JP2000311266A - 偽造防止用シート及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置 - Google Patents

偽造防止用シート及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置

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JP2000311266A
JP2000311266A JP11121622A JP12162299A JP2000311266A JP 2000311266 A JP2000311266 A JP 2000311266A JP 11121622 A JP11121622 A JP 11121622A JP 12162299 A JP12162299 A JP 12162299A JP 2000311266 A JP2000311266 A JP 2000311266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造がきわめて困難な偽造防止用シート及び
簡単にその真偽を判別できる真偽判別方法並びに簡単に
その真偽を判別できる真偽判別装置を提供する。 【解決手段】 偽造防止用シートの製造の際に、視認不
可能で有意味なすかしを形成し、このすかしを透過光の
もとで撮像して濃淡の階調を有する濃淡画像を得て、こ
の濃淡画像を画像変換装置によって画像変換して変換画
像を得て、この変換画像と被検査シートによって得られ
る変換画像とを比較して簡単に被検査シートの真偽判別
を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旅券、出入国証、
紙幣、印紙、株券、商品券、キャッシュカード、クレジ
ットカード、電子マネーカード等の偽造防止技術に係る
ものであり、通常は視認不可能なすかしであって、その
透過光画像を画像変換することによりはじめて秘匿情報
が得られるすかしを含む偽造防止用シート及びその真偽
判別方法並びにその真偽判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー等の複製手段が一般
化している今日、旅券、出入国証、紙幣、印紙、株券、
商品券、キャッシュカード、クレジットカード、電子マ
ネーカード等の偽造の危険性が増大している。そこでい
かに精巧な印刷手段によっても複製することが困難であ
り、製造技術が解明されても複製することが困難な新規
な偽造防止技術が望まれている。
【0003】偽造防止が必要とされる旅券、出入国証、
紙幣、印紙、株券、商品券、キャッシュカード、クレジ
ットカード、電子マネーカード等には、従来、その偽造
防止のためにいろいろな手段が講じられているところで
ある。その代表的な例として「すかし」がある。
【0004】このすかしは、通常の反射光では視認不可
能であるが、光にかざして見る、即ち透過光のもとで
は、例えば三次元的な紙層構造が輝度変換されて人像の
ような濃淡の階調をもった有意味な画像を現出させ、こ
れで真偽判別することができ、構造及びその判別が簡単
であるために偽造防止手段として評価されている。
【0005】また、紙幣、有価証券等の偽造防止のため
に、印刷物の印刷画像に秘匿情報を埋め込む(印刷画像
を見ても特定の情報が含まれていることが視認不可能で
気がつかないように印刷されている)ことによる、いわ
ゆる「電子すかし」の技術は、すでに知られているとこ
ろである。
【0006】例えば、印刷物への印刷データに秘匿情報
を含ませ、この印刷データの印刷された印刷物から画像
データを取得してこれを画像変換処理して、秘匿情報の
確認を行う偽造防止および検出システムは、特開平2−
297496号公報(特許第2693570号)として
公知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
すかしは、透過光によりその画像の内容が把握されるた
めに偽造に対しては限界がある。また、印刷中に秘匿情
報を含ませる電子すかしは、若干手間はかかるが精巧に
印刷すれば、画像処理しても基本的には真正なものと同
じ情報が検出されることとなるという問題がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的とするものであり、視認不可能で有意味なすか
