JP2003246155A - 熱融着性により画像形成がなされる画像形成材料、平版印刷版材料及び平版印刷版の作製方法 - Google Patents
熱融着性により画像形成がなされる画像形成材料、平版印刷版材料及び平版印刷版の作製方法Info
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Abstract
形成層画像強度)、印刷機の非汚染性が優れ、安定した
湿し水供給ができ、結果として安定した印刷品質を得る
ことの出来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを
用いた平版印刷版の作製方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、ポリマー粒子を含有する画
像形成層を有し、該ポリマー粒子の少なくとも1種が熱
融着性ポリマー粒子であり、その熱融着性により画像形
成がなされる画像形成材料において、該熱融着性ポリマ
ー粒子が、ソープフリー重合法により重合して得られる
ポリマーラテックスであることを特徴とする画像形成材
料。
Description
材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作
製方法に関するものである。
くはポジフィルムを作製し、フィルムを介して、アルミ
砂目支持体上に感光層を有する平版印刷版材料に画像を
露光し、アルカリ性現像液で現像処理を行うことで平版
印刷版を作製し、これを印刷機に取り付け印刷を行って
いた。
ルムなどを介さずに原稿画像の電子データを直接印刷版
に描画するコンピューター・ツー・プレート(以下、C
TPともいう)技術が普及しつつあり、フィルム作製に
要していた時間短縮、コスト削減が可能となってきてい
る。これらの技術に必要な平版印刷版材料としては、ア
ルミ砂目支持体上に光重合性感光層を有するものや、銀
塩を利用したものなどがあるが、これらの材料は画像形
成のためアルカリ性現像液を使用する。
業環境もオフィス化が進み、また環境適性の面からもア
ルカリ現像を要しない平版印刷版材料が望まれるように
なり、更には全く現像処理を必要としない平版印刷版材
料が望まれるようになってきた。
388号、同9−131850号、同9−171249
号、同9−127683号の各公報には、印刷用親水性
支持体上に親水性結着剤に分散された疎水性熱可塑性重
合体粒子を含有する層を有する平版印刷版材料と、その
作製方法が開示されている。
の画像部は疎水性熱可塑性重合体粒子の熱融着により形
成され、一方非画像部は分散された疎水性熱可塑性重合
体粒子が親水性結着剤と共に水で除去されることにより
形成されるので、水現像処理可能な平版印刷版材料が提
供できる。しかし画像部には、親水性結着剤が混在して
いるため、画像部の強度、耐刷力が劣化し問題であっ
た。本発明者等は種々検討した結果、親水性結着剤製造
時に用いた界面活性剤を狭雑含有する親水性結着剤が混
在していると、画像部の強度、耐刷力が特に著しく劣化
することを見出した。
で、印刷用インキ及び/又は湿し水の存在下で現像処理
が可能なので、実質的に現像処理機を必要としない刷版
の作製が可能ではあるが、現像終了までにかなりの時間
を要する。又、現像時の生成物が印刷機の湿し水に流れ
込むため、湿し水供給の経路の汚染が激しく、安定した
湿し水供給ができなくなり、結果として安定した印刷品
質が得られないという問題があった。
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、画像形成
層塗膜強度、現像性、耐刷性(画像形成層画像強度)、
印刷機の非汚染性が優れ、安定した湿し水供給ができ、
結果として安定した印刷品質を得ることの出来る画像形
成材料と平版印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の
作製方法を提供することにある。
記構成により達成される。
画像形成層を有し、該ポリマー粒子の少なくとも1種が
熱融着性ポリマー粒子であり、その熱融着性により画像
形成がなされる画像形成材料において、該熱融着性ポリ
マー粒子が、ソープフリー重合法により重合して得られ
るポリマーラテックスであることを特徴とする画像形成
材料。
画像形成層を有し、該ポリマー粒子の少なくとも1種が
熱融着性ポリマー粒子であり、その熱融着性により画像
形成がなされる画像形成材料において、該熱融着性ポリ
マー粒子が、分子内にラジカル重合性不飽和基を有する
界面活性剤の存在下に乳化重合して得られるポリマーラ
テックスであることを特徴とする画像形成材料。
を吸収して熱に変換する材料を含有することを特徴とす
る画像形成材料。
成材料の支持体が印刷用親水性支持体であることを特徴
とする平版印刷版材料。
のシリンダーに固定し、印刷用インクおよび湿し水から
選ばれる少なくとも1種の存在下で現像処理することを
特徴とする平版印刷版の作製方法。
画像形成層にはポリマー粒子の他に、ワックス類、親水
性結着剤、光熱変換剤などを含有させてもよい。
明する。本発明の熱融着性ポリマー粒子とは、熱により
融着し疎水性表面を形成するポリマー粒子を意味する。
本発明の熱融着性ポリマー粒子としては、ソープフリー
重合法により重合したポリマーラテックス、分子内にラ
ジカル重合性不飽和基を有する界面活性剤の存在下で乳
化重合して得られるポリマーラテックスが挙げられる。
溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水分散媒中に分
散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒
中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル
分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親
水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなど
いずれでもよい。
好ましくは10〜5000nm、より好ましくは50〜
500nm程度の範囲が好ましい。分散粒子の粒径分布
に関しては特に制限は無く、広い粒径分布を持つもので
も単分散の粒径分布を持つものでもよい。
ポリマー種としてはアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、またはこれらの共重合体などがある。ポリマーとし
ては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでも、ま
た架橋されたポリマーでも良い。またポリマーとしては
単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでも良
いし、2種以上のモノマーが重合したコポリマーでも良
い。
もブロックコポリマーでも良い。ポリマーの分子量は特
に限定しないが、好ましくは数平均分子量で5,000
〜1,000,000、より好ましくは10,000〜
100,000程度である。分子量が小さすぎるものは
