JP2001010197A - 偽造防止用紙及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置 - Google Patents

偽造防止用紙及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置

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JP2001010197A
JP2001010197A JP18274799A JP18274799A JP2001010197A JP 2001010197 A JP2001010197 A JP 2001010197A JP 18274799 A JP18274799 A JP 18274799A JP 18274799 A JP18274799 A JP 18274799A JP 2001010197 A JP2001010197 A JP 2001010197A
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light
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Shigezo Uchibori
繁三 内堀
Takashi Yamanashi
貴司 山梨
Jun Ono
潤 大野
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Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械による真偽判別に適した偽造防止用紙及
びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置を提供す
る。 【解決手段】 偽造防止用紙1として、その用紙自体に
機械による読み取り及び真偽判別を目的とするそれぞれ
のマークごとに均質な透過光強度を持ったすかしによる
マーク2a、2b、2cを付与する。また、偽造に対す
る抵抗力向上及び真偽判別の信頼性向上を目的として、
印刷による隠蔽画線を付与したり、互いに異なる透過光
強度を持った複数のすかしによるマークを間隔をあけ
て、又は、隣接するように形成してすかしによるマーク
に多段階の階調を付与することも可能である。このよう
なすかしによるマークを付与した偽造防止用紙の透過光
強度又は反射光強度を読み取り、機械による真偽の判別
に応用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IDカード、通行
証、登録証、入場券、旅券、出入国証を含む身分、権
利、資格を証明する証書類又は紙幣、切手、印紙、株
券、債券、商品券を含む有価証券類に用いる偽造防止用
紙に係り、特に機械による真偽判別に適した偽造防止用
紙及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人件費の削減、各種処理の高速化
を目的として、有価証券類の取り扱いにおいても機械化
の要求が増し、実際に各種処理を高速化するための機械
の導入が進んでいる。この分野で最も一般的に用いられ
ている技術が磁気記録を用いた方法であり、機械によっ
て必要な情報の記録、改変、読み取りが容易で、機械処
理の信頼性も高いことから、IDカード、通行証、登録
証、入場券、旅券、出入国証を含む身分、権利、資格を
証明する証書類又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商
品券を含む有価証券類において様々な形で広く利用され
ている。
【0003】また、IR吸収性インキを利用し、赤外光
センサで検知する方法、蛍光インキを利用し、紫外光を
照射した時の発光を検知する方法が広く利用されてい
る。更に、これらの方法を実際に採用する上では、偽造
などを防止する対策として、付与した情報を何らかの形
で隠蔽することが行われている。しかし、これらの技術
が広く普及して一般化していく中で、関連した技術情報
も公開されるものが少なくなく、偽造等に対する抵抗力
は低下してきており、実際に、磁気記録に関しては、付
与した情報が解明され、偽造や変造による被害が続発し
ている。このような状況の中で従来技術に変わる新たな
技術が広く求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術は、
大部分が基材の上に何らかの材料を付与することで成り
立っているため、同様の材料が入手できれば比較的に偽
造が容易であり、各種材料及び各種技術情報の入手が可
能な現状において、単に何らかの材料を基材上に付与す
るだけの従来技術では、偽造、変造を十分に防止するこ
とが難しくなっているという問題があった。
【0005】また、信頼度の高い真偽判別を行うために
は、品質変動の影響を受けにくい安定した真偽判別要素
を提供しなければならないという課題があった。本発明
は、上記のような問題点、課題を解消するためになされ
たもので、用紙の製造工程において安定した真偽判別要
素を付与することで、機械による真偽判別に適した偽造
防止用紙及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の偽造防止用紙は、機械による読み取り及
び真偽判別を目的としたすかしによるマークを有するこ
とを特徴としている。
【0007】また、本発明の偽造防止用紙は、複数の前
記すかしによるマークを形成した偽造防止用紙であっ
て、前記複数のすかしによるマークのうち少なくとも2
個以上のすかしによるマークにおけるそれぞれの透過光
強度が互いに異なる透過光強度を持っていることを特徴
としている。
【0008】また、本発明の偽造防止用紙は、前記すか
しによるマークの少なくとも一部を含む領域に通常光を
透過する刷色の薄いインキを用いて隠蔽画線が印刷され
ていることを特徴としている。
【0009】また、本発明の偽造防止用紙は、前記すか
しによるマークの少なくとも一部を含む領域に赤外光を
透過するインキを用いて隠蔽画線が印刷されていること
を特徴としている。
【0010】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙の前記すかしによるマークの少なく
とも一部を含む所定の領域に照射して得られる透過光強
度を予め記録された真正な用紙によって得られる前記所
定の領域に対応する領域の通常光の透過光強度のデータ
と比較して前記用紙を真偽判別することを特徴としてい
る。
【0011】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの透過光強度の差を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの通常
