JP2003246134A - 真偽判別可能な印刷物及び判別方法、並びに該印刷物への情報を埋め込む方法 - Google Patents

真偽判別可能な印刷物及び判別方法、並びに該印刷物への情報を埋め込む方法

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JP2003246134A
JP2003246134A JP2002050606A JP2002050606A JP2003246134A JP 2003246134 A JP2003246134 A JP 2003246134A JP 2002050606 A JP2002050606 A JP 2002050606A JP 2002050606 A JP2002050606 A JP 2002050606A JP 2003246134 A JP2003246134 A JP 2003246134A
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和春 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷画線の持つ美術的な効果減じるこ
となく、証券用線画を構成する細画線に人間の視覚では
認識できない多様な情報を埋め込み、印刷線画のフーリ
エ変換パターンにより真偽判別可能な印刷物を実現す
る。 【解決手段】 証券用線画1を構成する細画線2を、
複数の分断線8から成るユニット5が連続的に配置され
たユニット画線6で構成し、各ユニット5内の分断線8
の配置の間隔を変えることにより、情報を埋め込んで成
る印刷物4をフーリエ変換し、分断線8の配置の間隔の
相関をそのフーリエ変換パターンのピーク強度として抽
出して真偽判別可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真偽判別可能な銀
行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書
類等の印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行券、株券、債券等の有価証券、各種
証明書及び重要書類等の印刷物において偽造、変造防止
策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、変造防止
策は主に幾何学模様を多用化した図柄をデザインに用い
る方法と、印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると
目視では認識できなかった潜像を現出するような方法が
ある。
【0003】前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザ
インに広く用いられている地紋、彩紋模様、レリーフ模
様等の幾何学模様を用いたものであるが、前記幾何学模
様を用いた偽造、変造防止策としては、基本的に一定の
画線幅による曲画線の集合によって模様を構成している
ものである。
【0004】これらの模様は印刷物のデザイン等の意匠
性を加味し、且つ写真製版装置による抽出または複写機
では再現されにくい色彩を用いたり、複雑な曲画線にし
て複写機及びスキャナの走査入出力に対し、モアレを発
生させたりすることで偽造防止策としての役割を高めて
いるが、最近では高機能化した写真製版装置または複写
機の出現によって充分な偽造、変造防止効果をもたらし
ていないという欠点がある。
【0005】また前記の印刷物に対し何等かの手段と作
用を加える後者の代表的な例のうち、最も多く用いられ
ている偽造、変造防止策は、一般的にコピー防止画線と
称する一連の技術で、印刷物中に施された潜像が目視で
は認識できなく、複写機によって複写することにより潜
像が現出するもので、このような複写機による偽造防止
に適する印刷物においては、すでに開示されている次の
〜の技術手段がある。
【0006】基紙表面に、例えば85線30%の網点
である微細構成素子よりなる文字を表示した複写による
偽造防止に適する潜像を付与した印刷物(特開昭57−
20395号公報)がある。
【0007】用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線
で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の
上面に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透
明性インキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体
裁よく仕上げた複写防止に適する印刷物(特開昭60−
79991号公報)がある。
【0008】背景の万線と干渉した時にモアレ模様を
形成する平行線よりなる波形パターンを備えたオーバー
プリント版を用いて、用紙表面に複写機で再生されない
淡色の重ね刷りを施すことにより、印刷物の表面は肉眼
を幻惑するモアレ模様が形成されるので潜像の存在は識
別困難となり、複写機にかけると潜像と波形パターンは
再生されずに背景のみが再生される複写防止用潜像カム
フラージ法(特開昭60−87380号公報)がある。
【0009】しかし、前述の方法はいずれも網点
もしくは万線等の点及び線の粗密からなるスクリーンパ
ターンでなければならないため、地紋、彩紋模様を多用
している銀行券、株券、債券などの有価証券等の既存製
品に用いるには適さないという欠点があった。
【0010】本願発明者らは前述の方法が有する
欠点を充分補える方法として、次の、の技術手段を
すでに紹介している。
【0011】曲画線の集合模様を、潜像を施さない部
分を一本線、潜像を施した部分を二本線以上の画線で表
現し、潜像を施した部分の二本線以上の画線は、二本線
以上の画線の合計の画線幅が、潜像を施さない部分の一
本線の画線の画線幅と等しく、且つ、潜像を施さない部
分の一本線から分岐し、更に、潜像を施さない部分と潜
像を施した部分の画線上の境界線が、曲画線の集合模様
を構成する基本曲線と潜像の輪郭線の交点において基本
曲線に接する直線に対し、略直角に交わる直線となるこ
とを特徴とする複写防止模様の作成方法及びその印刷物
(特願平6−206140号)を出願した。
【0012】曲画線の集合模様に、潜像を施さない部
分を実線、潜像を施した部分を定周期断絶線で表現し、
潜像を施した部分の定周期断絶線の合計上の実印刷され
る画線部と、画線部が断絶して欠落する非画線部の一周
期において、画線部の面積に非画線部の面積を加算し、
潜像を施した部分と潜像を施さない部分の曲線状方向の
同一長さで同一画線面積率とする印刷物(特願平7−1
