選択項目(例えば、A館断面図、およびA館
各階)を有している。同様に、駅ビルの断面の中にB館
に対応する情報カプセル(これを例えばB館カプセルと
いう)のアイコン(これを例えば、B館アイコンとい
う)を配置してもよい。B館アイコンは、B館の構造に
対応したメニューの選択項目(例えば、B館断面図、お
よびB館各階)を有している。
【0062】また、情報利用者が駅ビルのメニューにお
いて、例えば、B館を選択すると、B館の断面図92
と、そのB館の断面図に含まれる情報カプセル(例え
ば、B館1階カプセル〜B館9階カプセル等)のアイコ
ンが表示される。
【0063】情報利用者が、駅ビルB館7階カプセル
(図4では、7階アイコンで表示される)をフォーカス
すると、このカプセルに含まれるメニュー(B館7階フ
ロアー図、エリア1(店舗1)〜エリア8(店舗8)
等)が表示される。
【0064】情報利用者がこれらのメニューから、例え
ば、B館7階フロアー図を選択すると、7階のフロアー
図が表示され、そのフロアー図に含まれる情報カプセル
(例えば、エリア1〜エリア8)が表示される。各エリ
アには、店舗が設置される。したがって、駅ビルB館7
階カプセルは、各エリアに対応する店舗カプセル、例え
ば、ビューティサロンの情報カプセルとリンクする。
【0065】また、情報利用者がB館7階カプセルのメ
ニューからエリア5を選択すると、エリア5のフロア図
と、エリア5で営業するビューティサロンの情報カプセ
ルが表示される。なお、メニューの選択により、画像と
情報カプセルの表示に代えて、ウェブページを表示する
ように、メニューからのリンクを設定してもよい。
【0066】さらに店舗の情報カプセル内に、その店舗
内の商品ごとの情報を保持する情報カプセルをリンクさ
せてもよい。また、商品の情報カプセルにそのメーカの
情報カプセルをリンクさせてもよい。その結果、メーカ
は、商品やメーカそのものに対する消費者の反応をモニ
タする手段をとして、情報カプセルを使用できる。
【0067】このような画像リンク、または、ウェブペ
ージへのリンクにより、地理的位置、建物、階、エリ
ア、店舗という階層構造が形成される。この階層構造を
意味ネットワークと呼ぶ。
【0068】なお、本情報システムにおいて、この画像
リンクをたどり、下位の情報カプセルを検索する処理
は、例えば、CGI、JSPにより構成する。また、メ
ニューから下位の情報カプセルまたはウェブページのリ
ンクをたどる処理は、HTTPによる通常のウェブサー
バの処理と同様である。
【0069】<データ構成>図3の説明で述べたよう
に、情報カプセルは、アイコン情報、属性情報、メニュ
ー・リンク情報およびポジション情報から構成される。
これらの情報は、各々、サーバ1のアイコン情報データ
ベース12、属性情報データベース13、メニュー・リ
ンク情報データベース14およびポジション情報データ
ベース15に格納される。これらのデータベースを合わ
せて情報カプセルデータベース11という。以下、これ
らのデータベースの構造を示す。
【0070】図5は、アイコン情報データベース12の
データ構造図である。アイコン情報データベース12
は、アイコンの形状となる画像情報を管理するデータベ
ースである。アイコンは、情報カプセルの内容を視覚的
に判断させる。アイコン情報データベース12は、情報
カプセルIDと、1以上のアイコンファイル名の列から
なる。
【0071】情報カプセルIDは、情報カプセルを一意
に識別するための情報である。情報カプセルIDは、例
えば、CATVやASP等の事業を提供する事業者コー
ド、その事業者への加入者コードおよび通し番号により
構成される。
【0072】アイコンファイル名は、アイコン画像を格
納するファイルのファイル名である。ただし、アイコン
の画像には、文字列が含まれてもよい。アイコン情報デ
ータベース12のレコードは、アイコンタイプに対応す
る1以上のアイコンファイル名を保持する。例えば、1
番目のアイコンファイル名は、標準アイコン用、2番目
のアイコンファイル名は、小アイコン用、3番目のアイ
コンファイル名は、中アイコン用等である。
【0073】ここで、アイコンタイプとは、1つの情報
カプセルが有するアイコンの種類であり、例えば、標準
アイコン、小アイコン、中アイコン、大アイコン、バナ
ータイプ、リスト形式等が用意されている。
【0074】図6に、属性情報データベース13のデー
タ構造図を示す。属性情報データベース13は、情報カ
プセルの各種の属性を定義するデータベースである。図
6に示した表が属性情報データベース13の1レコード
に相当する。このレコードは、情報カプセルID、情報
カプセル名称、属性、有効期限、およびカプセルリンク
情報の各フィールドを有している。
【0075】情報カプセルIDは、アイコン情報データ
ベース12において説明したものと同様である。情報カ
プセル名称には、この情報カプセルの名称を定義する。
この情報カプセル名称は、情報利用者が利用する複数の
インターネットアクセス機器ごとに異なる名称を用意す
る。例えば、パーソナルコンピュータ用には、「Statio
n Bilding for PC」、携帯電話用またはPHS用には、
「駅ビル」等、各情報機器のリソースに応じて名称の長
さが規定されている。そして、各名称がどの情報機器に
対応するかは、格納位置により管理される。例えば、1
番目の名称は、パーソナルコンピュータ用、2番目の名
称は、携帯電話用等である。
【0076】属性とは、各情報カプセルの種別を規定す
るコードである。属性としては、情報カプセルに対応す
る建物や店舗の種類を設定する。属性のコードは、例え
ば、1:個人開業医、2:病院、3:レストラン、4:
コンビニエンスストア等のようにシステムで規定する。
【0077】有効期限は、情報カプセルの有効期限であ
る。有効期限として、有効開始年月日と有効終了年月日
を有している。情報カプセルは、作成された後、有効開
始年月日から有効終了年月日までの間にサーバ1上でア
クセス可能になる。
【0078】ただし、本情報システムにおいては、有効
期限の設定を省略してもよい。有効期限が設定されてい
ない情報カプセルは、明示的に抹消されない限り、サー
バ1上で無期限に有効となる。
【0079】カプセルリンク情報は、各情報カプセルの
1つ上位の情報カプセルの情報カプセルIDである。こ
のカプセルリンク情報により、当該カプセルに対する上
位の情報カプセルとの階層関係が定義される。
【0080】図7に、メニュー・リンク情報データベー
ス14のデータ構造図を示す。メニュー・リンク情報デ
ータベース14は、各情報カプセルに属するメニューお
よびそのメニューからリンクされるリンク先を定義す
る。情報カプセルには、一般のプルダウンメニューまた
はポップアップメニューと同様に、複数階層(例えば、
最大3階層)のメニューを定義できる。
【0081】このメニュー・リンク情報データベース1
4は、情報カプセルID、メニュー階層情報、および第
1階層情報、第2階層情報、第3階層情報からなる。メ
ニュー階層情報とは、メニューの階層数である。
【0082】第1階層情報には、第1階層のメニューの
項目を定義する。第1階層情報は、メニュー数、メニュ
ーテキスト、メニューテキスト別リンク情報、第2階層
情報へのポインタを有している。メニュー数は、メニュ
ーの項目数である。
【0083】メニューテキストは、各メニューの項目を
表示する文字列である。本実施形態では、メニューテキ
ストは、情報利用者が利用する複数のインターネットア
クセス機器ごとに異なる名称を用意する。これは、アイ
コン情報データベースのアイコンファイル名、属性情報
データベースの情報カプセル名称と同様である。そし
て、各用途別のメニューテキストごとに、そのリンク先
を示すリンク情報が、メニューテキスト別リンク情報と
して保持される。
【0084】メニューテキスト別リンク情報には、2種
類の情報が選択的に格納される。第1の種類の情報は、
リンク先であるウェブページを示すURLである。ま
た、第2の種類の情報は、画像リンクを実行するアプリ
ケーションプログラムへのURLおよびアプリケーショ
ンプログラムに引き渡すパラメータである。
【0085】メニューからウェブページへのURLが選
択された場合の処理は、通常のブラウザおよびウェブサ
ーバ間で実行される処理(HTTP、HyperText Transf
er Protocol)と同様である。
【0086】メニューから画像リンクが選択されると、
このアプリケーションプログラムには、画像リンクで使
用する画像を特定する情報(画像No)が引き渡され
る。アプリケーションプログラムは、引き渡された画像
Noにより、画像ファイルを検索し、さらに、その画像
に含まれる情報カプセルを検索する。そして、アプリケ
ーションプログラムは、その画像に包含される情報カプ
セルを重ねて合わせて編集し、端末2に返信する。
【0087】第2階層情報へのポインタとは、第1階層
情報で定義される各メニューの項目に対して、その下位
に所属する第2階層のメニューを定義する第2階層情報
のアドレスを指定する。
【0088】第1階層情報の次に、第2階層情報が定義
される。第2階層情報は、第1階層情報の各メニュー項
目から上記第2階層情報へのポインタにより、各々リン
クされる。さらに、第2階層情報に対して、第3階層情
報が定義される。
【0089】図8に、ポジション情報データベース15
のデータ構造図を示す。ポジション情報データベース1
5は、情報カプセルの背景画像に対する位置を定義す
る。図8に示した表がポジション情報データベース15
の1レコードに相当する。このレコードは、情報カプセ
ルID、ポジション種別、およびポジション情報の各フ
ィールドを有している。
【0090】情報カプセルIDは、アイコン情報データ
ベース12のものと同様である。ポジション種別には、
位置を特定するための情報の種別を記録する。例えば、
ポジション種別が1のとき:地図を指定、ポジション種
別が2のとき:画像を指定、ポジション種別が3のと
き:指定しない等である。
【0091】ポジション情報は、ポジション種別が地図
の場合、緯度および経度を示す情報を有する。また、ポ
ジション種別が画像の場合、ポジション情報には、背景
画像を指定する画像No、および背景画像内の位置を相
対ドット数で指定する。
【0092】画像Noとは、画像データベース20にお
いて、画像を検索するキーとなる情報である。座標系
は、例えば、その背景画像の左上を原点とし、X軸を右
方向、Y軸を下方向とする。
【0093】また、ポジション種別がなしのとき、ポジ
ション情報は空欄になる。
【0094】<作用>以下、サーバ1のCPUで実行さ
れるアプリケーションプログラムと、情報利用者の端末
2上のブラウザ(以下、単にブラウザという)により実
現される処理を説明する。図9は、地図データ獲得処理
の処理フローを示す図である。
【0095】この処理では、まず、情報利用者が情報を
入手したい地域の住所、郵便番号、駅名等の情報と、そ
の情報を特定する検索条件とを端末2に表示されたウェ
ブサイトの入力画面に入力する(S1)。ここで、検索
条件とは、例えば、サービスや商品の種類等である。端
末2のブラウザは、入力された情報をサーバ1に送信す
る。
【0096】サーバ1は、送信された住所、郵便番号、
または駅名等の情報を基に、地図データベース10にお
いて地図データを検索させ、検索結果を入手する(S
