JP2003247519A - 封印用ナット - Google Patents
封印用ナットInfo
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Abstract
される調節ボルトの封印装置において、封印用キャップ
を係止するにはロックナットや締付ナットやカラー部材
が必要となり、部品点数が多くなっていた。 【解決手段】 調節ボルト11に封印用ナット13を螺
装して取付位置を固定して封印用キャップ14を被せて
封印する構造において、封印用ナット13を、中部外周
に封印用キャップ14に形成した係止部14aを係止す
る鍔部13aを設け、その上部に工具嵌合部14bを設
け、その下部を円筒形状とし、従来必要であった部品を
一体化した。
Description
した後に、封印用ナットで締め付けて、この封印用ナッ
トにキャップを被せてユーザーが調節ボルトの回転調節
ができないようにする技術に関し、特に、内燃機関等の
リミッタやアイドル調整に用いられる調節ボルトを締付
固定する封印用ナットに関する。
アイドル)を、調節ボルトを回動して調節し、該調節ボ
ルトを締付ナットで締め付けることにより最高回転数を
確定し、その後この最高回転数をいたずらにユーザーが
変更できないように、調節ボルト及び締付ナット外周に
封印用キャップを被せていた。そして、図5に示すよう
に、取付部2に調節ボルト1を螺装して、該調節ボルト
1に第一締付ナット(ロックナット)3を締め付けるこ
とにより調節ボルト1の位置を確定していたのである
が、該第一締付ナット3の他に第二締付ナット4を設
け、更に両締付ナットの間にカラー部材5を嵌め込ん
で、封印用キャップ6に設けた爪状の係止部6aを第二
締付ナット4と係合させて、封印用キャップ6を被せる
という構成であった。
あると、油密を要しない直噴式エンジンにおいても、封
印用キャップの係止部を係止するためには、第一締付ナ
ット、カラー部材、第二締付ナットが必要となり、部品
点数が多くなるという不具合があった。また、これらの
部品を一体化した締付ナットを用いることによる調節ボ
ルトの封印装置の構造の簡略化及び組立て調整工数の低
減を図ることが求められていた。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
封印用ナットを螺装して取付位置を固定して封印用キャ
ップを被せて封印する構造において、前記封印用ナット
を、中部外周に封印用キャップに形成した係止部を係止
する鍔部を設け、その上部に工具嵌合部を設け、軸心部
に貫通孔を開口して、該貫通孔の下端から内部途中まで
の内周にネジ部を形成したものである。
全長を、該封印用ナットに締め付けられる調節ボルトの
一端が該封印用ナット上端から突出しない長さとしたも
のである。
上部外周にテーパ部を形成したものである。
鍔部より下部を円筒形状としたものである。
ナットを螺装して取付位置を固定して封印用キャップを
被せて封印する構造において、該封印用ナットの上部を
二面巾部を有する工具嵌合部を形成し、前記封印用ナッ
トを覆う封印用キャップと該工具嵌合部の間に複数箇所
の嵌合接点を有する構成としたものである。
面に基づいて説明する。図1は本発明の封印用ナットを
取り付けた封印装置の断面図、図2は封印用ナットの正
面図、図3は封印用キャップ装着時の封印用ナットの正
面図、図4は封印用ナットの正面断面図、図5は従来の
封印装置を示す断面図である。
ジンに設ける調節ボルトに取り付ける実施例について説
明する。但し、調節ボルトの位置を固定して外側(頭部
側、または工具による調節側)から回転調節できないよ
うにキャップを被せる構成であればエンジンの燃料制限
やアイドル調節に限定するものではない。ガバナケース
またはシリンダブロック、ケース側壁等が調節ボルトの
封印装置10の取付部(本実施例ではガバナケース)1
2となり、該取付部12に調節ボルト11を螺装するた
めの螺子孔12aが開口されて雌螺子が形成されてい
る。該螺子孔12aに調節ボルト11が螺装されて、一
端がガバナケース12に挿入されその先端にレギュレタ
ーレバー19の一端が当接可能に配設されている。該レ
ギュレターレバー19はガバナと連結されて、使用者が
要求するエンジンの回転数に応じて回動できるようにし
ており、該レギュレターレバー19の一端が調節ボルト
11の先端に当接することにより、燃料噴射量が制限さ
れて最高回転数が制限されるように構成している。
に切込み11aが形成されて、該切込みに11aにマイ
ナスドライバーの先端を差し込んで回転させることによ
り、ガバナケース12内への突出長さを調節して、最高
回転数を設定することができる。実際には、図1におけ
る矢印(イ)方向へ突出させることにより減速(回転数
を減少)させることができ、矢印(ロ)方向へ退避させ
ることで増速(回転数を増加)させることができる。
突出した調節ボルト11の部分上に封印用ナット13が
螺装され、該封印用ナット13を締め付けることによ
り、調節ボルト11の位置を決めて確定することができ
る。そして、調節ボルト11の突出部は後述するように
封印用ナット13に覆われており、前記封印用ナット1
3の外側に封印用キャップ14が被せられ、調節ボルト
11、封印用ナット13を回動できないようにしている
のである。
ついて、図1乃至図4より説明する。なお、軸心方向を
上下方向とする。封印用ナット13は外周下側よりボス
部13f、鍔部13a、工具嵌合部13b、テーパ部1
3dより一体的に構成しており、上下中部付近のボス部