しであって、その透過光画像を画像変換することにより
有意味な画像を検出して真偽判別が可能となる、従来と
全く異なるすかしを適用した偽造防止用シートを実現す
ることを課題とする。
【0009】ここで、「すかし」とは、一般には用紙の
三次元的紙層構造が透過光のもとで観察されると、例え
ば人物像のような濃淡の階調をもった有意味画像となっ
て視認できるものをいうが、本明細書及び本発明で使用
する「すかし」とは、広くシートの厚さ、密度などの特
性が部分的に変化して形成された特有の三次元的シート
層の構造であるものとする。これを偽造防止用紙の「す
かし」について述べれば、偽造防止用紙の抄造中に物理
的外力を加えることにより、紙の厚さ、密度などの特性
が部分的に変化して形成された特有の三次元的紙層構造
として説明される。これは、いわゆる「電子すかし」と
は異なるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の上記課題
を解決するための手段について説明するが、本明細書中
で、「有意味なすかし」とは、そのすかしが形成する透
過光画像又はそのすかしの透過光画像を画像変換して得
られた変換画像により、図柄、模様、絵、文字等の所定
のパターンから成る有意味な情報を確認、把握できるす
かしを意味している。これに対して、「無意味なすか
し」とは、そのすかしが形成する透過光画像又はそのす
かしの透過光画像を画像変換して得られた変換画像によ
っては、上記のような有意味な情報を確認、把握できな
いすかしを意味している。
【0011】また、視認可能、視認不可能とは、すかし
又はすかしの紙層構造が透過光のもとで輝度変換されて
生じる濃淡画像が肉眼で視認可能、視認不可能という意
味である。更に、「有意味なすかし」の視認可能、視認
不可能とは、その有意味性が透過光のもとで肉眼により
視認可能、視認不可能という意味である。
【0012】上記課題を解決するために、まず、本発明
の請求項1に係る発明は、すかしが形成されている偽造
防止用シートであって、上記すかしは視認不可能で有意
味なすかしを含むことを特徴とする偽造防止用シートで
ある。
【0013】また、本発明の請求項2に係る発明は、す
かしが形成されている偽造防止用シートであって、上記
すかしは視認不可能で有意味なすかしと視認可能で有意
味なすかしを含むことを特徴とする偽造防止用シートで
ある。
【0014】また、本発明の請求項3に係る発明は、上
記視認不可能で有意味なすかしは、透過光のもとで輝度
変換されて濃淡画像として画像処理装置に入力され、画
像変換されて変換画像とされ、上記変換画像により真偽
判別を可能とすることを特徴とする偽造防止用シートで
ある。
【0015】また、本発明の請求項4に係る発明は、上
記変換画像がスペクトル画像であることを特徴とする偽
造防止用シートである。
【0016】また、本発明の請求項5に係る発明は、上
記偽造防止用シートがIDカード、通行証、登録証、入
場券、旅券、出入国証を含む身分、権利、資格を証明す
る証書類又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商品券、
キャッシュカード、クレジットカード、電子マネーカー
ドを含む有価証券類に用いられていることを特徴とする
偽造防止用シートである。
【0017】また、本発明の請求項6に係る発明は、偽
造防止用シートの真偽判別方法であって、上記偽造防止
用シートはすかしが形成されている偽造防止用シートで
あって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかしを含
むすかしであって、上記視認不可能で有意味なすかしを
透過光のもとで輝度変換して濃淡画像として画像処理装
置に入力し、画像変換して変換画像を得て、上記変換画
像で真偽判別することを特徴とする偽造防止用シートの
真偽判別方法である。
【0018】また、本発明の請求項7に係る発明は、偽
造防止用シートの真偽判別方法であって、上記偽造防止
用シートはすかしが形成されている偽造防止用シートで
あって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかしと視
認可能で有意味なすかしを含むすかしであって、上記視
認不可能で有意味なすかしを透過光のもとで輝度変換し
