JP2003246258A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

車両用シートベルト装置

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JP2003246258A
JP2003246258A JP2002046761A JP2002046761A JP2003246258A JP 2003246258 A JP2003246258 A JP 2003246258A JP 2002046761 A JP2002046761 A JP 2002046761A JP 2002046761 A JP2002046761 A JP 2002046761A JP 2003246258 A JP2003246258 A JP 2003246258A
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Japan
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motor
locking
lock
electromagnet
belt tension
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JP2002046761A
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English (en)
Inventor
Hideo Tohata
秀夫 戸畑
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータによりベルト張力の解放を行う際に、
ロック手段の作動によってベルト張力が高いまま維持さ
れる状態を防止する。 【解決手段】 シートベルト3を巻き取るリール5と、
リール5を回転させてシートベルト3のベルト張力を制
御するモータ15と、通常時はリール5の回転を許容
し、必要時に作動してリール5のベルト引き出し方向の
回転を阻止するロック手段(ロックギア37,係止爪5
9)と、モータ15によるベルト張力の制御時に、ロッ
ク手段のロック動作を制限するロック動作制限手段(電
磁石97)とを設けた。この場合、モータ15を駆動し
てベルト張力を上昇させた後、ベルト張力を解放する際
に、ロック手段の動作を制限し、これによりベルト張力
解放動作をしたにもかかわらず、ベルト張力が高いまま
維持される状態が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シートベ
ルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用シートベルト装置として
は、例えば特開2000−177535号公報に記載さ
れたものがある。これは、シートベルトを装着したとき
には、ばねによって一定のベルト張力が与えられ、緊急
時にはベルトの引き出しをメカニカル機構でロックする
ことにより、乗員を確実に拘束保護するとともに、緊急
時以外においても、車両および周囲の状態に応じて、モ
ータによりベルト張力を制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロック
手段が作動した状態で、モータによるベルト巻き取り動
作が行われると、ベルト巻き取りによりベルト張力が上
昇する。次いで、モータによるベルト巻き取りを止めて
も、ロック手段によりベルト張力はそのままの状態が維
持される。その後、減速および旋回が終了してロックが
不要となっても、ベルト張力によりメカニカルロック手
段の係止爪とロックギアの歯との間に係合力が生じてし
まう。
【0004】そこで、この発明は、モータによりベルト
張力の解放を行う際に、ロック手段の作動によってベル
ト張力が高いまま維持される状態を防止することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、シートベルトを巻き取るリール
と、このリールを回転させて前記シートベルトのベルト
張力を制御するモータと、通常時は前記リールの回転を
許容し、必要時に作動して前記リールのベルト引き出し
方向の回転を阻止するロック手段と、前記モータによる
ベルト張力の制御時に、前記ロック手段のロック動作を
制限するロック動作制限手段とを有する構成としてあ
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記ロック手段は、車両の減速や旋回によっ
て生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リールと
ともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構であ
って、前記慣性質量を磁性材料で構成するとともに、通
電することによって、前記慣性質量の動きを制限する電
磁石を設けて前記ロック動作制限手段を構成している。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、前記電磁石への通電解除は、前記ベルト張力
を制御するモータの駆動停止後に行うようにした構成と
してある。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、前記モータへの通電回路に、モータの駆動停
止後に前記電磁石への通電停止がなされるよう動作する
遅れ要素を設けた構成としてある。
【0009】請求項5の発明は、請求項2の発明の構成
において、前記モータによりベルト張力を上昇させた状
態を保持するベルト張力保持手段を設け、前記モータに
よるベルト張力解放動作時に前記ロック手段のロック動
作を制限する前記電磁石への通電後に、前記ベルト張力
