JP2003246990A - バイオマスのガス化方法、およびそれに用いられる触媒 - Google Patents
バイオマスのガス化方法、およびそれに用いられる触媒Info
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Abstract
となく、800℃未満の低温でバイオマスを効率よくガ
ス化して、水素および合成ガスを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 Rh/CeO2/M(MはSiO2、Al
2O3またはZrO2である)で表わされる触媒が収容さ
れた流動床反応器を、800℃未満に加熱する工程と、
前記流動床反応器の上部からバイオマス粒子を導入する
工程と、前記流動床反応器の下部から空気および水蒸気
を導入する工程と、前記バイオマス粒子を前記Rh/C
eO2/M触媒表面と反応させることにより、水素およ
び合成ガスを製造する工程とを具備するバイオマスのガ
ス化方法である。前記触媒におけるMは、SiO2であ
ることが好ましい。
Description
化方法、およびそれに用いられる触媒に関する。
化による合成ガスの製造は、通常800℃以上の高温で
行なわれている。これは、800℃未満の低温では、バ
イオマスの一部がタールやチャーに変換され、それが原
因となって定常な運転ができなくなることによる。この
ように、より低温で反応した場合には、タールやチャー
の生成が増加する傾向にある。このため、低温でのバイ
オマスのガス化は困難とされていた。
のガス化を低温で可能にするためには、適切な触媒が不
可欠であるものの、そうした触媒は未だ得られていない
のが現状である。
へタールやチャーを生成させることなく、800℃未満
の低温でバイオマスを効率よくガス化して、水素および
合成ガスを製造する方法を提供することを目的とする。
媒表面上へタールやチャーが生成せず、バイオマスを効
率よくガス化して、水素および合成ガスを製造可能な触
媒を提供することを目的とする。
に、本発明は、Rh/CeO2/M(MはSiO2、Al
2O3またはZrO2である)で表わされる触媒が収容さ
れた流動床反応器を、800℃未満に加熱する工程と、
前記流動床反応器の上部からバイオマス粒子を導入する
工程と、前記流動床反応器の下部から空気および水蒸気
を導入する工程と、前記バイオマス粒子を前記Rh/C
eO2/M触媒表面と反応させることにより、水素およ
び合成ガスを製造する工程とを具備することを特徴とす
るバイオマスのガス化方法を提供する。
SiO2、Al2O3またはZrO2である)で表わされる
バイオマスガス化用触媒を提供する。
フォーミング反応による合成ガス製造技術において、流
動層反応器が非常に有効であることを見出してきた。こ
こでは、特に、高圧の炭素析出が非常に起こりやすい条
件においても、流動層反応器を用いることにより炭素析
出が顕著に抑制されることを見出した。これを、タール
やチャーが生成しやすいバイオマスへ適用した。ここで
非常に優れた触媒を、流動層反応器を用いてバイオマス
と反応させることにより、通常ではとても実現できない
低温で、ガス化率100%を得ることが可能となった。
さらに詳細に説明する。
スとしてのセルロース粒子(Merk製:粒径100〜
160μm)のガス化を行なった。用いた装置の概略を
図1に示す。
を調節するガラスコックを底部に有する。セルロース粒
子は、内径5mmおよび8mmの内部管を通したN2ガ
ス流によって、触媒床に移動させた。ガス化反応器は、
高さ66cm、内径1.8cmの石英管であり、流動床
部分を有する。空気および水は、反応器の底から導入
し、石英分散板を介して触媒床に到達させた。水蒸気
は、マイクロフィーダーを用いて供給した。ステンレス
スチール製のキャピラリー管を通して上昇する間に蒸発
する水は、分散板の底から反応器に導入した。
定した。3gの触媒を流動床中に添加し、大気圧下でプ
ロセスを行なった。初期試験において、触媒は、40c
m3/minのH2流で773K30分間、前処理した。
反応器の外部と内部との間の温度勾配も測定した。反応
器外壁に取り付けた熱電対を温度コントローラーにつな
いで、反応温度として制御した。CO、CO2、CH4、
および炭化水素の濃度は、ガスクロパック(Gasku
ropack)54)が充填されたステンレス製カラム
を用いたメタネーターを具備したFID−GCにより測
定した。また、水素の濃度は、モレキュラシーブ13X
が充填されたステンレス製カラムを用いたTCD−GC
で測定した。流出ガスの流量は、ソープメンブレンメー
ターにより測定した。生成ガスの生成速度は、流出ガス
のGC分析からμmol/minとして算出した。炭素
変換率(C−conv)は、(CO+CO2+CH4の生
成速度)/(セルロースの全C供給量)×100から算
出した。C−convおよび生成速度は、25分間の平
均値である。チャーの量は、セルロースの供給を停止し
た後に、反応温度での空気流のもとで生じるガス(主に
CO2)の量により決定した。
体を、Ce(NH4)2(NO3)6およびMの水溶液を用
いたインシピエントウェットネス法により調製した。M
としては、SiO2(アエロジル 380、200およ