光の透過光強度の差のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0012】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの透過光強度の比を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの通常
光の透過光強度の比のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0013】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙の前記すかしによるマークの少なく
とも一部を含む所定の領域に照射して得られる透過光強
度を予め記録された真正な用紙によって得られる前記所
定の領域に対応する領域の赤外光の透過光強度のデータ
と比較して前記用紙を真偽判別することを特徴としてい
る。
【0014】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの透過光強度の差を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの赤外
光の透過光強度の差のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0015】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの透過光強度の比を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの赤外
光の透過光強度の比のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0016】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙の前記すかしによるマークの少なく
とも一部を含む所定の領域に照射して得られる反射光強
度を予め記録された真正な用紙によって得られる前記所
定の領域に対応する領域の通常光の反射光強度のデータ
と比較して前記用紙を真偽判別することを特徴としてい
る。
【0017】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの反射光強度の差を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの通常
光の反射光強度の差のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0018】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、通常光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの反射光強度の比を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの通常
光の反射光強度の比のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0019】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙の前記すかしによるマークの少なく
とも一部を含む所定の領域に照射して得られる反射光強
度を予め記録された真正な用紙によって得られる前記所
定の領域に対応する領域の赤外光の反射光強度のデータ
と比較して前記用紙を真偽判別することを特徴としてい
る。
【0020】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの反射光強度の差を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの赤外
光の反射光強度の差のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0021】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別方
法は、赤外光を用紙に照射して得られる均質な透過光強
度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当する領
域どうしの反射光強度の比を予め記録された真正な用紙
によって得られる前記領域に対応する領域どうしの赤外
光の反射光強度の比のデータと比較して前記用紙を真偽
判別することを特徴としている。
【0022】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別装
置は、透過光強度を読み取って用紙を真偽判別する装置
であって、前記用紙の一方の面側に通常光を照射する投
光部を設けた通常光照射手段と、前記通常光照射手段か
ら通常光を照射した時の前記用紙の透過光強度を感知し
て読み取り信号に変換する光感知手段と、前記読み取り
信号を処理して読み取り情報とする信号処理手段と、前
記読み取り情報を出力する出力手段とから構成される読
み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力手段から受
け取った前記読み取り情報を予め格納された真正な用紙
によって得られる読み取り情報と比較して前記用紙の真
偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有することを
特徴としている。
【0023】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別装
置は、反射光強度を読み取って用紙を真偽判別する装置
であって、前記用紙の一方の面側に通常光を照射する投
光部を設けた通常光照射手段と、前記通常光照射手段か
ら通常光を照射した時の前記用紙の反射光強度を感知し
て読み取り信号に変換する光感知手段と、前記読み取り
信号を処理して読み取り情報とする信号処理手段と、前
記読み取り情報を出力する出力手段とから構成される読
み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力手段から受
け取った前記読み取り情報を予め格納された真正な用紙
によって得られる読み取り情報と比較して前記用紙の真
偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有することを
特徴としている。