塗膜の力学強度が不十分となる傾向があり、大きすぎる
ものは製膜性が悪くなる傾向にある。本発明に用いられ
るポリマーラテックスのポリマーは25℃、60%RH
での平衡含水率が2質量%以下が好ましく、1質量%以
下のものであることがより好ましい。平衡含水率の定義
と測定法については、例えば「高分子工学講座14、高
分子材料試験法(高分子学会編、地人書館)」などを参
考にすることができる。
は、(メタ)アクリル酸エステル単量体、分子内にカル
ボキシル基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体、
分子内にグリシジル基を有するα,β−エチレン性不飽
和単量体、分子内にアルコキシシラン基を有するα,β
−エチレン性不飽和単量体、分子内にリン酸基を有する
α,β−エチレン性不飽和単量体、分子内に水酸基を有
するα,β−エチレン性不飽和単量体、分子内にアミド
基又は置換アミド基を有するα,β−エチレン性不飽和
単量体、分子内にアミノ基又は置換アミノ基を有する
α,β−エチレン性不飽和単量体、芳香族モノビニル単
量体、シアン化ビニル単量体、ビニルエステル単量体等
が挙げられる。
としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、i−オクチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ノニル
アクリレート、i−ノニルアクリレート、n−デシルア
クリレート、n−ドデシルアクリレート等のアクリル酸
の炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝アルキルエステ
ル;例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、n−ドデシルメタクリレート等のメタ
クリル酸の炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝アルキル
エステル等を挙げることができる。
α,β−エチレン性不飽和単量体としては、分子内に1
つ又は2つ以上のカルボン酸を含むものであり、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、桂皮酸等が好適に使用できる。
β−エチレン性不飽和単量体としては、例えば、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル(メタ)アクレート、グリシジルビニルエ
ーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルビニルエーテ
ル、グリシジル(メタ)アリルエーテル、3,4−エポ
キシシクロヘキシル(メタ)アリルエーテルなどが挙げ
られる。
るα,β−エチレン性不飽和単量体としては、加水分解
型のものが好適であり、例えば、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(メト
キシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、
3−メタクリロオキシプロピルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリクロロシラン、3−メタクリロオキシプロピル
トリス(メトオキシ−エトオキシ)シラン等が挙げられ
る。
エチレン性不飽和単量体としては、例えば、リン酸モノ
ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、リン酸ジヒド
ロキシメチルジ(メタ)アクリレート、リン酸モノヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、リン酸ジヒドロキ
シエチルジ(メタ)アクリレート、リン酸ジ3−ヒドロ
キシプロピルジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
チレン性不飽和単量体としては、例えば、2−ヒドロキ
シルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシルプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシルプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシルブチル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシルブチル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシルブチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アリルエーテ
ル、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アリルエーテ
ル、3−ヒドロキシルプロピル(メタ)アリルエーテ
ル、4−ヒドロキシルブチル(メタ)アリルエーテル、
アリルアルコール等が挙げられる。
を有するα,β−エチレン性不飽和単量体としては、例
えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミ
ド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ジメチル
アミノプロピルメタクリルアミド等が挙げられる。
を有するα,β−エチレン性不飽和単量体としては、例
えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
スチレン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、
p−クロロスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルト
ルエン等が挙げられる。
クリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げら
れる。
し得る重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナ
トリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、4,4′
−アゾビス−4−シアノバレイックアミド、2,2′−
アゾビス(2−メチルアミドオキシム)ジハイドロクロ
ライド等を挙げることが出来る。
いて、重合開始剤の濃度は使用全モノマーに対して、
0.15〜0.45モル%使用するのが好ましい。重合
開始剤の濃度は、出来上がりのポリマーの分子量(また
は重合度)の大きさに関係し、添加量が少ないと大きな
分子量のポリマーが得られるが、残存モノマー量が増加
し、また添加量が多いと小さい分子量のポリマーしか得
られず、被膜を形成した場合に、低い膜強度の塗膜しか
得られない。
いて、溶媒中に総添加モノマー成分の5質量%〜20質