保持手段を作動させる構成としてある。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、前記ベルト張力保持手段は、ソレノイドへの
通電により保持爪が移動して前記ロックギアに噛み合う
構成であり、前記電磁石への通電回路に、電磁石への通
電後に前記ソレノイドに通電されるよう動作する遅れ要
素を設けた構成としてある。
【0011】請求項7の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記ロック手段は、車両の減速や旋回によっ
て生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リールと
ともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構であ
って、前記ロック動作制限手段は、前記モータによって
回転する軸と同軸にアームの一端を係合させ、前記シー
トベルトを巻き取る方向にモータが駆動したときに、前
記アームの他端が、前記係止爪の前記ロックギアへのロ
ックを解除する方向に移動する構成としてある。
【0012】請求項8の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記ロック手段は、車両の減速や旋回によっ
て生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リールと
ともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構であ
って、前記係止爪に磁性体を設けるとともに、通電する
ことによって前記係止爪の動きを制限する電磁石を設け
て前記ロック動作制限手段を構成している。
【0013】請求項9の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記ロック手段は、車両の減速や旋回によっ
て生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リールと
ともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構であ
って、前記係止爪にワイヤを介して駆動部を連結して前
記係止爪の動きを制限する前記ロック動作制限手段を構
成している。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、モータを駆動
してベルト張力を上昇させた後、ベルト張力を解放する
際に、ロック手段の動作を制限できるので、ベルト張力
解放動作をしたにも拘わらず、ベルト張力が高いまま維
持される状態を防止でき、乗員に違和感を与えることを
防止することができる。
【0015】請求項2の発明によれば、ロック手段のロ
ック動作を制限するために、電磁石を用いたので、電磁
石への通電を制御することにより、ロック動作を制限す
る範囲を容易に変更でき、車両状況に応じた制御が可能
になる。
【0016】請求項3の発明によれば、ベルト張力解放
動作停止後に、ロック手段のロック動作を制限するため
の電磁石への通電停止を行うようにしたので、ロックギ
アに係止爪が噛み合う方向に慣性質量が動くタイミング
が遅れた場合であっても、ロック手段によるロック動作
を制限することができ、遅れ時間の間は、ベルト張力を
低下させた状態とすることができる。
【0017】請求項4の発明によれば、モータへの通電
と電磁石への通電を個別に制御する必要がなくなり、制
御が単純なものとなる。
【0018】請求項5の発明によれば、ベルト張力保持
手段のベルト張力保持動作を、ロック手段のロック動作
を制限するための電磁石への通電停止の後に行わせるよ
うにしたので、電磁石への通電からベルト張力保持手段
が動作するまでの間に、ベルト張力を低下させることが
できる。また、電磁石に通電することで、強制的にベル
ト引き出しのロックを解除するが、このときベルト張力
保持手段も動作するため、本来ロックされているべき車
両状態にも関わらず、ロックが解除されたままの状態に
なるということがなくなる。
【0019】請求項6の発明によれば、電磁石への通電
とソレノイドへの通電とを個別に制御する必要がなくな
り、制御が単純になる。
【0020】請求項7の発明によれば、モータの回転に
伴い移動するアームによって、ロック手段のロックギア
と噛み合う係止爪の動作を制限するようにしたので、モ
ータの駆動とロック動作の制限とを個別に行う必要がな
くなり、制御が単純になる。
【0021】請求項8の発明によれば、慣性質量近傍に
電磁石を設置スペースが確保できない場合であっても、
ロックギアと係止爪との係合を確実に外すことができ
る。
【0022】請求項9の発明によれば、慣性質量近傍の
スペースが狭い場合であっても、ロックギアと係止爪と
の係合を確実に外すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施形態
に係わる車両用シートベルト装置を示す分解斜視図、図
2は同装置の組立状態の縦断面図である。
【0024】図1に示すように、このシートベル装置
は、大きく分けてフレーム1と、シートベルト3を巻き
取るリール5と、フレーム1の片側(図1において手前
側)に配設され、作動時にリール5のベルト引き出し方
向αの回転を阻止するロック機構7と、このロック機構
7を必要時に作動させるロック作動機構9と、車両加減
速時や左右旋回時の加速度を検知する加速度検知機構1
1と、車両衝突時などの大減速時にロック機構7の作動
によりシートベルト3の引き出しが阻止されたとき、シ
ートベルト3に掛かる荷重を制限するフォースリミッタ
機構(以下、EA機構ともいう)13と、フレーム1の
もう一方側(図1において奥側)に配設され、ベルト巻
取りトルクを発生するモータ15と、モータ15のトル
クを減速してリール5に伝達する減速ギア17および遊
星歯車機構19とから構成されている。