【0024】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別装
置は、透過光強度を読み取って用紙を真偽判別する装置
であって、前記用紙の一方の面側に赤外光を照射する投
光部を設けた赤外光照射手段と、前記赤外光照射手段か
ら赤外光を照射した時の前記用紙の透過光強度を感知し
て読み取り信号に変換する光感知手段と、前記読み取り
信号を処理して読み取り情報とする信号処理手段と、前
記読み取り情報を出力する出力手段とから構成される読
み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力手段から受
け取った前記読み取り情報を予め格納された真正な用紙
によって得られる読み取り情報と比較して前記用紙の真
偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有することを
特徴としている。
【0025】また、本発明の偽造防止用紙の真偽判別装
置は、反射光強度を読み取って用紙を真偽判別する装置
であって、前記用紙の一方の面側に赤外光を照射する投
光部を設けた赤外光照射手段と、前記赤外光照射手段か
ら赤外光を照射した時の前記用紙の反射光強度を感知し
て読み取り信号に変換する光感知手段と、前記読み取り
信号を処理して読み取り情報とする信号処理手段と、前
記読み取り情報を出力する出力手段とから構成される読
み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力手段から受
け取った前記読み取り情報を予め格納された真正な用紙
によって得られる読み取り情報と比較して前記用紙の真
偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有することを
特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明では、機械による読み取り
及び真偽判別を目的としたマークを用紙自体の製造工程
ですかしとして付与することによって、偽造、変造を行
おうとした場合に必要とされる工程、工数を複雑で多大
なものとし、単に基材の表面に材料を付与した場合より
も偽造、変造に対する抵抗力を高めている。ここで、す
かしとは、用紙の製造工程でパルプ繊維材が水素結合す
る以前に、パルプ繊維材からなる紙料に規則的な外力を
加えることによって得られる紙層の凹凸や疎密からなる
三次元的な紙層構造を意味している。また、すかしに
は、その透過光強度が周辺よりも強い白すかしと、その
透過光強度が周辺よりも弱い黒すかしがあるが、本発明
のすかしによるマークとしては白すかし、黒すかしのい
ずれのすかしを用いてもよく、それぞれのマークがそれ
ぞれのマークごとに均質な透過光強度を持つように用紙
の所定の位置にすかしによるマークを形成すればよい。
この時、それぞれのマークごとに均質な透過光強度を持
った互いに透過光強度が異なる複数のすかしによるマー
クを間隔をあけて並置した構成としてもよいし、それぞ
れのマークごとに均質な透過光強度を持った互いに透過
光強度が異なる複数のすかしによるマークを間隔をあけ
ることなく隣接するように構成してもよく、すかしによ
るマークの構成に関して特に制約はない。
【0027】ただし、本発明では、用紙の所定の位置に
形成した一箇所のすかしによるマークの透過光強度がn
段階(n≧2:nは整数。)の階調を持っている場合に
は、前記一箇所のすかしによるマークの位置に、それぞ
れのマークごとに均質な透過光強度を持つように形成さ
れた互いに異なるn個のすかしによるマークであって、
それぞれのマークごとに互いに異なる透過光強度を持っ
たn個のすかしによるマークが間隔をおくことなく隣接
して形成されているものとみなす。
【0028】なお、本発明のすかしによるマークには、
幾何学模様、文字、記号、図形等のデザインを用いるこ
とができるが、実際に機械による読み取りに用いるマー
クについては安定した読み取り精度を確保するために、
機械による読み取り位置に若干の変動があったとしても
マーク幅、マーク位置、マーク間隔、透過光強度又は反
射光強度などに関して変動を少なくできるように、それ
ぞれのマークごとに均質な透過光強度を持った簡単なデ
ザインのマークを用いることが好ましい。
【0029】また、本発明では、通常光や赤外光のもと
で用紙の前記すかしによるマークの少なくとも一部を含
む所定の領域における透過光強度を読み取り、予め記録
しておいた真正な用紙によって得られる前記所定の領域
に対応する領域の透過光強度のデータと比較することで
前記用紙を真偽判別することができる。この場合、均質
な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
相当する領域どうしの透過光強度の差を予め記録してお
いた真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領
域どうしの透過光強度の差のデータと比較して前記用紙
を真偽判別することも可能であるし、或いは、均質な透
過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当
する領域どうしの透過光強度の比を予め記録しておいた
真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
うしの透過光強度の比のデータと比較して前記用紙を真
偽判別することも可能である。
【0030】この時、用紙の前記すかしによるマークの
少なくとも一部を含む所定の領域における透過光強度を
測定するためには、固定式や移動式の受光センサによっ
て前記用紙の前記所定の領域における透過光を検知し
て、その領域において検出される透過光の強度を測定す
ればよい。また、均質な透過光強度を持ったそれぞれの
すかしによるマークに相当する領域の透過光強度を測定
するためには、互いに異なる透過光強度を持ったそれぞ
れのすかしによるマークに相当する領域ごとに固定式や
移動式の受光センサによって透過光を検知して、それぞ
れの領域ごとに検出される透過光の強度を測定すればよ
い。なお、固定式や移動式の受光センサを用いて透過光
強度を測定するにあたっては、用紙における前記すかし
によるマークの少なくとも一部を含む所定の領域の位置
や用紙における均質な透過光強度を持ったそれぞれのす
かしによるマークに相当する領域の位置を検出するため
に、例えば上記センサと上記用紙との相対的な位置関係
を把握できる位置検出手段を設ければよい。
【0031】また、本発明では、通常光や赤外光のもと
で用紙の前記すかしによるマークの少なくとも一部を含