量%のモノマー成分をプレモノマーとして添加後、重合
開始剤、モノマーを添加すると、安定に重合が進行し、
粘度の経時安定性が向上する。さらに、凝集物の生成を
低減することができ、収率を上げることができる。また
残存モノマー量も低減されるため作業環境上好ましい。
いが、より好ましくは50〜90℃である。
を添加したときの液温を指す。本発明のソープフリー重
合法により重合して得られるポリマーラテックスについ
て説明する。
により製造される。その合成過程は油溶性単量体を通常
の乳化剤の存在下に乳化重合する方法が採用されてお
り、このような乳化剤としては主にアニオン系界面活性
剤やノニオン系界面活性剤が使用されることが多いが、
これらの界面活性剤は得られる乳化重合物から形成され
る被膜中に残留し、被膜の性質に悪影響を及ぼす。本発
明においては、これらの画像形成材料に本来必要でない
界面活性剤を存在させないことを目的として、ソープフ
リー重合法により合成されたポリマーラテックスを使用
する。
界面活性剤を用いずに、好ましくは硫酸根を有するラジ
カル生成重合開始剤だけで油溶性単量体を乳化重合して
乳化重合物を得る方法である。
り重合して得られるポリマーラテックスの合成例を挙げ
るが、本発明はこれらに限定されない。 (本発明のポリマーラテックスALX1の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加え
て内温が70℃となるまで加熱した。プレ重合開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.1gを添加し、モノマーと
してスチレン80g、n−ブチルアクリレート20gを
混合し、その内10g(モノマー全体の10質量%)を
滴下した。20分後、重合開始剤として過硫酸アンモニ
ウム0.6gを添加し、次いで残りのモノマー90g
(モノマー全体の90質量%)を約2.5時間かけて滴
下ロートで滴下した。滴下終了から2時間後、後添加重
合開始剤として過硫酸アンモニウムを0.1g添加し、
その後2.5時間反応を続けた。その後冷却しアンモニ
ア水でpH6に調整し疎水性ポリマー粒子を含有するポ
リマーラテックスを得た。得られたポリマーラテックス
は凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別して、目的
とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスALX2の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加え
て内温が70℃となるまで加熱した。プレ重合開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.1gを添加し、モノマーと
してスチレン50g、n−ブチルアクリレート40g、
グリシジルメタクリレート5g、メタクリル酸5gを混
合し、その内10g(モノマー全体の10質量%)を滴
下した。20分後、重合開始剤として過硫酸アンモニウ
ム0.6gを添加し、次いで残りのモノマー90g(モ
ノマー全体の90質量%)を約2.5時間かけて滴下ロ
ートで滴下した。滴下終了から2時間後、後添加重合開
始剤として過硫酸アンモニウムを0.1g添加し、その
後2.5時間反応を続けた。その後冷却しアンモニア水
でpH6に調整し疎水性ポリマー粒子を含有するポリマ
ーラテックスを得た。得られたポリマーラテックスは凝
集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別して、目的とす
るポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスALX3の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加え
て内温が70℃となるまで加熱した。プレ重合開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.1gを添加し、モノマーと
してスチレン65g、n−ブチルアクリレート20g、
グリシジルメタクリレート5g、ビニルトリエトキシシ
ラン10gを混合し、その内10g(モノマー全体の1
0質量%)を滴下した。20分後、重合開始剤として過
硫酸アンモニウム0.6gを添加し、次いで残りのモノ
マー90g(モノマー全体の90質量%)を約2.5時
間かけて滴下ロートで滴下した。滴下終了から2時間
後、後添加重合開始剤として過硫酸アンモニウムを0.
1g添加し、その後2.5時間反応を続けた。その後冷
却しアンモニア水でpH6に調整し疎水性ポリマー粒子
を含有するポリマーラテックスを得た。得られたポリマ
ーラテックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾
別して、目的とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスALX4の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加え
て内温が70℃となるまで加熱した。プレ重合開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.1gを添加し、モノマーと
してスチレン50g、n−ブチルアクリレート40g、
グリシジルメタクリレート5g、ヒドロキシエチルメタ
クリレート5gを混合し、その内10g(モノマー全体
の10質量%)を滴下した。20分後、重合開始剤とし
て過硫酸アンモニウム0.6gを添加し、次いで残りの
モノマー90g(モノマー全体の90質量%)を約2.
5時間かけて滴下ロートで滴下した。滴下終了から2時
間後、後添加重合開始剤として過硫酸アンモニウムを
0.1g添加し、その後2.5時間反応を続けた。その
後冷却しアンモニア水でpH6に調整し疎水性ポリマー
粒子を含有するポリマーラテックスを得た。得られたポ
リマーラテックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼ
で濾別して、目的とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスALX5の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加え
て内温が70℃となるまで加熱した。プレ重合開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.1gを添加し、モノマーと
してスチレン50g、n−ブチルアクリレート40g、
グリシジルメタクリレート5g、アクリルアミド5gを
混合し、その内10g(モノマー全体の10質量%)を
滴下した。20分後、重合開始剤として過硫酸アンモニ
ウム0.6gを添加し、次いで残りのモノマー90g
(モノマー全体の90質量%)を約2.5時間かけて滴
下ロートで滴下した。滴下終了から2時間後、後添加重
合開始剤として過硫酸アンモニウムを0.1g添加し、
その後2.5時間反応を続けた。その後冷却しアンモニ