て濃淡画像として画像処理装置に入力し、画像変換して
変換画像を得て、上記変換画像で真偽判別することを特
徴とする偽造防止用シートの真偽判別方法である。
【0019】また、本発明の請求項8に係る発明は、上
記変換画像はスペクトル画像であることを特徴とする偽
造防止用シートの真偽判別方法である。
【0020】また、本発明の請求項9に係る発明は、上
記偽造防止用シートがIDカード、通行証、登録証、入
場券、旅券、出入国証を含む身分、権利、資格を証明す
る証書類又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商品券、
キャッシュカード、クレジットカード、電子マネーカー
ドを含む有価証券類に用いられていることを特徴とする
偽造防止用シートの真偽判別方法である。
【0021】また、本発明の請求項10に係る発明は、
偽造防止用シートの真偽判別装置であって、上記偽造防
止用シートはすかしが形成されている偽造防止用シート
であって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかしを
含むすかしであって、上記視認不可能で有意味なすかし
を透過光のもとで輝度変換して濃淡画像として画像処理
装置に入力し、画像変換して得られる変換画像によって
上記偽造防止用シートが真正であることを確認する偽造
防止用シート真偽判別装置である。
【0022】また、本発明の請求項11に係る発明は、
偽造防止用シートの真偽判別装置であって、上記偽造防
止用シートはすかしが形成されている偽造防止用シート
であって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかしと
視認可能で有意味なすかしを含むすかしであって、上記
視認不可能で有意味なすかしを透過光のもとで輝度変換
して濃淡画像として画像処理装置に入力し、画像変換し
て得られる変換画像によって上記偽造防止用シートが真
正であることを確認する偽造防止用シート真偽判別装置
である。
【0023】また、本発明の請求項12に係る発明は、
上記変換画像がスペクトル画像であることを特徴とする
偽造防止用シートの真偽判別装置である。
【0024】また、本発明の請求項13に係る発明は、
上記偽造防止用シートがIDカード、通行証、登録証、
入場券、旅券、出入国証を含む身分、権利、資格を証明
する証書類又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商品
券、キャッシュカード、クレジットカード、電子マネー
カードを含む有価証券類に用いられていることを特徴と
する偽造防止用シートの真偽判別装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る偽造防止用シート及
びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置の実施の形
態を説明する。前述したように、本明細書及び本発明で
使用する「すかし」は、シートの厚さ、密度などの特性
が部分的に変化して形成された特有の三次元的シート層
の構造である。
【0026】このすかしを透過光のもとで観察した場
合、視認可能であるか、視認不可能であるか、そして、
有意味であるか、無意味であるかによって、次の〜
に示すすかしの態様がある。 視認可能であり無意味なすかし。 視認不可能であり無意味なすかし。 視認可能であり有意味なすかし(例.従来の人像等の
すかし)。 視認不可能であり有意味なすかし。 本発明に係るすかしは、上記のすかしであり、これを
以下詳細に説明する。
【0027】本発明の偽造防止用シートのすかしは、偽
造防止用紙についてみると、偽造防止用紙の抄造の際
に、例えばパルプ繊維からなる紙料にローラ等により機
械的圧力を加えて微細で連続的な紙層の凹凸や疎密を加
えることにより、紙層構造的に厚さ、密度などの特性が
部分的に変化して形成されるものである。このすかしの
三次元的な紙層構造が透過光のもとで輝度変換されて現
出する濃淡画像は、上記微細で連続的な紙層の凹凸や疎
密により特徴付けられるすかしの紙層構造に応じたスペ
クトルパターンを有するものである。
【0028】本発明のすかしの特徴は、第一に、すかし
及びすかしを透過光の下で輝度変換して得られる濃淡画
像の有意味性が肉眼により視認不可能なことである。こ