38879)を発明し出願した。
【0013】これらの模様を有する印刷物によっ
て、複写防止を必要とする銀行券、株券、債券等の有価
証券、各種証明書及び重要書類等の、地紋、彩紋模様、
レリーフ模様等の曲画線の集合模様に複写機による偽
造、変造防止効果を付与した複写防止模様の作成方法及
び印刷物を提供することができた。
【0014】しかし、今日ではカラー複写機の高機能化
及びDTP(デスクトップパブリッシング)技術の高度
化によって、前述の方法のコピー防止策は十分な偽
造防止策に成り得なくなって来ているのが現状である。
【0015】そこで、このような問題の解決法として、
真偽判別において大量且つ高速処理できる機械読み取り
検査方法が広く採用されている。今日の印刷物の機械読
み取り検査方法は、磁性インキ、赤外線反射吸収イン
キ、蛍光インキ等の機能性インキや、印刷媒体を形成す
る繊維、材質、薬品類等による素材を検知するといった
これらの技術は、人間に感知できない特定の電磁波等に
起因するものであり、印刷物を作製する上で材料適性に
依存するものが多く、生産コスト面において経済性の見
合う製品にしか付与することができない。
【0016】また、印刷物の生産コストを特に考慮しな
い方法としては、可視できる一般印刷用のインキのよう
な印刷材料が適用可能な印刷物上の模様に対する光学読
み取り方法がある。比較的容易な光学読み取り方法とし
ては、OCR、OMR、バーコード、二次元コード等が
公知であるが、これらの光学読み取り方法を既存製品に
用いる場合は、デザイン、仕様の変更が要求される。
【0017】また、これらの光学読み取り方法は広く市
中に出回っている方法でもあり、符号が印刷画線として
可視できるため、解読、改竄の危険性も予想され、偽
造、変造防止方法としては不十分である。
【0018】更に、同じく光学読み取り方法でデザイン
等の意匠性を変えずに読み取り用情報を付与する方法と
して、一般に電子すかしと呼ばれる一連の技術がある。
電子すかしは、コンシールドイメージ、デジタルすかし
とも呼ばれ、主な用途として、高機能化したコピー技術
やDTP技術におけるドキュメントファイルもしくはそ
の印刷物に著作権情報を埋め込む技術である。印刷物に
おける公知の代表的な技術としては、周波数利用型と呼
ばれる方法である。
【0019】電子すかしは複製物においてもその周波数
特性の劣化が少ないと言われ、最近では著作権保護の目
的でインターネット上に配信されるデジタルイメージに
施されることが多い。また、印刷物においてもその効果
を奏することから、ポスターなどに利用されることも多
くなって来た。
【0020】電子すかしが最も効果を発揮できるのは連
続階調(写真階調)模様である。連続階調(写真階調)
模様は多値画像データであるから、十分な冗長度が存在
するので周波数利用型に限らず画素置換型、画素空間利
用型、量子化誤差拡散型等の多くの方法が提案され、文
献、特許出願も数多く、今日注目を集めている技術の一
つである。
【0021】しかしながら、有価証券に用いられる地
紋、彩紋模様、レリーフ模様等の曲画線の集合模様は基
本的に2値画像であるから冗長度が少ないので、電子す
かしの埋め込みは困難とされ、結果として読み取り用信
号が弱いために読み取り精度が低いのが課題となってい
る。
【0022】従って、印刷物の材料適性に依存しない偽
造、変造防止方法で、例えば銀行券、株券、債券等の有
価証券、各種証明書及び重要書類等に適する偽造防止適
性を有する模様を機械読み取りによって真偽判別できる
有効な技術の開発が望まれている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みなされたもので、証券用線画から構成されている証券
類等の芸術性を有する印刷物において、人間が視覚で認
識できないレベルで証券用線画に変調を与えることによ
り、その美術的な効果を損なうことなく情報を埋め込む
ことを目的としている。
【0024】ところで、本発明者等はすでに、証券用線
画の細画線を長手方向に所定の間隔で並列された複数の
分断線から成る分断画線部で構成する真偽判別可能な印
刷物及び判別方法、情報埋め込み方法に関する発明を特
願2002ー1519号としてすでに提案している。こ
の先行する出願に係る発明は、人間の目には分断画線部
と通常の細画線が同等に見えるように、その分断線の幅
と長さを決め、これをフーリエ変換し、そのフーリエ変
換パターンにおいて固有の周波数を認識し、真偽判別等
に応用する技術である。
【0025】しかしながら、この先行する発明では、証
券用線画の細画線を構成する分断画線部の複数の分断線
は、単に一定間隔で長手方向に並列しているもので、付
与できる情報は、固有の不可視な周波数の種類に限定さ
れ、多くのバリエーションを与えることができない。そ
こで本発明では、この分断線の配置の間隔を工夫して細
画線を形成し、その美術的な効果を損なうことなく、よ
りきめ細かく又多様な情報を埋め込んで偽造防止効果を
高めることを可能とすることを課題とするものである
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、複数の細画線から成る証券用線画を有する
真偽判別可能な印刷物であって、上記細画線は、複数の
ユニットが連続的に配置された可視的なユニット画線か
ら構成され、上記複数のユニットは、夫々上記細画線の
長手方向に対して直交する方向に延び且つ細画線の長手
方向に沿って並列された複数の不可視な分断線から成
り、上記ユニット内において上記複数の分断線のうち互
いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、夫々埋め込ま
れる情報に対応して設定されており、上記埋め込まれた
情報は、上記印刷物のデジタル画像データがフーリエ変
換されて得られるフーリエ変換パターンによって識別可
能であることを特徴とする真偽判別可能な印刷物を提供
する。
【0027】上記ユニット内において上記複数の分断線
のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に係る構
成は、上記複数のユニットの全てについて同じである。
【0028】本発明は上記課題を解決するために、複数
の細画線から成る証券用線画を有する印刷物を出力可能
なデジタル画像データを作成し、上記デジタル画像デー
タにおける上記複数の細画線を、複数のユニットが連続
的に配置された可視的なユニット画線で構成されるよう
に変換し所定の情報を埋め込む真偽判別可能な印刷物の
情報埋め込み方法であって、上記複数のユニットは、夫
々上記細画線の長手方向に対して直交する方向に延び且
つ細画線の長手方向に沿って並列された複数の不可視な