【0025】フレーム1は互いに平行な一対の側壁2
1,23と、この各側壁21,23相互を連結する背板
25を備えている。このフレーム1内の両側壁21,2
3相互間に前記したリール5が収容されている。
【0026】リール5は、その中央に軸方向に貫通する
貫通孔5aが設けられている。この貫通孔5aは、側壁
23側の端部に、トーションバー29の一端が嵌合する
後述するシャフトギア27の断面正6角形の筒状の軸部
27aが嵌合可能で、かつリール5とシャフトギア27
と後述するトーションバー29の一端とが一体回転可能
になる断面正6角形状の孔に形成され、また側壁21側
の端部に、トーションバー29の他端部が嵌合する後述
するストッパ31が嵌合可能でかつリール5とストッパ
31とが一体回転可能になる断面形状の孔に形成されて
いる。
【0027】ロック機構7は、図3に拡大して示すよう
に、ロッキングベース33とパウル35とを備えてい
る。ロッキングベース33は、パウル35を回転可能に
支持するとともに、その支持点を中心とする円弧状の荷
重被伝達部33aが形成されており、パウル35からの
荷重を荷重伝達部35aを介して受けるようになってい
る。
【0028】パウル35の図中で下部側の先端には係止
爪35bが形成されるとともに、突出軸からなるカムフ
ォロワ35cが設けられている。係止爪35bは、パウ
ル35の回転に伴って、フレーム1の内歯1aに係合・
離脱動作を行い、係合した場合には、パウル35の反力
をロッキングベース33の荷重被伝達部33aで支持す
るようになっている。
【0029】ロック作動機構9は、図4に拡大して示し
た斜視図および、図5に示した図4の右側からの組付状
態の構成図のように、ロックギア37,フライホイール
39,リテーナ41を備えている。ロックギア37には
円弧状のカム孔37aが設けられ、このカム孔37aに
は、パウル35のカムフォロワ35cが挿入される。し
たがって、ロックギア37がロッキングベース33に対
して相対回転すると、カムフォロワ35cがカム孔37
aにガイドされて、パウル35が回転する。
【0030】また、ロックギア37は、フライホイール
39を回転可能に支持している。フライホイール39に
は、先端に係止爪39aが形成され、フライホイール3
9の回転に伴って、リテーナ41の内歯41aに係合・
離脱動作する。さらに、ロックギア37の外周面には所
定数のラチェット歯状の外歯37bが形成されている。
このラチェット歯状の外歯37bには、図3に示してあ
る加速度検知機構11のアクチュエータ43が係合し、
ロックギア37のベルト引き出しし方向の回転をロック
する。
【0031】図1および図4中に示してある符号45
は、ロッキングベース33とロックギア37との間に縮
設されるパウルスプリングで、ロックギア37をロッキ
ングベース33に対してベルト引き出し方向αに常時付
勢している。また符号47は、ロックギア37とフライ
ホイール39との間に縮設されるフライホイールスプリ
ングで、フライホイール39をロックギア37に対して
ベルト引き出し方向αに常時付勢している。
【0032】加速度検知機構11は、図3に示すよう
に、フレーム1の側壁21に取り付けられるハウジング
49と、このハウジング49に取り付けられるセンサケ
ース51と、このセンサケース51に搭載される慣性質
量53と、この慣性質量53により作動される前記した
アクチュエータ43とを備えている。
【0033】ハウジング49は、センサケース51を支
持して、フレーム1の側壁21に嵌合されて取り付けら
れる。センサケース51は、慣性質量53が搭載される
とともに、アクチュエータ43を回転可能に支持する。
慣性質量53は、通常時は図6(a)のように直立して
いるが、車両に所定値以上の加減速度や求心加速度が作
用したときに、図6(b)のように傾動して、アクチュ
エータ43を回転させるようになっている。
【0034】さらに、アクチュエータ43は、慣性質量
53によって押圧される被押圧部55と、回転軸部57
と反対側に設けられ、ロックギア37に係止可能な係止
爪59とからなっている。そして、このアクチュエータ
43は、慣性質量53が直立状態のときは、最下位置に
あって、係止爪59がロックギア37に係合しない非係
合位置となり、慣性質量53が傾動したときは上方へ回
転して、係止爪59がロックギア37の外歯37bに係
合する位置となるようにされている。
【0035】上記した ロックギア37と係止爪59と
でロック手段を構成している。
【0036】車両に所定の減速度が作用すると、加速度
検知機構11の慣性質量53が車両前方へ傾動してアク
チュエータ43が回動し、係止爪59がロックギア37
の外歯37bに係合する位置になる。しかし、このとき
減速による慣性力で乗員が前方移動し、シートベルト3
が引き出されようとする。すると、リール5、トーショ
ンバー29、ロッキングベース33およびロックギア3
7がともにベルト引き出し方向αに回転しようとする
が、係止爪59が外歯37bに係合してロック作動機構
9のロックギア37のベルト引き出し方向αの回転が阻
止されるので、リール5、トーションバー29およびロ
ッキングベース33のみが同方向αに回転する。
【0037】このため、ロッキングベース33とロック
ギア37との間で相対回転が生じ、ロック機構7のパウ
ル35が回動し、このパウル35の係止爪35bがフレ
ーム1の内歯1aに係合する。これにより、リール5の
ベルト引き出し方向αの回転が停止されてシートベルト
3の引き出しが阻止される。さらにシートベルト3が引
き出されようとすると、トーションバー29がねじれ
て、リール5のみが所定量ベルト引き出し方向αに回転
する。
【0038】また、シートベルト3が通常の速度で引き
出された場合は、リール5、トーションバー29、ロッ
キングベース33およびロックギア37がともにベルト
引き出し方向αに回転し、フライホイール39もロック