2)。この地図データは、ビットマップ形式の画像と、
その画像の上下左右の距離を示す地図データサイズと、
2つの対角位置(例えば、左上点と右下点)の緯度・経
度情報とからなる。
【0097】次に、サーバ1は、2つの対角位置の緯度
経度情報を基に、当該地図に包含され、かつ、検索条件
が合致する情報カプセルを情報カプセルデータベース1
1において検索する(S3)。すなわち、サーバ1は、
ポジション情報データベース8を検索し、緯度および経
度が当該地図の範囲に含まれる情報カプセルを求める。
【0098】次に、サーバ1は、地図データと検索した
情報カプセルを重ね合わせ編集して端末2(クライアン
ト)へ送信する(S4)。この編集されたデータは、例
えば、XML(eXtensible Markup Language)で記述さ
れる。端末2は、受信した地図上に情報カプセルを表示
する(S5)。
【0099】図10および図12は、画像リンクを有し
ない情報カプセルの処理フローを示す図である。また、
図11および図13は、画像リンクを有する情報カプセ
ルの処理フローを示す図である。以下、上記図9に示し
た操作の結果、端末2に表示された情報カプセルに対す
る処理を説明する。
【0100】この処理では、例えば、情報利用者は、端
末2の操作部を操作し、カーソルを地図上の情報カプセ
ルにフォーカスする(S6)。例えば、情報利用者は、
駅ビルの情報カプセルをフォーカスする。
【0101】すると、ブラウザは、フォーカスされた情
報カプセルに画像リンクがあるか否かを判定する(S
7)。画像リンクがない場合、ブラウザは、情報カプセ
ルの定義情報に則してポップアップメニューを表示させ
る(S8)。
【0102】また、図11に示すように、フォーカスさ
れた情報カプセルに画像リンクがあった場合(S1
1)、ブラウザは、リンク画像をサーバ1に要求する
(S12)。ここで、リンク画像を要求するとは、背景
画像およびその画像に配置される下位の情報カプセルを
要求することをいう。この要求により、サーバ1のアプ
リケーションプログラムに対して、背景画像の画像No
が送信される。
【0103】すると、サーバ1は、指定のアプリケーシ
ョンプログラム(JSP、CGI等)を起動し、その画
像Noをパラメータとして引き渡す。サーバ1上のアプ
リケーションプログラムは、要求された情報カプセルの
背景画像(例えば、駅ビルの断面図)を画像データベー
ス20において検索する(S13)。画像データベース
20は、情報カプセルに対する背景画像を管理するデー
タベースであり、画像Noをキーにして画像データを保
持する。
【0104】次に、サーバ1は、要求された背景画像
(駅ビルの断面図)に包含される情報カプセルを情報カ
プセルデータベース11において検索する(S14)。
すなわち、サーバ1は、ポジション情報データベース1
5において、上記画像Noを背景画像の画像Noとする
情報カプセルを検索する。
【0105】そして、サーバ1は、背景画像の画像デー
タと検索された情報カプセルを重ね合わせ編集して端末
2(クライアント)へ送信する。これにより、端末2
は、その背景画像に情報カプセルを重ね合わせて表示す
る。
【0106】図12および図13に、情報利用者が画像
リンクをたどる場合の情報システムの処理を示す。これ
らの処理は、背景画像が地図でなく、通常の画像ファイ
ルである点を除き、図10および図11の処理と同様で
ある。
【0107】すなわち、情報利用者は、端末2の操作部
を操作し、カーソルを背景画像内の情報カプセルにフォ
ーカスする(S6)。例えば、情報利用者は、駅ビルの
断面図内で、B館7階の情報カプセルにフォーカスす
る。
【0108】すると、ブラウザは、フォーカスされた情
報カプセルに画像リンクがあるか否かを判定する(S
7)。画像リンクがない場合、ブラウザは、情報カプセ
ルの定義情報に則してポップアップメニューを表示させ
る(S8)。
【0109】また、図13に示すように、フォーカスさ
れた情報カプセルに画像リンクがあった場合(S1
1)、ブラウザは、リンク画像をサーバ1に要求する
(S12)。この要求により、サーバ1のアプリケーシ
ョンプログラムに対して、背景画像の画像Noが送信さ
れる。
【0110】すると、サーバ1は、指定のアプリケーシ
ョンプログラム(JSP、CGI等)を起動し、その画
像Noをパラメータとして引き渡す。サーバ1上のアプ
リケーションプログラムは、要求された情報カプセルの
背景画像(例えば、駅ビル7階のフロア図)を画像デー
タベース20において検索する(S13)。
【0111】次に、サーバ1は、要求された背景画像
(駅ビル7階のフロア図)に包含される情報カプセルを
情報カプセルデータベース11において検索する(S1
4)。そして、サーバ1は、背景画像の画像データと検
索された情報カプセルを重ね合わせ編集して端末2(ク
ライアント)へ送信する。これにより、端末2は、その
背景画像に情報カプセルを重ね合わせて表示する。
【0112】図14に、サーバ1における情報カプセル
のダウンロード処理を示す。この処理では、まず、サー
バ1は、端末2(クライアント)から情報表示データ作
成依頼(地点を示す情報と検索条件を含む)を受信する
(S21)。
【0113】すると、サーバ1は、インターネットを介
して接続される地図情報サーバ3の地図情報データベー
ス10から地図データを獲得する(S21)。
【0114】次に、サーバ1は、地図データの範囲情報
(経度および緯度の範囲)から、その範囲に該当する情
報カプセル(情報カプセルをアイコン情報ともいう)を
ポジション情報データベース15において検索する(S
22)。
【0115】次に、サーバ1は、端末2から指定された
検索条件、例えば、情報カプセルの種別、有効期限等か
ら、該当する情報カプセルを抽出(フィルタリング)す
る(S23)。
【0116】次に、サーバ1は、メニュー・リンク情報
から、情報カプセルデータを生成する(S24)。ま
た、アイコン情報データベースから情報カプセルのSV
Gデータを抽出する(S25)。
【0117】次に、サーバ1は、情報カプセルを地図情
報に重ね合わせる。そして、重ね合わせた地図情報と情
報カプセルを端末2(クライアント)に送信する(S2
7)。
【0118】図15に、情報カプセルの編集処理を示
す。この処理は、情報カプセルにより情報を発信したい
情報提供者、例えば、商品の広告主や広告の作成を代行
する作成者による情報カプセルの作成を支援する。この
処理は、アプリケーションサーバのプログラムとして、
または、端末2においてローカルに実行されるプログラ
ムとして実現される。このようなプログラムを以下、編
集プログラムと呼ぶ(編集プログラムは、オーサリング
ツールとも呼ばれる)。
【0119】この処理では、まず、編集プログラムは、
情報カプセルのIDを生成する(S30)。次に、編集
プログラムは、情報提供者に当該情報カプセルが最上位
カプセルか否かを指定させる。そして、編集プログラム
は、その指定結果を判定する(S31)。
【0120】当該情報カプセルが最上位カプセルの場
合、編集プログラムはS33の処理に進む。一方、情報
カプセルが最上位カプセルでない場合、編集プログラム
は、上位の情報カプセルIDをカプセルリンク情報(図
6参照)に登録する(S32)。
【0121】次に、編集プログラムは、情報カプセルの
アイコンを情報提供者に登録させる(S33)。また、
編集プログラムは、情報カプセルの名称を情報提供者に
登録させる(S34)。また、編集プログラムは、情報
カプセルの属性を情報提供者に登録させる(S35)。
また、編集プログラムは、情報カプセルの有効期限を情
報提供者に登録させる(S36)。
【0122】さらに、編集プログラムは、情報カプセル
のメニュー階層数を情報提供者に登録させる(S3
7)。そして、編集プログラムは、情報カプセルのメニ
ューとそれに対応するリンク先をメニュー階層数分だけ
情報提供者に登録させる(S38)。
【0123】次に、編集プログラムは、背景画像が地図
か否かを判定する(S40)。背景画像が地図であると
は、当該情報カプセルが最上位の情報カプセルの場合
(S31の判定参照)である。背景画像が地図の場合、
編集プログラムは、情報提供者が地図データの検索条件
を入力するのを待つ(S41)。
【0124】情報提供者が地図データの検索条件を入力
すると、サーバ1は、地図情報サーバ2に、地図データ
の取得を依頼する(S42)。そして、サーバ1は、そ
の地図データを取得する(S43)。そして、編集プロ
グラムは、地図データを画面に表示する。
【0125】次に、編集プログラムは、情報提供者に地
図データ位置の入力を促す(S44)。地図データ位置
とは、地図上で情報カプセルを配置する位置をいう。情
報提供者が地図データ位置を入力すると、編集プログラ
ムは、その地図データ位置をポジション情報データベー
ス15に登録する(S45)。
【0126】一方、S40の判定で、背景画像が地図で
ない場合、編集プログラムは、情報提供者が画像の検索
条件を入力するのを待つ(S46)。そして、編集プロ
グラムはその画像を画像データベース20から取得する
(S47)。さらに、編集プログラムは、その画像を画
面に表示する。
【0127】次に、編集プログラムは、情報提供者に画
像データ位置の入力を促す(S48)。画像データ位置
とは、背景画像上で情報カプセルを配置する位置をい
う。情報提供者が画像データ位置を入力すると、サーバ
1は、その画像データ位置をポジション情報データベー
ス15に登録する(S49)。その後、編集プログラム
は処理を終了する。
【0128】<実施形態の効果>以上述べたように、本
情報システムによれば、広告主は、自身が広告したい対
象、例えば、店舗や商品等を情報カプセルとして定義
し、情報を簡易に発信できる。その場合、作成される情
報カプセルに、画像リンクする画像の画像Noと画像内
の位置を指定することにより、画像リンクを介して、上
位の情報カプセルのメニューリンク情報に組み込むこと
ができる。
【0129】例えば、駅ビルB館7階のエリア5に位置
する店舗については、ポジション情報データベース15
に、駅ビルB館7階の画像Noと、画像内でのアイコン
の表示位置を指定すれば、駅ビルカプセル=>B館7階
カプセル=>エリア5というリンクに店舗カプセルを組
み込むことができる。
【0130】<変形例>上記実施形態では、住所、郵便
番号、駅等の地理的情報により、地域の地図を特定し、
その地図に含まれる情報カプセルをダウンロードした。
しかし、本発明の実施は、そのような手順には限定され
ない。情報カプセルが有する用語、例えば、情報カプセ
ル名称や属性(図6参照)により、キーワード検索を行
ってもよい。すなわち、特定の用語を情報カプセル名称
や属性に含む情報カプセルを検索し、端末2にダウンロ
ードするようにしてもよい。
【0131】《第2実施形態》以下、図16から図21
に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。図16
は、本実施形態に係る情報カプセルの関連図であり、図
17は、情報カプセルとメニューとの関係を示す図であ
り、図18は、複数階層にリンクする情報カプセルにつ
いてメニュー項目を表示する処理の概念図であり、図1
9から図21は、複数階層にリンクする情報カプセルに
ついてメニュー項目を表示する処理のフロー図である。