び50m2/g)、Al2O3(アエロジル アルミニウ
ムオキサイドC 100m2/g)、およびZrO2(第
一希元素化学工業,100m2/g)を用いた。
素化学工業から入手した。担体は、393Kで12時間
乾燥した後、空気中、773Kで3時間熱処理した。R
hは、Rh(C5H7O2)3のアセトン溶液で担体を含浸
することにより担持させた。触媒粒子のサイズは、74
〜250μmの範囲である。各試験において、3gの触
媒を用い、773Kで30分間、40cm3/minの
水素流により前処理した。使用前(H2処理直後)およ
び使用後のBET表面積は、ジェミニ(Gemini)
(マイクロメトリックス(Micrometrics)
製)により測定した。
−91)の組成は、Ni:14wt%、Al2O3:65
〜70wt%、CaO:10〜14wt%、およびK2
O:1.4〜1.8wt%である。
ない、各触媒の評価を下記表1に示す。
t%)を示す。
る。
(C:3148μmol/min,H:5245μmo
l/min,O:2623μmol/min) 空気流量:51cm3/min(O2:417μmol/
min) N2流量:51cm3/min 生成速度およびC−convは、25分間の平均値とし
た。
の生成速度)/(セルロースのC供給量)×100 b:チャー%(反応後のCO2生成量)/(供給されたセル
ロースの総C量)×100 c:タール%=(100−(C−conv%)−(チャ
ー%)) d:Rh/CeO2触媒:6g e:SiO2,200m2/g f:SiO2,50m2/g また、827Kにおいて前述と同様の条件下で活性試験
を行ない、その際の触媒の評価を、下記表2にまとめ
る。
C−convを示し、BET表面積の減少が全く生じな
いことから、Rh/CeO2/SiO2(35)が最も高
い性能を有する。すなわち、セルロースと空気と水蒸気
とから水素および合成ガスが合成され、チャーは燃焼に
より二酸化炭素となって、触媒表面上には全く析出しな
かった。
は、C−convおよび水素製造のレベルは非常に低
く、主な生成物はチャーおよびタールであった。これ
は、反応温度が通常のガス化プロセスより低かったため
である。この場合、優れた接触、および熱分解生成物と
触媒との混合物が、非常に重要であると考えられる。こ
れは、流動床反応器が反応システムに適用されたためで
ある。市販の水蒸気リフォーミング触媒(G−91)
は、C−convは増加したものの、多量のタールがG
−91上に生成した。表2においては、Rh/CeO2
触媒は、かなり高いC−convを示したが、反応後に
BET表面積が著しく減少している。
成物ガスの生成速度およびC−convの時間に対する
依存性を示す。ここでは、反応温度は773Kとし、3
gの触媒を用いた。その他の条件は以下の通りである。
(C:3148μmol/min,H:5245μmo
l/min,O:2622μmol/min) 空気流量:51cm3/min(O2:417μmol/
min) N2流量:51cm3/min なお、図2はRh/CeO2/SiO2(35)、図3は
Rh/SiO2、図4はG−91、図5はRh/Ce
O2、図6はRh/CeO2/Al2O3(30)、図7は
Rh/CeO2/ZrO2(50)について示してある。
ものの、Rh/CeO2/SiO2(35)上でのC−c
onvおよび生成速度は、図2に示されるように25分
の反応時間の間、非常に安定である。25分後にセルロ
ースの供給が停止されると、CO2は触媒上のチャーの
燃焼によって主に生じる。CO2生成速度は時間ととも
に減少し、Rh/CeO2/SiO2(35)上での減少
速度は、他の触媒上より非常に高い。これは、Rh/C
eO2/SiO2(35)の高い燃焼活性を示している。
換率(C−conv)は、図3に示されるように数分の
間に急激に減少する。これはおそらく、堆積されたチャ
ーがRh/SiO2を失活させ、COおよびH2の生成が
時間とともに減少することによる。メタン化反応は、通
常、清浄な金属表面で進行するので、メタン生成量が急
激に減少したことからも、触媒の表面がタールおよびチ
ャーで覆われたことがわかる。
よびCO2以外の生成物ガスの生成は、図4に示される
ように徐々に減少する。Rh/SiO2およびG−91
は、チャー燃焼の活性が非常に低い。Rh/SiO2お
よびG−91上におけるチャーの燃焼に起因したCO2
生成は、Rh/CeO2/SiO2上よりも長い時間続い
た。チャーの量は、この実験から推測することができ
る。
れるようにC−convは比較的低い。CO2生成速度
の上昇は、時間にともなうチャー量の増加に関連してい
る。
に、Rh/CeO2/Al2O3およびRh/CeO2/Z
rO2上においては、C−convは時間とともに減少
する。Rh/CeO2/Al2O3およびRh/CeO2/
ZrO2上のチャー燃焼速度は、Rh/CeO2/SiO
2(35)を用いた場合より非常に遅い。
高い燃焼活性の点で、Rh/CeO 2/SiO2(35)
が、最も高い性能を有することが確認された。C−co
nvは、触媒の選択のために最も重要な事項の一つであ
ると考えられる。この意味で、Rh/CeO2/SiO2
(35)は、低温(773K)において最も高い性能