む所定の領域における反射光強度を読み取り、予め記録
しておいた真正な用紙によって得られる前記所定の領域
に対応する領域の反射光強度のデータと比較することで
前記用紙を真偽判別することもできる。この場合、均質
な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
相当する領域どうしの反射光強度の差を予め記録してお
いた真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領
域どうしの反射光強度の差のデータと比較して前記用紙
を真偽判別することも可能であるし、或いは、均質な透
過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相当
する領域どうしの反射光強度の比を予め記録しておいた
真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
うしの反射光強度の比のデータと比較して前記用紙を真
偽判別することも可能である。
【0032】この時、用紙の前記すかしによるマークの
少なくとも一部を含む所定の領域における反射光強度を
測定するためには、固定式や移動式の受光センサによっ
て前記用紙の前記所定の領域における反射光を検知し
て、その領域において検出される反射光の強度を測定す
ればよい。また、均質な透過光強度を持ったそれぞれの
すかしによるマークに相当する領域の反射光強度を測定
するためには、互いに異なる反射光強度を持ったそれぞ
れのすかしによるマークに相当する領域ごとに固定式や
移動式の受光センサによって反射光を検知して、それぞ
れの領域ごとに検出される反射光の強度を測定すればよ
い。なお、固定式や移動式の受光センサを用いて反射光
強度を測定するにあたっては、用紙における前記すかし
によるマークの少なくとも一部を含む所定の領域の位置
や用紙における均質な透過光強度を持ったそれぞれのす
かしによるマークに相当する領域の位置を検出するため
に、例えば上記センサと上記用紙との相対的な位置関係
を把握できる位置検出手段を設ければよい。
【0033】また、本発明では、すかしによるマークの
存在を隠蔽するために、真偽判別に用いる光源として通
常光源を利用する場合には、すかしによるマークの少な
くとも一部を含む領域に通常光の透過光量又は反射光量
に対する影響を少なくできる刷色の薄い地紋画線のよう
な隠蔽画線を付与してもよく、また、真偽判別に用いる
光源として赤外光源を利用する場合には、すかしによる
マークの少なくとも一部を含む領域に赤外光透過インキ
を用いた隠蔽画線を付与してもよい。このように、すか
しによるマークの少なくとも一部を含む領域に隠蔽画線
を付与しておけば、通常の状態において用紙に付与され
た真偽判別要素であるすかしによるマークの秘匿性を高
めることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について図面を交
えて詳細に説明する。
【0035】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例による偽造防止用紙の構成例を示す平面図である。
【0036】本実施例の偽造防止用紙は、図1に示すよ
うに、網出し法による抄紙等の方法により、その用紙自
体に三つのすかしによるマークが間隔をおいて施されて
いる。なお、図示されているすかしによるマークは棒状
のパターンであるが、本発明におけるすかしによるマー
クはこれに限定されるものではなく、幾何学模様、文
字、記号、図形等のデザインを用いることができるが、
実際に機械による読み取りに用いるマークについては安
定した読み取り精度を確保するために、センサ等による
取り込み位置が若干ずれたとしてもマーク幅、マーク位
置、マーク間隔、透過光強度又は反射光強度などの変動
が少なくなるように、それぞれのマークごとに均質な透
過光強度を持った簡単なデザインのマークとすることが
望ましい。
【0037】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例による偽造防止用紙の構成例を示す断面図である。
【0038】安定して機械による読み取りが可能なすか
しによるマークとするには、そのデザインを単純なもの
にすることが望ましいが、偽造防止用紙全体を見た場合
には、製品としてのすかしによるマークを除いた他のデ
ザインの自由度を奪ってしまうという危惧がある。ま
た、すかしによるマークを機械読み取り用としての用途
だけで考えれば、偽造などの危険を避けるために、でき
るだけ目立たずに隠蔽されていることが望ましい。した
がって、これらの点を改善する方法としては、すかしに
よるマーク2をその上から隠蔽画線3で隠蔽することが
有効である。
【0039】なお、隠蔽画線3としては、刷色の薄い地
紋画線のように、通常光を照射した際にすかしによるマ
ーク2の透過光強度又は反射光強度への影響の少ないも
のが効果的である。
【0040】(実施例3)本発明の第3の実施例による
偽造防止用紙は、前述の図2に示した隠蔽画線3を赤外
光を透過するインキで付与したものである。
【0041】すかしによるマーク2を付与した偽造防止
用紙1は、赤外光を用いても透過光強度又は反射光強度
の変化を読み取ることができ、赤外光を透過するインキ
で付与した隠蔽画線3は、赤外光の透過には影響を及ぼ
さないため、情報に対するノイズ成分が少ない隠蔽画線
となる。
【0042】(実施例4)図3は、本発明による偽造防
止用紙の第4の実施例の構成例を示す平面図及びその透
過光強度の特性を示す図である。
【0043】本実施例による図3(a)の偽造防止用紙
は、図3(b)に示すように、均質な透過光強度を持っ
たそれぞれのすかしによるマーク2a、2b、2cに対
応するそれぞれの透過光強度が互いに異なるように構成
されているものである。図示されているすかしによるマ
ークの構成は、均質な透過光強度を持った互いに透過光
強度が異なる三つのマークを間隔をあけて並置したもの
であるが、本発明のすかしによるマークの構成は、これ
に限定されるものではなく、本実施例のように均質な透
過光強度を持った互いに透過光強度が異なる複数のすか
しによるマークを間隔をあけて並置した構成でもよい
し、用紙の所定の位置に形成した一箇所のすかしによる
マーク中に多段階の階調を持たせた構成でもよく特に制
約はない。また、すかしには透過光強度が周辺よりも強
い白すかしと、透過光強度が周辺よりも弱い黒すかしが
あるが、本発明のすかしによるマークとしては白すか
し、黒すかしのいずれのすかしを用いてもよく、更に、
用紙の所定の位置に形成した一箇所のすかしによるマー
クの透過光強度を白すかし又は黒すかしのいずれか一方