の点で、従来のすかしのように透過光のもとで人像等を
肉眼により視認可能であるすかしとは異なる。第二に、
本発明のすかしは、視認不可能であるが所定の秘匿情報
を有する有意味なすかしである。
【0029】この第一及び第二の点を更に説明すると、
本発明では、すかしを構成する紙層構造をすかしが視認
不可能な程度に微細で連続的な紙層の凹凸や疎密の状態
にするとともに、すかしが有意味な情報を含む、即ち、
所定の手続きに従ってその透過光画像を画像処理した時
にはじめて有意味な画像が得られるように構成してい
る。つまり、本発明では、すかしは視認不可能である
が、すかしの有する有意味な情報は、すかしが透過光の
もとで輝度変換されて得られる濃淡画像を周知の画像変
換技術を用いて処理することにより、はじめて確認、把
握できるようにし、これにより真偽判別を可能とするも
のである。
【0030】本発明の真偽判別装置は、被検査用紙を透
過光のもとでデジタルカメラ、CCDカメラ、スキャナ
ー等の画像入力装置により撮像して濃淡の画像を得て、
この画像を画像変換した変換画像を真正な偽造防止用紙
によって得られる変換画像と比較可能とする表示装置又
は機械的に比較可能とする装置とから構成されている。
【0031】上記濃淡画像の画像変換は、いろいろな態
様が考えられる。例えば、偽造防止用紙の視認不可能で
有意味なすかしを、透過光のもとでCCDカメラで撮像
して濃淡の階調を有するデジタル濃淡画像データとして
コンピュータに入力し、このデータをコンピュータによ
り周波数領域へ変換して振幅スペクトルを示すスペクト
ル画像を得るような画像変換を採用してもよいし、偽造
防止用紙の視認不可能で有意味なすかしの透過光を変換
レンズを用いて光学的に処理することで周波数領域へ変
換してスペクトル画像を得る画像変換でもよい。このよ
うに周波数領域へ変換された場合は、変換画像であるス
ペクトル画像に含まれる固有のスペクトルパターンの特
徴により偽造防止用紙の真偽判別が可能となる。
【0032】本発明は、以上のとおり基本的には、偽造
防止用シートに形成されたすかしは視認不可能で有意味
なすかしであり、このすかしの透過光画像を画像変換し
て有意味な情報を検出して真偽判別を行うものである。
また、本発明に係る偽造防止用シートの作製に際して
は、偽造防止用シートに本発明の特徴である視認不可能
で有意味なすかしのみを単独で形成してもよいが、視認
不可能で有意味なすかしに加えて、例えばの視認可能
で有意味な従来のすかしを併用するような構成としても
よい。
【0033】紙の透過光画像中には、本来的な製造工程
によって生じる地合むらやワイヤパターンによる透過光
量の部分的な変化が存在するので、従来のすかしは、こ
の地合むらやワイヤパターンを有する透過光画像に重な
る形で紙に紙層の凹凸や疎密を付与して形成されてい
た。この点は、本発明についても同じであり、地合むら
やワイヤパターンを有する透過光画像に重なる形で、抄
紙の際に、例えばパルプ繊維からなる紙料にローラ等に
より機械的圧力を加え、微細で連続的な紙層の凹凸や疎
密を作為的に加えることにより視認不可能で有意味な本
発明に係るすかしが形成されるものである。
【0034】また、本発明は、視認不可能で有意味なす
かしの透過光画像を画像変換して有意味な情報を検出し
て真偽判別を行うものであるが、その際に、抄紙元によ
り異なるワイヤパターンの透過光画像が画像変換されて
得られる情報と組み合わせて偽造防止用紙の真偽判別が
容易となる場合もある。また、本発明は、視認可能で無
意味なすかしの透過光画像を画像変換して得られる情報
による偽造防止用紙の真偽判別に転用できることは言及
するまでもない。
【0035】また、本発明の偽造防止用シート及びその
真偽判別方法並びにその真偽判別装置は、上記偽造防止
用シートがIDカード、通行証、登録証、入場券、旅
券、出入国証を含む身分、権利、資格を証明する証書類
又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商品券、キャッシ
ュカード、クレジットカード、電子マネーカードを含む
有価証券類に用いられていてもよい。
【0036】(実施例1)以下、本発明に係る偽造防止
用シート及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置
を実施例により図1を参照して更に詳細に説明する。実