(C−conv、85%)を示した。さらに、それはか
なりの量の水素およびCOを生成し、BET表面積は数
時間の反応後にもほぼ一定に維持された。これは、Ce
O2とSiO2との相互作用がCeO2の焼結を妨げるこ
と、およびRhがCeO2表面に分散して効果的に作用
するためである。
2/gおよび50m2/gのようなより表面積の小さいS
iO2を使用することは、セルロースガス化における触
媒の性能を低下させる。これは、CeO2/SiO2の比
較的小さい表面上でのRhの低い分散性に起因する。本
実施例におけるガス化温度は、通常のガス化温度(>1
173K)より低い(773K)ので、C−conv
(23%)および水素生成量(24μmol)のレベル
は、非触媒システムではよりいっそう低下する。この場
合の主な生成物は、チャーおよびタールである。G−9
1、Rh/CeO 2、Rh/SiO2、Rh/ZrO2お
よびRh/Al2O3のような他の触媒は、触媒を添加し
ない場合よりはC−convが向上するものの、そのC
−convのレベルは、Rh/CeO2/SiO2(3
5)より低い。さらに、この場合のチャーおよびタール
の生成量は、Rh/CeO2/SiO2の場合よりも多く
なる。
を、前記表1にまとめた。Rh/CeO2のBET表面
積は、反応により著しく減少する。Rh/CeO2/A
l2O3上では、わずかなBETの減少が観測された。S
iO2およびZrO2は、表面積の減少を抑制するのに非
常に効果的である。
る生成速度およびセルロースガス化中のC−convの
温度依存性を、6種類の触媒について図8〜13に示
す。なお、図8はRh/CeO2/SiO2(35)、図
9はRh/SiO2、図10はG−91、図11はRh
/CeO2、図12はRh/CeO2/Al2O3、図13
はRh/CeO2/ZrO2について示してある。
μmol/min,H:5245μmol/min,
O:2622μmol/min) 空気流量:51cm3/min(O2:417μmol/
min) N2流量:51cm3/min 図9に示されるように、Rh/SiO2上のC−con
vは、773Kにおいて55%であり、973Kにおい
て91%である。これらの値は、G−91上では、図1
0に示されるように僅かに増加する(773Kで62
%、973Kで93%)。Rh/CeO2、Rh/Ce
O2/Al2O3、およびRh/CeO2/ZrO2は、図
11、12および13にそれぞれ示されるように、Rh
/SiO2およびG−91より高いC−convを示し
た。これは、CeO2がC−convの向上に非常に効
果的であることを示している。炭素変換率は773Kに
おいて67%であり、Rh/CeO2/SiO2上におい
ては、図8に示されるように923Kで約100%に達
する。
が上昇する。しかしながら、CO2およびCH4の生成速
度は、反応温度の増加とともに減少する。この傾向は、
合成ガス製造における熱力学によって予測される。下記
表3には、種々の触媒上においてC−convが90%
に達する温度をまとめた。これらの温度は、前述の図8
〜図13に示した各触媒の温度依存性の結果から予測さ
れる。表3に示されるように、Rh/CeO2/SiO2
(35)は、90%のC−convが達成される温度が
他の触媒より非常に低い。
/g)上のCeO2含有量(mass%)の変化に伴な
ったRh/CeO2/SiO2の性能を示す。ここでの条
件は、以下の通りである。
μmol/min,H:5245μmol/min,
O:2622μmol/min) 空気流量:51cm3/min(O2:417μmol/
min) N2流量:51cm3/min C−convは、CeO2含有量が35mass%に上
昇するまで増加して86%に達し、この値は、SiO2
上のCeO2量が35%を越えると減少する。その一
方、チャーの生成量は、CeO2量の増加とともに徐々
に減少する。これは、チャー変換へのCeO2の関与を
示唆している。タールの生成は、CeO2量が35ma
ss%となるまで減少し、80mass%のCeO2が
用いられると増加する。これは、タール変換には、Rh
が高分散するのに適した高表面積なCeO2が必要とさ
れることを示唆している。
リフォーミングされることによって変換される。SiO
2のみの場合およびRh/SiO2もまた、C−con
v、水素およびCOの生成に関して非常に低い性能を示
すので、SiO2上のCeO2が10および20mass
%のように少ない場合には、セルロースガス化の際のR
h/CeO2/SiO2におけるSiO2の負の要因を克
服することが困難となる。さらに、CeO2量がより多
くなると、SiO2上へのCeO2の結晶の形成を引き起
こして、CeO2およびRhの分散性が低下し、その結
果、触媒の性能が低下する。
を調べ、その結果を図15に示す。ここでは、反応温度
を873Kとし、3gの触媒を用いた。その他の条件は
以下の通りである。
(C:3148μmol/min,H:5245μmo
l/min,O:2622μmol/min) 空気流量:51cm3/min(O2:417μmol/
min) N2流量:51cm3/min 水蒸気を導入しない場合には、97%のC−convが
達成され、少なくとも1111μmol/minの水蒸