ギア37と一緒に回転し、ロックギア37はフライホイ
ール39に対して相対回転しない。
【0039】しかし、シートベルト3が急激に引き出さ
れた場合は、フライホイール39がロックギア37の回
転に遅れを生じ、ロックギア37に対して相対回転す
る。このため、フライホイール39の係止爪39aがリ
テーナ41の内歯41aに係合する位置となり、それ以
上のロックギア37のベルト引き出し方向αの回転が阻
止される。ロックギア37のベルト引き出し方向αの回
転が阻止されると、前述と同様にリール5のベルト引き
出し方向αの回転も阻止される。
【0040】なお、図4中で符号61は、トーションバ
ー29の回転、つまりリール5の回転量を絶対値で検出
し、これを電気信号に変換するリール回転ボリューム検
出機構であり、符号63はリール回転ボリューム検出機
構61を覆うカバーである。また、図1中で符号64
は、フレーム1の側壁23側を覆うカバーである。
【0041】EA機構13は、トーションバー29と、
ロッキングベース33のねじ軸部33bに螺合される筒
状のストッパ31とを備えている。トーションバー29
の一端側のトルク伝達部29aは、ロッキングベース3
3の断面正6角形状孔33cに、ロッキングベース33
と相対回転不能に嵌合し、他端側のトルク伝達部29b
はシャフトギア27に嵌合する。
【0042】筒状のストッパ31は、内周に雌ねじ31
aが形成されており、ロッキングベース33のねじ軸部
33bに螺合している。また、ストッパ31の外周には
2つの凸部31bが設けられ、リール5の回転トルクが
伝達される。これらの凸部31bにより、ストッパ31
はリール5と一体に回転するとともに、リール5に対し
て軸方向に相対的に移動可能となっている。
【0043】したがって、ストッパ31がロッキングベ
ース33に対してベルト引き出し方向αに回転するよう
な回転差が生じる。換言すれば、リール5がロッキング
ベース33に対してベルト引き出し方向αに回転するよ
うな回転差が生じると、ストッパ31は軸方向に移動し
てロッキングベース33のディスク部33dに当接する
ようになっている。さらに、ストッパ31がロッキング
ベース33に当接すると、ストッパ31は軸方向移動が
停止し、ロッキングベース33と一体回転するようにな
る。
【0044】したがって、ストッパ31とロッキングベ
ース33との間に回転差が生じている間は、トーション
バー29がねじられるので、EA機構13は車両衝突時
のベルト荷重を制限するEA機能を発揮するようにな
り、ストッパ31がロッキングベース33に当接する
と、EA機能が終了する。このように、ストッパ31お
よびその雌ねじ31aとロッキングベース33およびそ
のねじ軸部33bとにより、EA機能を行う範囲が規定
されている。
【0045】モータ15は、図1に示すように、モータ
ブラケット67を介して、フレーム1に取り付けられる
ようになっている。モータトルクは、図7に示すよう
に、減速ギア17と遊星歯車機構19によって、リール
5に伝達される。図7(a)は正面図、図7(b)は図
7(a)の平面図である。
【0046】減速ギア17によって減速されたモータ1
5の回転は、遊星歯車機構19のサンギア69に入力さ
れ、4つの遊星ギア71に伝達される。ここで、リング
ギア73の回転が固定されていれば、回転が遊星ギア7
1を支持するキャリア75に伝達され、シャフトギア2
7を駆動し、リール5を回転させ、シートベルト3を巻
き取る。
【0047】減速ギア17には、アーム77の一端が、
図8に拡大して示すように、フランジ79との間の軸部
81に揺動自在に巻き付けてあり、もう一端がロックキ
ー83と係合されている。モータ15をシートベルト3
を巻き取る方向に駆動すると、図9のように、減速ギア
17の回転に伴うアーム77の動きによってロックキー
83が移動し、リングギア73の外周のラチェット73
aと係合する。ロックキー77とリングギア73のラチ
ェット73aとの係合により、リングギア73の回転が
固定されるので、モータ15の回転がリール5に伝達さ
れて、シートベルト3が巻き取られ、ベルト張力が上昇
する。
【0048】一方、モータ15を逆方向に回転すると、
図10のように、アーム77がロックキー83を元に戻
す方向に動かそうとする。しかし、ベルト張力がかかっ
ていると、図11(a)のように、リングギア73の外
周のラチェット73aとロックキー83との間に摩擦力
が作用するため、ロックキー83が元に戻ってこない。
さらにモータ15を逆方向に回転させると、シートベル
ト3が引き出されてベルト張力が低下し、図11(b)
のように、リングギア73の外周のラチェット73bと
ロックキー83との間の摩擦力が低下し、ロックキー8
3が元の位置に戻ってくる。
【0049】リングギア73に対するロックキー83の
ロックが外れ、リングギア73がフリーに回転できるよ
うになると、モータ15とリール5との間でトルク伝達
がされなくなり、ベルト張力が下がる。
【0050】また、ベルト張力を保持する場合には、そ
の間、モータ15に通電し続けなければならないが、保
持時間が長くなると、モータ15は過熱する恐れがあ
る。そのような場合に備えて、図12(a)に示すよう
なベルト張力保持手段85を備えている。
【0051】ベルト張力保持手段85は、ソレノイド8
7のプランジャ89の先端に保持爪91を備えており、
保持爪91はスプリング93により図中で下方に向けて
常時付勢されている。コイル95に電流が流れると、プ
ランジャ89がスプリング93の弾性力に抗して上昇
し、保持爪91が支持ピン92を中心として回転し、ロ
ックギア37の外歯37bに係合する。
【0052】ここで、モータ15によりベルト張力を上
昇させた後、ソレノイド87に通電することにより、保
持爪91が外歯37bに係合してロックギア37のベル
ト引き出し方向の回転がロックされるので、ベルト張力