13fの上部外周には鍔部13aが設けられており、該
鍔部13aはその外径をボス部13fや工具嵌合部13
bの外径より大きくした薄い円筒状をしており、該封印
用ナット13側面から突出している。前記鍔部13aよ
り上部は二面巾部を有する(本実施例では平面断面視で
六角形状としているが、四角形とすることもできる)工
具嵌合部13bとなっており、スパナ等の工具を嵌合し
て締め付け、または弛めることを可能としている。従来
では、先に述べた如く、封印用キャップ14を被せる際
には、締付ナットとは別にロックナットやカラー部材等
が必要であったが、これらの部品を一体化して封印用ナ
ット13として前記のような構成をとしたため、部品点
数の削減につながり、組立て調整工数も低減されること
になる。
工具嵌合部13bの上部には、軸心側に円錐状に傾斜す
るテーパ部13dが形成され、後述する封印用キャップ
14を被せる際には、前記テーパ部13dがガイドとな
って組み付け性を向上させている。
3fはロックナットのような形状とせず円筒形状として
おり、その高さを後述する封印用キャップ14の係止部
14aの上端位置の長さに合わせている。こうすること
で、封印用キャップ14を被せた後において、封印用キ
ャップ14に外力を加えて回転させようとしても、封印
用キャップの爪状の係止部14aはボス部13fが円筒
形状となっているため係止できずに空転することにな
る。
孔13eが上下方向に貫通開口され、該貫通孔13eの
下部(本実施例では鍔部13aより下方)内周、言い換
えれば下端から上方途中部までに調節ボルト11と螺合
するネジ部13cが形成されている。このように内周を
全ネジ構造としないことでボルトの倒れによる弛みを防
止する。また、貫通孔13eの上部は開放されており、
袋ナットのような構成とはせず、長ボルトにも螺装でき
るようにしている。但し、前記封印用ナット13上部を
開放しない有底部を備える形状とすることも可能であ
る。すなわち、キャップ付きのナット、袋ナットのよう
な構成にしても差し支えない。
ト11を位置決めした際に、該封印用ナット13の上端
から該調節ボルト11が突出しない長さとして、調節ボ
ルト11が封印用ナット13に埋没するようにしてい
る。封印用ナット13の上端を開放しているため、調節
ボルト11が突出してしまうこともありうるが、このよ
うな長さとすることにより、ユーザーが一般工具で前記
調節ボルト11を回転させることを困難にしている。
構成されており、外周に複数箇所(本実施例では二箇
所)の絞り部14b・14cを有している。前記絞り部
14b・14cの内径は、封印用ナット13の工具嵌合
部13bの長手側直径より若干小さくなっており、封印
用キャップ14を封印用ナット13の外周に摩擦押圧す
るようにして被せる。前記絞り部14b・14cは、そ
れぞれ前記工具嵌合部13bと複数箇所の嵌合接点を有
し、位置がずれたり、がたつきが発生しないようにして
いる。なお、下部の絞り部14bは前記封印用キャップ
14を被せるときのスムースなガイドとして役立ち、上
部の絞り部14cは被せた後の封印用キャップ14のず
れや倒れ、振れを防止する。また、封印用キャップ14
上部には、貫通孔14dが開口されており、封印用ナッ
トをその上部を開放しない有底部を備える形状とした袋
ナットのような構成とした場合には、該貫通孔14dの
周縁部が袋ナット先端の球面部の部分に密着当接するよ
うにしている。
複数箇所(本実施例では3箇所)爪状の係止部14aが
内側へ斜め方向に折り曲げられて形成している。該係止
部14aが封印用ナット13に封印用キャップ14を上
方より被せたときに、前記鍔部13aに引っ掛かること
により、該封印用キャップ14が係止される。このと
き、前記鍔部13aはガイドとなって封印用キャップ1
4を係止する位置を決めている。つまり、前記係止部1
4a先端から封印用キャップ14の基部端までの長さ
と、封印用ナットの鍔部13aより下部の長さとを略一
致させてている。
最高回転数を調整するときに、調節ボルト11を取付部
(ガバナケース)12に螺装して、調節ボルト11上端
に形成した溝11aにマイナスドライバー等を差し込ん
で回転して、設定回転となる位置で、調節ボルト11を
マイナスドライバーで保持しながら封印用ナット13を
締め付けて位置固定し、その上から封印用キャップ14
を押し込んで被せるのである。このとき、調節ボルト1
1の外側の突出部分は封印用ナット13内に十分収納さ
れており、封印用キャップの絞り部14b・14cは封
印用ナット13の側面を押圧しながら摩擦摺動し、がた
なく被せることができ、終端まで押し込むと、爪状の係
止部14aの先端が封印用ナットの鍔部13aの取付部
12側の面に引っ掛かり、抜けないようになる。こうし
て、封印用キャップ14が被せられた状態では封印用ナ
ット13は外からは見えなくなり、工具等で弛めること
ができなくなり、ユーザーがいたずらに調整ボルト11
を回転して最高回転数を変更できないようにしている。
そして、サービスマン等がメンテナンスや修理等におい
て、再調整する場合には、封印用キャップ14を切り裂
く等して取り外し、封印用ナット13を弛めて、調節ボ
ルト11を回転して再調整する。その後、封印用ナット
13を締付固定し、新たな封印用キャップ14を外側か
ら被せるのである。
以下に示すような効果を奏する。
封印用ナットを螺装して取付位置を固定して封印用キャ
ップを被せて封印する構造において、前記封印用ナット
を、中部外周に封印用キャップに形成した係止部を係止
する鍔部を設け、その上部に工具嵌合部を設け、軸心部