気が導入された際には100%のC−convが確認さ
れた。反応系への水蒸気の導入は、生成物の分布を大き
く変化させる。水性ガスシフト反応(CO+H2O→C
O2+H2)は、水蒸気の存在下で進行するので、水蒸気
の流量の増加に伴なってH2およびCO2の生成速度は一
定の割合で増加する。これに対して、COの生成速度は
水蒸気流量の増加に伴なって減少する。さらに、メタン
の生成速度は、水蒸気の流量の増加に伴なって徐々に減
少し、これは、同様の反応条件の下でのメタンの水蒸気
リフォーミングに起因する。こうした結果は、生成物ガ
スの組成が所望のものに調整されることを示している。
iO2(35)を用いたセルロースガス化において、供
給された水蒸気が、C−convおよび生成速度に及ぼ
す影響を示す。温度は773Kとし、反応条件は以下の
通りである。
(C:3148μmol/min,H:5246μmo
l/min,O:2624μmol/min) 空気流量:100cm3/min(O2:818μmol
/min) N2流量:50cm3/min(N2:2046μmol
/min) H2O流量:555〜11110μmol/min 図16に示されるように、水蒸気の導入によってC−c
onvおよび生成物ガスの選択性は、飛躍的に改善され
た。水蒸気が導入されない場合には、C−convは8
8%であり、水素の生成量は少ない。一方、H2O/C
=0.35の水蒸気が導入されただけで、C−conv
は100%に達して、水素の生成量も増加する。さら
に、水素およびCO2の生成は、H2O/Cの増加に伴な
って上昇している。このように、水蒸気の添加によっ
て、C−convおよび水素生成量が著しく高められる
ことが確認された。
17のグラフに示す。図17のグラフには、Rh/Ce
O2/SiO2(35)を用いたセルロースガス化におけ
る、より低い温度での生成速度およびC−convを示
す。ここでの反応条件は、次の通りである。
(C:3148μmol/min,H:5246μmo
l/min,O:2624μmol/min) 空気流量:100cm3/min(O2:818μmol
/min) N2流量:50cm3/min H2O流量:4444μmol/min 873Kにおいて、半分の量の水素がセルロース中に存
在し、水蒸気はH2に変換された。この温度は、通常の
ガス化温度(1173K)より低い。この温度におい
て、メタンの生成量は著しく減少したが、COの生成量
はわずかに増加した。
る。反応系への空気流量の影響を調べ、その結果を図1
8に示す。ここでの反応温度は873Kとし、3gの触
媒を用いた。その他の条件は、以下の通りである。
(C:3148μmol/min,H:5245μmo
l/min,O:2622μmol/min) 図18(a)には、水蒸気流量833μmol/min
の場合を示し、図18(b)には水蒸気流量5555μ
mol/minの場合を示した。
である。図18(a)に示されるように水蒸気の量が少
なく(833μmol/min)空気が存在しない場合
には、C−convは86%と比較的低い。これに対し
て、空気を導入することによって、C−convは著し
く増加する。これは、空気に対するチャーの反応性が、
水蒸気に対する反応性より非常に高いためである。空気
を導入することによって、CO2生成速度は著しく増加
している。メタン生成は、空気流量の増加に伴なってわ
ずかに減少する。メタンは、COの水素化(CO+3H
2→CH4+H2O)によって生じるので、これはCO生
成速度の減少に関連する。
存在下では、空気を導入しなくてもC−convは高
い。このことは、水蒸気の高い分圧のもとでチャーがガ
ス化され得ることを示す。少量の空気および多量の水蒸
気の導入は、生成物の分布を大きく変化させる。水素の
生成は急激に増加して、1043μmol/minの空
気が導入されたときに最大値に達するものの、空気流量
がさらに増加すると徐々に減少する。水素の生成速度は
3500μmol/min以上であることが望まれるの
で、空気流量は1000μmol/min以上4000
μmol/min以下であることが好ましい。反応系に
過剰の酸素が存在する場合には、タールは好ましく燃焼
反応に関与して、空気流量の増加とともに水素およびC
Oの生成が減少する。同様の理由から、空気流量の増加
に伴なって、CO2は増加しメタンの生成量は減少す
る。こうしたセルロースの接触ガス化において、水素、
COおよびメタンは、有用な生成物であると考えられ
る。これは、合成ガス(H2+CO)がクリーンな液体
燃料に変換でき、メタンは気体燃料として使用できるか
らである。それゆえ、種々の反応条件の下での収率を比
較した。
5)触媒によるセルロース、水蒸気および空気からのH
2+CH4収率とCO+CH4収率との関係を示す。ある
反応条件の下では、H2+CH4における水素の収率は1
に近い。これは、水素への効果的な変換が、低温でさえ
も行なわれていることを示す。同時に、炭素への変換効
率もまた高い。
CeO2/SiO2(35)触媒は、図1に示したように
多機能であると考えられる。流動触媒床は、熱分解領
域、燃焼領域、およびリフォーミング領域の3つの領域
に分けられる。こうした流動床反応器における反応のモ