が保持されることになる。これにより、ソレノイド87
への通電後に、モータ15への通電を停止しても、ベル
ト張力を保持することができる。
【0053】前記した加速度検知機構11のセンサケー
ス51の下部には、図6に示すように、ロック動作制限
手段を構成する電磁石97が設けられている。慣性質量
53は、重力と加減速や旋回にともなう慣性力の合力に
よって、合力が慣性質量53の底面内にあれば直立し、
底面の外にでると傾く。
【0054】ここで慣性質量53を磁性材料で構成し、
センサケース51の下部に設けた電磁石97に通電する
と、重力に加えて、電磁力が下向きに加わることにな
る。したがって、電磁石97に通電することにより、電
磁石97に通電しない場合に比べて、より大きな加減速
度や旋回による慣性力が発生しなければ、慣性質量53
に作用する合力が慣性質量53の底面の外に出にくくな
る。
【0055】一方、ベルト張力の制御は次のように行わ
れる。
【0056】制御系のブロック図を図13に示す。車両
には前後および左右の加速度をそれぞれ検知する、前後
加速度センサ99および左右加速度センサ101が取り
付けられており、車両の減速度および旋回時の求心加速
度に応じた電圧を出力する。この電圧信号はコントロー
ラ103に入力される。コントローラ103では、それ
ぞれの加速度センサ99,101からの入力電圧がI/
F回路105,107でデジタル値に変換され、CPU
109へと渡される。CPU109は、メモリ111に
格納されたプログラムを読み出して、プログラムに従っ
て動作する。また、演算過程におけるデータを一時メモ
リ111に格納する。
【0057】CPU109内部で、加速度センサ99,
101の値に応じて、モータ15、ソレノイド87、電
磁石97への通電のON/OFFを判断する。この判断
結果に基づき、各ドライバ回路113,115,117
を駆動し、モータ15,ソレノイド87,電磁石97へ
の電流供給を制御する。
【0058】ここで、プログラムとしては、たとえば、
図14のフローチャートに示すようなものがある。すな
わち、減速度が所定のしきい値G1より大きいとき(ス
テップ1401)、モータ15を正転方向に通電して
(ステップ1403)、シートベルト3を巻き取る。シ
ートベルト3を所定時間巻き取ることにより(ステップ
1405)、ベルト張力が上昇する。
【0059】その後、モータ15の過熱を避けるため
に、モータ15への通電を停止し(ステップ140
7)、図12に示してあるソレノイド87に通電する
(ステップ1409)。ソレノイド87への通電によ
り、保持爪91がロックギア37の外歯37bに係合す
るので、ロックギア37のベルト引き出し方向の回転が
阻止され、ベルト張力が上昇した状態が保持される。
【0060】ベルト張力を上昇させた状態で、減速度が
所定のしきい値G2を下回ったら(ステップ141
1)、ソレノイド87への通電を停止させ(ステップ1
413)、保持爪91によるロックギア37の外歯37
bへの係合を解除する。さらに、図6に示してある電磁
石97へ通電を行うと同時に(ステップ1415)、モ
ータ15を正転させる(ステップ1417)。電磁石9
7へ通電することで、図15に示すように、慣性重量5
3が実線位置から二点鎖線位置に移動し、これに伴い係
止爪59も、実線位置から二点鎖線位置に移動してロッ
クギア37の外歯37bに対する係合が解除される。続
いて、モータ15を逆転させ(ステップ1419)、ベ
ルト引き出し方向へ駆動する。
【0061】このように、モータ15を一瞬正転させる
ことにより、係止爪59の外歯37bに対する係合を外
し、引き続いて一瞬逆転させて、ベルト張力を低下させ
る。モータ15を一瞬逆転させることにより、シートベ
ルト3がフリーになるので、モータ15への通電を停止
し(ステップ1421)、電磁石97への通電も停止す
る(ステップ1423)。
【0062】ここでは、減速度に応じてのみ、制御する
プログラムとしたが、左右加速度に応じて制御を行うこ
とも、また、減速度と左右加速度を組み合わせること
も、もちろん可能である。また、自車両の周囲の状態を
検知するセンサを用いて、周囲の状態に応じて、例え
ば、自車両前方の障害物を検知して、障害物までの距離
と相対速度に応じて制御することができる。
【0063】ここで、減速に引き続いて旋回に入った場
合を考える。まず、あるしきい値以上の減速度の減速を
行うと、慣性質量53が傾き、アクチュエータ43を押
し上げ、係止爪59がロックギア37の外歯37bに当
たる。一方、前後加速度センサ99が減速度に応じた信
号を出力し、コントローラ103に入力される。コント
ローラ103は減速度に応じた力でシートベルト3を巻
き取るよう、モータ電流指令値を出力し、モータ15が
駆動される。アクチュエータ43の係止爪59とロック
ギア37の外歯37bは、ベルト引き出し方向にはロッ
クするが、ベルト巻き取り方向には回転するようになっ
ている。したがって、減速中は、シートベルト3が巻き
取られ、ベルト張力が上昇する。
【0064】減速に引き続き旋回に入ると、慣性質量5
3が左右方向に傾き、アクチュエータ43を押し上げ続
ける。一方、コントローラ103は、減速が終了したの
で、シートベルト3の巻き取りを停止し、ベルト張力を
低下させようとする。そのためにはリール5をベルト引
き出し方向へ回転させるが、旋回による慣性力によっ
て、アクチュエータ43が押し上げられたままとなって
いるので、シートベルト3を引き出す方向へのリール5
の回転はロックされており、このままではベルト張力を
低下させることができない。
【0065】そこで、電磁石97に通電すると、電磁石
97による下向きの力が慣性質量53に加わることによ
り、慣性質量53が直立状態に戻る。これにより、アク
チュエータ43を押し上げなくなる。リール5を一旦わ
ずかに巻き取ることにより、係止爪37のロックギア3