施例で説明する偽造防止用紙に付与されているすかしは
視認不可能で有意味なすかしである。
【0037】この偽造防止用紙には、その抄造工程にお
いて、すかし形成ローラ等のすかし形成装置により、紙
の厚さ、密度などの特性が部分的に変化した特有の三次
元的紙層構造から成るすかしが形成される。
【0038】このすかしは、光にかざして観察すると視
認不可能であるが、有意味な秘匿情報を持ったすかしで
ある。すかしの各部を構成する上記微細で連続的な紙層
構造の凹凸や疎密を作為的に形成し、後述する透過光の
もとでの濃淡画像のスペクトル成分により特徴付けられ
る光にかざして観察しただけでは視認不可能である有意
味な秘匿情報を含ませることができる。
【0039】このような視認不可能なすかし入りの偽造
防止用紙を、背面から光を照射してその透過光をCCD
カメラ等により撮像すると、すかしの三次元的紙層構造
が透過光のもとで輝度変換され、濃淡の階調を有するデ
ジタル画像が得られる。このデジタル画像は、固有のス
ペクトル成分を有する濃淡の階調を持っているが、これ
を単に肉眼で観察しても有意味な秘匿情報は得られな
い。このデジタル画像をデジタル情報としてコンピュー
タに入力する。
【0040】この濃淡の階調を有するデジタル画像を、
従来知られているフーリエ変換(FFT:高速フーリエ
変換、DFT:離散フーリエ変換)のような画像変換処
理技術により、コンピュータで周波数領域に変換してス
ペクトル画像を形成する。すかしに含まれた上記微細で
連続的な紙層構造の凹凸や疎密の分布により付与される
有意味な情報は、すかし自体を観察しても、また、透過
光によるデジタル画像でも解析不可能であるが、上記周
波数領域に変換されたスペクトル画像によれば、有意味
な情報を把握できる所定のスペクトルパターンが簡潔に
表示され、このスペクトルパターンを予め用意してある
真正な偽造防止用紙によって得られるスペクトルパター
ンと比較すれば真偽判別がきわめて簡単にできる。この
時に得られるスペクトルパターンとしては対称的な図形
が基本となる。もちろん、この比較は、目視比較でもよ
いし、機械的比較を行ってもよいことは言うまでもな
い。
【0041】本発明の上記実施例における真偽判別装置
は、被検査用紙を透過光のもとで撮像し濃淡の階調を有
するデジタル画像を得るCCDカメラ等と、このデジタ
ル画像を周波数領域に変換して得られたスペクトル画像
(変換画像)を真正な偽造防止用紙によって得られるス
ペクトル画像(変換画像)と比較可能とする表示装置又
は機械的に比較可能とする装置とから構成されている。
【0042】視認不可能で有意味なすかしを透過光のも
とでCCDカメラ等により撮像して得られるデジタル濃
淡画像を画像変換して得られる変換画像は、視認不可能
で有意味なすかしの入れ方、即ち、すかしの三次元的紙
層構造に応じて様々なものとなる。よって、視認不可能
で有意味なすかしの透過光画像を画像変換して得られる
変換画像が所定のスペクトルパターンをもつように、抄
造工程において視認不可能で有意味なすかしを上記微細
で連続的な紙層構造の凹凸や疎密の分布により形成すれ
ばよい。
【0043】なお、上記実施例の画像変換では、偽造防
止用紙の視認不可能で有意味なすかしを透過光のもとで
撮像した濃淡の階調を有するデジタル濃淡画像データを
コンピュータに入力し、このデータをコンピュータによ
り周波数領域に変換して上記スペクトルデータを得る画
像変換を採用したが、偽造防止用紙のすかしの透過光を
変換レンズを用いて光学的に処理することで周波数領域
に変換して上記スペクトル画像を得る画像変換を採用し
てもよい。更に、本発明で利用される画像変換は、有意
味な情報が検出できるものであれば周波数領域に変換す
る画像変換でなくてもよく、どのような画像変換を用い
てもよい。
【0044】以上の実施の形態乃至実施例の説明では、
偽造防止用シートとして偽造防止用紙について説明した
が、本発明に係る偽造防止用シートの材質は、シート状
物体であれば特に用紙に限定されることはなく、プラス
チック等の材料から形成してもよい。
【0045】また、上記実施例の偽造防止用シート及び
その真偽判別方法並びにその真偽判別装置は、上記偽造
防止用シートがIDカード、通行証、登録証、入場券、
旅券、出入国証を含む身分、権利、資格を証明する証書
類又は紙幣、切手、印紙、株券、債券、商品券、キャッ