デルを、図20に模式的に示す。
気が存在しない熱分解領域に供給される。そこで、ター
ル、チャー、水蒸気および少量のガスへのセルロースの
熱分解が進行する。このプロセスは非常に低い温度で行
なわれるので、極僅かのCO、H2、CO2、およびCn
Hmのようなガスが熱分解領域で生成される。熱分解領
域で生じた全ての生成物は、N2キャリアガスによって
触媒床の燃焼領域に導入される。
媒は酸化状態にあり、タールおよびチャーの一部が、主
として燃焼されてCO2およびH2Oが生じる。その後、
触媒粒子は流動により上昇して、水素およびCOによっ
て還元される。
チャーの水蒸気リフォーミングに寄与して、COおよび
水素が生成される。多くの二次反応もまた、リフォーミ
ング領域で進行する。水性−ガスシフト反応(CO+H
2O→CO2+H2)によって、CO2も生成され、特に高
い水蒸気圧の下で水素が生じる。メタンは、メタン化反
応(CO+3H2→CH4+H2O)により生じる。
わり、特にチャーの変換率を著しく改善する。その結
果、低温(773K)においても100%のC−con
vを可能にして、水素の高い収率を伴なう。これは、反
応器の上部における還元されたRh/CeO2/SiO2
(35)上でのチャーおよびタールの水蒸気リフォーミ
ングの高い活性に起因する。活性の高いRh/CeO2
/SiO2(35)触媒の上では、タールは完全に変換
されると考えられるが、幾分かのチャーはリフォーミン
グ領域の触媒表面に残留するかもしれない。触媒床は流
動状態で存在するので、触媒は反応器の下部で酸素とさ
らに相互作用し、触媒表面に残存したチャーのさらなる
燃焼に寄与する。
メタンリフォーミングにおける反応性の低い炭素質成分
を除去するために、非常に効果的である。Rh/CeO
2/SiO2触媒の高い性能は、RhとCeO2との組み
合わせによる円滑な酸化還元特性に起因すると考えられ
る。安定性の観点からも、Rh/CeO2/SiO2は高
い性能を有している。SiO2は、CeO2の焼結を妨げ
て、Rh金属粒子はCeO2上に均一に分散されてとど
まる。さらに、流動床反応器は、発熱領域から吸熱領域
への熱移動を促進して、反応器の温度を均一にする。
領域であり、反応器の上部は吸熱領域である。一方、反
応器の下部と上部との間、および外部と内部との間の温
度差は、わずか(15K)である。高活性なRh/Ce
O2/SiO2触媒と流動床反応器との組み合わせによっ
て、水素および合成ガスをバイオマスから低温かつ高い
エネルギー効率で製造する新規なシステムが得られた。
ルロースを用い、そのガス化について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。
973Kの温度範囲で、バイオマスとしての杉の粉末の
ガス化を行なった。杉の粉末の組成は、(C:45.9
9wt%、H2O:10wt%、H:5.31wt%、
O:38.25wt%、N:0.11wt%、Cl:
0.1wt%、S:0.2wt%)である。
ほとんど同様である。
ある。この反応器の中央には、高さ5cm、内径18m
mの流動床部分が設けられている。流動床部分の直後の
反応器上部の内径は、30mmと大きく、この領域でガ
スの流速は急激に低下して、触媒粒子は流動床部分に容
易に戻る。
mの小さな開口を底部に有するガラス容器からなり、エ
レクトリックバイブレーターで容器を振動させることに
よってバイオマスが連続的に供給される。バイオマスの
供給速度は、振動速度により制御した。バイオマス粒子
は、内径8.5mmの内管を通ってN2ガス流により触
媒床に運ばれる。空気は、反応器の底部からガス化剤と
して導入され、これも触媒粒子を流動させる。
定した。生成ガスのサンプルは、マイクロシリンジによ
りサンプリング口から収集し、ガスクロマトグラフ(G
C)により分析した。CO、CO2、CH4、H2および
H2Oが生成物として得られた。CO、CO2およびCH
4の濃度は、前述と同様のFID−GCにより決定し、
水素の濃度は、前述と同様のTCD−GCにより決定し
た。
CO2+CH4の生成速度)/(バイオマス中の炭素供給
速度)により算出した。C−convは、20分間の平
均値である。チャーの量は、バイオマスの供給を停止し
た後に、反応温度での空気流のもとで生じるガス(主と
してCO2)の量により決定した。チャーの量は、(C
O2+CO全量)/(供給されたバイオマス中の全カー
ボン量)により算出した。タールの量は、(100−
(C−conv)(%)−チャー量(%))として定義した。
O3)6およびSiO2(アエロジル380m2/g)の水
溶液を用いたインシピエントウェットネス法により調製
した。CeO2の担持は60wt%であり、括弧内に示
した。担体は、393Kで12時間乾燥した後、空気
中、773Kで2時間、および873Kで1時間熱処理
した。Rhは、Rh(C5H7O2)3のアセトン溶液で担
体を含浸することにより、CeO2/SiO2上に担持さ
せた。アセトン溶媒を蒸発させた後、触媒を393Kで
12時間乾燥した。最終的な触媒は、圧縮し、粉砕し
て、粒径44〜149μmに篩い分けした。Rhの担持
量は、触媒の1.2×10-4mol/gとした。それぞ
れの実験において、3gの触媒を用い、773Kで0.