分断線から形成し、この際、上記ユニット内において上
記複数の分断線のうち互いに隣接する分断線がなす複数
の間隔は、夫々埋め込まれる情報に対応して設定し、上
記埋め込まれた情報を、上記印刷物のデジタル画像デー
タがフーリエ変換されて得られるフーリエ変換パターン
によって識別可能とすることを特徴とする真偽判別可能
な印刷物の情報埋め込み方法を提供する。
【0029】上記ユニット内において上記複数の分断線
のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に係る構
成を、上記複数のユニットの全てについて同じに形成す
ることを特徴とする。
【0030】本発明は上記課題を解決するために、複数
の細画線から成る証券用線画を有する真偽判別可能な印
刷物であって、上記細画線は、複数のユニットが連続的
に配置された可視的なユニット画線から構成され、上記
複数のユニットは、夫々上記細画線の長手方向に対して
直交する方向に延び且つ細画線の長手方向に沿って並列
された複数の不可視な分断線から成り、上記ユニット内
において上記複数の分断線のうち互いに隣接する分断線
がなす複数の間隔は、夫々埋め込まれる情報に対応して
設定されて成る真偽判別可能な印刷物の真偽判別方法で
あって、上記印刷物のデジタル画像データをフーリエ変
換してフーリエ変換パターンを作成し、該フーリエ変換
パターンで上記埋め込まれた情報を識別することを特徴
とする真偽判別可能な印刷物の真偽判別方法を提供す
る。
【0031】上記ユニット内において上記複数の分断線
のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に係る構
成は、上記複数のユニットの全てについて同じであるこ
とを特徴とする。
【0032】本発明は上記課題を解決するために、複数
本の細画線から成る証券用線画を有する真偽判別可能な
印刷物であって、上記細画線は、夫々上記細画線の長手
方向に対して直交する方向に延び、且つ上記細画線の長
手方向に沿って並列された複数の不可視な分断線から成
る可視的な分断画線から構成されており、上記複数の分
断線のうち細画線の方向で互いに隣接する分断線がなす
複数の間隔は、上記証券用線画に所定の情報が埋め込ま
れるように、夫々設定されており、上記埋め込まれた情
報は、上記印刷物のデジタル画像データがフーリエ変換
されて得られるフーリエ変換パターンによって識別可能
であることを特徴とする真偽判別可能な印刷物を提供す
る。
【0033】本発明は上記課題を解決するために、複数
本の細画線から証券用線画を有する真偽判別可能な印刷
物を出力可能なデジタル画像データを作成し、上記細画
線を、夫々上記細画線の長手方向に対して直交する方向
に延び、且つ上記細画線の長手方向に沿って並列された
複数の不可視な分断線から成る可視的な分断画線から構
成されるように変換し、所定の情報を埋め込む真偽判別
可能な印刷物の情報埋め込み方法であって、上記複数の
分断線のうち細画線の方向で互いに隣接する分断線がな
す複数の間隔を、上記証券用線画に所定の情報が埋め込
まれるように、夫々設定し、上記埋め込まれた情報を、
上記印刷物のデジタル画像データがフーリエ変換されて
得られるフーリエ変換パターンによって識別可能とする
ことを特徴とする真偽判別可能な印刷物の情報埋め込み
方法を提供する。
【0034】本発明は上記課題を解決するために、複数
本の細画線から成る証券用線画を有する真偽判別可能な
印刷物であって、上記細画線は、夫々上記細画線の長手
方向に対して直交する方向に延び、且つ上記細画線の長
手方向に沿って並列された複数の不可視な分断線から成
る可視的な分断画線から構成されており、上記複数の分
断線のうち細画線の方向で互いに隣接する分断線がなす
複数の間隔は、上記証券用線画に所定の情報が埋め込ま
れるように、夫々設定されて成る真偽判別可能な印刷物
の真偽判別方法であって、上記印刷物のデジタル画像デ
ータをフーリエ変換してフーリエ変換パターンを作成
し、該フーリエ変換パターンで上記埋め込まれた情報を
識別することを特徴とする真偽判別可能な印刷物の真偽
判別方法を提供する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係る印刷物及び判別方
法、並びに該印刷物への情報の埋め込み方法の実施の形
態を実施例に基づいて図面を参照して以下詳細に説明す
る。証券類、紙幣等に使用されている証券用線画は、万
線状の直線(直万線)や曲線を含む画線が複数集合して
幾何学的なデザインで構成されている。このような証券
用線画を構成する要素となる画線を本発明では「細画
線」という。証券用線画では、複数の細画線の間隔等に
おいて非常に高い規則性が存在する。
【0036】本発明は、この規則性に着目し、証券用線
画の複数の細画線の間隔及び位置の相関を評価して真偽
判別の手段として活用するものである。
【0037】さらに、本発明では、この規則性を有する
証券用線画を構成する複数本の細画線を、スキャナ、複
写機等のデジタル機器では識別可能であるが、人間にと
って視覚で認識困難な微細な部分(後述する「分断
線」)を並べて構成するように変調を与えて情報を埋め
込み、このようにして得られた印刷物をデジタル画像に
変換して、デジタル機器(具体的には、コンピュータ)
上で、証券用線画の間隔及び位置、上記微細な部分の配
置等による相関を分析し、印刷物に埋め込まれた情報を
識別することにより、真偽判別を可能とするものであ
る。
【0038】人間の視覚で認識できないレベルで証券用
線画に変調を与える構成として、本発明は、証券用線画
を構成する細画線の一部又は全部を、複数のユニットか
ら成るユニット画線で形成する構成にしている。このよ
うなユニット画線が複数集まりユニット画線群となり、
証券用線画を形成する。
【0039】複数のユニットの長さ(以下、「ユニット
長さ」という。)は予め決めた所定の長さとし、各ユニ
ットを、複数の不可視的な分断線から構成する。この複
数の分断線は、夫々細画線の中心線と直交する方向に延
び、且つ細画線方向に並列して配置される構成とし、こ
のユニット内の複数の分断線を、細画線方向への互いの
間隔を適宜設定して配置すること(複数の分断線の細画
線方向への配置の間隔を決めること。)で情報を埋め込
む構成としている。即ち、ユニット内において複数の分
断線のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、
夫々埋め込まれる情報に対応して設定される。
【0040】要するに、本発明は、原図である証券用線
画を構成する細画線をユニット画線で形成し、このユニ
ット画線は、人間の視覚では原図の細画線と濃度が同等
で、原図と同じように証券用線画が見えるような構成と