【0132】上記第1実施形態では、サーバ1上に登録
された情報カプセルを情報利用者の端末2にダウンロー
ドし、表示させる処理および情報カプセルを編集する処
理を説明した。
【0133】本実施形態では、複数の階層を形成する情
報カプセルについて、1つの情報カプセルをダウンロー
ドするときに、その情報カプセルの下位にリンクする情
報カプセルからメニュー・リンク情報をまとめてダウン
ロードし、端末2において複数の階層に渡る情報カプセ
ルのメニューを合わせて表示する情報システムを説明す
る。本情報システムの他の構成および作用は第1実施形
態のものと同様である。そこで、同一の構成要素につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。また、必
要に応じて図1〜図15の図面を参照する。
【0134】<第2実施形態における情報システムの概
念>図16に、本実施形態に係る情報カプセルの関連図
を示す。図16に示すように、情報カプセルは、画面2
00〜203のイメージ図で表現される。上記第1実施
形態では、画像リンクを順次たどって目的の情報(情報
カプセルやウェブページ)にいたる手順を示した。この
手順では、例えば、画面200の地図をダウンロード
し、駅ビルB館の断面図をダウンロードし、さらに、B
館7階の情報カプセルを選択し、画面202のB館7階
のフロア図をダウンロードし、最後に目的の店舗の情報
カプセルをダウンロードした。
【0135】本実施形態では、駅付近の地図情報ページ
から直接店舗の情報カプセルをダウンロードする情報シ
ステムを説明する。このような方法として、従来のブラ
ウザでは、例えば、店舗のウェブページをブックマーク
に登録しておき、ブックマークの一覧から選択する手順
を採った。
【0136】しかし、ブックマークでは、まず、1回
は、予め店舗のウェブページにアクセスしておく必要あ
ること、さらには、駅付近の地図=>駅ビルB館=>7
階=>店舗というような情報のつながりを維持できな
い、等の問題がある。
【0137】本情報システムでは、情報利用者が駅周辺
の地図のページをダウンロードしたとき、その地図にリ
ンクされる複数の情報カプセルおよびそれらの情報カプ
セルにさらに画像リンクする情報カプセルからメニュー
やリンクを複数階層に渡ってたどり、目的の情報カプセ
ルやウェブページに直接移動する機能を提供する。
【0138】図17に、情報カプセルとメニューとの関
係を示す。第1実施形態で説明したように、各情報カプ
セルは、各々メニュー・リンク情報を有している。例え
ば、画面200に表示された駅ビルの情報カプセル(駅
ビルアイコンで示される)は、駅ビルの断面図、A館お
よびB館というメニュー101を有している。また、画
面201に示す駅ビルB館という情報カプセル(B館ア
イコンで示される)は、B館断面図、および1Fから9
Fというメニュー102を有している。また、画面20
2に示す駅ビルB館7階という情報カプセル(7階アイ
コンで示される)は、7階フロア図、およびエリア1か
らエリア8というメニュー103を有している。そし
て、エリア5は、例えば、エリア5のフロア図とビュー
ティサロンという店舗の情報カプセルにリンクしてい
る。
【0139】図18に、複数階層にリンクする情報カプ
セルについてメニュー項目を表示する処理の概念を示
す。例えば、画面200において情報利用者が駅ビルの
情報カプセルをフォーカスすると、駅ビルカプセルのメ
ニュー101(駅ビル断面、A館、およびB館の選択項
目あり)が表示される。
【0140】そして、例えば、情報利用者がB館の選択
項目をフォーカスすると、駅ビルB館カプセルのメニュ
ー102(1Fから9Fの選択項目あり)が、駅ビルB
館の画像をダウンロードすることなく、表示される。
【0141】さらに、情報利用者がB館の7Fの選択項
目をフォーカスすると、駅ビルB館7階カプセルのメニ
ュー103(エリア1からエリア8の選択項目あり)
が、駅ビルB館7階の画像をダウンロードすることな
く、表示される。
【0142】一方、例えば、情報利用者がメニュー10
1において、駅ビル断面図を選択すると、端末2のブラ
ウザからサーバ1に駅ビル断面図の画像Noが送信さ
れ、駅ビル断面の画像による画像リンクのダウンロード
が要求される。
【0143】サーバ1は、上記要求を受け、受信した画
像Noにより、画像データベース20を検索し、指定さ
れた画像得る。さらに、サーバ1は、その画像の範囲に
含まれる情報カプセルを参照する。そして、参照した画
像の範囲に含まれる情報カプセルを参照し、画像内に配
置する。これらの処理は、第1実施形態の場合と同様で
ある。
【0144】また、情報利用者がメニュー101におい
て、A館あるいは、B館等の項目を選択した場合も、端
末2およびサーバ1の処理は、上記と同様である。ま
た、情報利用者がメニュー102、103等の項目を選
択した場合も、端末2およびサーバ1の処理は、上記と
同様である。
【0145】例えば、情報利用者がメニュー103にお
いて、エリア5を選択(例えば、ポインティングデバイ
スでクリック)すると、エリア5に対応するフロア図と
店舗の情報カプセルがダウンロードされる。
【0146】このようにして、本情報システムは、複数
階層に渡ってリンクする情報カプセルに対して、画像の
ダウンロードを繰り返すことなく、各情報カプセルのメ
ニューをたどり、所望の情報カプセルに直接アクセスす
る機能を提供する。
【0147】以上の説明では、画面200の地図のペー
ジを背景画像とする最上位の情報カプセルの階層をたど
る手順を説明した。しかし、このような手順は、最上位
の情報カプセル以外のカプセルから実行しても良い。
【0148】例えば、画面200の地図のページにおい
て、情報利用者が駅ビル断面図を選択する。すると、サ
ーバ1は、第1実施形態と同様の手順で、駅ビルカプセ
ルの背景画像(例えば駅ビルの断面図)と、その背景画
像に含まれる情報カプセル(例えば、駅ビルA館カプセ
ルと駅ビルB館カプセル)と、各情報カプセルの下位に
属する所定階層の情報カプセルが有するメニュー・リン
ク情報を検索し、駅ビルA館カプセルおよび駅ビルB館
カプセルとして編集して、ダウンロードする。
【0149】このような階層をどこまでたどってダウン
ロードするかは、サーバ1のシステムパラメータ、また
はサーバ1が情報利用者ごとに保持するユーザパラメー
タとして定義すればよい。例えば、システムパラメータ
として、3階層と定義すれば、各情報利用者が情報カプ
セルをダウンロードする際、その情報カプセル以下の3
階層分の情報カプセルのメニューがダウンロードされる
情報カプセルに付加される。また、特定の情報利用者が
このパラメータをユーザパラメータとして定義すれば、
ユーザパラメータを優先するようにすればよい。
【0150】さらに、駅ビルB館7階を選択することに
より、駅ビルB館7階の背景画像と、その背景画像に含
まれる情報カプセル(例えば、エリア1〜エリア8)
と、各情報カプセルの下位に属する所定階層の情報カプ
セルが有するメニュー・リンク情報を検索し、エリア1
〜エリア8の情報カプセルとして編集して、ダウンロー
ドする。
【0151】<作用>図19から図21は、複数階層に
リンクする情報カプセルについてメニュー項目を表示す
る処理のフロー図である。図19は、住所、郵便番号、
駅等の住所を特定する情報から最上位の情報カプセルを
検索し、ダウンロードする手順を示している。この手順
のうち、S1〜S3の手順は、図9のS1〜S3の手順
と同様である。
【0152】サーバ1は、送信された住所、郵便番号、
または駅名等の情報を基に、地図データベース10にお
いて地図データを検索させ、検索結果を入手する(S
2)。
【0153】次に、サーバ1は、2つの対角位置の緯度
経度情報を基に、当該地図に包含され、かつ、検索条件
が合致する情報カプセルを情報カプセルデータベース1
1において検索する(S3)。すなわち、サーバ1は、
ポジション情報データベース8を検索し、緯度および経
度が当該地図の範囲に含まれる情報カプセルを求める。
【0154】次に、サーバ1は、その情報カプセルが画
像情報ページへのリンク情報(画像リンク)を有するか
否かを判定する。そして、その情報カプセルが画像リン
クを有する場合、その画像リンク以下にリンクする情報
カプセル(1以上の階層にリンクするもの)から、所定
の階層の範囲の情報カプセルを参照し、そのメニュー・
リンク情報を読み出す。そして、読み出したメニューリ
ンク情報をS3で検索された情報カプセルのメニューリ
ンク情報に付加し、情報カプセルを編集する(S3
A)。この処理により、S3の処理で検索された情報カ
プセル(以下、対象カプセルと呼ぶ)の下位方向の1以
上の所定階層に渡る情報カプセルからメニュー・リンク
情報が読み出され、対象カプセルに付加される。
【0155】次に、サーバ1は、地図データと検索した
情報カプセル(対象カプセル)を重ね合わせ編集して端
末2(クライアント)へ送信する(S4)。端末2は、
受信した地図上に情報カプセルを表示する(S5A)。
ただし、第1実施形態の場合と異なり、本実施形態の情
報カプセルでは、下位の情報カプセルのメニュー・リン
ク情報が取り込まれている。したがって、情報利用者が
地図上の各情報カプセルをフォーカスすると、下位の情
報カプセルのメニューが表示される。また、そのメニュ
ーの項目をフォーカスすると、さらに下位の情報カプセ
ルのメニューが表示される。
【0156】このようにして、本実施形態の情報システ
ムでは、情報利用者は、複数階層に渡ってリンクする情
報カプセルに対して、逐一画像をダウンロードすること
なく、メニューを順次表示し、所望の情報カプセルを直
接表示することができる。
【0157】図20および図21は、画像リンクを有す
る情報カプセルの処理フローを示す図である。以下、上
記図19に示した操作の結果、端末2に表示された情報
カプセルに対する処理を説明する。これらの手順のう
ち、S6AおよびS14A以外の手順は、図11に示し
た手順と同様であるので、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0158】図19の地図の範囲に包含され、情報利用
者の検索条件に合致する情報カプセルがダウンロードさ
れた後、情報利用者は、例えば、駅ビルの情報カプセル
を選択する(S6A)。
【0159】すると、サーバ1は、その情報カプセルが
画像情報ページへのリンク情報(画像リンク)を有する
か否かを判定する。そして、その情報カプセルが画像リ
ンクを有する場合、第1実施形態と同様の手順で、背景
画像および背景画像に含まれる情報カプセルを検索する
(S13、S14)。
【0160】本情報システムでは、サーバ1は、S14
で検索された情報カプセルの画像リンクをさらに下位方
向に検索する。そして、情報カプセルが画像リンクを有
する場合、下位側の所定範囲の情報カプセルに含まれる
メニュー・メニューリンク情報を検索し、S14で検索
された情報カプセルに付加し、情報カプセルを編集する
(S14A)。この処理以降の処理は、図19のS3A
以降の処理と同様である。これにより、例えば、駅ビル
の断面の画像に、A館およびB館各階に対応する情報カ
プセルが配置され、各情報カプセルには、さらに、下位
の情報カプセルのメニューリンク情報が付加され、端末
2にダウンロードされる。
【0161】情報利用者が駅ビル断面の画像において、