のすかしのみを用いて多段階の階調を持たせた構成とす
ることもできるし、用紙の所定の位置に形成した一箇所
のすかしによるマークの透過光強度を白すかしと黒すか
しを同時に組み合わせて多段階の階調を持たせた構成と
することもできる。この時、用紙の所定の位置に形成し
た一箇所のすかしによるマークの透過光強度がn段階
(n≧2:nは整数。)の階調を持っている場合には、
前記一箇所のすかしによるマークの位置に、それぞれの
マークごとに均質な透過光強度を持った互いに透過光強
度の異なるn個のすかしによるマークが間隔をあけるこ
となく隣接して形成されているとみなせばよい。ここ
で、すかしによるマークが単に2値的な透過光強度を持
ったマークに過ぎない場合には、すかしによるマークは
比較的容易に偽造、変造される危険性があるが、互いに
異なる透過光強度を持った複数のすかしによるマークを
間隔をあけて、又は、隣接して形成することですかしに
よるマークの透過光強度に多段階の階調を持たせれば、
偽造、変造に対する抵抗力を格段に向上させることがで
きる。
【0044】このように、均質な透過光強度を持ったそ
れぞれのすかしによるマークごとに透過光強度が互いに
異なる透過光強度となるように、用紙の所定の位置に均
質な透過光強度を持った複数のすかしによるマークを構
成することにより、均質な透過光強度を持ったそれぞれ
のすかしによるマークの透過光強度、又は、均質な透過
光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークどうしの
透過光強度の差、或いは、均質な透過光強度を持ったそ
れぞれのすかしによるマークどうしの透過光強度の比と
いった真偽判別要素を提供することが可能となる。
【0045】この場合、均質な透過光強度を持ったそれ
ぞれのすかしによるマークごとに透過光強度が全て異な
る透過光強度となる必要はなく、本発明の真偽判別方法
に利用できる範囲内であれば、均質な透過光強度を持っ
たそれぞれのすかしによるマークごとに透過光強度を適
宜、設定すればよい。
【0046】(実施例5)図4は、本発明の第5の実施
例による偽造防止用紙の真偽判別方法の例を示す概要図
である。
【0047】本実施例の偽造防止用紙の真偽判別方法
は、図4に示すように、偽造防止用紙1のすかしによる
マークの少なくとも一部を含む所定の領域に対して光源
4から通常光を照射し、前記用紙1を透過した透過光を
受光センサ5で検知して、その透過光強度を測定する。
この透過光強度を予め記録されている真正な偽造防止用
紙によって得られる前記所定の領域に対応する領域の通
常光の透過光強度のデータと比較することで前記用紙1
の真偽判別を行う。この場合、第2の実施例の偽造防止
用紙に本実施例の真偽判別方法を適用しても、偽造に対
する抵抗力が高く、信頼度の高い真偽判別を行うことが
できる。
【0048】(実施例6)本発明の第6の実施例による
偽造防止用紙の真偽判別方法は、前述の図4に示した光
源4を赤外光源、受光センサ5を赤外域を検出できる受
光センサとしたものである。この場合、第3の実施例の
偽造防止用紙に本実施例の真偽判別方法を適用しても、
偽造に対する抵抗力が高く、信頼度の高い真偽判別を行
うことができる。
【0049】(実施例7)図5は、本発明の第7の実施
例による偽造防止用紙の真偽判別方法の例を示す概要図
である。
【0050】本実施例の偽造防止用紙の真偽判別方法
は、図5に示すように、偽造防止用紙1のすかしによる
マークの少なくとも一部を含む所定の領域に対して光源
4から通常光を照射し、前記用紙1から反射した反射光
を受光センサ5で検知して、その反射光強度を測定す
る。この反射光強度を予め記録されている真正な偽造防
止用紙によって得られる前記所定の領域に対応する領域
の通常光の反射光強度のデータと比較することで前記用
紙1の真偽判別を行う。なお、光源4及び受光センサ5
側とは反対の前記用紙1の面側に通常光を吸収する黒色
等の色を持つ裏当て板6を配置することにより、それぞ
れのすかしによるマークに相当する領域とそれ以外の領
域とにおける反射光強度の差を大きくすることができ、
機械による読み取り及び真偽判別を容易にすることがで
きる。この場合、第2の実施例の偽造防止用紙に本実施
例の真偽判別方法を適用しても、偽造に対する抵抗力が
高く、信頼度の高い真偽判別を行うことができる。
【0051】(実施例8)本発明の第8の実施例による
偽造防止用紙の真偽判別方法は、前述の図5に示した光
源4を赤外光源、受光センサ5を赤外域を検出できる受
光センサとしたものである。この場合、第3の実施例の
偽造防止用紙に本実施例の真偽判別方法を適用しても、
偽造に対する抵抗力が高く、信頼度の高い真偽判別を行
うことができる。
【0052】(実施例9)図6は、本発明の第9の実施
例による偽造防止用紙の真偽判別方法を示すために、読
み取った透過光強度の特性の一例を示した図である。
【0053】図6で、S2a、S2b、S2cは、偽造
防止用紙に付与された均質な透過光強度を持ったそれぞ
れのすかしによるマークに相当する領域ごとの透過光強
度、S1は、すかしによるマーク以外の領域における透
過光強度を示したものである。この透過光強度S2a、
S2b、S2c及びS1の値は、例えば用紙の製造工程
中における用紙自体の紙層構造や色調の変動、機械によ
る読み取り時における光源の出力変動の影響を受けるた
め、均質な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによる
マークに相当する領域ごとの透過光強度の絶対値S2
a、S2b、S2cを用いて真偽判別を行う場合には、
これらの変動の影響を直接に受けることになる。しか
し、均質な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによる
マークに相当する領域ごとの透過光強度S2a、S2
b、S2cの差を真偽判別の判定要素として用いれば、
これらの変動の影響を低減することが可能となる。
【0054】また、偽造防止用紙に均質な透過光強度を
持ったそれぞれ互いに透過光強度に差のある三つ以上の
すかしによるマークを形成し、それらのうち透過光強度
が最大値となるすかしによるマークの透過光強度を10
0とし、透過光強度が最小値となるすかしによるマーク
の透過光強度を0とすることで、これら二つの透過光強
度に対する比で表現された均質な透過光強度を持った残
りのすかしによるマークの透過光強度によって前記用紙
を真偽判別することで、更に安定した真偽判別を行うこ
とができる。
【0055】この場合、均質な透過光強度を持ったそれ
ぞれのすかしによるマークごとに透過光強度が全て異な
