JP2009262054A - ガス化触媒とその製造方法およびガス化処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルから選ばれた1種又は2種以上と、マグネシウム原料およびカルシウム原料との複合体が、担体表面に担持されるガス化触媒であって、前記複合体が、スラリー化されて高分散状に担持され、かつ無機バインダによって担体表面に担持されることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
(i)以前から知られている触媒として、Ni/Al2O3もしくはNi/Al2O3・CaOなどのようなAl2O3をベースとするものは、コーキングの発生が問題となる。MgOをベースとする触媒は、コーキングの発生は抑制されるが、活性成分のNiとMgOが固溶化し易く、固溶化したNiは還元が困難となり、不活性となるという問題がある。
(ii)一方、比較的高活性と報告されているRhやRu系の触媒は、貴金属であるため非常に高価であり、このような厳しい反応条件下で、かつ工業的規模の設備には不向きである。
(iii)また、上記(i)および(ii)のいずれの触媒も、硫黄存在化ではNiやRhなどの触媒成分が被毒されて活性を示さなくなる。さらに低温域になるほど、活性は低下し、硫黄被毒とコーキングなどが発生しやすくなる。このため、低温域の高活性、耐硫黄被毒性、耐コーキング性、耐固溶性を示す触媒の開発が望まれている。
(iv)さらに、本出願人が提案したガス化触媒とその製造方法およびガス処理システムについては、上記(i)〜(iii)の課題に対する改善については効果的であったが、その後の流動槽のみならず固定槽における使用条件の多様性から、種々の形状あるいは触媒機能を有する使用形態において、さらに高い耐硫黄被毒性等に対応するガス化触媒およびその製造方法が要請され、その検証過程において、さらなる知見を得ることができた。こうした知見に基づく、種々の形状あるいは形態の担体を用い、これに強固に担持され強い耐久性を有するガス化触媒とその製造方法およびガス処理システムの検討が、本発明における課題となる。
(1)タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルのいずれか1つあるいは2以上と、酸化マグネシウムを水溶液中で混合して複合化反応を生起し、複合体を作製する。
(2)該複合体を脱水して洗浄し、これにカルシウム原料を混合した後、乾燥させて触媒前駆体を作製する。
(3)該触媒前駆体をスラリー化し、触媒スラリーを作製する。
(4)さらに、該触媒スラリーに、無機バインダまたはこれと有機バインダを添加し、バインダ入の触媒スラリーを作製する。
(5)該バインダ入の触媒スラリーを担体表面に担持させて乾燥した後、焼成する。
ことによって作製することを特徴とする。
本実施形態に係るガス化処理システム(以下「本システム」という)は、高価な貴金属系の触媒を使用することなく、1000℃以下の低温で操業しても、高い耐硫黄被毒性、耐コーキング性、非固溶性、かつ触媒活性を有するとともに、触媒が種々の形態の担体に強固に担持されたガス化触媒を用いることを特徴とする。これによって、かかるガス化触媒を用いたガス化炉において、炉内温度を低くできるので、炉構成材料として高価な材料を用いる必要がなく、システム全体の製造コストを低減することができる。
本システムに用いられるガス化触媒は、タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルから選ばれた1種又は2種以上と、マグネシウム原料およびカルシウム原料との複合体が、担体表面に担持されて形成される。
(i)実験条件
外径5mmφ、内径2mmφ、高さ5mmの円柱中抜きのリング形状の触媒を使用する場合の圧損と、3mmφ×3mmのペレット型の触媒を使用する場合の圧損の比較を行った。ただし、本試験で使用したリング形状の触媒は従来法で製造した触媒を打錠成形にて成形したものを使用した。
(ii)実験結果
結果を図2に示す。リング形状の触媒ではペレット型触媒と比較して各流速において20%以上圧損が低減している結果が得られた。
つぎに、本発明に係るガス化触媒の製造方法(以下「本製造方法」という)について、図3および図4を参照して説明する。
(1)タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルのいずれか1つあるいは2以上と、酸化マグネシウムを水溶液中で混合して複合化反応を生起し、複合体を作製する。