各階に対応する情報カプセルをフォーカスすると、図1
8に示したように、下位の情報カプセルのメニューが順
次表示される(S16)。一方、情報利用者が特定のメ
ニュー項目を選択すると、そのメニュー項目に対応する
画像リンク、または、ウェブページがダウンロードされ
る。
【0162】図21は、駅ビル断面の画像に含まれるB
館情報カプセルのメニューを選択したときの処理であ
る。この処理の対象は、背景画像が地図から駅ビル断面
の画像となっている点を除き、図20と同様である。
【0163】<実施形態の効果>以上述べたように、本
情報システム(サーバ1)は、複数階層に渡る情報カプ
セルのメニュー・リンク情報を上位の情報カプセルに付
加して端末2にダウンロードする。したがって、情報利
用者は、複数階層に渡る画像のダウンロードを繰り返す
ことなく、直接下位の情報カプセルのメニューを選択で
きる。
【0164】また、その場合、従来のブックマークのよ
うに、一度アクセスしたページのURLを登録するので
なく、地図=>建物断面=>フロア図=>店舗=>商品
等の階層構造を表現する情報が維持されるので、情報利
用者は、情報カプセルと情報カプセルの論理的な関係を
維持した状態で、下位の情報カプセルのメニューにリン
クされる情報を探索できる。
【0165】《第3実施形態》本発明の第3実施形態を
図22および図23に基づいて説明する。上記第1実施
形態および第2実施形態では、地域を特定する情報(住
所、郵便番号、駅名)と検索条件を指定され、該当する
情報カプセルを情報利用者の端末2に表示する情報シス
テムを説明した。
【0166】本実施形態では、そのような情報カプセル
を情報利用者ごとのプライベート領域に格納し、情報利
用者の利便性を向上させる機能を提供する情報システム
を説明する。本情報システムの他の構成および作用は、
第1実施形態または第2実施形態のものと同様である。
そこで、同一の構成要素については、同一符号を付し、
その説明を省略する。また、必要に応じて、図1から図
21の図面を参照する。
【0167】このプライベート領域は、サーバ1のハー
ドディスク上のプライベートデータベース16(図1参
照)に情報利用者ごとに確保され、情報利用者のID
(情報システムへの加入者コード)により管理される。
情報利用者は、ネットワーク上のウェブサイトとしてプ
ライベート領域にアクセスする。このウェブサイトをマ
イサイトと呼ぶ。図22は、プライベート領域への情報
カプセルの登録処理を示す図である。
【0168】通常、情報利用者は、各種インターネット
接続機器(以下、単にクライアントという)からマイサ
イトにアクセスする(S120)。ここで、各種インタ
ーネット接続機器には、例えば、PDA、携帯電話、P
HS、電話等の通信回線接続機能つきテレビジョン、パ
ーソナルコンピュータ、セットトップボックス等があ
る。
【0169】次に、情報利用者は、気に入った情報カプ
セルをプライベート領域へ登録するためサーバ1に登録
依頼する(S121)。これは、例えば、情報カプセル
のポップアップメニューの「マイサイトへ登録」という
メニューの選択による。
【0170】この「マイサイトへの登録」というメニュ
ーの選択により、当該情報利用者のプロバイダへの加入
者コード(例えば、ケーブルテレビ会社への加入者コー
ド)と、当該情報カプセルの情報カプセルIDがサーバ
1に送信される。
【0171】サーバ1は、クライアントから、その登録
依頼(加入者コード、情報カプセルIDを含む)を受信
する(S122)。すると、サーバ1は、当該情報利用
者の加入者コードで識別されるプライベート領域にその
情報カプセルを登録する(S123)。このとき、その
情報カプセルの情報カプセルIDがプライベートデータ
ベース16(図1参照)に格納される。
【0172】次に、サーバ1は、情報カプセルのプライ
ベート領域への登録完了を送信する(S124)。これ
により、情報カプセルが登録された旨のメッセージがク
ライアントに表示される(S125)。
【0173】図23に、プライベート領域からの情報カ
プセルの参照処理を示す。この処理では、情報利用者
は、各種インターネット接続機器(クライアント)から
マイサイトにアクセスする(S130)。
【0174】このとき、クライアントは、サーバ1に対
して、登録済みの情報カプセルの検索を依頼する(S1
31)。このとき、情報利用者の加入者コードが送信さ
れる。この依頼は、サーバ1に受信される(S13
2)。サーバ1は、情報利用者の加入者コードに基づ
き、該当する情報利用者のプライベート領域に登録され
情報カプセルを検索し、その一覧表を編集する(S13
3)。そして、クライアントにその情報カプセル一覧を
送信する(S134)。
【0175】これにより、クライアントは、サーバ1か
らその情報カプセル一覧を受信する(S135)。この
とき、情報利用者は、その情報カプセル一覧から参照し
たい情報カプセルを選択する(S136)。
【0176】すると、その情報カプセルの情報カプセル
IDがサーバ1に送信される。サーバは、その情報カプ
セルIDとともに情報カプセルの参照依頼を受信する
(S137)。
【0177】サーバ1は、該当する情報カプセルを検索
してクライアント向けに編集する(S138)。そし
て、参照依頼を受けた情報カプセルをクライアントに送
信する(S139)。これにより、クライアントは、サ
ーバ1からS136で選択した情報カプセルを受信する
(S140)。
【0178】以上述べたように、本実施形態の情報シス
テムによれば、情報利用者が所望の情報をサーバ1で管
理される情報利用者ごとのプライベートな領域に登録す
ることができる。したがって、例えば、携帯電話の操作
によって情報カプセルをプライベート領域に登録してお
き、後になって、他の情報機器、例えば、パーソナルコ
ンピュータやPDS等で参照することができる。すなわ
ち、情報機器間でプライベート領域を介して情報カプセ
ルを共有できる。
【0179】《第4実施形態》本発明の第4実施形態を
図24から図27の図面に基づいて説明する。図24
は、情報カプセルの更新処理を示す概念図であり、25
は、情報カプセルの更新状態を示す図であり、図26
は、情報カプセル管理テーブルのデータ例を示す図であ
り、図27は、情報カプセルの更新処理を示すフローチ
ャートである。
【0180】上記第1実施形態および第2実施形態で
は、地域を特定する情報(住所、郵便番号、駅名)と検
索条件を指定され、該当する情報カプセルを情報利用者
の端末2に表示する情報システムを説明した。
【0181】本実施形態では、そのような機能に加え
て、さらに、階層関係を有する複数の情報カプセルが更
新されたときに、更新されたことを上位の情報カプセル
において明示する情報システムの機能を説明する。本情
報システムの他の構成および作用は、第1実施形態、第
2実施形態、または第3実施形態のものと同様である。
そこで、同一の構成要素については、同一符号を付し、
その説明を省略する。また、必要に応じて、図1から図
24の図面を参照する。
【0182】図24に、情報カプセルの更新処理の概念
を示す。第1実施形態または第2実施形態で説明したよ
うに、本情報システムでは、情報利用者は、地図上に表
示された情報カプセル(例えば、駅ビル)のアイコンか
らメニューを選択することにより(S140)、その情
報カプセルのリンク画像(駅ビルの画像)を表示させる
ことができる。また、駅ビルの画像において、駅ビルB
館から7階を選択することにより(S141)、その7
階に対応するリンク画像を表示させることができる。こ
のような手順により、情報利用者は、例えば、興味があ
る店舗(図24では、例えば、ビューティサロンとして
示される店舗)の情報カプセルを入手できる。
【0183】一方、情報カプセルは、図6に示したよう
に、カプセルリンク情報により、上位方向へのリンクを
有している。したがって、下位の情報カプセルが更新さ
れたとき、その更新を簡易に上位の情報カプセルに伝達
できる。
【0184】例えば、ビューティサロンという店舗の情
報カプセル(以下、これをビューティサロンカプセルと
呼ぶ)が更新されたとき、サーバ1は、そのビューティ
サロンカプセルの親カプセルをカプセルリンク情報によ
ってたどる。
【0185】例えば、このビューティサロンカプセルが
駅ビルB館7階の情報カプセル(以下、これを駅ビルB
館7階カプセルと呼ぶ)にリンクされているとき、サー
バ1は、ビューティサロンカプセルの更新に基づき、駅
ビルB館7階カプセルを更新状態にする(S150)。
例えば、駅ビルB館7階カプセルの画像中のビューティ
サロンカプセルが属するエリア5の部分を白黒反転表示
する。
【0186】さらに、サーバ1は、駅ビルB館7階カプ
セルが更新状態になったとき、この駅ビルB館7階カプ
セルの親カプセルをカプセルリンク情報によってたど
る。そして、駅ビルB館7階カプセルがB館の情報カプ
セル(以下、このカプセルを駅ビルB館カプセルと呼
ぶ)にリンクされているとき、サーバ1は、駅ビルB館
7階カプセルの更新に基づき、駅ビルB館カプセルを更
新状態にする(S151)。
【0187】このような処理を繰り返し、サーバ1は、
ビューティサロンカプセルから最上位の駅ビルカプセル
までの階層構造に存在するカプセルを更新状態にする。
その結果、サーバ1は、情報利用者が例えば、駅ビル周
辺の地図を表示させたとき、その情報利用者に、駅ビル
カプセル以下のいずれかの情報カプセルが更新されたこ
とを認識させる。情報利用者は、更新されたた情報カプ
セルに着目することにより、最新の情報を入手できる。
【0188】図25に、情報カプセルの更新状態を例示
する。図25に示すように、背景画像を地図とする最上
位の情報カプセルがA(Aは、情報カプセルID、以下
同様)であり、この情報カプセルAにリンクする情報カ
プセルとして、B1〜B5があり、情報カプセルB4に
リンクする情報カプセルとして、C1〜C5があり、さ
らに、情報カプセルC2にリンクする情報カプセルとし
てD1〜D3があるとする。
【0189】今、例えば、情報カプセルD3が更新され
たと仮定する。本実施形態の情報システムにおいては、
このD3の更新を示す情報は、その上位カプセルC2、
B4およびAに順次伝達される。そして、情報利用者が
情報カプセルA、B4、C2、またはD3にアクセスし
たとき、これらの情報カプセルまたはその下位に属する
情報カプセルが更新されたことが明示される。したがっ
て、情報利用者は、更新された情報カプセルの階層構造
をたどることができる。
【0190】図26に、情報カプセルの階層構造を管理
する情報カプセル管理テーブルのデータ例を示す。情報
カプセル管理テーブルの各行は、1つの情報カプセルの
状態を保持する。この情報カプセル管理テーブルの各行
は、情報カプセルID、上位カプセルIDおよびカプセ
ル状態というフィールドを有している。
【0191】情報カプセルIDのフィールドには、その
行によって管理する情報カプセルの情報カプセルIDを
格納する。また、上位カプセルIDには、各情報カプセ
ルの1階層上位にリンクする情報カプセルのIDを記録
する。また、更新状態には、所定期間内(例えば、2日
以内)に情報カプセルの内容が更新されたか否かを記録
する。
【0192】本情報システムでは、1つの情報カプセル
が更新された場合、その上位に位置するすべての情報カ
プセルを更新状態にする。例えば、情報カプセルD3が