し、ユニットを構成する分断線は不可視となるように分
断線の長さ(細画線の中心線に直交する方向への分断線
の長さ。)及び幅(細画線の延びる方向への分断線の
幅。)、さらに相互の間隔が決められる。そして、証券
用線画の規則性(証券用線画の複数本の細画線の間隔及
び方向。)に基づき、又、ユニット内の分断線の互いの
間隔を適宜設定して配置することにより、所定の情報が
埋め込まれるような構成としている。
【0041】このようにして埋め込まれた情報を識別
し、印刷物の真偽判別をするには、複数のユニット画線
から成るユニット画線群で構成される証券用線画につい
てフーリエ変換を行い、このフーリエ変換パターンか
ら、証券用線画上のユニット長さ及びユニット内におけ
る分断線の配置に関する情報を抽出して、埋め込んだ情
報を抽出し識別に供するものである。
【0042】さらに、本発明は、印刷物の証券用線画を
構成する細画線は、上記のようにユニットを単位とする
ものではなく、複数の分断線が配置されて成る分断画線
から構成し、複数の分断画線が集まって分断画線群を構
成し、この分断画線群により、印刷物の証券用線画を表
示する印刷物及び判別方法、並びに該印刷物への情報の
埋め込み方法も含むものである。
【0043】(実施例1)本発明に係る印刷物及び判別
方法、並びに該印刷物への情報の埋め込み方法の実施例
1を説明する。図1は、本発明に係る印刷物の原図とな
る証券用線画の一例である。この証券用線画1は、印刷
された細画線2から成る彩紋エレメント3を有している
が、この細画線2乃至彩紋エレメント3は人間の視覚で
認識できるものである。
【0044】この証券用線画1の彩紋エレメント3に基
づいて、図2(a)に示す本発明の実施例1の印刷物4
を作成する。印刷物4は、彩紋エレメント3を構成する
複数の細画線2を、夫々複数の同じ構成のユニット5か
ら成るユニット画線6で形成し、ユニット画線6で彩紋
エレメント3が描画されて成る画像である。要するに、
複数のユニット画線6が集合したユニット画線群7で彩
紋エレメント3を表示するものである。このユニット画
線6は、画線どうしの間隔及び方向は原図の細画線2と
全く同じである。
【0045】図2(a)の円内に、ユニット画線6の一
部拡大図が示されている。この拡大図中の1本のユニッ
ト画線6を、さらに拡大して図2(b)で示す。ユニッ
ト画線6を構成する各ユニット5A、5B、5Cは、互
いに同じ構成であり、予め決められた所定の長さ(「ユ
ニット長さ」という。)を有し、複数の分断線から構成
される。具体的には、ユニット5A、5B、5Cは、夫
々情報を埋め込む複数の情報用分断線8と、情報用分断
線8の両側の始端分断線9及び終端分断線10とから成
る。
【0046】ところで、ユニット画線6は、本実施例1
では複数の同じ構成のユニット5が連続的に繰り返し配
置されて構成されるが、互いに隣接するユニット5A、
5Bは、始端分断線9、終端分断線10を共有してい
る。これを図2(b)を例として説明すると、ユニット
5Aの終端分断線10は、ユニット5Bの始端分断線9
として両ユニット5A、5Bに共有され、分断線5Bの
終端分断線10は、ユニット5Cの始端分断線9として
両ユニット5B、5Cに共有されている。
【0047】ユニット5は、所定の情報を埋め込む構成
とされているが、図3は、所定の情報を埋め込んだユニ
ット5の具体的な構成を示す図である。このユニット5
は、始端分断線9と終端分断線10の間に4本の情報用
分断線81〜84が配置されて構成されている。所定の情
報は4本の情報用分断線81〜84の互いの間隔を適宜決
めることで埋め込まれる。
【0048】予め埋め込む情報を構成する情報要素
(例.数字等の記号)に対応して間隔を予め決めてお
く。本実施例1では、情報要素を十進数字とし、対応す
る間隔の一例を次の表1において示す。この表1中、
*、♯は、夫々識別子を表し、その必要性については後
述するが、識別子*は、始端分断線9と情報用分断線8
1との間隔に対応するものであり、識別子♯は、終端分
断線10と情報用分断線84との間隔に対応するもので
ある。
【0049】
【表1】
【0050】この表1に基づいて、ユニット5につい
て、「264」という十進数字の組み合わせから成る情
報を埋め込むためには、識別子*と情報用分断線81
の間隔を150μm、情報用分断線81と情報用分断線
2の間隔を70μm、情報用分断線82と情報用分断線
3の間隔を110μm、情報用分断線83と情報用分断
線84の間隔を90μmに、情報用分断線84と識別子♯
の間隔を160μmに、夫々配置すればよい。
【0051】ユニット長さは、これらの間隔を合計した
値である580μmとなる。ユニット画線6は、このよ
うな構成の複数のユニット5が原図の細画線2(図1参
照)に沿って連続的に繰り返されて配置されて構成され
る。
【0052】ここで、ユニット5内に、識別子*及び識
別子♯を配置する必要性について説明する。本発明に係
る印刷物は、後述するがフーリエ変換画像としてパター
ンマッチング等の手段でその識別を行うものであるが、
情報「264」をフーリエ変換画像で確認すると対称的
に画像が現れるために、情報「462」をフーリエ変換
画像したものと、同じ位置と強度を示すこととなり、判
別が不可能となる。
【0053】そこで、この判別を可能とするために、識
別子*を間隔150μmに対応させ、識別子#を間隔1
60μmに対応させ、情報要素とともに表1に登録し、
*は情報の開始を表す識別子、#は情報の終了を表す識
別子として夫々使用するのである。ここで、情報の開始
を表す識別子*のみを使用し、情報の終了を表す識別子
#を使用しない場合、すなわち、「*264」と「*4
62」を比較すると「*264」は「264*」と同等
に置き換えることが可能であり、さらに前述のように反
対方向から読むと「*462」となってしまい、「*2
64」と「*462」は同じフーリエ変換パターンとな
ってしまうことが分かる。そこで、情報の終了を表す識
別子#を用いれば、「*264#」と「*462#」は
同じパターンとならないことから、両者の識別が可能と
なる。
【0054】図1に示す原図の証券用線画1では、細画
線2の幅(線の太さ)は55μmとなっている。図2
(a)に示すように細画線2をユニット画線6で形成し
た印刷物として作成された場合、ユニット5の分断線8
〜10は、夫々人間の目には不可視であるが、ユニット
画線6は、原図である証券用線画1の細画線2と同様に
人間の目で見えるようにするには、分断線8〜10の間
隔及び分断線の寸法(幅Wと長さL)を調節する必要が
ある。具体的には、分断線8〜10の間隔に応じて、そ
の寸法(幅Wと長さL)を調節する。
【0055】本実施例1では、情報「*264#」に対