5時間、水素流で処理した。使用前(H2処理直後)お
よび使用後のBET表面積は、BET法により測定し
た。
グ触媒(TOYO、CCI、G−91)およびドロマイ
トを用意した。水蒸気リフォーミング触媒(TOYO、
CCI、G−91)の組成は、Ni:14wt%、Al
2O3:65〜70wt%、CaO:10〜14wt%、
およびK2O:1.4〜1.8wt%である。ドロマイ
トの組成は、MgO:21.0wt%、CaO:30.
0wt%、SiO2:0.7wt%、Fe2O3:0.1
wt%、およびAl2O3:0.5wt%である。反応の
前、ドロマイトは773Kで3時間の熱処理、引き続い
て773Kで0.5時間水素処理した。
0)触媒を用い、873Kにおいてバイオマスとしての
杉の粉末のガス化を行なった。Rh/CeO2/SiO2
(60)触媒についての生成物ガスの生成速度およびC
−convの時間に対する依存性を、図21のグラフに
示す。
(H2O:10%、C:2299μmol/min,
H:3852μmol/min,全O:1767μmo
l/min) 空気流量:100cm3/min(N2:3274μmo
l/min、O2:818μmol/min)(底部か
ら供給) N2流量:50cm3/min(頂部から供給) 触媒の失活は、バイオマスの触媒ガス化において深刻な
問題であるので、触媒の安定性は、この系において非常
に重要である。図21に示されるように、20分間の反
応の間、873Kという低い温度においてもC−con
vは95%と非常に安定である。生成された水素とCO
との比(H2/CO)は1.7であり、これも安定であ
る。バイオマスの供給が停止されると、CO2および少
量のCOが生成された。このCO2およびCOは、触媒
上に堆積した炭素質が反応中に燃焼することによって生
成されたと考えられる。全CO2+CO量は、チャー量
に相当する。
0)触媒を3g用いて、823K〜973Kの範囲で温
度を変化させて、バイオマスのガス化試験を行なった。
ここでの反応条件は、以下のとおりである。
(H2O:10%、C:2299μmol/min,
H:3852μmol/min,O:1767μmol
/min) 空気流量:100cm3/min(N2:3274μmo
l/min、O2:818μmol/min)(底部か
ら供給) N2流量:50cm3/min(頂部から供給) また、市販の水蒸気リフォーミング触媒(G−91)お
よびドロマイトを用いて、上述と同様の条件でバイオマ
スのガス化を行なった。さらに、触媒を用いない系につ
いても、上述と同様の条件でバイオマスのガス化を行な
った。なお、ドロマイトおよび無触媒系では、反応温度
は1173Kまでとした。
度、C−conv、チャー量、タール量、およびBET
表面積を下記表4にまとめる。
SiO2(60)上に堆積したチャーの量は、他の触媒
上に堆積したものより非常に少ない。これは、触媒の酸
化活性に関連する。本発明者らは、この触媒上でのメタ
ンの燃焼活性が著しく高いことを確認している。このよ
うな反応条件のもと、CO2生成速度は、CO生成速度
より大きい。これは、触媒表面の不活性なタールおよび
チャーが変換され、燃焼によりCO2を生成することに
より説明される。これによって、高いC−convが実
現される。さらに、メタンを生成するCOの水素化およ
び水性−ガスシフト反応のような種々の二次反応が、R
h/CeO2/SiO2(60)上で生じる。これらは全
て、COの減少およびCO2の増加に寄与する。図21
は、この系においてメタンが実質的に生成され、その生
成速度が非常に安定であることを示している。
る異なる温度でのC−convを示す。この結果から、
823K〜973Kの温度範囲においては、C−con
vが、Rh/CeO2/SiO2(60)>G−91>ド
ロマイト>無触媒の順であることがわかる。Rh/Ce
O2/SiO2(60)上のC−convは、873〜9
73Kにおいて95%を越えて高い。G−91では、9
73KにおいてもC−convは95%に達しない。ド
ロマイトおよび無触媒については、1173Kにおいて
もC−convは95%に達しない。前述の表4に示さ
れたチャー量の比較から、高いC−convは、チャー
の量が少量であることに起因することがわかる。これ
は、Rh/CeO2/SiO2(60)が、チャーの除去
に非常に高い性能を有することを示す。さらに、Rh/
CeO2/SiO2(60)上でのタールの生成量は、他
の系より非常に少ない。このこともまた、Rh/CeO
2/SiO2(60)が、ガスへのタールの変換の非常に
高い活性を有していることを示す。
O+H2+CH4生成速度の温度依存性を示す。生成ガス
が燃料合成(Fischer−Tropsch、メタノ