更新されたとき、D3の上位カプセルC2、C2の上位
カプセルB4、B4の上位カプセルAに対して更新発生
を記録する。このような管理により、本情報システム
は、更新されている情報カプセルを情報利用者に明示す
る。
【0193】図27は、情報カプセルの更新処理を示す
フローチャートである。この処理では、サーバ1は、ま
ず、更新された情報カプセル、例えば、情報カプセルD
3の更新情報を受信する(S160)。
【0194】すると、サーバ1は、情報カプセル管理テ
ーブルにおいて情報カプセルD3のカプセル更新状態を
「更新発生」に変更する(S161)。
【0195】次に、サーバ1は、情報カプセルD3をカ
プセルチェックワークに設定する(S162)。カプセ
ルチェックワークとは、本処理によるチェック対象の情
報カプセルをいう。
【0196】そして、サーバ1は、カプセルチェックワ
ークに上位カプセルがあるか否かを判定する(S16
3)。カプセルチェックワークに上位カプセルがあった
とき、その上位カプセルの更新状態を「更新発生」に変
更する(S164)。
【0197】次に、サーバ1は、その上位カプセルをカ
プセルチェックワークにセットする(S165)。そし
て、サーバ1は、制御をS163に戻す。また、S16
3の判定で、カプセルチェックワークに上位カプセルが
ない場合、サーバ1は、情報カプセルの状態更新処理を
終了する。
【0198】以上述べたように、本実施形態の情報シス
テムによれば、階層関係を有する複数の情報カプセルの
いずれかが更新されたときにでも、その更新された情報
カプセルの上位のカプセルに対して更新発生を明示でき
る。そのため、情報利用者は、情報カプセルの階層を上
位から下位にたどるとき、更新された情報カプセルをた
どり、最新の情報を入手できる。
【0199】《第5実施形態》本発明の第5実施形態を
図28から図38の図面に基づいて説明する。図28
は、本発明の第5実施形態に係る情報カプセルのデータ
例であり、図29は、RDBとXMLの相互変換による
情報システムの処理概要を示す図であり、図30は、カ
プセル管理テーブルの例であり、図31は、マイカプセ
ル管理テーブルの例であり、図32は、標準カプセルと
して生成されるテンプレートの例であり、図33は、マ
イカプセル管理画面の例であり、図34は、店舗カプセ
ル管理画面の例であり、図35は、店舗データベース一
括管理画面の例であり、図36は、建物、店舗、商品に
関するデータベース参照時の処理概要を示す図であり、
図37は、建物、店舗、商品に関するカプセル取得時の
処理概要を示す図であり、図38は、マイバスケットに
よる情報カプセルの表示例である。
【0200】上記第1実施形態から第4実施形態におい
ては、画像リンクにより、複数の情報カプセルを関連づ
け、階層的な情報として処理する情報システムの例を示
した。また、これらの実施形態においては、サーバ1が
保持するデータは、表形式のいわゆる、RDB(リレー
ショナルデータベース)を想定して説明した。
【0201】本実施形態では、RDBに格納されたデー
タを抽出し、XMLで記述される情報カプセルに構成す
る処理を説明する。
【0202】他の構成および作用は、第1実施形態ない
し第4実施形態の場合と同様である。そこで、同一の構
成要素については、同一の符号を付してその説明を省略
する。また、必要に応じて図1から図27の図面を参照
する。
【0203】<XMLによるデータベースの記述例>図
28に、複数の情報カプセルからなる階層的なデータを
XMLによって記述した例を示す。図28において、カ
プセルID=○○○のように、カプセルIDが定義され
ているタグが情報カプセルを定義する。
【0204】例えば、建物カプセルの定義は、<建物カ
プセル カプセルID=○○○>から開始し、</建物
カプセル>で終了する。ただし、図28では、上位の情
報カプセルにメニュー・リンク情報でリンクされる情報
カプセルが、すべてインラインで展開して表示されてい
る。
【0205】例えば、建物カプセルは、緯度、経度、ア
イコン大、アイコン中、アイコン小、アイコンバナー
(バナー形式のアイコンファイル名の定義)、アイコン
テキスト等の情報、イベントカプセル、リンクURL、
およびフロアカプセルを有している。
【0206】ここで、イベントカプセルは、下位の情報
カプセルを有しない情報カプセルである。一方、建物カ
プセルに含まれるフロアカプセルは、さらに下位の情報
構造を有している。すなわち、フロアカプセル=>店舗
カプセル=>商品カプセルのような階層構造を形成す
る。
【0207】このように、情報カプセルの階層構造は、
XMLのタグの入れ子構造により、簡易に表現される。
【0208】<RDBとXMLとの相互変換>本情報シ
ステムで処理するデータは、RDBに格納しておき、X
ML形式のデータに変換してアプリケーションプログラ
ム(例えば、情報利用者に情報カプセルをダウンロード
するサーバプログラム)に引き渡される。図29に、そ
のようなRDBとXMLの相互変換による情報システム
の処理概要を示す。
【0209】RDBのデータとXMLのデータを相互に
変換するインターフェースプログラムとしては、例え
ば、DataSpider(株式会社アプレッソの商標)が知られて
いる。また、DataSpiderは、XMLを処理するパッケー
ジプログラムYggdrasill(株式会社メディアフュージョ
ンの商標)と組み合わせられている。この組み合わせに
より、RDBに格納されたデータをXMLにしたがって
処理する提案が両社からなされている。
【0210】本実施形態の情報システムも、RDBに格
納された様々なデータから、情報カプセルとして構成す
べきデータを抽出し、XMLにより情報カプセルとして
構成する。本実施形態では、このRDBに格納されるデ
ータを本体データと呼ぶ。
【0211】このとき、本情報システムでは、RDBの
レコード(表の各行)を構成する要素(これをデータ項
目と呼ぶ)をDOM(Document Object Model)ツリー
と呼ぶ情報により、XMLのタグに対応付ける。その場
合、DOMツリーには、RDBのレコードのデータ項目
のうち、情報カプセルとして構成されるべきものが指定
される。
【0212】図29のように、RDBの各レコードは、
IDというデータ項目によりユニークに識別される。各
レコードが情報カプセルとして抽出されるとき、各情報
カプセルは、このIDを情報カプセルIDとして保持
し、RDBのレコードとの関連が示される。
【0213】上述のように、本情報システムでは、RD
Bから抽出されるデータ項目の階層構造はDOMツリー
に記述される。図29のでは、例えば、建物カプセル
は、経緯度、アイコン1等の情報と、下位の店舗カプセ
ルを有することが定義される。
【0214】そして、建物カプセルの実体は、ID10
01で指定されるレコードに格納されている。また、建
物カプセル内の情報、例えば、経緯度、アイコン1等
は、ID1001で指定されるレコードの各データ項目
に格納される。同様に店舗カプセルのデータの実体は、
ID=2001で識別されるレコードに格納される。
【0215】このようにして、情報カプセルを処理する
アプリケーションプログラムは、DOMツリーを介し
て、情報カプセルIDをキーにRDBにアクセスし、デ
ータを入出力する。
【0216】図30に個々の情報カプセルに含まれるデ
ータ項目を管理するカプセル管理テーブルの例(図30
は、店舗カプセルという情報カプセルを管理するカプセ
ル管理テーブルの例)を示す。カプセル管理テーブル
は、各情報カプセルが対応するRDBの各データ項目を
有するか否かを指定するテーブルである。図30では、
カプセル管理テーブルが、情報カプセルを編集するツー
ルであるカプセル管理画面40に表示されている。
【0217】図30のカプセル管理データは、店舗カプ
セルに対する例である。図30では、店舗カプセルに含
まれるデータ項目(このように、情報カプセルに含まれ
るデータ項目をカプセル項目と呼ぶ)には、○が、一
方、店舗カプセルに含まれないデータ項目には、×が示
されている。したがって、カプセル管理テーブルは、R
DBのレコード内のデータ項目と同一の項目を有する。
ただし、カプセル管理テーブルの各項目は○または×と
いう1ビットの情報を保持できればよい。
【0218】例えば、情報カプセルIDがID1001
の情報カプセルは、<属性>、<経緯度>、<アイコン
1>等を有することが分かる。
【0219】カプセル管理テーブルは、各情報カプセル
の上位の階層に属するカプセルのデータ項目をも定義す
る。この上位カプセルは、上位カプセルIDというデー
タ項目により定義される。したがって、例えば、図30
のカプセル管理テーブルの例では、ID3001(商品
カプセル)の上位に、ID2001(店舗カプセル)が
あり、さらにその上位にID1001(建物カプセル)
があることが定義される。
【0220】なお、情報カプセルの階層構造は、DOM
ツリーに定義されているため、カプセル管理テーブルの
階層構造の定義(上位カプセルID)は、必ずしも必要
ではない。ただし、上位カプセルIDをカプセル管理テ
ーブルに保持することで、情報カプセルの検索性能を高
めることができる。
【0221】このようなカプセル管理テーブルは、情報
提供者(例えば、店舗の経営者や、広告主)が編集プロ
グラム(オーサリングツールともいう)を使用して本体
データ(RDB)の構成を定義するときに、編集プログ
ラムが生成する。この編集プログラムは、カプセル管理
テーブルに対応するカプセル管理画面40を有してお
り、情報提供者は、自在にカプセル項目を追加または削
除できる。
【0222】図31に、マイカプセル(第3実施形態で
述べたマイサイトに登録される情報カプセル)をそのカ
プセルの所有者(情報カプセルをマイサイトに登録した
情報利用者)が管理するためのマイカプセル管理テーブ
ルの例を示す。図31においても、カプセル管理テーブ
ルが、カプセル管理画面40に表示されている。
【0223】マイカプセル管理テーブルは、管理の対象
がマイサイトに登録された個人の情報カプセルである点
で通常のカプセル管理テーブルとは相違する。ただし、
カプセル項目および上位カプセルとの階層関係を定義す
る機能においては、通常のカプセル管理テーブルと同様
である。
【0224】カプセルをマイカプセルとしてマイサイト
に登録した情報利用者は、自身のマイカプセルを自在に
編集でき、その編集結果がカプセル管理テーブルに格納
される。
【0225】すなわち、マイカプセルのカプセル項目
は、その所有者(マイカプセルをマイサイトに登録した
情報利用者)の判断で追加、または削除される。また、
例えば、情報利用者が商品の情報カプセルをマイカプセ
ルとして取得した場合、標準の操作では、その商品の上
位の情報カプセル、例えば、商品が販売される店舗、そ
の店舗の属する建物等の情報カプセルが取得され、マイ
サイトに登録される。
【0226】図32は、情報提供者がRDB本体データ
を生成するためのテンプレートの例である。本実施形態
において、テンプレートとは、情報提供者がRDBに格
納する本体データを容易に作成するために提供される
「枠組みが設定されたソフトウェア」である。
【0227】情報提供者はこの枠組みで指示された項目
に文字、数字を入力したり、画像、写真などを貼り付け
る(コピー&ペースト、ドラッグ&ドロップなどの処理