ア水でpH6に調整し疎水性ポリマー粒子を含有するポ
リマーラテックスを得た。得られたポリマーラテックス
は凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別して、目的
とするポリマーラテックスを得た。 (比較のポリマーラテックスHLX1の合成)1000
mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度計、
滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガス
を導入し脱酸素を行いつつ蒸留水350mlを加えて内
温が70℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.0g添加した後、
モノマーとしてスチレン80g、n−ブチルアクリレー
ト20gを混合し、その内10g(モノマー全体の10
質量%)を10分かけて滴下した。さらに開始剤として
過硫酸アンモニウム1.0gを添加し、次いで残りのモ
ノマー90g(モノマー全体の90質量%)を滴下ロー
トで約1.5時間かけて滴下した。滴下終了後4時間そ
のまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応モノマーを
除去する。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し
疎水性ポリマー粒子を含有するポリマーラテックスを得
た。得られたポリマーラテックスは凝集物を除くため、
4枚重ねガーゼで濾別して、比較のポリマーラテックス
HLX1を得た。
飽和基を有する界面活性剤(以下、反応性界面活性剤と
もいう)の存在下で乳化重合して得られるポリマーラテ
ックスについて説明する。
ては、アニオン系の反応性界面活性剤であり、例えば
(メタ)アリル基、(メタ)アクリル基、スチリル基な
どの分子内にラジカル重合性不飽和基を有する界面活性
剤が単独で又は2種以上組合わせて使用できる。
例としては、例えば「アデカリアソープSE−10
N」、「アデカリアソープSE−20N」、「アデカリ
アソープSE−30N」〔以上、旭電化工業(株)
製〕、「アクアロンHS−05」、「アクアロンHS−
10」、「アクアロンHS−20」、「アクアロンHS
−30」〔以上、第一工業製薬(株)製〕、「ラテムル
S−120」、「ラテムルS−120A」、「ラテムル
S−180」、「ラテムルS−180A」〔以上、花王
(株)製〕、「エレミノールJS−2」〔三洋化成工業
(株)製〕、「アントックスMS−60」〔日本界面活
性剤(株)製〕、「ラテムルASK」〔花王(株)製〕
等のアルキルアルケニルコハク酸エステル塩系反応性界
面活性剤、「エレミノールRS−30」〔三洋化成工業
(株)製〕等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレ
ート硫酸エステル塩系反応性界面活性剤、「RA−11
20」、「RA−2614」〔以上、日本乳化剤(株)
製〕等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル脂肪族
不飽和ジカルボン酸エステル塩系反応性界面活性剤、
「アントックスMS−2N」〔日本乳化剤(株)製〕等
の(メタ)アクリル酸スルホアルキルエステル塩系反応
性界面活性剤、フタル酸ジヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレート硫酸エステル塩系反応性界面活性剤、「H
−3330PL」〔第一工業製薬(株)製〕等のモノも
しくはジ(グリセロール−1−アルキルフェニル−3−
アリル−2−ポリオキシアルキレンエーテル)リン酸エ
ステル塩系反応性界面活性剤などを挙げることができ
る。
活性剤を併用することも可能であり、例えば、下記一般
式(1)または(2)で表される反応性界面活性剤を挙
げることができる。
数6〜18のアルキル基、アルケニル基、アリール基ま
たはアラルキル基を表し、R2、R3はそれぞれ、水素原
子またはメチル基を表し、EOは−CH2CH2O−を表
し、X1は単結合またはメチレン基を表し、mは1〜5
0の整数を表す。
応性界面活性剤の具体例としては、例えば「アデカリア
ソープNE−10」、「アデカリアソープNE−2
0」、「アデカリアソープNE−30」〔以上、旭電化
工業(株)製〕等を挙げることができる。また、上記一
般式(2)で表されるノニオン系反応性界面活性剤の具
体例としては、例えば「アクアロンRN−10」、「ア
クアロンRN−20」、「アクアロンRN−30」、
「アクアロンRN−50」〔以上、第一工業製薬(株)
製〕等を挙げることができる。またその他のノニオン系
反応性界面活性剤としては、例えば「RMA−56
4」、「RMA−568」〔以上、日本乳化剤(株)
製〕等のポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ル(メタ)アクリレート系反応性界面活性剤;例えば、
「RMA−1114」〔日本乳化剤(株)製〕等のポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル(メタ)ア
クリレート系反応性界面活性剤;などを挙げることがで
きる。
定はしないが、本発明のポリマーラテックスを構成する
単量体の合計100質量部当り、好ましくは0.1〜3
0質量部、より好ましくは2〜20質量部の範囲で用い
る。
て合成するに際しては、得られる共重合体水性分散液の
性能に悪影響を及ぼさない範囲において、以上述べた反
応性界面活性剤とともに必要に応じて、通常のアニオン
系及び/又はノニオン系界面活性剤を併用することがで
きる。
特に限定はしないが、例えばポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等
のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;例えば、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類;例えば、ソルビタン
モノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タントリオレエート等のソルビタン高級脂肪酸エステル
類;例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等のポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エス
テル類;例えば、ポリオキシエチレンモノラウレート、
ポリオキシエチレンモノステアレート等のポリオキシエ
チレン高級脂肪酸エステル類;例えば、オレイン酸モノ
グリセライド、ステアリン酸モノグリセライド等のグリ
セリン高級脂肪酸エステル類;例えば、ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン−ブロックコポリマー;等
を例示することができる。
しては、例えばオレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩
類;例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
のアルキルアリールスルホン酸塩類;例えば、ラウリル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;例え
ば、ポリエキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩類;例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ナ
トリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及びそ
の誘導体類;等を例示することができる。
活性剤と併用する場合には、これら通常の界面活性剤を
適宜組合わせて使用するのがよく、その使用量としては
一般に本発明のポリマーラテックスを構成する前記単量
体の合計100質量部当り0〜1質量部程度の量が好ま
しい。
て合成するに際しては、得られる共重合体水性分散液の
性能に悪影響を及ぼさない範囲において、以上述べた反
応性界面活性剤及び必要に応じて用いる前記通常のアニ
オン系及び/又はノニオン系界面活性剤とともに水溶性
保護コロイドを併用することもできる。
ば部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビ
ニルアルコール、変性ポリビニルアルコール等のポリビ
ニルアルコール類;例えば、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース塩等のセルロース誘導体;及びグアガムなど
の天然多糖類;などが挙げられ、これらは、単独でも複
数種併用の態様でも利用できる。水溶性保護コロイドの
使用量としては、本発明のポリマーラテックスを構成す
る前記単量体の合計100質量部当り0〜0.5質量部
程度が好ましい。
不飽和基を有する界面活性剤の存在下で乳化重合して得
られるポリマーラテックスの合成例を挙げるが、本発明
はこれらに限定されない。 (本発明のポリマーラテックスBLX1の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ、蒸留水350mlを加
えて内温が70℃となるまで加熱した。分散剤として本
発明に係わるアニオン系反応性界面活性剤エレミノール
JS−2を添加し、モノマーとしてスチレン80g、n
−ブチルアクリレート20gを混合し、その内10g
(モノマー全体の10質量%)を滴下した。20分後、
重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.0gを添加
し、次いで残りのモノマー90g(モノマー全体の90
質量%)を、約1.5時間かけて滴下ロートで滴下し
た。滴下終了から2時間後、更に重合開始剤を0.1g
添加し、その後2.5時間反応を続けた。その後冷却し
アンモニア水でpH6に調整し、疎水性ポリマー粒子を
含有するポリマーラテックスを得た。得られたポリマー
ラテックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別
して、目的とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスBLX2の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ、蒸留水350mlを加
えて内温が70℃となるまで加熱した。分散剤として本
発明に係わるアニオン系反応性界面活性剤エレミノール
JS−2を添加し、モノマーとしてスチレン65g、n
−ブチルアクリレート20g、グリシジルメタクリレー
ト10g、メタクリル酸5gを混合し、その内10g
(モノマー全体の10質量%)を滴下した。20分後、
重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.0gを添加
し、次いで残りのモノマー90g(モノマー全体の90
質量%)を約1.5時間かけて滴下ロートで滴下した。
滴下終了から2時間後、更に重合開始剤を0.1g添加
し、その後2.5時間反応を続けた。その後冷却しアン
モニア水でpH6に調整し、疎水性ポリマー粒子を含有
するポリマーラテックスを得た。得られたポリマーラテ
ックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別し
て、目的とするポリマーラテックスを得た。
合成)1000mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹
拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を
施し、窒素ガスを導入し脱酸素を行いつつ、蒸留水35
0mlを加えて内温が70℃となるまで加熱した。分散
剤として本発明に係わるアニオン系反応性界面活性剤エ
レミノールRS−30を添加し、モノマーとしてスチレ
ン40g、n−ブチルアクリレート60gを混合し、そ
の内10g(モノマー全体の10質量%)を滴下した。
20分後、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.0
gを添加し、次いで残りのモノマー90g(モノマー全
体の90質量%)を約1.5時間かけて滴下ロートで滴
下した。滴下終了から2時間後、更に重合開始剤を0.
1g添加し、その後2.5時間反応を続けた。その後冷
却しアンモニア水でpH6に調整し、疎水性ポリマー粒
子を含有するポリマーラテックスを得た。得られたポリ
マーラテックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで
濾別して、目的とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスBLX4の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ、蒸留水350mlを加
えて内温が70℃となるまで加熱した。分散剤として本
発明に係わるアニオン系反応性界面活性剤エレミノール
RS−30を添加し、モノマーとしてスチレン55g、
n−ブチルアクリレート30g、グリシジルメタクリレ
ート10g、メタクリル酸5gを混合し、その内10g
(モノマー全体の10質量%)を滴下した。20分後、
重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.0gを添加
し、次いで残りのモノマー90g(モノマー全体の90
質量%)を約1.5時間かけて滴下ロートで滴下した。
滴下終了から2時間後、更に重合開始剤を0.1g添加
し、その後2.5時間反応を続けた。その後冷却しアン
モニア水でpH6に調整し、疎水性ポリマー粒子を含有
するポリマーラテックスを得た。得られたポリマーラテ
ックスは凝集物を除くため、4枚重ねガーゼで濾別し
て、目的とするポリマーラテックスを得た。 (本発明のポリマーラテックスBLX5の合成)100