7の外歯37bへの係合を外すと、アクチュエータ43
が下に降りてきて、ロックギア37の回転がフリーにな
る。
【0066】この状態で、モータ15をベルト引き出し
方向に回転させて、ベルト張力を低下させる。モータ1
5の駆動が終了したら、電磁石97への通電を停止す
る。電磁石97への通電が停止されると、慣性質量53
は、再び旋回による慣性力によって傾き、アクチュエー
タ43を押し上げる。係止爪59がロックギア37の外
歯37bと噛み合い、シートベルト3の引き出し方向へ
の回転をロックするが、すでにベルト張力が低下した後
なので、乗員は過度に拘束されているという感覚を抱か
ない。
【0067】旋回が終了し、直進状態に戻ると、慣性質
量53は直立状態に戻る。ベルト張力は低下しているの
で、係止爪59のロックギア37の外歯37bへの係合
は発生せず、アクチュエータ43は降りてきて、ロック
ギア37はフリーに回転できるようになる。
【0068】上記した実施形態によれば、モータ15を
駆動してベルト張力を上昇させた後、ベルト張力を解放
する際に、係止爪59の動作を制限できるので、ベルト
張力解放動作をしたにも拘わらず、ベルト張力が高いま
ま維持される状態を防止でき、乗員に違和感を与えるこ
とを防止することができる。また、係止爪59のロック
動作を制限するために、電磁石125を用いたので、電
磁石125への通電を制御することにより、ロック動作
を制限する範囲を容易に変更でき、車両状況に応じた制
御が可能になる。
【0069】さらに、ベルト張力解放動作停止後に、係
止爪59のロック動作を制限するための電磁石125へ
の通電停止を行うようにしたので、ロックギア37に係
止爪59が噛み合う方向に慣性質量53が動くタイミン
グが遅れた場合であっても、係止爪59によるロック動
作を制限することができ、遅れ時間の間は、ベルト張力
を低下させた状態とすることができる。
【0070】また、ベルト張力保持手段85のベルト張
力保持動作を、係止爪59のロック動作を制限するため
の電磁石125への通電停止の後に行わせるようにした
ので、電磁石125への通電からベルト張力保持手段8
5が動作するまでの間に、ベルト張力を低下させること
ができる。また、電磁石125に通電することで、強制
的にベルト引き出しのロックを解除するが、このときベ
ルト張力保持手段85も動作するため、本来ロックされ
ているべき車両状態にも関わらず、ロックが解除された
ままの状態になるということがなくなる。
【0071】図16には、第2の実施形態を示す。この
実施形態は、上記した第1の実施形態に対し、電磁石9
7の駆動方法が異なるもので、シートベルト装置の他の
構成は第1の実施形態と同じなので、ここでは、第1の
実施形態と異なる電磁石97の駆動方法についてのみ説
明する。
【0072】すなわち、ベルト巻き取り方向のモータ駆
動電流を利用して、電磁石97に通電するようにしてい
る。ベルト巻き取り方向回転時には、係止爪59とロッ
クギア37の外歯37bは係合しないので、電磁石97
の通電ON/OFFによっても、ベルト巻き取り動作に
は影響がない。しかし、係止爪59とロックギア37の
外歯37bが係合した状態で、係合を外す時には、一旦
ベルト巻き取り方向にモータ15を駆動する。このと
き、電磁石97に通電されるため、慣性質量53が直立
状態に戻り、係止爪59とロックギア37の外歯37b
との係合を確実に外すことができ、ベルト張力が低下す
る。
【0073】さらに、図16に示すモータ15への通電
回路119に遅れ要素121を設けると、一旦ベルト巻
き取り方向へモータ15に通電し、通電を停止した後、
遅れて電磁石97への通電が停止する。これにより、係
止爪59とロックギア37の外歯37bとの係合を外す
ために、シートベルト3を一旦巻き取った後、モータ1
5への通電を停止しても、すぐには電磁石97への通電
が停止しない。
【0074】減速から旋回に入った場合、減速時にシー
トベルト3をモータ15で巻き取った後、減速が終了し
たのでベルト張力を低下させようとしても、旋回状態に
入っているので、電磁石97への通電を停止した時点
で、慣性質量53が傾いてしまい、係止爪59がロック
ギア37の外歯37bに係合してしまう。
【0075】モータ15への通電回路119に遅れ要素
121を設けることにより、電磁石97への通電停止を
遅らせることができるので、減速に続く旋回によって慣
性質量53が傾くタイミングが遅れても、その遅れ時間
の間は、電磁石97への通電がなされて、ベルト張力を
低下させた状態とすることができる。
【0076】この構成におけるプログラムのフローチャ
ートを図17に示す。第1の実施形態においては、モー
タ15の通電と電磁石97の通電とを別々のタイミング
で制御していたが、この第2の実施形態においては、モ
ータ15の通電ON/OFF(ステップ1601,16
03,1605)に伴って、電磁石97の通電ON/O
FFも行われるので、制御が単純になる。
【0077】なお、図17中で、ステップ1401から
1413までは、前記図14に示した第1の実施形態と
同様である。また、遅れ要素121としては、電気回路
に代えてプログラムに組み込んでもよい。
【0078】このように、上記した第2の実施形態によ
れば、遅れ要素121を設けることにより、電磁石97
への通電停止が遅れ、このため減速に続く旋回によって
慣性質量53が傾くタイミングが遅れても、その遅れ時
間の間はベルト張力を低下させることができる。
【0079】図18には、第3の実施形態を示す。この
実施形態は、前記第1,第2の各実施形態における電磁
石97に代えて、ロックギア37に揺動可能に一端を取
り付けたロック動作制限手段を構成するアーム123を
設けている。その他の部分の構成は、第1,第2の実施
形態と同様であるので、ここでは、第1,第2の実施形
態と異なる部分についてのみ説明する。
【0080】モータ15によって駆動されるロックギア