応する分断線間の間隔を平均化すると、(150μm+
70μm+110μm+90μm+160μm)÷5=
116μmとなる。この分断線間の平均の間隔が116
μmという数値に対応して、情報用分断線、始端分断線
及び終端分断線の全ての分断線の夫々の幅Wを30μm
とし、長さLを293μmと設定することができる。ユ
ニット5の分断線をこのような寸法とすることにより、
人間に対してユニット画線6は可視でも、分断線8〜1
0は不可視状態となる。
【0056】ところで、本出願人は、細画線2を本発明
のようなユニット画線6で形成する技術ではないが、機
械読取りで真偽判別を行う有価証券等において、細画線
の一部を分断線で構成し、この分断線をより完全に不可
視化する技術について、すでに特許出願を行っている
(特開2000−118121号公報参照。)。この不
可視化する技術を本発明に適用すると、本発明における
分断線のより完全なる不可視化が可能となる。
【0057】この分断線を不可視化する技術の概要は次
の通りである。分断線の長さ決める際には、その分断線
の前後の隣接する分断線との間隔の平均値を算出して、
この平均値に対応する幅及び長さを決定する。この技術
を本発明に適用した構成について、図3に示すユニット
5で具体的に説明する。
【0058】例えば、情報用分断線81の幅及び長さを
決める場合は、次のようにする。始端分断線9と情報用
分断線81との間の間隔(識別子*に対応する間隔)は
150μmであり、情報用分断線81と情報用分断線82
の間隔(情報要素“2”に対応する間隔)は70μmで
ある。この情報用分断線81の両側の間隔150μmと
70μmとの平均値110μmを算出し、情報用分断線
1の幅は分断線間隔110μmで一定となる場合の幅
と長さを与えることとする。
【0059】以上のように、図1に示す原図の証券用線
画1の細画線2をユニット画線6で形成し、ユニット画
線6の集合であるユニット画線群7で図2(a)に示す
証券用線画を表示するには、まず証券用線画1をスキャ
ナ等のデジタル機器で読み取ってビットマップデータ等
のデジタル画像データとし、これを作画ソフト(例え
ば、アドビ社から市販されているイラストレータとして
一般的なバルコシステム等)で細画線2を加工してユニ
ット画線6に置き換える。
【0060】或いは、コンピュータで、作画ソフトを利
用して直接、ユニット画線群7で表示する図2(a)に
示す証券用線画のデジタル画像を作成してもよい。いず
れにしろ、このデジタル画像は、印刷出力すれば図2
(a)に示す印刷物が作成されるものであればよい。本
発明ではこのような、印刷物の作画の仕方自体を発明の
要旨とするものではないから、この点の説明は省略す
る。
【0061】以上のような複数のユニット5から成るユ
ニット画線6は、複数本集まってユニット画線群7とな
り証券用線画を表示する。これらのユニット画線群7
は、複数のユニット画線7の相互の間隔に基づく異なる
空間周波数を有し、しかもユニット5に情報「*264
#」が埋め込まれており、これを印刷出力すれば、見た
目では図1に示す証券用線画1とは変わらない本発明に
係る真偽判別可能な印刷物4が作成される。
【0062】同様に、例えば、図1に示す同じ証券用線
画1に、別の情報「*831#」を埋め込んだユニット
12を有する印刷物11を作成するには、表1に基づい
て、図4に示すように、情報「*831#」に対応する
ように、始端分断線9、情報分断8線及び終端分断線1
0の夫々の間隔を決めて、ユニット12を作成する。こ
のユニット12のユニット長さは、印刷物11と同様に
580μmである。
【0063】そしてこのユニット12を複数、細画線の
方向に連続して繰り返して構成されるユニット画線13
で、原図1の細画線2を形成し、図5に示すような、ユ
ニット画線13が集まったユニット画線群14で証券用
線画を表示する印刷物11を作成することができる。
【0064】次に以上のような情報の埋め込み方法で、
情報が埋め込まれた印刷物の当該情報を識別する手段、
方法について説明する。上記印刷物4、11をスキャナ
等の読取装置で読み込み、読取結果をビットマップデー
タ(本発明の「デジタル画像データ」の一例である。)
として保有する。そして、このビットマップデータをフ
ーリエ変換する。
【0065】本実施例の印刷物4のフーリエ変換画像1
5を図6に示し、印刷物11のフーリエ変換画像16を
図7に夫々示す。これらのフーリエ変換画像15、16
を例に、埋め込まれた情報「*264#」、情報「*8
31#」の夫々について、増補に基づく相関が、フーリ
エ変換パターンにどのように現れるか説明する。
【0066】印刷物4、11のフーリエ変換画像15、
16において、フーリエ変換パターンにおけるピーク位
置は同じ周波数に観測されている。すなわち、印刷物4
と印刷物11におけるユニット長さはどちらも580μ
mであり、このユニット長さに対応した周波数の位置、
及びこの周波数の整数倍の位置にピークが観測されてい
る。この点では、埋め込まれた情報の識別はつかない。
【0067】ところが、印刷物4と印刷物11のフーリ
エ変換パターンにおけるピークの強度は両者で異なり、
特に4次のピーク(中心から4つ目の輪)において両者
の違いは顕著に現れている。印刷物1のユニット5と印
刷物4のユニット12とは、夫々異なる情報(「*26
4#」、「*831#」)を埋め込むために情報用分断
線の配置の間隔が異なるが、これに起因して4次のピー
クの強度が異なる。
【0068】すなわち、同じユニット長さであれば、フ
ーリエ変換パターンは同じ周波数位置にピークが観測さ
れるが、ユニット内の情報用分断線の配置の間隔が異な
れば、ピーク強度が異なる。したがって、このフーリエ
変換パターンを基に、印刷物へ埋め込んだ情報に係る情
報用分断線のユニット内での配置の間隔を認識すること
ができる。この情報用分断線の配置の間隔が埋め込んだ
情報に相当するようにしておけば、印刷画線への所定の
情報の埋め込み及びその読取が実現する。
【0069】ところで、フーリエ変換パターンから本発
明に係る印刷物の埋め込み情報を識別する具体的な手段
は、いくつかあるが、ここで三つの手段を挙げる。 (1)コンピュータ等の読取画像処理装置において、予
め所定の埋め込み情報に対応するフーリエ変換パターン
を記憶させておき、印刷物から読み取ったビットマップ
データのフーリエ変換パターンを、この予め記憶してあ
るフーリエ変換パターンと比較して識別を行う(パター
ンマッチング)。
【0070】(2)予め所定の埋め込み情報に対応する
フーリエ変換データのk次のピークの濃度分布曲線(フ
ーリエ変換パターンにおけるピークのうち、内側からk
番目のピークとなる濃度分布曲線を言う。)を予め用意
し、これと、印刷物から読み取ったビットマップデータ