ール、およびジメチルエーテル)に用いられる場合、C
OおよびH2は有用な生成物である。生成物が発電に用
いられる場合には、CO,H2、およびCH4が有用な生
成物である。それゆえ、CO+H2+CH4の全生成速度
が重要である。全生成速度の温度依存性は、図22のグ
ラフに示したC−convの温度依存性に類似してい
る。
用な生成物の生成は、他の触媒の場合よりも非常に低い
温度で達成される。ドロマイトおよび無触媒の場合、1
173Kにおける全生成速度は、823KにおけるRh
/CeO2/SiO2(60)の全生成速度より遥かに小
さい。このことから、Rh/CeO2/SiO2(60)
は、バイオマスのガス化において、エネルギー的に非常
に有効な系を与えることがわかる。Rh/CeO2/S
iO2(60)とG−91とにおける全生成速度の差
は、C−convにおける差より小さく見える。前述の
表4に示したように、Rh/CeO2/SiO2(60)
上ではかなりの量のCH4が生成され、G−91上では
CH4は生じない。メタン生成(CO+3H2→CH4+
H2O)では、かなりの量のCOおよびH2が消費され
る。このため、Rh/CeO2/SiO2(60)とG−
91とにおける全生成速度の見かけ上の差が小さい。
2/SiO2(60)上の量より非常に多い。チャー状炭
素の堆積は、合成ガス製造プロセスにおける触媒の失活
を引き起こす。したがって、市販の水蒸気リフォーミン
グ触媒(G−91)は、Rh/CeO2/SiO2(6
0)より非常に容易に失活する。チャーまたはコーク状
の物質は、吸着剤の表面に堆積することが知られてい
る。非触媒システムでは床中でのそのような吸着がない
ため、今回の実験系でのそれらの収率は低い。チャーま
たはコーク状の物質は、反応器の頂部における冷却領域
に堆積して、完全には燃焼されない。
積を、前記表4にまとめた。使用後のRh/CeO2/
SiO2(60)触媒の表面積は、使用前のものとほと
んど一致している。このことは、Rh/CeO2触媒の
深刻な問題であるCeO2の焼結が、反応条件のもとで
SiO2により妨げられることを意味する。さらに、同
様のRh/CeO2/SiO2(60)触媒を、種々の温
度で杉の粉末のガス化に用いたところ、失活は全く観測
されなかった。このことから、バイオマス中に存在する
SおよびClのような有害物質は、触媒活性に影響しな
いこともわかる。
は、流動床連続供給反応器で823〜923Kという低
温においても、バイオマスのガス化に効果的に触媒作用
を及ぼして、約98%のC−convをもたらす。この
触媒は、リフォーミングおよび燃焼反応の両方において
高い活性を有するので、タールは完全にガス化されて、
非常に少量のチャーが生じる。バイオマス中に含有され
るSおよびClは、触媒活性に影響を及ぼすことはな
く、反応中に失活は全く観測されない。Rh/CeO2
/SiO2(60)のBET表面積は、ガス化反応の
間、維持される。流動床反応器とこの触媒との組み合わ
せによって、低温かつ高いエネルギー効率でバイオマス
をガス化して、合成ガスを製造する新規なシステムが得
られた。
触媒表面上へタールやチャーを生成させることなく、8
00℃未満の低温でバイオマスを効率よくガス化して、
水素および合成ガスを製造する方法方法が提供される。
また本発明によれば、800℃未満の低温でも触媒表面
上へタールやチャーが蓄積せず、バイオマスを効率よく
ガス化して、水素および合成ガスを製造可能な触媒が提
供される。
製造におけるエネルギーの効率を劇的に向上させること
ができるため、エネルギー関連産業および合成ガスを変
換する化学産業に好適に利用することができ、その工業
的価値は絶大である。
表わす概略図。
スガス化におけるC−convおよび生成物分布の時間
依存性を表わすグラフ図。
C−convおよび生成物分布の時間依存性を表わすグ
ラフ図。
onvおよび生成物分布の時間依存性を表わすグラフ
図。
C−convおよび生成物分布の時間依存性を表わすグ
ラフ図。
ースガス化におけるC−convおよび生成物分布の時
間依存性を表わすグラフ図。
スガス化におけるC−convおよび生成物分布の時間
依存性を表わすグラフ図。
スガス化におけるC−convおよび生成物分布の温度
依存性を表わすグラフ図。
C−convおよび生成物分布の温度依存性を表わすグ
ラフ図。
convおよび生成物分布の温度依存性を表わすグラフ
図。
るC−convおよび生成物分布の温度依存性を表わす
グラフ図。
ス化におけるC−convおよび生成物分布の温度依存
性を表わすグラフ図。
化におけるC−convおよび生成物分布の温度依存性
を表わすグラフ図。