37に、アーム123の円弧状に屈曲した係合部123
aを揺動自在に取付ける。ロックギア37がベルト巻き
取り方向に回転したとき、アーム123の先端123b
でアクチュエータ43を押し下げ、係止爪59とロック
ギア37の外歯37bの係合を外す。これにより、一旦
モータ15をベルト巻き取り方向に駆動したときに、係
止爪59とロックギア37の外歯37bの係合を確実に
外すことができる。
【0081】この構成におけるプログラムのフローチャ
ートは前記第2の実施形態における図17に示したフロ
ーチャートと同じである。
【0082】図19には、第4の実施形態を示す。この
実施形態は、上記した第1,第2のの各実施形態に対
し、電磁石97の駆動方法が異なるもので、シートベル
ト装置の他の構成は第1,第2の各実施形態と同じなの
で、ここでは、第1,第2の各実施形態と異なる電磁石
97の駆動方法についてのみ説明する。
【0083】この実施形態は、電磁石97への通電回路
122に遅れ要素124を設けている。係止爪59とロ
ックギア37の外歯37bとの係合を外すために、シー
トベルト3を巻き取る方向に一旦モータ15を駆動す
る。このとき、電磁石97とソレノイド87に通電す
る。ここでの電磁石97とソレノイド87への通電は、
遅れ要素124によってソレノイド87への通電のタイ
ミングが、電磁石97に対して遅れるようになってい
る。
【0084】電磁石97への通電により慣性質量53が
直立になった状態で、ベルト巻き取り方向へモータ15
が駆動され、係止爪59とロックギア37の外歯37b
との係合が外れる。そこで、モータ15への通電を停止
すると、シートベルト3が引き出せるようになり、ベル
ト張力が低下する。
【0085】その後、時間遅れを伴って、ソレノイド8
7に通電され、シートベルト3の引き出しがロックされ
る。したがって、電磁石97への通電からソレノイド8
7への通電までの遅れ時間の間は、ベルト張力を低下さ
せることができる。かつ、電磁石97に通電すること
で、強制的にベルト引き出しのロックを解除するが、ソ
レノイド87へも通電するため、ソレノイド87でロッ
クギア37がロックされることになり、本来ベルト引き
出し動作がロックされているべき車両状態にも関わら
ず、ロックが解除されたままの状態になるということが
なくなる。
【0086】この構成におけるプログラムのフローチャ
ートを図20に示す。ソレノイド87のON/OFF
(ステップ1903,1905)に伴って電磁石97の
ON/OFFが行われるので、制御が単純になる。
【0087】図21には、第5の実施形態を示す。この
実施形態は、ロック動作制限手段を構成する電磁石12
5をセンサケース51の外部に構成し、電磁石125の
鉄心127をアクチュエータ43の係止爪59近傍まで
延長するとともに、係止爪59に磁性材料からなる磁性
体としての金属片129を取り付けている。そして、電
磁石125のコイル131に通電すると同時に、ベルト
巻き取り方向へモータ15を駆動するようにした。これ
により、センサケース51近傍に電磁石を構成するスペ
ースが少ない場合でも、係止爪59とロックギア37の
外歯37bの係合を確実に外すことができる。
【0088】図22には、第6の実施形態を示す。この
実施形態は、アクチュエータ43にワイヤ133の一端
を取り付け、ワイヤ133の他端を駆動部としての電磁
アクチュエータ135に接続し、電磁アクチュエータ1
35の力でアクチュエータ43の係止爪59の作動を制
限するものである。上記したワイヤ133と電磁アクチ
ュエータ135とで、ロック動作制限手段を構成してい
る。
【0089】電磁アクチュエータ135としては、電磁
ソレノイドやモータが使用できる。そして、電磁アクチ
ュエータ135へ通電すると同時に、ベルト巻き取り方
向へモータ15を駆動するようにした。これにより、セ
ンサケース51近傍にスペースが少ない場合でも、係止
爪59とロックギア37の外歯37bとの係合を確実に
外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わる車両用シー
トベルト装置を示す分解斜視図である。
【図2】図1のシートベルト装置の組立状態の縦断面図
である。
【図3】図1のシートベルト装置のロック機構を示す分
解斜視図である。
【図4】図1のシートベルト装置のロック作動機構を示
す分解斜視図である。
【図5】図4の右側からの組付状態の構成図である。
【図6】図1のシートベルト装置の加速度検知機構を示
す動作説明図で、(a)は通常時、(b)は加減速・旋
回時でのものである。
【図7】(a)は図1のシートベルト装置におけるモー
タの回転力伝達機構部の構成を示す正面図、(b)は
(a)の平面図である。
【図8】図7に示すアーム取付部の詳細を示す拡大図で
ある。
【図9】図7のモータ駆動によるベルト巻き取り動作を
示す説明図である。
【図10】図7のモータ駆動によるベルト張力解放動作
を示す説明図である。
【図11】ベルト巻き取り、巻き戻し時の動作を示す説
明図で、(a)はリングギアとロックキーとの間に摩擦
力が作用している状態、(b)は同摩擦力が低下した状
態を示す。
【図12】図1のシートベルト装置のベルト張力保持手
段を示すもので、(a)はその全体構成を示す正面図、
(b)は(a)におけるソレノイドの断面図である。
【図13】図1のシートベルト装置の制御系のブロック
図である。
【図14】この発明の第1の実施形態に係わるプログラ
ムのフローチャートである。
【図15】第1の実施形態における電磁石への通電時の
動作を示す説明図である。
【図16】この発明の第2の実施形態例に係わる電磁石
の駆動方法を示す回路図である。
【図17】この発明の第2の実施形態に係わるプログラ
ムのフローチャートである。
【図18】この発明の第3の実施形態に係わるロック動
作制限手段を示す構成図である。
【図19】この発明の第4の実施形態に係わるもので、