のフーリエ変換データのk次のピークの濃度分布とを比
較する。
【0071】(3)印刷物から読み取ったビットマップ
データのフーリエ変換パターンのk次のピーク位置にお
ける強度I(k)を次の数1で計算する。
【0072】
【数1】
【0073】ここで、Nは画線全体にあるユニット5の
数、nはユニット5の中の分断線の本数、xijは次の
数2で与えられるユニット5中のi番目の分断線とj番
目の分断線の間隔をユニット長さで規格化した数値を表
す。
【0074】
【数2】
【0075】これらの式(1)、(2)によって、フー
リエ変換パターンのk次のピーク位置における強度I
(k)の値を認識すれば、連立方程式を解くことにより
容易にユニット中の分断線の配置を求めることが可能と
なり、これにより埋め込み情報を識別することができ
る。
【0076】一例として、情報「*264#」を埋め込
んだユニット5を有する印刷物1の識別を説明する。こ
の印刷物1のデジタル画像を読取り、フーリエ変換を行
い、フーリエ変換パターンを得たとする。読取装置では
そのFFTの1次のピーク位置から、ユニット長さは5
80μmであることが直ちに分かる。
【0077】そして、1次、2次、3次、…、n次のピ
ークにおけるフーリエ変換パターンの相対強度をそれぞ
れ読み取り、これを上記数1数2にあてはめ、連立方程
式を最小二乗法により解くことにより、ユニット5中の
除法分断線の配置、すなわち、分断線の間隔の並びを解
くことが可能である。
【0078】この連立方程式から、始端分断線9、情報
用分断線81 4及び終端分断線10が互いに隣接する間
隔が、150μm、70μm、110μm、90μm、
160μmと求まり、表1に基づき十進数字を識別する
ことにより、埋め込んだ情報は「*264#」であるこ
とが識別できる。なお、情報「*831」を埋め込んだ
印刷物2についても同様に識別可能である。
【0079】以上のように、ユニットの中で同じ数字等
の記号が繰り返されるような例でも明確なフーリエ変換
パターンのピーク強度が得られることから分断線にバリ
エーションを持たせ、規則的に配置することにより情報
の埋め込み、読み取りが可能である。この実施例1では
3桁の十進数字から成る情報を埋め込んだが、本発明に
よれば、何桁の数字でも分断線を用いて数字等の記号を
表現可能であり、その結果を数字等の情報に対応した特
徴的なピーク位置の周波数と強度を有するフーリエ変換
パターンから認識することができる。
【0080】(実施例1の変形例)ここで、本発明の実
施例1の変形例に係る印刷物について以下説明する。こ
の変形例は、図1に示す原図の証券用線画1を構成する
細画線2を複数のユニットから成るユニット画線で形成
し、ユニット画線の集まりであるユニット画線群で彩紋
エレメント3の証券用線画を表示するものである。この
印刷物のユニット画線は、画線どうしの間隔等は原図の
証券用線画1の細画線の場合と全く同じである。
【0081】ユニット画線は、複数のユニットが繰り返
し連続的に配置されて構成され、複数のユニットは、互
いに同じユニット長さを有する。ユニットは、原図の細
画線2の中心線と直交する方向に延びる複数本の分断線
を細画線方向に並列して構成され、これにより情報を埋
め込む構成としている。
【0082】ユニットには複数の分断線が配置されてい
るが、この分断線の長さ及び幅、さらに相互の間隔は、
分断線自体では不可視であるが、複数のユニットから成
るユニット画線は、視覚的には原図の細画線2と濃度が
同等で、原図の証券用線画1と同じように彩紋エレメン
ト3が見えるように決められる。
【0083】ところで、ユニットの複数の分断線の配置
の間隔(ユニット内において複数の分断線のうち互いに
隣接する分断線がなす複数の間隔)を決めて所定の情報
を埋め込むのであるが、実施例1では、ユニット画線を
構成する複数のユニットにおける夫々のユニット内での
複数の分断線の配置は、各ユニット同じであり、要する
に分断線の配置が同じユニットが複数繰り返し連続的に
配置されてユニット画線を構成している。
【0084】しかしながら、この変形例では、ユニット
画線を構成する複数のユニットにおける夫々のユニット
内での複数の分断線の配置の間隔は、各ユニットについ
て必ずしも同じでなくてもよい。要するに、この変形例
では、分断線の配置が必ずしも同じではないユニットが
複数繰り返し連続的に配置されてユニット画線を構成し
ている。
【0085】この変形例に係る印刷物をスキャナで読取
り、デジタル画像としてこれをフーリエ変換した画像が
所定のフーリエ変換パターンとなるように、複数のユニ
ット内で夫々独自に分断線の配置が決められるものであ
る。要するに、フーリエ変換パターンが所定のパターン
となるように、複数のユニット内で夫々独自の分断線の
配置をすることで情報を埋め込む構成としている。
【0086】このように変形例の印刷物では、ユニット
画線を構成する複数のユニット夫々について、複数の分
断線の配置は独自に決められ、夫々独自の分断線の配置
のなされたユニットが複数連続的に配置されユニット画
線が構成され、ユニット画線の集まりであるユニット画
線群で証券用線画が表示されるもので、印刷物のフーリ
エ変換画像が所定のフーリエ変換パターンにマッチして
いるか否かでその真偽判別がなされる。
【0087】ところで、この変形例についてもフーリエ
変換パターンから情報を識別する手段は、実施例1と同
じで次の通りである。予め記憶した所定のフーリエ変
換パターンと印刷物のフーリエ変換画像について、マッ
チングを行う。予め用意した所定フーリエ変換データ
のk次のピークの濃度分布曲線と印刷物のフーリエ変換
データのk次のピークの濃度分布曲線を比較する。印
刷物のフーリエ変換データのk次のピーク位置における
強度からユニットの配置を算出して識別する。
【0088】(実施例2)上記実施例1では、細画線
を、分断線を有するユニットを単位として、複数のユニ
ットを長手方向に連続して配置して成るユニット画線か
ら構成するようにしたものである。しかしながら、細画
線をユニットを単位としない構成としてもよい。この観
点から、本発明者等は、本発明の実施例2を想到した。
【0089】即ち、実施例2に係る印刷物の証券用線画
を構成する細画線は、実施例1のようにユニットを単位
とするものではなく、細画線の長手方向に複数の分断線
が配置されて成る分断画線から構成される。そして、分
断画線が集まって分断画線群を構成し、この分断画線群
により、印刷物の証券用線画が表示される。
【0090】このように、証券用線画の構成要素の最小
単位となる複数の分断線は、夫々細画線の長手方向に対
して直交する方向に延び、且つ細画線の長手方向に沿っ
て並列されている。そして、分断線の夫々の長さ及び