0mlの四ツ口フラスコにフルゾーン翼撹拌機、温度
計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素
ガスを導入し脱酸素を行いつつ、蒸留水350mlを加
えて内温が70℃となるまで加熱した。分散剤として本
発明に係わるアニオン系反応性界面活性剤エレミノール
RS−30を添加し、モノマーとしてスチレン65g、
n−ブチルアクリレート20g、グリシジルメタクリレ
ート5g、ビニルトリエトキシシラン10gを混合し、
その内10g(モノマー全体の10質量%)を滴下し
た。20分後、重合開始剤として過硫酸アンモニウム
1.0gを添加し、次いで残りのモノマー90g(モノ
マー全体の90質量%)を約1.5時間かけて滴下ロー
トで滴下した。滴下終了から2時間後、更に重合開始剤
を0.1g添加し、その後2.5時間反応を続けた。そ
の後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、疎水性ポリ
マー粒子を含有するポリマーラテックスを得た。得られ
たポリマーラテックスは凝集物を除くため、4枚重ねガ
ーゼで濾別して、目的とするポリマーラテックスを得
た。
熱融着性ポリマー粒子の含有量は、画像形成を可能とす
るために、通常70質量%以上、好ましくは95質量%
以上である。画像形成層に本発明の熱融着性ポリマー粒
子を含有させることにより、適度な被膜形成性が付与さ
れ、擦過性などが向上し、画像形成材料の取り扱い性が
向上する。また低い温度で融着が可能であるため、少な
い露光エネルギーで画像形成ができることにも寄与す
る。
ー粒子を含有させることにより、画像部にハード成分を
付与することができ耐刷性を向上させることが可能とな
る。また非画像部においては、低温での融着を防ぎ、保
存時のかぶりを防止できる。
ルナウバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、ホホバ
油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワックス、モ
ンタンワックス類、キャンデリンワックス、セレシンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワック
スなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィッ
シャートロプシュワックス、モンタンワックス誘導体、
パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワッ
クス誘導体、高級脂肪酸等が挙げられる。
向上させるために、親水性結着剤を少量含有させても良
い。親水性結着剤としては公知の親水性高分子が利用で
き、水溶性(コ)ポリマー、即ち、合成ホモポリマーも
しくはコポリマーが用いられる。例えばポリビニルアル
コール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリ
ルアミド、ポリヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリビニルメチルエーテル、又は天然結合剤、例え
ばゼラチン、多糖類、デキストラン、プルラン、セルロ
ース、アラビアゴム、アルギニン酸等が挙げられる。ま
た親水性結着剤は、フェノール性ヒドロキシ基及び/又
はカルボキシル基を有する水に不溶性、アルカリ溶解性
又は膨潤性樹脂であっても良い。
性結着剤の含有量は、印刷機上の現像性を速めるため、
また印刷機の汚染を防止するために、画像形成層の被膜
形成を確保できる範囲で少ない方が好ましい。画像形成
層の構成成分の5質量%以下が好ましく、全く含有しな
いのがより好ましい。親水性結着剤の量が5質量%を越
えると、印刷機上現像性が遅く、また現像物中のポリマ
ー粒子が親水性結着剤と共に湿し水に混入やすくなる傾
向があり、そうなると印刷機、とりわけ湿し水供給部を
汚染してしまう。
ー記録するために、レーザー光を吸収して熱に変換する
光熱変換剤が含有されていても良い。光熱変換剤として
はカーボンブラック、チタンブラック、金属カーバイ
ド、ホウ化物、窒化物、炭化窒化物、青銅構造酸化物及
び構造的に青銅属に関連するがA成分がない酸化物、例
えばWO2.9、導電性ポリマー分散液、例えばポリピロ
ール又はポリアニリンに基づく導電性ポリマー分散液や
シアニン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリ
ウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラ
キノン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ
系、チオアミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ
る。
同64−33547号、特開平1−160683号、同
1−280750号、同1−293342号、同2−2
074号、同3−26593号、同3−30991号、
同3−34891号、同3−36093号、同3−36
094号、同3−36095号、同3−42281号、
同3−97589号、同3−103476号等に記載の
化合物が挙げられる。
知のものが利用でき、例えばアルミニウム、ステンレ
ス、クロム、ニッケル等の金属板;ポリエステルフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等
のプラスチックフィルム;紙、合成紙等;樹脂コーティ
ングした紙に前述の金属薄膜をラミネート又は蒸着した
もの;等が利用できる。
ために光熱変換機能を付与することができ、たとえば、
上記支持体上に、カーボンブラックや特開昭52−20
842号公報に記載の金、銀、アルミニウム、クロム、
ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン等の
メタルブラックの蒸着層、蒸着膜を形成する方法が挙げ
られる。またプラスチックフィルムの場合には、前述し
た光熱変換剤をフィルム成形前に練り混んでおく方法も
挙げられる。
用親水性支持体を用いることもできる。印刷用親水性支
持体としては表面を砂目立て、陽極酸化処理、封孔処理
を施したアルミニウム板が挙げられる。砂目立て処理の
方法としては、例えば、機械的方法、電解によりエッチ
ングする方法が挙げられる。機械的方法としては、例え
ば、ボール研磨法、ブラシ研磨法、液体ホーニングによ
る研磨法、バフ研磨法等が挙げられる。
種方法を単独もしくは組合せて用いることができる。好
ましいのは電解エッチングによる方法である。電解エッ
チングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸を単独な
いし2種以上混合した浴で行われる。砂目立て処理の
後、必要に応じてアルカリあるいは酸の水溶液によって
デスマット処理を行い中和して水洗する。
ム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を一種または二種以