(a)は動作説明図、(b)は電磁石の駆動方法を示す
回路図である。
【図20】この発明の第4の実施形態に係わるプログラ
ムのフローチャートである。
【図21】この発明の第5の実施形態を示す動作説明図
である。
【図22】この発明の第6の実施形態を示す動作説明図
である。
【符号の説明】
3 シートベルト 5 リール 15 モータ 37 ロックギア(ロック手段) 53 慣性質量 59 係止爪(ロック手段) 85 ベルト張力保持手段 87 ソレノイド 91 保持爪 97,125 電磁石(ロック動作制限手段) 119,122 通電回路 121,124 遅れ要素 123 アーム(ロック動作制限手段) 125 電磁石(ロック動作制限手段) 129 金属片(磁性体,ロック動作制限手段) 133 ワイヤ(ロック動作制限手段) 135 電磁アクチュエータ(ロック動作制限手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトを巻き取るリールと、この
    リールを回転させて前記シートベルトのベルト張力を制
    御するモータと、通常時は前記リールの回転を許容し、
    必要時に作動して前記リールのベルト引き出し方向の回
    転を阻止するロック手段と、前記モータによるベルト張
    力の制御時に、前記ロック手段のロック動作を制限する
    ロック動作制限手段とを有することを特徴とする車両用
    シートベルト装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段は、車両の減速や旋回に
    よって生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リー
    ルとともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構
    であって、前記慣性質量を磁性材料で構成するととも
    に、通電することによって、前記慣性質量の動きを制限
    する電磁石を設けて前記ロック動作制限手段を構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用シートベルト装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電磁石への通電解除は、前記ベルト
    張力を制御するモータの駆動停止後に行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の車両用シートベルト装
    置。
  4. 【請求項4】 前記モータへの通電回路に、モータの駆
    動停止後に前記電磁石への通電停止がなされるよう動作
    する遅れ要素を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    車両用シートベルト装置。
  5. 【請求項5】 前記モータによりベルト張力を上昇させ
    た状態を保持するベルト張力保持手段を設け、前記モー
    タによるベルト張力解放動作時に前記ロック手段のロッ
    ク動作を制限する前記電磁石への通電後に、前記ベルト
    張力保持手段を作動させることを特徴とする請求項2記
    載の車両用シートベルト装置。
  6. 【請求項6】 前記ベルト張力保持手段は、ソレノイド
    への通電により保持爪が移動して前記ロックギアに噛み
    合う構成であり、前記電磁石への通電回路に、電磁石へ
    の通電後に前記ソレノイドに通電されるよう動作する遅
    れ要素を設けたことを特徴とする請求項5記載の車両用
    シートベルト装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック手段は、車両の減速や旋回に
    よって生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リー
    ルとともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構
    であって、前記ロック動作制限手段は、前記モータによ
    って回転する軸と同軸にアームの一端を係合させ、前記
    シートベルトを巻き取る方向にモータが駆動したとき
    に、前記アームの他端が、前記係止爪の前記ロックギア
    へのロックを解除する方向に移動する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  8. 【請求項8】 前記ロック手段は、車両の減速や旋回に
    よって生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リー
    ルとともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構
    であって、前記係止爪に磁性体を設けるとともに、通電
    することによって前記係止爪の動きを制限する電磁石を
    設けて前記ロック動作制限手段を構成したことを特徴と
    する請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  9. 【請求項9】 前記ロック手段は、車両の減速や旋回に
    よって生じる慣性力が慣性質量に作用すると、前記リー
    ルとともに回転するロックギアに係止爪が噛み合う機構
    であって、前記係止爪にワイヤを介して駆動部を連結し
    て前記係止爪の動きを制限する前記ロック動作制限手段
    を構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用シー
    トベルト装置。
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