手順として知られる)ことにより、本体データを簡易に
作成することができる。
【0228】また、このテンプレートにクーポン等の顧
客店頭誘引のツール、商品の魅力訴求のための定型キャ
ッチフレーズ、訴求マークや画像を選択項目として設定
することにより販売促進効果を持たせることができる。
【0229】ここで、訴求マークとは、商品や店舗等の
魅力を画像に表現したマークである。例えば、食料品を
扱う店舗に対して、「新鮮」を意味するマーク、レスト
ランに対して「高級」「割安」等をイメージしたマーク
等が付与される。
【0230】このテンプレートで定義されるデータ項目
のうち特定のデータ項目は、XMLデータベースと連動
して設計される。そのような特定のデータ項目にデータ
を入力すると、XMLのタグが付与され、DOMツリー
を経てRDB上の所定項目に格納される。このテンプレ
ートのうち、店舗カプセルの作成に使用されるものを特
に、店舗テンプレートという。
【0231】ある店舗の経営者(情報提供者)が自店の
本体データを入力するときは、 (1)CATV等管理会社(またはプロバイダ等)から
自店のID番号およびパスワードを取得し、 (2)アイコン、店舗名称、住所、電話番号など店舗テ
ンプレートの画面の指示にしたがって、所定の欄に入力
する。入力されたデータは、本体データとしてRDBに
格納される。 (3)また、入力されたデータのうち、情報カプセルに
対応するデータ項目には、店舗テンプレートに予め埋め
込まれたXMLタグが付与され、店舗IDとDOMツリ
ーにしたがってRDBに格納される。 (4)さらに、情報提供者は、イベント情報、売場情
報、または商品情報を入力する際は店舗テンプレート上
(又は店舗IDを識別できる画面)で下位のテンプレー
ト(イベント、売場、または商品等のテンプレート)を
選択し、そのIDと名称を入力する。そして、上記店舗
テンプレートに対する場合と同様の手順で、指定された
項目に入力すると、本体データとしてRDBに格納され
る。
【0232】以上の手順で入力されたデータ本体に対
し、どの項目をカプセル項目として扱うかについては、
標準パターンが予めテンプレート上に設定されている。
【0233】そのためには、例えば、テンプレートの各
データ項目にオンまたはオフのフラグを設ければよい。
編集プログラムは、そのフラグにしたがい、店舗カプセ
ルテーブルを作成する。なお、通常は、ID(本体デー
タのIDおよび上位データのID)、アイコン、位置情
報、表示テキスト、リンク先URL等がカプセル項目と
して設定される。
【0234】このような標準的なデータの入れ子構造、
XMLタグ、カプセル項目はテンプレートの中に織り込
まれており、作成者は意識する必要がない。しかし、例
えば、クーポンや特定の商品情報など店舗側で情報利用
者に携帯させたい(マイサイトへ取り込ませたい)デー
タがある場合、編集プログラムのカプセル管理画面で自
店の登録項目を表示し、個別に情報カプセルに入れたり
(カプセル項目として定義したり)、カプセルから外し
たりすることができる。このような操作は、例えば、ド
ラッグ&ドロップ等の操作によればよい。
【0235】なお、テンプレートからの入力情報(入力
項目)には、通常、有効期限が設定される。有効期限が
切れた入力項目は、表示対象から外される。ただし、そ
の情報自体は、サーバ1により別途保管される。
【0236】マイカプセルとしてマイサイトに登録され
た情報カプセルは、有効期限が切れても表示対象から外
されることはない。ただし、端末2からそのような有効
期限の切れたマイカプセルにアクセスすると、「カプセ
ルの有効期限が切れました」というメッセージが表示さ
れる。
【0237】また、複数のカプセル項目からなる階層構
造において、下位のカプセル項目の有効期限が更新され
ると、その上位のカプセル項目も、下位のカプセル項目
に合わせて修正される。これにより、カプセル項目のう
ち、下位項目が修正されて有効な限り、上位項目が末梢
されることはない。
【0238】ただし、カプセルに項目において、有効期
限は、必須の項目ではなく、その設定を省略してもよ
い。
【0239】図33に、マイカプセルへのデータ項目の
追加・削除等を指定するカプセル管理画面(以下マイカ
プセル管理画面40という)の例を示す。
【0240】情報利用者は、サーバ1に対し、ID、パ
スワードを入力し、マイサイトに接続し、マイカプセル
管理画面を開くと現在保持している情報カプセルの一覧
がツリー構造でウィンドウ(「現在のマイカプセル」で
示されるマイカプセルエリア300)に表示される。
【0241】情報利用者がカプセル項目(例えば「××
店」という店舗カプセル)をクリックすることによりさ
らに下位の情報カプセル(例えば、△△品等の商品カプ
セル)が表示される。
【0242】参照した時点で期限の切れたカプセル(参
照元の本体データのデータベースで表示期限が切れてい
るカプセル項目の情報)はカプセル削除項目エリア30
2に表示される。
【0243】有効期限内であるが不要となったカプセル
項目はマイカプセルエリア300からカプセル削除項目
エリア302に移動することによって削除を指示するこ
とができる。情報カプセルのカプセル項目の編集におい
て、削除は情報利用者が任意に実施できる。一方、情報
カプセルへのカプセル項目の追加については、情報提供
者(例えば、店舗のオーナー)が情報利用者に編集対象
として認めた項目が表示され、情報利用者の意図により
追加することができる。
【0244】カプセル削除項目エリア302に移動され
た項目に対して、情報利用者が削除ボタン303を押下
して実行指示すると、マイカプセルのカプセル管理テー
ブル上の項目が対象カプセルID番号を含めて総て削除
される。
【0245】現在は無効であるが将来の復活を期待して
情報カプセルを保持した場合、情報利用者は、削除前に
マイカプセルエリア300にその情報カプセルを戻せば
よい。
【0246】また、恒久的に本体データを保持したい情
報利用者は、情報カプセルでなく、本体データそのもの
をデータベースからダウンロードすればよい。
【0247】図34に、情報提供者が店舗カプセルを管
理するためのカプセル管理画面(以下店舗カプセル管理
画面41という)の例を示す。
【0248】まず、情報提供者は、サーバ1に対し、自
店のID、パスワードを入力することにより、当該店が
保持する(作成、編集権を持つ)情報カプセルの情報が
店舗カプセルエリア310にツリー構造で表示される。
【0249】情報提供者がカプセル項目(例えば、「○
△売場」で示される売場カプセル)をクリックすること
により、さらに下位のカプセル(例えば、「△△品」等
の商品カプセル)が表示される。
【0250】情報提供者があるカプセル項目(例えば、
「○△売場」で示される売場カプセル)をクリックする
と、サーバ1は本体データを格納したデータベースを参
照し、クリックした項目(売場)より下の階層の入力済
みデータ(例えば、その売場の扱い品目リスト)の一覧
が中央のウィンドウ311に表示される。
【0251】カプセル項目の追加は、このウィンドウ3
11上で対象項目を選択し、店舗カプセルエリア310
へ移動(ドラッグ&ドロップ等)することにより指示す
る。また、カプセル項目の削除は、このウィンドウ31
1上で対象項目を選択し、カプセル削除項目エリア31
2へ移動(ドラッグ&ドロップ等)することにより指示
する。
【0252】サーバ1は、この操作に基づき、カプセル
管理テーブルのステータス(例えば、図30に示した
○、×)を書き替える。
【0253】図35に、店舗データベース一括管理画面
の例を示す。上述のテンプレートでは、個別に店舗ご
と、商品ごとの情報を入力する。一方、店舗データベー
ス一括管理画面は、例えば、ビル内のテナント情報、デ
パートの売場別管理、商店の取扱品の管理などの情報項
目を一覧表に基づき一括管理する機能を提供する。
【0254】情報提供者がサーバ1にアクセスし、店舗
ID、パスワードを入力後、一括管理画面を開く。この
画面では、情報提供者は、項目の一括入力、修正、入力
済み項目のカプセル化指定を一括処理することができ
る。なお、この店舗データベース一括管理画面から入力
する際、DOMツリーは、表の中に埋め込んで管理して
もよいし、別途定義するようにしてもよい。
【0255】図36に、建物、店舗、商品に関するデー
タベース参照時の処理概要を示す。この処理では、アプ
リケーションプログラム(例えば、サーバプログラム)
からカプセルID(例えば、建物カプセル)と階層数を
指示した参照命令が発行される。すると、データベース
管理プログラムは、DOMツリーを参照し、指定された
カプセルIDおよびその下位の情報カプセルに対応する
RDBのレコードから、そのカプセルのタグに相当する
データ項目のデータを読み出す。
【0256】データベース管理プログラムは、読み出し
たデータをDOMツリーにしたがった情報カプセルの階
層構造に組み込み、その情報カプセルのカプセル管理テ
ーブルとともにアプリケーションプログラムに返す。こ
のとき、アプリケーションプログラムから指定された階
層分、例えば、3階層分(建物、店舗、および商品)の
階層構造が生成される。
【0257】アプリケーションプログラムは、生成され
た情報カプセルの階層構造とカプセル管理テーブルを第
1実施形態や第2実施形態と同様の手順で、情報利用者
にダウンロードすればよい。このようにして、本情報シ
ステムは、RDBとDOMツリーを組み合わせて、XM
LDBとして運用する。
【0258】図37は、建物、店舗、商品に関するカプ
セル取得時の処理概要である。この処理は、アプリケー
ションプログラム(例えば、サーバプログラム)からの
カプセルID(例えば、商品カプセル)を指示した取得
命令(例えば、マイカプセルとしての登録依頼)により
開始される。
【0259】この取得命令に対し、データベース管理プ
ログラムは、DOMツリーを参照し、当該情報カプセル
(例えば、商品カプセル)およびその上位の商品カプセ
ル、地理的位置(経緯度)を含む建物カプセルの情報お
よびその情報カプセルのカプセル管理テーブルを収得す
る。取得された情報カプセルおよびカプセル管理テーブ
ルは、上記アプリケーションプログラムに引き渡され、
マイカプセルとして登録される。また、取得された情報
カプセルを第1実施形態や第2実施形態と同様の手順
で、閲覧者の端末2にダウンロードしてもよい。情報利
用者は、このような情報カプセルをカプセル管理画面4
0(図33参照)により自在に編集し、利用できる。
【0260】図38に、マイバスケットによる情報カプ
セルの表示例を示す。マイバスケットは、マイカプセル
(マイサイトに登録された情報カプセル)について、特
定のデータ項目を比較して表示する機能である。
【0261】この機能では、情報利用者は、マイサイト
に登録された複数の情報カプセル(マイカプセル)を選
択し、マイバスケットに投入する。すると、サーバ1
は、それらの情報カプセルが所属する階層に拘わらず、
該当データを一覧表示する。
【0262】例えば、商品名、価格、店舗名を表示項目
として指示するとマイバスケット内に投入された情報カ
プセルのデータに基づき、各情報カプセルが保持する商
品名、価格、その商品が包含される店舗名称が一覧で表
示される。したがって、情報利用者は、その日に購入す
る購入予定品目の一覧、訪れる店舗の一覧、買い物に必
要な予算総額などの情報を得ることができる。