幅、さらに相互の間隔は、分断線自体では不可視である
が、分断画線は、視覚的には原図の細画線と濃度が同等
で、原図の証券用線画1と同じで彩紋エレメント3が見
えるように、決められる。
【0091】この複数の分断線のうち細画線の方向で互
いに隣接する分断線がなす複数の間隔(相互の間隔)
は、証券用線画に所定の情報が埋め込まれるように、夫
々設定された構成を特徴とする。この埋め込まれた情報
は、この実施例2に係る印刷物をスキャナで読取って得
られたデジタル画像データをフーリエ変換して得られる
フーリエ変換パターンによって識別可能である。要する
に、分断線がなす複数の間隔は、埋め込まれる情報が印
刷物のデジタル画像データのフーリエ変換パターンによ
って識別可能なように設定される。
【0092】ここで重要なことは、この実施例2は、情
報を埋め込むための複数の分断線のうち細画線の方向で
互いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、全て同一の
ものは含まれない。即ち、複数の分断線のなす間隔(分
断線が繰り返されるピッチ)は均一である構成は含ま
ず、埋め込まれる情報が印刷物のデジタル画像データの
フーリエ変換パターンによって識別可能なように設定さ
れていることである。ここで、複数の分断線のなす間隔
を、例えば50μmから150μmの間から乱数を用い
て無作為に選び、分断線を配列した場合、分断線の数が
十分大きければ、何度、分断線を発生させても、同じフ
ーリエ変換パターンが得られる。これに対して、分断線
の配置に人為的な作為を与えれば、そのフーリエ変換パ
ターンは前記パターンと異なるものとなる。もっと具体
的な例を挙げると、50μmから150μmまで10μ
m間隔で分断線の種類を設定しておき、この中から乱数
を用いて分断線を配置する上で、人為的に80μmのみ
他の間隔の分断線の選択確率の2倍となるように設定し
ておく。このように操作して配列した分断線に対するフ
ーリエ変換パターンは完全に無作為に間隔を選択、配列
した分断線にした場合と異なるフーリエ変換パターンを
生じることとなる。この特異的なフーリエ変換パターン
から埋め込んだ情報を抽出することができる。
【0093】要するに、実施例2に係る印刷物は、フー
リエ変換パターンが所定のパターンとなるように、複数
のユニット内で分断線を夫々全く独自に配置をすること
で情報を埋め込む構成としている。
【0094】この実施例2に係る印刷物を識別する手段
は、具体的には、実施例2に係る印刷物をスキャナで読
取って得られたデジタル画像データをフーリエ変換して
得られるフーリエ変換パターンと、予め記憶した所定の
フーリエ変換パターンとが、比較器でマッチングし、マ
ッチングしているか否かで真偽判別が行われる構成であ
る。
【0095】なお、この実施例2においても、夫々の分
断線の幅、長さ、互いの間隔を設計する際に、上記先願
(特開2000−118121号公報参照。)の分断線
をより完全に不可視化を行う技術を適用することによ
り、分断線のより完全なる不可視化が可能となる。
【0096】以上、本発明の実施の形態を実施例に基づ
いて説明したが、本発明はこのような実施例に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事
項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでも
ない。
【0097】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明に係る真偽判
別印刷物では、その証券用線画は人間の視覚で認識でき
るが、証券用線画を複数の分断線を有するユニットから
成るユニット画線で構成することで、人間には不可視の
情報を埋め込むことができ、しかもこの埋め込み情報
は、証券用線画をデジタル画像として読み取りフーリエ
変換を行い、マッチング等の処理をすることで識別可能
であるから、印刷画線の持つ美術的な効果減じることな
く、偽造防止効果を高めることができる。
【0098】特に、本発明では、印刷物の原図の細画線
を、複数の分断線を有するユニットから成るユニット画
線で形成し、ユニット内において複数の分断線のうち互
いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、夫々埋め込ま
れる情報に対応して設定されるようにすることにより、
情報を埋め込むことができ、しかもこの印刷物のデジタ
ル画像のフーリエ変換パターンで簡単に情報を識別可能
であるから、偽造防止効果を高めることができるととも
に、低コストで、取り扱いが便利であり、銀行券、証券
類、各種証明書及び重要書類等の多方面の分野で不可視
な情報を埋め込む手段としてきわめて有用である。
【0099】そして、本発明に用いられる画線では、単
色印刷においてもその情報を人間の視覚で認識すること
は不可能であることから、印刷画線の持つ美術的な効果
減じることもない。
【0100】さらに、本発明では、細画線をユニット単
位ではなく複数の不可視な分断線から成る可視な分断画
線で形成可能とし、複数の分断線のなす間隔(分断線が
繰り返されるピッチ)は、均一である構成は含まず、埋
め込まれる情報が印刷物のデジタル画像データのフーリ
エ変換パターンによって識別可能なように設定すること
により、より自由度をもって偽造防止効果の高い真偽判
別可能な印刷物を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物の原図となる証券用線画1であ
る彩紋エレメント3を示す図である。
【図2】実施例1の印刷物の画像部の図形を説明する図
である。
【図3】実施例1の印刷物の要部を説明する図である。
【図4】実施例1の別の印刷物の要部を説明する図であ
る。
【図5】実施例1の別の印刷物の画像部の図形を説明す
る図である。
【図6】実施例1の印刷物のフーリエ変換パターンを示
す図である。
【図7】実施例1の別の印刷物のフーリエ変換パターン
を示す図である。
【符号の説明】
1 証券用線画 2 細画線 3 彩紋エレメント 4 実施例1の印刷物 5、5A、5B、5C ユニット 6、13 ユニット画線 7、14 ユニット画線群 8 情報用分断線 9 始端分断線 10 終端分断線 11 実施例1の別の印刷物 12 実施例1の別のユニット 15、16 フーリエ変換画像
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HB10 JB19 JB25 2H113 AA01 AA06 CA39 CA40 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CB18 CE08 CG05 CG07 5C076 AA14 BA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の細画線から成る証券用線画を