シュカード、クレジットカード、電子マネーカードを含
む有価証券類に用いられた偽造防止用シート及びその真
偽判別方法並びにその真偽判別装置であっても構わな
い。
【0046】本発明では、偽造防止用紙の抄造の際に、
パルプ繊維材が水素結合する以前に、パルプ繊維材から
なる紙料に規則的な外力を加え、微細で連続的な紙層の
凹凸や疎密構造を有する三次元的紙層構造から成る視認
不可能で有意味なすかしを形成する。この視認不可能で
有意味なすかしを透過光のもとで輝度変換した場合に、
濃淡の階調を持つ微細で連続的な濃淡画像となる。この
ような濃淡画像は、微細であり視認不可能であるために
偽造が困難であるとともに、画像変換することによりき
わめて簡潔なスペクトル画像が得られ、偽造防止用紙の
真偽判別が容易に可能となる。
【0047】また、本発明では、抄紙中に抄紙網の独特
の網目模様により形成されるワイヤパターンについて
も、その透過光のもとでの濃淡画像が周波数領域へ画像
変換されることにより特徴のあるスペクトル画像等の変
換画像を得ることができ、この変換画像を視認不可能で
有意味なすかしの透過光画像を画像変換した変換画像と
組み合わせて用いて偽造防止用紙の真偽判別が容易にな
る場合もある。
【0048】その他、本発明は上記実施の形態乃至実施
例に特定されることなく、特許請求の範囲の技術的事項
の範囲内でいろいろな実施の形態乃至実施例があること
は言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】本発明に係る偽造防止用シートに形成され
たすかしは、視認不可能で有意味なすかしであるから偽
造はきわめて困難であるとともに、被検査シートの透過
光画像を画像変換して得られる変換画像を真正な偽造防
止用シートによって得られる変換画像と比較することに
より、きわめて簡単、且つ、正確に被検査シートの真偽
判別が可能となる。そして、本発明に係る偽造防止用の
視認不可能で有意味なすかしのみをシートに付与しても
よいが、従来のすかし(人像等が視認可能)と組み合わ
せて付与してもよい。
【0051】本発明に係る偽造防止用シートの真偽判別
方法及び真偽判別装置では、シートの製造の際にローラ
等により機械的圧力を加えて微細で連続的なシート層の
凹凸や疎密の分布を形成されて成る視認不可能で有意味
なすかしについて、その透過光のもとでの濃淡画像に周
波数領域への変換等の画像変換処理を施すことによりス
ペクトル画像などの変換画像を得て、この変換画像と被
検査シートによって得られる変換画像とを比較すればよ
いので、その構成は簡単であり取り扱いも簡単である。
【0052】また、例えば透視インキを印刷して本発明
と類似の効果を奏するシートを作製したとしても、シー
トに含まれる製紙原料ではないインキ成分の存在によ
り、シートが容易に偽造シートであることが判明する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E041 AA01 AA02 AA03 BA13 BB02 CA01 CB03 DB01 5B057 AA11 CE08 CG05 5J104 AA14 NA36 PA10 9A001 HH23 KK42 LL03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すかしが形成されている偽造防止用シー
    トであって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかし
    を含むことを特徴とする偽造防止用シート。
  2. 【請求項2】 すかしが形成されている偽造防止用シー
    トであって、上記すかしは視認不可能で有意味なすかし
    と視認可能で有意味なすかしを含むことを特徴とする偽
    造防止用シート。
  3. 【請求項3】 上記視認不可能で有意味なすかしは、透
    過光のもとで輝度変換されて濃淡画像として画像処理装
    置に入力され、画像変換されて変換画像とされ、上記変
    換画像により真偽判別を可能とすることを特徴とする請
    求項1又は2記載の偽造防止用シート。
  4. 【請求項4】 上記変換画像はスペクトル画像であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の偽造防止用シート。