る透過光強度となる必要はなく、本発明の真偽判別方法
に利用できる範囲内であれば、均質な透過光強度を持っ
たそれぞれのすかしによるマークごとに透過光強度を適
宜、設定すればよい。
【0056】(実施例10)図7は、本発明の第10の
実施例による偽造防止用紙の真偽判別装置の例を示す構
成図である。
【0057】本実施形態の偽造防止用紙の真偽判別装置
は、図7に示すように、光源4から通常光を照射し、偽
造防止用紙1のすかしによるマークの少なくとも一部を
含む所定の領域を透過した透過光を受光センサ5で感知
する。受光センサ5は感知した透過光の強度を電気信号
である読み取り信号S5に変換する。信号処理部7は受
光センサ5で読み取った読み取り信号S5の解析、情報
化などの演算処理を行い、読み取り情報S7に変換し、
出力部7aより出力する。情報比較部8は、読み取り情
報S7を受け取り、予め格納されている真正な偽造防止
用紙によって得られる前記所定の領域に対応する領域の
読み取り情報と比較し、その結果に応じた真偽判別結果
等の所定の情報を出力部8aから出力する。信号処理部
7及び情報比較部8は複数のコンピュータで処理する構
造としても一つのコンピュータ内で処理する構造として
もどちらでもよい。また、出力部8aからはCRT、プ
リンタ等の出力機器、あるいはコンピュータ等の上位機
器に接続することができる。この場合、光源を赤外光源
とし、受光センサを赤外域を検出できる受光センサとし
てもよい。
【0058】なお、本発明における真偽判別装置とし
て、図示しないが、実施例10の真偽判別装置におい
て、偽造防止用紙1のすかしによるマークの少なくとも
一部を含む所定の領域から反射した反射光を読み取って
出力された読み取り情報を予め格納されている真正な偽
造防止用紙によって得られる前記所定の領域に対応する
領域の読み取り情報と比較し、その結果に応じた真偽判
別結果等の所定の情報を出力する構成とすることも可能
である。この場合、光源を赤外光源とし、受光センサを
赤外域を検出できる受光センサとしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、用紙の真偽判別の信頼
性を向上させるために、用紙の製造工程において品質変
動の影響を受けにくい安定した真偽判別要素となるよう
に、用紙自体にそれぞれのマークごとに均質な透過光強
度を持ったすかしによるマークを施して、用紙の前記す
かしによるマークの少なくとも一部を含む所定の領域に
おける通常光又は赤外光のもとでの透過光強度を読み取
り、予め記録しておいた真正な用紙によって得られる前
記所定の領域に対応する領域の透過光強度のデータと比
較することで用紙の真偽判別を可能とする偽造防止用紙
及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置を提供す
ることができる。この場合、均質な透過光強度を持った
それぞれのすかしによるマークに相当する領域どうしの
透過光強度の差を予め記録しておいた真正な用紙によっ
て得られる前記領域に対応する領域どうしの透過光強度
の差のデータと比較して前記用紙を真偽判別することも
可能であるし、或いは、均質な透過光強度を持ったそれ
ぞれのすかしによるマークに相当する領域どうしの透過
光強度の比を予め記録しておいた真正な用紙によって得
られる前記領域に対応する領域どうしの透過光強度の比
のデータと比較して前記用紙を真偽判別することも可能
である。
【0060】また、本発明によれば、用紙の前記すかし
によるマークの少なくとも一部を含む所定の領域におけ
る通常光又は赤外光のもとでの反射光強度を読み取り、
予め記録しておいた真正な用紙によって得られる前記所
定の領域に対応する領域の反射光強度のデータと比較す
ることで用紙の真偽判別を可能とする偽造防止用紙及び
その真偽判別方法並びにその真偽判別装置を提供するこ
ともできる。この場合、均質な透過光強度を持ったそれ
ぞれのすかしによるマークに相当する領域どうしの反射
光強度の差を予め記録しておいた真正な用紙によって得
られる前記領域に対応する領域どうしの反射光強度の差
のデータと比較して前記用紙を真偽判別することも可能
であるし、或いは、均質な透過光強度を持ったそれぞれ
のすかしによるマークに相当する領域どうしの反射光強
度の比を予め記録しておいた真正な用紙によって得られ
る前記領域に対応する領域どうしの反射光強度の比のデ
ータと比較して前記用紙を真偽判別することも可能であ
る。
【0061】この時、用紙の所定の位置に形成した一箇
所のすかしによるマークの透過光強度をn段階(n≧
2:nは整数。)の階調を持った構成とすれば、前記一
箇所のすかしによるマークの位置に、それぞれのマーク
ごとに均質な透過光強度を持った互いに透過光強度の異
なるn個のすかしによるマークを間隔をあけることなく
隣接して形成することができ、用紙の変造、偽造に対す
る抵抗力を一段と向上させることができる。
【0062】また、すかしによるマークの少なくとも一
部を含む領域に隠蔽画線を付与すれば、用紙に付与した
すかしによるマークの存在を隠蔽することができるので
真偽判別要素の秘匿性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の偽造防止用紙の構成例
を示す平面図である。
【図2】本発明による実施例2及び実施例3の偽造防止
用紙の断面を示す図である。
【図3】図3(a)は、本発明による実施例4の偽造防
止用紙の構成例を示す平面図であり、図3(b)はその
透過光強度の特性を示す図である。
【図4】本発明による実施例5及び実施例6の偽造防止
用紙の真偽判別方法の概要を示す図である。
【図5】本発明による実施例7及び実施例8の偽造防止
用紙の真偽判別方法の概要を示す図である。
【図6】本発明による実施例9の偽造防止用紙の透過光
強度の特性の一例を模式的に示した図である。
【図7】本発明による実施例10の偽造防止用紙の真偽
判別装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 偽造防止用紙 2、2a、2b、2c すかしによるマーク 3 隠蔽画線 4 光源 5 受光センサ S5 読み取り信号 6 裏当て板 7 信号処理部 7a 出力部 S7 読み取り情報 8 情報比較部 8a 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B44F 1/12 G07D 7/12 G07D 7/12 7/20 7/20 B41F 33/14 G Fターム(参考) 2C005 HA02 HB01 HB02 HB07 HB10 HB13 JA09 JB12 JB20 2C250 EB43 EB50 2H113 AA06 BB02 BC00 CA34 CA39 EA00 FA56 3E041 AA01 AA02 AA03 BA09 BA13 BA14 BB02 BB03 BB06 DB01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械による読み取り及び真偽判別を目的