【0263】また、情報利用者は、異なる店舗の同一品
目の情報カプセルをマイバスケットに投入し、単位数
量、価格等を表示すれば、価格の比較ができる。
【0264】ここでは、マイカプセルをマイバスケット
に投入する手順を説明したが、店舗カプセルをマイバス
ケットに投入してもよい。
【0265】マイバスケットに一度投入されたカプセル
項目は、マイカプセルエリア300に移動することでマ
イカプセルとして登録される。また、マイバスケットの
情報は、クリアボタンを押下することにより、一括抹消
できる。
【0266】<実施形態の効果>以上述べたように、本
情報システムによれば、RDBに格納されている各種の
情報を情報カプセルとして取り扱うことができる。すな
わち、DOMツリーとカプセル管理テーブルにより、R
DBから情報カプセルへスムーズに変換できる。このよ
うな機能により、第1実施形態から第4実施形態で述べ
た情報カプセルの機能をRDBを用いた情報システムに
おいて利用できる。
【0267】また、本情報システムによれば、RDBに
格納されたデータ項目から情報提供者が所望するデータ
項目を組み合わせ、情報カプセルを構成できる。さら
に、情報提供者(例えば、広告主)により構成された情
報カプセルをマイカプセルとして登録したり、端末2に
ダウンロードすることにより、情報利用者(マイカプセ
ルや端末2の所有者)の意図により、自在にカプセル項
目を追加削除できる。この結果、情報利用者は、必要な
データ項目からなる情報カプセルを取得できる。
【0268】<その他の応用例と効果>上記実施形態以
外にも、情報カプセルを利用して以下のような応用が可
能である。例えば、ネットワークを通じて情報を提供す
る際に、情報を作成提供する側(情報提供者)にとっ
て、予め情報利用者に優先的に見て欲しい項目をカプセ
ル項目として設定し(情報の纏まりが形成される)、情
報を送信する際にこの情報の纏まりを優先して送信する
ことができる。この情報の纏まりは、書籍で言えば標
題、目次に相当する部分である。これにより、様々な情
報の中から要約された情報を形成できる。
【0269】情報利用者はこの要約された情報の中から
自分のニーズ、興味にあった情報項目を選択し、その要
約された情報に関連するさらに詳細な情報を要求するこ
とができる。現状、ハイパーテキストリンクにこのよう
な関連情報探索の機能が備わっているが、関連情報の取
得はページ単位で行われており冗長かつ時間が掛かる。
【0270】また、情報カプセルを利用すれば関心の無
い情報の配信、閲覧を大幅に削減することができる。さ
らに受け取った情報を蓄積、管理する際に、情報利用者
は情報カプセルの分類を意識する必要がなく、提供者が
設定したオリジナルの階層構造に沿って、情報(カプセ
ル項目またはその纏まりとしての情報カプセル)が自動
的に分類、管理される。
【0271】後日追加的に情報(カプセル項目またはそ
の纏まりとしての情報カプセル)を取得した場合にも提
供者が用意した階層構造(ツリー構造)のしかるべき位
置に自動的に収納される。また、情報カプセルを取得後
不要になった情報を任意に削除することができる。
【0272】また、情報カプセルを利用すれば、情報カ
プセルが指示する本体データが更新された場合には、情
報利用者には最新の情報が表示される。
【0273】また、情報に掲載、保管期限(有効期限)
を設けることにより作成者(オーナー、情報提供者)の
承諾を個別に得ることなく情報を末梢できる。
【0274】また、典型的な情報提供者のサービス内
容、コンテンツ内容に合わせたテンプレートを作成し、
標準的なカプセル項目の設定を組み込み、情報提供者に
提供することができる。
【0275】情報の纏まりの意味は、提供する側にとっ
て価値を持つ括り、情報を受け取って利用する側にとっ
て価値のある括り、それぞれの立場によって異なるもの
である。しかし、情報カプセルを利用すれば、各々のニ
ーズにより価値ある情報の括りを手軽に編集することが
できる。
【0276】インターネットの普及により必要な情報を
世界中から瞬時に収集することが可能になったが、情報
が多くなるほどその活用は難しくなる。情報カプセルを
利用すれば、情報利用者が求める情報にたどり着くため
の手がかりをコンパクトにまとめ、身近に利用し、手間
を掛けずに管理するための仕組みを提供することができ
る。
【0277】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
互いに関連する複数の情報を1まとまりの情報群として
結合して取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る情報システム
全体のシステム構成図
【図2】 地図データと情報カプセルの重ね合わせイメ
ージ図
【図3】 店舗カプセルのイメージ図
【図4】 複数の情報カプセルによって構成される画像
リンクのイメージ図
【図5】 アイコン情報データベースのデータ構造図
【図6】 属性情報データベースのデータ構造図
【図7】 メニュー・リンク情報データベースのデータ
構造図
【図8】 ポジション情報データベースのデータ構造図
【図9】 地図データ獲得処理の処理フローを示す図
【図10】画像リンクを有しない情報カプセルの処理フ
ローを示す図(1)
【図11】画像リンクを有する情報カプセルの処理フロ
ーを示す図(1)
【図12】画像リンクを有しない情報カプセルの処理フ
ローを示す図(2)
【図13】画像リンクを有する情報カプセルの処理フロ
ーを示す図(2)
【図14】サーバ1における情報カプセルのダウンロー
ド処理を示すフローチャート
【図15】情報カプセルの編集処理を示すフローチャー
【図16】本発明の第2実施形態に係る情報カプセルの
関連図
【図17】情報カプセルとメニューとの関係を示す図
【図18】複数階層にリンクする情報カプセルについて
メニュー項目を表示する処理の概念図
【図19】複数階層にリンクする情報カプセルについて
メニュー項目を表示する処理のフロー図(1)
【図20】複数階層にリンクする情報カプセルについて
メニュー項目を表示する処理のフロー図(2)
【図21】複数階層にリンクする情報カプセルについて
メニュー項目を表示する処理のフロー図(3)
【図22】本発明の第3実施形態においてプライベート
領域への情報カプセルの登録処理を示すフロー図
【図23】本発明の第3実施形態においてプライベート
領域からの情報カプセルの参照処理を示すフロー図
【図24】本発明の第4実施形態において情報カプセル
の更新処理を示す概念図
【図25】情報カプセルの更新状態を示す図
【図26】本発明の第4実施形態における情報カプセル
管理テーブルのデータ例を示す図
【図27】情報カプセルの更新処理を示すフローチャー
【図28】本発明の第5実施形態に係る情報カプセルの
データ例
【図29】RDBとXMLの相互変換による情報システ
ムの処理概要
【図30】カプセル管理テーブルの例
【図31】マイカプセル管理テーブルの例
【図32】標準カプセルとして生成されるテンプレート
の例
【図33】マイカプセル管理画面の例
【図34】店舗カプセル管理画面の例
【図35】店舗データベース一括管理画面の例
【図36】建物、店舗、商品に関するデータベース参照
時の処理概要
【図37】建物、店舗、商品に関するカプセル取得時の
処理概要
【図38】マイバスケットによる情報カプセルの表示例
【符号の説明】
1 サーバ 2 端末 3 地図情報サーバ 10 地図情報データベース 11 情報カプセルデータベース 12 アイコン情報データベース 13 属性情報データベース 14 メニュー・リンク情報データベース 15 ポジション情報データベース 16 プライベートデータベース 20 画像データベース 30 アイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 506 G06F 17/60 506 (72)発明者 櫻井 伸太郎 東京都渋谷区桜丘町22−14 株式会社セッ ク内 Fターム(参考) 5B075 KK02 KK07 ND20 ND34 PP10 PP22 PP24 PP30 PQ02 UU14 5B085 BA06 BE07 BG03 BG04 BG07

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の提供者が提供する情報内容をユー
    ザ端末に配信するサーバであって、 ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付け
    る手段と、 前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに
    分離する手段と、 アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせ
    る携帯情報付与手段と、 を備えるサーバ。
  2. 【請求項2】 前記提供する情報内容を情報提供者に設
    定させる手段をさらに備える請求項1に記載のサーバ。
  3. 【請求項3】 複数の携帯情報を地理的位置情報によっ
    て結合し、携帯情報群としてユーザ端末に蓄積させる関
    連情報結合手段を備える請求項1又は2に記載のサー
    バ。
  4. 【請求項4】 前記携帯情報群は、地理的位置情報を有
    する親情報と、その地理的位置に関連する複数の子情報
    とを含み、 前記携帯情報付与手段は、前記子情報のダウンロードに
    際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウンロー
    ドさせる請求項3に記載のサーバ。
  5. 【請求項5】 前記一般情報を携帯情報に変換するユー
    ザ設定手段を前記端末に表示させる手段をさらに備える
    請求項1乃至4のいずれかに記載のサーバ。
  6. 【請求項6】 前記携帯情報は、キーワードを有してお
    り、 前記キーワードに基づき前記携帯情報を検索する情報検
    索手段をさらに備える請求項1乃至5のいずれかに記載
    のサーバ。
  7. 【請求項7】 情報の提供者から提供される情報内容を
    1以上の要素情報が結合した要素情報群としてユーザ端
    末に配信するサーバであって、 関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加する手段
    と、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    手段と、 ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へ
    のアクセスを受け付ける手段と、 前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を
    形成する第2の要素情報を検索する手段と、 前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユー
    ザ端末に配信する手段とを備えるサーバ。
  8. 【請求項8】 前記階層構造の最上位の要素情報に地理
    的位置情報を付加する手段と、 ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付け