    有する真偽判別可能な印刷物であって、 上記細画線は、複数のユニットが連続的に配置された可
    視的なユニット画線から構成され、 上記複数のユニットは、夫々上記細画線の長手方向に対
    して直交する方向に延び且つ細画線の長手方向に沿って
    並列された複数の不可視な分断線から成り、 上記ユニット内において上記複数の分断線のうち互いに
    隣接する分断線がなす複数の間隔は、夫々埋め込まれる
    情報に対応して設定されており、 上記埋め込まれた情報は、上記印刷物のデジタル画像デ
    ータがフーリエ変換されて得られるフーリエ変換パター
    ンによって識別可能であることを特徴とする真偽判別可
    能な印刷物。
  2. 【請求項2】 上記ユニット内において上記複数の
    分断線のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に
    係る構成は、上記複数のユニットの全てについて同じで
    あることを特徴とする請求項1記載の真偽判別可能な印
    刷物。
  3. 【請求項3】 複数の細画線から成る証券用線画を
    有する印刷物を出力可能なデジタル画像データを作成
    し、 上記デジタル画像データにおける上記複数の細画線を、
    複数のユニットが連続的に配置された可視的なユニット
    画線で構成されるように変換し所定の情報を埋め込む真
    偽判別可能な印刷物の情報埋め込み方法であって、 上記複数のユニットは、夫々上記細画線の長手方向に対
    して直交する方向に延び且つ細画線の長手方向に沿って
    並列された複数の不可視な分断線から形成し、 この際、上記ユニット内において上記複数の分断線のう
    ち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、夫々埋め
    込まれる情報に対応して設定し、 上記埋め込まれた情報を、上記印刷物のデジタル画像デ
    ータがフーリエ変換されて得られるフーリエ変換パター
    ンによって識別可能とすることを特徴とする真偽判別可
    能な印刷物の情報埋め込み方法。
  4. 【請求項4】 上記ユニット内において上記複数の
    分断線のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に
    係る構成を、上記複数のユニットの全てについて同じに
    形成することを特徴とする請求項3記載の真偽判別可能
    な印刷物の情報埋め込み方法。
  5. 【請求項5】 複数の細画線から成る証券用線画を
    有する真偽判別可能な印刷物であって、上記細画線は、
    複数のユニットが連続的に配置された可視的なユニット
    画線から構成され、上記複数のユニットは、夫々上記細
    画線の長手方向に対して直交する方向に延び且つ細画線
    の長手方向に沿って並列された複数の不可視な分断線か
    ら成り、上記ユニット内において上記複数の分断線のう
    ち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、夫々埋め
    込まれる情報に対応して設定されて成る真偽判別可能な
    印刷物の真偽判別方法であって、 上記印刷物のデジタル画像データをフーリエ変換してフ
    ーリエ変換パターンを作成し、該フーリエ変換パターン
    で上記埋め込まれた情報を識別することを特徴とする真
    偽判別可能な印刷物の真偽判別方法。
  6. 【請求項6】 上記ユニット内において上記複数の
    分断線のうち互いに隣接する分断線がなす複数の間隔に
    係る構成は、上記複数のユニットの全てについて同じで
    あることを特徴とする真偽判別可能な請求項5記載の印
    刷物の真偽判別方法。
  7. 【請求項7】 複数本の細画線から成る証券用線画
    を有する真偽判別可能な印刷物であって、 上記細画線は、夫々上記細画線の長手方向に対して直交
    する方向に延び、且つ上記細画線の長手方向に沿って並
    列された複数の不可視な分断線から成る可視的な分断画
    線から構成されており、 上記複数の分断線のうち細画線の方向で互いに隣接する
    分断線がなす複数の間隔は、上記証券用線画に所定の情
    報が埋め込まれるように、夫々設定されており、 上記埋め込まれた情報は、上記印刷物のデジタル画像デ
    ータがフーリエ変換されて得られるフーリエ変換パター
    ンによって識別可能であることを特徴とする真偽判別可
    能な印刷物。
  8. 【請求項8】 複数本の細画線から証券用線画を有
    する真偽判別可能な印刷物を出力可能なデジタル画像デ
    ータを作成し、 上記細画線を、夫々上記細画線の長手方向に対して直交
    する方向に延び、且つ上記細画線の長手方向に沿って並
    列された複数の不可視な分断線から成る可視的な分断画
    線から構成されるように変換し、所定の情報を埋め込む
    真偽判別可能な印刷物の情報埋め込み方法であって、 上記複数の分断線のうち細画線の方向で互いに隣接する
    分断線がなす複数の間隔を、上記証券用線画に所定の情
    報が埋め込まれるように、夫々設定し、 上記埋め込まれた情報を、上記印刷物のデジタル画像デ
    ータがフーリエ変換されて得られるフーリエ変換パター
    ンによって識別可能とすることを特徴とする真偽判別可
    能な印刷物の情報埋め込み方法。
  9. 【請求項9】 複数本の細画線から成る証券用線画
    を有する真偽判別可能な印刷物であって、上記細画線
    は、夫々上記細画線の長手方向に対して直交する方向に
    延び、且つ上記細画線の長手方向に沿って並列された複
    数の不可視な分断線から成る可視的な分断画線から構成
    されており、上記複数の分断線のうち細画線の方向で互
    いに隣接する分断線がなす複数の間隔は、上記証券用線
    画に所定の情報が埋め込まれるように、夫々設定されて
    成る真偽判別可能な印刷物の真偽判別方法であって、 上記印刷物のデジタル画像データをフーリエ変換してフ
    ーリエ変換パターンを作成し、該フーリエ変換パターン
    で上記埋め込まれた情報を識別することを特徴とする真
    偽判別可能な印刷物の真偽判別方法。
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