    としたすかしによるマークを有することを特徴とする偽
    造防止用紙。
  2. 【請求項2】 複数の前記すかしによるマークを形成し
    た偽造防止用紙であって、前記複数のすかしによるマー
    クのうち少なくとも2個以上のすかしによるマークにお
    けるそれぞれの透過光強度が互いに異なる透過光強度を
    持っていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用
    紙。
  3. 【請求項3】 前記すかしによるマークの少なくとも一
    部を含む領域に通常光を透過する刷色の薄いインキを用
    いて隠蔽画線が印刷されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の偽造防止用紙。
  4. 【請求項4】 前記すかしによるマークの少なくとも一
    部を含む領域に赤外光を透過するインキを用いて隠蔽画
    線が印刷されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の偽造防止用紙。
  5. 【請求項5】 通常光を用紙の前記すかしによるマーク
    の少なくとも一部を含む所定の領域に照射して得られる
    透過光強度を予め記録された真正な用紙によって得られ
    る前記所定の領域に対応する領域の通常光の透過光強度
    のデータと比較して前記用紙を真偽判別することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止用紙
    の真偽判別方法。
  6. 【請求項6】 通常光を用紙に照射して得られる均質な
    透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相
    当する領域どうしの透過光強度の差を予め記録された真
    正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域どう
    しの通常光の透過光強度の差のデータと比較して前記用
    紙を真偽判別することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  7. 【請求項7】 通常光を用紙に照射して得られる均質な
    透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相
    当する領域どうしの透過光強度の比を予め記録された真
    正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域どう
    しの通常光の透過光強度の比のデータと比較して前記用
    紙を真偽判別することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  8. 【請求項8】 赤外光を用紙の前記すかしによるマーク
    の少なくとも一部を含む所定の領域に照射して得られる
    透過光強度を予め記録された真正な用紙によって得られ
    る前記所定の領域に対応する領域の赤外光の透過光強度
    のデータと比較して前記用紙を真偽判別することを特徴
    とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の偽造防止
    用紙の真偽判別方法。
  9. 【請求項9】 赤外光を用紙に照射して得られる均質な
    透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに相
    当する領域どうしの透過光強度の差を予め記録された真
    正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域どう
    しの赤外光の透過光強度の差のデータと比較して前記用
    紙を真偽判別することを特徴とする請求項1、2又は4
    のいずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  10. 【請求項10】 赤外光を用紙に照射して得られる均質
    な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
    相当する領域どうしの透過光強度の比を予め記録された
    真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
    うしの赤外光の透過光強度の比のデータと比較して前記
    用紙を真偽判別することを特徴とする請求項1、2又は
    4のいずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  11. 【請求項11】 通常光を用紙の前記すかしによるマー
    クの少なくとも一部を含む所定の領域に照射して得られ
    る反射光強度を予め記録された真正な用紙によって得ら
    れる前記所定の領域に対応する領域の通常光の反射光強
    度のデータと比較して前記用紙を真偽判別することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止用
    紙の真偽判別方法。
  12. 【請求項12】 通常光を用紙に照射して得られる均質
    な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
    相当する領域どうしの反射光強度の差を予め記録された
    真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
    うしの通常光の反射光強度の差のデータと比較して前記
    用紙を真偽判別することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  13. 【請求項13】 通常光を用紙に照射して得られる均質
    な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
    相当する領域どうしの反射光強度の比を予め記録された
    真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