(2)該複合体を脱水して洗浄し、これにカルシウム原料を混合した後、乾燥させて触媒前駆体を作製する。
(3)該触媒前駆体をスラリー化し、触媒スラリーを作製する。
(4)さらに、該触媒スラリーに、無機バインダまたはこれと有機バインダを添加し、バインダ入の触媒スラリーを作製する。
(5)該バインダ入の触媒スラリーを担体表面に担持させて乾燥した後、焼成する。
ことによって構成されることを特徴とする。
製造方法1として、硫酸ニッケルを用いた場合について、図3に例示するフローを参照して説明する。
(#1)まず、ニッケル塩の1種である硫酸ニッケルの水溶液を所定量作成し、これとタングステン、コバルト、モリブデンの酸化物から選ばれた1種又は2種以上の水溶液もしくは懸濁液もしくは粉末を十分に混合する。硫酸ニッケルは、触媒中のニッケル5〜30wt%となるように配合する。ニッケルが5wt%未満では、触媒効果を十分に発揮することが難しく、逆に30wt%を越えて加えても、表面に積層され、加えた量の割に分散効果の増加が少ないため好ましくない。好ましくは、触媒中のニッケルは15〜25wt%である。
(#5)その後、乾燥炉などを用いて水分を蒸発すべく乾燥させ、触媒前駆体を形成させる。乾燥温度は、80〜120℃程度で行うことが好ましい。もっとも、スプレードライ方法などにより加熱雰囲気中に噴霧して急速乾燥させるようにしてもよく、特に乾燥方法に限定されるものではない。
(#6−1)乾燥して得られた触媒前駆体を、媒体(スラリー溶媒)としてアルコール類もしくはアルコール類の水溶液に添加し、スラリー状にする。このときアルコール類はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどを用いることができる。触媒スラリーに対する触媒前駆体の添加量は1〜30%が好ましい。
(#6−2)担体への剥離強度を向上させるために、無機バインダまたはこれと有機バインダを添加する。添加後、触媒とバインダがよく分散するように攪拌し、バインダ入の触媒スラリーを作製する。このとき、有機バインダにはポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールチルセルロスなど、無機バインダにはコロイダルシリカ(シリカゾル)、コロイダルアルミナ(アルミナゾル)などを用いることができ、それぞれの添加量は触媒スラリー比で0.1〜10%が好ましい。また有機バインダおよび無機バインダの添加する割合は、それぞれ、触媒/バインダ=1〜30であることが好ましい。
(#7)調製されたバインダ入の触媒を、スラリー中に担体を浸漬(ディッピング)する。これによって、担体表面に均一に触媒スラリーを担持することができる。担体を触媒スラリー中にゆっくりと浸漬していき、担体表面の気泡が抜けた時点でゆっくりと引き上げる。引き上げた担体には、触媒スラリーが均一に担持されたており、さらに担体を乾燥させスラリー中の液分を蒸発させる。このときの乾燥温度は、80〜120℃程度が好ましい。乾燥した後、触媒の担持量を測定し、所定の担持量に達していない場合は、再度、触媒スラリー中に、乾燥後の触媒を担持した担体(以下、担持触媒と記す)を浸漬し、所定の担持量に達するまでこの操作を繰り返す。
製造方法2として、製造方法1で用いた硫酸ニッケルに代えて、酢酸ニッケル又は炭酸ニッケルを用いた場合について、図4に例示するフローに参照して説明する。
(#1)ニッケル塩の1種である酢酸ニッケル又は炭酸ニッケルの水溶液を所定量作成し、これとタングステン、コバルト、モリブデンの酸化物から選ばれた1種又は2種以上の水溶液もしくは懸濁液もしくは粉末を十分に混合する。
(#4)次いで、ろ過して脱水・洗浄し、
(#5)その後、乾燥炉などを用いて水分を蒸発すべく乾燥させ、触媒前駆体を形成させる。その場合の乾燥温度は、80〜120℃程度で行うことが好ましい点等は、製造方法1と同様である。
評価項目「担持状態」について、以下の方法により評価を行った。
〔ガス化触媒の作製〕
触媒前駆体(製造方法1の#1〜#5で得られた生成物を粉末状にしたもの)を所定の溶媒(スラリー溶媒)に20g添加し、必要に応じて無機バインダあるいは有機バインダを添加した後、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製する。作製された触媒スラリーをディッピング法により、コージェライトリング担体(外径7mmφ内径2.5mmφ、高さ7mm)に担持し、乾燥後焼成することによりガス化触媒を調製した。