がC−conv、タール生成およびチャー生成に及ぼす
影響を表わすグラフ図。
ルロースのガス化における水蒸気の影響を表わすグラフ
図。
ルロースのガス化における水蒸気の影響を表わすグラフ
図。
ルロースのガス化における温度の影響を表わすグラフ
図。
ルロースのガス化における空気流量の影響を表わすグラ
フ図。
iO2(35)を用いたセルロースのガス化における水
素収率とC収率との間の関係を表わすグラフ図。
での反応モデルを表わす模式図。
末のガス化におけるC−convおよび生成物分布の時
間依存性を表わすグラフ図。
末のガス化におけるC−convの温度依存性を表わす
グラフ図。
末のガス化におけるCO+H2+CH4の生成速度の温度
依存性を表わす図。
Claims (15)
- 【請求項1】 Rh/CeO2/M(MはSiO2、Al
2O3またはZrO2である)で表わされる触媒が収容さ
れた流動床反応器を、800℃未満に加熱する工程と、 前記流動床反応器の上部からバイオマス粒子を導入する
工程と、 前記流動床反応器の下部から空気および水蒸気を導入す
る工程と、 前記バイオマス粒子を前記Rh/CeO2/M触媒表面
と反応させることにより、水素および合成ガスを製造す
る工程とを具備することを特徴とするバイオマスのガス
化方法。 - 【請求項2】 前記流動床反応器は、500〜700℃
に加熱されることを特徴とする請求項1に記載のバイオ
マスガス化方法。 - 【請求項3】 前記MはSiO2であることを特徴とす
る請求項1または2に記載のバイオマスガス化方法。 - 【請求項4】 前記バイオマスはセルロースであり、前
記触媒におけるCeO2の含有量は35wt%以上であ
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
記載のバイオマスガス化方法。 - 【請求項5】 前記触媒におけるCeO2の含有量は6
0wt%以上であることを特徴とする請求項1ないし3
のいずれか1項に記載のバイオマスガス化方法。 - 【請求項6】 前記SiO2の表面積は380m2/g以
上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
1項に記載のバイオマスガス化方法。 - 【請求項7】 大気圧下で行なわれることを特徴とする
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のバイオマスガ
ス化方法。 - 【請求項8】 前記空気の流量は1000μmol/m
in以上4000μmol/min以下であることを特
徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のバイ
オマスガス化方法。 - 【請求項9】 前記水蒸気の流量は1111μmol/
min以上であることを特徴とする請求項1ないし8の
いずれか1項に記載のバイオマスガス化方法。 - 【請求項10】 Rh/CeO2/M(MはSiO2、A
l2O3またはZrO 2である)で表わされるバイオマス
ガス化用触媒。 - 【請求項11】 前記MはSiO2であることを特徴と
する請求項10に記載のバイオマスガス化用触媒。 - 【請求項12】 前記CeO2の含有量は35wt%以
上であることを特徴とする請求項10または11に記載
のバイオマスガス化用触媒。 - 【請求項13】 前記CeO2の含有量は60wt%以
上であることを特徴とする請求項10ないし12のいず
れか1項に記載のバイオマスガス化用触媒。 - 【請求項14】 前記SiO2の表面積は380m2/g
以上であることを特徴とする請求項10ないし13のい
ずれか1項に記載のバイオマスガス化用触媒。 - 【請求項15】 粒径74〜240μmであることを特
徴とする請求項10ないし14のいずれか1項に記載の
バイオマスガス化用触媒。
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JP2010221160A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Showa Shell Sekiyu Kk | 改質触媒及びこれを用いた合成ガスの製造方法 |
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-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366823A patent/JP3975271B2/ja not_active Expired - Lifetime
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