上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解し
て行われる。形成された陽極酸化被覆量は、通常1〜5
0mg/dm2が適当であり、好ましくは10〜40m
g/dm2である。封孔処理としては、沸騰水処理、水
蒸気処理、ケイ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理
等が具体例として挙げられる。
水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属塩の
水溶液による下引き処理を施すこともできる。親水性支
持体はその表面の水に対する接触角が60度以下である
ことが好ましく、より好ましくは40度以下である。
0μm、好ましくは75〜500μmの範囲であるもの
を好適に使用することができる。
0.8μmの範囲及び/又はRz値で3.0〜6.0μ
mの範囲であるアルミニウム支持体を用いることが好ま
しい。封孔処理された親水性支持体には、珪酸ナトリウ
ムなどで親水化処理することができる。
持体に親水性層を塗設することにより作製することもで
きる。親水性層としては、親水性結着剤を架橋すること
で層を形成したもの、金属酸化物微粒子など高親水性の
粒子を自己造膜させたものが挙げられる。
は、親水性(コ)ポリマー、例えば、ポリビニルアルコ
ール、アクリルアミド、メチロールアクリルアミド、メ
チロールメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレートのホモポリマー又はコポリマーなどのア
クリル樹脂、あるいはマレイン酸/ビニルメチルエーテ
ルコポリマー、ポリエステル類、ポリウレタン類、セル
ロース類、ゼラチン等を用いることができる。
ては、たとえばメラミン樹脂、ホルムアルデヒド、グリ
オキサル、ポリイソシアナート、加水分解テトラ−アル
キルオルトシリケート等が利用できる。
リカ、アルミナゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化
物のゾルが挙げられる。金属酸化物微粒子の形態として
は、球状、針状、羽毛状、その他のいずれの形態でも良
い。平均粒径としては3〜100nmであることが好ま
しく、平均粒径が異なる数種の金属酸化物微粒子を併用
することもできる。また、粒子表面に表面処理がなされ
ていても良い。上記のなかでも特にコロイダルシリカが
比較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高く好まし
い。
め、また親水性層表面粗さを好適な範囲にするため、多
孔質無機粒子を含有していても良い。多孔質無機粒子と
しては、多孔質シリカまたは多孔質アルミノシリケート
粒子、あるいはゼオライト粒子が好ましい。又、多孔質
粒子は塗布層全体の30〜95質量%であることが好ま
しい。
細孔容積で1.0ml/g以上であることが好ましく、
1.2ml/g以上であることがより好ましく、1.8
〜2.5ml/gであることが特に好ましい。
に含有されている状態で、実質的に1μm以下であるこ
とが好ましく、さらには0.5μm以下であることが好
ましい。1μmより大きい粗大な多孔質無機粒子を除去
するために、親水性層塗布液を機械的に分散処理を行
い、粗大粒子を破砕してもよい。
に光熱変換機能を付与することができ、前述した光熱変
換剤を含有させることができる。
より潜像付与が可能である。また、画像形成層及び/又
は支持体に光熱変換機能がある場合には、レーザー光線
による記録も可能である。レーザー光源としてはアルゴ
ンレーザー、He−Neガスレーザー、YAGレーザ
ー、半導体レーザーなどが挙げられる。
カリ性の現像液などで現像処理が可能である。支持体と
して、親水性支持体を使用する場合、上記の現像処理方
法の他に、画像形成材料を印刷機のシリンダーに取り付
け、シリンダーを回転させながら印刷用インキ供給及び
/又は印刷用湿し水を供給することにより、印刷機上で
現像することが出来る。又、同様に印刷用インキ供給及
び/又は印刷用湿し水を供給しながらシリンダーを数回
回転させた後、印刷用紙を搬送することにより、現像物
を印刷用紙で除去する方法も採ることが出来る。更には
シリンダーに画像形成材料を取り付けた後、いきなり印
刷状態(シリンダー回転と同時に印刷用インキ供給、印
刷用湿し水供給及び紙の搬送を行う)にすることによ
り、印刷機上で現像することが出来る。
発明の態様はこれに限定されるものではない。 <親水性支持体1の作製>厚さ200μmのPETフィ
ルムに15W/(m2・min)の条件でコロナ放電処
理を行った後、コロナ面に下記組成からなる下引層塗布
液をワイヤーバー#9を用いて塗布し、150℃、10
分間乾燥させ乾燥膜厚約3μmからなる下引層を有する
支持体を得た。 −下引層組成− バイロン200(線状ポリエステル樹脂;東洋紡績社製) 3.6質量部 コロネート3041(イソシアネート架橋剤、固型分50%溶液;日本ポリウ レタン工業社製) 1.0質量部 メチルエチルケトン 36.5質量部 下記組成のものをガラスビーズを用いて1時間ミル分散
し、親水性層塗布液を得た。得られた塗布液をワイヤー
バー#10で上記下引層を有する支持体上に塗布し10
0℃、10分間乾燥させて、乾燥膜厚約3μmからなる
親水性層を有する親水性支持体1を得た。 −親水性層組成− チタンブラック13M(三菱マテリアル社製) 1.6質量部 AMTシリカ(多孔質粒子、水澤化学工業社製) 6.4質量部 スノーテックOS(コロイダルシリカ;固型分20%、日産化学工業社製) 19.2質量部 Z−100(反応性ポリビニルアルコール;日本合成化学工業社製) 0.9質量部 スミレーズレジン613(メラミン樹脂;固型分80%、住友化学工業社製) 0.10質量部 ACX−P(反応促進触媒;固型分35%、住友化学工業社製) 0.02質量部 スミコランダムAA−5(アルミナ粒子、住友化学工業社製) 3.2質量部 純水 48.6質量部 <親水性支持体2の作製>厚さ200μmのPETフィ
ルムに15W/(m2・min)の条件でコロナ放電処
理を行った後、コロナ面に下記組成からなる下引層塗布
液をワイヤーバー#9を用いて塗布し、150℃、10
分間乾燥させ乾燥膜厚約3μmからなる下引層を有する
支持体を得た。 −下引層組成− バイロン200(線状ポリエステル樹脂;東洋紡績社製) 3.6質量部 コロネート3041(イソシアネート架橋剤、固型分50%溶液;日本ポリウ レタン工業社製) 1.0質量部 メチルエチルケトン 36.5質量部 下記組成をガラスビーズを用いて1時間ミル分散し、親
水性層塗布液を得た。得られた塗布液を上記下引層を有
する支持体上にワイヤーバー#10で塗布し100℃、
10分間乾燥させて、乾燥膜厚約3μmからなる親水性
層を有する親水性支持体2を得た。 −親水性層組成− AMTシリカ(多孔質粒子、水澤化学工業社製) 7.0質量部 スノーテックスOS(コロイダルシリカ;固型分20%、日産化学工業社製) 22.4質量部 Z−100(反応性ポリビニルアルコール、日本合成化学工業社製) 1.0質量部 スミレーズレジン613(メラミン樹脂;固型分80%、住友化学工業社製) 0.12質量部 ACX−P(反応促進触媒;固型分35%、住友化学工業社製) 0.03質量部 スミコランダムAA−5(アルミナ粒子、住友化学工業社製) 3.2質量部 純水 46.2質量部 <親水性支持体3の作製>厚さ0.24mmのアルミニ