    うしの通常光の反射光強度の比のデータと比較して前記
    用紙を真偽判別することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  14. 【請求項14】 赤外光を用紙の前記すかしによるマー
    クの少なくとも一部を含む所定の領域に照射して得られ
    る反射光強度を予め記録された真正な用紙によって得ら
    れる前記所定の領域に対応する領域の赤外光の反射光強
    度のデータと比較して前記用紙を真偽判別することを特
    徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の偽造防
    止用紙の真偽判別方法。
  15. 【請求項15】 赤外光を用紙に照射して得られる均質
    な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
    相当する領域どうしの反射光強度の差を予め記録された
    真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
    うしの赤外光の反射光強度の差のデータと比較して前記
    用紙を真偽判別することを特徴とする請求項1、2又は
    4のいずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  16. 【請求項16】 赤外光を用紙に照射して得られる均質
    な透過光強度を持ったそれぞれのすかしによるマークに
    相当する領域どうしの反射光強度の比を予め記録された
    真正な用紙によって得られる前記領域に対応する領域ど
    うしの赤外光の反射光強度の比のデータと比較して前記
    用紙を真偽判別することを特徴とする請求項1、2又は
    4のいずれかに記載の偽造防止用紙の真偽判別方法。
  17. 【請求項17】 透過光強度を読み取って用紙を真偽判
    別する装置であって、前記用紙の一方の面側に通常光を
    照射する投光部を設けた通常光照射手段と、前記通常光
    照射手段から通常光を照射した時の前記用紙の透過光強
    度を感知して読み取り信号に変換する光感知手段と、前
    記読み取り信号を処理して読み取り情報とする信号処理
    手段と、前記読み取り情報を出力する出力手段とから構
    成される読み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力
    手段から受け取った前記読み取り情報を予め格納された
    真正な用紙によって得られる読み取り情報と比較して前
    記用紙の真偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の偽造防止用紙の真偽判別装置。
  18. 【請求項18】 反射光強度を読み取って用紙を真偽判
    別する装置であって、前記用紙の一方の面側に通常光を
    照射する投光部を設けた通常光照射手段と、前記通常光
    照射手段から通常光を照射した時の前記用紙の反射光強
    度を感知して読み取り信号に変換する光感知手段と、前
    記読み取り信号を処理して読み取り情報とする信号処理
    手段と、前記読み取り情報を出力する出力手段とから構
    成される読み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力
    手段から受け取った前記読み取り情報を予め格納された
    真正な用紙によって得られる読み取り情報と比較して前
    記用紙の真偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の偽造防止用紙の真偽判別装置。
  19. 【請求項19】 透過光強度を読み取って用紙を真偽判
    別する装置であって、前記用紙の一方の面側に赤外光を
    照射する投光部を設けた赤外光照射手段と、前記赤外光
    照射手段から赤外光を照射した時の前記用紙の透過光強
    度を感知して読み取り信号に変換する光感知手段と、前
    記読み取り信号を処理して読み取り情報とする信号処理
    手段と、前記読み取り情報を出力する出力手段とから構
    成される読み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力
    手段から受け取った前記読み取り情報を予め格納された
    真正な用紙によって得られる読み取り情報と比較して前
    記用紙の真偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有
    することを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに
    記載の偽造防止用紙の真偽判別装置。
  20. 【請求項20】 反射光強度を読み取って用紙を真偽判
    別する装置であって、前記用紙の一方の面側に赤外光を
    照射する投光部を設けた赤外光照射手段と、前記赤外光
    照射手段から赤外光を照射した時の前記用紙の反射光強
    度を感知して読み取り信号に変換する光感知手段と、前
    記読み取り信号を処理して読み取り情報とする信号処理
    手段と、前記読み取り情報を出力する出力手段とから構
    成される読み取り装置と、前記読み取り装置の前記出力
    手段から受け取った前記読み取り情報を予め格納された
    真正な用紙によって得られる読み取り情報と比較して前
    記用紙の真偽判別の結果を出力する情報比較手段とを有
    することを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに
    記載の偽造防止用紙の真偽判別装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005190313A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Toshiba Corp 紙葉類の真偽判別装置
JP2009000832A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 National Printing Bureau 偽造防止印刷物
CN112394045A (zh) * 2019-08-16 2021-02-23 大连兆晶生物科技有限公司 一种鉴定聚合物安全标记的防伪方法

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