作製した触媒スラリー中に上記コージェライト担体を10g浸漬し、気泡が出なくなった時点でゆっくりと引き上げた。この状態での担持状態を「ディッピング後」とし、この後、乾燥機にて105℃で30分乾燥した状態での担持状態を「乾燥後」とし、この後、電気炉にて500℃で4時間焼成した後、自然冷却して室温まで冷やした状態での担持状態を「焼成後」として評価した。それぞれの評価は、以下の○,△,×として表した。
○:均一に担持ができている
△:担持はできたが、一部均一でないところ(凹凸あり、もしくは、亀裂あり、もしくは剥離あり)があった
×:担持ができなかった
△について実用上の使用が可能であり、○についてより好ましい。
スラリー溶媒としてメタノール172mLを用い、無機バインダとしてシリカゾル(商品名:スノーテックスOS 日産化学社製)を10g添加し、攪拌して均一な状態にした後、触媒前駆体(上記製造方法1の#1〜#5で得られた生成物を粉末状にしたもの)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。作製された触媒スラリー中に上記コージェライト担体を10g浸漬し、気泡が出なくなった時点でゆっくりと引き上げた。この後、乾燥機にて105℃で30分乾燥し、電気炉にて500℃で4時間焼成した後、自然冷却して室温まで冷やし、ガス化触媒を作製した。
スラリー溶媒としてメタノール172mLを用い、有機バインダとしてPEG(ポリエチレングリコール)を2g溶解させた後、無機バインダとしてシリカゾル(実施例1と同じ)を10g添加し、攪拌して均一な状態にした後、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒として水200mLを用い、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒として水180gを用い、有機バインダとしてPEG(実施例2と同じ)を2g溶解させた後、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒として水172mLを用い、無機バインダとしてシリカゾル(実施例1と同じ)を10g添加し、攪拌して均一な状態にした後、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒として水172mLを用い、有機バインダとしてPEG(実施例2と同じ)を2g溶解させた後、無機バインダとしてシリカゾル(実施例1と同じ)を10g添加し、攪拌して均一な状態にした後、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒としてメタノール180gを用い、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
スラリー溶媒としてメタノール180gを用い、有機バインダとしてPEG(実施例2と同じ)を2g溶解させた後、触媒前駆体(実施例1と同じ)を20g添加し、攪拌して均一な状態にした触媒スラリーを作製した。以下実施例1と同様。
上記実施例1,2および比較例1〜6についての評価結果を、下表1に纏める。
(i)実施例1では、メタノールとシリカゾルおよび触媒前駆体を用いて触媒スラリーを作製した。「ディッピング後」では均一な担持が得られ、「乾燥後」および「焼成後」では一部剥離がみられたが、その他の部分では均一な担持が得られた。
(ii)実施例2では、実施例1の成分に有機バインダとしてPEGを追加した成分で触媒スラリーを作製した。このとき、いずれの工程においても均一で良好な担持が得られた。
(iii)比較例1〜4では、スラリー溶媒として水を用いて触媒スラリーを作製した。いずれの場合においても「ディッビング後」に担持が不均一になり、比較例1では「乾燥後」に、比較例2〜4では「焼成後」に、ほとんどが剥離してしまった。
(iv)比較例5、6では、スラリー溶媒としてメタノールを用いて触媒スラリーを作製した。比較例5では、「ディッピング後」にほとんど担持していなかった。比較例6では、「ディッビング後」および「乾燥後」までは均一な担持が得られたが、焼成するとほとんどが剥離してしまった。