に貫通孔を開口して、該貫通孔の下端から内部途中まで
の内周にネジ部を形成したので、従来のロックナットや
カラー部材等を一体的に構成した封印用ナットとするこ
とができ、封印装置の構造簡略化及び組立て調整工数の
低減を図ることができる。また、部品点数を減らすとと
もに、コスト削減も図られる。更に、封印用ナットを全
ネジ構造としていないことにより、ボルトの倒れによる
弛みを防止できる。
全長を、該封印用ナットに締め付けられる調節ボルトの
一端が該封印用ナット上端から突出しない長さとしたの
で、調節ボルトに一般工具が直接取り付くのを防ぎ、ユ
ーザーによる調節ボルトの調整を困難にすることができ
る。
上部外周にテーパ部を形成したので、封印用キャップを
被せる際に、テーパ部をガイドとすることにより封印用
キャップの組み付け性を向上させることができる。
鍔部より下部を円筒形状としたので、封印用キャップを
被せた後においての封印装置の耐封印解除性を向上させ
ることができる。
ナットを螺装して取付位置を固定して封印用キャップを
被せて封印する構造において、該封印用ナットの上部を
二面巾部を有する工具嵌合部を形成し、前記封印用ナッ
トを覆う封印用キャップと該工具嵌合部の間に複数箇所
の嵌合接点を有する構成としたので、エンジン運転時の
振動による封印用キャップの位置のずれ、がたつきの発
生を防止できる。
断面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 調節ボルトに封印用ナットを螺装して取
付位置を固定して封印用キャップを被せて封印する構造
において、前記封印用ナットを、中部外周に封印用キャ
ップに形成した係止部を係止する鍔部を設け、その上部
に工具嵌合部を設け、軸心部に貫通孔を開口して、該貫
通孔の下端から内部途中までの内周にネジ部を形成した
ことを特徴とする封印用ナット。 - 【請求項2】 前記封印用ナットの全長を、該封印用ナ
ットに締め付けられる調節ボルトの一端が該封印用ナッ
ト上端から突出しない長さとしたことを特徴とする請求
項1記載の封印用ナット。 - 【請求項3】 前記封印用ナットの上部外周にテーパ部
を形成したことを特徴とする請求項1記載の封印用ナッ
ト。 - 【請求項4】 前記封印用ナットの鍔部より下部を円筒
形状としたことを特徴とする請求項1記載の封印用ナッ
ト。 - 【請求項5】 調節ボルトに封印用ナットを螺装して取
付位置を固定して封印用キャップを被せて封印する構造
において、該封印用ナットの上部を二面巾部を有する工
具嵌合部を形成し、前記封印用ナットを覆う封印用キャ
ップと該工具嵌合部の間に複数箇所の嵌合接点を有する
構成としたことを特徴とする封印用ナット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002049378A JP3999980B2 (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 封印用ナット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003247519A true JP2003247519A (ja) | 2003-09-05 |
JP3999980B2 JP3999980B2 (ja) | 2007-10-31 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1603696A2 (en) * | 2002-11-25 | 2005-12-14 | MacLean-Fogg GmbH | Decorative capped wheel nut or bolt assembly and method |
JP2008517196A (ja) * | 2004-10-19 | 2008-05-22 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | スロットル装置 |
JP2009243531A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | ナットホルダー、継手部構造及びコンクリート構造物 |
KR100953318B1 (ko) | 2008-07-11 | 2010-04-20 | 현대자동차주식회사 | 차량용 트레일링 암 마운팅 유닛 |
-
2002
- 2002-02-26 JP JP2002049378A patent/JP3999980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1603696A2 (en) * | 2002-11-25 | 2005-12-14 | MacLean-Fogg GmbH | Decorative capped wheel nut or bolt assembly and method |
EP1603696A4 (en) * | 2002-11-25 | 2006-03-22 | Maclean Fogg Gmbh | WHEEL NUT OR BOLT WITH DECORATIVE HEAD AND ASSOCIATED METHOD |
JP2008517196A (ja) * | 2004-10-19 | 2008-05-22 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | スロットル装置 |
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