  5. 【請求項5】 上記偽造防止用シートは、IDカード、
    通行証、登録証、入場券、旅券、出入国証を含む身分、
    権利、資格を証明する証書類又は紙幣、切手、印紙、株
    券、債券、商品券、キャッシュカード、クレジットカー
    ド、電子マネーカードを含む有価証券類に用いられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    偽造防止用シート。
  6. 【請求項6】 偽造防止用シートの真偽判別方法であっ
    て、上記偽造防止用シートはすかしが形成されている偽
    造防止用シートであって、上記すかしは視認不可能で有
    意味なすかしを含むすかしであって、上記視認不可能で
    有意味なすかしを透過光のもとで輝度変換して濃淡画像
    として画像処理装置に入力し、画像変換して変換画像を
    得て、上記変換画像で真偽判別することを特徴とする偽
    造防止用シートの真偽判別方法。
  7. 【請求項7】 偽造防止用シートの真偽判別方法であっ
    て、上記偽造防止用シートはすかしが形成されている偽
    造防止用シートであって、上記すかしは視認不可能で有
    意味なすかしと視認可能で有意味なすかしを含むすかし
    であって、上記視認不可能で有意味なすかしを透過光の
    もとで輝度変換して濃淡画像として画像処理装置に入力
    し、画像変換して変換画像を得て、上記変換画像で真偽
    判別することを特徴とする偽造防止用シートの真偽判別
    方法。
  8. 【請求項8】 上記変換画像はスペクトル画像であるこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の偽造防止用シート
    の真偽判別方法。
  9. 【請求項9】 上記偽造防止用シートは、IDカード、
    通行証、登録証、入場券、旅券、出入国証を含む身分、
    権利、資格を証明する証書類又は紙幣、切手、印紙、株
    券、債券、商品券、キャッシュカード、クレジットカー
    ド、電子マネーカードを含む有価証券類に用いられてい
    ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の
    偽造防止用シートの真偽判別方法。
  10. 【請求項10】 偽造防止用シートの真偽判別装置であ
    って、上記偽造防止用シートはすかしが形成されている
    偽造防止用シートであって、上記すかしは視認不可能で
    有意味なすかしを含むすかしであって、上記視認不可能
    で有意味なすかしを透過光のもとで輝度変換して濃淡画
    像として画像処理装置に入力し、画像変換して得られる
    変換画像によって上記偽造防止用シートが真正であるこ
    とを確認する偽造防止用シート真偽判別装置。
  11. 【請求項11】 偽造防止用シートの真偽判別装置であ
    って、上記偽造防止用シートはすかしが形成されている
    偽造防止用シートであって、上記すかしは視認不可能で
    有意味なすかしと視認可能で有意味なすかしを含むすか
    しであって、上記視認不可能で有意味なすかしを透過光
    のもとで輝度変換して濃淡画像として画像処理装置に入
    力し、画像変換して得られる変換画像によって上記偽造
    防止用シートが真正であることを確認する偽造防止用シ
    ート真偽判別装置。
  12. 【請求項12】 上記変換画像はスペクトル画像である
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の偽造防止用
    シートの真偽判別装置。
  13. 【請求項13】 上記偽造防止用シートは、IDカー
    ド、通行証、登録証、入場券、旅券、出入国証を含む身
    分、権利、資格を証明する証書類又は紙幣、切手、印
    紙、株券、債券、商品券、キャッシュカード、クレジッ
    トカード、電子マネーカードを含む有価証券類に用いら
    れていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれ
    かに記載の偽造防止用シートの真偽判別装置。
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