ウム板(材質1050、調質H16)を65℃に保たれ
た5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間脱脂処
理を行なった後水洗した。この脱脂したアルミニウム板
を、25℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬
して中和した後水洗した。
%の硝酸水溶液において、温度25℃、電流密度100
A/dm2の条件で交流電流により60秒間電解粗面化
を行なった後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム
水溶液中で10秒間のデスマット処理を行なった。
ウム板を15%硫酸溶液中で、温度25℃、電流密度1
0A/dm2、電圧15Vの条件で1分間陽極酸化処理
を行ない、更に3%硅酸ソーダ、温度90℃で封孔処理
を行なって親水性支持体3を作製した。珪酸処理後の支
持体上のRaは0.43μmであった。 <平版印刷版材料試料No.101〜115の作製>表
1記載のように、親水性支持体上に下記の各画像形成層
塗布液(メチルエチルケトン溶液)をワイヤーバー#5
で塗布し、50℃、3分間乾燥して積層し画像形成材料
の平版印刷版材料試料No.101〜115を作製し
た。画像形成層は乾燥質量で1.0g/m2であった。 −画像形成層塗布液− 乾燥質量 本発明ポリマー粒子(表1に記載) 0.70g/m2 KL05(ケン化度約80%のポリビニルアルコール;日本合成化学社製) 0.30g/m2 <評価方法> −画像形成層塗膜強度− 作製した平版印刷版材料の画像形成層塗膜強度を、指で
擦ることにより下記の様に目視で評価した。
用できるレベル 4…指の擦り跡がわずかに見られるが、印刷には使用で
きるレベル 3…指の擦り跡があるが、印刷には使用できるレベル 2…指の擦り跡が多く見られ、印刷には使用できないレ
ベル 1…指の擦り跡状に画像形成層の欠落があり、印刷には
使用できないレベル −現像性− 作製した平版印刷版材料に半導体レーザー(波長830
nm、出力100mW)で画像露光を行った。レーザー
光径はピークにおける強度の1/e2で13μmであっ
た。また解像度は走査方向、副走査方向とも2000d
pi(dpiとは1インチ、即ち2.540cm当たり
のドット数を表す)とした。
となく印刷機(ハイデルGTO)のシリンダーに設置
し、エッチング液としてSEU−3(コニカ社製)の4
5倍水希釈液を用い、インキとしてハイエコー紅(東洋
インキ製造株式会社製)を用い、印刷を行った。
05以下になった時点を現像終点として、印刷開始から
反射濃度が0.05以下になるまでの印刷枚数を求め、
現像性の指標とした。 −耐刷性− 上記現像性の評価の場合と同様にして印刷を行い、得ら
れた印刷物の画像の175線相当の細線にカスレが生じ
るまでの印刷枚数を求め、耐刷性の指標とした。 −印刷機の非汚染性− 各平版印刷版材料を印刷機上で連続5回現像処理を行っ
た後、湿し水を供給するためのモルトンを24時間放置
することにより乾燥させた。乾燥させたモルトンを再度
印刷機に設置し、ポジ型PS版VS(富士写真フィルム
工業社製)を用いて印刷を行い以下の基準にて評価し
た。
像部の汚れが発生しないレベル △…印刷初期において吸水性は劣化していたが、時間と
共に元の吸水性に回復し、十分印刷に使えるレベル ×…吸水性がなく、印刷時に水供給できず使えないレベ
ル 結果を表1に示す。
く、1)ソープフリー重合法により重合して得られるポ
リマーラテックスを熱融着性ポリマー粒子として含む画
像形成層を有すること(本発明の請求項1の発明の構
成)、2)分子内にラジカル重合性不飽和基を有する界
面活性剤の存在下で乳化重合して得られるポリマーラテ
ックスを熱融着性ポリマー粒子として含む画像形成層を
有すること(本発明の請求項2の発明の構成)、更に
は、本発明の請求項3、4または5の発明の構成によ
り、画像形成層の塗膜強度、現像性、耐刷性(画像形成
層画像部強度)、印刷機の非汚染性が優れ、安定した湿
し水供給ができ、結果として安定した印刷品質を得るこ
との出来る画像形成材料と平版印刷版材料及びそれを用
いた平版印刷版の作製方法を提供できることがわかる。
像性、耐刷性(画像形成層画像部強度)、印刷機の非汚
染性が優れ、安定した湿し水供給ができ、結果として安
定した印刷品質を得ることの出来る画像形成材料と平版
印刷版材料及びそれを用いた平版印刷版の作製方法を提
供できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体上に、ポリマー粒子を含有する画
像形成層を有し、該ポリマー粒子の少なくとも1種が熱
融着性ポリマー粒子であり、その熱融着性により画像形
成がなされる画像形成材料において、該熱融着性ポリマ
ー粒子が、ソープフリー重合法により重合して得られる
ポリマーラテックスであることを特徴とする画像形成材
料。 - 【請求項2】 支持体上に、ポリマー粒子を含有する画
像形成層を有し、該ポリマー粒子の少なくとも1種が熱
融着性ポリマー粒子であり、その熱融着性により画像形
成がなされる画像形成材料において、該熱融着性ポリマ
ー粒子が、分子内にラジカル重合性不飽和基を有する界
面活性剤の存在下に乳化重合して得られるポリマーラテ
ックスであることを特徴とする画像形成材料。 - 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の画像形成材料
が光を吸収して熱に変換する材料を含有することを特徴
とする画像形成材料。 - 【請求項4】 前記請求項1〜3の何れか1項記載の画
像形成材料の支持体が印刷用親水性支持体であることを
特徴とする平版印刷版材料。 - 【請求項5】 前記請求項4記載の平版印刷版材料を印
刷機のシリンダーに固定し、印刷用インクおよび湿し水
から選ばれる少なくとも1種の存在下で現像処理するこ
とを特徴とする平版印刷版の作製方法。
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JP2002051238A JP3915549B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 熱融着性により画像形成がなされる平版印刷版材料及び平版印刷版の作製方法 |
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JP2010076434A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-04-08 | Fujifilm Corp | 平版印刷版原版及びその製版方法 |
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