(v)以上の現象は、スラリー溶媒として水を用いると触媒スラリーの粘度または表面張力が高くなり、ディッピングの工程で担持にムラができてしまい、乾燥、焼成を行ううちにそのムラにより亀裂、剥離がおこり良好な担持が得られなかった。スラリー溶媒として水より粘度または表面張力が低いアルコールを用いることでディッピング時の担持が均一になりやすい。また、有機バインダ(ここではPEG)を添加すると乾燥時に強度が増し、乾燥後に剥離がしにくくなる。有機バインダを添加しない場合でも、無機バインダによって乾燥工程にて強度が増すものを用いることで同様の効果が得られる。ただし、有機バインダは、焼成温度条件下では分解してしまうため焼成後には強度を保つことができない。そのため、無機バインダを添加することで焼成後にも強度を保つことができる。
本製造方法によって作製されたガス化触媒が、十分な触媒機能を有することを確認するために、比較例として従来法(特許文献3参照)で調製されたガス化触媒を用い、以下の方法により評価を行った。
実施例2と同じ方法によって作製された触媒スラリーを、ディッピングにより担持を行い、乾燥機にて105℃で30分乾燥した後、重量を測定し、担持量が担体比20wt%を超えるまでディッピングと乾燥を繰り返し実施した。担持量が所定の重量に達した後、電気炉にて500℃で4時間焼成を実施した。自然冷却して室温になったものを10g触媒反応器に充填し、評価試験を実施した。
実施例1と同じ方法によって作製された触媒前駆体を、乾燥機にて120℃で30分乾燥させ、乾燥したものを電気炉にて約500℃で4時間焼成し、ペレット型触媒(3mmφ×3mm)を作製した。作製された触媒を5g反応器に充填し、評価試験を実施した。
触媒の機能であるタール分解の性能評価試験は、自然冷却して室温になった触媒を10g触媒反応器に充填し、下表2に示す成分の模擬ガスおよび条件により実施した。タール成分としてナフタレンを添加し、その分解率を測定した。タール分解率の測定は、ナフタレン分解により発生した一酸化炭素(CO),二酸化炭素(CO2),メタン(CH4)などを、熱伝導度式検出器(TCD)を用いたガスクロマトグラフィを用いて測定し、炭素の物質収支より算出した。
2 触媒回収装置
3 集塵機
4 タール分解設備
Claims (8)
- タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルから選ばれた1種又は2種以上と、マグネシウム原料およびカルシウム原料との複合体が、担体表面に担持されるガス化触媒であって、
前記複合体が、スラリー化されて高分散状に担持され、かつ無機バインダによって担体表面に担持されることを特徴とするガス化触媒。 - 前記無機バインダが、前記担体と同一元素を主成分とすることを特徴とする請求項1のガス化触媒。
- (1)タングステン塩、コバルト塩、モリブデン塩の1種または2種以上と、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケルのいずれか1つあるいは2以上と、酸化マグネシウムを水溶液中で混合して複合化反応を生起し、複合体を作製する。
(2)該複合体を脱水して洗浄し、これにカルシウム原料を混合した後、乾燥させて触媒前駆体を作製する。
(3)該触媒前駆体をスラリー化し、触媒スラリーを作製する。
(4)さらに、該触媒スラリーに、無機バインダまたはこれと有機バインダを添加し、バインダ入の触媒スラリーを作製する。
(5)該バインダ入の触媒スラリーを担体表面に担持させて乾燥した後、焼成する。
ことによって作製することを特徴とするガス化触媒の製造方法。 - 前記(3)触媒スラリーの作製において、前記触媒前駆体に、アルコール類またはアルコール類の水溶液を混合してスラリー化することを特徴とする請求項3記載のガス化触媒の製造方法。
- 前記(4)バインダ入の触媒スラリーの作製において、前記無機バインダが、前記担体と同一元素を主成分とすることを特徴とする請求項3または4記載のガス化触媒の製造方法。
- 前記(5)のバインダ入の触媒スラリーの担持方法として、ディッピング法を用いることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のガス化触媒の製造方法。
- 有機系被ガス化物を加熱・燃焼してガス化するガス化炉に、請求項1または2記載のガス化触媒が導入されることを特徴とするガス化処理システム。
- 前記ガス化炉の下流側に、導入された前記ガス化触媒を回収する触媒回収装置を有するとともに、さらに下流側に前記ガス化触媒を充填したタール分解設備を有することを特徴とする請求項7記載のガス化処理システム。
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