    る手段と、 前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情
    報を検索する手段と、 検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユー
    ザ端末に配信する手段とを備える請求項7に記載のサー
    バ。
  9. 【請求項9】 情報の提供者から提供される情報内容を
    1以上の要素情報が結合した要素情報群としてユーザ端
    末に配信するサーバであって、 関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加す
    る手段と、 前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像
    を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加
    する手段と、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    手段と、 前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示する手段と
    を備えるサーバ。
  10. 【請求項10】 コンピュータが、情報の提供者から提
    供される情報内容をユーザ端末に配信する情報提供方法
    であって、 ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付け
    るステップと、 前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに
    分離するステップと、 アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせ
    る携帯情報付与ステップと、を有する情報提供方法。
  11. 【請求項11】 前記提供する情報内容を情報提供者に
    設定させるステップをさらに有する請求項10に記載の
    情報提供方法。
  12. 【請求項12】 複数の携帯情報を地理的位置情報によ
    って結合し、携帯情報群としてユーザ端末に蓄積させる
    関連情報結合ステップを有する請求項10または11に
    記載の情報提供方法。
  13. 【請求項13】 前記携帯情報群は、地理的位置情報を
    有する親情報と、その地理的位置に関連する複数の子情
    報とを含み、 前記携帯情報付与ステップは、前記子情報のダウンロー
    ドに際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウン
    ロードさせるステップを有する請求項12に記載の情報
    提供方法。
  14. 【請求項14】 前記一般情報を携帯情報に変換するユ
    ーザ設定手段を前記端末に表示させるステップをさらに
    有する請求項10乃至13のいずれかに記載の情報提供
    方法。
  15. 【請求項15】 前記携帯情報は、キーワードを有して
    おり、 前記キーワードに基づき前記携帯情報を検索する情報検
    索ステップをさらに有する請求項10乃至14のいずれ
    かに記載の情報提供方法。
  16. 【請求項16】 コンピュータが、情報の提供者から提
    供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
    報群としてユーザ端末に配信する情報提供方法であっ
    て、 関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加するステ
    ップと、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    ステップと、 ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へ
    のアクセスを受け付けるステップと、 前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を
    形成する第2の要素情報を検索するステップと、 前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユー
    ザ端末に配信するステップとを有する情報提供方法。
  17. 【請求項17】 前記階層構造の最上位の要素情報に地
    理的位置情報を付加するステップと、 ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付け
    るステップと、 前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情
    報を検索するステップと、 検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユー
    ザ端末に配信するステップとを有する請求項16に記載
    の情報提供方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータが、情報の提供者から提
    供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
    報群としてユーザ端末に配信する情報提供方法であっ
    て、 関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加す
    るステップと、 前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像
    を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加
    するステップと、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    ステップと、 前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示するステッ
    プとを有する情報提供方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータに、情報の提供者から提
    供される情報内容をユーザ端末に配信させるプログラム
    であって、 ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付け
    るステップと、 前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに
    分離するステップと、 アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせ
    る携帯情報付与ステップと、を有するプログラム。
  20. 【請求項20】 前記提供する情報内容を情報提供者に
    設定させるステップをさらに有する請求項19に記載の
    プログラム。
  21. 【請求項21】 複数の携帯情報を地理的位置情報によ
    って結合し、携帯情報群としてユーザ端末に蓄積させる
    関連情報結合ステップを有する請求項19または20に
    記載のプログラム。
  22. 【請求項22】 前記携帯情報群は、地理的位置情報を
    有する親情報と、その地理的位置に関連する複数の子情
    報とを含み、 前記携帯情報付与ステップは、前記子情報のダウンロー
    ドに際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウン
    ロードさせるステップを有する請求項21に記載のプロ
    グラム。
  23. 【請求項23】 前記一般情報を携帯情報に変換するユ
    ーザ設定手段を前記端末に表示させるステップをさらに
    有する請求項19乃至22のいずれかに記載のプログラ
    ム。
  24. 【請求項24】 前記携帯情報は、キーワードを有して
    おり、 前記キーワードに基づき前記携帯情報を検索する情報検
    索ステップをさらに有する請求項19乃至23のいずれ
    かに記載のプログラム。
  25. 【請求項25】 コンピュータに、情報の提供者から提
    供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
    報群としてユーザ端末に配信させるプログラムであっ
    て、 関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加するステ
    ップと、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    ステップと、 ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へ
    のアクセスを受け付けるステップと、 前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を
    形成する第2の要素情報を検索するステップと、 前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユー
    ザ端末に配信するステップとを有するプログラム。
  26. 【請求項26】 前記階層構造の最上位の要素情報に地
    理的位置情報を付加するステップと、 ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付け
    るステップと、 前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情
    報を検索するステップと、 検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユー
    ザ端末に配信するステップとを有する請求項25記載の
    プログラム。
  27. 【請求項27】 コンピュータに、情報の提供者から提
    供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
    報群としてユーザ端末に配信させるプログラムであっ
    て、 関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加す
    るステップと、 前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像
    を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加
    するステップと、 前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する
    ステップと、 前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示するステッ
    プとを有するプログラム。
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